JP2010029009A - 電源回路及びその電源回路を使用したシステム電源装置 - Google Patents

電源回路及びその電源回路を使用したシステム電源装置 Download PDF

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Abstract

【課題】補償回路を別途必要とせずに、レギュレータよりも回路規模が小さい過電圧保護回路を用いたソフトスタートを行うチャージポンプ回路を備えた電源回路及びその電源回路を使用したシステム電源装置を得る。
【解決手段】過電圧保護回路3は、出力電圧VOUTを分圧した分圧電圧VSENSEが基準電圧VREF以上になると、出力電圧VOUTが過電圧になったと判定しチャージポンプ回路2に対して昇圧動作を停止させ、分圧電圧VSENSEが基準電圧VREF未満になるとチャージポンプ回路2に対して昇圧動作を開始させ、起動時に、基準電圧発生回路4は基準電圧VREFを所定の速度以下で緩やかに上昇させ、過電圧保護回路3は、基準電圧VREFと分圧電圧VSENSEとの電圧比較結果に応じてチャージポンプ回路2の昇圧動作の停止制御を行いチャージポンプ回路2に対してソフトスタート動作を行わせるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、チャージポンプ回路を使用した電源回路及びその電源回路を使用したシステム電源装置に関し、特に該チャージポンプ回路のソフトスタート技術に関する。
従来、入力電圧よりも高い電圧が必要とされるデバイスを駆動する場合、スイッチングレギュレータやチャージポンプ回路等を使用した昇圧型の電源回路を使用することが一般的であった。
また、負荷に対して電圧の供給を開始する起動時において、電源回路の出力電圧が急激に上昇すると、該負荷や該電源回路の内部素子に突入電流が流れて信頼性に影響を及ぼす可能性があった。このような電源回路においては、出力電圧を緩やかに上昇させるソフトスタートを行うことが一般的であった(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−204020号公報
しかし、前記ソフトスタートを行うチャージポンプ回路を使用した電源回路では、該チャージポンプ回路の前段に接続されたレギュレータの出力電圧を緩やかに上昇させることによって前記ソフトスタートを実現しているが、負荷に流す電流が大きい場合は大きなドライバが必要になったり、電源回路の安定性を維持するために補償回路が別途必要になるという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、補償回路を別途必要とせずに、レギュレータよりも回路規模が小さい過電圧保護回路を用いたソフトスタートを行うことができる、チャージポンプ回路を備えた電源回路及びその電源回路を使用したシステム電源装置を得ることを目的とする。
この発明に係る電源回路は、入力端子に入力された入力電圧を昇圧して出力端子から出力電圧VOUTとして出力する電源回路において、
所定のクロック信号を生成して出力する発振回路と、
該発振回路からのクロック信号に応じてコンデンサの充放電を行い、前記入力電圧を昇圧して前記出力端子に出力するチャージポンプ回路と、
所定の基準電圧を生成して出力する基準電圧発生回路と、
前記出力電圧VOUTに比例した比例電圧を生成し、該比例電圧が前記基準電圧以上になると、前記出力電圧VOUTが過電圧になったと判定して前記チャージポンプ回路の昇圧動作を停止させ、前記比例電圧が前記基準電圧未満になると前記チャージポンプ回路の昇圧動作を開始させる過電圧保護回路と、
を備え、
起動時に、前記基準電圧発生回路は、前記基準電圧を所定の速度以下で緩やかに上昇させ、前記過電圧保護回路は、該基準電圧と前記比例電圧との電圧比較を行い、該比較結果に応じて前記チャージポンプ回路の昇圧動作の停止制御を行って前記チャージポンプ回路に対してソフトスタート動作を行わせるものである。
具体的には、前記過電圧保護回路は、前記出力電圧VOUTが過電圧になったと判定すると、所定の遅延時間後に前記チャージポンプ回路に対して昇圧動作を停止させるようにした。
