JP2010031986A - 流体調整弁 - Google Patents

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学 清水
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Abstract

【課題】第1及び第2弁体に介在されるばねのねじれを抑制する。
【解決手段】本願発明の流体混合弁は、湯が流入する第1開口3と水が流入する第2開口6とに本体部2の内部空間12を介して互いに連通された第3開口9と、本体部2を貫通するシャフト13を回転させつつ本体部2の長手方向に移動させるモータ16と、シャフト13に軸方向に離れた第1及び第2フランジ24,25が設けられ、両フランジ24,25で挟まれた部分に回転自在にかつ軸方向に移動可能に嵌挿された第1弁体21及び第2弁体22と、両弁体21,22の間に介装され、両弁体21,22を第1及び第2フランジ24,25にそれぞれ押し付けるばね23と、シャフト13の移動に伴う第1弁体21の移動を阻止する第1ストッパ部29と、シャフト13の移動に伴う第2弁体22の移動を阻止する第2ストッパ部31と、を備え、第1弁体21及び第2弁体22には、互いの相対的な回転動作を規制する凸部42a及び凹部43aがそれぞれ設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば給湯運転を行う給湯装置等に設けられ、湯と水とを混合する流体調整弁に関するものである。
従来、例えば給湯運転を行う給湯装置では、給湯設定温度に基づいて湯及び水の流量を調整しながら混合して流出するための流体調整弁としての流体混合弁(三方弁)が設けられている(三方弁については例えば特許文献1参照)。
実用新案第2514157号公報
図9は、従来の流体混合弁の一例を示す概略構成図である。なお、図9に示す流体混合弁は、湯の流入口側が閉ざされている状態を示している。
この流体混合弁51は、略円筒状の本体部52の一端に例えば湯が流入される第1開口部53が形成されている。本体部52の側面には、例えば水が流入される第2開口部54が形成されており、反対側の側面には、混合された湯水が流出する第3開口部55が形成されている。
本体部52の内部には、支持部材56,57によって支持されたシャフト58が設けられている。シャフト58は、モータ59によって軸心周りに回転され、これにより、図9における左右方向に進退可能とされている。
シャフト58には、湯水の流量を調整するための第1弁体61及び第2弁体62が嵌挿されている。第1弁体61及び第2弁体62は、シャフト58に形成された第1フランジ63及び第2フランジ64によって挟まれており、第1弁体61と第2弁体62との間にはばね67が介装されている。従って、第1弁体61と第2弁体62は、そのばね67によってそれぞれ第1フランジ63と第2フランジ64に押し付けられている。
この流体混合弁51は、以下のような動作により湯水の流量を調整するようになっている。すなわち、本体部52の内周面には、シャフト58の進退動作に伴って移動する第1弁体61及び第2弁体62の移動を規制する第1ストッパ部65及び第2ストッパ部66が設けられている。シャフト58が進出すると(図9では左側への移動)、これに伴い第1弁体61及び第2弁体62が左側に移動して第1弁体61が第1ストッパ部65に当接する(図9の状態参照)。
上記流体混合弁51では、第1弁体61が単に第1ストッパ部65に当接しただけでは、湯を完全に止めることはできず、漏れることがあるため、図10に示すように、モータ59によってさらにシャフト58を左方向に移動させ(矢印W参照)、第2フランジ64によって第2弁体62を押圧する。これにより、第1弁体61と第2弁体62との間に介装されたばね67が収縮し、当該ばね67の復元力が増加するとともに、その復元力によって第1弁体61が第1ストッパ部65に押し付けられるので、第1開口部53が第1弁体61によって完全に閉栓されるようになる。一方、第2開口部54は第3開口部55と連通され、すなわち、第2開口部54から流入された水は本体部52の内部を通過して第3開口部55から流出される。
