JPH11344136A - ローターバルブ - Google Patents

ローターバルブ

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JPH11344136A
JPH11344136A JP17066798A JP17066798A JPH11344136A JP H11344136 A JPH11344136 A JP H11344136A JP 17066798 A JP17066798 A JP 17066798A JP 17066798 A JP17066798 A JP 17066798A JP H11344136 A JPH11344136 A JP H11344136A
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Sadayoshi Taketsuna
貞義 竹綱
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Abstract

(57)【要約】 【課題】定量開閉又は定量切り換えを行うことができ、
これによって脈動やウォーターハンマー現象を発生させ
ないこと。 【解決手段】本体部の端面部5に流入口3と、3つの流
出口2a、2b、2cを備え、これらの流出口を開閉し又は切
り換えることのできる穴部14が設けられた流路開閉部を
備え、この流路開閉部を本体部の回動駆動軸7に連結し
て、流路開閉部を回動することによって流出口と流路開
閉部の穴部14とが適合し、流路が開閉され又は切り換え
られる。それぞれの流出口2a、2b、2cの導入部の形状
を、その端面部5側から見て、流路開閉部の回動中心を
中心とする同心円からなる上下の輪郭線と、半径方向に
延びる両側の輪郭線で囲まれた形状とする。他方、流路
開閉部の穴部14の排出部の形状を、おのおのの流出口(2
a)(2b)(2c)の導入部の形状と同一、又は、それよりも大
きく形成し且つその排出部の形状の両側の輪郭線が半径
方向に延びる形状とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、送風用配管の適
宜位置に備え付け、送風機等から送られて来る送風ガス
の流路を開閉し、又は、切り換えるためのバルブに関す
るものであり、1つの流入口と1又は2以上の流出口を
有し、流出口の開閉又は切換を行う流路開閉板が回動す
ることによって流路を開閉又は切り換える形式のロータ
ーバルブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】本願発明に係るローターバルブは、例え
ば、半導体製造機や各種反応容器から送られて来る各種
排出ガスを触媒や吸着材等が備えられた排出ガス容器へ
と送り込む配管の途中に設備して使用することができ、
1つの排出ガス容器へのガスの流入を他の排出ガス容器
へと切り換える際に使用することができる。この種の切
り換え用バルブとしては、従来、特に専用のものは存在
しておらず、送風機等の運転を停止して流路を切り換え
ていたが、送風機等を連続稼働させたまま、排出ガスの
流路を切り換えることの可能なバルブが要請され、本願
発明者は、実開平3−6170号公報に記載された考案
を先に提案した。
【0003】この従来のローターバルブにおいては、筒
状本体部の外周部に流入口を1つ設け、端面部の一方に
2つ流出口を設け、これらの流出口の開閉を行う円板形
状の回動遮蔽板が備え付けられたものである。2つの流
出口のそれぞれは、円形形状の断面形状を有し、これら
の流出口が設けられた端面に接合する前記回動遮蔽板が
摺動回動することによって、流出口の開閉及び切換が行
われる。即ち、回動遮蔽板には、円をその周方向に移動
したときに形成される軌跡に沿って穴部が形成されてお
り、この回動遮蔽板が回動することによって、開放され
ていた一方の流出口が徐々に閉鎖され、これに伴って他
方の流出口が徐々に開放されて行くものである。他方、
流出口を切り換えることの出来ないタイプのものとして
