JP6399860B2 - 流路切換弁 - Google Patents

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Description

本発明は、少なくとも一つの流入口と二つの流出口とを持つ三方弁や四方弁等の流路切換弁に係り、特に、給湯設備における流路の切り換え等に使用するのに好適な流路切換弁に関する。
図10に、一つの流入口と二つの流出口とを持つ流路切換弁の一つである三方弁が使用された従来の給湯設備の一例の主要部を示す(特許文献1も参照)。図示例の給湯設備100は、基本的には、その下部に給水、その上部から給湯が行われる貯湯タンク110と、圧縮機131、湯水熱交換器(湯水加熱器)132、膨張弁133、及び空気熱交換器134等を有するヒートポンプ式湯水加熱源130と、貯湯タンク110と加熱源130との間で湯水を循環させるための沸き上げポンプ120と、一つの流入口160と二つの流出口161、162とを持つ流路切換弁としての三方弁150と、を備える。
三方弁150は、例えば、所要箇所に設けられた温度センサにより検出される湯水の温度等に基づいてその流路切換動作等が制御される電子制御式電動弁で構成され、該三方弁150においては、湯水を流入口160から第1流出口161へ流す第1の流通状態と、湯水を流入口160から第2流出口162へ流す第2の流通状態とを選択的にとり得るようにされており、通常、加熱源130からの湯水が高温の場合には、第1の流通状態がとられて、高温の湯は貯留タンク110の上部に戻され、加熱源130からの湯水が低温の場合には、第2の流通状態がとられて、低温の湯水は貯留タンク110の下部に戻され、再び、沸き上げポンプ120により加熱源130へ送られる。
特開2004−257583号公報
前記した如くの従来の給湯設備等に使用される三方弁等の流路切換弁においては、第1の流通状態(流入口→第1流出口)のときに流体が第2流出口側へ漏れないようにするため、また、第2の流通状態(流入口→第2流出口)のときに流体が第1流出口側へ漏れないようにするため、少なくとも第1流出口と第2流出口との間にOリング等のシール材を設けているが、Oリング等のシール材を設けるには弁体等に円環状の装着溝等を設ける必要があり、部品コスト、加工組立コスト、ひいては製品コストが高くなる嫌いがあった。
また、従来の流路切換弁においては、弁体(弁軸)は、Oリング等のシール材を介して弁本体に形成された挿通穴等に水密的に嵌挿されることが多く、また、加工組立誤差等も少なからずあり、弁本体(弁座)に対して弁体(弁軸)が多少傾斜、芯ずれ等しただけで、漏れだけでなく、弁機能までもが損なわれ、甚だしくは作動不良、故障が生じることがあった。かかる問題を確実に回避するには、厳格な寸法管理や高精度の加工成形技術が要求されるので、これによっても、加工組立コスト、ひいては製品コストが高くなる嫌いがあった。
さらに、給湯設備等に使用される流路切換弁においては、流出口に接続された配管内の流体圧力が凍結等の理由で不意に高くなり、流路切換弁に通常の流れ方向とは逆向きの高い圧力(逆圧)が掛かることがあり、このような逆圧により流路切換弁や配管等が故障するおそれがあった。
これを避けるには、例えば、流路切換弁をバイパスする流路を設け、該流路に所定圧以上で開くリリーフ弁を介装する方策が考えられるが、かかる方策では、配管や継手類などの部品の点数が増大するとともに、配管接続作業にも多大な手間と時間がかかり、設備のコストアップを招くという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、複数個の流出口間での漏れを防ぐためのOリング等のシール材を不要にできるとともに、厳格な寸法管理や高精度の加工成形技術を必要とすることなく、流出口間の漏れを確実に防ぐことができ、また、逆圧を効果的に逃がすリリーフ機能を持たせることもでき、加工組立コスト、製品コストを低く抑えることのできる流路切換弁を提供することにある。
前記目的を達成すべく、本発明に係る流路切換弁は、基本的には、弁軸と、該弁軸を回転駆動するための駆動源と、流入口、複数個の流出口、前記弁軸が回動可能に嵌挿される弁軸嵌挿部、及び、該弁軸嵌挿部の下部に連設された弁座を有する弁本体と、を備え、前記弁座に、前記各流出口の始端部となる流出開口がそれぞれ形成され、前記弁軸における前記弁座より下方に突出した下端部に、厚肉円板状ないし短円筒状の弁体が前記弁軸に伴って回動可能、かつ、前記弁軸の軸方向に沿って摺動可能に遊嵌され、前記弁座の下側に、前記弁体が収容される弁体収容部が設けられるとともに、該弁体収容部の下側に前記流入口が設けられ、前記弁体は、前記流入口と前記各流出口とを選択的に開通させる少なくとも一つの開口状通路を持ち、前記弁軸を回動させることにより、少なくとも、流体が前記流入口から前記開口状通路を介して前記流出口の一つへと流れる第1の流通状態と、流体が前記流入口から前記開口状通路を介して前記流出口の他の一つへと流れる第2の流通状態とを選択的にとり得るようにされ、前記弁体及び前記弁軸の少なくとも一方は、前記流入口に流入した流体の圧力により押し上げられ、これによって当該弁体の上面が前記弁座に押し付けられるようにされていることを特徴としている。
