JP2010030145A - ラミネート装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】加熱ローラの温度差による不具合の発生が防止されたラミネート装置を提供することである。
【解決手段】ラミネート装置100は、搬送ローラTR1〜TR8、ヒータローラHR1〜4、昇降駆動機構M1,M2および温度制御部Q1を備える。搬送ローラTR1には、長尺状の基材11が巻回される。搬送ローラTR2,TR3には、長尺状のDFR層12,13がそれぞれ巻回される。基材11およびDFR層12,13の一端はそれぞれ搬送ローラTR4により巻き取られる。基材11の上面側においてヒータローラHR1,HR2が配置され、基材11の下面側においてヒータローラHR3,HR4が配置される。ヒータローラHR1,HR2は幅方向の全体にわたって互いに接触する。ヒータローラHR3,HR4は幅方向の全体にわたって互いに接触する。
【選択図】図1
【解決手段】ラミネート装置100は、搬送ローラTR1〜TR8、ヒータローラHR1〜4、昇降駆動機構M1,M2および温度制御部Q1を備える。搬送ローラTR1には、長尺状の基材11が巻回される。搬送ローラTR2,TR3には、長尺状のDFR層12,13がそれぞれ巻回される。基材11およびDFR層12,13の一端はそれぞれ搬送ローラTR4により巻き取られる。基材11の上面側においてヒータローラHR1,HR2が配置され、基材11の下面側においてヒータローラHR3,HR4が配置される。ヒータローラHR1,HR2は幅方向の全体にわたって互いに接触する。ヒータローラHR3,HR4は幅方向の全体にわたって互いに接触する。
【選択図】図1
Description
本発明は、配線回路基板の製造時に用いるラミネート装置に関する。
配線回路基板の製造時においては、複数の層を積層するために、一対の加熱ローラを備えたラミネート装置が用いられる(例えば特許文献1参照)。具体的には、複数の層を互いに重ね合わせた状態で、ラミネート装置の一対の加熱ローラ間を通過させる。この場合、加熱ローラによって複数の層が加熱および加圧される。それにより、複数の層が互いに熱圧着される。
特開2004−158648号公報
ところで、上記のラミネート装置においては、加熱ローラの幅方向において、温度差が生じることがある。具体的には、加熱ローラの両端部は放熱しやすく、中心部は放熱しにくい。そのため、加熱ローラの両端部の温度が中心部の温度よりも低くなる。
上記のラミネート装置においては、例えばベース絶縁層および金属層からなる配線回路基板用基材上に、ドライフィルムレジスト層(以下、DFR層と呼ぶ)が積層される。この場合、加熱ローラの幅方向において温度差があると、加熱ローラの中心部に接触するDFR層の部分と、加熱ローラの両端部に接触するDFR層の部分との間で、熱膨張量に差が生じる。それにより、DFR層に気泡が混入したり、またはDFR層に歪みが発生したりする。
本発明の目的は、加熱ローラの温度差による不具合の発生が防止されたラミネート装置を提供することである。
(1)本発明に係るラミネート装置は、第1の方向に平行な第1の軸周りに回転可能に設けられた第1の加熱ローラと、第1の方向に平行な第2の軸周りに回転可能に設けられた第2の加熱ローラと、第1の加熱ローラに接触しかつ第1の方向に平行な第3の軸周りに回転可能に設けられた第3の加熱ローラと、第2の加熱ローラに接触しかつ第1の方向に平行な第4の軸周りに回転可能に設けられた第4の加熱ローラとを備え、第1および第2の加熱ローラは、互いに逆の第1および第2の回転方向にそれぞれ回転することにより、第1および第2の加熱ローラの間に挿入された複数の層状部材を加熱および加圧しつつ第1の方向に交差する第2の方向に搬送するものである。
このラミネート装置においては、第1および第2の加熱ローラの間に複数の層状部材が重ね合わされた状態で挿入される。第1および第2の加熱ローラは、互いに逆の第1および第2の回転方向にそれぞれ回転する。これにより、複数の層状部材が加熱および加圧されつつ搬送される。その結果、複数の層状部材が互いに熱圧着され、積層される。
