JP6953673B2 - 光測定装置および光軸調整方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光測定装置および光軸調整方法に関する。
近年の技術の発展に伴い、光の干渉を用いた種々の光測定装置が開発されている。光の干渉を利用する干渉計を基盤にした装置は様々な種類のものがあり、用途に応じて使い分けられている。簡単な構成で、高精度の平面測定、球面測定を行う目的では、フィゾー干渉計やマッハ・ツェンダ干渉計が使われてきた。
干渉計の一例として、フィゾー干渉計を用いたレーザ干渉装置が特許文献1に開示されている。特許文献1の図1および図2を参照すると、レーザ干渉装置は、レーザ光をビームスプリッタおよびコリメータレンズを介して基準原器に照射すると共に被検体にも照射して、基準原器の参照面および被検体の被検面からの反射光をコリメータレンズおよびビームスプリッタを介して半透明のスクリーンに集光させる。スクリーンの背後には、光路上に光点結像用レンズと干渉縞結像用レンズとが入れ替え可能に配置されており、光点結像用レンズの焦点位置に固体撮像用デバイスが設けられている。光点結像用レンズを用いてスクリーン上の光点画像を撮像し、干渉縞結像用レンズを用いてスクリーンを通過する干渉縞を観察する。
また、眼底の検査等の分野で、光コヒーレンストモグラフィー(OCT:Optical Coherence Tomography)の技術が広く活用されている。OCTは、生体表皮1〜2mmの深さの断層画像を約10μmの空間分解能で非侵襲的にイメージングできる技術である。OCTは、低コヒーレンス光を用いたマイケルソン干渉計を基本にしている。また、OCTは、生体組織に光を照射して組織内部から反射してくる直進光成分を選択的に検出し、これをもとにして2次元、3次元の断層イメージを構築する。
例えば、非特許文献1には、OCTの基本構成を示す概念図が記載されている。図1は、非特許文献1の図5.1を引用したものである。OCTの基本構成は、光源、参照光ミラー、ビームスプリッタおよび光検出器である。被測定物は、例えば、生体である。
光源は、近赤外域で、低コヒーレンス光を出射する。低コヒーレンス光は、時間的コヒーレンスが極めて低い光をいう。なお、光源は、例えば、スーパールミネセントダイオード(SLD:Super Luminescent Diode)で構成される。
図1に示されるように、光源は、低コヒーレンス光をビームスプリッタへ向けて出射する。このときの低コヒーレンス光は、例えば、中心波長850nm、スペクトルの半値全幅20nmとする。
光源からの光は、ビームスプリッタで二分される。ビームスプリッタで二分された光の一方は、参照ミラーへ向かい、参照ミラーで反射された後に、参照光Eとしてビームスプリッタへ再び戻ってくる。ビームスプリッタで二分された光の他方は、測定光として、被測定物へ照射される。被測定物の表面および内部から無数の反射光(信号光)E(例として、反射光EA、EB)がビームスプリッタへ戻ってくる。ビームスプリッタに戻ってきた参照光Eと反射光Eの各々半分は、光路が一致し、光検出器の手前で互いに干渉する。
ここで、図1に示されるように、信号光の伝搬方向に沿って、被測定物の表面および内部の特定の反射面をA、Bとする。ビームスプリッタを基準に、被測定物内の反射面Aと参照光ミラーの位置1が光学的に等距離であれば、参照光E1と反射光EAの正弦波振動の時間帯が重なり、両者は干渉する。この結果、光検出器は、参照光E1と反射光EAの干渉光を得る。次に、参照光E2と反射光EBの干渉光を得るためには、参照光ミラーをビームスプリッタから離れる方向へ、反射点Bと等距離となる位置2まで移動させる。このように、光検出器が、参照光ミラーを連続的に移動させて干渉光を検出することにより、光軸方向の反射光強度分布を得ることができる。
以上のように、光の干渉を用いた光測定装置は種々あり、その目的に応じた形態をとり、様々な工夫がなされている。
しかしながら、特許文献1に記載の技術においては、光軸調整時に用いる光点結像用レンズと、干渉縞を観察する干渉縞結像用レンズとを、光路上で入れ替え可能に配置する必要があるため、構成が複雑になり、部品点数が多くなるという問題点があった。また、光軸調整と干渉縞の観察の間に、毎回、これらのレンズを入れ替える作業が伴うため、被検体を頻繁に代えて測定する場合に、迅速な測定を行うことができないという問題点もあった。
このような問題点を解決するための技術の一例が、特許文献2に開示されている。特許文献2の図1に示すように、構成を簡素化することができ、光軸調整後に迅速に干渉縞観察を行うことができる干渉計に関する技術が特許文献2に開示されている。特許文献2に開示された発明によれば、参照レンズの参照面と被検体の被検面との光軸が一致している場合には、干渉光束がハーフミラー面および絞り板の開口を透過して、集光光学系によって集光され、撮像部によって、干渉縞の像が撮像される。
