JP2010027804A - 積層チップバリスタおよびその製造方法 - Google Patents

積層チップバリスタおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】素体の表面を保護しつつ、端子電極の形成部位以外の部位へのめっき金属の析出を抑制可能な積層チップバリスタおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】本実施形態に係る積層チップバリスタ1は、半導体を主組成とした素体2と、素体2上に形成された端子電極8と、少なくとも端子電極8の形成部位以外の素体2の表層に形成された、アルカリ金属を含有する高抵抗層5と、高抵抗層5上に形成されたガラス層6と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体を主組成とした素体を備える積層チップバリスタおよびその製造方法に関する。
近年、パソコン、携帯電話等小型の電子機器では省スペースの為に単板タイプよりも積層タイプのバリスタを使う場合が増えている。積層チップバリスタでは、半導体を主組成とした素体の内部に内部電極が形成されており、内部電極の数を増やすことにより小型かつ低抵抗のバリスタを作ることが出来る。この場合素体の端面には内部電極が露出しており、素体の端面に内部電極に接続する下地電極を形成した後に、下地電極上に、めっきによりNi層およびSn層からなる端子電極が形成されている。
Ni層およびSn層のめっきにおいて、素体の浸食や、半導体からなる素体の表面へのめっき金属の析出を防止するため、下地電極の形成されてない素体の表面にガラス等の被膜を施す技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開平11−31602号公報
しかしながら、ガラス層には不可避的にピンホールが発生してしまい、この場合に、このピンホールの部分にめっき金属が析出してしまうという問題があった。
そこで、本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、素体の表面を保護しつつ、端子電極の形成部位以外の部位へのめっき金属の析出を抑制可能な積層チップバリスタおよびその製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の積層チップバリスタは、半導体を主組成とした素体と、素体上に形成された端子電極と、少なくとも端子電極の形成部位以外の素体の表層に形成された、アルカリ金属を含有する高抵抗層と、高抵抗層上に形成されたガラス層と、を有する。
上記構成によれば、ガラス層にピンホールが発生した場合においても、当該ピンホールに露出した部分の素体の表層には高抵抗層が形成されており、電気めっきによる金属の析出が防止される。
高抵抗層は、端子電極の形成部位における素体の表層にさらに形成されていてもよい。また、ガラス層も、端子電極の形成部位における素体上にさらに形成されていてもよい。これにより、端子電極の形成部位における素体の表層をもガラス層および高抵抗層により保護される。
好ましくは、端子電極の形成部位以外のガラス層が、端子電極の形成部位におけるガラス層に比べて厚い。これにより、端子電極の形成部位以外のガラス層を厚くして素体を確実に保護することができる。
好ましくは、ガラス層は、アルカリ金属を含有している。ガラス層からのアルカリ金属の拡散により高抵抗層を形成することができ、独立した高抵抗層の形成工程が不要となる。
さらに、上記の目的を達成するため、本発明の積層チップバリスタの製造方法は、半導体を主組成とした素体を形成する工程と、少なくとも端子電極の形成部位以外の素体の表層にアルカリ金属を導入して、高抵抗層を形成する工程と、高抵抗層上にガラス層を形成する工程と、素体上に、電気めっきにより端子電極を形成する工程と、を有する。
