JP2010031653A - 凝集性液体の送液方法および記録媒体の製造方法 - Google Patents

凝集性液体の送液方法および記録媒体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】凝集が発生し易い液や微粒子が分散した懸濁液などの凝集性液体を送液した場合であっても、凝集物の発生を防止することができる凝集性液体の送液方法および記録媒体の製造方法を提供する。
【解決手段】ダイヤフラム2の周縁部2aには、それよりも内側の可動部2bに比べて実質的に厚く且つ少なくともポンプヘッド4側に突出した環状の肉厚部2cが設けられており、ポンプヘッド4に挟持されるダイヤフラム2の肉厚部2cの被挟持面2dにおいて、ポンプフレーム3の収容部6の内周面6aから被挟持面2dの内周縁2eまでの距離で最も長い距離をA、ダイヤフラム2の肉厚部2cを挟持するポンプヘッド4の挟持面8aにおいて、ポンプフレーム3の収容部6の内周面6aから挟持面8aの内周縁8bまでの距離で最も短い距離をBとして、A<Bを満たし、ダイヤフラム2の可動範囲が送液室9の内側に及ぶようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、ダイヤフラムポンプを用いた凝集性液体の送液方法および記録媒体の製造方法に関する。
ダイヤフラムポンプは、典型的には、ダイヤフラムと、ダイヤフラムを収容部に収容したポンプフレームと、ダイヤフラムの周縁部をポンプフレームとの間に挟持したポンプヘッドと、を備えている。そして、ダイヤフラムとポンプヘッドとの間に形成された送液室の容積をダイヤフラムの往復運動により増減させ、さらに送液室の前後に逆止弁を設けて、液を一方向に搬送している。
ダイヤフラムポンプは、送液室が密閉されており、搬送される液と接触する部分に摺動部がないことから、例えばピストンポンプや遠心ポンプなどの摺動部のあるポンプで生じる摩耗粉やオイルなどの液への混入がなく、低粘性液、高粘性液、懸濁液、腐食性の強い化学液、等の取り扱いが可能であることが特徴である。そのため、利用分野が幅広く、例えば半導体、記録媒体、食品のように異物の混入を特に嫌う製品の製造工程、等に用いられている。
しかしながら、外部から異物混入のないダイヤフラムポンプであっても、送液する液自体が、ポリマーラテックス等の、せん断応力の負荷や微粒子の衝突頻度に起因して微粒子の凝集が発生し易くなる液の場合、ダイヤフラム上に凝集物が発生するという問題がしばしば発生する。
ダイヤフラム上に凝集物が発生すると、下流にある逆止弁等の搬送系が凝集物により閉塞してしまう場合がある。この場合には、ダイヤフラムポンプを連続して使用することが困難となり、連続運転方式ではなく、運転・停止・洗浄を1サイクルとする回分式とせざるを得ず、作業効率が損なわれる。また、上記のように異物の混入を特に嫌う製品の製造工程においては、ダイヤフラム上に発生した凝集物が、製品に混入して製品の性能を損なうといった問題が生じ得る。例えば、送液する液が画像形成するための塗工液である場合には、スライド塗布等の際に影響を及ぼすことになる。また、スライド塗布に影響を及ぼさない微小な凝集であっても、印画故障を起こす場合がある。
ここで、ラテックスなどの剪断力が加わると凝集を起こす液を搬送するダイヤフラムポンプにおいて、液の凝集を防止し得る構造が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に開示されたダイヤフラムポンプでは、ダイヤフラムに駆動ロッドが取り付けられ、ダイヤフラムの往復運動は駆動ロッドにより制御されている。そして、ポンプヘッド側に向けたダイヤフラムの変位は平坦となるまでに制限され、ダイヤフラムの可動範囲は送液室外に限定されている。それにより、ダイヤフラムの往復運動のストロークを小さくして液の移送速度を小さくし、液に作用する剪断力を極力小さくしている。
さらに、特許文献1では、従来のダイヤフラムポンプにおいてダイヤフラムの周縁部とポンプヘッドとの間に液が挟まれ、それにより、液に過度の剪断力が作用して凝集が発生することに鑑み、ダイヤフラムの周縁部に肉厚部が形成されている。この肉厚部の厚みにより、肉厚部の内側に連なるダイヤフラムの外周部とポンプヘッドとの隙間が大きくなっている。それにより、ダイヤフラムの外周部とポンプヘッドとの間に液が挟まれて凝集することを防止するようにしている。
実開昭52−65902号公報
特許文献1に開示されたダイヤフラムポンプでは、ポンプヘッド側に向けたダイヤフラムの変位は平坦となるまでに制限され、ダイヤフラムの可動範囲が送液室外に限定されている。かかる構成によると、ダイヤフラムの外周部とポンプヘッドとの隙間に液が滞留してしまい、液が凝集する虞がある。
また、特許文献1において、ダイヤフラムの可動範囲が送液室外に限定されており、かかる構成によると、ダイヤフラムの1サイクルの往復運動により搬送される液量が減少し、送液効率が低下する虞がある。
本発明は、凝集が発生し易い液や微粒子が分散した懸濁液などの凝集性液体を送液した場合であっても、凝集物の発生を防止することができる凝集性液体の送液方法および記録媒体の製造方法を提供することにある。
上記の目的は、本発明に係る下記の方法により達成される。
(1) ダイヤフラムポンプを用いた凝集性液体の送液方法であって、
前記ダイヤフラムポンプが、ダイヤフラムと、前記ダイヤフラムの一方の面の周縁部が支持される収容部を有するポンプフレームと、前記ダイヤフラムの他方の面の周縁部を前記ポンプフレームとの間で狭持して前記ダイヤフラムとの間に送液室を形成するポンプヘッドとを備え、
前記ダイヤフラムの前記ポンプヘッド側の周縁部には、該周縁部よりも半径方向内側の可動部に比べて実質的に厚く且つ前記ポンプヘッド側に突出した環状の肉厚部が設けられ、
前記ポンプヘッドには、前記ダイヤフラムの前記肉厚部を挟持する挟持面の内周縁部から前記送液室に連通する少なくとも1つの流路が設けられており、
前記送液室の体積を前記ダイヤフラムの膜面垂直方向の往復運動により増減させて前記画像形成用塗布液を送液する際に、
前記ポンプヘッドに挟持される前記ダイヤフラムの前記肉厚部の被挟持面において、前記ポンプフレームの収容部の内周面から前記被挟持面の内周縁までの距離で最も長い距離をA、前記ダイヤフラムの肉厚部を挟持する前記ポンプヘッドの挟持面において、前記流路が設けられた部分を除き、前記ポンプフレームの収容部の内周面から前記挟持面の内周縁までの距離で最も短い距離をBとして、A<Bを満たすように前記ダイヤフラムを狭持するとともに、前記ダイヤフラムを前記送液室の内側に前記往復運動が及ぶように撓ませて、前記送液室内の凝集性液体を送液することを特徴とする凝集性液体の送液方法。
(2) 前記ダイヤフラムポンプは、前記ダイヤフラムの肉厚部の前記被挟持面の内周縁から外周縁までの半径距離で最も長い距離をCとして、A>Cを満たすものを用いることを特徴とする(1)記載の凝集性液体の送液方法。
(3) 前記凝集性液体が、ポリマーラテックスを含有する画像形成用塗布液である(1)または(2)記載の凝集性液体の送液方法。
(4) 前記ダイヤフラムとして、少なくとも表面がフッ素系樹脂からなるダイヤフラムを用いることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1項記載の凝集性液体の送液方法。
(5) 画像形成用塗布液が、インクジェット記録用媒体のインク受容層を形成するための塗布液であり、(3)または(4)記載の凝集性液体の送液方法を用いたインクジェット記録用媒体の製造方法。
(6) 前記画像形成用塗布液が、電子写真記録用媒体のトナー受像層を形成するための塗布液であり、(3)または(4)記載の凝集性液体の送液方法を用いた電子写真記録用媒体の製造方法。
(7) 前記画像形成用塗布液が、感熱転写記録用媒体の受像層を形成するための塗布液であり、(3)または(4)記載の凝集性液体の送液方法を用いた感熱転写記録用媒体の製造方法。
(8) 前記画像形成用塗布液が、熱現像記録用媒体の感光層を形成するための塗布液であり、(3)または(4)記載の凝集性液体の送液方法を用いた熱現像記録用媒体の製造方法。
本発明によれば、ポンプヘッドに挟持されるダイヤフラムの肉厚部の被挟持面において、ポンプフレームの収容部の内周面から被挟持面の内周縁までの距離で最も長い距離をA、ダイヤフラムの肉厚部を挟持するポンプヘッドの挟持面において、挟持面の内周縁部から送液室に連通する流路が設けられた部分を除き、ポンプフレームの収容部の内周面から挟持面の内周縁までの距離で最も短い距離をBとして、A<Bを満たすことにより、ダイヤフラムの肉厚部は、ポンプフレームの収容部とポンプヘッドの挟持面との間に完全に挟み込まれ、肉厚部の内周縁部が、ポンプヘッドの挟持面の内周縁を超えて送液室内に突出することがない。それにより、ダイヤフラムの肉厚部とポンプヘッドの挟持面との間に隙間は生ぜず、そこに凝集性液体が挟まれて凝集することが防止される。また、ダイヤフラムの送液室側に向けた変位により、ダイヤフラムとポンプヘッドとの隙間の容積は収縮され、ダイヤフラムの送液室とは反対側の作動室側に向けた変位により、前記隙間の容積は拡張される。これにより、前記隙間内の液に循環が生じ、隙間内での液の滞留が防止され、液の凝集が防止される。さらに、ダイヤフラムの1サイクルでの往復運動により搬送できる液量が増加する。それにより、送液効率の向上が図られる。
以下に、本発明に係る凝集性液体の送液方法および記録媒体の製造方法の好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
まず、本凝集性液体の送液方法に用いるダイヤフラムポンプの構造について説明する。
[第1実施形態]
図1は本発明に係るダイヤフラムポンプの第1実施形態の断面図、図2は図1のダイヤフラムポンプの要部を拡大して示す断面図、図3は図1のダイヤフラムポンプのポンプヘッドを省略して示す平面図、図4は図1のP−P断面矢視図である。
図1に示すように、本実施形態のダイヤフラムポンプ1は、略円盤状のダイヤフラム2と、このダイヤフラム2を収容したポンプフレーム3と、ダイヤフラム2の周縁部をポンプフレーム3との間に挟持したポンプヘッド4と、を備えている。
ダイヤフラム2を構成する素材としては、弾性のあるゴムや金属素材等種々可能であり特に規定しないが、送液される流体が薬品等であっても流体に影響を与えず安定であり、且つ加工性に優れているフッ素系樹脂、例えばテフロン(登録商標)が好ましい。