この場合、第3の加熱ローラが第1の加熱ローラに接触することにより、第1および第3の加熱ローラの全体の熱容量が、第1の加熱ローラ単体の熱容量よりも大きくなる。また、第4の加熱ローラが第2の加熱ローラに接触することにより、第2および第4の加熱ローラの全体の熱容量が第2の加熱ローラ単体の熱容量よりも大きくなる。
これにより、第1および第2の加熱ローラがそれぞれ単体で設けられる場合に比べて、第1の方向における第1の加熱ローラの両端部および第2の加熱ローラの両端部で熱が放散されにくくなる。そのため、第1の方向において第1の加熱ローラの温度差および第2の加熱ローラの温度差が生じにくくなる。
したがって、第1の方向において、第1および第2の加熱ローラから複数の層状部材にそれぞれ均一に熱が加わる。その結果、第1および第2の加熱ローラのそれぞれの温度差による不具合の発生を防止することができ、複数の層状部材を良好に熱圧着することができる。
(2)第3の加熱ローラは、第1の加熱ローラが第1の回転方向に回転する状態で第2の回転方向に回転し、第4の加熱ローラは、第2の加熱ローラが第2の回転方向に回転する状態で第1の回転方向に回転してもよい。
この場合、第1の加熱ローラと第3の加熱ローラとが互いに逆の回転方向に回転することにより、第1の加熱ローラの回転が第3の加熱ローラによって妨げられない。また、第2の加熱ローラと第4の加熱ローラとが互いに逆の回転方向に回転することにより、第2の加熱ローラの回転が第4の加熱ローラによって妨げられない。
それにより、複数の層状部材を良好に加熱および加圧することができかつ円滑に搬送することができる。
(3)ラミネート装置は、第1および第2の加熱ローラが互いに離間する離間位置と互いに近接する近接位置との間で第1および第2の加熱ローラの少なくとも一方を移動させる移動機構と、第1〜第4の加熱ローラの温度を制御する温度制御手段とをさらに備え、第1および第2の加熱ローラが離間位置にある状態で温度制御手段が第1〜第4の加熱ローラの温度を予め定められた温度に上昇させた後、移動機構が第1および第2の加熱ローラを近接位置に移動させてもよい。
この場合、第1および第2の加熱ローラの温度が十分に上昇しかつ安定した状態で、第1および第2の加熱ローラにより複数の層状部材が加熱および加圧される。それにより、第1の方向において、第1および第2の加熱ローラから複数の層状部材にそれぞれより均一に熱を加えることができる。したがって、第1および第2の加熱ローラのそれぞれの温度差による不具合の発生を確実に防止することができ、複数の層状部材をより良好に熱圧着することができる。
(4)移動機構は、第1および第3の加熱ローラを一体的に移動させる第1の移動機構部と、第2および第4の加熱ローラを一体的に移動させる第2の移動機構部とを含んでもよい。
この場合、第1の移動機構部によって第1および第3の加熱ローラが一体的に移動することにより、第1および第3の加熱ローラの全体の熱容量が安定に維持される。それにより、第1の方向において第1の加熱ローラの温度差がより一層生じにくくなる。
また、第2の移動機構部によって第2および第4の加熱ローラが一体的に移動することにより、第2および第4の加熱ローラの全体の熱容量が安定に維持される。それにより、第1の方向において第2の加熱ローラの温度差がより一層生じにくくなる。
したがって、第1および第2の加熱ローラのそれぞれの温度差による不具合の発生がより確実に防止される。その結果、複数の層状部材をより良好に熱圧着することができる。
本発明によれば、第1および第2の加熱ローラから複数の層状部材に均一に熱が加わる。その結果、第1および第2の加熱ローラのそれぞれの温度差による不具合の発生を防止することができ、複数の層状部材を良好に熱圧着することができる。
以下、本発明の一実施の形態に係るラミネート装置について図面を参照しながら説明する。本実施の形態のラミネート装置においては、配線回路基板用基材(以下、基材と略記する)の上面および下面にドライフィルムレジスト層(以下、DFR層と呼ぶ)をそれぞれ積層する。
(1)構成
