JP6461547B2 - 給湯システム用スライド式三方弁 - Google Patents
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Description
一方、スライド式三方弁としては、ケーシングに流入口と2個の流出口を設け、その両流出口を有する平面上に回転する弁をスライド(摺動)させてその両流出口を選択的に開閉するものがある(特許文献2、実用新案登録請求の範囲、第2、3図参照)。
また、複数の流出口を有する弁において、開弁時、カム機構によって、弁体を弁座から離して弁座シールの摩耗損傷を防止した技術がある(特許文献3、4参照)。
弁体が弁軸の軸心方向に移動可能であれば、カム機構によって、閉弁時、弁体を弁孔弁座に圧接し、開弁時には、弁体を弁孔弁座から離すことができる。このため、その閉弁から開弁への移行時、弁体をスライドさせても、弁孔弁座と弁体弁座との摺動を極力少なくすることができるため、その摺動による弁座の摩耗損傷を無くすことができる。
つぎに、そのカム機構を、弁体の弁軸周りにその軸心方向に対して凹凸状高低部を有する弁離反用カム面とそのカム面を摺動する摺動子によって構成したのである。
そのカム面を摺動する摺動子によって弁体を軸心方向に移動させれば、上記弁体の弁孔弁座に対する接離作用を行うことができる。
上記弁体を弁軸と一体物とするとともにその軸心方向に移動可能とし、その弁体と隔壁の対向する面の一方に、弁軸周りにその弁軸心方向に対して凹凸状高低部を有する弁離反用カム面を形成するとともに、他方にはそのカム面に摺動する突起状摺動子を設け、さらに、弁体とケーシングの対向する面の一方に、弁軸周りにその弁軸心方向に対して凹凸状高低部を有する弁押圧用カム面を形成するとともに、他方にはそのカム面に摺動する突起状摺動子を設け、弁離反用カム面は、弁体が弁孔を閉じる位置において摺動子が嵌る凹状低部となっているとともに、弁体が弁孔を開放する位置においては摺動子が凹状低部から傾斜面を介して持ち上げられる凸状高部となっており、弁押圧用カム面は、弁離反用カム面とはその高低部が逆となって、弁体が弁孔を開放する位置において摺動子が嵌る凹状低部となっているとともに、弁体が弁孔を閉じる位置においては摺動子が凹状低部から傾斜面を介して持ち上げられる凸状高部となっている構成を採用することができる。
一方、開弁時、他方の摺動子が弁離反用カム面高部に至って弁体を弁孔弁座から離すとともに、一方の摺動子が弁押圧用カム面低部に至って弁体の弁孔弁座から離れる移動を許容する。
一方、開弁時、摺動子が弁離反用カム面高部に至って、バネに抗して弁体を弁孔から離して開弁する。
ケーシング10は、流入部側ケーシング体11aと流出部側ケーシング体11bとからなり、前者のケーシング体11aに後者のケーシング体11bをOリング13aを介在して嵌め込むことによってケーシング10を構成している。前者のケーシング体11aの下部に流入口14が設けられ、後者のケーシング体11bの両側にそれぞれ流出口15a、15b(総称符号:15)が設けられており、その流入口14と両流出口15はケーシング体11bの隔壁16によって切り離され、この隔壁16により、流入口14を有する流入部と両流出口15を有する流出部にケーシング10内が区画されている。
両弁孔18a、18bの全周には流入部側に突出する断面三角状の突条弁孔弁座19a、19b(総称符号:19であり、弁座が突条のみならず、面である場合も含む。以下、同様)が形成されている(図7参照)。この弁座19は、その頂部断面がRカット状とされており、ゴム製等のシール材を設けることができる。
弁体21の押圧部21bの表裏面に後述のカム面を摺動する突起状摺動子32、42が設けられている(図3、図4参照)。
弁軸22の上部22aはスプライン状となってモータMの回転部に挿通連結されており、このスプライン部22aでもって弁軸22、すなわち、弁体21は弁軸22の軸心方向に移動可能であるとともにモータMによって確実に回転される。
また、両カム30、40のカム面31、41の高低部分31a、31b、41a、41bの高さ又は低さ(深さ)も、弁体21のシール材23が各弁孔18の弁座19に確実に圧接して流体漏れが生じないように実験等によって適宜に設定する。
その図1の組み付け状態において、その作用を図5、図6A〜図6C、図7を参照して説明する。その図5(a)、図6Aに示す状態は、一方の弁孔18aが開弁(開放)し、他方の弁孔18bが閉弁(閉止)されて、流入口14からの流体aはその弁孔18aを通って一方の流出口15aから流れ出ている。
このとき、図6Aに示すように、弁離反用カム30においては、カム面31の低位部分31bに摺動子32が位置し、弁押圧用カム40においては、カム面41の高位部分41aに摺動子42が位置し、その弁離反用カム30によって弁体21の弁孔18b方向への移動が許容され、弁押圧用カム40によって弁体21が弁孔18bの方向に押されている。このため、弁体21のシール材23は弁孔18bの弁座19bに圧接して、弁孔18bが確実に閉じられている(図7(a)参照)。
また、弁体21が流入部に位置しているため、閉弁時、流入圧によって弁体21が弁孔弁座19に押し付けられるため、閉弁作用が確実となる。一方、開弁時、弁離反用カム30によって弁体21を弁孔弁座19から強制的に離すため、その開弁作用も確実に行われる。
