JP2009198205A - 干渉計 - Google Patents
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Abstract
【課題】干渉計において、構成を簡素化することができ、光軸調整後に迅速に干渉縞観察を行うことができるようにする。
【解決手段】レーザ光源2からのレーザ光L1を参照レンズ6の参照面6aと被検体20の被検面20aとに照射し、参照面反射光L4と被検面反射光L3とを重畳して干渉させて干渉光束を形成し、この干渉光束の干渉縞の像を観察する干渉計1であって、干渉光束の入射方向側の表面が反射面9bとされ、その中心部に干渉光束を透過させる開口9aが形成された絞り板9と、干渉光束の光路上で、絞り板9の反射面9bと対向して配置されたハーフミラー面8aと、絞り板9の開口9aを透過した光を集光する撮像レンズ10と、撮像素子11とを備え、撮像レンズ10は、ハーフミラー面8aを介して、反射面9bと撮像面11aとを共役の関係にするように設けられた構成とする。
【選択図】図1
【解決手段】レーザ光源2からのレーザ光L1を参照レンズ6の参照面6aと被検体20の被検面20aとに照射し、参照面反射光L4と被検面反射光L3とを重畳して干渉させて干渉光束を形成し、この干渉光束の干渉縞の像を観察する干渉計1であって、干渉光束の入射方向側の表面が反射面9bとされ、その中心部に干渉光束を透過させる開口9aが形成された絞り板9と、干渉光束の光路上で、絞り板9の反射面9bと対向して配置されたハーフミラー面8aと、絞り板9の開口9aを透過した光を集光する撮像レンズ10と、撮像素子11とを備え、撮像レンズ10は、ハーフミラー面8aを介して、反射面9bと撮像面11aとを共役の関係にするように設けられた構成とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、干渉計に関する。
従来、同一光源からの可干渉光を参照レンズの参照面と被検体の被検面とに照射し、参照面で反射された参照光と被検面で反射された測定光とを重畳して干渉させて干渉光束を形成し、この干渉光束の干渉縞の像を観察する干渉計が、種々知られている。
例えば、特許文献1には、このような干渉計の一例として、フィゾー干渉計の構成を有するレーザ干渉装置が記載されている。
このレーザ干渉装置は、レーザ光源からのレーザ光をビームスプリッタで反射させて、コリメータレンズで平行光として、基準原器に照射するとともに、基準原器を通して被検体に照射し、基準原器の参照面および被検体の被検面からの反射光をコリメータレンズで集光して、ビームスプリッタを通して半透明のスクリーンに集光させる。スクリーンの背後には、光路上に光点結像用レンズと干渉縞結像用レンズとが入れ替え可能に設けられるとともに、光点結像用レンズの焦点位置に固体撮像デバイスが設けられている。そして、光点結像用レンズによってスクリーン上の光点画像が撮像され、干渉縞結像用レンズによって、スクリーンの貫通孔を透過した光による干渉縞の像が撮像できるようになっている。
このレーザ干渉装置では、基準原器、被検体の光軸の位置関係が調整されていない場合、参照面および被検面からの反射光は、スクリーン上の貫通孔からずれた位置に別々の光点を形成する。そのため、光点結像用レンズを光路上に配置して、これらの光点を撮像し、この画像を見ながら、貫通孔に重なるように、基準原器および被検体の光軸調整を行う。そして、これら光点が貫通孔に重なったら、光点結像用レンズに代えて干渉縞結像用レンズを配置して、干渉縞画像の撮像を行い、干渉縞を観察する。
実開平3−97608号公報
例えば、特許文献1には、このような干渉計の一例として、フィゾー干渉計の構成を有するレーザ干渉装置が記載されている。
このレーザ干渉装置は、レーザ光源からのレーザ光をビームスプリッタで反射させて、コリメータレンズで平行光として、基準原器に照射するとともに、基準原器を通して被検体に照射し、基準原器の参照面および被検体の被検面からの反射光をコリメータレンズで集光して、ビームスプリッタを通して半透明のスクリーンに集光させる。スクリーンの背後には、光路上に光点結像用レンズと干渉縞結像用レンズとが入れ替え可能に設けられるとともに、光点結像用レンズの焦点位置に固体撮像デバイスが設けられている。そして、光点結像用レンズによってスクリーン上の光点画像が撮像され、干渉縞結像用レンズによって、スクリーンの貫通孔を透過した光による干渉縞の像が撮像できるようになっている。
このレーザ干渉装置では、基準原器、被検体の光軸の位置関係が調整されていない場合、参照面および被検面からの反射光は、スクリーン上の貫通孔からずれた位置に別々の光点を形成する。そのため、光点結像用レンズを光路上に配置して、これらの光点を撮像し、この画像を見ながら、貫通孔に重なるように、基準原器および被検体の光軸調整を行う。そして、これら光点が貫通孔に重なったら、光点結像用レンズに代えて干渉縞結像用レンズを配置して、干渉縞画像の撮像を行い、干渉縞を観察する。
しかしながら、上記のような従来の干渉計には、以下のような問題があった。
特許文献1に記載の技術では、光軸調整時に用いる光点結像用レンズと、干渉縞を観察する干渉縞結像用レンズとを備え、これらを光路上で入れ替え可能に配置する必要がある。そのため、構成が複雑になり、部品点数が多くなってしまうという問題がある。
また、光軸調整と干渉縞の観察の間に、毎回、これらのレンズを入れ替える作業が伴うため、被検体を頻繁に代えて測定する場合に、迅速な測定を行うことができないという問題がある。
特許文献1に記載の技術では、光軸調整時に用いる光点結像用レンズと、干渉縞を観察する干渉縞結像用レンズとを備え、これらを光路上で入れ替え可能に配置する必要がある。そのため、構成が複雑になり、部品点数が多くなってしまうという問題がある。
また、光軸調整と干渉縞の観察の間に、毎回、これらのレンズを入れ替える作業が伴うため、被検体を頻繁に代えて測定する場合に、迅速な測定を行うことができないという問題がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、構成を簡素化することができ、光軸調整後に迅速に干渉縞観察を行うことができる干渉計を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、同一光源からの可干渉光を参照レンズの参照面と被検体の被検面とに照射し、前記参照面で反射された参照光と前記被検面で反射された測定光とを重畳して干渉させて干渉光束を形成し、該干渉光束の干渉縞の像を観察する干渉計であって、前記干渉光束の入射方向側の表面が反射面とされ、該反射面の中心部に、前記干渉光束を透過させる開口が形成された絞り板と、前記干渉光束の光路上で、前記絞り板の前記反射面と対向して配置されたハーフミラー面と、該絞り板の前記開口を透過した光を集光する集光光学系と、該集光光学系によって集光された光を撮像する撮像部とを備え、前記集光光学系は、前記ハーフミラー面を介して、前記絞り板の前記反射面と前記撮像部の撮像面とを共役の関係にするように設けられ構成とする。
この発明によれば、参照レンズの参照面と被検体の被検面との光軸が一致している場合には、干渉光束がハーフミラー面および絞り板の開口を透過して、集光光学系によって集光され、撮像部によって、干渉縞の像が撮像される。
一方、参照レンズの参照面と被検体の被検面との光軸が一致していない場合には、参照面で反射された参照光と、被検面で反射された測定光との光軸がずれるため、少なくとも一方の光は、絞り板の反射面に到達して、ハーフミラー面側に反射される成分が発生する。この反射面での反射光成分は、ハーフミラー面に到達して、一部が絞り板の開口を透過し、集光光学系によって集光される。集光光学系は、ハーフミラー面を介して、絞り板の反射面と撮像部の撮像面とを共役の関係にするように設けられているので、撮像部では、絞り板の反射面での反射光成分の像を撮像することができる。このため、撮像部を通して、絞り板の開口に対する参照光および測定光の位置ずれを観察することができる。