また、本発明に係る流路切換弁は、基本的には、弁軸と、該弁軸を回転駆動するための駆動源と、流入口、複数個の流出口、前記弁軸が回動可能に嵌挿される弁軸嵌挿部、及び、該弁軸嵌挿部の下部に連設された弁座を有する弁本体と、を備え、前記弁座に、前記各流出口の始端部となる流出開口がそれぞれ形成され、前記弁軸における前記弁座より下方に突出した下端部に、厚肉円板状ないし短円筒状の弁体が前記弁軸に伴って回動可能、かつ、前記弁軸の軸方向に沿って摺動可能に遊嵌され、前記弁座の下側に、前記弁体が収容される弁体収容部が設けられるとともに、該弁体収容部の下側に前記流入口が設けられ、前記弁体は、前記流入口と前記各流出口とを選択的に開通させる少なくとも一つの開口状通路を持ち、前記弁軸を回動させることにより、少なくとも、流体が前記流入口から前記開口状通路を介して前記流出口の一つへと流れる第1の流通状態と、流体が前記流入口から前記開口状通路を介して前記流出口の他の一つへと流れる第2の流通状態とを選択的にとり得るようにされ、前記弁体は、前記開口状通路以外の上面が前記流入口に流入する流体により前記弁座に押し付けられ、前記各流出口間が水密的にシールされることを特徴としている。
好ましい態様では、前記弁体は、前記弁軸が前記弁軸嵌挿部の中心線に対して最大限傾斜した状態であっても、流入口に流入した流体の押し上げ力によりその姿勢を自動的に修正して、その上面を前記弁座に偏り無く密着させ得るように、各部の寸法が設定される。
他の好ましい態様では、前記各流出口のいずれかの圧力が所定圧以上高まると、前記弁座と前記弁体の上面との間に隙間が形成され、これによって、前記流出口側の圧力が前記流入口側に逃がされるようにされる。
他の好ましい態様では、前記弁軸嵌挿部の中心線上に前記流入口が配置され、前記各流出口の上流部分は前記弁軸嵌挿部の中心線に直交する共通の平面上に配置される。
他の好ましい態様では、前記弁軸嵌挿部は、前記弁軸の上部がシール材を介して水密的に嵌挿される大径穴部と、前記弁軸における下部軸部が緩く嵌挿される小径挿通穴部とを有し、前記弁軸における前記シール材の装着部より下側で前記下部軸部の上部と前記下部軸部の下端部とにそれぞれ半径方向外方に突出する上側凸部と下側凸部が突設されるとともに、前記弁軸嵌挿部の小径挿通穴部に前記下側凸部と上側凸部とを上下方向に通し得る縦溝が形成され、前記弁体には、前記下部軸部が遊挿される挿通穴と、前記下側凸部を上下方向に通し得る縦溝と、該縦溝とは所定角度間隔をあけて、前記下側凸部が下側から遊嵌される下側及び内周側が開口した嵌合凹部とが形成される。
この場合、好ましい態様では、前記弁軸の下部軸部及び下側凸部と前記弁体の挿通穴及び嵌合凹部との間には、単に前記弁軸と前記弁体とを一体的に回動可能、かつ、前記弁体を弁軸の軸方向に摺動可能とする場合よりも大きめの遊びが形成される。
前記弁体は、好ましくは、前記弁軸の下部軸部が遊挿される挿通穴を持つ内筒部と、前記弁体収容部に遊挿される円環状厚板部とを有し、前記内筒部と円環状厚板部との間に前記開口状通路が設けられる。
他の好ましい態様では、前記弁体における前記内筒部と円環状厚板部との間は、4つの隔壁部で仕切られた4つの扇形状部に区画されており、隣り合う2つの扇形状部がそれぞれ前記開口状通路とされ、残り2つの扇形状部が前記流出開口を閉塞する閉じ蓋部とされる。
前記弁本体は、好ましい態様では、前記複数個の流出口がその外周部に設けられた円筒状部を持つ本体外周部材と、前記弁軸嵌挿部及び弁座を持ち、前記本体外周部材の円筒状部にその上側から挿入されて水密的に内嵌される内嵌部材と、前記流入口を持ち、前記本体外周部材の円筒状部における前記内嵌部材より下側にその上部が内嵌固定される流入口部材と、で分割構成される。
この場合、好ましくは、前記本体外周部材における円筒状部の下部と、前記内嵌部材の弁座と、前記流入口部材の上端部とで前記弁体収容部が画成される。
この場合、前記流入口部材の上端部は、好ましくは、前記弁体が前記弁座の下面から一定距離以上下降するのを阻止するストッパとして機能するようにされる。
本発明に係る流路切換弁では、弁本体内の流体圧力を利用して弁体の上面を弁座に押し付けて第1流出口と第2流出口との間をシールするようにされているので、第1流出口と第2流出口との間をシールするためのOリング等のシール材を不要にでき、加工組立コスト、製品コストを低く抑えることができる。