この場合、前記過電圧保護回路は、前記ソフトスタート動作中は、前記出力電圧VOUTが過電圧になったと判定すると、直ちに前記チャージポンプ回路に対して昇圧動作を停止させるようにしてもよい。
また、前記過電圧保護回路は、前記基準電圧と前記比例電圧との電圧比較を行う際、所定のヒステリシスを設けるようにした。
この場合、前記過電圧保護回路は、前記ソフトスタート動作中は、前記基準電圧と前記比例電圧との電圧比較を行う際に前記ヒステリシスを設ける動作を停止するようにしてもよい。
また、前記チャージポンプ回路は、前記ソフトスタート動作中は、前記コンデンサの充電期間が放電期間よりも短くなるように、該コンデンサの充電期間と放電期間の割合を変えるようにしてもよい。
また、この発明に係るシステム電源装置は、請求項1、2、3、4、5又は6記載の電源回路と、
該電源回路から出力された出力電圧VOUTを所定の定電圧に変換して出力電圧VOUT1として出力する定電圧回路と、
を備えるものである。
また、前記定電圧回路は、前記出力電圧VOUT1に比例した比例電圧を生成し、該比例電圧が前記電源回路で生成される前記基準電圧になるように前記出力電圧VOUT1の電圧制御を行うようにしてもよい。
本発明の電源回路及びその電源回路を使用したシステム電源装置によれば、起動時に、前記基準電圧発生回路は前記基準電圧を所定の速度以下で緩やかに上昇させ、前記過電圧保護回路は、該基準電圧と前記比例電圧との電圧比較を行い、該比較結果に応じて前記チャージポンプ回路の昇圧動作の停止制御を行い前記チャージポンプ回路に対してソフトスタート動作を行わせるようにした。このことから、補償回路を別途必要とせずに、レギュレータよりも回路規模が小さい過電圧保護回路を用いたソフトスタートを行うことができ、ソフトスタート動作中は出力電圧VOUTが緩やかに上昇し、負荷や電源回路の内部素子に長時間に渡って大きな電流が流れることを防止できる。
また、ソフトスタート動作中は、前記出力電圧VOUTが過電圧になったと判定すると、直ちにチャージポンプ回路に対して昇圧動作を停止させるようにしたことから、過電圧保護回路の検出遅延時間を長く設定した場合でも、出力電圧VOUTを緩やかに上昇させることができる。
また、ソフトスタート動作中は、前記基準電圧と前記比例電圧との電圧比較を行う際に前記ヒステリシスを設ける動作を停止するようにしたことから、過電圧保護回路のヒステリシス幅が大きい場合でも、出力電圧VOUTを緩やかに上昇させることができる。
また、ソフトスタート動作中は、チャージポンプ回路のコンデンサの充電期間が放電期間よりも短くなるように、該コンデンサの充電期間と放電期間の割合を変えるようにしたことから、チャージポンプ回路に瞬間的に流れる電流を抑えることによりチャージポンプ回路に電源を供給する回路に与える負荷を軽減させることができる。
次に、図面に示す実施の形態に基づいて、本発明を詳細に説明する。
第1の実施の形態.
図1は、本発明の第1の実施の形態における電源回路の回路例を示した図である。
図1において、電源回路1は、入力電圧VINを昇圧して出力電圧VOUTを生成し負荷10に供給するチャージポンプ回路2と、出力電圧VOUTが所定値以上になって過電圧になったことを検出するとチャージポンプ回路2の昇圧動作を停止させる過電圧保護回路3と、所定の基準電圧VREFを生成して出力する基準電圧発生回路4と、所定のクロック信号CLKを生成して出力する発振回路5とを備えている。
チャージポンプ回路2は、PMOSトランジスタM1、NMOSトランジスタM2、NOR回路11、ダイオードD1,D2及びコンデンサC1,C2で構成されている。また、過電圧保護回路3は、コンパレータ12、AND回路13、インバータ14、NMOSトランジスタM3、コンデンサC3及び抵抗R1〜R4で構成されている。
チャージポンプ回路2において、入力電圧VINにダイオードD1のアノードが接続され、ダイオードD1のカソードはダイオードD2のアノードに接続されている。ダイオードD2のカソードと接地電圧との間にコンデンサC2が接続されており、ダイオードD2のカソードとコンデンサC2との接続部から出力電圧VOUTが出力される。