図1は、本実施の形態に係るラミネート装置の構成を示す模式的側面図である。図2は、図1のラミネート装置が備えるヒータローラの外観斜視図である。なお、図2において、位置関係を明確にするため互いに直交するX方向およびY方向を示す矢印を付している。
図1は、本実施の形態に係るラミネート装置の構成を示す模式的側面図である。図2は、図1のラミネート装置が備えるヒータローラの外観斜視図である。なお、図2において、位置関係を明確にするため互いに直交するX方向およびY方向を示す矢印を付している。
図1に示すように、ラミネート装置100は、搬送ローラTR1〜TR8、ヒータローラHR1〜4、昇降駆動機構M1,M2および温度制御部Q1を備える。
搬送ローラTR1には、長尺状の基材11が巻回される。基材11は、例えばポリイミドからなるベース絶縁層の上面および下面に例えば銅からなる金属層が積層された構造を有する。搬送ローラTR2,TR3には、長尺状のDFR層12,13がそれぞれ巻回される。
基材11およびDFR層12,13の一端はそれぞれ搬送ローラTR1〜TR3から送り出され、互いに重ね合わされた状態で搬送ローラTR4により巻き取られる。
搬送ローラTR1〜TR3と搬送ローラTR4との間において、搬送ローラTR5〜TR8が基材11およびDFR層12,13を保持する。搬送ローラTR5は、DFR層12を基材11の上面に近接させた状態で保持し、搬送ローラTR6はDFR層13を基材11の下面に近接させた状態で保持する。搬送ローラTR7,TR8は、基材11およびDFR層12,13を互いに重ね合わせた状態で保持する。
搬送ローラTR5,TR6と搬送ローラTR7,TR8との間には、基材11の上面側においてヒータローラHR1,HR2が配置され、基材11の下面側においてヒータローラHR3,HR4が配置される。ヒータローラHR1〜4は、それぞれ回転軸AX1〜AX4周りに回転可能に設けられる。
図2に示すように、ヒータローラHR1,HR2は、幅方向の全体にわたって互いに接触するように配置される。同様に、ヒータローラHR3,HR4は、幅方向の全体にわたって互いに接触するように配置される。また、ヒータローラHR1〜HR4は、それぞれ回転軸AX1〜AX4がX方向に平行となるように配置される。
ヒータローラHR1〜HR4の表面は例えばステンレスからなり、その内部には、一端部から他端部にかけて巻き線状のヒータ(図示せず)が設けられる。温度制御部Q1(図1)によってヒータローラHR1〜HR4内のヒータに流れる電流が制御されることにより、ヒータローラHR1〜HR4の温度が調整される。
搬送ローラTR1〜TR8およびヒータローラHR1,HR2は、図示しない回転駆動機構により所定の方向にそれぞれ回転駆動される。また、昇降駆動機構M1(図1)によりヒータローラHR1,HR2が一体的に昇降駆動され、昇降駆動機構M2(図1)によりヒータローラHR3,HR4が一体的に昇降駆動される。
(2)動作
図1および図2に示したラミネート装置100の動作について説明する。図3は、ラミネート装置100の動作について説明するための模式的側面図である。
図1および図2に示したラミネート装置100の動作について説明する。図3は、ラミネート装置100の動作について説明するための模式的側面図である。
まず、ヒータローラHR1,HR3がDFR層12,13から離間する状態(図1に示す状態)で、温度制御部Q1によりヒータローラHR1〜HR4の温度が上昇する。
ヒータローラHR1〜HR4の温度が十分に上昇すると、図3に示すように、ヒータローラHR1,HR2が下降するとともにヒータローラHR3,HR4が上昇する。これにより、ヒータローラHR1,HR3が互いに近接し、その間で基材11およびDFR層12,13が重ね合わされて狭持される。
その状態で、搬送ローラTR1〜TR8およびヒータローラHR1〜HR4が所定の方向に回転駆動され、基材11およびDFR層12,13が搬送される。
