JP2010030745A - ソータ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高速印刷に対応した速度で丁合い動作が可能な新しいオンライン式ソータ装置を実現し提供する。
【解決手段】印刷物30を収納する多数のビン13を備えてなるビンユニット3と、印刷物30の排出に応じてビンユニット3の各ビン13を一括して昇降動作させるビンユニット昇降装置4とを有し、ビンユニット昇降装置4によるビンユニット降下時にのみ印刷物30の丁合い動作を実施するように制御する構成とした。ビンユニット3降下時には、印刷物30の排出速度に応じた間欠駆動で降下するように、ビンユニット3上昇時には、連続駆動による上昇動作になるように、ビンユニット昇降装置4のビンユニット昇降モータ19を制御する制御装置44を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ソータ装置に関し、さらに詳しくは、孔版印刷装置を含む印刷装置、電子写真方式の複写機、ファクシミリ、プリンタ、プロッタ等またはそれら複数の機能を備えた複合機等の画像形成装置のシート排出口側に接続されて、排出された画像形成済みのシートの丁合いを行うオンライン式ソータ装置に関する。
画像形成装置の排紙口側に接続されて、排出された画像形成済みのシートとしての印刷物の丁合いを行うオンライン式丁合い装置とも呼ばれるオンライン式ソータ装置は既によく知られている。こうしたオンライン式ソータ装置(以下、「オンラインソータ装置」もしくは単に「ソータ装置」ともいう)は、印刷物を収納する多数のビンを有しているがその形態としては大きく分けて2種類がある。
一つは「ビン固定式」で、用紙の搬送経路を順次切り替えながら移動しない各ビンに用紙を搬送収納するものであり、もう一つは「ビン昇降式」で、用紙の搬送経路に対してビンユニットを昇降させることで各ビンに用紙を搬送収納するものである。前者の例としては特許文献1等があり、特に複写機用のソータで多く採用されていた。
後者の例としては特許文献2や特許文献3などがある。「ビン昇降式」のオンラインソータ装置は、用紙搬送経路がシンプルなので搬送ジャムが起こりにくく、コンパクト化の可能性も有しており、デジタル孔版印刷機用のオンラインソータとしても有効である。
また、ソータ装置において、ビン間隔を開閉可能に構成して、排紙受け取り時にはビン間隔を大にするものも既に知られており、例えば特許文献4の図4などに示されている。この例では、ビンユニット昇降機構には回転式立体カムを複数個用いた方式が示されている。特許文献5にも、同様のスパイラルカムを用いて開閉する方式が示されている。
特開平08−198508号公報 特開平07−309520号公報 特許第3267672号公報 特開平05−186132号公報(第4図) 特開平09−169468号公報 特許第3236064号公報
ところで、従来のビンユニット昇降式のオンラインソータにおける課題の一つに速い印刷速度への対応困難性がある。特にデジタル印刷機の場合は印刷速度が速いことが特徴であり、オンラインでその印刷物を丁合いするためには、ソータ装置はその高速な印刷速度に対応した速度で動作しなければならない。
しかしながら、一般にビンユニット昇降式の場合、多数のビンに印刷物が収容された状態でその全体を昇降させる方式なので、その重量が大になることもあってこれを高速で昇降させるには大きな出力のモータを用いなければならなくなる。これは、コストアップになり消費電力も非常に大きなものになるという問題点を有していた。
また、印刷装置の場合には必然的に多数のビンを有することも求められるので、さらにビンユニットが大きくなり、その昇降動作には大きなパワーが必要になってしまう。
この課題への対応方法の一つが、特許文献6に示されており、これは印刷速度が所定速度以下の場合にのみオンラインソータの機能を有効にするというものである。しかし、これでは真の解決策にはならない。
特許文献4には、どのような速度の複写機に接続されているかを認識して、ビン上下移動速度を制御する事例が示されているが、これも上記高速化課題の解決にはならない。
また、特許文献2では、ビンユニットをホームポジションに復帰させる時のビン昇降速度を選択可変する事例が示されている。
しかしながら、以上説明した何れの特許文献等にも、ビンユニット下降時のみを利用して丁合い動作を実施する方式について着目しているものは見られない。
そこで、本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであって、従来のビンユニット昇降式オンラインソータ装置における課題を解決すべく、高速印刷(画像形成)に対応した速度で丁合い動作が可能な新しいオンライン式ソータ装置を実現し提供することを主な目的とする。
上述した課題を解決するとともに上述した目的を達成するために、請求項ごとの発明では、以下のような特徴ある手段・構成を採っている。
請求項1記載の発明は、画像形成装置のシート排出口側に接続されて、排出されてくる画像形成済みのシートの丁合いを行うオンライン式ソータ装置において、排出されてくる画像形成済みのシートを収納する多数のビンを備えてなるビンユニットと、画像形成済みのシートの排出に応じて前記ビンユニットの前記各ビンを一括して昇降動作させるビンユニット昇降手段とを有し、前記ビンユニット昇降手段による前記ビンユニット降下時にのみ画像形成済みのシートの丁合い動作を実施するように制御する構成としたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のソータ装置において、前記ビンユニット降下時には、画像形成済みのシートの排出速度に応じた間欠駆動で降下するように、前記ビンユニット上昇時には、連続駆動による上昇動作になるように、前記ビンユニット昇降手段を制御することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のソータ装置において、前記各ビンは、前記ビンユニットの本体に対して、画像形成済みのシートの排出方向の先端部側を支点にして、画像形成済みのシートの排出方向の後端部側が上下方向に揺動変位可能に構成されており、前記各ビンに画像形成済みのシートを受け入れる時にのみ上下に隣り合う前記各ビンの入口側間隔を広げるようにしながら、前記ビンユニットを降下させることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