ポンプフレーム3は略円筒状に成形されており、一端側にはポンプヘッド4側に突出する環状の段部7が形成されている。段部7の頂面は、ダイヤフラム2の周縁部と接触している。また、段部7の外周に取り付けられる保持リング6は、ダイヤフラム2の最外縁部を覆うようにポンプヘッド4に一体に固定される。このように、保持リング6がポンプヘッド4のダイヤフラム保持部(以降、保持部6と称する)を構成している。そして、保持部6の内周側では、ポンプヘッド4のポンプフレーム3側に突出する環状の狭持部8が、ダイヤフラム2と接触している。そして、ポンプフレーム3とポンプヘッド4とは、図示しないボルト等の締結手段によりダイヤフラム2を介して密着される。
このポンプヘッド4は、ポンプフレーム3の開口部に取り付けられ、その開口を閉じる略円盤状の部材である。そして、このポンプヘッド4は、上記のように収容部6に進入する環状の挟持部8を有し、その挟持部8により、ポンプフレーム3の収容部6に収容されたダイヤフラム2の周縁部2aを、ポンプフレーム3の段部7との間で挟持している。これにより、ダイヤフラム2は、ポンプフレーム3とポンプヘッド4との間に固定される。
固定されたダイヤフラム2とポンプヘッド4との間には送液室9が形成されている。そして、ポンプヘッド4には、この送液室9に連通する吸入管10および吐出管11が取り付けられている。吸入管10には、送液室9への流入のみ許容する逆止弁(チャッキ弁)12が設けられ、また、吐出管11には、送液室9からの流出のみ許容する逆止弁(チャッキ弁)13が設けられている。
ダイヤフラムポンプ1は、ダイヤフラム2の往復運動により送液室9の容積を増減させ、吸入管10から送液室9に液を吸入し、そして、送液室9から吐出管11に液を吐出して、一方向に液を搬送する。尚、図1には、吸入口10aと吐出口11aとが別に設けられている例が示されているが、共用されていても構わない。また、送液室は脈動を減少させる目的で複数並列されていても構わない。
ダイヤフラム2の往復運動を制御する手段としては、モータ、電磁石、圧力、等の種々の手段を用いることができる。図1には、ダイヤフラム2の往復運動を圧力により制御した例が示されている。
ポンプフレーム3の底壁3aとダイヤフラム2との間には作動室14が形成されている。そして、ポンプフレーム3は、作動室14に連通するシリンダ室15を有している。作動室14およびシリンダ室15の内部は、流体の作動媒体で満たされている。作動媒体としては、例えば油などが用いられる。この作動媒体の圧力は、プランジャ16の往復運動により制御され、ダイヤフラム2に作用する。
作動媒体の圧力が作用したダイヤフラム2は、その弾性により撓み、送液室9側もしくは作動室14側に向けて変位する。それにより、送液室9の容積が増減し、上述のとおり液が搬送される。このように気体や流体などの作動媒体の圧力を用いた場合には、ダイヤフラム2の可動部に均等に力が分散され、ダイヤフラム2の局所的な劣化を防止することができる。
ここで、参考例として、ダイヤフラム2が均一な厚みに成形されたダイヤフラムポンプを図5〜図7に示す。図5はダイヤフラムポンプの構成の参考例を示す断面図、図6は図5のダイヤフラムポンプの要部拡大断面図、図7は図5のダイヤフラムポンプのQ−Q断面矢視図である。
図5〜図7に示す例において、ポンプヘッド4の脱着を繰り返し行うこと、また、長時間稼動させること、等によりダイヤフラム2に歪みが生じ得る。特に、ダイヤフラム2の素材にテフロン(登録商標)などのフッ素系素材を用いると、いわゆるコールドフロー現象によりダイヤフラム2に歪みが生じ得る。そして、ダイヤフラム2の歪みにより、ダイヤフラム2とポンプヘッド4との間に隙間が生じ、ここに液が滞留して凝集が発生する虞がある。
これに対し、本実施形態のダイヤフラムポンプ1においては、図2および図3に示すように、ダイヤフラム2の外周部に環状の肉厚部を有している。
図2はダイヤフラムポンプ1におけるダイヤフラム2の周縁部2aおよびその周辺を拡大して示す一部拡大断面図、図3は図1のダイヤフラムポンプのポンプヘッドを省略して示す平面図である。
図2、図3に示すように、ダイヤフラム2の周縁部2aには、周縁部2aよりも内周側の可動部2bに比べて実質的に厚く且つポンプヘッド4側に突出した環状の肉厚部2cが設けられている。ダイヤフラム2は、この肉厚部2cをポンプフレーム3の段部7とポンプヘッド4の挟持部8との間に狭持されることで、ポンプフレーム3とポンプヘッド4との間に固定されている。尚、肉厚部2cを含み、ポンプフレーム3の段部7およびポンプヘッド4の挟持部8と接触する周縁部2aの面は、平坦面に成形されるが、ダイヤフラム2のその他の部位は、平坦に限らず、種々に加工されていても構わない。
そして、ポンプヘッド4に挟持されるダイヤフラム2の肉厚部2cの被挟持面2d(肉厚部2cのうちポンプヘッド4に当接する領域)において、ポンプフレーム3の収容部6の内周面6a(ポンプヘッド4の狭持部8が挿入される収容部6の最内周面)から被挟持面2dの内周縁2eまでの距離で最も長い距離をA、ダイヤフラム2の肉厚部2cを挟持するポンプヘッド4の挟持部8の挟持面8aにおいて、ダイヤフラム2の肉厚部2cを挟持する挟持面8aの内周縁部から送液室9に連通する流路17が設けられた部分を除き、ポンプフレーム3の収容部6の内周面6aから挟持面8aの内周縁8bまでの距離で最も短い距離をBとして、A<Bを満たしている。
ポンプフレーム3の段部7の内周縁7aは、収容部6の内周面6aからの距離が、ポンプヘッド4の挟持部8の内周面8bと略等しく、上記A<Bを満たすことにより、ダイヤフラム2の肉厚部2cは、ポンプフレーム3の段部7とポンプヘッド4の挟持部8との間に完全に挟み込まれ、肉厚部2cの内周縁部が、挟持面8aの内周縁8bを超えて送液室9内に突出することがない。それにより、ダイヤフラム2の肉厚部2cとポンプヘッド4の挟持部8との間に隙間は生ぜず、そこに液が挟まれて凝集することが防止される。
参考例として、図8にA>Bの場合を示す。図8に示す例では、肉厚部2cの内周縁部が、ポンプヘッド4の挟持面8aの内周縁8bを超えて送液室9内に突出している。この状態では、図5および図6に示す例と同様に、ダイヤフラム2とポンプヘッド4との間に隙間が生じ、この隙間において液の滞留を引き起こして凝集が発生する虞がある。
再び図1〜図4を参照して、本実施形態のダイヤフラムポンプ1を説明する。本ダイヤフラムポンプ1において、ダイヤフラム2が送液室9側に変位する際に、その変位の始点は、肉厚部2cと肉厚部2cの内径側に連なる可動部2bとの境界部分、即ち厚みが変化する部分に設定される。ダイヤフラム2の可動部2bとポンプヘッド4と間には、肉厚部2cの厚みにより隙間G1が置かれ、この隙間G1はコールドフロー現象による歪から生じる隙間よりも十分に大きくなっている。そこで、この隙間G1に液が流入しても液に過大な剪断力が作用することはなく、液の凝集が防止される。
さらに、本実施形態のダイヤフラムポンプ1において、ダイヤフラム2の可動範囲は、作動室14側から送液室9の内側にまで及んでいる。そして、ダイヤフラム2の送液室9側に向けた変位により、ダイヤフラム2の可動部2bとポンプヘッド4との隙間G1の容積は収縮され、ダイヤフラム2の作動室14側に向けた変位により、隙間G1の容積は拡張される。隙間G1の容積の拡縮に伴い、隙間G1内の液に循環が生じる。それにより、隙間G1内での液の滞留が防止され、液の凝集が防止される。
尚、A<Bにおいて、距離Aは距離Bに極力近い値であることが望ましい。具体的には、B/Aの値が1.3以下が好ましく、1.2以下がより好ましく、1.1以下が更に好ましい。距離Aが距離Bに比べて極端に小さいと、ダイヤフラム2の可動部2bとポンプヘッド4との隙間G1の深奥部にガスが溜まる場合があり、好ましくない。ただし、ポンプヘッド4の挟持面8aの内周縁部から送液室9に連通するガス抜き用の流路を設けることにより、ガスが溜まる不都合を解消することができる。ガス抜き用の流路としては、図1、図2、図4に示すように、ポンプヘッド4の挟持部8の内周面に形成された溝17を例示することができ、このような溝17を円周方向に1箇所または複数箇所(図4においては2箇所)設けることができる。尚、前述したように、距離Bの規定において溝17が設けられた部分は含まないものとする。
ダイヤフラム2の可動部2bとポンプヘッド4との隙間G1は、ダイヤフラム2のサイズや搬送する液の種類に応じて適宜決められるが、小さすぎると液の滞留が生じる虞があるため、0.5mm以上が好ましく、ポンプヘッド4の安定性を考慮すると5mm以下が好ましい。また、ダイヤフラム2の耐久性を向上させるために、ダイヤフラム2の厚みが変化する可動部2bと肉厚分2cとの境界部分に曲率をつけても構わない。
そして、ダイヤフラム2の可動範囲が送液室9の内側に及ぶダイヤフラムポンプ1では、ダイヤフラム2の可動範囲が送液室9の外側に限られるものに比べて、ダイヤフラム2の1サイクルでの往復運動により搬送できる液量が増加する。それにより、送液効率の向上が図られる。
[第2実施形態]
次に図9〜図11を参照して、本発明に係るダイヤフラムポンプの第2実施形態を説明する。
図9はダイヤフラムポンプの第2実施形態の断面図、図10は図9のダイヤフラムポンプの要部拡大断面図、図11は図9のダイヤフラムポンプのポンプヘッドを省略して示す平面図である。尚、上述した第1実施形態のダイヤフラムポンプと共通する要素については、図中同一符号を付することにより、説明を省略する。
図9に示すように、本実施形態のダイヤフラムポンプ101は、略円盤状のダイヤフラム102と、このダイヤフラム102を収容したポンプフレーム3と、ダイヤフラム102の周縁部102aをポンプフレーム3との間に挟持したポンプヘッド4と、を備えている。
図10および図11に示すように、ダイヤフラム102の周縁部102aには、それよりも内側の可動部102bに比べて実質的に厚く且つポンプヘッド4側に突出した環状の肉厚部102cが設けられている。ダイヤフラム102は、この肉厚部102cをポンプフレーム3の段部7とポンプヘッド4の挟持部8との間に挟さまれ、固定されている。
ポンプヘッド4に挟持されるダイヤフラム102の肉厚部102cの被挟持面102d(肉厚部102cのうちポンプヘッド4に当接する領域)において、ポンプフレーム3の収容部6の内周面6aから被挟持面102dの内周縁102eまでの距離で最も長い距離をA、ダイヤフラム2の肉厚部2cを挟持するポンプヘッド4の挟持部8の挟持面8aにおいて、ダイヤフラム102の肉厚部102cを挟持する挟持面8aの内周縁部から送液室9に連通する流路17が設けられた部分を除き、ポンプフレーム3の収容部6の内周面6aから挟持面8aの内周縁8bまでの距離で最も短い距離をBとして、A<Bを満たしている。A<Bを満たすことによる効果は、上述した第1実施形態のダイヤフラムポンプ1と同様であるので、説明を省略する。
