JP4739806B2 - 光ビーム測定装置および方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光ビームの波面測定と該光ビームの集光スポットにおける各種の測定とを行う光ビーム測定装置および方法に関するものである。
従来、測定対象とされる光ビームをCCD等の撮像面上に点状に結像させてスポット像を形成し、そのスポット像の形状や大きさ、あるいは強度分布や重心座標等の測定(以下、これらを総称して「光ビームスポットの特性測定」という)を行なう装置(ビームプロファイラとも称される)が知られている(下記特許文献1参照)。
一方、光ビームの波面測定を行なう装置としては、図8に示すようなマッハツェンダ型干渉計の光学系配置を備えた波面測定用干渉計装置が知られている。
図8に示された波面測定用干渉計装置では、光源部101から出射された光ビームが、ビームスプリッタ102により2つの光束に分離される。この2つの光束の一方は、収束レンズ103により収束せしめられ、その収束点に配置されたピンホール104に入射する。このピンホール104は収束した光束の回折限界よりも小径に構成されており、ピンホール104の裏面側からは波面整形された理想的な球面波が射出されるようになっている。この球面波はコリメータレンズ105に入射して平面波に変換され、その後ミラー106により直角に反射されて、基準光としてビームスプリッタ107に入射する。
上記ビームスプリッタ102で分離された他方の光束は、ミラー108により直角に反射された後、収束レンズ109により収束されるが、その収束点にピンホールは配置されていない。このため波面整形は行なわれず、収束レンズ109を透過した光束は一旦収束した後に発散しながらコリメータレンズ110に入射して平行光とされ、その後ビームスプリッタ107に被検光として入射する。
上記基準光と上記被検光とがビームスプリッタ107において合波されることにより干渉光が得られ、この干渉光が結像レンズ111を介して撮像カメラ112内に取り込まれる。この撮像カメラ112により撮像された干渉縞に基づき、上記光ビームの波面測定が行なわれるようになっている。
上述したようなピンホールは理想的な球面波を形成する機能を備えているが、形成された球面波はピンホールの裏面側に射出されるようになっている。これに対し、入射光束の一部を理想的な球面波に変換して、これを入射方向と逆向きに反射させる機能を備えたもの(以下、「反射回折部」と称する)も知られている。このような反射回折部は、反射型ピンホール等とも称され、ガラス基板上に微小な反射領域を形成したものや、針状部材の先端に微小な反射領域を形成したもの(下記特許文献2参照)、あるいは通常のピンホールの裏面側直近に反射面を配置したもの(下記特許文献3参照)などが知られている。
特開2004−45327号公報 特開2000−97612号公報 特開昭58−60590号公報
上述したような従来のマッハツェンダ型の波面測定用干渉計装置は、ビームスプリッタやミラー等の光学素子の配置が対称的であり、干渉させる2つの光束はこれらの光学素子をそれぞれの光路において対称的に1回ずつ通過するようになっているため、対称配置される光学素子の光学特性を揃えれば、各々が有する収差等が測定結果に悪影響を及ぼし難いという特徴を有している。このため、マッハツェンダ型の波面測定用干渉計装置は、光ビームの波面測定において汎用性の高い測定装置として一般的に用いられている。
しかしながら、マッハツェンダ型の波面測定用干渉計装置は、光学系の部品点数が多く調整箇所も多岐にわたるため、光学系の調整が非常に難しいという問題がある。また、基準光の光路と被検光の光路を空間的に離して配置しなければならないため、装置が大型化するという問題もある。また、基準光と被検光が別々の光路を通過する構成のため振動の影響を受けやすいことや、位相シフト機構の設置が難しいなどの問題もある。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、構成簡易でコンパクトな光学系を備え、かつ光学系の調整を容易に行なうことが可能な実用性の高い波面測定用干渉計装置を提供することを第1の目的とする。
