JP2010025732A - 斜入射干渉計 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置を大型化することなく測定範囲を拡大できる斜入射干渉計を提供する。
【解決手段】測定対象物Wに対して斜め方向から可干渉光を照射する光源11と、光源11からの可干渉光を平行光にする平行光化部12と、平行光化部12からの平行光を測定光と参照光とに分割する光束分割部14と、測定対象物Wで反射された測定光と参照光とを合成する光束合成部15と、測定対象物Wの表面形状を表す干渉縞を撮像する撮像部17と、を備えた斜入射干渉計1において、測定対象物Wにおける光の測定範囲を、当該測定範囲の短軸方向に拡大させる測定範囲拡大手段10を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、斜入射干渉計に関する。
従来、測定対象物の被測定面に対して斜め方向から可干渉光を照射して、被測定面から反射された測定光を参照光と干渉させて干渉縞を発生させ、この干渉縞を解析して被測定面の形状を測定する斜入射干渉計が知られている。
図10は、このような斜入射干渉計の概略構成図である。図10に示すように、斜入射干渉計100は、光源101、レンズ102、コリメートレンズ103、光束分割素子104、光束合成素子105、レンズ106、及び撮像素子107を備えて構成される。
光源101から照射された光は、レンズ102、コリメートレンズ103を介して光束分割部104に入射し、2つの光束に分割される。この分割された光束の一方を測定対象物Wの表面に斜め方向から照射させる。そして、この測定対象物Wからの反射光と、光束分割部104により分割されたもう一方の光束と、を光束合成部105により合成させる。この合成された光束は、レンズ106を介して撮像素子107に送り込まれ、撮像部107上にて干渉縞画像として撮像される。
図11は、上記斜入射干渉計100の測定範囲を示す図である。図11においては、測定対象物Wの被測定面Hの法線に対してθの角度でレーザ光束(ビーム径:dx)が斜入射される場合を想定している。この場合、被測定面Hの測定範囲は、当該測定範囲の長軸方向(図11におけるX方向)に1/cosθだけ引き伸ばされた楕円形状の照射領域となる。つまり、測定領域(Dx,Dy)は、Dx=dx/cosθ、Dy=dx、となる。従って、斜入射干渉計の測定範囲の長軸方向については、レーザ光束の入射角θに応じて拡大されることとなる。
特開2008−32690号公報
しかしながら、上記のような斜入射干渉計の場合、短軸方向の測定領域(図11におけるY方向)は入射角θが変化しても変化しない。このため、測定範囲を短軸方向にも拡大させるためには、より径の大きいコリメート光束を作るために、光源からの距離を長くしてより大口径のコリメートレンズを設置する必要があり、よって、装置が大型化するという問題があった。
本発明の課題は、装置を大型化することなく測定範囲をその短軸方向にも拡大できる斜入射干渉計を提供することである。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
測定対象物に対して斜め方向から可干渉光を照射する光源と、
前記光源からの可干渉光を平行光にする平行光化部と、
前記平行光化部からの平行光を測定光と参照光とに分割する光束分割部と、
前記測定対象物で反射された測定光と参照光とを合成する光束合成部と、
前記測定対象物の表面形状を表す干渉縞を撮像する撮像部と、を備えた斜入射干渉計において、
前記測定対象物における光の測定範囲を、当該測定範囲の短軸方向に拡大させる測定範囲拡大手段を備えることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の斜入射干渉計において、
前記測定範囲拡大手段は、
前記平行光化部と前記光束分割部との間に配置され、前記光源からの可干渉光を透過させて当該可干渉光の進行方向を平行移動させる光路シフト部材と、
前記光路シフト部材を回動させる駆動部と、
前記光路シフト部材を連続的に回動駆動させることにより、前記測定対象物上の照射領域を当該照射領域の短軸方向に連続的に平行移動させ、連続的に平行移動する前記照射領域の干渉縞を前記撮像部により前記光路シフト部材の移動周期よりも長い時間積分受光させる制御手段と、
を備えることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の斜入射干渉計において、
