JP6461547B2 - 給湯システム用スライド式三方弁 - Google Patents

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Description

この発明は、ガス給湯器、電気給湯器、石油給湯器、コジェネレーションシステムに付属する給湯機、太陽熱温水器等を有する給湯システム、及びそれらの各給湯器を組み合わせたハイブリッド式給湯システム等の配管に介設される給湯システム用スライド式三方弁に関するものである。
この種の給湯システムに設けられる従来の三方弁は、小型である必要があり、3方口を有するケーシング内にボール状弁体を設け、その弁体を回転することによって、3方口の1方口を閉じると共に2方口を連通させるボール式三方弁が一般的である(特許文献1参照)。
一方、スライド式三方弁としては、ケーシングに流入口と2個の流出口を設け、その両流出口を有する平面上に回転する弁をスライド(摺動)させてその両流出口を選択的に開閉するものがある(特許文献2、実用新案登録請求の範囲、第2、3図参照)。
また、複数の流出口を有する弁において、開弁時、カム機構によって、弁体を弁座から離して弁座シールの摩耗損傷を防止した技術がある(特許文献3、4参照)。
特開平06−265033号公報 実開昭54−79023号公報 特開2013−79685号公報 特開平11−141706号公報
上記ボール弁は、ボール弁体と弁孔弁座が常に接触しており、その両者のシール性が経年劣化によって低下する問題がある。このため、上記給湯システム用三方弁において、ボール弁式ではなく、スライド式の物が要求されている。このスライド式三方弁はボール弁に比べて部品点数も少なくすることができるが、そのスライド式を採用(使用)しようとすると、上記特許文献2の三方弁は、大型であって、給湯システム用には使用し難く、また、弁体のスライド時、弁体が弁孔弁座シールに強く摺動してその弁座シールを損傷する恐れが高い。
この発明は、以上の実状の下、給湯システム用三方弁において、スライド式を採用し、かつ、特許文献3、4のカム機構によって弁座のシール性の劣化を極力なくすようにすることを課題とする。
上記課題を達成するため、この発明は、まず、スライド式三方弁において、そのスライド弁体を弁軸の軸心方向に移動可能としたのである。
弁体が弁軸の軸心方向に移動可能であれば、カム機構によって、閉弁時、弁体を弁孔弁座に圧接し、開弁時には、弁体を弁孔弁座から離すことができる。このため、その閉弁から開弁への移行時、弁体をスライドさせても、弁孔弁座と弁体弁座との摺動を極力少なくすることができるため、その摺動による弁座の摩耗損傷を無くすことができる。
つぎに、そのカム機構を、弁体の弁軸周りにその軸心方向に対して凹凸状高低部を有する弁離反用カム面とそのカム面を摺動する摺動子によって構成したのである。
そのカム面を摺動する摺動子によって弁体を軸心方向に移動させれば、上記弁体の弁孔弁座に対する接離作用を行うことができる。
この発明の一構成としては、ケーシング内に弁体を回動弁軸でもってその弁軸周りに回動自在に設け、ケーシング内を隔壁によって流入部と流出部に区画し、その流入部のケーシングに流入口を形成するとともに、流出部のケーシングに2つの流出口を形成し、隔壁に各流出口に通じる弁孔を同一平面にそれぞれ形成するとともに、各弁孔周りの前記平面に弁孔弁座を形成するとともに、弁体で弁孔を閉じた際、その弁孔弁座に当接する弁体の表面に弁体弁座を形成し、前記平面に沿って弁体が回動して各弁孔を弁孔弁座及び弁体弁座を介して選択的に開閉する給湯システム用スライド式三方弁において、