一方、参照レンズの参照面と被検体の被検面との光軸が一致していない場合には、参照面で反射された参照光と、被検面で反射された測定光との光軸がずれるため、少なくとも一方の光は、絞り板の反射面に到達して、ハーフミラー面側に反射される成分が発生する。この反射面での反射光成分は、ハーフミラー面に到達して、一部が絞り板の開口を透過し、集光光学系によって集光される。集光光学系は、ハーフミラー面を介して、絞り板の反射面と撮像部の撮像面とを共役の関係にするように設けられているので、撮像部では、絞り板の反射面での反射光成分の像を撮像することができる。このため、撮像部を通して、絞り板の開口に対する参照光および測定光の位置ずれを観察することができる。したがって、集光光学系を交換することなく、撮像部で撮像された画像に基づいて光軸調整時の観察と干渉縞の観察とを行うことができる。
また、干渉計の画像表示のための装置構成を簡素化し、干渉縞計測の作業性を向上することができる画像処理装置および干渉計測定システムが、特許文献3に開示されている。
特許文献3の図1を参照すると、画像処理装置は、アライメント用画像を撮影するアライメントカメラと、干渉縞画像を撮影する干渉縞カメラとを接続し、これらから送信される画像データを伝送する接続端子部と、伝送された画像データのうち、アライメント用画像および干渉縞画像のいずれかを選択するカメラ切替スイッチと、選択された画像データによる画像を表示する表示部と、干渉縞画像の画像データを解析する画像処理部と、カメラ切替スイッチによって干渉縞画像の画像データが選択されたときに、画像処理部によって解析された解析結果を干渉縞画像とともに表示部に表示する装置制御部と、を有する。
実開平3−97608号公報(第20頁、第1図、第2図) 特開2009−198205号公報(第1図) 特開2011−215084号公報(第1図)
次世代メディカル・レーザ応用技術調査専門委員会編、「バイオメディカルフォトニクス−生体医用光学の基礎と応用−」、社団法人電気学会、株式会社オーム社、2009年4月30日、pp.126−129
しかしながら、非特許文献1および特許文献1〜3に記載された光測定装置では、高い測定精度の維持が困難であった。その理由は、以下の通りである。
光学装置、特に空間系の光学装置においては、光学系の状態変化が大きく、長い期間にわたって光学部品の位置や光軸を維持し続けることは難しい。また、一度状態が変化した場合には、光学部品の位置や光軸を元に戻す調整に多くの時間を要する。これをもたらす要因は、光学機器や光学系を構成しているねじ等が、振動や重力によってゆるむことで位置や角度が変化することによる。それによって光源から出力される光の光軸や、その後の光路を構築する光学部品の状態や位置が当初と同じでなくなってしまう。
また、温度変化、環境や空調による風の影響から、空気の密度の違いによる屈折率の変化が発生し、系全体の状態も変化するため、微小な調整機構が備わっていることが望まれる。
例えば、特許文献2では、参照面反射光と被検面反射光とを重畳して干渉させて干渉光束を形成し、この干渉光束の干渉像を観察する干渉計が提案されているが、高い干渉度を維持するための具体的な方法は開示されていない。高い測定精度を維持することは困難である。また、特許文献3では、画像処理装置および干渉計測定システムについて、干渉計の画像表示のための装置構成が提案されているものの、光学部品や光軸の調整に関する具体的な方法は開示されていない。
本発明は上述したような技術が有する問題点を解決するためになされたものであり、高い測定精度を維持することを可能にした光測定装置および光軸調整方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の光測定装置は、
被測定物に光を照射する光源と、
前記被測定物からの前記光による透過光または反射光を二分した光の一方である第1の光の位相を変化させる位相変化部と、
前記二分した光の他方である第2の光の位相を維持する位相固定部と、
前記位相変化部より出力される前記第1の光または前記位相固定部より出力される前記第2の光の進行方向を調整する調整機構と、
前記位相変化部および前記位相固定部それぞれから出力された前記第1および第2の光を干渉させる合波部と、
前記合波部によって干渉した光を検出する撮像素子と、
前記位相変化部の位相変化動作および前記調整機構の光進行方向の調整動作をそれぞれ制御する制御部と、を有する。
前記制御部は、前記位相変化部にて前記第1の光の位相を変化させて前記撮像素子に第1の干渉像を検出させ、該撮像素子から出力された前記第1の干渉像を示す画像内の3点の明部の輝度値に基づいて、前記調整機構にて前記第1または第2の光の進行方向を調整する。
また、本発明の光軸調整方法は、被測定物に光を照射する光源と、前記被測定物からの前記光による透過光または反射光を二分した光の一方である第1の光の位相を変化させる位相変化部と、前記二分した光の他方である第2の光の位相を維持する位相固定部と、前記位相変化部より出力される前記第1の光または前記位相固定部より出力される前記第2の光の進行方向を調整するための調整機構と、前記位相変化部および前記位相固定部それぞれから出力された前記第1および第2の光を干渉させる合波部と、前記合波部によって干渉した光を検出する撮像素子と、を有する光測定装置の光軸調整方法であって、
