JP6250529B2 - 三方弁 - Google Patents

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Description

本発明は、一つの流入口と二つの流出口とを持つ三方弁に係り、特に、給湯設備における流路の切り換え等に使用するのに好適な三方弁に関する。
図18に、一つの流入口と二つの流出口とを持つ三方弁が使用された従来の給湯設備の一例の主要部を示す(特許文献1も参照)。図示例の給湯設備200は、基本的には、その下部に給水、その上部から給湯が行われる貯湯タンク210と、圧縮機231、湯水熱交換器(湯水加熱器)232、膨張弁233、及び空気熱交換器234等を有するヒートポンプ式湯水加熱源230と、貯湯タンク210と加熱源230との間で湯水を循環させるための沸き上げポンプ220と、一つの流入口260と二つの流出口261、262とを持つ三方弁250と、を備える。
三方弁250は、例えば、所要箇所に設けられた温度センサにより検出される湯水の温度等に基づいて制御部によりその流路切換動作等が制御される電子制御式電動弁で構成され、該三方弁250においては、湯水を流入口260から第1流出口261へ流す第1の流通状態と、湯水を流入口260から第2流出口262へ流す第2の流通状態とを選択的にとり得るようにされており、通常、加熱源230からの湯水が高温の場合には、第2の流通状態がとられて、高温の湯は貯留タンク210の上部に戻され、加熱源230からの湯水が低温の場合には、第1の流通状態がとられて、低温の湯水は貯留タンク210の下部に戻され、再び、沸き上げポンプ220により加熱源230へ送られる。
特開2004−257583号公報
前記した如くの従来の給湯設備等に使用される三方弁においては、流入口→第1流出口のときに流体が第2流出口側へ漏れないようにするため、また、流入口→第2流出口のときに流体が第1流出口側へ漏れないようにするため、少なくとも第1流出口と第2流出口との間にOリング等のシール材を設けているが、Oリング等のシール材を設けるには弁体等に円環状の装着溝等を設ける必要があり、部品コスト、加工組立コスト、ひいては製品コストが高くなる嫌いがあった。
また、給湯設備等に使用される三方弁においては、流出口に接続された配管内の流体圧力が凍結等の理由で不意に高くなり、三方弁に通常の流れ方向とは逆向きの高い圧力(逆圧)が掛かることがあり、このような逆圧により三方弁が故障するおそれがあった。
これを避けるには、例えば、三方弁をバイパスする流路を設け、該流路に所定圧以上で開くリリーフ弁を介装する方策が考えられるが、かかる方策では、配管や継手類などの部品の点数が増大するとともに、配管接続作業にも多大な手間と時間がかかり、設備のコストアップを招くという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、第1流出口と第2流出口との間をシールするためのOリング等のシール材を不要にでき、加工組立コスト、製品コストを低く抑えることができるとともに、逆圧を効果的に逃がすリリーフ機能を持たせることのできる三方弁を提供することにある。
前記目的を達成すべく、本発明に係る三方弁は、基本的には、弁軸と、該弁軸を回転駆動するための駆動源と、流入口、第1流出口、第2流出口、前記弁軸が回動可能かつ軸方向に移動可能に水密的に嵌挿される弁軸嵌挿部、及び、該弁軸嵌挿部の下部外周に設けられた弁体受け座を有する弁本体と、を備え、前記弁体受け座に、前記流入口の終端部となる流入開口及び前記第2流出口の始端部となる流出開口が形成され、前記弁軸における前記弁体受け座より下方に突出した下端部に、該弁軸と一体的に回動可能、前記弁軸により引き上げ可能、かつ、前記弁軸の軸方向に摺動可能に、厚肉円板状ないし円筒状の弁体が外挿され、前記弁体受け座の下側に、前記弁軸に外挿された弁体が回動可能かつ上下方向に摺動可能に嵌挿される円筒状の弁体内挿部が設けられるとともに、該弁体内挿部の下側に前記第1流出口が連設され、前記弁体は、前記流入口と前記第1流出口とを連通させる縦貫通路及び前記流入口と前記第2流出口とを連通させる上面が開口した溝状通路を持ち、その上面を前記弁体受け座の下面に押し付けられながら回動可能とされ、前記弁体の上面が前記弁体受け座の下面に押し付けられることにより、前記縦貫通路と前記溝状通路との間が水密的にシールされるとともに、該弁体押し付け状態で前記弁軸を回動させることにより、流体が前記流入口から前記縦貫通路を介して前記第1流出口へと流れる第1の流通状態と、流体が前記流入口から前記溝状通路を介して前記第2流出口へと流れる第2の流通状態とを選択的にとり得るようにされる。
前記弁軸は、好ましくは、前記弁本体内の流体圧力と大気圧との差圧により前記弁体を伴って上側に引き上げられ、これによって前記弁体の上面が前記弁体受け座の下面に押し付けられるようにされる。