そして、ダイヤフラム102の肉厚部102cの被挟持面102dの内周縁102eから外周縁102fまでの距離で最も長い距離をCとして、C<Aを満たしている。C<Aを満たすことにより、ダイヤフラム102の肉厚部102cとポンプフレーム3の収容部6の内周面6aとの間には、隙間G2が置かれる。肉厚部102cがポンプフレーム3の段部7とポンプヘッド4の挟持部8との間で圧縮された際に、隙間G2を置くことによって、肉厚部102cに対する外周側へ向けた変形代が形成され、肉厚部102cを外周側に向けて伸ばし、内周側への伸びを抑制することができる。それにより、肉厚部102cの内周縁部102eがポンプヘッド4の挟持面8aの内周縁8bを越えて送液室9内に突出することが防止される。つまり、ダイヤフラム102の変形により、A<Bの条件を崩すことが防止される。
本実施形態のダイヤフラムポンプ101によれば、ダイヤフラム102の肉厚部102cとポンプヘッド4の挟持部8との間に隙間が生ずることが確実に防止され、そこに液が挟まれて凝集することが防止される。
尚、ダイヤフラム102の上記Cの値は、ダイヤフラムポンプ101のサイズにより種々の値を取りうるが、シール性、ポンプヘッド4装着時の安定性を考慮に入れ決定される。ただし、ダイヤフラム102は、その厚みによってはダイヤフラム全体の歪みを生じることがあるため、ダイヤフラムの耐久性が低下することがある。従って、ダイヤフラム102の上記Cの値は、なるべく大きくした方が好ましく、具体的にはAと比較した際に、C/Aの値が、0.7<C/A<1が好ましく、0.8<C/A<1がより好ましく、0.9<C/A<1が更に好ましい。
次に図12および図13を参照して、上述した実施形態の変形例を説明する。
図12はダイヤフラムポンプの要部拡大断面図、図13は図12のダイヤフラムポンプの断面図である。
図12および図13示すように、ダイヤフラム102の耐久性を向上させる目的で、ポンプヘッド4の挟持部8の内周縁部に一定の曲率を設定することができる。図中Yで示される部分が、曲率が設定される部分である。この場合、曲率が設定される部分Yはダイヤフラム102の肉厚部102cの挟持に関与しないから、ポンプフレーム3の収容部6の内周面6aから挟持面8aの内周縁8bまでの距離で最も短い距離として規定される上記Bは、曲率設定部分Yの手前までである。
ポンプヘッド4の挟持部8の内周縁部に一定の曲率を設定した場合に、肉厚部のないダイヤフラムを用いると、曲率設定部分Yとダイヤフラムとの間に鋭角状の微小隙間が形成され、そこに液が滞留して凝集物が発生するが、肉厚部102cを有するダイヤフラム102を用いることにより、そのような鋭角状の微小隙間が形成されることを回避することができ、凝集物の発生を防止することができる。
以上説明したように、上記構成のダイヤフラムポンプによれば、濃縮化等により凝集が発生し易い種々の液や懸濁液を凝集物の発生を抑制して搬送することが可能である。特に、ポリマーラテックスを含む懸濁液を搬送する場合にその効果を発揮する。
ここで、ラテックス(latex)とは、天然ゴム、合成ゴムあるいはプラスチックなどの高分子が乳化剤の作用によってコロイド上に水中に分散した乳濁液をいう。生産過程による分類は、
1)天然ラテックス:植物の代謝作用による天然の生産物、たとえば天然ゴムラテックス。
2)合成ラテックス(synthetic latex):乳化重合により相当するモノマーから製造された系、たとえばポリスチレンラテックス、SBRラテックス。
3)人工ラテックス:固形ポリマーを水性媒質中に分散させた系、例えばブチルゴムラテックス、再生ゴムラテックスなど。
本発明で用いるポリマーラテックスとしては、アクリル系ポリマー、ポリエステル類、ゴム類(例えばSBR樹脂)、ポリウレタン類、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、塩化ビニルアクリル酸エステル共重合体、塩化ビニルメタアクリル酸共重合体等の共重合体を含めたポリ塩化ビニル共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体等の共重合体を含めたポリ酢酸ビニル共重合体、ポリオレフィン等のポリマーラテックスが挙げられる。これらポリマーラテックスとしては直鎖のポリマーでも枝分かれしたポリマーでもまた架橋されたポリマーでもよいし、単一のモノマーが重合したいわゆるホモポリマーでもよいし、2種類以上のモノマーが重合したコポリマーでもよい。コポリマーの場合はランダムコポリマーでも、ブロックコポリマーでもよい。これらポリマーの分子量は数平均分子量で5000〜1000000が好ましく、より好ましくは10000〜500000である。
また、ポリエステルラテックス、塩化ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックス、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体ラテックス、塩化ビニル/酢酸ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックス等の塩化ビニル共重合体ラテックスのいずれか1つまたは任意の組み合わせでも構わない。
このような塩化ビニル共重合体としては、前述のものが挙げられるが、なかでもビニブラン240、ビニブラン270、ビニブラン276、ビニブラン277、ビニブラン375、ビニブラン380、ビニブラン386、ビニブラン410、ビニブラン430、ビニブラン432、ビニブラン550、ビニブラン601、ビニブラン602、ビニブラン609、ビニブラン619、ビニブラン680、ビニブラン680S、ビニブラン681N、ビニブラン683、ビニブラン685R、ビニブラン690、ビニブラン860、ビニブラン863、ビニブラン685、ビニブラン867、ビニブラン900、ビニブラン938、ビニブラン950(以上いずれも日信化学工業(株)製)、SE1320、S−830(以上いずれも住友ケムテック(株)製)が挙げられる。
また、ポリエステル系ラテックスとしては、バイロナールMD1200、バイロナールMD1220、バイロナールMD1245、バイロナールMD1250、バイロナールMD1500、バイロナールMD1930、バイロナールMD1985(以上いずれも東洋紡(株)製)が挙げられる。これらのなかでも、特に塩化ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックス、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体ラテックス、塩化ビニル/酢酸ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックス等の塩化ビニル共重合体ラテックスが挙げられる。
なお、ダイヤフラムの素材としては、ポリテトラフルオロエチレン(4フッ化)(PTFE)が好ましく、その他にもエチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)、ニトリルゴム(NBR)、エピクロルヒドリンゴム(CO、ECO)、ステンレスが利用可能である。
上記構成のダイヤフラムポンプは、インクジェット記録材料、電子写真用記録材料、感熱転写受像材料、熱現像感光材料の送液に好適に用いることができ、凝集物の発生を防止しつつ各記録媒体を製造することができる。これにより、画像形成する場合に、凝集物に起因する画像劣化のない良好が画像を安定して得ることができる。
以下、本発明を実施例に基づき更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
ここでは、上記の凝集性液体の送液方法をインクジェット記録材料、電子写真用記録材料、感熱転写受像材料、熱現像感光材料のそれぞれに適用した。
ダイヤフラムポンプには日機装(株)製、型式C22X−1.5F−40D1ESPを使用した。このダイヤフラムポンプに溶液供給用として温度調節可能なタンクを接続し、また、吐出側は二次圧調節用のニードル弁を経由し溶液供給用タンクへ接続し、溶液を循環させ長時間連続運転可能な循環装置とした。
各材料に実施した送液条件としては次の通りである。
二次圧を0.5MPaに、温度を40℃に調節した。各種ダイヤフラムを取り付け、500cc/minの流量で24hr連続してこの循環装置で塗布液の循環を行った後、塗布設備へ循環した各種塗布液を速やかに移し、各種画像形成材料の塗布を行った。ダイヤフラムの素材としては特に記載の無い限りPTFEを用いた。
循環した塗布液を除いた後、ダイヤフラム及びヘッドに付着した析出物を全て回収し、ろ過により凝集物を分離後自然乾燥し重量を測定した。本ダイヤフラムポンプは送液部を2つ有しており、両方の合計値を求めてこれを測定結果として後述の表1〜表4に示した。
尚、実施例中の「部」及び「%」は、全て「質量部」及び「質量%」を表す。
<インクジェット記録材料>
−支持体の作製−
LBKP100部からなる木材パルプをダブルディスクリファイナーによりカナディアンフリーネス300mLまで叩解し、エポキシ化ベヘン酸アミド0.5部、アニオンポリアクリルアミド1.0部、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン0.1部、カチオンポリアクリルアミド0.5部を、いずれもパルプに対する絶乾質量比で添加し、長網抄紙機により秤量し170g/m2の原紙を抄造した。
上記原紙の表面サイズを調整するため、ポリビニルアルコール4%水溶液に蛍光増白剤(住友化学工業(株)製の「WHITEX BB」)を0.04%添加し、これを絶乾質量換算で0.5g/m2となるように上記原紙に含浸させ、乾燥した後、更にカレンダー処理を施して密度1.05g/ccに調整された基紙を得た。
得られた基紙のワイヤー面(裏面)側にコロナ放電処理を行った後、溶融押出機を用いて高密度ポリエチレンを厚さ38μmとなるようにコーティングし、マット面からなる樹脂層を形成した(以下、樹脂層面を「裏面」と称する。)。この裏面側の樹脂層に更にコロナ放電処理を施し、その後、帯電防止剤として、酸化アルミニウム(日産化学工業(株)製の「アルミナゾル100」)と二酸化ケイ素(日産化学工業(株)製の「スノーテックスO」)とを1:2の質量比で水に分散した分散液を、乾燥質量が0.2g/m2となるように塗布した。
更に、樹脂層の設けられていない側のフェルト面(表面)側にコロナ放電処理を施した後、アナターゼ型二酸化チタン10%、微量の群青、及び蛍光増白剤0.01%(対ポリエチレン)を含有し、MFR(メルトフローレート)3.8の低密度ポリエチレンを、溶融押出機を用いて、厚み40μmとなるように押し出し、高光沢な熱可塑性樹脂含有層を基紙の表面側に形成し(以下、この高光沢面を「オモテ面」と称する。)、支持体とした。
−インクジェット記録用媒体の作製−