前記位相変化部にて前記第1の光の位相を変化させて前記撮像素子に第1の干渉像を検出させ、
前記撮像素子から出力された前記第1の干渉像を示す画像内の3点の明部の輝度値に基づいて、前記調整機構にて前記第1または第2の光の進行方向を調整する。
本発明によれば、高い測定精度を維持できる。
関連技術における光コヒーレンストモグラフィーの構成を示す図である。 第1の実施形態の光測定装置の一構成例を示すブロック図である。 第1の実施形態の光測定装置の光学系の一構成例を示す図である。 図3に示す情報処理装置の一構成例を示すブロック図である。 第1の実施形態の光測定装置の光学系について別の構成例を示す図である。 図3に示した光測定装置において光軸調整方法を説明するための図である。 第1の実施形態における光軸調整方法の手順を示すフローチャートである。 図7に示す手順のステップS102における干渉像の検出画像の一例を示す模式図である。 図7に示す手順のステップS105における干渉像の検出画像の一例を示す模式図である。 図7に示す手順のステップS107における干渉像の検出画像の一例を示す模式図である。 第3の実施形態の光測定装置の光学系の要部の構成例を示す図である。
本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態の光測定装置の構成を説明する。図2は本実施形態の光測定装置の一構成例を示すブロック図である。
本実施形態の光測定装置は、重力波検出、光速度計測、スペクトル計測、基準長さの計測、および形状測定などに用いられる。ここでは、一例としてマイケルソン干渉計を適用した光測定装置の構成について説明する。
図2に示すように、光測定装置は、被測定物21に光を照射する光源11と、光源11から出力された光による被測定物21の透過光または反射光を分岐する分岐部31と、分岐された光の一方に位相変化を与える位相変化部41と、分岐された光の他方に位相変化を与えない位相固定部51と、位相変化部41から出力される光と位相固定部51から出力される光とを干渉させる合波部61と、合波部61で干渉した光を検出する検出部71と、検出部71で検出された干渉像の輝度値または光の強度の情報を記録し、調整機構を制御して分岐された光の少なくとも一方の進行方向の調整を行う制御部81とを有する。
図2において、光の進行方向を実線の矢印で示している。
光源11には、例えば、0.78μmから2.5μm程度の近赤外光を出力可能な光源が用いられる。ただし、使用される光の波長領域は、近赤外光に限らず、紫外光(0.01μm〜0.38μm程度)、可視光(0.38μm〜0.78μm程度)、中赤外光(2.5μm〜25μm程度)、または遠赤外光(25μm〜100μm程度)であってもよい。また、光源11にレーザ光源を用いてもよい。
被測定物21には、例えば液体や生体などが挙げられるが、光が透過や反射する物であれば、液体や生体に限らない。被測定物21を透過または反射した光は、分岐部31により二分される。
図3は本実施形態の光測定装置の光学系の一構成例を示す図である。なお、図2及び図3において、信号(又はデータ)の方向を一方向の矢印で示しているが、これは、信号(データ)の流れの方向を端的に示したものであり、双方向性を排除するものではない。
図3に示すように、被測定物21の透過光または反射光の進行方向には、ビームスプリッタ35が配置されている。本実施形態では、ビームスプリッタ35が図2に示した分岐部31および合波部61の役目を果たす。
本実施形態のように、分岐部31にビームスプリッタ35を用いた場合、ビームスプリッタ35で二分された光は別々の光路を進行する。一方の光路は位相変化を与える位相変化部41に相当し、他方の光路は位相変化を与えない位相固定部51に相当する。
位相変化部41では、ビームスプリッタ35で分岐された光の一方について、その光軸に対して45度に傾けて配置されたミラー42、43が移動ステージ45上に設けられている。位相固定部51では、ビームスプリッタ35で分岐された光の他方について、その光軸に対して45度に傾けて配置されたミラー52、53がステージ55上に設けられている。
ミラー52、53には、光軸に対してミラー52、53の向きを変えるための角度調整部152、153が設けられている。角度調整部152、153には、ミラー52、53を中心軸に沿って回転させるステッピングモータ(不図示)が設けられている。ミラー52、53の回転軸の一方が水平方向で、他方が垂直方向であることが望ましい。角度調整部152、153のそれぞれに設けられたステッピングモータ(不図示)とステッピングモータ403は信号線302を介して情報処理装置83と接続されている。
角度調整部152、153は情報処理装置83から受信する制御信号にしたがってステッピングモータ(不図示)を駆動させることで、ミラー52、53の角度を調整する。この角度の調整によって、ミラー53で反射される光の進行方向を調整する。角度調整部152、153は光の進行方向を調整するための調整機構である。調整機構は、干渉像を得る際に光軸の調整を行うためのものであり、ミラー52、53の向きを調整することで任意の方向の光軸を作り出すことが可能である。