また、入力電圧VINと接地電圧との間にはPMOSトランジスタM1とNMOSトランジスタM2が直列に接続され、PMOSトランジスタM1とNMOSトランジスタM2の接続部と、ダイオードD1のカソードとダイオードD2のアノードの接続部との間にはコンデンサC1が接続されている。PMOSトランジスタM1とNMOSトランジスタM2の各ゲートは接続され、該接続部はNOR回路11の出力端に接続されている。NOR回路11の一方の入力端にはクロック信号CLKが、NOR回路11の他方の入力端には過電圧保護回路3の出力信号OVPがそれぞれ入力されている。
次に、過電圧保護回路3において、出力電圧VOUTと接地電圧との間には抵抗R1〜R3が直列に接続され、抵抗R3と並列にNMOSトランジスタM3が接続されている。NMOSトランジスタM3のゲートには、出力信号OVPがインバータ14で信号レベルが反転された反転信号が入力されている。コンパレータ12の非反転入力端には、抵抗R1とR2との接続部の電圧、すなわち出力電圧VOUTを分圧した分圧電圧VSENSEが入力されており、コンパレータ12の反転入力端には基準電圧VREFが入力されている。コンパレータ12の出力端はAND回路13の一方の入力端に接続され、更にコンパレータ12の出力端と接地電圧との間には抵抗R4とコンデンサC3が直列に接続されている。抵抗R4とコンデンサC3との接続部はAND回路13の他方の入力端に接続され、AND回路13の出力端から出力信号OVPが出力される。
このような構成において、コンパレータ12は、分圧電圧VSENSEと基準電圧VREFとの電圧比較を行い、分圧電圧VSENSEが基準電圧VREFよりも大きいと過電圧を検出したと判定し、ハイレベルの信号VO1を出力する。該ハイレベルの信号VO1は、AND回路13の一方の入力端に入力されると共に、抵抗R4とコンデンサC3の時定数で決まる遅延時間後にAND回路13の他方の入力端に入力される。このため、ハイレベルの信号VO1が出力されてから該遅延時間後にAND回路13からハイレベルの出力信号OVPが出力される。ハイレベルの出力信号OVPが出力されるとNMOSトランジスタM3がオフして遮断状態になり、抵抗R2と接地電圧との間に抵抗R3が接続され、分圧電圧VSENSEの電圧が上昇する。このようにして、コンパレータ12がチャタリングを起こさないようにヒステリシスが設けられている。分圧電圧VSENSEが基準電圧VREF以下である場合は、AND回路13の出力信号OVPはローレベルになり、NMOSトランジスタM3はオンして導通状態になる。
チャージポンプ回路2は、入力信号VINを2倍に昇圧して出力電圧VOUTとして出力する回路であり、出力信号OVPがローレベルのときは、クロック信号CLKがハイレベルとローレベルを繰り返すことによって昇圧動作が行われる。また、チャージポンプ回路2は、出力信号OVPがハイレベルのときは昇圧動作を停止し、クロック信号CLKに関係なくコンデンサC1が放電状態になる。発振回路5は、チャージポンプ回路2を駆動するための回路であり、一定の周波数とデューティサイクルのクロック信号CLKを生成して出力する。また、基準電圧発生回路4は、所定の基準電圧VREFを生成して出力する回路であり、起動時等のソフトスタート動作期間中は、基準電圧VREFを0Vから所定の設定値V1まで所定の速度以下で緩やかに上昇させる。
図2は、図1の電源回路1における各信号の波形例を示した図である。
図2において、区間A〜Cがソフトスタート動作期間をなしており、区間Aは起動してから昇圧動作を開始するまでの期間を示している。
起動直後は、出力電圧VOUTは入力電圧VINに等しく、分圧電圧VSENSEは基準電圧VREFよりも大きいため、過電圧保護回路3が過電圧状態であると判定してローレベルの出力信号OVPを出力し、チャージポンプ回路2は、昇圧動作を開始しない。この状態は、基準電圧VREFが分圧電圧VSENSEを超えるまで継続される。
区間Bは、過電圧保護回路3による過電圧保護の動作を行いながらチャージポンプ回路2による昇圧動作が行われる期間である。なお、図3は、図2の区間Bを拡大した図である。
基準電圧VREFが分圧電圧VSENSEを超えると、過電圧保護回路3は、過電圧状態が解除されたと判定してハイレベルの出力信号OVPを出力し、チャージポンプ回路2は、昇圧動作を開始する。この後、チャージポンプ回路2の昇圧動作によって分圧電圧VSENSEが基準電圧VREFを超えるため、過電圧保護回路3は、過電圧状態であると判定して、チャージポンプ回路2に対して再び昇圧動作を停止させる。このような動作を繰り返して、出力電圧VOUTは、基準電圧VREFによって決定する過電圧検出電圧VOVPに漸近して上昇していく。