したがって、集光光学系を交換することなく、撮像部で撮像された画像に基づいて光軸調整時の観察と干渉縞の観察とを行うことができる。
この発明によれば、参照レンズの参照面と被検体の被検面との光軸が一致している場合には、干渉光束がハーフミラー面および絞り板の開口を透過して、集光光学系によって集光され、撮像部によって、干渉縞の像が撮像される。
一方、参照レンズの参照面と被検体の被検面との光軸が一致していない場合には、参照面で反射された参照光と、被検面で反射された測定光との光軸がずれるため、少なくとも一方の光は、絞り板の反射面に到達して、ハーフミラー面側に反射される成分が発生する。この反射面での反射光成分は、ハーフミラー面に到達して、一部が絞り板の開口を透過し、集光光学系によって集光される。集光光学系は、ハーフミラー面を介して、絞り板の反射面と撮像部の撮像面とを共役の関係にするように設けられているので、撮像部では、絞り板の反射面での反射光成分の像を撮像することができる。このため、撮像部を通して、絞り板の開口に対する参照光および測定光の位置ずれを観察することができる。
したがって、集光光学系を交換することなく、撮像部で撮像された画像に基づいて光軸調整時の観察と干渉縞の観察とを行うことができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の干渉計において、前記絞り板の反射面は、前記ハーフミラー面側に開いた凹面形状を備える構成とする。
この発明によれば、絞り板の反射面がハーフミラー面側に開いた凹面形状を有するため、絞り板の反射面で反射される光が、ハーフミラー面側に向かって効率よく反射され、光軸から離れる方向に反射されることで光量損失となる光を低減することができる。その結果、集光光学系に入射する光量を向上することができる。
この発明によれば、絞り板の反射面がハーフミラー面側に開いた凹面形状を有するため、絞り板の反射面で反射される光が、ハーフミラー面側に向かって効率よく反射され、光軸から離れる方向に反射されることで光量損失となる光を低減することができる。その結果、集光光学系に入射する光量を向上することができる。
請求項3に記載の発明では、請求項1または2に記載の干渉計において、前記参照面および前記被検面に照射される前記可干渉光と、前記干渉光束との間の光路を分岐するビームスプリッタを備え、前記ハーフミラー面は、前記ビームスプリッタの前記干渉光束の出射面に形成された構成とする。
この発明によれば、ハーフミラー面をビームスプリッタの干渉光束の出射面に形成するため、ハーフミラー面をビームスプリッタと別部材上に形成する場合に比べて簡素な構成とすることができる。
この発明によれば、ハーフミラー面をビームスプリッタの干渉光束の出射面に形成するため、ハーフミラー面をビームスプリッタと別部材上に形成する場合に比べて簡素な構成とすることができる。
請求項4に記載の発明では、請求項1〜3のいずれかに記載の干渉計において、前記絞り板の反射面に前記可干渉光と異なる波長の照明光を照射する補助照明部を備え、前記絞り板は、前記反射面上に前記補助照明部からの照明光によって発光するマークが形成された構成とする。
この発明によれば、補助照明部によって、絞り板の反射面を可干渉光と異なる波長の照明光を照射することによって、マークが発光するので、反射面上での位置の識別をより容易に行うことができ、光軸調整の作業効率を向上することができる。
この発明によれば、補助照明部によって、絞り板の反射面を可干渉光と異なる波長の照明光を照射することによって、マークが発光するので、反射面上での位置の識別をより容易に行うことができ、光軸調整の作業効率を向上することができる。
本発明の干渉計によれば、集光光学系によってハーフミラー面を介して、絞り板の反射面の画像を撮像することができるので、単一の集光光学系によって光軸調整時の観察および干渉縞の観察を行えるため、構成を簡素化することができ、光軸調整後に迅速に干渉縞観察を行うことができるという効果を奏する。
以下では、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。すべての図面において、実施形態が異なる場合であっても、同一または相当する部材には同一の符号を付し、共通する説明は省略する。
本発明の実施形態に係る干渉計について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る干渉計の概略構成を干渉縞観察時の光線とともに示す模式的な構成図である。図2は、本発明の実施形態に係る干渉計に用いる絞り板の図1におけるA視の平面図である。
図1は、本発明の実施形態に係る干渉計の概略構成を干渉縞観察時の光線とともに示す模式的な構成図である。図2は、本発明の実施形態に係る干渉計に用いる絞り板の図1におけるA視の平面図である。
本実施形態の干渉計1は、図1に示すように、被検体20の被検面20aの形状を干渉縞によって観察したり、計測したりするフィゾー干渉計である。
干渉計1の概略構成は、図1に示すように、被検体保持ステージ7、レーザ光源2(光源)、偏光ビームスプリッタ3、1/4波長板4、コリメータレンズ5、参照レンズ6、参照レンズ移動機構15、偏光板8、絞り板9、撮像レンズ10(集光光学系)、撮像素子11(撮像部)、および表示部13からなる。
このうち、撮像素子11、撮像レンズ10、絞り板9、偏光板8、偏光ビームスプリッタ3(ビームスプリッタ)、1/4波長板4、コリメータレンズ5、参照レンズ6、および被検体保持ステージ7は、干渉計1の光軸Oに沿って、この順に配列されている。
なお、図1では、一例として、被検面20aが凹面の場合の例を描いているが、参照レンズ6を変更することで、凸面や平面など適宜の曲率半径を有する光学素子の干渉縞の観察、計測を行うことができる。
干渉計1の概略構成は、図1に示すように、被検体保持ステージ7、レーザ光源2(光源)、偏光ビームスプリッタ3、1/4波長板4、コリメータレンズ5、参照レンズ6、参照レンズ移動機構15、偏光板8、絞り板9、撮像レンズ10(集光光学系)、撮像素子11(撮像部)、および表示部13からなる。
このうち、撮像素子11、撮像レンズ10、絞り板9、偏光板8、偏光ビームスプリッタ3(ビームスプリッタ)、1/4波長板4、コリメータレンズ5、参照レンズ6、および被検体保持ステージ7は、干渉計1の光軸Oに沿って、この順に配列されている。
なお、図1では、一例として、被検面20aが凹面の場合の例を描いているが、参照レンズ6を変更することで、凸面や平面など適宜の曲率半径を有する光学素子の干渉縞の観察、計測を行うことができる。
被検体保持ステージ7は、被検体20を、被検面20aが参照レンズ6に対向する状態に保持する保持台であり、例えば送りネジやアクチュエータなどを備えるステージ移動機構14によって支持されている。
そして、ステージ移動機構14を手動または自動で駆動することにより、被検体20の光軸Oに沿う方向の位置および光軸Oに対する傾斜角を調整できるようになっている。
そして、ステージ移動機構14を手動または自動で駆動することにより、被検体20の光軸Oに沿う方向の位置および光軸Oに対する傾斜角を調整できるようになっている。
レーザ光源2は、被検体20および参照レンズ6に照射するコヒーレントなレーザ光L1(可干渉光)を、発散光として発生する光源であり、偏光ビームスプリッタ3の側方に配置されている。レーザ光L1の波長は、撮像素子11に感度を有する波長であれば特に限定されない。
また、レーザ光源2の構成は、特に限定されないが、本実施形態では、偏光方向によって光路の分岐を行うために直線偏光のレーザダイオードを採用し、レーザ光L1の偏光方向が図1の紙面垂直方向となるように配置している。
また、レーザ光源2の構成は、特に限定されないが、本実施形態では、偏光方向によって光路の分岐を行うために直線偏光のレーザダイオードを採用し、レーザ光L1の偏光方向が図1の紙面垂直方向となるように配置している。