上記方法によれば、ガラス層の形成工程とは別に高抵抗層を形成する工程を設けることにより、ガラス層にピンホールが存在した場合においても、当該ピンホールに露出した部分の素体の表層には高抵抗層が形成されており、電気めっきによる金属の析出が防止される。
さらに、上記の目的を達成するため、本発明の積層チップバリスタの製造方法は、半導体を主組成とした素体を形成する工程と、少なくとも端子電極の形成部位以外の素体上に、アルカリ金属を含有するガラス層を形成する工程と、ガラス層中のアルカリ金属を素体へ拡散させて、ガラス層の形成部位における素体の表層に高抵抗層を形成する工程と、素体上に、電気めっきにより端子電極を形成する工程と、を有する。
上記方法によれば、アルカリ金属を含有するガラス層を形成することにより、ガラス層中のアルカリ金属を拡散させることで高抵抗層を形成することができ、独立した高抵抗層の形成工程が不要となる。
本発明の積層チップバリスタおよびその製造方法によれば、ガラス層により素体の表面を保護しつつ、高抵抗層及びガラス層により端子電極の形成部位以外の部位へのめっき金属の析出を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、図面中、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。さらに、図面の寸法比率は、図示の比率に限定されるものではない。また、以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施の形態のみに限定する趣旨ではない。さらに、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな変形が可能である。
<第1実施形態>
図1は、本発明による積層チップバリスタの第1実施形態の概略構造を示す断面図である。
積層チップバリスタ1は、半導体セラミックスからなる素体2と、素体2内に形成された複数の内部電極3とを含む積層体4を有する。より具体的には、素体2の一方の側面(端面)から突出した端部を有する内部電極3と、素体2の他方の側面から突出した端部を有する内部電極3とが、素体2を介在させて交互に積層されている。
素体2の側面には、下地電極7が形成されており、内部電極3は、下地電極7の内部に達している。下地電極7の形成部位以外の素体2の表面には、アルカリ金属を含有する高抵抗層5及びガラス層6が形成されている。高抵抗層5は素体2の表層に形成されており、ガラス層6は素体2の表面上に積層されている。
下地電極7の表面には、めっきによりNi層8a及びSn層8bからなる端子電極8が形成されている。これらの端子電極8と、例えば、配線基板上の電極とがはんだ等により接合される。
以下、各構成要素について説明する。
素体2は、半導体セラミックスからなる。このようなセラミック材料として、例えば、酸化亜鉛が挙げられる。
素体2を形成するために用いられるセラミックス粉末の合成方法としては、特に限定されるものではないが、例えば、水熱法、加水分解法、共沈法、固相法、ゾルゲル法等を用いることができ、必要に応じて仮焼が施されてもよい。
内部電極3は、好ましくは、Pd及び/又はAgを含む。内部電極3は、このような金属成分を含む導電性ペーストを印刷することにより形成される。
高抵抗層5は、Li、Na、K等のアルカリ金属を含んでいる。アルカリ金属はZnO等の半導体セラミックス中で深い準位を形成し、キャリアを吸収して高抵抗層を形成する。
ガラス層6は、Ni層8aおよびSn層8bのめっきにおいて、半導体セラミックスからなる素体2の浸食や、素体2の表面へのめっき金属の析出を防止するために形成される。ガラス層6の材料に限定はないが、素体2の表面に連続的な膜を形成する観点からは、結晶性ガラスよりも非晶質のガラスを用いることが好ましい。さらに、ガラス層6の厚さは、ピンホールの発生を抑制するため、下地電極7の形成部位以外の部位において1μmよりも厚いことが好ましい。