また、これまで光ビームの波面測定と光ビームスポットの特性測定を、同時に実施し得る測定装置は知られていない。2つの測定を1つの測定装置を用いて同時に行なうことができれば、2つの測定結果をリアルタイムで比較して分析したり、測定コストを大幅に低減したりすることが可能になるなど多くの利点がある。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、光ビームの波面測定と光ビームスポットの特性測定とを同時に行なうことが可能な光ビーム測定装置および方法を提供することを第2の目的とする。
上記第1および第2の目的を達成するため本発明の光ビーム測定装置は、測定対象とされる光ビームを、波面測定用と光ビームスポットの特性測定用との2つの光束に分離するビームスプリッター、前記ビームスプリッターにより分離された波面測定用の光束の一部を、被検光束として入射方向と逆向きに反射する半透過反射面、前記半透過反射面を透過した透過光束を収束させる収束レンズと、該収束レンズの収束点に配置された微小な反射回折部とを有してなり、前記半透過反射面より入射した前記透過光束の一部を波面整形された基準光束に変換し、該基準光束を前記半透過反射面に向けて射出する基準光生成手段、前記基準光束と前記被検光束とが合波されてなる干渉光を第1の検出面に導き、該第1の検出面上に干渉縞を形成する第1の結像部、および前記ビームスプリッターにより分離された光ビームスポットの特性測定用の光束を第2の検出面上にスポット像として結像させる第2の結像部を備え、前記第1の検出面上に形成された前記干渉縞に基づき前記光ビームの波面測定を行なうとともに、前記第2の検出面上に形成された前記スポット像に基づき光ビームスポットの特性測定を行なうように構成されていることを特徴とする。
上記「微小な反射回折部」とは、該反射回折部に集光(収束)する収束光束の回折限界により大きさが決められ(望ましくは回折限界よりも小さく構成され)、該収束光束の少なくとも一部を波面整形された球面波として反射する機能を有するものをいう。このような反射回折部としては、種々の構成のものを用いることが可能であるが、具体的態様として例えば、基板上に微小な反射領域を形成したもの、針状部材の先端に微小な反射領域を形成したもの、あるいはピンホールの裏面側直近に反射面を配置したものなどを挙げることができる。
なお、このような反射回折部の周辺領域は、前記収束レンズを介して該周辺領域に入射した前記透過光束を前記収束レンズ外へ向けて反射させる曲面形状にしておくことが好ましい。
また、本発明の光ビーム測定装置において、前記干渉光が前記ビームスプリッタを介して前記第1の検出面に導かれるように構成したり、前記半透過反射面および前記基準光生成手段の少なくとも一方を光軸方向に移動させることにより、これらの間の光学距離を調整する光路長調整手段を備えたりすることができる。
また、半透過反射面と基準光生成手段との間の光路を遮断する遮光手段を備えたり、前記反射回折部を光路から外れた位置に移動し得るように構成したり、基準光生成手段が互いに大きさの異なる複数の反射回折部を保持し、それらのうちの1つを選択的に前記収束点に配置し得るように構成したり、前記光源部から出射される光ビームの光強度を測定するパワーメータを備えたりすることもできる。
また、前記干渉縞を解析して前記光ビームの波面測定結果を得る第1の解析手段と、前記スポット像を解析して前記光ビームの光ビームスポットの特性測定結果を得る第2の解析手段と、を備えるようにすることもできる。
また、本発明の光ビーム測定方法は、測定対象とされる光ビームの波面測定と該光ビームのスポットの特性測定との双方の測定が可能な光ビーム測定方法であって、前記光ビームを波面測定のための被検光束と基準光束作成用光束との2つの光束に分離し、前記基準光束作成用光束を波面整形して基準光束に変換した後、前記被検光束と前記基準光束とを干渉させて該被検光束の波面情報を担持した干渉縞を結像させる干渉縞生成手順と、前記被検光束と前記基準光束作成用光束との2つの光束に分離される前の前記光ビームの一部をビームスプリッターによりスポット像作成用光束として分離し、該スポット像作成用光束をスポット像として結像させるスポット像生成手順と、前記干渉縞を解析して前記光ビームの波面測定結果を得る第1の解析手順と、前記スポット像を解析して前記光ビームの光ビームスポットの特性測定結果を得る第2の解析手順と、を行なうことを特徴とするものである。