好ましい態様においては、前記第1の流通状態がとられているときにおいて、前記第2流出口側の圧力が所定圧以上高まると、前記弁体が前記弁軸を伴って押し下げられて前記弁体受け座との間に隙間が形成され、これによって、前記第2流出口側の圧力が前記第1流出口側あるいは前記流入口側に逃がされるようにされる。
他の好ましい態様では、前記弁軸嵌挿部の中心線上に前記弁体内挿部と前記第1流出口が配在され、前記流入口と第2流出口は前記弁軸嵌挿部の中心線に直交する共通の中心線上に配在される。
前記弁軸嵌挿部は、好ましくは、前記弁軸の上部がシール材を介して水密的に嵌挿される大径穴部と、前記弁軸における下部軸部が緩く嵌挿される小径挿通穴部とを有し、前記弁軸における前記シール材の装着部より下側で前記下部軸部の上部と前記下部軸部の下端部とにそれぞれ半径方向外方に突出する上側凸部と下側凸部が突設されるとともに、前記弁軸嵌挿部の小径挿通穴部に前記下側凸部と前記上側凸部とを上下方向に通し得る縦溝が形成され、前記弁体には、前記下部軸部が緩く嵌挿される挿通穴と、前記下側凸部を上下方向に通し得る縦溝と、該縦溝とは所定角度間隔をあけて、前記下側凸部が下側から緩く嵌合せしめられる下側及び内周側が開口した嵌合凹部とが形成される。
前記弁体は、好ましくは、前記弁軸の下部軸部が緩く嵌挿される内筒部と、前記弁体内挿部に嵌挿される外筒部とを有する二重円筒構造とされ、前記内筒部と前記外筒部との間に前記縦貫通路と前記溝状通路とが設けられる。
他の好ましい態様では、前記弁体における前記縦貫通路と前記溝状通路との間は、二つの隔壁部により仕切られており、前記内筒部、前記外筒部、及び、前記二つの隔壁部の各上面は面一とされて、それら各上面が前記弁体受け座の下面に偏り無く密着するようにされる。
他の好ましい態様では、前記弁軸嵌挿部における大径穴部と小径挿通穴部との段差部分である中間段丘部は、前記弁軸及び前記弁体が過度に下降するのを阻止するストッパとして機能するようにされる。
本発明に係る三方弁では、弁軸は、弁本体内の流体(湯水)圧力と大気圧との差圧により弁体を伴って上側に引き上げられ、これによって弁体の上面が弁体受け座の下面に押し付けられて縦貫通路と溝状通路との間が水密的にシールされ、この弁体押し付け状態で弁軸を回動させることにより、流体が流入口から縦貫通路を介して第1流出口へと流れる第1の流通状態と、流体が流入口から溝状通路を介して第2流出口へと流れる第2の流通状態とを選択的にとり得るようされる。
この場合、縦貫通路と溝状通路との間が水密的にシールされるので、第1流出口と第2流出口との間をシールするためのOリング等のシール材を不要にでき、加工組立コスト、製品コストを低く抑えることができる。
また、前記第1の流通状態(流入口→縦貫通路→第1流出口)がとられているときにおいては、第2流出口と第1流出口及び流入口との間がシールされている関係上、第2流出口側の圧力が所定圧以上高まると、弁体に逆圧が掛かって、弁体が弁軸を伴って押し下げられ、弁体と弁体受け座との間に隙間が形成され、これによって、第2流出口側の圧力が前記隙間を介して第1流出口側あるいは流入口側に逃がされるので、本発明の三方弁にリリーフ機能を持たせることができ、その結果、逆圧による当該三方弁や配管系の破壊・故障を効果的に回避することができ、また、別途に流路にリリーフ弁を設けなくて済むので、設備のコストアップを抑えることができる。
また、弁体は、弁軸とは別体とされて、弁軸の下部、下側凸部及び弁体内挿部にそれぞれ摺動可能に外挿、嵌合、内挿されている関係上、それらの摺動面間には多少の間隙が形成され、そのため、弁軸が多少傾いても、その傾きを摺動面間の間隙により吸収することができるので、弁体の上面全体が弁体受け座の下面に偏り無く密着し、縦貫通路と溝状通路との間のシール性を確保することができる。
本発明に係る三方弁の第一実施例の第1の流通状態を示す部分切欠断面図。 図1に示される三方弁の要部拡大図。 上記第一実施例の第1の流通状態を示す半断面斜視図。 上記第一実施例の第2の流通状態を示す部分切欠断面図。 上記第一実施例の第2の流通状態を示す半断面斜視図。 上記第一実施例の逆圧発生時の説明に供される部分切欠断面図。 (A)図1のU−U断面図、(B)図4のV−V断面図。 (A)上記第一実施例の弁体を示す斜視図、(B)上記第一実施例の弁軸を半断面がとられた弁体と共に示す斜視図、(C)図1のJ−J断面図。 上記第一実施例における弁軸の下端部への弁体の組付方法の一例の説明に供される図。 本発明に係る三方弁の第二実施例の第1の流通状態を示す部分切欠断面図。 図10に示される三方弁の要部拡大図。 上記第二実施例の第1の流通状態を示す半断面斜視図。 上記第二実施例の第2の流通状態を示す部分切欠断面図。 上記第二実施例の第2の流通状態を示す半断面斜視図。 上記第二実施例の弁体を示す斜視図であり、(A)は上方斜視図、(B)は下方斜視図。 上記第二実施例の弁体を示す断面斜視図であり、(A)は半断面斜視図、(B)、(C)は部分切欠断面斜視図。 上記第二実施例の弁軸を弁体と共に示す斜視図であり、(A)は分解斜視図、(B)は組付斜視図。 一つの流入口と二つの流出口とを持つ三方弁が使用された従来の給湯設備の一例の主要部を示す概略構成図。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