第2開口部54からの水を止める場合も同様で、シャフト58を後退させると(図9では右側への移動)、これに伴い第1弁体61及び第2弁体62が右側に移動して第2弁体62が第2ストッパ部66に当接し、更にシャフト58を後退させると、ばね67が収縮し、そのばね67の復元力により第2弁体62が第2ストッパ部66に押し付けられて第2開口部54が第2弁体62により完全に閉栓される。
ところで、上記の第1開口部53を完全に閉栓する際、第1弁体61は、第1ストッパ部65側に押し付けられることにより、自身の回転が抑止されているが、第2弁体62は、第2フランジ64を介して伝達されるシャフト58の矢印Rの方向の回転力によって同方向に回転しようとする。そのため、第2弁体62を介してその回転力がばね67に伝達され、ばね67にねじりの力が作用することになり、ばね67に過度の負荷がかかるといった不具合が生じる。
上記の不具合は、第2開口部54を完全に閉栓する際にも同様に生じる。すなわち、第2弁体62が第2ストッパ部66に当接した後もシャフト58が回転しながら右側に移動すると、その回転力が第1フランジ63及び第1弁体61を介してばね67に伝達され、ばね67に過度の負荷がかかる。
このように、上記流体混合弁51では、第1及び第2弁体61,62によって止水されるとき、上記のように第1弁体61または第2弁体66のいずれか一方がその回転が抑止されるときには他方が回転されることになる。そのため、ばね67に過度の負荷がかかり、ばね67が破損することがあるといった問題点があった。
本願発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、第1及び第2弁体に介在されるばねのねじれを抑制することのできる流体調整弁を提供することを、その課題とする。
上記の課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
本願発明によって提供される流体調整弁は、中空部を有する筒状の本体部と、前記本体部に設けられ、第1の流体が流入する第1流入口と第2の流体が流入する第2流入口とに前記中空部を介して互いに連通された流出口と、前記本体部の中空部を貫通するシャフト部材と、前記シャフト部材を回転させつつ前記本体部の長手方向に移動させる駆動手段と、前記シャフト部材に軸方向に離れた2つの位置規制部材が設けられ、両位置規制部材で挟まれた部分に回転自在にかつ軸方向に移動可能に嵌挿された2つの弁体と、前記2つの弁体の間に介装され、各弁体を前記2つの位置規制部材にそれぞれ押し付けるばね部材と、前記本体部の前記中空部に設けられ、前記シャフト部材の移動に伴う前記第1弁体の移動を阻止する第1ストッパ部と、前記本体部の前記中空部に設けられ、前記シャフト部材の移動に伴う前記第2弁体の移動を阻止する第2ストッパ部と、を備えた流体調整弁であって、前記第1弁体及び前記第2弁体には、互いの相対的な回転動作を規制する嵌合部がそれぞれ設けられていることを特徴としている(請求項1)。
本願発明の好ましい実施の形態によれば、前記2つの弁体の一方の嵌合部は、他方の弁体を臨む端部から前記本体部の長手方向に延びた凸部からなり、前記2つの弁体の他方の嵌合部は、一方の弁体を臨む端部に設けられた前記凸部に嵌合可能な凹部からなるとよい(請求項2)。
本願発明の好ましい実施の形態によれば、前記凸部は、前記一方の弁体の端部に複数形成されており、前記凹部は、前記他方の弁体の端部に、前記複数の凸部にそれぞれ嵌合可能に複数形成されているとよい(請求項3)。
本願発明の好ましい実施の形態によれば、前記一方の弁体の嵌合部は、他方の弁体を臨む端部から前記本体部の長手方向に延びた複数の凸部と、前記複数の凸部にそれぞれ隣り合う位置に形成された複数の凹部とからなり、前記他方の弁体の嵌合部は、一方の弁体を臨む端部に前記複数の凸部にそれぞれ嵌合可能な複数の凹部と、前記複数の凹部にそれぞれ隣り合う位置に形成され、前記複数の凹部にそれぞれ嵌合可能な複数の凸部とからなるとよい(請求項4)。
本願発明の好ましい実施の形態によれば、前記一方の弁体は、前記第1ストッパ部に当接される部位に第1の弾性部材が設けられ、前記第1ストッパ部には、前記第1の弾性部材に当接される第1の弁座が形成されており、前記他方の弁体は、前記第2ストッパ部に当接される部位に第2弾性部材が設けられ、前記第2ストッパ部には、前記第2の弾性部材に当接される第2の弁座が形成されているとよい(請求項5)。