下地電極7は、好ましくは、Ag及び/又はPdを含む。さらに好ましくは、内部電極3中のPdの含有量が、下地電極7に比べて大きいことが好ましい。本願発明者らの研究の結果、Pdの多い電極の方へAgが移動するという知見が得られたことから、上記構成にすることにより下地電極7から内部電極3へとAgが移動し、内部電極3の突き出しが促進されるからである。
端子電極8は、Ni層8aおよびSn層8bの積層体からなる。Ni層8aは、Sn層8bと下地電極7との接触を防止して、Snによる下地電極7の腐食を防止するバリアメタルとして機能するものであり、その厚さは例えば2μm程度である。また、Sn層8bは、はんだの濡れ性を向上させる機能を有するものであり、その厚さは例えば4μm程度である。Ni層8aおよびSn層8bは、例えば電気めっきを用いて形成される。めっき液の材料および電気めっきの条件に限定はないが、ガラス層6を溶かさないようなめっき液および電気めっき条件が選択される。ガラス層6の浸食を防ぐため、めっき液のpHは5以上12以下、めっき液の温度は50℃以下が好ましい。また、同様の理由により、めっき液は、クエン酸、グルコン酸等のキレート剤をほとんど含まない組成が好ましい。
次に、上記の本実施形態に係る積層チップバリスタ1の製造方法について、図2〜図5を参照して説明する。図2〜図5は、積層チップバリスタ1を製造する手順の一例を示す工程図である。
まず、図2に示すように、素体2と内部電極3との積層構造からなる積層体4を形成する。積層体4は、例えば以下のようにして製造される。
セラミック粉末、有機溶剤、有機バインダおよび可塑剤等を混合して、セラミックスラリーとした後、ドクターブレード法により成形して、シート状の素体、いわゆるセラミックグリーンシートを得る。
続いて、セラミックグリーンシート上に、Pd及び/又はAgを含む金属粉と、バインダ樹脂と、溶剤とを含有する導電性ペーストを印刷することにより、内部電極3のパターンを形成する。
さらに、続いて、内部電極3が形成された複数の素体2と内部電極3が形成されていない複数の素体2とを交互に積層し、それを更に加圧して積層構造体を得る。
それから、積層構造体を切断することにより個々の積層体4に分割する。これにより、切断後の積層体4の側面からは、内部電極3の端部3aが露出した状態となる。
次に、積層体4を、例えば大気中で脱バインダ処理した後、焼成を行うことにより、焼結された積層体4が得られる。
次に、図3に示すように、素体2の側面におけるガラス層6上に、例えば、Ag及び/又はPdを含む金属粉と、溶剤と、有機バインダとを含む導電性ペーストを塗布し、当該導電性ペーストを焼成して、下地電極7を形成する。導電性ペーストの焼成時において、カーケンドール効果により、内部電極3の端部3aが下地電極7に向かって突出する。これにより、内部電極3と下地電極7との接触面積が増大し、両者を確実に接続させることができる。このカーケンドール効果による内部電極3の突き出しを促進するため、内部電極3及び下地電極7として、Ag及び/又はPdを含む電極を形成し、かつ、内部電極中のPdの含有量を下地電極7よりも増やすことが好ましい。
次に、図4に示すように、素体2の露出部位にアルカリ金属を含有する高抵抗層5を形成する。例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等、アルカリ金属の炭酸塩をポッドに少量入れて、さらに積層体4のチップを入れて30分程度攪拌する。その後に積層体4を焼成すると素体2の表面に薄い高抵抗層5が形成される。アルカリ金属はZnO中で深い準位を形成し、キャリアを吸収して高抵抗層を形成する。高抵抗層5の厚さは0.1μm以上1μm以下が好ましい。高抵抗層5が薄すぎると十分な抵抗値が得られない。高抵抗層5が厚くなると表層のアルカリ金属濃度が高くなり、素体中の成分と反応して抵抗の低い化合物を生成する。例としては素体にCoを含む場合にLiを過剰にドープすればCoLi3が表面に生成して素体の表面抵抗が低下し、素体へのめっき付着が促進される。