偏光ビームスプリッタ3は、4つの側面3b、3c、3d、3eがこの順に隣接された四角柱状部材であり、内部には、側面3b、3cのなす稜線と側面3d、3eのなす稜線を含む平面上に、S偏光成分を略100%反射し、P偏光成分を略100%透過する偏光反射率特性を有するビームスプリッタ面3aが形成されている。
偏光ビームスプリッタ3は、側面3b、3cが光軸Oに対して交差し、レーザ光源2からのレーザ光L1が側面3cから入射する配置とされている。そして、レーザ光源2、ビームスプリッタ面3aの位置関係は、側面3cから入射したレーザ光L1が、ビームスプリッタ面3aによって反射されて、光軸Oに沿って進むように設定されている。
ここで、レーザ光L1は、ビームスプリッタ面3aに対してS偏光の光として入射するため、ビームスプリッタ面3aで略100%反射され、レーザ光L2として側面3dから出射される。
偏光ビームスプリッタ3は、側面3b、3cが光軸Oに対して交差し、レーザ光源2からのレーザ光L1が側面3cから入射する配置とされている。そして、レーザ光源2、ビームスプリッタ面3aの位置関係は、側面3cから入射したレーザ光L1が、ビームスプリッタ面3aによって反射されて、光軸Oに沿って進むように設定されている。
ここで、レーザ光L1は、ビームスプリッタ面3aに対してS偏光の光として入射するため、ビームスプリッタ面3aで略100%反射され、レーザ光L2として側面3dから出射される。
1/4波長板4は、レーザ光L1の波長光に対する1/4波長板であり、この波長光に対する偏光を、直線偏光を円偏光に、円偏光を直線偏光に変換するものである。
1/4波長板4は、偏光ビームスプリッタ3の側面3dに対向するように配置されている。
1/4波長板4は、偏光ビームスプリッタ3の側面3dに対向するように配置されている。
コリメータレンズ5は、側面3dから出射され、1/4波長板4を透過したレーザ光L2を平行光束にするレンズまたはレンズ群からなる光学系であり、レンズ光軸が干渉計1の光軸Oに一致されている。すなわち、コリメータレンズ5の焦点は、1/4波長板4、偏光ビームスプリッタ3、レーザ光源2が配列され、ビームスプリッタ面3aによって屈曲されてなる光路上で、レーザ光源2の発光点に一致されている。
コリメータレンズ5の構成は、本実施形態では、一例として2枚のレンズからなる場合の例を図示している。
コリメータレンズ5の構成は、本実施形態では、一例として2枚のレンズからなる場合の例を図示している。
参照レンズ6は、コリメータレンズ5によって平行光束とされたレーザ光L2を透過して被検体保持ステージ7上に保持された被検体20の被検面20aに垂直入射させるとともに、被検面20aに対向して配置された参照面6aにおいて一部のレーザ光L2を反射して光路を逆進させるようにしたレンズまたはレンズ群である。
以下では、レーザ光L2のうち、被検面20aで反射された光を被検面反射光L3(測定光)、参照面6aで反射された光を参照面反射光L4(参照光)と称する。
参照レンズ6は、被検面20aの形状に応じて交換する必要があるため、不図示の保持部材によって着脱可能に保持されている。
以下では、レーザ光L2のうち、被検面20aで反射された光を被検面反射光L3(測定光)、参照面6aで反射された光を参照面反射光L4(参照光)と称する。
参照レンズ6は、被検面20aの形状に応じて交換する必要があるため、不図示の保持部材によって着脱可能に保持されている。
参照レンズ移動機構15は、参照レンズ6を不図示の保持部材を介して移動可能に保持するもので、例えば送りネジやアクチュエータなどを備え、少なくとも、光軸Oに対する傾きを調整できるようになっている。
偏光板8は、一定方向の偏光成分を透過させる偏光子であり、偏光ビームスプリッタ3の側面3bに対向して配置され、本実施形態では不図示の回転機構によって光軸O回りに回転可能に保持されている。
また、偏光板8は、絞り板9側の表面(偏光ビームスプリッタ3の側面3bに対向する表面と反対側の表面)に、例えば、真空蒸着などによってハーフミラーコートが施されたハーフミラー面8aが形成されている。
一方、ハーフミラー面8aの裏面となる偏光ビームスプリッタ3の側面3bに対向する表面8bには、反射防止コートが施されている。
ハーフミラー面8aは、レーザ光L1の波長光を反射光と透過光とに分割するものであり、反射率、透過率は、文字通り50%に限定されるものではない。明るい干渉縞の映像を取得するためには、反射率よりも透過率を大きくとる方が望ましい。
ただし、後述するように、ハーフミラー面8aでの反射光は、干渉計1の光軸調整に用いるので、光軸調整の作業性を考慮して、反射率があまり小さくなりすぎないようにする必要がある。分光特性を変えて試したところ、干渉縞映像の明るさと光軸調整の作業性とのバランスが良好となるようなハーフミラーコートの好ましい分光特性は、反射率が10%〜20%、透過率が90%〜80%であった。
また、偏光板8は、絞り板9側の表面(偏光ビームスプリッタ3の側面3bに対向する表面と反対側の表面)に、例えば、真空蒸着などによってハーフミラーコートが施されたハーフミラー面8aが形成されている。
一方、ハーフミラー面8aの裏面となる偏光ビームスプリッタ3の側面3bに対向する表面8bには、反射防止コートが施されている。
ハーフミラー面8aは、レーザ光L1の波長光を反射光と透過光とに分割するものであり、反射率、透過率は、文字通り50%に限定されるものではない。明るい干渉縞の映像を取得するためには、反射率よりも透過率を大きくとる方が望ましい。
ただし、後述するように、ハーフミラー面8aでの反射光は、干渉計1の光軸調整に用いるので、光軸調整の作業性を考慮して、反射率があまり小さくなりすぎないようにする必要がある。分光特性を変えて試したところ、干渉縞映像の明るさと光軸調整の作業性とのバランスが良好となるようなハーフミラーコートの好ましい分光特性は、反射率が10%〜20%、透過率が90%〜80%であった。
絞り板9は、図1、2に示すように、偏光板8のハーフミラー面8aに対向して配置された外径D2を有する略円板状部材であり、ハーフミラー面8a側には、凹形状の反射面9bが形成され、反射面9bの中心部に設けられた開口径D1を有する円孔からなる開口9aが形成され、この開口9aから厚さ方向に拡径して貫通する貫通孔9cが形成されている。
開口9aは光軸O上のコリメータレンズ5の焦点位置に配置されており、これにより、絞り板9は共焦点光学系を構成している。
開口9aの大きさは、開口9aにおける回折の影響と撮像レンズ10の収差を考慮すると、Fナンバーが10程度となる大きさが好ましい。例えば、撮像素子11として、1/3インチサイズのデバイスを用いる場合、撮像レンズ10の焦点距離は、10mm程度とすることが多いので、この場合、Fナンバーを10程度にするには、開口9aの開口径D1を約1mmとすればよい。
本実施形態では、一例として、外径D2が15mm、開口径D1が1mmの絞り板9を採用している。
開口9aの大きさは、開口9aにおける回折の影響と撮像レンズ10の収差を考慮すると、Fナンバーが10程度となる大きさが好ましい。例えば、撮像素子11として、1/3インチサイズのデバイスを用いる場合、撮像レンズ10の焦点距離は、10mm程度とすることが多いので、この場合、Fナンバーを10程度にするには、開口9aの開口径D1を約1mmとすればよい。
本実施形態では、一例として、外径D2が15mm、開口径D1が1mmの絞り板9を採用している。
また、本実施形態の反射面9bは、偏光板8を透過した光のうち、開口9aからずれた位置に集光される光を、ハーフミラー面8aを介することで貫通孔9cを通して絞り板9の裏面側に導いて撮像素子11で観察できるようにするために設けられている。
そのため、反射面9bは、ある程度、散乱光が発生する反射面であれば、どのような反射面でもよい。例えば、ガラスミラーに比べて面粗さが粗い反射面や、金属を切削加工して光沢面に仕上げた反射面や、それらの面に反射膜コートを施した反射面や、滑らかな表面を塗装した反射面などを採用することができる。