本発明によれば、従来のマッハツェンダ型のものにおいては、2つのビームスプリッタがそれぞれ担っていた別個の機能、すなわち光源部からの光ビームを基準光と被検光とに分波する機能と、これらを合波する機能とを1つの半透過反射面が担っているため、光学系を構成簡易かつコンパクトに配置することが可能であり、また光学系の調整も容易に行なうことができる。したがって、レーザ光等のコヒーレント光に対してその波面測定を容易に実施することができるとともに、装置の設置スペースの確保が容易であるなど実用性が極めて高い。
また、本発明によれば、光ビームの波面測定と光ビームスポットの特性測定とを同時に行なうことが可能である。
また、被検/基準光束分離手段を半透過反射面により構成したものでは、光学系を構成簡易かつコンパクトに配置することが可能であり、光学系の調整も容易に行なうことができる。
〈波面測定用干渉計装置〉
以下、本発明に係る波面測定用干渉計装置の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態に係る波面測定用干渉計装置の概略構成図である。
図1に示す波面測定用干渉計装置10は、光源部11から出射される光ビームの波面測定を実施するものであり、光源部11より図中右方に延びる光路上に配置された、ビームスプリッタ13,半透過反射板15,基準光生成手段23、ビームスプリッタ13の図中下方に配置された結像レンズ25,撮像カメラ27を備えている。また、波面測定用干渉計装置10は、撮像カメラ27からの画像信号に基づき各種解析を行なうコンピュータ33,該コンピュータ33による解析結果や画像を表示する表示装置34,およびキーボードやマウス等からなる入力装置35を備えている。なお、本実施形態においては、ビームスプリッタ13,結像レンズ25,撮像カメラ27により、本発明における結像部が構成されている。
また、本実施形態において上記光源部11は、固体レーザや半導体レーザまたはガスレーザ等からなる光源本体11aと、ビームエクスパンダ,コリメータレンズ,シリンドリカルレンズ等のいくつかを適宜に組み合わせてなる(単独で用いることが可能なものについては、単独で用いる場合を含む)ビーム光学系11bとを備え、単一縦モードやマルチ縦モードの光ビームを平行光として図中右方に出射するように構成されている。なお、光源本体11aとして、例えば、固体レーザ等からのレーザ光を、光ファイバを介して出力するように構成されたものを用いることもできる。また、この光源部11は、レーザ光出力装置として各種装置に組み込まれて用いられるものであり、光ビーム測定装置10の構成要素ではない。
以下、上述した波面測定用干渉計装置10の構成要素の詳細について説明する。上記半透過反射板15は、光路長調整手段としてのフリンジスキャンアダプタ36に保持されている。このフリンジスキャンアダプタ36は、ホルダ37および圧電素子38からなり、該圧電素子38の駆動により上記半透過反射板15を光軸方向に移動させ、該半透過反射板15と上記基準光生成手段23との間の光学距離を調整するように構成されている。なお、上記圧電素子38の駆動はドライバ39を介してコンピュータ33により制御されるようになっている。
また、上記基準光生成手段23は、図中左方より入射した平行光束を1点に収束させる収束レンズ17と、この収束レンズ17の収束点に配置された反射回折部19とを備えてなる。この反射回折部19は、例えば、基板21上に蒸着等により形成された、金,アルミニューム,クロム等の金属膜からなり、反射回折部19の大きさは、入射する収束光束の回折限界よりも小さく構成されている。