前記駆動部は、前記光路シフト部材を所定角度往復回動駆動させることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の斜入射干渉計において、
前記駆動部は、前記光路シフト部材を一方向に連続回転させることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の斜入射干渉計において、
前記光路シフト部材の回転角に応じて開閉されるシャッタを備え、
前記制御手段は、前記シャッタの開閉を制御して、連続的に平行移動する前記照射領域の干渉縞を前記撮像部に選択的に積分受光させることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の斜入射干渉計において、
前記測定範囲拡大手段は、
前記平行光化部と前記光束分割部との間に配置され、前記光源からの可干渉光を透過させて当該可干渉光の径の一方向のみを拡大させる光束径拡大部材であることを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の斜入射干渉計において、
前記光束径拡大部材は、アナモルフィックプリズムであることを特徴とする。
本発明によれば、測定対象物に対して斜め方向から光を照射する斜入射干渉計において、
測定範囲拡大手段を備えることにより測定対象物上の光の測定範囲を当該測定範囲の短軸方向にも拡大させることができるため、装置を大型化することなく測定範囲を拡大することができる。
以下、本発明に係る斜入射干渉計について、図面を用いて具体的な態様を説明する。
[実施形態1]
図1は、実施形態1の斜入射干渉計1の概略構成図であり、図2は、斜入射干渉計1の測定範囲拡大手段10を示すブロック図である。また、図3は、光路シフト部材13の拡大図である。
なお、以下の説明において、斜入射干渉計1における測定対象物Wの被測定面Hに対して略垂直な方向をZ方向とし、Z方向と直交する2方向をX、Y方向とする。
図1、2に示すように、斜入射干渉計1は、光源11、平行光化部12、光路シフト部材13、光束分割部14、光束合成部15、レンズ16、撮像部17、及び制御部18等を備えて構成されている。
また、斜入射干渉計1は、測定対象物Wにおける光の測定範囲を、当該測定範囲の短軸方向に拡大させる測定範囲拡大手段10を備えており、この測定範囲拡大手段10は、光路シフト部材13、駆動部131、撮像部17、及び制御部18等から構成されている。
光源11は、測定対象物Wに対して斜め方向からレーザ等の可干渉光を照射するものである。光源11としては、例えば、He−Neレーザ等、良好な可干渉性を有するレーザ光を出力するレーザ光源が使用可能である。
光源11から出射された光は、光ファイバ11aを介しておよそN.A.0.1で広がって平行光化部12に入射される。
平行光化部12は、例えば、コリメートレンズであり、光源11からの 可干渉光をビーム径がより大きな平行光とする。
すなわち、光源11から照射された光は、平行光化部12によって平行光とされた後、光路シフト部材13(後述)を介して光束分割部14に入射される。
光束分割部14は、平行光化部12から光路シフト部材13を透過して入射された平行光を、2つの光束に分割する。光束分割部14は、例えば、ビームスプリッタや回折格子などを用いることができる。
光束分割部14により分割された2つの光のうち、一方は測定対象物Wの被測定面Hに照射する。この光を測定光とする。測定光は被測定面Hで反射され、光束合成部15に入射する。
また、光束分割部14により分割された2つの光のうち、他方は光束合成部15に入射する。この光を測定の基準となる参照光とする。
光路シフト部材13は、平行光化部12と光束分割部14との間の光路に設置され、例えば、平行平面状の光学ガラスからなる。光路シフト部材13は、その一端に回動軸132、及び回動軸132を回動させる駆動部131を備えている。光路シフト部材13は、回動軸132の回動に連動して連続的に所定角度往復回動駆動する。
そして、平行光化部12から光路シフト部材13に入射した平行光は、連続的に往復回動駆動する光路シフト部材13を透過することでその光路が周期的に屈折されるため、測定対象物W上に照射される測定光の照射領域は当該照射領域の短軸方向に周期的にシフト量Sだけ平行移動するようになっている。即ち、光路シフト部材13は、光源11からの可干渉光を透過させて当該可干渉光の進行方向を平行移動させる。
駆動部131は、例えば、ガルバノメータやモータなどであり、制御部18からの制御信号に基づいて回動駆動されて、光路シフト部材13を所定角度だけ往復回動駆動させる。