本実施形態では、金属材料を切削加工して、反射率35%程度の光沢面に仕上げたものを採用している。
そのため、反射面9bは、ある程度、散乱光が発生する反射面であれば、どのような反射面でもよい。例えば、ガラスミラーに比べて面粗さが粗い反射面や、金属を切削加工して光沢面に仕上げた反射面や、それらの面に反射膜コートを施した反射面や、滑らかな表面を塗装した反射面などを採用することができる。
本実施形態では、金属材料を切削加工して、反射率35%程度の光沢面に仕上げたものを採用している。
反射面9bの曲率半径Rは、本実施形態では、開口9aの中心とハーフミラー面8aとの距離をd1としたとき、距離d1の2倍に設定している。この場合、反射面9bで反射されてハーフミラー面8aを介して開口9aを透過する光路の主光線は、反射面9bに対して入射角0°で入射する光線になっており、反射面9bに対する入射角が0°近傍の光線は、反射面9b上のどこに入射しても開口9aを透過できることを意味する。したがって、光軸Oに対して0°に近い傾斜をなして反射面9bに入射する光束に関しては、反射面9bが鏡面であっても、開口9aに導くことができる。
撮像レンズ10は、絞り板9と撮像素子11との間に光軸Oと同軸に配置され、絞り板9の開口9aを透過した光を集光する集光光学系である。本実施形態では、焦点距離fIMが10mm、結像倍率βが0.2の単玉の結像レンズを採用している。
撮像素子11は、撮像レンズ10によって集光された光を光電変換して、撮像するものであり、例えば、CCDやCMOS撮像デバイスなどを採用することができる。本実施形態では、一例として、撮像素子11には、1/3インチサイズのCMOS撮像デバイスを採用している。
また、干渉縞のゴースト像を防止するために、撮像素子11は、撮像面11aを覆うカバーガラスを設けないイメージャーのみの構成としている。そして、絞り板9、撮像レンズ10、および撮像素子11は、密閉構造を有する撮像ユニット筐体12内に一体に固定されている。このため、撮像ユニット筐体12内へのゴミなどの侵入が防止される。
撮像素子11は、撮像レンズ10によって集光された光を光電変換して、撮像するものであり、例えば、CCDやCMOS撮像デバイスなどを採用することができる。本実施形態では、一例として、撮像素子11には、1/3インチサイズのCMOS撮像デバイスを採用している。
また、干渉縞のゴースト像を防止するために、撮像素子11は、撮像面11aを覆うカバーガラスを設けないイメージャーのみの構成としている。そして、絞り板9、撮像レンズ10、および撮像素子11は、密閉構造を有する撮像ユニット筐体12内に一体に固定されている。このため、撮像ユニット筐体12内へのゴミなどの侵入が防止される。
撮像レンズ10と撮像面11aとの位置関係は、撮像レンズ10が、ハーフミラー面8aを介して、反射面9bと撮像面11aとを共役の関係にするように設定される。
本実施形態では、図1に示すように、ハーフミラー面8aと反射面9bとの面間距離をd1、反射面9bと撮像レンズ10の前側主点との距離をd2、撮像レンズ10の後側主点と撮像面11aとの距離をd3とすると、一例として、次式の関係を満足するようにしている。
本実施形態では、図1に示すように、ハーフミラー面8aと反射面9bとの面間距離をd1、反射面9bと撮像レンズ10の前側主点との距離をd2、撮像レンズ10の後側主点と撮像面11aとの距離をd3とすると、一例として、次式の関係を満足するようにしている。
d1=fIM/(2・β) ・・・(1)
d2=fIM ・・・(2)
d3=(1+β)・fIM ・・・(3)
d2=fIM ・・・(2)
d3=(1+β)・fIM ・・・(3)
本実施形態に採用している例では、fIM=10(mm)、β=0.2であるから、d1=25(mm)、d2=10(mm)、d3=12(mm)となっている。
本実施形態では、上記の式(2)の条件を満足するので、開口9aの中心からの発散光は、撮像レンズ10によって平行光とされる。
ただし、式(2)の条件は、ハーフミラー面8aを介して、反射面9bと撮像面11aとを共役の関係にするための必須の要件ではなく、開口9aの中心からの発散光は、撮像レンズ10によって集光されることで、収束光、発散光のいずれとなっていてもよい。
本実施形態では、上記の式(2)の条件を満足するので、開口9aの中心からの発散光は、撮像レンズ10によって平行光とされる。
ただし、式(2)の条件は、ハーフミラー面8aを介して、反射面9bと撮像面11aとを共役の関係にするための必須の要件ではなく、開口9aの中心からの発散光は、撮像レンズ10によって集光されることで、収束光、発散光のいずれとなっていてもよい。
表示部13は、撮像素子11に電気的に接続され、撮像素子11によって撮像された映像を、表示画面13aに表示するモニタである。
次に、本実施形態の干渉計1の動作について説明する。
図3は、本発明の実施形態に係る干渉計を用いた光軸調整時および干渉縞観察時の光線の様子を示す光線図である。図4は、本発明の実施形態に係る干渉計による光軸調整時の初期の表示画面の様子を示す模式図である。図5(a)、(b)は、本発明の実施形態に係る干渉計による光軸調整中の表示画面の様子を示す模式図である。
図3は、本発明の実施形態に係る干渉計を用いた光軸調整時および干渉縞観察時の光線の様子を示す光線図である。図4は、本発明の実施形態に係る干渉計による光軸調整時の初期の表示画面の様子を示す模式図である。図5(a)、(b)は、本発明の実施形態に係る干渉計による光軸調整中の表示画面の様子を示す模式図である。
干渉計1によって、被検体20の被検面20aの干渉縞観察を行うには、まず、被検体20を被検面20aの光軸が、干渉計1の光軸Oに略一致するように、被検体保持ステージ7に保持させる。また、被検面20aの干渉縞観察を行うための参照レンズ6を選択して、不図示の保持部材に装着する。
そして、被検体20の被検面20aの光軸、および参照レンズ6の参照面6aの光軸を、干渉計1の光軸Oに一致させる光軸調整を行い、その後、干渉縞観察を行う。
すなわち、被検体20、参照レンズ6を機械的に位置決めして装着した状態では、一般には、光軸Oに対して、それぞれの光軸がわずかに傾斜しており、干渉縞を観察できない状態になっている。図3に、被検面20aの光軸が光軸Oに対して傾斜している場合の光線の一例を実線で示す。
そして、被検体20の被検面20aの光軸、および参照レンズ6の参照面6aの光軸を、干渉計1の光軸Oに一致させる光軸調整を行い、その後、干渉縞観察を行う。
すなわち、被検体20、参照レンズ6を機械的に位置決めして装着した状態では、一般には、光軸Oに対して、それぞれの光軸がわずかに傾斜しており、干渉縞を観察できない状態になっている。図3に、被検面20aの光軸が光軸Oに対して傾斜している場合の光線の一例を実線で示す。
まず、レーザ光源2を点灯して、偏光ビームスプリッタ3に向けてレーザ光L1を出射する。
レーザ光L1は、偏光ビームスプリッタ3の側面3cに入射して、ビームスプリッタ面3aに到達する。レーザ光L1は、ビームスプリッタ面3aに対してS偏光となっているので、レーザ光L1は、ビームスプリッタ面3aで略100%反射され、レーザ光L2として、光軸O上を進み、側面3dから出射されて、1/4波長板4を透過する。
レーザ光L2は、1/4波長板4において直線偏光から円偏光に変換される。本実施形態では、進行方向に対して時計回りの円偏光となる。
1/4波長板4を透過して、コリメータレンズ5に入射したレーザ光L2は、平行光束として出射され、参照レンズ6に入射する。
レーザ光L1は、偏光ビームスプリッタ3の側面3cに入射して、ビームスプリッタ面3aに到達する。レーザ光L1は、ビームスプリッタ面3aに対してS偏光となっているので、レーザ光L1は、ビームスプリッタ面3aで略100%反射され、レーザ光L2として、光軸O上を進み、側面3dから出射されて、1/4波長板4を透過する。
レーザ光L2は、1/4波長板4において直線偏光から円偏光に変換される。本実施形態では、進行方向に対して時計回りの円偏光となる。