は、管体本体部内に円形円板から成る回動遮蔽板を設
け、これを回動させることによって流路の開閉を行う、
いわゆるバタフライタイプのものや、管体本体部内に貫
通孔が形成されたボールを回動させることによって流路
の開閉を行うボールタイプのバルブ等が存在する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のローターバ
ルブにおいては、2つの流出口の断面が円形形状を有し
ており、回動遮蔽板に設けられた穴部も円を周方向に移
動させた軌跡に沿った形状を有しているために、回動遮
蔽板を一定の速度で回動させて行くことにより、一方の
流出口を閉鎖させつつ、他方の流出口を開放させて行く
のであるが、この開閉に際して、ガスの流通断面積を一
定量ずつ変化させることができず、定量切り換えを行う
ことができないという問題があった。流出口の切り換え
に際して、定量切り換えが行われないと、即ち、流通断
面積が急激に変化するようなことがあると、配管内の流
体の流通に脈動が生じたり、いわゆるウォーターハンマ
ー現象が生じたりするのである。これによって周辺機器
への悪影響が生ずる恐れが生ずるのである。
【0005】これを防止するために、従来のバルブにお
いては、流量を測定する流量検知器等を装備して、流出
口から流出される流量を検知して、回動遮蔽板の回動速
度を早めたり、遅くしたり制御できる機構を備えたもの
も存在するが、このような機構を備えるものにおいて
は、構造が複雑となり且つ製造コスト等も高価なものに
なってしまうのである。他方、上記したような脈動やウ
ォーターハンマー現象は、他のバタフライタイプや、ボ
ールタイプのバルブにおいても同様に発生する恐れのあ
る欠点でもあった。そこで、本願発明においては、これ
らの問題点を解消するために、流路を開閉し、又は、流
路を切り換えることのできるローターバルブにおいて、
流路の開閉、又は、流路の切り換えに際して、なんら特
別の機構を必要とせずに、定量開閉又は定量切り換えを
行うことができ、これによって従来問題となっていた脈
動やウォーターハンマー現象を払拭することを本願発明
の課題としている。他方、製造の容易性や、製造コスト
の低減化も本願発明の課題である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本願発明の第1のものは、本体部の適宜位置に流入
口3と、1又は2以上の流出口2a、2b、2cを備
え、また、これらの流出口を開閉し、又は、一の流出口
から他の流出口へとその流路を切り換えることのできる
穴部14が設けられた流路開閉部10を備え、この流路
開閉部10を本体部の回動駆動軸7に連結して、流路開
閉部10を回動させることによって、流出口2a、2
b、2cと流路開閉部10の穴部14とが適合し、これ
により流路が開閉され又は切り換えられるローターバル
ブにおいて、この流路の開閉又は切り換えに際し、上記
流出口2a、2b、2cの導入部と流路開閉部10の穴
部14の排出部とが適合する流通断面積が一定量ずつ増
加し又は減少することを特徴とするローターバルブであ
る。
【0007】本願発明の第2のものは、上記第1の発明
において、1又は2以上の流出口2a、2b、2cを本
体部の一つの端面部5に設け、その端面部5側から見
て、それぞれの流出口2a、2b、2cの導入部の形状
を、流路開閉部10の回動中心を中心とする同心円から
なる上下の輪郭線と、半径方向に延びる両側の輪郭線で
囲まれた形状、又は、流路開閉部10の回動中心を中心
とする扇形状とし、他方、流路開閉部10の穴部14の
排出部の形状を、おのおのの流出口2a、2b、2cの
導入部の形状と同一とし、又は、それよりも大きく形成
し且つその排出部の形状の両側の輪郭線が半径方向に延
びる形状とし、それぞれの流出口が全開となる状態にお
いて、流出口の導入部と流路開閉部の穴部の排出部の開
口が相互に一致し、又は、流路開閉部の穴部の排出部の
開口が流出口の導入部の開口を含む位置関係となってい
ることを特徴とするローターバルブである。