また、弁軸と弁体との間に、通常(単に、弁軸と弁体とを一体的に回動可能、弁体を弁軸の軸方向に摺動可能とする場合)よりも大きめの遊びが形成されているので、弁軸の姿勢に規制されることなく、弁軸に対して弁体はフレキシブルにその姿勢を変化させることができる。そのため、弁軸が弁軸嵌挿部の中心線に対して最大限傾斜した状態であっても、弁体は、流入口に流入した流体の押し上げ力によりその姿勢を自動的に修正して、その上面を弁座に偏り無く密着させることができる。
また、弁軸に弁軸嵌挿部の中心線に対する芯ずれが生じても、そのずれ分は、前記遊び分で吸収されるため、弁体の回動動作等に与える影響は少ない。
したがって、本発明の流路切換弁では、厳格な寸法管理や高精度の加工成形技術を必要とすることなく、第1流出口と第2流出口との間のシール性を一層確実に高めることができ、これによっても、加工組立コスト、製品コストを低く抑えることができる。
また、いずれかの流出口側の圧力が所定圧以上高まると、弁体に逆圧が掛かって、弁体が押し下げられ、弁体と弁座との間に隙間が形成され、これによって、流出口側の逆圧が前記隙間を介して流入口側に逃がされる。このように本発明の流路切換弁は、逆圧を効果的に逃がすリリーフ機能を持たせることができるので、逆圧による当該流路切換弁や配管系の故障を効果的に回避することができ、また、別途に流路にリリーフ弁を設けなくて済むので、設備のコストアップを抑えることができる。
本発明に係る流路切換弁の一実施例の外観を示す部分斜視図。 上記一実施例の第1の流通状態を示す部分切欠断面図。 上記一実施例の第1の流通状態を示す半断面斜視図。 上記一実施例の第2の流通状態を示す部分切欠断面図。 上記一実施例の第2の流通状態を示す半断面斜視図。 上記一実施例の動作・作用効果の説明に供される要部半断面図 上記実施例の部品を示し、(A)は内嵌部材の下方斜視図、(B)は弁体の上方斜視図、(C)は弁体の下方斜視図。 (A)上記一実施例の弁体を示す斜視図、(B)図2のJ−J断面図。 上記一実施例における弁軸の下端部への弁体の組付方法の一例の説明に供される図。 一つの流入口と二つの流出口とを持つ流路切換弁が使用された従来の給湯設備の一例の主要部を示す概略構成図。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る流路切換弁の一実施例を示す外観斜視図、図2、図3は、上記一実施例の第1の流通状態を示す部分切欠断面図、半断面斜視図、図4、図5は、上記一実施例の第2の流通状態を示す部分切欠断面図、半断面斜視図である。なお、図1ないし図5において、本発明の理解にさほど必要とはしない部分(モータ5の内部等)は、その図示やハッチングを省略している。また、各図において、部材間に形成される隙間や部材間の離隔距離等は、発明の理解を容易にするため、また、作図上の便宜を図るため、誇張して描かれている場合がある。
さらに、本明細書において、上下、左右、前後等の位置、方向を表わす記述は、説明が煩瑣になるのを避けるために図面に従って便宜上付けたものであり、実際の使用状態での位置、方向を指すものではない。
図示実施例の流路切換弁1は、前述した図10に示される如くの給湯設備に使用されるもの(図10の符号150に相当)で、基本的には、弁軸30と、該弁軸30を回転駆動するための駆動源としてのモータ5と、このモータ5がその上側に取付固定される弁本体6とを備える。
弁本体6は、合成樹脂を素材としており、その成形上等の便宜を図るため、本体外周部材7と、内嵌部材8と、流入口部材9と、に分割構成されている。
本体外周部材7は、円筒状部7Aを有し、この円筒状部7Aの外周部(左右の側部)に、L形の第1流出口(継手)21と第2流出口(継手)22が対向するように設けられている。
内嵌部材8は、図1ないし図5に加えて、図7(A)を参照すればよくわかるように、上側から順に、本体外周部材7の円筒状部7A上に載せられる鍔状部8a、円筒状部7AにOリング19を介して水密的に内嵌される上部内嵌部8A、第1流出口21側に開口する第1周側開口26と第2流出口22側に開口する第2周側開口27が形成され、円筒状部7Aの上部に内嵌される外筒部8B、及び、この外筒部8Bの内周側で前記上部内嵌部8Aの下側に連設された内筒部8Cを有し、上部内嵌部8Aと内筒部8Cの中央を縦貫するように、大径穴部12Aと小径挿通穴部12Bとからなる弁軸嵌挿部12が設けられている。弁軸嵌挿部12における大径穴部12Aと小径挿通穴部12Bとの段差部分を中間段丘部12Cと称す。