載のソータ装置において、1つの前記ビンにおける前記排出方向の後端部側の一部と係合してその自重による落下を規制制御するためのビン落下制御部材を備え、画像形成済みのシートの排出時機に応じた所定のタイミングで、前記ビン落下制御部材による前記一部との係合状態を解除させて前記1つのビンだけを落下させるためのビン落下制御手段を有することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載のソータ装置において、前記ビン落下制御部材は、前記ソータ装置への画像形成済みのシートの排出方向入口側において前記画像形成済みのシートの排出搬送の障害にならない該シート幅方向の両側部に一対設けられており、前記ビンユニットが上昇する場合に、前記ビン落下制御部材を前記ビンの前記一部と係合しない退避位置に変位させるビン落下制御部材退避手段を有することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項4または5記載のソータ装置において、前記一部は、凸部からなり、前記ビン落下制御部材は、前記1つのビンの前記凸部と係合してこれを保持する凹部を有して回転駆動される立体カムであり、前記立体カムの回転動作によって前記凹部と前記凸部との係合・保持状態を解除して前記1つのビンを自重落下させると同時に、その真上の前記ビンの前記凸部と係合してこれを保持するようになっていることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項6記載のソータ装置において、前記立体カムは、これを支持するカム軸の軸心方向に所定量の自由度を有して配設されており、前記ビンユニット下降に同期した前記立体カムの正転方向回転駆動で前記ビンの落下を制御し、前記ビンユニット上昇に同期した前記立体カムの逆転方向回転駆動で前記ビンの上昇を可能にすることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1ないし7の何れか一つに記載のソータ装置において、前記画像形成装置が、画像データに応じてマスタを製版する製版手段を有する孔版印刷装置であり、前記ビンユニット上昇時中に、該孔版印刷装置側では前記製版手段による製版動作を行うことを特徴とする。
本発明によれば、上記課題を解決して、例えばデジタル孔版印刷機のように印刷速度が速い装置の場合にも、オンラインでその印刷物を丁合いすることが可能となる新規なオンライン式・ソータ装置を実現し提供することができる。請求項ごとの発明の効果を挙げれば、以下のとおりである。
請求項1記載の発明によれば、前記構成により、ビンユニットの重量が大になる場合にも丁合い動作はこれを降下させる時にのみ画像形成済みのシート(以下、この欄で「印刷物」ともいう)の丁合い・ソート動作を行うので、高速の印刷物排出にも大きな出力のモータを用いる必要がなく対応できる。もちろん、コストアップや消費電力増大も防止できる。請求項8記載の発明を考慮すれば、ビンユニットの上昇は、孔版印刷装置の製版動作中に行うので実質的な時間的障害は発生しない。
請求項2記載の発明によれば、前記構成により、ビンユニット上昇時に比較的出力の小さいモータを用いても、上昇の所要時間を極力小さくすることができる。
請求項3記載の発明によれば、前記構成により、上下に隣り合うビン間隔をギリギリまで小さくしながらも、印刷物の収納時のみビン間隔を大にして印刷物の収納時ジャムや汚れ発生を防止することができる。こうしてソータ装置の高さ方向寸法を最小化することができる。また、各ビンは片方を例えば揺動支点軸としての回動軸で支持するので、印刷物重量を確実に受けることが可能になる。
請求項4記載の発明によれば、前記構成により、ビンの自重を利用した高速落下動作でビンを移動させることが可能になり、印刷物の高速排出に対応した速度で、順次ビン移動とビン間隔開口動作を同時に行うことが可能になり、ビン移動のモータ出力を最小化してコストダウンを図ることができる。
請求項5記載の発明によれば、前記構成により、ビンユニット上昇時には、ビンユニット降下を制御するビン落下制御部材を全く使用せずに退避させておいて、ビンの邪魔にならないようにして連続的に上昇させることで、上昇時の所要時間最小化が可能になる。
請求項6記載の発明によれば、前記構成により、立体カムのシンプルな回転駆動による動作で、ピンの落下制御と次のビンの受け動作を次々と連続的に行うことが可能になり、複雑な機構や制御を不要としてコンパクトかつ低コスト化が可能になる。
請求項7記載の発明によれば、前記構成により、ビンユニット上昇動作時にも立体カム自体を退避動作させる必要がなく、逆転駆動によってビンユニットの上昇動作が可能になるので、構造の簡略化と部品点数削減とが図れ、もってコストダウンが可能になる。
以下、図を参照して実施例を含む本発明の実施の形態(以下、「実施形態」という)を説明する。各実施形態等に亘り、同一の機能および形状等を有する構成要素(部材や構成部品)等については、混同の虞がない限り一度説明した後では同一符号を付すことによりその説明を省略する。図および説明の簡明化を図るため、図に表されるべき構成要素であっても、その図において特別に説明する必要がない構成要素は適宜断わりなく省略することがある。公開特許公報等の構成要素を引用して説明する場合は、その符号に括弧を付して示し、各実施形態等のそれと区別するものとする。
(第1の実施形態)
図1は、本発明のビンユニット昇降式のオンライン式ソータ装置に係る第1の実施形態を示すオンライン式丁合い装置(以下、単に「丁合い装置」ともいう)1を画像形成装置の一例としての孔版印刷装置2の排紙側に接続した状態を概略的に示している。同図において、孔版印刷装置2は、一部分だけを示している。
孔版印刷装置2は、図1に示すように、従来公知のもの、例えば特許文献2(特開平07−309520号公報)の図1等に示されているものと基本的に同じ構成であるため詳細の説明を省略するが、同図において、51は多孔性の版胴を外周部に備え、図の矢印方向に高速回転可能な印刷ドラムであり、52がシート状記録媒体ないし被印刷媒体としての用紙を印刷ドラム51の外周面に押圧する押圧手段としてのプレスローラ、53がエアー吸引ベルト式排紙搬送装置、54が排紙剥離爪である。