1)インク受容層用塗布液Aの調製
下記組成中の(1)気相法シリカ微粒子と(2)イオン交換水と(3)「シャロールDC−902P」と(4)「ZA−30」を混合し、高圧分散方式アルティマイザー((株)スギノマシン製)を用いて、圧力130mPa、1Passにて分散させた後、分散液を45℃に加熱し20時間保持した。その後、これに下記(5)ホウ酸と(6)ポリビニルアルコール溶解液と(7)「スーパーフレックス650」と(8)エタノールを30℃で加え、インク受容層用塗布液Aを調製した。
(インク受容層用塗布液Aの組成)
気相法シリカ微粒子(無機微粒子) 8.9質量部
(AEROSIL300SF75 日本アエロジル(株)製)
イオン交換水 56.0質量部
「シャロールDC−902P」(51.5%水溶液) 0.78質量部
(分散剤、第一工業製薬(株)製)
「ZA−30」 0.48質量部
(第一稀元素化学工業(株)製)
ホウ酸(架橋剤) 0.4質量部
ポリビニルアルコール(水溶性樹脂)溶解液 31.2質量部
〈ポリビニルアルコール溶解液の組成〉
PVA235((株)クラレ製、鹸化度88%、重合度3500)
2.17質量部
ポリオキシエチレンラウリルエーテル(界面活性剤)
(花王(株)製「エマルゲン109P」、
10%水溶液、HLB値13.6) 0.07質量部
ジエチレングリコールモノブチルエーテル
(ブチセノール20P、協和発酵ケミカル(株)製) 0.66質量部
イオン交換水 28.2質量部
(7)「スーパーフレックス650」(第一工業製薬(株)製) 2.2質量部
(8)エタノール 1.17質量部
2)インクジェット記録用媒体の作製
上記支持体のオモテ面にコロナ放電処理を行った後、支持体のオモテ面に、上記から得たインク受容層用塗布液A210g/m2に対し5倍希釈ポリ塩化アルミ水溶液(ポリ塩化アルミとして、大明化学工業(株)製「アルイファイン83」を用いた)が10.8g/m2となるように、エクストルージョンダイコーターを用いてインライン塗布した(塗布工程)。インクジェット受容層塗布液Aは、循環装置にて24時間循環させたものを用いた。塗布後、熱風乾燥機にて80℃(風速3〜8m/秒)で塗布層の固形分濃度が20%になるまで乾燥させたところ、この塗布層は、この期間は恒率乾燥速度を示した。その直後、下記組成の媒染剤溶液Bに30秒間浸漬して該塗布層上にその15g/m2を付着させ(媒染剤溶液を付与する工程)、更に80℃下で10分間乾燥させた(乾燥工程)。これにより、乾燥膜厚32μmのインク受容層が設けられた本発明のインクジェット記録用媒体を作製した。
(媒染剤溶液Bの組成)
ホウ酸 0.65質量部
炭酸ジルコニルアンモニウム 2.5質量部
(ジルコゾールAC−7;第一稀元素化学工業(株)製)
炭酸アンモニウム 5.0質量部
(1級:関東化学(株)製)
イオン交換水 85.8質量部
ポリオキシエチレンラウリルエーテル(界面活性剤) 6.0質量部
(花王(株)製「エマルゲン109P」(10%水溶液)、HLB値13.6)
測定サンプルは、インクジェットプリンタ(PM−G800、セイコーエプソン(株)製)を用いて上記インクジェット記録用媒体上に一般風景画像をプリントしたものを用いて、画像故障の評価を行った。画像故障は5人の評価者の目視により行い、以下の判断基準により行った。結果を表1に示す。
5.画像故障が無く、良好である
4.わずかに色ムラが見られるが白抜けは無く、実用上問題ない。
3.高濃度部分(光学濃度2.0±0.1の部分)に微小なひび割れ状の白抜け部分が見られ、実用上問題である。
2.高濃度部分(光学濃度2.0±0.1の部分)に明らかなひび割れ部分が見られ、実用上問題である。
1.高濃度部分だけでなく、中濃度部分(光学濃度1.0±0.1の部分)にも明らかなひび割れ部分が見られ、実用上問題である。
Figure 2010031653
比較例1は環状の肉厚部の存在しない平板状であって、A値は定義できないので「−」と示している。また、C値についても、同様に定義できないものについては「−」と示している。
A<BとC<Aを共に満足する実施例2,3はいずれも凝集物の析出量、画像評価が良好で、A<Bのみ満足する実施例1は析出量が2mgであったが、実用上問題はない。一方、A<Bの条件を満たさない比較例1,2はいずれも析出量が多く、画像評価結果も問題があるレベルとなった。
<電子写真用記録材料>
−支持体の製造−
広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)をコニカルリファイナーで340ml(カナダ標準ろ水度、C.S.F.)まで叩解し、平均繊維長0.63mmのパルプを作製した。
パルプ質量を基準として、カチオンスターチ1.0質量%、アルキルケテンダイマー(AKD)0.5質量%、アニオンポリアクリルアミド(PAM)0.3質量%、二酸化チタン(TiO2)5質量%、及びカルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)3質量%の割合となるように添加した。なお、前記アルキルケテンダイマーのアルキル部分は、ベヘン酸を主体とする脂肪酸に由来する。また、前記カルボキシメチルセルロースナトリウムは、エーテル化度0.25、平均粒径20μmの水膨潤性のものを使用した。
得られたパルプ紙料を長網抄紙機により坪量160g/m2の湿紙を抄造した。
得られた湿紙の両面を濾紙ではさみ、ウェットプレス装置により脱水し、脱水後の湿紙を、シリンダードライを用いて乾燥した。その後、得られた紙をソフトカレンダー装置を用いて、画像記録層面側(おもて面)に表面温度250℃の金属ロール、反対面の樹脂ロールの表面温度を40℃に設定してカレンダー処理を行い、原紙を作製した。
次に、原紙の画像記録面側(おもて面)にコロナ放電処理し、第1ポリマー被覆層(下層)として融点133℃の高密度ポリエチレン(HDPE)を厚さ12μmになるように、また、第2ポリマー被覆層(上層)として低密度ポリエチレン(LDPE)を厚さ15μmとなるように、共押し出し機を用いて溶融2層共押し出しコーティングした。
一方、原紙のうら面にコロナ放電処理し、HDPEを厚みが25μmとなるように溶融押し出しコーティングによりうら面ポリマー被覆層を形成した。
−電子写真用受像シートの作製−
得られた支持体を用いて、下記方法により電子写真用受像シートを作製した。
−−二酸化チタン分散液−−
二酸化チタン(タイペーク(登録商標)A−220、石原産業株式会社製)40.0g、ポリビニルアルコール(PVA102、株式会社クラレ製)2.0g、及びイオン交換水58.0gを混合し、日本精機製作所製NBK−2を用いて分散させて二酸化チタン分散液(二酸化チタン顔料含有量が40質量%)を作製した。
−−トナー受像層用塗布液の調製−−
前記二酸化チタン分散液 15.5質量部
カルナバワックス分散液(ラテックス分散液) 15.0質量部
(セロゾール524、中京油脂(株)製)
ポリエステル樹脂水分散物(ラテックス分散液) 100.0質量部
(固形分30質量%、KZA−7049、ユニチカ株式会社製)
増粘剤 2.0質量部
(アルコックスE30、明成化学株式会社製)
アニオン界面活性剤(AOT) 0.5質量部
イオン交換水 80質量部
を混合し、攪拌してトナー受像層用塗布液を調製した。
−−バック層用塗布液の調製−−
下記の成分を混合し、攪拌して、バック層用塗布液を調製した。
アクリル樹脂水分散物 100.0質量部
(固形分30質量%、ハイロスXBH−997L、星光化学工業株式会社製)
マット剤
(テクポマーMBX−12、積水化成品工業(株)製) 5.0質量部
離型剤(ハイドリンD337、中京油脂(株)製) 10.0質量部
増粘剤(CMC) 2.0質量部
アニオン界面活性剤(AOT) 0.5質量部
イオン交換水 80質量部
を混合し、撹拌してバック層用塗布液を調製した。
−−バック層及びトナー受像層の塗工−−
前記支持体におけるトナー受像層を設けない側の面(うら面)に、前記バック層用塗布液をバーコーターで乾燥質量が9g/m2となるように塗布し、バック層を形成した。
また、前記各支持体のおもて面に、前記トナー受像層用塗布液を、バーコーターで乾燥質量が12g/m2となるように塗布し、トナー受像層を形成した。トナー受像層塗布液は、循環装置にて24時間循環させたものを用いた。なお、トナー受像層中の顔料の含有量は、熱可塑性樹脂に対して5質量%であった。
前記バック層及び前記トナー受像層は、塗布した後、オンラインで熱風により乾燥した。前記乾燥は、バック層及びトナー受像層ともに塗布後2分間以内に乾燥するように、乾燥風量及び温度を調整した。なお、乾燥点は、塗布表面温度が乾燥風の湿球温度と同じ温度となる点とした。
次いで、乾燥後、カレンダー処理を行った。前記カレンダー処理は、グロスカレンダーを用い、金属ローラを40℃に保温した状態で、ニップ圧14.7kN/cm2(15kgf/cm2)の条件で行った。
(画像形成)
得られた各電子写真用受像シートをA4サイズに裁断し、画像形成装置として富士ゼロックス株式会社製のフルカラーレーザープリンター(DCC−500)を用いて、黒、イエロー、マゼンタ、シアンを各々16階調に分割した画像形成を行った。
(画像ムラ)
各電子写真プリントの画像ムラを5人の評価者により目視で観察し、下記基準に基づいて、画質ムラのない最も良好なものを5とし、5段階評価を行った。結果を表2に示す。
〔評価基準〕
5.画像ムラが見られず、良好である。
4.黒部分にわずかに画像ムラが見られる場合があるが、実用上問題ない。
3.黒部分やマゼンタ部分に若干の画像ムラが見られ、実用上問題となる場合がある。
2.黒部分やマゼンタ部分に明らかな画像ムラが見られ、実用上問題である。
1.全体的に明らかな画像ムラが見られ、実用上問題である。
Figure 2010031653
A<Bのみ満足する実施例4、A<BとC<Aを共に満足する実施例5,6はいずれも凝集物の析出量、画像評価が良好であった。一方、A<Bの条件を満たさない比較例3,4はいずれも析出量が多く、画像評価結果も問題があるレベルとなった。
<感熱転写受像材料>
(感熱転写受像シートの作製)
ポリエチレンで両面ラミネートした紙支持体表面に、コロナ放電処理を施した後、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを含むゼラチン下塗層を設けた。この上に、下記組成の下引き層、断熱層、受容層下層、受容層上層を支持体側からこの順に積層させた状態で、米国特許第2,761,791号明細書に記載の第9図に例示された方法により、同時重層塗布を行った。受容層上層および、受容層下層塗布液は、循環装置にて24時間循環させたものを用いた。それぞれの乾燥時の塗布量が下引き層:6.5g/m2、断熱層:8.8g/m2、受容層下層:2.6g/m2、受容層上層:2.6g/m2となるように塗布を行った。また、下記の組成は、固形分としての質量部を表す。