上記外筒部8Bの下部と内筒部8Cの下部との間、言い換えれば、弁軸嵌挿部12の下部外周側には、後述する弁体40が押し付けられる弁座15(15A、15B)が設けられている。より詳細には、弁軸嵌挿部12の下部外周の、第1流出口21側には第1流出開口23が形成され、第2流出口22側には第2流出開口24が形成されている。第1流出開口23と第2流出開口24は、一端側が半円状で他端側が直線状の扇形状を呈し、その下端部は、内筒部8C及び外筒部8Bの下端面より下方に突出しており、この第1流出開口23と第2流出開口24の下端部が上記弁体40が押し付けられる弁座15A、15Bとなっている。言い換えれば、この弁座15A、15Bは、第1流出開口23と第2流出開口24を画成する端縁部と同外形の、所定の幅を持つ枠状部からなっており、その下面は、弁軸嵌挿部12の中心線(弁軸30の回転軸線)Oに直交する平坦な平滑面とされている。また後述するように、弁体40は、互いに隣り合う2つの開口状通路41、42と蓋部43、44とを有し、弁体40が90°回転することで開口状通路41と第1流出開口23とを連通し、蓋部43で第2流出開口24を閉止する第1の流通状態と、蓋部44で第1流出開口23を閉止し、開口状通路42と第2流出開口24とを連通する第2の流通状態とを切換える。この第1流出開口23及び第2流出開口24の断面積は、この開口を通過する流体の妨げとならないように、弁体の開口状通路41、42よりも大きくされている。例えば第1の流通状態から第2の流通状態へと切換えたときに、弁体40、弁軸30等の組付け誤差によって、開口状通路41の一部が第2流出開口24と重なる位置で停止して両方の開口に流体が流れてしまう場合もあり、これを避けるために第1流出開口23と第2流出開口24とは、その他端側が直線状の扇形状とされている。
流入口部材9は、内周側に流入口20となる漏斗状の挿通穴を持ち、外周側に本体外周部材7の円筒状部7Aが載せられる鍔状部9a、この鍔状部9aから上方に突出して円筒状部7A下部に内挿される突出内挿部9b、及び鍔状部9aと突出内挿部9bとの間の階段状段差部9cを有し、本体外周部材7における円筒状部7Aの下部段差部にその階段状段差部9cが超音波溶着等により内嵌固定されている。
なお、本体外周部材7における円筒状部7Aの下部と、内嵌部材8の弁座15A、15Bと、流入口部材9の突出内挿部9b(の上端面)と、で後述する弁体40を揺動自在に収容する弁体収容部14が画成されている。また、流入口部材9の突出内挿部9bは、弁体40が弁座の下面から一定距離以上下降するのを阻止するストッパとして機能するようになっている。より詳細には、流出口21、22のいずれかの圧力が所定圧以上高まって、弁体40が押し下げられても、弁体40によって弁軸30が押し下げられないようになっている(後述)。
このような構成の弁本体6を組み立てるには、まず、本体外周部材7の円筒状部7Aの下部に流入口部材9の階段状段差部9cを超音波溶着等により内嵌固定し、次いで、内嵌部材8に後述する弁軸30及び弁体40を組み付けるとともに、装着溝8fにOリング19を装着し、この内嵌部材8を本体外周部材7の円筒状部7Aに上から挿入して内嵌する。この際、円筒状部7Aの上部の前後に設けられた取付受台部7j上に内嵌部材8の鍔状部8aの前後に設けられた矩形取付板部8jを載せ、さらに、この矩形取付板部8j上にモータ5の下部前後に設けられたねじ止め部5jを載せて、モータ5、内嵌部材8、及び本体外周部材7を前後2本のねじ15で共締め固定する。
弁本体6において、弁軸嵌挿部12の中心線O上における弁座15A、15Bより下側には、前記弁体収容部14及び流入口20が配置され、前記中心線Oに直交する共通の中心線C上に、第1流出口21と第2流出口22が配置されている。
弁軸30は、図1から図5に加えて図8(A)を参照すればよくわかるように、その最上部に、モータ5のロータの回転駆動力が減速歯車機構等を介して伝達されるセレーション軸部32及び周方向位置決め用のDカット凸部31が設けられ、セレーション軸部32の下部には、Oリング35、35が装着される、3段の鍔状部34からなる装着溝が設けられている。弁軸30におけるOリング35、35が装着されている部分をOリング装着部33と称す。
また、図1ないし図5に加えて、図8、図9を参照すればよくわかるように、弁軸30におけるOリング装着部33より下側の下部軸部36の上部(最下段の鍔状部34の直下)には、半径方向外方に突出する左右一対の上側凸部37、37が突設され、弁軸30における下部軸部36の下端部にも、上側凸部37、37と平面視で同一位置、同一幅、及び同一突出長の、半径方向外方に突出する左右一対の下側凸部38、38が突設されている。下側凸部38、38の高さ(軸方向に沿う長さ)は上側凸部37、37より長くされているが、上側凸部38、38を短くしてもよいし、同じ高さにしてもよい。