次に、図5に示すように、素体2の高抵抗層5の形成部位に、ガラス層6を形成する。当該工程では、例えば、積層体4の下地電極7の表面にレジスト膜を形成した後に、ガラス粉末、バインダ樹脂及び溶剤を含むガラスペースト中に積層体4を浸漬した後、ガラス粉末の軟化温度以上で焼成することによって、ガラス層6を形成する。ガラスの軟化点以上で焼成することによって、緻密で高密度のガラス膜が形成される。このときの焼成によりレジスト膜は消失するため、下地電極7に形成されたガラス層6は容易に剥離される。
以降の工程としては、図1に示すように、下地電極7の表面に、電気めっきによりNi層8aおよびSn層8bを順次堆積させて端子電極8を形成する。例えば、Ni層8aの形成では、バレルめっき方式を採用し、ワット浴を用いてNiを2μm析出させる。また、Sn層8bの形成では、バレルめっき方式を採用し、中性錫めっき浴を用いて、Snを4μm析出させる。
以上により、積層チップバリスタ1が製造される。
上述した構成の積層チップバリスタ1によれば、下地電極7の形成部位以外の素体2の表面は高抵抗層5及びガラス層6により保護されていることから、ガラス層6にピンホールが発生した場合においても、電気めっきによる当該ピンホールに露出した素体上への金属の析出を防止することができる。
また、上述した積層チップバリスタ1の製造方法によれば、ガラス層6の形成工程とは別に高抵抗層5を形成する工程を設けることにおり、下地電極7上以外への端子電極8の形成を確実に防止することができる。
<第2実施形態>
第2実施形態では、ガラス層6の形成工程とは別個独立した形成工程を設けずとも、高抵抗層5を形成する方法について、説明する。
まず、第1実施形態と同様にして、図2及び図3に示す工程を経て、素体2の側面に下地電極7を形成する。
次に、例えば、積層体4の下地電極7の表面にレジスト膜を形成した後に、ガラス粉末、バインダ樹脂、アルカリ金属の酸化物及び溶剤を含むガラスペースト中に積層体4を浸漬した後、ガラス粉末の軟化温度以上で焼成することによって、アルカリ金属を含有するガラス層6を形成する。ガラスの軟化点以上で焼成することによって、緻密で高密度のガラス層6が形成される。また、焼成時に、ガラスペースト中のアルカリ金属が素体2に拡散することにより、素体2の表層に高抵抗層5が形成される。このときの焼成によりレジスト膜は消失するため、下地電極7に形成されたガラス層6は容易に剥離される。
以降の工程としては、第1実施形態と同様に、下地電極7上に端子電極8を形成することにより、積層チップバリスタ1が形成される。
第2実施形態に係る積層チップバリスタ1の製造方法によれば、アルカリ金属を含有するガラス層6を採用することにより、ガラス層6中のアルカリ金属を拡散させることで高抵抗層5を形成することができ、独立した高抵抗層5の形成工程が不要となる。
<第3実施形態>
図6は、第3実施形態に係る積層チップバリスタ1の断面図である。
図6に示すように、本実施形態では、素体2と下地電極7との間、すなわち素体2の側面にも、高抵抗層5及びガラス層6が形成されている点を除いて、第1実施形態と同様である。このように、本実施形態では、素体2の全面に高抵抗層5及びガラス層6が形成されている。内部電極3は、ガラス層6を貫通して、下地電極7に達しており、これにより内部電極3及び下地電極7は電気的に接続されている。
次に、図7〜9を参照して、積層チップバリスタ1の製造方法について説明する。
図7に示すように、第1実施形態と同様にして、積層体4を形成した後に、積層体4の全面にアルカリ金属を含有する高抵抗層5を形成する。例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等、アルカリ金属の炭酸塩をポッドに少量入れて、さらに積層体4のチップを入れて30分程度攪拌する。その後に積層体4を焼成すると素体2の表面に薄い高抵抗層5が形成される。アルカリ金属はZnO中で深い準位を形成し、キャリアを吸収して高抵抗層を形成する。