この実施形態の三方弁Vでは、常時、ばね50によって弁体21は弁座19に向けて付勢されており、各弁孔18の閉弁時、摺動子32が弁離反用カムの低位部分31bに至って弁体21の弁孔18に向かう移動を許容するため、弁体21がシール材23を介して弁座19に押し当てられて閉弁する。
一方、開弁時、摺動子32が弁離反用カム30の低位部分31bから傾斜面31cを経て高位部分31aに至って、ばね50に抗して弁体21を弁孔18から離して開弁する。このため、弁体21の回動に伴うシール材23の弁座19や隔壁16への接触もなく、その接触による摺動摩耗も生じない。すなわち、シール材23が摩耗損傷することはない。
また、上記各実施形態においては、摺動子32、42を弁体21側に設けたが、摺動子32、42をケーシング11a、11b側に設け、弁体21側にカム30、40を設けることもできる。この場合、弁体21の扇状押圧部21bは全周に亘る円盤状としてカム30、40を形成し得る大きさとするとともに、開弁する弁孔18a、18bに対応する透孔を形成する。
さらに、弁体21を流出部側に設けることもできる。この場合、弁離反用カム30及び弁押圧用カム40は流出部内の隔壁16上面とケーシング体11bの内面との間に設けることとなる。
以上のように、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 弁のケーシング
11a ケーシングを分割した一方のケーシング体
11b 同他方のケーシング体
12 ケーシング内を流入部と流出部に区画する隔壁
14 流入口
15 流出口
15a 一方の流出口
15b 他方の流出口
18 弁孔
18a 一方の弁孔
18b 他方の弁孔
19 弁孔の弁座
19a 同一方の弁座
19b 同他方の弁座
21 弁体
22 弁軸
23 シール材
23a シール材の頂点
23b シール材の円弧状斜面
30 弁離反用カム
31 弁離反用カムのカム面
31a 同カム面の高位部分(凸状高部)
31b 同カム面の低位部分(凹状低部)
31c 同カム面の傾斜面
40 弁押圧用カム
41 弁押圧用カムのカム面
41a 同カム面の高位部分(凸状高部)
41b 同カム面の低位部分(凹状低部)
41c 同カム面の傾斜面
50 弁押圧用ばね
Claims (3)
- ケーシング(10)内に弁体(21)を弁軸(22)でもってその弁軸(22)周りに回動自在に設け、前記ケーシング(10)内を隔壁(16)によって流入部と流出部に区画し、その流入部のケーシング(10)に流入口(14)を形成するとともに、前記流出部のケーシング(10)に2つの流出口(15a、15b)を形成し、前記隔壁(16)に前記各流出口(15a、15b)に通じる弁孔(18a、18b)を同一平面にそれぞれ形成するとともに、前記各弁孔(18a、18b)周りの前記平面に弁孔弁座(19a、19b)を形成するとともに、弁体(21)で弁孔(18a、18b)を閉じた際、その弁孔弁座(19a、19b)に当接する弁体(21)の表面に弁体弁座を形成し、前記平面に沿って前記弁体(21)が回動して前記各弁孔(18a、18b)を前記弁孔弁座(19a、19b)及び弁体弁座を介して選択的に開閉する給湯システム用スライド式三方弁(V)であって、
弁体(21)を弁軸(22)と一体物とするとともにその軸心方向に移動可能とし、
弁体(21)と隔壁(16)の対向する面の一方に、弁軸(22)周りにその弁軸心方向に対して凹凸状高低部(31a、31b)を有する弁離反用カム面(31)を形成するとともに、他方にはそのカム面(31)に摺動する突起状摺動子(32)を設け、
さらに、弁体(21)とケーシング(10)の対向する面の一方に、弁軸(22)周りにその弁軸心方向に対して凹凸状高低部(41a、41b)を有する弁押圧用カム面(41)を形成するとともに、他方にはそのカム面(41)に摺動する突起状摺動子(42)を設け、
弁離反用カム面(31)は、弁体(21)が弁孔(18a、18b)を閉じる位置において摺動子(32)が嵌る凹状低部(31b)となっているとともに、弁体(21)が弁孔(18a、18b)を開放する位置においては摺動子(32)が前記凹状低部(31b)から傾斜面(31c)を介して持ち上げられる凸状高部(31a)となっており、
弁押圧用カム面(41)は、弁離反用カム面(31)とはその高低部が逆となって、弁体(21)が弁孔(18a、18b)を開放する位置において摺動子(42)が嵌る凹状低部(41b)となっているとともに、弁体(21)が弁孔(18a、18b)を閉じる位置においては摺動子(42)が前記凹状低部(41b)から傾斜面(41c)を介して持ち上げられる凸状高部(41a)となっている、
ことを特徴とする給湯システム用スライド式三方弁。 - 上記弁体(21)が流入部に位置することを特徴とする請求項1に記載の給湯システム用スライド式三方弁。
- 上記弁体弁座及び弁孔弁座の一方又は両者に突条シール材(23)を設け、そのシール材(23)の縦断面の幅が弁孔(18)又は弁体(21)に向かって徐々に狭くなる形状となっているとともに、前記シール材(23)を設けていない弁孔弁座又は弁体弁座も突条としてその縦断面の幅も弁体(21)又は弁孔(18)に向かって徐々に狭くなる形状となっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の給湯システム用スライド式三方弁。
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