移動ステージ45には移動機構46が設けられている。移動機構46は、移動ステージ45を保持する移動ガイド401と、移動ガイド401を貫通するねじ軸402と、ねじ軸402を回転させるステッピングモータ403とを有する。
移動機構46では、ステッピングモータ403が情報処理装置83から受信する制御信号にしたがって回転し、その回転に応じて移動ガイド401が水平方向(図3の左右方向)に移動する。これにより、位相変化部41を経由した光と位相固定部51を経由した光とが合波部61で干渉する際、これら光の位相が異なるように調整することが可能となる。
位相変化部41では、ビームスプリッタ35から入射した光をミラー42、43からなるミラー群により折り返す。ミラー群からの反射光は、ビームスプリッタ35に向かう。移動機構46によって移動ステージ45が移動すると、ミラー群の光軸方向に対する位置が変化する。ミラー群の位置が変化することによって位相変化部41の光路の長さが変化し、その結果、位相変化部41の光を位相固定部51からの光と合波部61で合波させたときに位相差が生じることになる。
合波部61は、位相変化部41と位相固定部51からの光を合波する。これにより、位相変化部41からの光と位相固定部51からの光が干渉する。
図3に示した構成によれば、被測定物21からの光は、ビームスプリッタ35で二分され、二分した光はそれぞれ折り返されて、ビームスプリッタ35に戻る。この場合、分岐部31と合波部61は同一の構成となる。
検出部71は、干渉像を検出するための撮像素子(不図示)を有する。合波部61で合波され、干渉した光は検出部71において検出される。図3に示すように、検出部71は、図2に示した制御部81を含む情報処理装置83と信号線301を介して接続されている。検出部71によって2次元で撮像された干渉像の輝度値の情報は、信号線301を介して制御部81に送信される。
図4は図3に示した情報処理装置の一構成例を示すブロック図である。なお、図4において、信号(又はデータ)の方向を一方向の矢印で示しているが、これは、信号(データ)の流れの方向を端的に示したものであり、双方向性を排除するものではない。
情報処理装置83は、例えば、パーソナルコンピュータである。図4に示すように、情報処理装置83は、記憶部84および演算部85を含む制御部81を有する。記憶部84は、例えば、フラッシュメモリおよびRAM(Random Access Memory)等の半導体メモリである。演算部85は、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。記憶部84は、本実施形態の光軸調整方法に関するプログラムおよび判定に用いられる閾値の情報を予め記憶する。また、記憶部84には、検出部71で検出される干渉像の輝度値等の情報が記録される。演算部85は記憶部84が記憶するプログラムにしたがって処理を実行する。制御部81による処理の詳細は後述する。
図4に示していないが、操作者が干渉像を観察できるように干渉像を表示する表示部、および操作者が指示を入力するための操作部が情報処理装置83に設けられていてもよい。
なお、本実施形態では、図3に示すように、光源11から出力される光が被測定物21を透過する透過光を測定する場合で説明するが、光源11を破線に示す位置に設け、被測定物21の反射光を測定してもよい。
また、本実施形態では、調整機構が位相固定部51に設けられている場合で説明するが、調整機構が位相変化部41に設けられていてもよく、位相固定部51および位相変化部41の両方に設けられていてもよい。調整機構を位相変化部41ではなく、位相固定部51側に設けた方が、位相が変化しないので光軸調整が複雑になることを抑制できるという利点がある。また、調整機構および移動機構46は図3に示した構成に限らない。
また、本実施形態では、位相変化部41の光路に2つのミラーを用いる場合で説明するが、2つのミラーの代わりにコーナーキューブミラーまたはコーナーキューブプリズムを用いてもよい。図5は本実施形態の光測定装置の光学系について別の構成例を示す図である。図5に示す構成では、図3に示したミラー42、43の代わりに、コーナーキューブミラー47が移動ステージ45の上に設けられている。コーナーキューブミラーまたはコーナーキューブプリズムを用いれば、分岐部31からの光の進行方向に対して正反対の方向に確実に光を戻すことができる。なお、図5において、信号(又はデータ)の方向を一方向の矢印で示しているが、これは、信号(データ)の流れの方向を端的に示したものであり、双方向性を排除するものではない。
また、本実施形態では、分岐部31としてビームスプリッタ35が用いられているが、用途によっては必ずしも光量を二分割してなくてもよい。
次に、本実施形態の光測定装置による光軸調整方法を説明する。