<第一実施例>
図1、図2、図3は、本発明に係る三方弁の第一実施例の第1の流通状態を示す部分切欠断面図、要部拡大断面図、半断面斜視図、図4、図5は、上記第一実施例の第2の流通状態を示す部分切欠断面図、半断面斜視図である。なお、図1ないし図5において、本発明の理解にさほど必要とはしない部分(モータ5の内部等)は、その図示やハッチングを省略している(図6も同様)。また、各図において、部材間に形成される隙間や部材間の離隔距離等は、発明の理解を容易にするため、また、作図上の便宜を図るため、誇張して描かれている場合がある。
さらに、本明細書において、上下、左右、前後等の位置、方向を表わす記述は、図1ないし図7の方向矢印表示を基準としており、実際の使用状態での位置、方向を指すものではない。
図示実施例の三方弁1は、前述した図18に示される如くの給湯設備に使用されるもの(図18の符号250に相当)で、基本的には、弁軸30と、該弁軸30を回転駆動するための駆動源としてのモータ5と、このモータ5がその上部に設けられた前後一対の受台13(図3)にねじ止め固定される弁本体10とを備える。
弁本体10には、後で詳述するように、流入口20、第1流出口21、及び第2流出口22が設けられるとともに、弁軸30がOリング35、35を介して回動可能かつ軸方向に移動可能に水密的に嵌挿される弁軸嵌挿部12が設けられ、さらに、この弁軸嵌挿部12の下部外周に弁体受け座15が設けられている(詳細は後述)。
弁本体10において、弁軸嵌挿部12の中心線(弁軸30の回転軸線)O上における弁体受け座15より下側には円筒状部17が設けられ、この円筒状部17の上部が後述する円筒状の弁体40が回動可能かつ上下方向に摺動可能に嵌挿される弁体内挿部18とされ、この弁体内挿部18の下側に連設されている部分が第1流出口21とされ、また、流入口20と第2流出口22は前記中心線Oに直交する共通の中心線C上に配在されている。
前記弁体受け座15は、図1ないし図5に加えて図7を参照すればよくわかるように、前記円筒状部17(弁体内挿部18)の上面を覆うように設けられるとともに、その左右には、前記流入口20の終端部となる、中心角が70°ないし100°の扇形状の流入開口23及び前記第2流出口22の始端部となる、前記流入開口23と左右対称の流出開口24が形成されている。詳細には、弁体受け座15は、前記流入開口23と流出開口24の内周端縁部及び外周端縁部を画成する小径円環状の内周部15a及び大径円環状の外周部15bと、前記流入開口23と流出開口24の前後端縁部を画成する、中心角が80°ないし110°の前後の扇形状部15c、15cとからなっており、この弁体受け座15の下面全体は、前記中心線Oに直交する平坦な平滑面とされている。
弁軸30は、その最上部に、モータ5のロータの回転駆動力が減速歯車機構等を介して伝達されるセレーション軸部32及び周方向位置決め用のDカット凸部31が設けられ、セレーション軸部32の下部には、Oリング35、35が装着される、3段の鍔状部34からなる装着溝が設けられている。この装着溝部分を弁軸30におけるOリング装着部33と称す。なお、この弁軸30は、弁本体10及びモータ5に対して軸方向に若干ではあるが摺動可能となっている。
弁軸30における弁体受け座15より下方に突出した下端部には、該弁軸30と一体的に回動可能、弁軸30により引き上げ可能、かつ、弁軸30の軸方向に摺動可能に、円筒状の弁体40が外挿されている(詳細は後述)。
また、図1ないし図5に加えて、図8(B)、図9を参照すればよくわかるように、弁軸30におけるOリング装着部33より下側の下部軸部36の上部(最下段の鍔状部34の直下)には、半径方向外方に突出する左右一対の上側凸部37、37が突設され、弁軸30における下部軸部36の下端部にも、上側凸部37、37と平面視で同一位置、同一幅、及び同一突出長の、半径方向外方に突出する左右一対の下側凸部38、38が突設されている。下側凸部38、38の高さ(軸方向に沿う長さ)は上側凸部37、37より長くされているが、上側凸部37、37を下側凸部38、38よりも長くしてもよいし、同じ長さにしてもよい。