上記弁体を弁軸と一体物とするとともにその軸心方向に移動可能とし、その弁体と隔壁の対向する面の一方に、弁軸周りにその弁軸心方向に対して凹凸状高低部を有する弁離反用カム面を形成するとともに、他方にはそのカム面に摺動する突起状摺動子を設け、さらに、弁体とケーシングの対向する面の一方に、弁軸周りにその弁軸心方向に対して凹凸状高低部を有する弁押圧用カム面を形成するとともに、他方にはそのカム面に摺動する突起状摺動子を設け、弁離反用カム面は、弁体が弁孔を閉じる位置において摺動子が嵌る凹状低部となっているとともに、弁体が弁孔を開放する位置においては摺動子が凹状低部から傾斜面を介して持ち上げられる凸状高部となっており、弁押圧用カム面は、弁離反用カム面とはその高低部が逆となって、弁体が弁孔を開放する位置において摺動子が嵌る凹状低部となっているとともに、弁体が弁孔を閉じる位置においては摺動子が凹状低部から傾斜面を介して持ち上げられる凸状高部となっている構成を採用することができる。
この構成のスライド式三方弁は、弁体の回動に伴い、各摺動子が弁離反用又は弁押圧用カム面を摺動して、閉弁時、一方の摺動子が弁押圧用カム面高部に至って弁体を弁孔に向けて押圧するとともに、他方の摺動子が弁離反用カム面低部に至って弁体の弁孔に向かう移動を許容するため、弁体がその弁体弁座を介して弁孔弁座に押し当てられて閉弁する。
一方、開弁時、他方の摺動子が弁離反用カム面高部に至って弁体を弁孔弁座から離すとともに、一方の摺動子が弁押圧用カム面低部に至って弁体の弁孔弁座から離れる移動を許容する。
また、他の構成としては、上記スライド式三方弁において、同様に、弁体を弁軸と一体物とするとともにその軸心方向に移動可能とし、ケーシング内に弁体を隔壁の平面に向かって付勢するバネを設け、弁体と隔壁の対向する面の一方に、弁軸周りにその軸心方向に対して凹凸状高低部を有する弁離反用カム面を形成するとともに、他方にはそのカム面に摺動する突起状摺動子を設け、その弁離反用カム面は、弁体が弁孔を閉じる位置において摺動子が嵌る凹状低部となっているとともに、弁体が弁孔を開放する位置においては摺動子が凹状低部から傾斜面を介して持ち上げられる凸状高部となっている構成を採用することができる。
この構成のスライド式三方弁は、常時、バネによって弁体は弁孔に向けて付勢されており、閉弁時、摺動子が弁離反用カム面低部に至って弁体の弁孔に向かう移動を許容するため、弁体が前記バネによってその弁体弁座及び弁孔弁座を介し弁孔に押し当てられて閉弁する。
一方、開弁時、摺動子が弁離反用カム面高部に至って、バネに抗して弁体を弁孔から離して開弁する。
以上の各構成においては、弁体が弁軸と一体物であって、その弁体の移動は弁軸をガイド軸として行われるため、弁体が振れることなく弁孔に確実に接離する。このため、開閉弁作用が確実に行われる。この「弁体が弁軸と一体物である」とは、弁体と弁軸が一体の成型品である場合のみならず、別部材からなって、ビスや溶接によって一体物となっている場合や、弁軸に対し弁体がスプライン軸受け構造によってその軸方向に移動可能となっていたり、角柱とその角柱が摺動自在に嵌る角孔とからなる構造(特許文献4の図4の係合部25と嵌合穴24参照)によって弁体が軸方向に移動可能となっていたりする構成も含まれる。
また、弁体を流入部に位置させれば、閉弁時、流入圧によって弁体が弁孔に押し付けられるため、閉弁作用が確実となる。一方、開弁時、弁離反用カムによって弁体を弁孔から強制的に離すため、その開弁作用も確実に行われる。
上記各構成において、弁体弁座及び弁孔弁座の一方又は両者にゴム等からなる突条シール材を設けることができる。このとき、そのシール材の縦断面の幅が弁孔又は弁体に向かって徐々に狭くなる形状となっているとともに、シール材を設けていない弁孔弁座又は弁体弁座も突条としてその縦断面の幅も弁体又は弁孔に向かって徐々に狭くなる形状となっているものとすれば、弁離反用カムの摺動子が凹状低部カム面から傾斜カム面に至ってシール材が弁孔弁座又は弁体弁座から離れる際、弁孔弁座又は弁体弁座がシール材に臨む位置がそのシール材の突状頂点から斜面に移行するため、シール材の弁孔弁座又は弁体弁座への圧接が速やかに解除されてそのシール材の摩耗損傷がより軽減される(図7参照)。