【0008】これらの発明により、流路を開閉したり、
又は、流路を切り換えたりする際に、定量的に流路を開
閉でき、或いは、定量的に流路を切り換えることが可能
となり、流路の開閉時又は切換時の脈動やウォーターハ
ンマー現象を解消することが可能となるのである。ま
た、流出口の導入部の形状と流路開閉部の穴部の排出部
との形状によって、流路の定量的開閉又は定量的切り換
えを行うために、何ら特別の装置や機構を必要としない
ため、製造容易且つ製造コストの低減化にも寄与する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面と共に本願発明
の実施形態について説明する。添付の図面はすべて本願
発明の実施形態を図示している。図1は、本願発明に係
るローターバルブの一実施形態を図示する概略斜視説明
図である。このローターバルブは、円筒形状の形態を有
し、円筒形状の外周部1の一方の端面に3つの流出口2
a、2b、2cと、1つの流入口3が設けられた端面部
5と、他方の端面部6とからなり、端面部6の側に回動
駆動軸7が配備され、この回動駆動軸7を回動させるこ
とによって、本体部の内部に設備されている流路開閉部
(後に説明する)が回動せられ、この流路開閉部に設け
られている穴部14が流出口の導入部と合致することに
より、流入口と流出口との流路が形成されることにな
る。図1においては、流入口3と流出口2aとが連通し
た状態となっており、矢印Mから流入したガスは、流路
開閉部の穴部14を流通して、流出口2aから矢印Aの
方向へと流出する状態となっている。ここで、流出口2
aの開口は、流路開閉部の穴部14の排出部の開口に含
まれている状態(全開状態)となっている。また、それ
ぞれの流出口の排出側には、接続フランジ部4が固着さ
れている。この接続フランジ部4を介して配管が接続さ
れるのである。
【0010】図2は、図1のS−S断面説明図であっ
て、下方の端面部5に流入口3と流出口が位置してい
る。先ず、筒形状の外周部1の下方端面に端面部5が位
置し、上方端面には、端面部6が配され、端面部5の中
央部に円形の流入口3が形成され、その外周側に流出口
2a,2b,2cが設けられている。端面部5の上方に
は、所定の厚みを有する円板形状の流路開閉部10が配
置され、この流路開閉部10の中央部からその外周側に
向けて穴部14が形成され、この穴部14が中央の導通
路14aと外周側の導通路14bとからなり、導通路1
4bの排出部14cが流出口2aの導入部と連通して、
流路が形成されるのである。
【0011】流路開閉部10の上面には、下部ディスク
15が接合、固定され、下部ディスク15の上面には、
4つの筒体部15cが形成されており、これらの筒体部
15cに、上部ディスク17の下面に4つ設けられた筒
体部17cがそれぞれ係合し、係合されたそれぞれの筒
体部15c,17cのそれぞれの内部には、コイルスプ
リング18が配備されている。このコイルスプリング1
8によって、下部ディスク15と上部ディスク17は、
相互に上下方向に反発する付勢力を受けつつ、上部ディ
スク17の回動に伴って下部ディスク15も回動するよ
うに構成されている。このコイルスプリング18は、下
部ディスク15を均一の面圧で下方に力を付加している
が、これにより流路開閉部10が円滑に回動され、且
つ、エアー漏れをも防止することができる。上部ディス
ク17の中央部には、回動駆動軸7が連結されている。
上部ディスク17と端面部6との間には、中央に回動駆
動軸7を挿通するための挿通孔が形成された円板形状の
スリップリング19が配置され、これによって上部ディ
スク17の回動が円滑に行われうる。
【0012】以上の構成からなる本願発明のバルブの作
動について説明する。回動駆動軸7を、図示はしていな
いが、電動モーター等により一定速度で回動させると、
この回動駆動軸7に固定されている上部ディスク17が
一定速度で回動する。上部ディスク17が回動すると、
これに伴って下部ディスク15も同じ一定速度で回動
し、この下部ディスク15に固定された流路開閉部10