次に、区間Cでは、出力電圧VOUTが設定値に近づいた状態からソフトスタート動作が完了するまでの期間を示している。
出力電圧VOUTが設定値に近づくと、昇圧動作による出力電圧VOUTの電圧上昇が基準電圧VREFの電圧上昇よりも緩やかになるため、出力電圧VOUTが過電圧検出電圧VOVPを超えなくなる。最終的には、基準電圧VREFが通常動作時の所定値に到達するとソフトスタート動作が終了する。
このように、本第1の実施の形態における電源回路は、起動時に過電圧保護回路3の基準電圧VREFを緩やかに上昇させるようにして、チャージポンプ回路2の出力電圧VOUTが過電圧保護回路3の過電圧検出値に漸近して立ち上がるようにしてチャージポンプ回路2のソフトスタートを行うようにしたことから、補償回路を別途必要とせずに、レギュレータよりも回路規模が小さい過電圧保護回路を用いたソフトスタートを行うことができる。
第2の実施の形態.
前記第1の実施の形態において、過電圧保護回路の検出遅延時間が長い場合に対応して、ソフトスタート動作中は、過電圧保護回路の検出遅延機能を停止するようにしてもよく、このようにしたものを本発明の第2の実施の形態とする。
図4は、本発明の第2の実施の形態における電源回路の回路例を示した図である。なお、図4では、図1と同じもの又は同様のものは同じ符号で示し、ここではその説明を省略すると共に図1との相違点のみ説明する。
図4における図1との相違点は、図1の過電圧保護回路3にOR回路21を追加し、図1の基準電圧発生回路4が、基準電圧VREFが設定値になったことを示す信号SSOKを出力するようにしたことにあり、これに伴って、図1の過電圧保護回路3を過電圧保護回路3aに、図1の基準電圧発生回路4を基準電圧発生回路4aに、図1の電源回路1を電源回路1aにそれぞれした。
図4において、電源回路1aは、チャージポンプ回路2と、出力電圧VOUTが所定値以上になって過電圧になったことを検出するとチャージポンプ回路2の昇圧動作を停止させる過電圧保護回路3aと、所定の基準電圧VREFを生成して出力する基準電圧発生回路4aと、発振回路5とを備えている。
基準電圧発生回路4aは、基準電圧VREFを生成して出力すると共に基準電圧VREFが設定値になったか否かを示す信号SSOKを生成して出力する。過電圧保護回路3aにおいて、抵抗R4とコンデンサC3との接続部がOR回路21の非反転側の入力端に接続され、OR回路21の反転側の入力端には基準電圧発生回路4aからの基準電圧VREFが設定値になったか否かを示す信号SSOKが入力されている。OR回路21の出力端はAND回路13の他方の入力端に接続されている。
このような構成において、基準電圧発生回路4aは、基準電圧VREFが設定値よりも小さい場合はローレベルの信号SSOKを出力し、基準電圧VREFが該設定値になるとハイレベルの信号SSOKを出力する。過電圧保護回路3aのOR回路21は、信号SSOKがローレベルのときは、信号VO1の信号レベルに関係なくハイレベルの信号を出力する。このため、抵抗R4及びコンデンサC3からなる遅延回路の機能が出力信号OVPに作用しなくなり、過電圧保護回路3aの検出遅延機能を停止させる。信号SSOKがハイレベルになると、OR回路21は、抵抗R4とコンデンサC3との接続部の電圧に応じた信号を出力し、過電圧保護回路3aは、前記第1の実施の形態における過電圧保護回路3と同じ動作を行う。
図5に示すように、図1の回路では過電圧保護回路3の検出遅延が長くなるように抵抗R4とコンデンサC3の時定数を設定すると、ソフトスタート動作時において、過電圧検出後から昇圧動作停止までの時間が長くかかることにより、出力電圧VOUTが階段状に上昇する現象が発生する。
しかし、本第2の実施の形態における電源回路は、図4のような回路構成にすることにより、前記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができると共に、図6で示すように、出力電圧VOUTを基準電圧VREFにより追従して上昇させることができる。
第3の実施の形態.