この発明は、以上のように構成し、弁体の回動に伴うカム機構の作用によって、閉弁から開弁への移行時、弁体を弁孔から離反するようにしたので、弁座の摩耗損傷を防止することができる。
この発明に係るスライド式三方弁の一実施形態の要部切断正面図 同実施形態の分解斜視図 図2の左方からの要部分解斜視図 図2の右方からの要部分解斜視図 同実施形態の弁体の作用説明図 同作用図 同作用図 同作用図 同作用図 同他の実施形態の要部切断正面図 (a)〜(e)は弁体弁座と弁孔弁座のシール態様の要部各例図
この発明に係るスライド式三方弁の一実施形態を図1〜図4に示し、このスライド式三方弁Vは、ケーシング10内に弁体21を弁軸22でもってその弁軸心周りに回動自在に設けたものである。
ケーシング10は、流入部側ケーシング体11aと流出部側ケーシング体11bとからなり、前者のケーシング体11aに後者のケーシング体11bをOリング13aを介在して嵌め込むことによってケーシング10を構成している。前者のケーシング体11aの下部に流入口14が設けられ、後者のケーシング体11bの両側にそれぞれ流出口15a、15b(総称符号:15)が設けられており、その流入口14と両流出口15はケーシング体11bの隔壁16によって切り離され、この隔壁16により、流入口14を有する流入部と両流出口15を有する流出部にケーシング10内が区画されている。
上記隔壁16の中央に弁軸22の筒状軸受部17が設けられており、この軸受部17によって一方の流出口15aと他方の流出口15bが水密に区画されている。その軸受部17の両側の隔壁16にそれぞれ弁孔18a、18b(総称符号:18)が形成されており、流入口14からの水や温水等の流体aは一方の弁孔18aを通って一方の流出口15aのみに至り、他方の弁孔18bを通って他方の流出口15bのみに至る。流出口15a、15bは、ガス給湯器、電気給湯器、石油給湯器、コジェネレーションシステムに付属する給湯機、太陽熱温水器等を有する給湯システム、及びそれらの各給湯器を組み合わせたハイブリッド式給湯システム等の配管に接続される。
両弁孔18a、18bの全周には流入部側に突出する断面三角状の突条弁孔弁座19a、19b(総称符号:19であり、弁座が突条のみならず、面である場合も含む。以下、同様)が形成されている(図7参照)。この弁座19は、その頂部断面がRカット状とされており、ゴム製等のシール材を設けることができる。
弁体21は、図3、図4に示すように、弁軸22が一体成形された軸部21aとその周りの扇状押圧部21bとからなり、押圧部21bはその平面視、弁孔18と相似形であってその周囲が弁座19に接する部分だけ大きくなっている。その部分にゴム等の弾性体からなって弁体弁座21c(図7(b)参照)をなす突条のシール材23が設けられており、このシール材23は縦断面が弁孔18に向かって凸状の半円形となって(図7参照)、弁孔18の弁座19に圧接することによって弁孔18が閉じられる。このシール材23は弁座19にシール材を設けた場合(図9(a)参照)には省略し得る。
弁体21の押圧部21bの表裏面に後述のカム面を摺動する突起状摺動子32、42が設けられている(図3、図4参照)。
弁軸22はOリング13bを介在して上記軸受部17に嵌め込まれてケーシング10に取り付けたステッピングモータMに至っており、このモータMによって弁軸22は正逆転する。このため、弁体21もこの弁軸22の軸心周りを正方向又は逆方向に回動する。