以下、波面測定用干渉計装置10の測定時における作用を説明する。上記光源部11から図中右方に射出された光ビームの一部は、上記ビームスプリッタ13を介して半透過反射板15に向かい、該半透過反射板15の半透過反射面15aにおいて、入射方向と逆向きに反射される被検光束と、該半透過反射板15を透過して上記基準光生成手段23に向かう透過光束とに分離され、該透過光束は上記基準光生成手段23の上記収束レンズ17に入射する。
この収束レンズ17に入射した上記透過光束は、該収束レンズ17により収束せしめられ、その収束点に配置された上記反射回折部19に入射する。この反射回折部19に入射した上記透過光束の一部は、該反射回折部19において波面整形された球面波に変換され、上記収束レンズ17に向けて反射される。この球面波は、収束レンズ17において平面波に変換され、基準光束として上記半透過反射板15に向けて射出される。
この基準光束が半透過反射板15を透過し、上記半透過反射面15aで反射された上記被検光束と合波されることにより干渉光が得られる。この干渉光は、上記ビームスプリッタ13を介して上記結像レンズ25に入射し、該結像レンズ25を介して上記撮像カメラ27に取り込まれる。この撮像カメラ27は、例えばCCDやCMOS等の固体撮像素子で構成される検出面27aを備えており、上記結像レンズ25を介して該検出面27a上に形成された干渉縞を撮像するように構成されている。撮像された干渉縞の画像情報は上記コンピュータ33に入力され、この画像情報に基づき上記光ビームの波面測定が行なわれる。なお、上記フリンジスキャンアダプタ36により上記半透過反射面15aを光軸方向に微動させ、上記基準光束と上記被検光束との光路長差を少しずつ変動させながら干渉縞を撮像する、いわゆるフリンジスキャン測定を実施することにより、より詳細な波面測定結果を得ることができる。
上述したように本実施形態の波面測定用干渉計装置10によれば、従来のマッハツェンダ型のものにおいては、2つのビームスプリッタがそれぞれ担っていた別個の機能、すなわち光源部からの光ビームを基準光と被検光とに分波する機能と、これらを合波する機能とを1つの半透過反射面が担っているため、光学系を構成簡易かつコンパクトに配置することが可能であり、また光学系の調整も容易に行なうことができる。したがって、上記光源部11から出射されるレーザ光等のコヒーレント光に対してその波面測定を容易に実施することができるとともに、装置の設置スペースの確保が容易である。
また、これまで可干渉距離の極めて短いマルチ縦モードレーザ光の波面測定は、基準光束および被検光束の2つの光束の光路長差を高精度に調整しなければ、コントラストが良好な干渉縞を得ることができないため、光学系の調整が難しい従来の波面測定用干渉計装置による実施が困難であった。これに対し、上記波面測定用干渉計装置10では、フリンジスキャンアダプタ36を用いて半透過反射面15aの位置を変えることにより、2つの光束の光路長差の調整を容易に行なうことができる。このため、マルチ縦モードレーザ光の波面測定も高精度に実施することが可能である。
なお、図1に示す態様では、ビームスプリッタ13の紙面内右側に半透過反射板15および基準光生成手段23が配置され、光源部11からビームスプリッタ13に入射した光ビームのうち分離面13aを透過した光束が半透過反射面15aに向かうように構成されているが、ビームスプリッタ13の紙面内上側に半透過反射板15および基準光生成手段23を配置して、光源部11からビームスプリッタ13に入射した光ビームのうち分離面13aで直角に反射された光束が半透過反射面15aに向かうように構成してもよい。
〈光ビーム測定装置(第1の実施形態)〉
次に、本発明に係る光ビーム測定装置の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図2は本発明の第1の実施形態に係る光ビーム測定装置の概略構成図である。
図2に示す光ビーム測定装置10Aは、測定対象とされる光ビームの波面測定と該光ビームのスポットの特性測定との双方の測定が可能な光ビーム測定装置であって、波面測定部とスポット特性測定部とを備えてなる。