図6は図3に示した光測定装置において光軸調整方法を説明するための図である。図7は本実施形態における光軸調整方法の手順を示すフローチャートである。図8〜図10は図7に示す手順における干渉像計測時の検出画像の例を示す模式図である。なお、図6において、信号(又はデータ)の方向を一方向の矢印で示しているが、これは、信号(データ)の流れの方向を端的に示したものであり、双方向性を排除するものではない。
本実施形態の光軸調整方法は、検出部71で検出される干渉像の輝度値に基づいて、調整機構を制御して、位相固定部51における光の進行方向を調整するものである。
まず、移動ステージ45の位置について、位相変化部41の光路と位相固定部51の光路の長さが同等となる位置を初期位置とする。制御部81は、初期位置から検出部71がはじめて干渉像を検出する位置である基準位置まで、移動ステージ45を移動させて、位相変化部41の光路の長さを調整する。この移動ステージ45の基準位置における干渉像を制御部81が観察し、干渉像の輝度値を記録する(ステップS101)。この基準位置における干渉像が第1の干渉像に相当する。
次に、図8の干渉像の検出画像の例に示すように、制御部81は、干渉像の輝度値が最大になる第1の明部211を識別し、この第1の明部211を基準として一定の距離離れた第2の明部221、第3の明部231を決定する(ステップS102)。この第2の明部221と第3の明部231は、干渉像面内の均一性を確保する目的で抽出する点なので、第1の明部211を中心として、干渉像面内で可能な限り遠い距離の2点であることが望ましい。
制御部81は、第1の明部211から一定の距離離れた第1の暗部241を決定し、第1の明部211と第1の暗部241の輝度値の差(この値をD1とする)を記録する。制御部81は、値D1を後述の判定の基準となる値に決定する(ステップS103)。このとき、第1の明部211と第1の暗部241の距離は遠いほどよい。
続いて、制御部81は、第1の明部211、第2の明部221、第3の明部231の輝度値の差が最小になるように位相固定部51の光の進行方向を調整するために、ミラー52、53の角度を微調整する(ステップS104)。このとき、制御部81は、ミラー52、53の回転方向と回転角の情報を含む調整情報と、その調整に伴う第1の明部211、第2の明部221および第3の明部231の輝度値の変化を記録する。制御部81は、記録した調整情報および輝度値に基づいて、ミラー52、53の角度の調整方向に対する、第1の明部211、第2の明部221および第3の明部231の輝度値の変化の傾向を演算により求める。そして、制御部81は、第1の明部211と第2の明部221の輝度値の差と、第1の明部211と第3の明部231の輝度値の差が同程度に等しくなるまで、ミラー52、53の角度を調整する。
ステップS102と同様に、図9の干渉像の検出画像の例に示すように、制御部81は、干渉像の輝度値が最大になる第4の明部251と輝度値が最小になる第2の暗部261を識別する(ステップS105)。
図9に示す干渉像において、第4の明部251と第2の暗部261の輝度値の差(この値をD2とする)が最大になるように、制御部81は、ミラー52、53の角度を調整することで位相固定部51の光の進行方向を調整し、調整情報と共に第4の明部251と第2の暗部261の輝度値の差の変化を記録する。続いて、制御部81は、記録した調整情報と輝度値の情報に基づいて、位相固定部51の光の進行方向の調整に対する、第4の明部251と第2の暗部261の差の変化の傾向を演算により求め、この差が最大になるまで、位相固定部51の光の進行方向を調整する(ステップS106)。
その後、制御部81は、干渉像の明暗の縞が少なくとも1回以上反転するまで移動ステージ45を微動させる。干渉像の明暗の縞が少なくとも1回以上反転したときの移動ステージ45の位置を第1の変位位置とする。この位置において、制御部81は検出部71で検出された干渉像を観察し、干渉像の輝度値を記録する(ステップS107)。この第1の変位位置における干渉像は第2の干渉像に相当する。
さらに、図10の干渉像の検出画像の例に示すように、制御部81は、第1の変位位置において、干渉像の輝度値が最大になる第5の明部271と輝度値が最小になる第3の暗部281を画像解析により識別し、第5の明部271と第3の暗部281の輝度値の差(この値をD3とする)を記録する(ステップS108)。
ここで、制御部81は、第4の明部251と第2の暗部261の輝度値の差D2と、第5の明部271と第3の暗部281の輝度値の差D3との差分(この値をD4とする)が予め設定された閾値より、大きいか小さいかを判定する(ステップS109)。閾値は、判定の基準値とした値D1よりも少なくとも小さい必要がある。
制御部81は、上述の閾値よりも値D4が小さい場合、光軸の調整を終了し、値D4が閾値以上である場合、再びステップS104に戻って、光軸調整を繰り返す。
なお、図7に示した手順で光軸調整を行うのが望ましいが、第1の干渉像における第1の明部211、第2の明部221および第3の明部231の輝度値と、第2の干渉像における第5の明部271の輝度値に基づいて、位相固定部51における光の進行方向を調整してもよい。第1の明部211、第2の明部221および第3の明部231間の輝度値からはミラー52、53の角度のずれ(光の進行方向のずれ)が予測できる。また、第1の干渉像における明部の輝度値と第2の干渉像における明部の輝度値のずれから、移動ステージ45の移動方向のずれが予測できる。