も同様に定速回動する。この流路開閉部10が回動する
こと、及び適宜位置で停止することにより、流路が開閉
され、或いは、例えば流出口2aから流出口2bへと流
路が切り換えられるのである。
【0013】図3は、流出口と流入口が設けられる端面
部5と、流出口の出口に設けられる接続フランジ部4を
図示しており、その(A)が端面部の正面図、その
(B)が前図のR−R断面図、その(C)が接続フラン
ジ部4の正面図である。端面部5は、一定の厚みを有す
る正面視円形形状のものから成り、その中央部に流入口
3が設けられ、その外周側に3個の流出口2a,2b,
2cが周方向に一定間隔に設けられている。これらの流
出口の導入部の形状が本願発明において特徴のある部分
となる。
【0014】即ち、おのおのの流出口2a,2b,2c
は、正面視同一形状を有し、周方向に一定の幅tをもっ
て形成されており、つまり、扇形状のように、外側と内
側の輪郭線が端面部5の外周を構成する円と同心円とな
っており(つまり、この同心円の中心が回動駆動軸の軸
中心と一致し)、両側の輪郭線2rは半径方向に設けら
れているものである。それぞれの流出口がこのような形
状を有していることによって、次に説明する流路開閉部
の穴部の排出部がこの流出口の導入部に適合することに
よって、一定量ずつ流通断面積が増減して、流出口を開
閉し、或いは切り換えることができることとなるのであ
る。図3(C)に図示した接続フランジ部4は、流出口
2a,2b,2cの出口側に取り付けられ、他の配管に
接続されるためのものである。
【0015】図4は、流路開閉部10を図示しており、
その(A)が正面図、その(B)がY−Y断面図であ
る。この流路開閉部10は、正面視円形形状を有し、所
定の厚みを有するものであり、その中央部から外周部に
かけて貫通孔から成る穴部14が形成され、この穴部1
4は、中央部の円形穴部からなる導通路14aと、その
外周側に伸びる略扇形状の穴部からなる導通路14bと
から形成されている。この導通路14b(の排出部)の
正面視の形状が前記流出口12a,12b,12c(の
導入部)の正面視の外形よりも大きく形成され、導通路
14bの両側の輪郭線14rは半径方向に形成されてい
る。このように、穴部14の排出部の輪郭線14rと、
流出口2a,2b,2cの導入部の輪郭線2rとが、そ
れぞれ半径方向に形成されているために、流路開閉部1
0が回動して、これら穴部14の排出部と流出口2a,
2b,2cの導入部とが徐々に適合してゆくに際して、
その流通路の断面積が一定量ずつ増加し、又は減少して
行くのである。この関係については、次に説明する。
【0016】図5及び図6は、端面部5に形成された流
入口3と流出口2a,2b,2c並びに流路開閉部10
の穴部14との関係を図示する説明図であり、図5
(A)が流路が全く閉鎖された状態を示し、図5(B)
が流出口2aに流路が開通しつつある状態を示し、図6
(A)が流出口2aが全開の状態を示し、図6(B)が
流出口2aから流出口2bに流路が切り換わりつつある
状態を示している。図5(A)においては、流路開閉部
10の穴部14の導通路14bの排出部が、端面部5の
流出口が設けられていない面部に位置するため、流路は
閉鎖された状態のままに維持されることとなる。
【0017】次に、流路開閉部10が回動駆動軸の回動
により、一定速度で図中左方向に回動することによって
穴部14の導通路14bの排出部が流出口2aの導入部
に適合して、徐々にその流路の断面積を増加させて行く
のである。この際、導通路14bの輪郭線14rと流出
口2aの輪郭線2rとがともに半径方向を向いているた
めに、流路開閉部10が一定速度で回動することによ
り、流路の断面積が一定の割合で増加して行くこととな
る(図5(B))。図中、斜線の部分が流路が開放され
ている部分である。
【0018】このようにして、徐々に一定割合での流量
の増加により流路が拡大して行き、穴部14の導通路1
4bが流出口2aに完全に合致すると、流出口2aは、
全開状態となる(図6(A))。このときに、流出口2