一方、弁軸嵌挿部12は、弁軸30のOリング装着部33が水密的に嵌挿される大径穴部12Aと、弁軸30における下部軸部36が緩く嵌挿される小径挿通穴部12Bとを有し、この弁軸嵌挿部12における大径穴部12Aと小径挿通穴部12Bとの段差部分である中間段丘部12Cは、後述するように弁軸30及び弁体40が過度に下降するのを阻止するストッパとして機能するようになっている。
また、弁軸嵌挿部12の小径挿通穴部12Bには、図8(C)に示される如くに、下側凸部38、38と上側凸部37、37とを上下方向に通し得る縦溝16、16が形成されている。
そして、前記弁体40は、図1ないし図5に加えて、図8(A)、(B)、及び図9を参照すればよくわかるように、弁軸30の下部軸部36が緩く嵌挿される内筒部41と、前記弁体内挿部18に嵌挿される外筒部42とを有する二重円筒構造とされ、内筒部41と外筒部42との間に、高さ(上下)方向に貫通する縦貫通路51と上面が開口した溝状通路52とが設けられている。この縦貫通路51と溝状通路52との間は、二つの隔壁部43、43により仕切られている。前記内筒部41、前記外筒部42、及び、前記二つの隔壁部43、43の各上面は面一とされて、それら各上面が前記弁体受け座15の下面に偏り無く密着するようにされている。より具体的には、前記内筒部41、前記外筒部42、及び、前記二つの隔壁部43、43の各上面は、それぞれ前記弁体受け座15における内周部15a、外周部15b、扇形状部15c、15cの下面に密着するようにされている(図3、図5、図7(A)、(B)参照)。
また、弁体40の内筒部41には、弁軸30の下部軸部36が緩く嵌挿される挿通穴45と、前記下側凸部38、38を上下方向に通し得る縦溝46と、この縦溝46とは所定角度間隔(ここでは90°)をあけて、前記下側凸部38、38が下側から緩く嵌合せしめられる下側及び内周側が開口した嵌合凹部48、48とが形成されている。
次に、前記弁軸30の下端部への弁体40の組付方法について、図9を参照しながら説明する。
まず、Oリング35、35を装着した状態(図9にはOリング35、35が省略されている)の弁軸30を弁軸嵌挿部12の大径穴部12Aに上から挿入し、その下側凸部38、38を小径挿通穴部12Bに形成された縦溝16、16に嵌め込むようにして弁軸30を下降させ、さらに、弁体40に形成された縦溝46、46の平面視位置を前記縦溝16、16に合わせた状態で、弁体40の上面を弁体受け座15の下面に当接させ、下側凸部38、38を前記縦溝46、46に嵌め込むとともに、上側凸部37、37を縦溝16、16に嵌め込んで、最下段の鍔状部34が中間段丘部12Cに当接するまで下降させる。これにより、図9(A)に示される如くに、下側凸部38、38が弁体40の縦溝46、46及び嵌合凹部48、48の下端(下面)より下側に抜ける。
次に、図9(B)に示される如くに、弁体40を時計回り又は反時計回りに90°回転させる。これにより、下側凸部38、38が弁体40の嵌合凹部48、48の真下に位置せしめられる。
続いて、図9(C)に示される如くに、弁軸30を引き上げると、上側凸部37、37が縦溝16、16から抜けるとともに、下側凸部38、38が弁体40の嵌合凹部48、48にしっかりと嵌合する。
かかる状態で、弁軸30を例えば時計回りに90°回転させると、弁体40も弁軸30と共に90°回転するとともに、図8(C)に示される如くに、上側凸部37、37が平面視で縦溝16、16から外れる。
この状態で、弁軸30を解放すると、弁軸30は、上側凸部37、37が中間段丘部12Cに当接するまで下降し、それに伴って弁体40も下降し、弁体40の上面と弁体受け座15の下面との間に隙間K(図6参照)が形成される。この場合、弁軸30の下側凸部38、38と弁体40の嵌合凹部48、48との軸方向の嵌合長(嵌合高さ)は、弁軸30の最大下降量(=前記隙間K)より相当長いので、例え弁体40が弁体受け座15の下面に押し付けられても、弁軸30の下側凸部38、38と弁体40の嵌合凹部48、48との嵌合状態が解かれることはなく、弁体40が弁軸30に吊られる状態が維持され、また弁体40は、弁軸30と一体的に回動し得るものとなり、これにより、弁軸30の下端部への弁体40の組み付けが完了する。
上記した如くの構成を有する本実施例の三方弁1を、前述した図18に示される如くの給湯設備に、符号250で示される三方弁として組み込んだ場合には、弁軸30は、弁本体10内の流体(湯水)圧力と大気圧との差圧により弁体40を伴って上側に引き上げられ、これによって弁体40の上面が弁体受け座15の下面に押し付けられる。
このように、弁体40の上面が弁体受け座15の下面に押し付けられることにより、縦貫通路51と溝状通路52との間が水密的にシールされる。