1/4波長板4を透過して、コリメータレンズ5に入射したレーザ光L2は、平行光束として出射され、参照レンズ6に入射する。
参照レンズ6の内部では、レーザ光L2が、参照レンズ6の各レンズ面の屈折作用を受けて屈折して進み、参照面6aにおいて、被検面20aに垂直入射する方向に向かって出射される。
ただし、参照面6aでは、参照面6aの反射率に応じて、レーザ光L2の一部が、参照面反射光L4として反射され、コリメータレンズ5側に向かって参照レンズ6内を逆行する。参照面反射光L4の光路については後述する。
ただし、参照面6aでは、参照面6aの反射率に応じて、レーザ光L2の一部が、参照面反射光L4として反射され、コリメータレンズ5側に向かって参照レンズ6内を逆行する。参照面反射光L4の光路については後述する。
参照面6aを透過したレーザ光L2は、被検面20aに入射して、被検面反射光L3として反射されるが、このとき、参照面6a、被検面20aがともに光軸調整されている状態では、被検面20aに対して入射角0°で入射するため、入射時の光路を正確に逆進して進む反射光となる。
以下では、被検面20aが傾斜している場合の光路(図3の実線参照)について説明する。
以下では、被検面20aが傾斜している場合の光路(図3の実線参照)について説明する。
被検面20aが傾斜した状態で反射された被検面反射光L3は、参照レンズ6に入射して平行光とされてから、コリメータレンズ5に入射し、コリメータレンズ5の焦点面で結像されるべく集光されつつ光路を逆行する。ただし、被検面反射光L3の反射方向は、光軸Oに対する被検面20aの光軸の傾斜角の2倍分だけ、光軸Oからずれることになる。
また、被検面反射光L3は、被検面20aへの入射時と円偏光の回転方向が逆転し、進行方向に対して反時計回りの円偏光となっている。このため、被検面反射光L3は、参照レンズ6、コリメータレンズ5を透過して、1/4波長板4を透過すると、ビームスプリッタ面3aに対するP偏光に変換され、ビームスプリッタ面3aを略100%透過して、側面3bから偏光板8に向かって出射される。
また、被検面反射光L3は、被検面20aへの入射時と円偏光の回転方向が逆転し、進行方向に対して反時計回りの円偏光となっている。このため、被検面反射光L3は、参照レンズ6、コリメータレンズ5を透過して、1/4波長板4を透過すると、ビームスプリッタ面3aに対するP偏光に変換され、ビームスプリッタ面3aを略100%透過して、側面3bから偏光板8に向かって出射される。
ここで、偏光板8は、特定方向の偏光成分のみを透過させるため、偏光板8が選択する偏光方向がP偏光であれば、ハーフミラー面8aの透過率に応じて透過し、S偏光であれば、透過率が0%となる。このため、偏光板8の回転位置を変えることで、偏光板8を透過する被検面反射光L3の光量を調整することができる。
なお、偏光板8の表面8bには、反射防止コートが施されているため、表面8bで略100%透過する。このため、干渉縞観察のノイズ光となる表面8bでの再反射光を抑制することができる。
なお、偏光板8の表面8bには、反射防止コートが施されているため、表面8bで略100%透過する。このため、干渉縞観察のノイズ光となる表面8bでの再反射光を抑制することができる。
偏光板8を透過した被検面反射光L3はさらに集光され、コリメータレンズ5の焦点面上の軸外の位置に結像される。このため、被検面20aの傾きが非常に小さい場合には、開口9aを透過するものの、ある程度の大きさの傾きでは、反射面9b上に入射し、反射面9bによって絞り板反射光L5として反射されることになる。
ここで、予め被検体保持ステージ7の傾斜をステージ移動機構14によって粗調整しておけば、被検体20を被検体保持ステージ7に保持した状態でも、被検面反射光L3が反射面9bからはみ出ることなく結像されるようにすることができる。
本実施形態の場合、コリメータレンズ5の焦点距離をfCOとすると、外径D2の反射面9bの範囲内に結像されるのは、光軸Oに対する傾斜角θが次式を満足する範囲となる。
ここで、予め被検体保持ステージ7の傾斜をステージ移動機構14によって粗調整しておけば、被検体20を被検体保持ステージ7に保持した状態でも、被検面反射光L3が反射面9bからはみ出ることなく結像されるようにすることができる。
本実施形態の場合、コリメータレンズ5の焦点距離をfCOとすると、外径D2の反射面9bの範囲内に結像されるのは、光軸Oに対する傾斜角θが次式を満足する範囲となる。
θ≦tan−1{D2/(4・fCO)} ・・・(4)
本実施形態に採用している例では、D2=15(mm)だから、fCOが、100mm〜300mmに対応して、θは、2.1°〜0.72°となり、光軸調整の初期傾斜角の範囲としては、十分な大きさとなる。
また、このように反射面9bに被検面反射光L3が結像される範囲では、傾斜角θが0°に近くなっているため、被検面反射光L3は、反射面9bに対して垂直入射に近い状態となる。
また、このように反射面9bに被検面反射光L3が結像される範囲では、傾斜角θが0°に近くなっているため、被検面反射光L3は、反射面9bに対して垂直入射に近い状態となる。
本実施形態では、反射面9bは、鏡面ではないため、絞り板反射光L5は、主光線の回りにある程度広がりを有する拡散光束として進み、ハーフミラー面8aに入射し、ハーフミラー面8aの反射率に応じた分だけ絞り板9側に反射される。このため、絞り板反射光L5の一部が、開口9aを透過して撮像レンズ10に入射し、撮像面11aに結像される。
絞り板9、ハーフミラー面8a、撮像レンズ10、撮像素子11の位置関係は、上記の式(1)、(2)、(3)の関係を満足するため、撮像レンズ10によってハーフミラー面8aを介して、反射面9bと撮像面11aとが共役の関係にある。その結果、撮像面11a上には、反射面9b上の光点の像が倍率βだけ変倍されて撮像され、この像が光電変換されて表示部13の表示画面13a上に表示される。
図4に表示画面13aの一例を示す。ここで、模式的に表した光点像Pは、被検面反射光L3による反射面9b上の光点の画像に対応する。
図4に表示画面13aの一例を示す。ここで、模式的に表した光点像Pは、被検面反射光L3による反射面9b上の光点の画像に対応する。
また、本実施形態では、反射面9bの曲率半径RをR=2・d1とするので、反射面9b上で垂直入射に近い状態で入射した被検面反射光L3は反射面9b上のどこに入射しても、反射面9bおよびハーフミラー面8aで反射された絞り板反射光L5の主光線は、開口9a上、または開口9aの近傍に到達する。
このため、曲率半径をより大きくしたり、平面にしたりする場合に比べて、開口9aに到達する光量が増大し、より明るい光点像Pを観察することができる。
また、反射面9bの散乱度合いをより低減し、鏡面もしくは鏡面に近い反射面にすることが可能となり、さらに光点像Pを明るく観察することができる。
このため、曲率半径をより大きくしたり、平面にしたりする場合に比べて、開口9aに到達する光量が増大し、より明るい光点像Pを観察することができる。
また、反射面9bの散乱度合いをより低減し、鏡面もしくは鏡面に近い反射面にすることが可能となり、さらに光点像Pを明るく観察することができる。
次に、参照面6aで反射された参照面反射光L4の光路について説明する。なお、図3では見易さのため参照面6aを傾斜させた場合の光線を省略しているが、本質的に同じことなので、参照面6aを透過後の被検面反射光L3の光線が、参照面反射光L4の表示も兼用しているものとして説明する。
参照面反射光L4は、参照面6aが光軸調整されていない状態では、参照レンズ6内の光路を逆行し平行光とされてから、コリメータレンズ5に入射し、コリメータレンズ5の焦点面で結像されるべく集光されつつ光路を逆行する。ただし、参照面反射光L4の反射方向は、光軸Oに対する参照面6aの光軸の傾斜角の2倍分だけ、光軸Oからずれることになる。