次に、図8に示すように、素体2の全面上に、ガラス層6を形成する。当該工程では、例えば、ガラス粉末、バインダ樹脂及び溶剤を含むガラスペースト中に積層体4を浸漬した後、ガラス粉末の軟化温度以上で焼成することによって、ガラス層6を形成する。ガラスの軟化点以上で焼成することによって、緻密で高密度のガラス膜が形成される。内部電極3の端部3aの露出部位において、ガラス層6には自己整合的に開口が形成されている。
次に、図9に示すように、素体2の側面におけるガラス層6上に、例えば、Ag及び/又はPdを含む金属粉と、溶剤と、有機バインダとを含む導電性ペーストを塗布し、当該導電性ペーストを焼成して、下地電極7を形成する。ここで、ガラス層6の開口を通じて内部電極3の端部3aと下地電極7とが接触していることから、ガラス層6導電性ペーストの焼成時において、カーケンドール効果により、内部電極3の端部3aが下地電極7に向かって突出する。これにより、内部電極3と下地電極7との接触面積が増大し、両者が確実に接続される。このカーケンドール効果による内部電極3の突き出しを促進するため、内部電極3及び下地電極7として、Ag及び/又はPdを含む電極を形成し、かつ、内部電極中のPdの含有量を下地電極7よりも増やすことが好ましい。
以降の工程としては、第1実施形態と同様に、下地電極7上に端子電極8を形成することにより、積層チップバリスタ1が形成される。
第3実施形態に係る積層チップバリスタ1によれば、下地電極7と素体2との間にも高抵抗層5及びガラス層6が形成されていることから、下地電極7のボイドを通じてめっき液が素体2を浸食することを防止することができる。
第3実施形態に係る積層チップバリスタ1の製造方法によれば、下地電極7を形成する前に、高抵抗層5及びガラス層6を形成することにより、下地電極7の形成部位における素体2の浸食をも防止した積層チップバリスタ1を製造できる。
<第4実施形態>
図10は、第3実施形態に係る積層チップバリスタ1の断面図である。
図10に示すように、本実施形態では、下地電極7の形成部位以外のガラス層10が、下地電極7の形成部位におけるガラス層10に比べて厚い点を除いて、第1実施形態と同様である。
例えば、ガラス層10は、ガラス層6とガラス層9の二層構造で構成出来る。ガラス層6は、第3実施形態と同じであり、素体2の全面に形成されたものである。ガラス層9は、下地電極7の形成部位以外のガラス層6上に形成されている。
素体2と下地電極7との間のガラス層6の厚さは、下地電極7のボイドを通して侵入するめっき液から素体2を保護しつつ、内部電極3の突き出しを許容するため、1μm以上5μm未満であることが好ましい。ガラス層6及びガラス層9の合計膜厚に制限はない。下地電極7の形成部位以外のガラス層10は、端子電極8用のめっき液に直接晒されるので、このめっき液から素体2を十分に保護する必要があるからである。
上記の積層チップバリスタ1を製造するためには、例えば第1実施形態と同様に、図2〜図6に示す工程を経て、下地電極7を形成した後に、追加のガラス層9を形成すればよい。具体的には、下地電極7を形成した後に、下地電極7上を樹脂で覆い、ガラス粉末、バインダ樹脂及び溶剤を含むガラスペーストの中にチップ全体を浸漬した後に焼成する。焼成後、下地電極7上の樹脂層はほぼ消失しているため、樹脂層の上のガラス層は容易に剥離される。これにより、下地電極7の形成部位以外のガラス層6上にガラス層9が形成される。ガラス層9を形成した後に、第1実施形態と同様に、電気めっきによりNi層8a及びSn層8bからなる端子電極8gが形成される。
また下地電極7の焼成温度をガラス層6に使用しているガラスの軟化温度よりも高くするとガラス焼成中に金属粉がガラス層6の中に拡散して図10と同様の構造を作成することが出来る。
本実施形態に係る積層チップバリスタ1によれば、下地電極7の形成部位以外のガラス層10が、下地電極7の形成部位におけるガラス層10に比べて厚くなっていることから、めっき液に直接晒される部位のガラス層10を厚くして素体を確実に保護しつつ、下地電極7の下層のガラス層10を薄くして下地電極7と内部電極3との導通を図ることができる。