この場合、ヒータローラHR1〜HR4は、それぞれ回転方向RT1〜RT4に回転する。ヒータローラHR1の回転方向RT1とヒータローラHR2の回転方向RT2とは互いに逆であり、ヒータローラHR3の回転方向RT3とヒータローラHR4の回転方向RT4とは互いに逆である。ヒータローラHR1の回転方向RT1とヒータローラHR4の回転方向RT4とは同じであり、ヒータローラHR2の回転方向RT2とヒータローラHR3の回転方向RT3とは同じである。
これにより、基材11およびDFR層12,13は、互いに重ね合わされた状態でヒータローラHR1,HR3間をヒータローラHR1〜4の回転軸AX1〜AX4(図2)に垂直な方向(図2のY方向)に沿って通過する。このとき、ヒータローラHR1,HR3により基材11およびDFR層12,13が加熱および加圧される。DFR層12,13は、ヒータローラHR1,HR3の熱によって融解する。
これにより、基材11の上面にDFR層12が熱圧着されるとともに基材11の下面にDFR層13が熱圧着される。このようにして、基材11およびDFR層12,13からなる積層体が形成される。積層体は、搬送ローラTR4により巻き取られる。
(3)効果
本実施の形態に係るラミネート装置100においては、ヒータローラHR1,HR2が幅方向の全体にわたって互いに接触するように設けられ、ヒータローラHR3,HR4が幅方向の全体にわたって互いに接触するように設けられる。この場合、ヒータローラHR1,HR2の全体の熱容量は、ヒータローラHR1単体の熱容量よりも大きく、ヒータローラHR3,HR4の全体の熱容量は、ヒータローラHR3単体の熱容量よりも大きい。
本実施の形態に係るラミネート装置100においては、ヒータローラHR1,HR2が幅方向の全体にわたって互いに接触するように設けられ、ヒータローラHR3,HR4が幅方向の全体にわたって互いに接触するように設けられる。この場合、ヒータローラHR1,HR2の全体の熱容量は、ヒータローラHR1単体の熱容量よりも大きく、ヒータローラHR3,HR4の全体の熱容量は、ヒータローラHR3単体の熱容量よりも大きい。
それにより、ヒータローラHR1,HR3がそれぞれ単体で設けられる場合に比べて、ヒータローラHR1の両端部およびヒータローラHR3の両端部において、熱が放散されにくくなる。そのため、ヒータローラHR1,HR3の幅方向(図2のX方向)における温度差が生じにくくなる。したがって、ヒータローラHR1,HR3の幅方向においてDFR層12,13に均一に熱が加わる。その結果、DFR層12,13を基材11の上面および下面にそれぞれ良好に熱圧着することができる。
なお、本実施の形態では、基材11の上面および下面にDFR層12,13をそれぞれ積層する場合について示したが、これに限らず、基材11の上面または下面にDFR層12,13の一方を積層してもよい。
また、本実施の形態では、ベース絶縁層および金属層からなる基材11にDFR層12,13を積層する場合について示したが、他の材料からなる複数の層を積層してもよい。例えば、ベース絶縁層および金属層からなる基材にポリイミド等からなるカバー絶縁層を積層してもよい。また、銅、鉄またはステンレス等からなる金属基板にDFR層を積層してもよい。
(4)実施例および比較例
(4−1)実施例
ハードディスクドライブ装置等のドライブ装置内に設けられるサスペンション基板の製造時に、上記実施の形態に係るラミネート装置100を用いた。
(4−1)実施例
ハードディスクドライブ装置等のドライブ装置内に設けられるサスペンション基板の製造時に、上記実施の形態に係るラミネート装置100を用いた。
図4は、サスペンション基板の上面図である。このサスペンション基板は、ハードディスクドライブ装置等のドライブ装置において、磁気ディスクの所望のトラックに磁気ヘッドを位置決めを行うための配線回路基板である。
図4に示すように、サスペンション基板50は、ステンレス製の長尺状基板により形成されるサスペンション本体部51を備える。サスペンション本体部51上には、太い点線で示すように、書込用配線パターンW1,W2および読取用配線パターンR1,R2が形成されている。