また、ステップS104における、第1の明部211、第2の明部221、第3の明部231の輝度値の差が最小になるように光軸調整するだけでも、光軸調整に関して一定の効果を得ることができる。
本実施形態では、被測定物の透過光または反射光が分岐し、分岐した光の一方の位相が位相固定部において維持され、他方の光の位相が位相変化部において変化し、これらの光が合波部により干渉されることで干渉像が検出部で検出され、位相固定部または位相変化部には光の進行方向(光軸)を調整するための調整機構が設けられている。制御部が干渉像の輝度値に基づいて、光軸が正常な方向になるように調整機構を制御することで、光軸が調整され、より明暗度の高い干渉像を取得できる。
本実施形態の光測定装置では、明瞭な干渉像を得ることができるため、高い測定精度を維持できる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態による光測定装置は、第1の実施形態のものと基本的に同じ構成であるが、位相変化部41を経由する光の位相を連続的に変化させてスペクトル計測を行う点が第1の実施形態と異なる。
本実施形態の光測定装置の構成および動作を説明する。ここでは、第1の実施形態と異なる構成について詳しく説明し、第1の実施形態と同様な構成についての詳細な説明を省略する。
本実施形態の光測定装置においても、図7に示した手順で光軸調整が行われる。この光軸調整方法によれば、移動ステージ45を第1の変位位置に移動させたときの第2の干渉像が移動ステージ45を基準位置に移動させたときの第1の干渉像と同等になるように光軸が調整される。このような光軸調整が行われた光測定装置においては、基準位置から第1の変位位置への変位よりも大きく移動ステージ45を移動させた場合でも、第1の干渉像と同等の干渉像を維持することができる。
本実施形態の光測定装置では、分岐部31、位相変化部41、位相固定部51および合波部61によりマイケルソン干渉計が構成される。光源11には、例えば、中赤外光を出力可能な光源が用いられる。ただし、使用される光の波長領域は、中赤外光に限らず、紫外光、可視光、近赤外光、または遠赤外光であってもよい。また、光源11にレーザ光源を用いてもよい。
本実施形態の光測定装置では、光軸調整が行われた後に、移動ステージ45を連続的に移動させて位相変化部41の光の位相を連続的に変化させることで、フーリエ変換赤外分光法を適用したスペクトル計測を行う。
具体的には、制御部81が、移動ステージ45を連続的に移動させるとともに、検出部71によって2次元の画像として撮像された干渉像の画素毎の輝度値を、移動ステージ45の移動量(位相変化部41の移動量)と対応付けてデータとして連続的に記録する。ここで、「連続的に記録する」とは、予め決められた多数の離散的な位置に移動ステージ45を順次停止させ、移動量と各画素の輝度値とを含むデータを位置毎に記録することを意味する。制御部81は、記録したデータを画素毎にフーリエ変換することで、画素毎のスペクトルの情報を取得する。これにより、検出部71の撮像素子で検出された2次元画像のデータについて、面内のスペクトルの情報を取得できる。
本実施形態の光測定装置によれば、明瞭な干渉像を得ることができるため、高い測定精度の面内スペクトル情報を取得することができる。
なお、本実施形態の光測定装置は、スペクトル計測だけでなく、背景技術で述べたOCTにも適用することができる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態は、分岐部31、位相変化部41、位相固定部51および合波部61が第1の実施形態で説明した光測定装置とは異なる構成である。
本実施形態の光測定装置の構成を説明する。なお、本実施形態では、第1の実施形態で説明した光測定装置と異なる構成について詳しく説明し、第1の実施形態と同様な構成についての詳細な説明を省略する。
図11は本実施形態の光測定装置の要部の構成例を示す図である。
図11に示すように、本実施形態では、分岐部31にレンズ33を用い、合波部61にレンズ63を用いている。被測定物21からの透過光または反射光はレンズ33を通過する。レンズ33は、被測定物21からの透過光または反射光を平行光束として射出する。レンズ33を通過した光を二分し、一方の光が位相変化部48を進行し、他方の光が位相固定部58を進行する。位相変化部48および位相固定部58を進行する光のそれぞれをミラーで反射させ、位相変化部41側のミラーは移動ステージにより移動可能に構成されている。位相変化部48および位相固定部58それぞれを進行する光の光量は、レンズ33を通過した光の光量の半分であることが望ましい。第1の実施形態と同様、位相変化部48および位相固定部58の少なくとも一方には、光の進行方向を調整する調整機構が設けられている。