前記第2の実施の形態において、過電圧保護回路3aのヒステリシスが大きい場合は、ソフトスタート動作中に該ヒステリシスを設ける機能を停止させるようにしてもよく、このようにしたものを本発明の第3の実施の形態とする。
図7は、本発明の第3の実施の形態における電源回路の回路例を示した図である。なお、図7では、図4と同じもの又は同様のものは同じ符号で示し、ここではその説明を省略すると共に図4との相違点のみ説明する。
図7における図4との相違点は、抵抗R3に並列にNMOSトランジスタM3とM4が直列に接続するようにNMOSトランジスタM4を追加し、信号SSOKによってNMOSトランジスタM4の動作制御を行うようにしたことにある。これに伴って、図4の過電圧保護回路3aを過電圧保護回路3bにし、図4の電源回路1aを電源回路1bにした。
図7において、電源回路1bは、チャージポンプ回路2と、出力電圧VOUTが所定値以上になり過電圧になったことを検出するとチャージポンプ回路2の昇圧動作を停止させる過電圧保護回路3bと、基準電圧発生回路4aと、発振回路5とを備えている。
過電圧保護回路3bは、コンパレータ12、AND回路13、インバータ14、OR回路21、NMOSトランジスタM3,M4、コンデンサC3及び抵抗R1〜R4で構成されている。抵抗R3と並列にNMOSトランジスタM3及びM4が直列に接続され、NMOSトランジスタM4のゲートには信号SSOKが入力されている。
このような構成において、NMOSトランジスタM4は、信号SSOKがローレベルである間はオフして遮断状態になり、NMOSトランジスタM3の動作に関係なくNMOSトランジスタM3によるヒステリシスを設ける機能が停止する。また、NMOSトランジスタM4は、信号SSOKがハイレベルになるとオンして導通状態になり、NMOSトランジスタM3の動作によってヒステリシスが設けられる。
図8に示すように、図4の回路では、過電圧保護回路3aのヒステリシスが大きい場合、検出遅延時間を長く設定した場合と同様に出力電圧VOUTが階段状に上昇する現象が発生する。
しかし、本第3の実施の形態の電源回路は、図7のような回路構成にすることにより、前記第2の実施の形態と同様の効果を得ることができると共に、図9で示すように、出力電圧VOUTを基準電圧VREFに、より追従して上昇させることができる。
第4の実施の形態.
前記第3の実施の形態において、ソフトスタート動作中にチャージポンプ回路2に流れる瞬間電流を低減させるようにしてもよく、このようにしたものを本発明の第4の実施の形態とする。
図10は、本発明の第4の実施の形態における電源回路の回路例を示した図である。なお、図10では、図7と同じもの又は同様のものは同じ符号で示し、ここではその説明を省略すると共に図7との相違点のみ説明する。
図10における図7との相違点は、図7のチャージポンプ回路2にOR回路25、NOR回路26、抵抗R5及びコンデンサC4を追加したことにある。これに伴って、図7のチャージポンプ回路2をチャージポンプ回路2cにし、図7の電源回路1bを電源回路1cにした。
図10において、電源回路1cは、入力電圧VINを昇圧して出力電圧VOUTを生成して負荷10に供給するチャージポンプ回路2cと、出力電圧VOUTが所定値以上になって過電圧になったことを検出するとチャージポンプ回路2cの昇圧動作を停止させる過電圧保護回路3bと、基準電圧発生回路4aと、発振回路5とを備えている。
チャージポンプ回路2cは、PMOSトランジスタM1、NMOSトランジスタM2、NOR回路11、ダイオードD1,D2、コンデンサC1,C2,C4、抵抗R5、OR回路25及びNOR回路26で構成されている。
チャージポンプ回路2cにおいて、クロック信号CLKはOR回路25の一方の入力端に入力され、OR回路25の該一方の入力端と接地電圧との間に抵抗R5とコンデンサC4が直列に接続されている。抵抗R5とコンデンサC4との接続部はNOR回路26の一方の入力端に接続され、NOR回路26の他方の入力端には信号SSOKが入力されている。NOR回路26の出力端はOR回路25の他方の入力端に接続され、OR回路25の出力端はNOR回路11の他方の入力端に接続されている。