弁軸22の上部22aはスプライン状となってモータMの回転部に挿通連結されており、このスプライン部22aでもって弁軸22、すなわち、弁体21は弁軸22の軸心方向に移動可能であるとともにモータMによって確実に回転される。
弁体21と隔壁16との対向する面の間に弁離反用カム30が、弁体21と流入部側ケーシング体11aとの対向する面の間に弁押圧用カム40がそれぞれ設けられている。
弁離反用カム30は、軸受部17周りの突条の上面からなるカム面31とそのカム面31に摺動する上記摺動子32とからなる。そのカム面31は、弁軸22の軸方向に対し高位部分(凸状高部)31aと同低位部分(凹状低部)31bとその間の傾斜面(傾斜面部)31cを弁軸22の周りに沿って順々に有している。このカム30は、弁体21が弁孔18を閉じる位置において摺動子32が低位部分31bに嵌って弁体21が弁座18に圧接するのを許容し、一方、弁体21が弁孔18を開放する位置においては摺動子32が低位部分31bから傾斜面31cを介して高位部分31aに至って、弁体21を弁座18から離す作用を行う。
弁押圧用カム40は、流入部側ケーシング体11aの弁体21の回動面に対向する突壁端面のカム面41とそのカム面41に摺動する上記摺動子42とからなる。そのカム面41は、弁軸22の軸方向に対し高位部分(凸状高部)41aと同低位部分(凹状低部)41bとその間の傾斜面(傾斜面部)41cを弁軸22の周りに沿って順々に有している。このカム40は、弁体21が弁孔18を閉じる位置において摺動子42が高位部分41aにあって弁体21を弁座18に圧接する作用が行われ、一方、弁体21が弁孔18を開放する位置においては摺動子42が高位部分41aから傾斜面41cを介して低位部分41bに至って、弁体21が弁座18から離れる移動を許容する。すなわち、弁押圧用カム40は、そのカム面41a、41bが弁離反用カム30のカム面31a、31bとはその高低部分が逆となっている。
なお、弁離反用カム30の低位部分31bの周方向の長さL(図3、図6Aの(a)参照)は、その低位部分31bに摺動子32が位置した時、弁体21がシール材23を介して弁座19に圧接して弁孔18を確実に閉じ、その閉じ状態から回転すると、できるだけ速く傾斜面31cに至ってその圧接を解除してシール材23の摺動摩擦による損傷をできるだけ防止することが好ましいことから、できるだけ短いことが好ましいが、閉弁が確実に行われる点などを考慮して実験などによって適宜に設定する。弁押圧用カム40の高位部分41aも同様である。
また、両カム30、40のカム面31、41の高低部分31a、31b、41a、41bの高さ又は低さ(深さ)も、弁体21のシール材23が各弁孔18の弁座19に確実に圧接して流体漏れが生じないように実験等によって適宜に設定する。
このスライド三方弁Vは以上の構成であり、図2の各部材状態から、各部材を組み付けてボルトTによって各部材を締結することによって図1に示す構成とする。
その図1の組み付け状態において、その作用を図5、図6A〜図6C、図7を参照して説明する。その図5(a)、図6Aに示す状態は、一方の弁孔18aが開弁(開放)し、他方の弁孔18bが閉弁(閉止)されて、流入口14からの流体aはその弁孔18aを通って一方の流出口15aから流れ出ている。
このとき、図6Aに示すように、弁離反用カム30においては、カム面31の低位部分31bに摺動子32が位置し、弁押圧用カム40においては、カム面41の高位部分41aに摺動子42が位置し、その弁離反用カム30によって弁体21の弁孔18b方向への移動が許容され、弁押圧用カム40によって弁体21が弁孔18bの方向に押されている。このため、弁体21のシール材23は弁孔18bの弁座19bに圧接して、弁孔18bが確実に閉じられている(図7(a)参照)。