一方、弁軸嵌挿部12は、弁軸30のOリング装着部33が水密的に嵌挿される大径穴部12Aと、弁軸30における下部軸部36が緩く嵌挿される小径挿通穴部12Bとを有し、小径挿通穴部12Bには、図8(B)に示される如くに、下側凸部38、38と上側凸部と37、37を上下方向に通し得る縦溝16、16が形成されている。
そして、前記弁体40は、図1ないし図5に加えて、図7(B)、(C)、及び図9を参照すればよくわかるように、弁軸30の下部軸部36が遊挿される挿通穴45を持つ内筒部40aと、この内筒部40aより外周側の、前記弁体収容部14に遊挿される円環状厚板部40bとを有し、内筒部40aと円環状厚板部40bとの間に、流入口20と第1流出口21あるいは流入口20と第2流出口22とを選択的に開通させるために2つの開口状通路41、42が設けられている。より詳細には、弁体40における内筒部40aと円環状厚板部40bとの間は、4つの隔壁部51、52、53、54により仕切られた中心角が90°前後の4つの扇形状部に区画されており、隣り合う2つの扇形状部がそれぞれ前記開口状通路41、42とされ、残り2つの扇形状部が第1流出開口23、第2流出開口24を閉塞する閉じ蓋部43、44とされている。なお、開口状通路41と42とを仕切る隔壁部52は、他の隔壁部51、53、54よりその幅(厚み)が狭くされ、かつその下端は円環状厚板部40bと略同じ高さで平坦とされた平坦部と該平坦部の端から内筒部40aの下端内側まで届くように斜めにされた斜面部とからなっている。
開口状通路41、42は、平面視で前記した所定の幅を持つ枠状部からなる弁座15A、15Bの内周よりも縮小された大きさ、形状とされており、また、閉じ蓋部43、44は、弁座15A、15B(第1流出開口23、第2流出開口24)を完全に閉塞できる形状とされている。
なお、弁座15A、15Bに対する弁体40の回転方向の位置は、ここでは、図2、図3に示される如くの、弁座15A(第1流出開口23)の真下に開口状通路41が位置し、弁座15B(第2流出開口24)を完全に閉塞する位置に閉じ蓋部43が位置する状態が基準(第1の流通状態)とされ、この第1の流通状態から反時計回りに90°回転させた状態、すなわち、図4、図5に示される如くの、弁座15B(第2流出開口24)の真下に開口状通路42が位置し、弁座15A(第1流出開口23)を完全に閉塞する位置に閉じ蓋部44が位置する状態が第2の流通状態とされる。
弁座15A、15Bに対する弁体40の回転方向の位置は、上記の他、弁座15A(第1流出開口23)の真下に開口状通路42が位置し、弁座15B(第2流出開口24)を完全に閉塞する位置に閉じ蓋部44が位置する状態を第1の流通状態とし、この第1の流通状態から時計回りに90°回転させた状態、すなわち、弁座15B(第2流出開口24)の真下に開口状通路41が位置し、弁座15A(第1流出開口23)を完全に閉塞する位置に閉じ蓋部43が位置する状態を第2の流通状態としてもよい。
上記のように、弁体40における内筒部40aと円環状厚板部40bとの間を中心角が90°前後の4つの扇形状部に区画し、隣り合う2つの扇形状部をそれぞれ開口状通路41、42とし、残り2つの扇形状部を閉じ蓋部43、44とすることにより、流路の切り換え(第1の流通状態と第2の流通状態の切り換え)が弁体40を90°回転させるだけで済むとともに、切り換え時における漏れを最小限に抑えることができる。また扇形状部を区画する角度は90°に限らず適宜変更できる。
一方、弁体40の内筒部40aには、前記挿通穴45の他に、前記下側凸部38、38を上下方向に通し得る縦溝46と、この縦溝46とは所定角度間隔(ここでは90°)をあけて、前記下側凸部38、38が下側から遊嵌される下側及び内周側が開口した嵌合凹部48、48とが形成されている。
次に、前記弁軸30の下端部への弁体40の組付方法について、図9を参照しながら説明する。
まず、Oリング35、35を装着した状態の弁軸30を内嵌部材8の弁軸嵌挿部12(の大径穴部12A)に上から挿入し、その下側凸部38、38を小径挿通穴部12Bに形成された縦溝16、16に嵌め込むようにして弁軸30を下降させ、さらに、弁体40に形成された縦溝46、46の平面視位置を前記縦溝16、16に合わせた状態で、弁体40の上面を弁座15A、15Bの下面に当接させ、下側凸部38、38を前記縦溝46、46に嵌め込むとともに、上側凸部37、37を縦溝16、16に嵌め込んで、最下段の鍔状部34が中間段丘部12Cに当接するまで下降させる。これにより、図9(A)に示される如くに、下側凸部38、38が弁体40の縦溝46、46及び嵌合凹部48、48の下端(下面)より下側に抜けた状態となる。