また、本実施形態に係る積層チップバリスタ1の製造方法によれば、下地電極7を形成した後に、ガラス層6上に追加のガラス層9を形成することにより、下地電極7と内部電極3との導通を確保しつつ、めっき液からの保護を強化することができる。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
外形が1.6×0.8×0.8mmであり、主組成がZnOの素体2と、Pdからなる内部電極3とを含む積層体4のチップを用意した。そして、内部電極3が露出している素体2の周辺に銀ペーストを塗布してこれを焼成し、下地電極7を形成した。次に、ポッドに少量の炭酸リチウム及びチップ(積層体4)を入れて30分程度攪拌した。その後にチップを焼成すると素体表面に薄いLiドーピング層からなる高抵抗層5が形成された。次に下地電極7の表面をレジストで覆い、軟化点645℃のガラスペーストをシンナーに稀釈した溶液にチップをディップし、670℃で焼成して平均膜厚3μmのガラス層6を形成した。焼成後、下地電極7上のレジスト層はほとんど焼失してこの上のガラス層6は容易に除去できた。このときの端子間の導通をチェックすると導通不良は0/100、絶縁不良は0/100であった。次に下地電極7上にワット浴を用いてNi層8aを3μm、中性Sn浴を用いてSn層8bを5μm形成した。このときめっきの素体付着による外観不良は0/100であった。このときの端子間の導通をチェックすると導通不良は0/100、絶縁不良は0/100であった。またプリント基板への実装後、端子間の導通をチェックすると導通不良は0/100、絶縁不良は0/100であった。但しリフロ−試験を10回繰り返すと絶縁不良が3/100発生した。
(比較例1)
ガラス層6を形成しない点を除いて、実施例1と同様に積層体4に高抵抗層5及び下地電極7を形成した。下地電極7の形成後に端子間の導通をチェックすると導通不良は0/100、絶縁不良は0/100であった。次に、下地電極7上にワット浴でNi層8aを3μm、中性Sn浴でSn層8bを5μm形成した。このとき全てのチップの素体が30μm以上エッチングされており、全数外観不良になった。
(比較例2)
ガラス層6を形成しない点を除いて、実施例1と同様に積層体4に高抵抗層5及び下地電極7を形成した。下地電極形成後に端子間の導通をチェックすると導通不良は0/100、絶縁不良は0/100であった。次に下地電極7上にpH6のワット系Niめっき液を用いて室温でNi層8aを3μm、pH6の中性Sn浴を用いて室温でSn層8bを5μm形成した。各めっきを4時間行った場合は、めっきの素体付着による外観不良は3/100であった。各めっきを2時間で行った場合には外観不良は15/100であり、各めっきを1時間で行った場合には外観不良は45/100に増加した。めっき時の電流密度が大きい程外観不良が増えることが解る。このときの端子間の導通をチェックすると導通不良は0/100、絶縁不良は2/100であった。またプリント基板への実装後、端子間の導通をチェックすると導通不良は0/100、絶縁不良は6/100であった。またリフロ−試験を10回繰り返すと絶縁不良が13/100発生した。
(比較例3)
実施例1でLiを含む高抵抗層5を形成しない点を除いて、実施例1と同様に積層体4にガラス層6及び下地電極7を形成した。このとき下地電極7の形成後に端子間の導通をチェックすると導通不良は0/100、絶縁不良は0/100であった。次に下地電極7上にワット浴を用いてNi層8aを3μm、中性Sn浴を用いてSn層8bを5μm形成した。このときめっきの素体付着による外観不良は5/100であった。さらに端子間の導通をチェックすると導通不良は0/100、絶縁不良は0/100であった。またプリント基板への実装後、端子間の導通をチェックすると導通不良は0/100、絶縁不良は0/100であった。またリフロ−試験を10回繰り返すと絶縁不良が2/100発生した。
(実施例2)