サスペンション本体部51の先端部には、U字状の開口部52を形成することにより磁気ヘッド搭載部(以下、タング部と呼ぶ)53が設けられている。タング部53は、サスペンション本体部51に対して所定の角度をなすように破線Rの箇所で折り曲げ加工される。タング部53の端部には4つの電極パッド61,62,63,64が形成されている。
サスペンション本体部51の他端部には4つの電極パッド65,66,67,68が形成されている。タング部53上の電極パッド61〜64とサスペンション本体部51の他端部の電極パッド65〜68とは、それぞれ書込用配線パターンW1,W2および読込用R1,R2により電気的に接続されている。また、サスペンション本体部510には複数の孔部Hが形成されている。
サスペンション基板50を備える図示しないハードディスク装置においては、磁気ディスクに対する情報の書込み時に一対の書込用配線パターンW1,W2に電流が流れる。また、磁気ディスクに対する情報の読込み時に一対の読込用配線パターンR1,R2に電流が流れる。
ここで、サスペンション本体部51の形成時には、エッチングによってステンレス製の基板(以下、ステンレス基板と呼ぶ)に外形加工が施される。その場合、ステンレス基板上にエッチングレジストが積層される。その際に、上記実施の形態に係るラミネート装置100を用いた。
上記実施の形態における基材11としてステンレス基板を用い、DFR層12としてエッチングレジストを用いた。ヒータローラHR1〜HR4の幅方向におけるステンレス基板の長さは300mmであり、ステンレス基板の厚みは20μmであった。ヒータローラHR1〜HR4の幅方向におけるエッチングレジストの長さは299mmであり、エッチングレジストの厚みは40μmであった。
ヒータローラHR1,HR3の直径は60mmであり、幅は540mmであった。ヒータローラHR2,HR4の直径は60mmであり、幅は540mmであった。
なお、本実施例においては、ステンレス基板の一面にのみエッチングレジストを積層した。
(4−2)比較例
ヒータローラHR2,HR4を用いない点を除いて実施例と同様にして、ステンレス基板上にエッチングレジストを積層した。
ヒータローラHR2,HR4を用いない点を除いて実施例と同様にして、ステンレス基板上にエッチングレジストを積層した。
(4−3)評価
まず、ヒータローラ(実施例ではヒータローラHR1〜HR4、比較例ではヒータローラHR1,HR3)の温度を十分に上昇させた後、ヒータローラの温度が安定した状態で、ヒータローラの中心部および両端部における表面温度を測定した。その結果を表1に示す。
まず、ヒータローラ(実施例ではヒータローラHR1〜HR4、比較例ではヒータローラHR1,HR3)の温度を十分に上昇させた後、ヒータローラの温度が安定した状態で、ヒータローラの中心部および両端部における表面温度を測定した。その結果を表1に示す。
ここで、ヒータローラの両端部における表面温度の測定位置は、ヒータローラの一端の縁から15mm内側の位置および他端の縁から15mm内側の位置である。なお、ヒータローラHR1〜HR4内のヒータの設定温度を85℃とした。
表1に示すように、実施例では、ヒータローラHR1〜HR4のそれぞれにおいて、中心部における表面温度と両端部における表面温度との間にほとんど差がなかった。一方、比較例では、ヒータローラHR1,HR3のそれぞれにおいて、中心部における表面温度と両端部における表面温度との間に3℃程度の差があった。
その後、ヒータローラHR1,HR3によりステンレス基板上にエッチングレジストを熱圧着した。
実施例では、ヒータローラHR1,HR3の幅方向においてエッチングレジストを均一に加熱することができ、ステンレス基板上にエッチングレジストを良好に熱圧着することができた。
一方、比較例では、ヒータローラHR1,HR3の幅方向の中心部に接触する部分と両端部に接触する部分とでエッチングレジストの加熱温度に差があった。それにより、ヒータローラHR1,HR3の幅方向においてエッチングレジストの熱膨張量に差が生じた。その結果、エッチングレジストに気泡が混入した。
これにより、ヒータローラHR1,HR3に接触するようにヒータローラHR2,HR4を設けることにより、ヒータローラHR1,HR3の幅方向における温度差の発生を防止することができ、DFR層12,13を基材11に良好に熱圧着することができることがわかった。