次に、図9(B)に示される如くに、弁体40を90°回転させる。これにより、下側凸部38、38が弁体40の嵌合凹部48、48の真下に位置せしめられる。
続いて、図9(C)に示される如くに、弁軸30を引き上げると、上側凸部37、37が縦溝16、16から抜けるとともに、下側凸部38、38が弁体40の嵌合凹部48、48に遊嵌され、弁体40は、弁軸30に伴って回動し得るものとなる。かかる状態で、弁軸30を例えば時計回りに90°回転させると、弁体40も弁軸30と共に約90°回転するとともに、図8(B)に示される如くに、上側凸部37、37が平面視で縦溝16、16から外れ、これにより、弁軸30の下端部への弁体40の組み付けが完了する。
なお、弁体40は、弁体収容部14の高さ分、すなわち、弁座15A、15Bと流入口部材9の突出内挿部9bの上端面との間の距離しか移動できない(突出内挿部9bがストッパとして機能する)ので、弁体40が弁軸30の下側凸部38、38から外れることはない。
上記した如くの構成を有する本実施例の流路切換弁1を、前述した図10に示される如くの給湯設備に、符号150で示される三方弁として組み込んだ場合には、弁軸30は、弁本体6内の流体(湯水)圧力(弁軸30のOリング装着部33の下側に作用する圧力)と大気圧(弁軸30のOリング装着部33の上側に作用する圧力)との差圧により上側に押し上げられることもあるし押し上げられないこともある。弁軸30が押し上げられるか否かは、Oリング35,35が大径穴部12Aに密着する力と差圧による弁軸30を上側に押し上げる力とのバランスによって決まる。押し上げられる場合は、弁体40の上面が弁座15A、15Bに押し付けられた状態で弁軸30の下側凸部38、38の上面が弁体40の嵌合凹部48、48の上面に当接する位置が、最上昇位置となる。
一方、弁体40は、流入口20に流入して第1流出口21又は第2流出口22へと流れる流体の圧力により押し上げられ、これによってその上面が弁座15A、15Bに押し付けられ、かつ、その上面を弁座15A、15Bに押し付けられながら回動可能とされる(仮に弁体40の上面が弁座15A、15Bに押し付けられてなくても回動可能とされる。)。
この場合、流体の圧力により弁体40のみ、弁軸30のみ(結果として弁体40も弁軸30に伴って押し上げられる。)、あるいは弁体40と弁軸30の両方が押し上げられて、弁体40の上面が弁座15A、15Bに押し付けられることにより、各流出口21、22間が水密的にシールされるとともに、該弁体40が押し付けられた状態で弁軸30を回動させることにより、流体(湯水)が流入口20から開口状通路41を介して第1流出口21へと流れる第1の流通状態と、流体が流入口20から開口状通路42を介して第2流出口22へと流れる第2の流通状態とを選択的にとり得るようにされる。
すなわち、図2、図3に示される如くに、開口状通路41が第1流出開口23の下端部とされる弁座15Aの真下に来たときは、第2流出開口24の下端部とされる弁座15Bの真下には、閉じ蓋部43が来るので、第2流出開口24は閉塞され、流体が流出口20→開口状通路41→第1流出開口23→第1周側開口26→第1流出口21へと流れる第1の流通状態がとられる。
一方、上記第1の流通状態から弁体40を例えば反時計回りに約90°回転させると、図4、図5に示される如くに、開口状通路42が第2流出開口24の下端部とされる弁座15Bの真下に来るとともに、第1流出開口23の下端部とされる弁座15Aの真下には、閉じ蓋部44が来るので、第1流出開口23は閉塞され、このときは、流体が流出口20→開口状通路42→第2流出開口24→第2周側開口27→第2流出口22へと流れる第2流通状態がとられる。
このように、本実施例の流路切換弁1では、弁本体6内の流体圧力を利用して、弁体40のみ、弁軸30のみ、あるいは弁体40と弁軸30の両方を押上げ、弁体40の上面を弁座15A、15Bに押し付けて第1流出口21と第2流出口22との間をシールするようにされているので、第1流出口と第2流出口との間をシールするためのOリング等のシール材を不要にでき、加工組立コスト、製品コストを低く抑えることができる。
上記に加え、本実施例では、弁体40は、その挿通穴45に弁軸30の下部軸部36が遊挿されるとともに、その嵌合凹部48、48に弁軸30の下側凸部38、38が遊嵌されている。言い換えれば、弁軸30の下部軸部36及び下側凸部38、38と弁体の挿通穴45及び嵌合凹部48、48との間には、通常(単に、弁軸30と弁体40とを一体的に回動可能、弁体40を弁軸30の軸方向に摺動可能とする場合)よりも大きめの遊びが形成されているので、弁軸30の姿勢に規制されることなく、弁軸30に対して弁体40はフレキシブルにその姿勢を変化させることができる。