この状態から、モータMにより弁軸22が回転すると、図6Aから図6Bに示すように、弁押圧用カム40において、摺動子42がカム面41の高位部分41aから傾斜面41cを摺動して低位部分41bに位置し、その弁押圧用カム40によって弁体21の弁孔18bから離れる方向への移動が許容される。それと同時に、弁離反用カム30においては、摺動子32がカム面31の低位部分31bから傾斜面31cを摺動して高位部分31aに位置し、弁体21を弁孔18bの弁座19bから離し、シール材23への圧接力は解除される。この状態では、弁体21の回動に伴うシール材23の弁座19や隔壁16への接触もなく、その接触による摺動摩耗も生じない。すなわち、シール材23が摩耗損傷することはない。
さらに、モータMにより弁軸22が回転すると、図6Bから図6Cに示すように、弁離反用カム30において、摺動子32がカム面31の高位部分31aから傾斜面31cを摺動して低位部分31bに位置し、弁体21の一方の弁孔18aの弁座19aへの移動が許容される。それと同時に、弁押圧用カム40においては、摺動子42がカム面41の低位部分41bから傾斜面41cを摺動して高位部分41aに位置し、弁体21を一方の弁孔18aの弁座19aに向かって押す。このため、弁体21のシール材23は弁孔18aの弁座19aに圧接して、弁孔18aが確実に閉じられ、流入口14からの流体aはその弁孔18bを通って他方の流出口15bから流れ出る。
以上の作用により、流入口14からの流体aの流出口15への流れが一方の流出口15aから他方の流出口15bに切り替えられる。この状態から、モータMが逆転すれば、上記作用の逆作用によって、一方の弁孔18aの弁座19aから弁体21のシール材23が離れて摩耗損傷することなく、他方の弁孔18bの弁座19bに弁体21のシール材23が圧接されてその他方の弁孔18bが閉じられる。以上の作用の繰り返しによって、流入口14からの流体aの各流出口15a又は15bへの流れが選択的に切り替えられる。
以上の開閉弁作用において、弁体21が弁軸22と一体物であるため、その弁体21の移動は弁軸22をガイド軸として行われて、弁体21が振れることなく弁孔弁座19に確実に接離する。このため、開閉弁作用が確実に行われる。
また、弁体21が流入部に位置しているため、閉弁時、流入圧によって弁体21が弁孔弁座19に押し付けられるため、閉弁作用が確実となる。一方、開弁時、弁離反用カム30によって弁体21を弁孔弁座19から強制的に離すため、その開弁作用も確実に行われる。
さらに、シール材23は、弁体21に設けてその縦断面を弁孔弁座19に向かって凸状の半円形としてその幅が弁孔18に向かって徐々に狭くなる形状となっており、弁孔弁座19も突条としてその縦断面の幅も弁体21に向かって徐々に狭くなる形状(三角形状)となっているので、弁離反用カム30の摺動子32が凹状低部カム面31bから傾斜カム面31cに至ってシール材23が弁孔弁座19から離れる際(図7(a)の矢印方向)、図7(a)から同図(b)に示すように、弁孔弁座19がシール材23に臨む位置、特に、回転方向に交差する位置において、そのシール材23の凸状頂点23aから円弧状斜面23bに移行するため、シール材23の弁孔弁座19への圧接が速やかに解除されてそのシール材23の摩耗損傷がより軽減される。
上記実施形態においては、弁離反用カム30と弁押圧用カム40によって弁体21を各弁座19に接離するようにしたが、弁押圧用カム40は、弁体21を弁孔弁座19に向かって付勢するバネによって代用することもできる。例えば、図8に示すように、一方のケーシング体11aの流入部内にコイルばね50を設ける等とする。
この実施形態の三方弁Vでは、常時、ばね50によって弁体21は弁座19に向けて付勢されており、各弁孔18の閉弁時、摺動子32が弁離反用カムの低位部分31bに至って弁体21の弁孔18に向かう移動を許容するため、弁体21がシール材23を介して弁座19に押し当てられて閉弁する。