丁合い装置1は、孔版印刷装置2における印刷済みの用紙(以下、「印刷物」ともいう)30の排出口である排紙口65に接続した中間搬送装置11と、この中間搬送装置11により搬送されてくる印刷物30を収納する多数のビン13を積層した状態で一体的に昇降可能なビンユニット3と、ビンユニット3の多数のビン13を一括して、すなわちビンユニット3ごと昇降動作させるビンユニット昇降手段としてのビンユニット昇降装置4と、中間搬送装置11からの印刷物30の搬送入口近傍に設けられ、上下に隣り合う(以下、「上下に隣る」ともいう)ビン13の間隔を大きく開口するビン間隔保持装置26とを有している。
丁合い装置1は、孔版印刷装置2と図示しない通信線を介して少なくとも通信可能に電気的に接続されている。ビンユニット昇降手段は、ビンユニット3を構成する多数のビン13を一括して昇降動作させる手段でもある。
中間搬送装置11は、丁合い装置1の骨組みをなす丁合い装置本体フレーム12に固定的に保持されている。
中間搬送装置11は、駆動ローラ21aと従動ローラ21bとの間に掛け渡された数本の無端ベルト21と、印刷物30を吸引するための吸引ファン22と、駆動ローラ21aをタイミングベルトを介して回転駆動するベルト駆動モータ23とで主に構成されている。中間搬送装置11の無端ベルト21の搬送速度は、孔版印刷装置2側の印刷ドラム部61で印刷される印刷速度およびエアー吸引ベルト式排紙搬送装置53の無端ベルトからなる搬送ベルトの搬送速度と同じか僅かに速く設定されている。
中間搬送装置11には、例えば反射型の光学センサからなる用紙受入センサ47が印刷済みの用紙(印刷物)の通過を検出すべく配設されている。
中間搬送装置11は、その図示を省略しているが、例えば揺動駆動手段(図示せず)によって図に示すホームポジションと、駆動ローラ21aの軸を中心として従動ローラ21b側が反時計回りに揺動上昇した退避位置との間で揺動変位可能、または昇降手段(図示せず)によって中間搬送装置11ごと図に示すホームポジションと、スライド上昇したスライド退避位置との間でスライド昇降可能に構成されている。
そして、丁合い装置1により丁合い動作しないノンソートモード時には、中間搬送装置11は退避位置またはスライド退避位置へ揺動変位または移動することで、印刷物は孔版印刷装置2の排紙口65下方に配置された排紙トレイ(シート排出台)66上に排出積載するようになっている。この排紙トレイ66があるからこそ、中間搬送装置11を設けたのであり、そうでなければ中間搬送装置の無い丁合い装置を直結することとなる。なお、丁合い・ソートモード時には、排紙トレイ66の図において左端側に設けている、印刷物排出方向に移動可能なエンドフェンス(図示せず)と、印刷物幅方向に移動可能に配設されている一対のサイドフェンス(図示せず)とが排紙トレイ66上に折り畳み収納するようになっている。
ビンユニット3は、多数のビン13と、これらのビン13の一端部を保持するビンユニット本体としてのビンユニットフレーム14とから主に構成されている。丁合い装置1が高速で多量印刷が可能な孔版印刷装置2とオンラインで用いられる図1に示す場合には、通常、ビンユニット3には、約20〜40枚の多数のビン13が上下方向に重ねたような態様で、ビンユニットフレーム14に保持されている構成が採用される。
ビンユニットフレーム14は、丁合い装置本体フレーム12に起立した状態で配設された案内ガイド15に沿って複数個のコロ16を介して上下方向に昇降可能に設けられている。
ビンユニット昇降装置4は、ビンユニットフレーム14の上端部にその一端部が固定されたワイヤー17と、このワイヤー17を反転可能に支持する複数の回転コロ18と、これらの回転コロ18で反転されたワイヤー17の他端部を巻き取る巻き取りローラ20を出力軸に備え、図1および図6に示すビンユニット昇降駆動部45を構成する正逆転可能なビンユニット昇降モータ19と、ビンユニット3の上昇時のみビンユニット昇降モータ19の回転駆動力を伝達可能に構成された歯車機構等を備えた減速装置(図示せず)と、ビンユニット昇降モータ19からの回転駆動力を前記減速装置を介して巻き取りローラ20に伝達あるいは直接的に巻き取りローラ20に伝達するための回転駆動力断接手段としての図示しない電磁クラッチ等とから主に構成されている。
ビンユニット昇降モータ19は、例えば正逆転可能なDCモータからなり、ビンユニット昇降駆動手段として機能する。ビンユニット昇降モータ19は、後述の理由によって、例えばビンユニット昇降式のソータ装置を開示している特許文献2の段落「0055」および図2等に記載のビンユニット昇降用のモータ(62)と比較して、出力の小さいものが採用可能であるので、コストアップや消費電力増大も防止できるようになっている。
ビンユニット昇降モータ19の出力軸には、図示しない多数のスリットを備えたエンコーダ円板が固設されており、また前記エンコーダ円板を挟む態様で透過型の光学センサからなるエンコーダセンサ(図示せず)が丁合い装置本体フレーム12側に固設されている。これらエンコーダ円板およびエンコーダセンサは、いわゆるフォトロータリエンコーダを構成していて、図6に示す制御装置44がビンユニット位置検出センサ46からの信号も参照して、ビンユニット3の昇降位置および昇降速度の検出がされるようになっている。
ビンユニット昇降装置4の詳細動作は後述するが、ビンユニット3の下降時には、前記電磁クラッチを例えばオフすることにより、前記図示しない減速装置を介してビンユニット昇降モータ19の回転駆動力を巻き取りローラ20に伝達しないように、すなわちビンユニット昇降モータ19の回転駆動力が直接的に巻き取りローラ20に伝達するように制御される。
そして、ビンユニット昇降モータ19が例えば正転駆動されると共に前記電磁クラッチがオンされると、前記減速装置を介して巻き取りローラ20が時計回りに回転駆動されることによりワイヤー17がゆっくりと連続的に巻き取られてビンユニット3が緩やかに上昇し、ビンユニット昇降モータ19が間欠的に素早く例えば逆転駆動されると共に前記電磁クラッチがオンされると、巻き取りローラ20が反時計回りに回転駆動されることにより巻き取られたワイヤー17が開放されてビンユニット3が間欠的に素早く下降する。
多数の各ビン13(以下、「各ビン13」という)は、印刷物30の先端側に相当する一端部側を、ビンユニットフレーム14に回動可能に支持された回動軸24で所定角度の範囲で回動可能に保持されていると共に、印刷物30の後端側に相当する各ビン13の他端部側を中間搬送装置11の配置位置を境界として、図1の下方に位置する各ビン13のように略水平状態に保持する他に、同図の上方に位置する各ビン13のように傾斜状態に保持することも可能になっている。