より具体的には、例えば、図6(A)に示される如くに、弁軸30が弁軸嵌挿部12の中心線Oに対して最大限傾斜した状態(傾斜角度γ)であっても、弁体40は、流入口20に流入した流体の押し上げ力によりその姿勢を自動的に修正して、その上面を弁座15A、15Bの下面に偏り無く密着させることができる。
また、弁軸30に弁軸嵌挿部12の中心線Oに対する芯ずれが生じても、そのずれ分は、前記遊び分で吸収されるため、弁体40の回動動作等に与える影響は少ない。
このようにされることにより、厳格な寸法管理や高精度の加工成形技術を必要とすることなく、第1流出口21と第2流出口22との間のシール性を一層確実に高めることができる。
また、弁体40の挿通穴45に弁軸30の下部軸部36が遊挿されるとともに、嵌合凹部48、48に弁軸30の下側凸部38、38が遊嵌されている関係上、図6(B)に示される如くに、例えば、第1の流通状態(流入口20→第1流出口21)がとられているときにおいて、第2流出口22側の圧力が所定圧以上高まると、弁体40の閉じ蓋部43に逆圧が掛かって、弁体40が若干傾き、弁座15Bと閉じ蓋部43との間に微小隙間が形成され、これに伴い、第2流出口22側の圧力が流入口20側に逃げ始めるとともに、弁体40全体が押し下げられ、弁体40と弁座15A、15Bとの間に比較的大きな隙間Kが形成され、これによって、第2流出口22側の圧力が前記隙間Kを介して流入口20側に逃がされる。
この際、弁体40は、流入口部材9の突出内挿部9bの上端に接当するまで下降し、それ以上の下降は阻止される(突出内挿部9bは、弁体40が一定距離以上下降するのを阻止するストッパとして機能する)。なお、この状態では、弁体40の嵌合凹部48、48の上面と弁軸30の下側凸部38、38の上面との間には間隙が残され、弁軸30が押し下げられることはない。
このように本実施例の流路切換弁1には、逆圧を効果的に逃がすリリーフ機能を持たせることができるので、凍結等の理由で発生する逆圧による当該流路切換弁1や配管系の故障を効果的に回避することができ、また、別途に流路にリリーフ弁を設けなくて済むので、設備のコストアップを抑えることができる。
なお、上記実施例では、流路切換弁として流出口を2つ有する三方弁を例示したが、これに限られることはなく、流出口を3つあるいは4つ設けて四方弁あるいは五方弁とすることもできる。また、弁体の構成も上記実施例のものに限らず様々な態様のものを採用できる。具体的には、例えば、同一平面上に90°間隔で第1ないし第4の流出口を設けるとともに、弁体に開口状通路を一つ設け、弁体を90°、180°、270°回転させる毎に、流入口と各流出口とを選択的に開通させるようにする等してもよい。
また、弁軸30も、上記実施例のような上側凸部37、37や下側凸部38、38を設けた構成以外のものでもよいことは勿論である。
1 流路切換弁
5 モータ
6 弁本体
7 本体外周部材
8 内嵌部材
9 流入口部材
15A、15B 弁座
20 流入口
21 第1流出口
22 第2流出口
23 第1流出開口
24 第2流出開口
30 弁軸
36 下部軸部
38 下側凸部
40 弁体
40a 内筒部
40b 円環状厚板部
41、42 開口状通路
43、44 閉じ蓋部
45 挿通穴
48 嵌合凹部

Claims (12)

  1. 弁軸と、該弁軸を回転駆動するための駆動源と、流入口、複数個の流出口、前記弁軸が回動可能に嵌挿される弁軸嵌挿部、及び、該弁軸嵌挿部の下部に連設された弁座を有する弁本体と、を備え、
    前記弁座に、前記各流出口の始端部となる流出開口がそれぞれ形成され、
    前記弁軸における前記弁座より下方に突出した下端部に、厚肉円板状ないし短円筒状の弁体が前記弁軸に伴って回動可能、かつ、前記弁軸の軸方向に沿って摺動可能に遊嵌され、
    前記弁座の下側に、前記弁体が収容される弁体収容部が設けられるとともに、該弁体収容部の下側に前記流入口が設けられ、
    前記弁体は、前記流入口と前記各流出口とを選択的に開通させる少なくとも一つの開口状通路を持ち、
    前記弁軸を回動させることにより、少なくとも、流体が前記流入口から前記開口状通路を介して前記流出口の一つへと流れる第1の流通状態と、流体が前記流入口から前記開口状通路を介して前記流出口の他の一つへと流れる第2の流通状態とを選択的にとり得るようにされ
    前記弁体及び前記弁軸の少なくとも一方は、前記流入口に流入した流体の圧力により押し上げられ、これによって当該弁体の上面が前記弁座に押し付けられるようにされていることを特徴とする流路切換弁。
  2. 弁軸と、該弁軸を回転駆動するための駆動源と、流入口、複数個の流出口、前記弁軸が回動可能に嵌挿される弁軸嵌挿部、及び、該弁軸嵌挿部の下部に連設された弁座を有する弁本体と、を備え、