図4は、光路シフト部材13と測定対象物W上の照射領域との関係を示す図である。なお、図4では、光束分割部14及び光束合成部15は省略する。
図4に示すように、光路シフト部材13の入射面13aに対して平行光化部12からの光(ビーム径:dx)が入射角0°で入射した場合、光は直進して光束分割部14で分割され、測定光は測定対象物Wの位置P1に照射され、撮像部17の撮像面17a上の位置p1にて干渉縞画像として撮像される。
一方、光路シフト部材13が角度θ゜回動して入射面13aに対して平行光化部12からの光が入射角θ°で入射した場合、光は光路シフト部材13への入射時・出射時に屈折しシフト量SだけY方向に平行移動する。平行移動して光路シフト部材13から出射した光は、光束分割部14で分割され、測定光は測定対象物Wの位置P2に照射され、撮像部17の撮像面17a上の位置p2にて干渉縞画像として撮像される。
ここで、シフト量Sの算出方法について詳述する。
図5は、光路シフト部材13に入射角をθで光が入射した状態を示す図である。なお、光路シフト部材13の屈折率をn、厚みをtとする。
図5に示すように、光路シフト部材13に入射する入射光と、光路シフト部材13を透過した透過光とは、sinθ=nsinθ’(スネルの法則)が成り立つ。従って、透過光は入射光に対し下記式(1)で表されるシフト量Sだけ平行移動することとなる。
Figure 2010025732
図6は、光路シフト部材13の厚みt、入射角θ、及びシフト量Sの関係を示すグラフである。図6において、縦軸はシフト量(mm)を示し、横軸は入射角(deg)を示している。なお、図6のデータを測定するにあたり、屈折率は、一般的なガラスの屈折率であるn=1.5を用いた。また、出射時の臨界角のため41°を超えて入射させることはできない。
図6から、入射角θが増加するにつれてシフト量Sが増加することがわかる。また、入射角θが同一の場合、厚さtが増加するにつれてシフト量Sが増加することがわかる。
例えば、入射角θが30°の場合、シフト量Sは、t=10mmのとき約1.9mm、t=20mmのとき約3.8mm、t=30mmのとき約5.8mmとなる。
他の角度でも同様に厚さtが増すにつれてシフト量Sが増加する。
光束合成部15は、被測定面Hで反射された測定光と参照光とを合成する。光束合成部15は、例えば、光束分割部14と同様にビームスプリッタなどで構成されており、測定光と参照光とを合成し干渉縞を発生させる。
光束合成部15により合成されて発生した干渉縞はレンズ16で結像され、測定対象物Wの表面形状を表す干渉縞を撮像部17により撮像される。
具体的に、撮像部17は、連続的に平行移動する照射領域の干渉縞を、光路シフト部材13の移動周期よりも長い時間で積分受光するようになっている。
制御部18は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)(いずれも図示せず)等を備えている。制御部18は、図2に示すように、駆動部131、撮像部17、等と接続されている。
制御部18のROMには、駆動部131や撮像部17を制御するための制御プログラム及び各種処理プログラムが記憶されており、CPUは、この制御プログラム及び各種処理プログラムとの協働により駆動部131や撮像部17の動作を統括的に制御する。
例えば、制御部18は、光路シフト部材13を連続的に回動駆動させることにより、測定対象物W上の照射領域を当該照射領域の短軸方向に連続的に平行移動させ、連続的に平行移動する照射領域の干渉縞を撮像部17により光路シフト部材13の移動周期よりも長い時間積分受光させる制御手段として機能する。
具体的には、制御部18は、駆動部131を駆動することによって光路シフト部材13を所定角度高速往復回動運動させる。
また、制御部18は、撮像部17に、測定対象物W上の照射範囲の往復移動に伴って撮像部17上を高速で移動する干渉縞を、移動周波数(fHz)に基づく移動周期よりも十分長い時間で積分受光させる。例えば、干渉縞が撮像部17上を1kHzで往復する場合、概ねその10倍以上の時間(0.01秒)にわたって積分受光させる。
また、制御部18は、撮像部17による積分受光により取得された干渉縞画像に基づいて演算処理を実行させ、測定対象物Wの表面の形状を得る。
なお、得られた干渉縞を数値的に解析する解析方法としては、フーリエ解析法や、位相シフト法などを用いることができる。
次に、このような構成を備えた斜入射干渉計1の機能について説明する。