このような構成において、OR回路25の出力信号をクロック信号CLK1とすると、信号SSOKがローレベルである場合、クロック信号CLKのローレベルの期間を短縮したクロック信号CLK1が出力され、信号SSOKがハイレベルである場合、クロック信号CLKがそのままクロック信号CLK1として出力される。このため、ソフトスタート動作中は、1サイクル中におけるコンデンサC1の充電期間が放電期間よりも短くなり、コンデンサC1に充放電される電流を低減させることができる。
図11は、チャージポンプ回路2の回路構成でソフトスタート動作中にチャージポンプ回路2に流れる電流ICPの波形例を示した図であり、図12は、チャージポンプ回路2cの回路構成でソフトスタート動作中にチャージポンプ回路2cに流れる電流ICPの波形例を示した図である。
図11及び図12から分かるように、チャージポンプ回路2cは、ソフトスタート動作中に流れる電流がチャージポンプ回路2の場合よりも小さくなっている。
このように、本第4の実施の形態の電源回路では、前記第3の実施の形態と同様の効果を得ることができると共に、ソフトスタート動作中にチャージポンプ回路2cで使用するクロック信号のローレベルの期間を短縮させるようにしたことからコンデンサC1に流れる電流を低減させることができ、チャージポンプ回路の消費電流を小さくすることができる。
図13は、図10の電源回路1cの出力電圧VOUTを入力電圧とする定電圧回路50から負荷10に電圧を供給するようにしたシステム電源装置を示した図である。
図13において、定電圧回路50は、電源回路1cからの出力電圧VOUTを所定の電圧に変換して出力電圧VOUT1として負荷10に供給するシリーズレギュレータをなしている。
定電圧回路50は、PMOSトランジスタからなる出力トランジスタM11と、出力電圧VOUT1を分圧して分圧電圧VFBを生成し出力する抵抗R11及びR12と、所定の基準電圧VREF1を生成して出力する基準電圧発生回路51と、分圧電圧VFBが基準電圧VREF1と同じ電圧になるように出力トランジスタM11の動作制御を行う演算増幅回路52とで構成されている。
出力トランジスタM11のソースには出力電圧VOUTが入力されており、出力トランジスタM11のドレインと接地電圧との間には抵抗R11とR12が直列に接続されている。抵抗R11とR12との接続部から演算増幅回路52の非反転入力端に分圧電圧VFBが出力され、演算増幅回路52の反転入力端には基準電圧VREF1が入力されている。演算増幅回路52の出力端は出力トランジスタM11のゲートに接続され、出力トランジスタM11と抵抗R11との接続部から出力電圧VOUT1が出力される。
このような構成において、図14は、図13の各電圧の波形例を示した図である。図14から分かるように、出力電圧VOUT1を0Vから緩やかに上昇させることができる。
なお、図13において、定電圧回路50の基準電圧VREF1の代わりに基準電圧VREFを使用するようにしてもよく、このようにした場合、図13は図15のようになる。図15のように、基準電圧を共通化することにより、基準電圧発生回路51をなくすことができ、回路面積を削減させることができる。
また、図13及び図15では、前記第4の実施の形態における電源回路を使用した場合を例にして示したが、図13及び図15の電源回路1cを前記第1から第3の各実施の形態における電源回路に置き換えてもよい。
本発明の第1の実施の形態における電源回路の回路例を示した図である。 図1の電源回路1における各信号の波形例を示した図である。 図3は、図2の区間Bを拡大した図である。 本発明の第2の実施の形態における電源回路の回路例を示した図である。 第1の実施の形態における電源回路の問題点を示した図である。 図4の電源回路1aにおける各信号の波形例を示した図である。 本発明の第3の実施の形態における電源回路の回路例を示した図である。 第2の実施の形態における電源回路の問題点を示した図である。 図7の電源回路1bにおける各信号の波形例を示した図である。 本発明の第4の実施の形態における電源回路の回路例を示した図である。 チャージポンプ回路2の回路構成における電流ICPの波形例を示した図である。 図10のチャージポンプ回路2cにおける電流ICPの波形例を示した図である。 図10の電源回路1cを使用したシステム電源装置の例を示した図である。 図13の各電圧の波形例を示した図である。 図10の電源回路1cを使用したシステム電源装置の他の例を示した図である。