外形が1.6×0.8×0.8mmであり、ZnOを主組成とする素体2と、Pdからなる内部電極3とを備える積層体4のチップを用意した。次に、ポッドに少量の炭酸リチウム及びチップを入れて30分程度攪拌した。その後にチップを焼成すると素体表面に薄いLiドーピング層からなる高抵抗層5が形成された。次に、下地電極7の表面をレジストで覆い、軟化点645℃のガラスペーストをシンナーに稀釈した溶液にチップをディップし、670℃で焼成して平均膜厚3μmのガラス層6を形成した。次に内部電極3が露出している素体2の周辺に軟化点560℃のフリットを含む銀ペーストを塗布してこれを焼成し、下地電極7を形成した。このときの端子間の導通をチェックすると導通不良は0/100、絶縁不良は0/100であった。この部分の断面を解析すると、内部電極3がガラス層6を貫通して下地電極7に達しているのが確認された。次に下地電極7上にワット浴を用いてNi層8aを3μm、中性Sn浴を用いてSn層8bを5μm形成した。このときめっきの素体付着による外観不良は0/100であった。また、端子間の導通をチェックすると導通不良は0/100、絶縁不良は0/100であった。またプリント基板への実装後、端子間の導通をチェックすると導通不良は0/100、絶縁不良は0/100であった。またリフロ−試験を10回繰り返しても、絶縁不良が0/100であった。これにより、実施例1での繰り返しリフロー試験での絶縁不良発生の原因は、フラックスが下地電極7のボイドから内部電極3に侵入して内部電極3間の素体2を還元して抵抗が低下したことに起因すると考えられる。
(比較例4)
ガラス層6の厚さを5μmにした点を除いて、実施例2と同様に積層チップバリスタ1を製造した。下地電極7の形成後に端子間の導通をチェックすると、導通不良が16/100発生した。これはガラス層6が内部電極3の突出量より厚いことに起因すると考えられる。
(実施例3)
実施例2と同様にして、積層体4に高抵抗層5、ガラス層6及び下地電極7を形成した後に、下地電極7の表面をレジストで覆い軟化点645℃のガラスペーストをシンナーに稀釈した溶液にチップをディップし、670℃で焼成して平均膜厚3μmの追加のガラス層9を形成した。焼成後、下地電極7上のレジスト層はほとんど焼失してこの上のガラス層は容易に除去できた。この場合、下地電極7の形成部位以外の素体2の表面には同じ材質の5μmのガラス層10が形成されている(図10参照)。このときの端子間の導通をチェックすると導通不良は0/100、絶縁不良は0/100であった。次に、下地電極7上にワット浴を用いてNi層8aを3μm、中性Sn浴を用いてSn層8bを5μm形成した。このときめっきの素体付着による外観不良は0/100であった。また端子間の導通をチェックすると導通不良は0/100、絶縁不良は0/100であった。またプリント基板への実装後に端子間の導通をチェックすると導通不良は0/100、絶縁不良は0/100であった。但しリフロ−試験を10回繰り返しても絶縁不良は0/100であった。
(実施例4)
外形が1.6×0.8×0.8mmであり、ZnOを主組成とする素体2と、Pdからなる内部電極3とを備える積層体4のチップを用意した。次に内部電極3が露出している素体2の周辺に軟化点560℃のフリットを含む銀ペーストを塗布してこれを焼成し、下地電極7を形成した。次に、下地電極7の表面をレジストで覆い、軟化点689℃であり、7%Na2Oを含むガラスペーストをシンナーに稀釈した溶液にチップをディップし、720℃で焼成して平均膜厚3μmのガラス層6を形成した。この状態で素体表面付近のNa量をSIMSで深さ方向に分析すると0.3μmのNaドープ層が形成されていることが解った。このときの端子間の導通をチェックすると導通不良は0/100、絶縁不良は0/100であった。この部分の断面を解析すると、内部電極3がガラス層6を貫通して下地電極7に達しているのが確認された。次に下地電極7上にワット浴を用いてNi層8aを3μm、中性Sn浴を用いてSn層8bを5μm形成した。