この弁体押し付け状態で弁軸30を回動させることにより、図1、図2、図3、図7(A)に示される如くの、流体が流入口20→流入開口23→縦貫通路51→第1流出口21へと流れる第1の流通状態と、図4、図5、図7(B)に示される如くの、流体が流入口20→流入開口23→溝状通路52→流出開口24→第2流出口22へと流れる第2の流通状態とを選択的にとり得る。
より詳細には、第1の流通状態では、図7(A)に示される如くに、流入開口23の真下に縦貫通路51が位置し、弁体40の内筒部41は弁体受け座15の内周部15aに、外筒部42は弁体受け座15の外周部15bに、二つの隔壁部43、43は弁体受け座15の二つの扇形状部15c、15cの端部に押し当てられているので、縦貫通路51と溝状通路52との間が水密的にシールされる。
一方、上記第1の流通状態から弁軸30及び弁体40を時計回りに90°回転させると、図7(B)に示される如くに、弁体40の縦貫通路51部分が弁体受け座15の片方の扇形状部15cの真下に位置せしめられ、溝状通路52の一端側が流入開口23の真下に、また、他端側が流出開口24の真下に位置せしめられるので、流入口20からの流体は、流入開口23から弁体受け座15の扇形状部15cの下側をくぐるようにして流出開口24に流れ出てくる。この場合も、弁体40の内筒部41は弁体受け座15の内周部15aに、外筒部42は弁体受け座15の外周部15bに、二つの隔壁部43、43は弁体受け座15の片方の扇形状部15cの一端部と他端部近くに押し当てられているので、縦貫通路51と溝状通路52との間が水密的にシールされる。
このように、弁本体10内の流体圧力と大気圧との差圧により弁体40の上面を弁体受け座15の下面に押し付けて縦貫通路51と溝状通路52との間をシールすることにより、第1流出口と第2流出口との間をシールするためのOリング等のシール材を不要にでき、加工組立コスト、製品コストを低く抑えることができる。
また、図6に示される如くに、前記第1の流通状態(流入口20→縦貫通路51→第1流出口21)がとられているときにおいては、第2流出口22と第1流出口21及び流入口20との間がシールされている関係上、第2流出口22側の圧力が所定圧以上高まると、弁体40に逆圧が掛かって、弁体40が弁軸30を伴って押し下げられる。この際、弁軸30は、上側凸部37、37が弁軸嵌挿部12における大径穴部12Aと小径挿通穴部12Bとの段差部分である中間段丘部12Cに接当するまで下降し、それ以上の下降は阻止される(中間段丘部12Cは、弁軸30及び弁体40が過度に下降するのを阻止するストッパとして機能する)。この状態では、弁体40と弁体受け座15との間に隙間Kが形成され、これによって、第2流出口22側の圧力が前記隙間Kを介して第1流出口21側あるいは流入口20側に逃がされる。
このように本実施例の三方弁1には、逆圧を効果的に逃がすリリーフ機能を持たせることができるので、逆圧による当該三方弁や配管系の破壊・故障を効果的に回避することができ、また、別途に流路にリリーフ弁を設けなくて済むので、設備のコストアップを抑えることができる。
また、弁体40は、弁軸30とは別体とされて、弁軸30の下部、下側凸部38、38、及び弁体内挿部18にそれぞれ摺動可能に外挿、嵌合、内挿されている関係上、それらの摺動面間には多少の間隙が形成され、そのため、弁軸30が多少傾いても、その傾きを摺動面間の間隙により吸収することができるので、弁体40の上面全体を弁体受け座15の下面に偏り無く密着させることができ、このため、縦貫通路51と溝状通路52との間の所要のシール性を確実に得ることができる。
なお、上記実施例では、弁体40を二重円筒構造として、内筒部41と外筒部42との間に縦貫通路51と溝状通路52を設けるとともに、縦貫通路51と溝状通路52との間を二つの隔壁部43、43により仕切る構成としているが、弁体は、必ずしも上記のような構成とする必要はなく、例えば、厚肉円板に適宜の形状の縦貫通路(貫通穴)と溝状通路を形成した構成としてもよく、また、弁軸30も、上記実施例のような上側凸部37、37や下側凸部38、38の配置や数、形状以外のものでもよいことは勿論である。
<第二実施例>
図10、図11、図12は、本発明に係る三方弁の第二実施例の第1の流通状態を示す部分切欠断面図、要部拡大断面図、半断面斜視図、図13、図14は、上記第二実施例の第2の流通状態を示す部分切欠断面図、半断面斜視図である。なお、本第二実施例の三方弁101において、上記第一実施例の三方弁1と同様の機能及び作用を有する構成については同様の符号(100を足した符号)を付してその詳細な説明は省略する。
図示する第二実施例の三方弁101の基本構成は、上記第一実施例の三方弁1と同様であるが、流体が流入口120→流入開口123→縦貫通路151→第1流出口121へと流れる第1の流通状態と、流体が流入口120→流入開口123→溝状通路152→流出開口124→第2流出口122へと流れる第2の流通状態とにおける流量を確保する(増大させる)べく、次のような方策が採られている。