また、参照面反射光L4は、被検面反射光L3と同様に、参照面6aへの入射時と円偏光の回転方向が逆転し、進行方向に対して反時計回りの円偏光となっている。このため、参照面反射光L4は、参照レンズ6の内部、コリメータレンズ5を透過して、1/4波長板4を透過すると、ビームスプリッタ面3aに対するP偏光に変換され、ビームスプリッタ面3aを略100%透過して、側面3bから偏光板8に向かって出射される。
そして、被検面反射光L3とまったく同様に、偏光板8を透過して光量が調整され、偏光板8を透過した参照面反射光L4はさらに集光され、コリメータレンズ5の焦点面上の軸外の位置に結像される。このため、参照面6aの傾きが非常に小さい場合には、開口9aを透過するものの、ある程度の大きさの傾きでは、反射面9b上に入射し、反射面9bによって絞り板反射光L6としてハーフミラー面8a側に反射されることになる。
また、参照面反射光L4は、被検面反射光L3と同様に、参照面6aへの入射時と円偏光の回転方向が逆転し、進行方向に対して反時計回りの円偏光となっている。このため、参照面反射光L4は、参照レンズ6の内部、コリメータレンズ5を透過して、1/4波長板4を透過すると、ビームスプリッタ面3aに対するP偏光に変換され、ビームスプリッタ面3aを略100%透過して、側面3bから偏光板8に向かって出射される。
そして、被検面反射光L3とまったく同様に、偏光板8を透過して光量が調整され、偏光板8を透過した参照面反射光L4はさらに集光され、コリメータレンズ5の焦点面上の軸外の位置に結像される。このため、参照面6aの傾きが非常に小さい場合には、開口9aを透過するものの、ある程度の大きさの傾きでは、反射面9b上に入射し、反射面9bによって絞り板反射光L6としてハーフミラー面8a側に反射されることになる。
絞り板反射光L6は、参照面6aおよび被検面20aの傾斜角の差による結像位置の差を除けば、絞り板反射光L5と同様にハーフミラー面8aで反射され、その一部が、開口9aを透過して、撮像面11a上に結像される。
これにより、図4に示すように、表示画面13a上には、参照面反射光L4による反射面9b上の光点の画像に対応する光点像Qが表示される。
これにより、図4に示すように、表示画面13a上には、参照面反射光L4による反射面9b上の光点の画像に対応する光点像Qが表示される。
このように本実施形態では、参照面6a、被検面20aの光軸が、干渉計1の光軸Oに対して傾斜している場合、表示部13の表示画面13aにおいて、傾斜角の大きさに応じて開口9aからずれた位置に光点像P、Qが表示される。
そこで、操作者は、以下のようにして光軸調整を行う。
まず、表示部13の表示画面13aを見ながら参照レンズ移動機構15を操作して、参照レンズ6の光軸の傾斜を変化させ、光点像Qを表示画面13a上で、開口9aの範囲内に移動させる。
これにより、参照面6aの光軸が光軸Oと一致され、参照面反射光L4は、参照面6aに対して入射角0°で入射するため、入射時の光路を正確に逆進して進む反射光となる。
そして、図1に示すように、偏光板8によって光量が調整された直線偏光光として、開口9a内で結像され、拡散しつつ貫通孔9cを透過し、撮像レンズ10で集光され、撮像面11a上で広範囲に広がる円状のスポットが投影される。
このため、表示画面13aには、図5(a)に示すように、開口9aを中心とする円状のスポット像qが現れる。
そこで、操作者は、以下のようにして光軸調整を行う。
まず、表示部13の表示画面13aを見ながら参照レンズ移動機構15を操作して、参照レンズ6の光軸の傾斜を変化させ、光点像Qを表示画面13a上で、開口9aの範囲内に移動させる。
これにより、参照面6aの光軸が光軸Oと一致され、参照面反射光L4は、参照面6aに対して入射角0°で入射するため、入射時の光路を正確に逆進して進む反射光となる。
そして、図1に示すように、偏光板8によって光量が調整された直線偏光光として、開口9a内で結像され、拡散しつつ貫通孔9cを透過し、撮像レンズ10で集光され、撮像面11a上で広範囲に広がる円状のスポットが投影される。
このため、表示画面13aには、図5(a)に示すように、開口9aを中心とする円状のスポット像qが現れる。
次に、表示部13の表示画面13aを見ながら、光点像Pが表示画面13a上で開口9aの内側に移動するように、ステージ移動機構14によって被検体保持ステージ7を移動させ、被検面20aの光軸の傾斜を変化させる。
これにより、被検面20aの光軸が光軸Oと一致され、被検面反射光L3は、被検面20aに対して入射角0°で入射するため、入射時の光路を正確に逆進して進む反射光となる。
参照面6aを透過した後の被検面反射光L3は、参照面反射光L4と重畳する範囲において、参照面6aと被検面20aとの間の形状誤差などに基づく光路長差に応じて干渉を起こす干渉光束を構成している。
そのため、被検面反射光L3が、開口9aに一部でも入射すると、図5(b)に示すように、表示画面13a上でスポット像qと同様に被検面反射光L3によるスポット像pが現れ、スポット像q、pが重なる部分で、干渉縞16が現れる。
さらに、光軸調整を続けて、スポット像q、pとが重なるようにする。これにより、スポット像q、pの全域で、干渉縞16を観察することができる。
以上で、光軸調整が終了する。
これにより、被検面20aの光軸が光軸Oと一致され、被検面反射光L3は、被検面20aに対して入射角0°で入射するため、入射時の光路を正確に逆進して進む反射光となる。
参照面6aを透過した後の被検面反射光L3は、参照面反射光L4と重畳する範囲において、参照面6aと被検面20aとの間の形状誤差などに基づく光路長差に応じて干渉を起こす干渉光束を構成している。
そのため、被検面反射光L3が、開口9aに一部でも入射すると、図5(b)に示すように、表示画面13a上でスポット像qと同様に被検面反射光L3によるスポット像pが現れ、スポット像q、pが重なる部分で、干渉縞16が現れる。
さらに、光軸調整を続けて、スポット像q、pとが重なるようにする。これにより、スポット像q、pの全域で、干渉縞16を観察することができる。
以上で、光軸調整が終了する。
次に、操作者は、ステージ移動機構14によって被検体保持ステージ7を駆動し、被検面20aを光軸Oに沿って移動させ、最も良好な干渉縞16が得られるように調整する。 これにより干渉縞16を観察することができる。また、例えば、フリンジスキャン法などによって複数の干渉縞16の画像を取得し、画像処理演算を行って、被検面20aの形状を測定することができる。
このように、本実施形態の干渉計1によれば、撮像レンズ10によってハーフミラー面8aを介して、絞り板9の反射面9bの画像を撮像することができるので、撮像レンズ10を交換したりすることなく、単一の撮像レンズ10によって光軸調整時の観察および干渉縞の観察を行うことができる。このため、光軸調整時と干渉縞観察時とで撮像レンズを切り替える従来の干渉計に比べて、構成を簡素化することができる。
また、表示部13の画像を見ながら光軸調整を行い、光軸調整終了とともに表示部13上に干渉縞16を表示させることができるので、光軸調整と干渉縞観察とをシームレスに行うことができる。干渉縞の観察、測定を迅速かつ円滑に行うことができる。
また、干渉縞観察中に、何らかの原因で、光軸が狂った場合、干渉縞16が消えると同時に、光点像PあるいはQが現れて、光軸調整に移行することができるので、迅速に調整状態を戻すことが可能となる。
また、表示部13の画像を見ながら光軸調整を行い、光軸調整終了とともに表示部13上に干渉縞16を表示させることができるので、光軸調整と干渉縞観察とをシームレスに行うことができる。干渉縞の観察、測定を迅速かつ円滑に行うことができる。
また、干渉縞観察中に、何らかの原因で、光軸が狂った場合、干渉縞16が消えると同時に、光点像PあるいはQが現れて、光軸調整に移行することができるので、迅速に調整状態を戻すことが可能となる。
また、撮像レンズ10を絞り板9、撮像素子11に対して固定して配置することができるため、撮像ユニット筐体12内に、撮像レンズ10を移動させるための可動部を設けなくてもよい。これにより、可動部の機械的な磨耗によって故障することもなく、撮像光学系を密閉構造にすることができる。この結果、外部から進入するほこり、もしくは、可動部の摩滅で生じた粉塵が撮像素子に付着して、画質が悪くなるといった不具合を防止することができる。