受容層上層
塩化ビニル系ラテックス 21.0質量部
(ビニブラン900、商品名、日信化学工業(株)製)
塩化ビニル系ラテックス 2.9質量部
(ビニブラン276、商品名、日信化学工業(株)製)
ゼラチン(10質量%水溶液) 2.0質量部
下記エステル系ワックスEW−1 2.0質量部
下記界面活性剤F−1 0.07質量部
下記界面活性剤F−2 0.36質量部
受容層下層
塩化ビニル系ラテックス 11.0質量部
(ビニブラン690、商品名、日信化学工業(株)製)
塩化ビニル系ラテックス 13.0質量部
(ビニブラン900、商品名、日信化学工業(株)製)
ゼラチン(10質量%水溶液) 10.0質量部
下記界面活性剤F−1 0.04質量部
断熱層
中空ポリマーラテックス 60.0質量部
(Nipol MH5055、商品名、日本ゼオン(株)製)
ゼラチン(10%水溶液) 30.0質量部
下引き層
ポリビニルアルコール 6.7質量部
(ポバールPVA205、商品名、(株)クラレ製)
スチレンブタジエンゴムラテックス 60.0質量部
(SN−307、商品名、日本エイ アンド エル(株)製)
下記界面活性剤F−1 0.03質量部
Figure 2010031653
(画像形成)
上記受像シートと富士フイルム(株)製サーマルフォトペーパーセットRT−D2T1200のインクシートを用いて、熱転写型プリンター(ASK−2000 富士フイルム(株)製)により一般風景画像10種類の出力を連続して行い、画像故障の評価を行った。画像故障は5人の評価者の目視により行い、以下の判断基準により行った。結果を表3に示す。
5.画像故障が無く、良好である
4.わずかに色ムラが見られるが白抜けは無く、実用上問題ない。
3.高濃度部分(光学濃度2.0±0.1の部分)に微小な白抜け部分が見られ、実用上問題である。
2.高濃度部分(光学濃度2.0±0.1の部分)に明らかな白抜け部分が見られ、実用上問題である。
1.高濃度部分だけでなく、中濃度部分(光学濃度1.0±0.1の部分)にも明らかな白抜け部分が見られ、実用上問題である。
Figure 2010031653
A<BとC<Aを共に満足する実施例8,9はいずれも凝集物の析出量、画像評価が良好で、A<Bのみ満足する実施例7は析出量が3mgであったが、実用上問題はない。一方、A<Bの条件を満たさない比較例5,6はいずれも析出量が多く、画像評価結果も問題があるレベルとなった。実施例8に用いたダイヤフラムの素材をPTFEからNBRとし、他は同様として実験を行ったところ、同様に良好な結果が得られた。
<熱現像感光材料>
特開2004−246143に記載の方法により熱現像感光材料の作製を行った。
(PET支持体の作成)
1)製膜
テレフタル酸とエチレングリコ−ルを用い、常法に従い固有粘度IV=0.66(フェノ−ル/テトラクロルエタン=6/4(質量比)中25℃で測定)のPETを得た。これをペレット化した後130℃で4時間乾燥し、300℃で溶融後T型ダイから押し出して急冷し、熱固定後の膜厚が175μmになるような厚みの未延伸フィルムを作成した。
これを、周速の異なるロ−ルを用い3.3倍に縦延伸、ついでテンタ−で4.5倍に横延伸を実施した。この時の温度はそれぞれ、110℃、130℃であった。この後、240℃で20秒間熱固定後これと同じ温度で横方向に4%緩和した。この後テンタ−のチャック部をスリットした後、両端にナ−ル加工を行い、4kg/cm2で巻き取り、厚み175μmのロ−ルを得た。
2)表面コロナ放電処理
ピラー社製ソリッドステートコロナ処理機6KVAモデルを用い、支持体の両面を室温下において20m/分で処理した。この時の電流、電圧の読み取り値から、支持体には0.375kV・A・分/m2の処理がなされていることがわかった。この時の処理周波数は9.6kHz、電極と誘電体ロ−ルのギャップクリアランスは1.6mmであった。
3)下塗り
(下塗層塗布液の作成)
処方(1)(感光層側下塗り層用)
高松油脂(株)製ペスレジンA−520(30質量%溶液) 59g
ポリエチレングリコールモノノニルフェニルエーテル
(平均エチレンオキシド数=8.5) 10質量%溶液 5.4g
綜研化学(株)製 MP−1000(ポリマー微粒子、平均粒径0.4μm)0.91g
蒸留水 935mL
処方(2)(バック面第1層用)
スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス 158g
(固形分40質量%、スチレン/ブタジエン重量比=68/32)
2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−S−トリアジンナトリウム塩(8質量% 水溶液) 20g
ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウムの1質量%水溶液 10mL
蒸留水 854mL
処方(3)(バック面側第2層用)
SnO2/SbO (9/1質量比、平均粒径0.038μm、17質量%分散物) 84g
ゼラチン(10質量%水溶液) 89.2g
信越化学(株)製 メトローズTC−5(2質量%水溶液) 8.6g
綜研化学(株)製 MP−1000 0.01g
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの1質量%水溶液 10mL
NaOH(1質量%) 6mL
プロキセル(ICI社製) 1mL
蒸留水 805mL
(下塗り)
上記厚さ175μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレート支持体の両面それぞれに、上記コロナ放電処理を施した後、片面(感光性層面)に上記下塗り塗布液処方(1)をワイヤーバーでウエット塗布量が6.6mL/m2(片面当たり)になるように塗布して180 ℃で5分間乾燥し、ついでこの裏面(バック面)に上記下塗り塗布液処方(2)をワイヤーバーでウエット塗布量が5.7mL/m2になるように塗布して180 ℃で5分間乾燥し、更に裏面(バック面)に上記下塗り塗布液処方(3)をワイヤーバーでウエット塗布量が7.7mL/m2になるように塗布して180℃で6分間乾燥して下塗り支持体を作製した。
(バック層)
1)バック層塗布液の調整
(塩基プレカーサーの固体微粒子分散液(a)の調製)
塩基プレカーサー化合物1を、 2.5kg、および界面活性剤(商品名:デモールN、花王(株)製) 300g 、ジフェニルスルホン 800g、ベンゾイソチアゾリノンナトリウム塩1.0gおよび蒸留水を加えて総量を 8.0kgに合わせて混合し、混合液を横型サンドミル(UVM−2:アイメックス(株)製)を用いてビーズ分散した。分散方法は、混合液を平均直径0.5mmのジルコニアビーズを充填したUVM−2にダイヤフラムポンプで送液し、内圧50hPa以上の状態で、所望の平均粒径が得られるまで分散した。
分散物は、分光吸収測定を行って該分散物の分光吸収における450nmにおける吸光度と650nmにおける吸光度の比(D450/D650)が3.0まで分散した。得られた分散物は、塩基プレカーサーの濃度で25重量%となるように蒸留水で希釈し、ごみ取りのためにろ過(平均細孔径:3μmのポリプロピレン製フィルター)を行って実用に供した。
2)染料固体微粒子分散液の調製
シアニン染料化合物−1を6.0kgおよびp−ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム3.0kg、花王(株)製界面活性剤デモールSNB 0.6kg、および消泡剤(商品名:サーフィノール104E、日信化学(株)製) 0.15kg を蒸留水 と混合して、総液量を60kgとした。混合液を横型サンドミル(UVM−2:アイメックス(株)製)を用いて、0.5mmのジルコニアビーズで分散した。
分散物は、分光吸収測定を行って該分散物の分光吸収における650nmにおける吸光度と750nmにおける吸光度の比(D650/D750)が5.0以上であるところまで分散した。得られた分散物は、シアニン染料の濃度で6質量%となるように蒸留水で希釈し、ごみ取りのためにフィルターろ過(平均細孔径:1μm)を行って実用に供した。
3)ハレーション防止層塗布液の調製
容器を40℃に保温し、ゼラチン40g、単分散ポリメチルメタクリレート微粒子(平均粒子サイズ8μm、粒径標準偏差0.4)20g、ベンゾイソチアゾリノン0.1g、水490mLを加えてゼラチンを溶解させた。さらに1mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液2.3mL、上記染料固体微粒子分散液40g、上記塩基プレカーサーの固体微粒子分散液(a)を90g、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム3%水溶液12mL、SBRラテックス10%液180g、を混合した。塗布直前にN,N−エチレンビス(ビニルスルホンアセトアミド)4%水溶液 80mLを混合し、ハレーション防止層塗布液とした。
4)バック面保護層塗布液の調製
容器を40℃に保温し、ゼラチン40g、ベンゾイソチアゾリノン35mg、水840mLを加えてゼラチンを溶解させた。さらに1mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液5.8mL、流動パラフィン乳化物を流動パラフィンとして1.5g、スルホコハク酸ジ(2−エチルヘキシル)ナトリウム塩5%水溶液10mL、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム3%水溶液20mL、フッ素系界面活性剤(F−1)2%溶液を2.4mL、フッ素系界面活性剤(F−2)2%溶液を2.4mL、メチルメタクリレート/スチレン/ブチルアクリレート/ヒドロキシエチルメタクリレート/アクリル酸共重合体(共重合重量比57/8/28/5/2)ラテックス19質量%液32gを混合した。塗布直前に N,N−エチレンビス(ビニルスルホンアセトアミド)4%水溶液 25mLを混合しバック面保護層塗布液とした。
5)バック層の塗布
上記下塗り支持体のバック面側に、アンチハレーション層塗布液をゼラチン塗布量が0.52g/m2となるように、またバック面保護層塗布液をゼラチン塗布量が1.7g/m2となるように同時重層塗布し、乾燥し、バック層を作成した。
(画像形成層、中間層、および表面保護層)
1)ハロゲン化銀乳剤
(a)ハロゲン化銀乳剤1の調製