符号の説明
1,1a,1b,1c 電源回路
2,2c チャージポンプ回路
3,3a,3b 過電圧保護回路
4,4a,51 基準電圧発生回路
5 発振回路
10 負荷
11,26 NOR回路
12 コンパレータ
13 AND回路
14 インバータ
21,25 OR回路
50 定電圧回路
52 演算増幅回路
M1 PMOSトランジスタ
M2〜M4 NMOSトランジスタ
M11 出力トランジスタ
D1,D2 ダイオード
C1〜C4 コンデンサ
R1〜R5,R11,R12 抵抗

Claims (8)

  1. 入力端子に入力された入力電圧を昇圧して出力端子から出力電圧VOUTとして出力する電源回路において、
    所定のクロック信号を生成して出力する発振回路と、
    該発振回路からのクロック信号に応じてコンデンサの充放電を行い、前記入力電圧を昇圧して前記出力端子に出力するチャージポンプ回路と、
    所定の基準電圧を生成して出力する基準電圧発生回路と、
    前記出力電圧VOUTに比例した比例電圧を生成し、該比例電圧が前記基準電圧以上になると、前記出力電圧VOUTが過電圧になったと判定して前記チャージポンプ回路の昇圧動作を停止させ、前記比例電圧が前記基準電圧未満になると前記チャージポンプ回路の昇圧動作を開始させる過電圧保護回路と、
    を備え、
    起動時に、前記基準電圧発生回路は、前記基準電圧を所定の速度以下で緩やかに上昇させ、前記過電圧保護回路は、該基準電圧と前記比例電圧との電圧比較を行い、該比較結果に応じて前記チャージポンプ回路の昇圧動作の停止制御を行って前記チャージポンプ回路に対してソフトスタート動作を行わせることを特徴とする電源回路。
  2. 前記過電圧保護回路は、前記出力電圧VOUTが過電圧になったと判定すると、所定の遅延時間後に前記チャージポンプ回路に対して昇圧動作を停止させることを特徴とする請求項1記載の電源回路。
  3. 前記過電圧保護回路は、前記ソフトスタート動作中は、前記出力電圧VOUTが過電圧になったと判定すると、直ちに前記チャージポンプ回路に対して昇圧動作を停止させることを特徴とする請求項2記載の電源回路。
  4. 前記過電圧保護回路は、前記基準電圧と前記比例電圧との電圧比較を行う際、所定のヒステリシスを設けることを特徴とする請求項1、2又は3記載の電源回路。
  5. 前記過電圧保護回路は、前記ソフトスタート動作中は、前記基準電圧と前記比例電圧との電圧比較を行う際に前記ヒステリシスを設ける動作を停止することを特徴とする請求項4記載の電源回路。
  6. 前記チャージポンプ回路は、前記ソフトスタート動作中は、前記コンデンサの充電期間が放電期間よりも短くなるように、該コンデンサの充電期間と放電期間の割合を変えることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の電源回路。
  7. 請求項1、2、3、4、5又は6記載の電源回路と、
    該電源回路から出力された出力電圧VOUTを所定の定電圧に変換して出力電圧VOUT1として出力する定電圧回路と、
    を備えることを特徴とするシステム電源装置。
  8. 前記定電圧回路は、前記出力電圧VOUT1に比例した比例電圧を生成し、該比例電圧が前記電源回路で生成される前記基準電圧になるように前記出力電圧VOUT1の電圧制御を行うことを特徴とする請求項7記載のシステム電源装置。
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