このように撮像ユニット筐体12を密閉構造とすることで、本実施形態のように、カバーガラスのない撮像素子11を採用することができる。この結果、カバーガラスに起因するノイズ光の発生を防止して、高画質な干渉縞画像を観察することが可能となる。
このように撮像ユニット筐体12を密閉構造とすることで、本実施形態のように、カバーガラスのない撮像素子11を採用することができる。この結果、カバーガラスに起因するノイズ光の発生を防止して、高画質な干渉縞画像を観察することが可能となる。
次に、本発明の実施形態の第1変形例に係る干渉計について説明する。
図6は、本発明の実施形態の第1変形例に係る干渉計の概略構成および光路を示す模式的な光線図である。
図6は、本発明の実施形態の第1変形例に係る干渉計の概略構成および光路を示す模式的な光線図である。
本変形例の干渉計1Aは、図6に示すように、上記実施形態の干渉計1から偏光板8を削除するとともに、偏光ビームスプリッタ3に代えて偏光ビームスプリッタ3Aを備えるものである。以下、上記実施形態と異なる点を中心に説明する。
偏光ビームスプリッタ3Aは、偏光ビームスプリッタ3の側面3b上に、上記実施形態の偏光板8と同様のハーフミラー面8aを形成したものである。
このように、ハーフミラー面8aは、干渉光束の光路上で、絞り板9の開口9aと対向する位置であれば、配置位置やハーフミラー面8aを形成する部材は、特に限定されない。
本変形例は、例えば、撮像素子11のダイナミックレンジが広いなど、偏光板8による明るさ調整機能が不要となる場合に好適な構成である。
偏光ビームスプリッタ3Aは、偏光ビームスプリッタ3の側面3b上に、上記実施形態の偏光板8と同様のハーフミラー面8aを形成したものである。
このように、ハーフミラー面8aは、干渉光束の光路上で、絞り板9の開口9aと対向する位置であれば、配置位置やハーフミラー面8aを形成する部材は、特に限定されない。
本変形例は、例えば、撮像素子11のダイナミックレンジが広いなど、偏光板8による明るさ調整機能が不要となる場合に好適な構成である。
本変形例によれば、ハーフミラー面8aを偏光ビームスプリッタ3の側面3bに形成しているため、部品点数を削減することができ、構成を簡素化することができる。ハーフミラー面8a、絞り板9、撮像レンズ10、撮像素子11の位置関係は、上記実施形態と同様であるため、上記実施形態と同様にして、光軸調整および干渉縞の観察を行うことができる。
次に、本発明の実施形態の第2変形例に係る干渉計について説明する。
図7(a)は、本発明の実施形態の第2変形例に係る干渉計の概略構成および光路を部分的に示す模式的な光線図である。図7(b)は、図7(a)におけるB視の側面図である。図8は、本発明の実施形態の第2変形例に係る干渉計による光軸調整時の表示画面の一例を示す模式図である。
図7(a)は、本発明の実施形態の第2変形例に係る干渉計の概略構成および光路を部分的に示す模式的な光線図である。図7(b)は、図7(a)におけるB視の側面図である。図8は、本発明の実施形態の第2変形例に係る干渉計による光軸調整時の表示画面の一例を示す模式図である。
本変形例の干渉計1Bは、図7(a)に示すように、上記第2変形例の干渉計1Aにおいて、絞り板9に代えて絞り板9Bを備え、さらに紫外線LED17(補助照明部)を追加したものである。以下、上記実施形態および第1変形例と異なる点を中心に説明する。
絞り板9Bは、上記実施形態の絞り板9の反射面9b上に、図7(b)に示すような、マーク9d、9eを設けたものである。
絞り板9Bは、上記実施形態の絞り板9の反射面9b上に、図7(b)に示すような、マーク9d、9eを設けたものである。
マーク9d、9eは、いずれも反射面9b上にスジ彫りしておき、彫られたスジ上に、紫外線を励起光として可視光を発光する蛍光塗料を刷り込んで形成されている。
マーク9dの形状は、開口9aの中心を通る十字線を形成する4本の直線からなる。これにより、マーク9dの発光時に、反射面9bにおける開口9aの中心を原点とする座標軸が形成され、開口9a上での周方向の位置関係および反射面9b上の方向を表示画面13a上で容易に識別できるようになる。
マーク9eの形状は、開口9aの近傍に設けられた開口9aの同心円である。これにより、マーク9eの発光時に、開口9aの位置や大きさを表示画面13a上で容易に識別できるようになる。
マーク9dの形状は、開口9aの中心を通る十字線を形成する4本の直線からなる。これにより、マーク9dの発光時に、反射面9bにおける開口9aの中心を原点とする座標軸が形成され、開口9a上での周方向の位置関係および反射面9b上の方向を表示画面13a上で容易に識別できるようになる。
マーク9eの形状は、開口9aの近傍に設けられた開口9aの同心円である。これにより、マーク9eの発光時に、開口9aの位置や大きさを表示画面13a上で容易に識別できるようになる。
紫外線LED17は、マーク9d、9eを発光させるための紫外線を照射するLEDを用いた紫外線光源であり、光軸Oの側方から、反射面9bの前面を照射することができるように配置されている。
紫外線LED17は、不図示のスイッチにより操作者が必要に応じて点灯、消灯できるようになっている。
紫外線LED17は、不図示のスイッチにより操作者が必要に応じて点灯、消灯できるようになっている。
本変形例によれば、紫外線LED17を点灯することで、撮像素子11に感度がない紫外線を照射してマーク9d、9eを発光させることができるので、図8に示すように、反射面9bが暗くて、表示画面13a上で開口9aの画像がはっきりしない場合でも、マーク9d、9e以外の反射面9bの画像輝度を増大させることなく、開口9aに対する光点像P、Qの位置を容易に識別できる。これにより光軸調整の作業性を向上させることができる。
また、光点像P、Qの光量が低い場合でも、容易に光軸調整を行うことができる。
また、光点像P、Qの光量が低い場合でも、容易に光軸調整を行うことができる。
次に、本発明の実施形態の第3変形例に係る干渉計について説明する。
図9は、本発明の実施形態の第3変形例に係る干渉計に用いる表示部の概略構成を示す模式的な斜視分解図である。
図9は、本発明の実施形態の第3変形例に係る干渉計に用いる表示部の概略構成を示す模式的な斜視分解図である。
本変形例の干渉計1Cは、図1に示すように、上記実施形態の干渉計1において、表示部13に代えて、表示部13Cを備えるものである。以下、上記実施形態と異なる点を中心に説明する。
表示部13Cは、表示部13の表示画面13aにマーク付きシート18を貼り付けたものである。
マーク付きシート18は、表示画面13a上で、開口9aの中心となるべき位置で直交する2本の直線からなるマーク18aが印刷され、表示画面13aの表面に密着して貼り付け可能とされた合成樹脂フィルムである。
表示部13Cは、表示部13の表示画面13aにマーク付きシート18を貼り付けたものである。
マーク付きシート18は、表示画面13a上で、開口9aの中心となるべき位置で直交する2本の直線からなるマーク18aが印刷され、表示画面13aの表面に密着して貼り付け可能とされた合成樹脂フィルムである。
本変形例によれば、反射面9bが暗くて、表示画面13a上で開口9aの画像がはっきりしない場合でも、開口9aに対する光点像P、Qの位置を容易に識別できる。これにより光軸調整の作業性を向上させることができる。
また、光点像P、Qの光量が低い場合でも、容易に光軸調整を行うことができる。
また、光点像P、Qの光量が低い場合でも、容易に光軸調整を行うことができる。
なお、上記の説明では、干渉計の例として、フィゾー干渉計の例で説明したが、干渉計の種類は、これに限定されるものではなく、例えば、トワイマン干渉計など他の種類の干渉計であってもよい。