aの導入部の開口は、流路開閉部10の穴部14の排出
部の開口に完全に含まれている状態(位置関係)になっ
ている。次に、流出口2aから他の流出口2bへと流路
を切り換えるときには、更に流路開閉部10を一定速度
で図中左方向に回動させることにより、図6(B)の状
態となり、流出口2aが徐々に一定量ずつ閉鎖されて行
き(図中斜線の部分)、これと共に、同一の割合で流出
口2bが徐々に開放されて行くのである(図中斜線の部
分)。この動作を続けて行くことにより、流出口2aが
全閉状態となり、流出口2bが全開状態となって、流路
は、流出口2aから流出口2bへと一定量ずつ切り換え
られるのである。
【0019】同様の動作により、流出口2bから流出口
2cへとその流路を変更することができる。また、流路
開閉部10の回動方向を逆にすることにより、流出口2
cから流出口2b又は2aへとその流路を切り換えるこ
とも、また、流路を閉鎖することも自由に行うことがで
きるのである。以上のように、本願発明においては、そ
の流路開閉部10の穴部14の形状と、端面部5の流出
口2a、2b、2cの形状とにより、一定量ずつの流路
の開閉及び切換が簡単に行われるのである。これによ
り、例えば、送風機等を停止することなく、連続運転し
たままの状態で、脈動等の問題も生ずることなく、流路
を切り換えることが可能となるのである。
【0020】図7は、本願発明に係る第2の実施形態を
図示しており、その(A)がその全体説明図、その
(B)が端面部5の正面説明図、その(C)が流路開閉
部10の正面説明図である。この実施形態においては、
流入口3及び流出口2がそれぞれ1個ずつ設けられてお
り、流入口3が外周部1の部位に設けられ、流出口3が
端面部5に設けられているタイプのものである。このバ
ルブにおいては、電動モーター30による回動駆動軸7
の回動により流路開閉部10が定速回動を行い、これに
よって、流路開閉部10に穿設された穴部14が端面部
5の流出口2と適合して、一定量ずつ流路が開放され、
或いは、電動モーター30の逆回転により、一定量ずつ
流路が閉鎖されうるのである。一定量ずつ流路が開閉さ
れる理由は、この実施形態において、流出口2と流路開
閉部10の穴部14との開口部の形状を同一とし、それ
ぞれの開口部が、流路開閉部10の回動中心を中心とす
る上下の同心円からなる輪郭線と、両側の半径方向に延
びる輪郭線とで囲まれる形状を有しているからである。
このように、流出口2と穴部14との形状は、完全に同
一であってもよい。尚、これら流出口2と穴部14の周
方向の長さは、適宜必要に応じて設定することができ
る。
【0021】図8は、図7に示したタイプと同様のもの
で、即ち、流入口が外周部に形成され、流出口が端面部
に設けられたタイプのものであって、流出口が2個形成
され、2方向切換バルブの端面部と流路開閉部とを図示
したものである。図8(A)が端面部5の正面説明図、
図8(B)が流路開閉部10の正面説明図である。この
実施形態においては、端面部5に同一形状の2つの流出
口2a,2bが形成されており、その形状は、上記第2
の実施形態と同様、流路開閉部10の回動中心を中心と
する上下の同心円からなる輪郭線と、両側の半径方向に
延びる輪郭線とで囲まれる形状からなり、その中心角が
45度に形成されており、2つの流出口2a,2bとの
間隔も中心角が45度に形成されている。他方、流路開
閉部10の側に設けられている穴部14の形状も、その
流路開閉部の回動中心を中心とする上下の同心円から成
る輪郭線と両側の半径方向に延びる輪郭線とで囲まれる
形状から成り、その中心角を90度としている。
【0022】以上により、流路開閉部10が定速で回動
することにより、一方の流路2aが一定量ずつ開放さ
れ、更に、一方の流路2aから他方の流路2bへと一定
量ずつ流路が切り換えられるのである。また、穴部14
の中心角が90度となっていることにより、一方の流出
口2aから他方の流出口2bに流路が切り換わる際に、
流出口2aの流路が定量ずつ閉鎖されるに応じて、他方