すなわち、各ビン13は、ビンユニットフレーム14に対して、印刷物排出方向X(本実施形態では中間搬送装置11を有することにより、「印刷物搬送方向X」ともいう)の先端部側の回動軸24中心を支点として、印刷物搬送方向Xの後端部側が上下方向Zに揺動・変位可能に保持されている構成である。
さらに、各ビン13の他端側は、ビンユニットフレームベース14aに自重で載った状態になっている。各ビン13の他端側におけるビン間隔は、ゴム製のスペーサ部材25によって形成・確保される。
上下に隣り合うビン13は、通常の所定間隔A(以下、「通常間隔A」という)で自重によって保持されるようになっているが、中間搬送装置11から印刷物30が搬送される場所においては上下に隣るビン間隔が大になるように、図1においてハッチングを施してその一部を示すビン間隔保持装置26が設けられている。
中間搬送装置11によって印刷物搬送方向Xに高速で案内搬送された印刷物30は、ビン間隔が開いた状態になっているところに図の矢印のように排出されることになる。
図2は、ビン間隔保持装置26を図1の右方向から見た図である。ビン間隔保持装置26は、上記したビンユニット昇降装置4の一部構成であるビンユニット昇降駆動部45(図6参照)と、図2、図3および図4に示すカム軸32に固定された回転立体カム31と、この回転立体カム31を回転駆動する図2に示す回転立体カム駆動手段を備えた回転立体カム駆動装置と、図3(b)に示す回転立体カム31の回転角度(位置)および回転速度を検出する位置検出手段および回転速度検出手段とから主に構成される。
図2において、13a,13b,13c,13dは、何れも印刷物を収納(収容)するビンであり、ここでは説明の簡明化のためビンユニット3として上記4個のビン配設状態で示すが、勿論ビンは上記したように多数ある。
ビン13a,13b,13c,13dの他端部側の一部には、それぞれに対応して凸部としての突起状をなす軸端27a〜27dが設けられている。さらにビン13a,13b,13c,13dの他端部における上側には、それぞれに対応して緩衝ゴム28a〜28dが接着されている。これらの緩衝ゴム28a〜28dによってビン13a,13b,13c,13dの通常間隔Aが維持されるようになっている。ビン13bと13cとの間は、この間隔寸法がビン間隔保持装置26によって、印刷物30を確実に収納可能となる開口間隔Bに拡大されている。
図2の状態では、ビン13aと13bとの自重は、回転立体カム31が受けている。ビン13cと最下段のビン13dとの自重は、ビンユニットフレームベース14aが受けている。なお、ビンユニットフレームベース14a上には、図において最下段のビン13dの緩衝ゴム28d接着側に対応したビン13d下壁面を受け止める緩衝ゴム29が接着されている。
図3(a)は、回転立体カム31を示している。回転立体カム31は、カム軸32の周りに同図の矢印方向に回転駆動されるように保持されている。回転立体カム31は、図2に示したビン13bの軸端27bを受けてこれと係合することにより保持する横方向の溝31aと、回転立体カム31を矢印方向に回転させることでビン13bの軸端27bとの係合・保持を解除して落下させるための落下案内用縦方向の溝31bと、その瞬間にすぐ上の次ビン13aの軸端27aを受ける隣接ビン載置部31cと、回転立体カム31の回転によって隣接ビン載置部31cからビン13bの真上に位置する次ビン13aの軸端27aを横方向の溝31aまで連続的に案内するガイド傾斜面31dとを有している。
上記したとおり、回転立体カム31は、図2において、1つの例えばビン13bにおける印刷物搬送方向X(紙面の手前側から紙面と直交・貫通した奥側への方向)の後端部側の一部として形成された凸部としての突起状をなす軸端27bと係合してこれを保持する凹部としてのガイド用の溝31a等を有して回転駆動される円柱カムないし円筒カムと呼ばれる立体カムであり、1つのビン13bの自重による落下を規制制御するためのビン落下制御部材として機能する。
回転立体カム31の回転動作によって溝31bとビン13bの軸端27bとの係合・保持状態を解除して1つのビン13bを自重落下させると同時に、その真上のビン13aの軸端27aと係合してこれを保持するようになっている。
回転立体カム駆動装置は、図2に示すように、回転立体カム31を後述する回転駆動力伝達手段を介して回転駆動する回転立体カム駆動手段としての回転立体カム駆動モータ43と、この回転立体カム駆動モータ43の出力軸に固設された歯付きの小プーリ41と、カム軸32の一端部に固設された歯付きの大プーリ40と、小プーリ41と大プーリ40との間に掛け渡されたタイミングベルト42とから主に構成される。回転立体カム駆動モータ43は、例えばステッピングモータからなる。
回転立体カム31およびカム軸32等は、図2では説明の簡明化のため図において左側のみ簡略的に示したが、丁合い装置1への印刷物搬送方向Xの入口側において印刷物搬送に支障を与えない印刷物幅方向Yの両側部に一対で配設されていて、図2における左右一対の回転立体カム31は同期して互いに反対方向に回転するように図6に示す制御装置44によって制御される。
勿論、図2のビン13a,13b,13c,13dの右側において省略されている他端部側の一部には、それぞれに対応して凸部としての突起状をなす軸端27a〜27dが対称位置に形成されていることは言うまでもない。
したがって、図2の左側に示されていると同様の回転立体カム駆動装置を印刷物幅方向Yのビン13中心線に対して左右対称に右側に配設してもよい。本実施形態では、単一の回転立体カム駆動モータ43を左右の回転立体カム駆動装置で共有すべく、例えば図示しないアイドラギヤを含む歯車列を介して、単一の回転立体カム駆動モータ43の回転駆動力を図示しない右側の回転立体カム駆動装置のカム軸32に伝達するように構成している。
図3(b)は、回転立体カム31の回転角度(位置)および回転速度を検出する位置検出手段および回転速度検出手段を示している。回転立体カム31の位置検出手段は、被検出手段としての回転立体カム31のカム軸32に固定されたスリット36a付きのスリット円板36と、これを挟む状態で丁合い装置本体フレーム12側に配置された透過型の光学センサからなる回転立体カム位置検出センサ37とで構成されている。スリット円板36のスリット36aは、回転立体カム位置検出センサ37によってビン落下の位置を検出すべく設けられている。