この構成によれば、一方の弁体(以下、「第1弁体」という。)がシャフト部材の移動にともなって移動し、第1ストッパ部に当接する状態において、他方の弁体(以下、「第2弁体」という。)の第1弁体側へのさらなる移動によるばね部材の弾性力によって第1弁体が第1ストッパ部に密接されることにより、第1流入口からの第1の流体の流入を遮断する。また、第2弁体がシャフト部材の移動にともなって移動し、第2ストッパ部に当接する状態において、第1弁体の第2弁体側へのさらなる移動によるばね部材の弾性力によって第2弁体が第2ストッパ部に密接されることにより、第2流入口からの第2の流体の流入を遮断する。
上記の第1弁体による第1流入口の遮蔽動作において、第2弁体の第1弁体側へのさらなる移動によるばね部材の弾性力によって第1弁体が第1ストッパ部に密接される場合に、第1弁体及び第2弁体は嵌合部によって互いの相対的な回転動作が規制されるので、シャフトの回転力が位置規制部材を介して第2弁体に伝達されても第2弁体は回転せず、シャフトの回転力が第2弁体を介してばね部材に伝達されないので、ばね部材に生じるねじれ力を抑制することができ、ねじれ力によりばね部材が破損することを回避することができる。
本願発明のその他の特徴及び利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
以下、本願発明の好ましい実施の形態を、添付図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本願発明に係る流体調整弁としての流体混合弁の構造を示す断面図である。
この流体混合弁1は、例えば給湯装置等に用いられ、第1弁体21及び第2弁体22(いずれも後述)を移動させて湯と水との流量を調整することにより、混合した湯水、湯のみまたは水のみを下流側に流出することができる、いわゆる三方弁である。
流体混合弁1は、略円筒状に形成された本体部2を備えており、本体部2は、その内部が中空構造とされ、湯または水が流れる流路が形成されている。
流体混合弁1の本体部2の一端(図1では左端)には、湯が流入される第1開口3が形成されており、この第1開口3には、湯の供給流路となる配管(図略)が接合される第1接合部材4が設けられている。第1接合部材4は、Oリング5を介して本体部2に装着されている。
本体部2の側面(図1では下側の側面)には、水が流入される第2開口6が形成されており、この第2開口6には、水の供給流路となる配管(図略)が接合される第2接合部材7が設けられている。第2接合部材7も、Oリング8を介して本体部2に装着されている。
また、本体部2の第2開口6が形成された側面と反対側の側面であって、本体部2の一端近傍には、混合された湯水が流出する第3開口9が形成されており、この第3開口9には、湯水の流出流路である配管(図略)が接合される第3接合部材10が設けられている。第3接合部材10も、Oリング11を介して本体部2に装着されている。なお、上記第1接合部材4、第2接合部材7及び第3接合部材10は、本体部2と一体に形成してもよく、この場合、Oリング5,8,11は不要となる。
本体部2の内部空間12には、長手方向に沿ってシャフト13が第1支持部材14及び第2支持部材15によって回転可能に支持されている。第1支持部材14は、本体部2の他端側(図1では右端側)近傍の内周面に設けられている。また、第2支持部材15は、第1接合部材4の内周面に設けられている。
シャフト13は、本体部2の内部空間12を貫通し、その基端側は給湯装置の制御部(図略)によって回転駆動されるモータ16に接続されている。シャフト13は、このモータ16が正回転または逆回転することにより自身も回転しながら図1における左右方向に移動するようになっている。すなわち、シャフト13の基端側外周面13aには、雄ネジが形成されており、雄ネジは、第1支持部材14の内周面14aに形成された雌ネジに螺合している。
