JP2010030897A - 安定で溶解性に優れた被覆過炭酸ナトリウム、及びその製造方 - Google Patents

安定で溶解性に優れた被覆過炭酸ナトリウム、及びその製造方 Download PDF

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Abstract

【課題】ゼオライトを含有する洗剤に安定に配合でき、かつ水に溶解したとき速やかに溶解する被覆過炭酸ナトリウムを提供する。
【解決手段】発泡性を有する過炭酸ナトリウム粒子に芳香族炭化水素スルホン酸のアルカリ金属塩を含有する被覆剤を被覆する。または過炭酸ナトリウム粒子に前記被覆剤を被覆した後、発泡化させる。
【選択図】なし

Description

本発明は、安定性、溶解性に優れた被覆過炭酸ナトリウム、及びその製造方法に関する。更に詳細には、ゼオライトを含有する洗剤に配合しても高い安定性を有するとともに、水に溶解したとき速やかに溶解する被覆過炭酸ナトリウム、及びその製造方法に関する。
過炭酸ナトリウムは、色柄物の漂白にも使用できること、生地を傷めないこと等のために、単独で、或いは洗剤に配合されて使用されている酸素系漂白剤である。
過炭酸ナトリウムを配合した洗剤は、洗濯と同時に漂白を行うことができ、有用であるが、過炭酸ナトリウムは、ゼオライトが配合された洗剤中では非常に不安定であり、速やかに分解して有効酸素を失ってしまう。
そこで、一般的には、過炭酸ナトリウム粒子とゼオライトとの直接的な接触を避けさせるために、過炭酸ナトリウム粒子をある種の化合物で被覆することが行われており、数多くの提案がある。例えば、特開平7-17703号公報には、珪酸塩、硫酸マグネシウム、及びアルカリ金属の炭酸塩との組み合わせで被覆する方法が開示されている。
過炭酸ナトリウムの対ゼオライト安定性は、上記のように被覆処理されることによって、改善されるが、過炭酸ナトリウムの水に対する溶解性は、この被覆処理によって悪化し、過炭酸ナトリウムの漂白効果が十分に発揮されないときがあり、その改善が強く望まれている。
特開平07−17703号公報
本発明者等は、対ゼオライト安定性と、水に対する溶解性の二つの要件を充足させた過炭酸ナトリウムを提供することを目的に検討を重ねた結果、安定性を損なうことなく、溶解性に優れた被覆過炭酸ナトリウムを見出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は、芳香族炭化水素スルホン酸のアルカリ金属塩を含有する被覆剤で被覆された、発泡性を有する安定で溶解性に優れた被覆過炭酸ナトリウムに関するものであり、この被覆過炭酸ナトリウムは、発泡性を有する過炭酸ナトリウム粒子に、前記被覆剤を被覆することによって、または過炭酸ナトリウム粒子に前記被覆剤を被覆した後、発泡化させることによって得ることができる。
原体として用いる前記発泡性を有する過炭酸ナトリウム粒子のガス発生量は0.1〜7ml/gであり、また、原体として用いる発泡性を有する過炭酸ナトリウム粒子の粒径は、好ましくは、100〜2000μである。
本発明の被覆過炭酸ナトリウムは安定性、及び溶解性に優れているため、ゼオライトを含有する洗剤にも好適に配合することができる。
本発明の被覆過炭酸ナトリウムを得る一方法は、発泡性を有する過炭酸ナトリウム粒子に、芳香族炭化水素スルホン酸のアルカリ金属塩を含有する被覆剤を被覆する方法であるが、原体として用いる発泡性を有する過炭酸ナトリウム粒子は、乾燥過炭酸ナトリウムを、或いは湿潤過炭酸ナトリウムを乾燥と同時に、100〜150℃、好ましくは、110〜120℃に加熱処理することによって得ることができる。加熱処理時間は、加熱温度、及び所望する発泡量との関係で特に限定できないが、好ましい処理温度、及び処理時間は、それぞれ110〜120℃、及び5〜10分である。