蒸留水1421mLに1質量%臭化カリウム溶液3.1mLを加え、さらに0.5mol/L濃度の硫酸を3.5mL、フタル化ゼラチン31.7gを添加した液をステンレス製反応壺中で攪拌しながら、30℃に液温を保ち、硝酸銀22.22gに蒸留水を加え95.4mLに希釈した溶液Aと臭化カリウム15.3gとヨウ化カリウム0.8gを蒸留水にて容量97.4mLに希釈した溶液Bを一定流量で45秒間かけて全量添加した。その後、3.5質量%の過酸化水素水溶液を10mL添加し、さらにベンゾイミダゾールの10質量%水溶液を10.8mL添加した。さらに、硝酸銀51.86gに蒸留水を加えて317.5mLに希釈した溶液Cと臭化カリウム44.2gとヨウ化カリウム2.2gを蒸留水にて容量400mLに希釈した溶液Dを、溶液Cは一定流量で20分間かけて全量添加し、溶液DはpAgを8.1に維持しながらコントロールドダブルジェット法で添加した。銀1モル当たり1×10−4モルになるよう六塩化イリジウム(III)酸カリウム塩を溶液Cおよび溶液Dを添加しはじめてから10分後に全量添加した。また、溶液Cの添加終了の5秒後に六シアン化鉄(II)カリウム水溶液を銀1モル当たり3×10−4モル全量添加した。0.5mol/L濃度の硫酸を用いてpHを3.8に調整し、攪拌を止め、沈降/脱塩/水洗工程をおこなった。1mol/L濃度の水酸化ナトリウムを用いてpH5.9に調整し、pAg8.0のハロゲン化銀分散物を作成した。
上記ハロゲン化銀分散物を攪拌しながら38℃に維持して、0.34質量%の1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのメタノール溶液を5mL加え、40分後に47℃に昇温した。昇温の20分後にベンゼンチオスルホン酸ナトリウムをメタノール溶液で銀1モルに対して7.6×10−5モル加え、さらに5分後にテルル増感剤Cをメタノール溶液で銀1モル当たり2.9×10−4モル加えて91分間熟成した。その後、分光増感色素Aと増感色素Bのモル比で3:1のメタノール溶液を銀1モル当たり増感色素AとBの合計として1.2×10−3モル加え、1分後にN,N’−ジヒドロキシ−N”,N”−ジエチルメラミンの0.8質量%メタノール溶液1.3mLを加え、さらに4分後に、5−メチル−2−メルカプトベンゾイミダゾールをメタノール溶液で銀1モル当たり4.8×10−3モル、1−フェニル−2−ヘプチル−5−メルカプト−1,3,4−トリアゾールをメタノール溶液で銀1モルに対して5.4×10−3モルおよび1−(3−メチルウレイドフェニル)−5−メルカプトテトラゾールを水溶液で銀1モルに対して8.5×10−3モル添加して、ハロゲン化銀乳剤1を作成した。
調製できたハロゲン化銀乳剤中の粒子は、平均球相当径0.042μm、球相当径の変動係数20%のヨウドを均一に3.5モル%含むヨウ臭化銀粒子であった。粒子サイズ等は、電子顕微鏡を用い1000個の粒子の平均から求めた。この粒子の[100]面比率は、クベルカムンク法を用いて80%と求められた。
(b)ハロゲン化銀乳剤2の調製
ハロゲン化銀乳剤1の調製において、粒子形成時の液温30℃を47℃に変更し、溶液Bは臭化カリウム15.9gを蒸留水にて容量97.4mLに希釈することに変更し、溶液Dは臭化カリウム45.8gを蒸留水にて容量400mLに希釈することに変更し、溶液Cの添加時間を30分にして、六シアノ鉄(II)カリウムを除去した以外は同様にして、ハロゲン化銀乳剤2の調製を行った。ハロゲン化銀乳剤1と同様に沈殿/脱塩/水洗/分散を行った。更に、テルル増感剤Cの添加量を銀1モル当たり1.1×10−4モル、分光増感色素Aと分光増感色素Bのモル比で3:1のメタノール溶液の添加量を銀1モル当たり増感色素Aと増感色素Bの合計として7.0×10−4モル、1−フェニル−2−ヘプチル−5−メルカプト−1,3,4−トリアゾールを銀1モルに対して3.3×10−3モルおよび1−(3−メチルウレイドフェニル)−5−メルカプトテトラゾールを銀1モルに対して4.7×10−3モル添加に変えた以外は乳剤1と同様にして分光増感、化学増感及び5−メチル−2−メルカプトベンゾイミダゾール、1−フェニル−2−ヘプチル−5−メルカプト−1,3,4−トリアゾールの添加を行い、ハロゲン化銀乳剤2を得た。ハロゲン化銀乳剤2の乳剤粒子は、平均球相当径0.080μm、球相当径の変動係数20%の純臭化銀立方体粒子であった。
(c)ハロゲン化銀乳剤3の調製
ハロゲン化銀乳剤1の調製において、粒子形成時の液温30℃を27℃に変更する以外は同様にして、ハロゲン化銀乳剤3の調製を行った。また、ハロゲン化銀乳剤1と同様に沈殿/脱塩/水洗/分散を行った。分光増感色素Aと分光増感色素Bのモル比で1:1を固体分散物(ゼラチン水溶液)として添加量を銀1モル当たり増感色素Aと増感色素Bの合計として6×10−3モル、テルル増感剤Cの添加量を銀1モル当たり5.2×10−4モルに変え、テルル増感剤の添加3分後に臭化金酸を銀1モル当たり5×10−4モルとチオシアン酸カリウムを銀1モルあたり2×10−3モルを添加したこと以外は乳剤1と同様にして、ハロゲン化銀乳剤3を得た。ハロゲン化銀乳剤3の乳剤粒子は、平均球相当径0.034μm、球相当径の変動係数20%のヨウドを均一に3.5モル%含むヨウ臭化銀粒子であった。
(d)塗布液用混合乳剤Aの調製
ハロゲン化銀乳剤1を70質量%、ハロゲン化銀乳剤2を15質量%、ハロゲン化銀乳剤3を15質量%溶解し、ベンゾチアゾリウムヨーダイドを1質量%水溶液にて銀1モル当たり7×10−3モル添加した。さらに塗布液用混合乳剤1kgあたりハロゲン化銀の含有量が銀として38.2gとなるように加水し、塗布液用混合乳剤1kgあたり0.34gとなるように1−(3−メチルウレイドフェニル)−5−メルカプトテトラゾールを添加した。
さらに「1電子酸化されて生成する1電子酸化体が1電子もしくはそれ以上の電子を放出し得る化合物」として、化合物1と20と26(特開2004−246143号公報参照)をそれぞれハロゲン化銀の銀1モル当たり2×10−3モルになる量を添加した。
2)脂肪酸銀分散物の調製
(a)脂肪酸銀分散物Aの調製
ヘンケル社製ベヘン酸(製品名Edenor C22−85R)87.6kg、蒸留水423L、5mol/L濃度のNaOH水溶液49.2L、t−ブチルアルコール120Lを混合し、75℃にて1時間攪拌し反応させ、ベヘン酸ナトリウム溶液Aを得た。別に、硝酸銀40.4kgの水溶液206.2L(pH4.0)を用意し、10℃にて保温した。635Lの蒸留水と30Lのt−ブチルアルコールを入れた反応容器を30℃に保温し、十分に撹拌しながら先のベヘン酸ナトリウム溶液Aの全量と硝酸銀水溶液の全量を流量一定でそれぞれ93分15秒と90分かけて添加した。このとき、硝酸銀水溶液添加開始後11分間は硝酸銀水溶液のみが添加されるようにし、そのあとベヘン酸ナトリウム溶液Aを添加開始し、硝酸銀水溶液の添加終了後14分15秒間はベヘン酸ナトリウム溶液Aのみが添加されるようにした。このとき、反応容器内の温度は30℃とし、液温度が一定になるように外温コントロールした。また、ベヘン酸ナトリウム溶液Aの添加系の配管は、2重管の外側に温水を循環させる事により保温し、添加ノズル先端の出口の液温度が75℃になるよう調製した。また、硝酸銀水溶液の添加系の配管は、2重管の外側に冷水を循環させることにより保温した。ベヘン酸ナトリウム溶液Aの添加位置と硝酸銀水溶液の添加位置は撹拌軸を中心として対称的な配置とし、また反応液に接触しないような高さに調製した。
ベヘン酸ナトリウム溶液Aを添加終了後、そのままの温度で20分間撹拌放置し、30分かけて35℃に昇温し、その後210分熟成を行った。熟成終了後直ちに、遠心濾過で固形分を濾別し、固形分を濾過水の伝導度が30μS/cmになるまで水洗した。こうして脂肪酸銀塩を得た。得られた固形分は、乾燥させないでウエットケーキとして保管した。
得られたベヘン酸銀粒子の形態を電子顕微鏡撮影により評価したところ、平均値でa=0.14μm、b=0.4μm、c=0.6μm、平均アスペクト比5.2、平均球相当径0.52μm、球相当径の変動係数15%のりん片状の結晶であった。(a,b,cは本文の規定)
乾燥固形分260kg相当のウエットケーキに対し、ポリビニルアルコール(商品名:PVA−217)19.3kgおよび水を添加し、全体量を1000kgとしてからディゾルバー羽根でスラリー化し、更にパイプラインミキサー(みづほ工業製:PM−10型)で予備分散した。
次に予備分散済みの原液を分散機(商品名:マイクロフルイダイザーM−610、マイクロフルイデックス・インターナショナル・コーポレーション製、Z型インタラクションチャンバー使用)の圧力を1260kg/cmに調節して、三回処理し、ベヘン酸銀分散物を得た。冷却操作は蛇管式熱交換器をインタラクションチャンバーの前後に各々装着し、冷媒の温度を調節することで18℃の分散温度に設定した。
(b)脂肪酸銀分散物Bの調製
(再結晶ベヘン酸の調製)
ヘンケル社製ベヘン酸(製品名Edenor C22−85R)100kgを、1200kgのイソプロピルアルコールにまぜ、50℃で溶解し、10μmのフィルターで濾過した後、30℃まで、冷却し、再結晶を行った。再結晶をする際の、冷却スピードは、3℃/時間にコントロールした。得られた結晶を遠心濾過し、100kgのイソプルピルアルコールでかけ洗いを実施した後、乾燥を行った。得られた結晶をエステル化してGC−FID測定をしたところ、ベヘン酸含有率は96モル%、それ以外にリグノセリン酸が2モル%、アラキジン酸が2モル%、エルカ酸0.001モル%含まれていた。
(脂肪酸銀分散物Bの調製)
再結晶ベヘン酸88kg、蒸留水422L、5mol/L濃度のNaOH水溶液49.2L、t−ブチルアルコール120Lを混合し、75℃にて1時間攪拌し反応させ、ベヘン酸ナトリウム溶液Bを得た。別に、硝酸銀40.4kgの水溶液206.2L(pH4.0)を用意し、10℃にて保温した。635Lの蒸留水と30Lのt−ブチルアルコールを入れた反応容器を30℃に保温し、十分に撹拌しながら先のベヘン酸ナトリウム溶液Bの全量と硝酸銀水溶液の全量を流量一定でそれぞれ93分15秒と90分かけて添加した。このとき、硝酸銀水溶液添加開始後11分間は硝酸銀水溶液のみが添加されるようにし、そのあとベヘン酸ナトリウム溶液Bを添加開始し、硝酸銀水溶液の添加終了後14分15秒間はベヘン酸ナトリウム溶液Bのみが添加されるようにした。このとき、反応容器内の温度は30℃とし、液温度が一定になるように外温コントロールした。
また、ベヘン酸ナトリウム溶液Bの添加系の配管は、2重管の外側に温水を循環させる事により保温し、添加ノズル先端の出口の液温度が75℃になるよう調製した。また、硝酸銀水溶液の添加系の配管は、2重管の外側に冷水を循環させることにより保温した。ベヘン酸ナトリウム溶液Bの添加位置と硝酸銀水溶液の添加位置は撹拌軸を中心として対称的な配置とし、また反応液に接触しないような高さに調製した。