したがって、モータ16を図1における右方向から見て、モータ16がシャフト13の軸心周りに時計周りに回転すると、シャフト13も同一方向に回転するとともに、図1における左方向に移動する。逆に、モータ16がシャフト13の軸心周りに反時計周りに回転すると、シャフト13も同一方向に回転するとともに、図1における右方向に移動する。
シャフト13には、一対の第1弁体21及び第2弁体22が嵌挿されている。第1弁体21及び第2弁体22は、略同様の椀形状をなし、互いに開口端同士が対向するように配置され、第1弁体21及び第2弁体22の間には、ばね23が介装されている。
シャフト13には、第1及び第2弁体21,22のシャフト13における位置を規制する第1フランジ24及び第2フランジ25(本発明の位置規制部材の一例に相当する。)が形成され、第1及び第2弁体21,22は、第1フランジ24と第2フランジ25とに挟まれている。第1フランジ24は、第1弁体21の他方端側(図1における左端側)に配置され、例えばシャフト13が右方向に移動し、第2弁体22が後述する弁座32に当接すると、シャフト13の移動力によって第1弁体21を押圧し、第1弁体21を右方向に移動させる。
第2フランジ25は、第2弁体22の他方端側(図1における右端側)に配置され、例えばシャフト13が左方向に移動し、第1弁体21が後述する弁座30に当接すると、シャフト13の移動力によって第2弁体22を押圧し、第2弁体22を左方向に移動させる。
また、シャフト13には、第1及び第2弁体21,22をシャフト13に沿って安定して移動させるための補助となる補助部材26が嵌挿されている。第1及び第2弁体21,22は、後述するように、それらの内部に空間を有するため、補助部材26は、第1及び第2弁体21,22がシャフト13に嵌挿されたときに、それらの空間を埋めるように配置される。なお、補助部材26は、湯、水をこの部分で混合させないようシールする機能も果たしている。
なお、シャフト13には、第1フランジ24の押圧により第1弁体21が右方向に移動するときに補助部材26を連動させ、また、第2フランジ25の押圧により第2弁体22が左方向に移動するときに補助部材26を連動させるために、第3フランジ27と第4フランジ28とが形成され、補助部材26は第3フランジ27と第4フランジ28とに挟まれている。
本体部2の第1接合部材4が装着される近傍の内周面には、第1弁体21の移動を規制するための第1ストッパ部29が設けられている。第1ストッパ部29の第1弁体21に対向する表面には、第1弁体21に向けて突起した弁座30が略環状に形成されている。第1弁体21の表面にはシール部材40(後述、図4参照)が設けられており、このシール部材40が弁座30に当接することにより湯側の入口が閉じられる。
また、本体部2の第2接合部材7が装着される近傍の内周面にも第2弁体22の移動を規制するための第2ストッパ部31が設けられる一方、第2ストッパ部31の第2弁体22に対向する表面にも第2弁体22に向けて突起した弁座32が略環状に形成されている。第2弁体22の表面には、第1弁体21と同様にシール部材46(後述、図5参照)が設けられており、このシール部材46が弁座32に当接することにより水側の入口が実質的に閉じられる。
なお、この実施形態に係る第1弁体21は、第1弁体21が弁座30に当接された後、さらに弁座30側に押圧力が加えられることにより、弁座30とシール部材40(本発明の第1の弁座と第1の弾性部材の一例に相当する。)とが強固に密着され、第1開口3における止水が確実なものとされる。すなわち、第1弁体21が弁座30に当接された後、シャフト13が左方向に移動することにより第2フランジ25が第2弁体22を押圧し、ばね23の弾性力が第1弁体21に押圧力として加わり、弁座30とシール部材40とが強固に密着される。
第2弁体22についても同様で、第2弁体22が第2ストッパ部31の弁座32に当接された後、シャフト13が右方向に移動すると、第1フランジ24が第1弁体21を押圧し、ばね23の弾性力が第2弁体22に押圧力として加わり、弁座32とシール部材46(本発明の第2の弁座と第2の弾性部材の一例に相当する。)とが強固に密着され、第2開口6に連通される内部空間12における止水が確実なものとされる。