レンズ63が位相変化部48からの光と位相固定部58からの光を検出部71に集光することで、位相変化部48からの光と位相固定部58からの光が干渉し、検出部71は、その干渉した光を検出する。検出部71によって2次元で撮像された干渉像の輝度値の情報は、信号線301を介して制御部81に送信される。
なお、検出部71および制御部81の構成は第1の実施形態で説明した構成と同様であり、光源11は第2の実施形態で説明した構成と同様なため、これらの詳細な説明を省略する。また、本実施形態の光測定装置による光軸調整方法は、図7に示すフローチャートを参照して説明した手順と同様になるため、その詳細な説明を省略する。
本実施形態の光測定装置において、第1の実施形態と同様に、明瞭な干渉像を得ることができ、高い測定精度を維持できる。
なお、二分した光をミラーで反射させて別々の光路へ進行させているが、二分した光路を使用することは必須の要件ではない。例えば、図11に示した構成において、レンズ33からの平行光束の一部が位相変化部48を進行し、残りの部分が位相固定部58を進行する。位相変化部48として、例えば、光の位相を変調する光変調部を備えた空間光変調器を用いる。光変調部は、電気光学結晶(強誘電体結晶等)または液晶よりなり、制御部81は、光変調部の屈折率を変化させることで、位相変化部48を進行する光の位相を変化させることができる。この場合、ミラーや移動ステージを用いることなく、位相差を連続的に変化させることが可能である。ただし、この場合も、位相変化部48および位相固定部58の少なくとも一方には、光の進行方向を調整する調整機構が設けられている。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態は、第1の実施形態で説明した光測定装置において、干渉像の時間的変化にも対処可能にしたものである。
本実施形態の光測定装置の構成は、第1の実施形態で説明した光測定装置と同様なためその詳細な説明を省略する。本実施形態では、第1の実施形態と異なる構成および動作について詳しく説明する。
本実施形態でも、第1の実施形態と同様に、分岐部31、位相変化部41、位相固定部51および合波部61によりマイケルソン干渉計が構成される。第2の実施形態と同様、本実施形態においても、位相変化部41の移動ステージ45の位置を連続的に変化させて位相変化部41の光の位相を連続的に変化させることで、フーリエ変換赤外分光法の適用が可能である。
本実施形態では、図7に示した手順で光軸の調整を行った後、一定の時間経過後に再度、光軸の調整を行う。以下に、その理由と方法を具体的に説明する。
背景技術の課題の欄で説明したように、光学機器や光学系を構成しているねじ等が、振動や重力によってゆるむことで位置や角度の変化が発生する。そのため、光源から出力される光の光軸や、その後の光路を構築する光学部品の状態や位置が調整直後の状態と同じでなくなってしまう。特に、空間系の光学装置においては、光学系の状態変化が大きく、長い期間にわたって光学部品の位置や光軸を維持し続けることは難しい。また、温度変化、環境や空調による風の影響から、空気の密度の違いによる屈折率の変化が発生し、系全体の状態も変化する。そのため、一定の時間経過後に再度干渉像を観察して、光学系の状態を確認し続けることが望ましい。よって、光測定装置に対して、図7に示した処理を定期的に実行させることが望ましい。その方法の一例を具体的に説明する。
制御部81は、図7のステップS104における、第1の明部211、第2の明部221および第3の明部231の輝度値の記録と、ステップS108における、第5の明部271と第3の暗部281の輝度値の記録を、任意の時間間隔で行う。これら5つの輝度値の記録のための時間間隔は、光測定装置が置かれている環境と、求められる測定精度等によって勘案され、決定される。
第1の明部211、第2の明部221および第3の明部231の輝度値の変動からはミラー52、53の角度の変化(光の進行方向のずれ)の傾向が導きだせる。また、第5の明部271と第3の暗部281の輝度値の変動からは移動ステージ45の移動方向の変化の傾向が導きだせる。一定の周期で図7に示した処理を実行することで、光学系を正常な状態で維持することができ、その結果、高い測定精度を維持することができる。
本実施形態の光測定装置では、長期間に渡って明瞭な干渉像を得ることができ、高い測定精度を維持できる。
なお、上述の第1〜第4の実施形態の光軸調整方法では、被測定物21からの透過光または反射光を用いた場合で説明したが、被測定物21がない状態で、光源11から出力される光を分岐部31に直接に入力し、予め光軸調整を行ってもよい。図3に示した光学系で説明すると、実線で示す光源11から出力される光を直接にビームスプリッタ35に入力して図7に示した手順を実行する。図3に示した光学系において、被測定物21の位置にミラーを置き、破線で示す光源11から出力された光をミラーで反射させてビームスプリッタ35に入力し、図7に示した手順を実行してもよい。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2016年8月18日に出願された日本出願特願2016−160516を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