回転立体カム31の回転速度検出手段は、被検出手段としての回転立体カム31のカム軸32に固定された多数のスリット付きのエンコーダ円板38と、このエンコーダ円板38を挟む状態で丁合い装置本体フレーム12側に配置された透過型の光学センサとからなる回転立体カム回転速度検出センサ39で構成されている。
図4は、図1のビン間隔保持装置26における回転立体カム31(図1では省略)の部分で切断して上から見た平断面図である。図4に示すように、ビンユニットフレーム14は、図1に示す丁合い装置本体フレーム12に取り付け・固定された案内ガイド15に沿って複数個のコロ16によって上下方向に昇降可能に設けられている。14aは、ビンユニットフレームベースである。ビン13は、上述したように回動軸24中心を揺動支点として、その一端部側をビンユニットフレーム14に揺動可能に保持されている。
また、ビン13の背部にはへこみがあり、そこには印刷物30の先端を停止させるためのエンドフェンス33が設置されている。図4に示されている印刷物30は、例えばA4サイズである。また、ビン13の手前部にもへこみがあり、そこは印刷物30の取り出しのために設けられている。
ビン13の他端部(印刷物30の後端側に相当する)には、軸端27が固定的に設けられており、その軸端27は回転立体カム31の上(詳しくは図3(a)に示す溝31a、溝31bおよび隣接ビン載置部31cの何れかの部分)に載った状態にある。回転立体カム31が回転駆動されることで、軸端27が回転立体カム31の溝31bに合えば、そこでビン13の軸端27側は下方に落下するようになっている。28は、ビン間隔を決めると同時に落下時の衝突低減のための緩衝ゴムを示す。
ここで、回転立体カム31を支持するカム軸32は、上下に設けられたアーム34に保持されており、このアーム34は中心軸35を基準・支点に所定角度の範囲で回動可能、すなわち揺動可能になっている。ビンユニット3の上昇時には、アーム34が中心軸35を支点として図4中の矢印で示す退避方向Cに図示しない駆動機構によって揺動変位されることで、各ビン13の軸端27と回転立体カム31とが干渉して、ビンユニット3上昇の障害となることが避けられるようになっている。
上記のとおり、ビンユニット3上昇時に回転立体カム31を各ビン13の軸端27等と干渉しない退避位置に変位させるビン落下制御部材退避手段としての回転立体カム退避装置48Aは、アーム34、中心軸35およびアーム34を上記退避位置に揺動変位させる回転立体カム退避駆動手段としての回転立体カム退避駆動装置48(図6参照)から主に構成される。回転立体カム退避駆動装置48は、例えば図示しないソレノイドおよびこのソレノイドの力に抗してアーム34を常に図4のホームポジションに付勢する引張りバネから構成される。回転立体カム退避駆動手段は、上記した組み合わせに限らず、例えば電動モータと歯車との組み合わせなどで揺動変位させたりすることも勿論可能である。
ちなみに、孔版印刷装置2の印刷物排出速度は、例えば約60枚/分から約120枚/分と変化するので、図6に示す丁合い装置1側の制御装置44が孔版印刷装置2側の印刷速度に応じて、回転立体カム駆動モータ43を制御することになる。つまり、回転立体カム31の回転速度は、毎秒1回転の間欠駆動(60枚/分)から毎秒2回転の間欠駆動(120枚/分)の間で最適に駆動制御されることになる。
ビンユニット3の昇降速度も同様に、図6の制御装置44によって、孔版印刷装置2側の速度に合わせてビンユニット昇降モータ19の駆動が最適に制御される。すなわち、印刷物排出速度が60枚/分であれば、毎秒1ピッチ(ビン間隔ピッチ:12mm)ずつ下降するように駆動され、印刷物排出速度が120枚/分であれば毎秒2ピッチ(ビン間隔ピッチ:12mm×2)ずつ下降するように駆動される。
各ビン13の印刷物収納量は、大体30〜50枚程度であり、そのために必要なビン間隔は10mm以下になる。各ビン13は、例えばアルミ製の板材で構成され、その場合の板厚は例えば1mmであり、若干の補強リブも形成される。したがって、隣り合う上下のビン間ピッチとしては12mm程度で十分である。
しかしながら、印刷物を受け入れる部分では回転立体カム31によって大きな開口間隔Bが形成されるようになっており、開口間隔Bの寸法は約30〜50mm程度が望ましい。
図5は、孔版印刷装置2および丁合い装置1に動作指示を与えたり、前記各装置・部の状態を確認したりするための操作部としての操作パネル56を示している。同図に示すように、操作パネル56には、印刷枚数を入力するためのテンキー81と、排版、製版・給版、印刷工程に至る一連の動作の起動を入力するための製版スタートキー82と、印刷工程に至る各動作を停止するための印刷ストップキー89と、後述する各モードを選択的に入力・設定するためのモード選択手段としてのモード選択キー83と、モード選択キー83により選択された各モードを表示するための選択モード表示手段としてのLED(発光ダイオード)ランプ群84と、孔版印刷装置2の印刷速度(例えば1速:60枚/分〜5速:120枚/分)を増速するための速度アップキー85と、前記印刷速度を減速するための速度ダウンキー86と、速度アップキー85または速度ダウンキー86で入力・設定された印刷速度値を表示するためのLED87とが配設されている。
LEDランプ群84は、4つのLEDランプ84a,84b,84c,84dからなり、操作パネル56の図において左から順に一列に配置されている。LEDランプ84aは、モード選択キー83が1回押下されると点灯し、複数頁の原稿の画像に対応して印刷された印刷物(印刷済みの用紙)を原稿の頁の順番通りに各ビン13ごとに丁合い動作する丁合いソートモードが設定されていることを表示する。LEDランプ84bは、モード選択キー83が2回押下されると点灯し、ソートモードによる丁合い動作終了後にステープル動作を自動的に行うソートアンドステープルモードが設定されていることを表示する。LEDランプ84cは、モード選択キー83が3回押下されると点灯し、1枚の原稿の画像に対応して印刷された複数枚の印刷済み用紙を各ビン13ごとに1枚ずつ順次分配排紙する連続モードが設定されていることを表示する。LEDランプ84dは、モード選択キー83が4回押下されると点灯し、連続モードと同様の動作によって印刷物のグループ分けを行うグループモードが設定されていることを表示する。