波面測定部は、光源部11より出射された光ビームを波面測定のための被検光束と基準光束作成用光束との2つの光束に分離する被検/基準光束分離手段(15)と、基準光束作成用光束を波面整形して基準光束に変換する基準光生成手段(23)と、被検光束と基準光束とを干渉させて該被検光束の波面情報を担持した干渉縞を結像させる干渉縞生成手段(25)と、干渉縞の結像面に設けられた第1の光検出器(27a)とを有してなる。
一方、スポット特性測定部は、被検/基準光束分離手段(15)に入射する前の光ビームの一部を、スポット作成用光束として分離するスポット作成用光束分離手段(13)と、該スポット作成用光束分離手段(13)により分離されたスポット作成用光束をスポット像として結像させるスポット像生成手段(29)と、スポット像の結像面に設けられた第2の光検出器(31a)とを有してなる。
より具体的には、光ビーム測定装置10Aは、光源部11より図中右方に延びる光路上に配置された、光束分離手段としてのビームスプリッタ13,被検/基準光束分離手段としての半透過反射板15,遮光板16,基準光生成手段23、ビームスプリッタ13の図中下方に配置された第1の結像レンズ25,第1の撮像カメラ27、およびビームスプリッタ13の図中上方に配置された第2の結像レンズ29,第2の撮像カメラ31を備えている。また、光ビーム測定装置10は、第1および第2の撮像カメラ27,31からの画像信号に基づき各種解析を行なうコンピュータ33,該コンピュータ33による解析結果や画像を表示する表示装置34,およびキーボードやマウス等からなる入力装置35を備えている。コンピュータ33は、干渉縞を解析して光ビームの波面測定結果を得る第1の解析手段と、スポット像を解析して前記光ビームの光ビームスポットの特性測定結果を得る第2の解析手段とを、メモリ等に格納されたプログラムや該プログラムを実行する演算回路等として備えている。
なお、本実施形態においては、ビームスプリッタ13,第1の結像レンズ25,第1の撮像カメラ27により、第1の結像部が構成され、ビームスプリッタ13,第2の結像レンズ29,第2の撮像カメラ31により、第2の結像部が構成されている。
また、図2に示す光ビーム測定装置10Aにおいて、図1に示す波面測定用干渉計装置10と共通の構成要素については共通の番号を用いており、これらについては重複を避けるため詳細な説明は省略し、以下では異なる点についてのみ詳細に説明する。
本実施形態において上記光源部11は、図1に示すものと同様に構成されており、また上記波面測定用干渉計装置10と同様、レーザ光出力装置として各種装置に組み込まれて用いられるものであり、光ビーム測定装置10Aの構成要素ではない。
上記遮光板16は開閉可能なシャッタ等からなり、光学系の調整を行なう際に上記半透過反射板15と上記基準光生成手段23との間の光路を遮断し、測定時には該光路を開放するように構成されている。なお、この遮光板16の開閉は電動モータ41により行なわれ、該電動モータ41の駆動はドライバ43を介してコンピュータ33により制御されるようになっている。
以下、光ビーム測定装置10Aの測定時における作用を説明する。上記光源部11から図中右方に射出された光ビームは、上記ビームスプリッタ13の分離面13aにおいて、上記半透過反射板15に向かう光束と、上記第2の結像レンズ29に向かう光束(スポット像作成用光束)との2つの光束に分離される。2つの光束のうち上記半透過反射板15に向かう一方の光束は、該半透過反射板15の半透過反射面15aにおいて、入射方向と逆向きに反射される被検光束と、該半透過反射板15を透過して上記基準光生成手段23に向かう透過光束(基準光束作成用光束)とに分離される。なお、測定時において上記遮光板16は開放されており、上記透過光束は該遮光板16に遮られることなく、上記基準光生成手段23の上記収束レンズ17に入射する。
この収束レンズ17に入射した上記透過光束は、該収束レンズ17により収束せしめられ、その収束点に配置された上記反射回折部19に入射する。この反射回折部19に入射した上記透過光束の一部は、該反射回折部19において波面整形された球面波に変換され、上記収束レンズ17に向けて反射される。この球面波は、収束レンズ17において平面波に変換され、基準光束として上記半透過反射板15に向けて射出される。