原体の発泡性を有する過炭酸ナトリウム粒子のガス発生量は、被覆過炭酸ナトリウムの安定性、及び溶解性の双方に影響を与える。該ガス発生量を多くすると、被覆過炭酸ナトリウムの溶解速度を速くすることはできるが、安定性を低下させてしまう。安定性と、水に対する溶解性の二つの要件を充足させた被覆過炭酸ナトリウムを得るためには、該ガス発生量を0.1〜7ml/g、好ましくは、3〜6ml/gに調整する。
また、原体の発泡性を有する過炭酸ナトリウム粒子の粒径も被覆過炭酸ナトリウムの安定性、及び溶解性の双方に影響を与える。該粒径が小さい程、溶解速度は速くなるが、安定性は損なわれる。被覆過炭酸ナトリウムの安定性への影響を抑えるためには、該粒径が、100〜2000μの原体を用いることが好ましく、500〜2000μの原体を用いるのがより好ましい。
本発明の被覆過炭酸ナトリウムを得る他の方法は、過炭酸ナトリウム粒子に、芳香族炭化水素スルホン酸のアルカリ金属塩を含有する被覆剤を被覆した後に、発泡化処理を行う方法であるが、発泡化処理は、100〜150℃、好ましくは、110〜120℃に加熱することによって行う。
尚、被覆後に発泡化処理を行う方法においても、ガス発生量は、被覆過炭酸ナトリウムの安定性、及び溶解性の双方に影響を与えるので、そのガス発生量は0.1〜7ml/g、好ましくは、3〜6ml/gである。
本発明で用いる被覆剤のグループは、芳香族炭化水素スルホン酸のアルカリ金属塩であり、具体的には、p-トルエンスルホン酸ナトリウム、ベンゼンスルホン酸ナトリウム、m-キシレンスルホン酸ナトリウム等である。
芳香族炭化水素スルホン酸のアルカリ金属塩の量は、過炭酸ナトリウムに対して、好ましくは、1.0〜10重量%であり、芳香族炭化水素スルホン酸のアルカリ金属塩を被覆剤として用いる場合も珪酸塩、及び/又は炭酸塩を適宜併用することができる。
被覆処理は、通常行われている手法で行うことができる。例えば、発泡性過炭酸ナトリウムに、被覆剤の水溶液、或いはスラリーを噴霧、或いは滴下する。
実施例1〜2及び比較例1
平均粒径1000μの過炭酸ナトリウム粒子に、過炭酸ナトリウムに対して、m−キシレンスルホン酸ソーダを5重量%被覆し、得られた被覆過炭酸ナトリウムを乾燥した後、発泡化処理を行い、表1に示す発泡量を有する発泡性被覆過炭酸ナトリウムを得た。それぞれの被覆過炭酸ナトリウムについて対ゼオライト安定性、及び溶解度を測定し、その結果を表1に示した。
尚、安定度及び溶解速度の測定方法は、次の通りである。
<安定度>:サンプルをそれぞれ1.0g(被覆過炭酸ナトリウム0.9gに市販ゼオライト0.1gを混合したもの)を、50ml容プラスチック容器に入れ、蓋(ピンホール付き)をして、50℃、70%RHの条件下に48時間放置した後、有効酸素残存率を次式で求めた。有効酸素の測定は過マンガン酸カリウム滴定法を用いた。
有効酸素残存率(%)=(保存後の有効酸素/保存前の有効酸素)×100
<溶解速度>:1リットルビーカーに20℃の水1000mlを入れ、300rpmで撹拌機を撹拌し、その中に試料1gを入れ、電導度が一定になった時点を終点とする。最大電導度に0.99を掛け、得られた電導度に達するのに要した時間を求め溶解速度とした。

Claims (5)

  1. 芳香族炭化水素スルホン酸のアルカリ金属塩を含有する被覆剤で被覆された、0.1〜7ml/gの発泡性を有する安定で溶解性に優れた被覆過炭酸ナトリウム。
  2. 前記被覆剤が炭酸塩を含有する請求項1の被覆過炭酸ナトリウム。
  3. 発泡性を有する過炭酸ナトリウム粒子に、芳香族炭化水素スルホン酸のアルカリ金属塩を含有する被覆剤を被覆することを特徴とする安定で溶解性に優れた被覆過炭酸ナトリウムの製造方法。
  4. 前記発泡性を有する過炭酸ナトリウム粒子のガス発生量が、0.1〜7ml/gである請求項3の被覆過炭酸ナトリウムの製造方法。
  5. 過炭酸ナトリウム粒子に芳香族炭化水素スルホン酸のアルカリ金属塩を含有する被覆剤を被覆した後、発泡化させることを特徴とする安定で溶解性に優れた被覆過炭酸ナトリウムの製造方法。
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