なお、図1に示す第1弁体21及び第2弁体22は、第1ストッパ部29及び第2ストッパ部31にそれぞれ当接しておらず、第1開口3を介して湯が流入され、第2開口6を介して水が流入される状態(以下、「湯水混合状態」という。)を示している。すなわち、湯水混合状態では、第1弁体21及び第2弁体22が左右方向に微小移動することにより、本体部2の内部空間12に流れる湯及び水の流量が決定され、混合された湯水が第3開口9を介して下流側に流出される。
次に、本実施形態の特徴部分である第1弁体21及び第2弁体22について、詳細に説明する。
図2は、第1弁体21の斜視図である。図3は、第1弁体21の外観図であり、(a)は側面図、(b)は(a)における右方向から見た図である。また、図4は、図3(b)のA−A断面図である。なお、第2弁体22は、第1弁体21と略同様の構成であるため、以下では第2弁体22の構造については説明を省略する。
第1弁体21は、一端部(図2における下面部)33に開口34(図3(b)及び図4参照)が形成された略お椀形状を有し、中空部35を有する中空構造となっている。一端部33の開口34の内側には、段差36が形成されている。この第1弁体21がシャフト13に嵌挿されるとき、上記段差36にシャフト13の第1フランジ24が係止される。なお、第2弁体22にも同様の段差が形成されており、第2弁体22の段差にはシャフト13の第2フランジ25が係止される。
第1弁体21の外周面には、上記ばね23が係止されるフランジ部37が形成されている。第1弁体21の一端部33の外側には、段差38が形成されており、段差38の表面には略環状の溝39(図4参照)が形成されている。溝39には、上記した第1ストッパ部29の弁座30に当接されるシール部材40が嵌入固着されている。シール部材40は、例えばゴム等の弾性体によって形成されている。同様に、図5に示すように、第2弁体22の段差44に形成された溝45にも、第2ストッパ部31の弁座32に当接されるシール部材46が嵌入固着されている。
第1弁体21の他端部(図2における上面部)41には、一対の凸部42a,42bと、一対の凹部43a,43bとがそれぞれ形成されている。すなわち、一方の凸部42aは、第1弁体21の他端面から上方に延びた側面視で略矩形状に形成されている。また、他方の凸部42bは、一方の凸部42aと同様の形状とされ、同一の他端面上であって、第1弁体21の軸心を中心にして一方の凸部42aと点対称の位置に形成されている。
また、一方の凹部43aは、第1弁体21の他端部の外側面が切り欠けられることにより形成されている。一方の凹部43aは、一方の凸部42a及び他方の凸部42bから第1弁体21の軸心を中心にして略90°の位置に形成されている。他方の凹部43bは、一方の凹部43aと同様の形状で、第1弁体21の他端部の外側面であって第1弁体21の軸心を中心にして一方の凹部43aと点対称の位置に形成されている。すなわち、凹部43aの隣り合う位置には、凸部42a,42bがそれぞれ形成され、凸部42aの隣り合う位置には、凹部43a,43bがそれぞれ形成されている。
各凹部43a,43bの切欠形状は、各凸部42a,42bの形状よりやや大の大きさであり、各凸部42a,42bが各凹部43a,43bに嵌め込み自在な形状となっている。なお、第2弁体22も、第1弁体21と同様の構成であり、その一端に一対の凸部42a,42bと、一対の凹部43a,43bがそれぞれ形成されている。
第1及び第2弁体21,22が流体混合弁1に組み込まれ、湯水混合状態のときには、図5に示すように、第1弁体21の凸部42a,42bと第2弁体22の凹部43a,43bとの間に隙間Dが生じる程度に、第1及び第2弁体21,22が嵌挿される。この第1及び第2弁体21,22の位置関係では、ばね23には押圧力が加わっていない。なお、図5では、補助部材26、第3フランジ27及び第4フランジ28等が省略されている。
このように、湯水混合状態では、凸部42a,42bと凹部43a,43bとが常に嵌合しており、凸部42a,42bと凹部43a,43bとは、この嵌合状態を維持するためのガイドとしても機能している。なお、仮に、凸部42a,42bと凹部43a,43bとが離れる位置まで移動するとすれば、再度嵌合することが非常に困難になる。
次に、上記の構成における流体混合弁1の作用を説明する。