すなわち、流入口120から流入開口123に流体を円滑に流す(流路抵抗を低減する)べく、流入口120の内周面及び弁軸嵌挿部112の周側面における角部ないしは段差部を排除するように、言い換えれば、流入口120から流入開口123までの流路断面積が連続的に変化(減少)するように、当該流入口120の内周面や弁軸嵌挿部112の周側面が設計されている。また、流出開口124から第2流出口122に流体を円滑に流す(流路抵抗を低減する)べく、弁軸嵌挿部112の周側面及び第2流出口122の内周面における角部ないしは段差部を排除するように、言い換えれば、流出開口124から第2流出口122に続く流路の流路断面積が次第に変化(増加)するように、当該弁軸嵌挿部112の周側面や第2流出口122の内周面が設計されている。
また、上記第一実施例の三方弁1では、弁軸30における下部軸部36に、上側凸部37、37及び下側凸部38、38が左右一対で設けられているが、第二実施例の三方弁101では、図10ないし図14に加えて、図17を参照すればよくわかるように、弁軸130における下部軸部136の上部(最下段の鍔状部134の直下)に一つの上側凸部137が突設され、弁軸130における下部軸部136の下端部に、上側凸部137と平面視で所定角度間隔(ここでは180°)をあけた位置、同一幅、及び同一突出長の、一つの下側凸部138が突設されている。
それに伴い、弁軸130の下端部に外挿された弁体140の内筒部141には、図15ないし図17を参照すればよくわかるように、前記下側凸部138を上下方向に通し得る縦溝146が一つ形成されると共に、この縦溝146とは所定角度間隔(ここでは90°)をあけて、前記下側凸部138が下側から緩く嵌合せしめられる嵌合凹部148が一つ形成されている。このように縦溝146及び嵌合凹部148をそれぞれ一つのみとすることで、弁体140における縦貫通路151及び溝状通路152の通路断面積(具体的には、半径方向における通路幅であって内筒部141と外筒部142との間隔)が大きくされ、第1の流通状態での縦貫通路151における流路抵抗及び第2の流通状態での溝状通路152における流路抵抗が低減される。
また、弁軸130の下部軸部136における下側凸部138、弁体140の内筒部141における縦溝146及び嵌合凹部148をそれぞれ一つのみとすることで、弁軸130の下端部への弁体140の組付ミス(組付角度のミス)を確実に抑止できるといった効果もある。
なお、前記弁軸130の下端部への弁体140の組付は、上記第一実施例の三方弁1において図9に基づき説明したのと同様の方法により行うことができる。
さらに、上記第一実施例の三方弁1では、縦貫通路51と溝状通路52との間を仕切る二つの隔壁部43、43が上下方向に沿って(すなわち、弁軸嵌挿部12の中心線Oと平行に)配設されているが、第二実施例の三方弁101では、図10ないし図14に加えて、図15及び図16を参照すればよくわかるように、二つの隔壁部143、143が上下方向に対して(すなわち、弁軸嵌挿部112の中心線Oに対して)傾斜している。より詳細には、上端側で約90°の角度間隔をあけて設けられた二つの隔壁部143、143(図示例では、一方の隔壁部143が平面視で下側凸部138と同一位置に設けられ、他方の隔壁部143が平面視で縦溝146と同一位置に設けられている)が、下方に行くに従ってその角度間隔が拡がるように傾斜して設けられている。
そのため、弁体140における縦貫通路151の通路断面積(具体的には、周方向における通路幅)が下方に行くに従って大きくなり、第1の流通状態での縦貫通路151における流路抵抗が更に低減される。
また、本実施例の三方弁101では、前記縦貫通路151を構成する弁体140の内筒部141の下端側の部分(図示例では、高さ方向で下端から略半分までの部分である下半部分)に切欠き149が設けられ、前記縦貫通路151が第1流出口121へとスムースに連なる、言い換えれば前記縦貫通路151を流れた流体が下方の第1流出口121へスムースに拡散されることとなり、これによっても、第1の流通状態での縦貫通路151における流路抵抗が一層低減される。
また、上記したように、二つの隔壁部143、143が上下方向に対して傾斜することにより、一方(第2の流通状態で流入口120もしくは流入開口123側)の隔壁部143に、第2の流通状態がとられているときにおいて流入口120から第2流出口122に行くに従って下方に傾斜する第1のスロープ面143aが形成され、他方(第2の流通状態で第2流出口122もしくは流出開口124側)の隔壁部143に、第2の流通状態がとられているときにおいて流入口120から第2流出口122に行くに従って上方に傾斜する第2のスロープ面143bが形成され、第1のスロープ面143aと第2のスロープ面143bとの間には、上下方向の高さが一定の平坦面(弁軸嵌挿部112の中心線0に直交する平坦面)143cが形成される。より詳細には、一方の隔壁部143の溝状通路152側の面が第1のスロープ面143aとされ、他方の隔壁部143の溝状通路152側の面が第2のスロープ面143bとされている。