の流出口2bの流路が定量ずつ開放され、流路の切換が
連続的に行われうるのである。この実施形態において
は、流出口2a,2bと穴部14の上下の輪郭線の間隔
は同一に形成されている。つまり、これら流出口と穴部
の開口部の形状は、周方向に同一幅を持って連続し、こ
れら流出口と穴部の周方向の長さが異なっていることに
なるのである。
【0023】最後に、これら第2の実施形態等の流入口
が外周部に設けられたものにおいては、流出口2a,2
b、及び、穴部14の形状は、完全な扇形状であっても
よいのである。即ち、図7及び図8に示した形態におい
て、流出口及び穴部の形状を、円弧と両側の半径方向に
延びる輪郭線がその回動中心で合致する扇形状に形成す
ることも可能であって、この形状の場合においても一定
量ずつ流路を開閉し、或いは流路を切り換えることが可
能となるのである。
【0024】以上、実施形態について説明したが、本願
発明においては以下の通り設計変更することが可能であ
る。バルブの全体の外形形状、大きさ等は、自由に設計
でき、またその構成部材の形状、大きさ等も全く自由で
ある。例えば、本体部の外形形状は、上記の実施形態の
ような円筒形状のものでなく、箱型形状のものであって
も実施することができる。上記実施形態においては、上
部ディスク17と流路開閉部10に固定された下部ディ
スク15が4箇所のコイルスプリング18によって付勢
されているために、その下部ディスク15の面圧が一定
に維持され、円滑に流路開閉部10が回動することがで
き、エアー漏れの心配もない。このコイルスプリング1
8を設ける数も全く自由である。
【0025】また、端面部5に形成された流出口2a,
2b,2cの出口に設けた接続フランジ部4の形状も全
く自由に設計することができ、これらの流出口に接続さ
れる配管に適合するようなものを選択すればよい。流出
口の数を2個として2方向切換用バルブとすることも可
能であり、流出口を1個として、単なる開閉バルブとし
て実施することも可能である。更には、上記実施形態の
切換式のバルブにおいては、流出口を流入口とし、流入
口を流出口として逆の状態で使用することも可能であ
る。また、流入口3は、上記の第1の実施形態において
は、端面部5の中央部に形成したが、この流入口3を外
周部1の周面に形成することも可能である。この場合に
は、端面部5の中央部の流入口は閉鎖し、流路開閉部1
0に固定された下部ディスク15の中央部に孔部を形成
して、外周部1に設けた流入口から流入する流体を流路
開閉部10の穴部14へと導入できるようにすればよ
い。また、この場合、流路開閉部の厚みは、より薄いも
のとして実施することができる。
【0026】回動駆動軸の駆動源としては、電動モータ
ー、空気モーター、油圧モーター、或いは手動式のもの
等各種のものを使用することができる。尚、本願発明に
おいては、種々設計変更可能であるが、上記第1の実施
形態のような構成を採用することにより、つまり、端面
部に流入口と流出口を設けることにより、端面部5の打
ち抜き、及び、流路開閉部10の打ち抜き等によって、
簡単にそのバルブの主要部が形成され、製造容易で、製
造コストの削減にも寄与するものとなる。
【0027】
【発明の効果】上記構成からなる本願発明は、バルブの
開閉、或いは、2方向又は3方向等へのバルブの切り換
えにおいて、流路開閉部の穴部の排出部と、流出口の導
入部との適合関係により、流路の開閉又は切り換えに際
して、その流通断面積を一定の割合で増加又は減少させ
ることができるために、脈動現象やいわゆるウォーター
ハンマー現象が発生しないという大きな効果を発揮する
ものとなる。更に、実施形態に示したように、流入口と
流出口とを同一の端面部に設けた場合には、端面部及び
これに接合して摺動回動する流路開閉部を打ち抜き加工
により簡単に製造できるため、製造容易且つ製造コスト
の低減化にも寄与するものとなる。また、本願発明にお
いては、その流出口と流路開閉部の穴部の形状のみによ
って、上記効果を発揮することができるために、従来の
ような流路開閉板の回動速度を調節して流量を制御する