このときめっきの素体付着による外観不良は0/100であった。また、端子間の導通をチェックすると導通不良は0/100、絶縁不良は0/100であった。またプリント基板への実装後、端子間の導通をチェックすると導通不良は0/100、絶縁不良は0/100であった。またリフロ−試験を10回繰り返しても、絶縁不良が0/100であった。これにより、実施例1での繰り返しリフロー試験での絶縁不良発生の原因は、フラックスが下地電極7のボイドから内部電極3に侵入して内部電極3間の素体2を還元して抵抗が低下したことに起因すると考えられる。このように本実施例では実施例2のようにアルカリ金属を素体表面に
ドープする工程を別途設けていないが実施例2と同様の結果を得ることが出来る。
本発明は、サーミスタ、コンデンサ、インダクタ、LTCC(Low Temperature Co-fired Ceramics)、バリスタ、それらの複合部品からなる積層チップバリスタ等、および、それらを備える機器、装置、システム、設備等、ならびに、それらの製造に広く利用することができる。
第1実施形態に係る積層チップバリスタの概略断面図である。 第1実施形態に係る積層チップバリスタを製造する手順の一例を示す工程断面図である。 第1実施形態に係る積層チップバリスタを製造する手順の一例を示す工程断面図である。 第1実施形態に係る積層チップバリスタを製造する手順の一例を示す工程断面図である。 第1実施形態に係る積層チップバリスタを製造する手順の一例を示す工程断面図である。 第3実施形態に係る積層チップバリスタの概略断面図である。 第3実施形態に係る積層チップバリスタを製造する手順の一例を示す工程断面図である。 第3実施形態に係る積層チップバリスタを製造する手順の一例を示す工程断面図である。 第3実施形態に係る積層チップバリスタを製造する手順の一例を示す工程断面図である。 第4実施形態に係る積層チップバリスタの概略断面図である。
符号の説明
1…積層チップバリスタ、2…素体、3…内部電極、3a…端部、4…積層体、5…高抵抗層、6…ガラス層、7…下地電極、8…端子電極、8a…Ni層、8b…Sn層、9…ガラス層、10…ガラス層。

Claims (6)

  1. 半導体を主組成とした素体と、
    前記素体上に形成された端子電極と、
    少なくとも前記端子電極の形成部位以外の素体の表層に形成された、アルカリ金属を含有する高抵抗層と、
    前記高抵抗層上に形成されたガラス層と、
    を有する積層チップバリスタ。
  2. 前記高抵抗層は、前記端子電極の形成部位における前記素体の表層にさらに形成されており、
    前記ガラス層は、前記端子電極の形成部位における前記素体上にさらに形成されている、
    請求項1記載の積層チップバリスタ。
  3. 前記端子電極の形成部位以外の前記ガラス層が、前記端子電極の形成部位における前記ガラス層に比べて厚い、
    請求項1に記載の積層チップバリスタ。
  4. 前記ガラス層は、アルカリ金属を含有する、
    請求項1に記載の積層チップバリスタ。
  5. 半導体を主組成とした素体を形成する工程と、
    少なくとも端子電極の形成部位以外の素体の表層にアルカリ金属を導入して、高抵抗層を形成する工程と、
    前記高抵抗層上にガラス層を形成する工程と、
    前記素体上に、電気めっきにより端子電極を形成する工程と、
    を有する積層チップバリスタの製造方法。
  6. 半導体を主組成とした素体を形成する工程と、
    少なくとも端子電極の形成部位以外の素体上に、アルカリ金属を含有するガラス層を形成する工程と、
    前記ガラス層中のアルカリ金属を前記素体へ拡散させて、前記ガラス層の形成部位における前記素体の表層に高抵抗層を形成する工程と、
    前記素体上に、電気めっきにより端子電極を形成する工程と、
    を有する積層チップバリスタの製造方法。
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