そのため、前記第2の流通状態において、流入開口123を介して溝状通路152に下方へ向かって流入した流体が、第1のスロープ面143aによって横方向(周方向)に誘導されて平坦面143c上に流され、平坦面143c上を流れた流体が第2のスロープ面143bによって上方に誘導されて流出開口124に流れ出てくる。すなわち、流入開口123を介して溝状通路152に流入した流体が、第1のスロープ面143a、平坦面143c、及び第2のスロープ面143bにより、弁体受け座115の扇形状部115cの下側をくぐるようにして流出開口124まで滑らかに流されることとなり、第2の流通状態での溝状通路152における流路抵抗が更に低減される。
このように本実施例の三方弁101では、上記第一実施例の三方弁1と同様の作用効果を有すると共に、流体が流入口120→流入開口123→縦貫通路151→第1流出口121へと流れる第1の流通状態と、流体が流入口120→流入開口123→溝状通路152→流出開口124→第2流出口122へと流れる第2の流通状態とで、各所における流路抵抗(圧損)が低減されるので、双方の流通状態における流量を増大させることができる。
具体的には、本第二実施例の三方弁101では、上記第一実施例の三方弁1と比較して、溝状通路152を介した第2の流通状態において、流量が約3.3%増加し、縦貫通路151を介した第1の流通状態において、流量が約0.6%増加することが確認された。
なお、上記実施例では、縦貫通路151と溝状通路152との間を仕切る二つの隔壁部143、143を上下方向に対して傾斜させ、傾斜した二つの隔壁部143、143の溝状通路152側の面を第1のスロープ面143a及び第2のスロープ面143bとしているが、第2の流通状態がとられているときにおいて流入口120から第2流出口122に行くに従って下方又は上方に傾斜する第1のスロープ面143a又は第2のスロープ面143bは、必ずしも上記のように形成する必要はなく、例えば、隔壁部に連接するような第1のスロープ面又は第2のスロープ面を備えたスロープ部材を当該隔壁部とは別個に設けてもよく、その場合、前記スロープ部材は、弁体140(の隔壁部143、143)と一体構成としてもよいし、別体構成としてもよいことは勿論である。
また、上記の第一実施例及び第二実施例の三方弁1、100においては、当該三方弁1、100を、モータ5、105により弁軸30、130及び弁体40、140を時計回りに90°回転させて第1の流通状態から第2の流通状態に切り換える、いわゆる切換弁として機能させているが、切換弁だけではなく流量制御弁としても機能させることができる。流量制御弁として機能させる場合には、例えば第1の流通状態からモータ5、105により弁軸30、130及び弁体40、140を90°以下の任意の角度だけ回転させ、流入開口23、123と縦貫通路51、151とが重なる面積を適宜に調整することにより、縦貫通路51、151に流れる流体の流量を制御することができる。同様に、流入開口23、123と溝状通路52、152とが重なる面積も適宜に調整することで、溝状通路52、152に流れる流体の流量を制御することができる。
1 三方弁
10 弁本体
15 弁体受け座
18 弁体内挿部
20 流入口
21 第1流出口
22 第2流出口
23 流入開口
24 流出開口
30 弁軸
33 Oリング装着部
38 下側凸部
40 弁体
41 内筒部
42 外筒部
43 隔壁部
51 縦貫通路
52 溝状通路

Claims (13)

  1. 弁軸と、該弁軸を回転駆動するための駆動源と、流入口、第1流出口、第2流出口、前記弁軸が回動可能かつ軸方向に移動可能に水密的に嵌挿される弁軸嵌挿部、及び、該弁軸嵌挿部の下部外周に設けられた弁体受け座を有する弁本体と、を備え、
    前記弁体受け座に、前記流入口の終端部となる流入開口及び前記第2流出口の始端部となる流出開口が形成され、
    前記弁軸における前記弁体受け座より下方に突出した下端部に、該弁軸と一体的に回動可能、前記弁軸により引き上げ可能、かつ、前記弁軸の軸方向に摺動可能に、厚肉円板状ないし円筒状の弁体が外挿され、
    前記弁体受け座の下側に、前記弁軸に外挿された弁体が回動可能かつ上下方向に摺動可能に嵌挿される円筒状の弁体内挿部が設けられるとともに、該弁体内挿部の下側に前記第1流出口が連設され、