一方、開弁時、摺動子32が弁離反用カム30の低位部分31bから傾斜面31cを経て高位部分31aに至って、ばね50に抗して弁体21を弁孔18から離して開弁する。このため、弁体21の回動に伴うシール材23の弁座19や隔壁16への接触もなく、その接触による摺動摩耗も生じない。すなわち、シール材23が摩耗損傷することはない。
上記各実施形態において、モータM(弁軸22)の一方向への回転によって(正逆転することなく)、流路の切り替えをすることができる。このとき、弁孔18a、18bが弁軸22に対して対称位置にあれば、そのモータMの回転角度も一定(180度)で良い。
また、上記各実施形態においては、摺動子32、42を弁体21側に設けたが、摺動子32、42をケーシング11a、11b側に設け、弁体21側にカム30、40を設けることもできる。この場合、弁体21の扇状押圧部21bは全周に亘る円盤状としてカム30、40を形成し得る大きさとするとともに、開弁する弁孔18a、18bに対応する透孔を形成する。
さらに、弁体21を流出部側に設けることもできる。この場合、弁離反用カム30及び弁押圧用カム40は流出部内の隔壁16上面とケーシング体11bの内面との間に設けることとなる。
上記シール材23の縦断面半円形状は、上記作用を達成する、例えば円をその直径で切った半円状のみならず、縦断表面が弧状となる全ての形状、例えば、縦断面三日月状等を含むものであり、さらに、シール材23はその縦断面の幅が弁孔18又は弁体21に向かって徐々に狭くなる形状(例えば三角形状)となっているものであれば、何れでも良い。弁体弁座及び弁孔弁座の縦断面形状も同様である。
また、上記各実施形態において、シール材23は弁体21に向かって徐々に狭くならない形状でなくても、フラット面のシート状とすることもできる。弁孔弁座19も弁体21に向かって徐々に狭くならない形状、例えば、断面四角状とすることもできる(図9(a)参照)。さらに、シール材23を設けず、図9(b)に示すように、上記断面三角状突条の弁孔弁座19とその弁孔弁座19が当接する弁体21表面のフラットな弁体弁座21cとしたり、同図(c)に示すように、断面四角状突条の弁孔弁座19とフラットな弁体弁座21cとしたりすることができる。これらの場合、フラットな弁孔弁座19又は弁体弁座21cにはシール材(図7の断面半円状のみならずシート状も含む)23を設けることが好ましい。
さらに、図9(d)、(e)に示すように、弁孔弁座19は突条とせず、隔壁16の平面で構成することもできる。この場合、弁体21の弁体弁座21cは前記フラットなものとしたり(同図(d))、断面四角状又は断面三角状突条のものとしたり(同図(e))することができる。これらの場合、フラットな弁孔弁座19又は弁体弁座21cにはシール材(図7の断面半円状のみならずシート状も含む)23を設けることが好ましい。
因みに、図1等に記載の実施形態においても、図8に示すバネ50を設けて閉弁作用を確実にすることができる。また、図8の実施形態においては、弁軸22に対し弁体21がスプライン軸受け構造となっていたり、角柱とその角柱が摺動自在に嵌る角孔とからなる構造となっていたりすると、バネ50による弁体21の移動力が小さくても良いこととなるから、好ましい。
以上のように、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
V スライド三方弁
10 弁のケーシング
11a ケーシングを分割した一方のケーシング体
11b 同他方のケーシング体
12 ケーシング内を流入部と流出部に区画する隔壁
14 流入口
15 流出口
15a 一方の流出口
15b 他方の流出口
18 弁孔
18a 一方の弁孔
18b 他方の弁孔
19 弁孔の弁座
19a 同一方の弁座
19b 同他方の弁座