(5) 請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応関係
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記実施の形態においては、ヒータローラHR1が第1の加熱ローラの例であり、X方向が第1の方向の例であり、回転軸AX1が第1の軸の例であり、ヒータローラHR3が第2の加熱ローラの例であり、回転軸AX3が第2の軸の例であり、ヒータローラHR2が第3の加熱ローラの例であり、回転軸AX2が第3の軸の例であり、ヒータローラHR4が第4の加熱ローラの例であり、回転軸AX4が第4の軸の例であり、回転方向RT1,RT4が第1の回転方向の例であり、回転方向RT2,RT3が第2の回転方向の例である。
また、昇降駆動機構M1,M2が移動機構の例であり、昇降駆動機構M1が第1の移動機構部の例であり、昇降駆動機構M2が第2の移動機構部の例であり、温度制御部Q1が温度制御手段の例である。
請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の要素を用いることもできる。
本発明は、種々の配線回路基板の製造時等に有効に利用することができる。
11 基材
12,13 DFR層
100 ラミネート装置
AX1〜AX4 回転軸
HR1〜HR4 ヒータローラ
M1,M2 昇降駆動機構
Q1 温度制御部
TR1〜TR8 搬送ローラ
12,13 DFR層
100 ラミネート装置
AX1〜AX4 回転軸
HR1〜HR4 ヒータローラ
M1,M2 昇降駆動機構
Q1 温度制御部
TR1〜TR8 搬送ローラ
Claims (4)
- 第1の方向に平行な第1の軸周りに回転可能に設けられた第1の加熱ローラと、
前記第1の方向に平行な第2の軸周りに回転可能に設けられた第2の加熱ローラと、
前記第1の加熱ローラに接触しかつ前記第1の方向に平行な第3の軸周りに回転可能に設けられた第3の加熱ローラと、
前記第2の加熱ローラに接触しかつ前記第1の方向に平行な第4の軸周りに回転可能に設けられた第4の加熱ローラとを備え、
前記第1および第2の加熱ローラは、
互いに逆の第1および第2の回転方向にそれぞれ回転することにより、前記第1および第2の加熱ローラの間に挿入された複数の層状部材を加熱および加圧しつつ前記第1の方向に交差する第2の方向に搬送することを特徴とするラミネート装置。 - 前記第3の加熱ローラは、前記第1の加熱ローラが前記第1の回転方向に回転する状態で前記第2の回転方向に回転し、
前記第4の加熱ローラは、前記第2の加熱ローラが前記第2の回転方向に回転する状態で前記第1の回転方向に回転することを特徴とする請求項1記載のラミネート装置。 - 前記第1および第2の加熱ローラが互いに離間する離間位置と互いに近接する近接位置との間で前記第1および第2の加熱ローラの少なくとも一方を移動させる移動機構と、
前記第1〜第4の加熱ローラの温度を制御する温度制御手段とをさらに備え、
前記第1および第2の加熱ローラが前記離間位置にある状態で前記温度制御手段が前記第1〜第4の加熱ローラの温度を予め定められた温度に上昇させた後、前記移動機構が前記第1および第2の加熱ローラを前記近接位置に移動させることを特徴とする請求項1または2記載のラミネート装置。 - 前記移動機構は、
前記第1および第3の加熱ローラを一体的に移動させる第1の移動機構部と、
前記第2および第4の加熱ローラを一体的に移動させる第2の移動機構部とを含むことを特徴とする請求項3記載のラミネート装置。
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CN106211389A (zh) * | 2016-07-25 | 2016-12-07 | 广州亨龙智能装备股份有限公司 | 超高强度钢的电阻加热系统 |
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