また、上記の説明では、絞り板の反射面が、散乱光を発生させる反射面からなり、かつ凹面形状の場合の例で説明したが、反射面は、反射面に入射された可干渉光の光点をハーフミラー面の反射によって絞り板の開口を介して撮像素子11で画像を観察できるものであれば、散乱光を発生させない鏡面であってもよいし、形状も平面や凸面であってもよい。
また、絞り板の反射面は、絞り板の表面の全体に設けられている必要はなく、光軸調整を行うために必要な開口周辺の領域に設けられていればよい。
また、絞り板の反射面は、絞り板の表面の全体に設けられている必要はなく、光軸調整を行うために必要な開口周辺の領域に設けられていればよい。
また、上記第2変形例の説明では、補助照明部の照明光が撮像部に感度を有しない波長光である場合の例で説明したが、絞り板の反射面に到達する被検面の反射光および参照面の反射光が、背景から識別できれば、撮像部に感度を有する波長光を用いてもよい。例えば、照明光が可視光であっても、反射光に比べて十分輝度が低い場合や、反射面に照射したときの色が反射光と異なっている場合には、反射光と背景との識別は可能である。
また、このような照明光によって、絞り板の開口が識別できる場合には、補助照明部のみを設け、発光するマークを設けない構成としてもよい。
また、このような照明光によって、絞り板の開口が識別できる場合には、補助照明部のみを設け、発光するマークを設けない構成としてもよい。
また、上記第3変形例の説明では、マーク付きシート18を表示部13に貼り付けた場合の例で説明したが、例えば、表示部13がパソコンなどに接続されている場合には、マーク付きシート18に代えて、パソコンで生成したマーク画像を、表示画面13a上に撮像素子11からの映像と重ね合わせて表示させてもよい。
また、上記の実施形態、各変形例で説明した構成要素は、本発明の技術的思想の範囲で適宜組み合わせて実施することができる。
1、1A、1B、1C 干渉計
2 レーザ光源(光源)
3、3A 偏光ビームスプリッタ(ビームスプリッタ)
3b 側面
5 コリメータレンズ
6 参照レンズ
6a 参照面
8 偏光板
8a ハーフミラー面
9 絞り板
9a 開口
9b 反射面
9d、9e、18a マーク
10 撮像レンズ(集光光学系)
11 撮像素子(撮像部)
11a 撮像面
13、13C 表示部
13a 表示画面
14 ステージ移動機構
15 参照レンズ移動機構
16 干渉縞
17 紫外線LED(補助照明部)
18 マーク付きシート
20 被検体
20a 被検面
L1、L2 レーザ光(可干渉光)
L3 被検面反射光(測定光)
L4 参照面反射光(参照光)
O 光軸
P、Q 光点像
p、q スポット像
L5、L6 絞り板反射光
2 レーザ光源(光源)
3、3A 偏光ビームスプリッタ(ビームスプリッタ)
3b 側面
5 コリメータレンズ
6 参照レンズ
6a 参照面
8 偏光板
8a ハーフミラー面
9 絞り板
9a 開口
9b 反射面
9d、9e、18a マーク
10 撮像レンズ(集光光学系)
11 撮像素子(撮像部)
11a 撮像面
13、13C 表示部
13a 表示画面
14 ステージ移動機構
15 参照レンズ移動機構
16 干渉縞
17 紫外線LED(補助照明部)
18 マーク付きシート
20 被検体
20a 被検面
L1、L2 レーザ光(可干渉光)
L3 被検面反射光(測定光)
L4 参照面反射光(参照光)
O 光軸
P、Q 光点像
p、q スポット像
L5、L6 絞り板反射光
Claims (4)
- 同一光源からの可干渉光を参照レンズの参照面と被検体の被検面とに照射し、前記参照面で反射された参照光と前記被検面で反射された測定光とを重畳して干渉させて干渉光束を形成し、該干渉光束の干渉縞の像を観察する干渉計であって、
前記干渉光束の入射方向側の表面が反射面とされ、該反射面の中心部に、前記干渉光束を透過させる開口が形成された絞り板と、
前記干渉光束の光路上で、前記絞り板の前記反射面と対向して配置されたハーフミラー面と、
該絞り板の前記開口を透過した光を集光する集光光学系と、
該集光光学系によって集光された光を撮像する撮像部とを備え、
前記集光光学系は、前記ハーフミラー面を介して、前記絞り板の前記反射面と前記撮像部の撮像面とを共役の関係にするように設けられたことを特徴とする干渉計。 - 前記絞り板の反射面は、
前記ハーフミラー面側に開いた凹面形状を有することを特徴とする請求項1に記載の干渉計。 - 前記参照面および前記被検面に照射される前記可干渉光と、前記干渉光束との間の光路を分岐するビームスプリッタを備え、
前記ハーフミラー面は、前記ビームスプリッタの前記干渉光束の出射面に形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の干渉計。 - 前記絞り板の反射面に前記可干渉光と異なる波長の照明光を照射する補助照明部を備え、
前記絞り板は、前記反射面上に前記補助照明部からの照明光によって発光するマークが形成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の干渉計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008037585A JP2009198205A (ja) | 2008-02-19 | 2008-02-19 | 干渉計 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008037585A JP2009198205A (ja) | 2008-02-19 | 2008-02-19 | 干渉計 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009198205A true JP2009198205A (ja) | 2009-09-03 |
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ID=41141869
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008037585A Withdrawn JP2009198205A (ja) | 2008-02-19 | 2008-02-19 | 干渉計 |
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Country | Link |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015096851A (ja) * | 2013-11-05 | 2015-05-21 | バーフェリヒト ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 光学結像系の心合わせのための方法及び装置 |
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US10545016B2 (en) | 2016-08-18 | 2020-01-28 | Nec Corporation | Light measurement device and optical axis adjustment method |
US11231272B2 (en) | 2017-11-16 | 2022-01-25 | Nec Corporation | Optical measuring apparatus and optical measuring method |
CN116026255A (zh) * | 2023-02-15 | 2023-04-28 | 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 | 一种无像差点检测光路的粗调装置及粗调方法 |
-
2008
- 2008-02-19 JP JP2008037585A patent/JP2009198205A/ja not_active Withdrawn
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