まず、図1に示した湯水混合状態から図6に示すように、湯の入口である第1開口3が閉栓される状態(以下、「湯側閉栓状態」という。)を説明する。第1開口3が閉栓される場合には、図6において右方向から見て、モータ16が軸心を中心に時計周りに回転される。モータ16の回転により、モータ16の回転軸に接続されているシャフト13が同一方向に回転するとともに、図6における左方向に移動する。
シャフト13の左方向への移動により、第2弁体22は、第2フランジ25に押圧されて左方向に移動する。これにより、第1弁体21も移動し、第1弁体21は、第1ストッパ部29に当接されるまで移動し、第1弁体21のシール部材40が第1ストッパ部29の弁座30(図6では図示略)に当接すると、第1弁体21が第1開口3を閉じる。
この湯側閉栓状態において、モータ16がさらに同方向に回転され、第2弁体22が第2フランジ25によってさらに左方向に移動すると、図7に示すように、第1弁体21は、ばね23が圧縮されることによるばね23の弾性力によってさらに押圧される。これにより、第1弁体21は、第1ストッパ部29との密着性が高められ、第1開口3における止水が確実なものとなる。したがって、図6の矢印Aに示すように、水は第2接合部材7、本体部2の内部空間12及び第3接合部材10を介して上流側に流出される。なお、図7では、補助部材26、第3フランジ27及び第4フランジ28等が省略されている。
この場合、第2弁体22は、第2フランジ25によって押圧されて左方向に移動するとともに、シャフト13の軸心周りによる回転によって同一方向に回転力が加わる。しかしながら、第1弁体21及び第2弁体22は、互いに凸部42a,42bと凹部43a,43bとが嵌合されているので、図7に示すように、第2弁体22の凸部42a,42bが第1弁体21の凹部43a,43bに沿って移動し、凸部42a,42bと凹部43a,43bとがそれらの間に隙間が生じない程度に強固に嵌合される。したがって、第2弁体22に第2フランジ25を介してシャフト13による回転力が加わっても、第2弁体22は、嵌合している第1弁体21によって回転動作が規制されるので回転することはない。この結果、シャフト13の回転力は第2弁体22を介してばね23に伝達されず、ばね23に対する負荷(ねじれ力)の発生が抑制されるので、ばね23が破損することを回避することができる。
次に、図8に示すように、水の入口である第2開口6が閉栓される状態(以下、「水側閉栓状態」という。)を説明する。第2開口6が閉栓される場合には、図8において右方向から見て、モータ16が軸心を中心に反時計周りに回転される。モータ16の回転により、シャフト13が同一方向に回転されるとともに、図8における右方向に移動される。
シャフト13の右方向への移動により、第1弁体21は、第1フランジ24に押圧されて右方向に移動する。これにより、第2弁体22も移動し、第2弁体22は、第2ストッパ部31に当接されるまで移動し、第2弁体22のシール部材46が第2ストッパ部31の弁座32(図8では図示略)に当接すると、第2弁体22が第2開口6に連通されている本体部2の内部空間12を遮蔽する。
この水側閉栓状態において、モータ16がさらに同方向に回転され、第1弁体21が第1フランジ24によってさらに右方向に移動し、第2弁体22は、ばね23の弾性力によってさらに押圧される。これにより、第2弁体22は、第2ストッパ部31との密着性が高められ、内部空間12における止水が確実なものとなる。したがって、図8の矢印Bに示すように、湯は第1接合部材4、本体部2の内部空間12及び第3接合部材10を介して上流側に流出される。
本実施形態では、第2開口6に連通される内部空間12が閉栓される場合においても、第1及び第2弁体21,22の凸部42a,42b及び凹部43a,43b同士が互いに嵌合されているため、第1弁体21に第1フランジ24を介してシャフト13による回転力が加わっても、第1弁体21は第2弁体22によって回転動作が規制されるので回転することがない。従って、シャフト13の回転力は第1弁体21を介してばね23に伝達されず、ねじれ力がばね23に作用することを抑制することができる。