光源11から照射された光は、連続的に回動駆動している光路シフト部材13を透過することで光路シフト部材13の回動に応じて周期的に屈折するため、光路シフト部材13からは、周期的にシフト量Sだけ光路の移動した光が出射される。
測定対象物Wの被測定面H上においては、光路シフト部材13から周期的にシフト量Sだけ光路の移動した光が出射されるため、その照射領域も連続的に平行移動する。すなわち、照射領域は、その短軸方向に平行往復移動する。
従って、撮像部17の撮像面17a上には測定対象物W上の照射範囲の往復移動に伴って高速で移動する干渉縞が現れ、この干渉縞は撮像部17により積分受光される。
以上のように、本実施形態の斜入射干渉計1によれば、測定対象物W上の測定光の照射領域をその短軸方向に平行往復移動させ、この照射範囲の往復移動に伴って撮像部17上を高速で移動する干渉縞を撮像部17により積分受光させることにより、測定対象物Wにおける光の測定範囲(Dx,Dy)は、Dx=dx/cosθ、Dy=dx+S、となるため、当該測定範囲の短軸方向に擬似的に拡大させることとなる。従って、装置を拡大することなしに、測定範囲を拡大することができる。
また、平行光化部12と光束分割部14との間に光路シフト部材13を備えることにより、光源11と平行光化部12との距離を維持したまま、測定対象物W上の光の測定範囲を当該測定範囲の短軸方向にも拡大させることができるため、装置を大型化することなく測定範囲を拡大することができる。
[実施形態2]
次に、本発明の実施形態2について実施形態1と異なる点を中心に説明し、同じ箇所には実施形態1と同一の符号を付して説明を省略する。
図7は、実施形態2にかかる斜入射干渉計2の光路シフト部材13と測定対象物W上の照射領域との関係を示す図である。なお、図7では、光束分割部14及び光束合成部15は省略する。
また、図8は、斜入射干渉計2の測定範囲拡大手段20を示すブロック図である。
斜入射干渉計2の測定範囲拡大手段20は、光路シフト部材13、駆動部131、撮像部17、シャッタ21、角度検出部22、及び制御部28等から構成されている。
シャッタ21は、撮像部17の直前の光軸上に設置されており、光路シフト部材13の回転角に応じて開閉される。
角度検出部22は、例えば、エンコーダなどであり、光路シフト部材13が一定角度回転する度にパルス信号を発生させる。
制御部28は、駆動部131を制御して回動軸132を駆動させ、光路シフト部材13を一方向に一定速度で高速回転させる。
また、制御部28は、角度検出部22の発生させたパルス信号と連動してシャッタ21を開閉させ、連続的に平行移動する照射領域の干渉縞を撮像部17に選択的に積分受光させる。
具体的には、制御部28は、光路シフト部材13の入射面13aに対して平行光化部12からの光(ビーム径:dx)が0°からθ°の所定範囲の入射角で入射して光が平行移動している間、シャッタ21を開放する(図7(b)(c)参照)。
一方、制御部28は、光路シフト部材13の入射面13aに対して上記所定範囲の入射角以外で光が入射する間は、シャッタ21を閉じる(図7(a)参照)。
なお、制御部28は、角度検出部22の発生させたパルス信号と連動して光路シフト部材13が所定角度回転した瞬間のみ照射領域の干渉縞を撮像部17に撮像させるようにしても良い。
以上のように、本実施形態の斜入射干渉計2によれば、測定対象物W上の照射領域を、正負両方向に平行移動させることができるため、測定範囲(Dx,Dy)は、Dx=dx/cosθ、Dy=dx+2Sとなって、測定範囲の短軸方向をより拡大することができる。
また、光路シフト部材13の位置によって、平行移動しない場合は受光しないようにすることにより、干渉縞コントラストを向上させることができる。
また、回転方向が一方向だけなので機構がシンプルとなり、高速回転させることができる。
[実施形態3]
次に、本発明の実施形態3について実施形態1と異なる点を中心に説明し、同じ箇所には実施形態1と同一の符号を付して説明を省略する。
図9は、斜入射干渉計3の光束径拡大部材31と測定対象物W上の照射領域との関係を示す図である。なお、図9では、光束分割部14及び光束合成部15は省略する。
斜入射干渉計3の測定範囲拡大手段30は、光源11からの可干渉光を透過させて当該可干渉光の径の一方向のみを拡大させる光束径拡大部材31である。
この光束径拡大部材31は、例えば、アナモルフィックプリズムなどが用いられる。
具体的には、アナモルフィックプリズムは、2つで一組のプリズム31a,31bから構成されており、入射光束に対する出射光束の倍率を光束断面の特定方向で変化(すなわち、圧縮または伸長)させた上で入射光束と平行な方向に出射するための光学素子である。従って、任意の径のコリメート光束を透過させ、光束の一方向のみ拡大し、これに直交する方向はそのまま透過させることができる。