    前記弁座に、前記各流出口の始端部となる流出開口がそれぞれ形成され、
    前記弁軸における前記弁座より下方に突出した下端部に、厚肉円板状ないし短円筒状の弁体が前記弁軸に伴って回動可能、かつ、前記弁軸の軸方向に沿って摺動可能に遊嵌され、
    前記弁座の下側に、前記弁体が収容される弁体収容部が設けられるとともに、該弁体収容部の下側に前記流入口が設けられ、
    前記弁体は、前記流入口と前記各流出口とを選択的に開通させる少なくとも一つの開口状通路を持ち、
    前記弁軸を回動させることにより、少なくとも、流体が前記流入口から前記開口状通路を介して前記流出口の一つへと流れる第1の流通状態と、流体が前記流入口から前記開口状通路を介して前記流出口の他の一つへと流れる第2の流通状態とを選択的にとり得るようにされ、
    前記弁体は、前記開口状通路以外の上面が前記流入口に流入する流体により前記弁座に押し付けられ、前記各流出口間が水密的にシールされることを特徴とする流路切換弁。
  3. 前記弁体は、前記弁軸が前記弁軸嵌挿部の中心線に対して最大限傾斜した状態であっても、流入口に流入した流体の押し上げ力によりその姿勢を自動的に修正して、その上面を前記弁座に偏り無く密着させ得るようにれていることを特徴とする請求項1又は2に記載の流路切換弁。
  4. 前記各流出口のいずれかの圧力が所定圧以上高まると、前記弁座と前記弁体の上面との間に隙間が形成され、これによって、前記流出口側の圧力が前記流入口側に逃がされるようにされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の流路切換弁。
  5. 前記弁軸嵌挿部の中心線上に前記流入口が配置され、前記各流出口の上流部分は前記弁軸嵌挿部の中心線に直交する共通の平面上に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の流路切換弁。
  6. 前記弁軸嵌挿部は、前記弁軸の上部がシール材を介して水密的に嵌挿される大径穴部と、前記弁軸における下部軸部が緩く嵌挿される小径挿通穴部とを有し、前記弁軸における前記シール材の装着部より下側で前記下部軸部の上部と前記下部軸部の下端部とにそれぞれ半径方向外方に突出する上側凸部と下側凸部が突設されるとともに、前記弁軸嵌挿部の小径挿通穴部に前記下側凸部と上側凸部とを上下方向に通し得る縦溝が形成され、前記弁体には、前記下部軸部が遊挿される挿通穴と、前記下側凸部を上下方向に通し得る縦溝と、該縦溝とは所定角度間隔をあけて、前記下側凸部が下側から遊嵌される下側及び内周側が開口した嵌合凹部とが形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の流路切換弁。
  7. 前記弁軸の下部軸部及び下側凸部と前記弁体の挿通穴及び嵌合凹部との間には、単に前記弁軸と前記弁体とを一体的に回動可能、かつ、前記弁体を弁軸の軸方向に摺動可能とする場合よりも大きめの遊びが形成されていることを特徴とする請求項6に記載の流路切換弁。
  8. 前記弁体は、前記弁軸の下部軸部が遊挿される挿通穴を持つ内筒部と、前記弁体収容部に遊挿される円環状厚板部とを有し、前記内筒部と円環状厚板部との間に前記開口状通路が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の流路切換弁。
  9. 前記弁体における前記内筒部と円環状厚板部との間は、4つの隔壁部で仕切られた4つの扇形状部に区画されており、隣り合う2つの扇形状部がそれぞれ前記開口状通路とされ、残り2つの扇形状部が前記流出開口を閉塞する閉じ蓋部とされていることを特徴とする請求項8に記載の流路切換弁。
  10. 前記弁本体は、前記複数個の流出口がその外周部に設けられた円筒状部を持つ本体外周部材と、前記弁軸嵌挿部及び弁座を持ち、前記本体外周部材の円筒状部にその上側から挿入されて水密的に内嵌される内嵌部材と、前記流入口を持ち、前記本体外周部材の円筒状部における前記内嵌部材より下側にその上部が内嵌固定される流入口部材と、で分割構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の流路切換弁。
  11. 前記本体外周部材における円筒状部の下部と、前記内嵌部材の弁座と、前記流入口部材の上端部とで前記弁体収容部が画成されていることを特徴とする請求項10に記載の流路切換弁。
  12. 前記流入口部材の上端部は、前記弁体が前記弁座の下面から一定距離以上下降するのを阻止するストッパとして機能するようになっていることを特徴とする請求項11に記載の流路切換弁。
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