もちろん、この発明の範囲は上述した実施の形態に限定されるものではない。例えば、第1弁体と第2弁体とを互いに嵌合させる構成は、上記実施形態に限るものではない。例えば嵌合部が凸部及び凹部の場合は、少なくとも一組形成されておればよいが、上記実施形態のように凸部と凹部は複数組形成されている方がより確実に嵌合状態を維持できる。また、嵌合部分の形状も上記実施形態に限るものではなく、例えば互いの一端部が歯車状に形成され、それらが互いに歯合されるようにしてもよい。
本願発明に係る流体調整弁としての流体混合弁の構造を示す断面図である。 第1弁体の斜視図である。 第1弁体の外観図であり、(a)は側面図、(b)は(a)における右方向から見た図である。 図3(b)のA−A断面図である。 第1弁体と第2弁体との嵌合状態を示す図である。 流体混合弁の断面図であり、湯側閉栓状態を示す。 押圧力が加えられたときの第1弁体と第2弁体との嵌合状態を示す図である。 流体混合弁の断面図であり、水側閉栓状態を示す。 従来の流体混合弁の一例を示す概略構成図である。 従来の流体混合弁の一例を示す概略構成図である。
符号の説明
1 流体混合弁
2 本体部
3 第1開口
4 第1接合部材
6 第2開口
7 第2接合部材
9 第3開口
10 第3接合部材
12 内部空間
13 シャフト
14 第1支持部材
15 第2支持部材
16 モータ
21 第1弁体
22 第2弁体
23 ばね
24 第1フランジ
25 第2フランジ
29 第1ストッパ部
30,32 弁座
31 第2ストッパ部
34 開口
35 中空部
38,44 段差
37 フランジ部
40,46 シール部材
42a,42b 凸部
43a,43b 凹部

Claims (5)

  1. 中空部を有する筒状の本体部と、
    前記本体部に設けられ、第1の流体が流入する第1流入口と第2の流体が流入する第2流入口とに前記中空部を介して互いに連通された流出口と、
    前記本体部の中空部を貫通するシャフト部材と、
    前記シャフト部材を回転させつつ前記本体部の長手方向に移動させる駆動手段と、
    前記シャフト部材に軸方向に離れた2つの位置規制部材が設けられ、両位置規制部材で挟まれた部分に回転自在にかつ軸方向に移動可能に嵌挿された2つの弁体と、
    前記2つの弁体の間に介装され、各弁体を前記2つの位置規制部材にそれぞれ押し付けるばね部材と、
    前記本体部の前記中空部に設けられ、前記シャフト部材の移動に伴う前記第1弁体の移動を阻止する第1ストッパ部と、
    前記本体部の前記中空部に設けられ、前記シャフト部材の移動に伴う前記第2弁体の移動を阻止する第2ストッパ部と、を備えた流体調整弁であって、
    前記第1弁体及び前記第2弁体には、互いの相対的な回転動作を規制する嵌合部がそれぞれ設けられていることを特徴とする、流体調整弁。
  2. 前記2つの弁体の一方の嵌合部は、他方の弁体を臨む端部から前記本体部の長手方向に延びた凸部からなり、
    前記2つの弁体の他方の嵌合部は、一方の弁体を臨む端部に設けられた前記凸部に嵌合可能な凹部からなる、請求項1に記載の流体調整弁。
  3. 前記凸部は、前記一方の弁体の端部に複数形成されており、
    前記凹部は、前記他方の弁体の端部に、前記複数の凸部にそれぞれ嵌合可能に複数形成されている、請求項2に記載の流体調整弁。
  4. 前記一方の弁体の嵌合部は、他方の弁体を臨む端部から前記本体部の長手方向に延びた複数の凸部と、前記複数の凸部にそれぞれ隣り合う位置に形成された複数の凹部とからなり、
    前記他方の弁体の嵌合部は、一方の弁体を臨む端部に前記複数の凸部にそれぞれ嵌合可能な複数の凹部と、前記複数の凹部にそれぞれ隣り合う位置に形成され、前記複数の凹部にそれぞれ嵌合可能な複数の凸部とからなる、請求項1に記載の流体調整弁。
  5. 前記一方の弁体は、前記第1ストッパ部に当接される部位に第1の弾性部材が設けられ、
    前記第1ストッパ部には、前記第1の弾性部材に当接される第1の弁座が形成されており、
    前記他方の弁体は、前記第2ストッパ部に当接される部位に第2弾性部材が設けられ、
    前記第2ストッパ部には、前記第2の弾性部材に当接される第2の弁座が形成されている、請求項1ないし4のいずれかに記載の流体調整弁。
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