モード選択キー83は、LEDランプ群84の近傍に配置されていて、1回押下するごとに、LEDランプ84a,84b,84c,84dの点灯を順次切り換える機能を有しており、これにより、オペレータが選択したモード状態が目視確認できるようになっている。モード選択キー83は、丁合いソートモード設定手段、ソートアンドステープルモード設定手段、連続モード設定手段およびグループモード設定手段として機能する。なお、孔版印刷装置2の使用開始時において、モード選択キー83を押下しなかった場合には、丁合い動作を行わないノンソートモードに自動的に設定されるようになっている。
LED87は、速度アップキー85または速度ダウンキー86の押下により、1速から5速までの何れか1つに切り換えられた印刷速度を表示する印刷速度表示手段としての印刷速度表示装置を示す。なお、速度アップキー85または速度ダウンキー86を操作しなかった場合には、自動的にハッチングを施した標準速度(例えば3速:90枚/分)に設定されるようになっている。
図6は、丁合い装置1と孔版印刷装置2との制御構成を示すブロック図である。まず、同図を用いて、丁合い装置1および孔版印刷装置2の動作を制御する主な制御構成について説明し、その後、孔版印刷装置2側での製版印刷動作と丁合い装置1側での丁合い動作とについて説明する。
同図において、丁合い装置1の制御装置44と孔版印刷装置2の制御装置57とは、電気的に接続されていて、各種指令信号、あるいはオン/オフ信号やデータ信号を送受信している。制御装置44および制御装置57は、共に図示しないマイクロコンピュータを具備していて、CPU(中央演算処理装置)、I/O(入出力)ポートおよびROM(読み出し専用記憶装置)、RAM(読み書き可能な記憶装置)およびタイマ等を備え、信号バスによって接続された構成を有する。
丁合い装置1側の制御構成を説明する。丁合い装置1の動作を制御する制御装置44の各入出力関係は、図5に示すとおりである。
中間搬送装置11の無端ベルト21水平面延長上における丁合い装置本体フレーム12には、ビンユニット3が最上位置に達したことを検出するためのビンユニット位置検出センサ46が配設されている。ビンユニット位置検出センサ46は、例えば透過型の光学センサからなり、ビンユニットフレームベース14a部に突出形成された遮光板と係合するセンサ構成である。
制御装置44の前記CPUは、前記ROMに記憶された後述の動作プログラムを呼び出して、前記タイマ、前記センサ37,39,46,47からの各出力信号に基づいて、印刷物の排出時機に応じた所定のタイミングで、回転立体カム31の溝31aと一つのビン13bの軸端27b(図2参照)との係合・保持状態を解除させて1つのビン13bだけを落下させるように、ビンユニット昇降駆動部45のビンユニット昇降モータ19および回転立体カム駆動モータ43を制御するビン落下制御手段として機能する。
そして、ビン落下制御手段を含むビン落下制御装置には、ビン間隔保持装置26および制御装置44等が含まれる。
制御装置44は丁合い装置1の丁合い装置本体フレーム12に配設された図示しない制御ボードに、制御装置57は孔版印刷装置2の装置本体に配設された図示しない制御ボードにそれぞれ設けられているが、これに限らず、制御装置44を孔版印刷装置2の装置本体側に設けてもよい。
孔版印刷装置2の動作を制御する制御装置57および丁合い装置1の動作を制御する制御装置44の各入出力関係は、図5に示すとおりである。孔版印刷装置2側の原稿読取装置55、製版装置58、給版装置59、給紙装置60、印刷ドラム部61、印圧装置62、排版装置63、排紙装置64の詳細構成は、上述したように例えば特許文献2(特開平07−309520号公報)の図1等に示され、その段落「0033」〜「0042」で説明されているものと同様である。
ちなみに、原稿読取装置55は特許文献2の原稿読取部(30)に、製版装置58は特許文献2の製版部(21)に、給版装置59は特許文献2の製版部(21)の一部と印刷部(27)の一部であるマスタクランパ(25)に、給紙装置60は特許文献2の給紙部(28)に、印刷ドラム部61および印圧装置62は特許文献2の印刷部(27)に、排版装置63は特許文献2の排版部(19)に、排紙装置64は特許文献2の排紙部(18)に、それぞれ相当する構成である。製版装置58には、画像データに応じてマスタを穿孔・製版するサーマルヘッドからなる製版手段およびサーマルヘッドにマスタを押し付けながら搬送するプラテンローラ等の周知の構成要素が配設されている。
次に、孔版印刷装置2側での製版印刷動作と丁合い装置1側での丁合い動作とについて説明する。まず、オペレータが孔版印刷装置2の原稿読取装置55に例えば10枚の原稿をセットし、操作パネル56の前記キー操作によって印刷部数40部を入力する。さらに、モード選択キー83を1回押下することによりLEDランプ84aを点灯させて、丁合いソートモードを設定・指示して製版スタートキー82を押す。すると、孔版印刷装置2の制御装置57からの制御指令によって、先ず、印刷ドラム51上に前回の印刷動作で使用された孔版原紙とも呼ばれる使用済みのマスタが残っている場合には、排版装置63が駆動されることにより、使用済みのマスタが印刷ドラム51から剥離・排版される。これと並行して、原稿読取装置55が1枚目原稿の読み取りを開始して、同時に製版装置58が駆動されることで、マスタ(熱可塑性樹脂フィルムと多孔質支持体とを貼り合わせてなる)への製版動作も開始する。製版されたマスタは、給版装置59の駆動によって印刷ドラム51に巻き付け装着され、続いて給紙装置60と印刷ドラム部61と印圧装置62とを駆動制御して、用紙への孔版印刷が実施される。こうして印刷された印刷物は排紙装置64の排紙剥離爪54によって印刷ドラム51上の製版済みのマスタから剥がされ、さらにエアー吸引ベルト式排紙搬送装置53で搬送されて孔版印刷装置2から排出される。
一方、丁合い装置1側では制御装置44からの制御指令によって、まずビンユニット昇降駆動部45が駆動されることにより、ビンユニット3(ビンユニットフレーム14)を最上位置までリフトする動作が行われる。この動作は孔版印刷装置2の製版動作中に実施される。ビンユニット3が最上位置に達したことをビンユニット位置検出センサ46で検出されると、このときはビン間隔保持装置26の回転立体カム駆動モータ43が駆動制御されることにより、下から1番目のビン13と下から2番目のビン13との間の間隔が大にした状態にされる。