21 弁体
22 弁軸
23 シール材
23a シール材の頂点
23b シール材の円弧状斜面
30 弁離反用カム
31 弁離反用カムのカム面
31a 同カム面の高位部分(凸状高部)
31b 同カム面の低位部分(凹状低部)
31c 同カム面の傾斜面
40 弁押圧用カム
41 弁押圧用カムのカム面
41a 同カム面の高位部分(凸状高部)
41b 同カム面の低位部分(凹状低部)
41c 同カム面の傾斜面
50 弁押圧用ばね

Claims (3)

  1. ケーシング(10)内に弁体(21)を弁軸(22)でもってその弁軸(22)周りに回動自在に設け、前記ケーシング(10)内を隔壁(16)によって流入部と流出部に区画し、その流入部のケーシング(10)に流入口(14)を形成するとともに、前記流出部のケーシング(10)に2つの流出口(15a、15b)を形成し、前記隔壁(16)に前記各流出口(15a、15b)に通じる弁孔(18a、18b)を同一平面にそれぞれ形成するとともに、前記各弁孔(18a、18b)周りの前記平面に弁孔弁座(19a、19b)を形成するとともに、弁体(21)で弁孔(18a、18b)を閉じた際、その弁孔弁座(19a、19b)に当接する弁体(21)の表面に弁体弁座を形成し、前記平面に沿って前記弁体(21)が回動して前記各弁孔(18a、18b)を前記弁孔弁座(19a、19b)及び弁体弁座を介して選択的に開閉する給湯システム用スライド式三方弁(V)であって、
    弁体(21)を弁軸(22)と一体物とするとともにその軸心方向に移動可能とし、
    弁体(21)と隔壁(16)の対向する面の一方に、弁軸(22)周りにその弁軸心方向に対して凹凸状高低部(31a、31b)を有する弁離反用カム面(31)を形成するとともに、他方にはそのカム面(31)に摺動する突起状摺動子(32)を設け、
    さらに、弁体(21)とケーシング(10)の対向する面の一方に、弁軸(22)周りにその弁軸心方向に対して凹凸状高低部(41a、41b)を有する弁押圧用カム面(41)を形成するとともに、他方にはそのカム面(41)に摺動する突起状摺動子(42)を設け、
    弁離反用カム面(31)は、弁体(21)が弁孔(18a、18b)を閉じる位置において摺動子(32)が嵌る凹状低部(31b)となっているとともに、弁体(21)が弁孔(18a、18b)を開放する位置においては摺動子(32)が前記凹状低部(31b)から傾斜面(31c)を介して持ち上げられる凸状高部(31a)となっており、
    弁押圧用カム面(41)は、弁離反用カム面(31)とはその高低部が逆となって、弁体(21)が弁孔(18a、18b)を開放する位置において摺動子(42)が嵌る凹状低部(41b)となっているとともに、弁体(21)が弁孔(18a、18b)を閉じる位置においては摺動子(42)が前記凹状低部(41b)から傾斜面(41c)を介して持ち上げられる凸状高部(41a)となっている、
    ことを特徴とする給湯システム用スライド式三方弁。
  2. 上記弁体(21)が流入部に位置することを特徴とする請求項に記載の給湯システム用スライド式三方弁。
  3. 上記弁体弁座及び弁孔弁座の一方又は両者に突条シール材(23)を設け、そのシール材(23)の縦断面の幅が弁孔(18)又は弁体(21)に向かって徐々に狭くなる形状となっているとともに、前記シール材(23)を設けていない弁孔弁座又は弁体弁座も突条としてその縦断面の幅も弁体(21)又は弁孔(18)に向かって徐々に狭くなる形状となっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の給湯システム用スライド式三方弁。
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