ベヘン酸ナトリウム溶液Bを添加終了後、そのままの温度で20分間撹拌放置し、30分かけて35℃に昇温し、その後210分熟成を行った。熟成終了後直ちに、遠心濾過で固形分を濾別し、固形分を濾過水の伝導度が30μS/cmになるまで水洗した。
こうして脂肪酸銀塩を得た。得られた固形分は、乾燥させないでウエットケーキとして保管した。
得られたベヘン酸銀粒子の形態を電子顕微鏡撮影により評価したところ、平均値でa=0.21μm、b=0.4μm、c=0.4μm、平均アスペクト比2.1、球相当径の変動係数11%の結晶であった。(a,b,cは本文の規定)
乾燥固形分260kg相当のウエットケーキに対し、ポリビニルアルコール(商品名:PVA−217)19.3kgおよび水を添加し、全体量を1000kgとしてからディゾルバー羽根でスラリー化し、更にパイプラインミキサー(みづほ工業製:PM−10型)で予備分散した。
次に予備分散済みの原液を分散機(商品名:マイクロフルイダイザーM−610、マイクロフルイデックス・インターナショナル・コーポレーション製、Z型インタラクションチャンバー使用)の圧力を1150kg/cmに調節して、三回処理し、ベヘン酸銀分散物を得た。冷却操作は蛇管式熱交換器をインタラクションチャンバーの前後に各々装着し、冷媒の温度を調節することで18℃の分散温度に設定した。
3)還元剤分散物の調製
(還元剤S−1分散物の調製)
還元剤S−1は、下記構造のものである。
Figure 2010031653
上記還元剤S−1を10kgと変性ポリビニルアルコール(クラレ(株)製、ポバールMP203)の10質量%水溶液16kgに、水10kgを添加して、良く混合してスラリーとした。このスラリーをダイヤフラムポンプで送液し、平均直径0.5mmのジルコニアビーズを充填した横型サンドミル(UVM−2:アイメックス(株)製)にて3時間を標準分散時間とし、メジアン径0.40μmになるように分散時間を調整して分散したのち、ベンゾイソチアゾリノンナトリウム塩0.2gと水を加えて還元剤の濃度が25質量%になるように調製した。この分散液を60℃で5時間加熱処理し、還元剤分散物を得た。こうして得た分散物に含まれる還元剤粒子はメジアン径0.40μm、最大粒子径1.4μm以下であった。得られた還元剤分散物は孔径3.0μmのポリプロピレン製フィルターにてろ過を行い、ゴミ等の異物を除去して収納した。
4)水素結合性化合物−1分散物の調製
水素結合性化合物−1(トリ(4−t−ブチルフェニル)ホスフィンオキシド)10kgと変性ポリビニルアルコール(クラレ(株)製、ポバールMP203)の10質量%水溶液16kgに、水10kgを添加して、良く混合してスラリーとした。このスラリーをダイヤフラムポンプで送液し、平均直径0.5mmのジルコニアビーズを充填した横型サンドミル(UVM−2:アイメックス(株)製)にて4時間分散したのち、ベンゾイソチアゾリノンナトリウム塩0.2gと水を加えて水素結合性化合物の濃度が25質量%になるように調製した。この分散液を40℃で1時間加熱した後、引き続いてさらに80℃で1時間加温し、水素結合性化合物―1分散物を得た。こうして得た水素結合性化合物分散物に含まれる水素結合性化合物粒子はメジアン径0.45μm、最大粒子径1.3μm以下であった。得られた水素結合性化合物分散物は孔径3.0μmのポリプロピレン製フィルターにてろ過を行い、ゴミ等の異物を除去して収納した。
5)現像促進剤分散物の調製
下記の現像促進剤[化3]を10kgと変性ポリビニルアルコール(クラレ(株)製、ポバールMP203)の10質量%水溶液20kgに、水10kgを添加して、良く混合してスラリーとした。このスラリーをダイヤフラムポンプで送液し、平均直径0.5mmのジルコニアビーズを充填した横型サンドミル(UVM−2:アイメックス(株)製)にて3時間30分を標準分散時間とし、メジアン径0.48μmになるように分散時間を調整して分散したのち、ベンゾイソチアゾリノンナトリウム塩0.2gと水を加えて現像促進剤の濃度が20質量%になるように調製し、現像促進剤−1分散物を得た。こうして得た現像促進剤分散物に含まれる現像促進剤粒子はメジアン径0.30μm〜0.60μm、最大粒子径1.5μm以下であった。得られた現像促進剤分散物は孔径3.0μmのポリプロピレン製フィルターにてろ過を行い、ゴミ等の異物を除去して収納した。
Figure 2010031653
7)ポリハロゲン化合物の調製
(有機ポリハロゲン化合物−1分散物の調製)
有機ポリハロゲン化合物―1(トリブロモメタンスルホニルベンゼン)10kgと変性ポリビニルアルコール(クラレ(株)製ポバールMP203)の20質量%水溶液10kgと、トリイソプロピルナフタレンスルホン酸ナトリウムの20質量%水溶液0.4kgと、水14kgを添加して、良く混合してスラリーとした。このスラリーをダイヤフラムポンプで送液し、平均直径0.5mmのジルコニアビーズを充填した横型サンドミル(UVM−2:アイメックス(株)製)にて5時間分散したのち、ベンゾイソチアゾリノンナトリウム塩0.2gと水を加えて有機ポリハロゲン化合物の濃度が26質量%になるように調製し、有機ポリハロゲン化合物―1分散物を得た。こうして得たポリハロゲン化合物分散物に含まれる有機ポリハロゲン化合物粒子はメジアン径0.41μm、最大粒子径2.0μm以下であった。得られた有機ポリハロゲン合物分散物は孔径10.0μmのポリプロピレン製フィルターにてろ過を行い、ゴミ等の異物を除去して収納した。
(有機ポリハロゲン化合物−2分散物の調製)
有機ポリハロゲン化合物―2(N−ブチル−3−トリブロモメタンスルホニルベンゾアミド)10kgと変性ポリビニルアルコール(クラレ(株)製ポバールMP203)の10質量%水溶液20kgと、トリイソプロピルナフタレンスルホン酸ナトリウムの20質量%水溶液0.4kgを添加して、良く混合してスラリーとした。このスラリーをダイヤフラムポンプで送液し、平均直径0.5mmのジルコニアビーズを充填した横型サンドミル(UVM−2:アイメックス(株)製)にて5時間分散したのち、ベンゾイソチアゾリノンナトリウム塩0.2gと水を加えて有機ポリハロゲン化合物の濃度が30質量%になるように調製した。この分散液を40℃で5時間加温し、有機ポリハロゲン化合物―2分散物を得た。こうして得たポリハロゲン化合物分散物に含まれる有機ポリハロゲン化合物粒子はメジアン径0.40μm、最大粒子径1.3μm以下であった。得られた有機ポリハロゲン化合物分散物は孔径3.0μmのポリプロピレン製フィルターにてろ過を行い、ゴミ等の異物を除去して収納した。
8)フタラジン化合物−1溶液の調製
8kgのクラレ(株)製変性ポリビニルアルコールMP203を水174.57kgに溶解し、次いでトリイソプロピルナフタレンスルホン酸ナトリウムの20質量%水溶液3.15kgとフタラジン化合物―1(6−イソプロピルフタラジン)の70質量%水溶液14.28kgを添加し、フタラジン化合物―1の5質量%溶液を調製した。
9)メルカプト化合物の調製
(メルカプト化合物−1水溶液の調製)
メルカプト化合物―1(1−(3−スルホフェニル)−5−メルカプトテトラゾールナトリウム塩)7gを水993gに溶解し、0.7質量%の水溶液とした。
(メルカプト化合物−2水溶液の調製)
メルカプト化合物―2(1−(3−メチルウレイドフェニル)−5−メルカプトテトラゾール)20gを水980gに溶解し、2.0質量%の水溶液とした。
10)顔料−1分散物の調製
C.I.Pigment Blue 60を64gと花王(株)製デモールNを6.4gに水250gを添加し良く混合してスラリーとした。平均直径0.5mmのジルコニアビーズ800gを用意してスラリーと一緒にベッセルに入れ、分散機(1/4Gサンドグラインダーミル:アイメックス(株)製)にて25時間分散し、水を加えて顔料の濃度が5質量%になるように調製して顔料−1分散物を得た。こうして得た顔料分散物に含まれる顔料粒子は平均粒径0.21μmであった。
11)SBRラテックス液の調製
SBRラテックスは以下により調整した。
ガスモノマー反応装置(耐圧硝子工業(株)製TAS−2J型)の重合釜に、蒸留水287g、界面活性剤(パイオニンA−43−S(竹本油脂(株)製):固形分48.5質量%)7.73g、NaOH(1mol/L)14.06mL、エチレンジアミン4酢酸4ナトリウム塩0.15g、スチレン255g、アクリル酸11.25g、tert−ドデシルメルカプタン3.0gを入れ、反応容器を密閉し撹拌速度200rpmで撹拌した。真空ポンプで脱気し窒素ガス置換を数回繰返した後に、1,3−ブタジエン108.75gを圧入して内温60℃まで昇温した。ここに過硫酸アンモニウム1.875gを水50mlに溶解した液を添加し、そのまま5時間撹拌した。さらに90℃に昇温して3時間撹拌し、反応終了後内温が室温になるまで下げた後、1mol/LのNaOHとNHOHを用いてNaイオン:NH4+イオン=1:5.3(モル比)になるように添加処理し、pH8.4に調整した。その後、孔径1.0μmのポリプロピレン製フィルターにてろ過を行い、ゴミ等の異物を除去して収納し、SBRラテックスを774.7g得た。イオンクロマトグラフィーによりハロゲンイオンを測定したところ、塩化物イオン濃度3ppmであった。高速液体クロマトグラフィーによりキレート剤の濃度を測定した結果、145ppmであった
上記ラテックスは平均粒径90nm、Tg=17℃、固形分濃度44質量%、25℃60%RHにおける平衡含水率0.6質量%、イオン伝導度4.80mS/cm(イオン伝導度の測定は東亜電波工業(株)製伝導度計CM−30S使用し、ラテックス原液(44質量%)を25℃にて測定)であった。
1.塗布液の調整
1)画像形成層塗布液の調製
上記で得た脂肪酸銀分散物A1000g、水135mL、顔料−1分散物35g、有機ポリハロゲン化合物−1分散物19g、有機ポリハロゲン化合物−2分散物58g、フタラジン化合物―1溶液162g、SBRラテックス(Tg:17℃)液1060g、還元剤S−1分散物、水素結合性化合物−1分散物106g、現像促進剤分散物(種類と量は表1記載)、メルカプト化合物−1水溶液9mL、メルカプト化合物−2水溶液27mLを順次添加し、塗布直前にハロゲン化銀混合乳剤A118gを添加して良く混合した画像形成層塗布液をそのままコーティングダイへ送液し、塗布した。
上記画像形成層塗布液の粘度は東京計器のB型粘度計で測定して、40℃(No.1ローター、60rpm)で27[mPa・s]であった。Haake社製RheoStress RS150を使用した38℃での塗布液の粘度は剪断速度が0.1、1、10、100、1000[1/秒] においてそれぞれ31、35、31、26、17 [mPa・s]であった。
塗布液中のジルコニウム量は銀1gあたり0.30mgであった。
2)中間層塗布液の調製