11 光源
21 被測定物
31 分岐部
41 位相変化部
51 位相固定部
61 合波部
71 検出部
81 制御部

Claims (10)

  1. 被測定物に光を照射する光源と、
    前記被測定物からの前記光による透過光または反射光を二分した光の一方である第1の光の位相を変化させる位相変化部と、
    前記二分した光の他方である第2の光の位相を維持する位相固定部と、
    前記位相変化部より出力される前記第1の光または前記位相固定部より出力される前記第2の光の進行方向を調整する調整機構と、
    前記位相変化部および前記位相固定部それぞれから出力された前記第1および第2の光を干渉させる合波部と、
    前記合波部によって干渉した光を検出する撮像素子と、
    前記位相変化部の位相変化動作および前記調整機構の光進行方向の調整動作をそれぞれ制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記位相変化部にて前記第1の光の位相を変化させて前記撮像素子に第1の干渉像を検出させ、該撮像素子から出力された前記第1の干渉像を示す画像内の3点の明部の輝度値に基づいて、前記調整機構にて前記第1または第2の光の進行方向を調整する、光測定装置。
  2. 請求項1に記載の光測定装置において、
    前記制御部は、前記位相変化部にて前記第1の光の位相を変化させて前記撮像素子に前記第1の干渉像とは別の干渉像である第2の干渉像を検出させ、該撮像素子から出力された前記第2の干渉像を示す画像において、輝度値が最大となる明部と最小となる暗部を識別し、該明部および該暗部の輝度値に基づいて前記進行方向を調整する、光測定装置。
  3. 請求項2に記載の光測定装置において、
    前記制御部は、前記第1の干渉像内の3点の明部の輝度値と、前記第2の干渉像における明部の輝度値とに基づいて前記進行方向を調整する、光測定装置。
  4. 請求項2または3に記載の光測定装置において、
    前記制御部は、一定の周期で、前記第1の干渉像を示す画像内の3点の明部の輝度値と、前記第2の干渉像を示す画像における輝度値が最大となる明部と最小となる暗部それぞれの輝度値を記録し、記録した輝度値に基づいて前記進行方向を調整する、光測定装置。
  5. 請求項2から4のいずれか1項に記載の光測定装置において、
    前記被測定物からの前記透過光または反射光を分岐する分岐部を備え、前記分岐部で分岐された一方の光が前記第1の光であり、前記分岐部で分岐された他方の光が前記第2の光である、光測定装置。
  6. 請求項5に記載の光測定装置において、
    前記制御部は、前記光源から出力された光が前記被測定物を介さずに前記分岐部に入力される状態における前記第1の干渉像を示す画像内の3点の明部の輝度値に基づいて、前記進行方向を予め調整する、光測定装置。
  7. 請求項5または6に記載の光測定装置において、
    前記分岐部、前記位相変化部、前記位相固定部および前記合波部によりマイケルソン干渉計型測定装置が構成される、光測定装置。
  8. 請求項2から4のいずれか1項に記載の光測定装置において、
    前記被測定物からの前記透過光または反射光を平行光束に変換する第1のレンズを備え、
    前記第1のレンズからの前記平行光束が前記第1および第2の光に二分され、
    前記合波部は、前記第1および第2の光を前記撮像素子上に集光する第2のレンズよりなる、光測定装置。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の光測定装置において、
    前記制御部は、前記第1の光の位相を連続的に変化させながら、該位相の変化に対応して前記撮像素子により撮像された干渉像の画素毎の輝度値を取得し、前記干渉像の画素毎の輝度値のデータをフーリエ変換してスペクトルを求める、光測定装置。
  10. 被測定物に光を照射する光源と、前記被測定物からの前記光による透過光または反射光を二分した光の一方である第1の光の位相を変化させる位相変化部と、前記二分した光の他方である第2の光の位相を維持する位相固定部と、前記位相変化部より出力される前記第1の光または前記位相固定部より出力される前記第2の光の進行方向を調整するための調整機構と、前記位相変化部および前記位相固定部それぞれから出力された前記第1および第2の光を干渉させる合波部と、前記合波部によって干渉した光を検出する撮像素子とを有する光測定装置の光軸調整方法であって、
    前記位相変化部にて前記第1の光の位相を変化させて前記撮像素子に第1の干渉像を検出させ、
    前記撮像素子から出力された前記第1の干渉像を示す画像内の3点の明部の輝度値に基づいて、前記調整機構にて前記第1または第2の光の進行方向を調整する、光軸調整方法。
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