次に、丁合い装置1の制御装置44では、孔版印刷装置2からの情報をもらって、中間搬送装置11を最適な速度で駆動して印刷物を受け入れる状態にする。すなわち、中間搬送装置11に配設された用紙受入センサ47によって1枚目の印刷物の先端と後端とが検出され、その印刷物の後端部の検出後における所定時間の間に、回転立体カム駆動モータ43を回転させて下から2番目のビン13を落下させる。同時に、ビンユニット昇降駆動部45が駆動制御されることにより、ビンユニット3も上述した1ピッチ分下降する動作が行われる。
こうして、次には2番目のビン13と3番目のビン13との間の間隔を大にした状態にする。今度は同様にして2番目のビン13に2枚目の印刷物が搬送収納される。こうした動作を繰り返すことで、40部の印刷物が40個のビン13に各1枚ずつ収納される。
続いて、孔版印刷装置2の制御装置57からの制御指令によって、先ず、排版装置63が駆動されることにより、前回の印刷動作で使用された1枚目の原稿に対応した使用済みのマスタが印刷ドラム51から剥離・排版される。これと並行して、原稿読取装置55が2枚目原稿の読み取りを開始して、同時に製版装置58が駆動されることで2版目マスタへの製版動作も開始される。この時、丁合い装置1の制御装置44は、回転立体カム退避駆動装置48を駆動して回転立体カム31を移動させてから、ビンユニット昇降駆動部45を駆動してビンユニット3を最上位置までリフトする動作を行う。
一方、製版されたマスタは、給版装置59によって印刷ドラム51に巻き付け装着され、給紙装置60と印刷ドラム部61と印圧装置62とを駆動制御して、用紙への孔版印刷が実施される。この印刷物は上述したと同様の排紙装置63の動作によって搬送されて孔版印刷装置2から排出される。
次いで、丁合い装置1の制御装置44は、中間搬送装置11を最適な速度で駆動して印刷物を受け入れ、2枚目の印刷物の後端が用紙受入センサ47で検出されたら、その後端部検出後の所定時間で回転立体カム駆動モータ43を回転させて、下から2番目のビン13を落下させる。
2番目のビン13を落下させる動作と同時に、ビンユニット3も1ピッチ分下降する動作が行われる。こうして、次には2番目のビン13と3番目のビン13の間の間隔を大にした状態にすることで、2番目のビン13に2枚目の印刷物が搬送収納される。こうした動作を繰り返すことで、40部の印刷物が40個のビン13に各1枚ずつ収納される。
こうした動作を10枚の原稿に対して同様に実施することで、丁合い装置1の40個のビン13には各10枚ずつの印刷物が収納されることになる。
印刷および丁合いソート動作が終了したら、丁合い装置1の制御装置44は、回転立体カム退避駆動装置48を駆動して回転立体カム31を退避位置に変位させてから、ビンユニット昇降駆動部45を駆動してビンユニット3を最上位置までリフトする動作を行う。これは印刷物の取り出し操作性を考慮してのことである。
この際は、ビンユニット3には合計で400枚の印刷物が載っておりそれなりの重量になっているので、ビンユニット昇降駆動部45のビンユニット昇降モータ19の出力とコストを考慮すれば落下時とは異なり低速での上昇とならざるを得ない。具体的には、ビンユニット昇降モータ19の連続的な回転駆動で前記歯車機構による前記減速装置を用いてゆっくりとビンユニット3をリフトすることとなる。
図7は、本実施形態の動作タイミングチャートを示す。用紙受入センサ47が印刷物(印刷済みの用紙)の先端を検知し、次いでその印刷物の後端を検知する。印刷物の後端を検知した後所定時間経過したところで、回転立体カム駆動モータ43を回転駆動させる。
すると、回転立体カム検出センサ37がビン落下ポジションを検出するので、そこで回転立体カム31の一時回転を停止すべく回転立体カム駆動モータ43を停止させてビン13を落下させる。
次に再び回転立体カム駆動モータ43を所定時間または所定角度回転させる。但し、この際は回転立体カム31が落下ポジションの手前で停止するように、回転立体カム駆動モータ43を所定時間または所定角度回転させる。回転立体カム駆動モータ43の回転と同期して、ビンユニット昇降モータ19を駆動して、ビンユニット3も1ピッチ分下降するように動作させる。用紙受入センサ47が印刷物の先端を検知してから、次の印刷物の先端を検知するまでの時間間隔は、0.5秒〜1.0秒となる。上記の動作制御を繰り返すことになる。
(第1の実施形態の変形例)
図8に、第1の実施形態の一変形例を示す。この変形例は、第1の実施形態のビンユニット3上昇時における回転立体カム31とビン13の軸端27との干渉を防止する図4に示した回転立体カム退避装置48Aとは別の変形例、すなわち回転立体カム退避装置48Aを不要とする変形例である。
図8(a)および図8(b)において、13a,13bは、何れも印刷物を収納するビンであり、それぞれの一部には軸端27a,27bが設けられている。そして、カム軸32に対して回転方向を規制されながらもその軸線方向に移動可能に回転立体カム31が設けられている。すなわち、回転立体カム31は、カム軸32の軸心方向上向きに所定量の自由度を有して配設されている。また、32aは回転立体カム31を支える太軸部であり、32bはコイルスプリング49の抜け防止リングであり、それぞれカム軸32に固着されている。50はカム軸32と回転立体カム31とをカム軸32の軸線方向への移動を許可しながら回転方向移動を許可しないためのキーである。
図8(a)はビンユニット3降下時のビン落下の状態を示しており、今、軸端27bが回転立体カム31の横方向の溝31a部分に入って支持されている。この後、回転立体カム31の回転で、軸端27bが回転立体カム31の縦方向の溝部分に入ってビン13bは落下するようになっている。
図8(b)はビンユニット3上昇時の状態を示している。回転立体カム31の縦方向の溝31bと軸端27bが合致・係合する位置でビンユニット3を上昇させ、隣る下のビン13bが隣る上のビン13aをリフトして軸端27aが回転立体カム31の縦方向の31b溝を通り、さらにコイルスプリング50を収縮させて回転立体カム31を若干リフト状態にする。ここで、カム軸32が図8(a)とは逆の方向に回転すると軸端27aは回転立体カム31を抜けてその上部に通過することが可能になる。これを順次繰り返せば、回転立体カム31自体を退避動作させなくともビンユニット3の上昇が可能になる。この場合、図2に示した回転立体カム駆動モータ43は正逆転可能なモータを採用すればよい。