ポリビニルアルコールPVA−205(クラレ(株)製)1000g、顔料−1分散物163g、青色染料化合物−1(日本化薬(株)製:カヤフェクトターコイズRNリキッド150)水溶液33g、スルホコハク酸ジ(2−エチルヘキシル)ナトリウム塩5%水溶液27mL、メチルメタクリレート/スチレン/ブチルアクリレート/ヒドロキシエチルメタクリレート/アクリル酸共重合体(共重合重量比57/8/28/5/2)ラテックス19質量%液4200mLにエアロゾールOT(アメリカンサイアナミド社製)の5質量%水溶液を27mL、フタル酸二アンモニウム塩の20質量%水溶液を135mL、総量10000gになるように水を加え、pHが7.5になるようにNaOHで調整して中間層塗布液とし、8.9mL/mになるようにコーティングダイへ送液した。
塗布液の粘度はB型粘度計40℃(No.1ローター、60rpm)で58[mPa・s]であった。
3)表面保護層第1層塗布液の調製
イナートゼラチン100g、ベンゾイソチアゾリノン10mgを水840mLに溶解し、メチルメタクリレート/スチレン/ブチルアクリレート/ヒドロキシエチルメタクリレート/アクリル酸共重合体(共重合重量比57/8/28/5/2)ラテックス19質量%液180g、フタル酸の15質量%メタノール溶液を69mL、スルホコハク酸ジ(2−エチルヘキシル)ナトリウム塩の5質量%水溶液を5.4mLを加えて混合し、塗布直前に4質量%のクロムみょうばん40mLをスタチックミキサーで混合したものを塗布液量が26.1mL/mになるようにコーティングダイへ送液した。
塗布液の粘度はB型粘度計40℃(No.1ローター、60rpm)で20[mPa・s]であった。
4)表面保護層第2層塗布液の調製
イナートゼラチン100g、ベンゾイソチアゾリノン10mgを水800mL(1)特開平7−105660号公報
検査工程で検査した結果を磁気テープにその都度記録するようにした技術が開示されている。また、従来の技術として、段落(0004)に記載のように、巻き取り工程では、欠陥の位置を示すリストを利用することで欠陥の含まれる区間を自動的に除去する旨が記載されており、欠陥の含まれる区間を除去することは「巻き取り工程」で行なわれている。
に溶解し、流動パラフィン乳化物を流動パラフィンとして8.0g、メチルメタクリレート/スチレン/ブチルアクリレート/ヒドロキシエチルメタクリレート/アクリル酸共重合体(共重合重量比57/8/28/5/2)ラテックス19質量%液180g、フタル酸15質量%メタノール溶液40mL、フッ素系界面活性剤(F−1)の1質量%溶液を5.5mL、フッ素系界面活性剤(F−2)の1質量%水溶液を5.5mL、スルホコハク酸ジ(2−エチルヘキシル)ナトリウム塩の5質量%水溶液を28mL、ポリメチルメタクリレート微粒子(平均粒径0.7μm)4g、ポリメチルメタクリレート微粒子(平均粒径4.5μm)21gを混合したものを表面保護層塗布液とし、8.3mL/mになるようにコーティングダイへ送液した。
塗布液の粘度はB型粘度計40℃(No.1ローター,60rpm)で19[mPa・s]であった。
2.熱現像感光材料―101の作製
バック面と反対の面に下塗り面から画像形成層塗布液を用いて画像形成層、中間層、表面保護層第1層、表面保護層第2層の順番でスライドビード塗布方式にて同時重層塗布し、熱現像感光材料の試料を作成した。このとき、画像形成層と中間層の塗布液は31℃に、表面保護層第1層の塗布液は36℃に、表面保護層第2層の塗布液は37℃に温度調整した。
画像形成層の各化合物の塗布量(g/m)は以下の通りである。
ベヘン酸銀 5.42
顔料(C.I.Pigment Blue 60) 0.036
ポリハロゲン化合物−1 0.12
ポリハロゲン化合物−2 0.25
フタラジン化合物−1 0.18
SBRラテックス(Tg:17℃) 9.70
還元剤S−1 0.77
水素結合性化合物−1 0.58
現像促進剤 ([化3]参照) 0.04
メルカプト化合物−1 0.002
メルカプト化合物−2 0.012
ハロゲン化銀(Agとして) 0.10
塗布乾燥条件は以下の通りである。
塗布はスピード160m/minで行い、コーティングダイ先端と支持体との間隙を0.10〜0.30mmとし、減圧室の圧力を大気圧に対して196〜882Pa低く設定した。画像形成層塗布液は、循環装置にて24時間循環させたものを用いた。
支持体は塗布前にイオン風にて除電した。
引き続くチリングゾーンにて、乾球温度10〜20℃の風にて塗布液を冷却した後、無接触型搬送して、つるまき式無接触型乾燥装置にて、乾球温度23〜45℃、湿球温度15〜21℃の乾燥風で乾燥させた。
乾燥後、25℃で湿度40〜60%RHで調湿した後、膜面を70〜90℃になるように加熱した。加熱後、膜面を25℃まで冷却した。
3.写真性能の評価
1)準備
得られた試料は半切サイズに切断し、25℃50%RHの環境下で以下の包装材料に包装し、2週間常温下で保管した後、以下の評価を行った。
(包装材料)
PET 10μm/PE 12μm/アルミ箔9μm/Ny 15μm/カーボン3質量%を含むポリエチレン50μm
酸素透過率:0.02ml/atm・m・25℃・day、水分透過率:0.10g/atm・m・25℃・day
2)感光材料の露光・現像
得られた試料を各々30枚、濃度が1.2となるように全面を均一に露光し富士メディカル(株)ドライレーザーイメージャーDRYPIX7000(最大50mW(IIIB)出力の660nm半導体レーザー搭載)にて画像露光し、熱現像(107℃−121℃−121℃に設定した3枚のパネルヒータで合計14秒)した。
得られたサンプルを、医療用透過型ビュアーにて目視観察し、5人の評価者により目視による濃度ムラを評価した。結果を表4に示す。評価基準は、以下の通りである。
5.30枚すべてに濃度ムラは認められない。
4.1枚〜4枚のサンプルに僅かな濃度ムラが認められた。
3.5枚〜8枚のサンプルに僅かな濃度ムラが認められた。
2.9〜12枚のサンプルに僅かな濃度ムラが認められた。
1.13枚のサンプルに僅かな濃度ムラが認められた。
(実用上は、4以上は問題ないレベルである。)
Figure 2010031653
A<BとC<Aを共に満足する実施例11、12はいずれも凝集物の析出量、画像評価が良好で、A<Bのみ満足する実施例10は析出量が3mgであったが、実用上問題はない。一方、A<Bの条件を満たさない比較例7,8はいずれも析出量が多く、画像評価結果も問題があるレベルとなった。
本発明に係るダイヤフラムポンプの第1実施形態の断面図である。 図1のダイヤフラムポンプの要部を拡大して示す断面図である。 図1のダイヤフラムポンプのポンプヘッドを省略して示す平面図である。 図1のP−P断面矢視図である。 参考例のダイヤフラムポンプの断面図である。 図5のダイヤフラムポンプの要部拡大断面図である。 図5のダイヤフラムポンプのQ−Q断面矢視図である。 他の参考例のダイヤフラムポンプの要部を拡大して示す断面図である。 本発明に係るダイヤフラムポンプの第2実施形態の断面図である。 図9のダイヤフラムポンプの要部拡大断面図である。 図9のダイヤフラムポンプのポンプヘッドを省略して示す平面図である。 図9のダイヤフラムポンプの変形例であって、要部を拡大して示す断面図である。 図12のダイヤフラムポンプの断面図である。
符号の説明
1 ダイヤフラムポンプ
2 ダイヤフラム
2a 周縁部
2b 可動部
2c 肉厚部
3 ポンプフレーム
3a 底壁
4 ポンプヘッド
6 収容部
7 段部
8 挟持部
9 送液室
10 吸入管
10a 吸入口
11 吐出管
11a 吐出口
12 吸入管側逆止弁
13 吐出管側逆止弁
14 作動室
15 シリンダ室
16 プランジャ

Claims (8)

  1. ダイヤフラムポンプを用いた凝集性液体の送液方法であって、
    前記ダイヤフラムポンプが、ダイヤフラムと、前記ダイヤフラムの一方の面の周縁部が支持される収容部を有するポンプフレームと、前記ダイヤフラムの他方の面の周縁部を前記ポンプフレームとの間で狭持して前記ダイヤフラムとの間に送液室を形成するポンプヘッドとを備え、
    前記ダイヤフラムの前記ポンプヘッド側の周縁部には、該周縁部よりも半径方向内側の可動部に比べて実質的に厚く且つ前記ポンプヘッド側に突出した環状の肉厚部が設けられ、
    前記ポンプヘッドには、前記ダイヤフラムの前記肉厚部を挟持する挟持面の内周縁部から前記送液室に連通する少なくとも1つの流路が設けられており、
    前記送液室の体積を前記ダイヤフラムの膜面垂直方向の往復運動により増減させて前記画像形成用塗布液を送液する際に、
    前記ポンプヘッドに挟持される前記ダイヤフラムの前記肉厚部の被挟持面において、前記ポンプフレームの収容部の内周面から前記被挟持面の内周縁までの距離で最も長い距離をA、前記ダイヤフラムの肉厚部を挟持する前記ポンプヘッドの挟持面において、前記流路が設けられた部分を除き、前記ポンプフレームの収容部の内周面から前記挟持面の内周縁までの距離で最も短い距離をBとして、A<Bを満たすように前記ダイヤフラムを狭持するとともに、前記ダイヤフラムを前記送液室の内側に前記往復運動が及ぶように撓ませて、前記送液室内の凝集性液体を送液することを特徴とする凝集性液体の送液方法。
  2. 前記ダイヤフラムポンプは、前記ダイヤフラムの肉厚部の前記被挟持面の内周縁から外周縁までの半径距離で最も長い距離をCとして、A>Cを満たすものを用いることを特徴とする請求項1記載の凝集性液体の送液方法。
  3. 前記凝集性液体が、ポリマーラテックス含有塗工液である請求項1または請求項2記載の凝集性液体の送液方法。
  4. 前記ダイヤフラムとして、少なくとも表面がフッ素系樹脂からなるダイヤフラムを用いることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の凝集性液体の送液方法。
  5. 前記ポリマーラテックス含有塗工液が、インクジェット記録用媒体のインク受容層を形成するための塗工液であり、請求項3または4記載の凝集性液体の送液方法を用いたインクジェット記録用媒体の製造方法。
  6. 前記ポリマーラテックス含有塗工液が、電子写真記録用媒体のトナー受像層を形成するための塗工液であり、請求項3または4記載の凝集性液体の送液方法を用いた電子写真記録用媒体の製造方法。
  7. 前記ポリマーラテックス含有塗工液が、感熱転写記録用媒体の受像層を形成するための塗工液であり、請求項3または4記載の凝集性液体の送液方法を用いた感熱転写記録用媒体の製造方法。
  8. 前記ポリマーラテックス含有塗工液が、熱現像記録用媒体の感光層を形成するための塗工液であり、請求項3または4記載の凝集性液体の送液方法を用いた熱現像記録用媒体の製造方法。
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