ための装置や機構等を大幅に省略することができること
となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るローターバルブの実施形態を図
示する概略斜視説明図である。
【図2】図1のS−S断面説明図である。
【図3】図1に図示した実施形態の構成部材を図示して
おり、その(A)が流入口と流出口が設けられた端面部
の正面図、その(B)が前図のR−R断面図、その
(C)が流出口の出口に設けられる接続フランジ部の正
面図である。
【図4】図1に図示した実施形態の構成部材である流路
開閉部を図示しており、その(A)が正面図、その
(B)が前図のY−Y断面図である。
【図5】図1に図示した実施形態において、端面部に形
成された流入口と流出口、並びに流路開閉部の穴部との
関係を図示する説明図であり、その(A)が流路が閉鎖
された状態を示し、その(B)が流出口2aに流路が開
通しつつある状態を示している。
【図6】図5と同様に図1に図示した実施形態におい
て、端面部に形成された流入口と流出口、並びに流路開
閉部の穴部との関係を図示する説明図であり、その
(A)が流出口2aが全開の状態を示し、その(B)が
流出口2aから流出口2bに流路が切り換わりつつある
状態を示している。
【図7】本願発明に係る第2の実施形態を図示してお
り、その(A)がその全体説明図、その(B)が端面部
の正面説明図、その(C)が流路開閉部の正面説明図で
ある。
【図8】本願発明に係る更に他の実施形態を図示してお
り、その(A)が端面部の正面説明図、その(B)が流
路開閉部の正面説明図である。
【符号の説明】
1…外周部、2a、2b、2c…流出口、3…流入口、
5、6…端面部、7…回転駆動軸、10…流路開閉部、
14…穴部、14a、14b…導通路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体部の適宜位置に流入口(3) と、1又は
    2以上の流出口(2a)(2b)(2c)を備え、また、これらの流
    出口を開閉し、又は、一の流出口から他の流出口へとそ
    の流路を切り換えることのできる穴部(14)が設けられた
    流路開閉部(10)を備え、この流路開閉部(10)を本体部の
    回動駆動軸(7) に連結して、流路開閉部(10)を回動させ
    ることによって、流出口(2a)(2b)(2c)と流路開閉部(10)
    の穴部(14)とが適合し、これにより流路が開閉され又は
    切り換えられるローターバルブにおいて、 この流路の開閉又は切り換えに際し、上記流出口(2a)(2
    b)(2c)の導入部と流路開閉部(10)の穴部(14)の排出部と
    が適合する流通断面積が一定量ずつ増加し又は減少する
    ことを特徴とするローターバルブ。
  2. 【請求項2】1又は2以上の流出口(2a)(2b)(2c)を本体
    部の一つの端面部(5)に設け、 その端面部(5) 側から見て、それぞれの流出口(2a)(2b)
    (2c)の導入部の形状を、流路開閉部(10)の回動中心を中
    心とする同心円からなる上下の輪郭線と、半径方向に延
    びる両側の輪郭線で囲まれた形状、又は、流路開閉部(1
    0)の回動中心を中心とする扇形状とし、 他方、流路開閉部(10)の穴部(14)の排出部の形状を、お
    のおのの流出口(2a)(2b)(2c)の導入部の形状と同一と
    し、又は、それよりも大きく形成し且つその排出部の形
    状の両側の輪郭線が半径方向に延びる形状とし、 それぞれの流出口が全開となる状態において、流出口の
    導入部と流路開閉部の穴部の排出部の開口が相互に一致
    し、又は、流路開閉部の穴部の排出部の開口が流出口の
    導入部の開口を含む位置関係となっていることを特徴と
    する請求項1に記載のローターバルブ。
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