また、このアナモルフィックプリズムは、2つのプリズム31a,31bの角度や距離を変えることにより、その倍率aを2〜4倍程度まで変えることができるようになっている。
以上のように、本実施形態の斜入射干渉計3によれば、光束径拡大部材31を透過させることで入射方向と直交する方向のみを拡大して測定対象物Wを照射することで、実施形態1、2と同様の効果を得ることができる。また、光学素子を駆動させる必要がなく、より簡単な構成とすることができる。
以上、発明の実施形態を説明したが本発明はこれらに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、様々な変更、追加、置換等が可能である。
また、本発明の測定範囲拡大手段は、例えば、マッハツェンダー型などの斜入射干渉計にも適用できる。
実施形態1にかかる斜入射干渉計の概略構成図である。 図1の斜入射干渉計の測定範囲拡大手段10を示すブロック図である。 実施形態1の測定範囲拡大手段を示す拡大図である。 図1の斜入射干渉計の光路シフト部材と測定対象物上の照射領域との関係を示す図である。 光路シフト部材に入射角θで光が入射した状態を示す図である。 光路シフト部材の厚みt及び入射角θと、シフト量Sとの関係を示すグラフである。 実施形態2にかかる斜入射干渉計の光路シフト部材と測定対象物上の照射領域との関係を示す図である。 図7の斜入射干渉計の測定範囲拡大手段20を示すブロック図である。 実施形態3にかかる斜入射干渉計の光束径拡大部材と測定対象物上の照射領域との関係を示す図である。 従来の斜入射干渉計の概略構成図である。 斜入射干渉計の測定範囲を示す図である。
符号の説明
1、2、3 斜入射干渉計
10、20、30 測定範囲拡大手段
11 光源
12 平行光化部
13 光路シフト部材
13a 入射面
131 駆動部
132 回動軸
14 光束分割部
15 光束合成部
16 レンズ
17 撮像部
18、28 制御部
21 シャッタ
22 角度検出部
31 光束径拡大部材
31a,31b プリズム
W 測定対象物

Claims (7)

  1. 測定対象物に対して斜め方向から可干渉光を照射する光源と、
    前記光源からの可干渉光を平行光にする平行光化部と、
    前記平行光化部からの平行光を測定光と参照光とに分割する光束分割部と、
    前記測定対象物で反射された測定光と参照光とを合成する光束合成部と、
    前記測定対象物の表面形状を表す干渉縞を撮像する撮像部と、を備えた斜入射干渉計において、
    前記測定対象物における光の測定範囲を、当該測定範囲の短軸方向に拡大させる測定範囲拡大手段を備えることを特徴とする斜入射干渉計。
  2. 前記測定範囲拡大手段は、
    前記平行光化部と前記光束分割部との間に配置され、前記光源からの可干渉光を透過させて当該可干渉光の進行方向を平行移動させる光路シフト部材と、
    前記光路シフト部材を回動させる駆動部と、
    前記光路シフト部材を連続的に回動駆動させることにより、前記測定対象物上の照射領域を当該照射領域の短軸方向に連続的に平行移動させ、連続的に平行移動する前記照射領域の干渉縞を前記撮像部により前記光路シフト部材の移動周期よりも長い時間積分受光させる制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の斜入射干渉計。
  3. 前記駆動部は、前記光路シフト部材を所定角度往復回動駆動させることを特徴とする請求項2に記載の斜入射干渉計。
  4. 前記駆動部は、前記光路シフト部材を一方向に連続回転させることを特徴とする請求項2に記載の斜入射干渉計。
  5. 前記光路シフト部材の回転角に応じて開閉されるシャッタを備え、
    前記制御手段は、前記シャッタの開閉を制御して、連続的に平行移動する前記照射領域の干渉縞を前記撮像部に選択的に積分受光させることを特徴とする請求項4に記載の斜入射干渉計。
  6. 前記測定範囲拡大手段は、
    前記平行光化部と前記光束分割部との間に配置され、前記光源からの可干渉光を透過させて当該可干渉光の径の一方向のみを拡大させる光束径拡大部材であることを特徴とする請求項1に記載の斜入射干渉計。
  7. 前記光束径拡大部材は、アナモルフィックプリズムであることを特徴とする請求項6に記載の斜入射干渉計。
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