    前記弁体は、前記流入口と前記第1流出口とを連通させる縦貫通路及び前記流入口と前記第2流出口とを連通させる上面が開口した溝状通路を持ち、その上面を前記弁体受け座の下面に押し付けられながら回動可能とされ、
    前記弁体の上面が前記弁体受け座の下面に押し付けられることにより、前記縦貫通路と前記溝状通路との間が水密的にシールされるとともに、該弁体押し付け状態で前記弁軸を回動させることにより、流体が前記流入口から前記縦貫通路を介して前記第1流出口へと流れる第1の流通状態と、流体が前記流入口から前記溝状通路を介して前記第2流出口へと流れる第2の流通状態とを選択的にとり得るようにされていることを特徴とする三方弁。
  2. 前記弁軸は、前記弁本体内の流体圧力と大気圧との差圧により前記弁体を伴って上側に引き上げられ、これによって前記弁体の上面が前記弁体受け座の下面に押し付けられるようにされていることを特徴とする請求項1に記載の三方弁。
  3. 前記第1の流通状態がとられているときにおいて、前記第2流出口側の圧力が所定圧以上高まると、前記弁体が前記弁軸を伴って押し下げられて前記弁体受け座との間に隙間が形成され、これによって、前記第2流出口側の圧力が前記第1流出口側あるいは前記流入口側に逃がされるようにされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の三方弁。
  4. 前記弁軸嵌挿部の中心線上に前記弁体内挿部と前記第1流出口が配在され、前記流入口と第2流出口は前記弁軸嵌挿部の中心線に直交する共通の中心線上に配在されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の三方弁。
  5. 前記弁軸嵌挿部は、前記弁軸の上部がシール材を介して水密的に嵌挿される大径穴部と、前記弁軸における下部軸部が緩く嵌挿される小径挿通穴部とを有し、前記弁軸における前記シール材の装着部より下側で前記下部軸部の上部と前記下部軸部の下端部とにそれぞれ半径方向外方に突出する上側凸部と下側凸部が突設されるとともに、前記弁軸嵌挿部の小径挿通穴部に前記下側凸部と前記上側凸部とを上下方向に通し得る縦溝が形成され、前記弁体には、前記下部軸部が緩く嵌挿される挿通穴と、前記下側凸部を上下方向に通し得る縦溝と、該縦溝とは所定角度間隔をあけて、前記下側凸部が下側から緩く嵌合せしめられる下側及び内周側が開口した嵌合凹部とが形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の三方弁。
  6. 前記弁体は、前記弁軸の下部軸部が緩く嵌挿される内筒部と、前記弁体内挿部に嵌挿される外筒部とを有する二重円筒構造とされ、前記内筒部と前記外筒部との間に前記縦貫通路と前記溝状通路とが設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の三方弁。
  7. 前記弁体における前記縦貫通路と前記溝状通路との間は、二つの隔壁部により仕切られており、前記内筒部、前記外筒部、及び、前記二つの隔壁部の各上面は面一とされて、それら各上面が前記弁体受け座の下面に偏り無く密着するようにされていることを特徴とする請求項6に記載の三方弁。
  8. 前記弁軸嵌挿部における大径穴部と小径挿通穴部との段差部分である中間段丘部は、前記弁軸及び前記弁体が過度に下降するのを阻止するストッパとして機能するようになっていることを特徴とする請求項5に記載の三方弁。
  9. 前記第2の流通状態がとられているときにおいて、前記流入口側の前記隔壁部に、前記流入口から前記第2流出口に行くに従って下方に傾斜する第1のスロープ面が設けられ、前記第2流出口側の前記隔壁部に、前記流入口から前記第2流出口に行くに従って上方に傾斜する第2のスロープ面が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の三方弁。
  10. 前記第1のスロープ面と前記第2のスロープ面との間には、前記弁軸嵌挿部の中心線に直交する平坦面が設けられていることを特徴とする請求項9に記載の三方弁。
  11. 前記二つの隔壁部が上下方向に対して傾斜しており、傾斜した前記二つの隔壁部の前記溝状通路側の面が前記第1のスロープ面及び前記第2のスロープ面とされていることを特徴とする請求項9又は10に記載の三方弁。
  12. 前記縦貫通路は、前記流入口から前記第1流出口に行くに従って通路断面積が大きくなることを特徴とする請求項9から11のいずれかに記載の三方弁。
  13. 前記縦貫通路を形成する前記弁体の前記内筒部の下端側に切欠きが設けられていることを特徴とする請求項12に記載の三方弁。
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