換言すれば、図8に示した変形例では、ビンユニット3下降に同期した回転立体カム31の正転方向回転駆動でビン13bの落下を制御し、ビンユニット3上昇に同期した回転立体カム31の逆転方向回転駆動でビン13bの上昇を可能にするものである。
なお、第1の実施形態では、回転立体カム31は、図1に示したビン間隔保持装置26内においてカム軸32の軸線方向および回転方向に移動不能に、カム軸32に固定されていることを付記しておく。
以上説明したとおり、第1の実施形態、この変形例では、上述の発明の効果の欄に記載したとおりの効果を奏することは無論である。
以上述べたとおり、本発明を実施例を含む特定の実施形態等について説明したが、本発明が開示する技術的範囲は、上述した実施形態や変形例等に例示されているものに限定されるものではなく、それらを適宜組み合わせて構成してもよい。このように、本発明の範囲内において、その必要性および用途等に応じて種々の実施形態や変形例あるいは実施例を構成し得ることは当業者ならば明らかである。
本発明の第1の実施形態を示すオンライン式丁合い装置を孔版印刷装置の排紙側に接続した状態を概略的に示す正面図である。 ビン間隔保持装置を図1の右方向から見た一部断面側面図である。 (a)は、回転立体カムおよびカム軸周りの要部の斜視図、(b)は、スリット円板、回転立体カム位置検出センサ、エンコーダ円板、回転立体カム回転速度検出センサ周りの斜視図である。 図2のビン間隔保持装置における回転立体カムの部分で切断して、回転立体カム退避装置を上から見た平断面図である。 操作パネルの要部を示す平面図である。 図1の丁合い装置と孔版印刷装置との要部の制御構成を示すブロック図である。 第1の実施形態の要部動作のタイミングチャートである。 第1の実施形態の変形例を示すビン、回転立体カムおよびカム軸周りの斜視図であって、(a)はビンユニット降下時のビン落下の状態を、(b)はビンユニット上昇時のビン状態を表す断面図である。
符号の説明
1 丁合い装置(オンライン式・ソータ装置)
2 孔版印刷装置(画像形成装置の一例)
3 ビンユニット
4 ビンユニット昇降装置(ビンユニット昇降手段)
11 中間搬送装置
12 丁合い装置本体フレーム(ソータ装置本体)
13,13a〜13d ビン
14 ビンユニットフレーム(ビンユニット本体)
20 ビンユニット昇降モータ(ビンユニット昇降駆動手段)
26 ビン間隔保持装置
27,27a〜27d 軸端(ビンの一部としての凸部)
31 回転立体カム(ビン落下制御部材)
31a ガイド用の溝(凹部)
31b ビン落下案内用の溝
32 カム軸
43 回転立体カム駆動モータ
44 丁合い装置側の制御装置
45 ビンユニット昇降駆動部
48A 回転立体カム退避装置(ビン落下制御部材退避手段)
65 排紙口(シート排出口)
A 隣り合うビンの通常間隔
B 隣り合うビンの開口間隔
X 印刷物搬送方向(画像形成済みのシートの排出方向)
Y 印刷物幅方向(画像形成済みのシートの排出方向と直交するシート幅方向)

Claims (8)

  1. 画像形成装置のシート排出口側に接続されて、排出されてくる画像形成済みのシートの丁合いを行うオンライン式ソータ装置において、
    排出されてくる画像形成済みのシートを収納する多数のビンを備えてなるビンユニットと、画像形成済みのシートの排出に応じて前記ビンユニットの前記各ビンを一括して昇降動作させるビンユニット昇降手段とを有し、
    前記ビンユニット昇降手段による前記ビンユニット降下時にのみ画像形成済みのシートの丁合い動作を実施するように制御する構成としたことを特徴とするソータ装置。
  2. 前記ビンユニット降下時には、画像形成済みのシートの排出速度に応じた間欠駆動で降下するように、前記ビンユニット上昇時には、連続駆動による上昇動作になるように、前記ビンユニット昇降手段を制御することを特徴とする請求項1記載のソータ装置。
  3. 前記各ビンは、前記ビンユニットの本体に対して、画像形成済みのシートの排出方向の先端部側を支点にして、画像形成済みのシートの排出方向の後端部側が上下方向に揺動変位可能に構成されており、前記各ビンに画像形成済みのシートを受け入れる時にのみ上下に隣り合う前記各ビンの入口側間隔を広げるようにしながら、前記ビンユニットを降下させることを特徴とする請求項1または2記載のソータ装置。
  4. 1つの前記ビンにおける前記排出方向の後端部側の一部と係合してその自重による落下を規制制御するためのビン落下制御部材を備え、画像形成済みのシートの排出時機に応じた所定のタイミングで、前記ビン落下制御部材による前記一部との係合状態を解除させて前記1つのビンだけを落下させるためのビン落下制御手段を有することを特徴とする請求項3記載のソータ装置。
  5. 前記ビン落下制御部材は、前記ソータ装置への画像形成済みのシートの排出方向入口側において前記画像形成済みのシートの排出搬送の障害にならない該シート幅方向の両側部に一対設けられており、
    前記ビンユニットが上昇する場合に、前記ビン落下制御部材を前記ビンの前記一部と係合しない退避位置に変位させるビン落下制御部材退避手段を有することを特徴とする請求項4記載のソータ装置。
  6. 前記一部は、凸部からなり、
    前記ビン落下制御部材は、前記1つのビンの前記凸部と係合してこれを保持する凹部を有して回転駆動される立体カムであり、
    前記立体カムの回転動作によって前記凹部と前記凸部との係合・保持状態を解除して前記1つのビンを自重落下させると同時に、その真上の前記ビンの前記凸部と係合してこれを保持するようになっていることを特徴とする請求項4または5記載のソータ装置。
  7. 前記立体カムは、これを支持するカム軸の軸心方向に所定量の自由度を有して配設されており、前記ビンユニット下降に同期した前記立体カムの正転方向回転駆動で前記ビンの落下を制御し、前記ビンユニット上昇に同期した前記立体カムの逆転方向回転駆動で前記ビンの上昇を可能にすることを特徴とする請求項6記載のソータ装置。
  8. 前記画像形成装置が、画像データに応じてマスタを製版する製版手段を有する孔版印刷装置であり、前記ビンユニット上昇時中に、該孔版印刷装置側では前記製版手段による製版動作を行うことを特徴とする請求項1ないし7の何れか一つに記載のソータ装置。
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