この基準光束が半透過反射板15を透過し、上記半透過反射面15aで反射された上記被検光束と合波されることにより干渉光が得られる。この干渉光は、上記ビームスプリッタ13を介して上記第1の結像レンズ25に入射し、該第1の結像レンズ25を介して上記第1の撮像カメラ27内の第1の検出面27aに結像されて干渉縞が撮像される。撮像された干渉縞の画像情報は上記コンピュータ33に入力され、この画像情報に基づき上記光ビームの波面測定が行なわれる。
一方、上記ビームスプリッタ13において分離された2つの光束のうち、上記第2の結像レンズ29に向けて射出された光束は、該第2の結像レンズ29を介して上記第2の撮像カメラ31内の第2の検出面31a(例えば、CCDやCMOS等の固体撮像素子で構成される)に集光せしめられ、該第2の検出面31a上に上記光ビームのスポット像を形成する。第2の撮像カメラ31は、形成されたスポット像を撮像して、その画像情報を上記コンピュータ33に出力するように構成されている。そして、コンピュータ33に入力されたスポット像の画像情報に基づき、光ビームスポットの強度分布や半値幅、断面形状や輝度分散等の各種の特性測定が行なわれる。
なお、上記光ビーム測定装置10Aにおける光学系の調整は、まず、上記遮光板16により上記半透過反射板15と上記基準光生成手段23との間の光路が遮断された状態で行なわれる。この状態で、上記光源部11から光ビームを出射し、上記ビームスプリッタ13を経由して上記第2の撮像カメラ31に至る光路上に配される各光学部材の調整と、上記光源部11から上記ビームスプリッタ13を経由して上記半透過反射面15aに至り、該半透過反射面15aで反射され再びビームスプリッタ13を経由して上記第1の撮像カメラ27に至る光路上に配される各光学部材の調整とが行なわれる。この調整後、上記遮光板16が開放され、上記基準光生成手段23の調整が行なわれる。
上述したように第1の実施形態に係る光ビーム測定装置10Aによれば、上記光源部11から出射される光ビームの波面測定と光ビームスポットの特性測定とを同時に行なうことが可能である。また、フィゾー型の光学系配置を採用しているので、構成が簡易かつコンパクトであり、光学系の調整も容易に行なうことが可能である。
なお、図2に示す態様では、ビームスプリッタ13の図中右側に半透過反射板15,遮光板16および基準光生成手段23が配置され、ビームスプリッタ13の図中上側に第2の結像レンズ29および第2の撮像カメラ31が配置されているが、これらの配置位置を交換する、すなわち、ビームスプリッタ13の右側に第2の結像レンズ29および第2の撮像カメラ31を配置し、ビームスプリッタ13の上側に半透過反射板15,遮光板16および基準光生成手段23を配置するようにしてもよい。
また、図2に示す態様では、半透過反射板15側から戻る干渉光がビームスプリッタ13を介して第1の結像レンズ25に導かれるように構成されているが、ビームスプリッタ13と半透過反射板15との間に他のビームスプリッタを配置しておき、半透過反射板15側から戻る干渉光が、この他のビームスプリッタを介して第1の結像レンズ25に導かれるように構成してもよい。
また、図2に示す態様では、光学系の調整を行なう際に、基準光生成手段23より半透過反射板15に光束が戻らないようにするために、半透過反射板15と基準光生成手段23との間の光路を遮断する遮光板16を備えているが、このような遮光板を備える代わりに、反射回折部を光路から外れた位置に移動(傾動を含む)し得るように構成し、反射回折部19を光路から外れた位置に移動させることによって、基準光生成手段23より半透過反射板15に光束が戻らないようにしてもよい。反射回折部19を光軸から外れた位置に移動させる態様としては、基準光生成手段23全体を光路外に移動させる態様や、反射回折部19のみを光路外に移動させる態様などがあるが、反射回折部19を図6に示す態様のもの(詳しくは後述する)に替えるようにした場合には、その基板21Aを回転させることにより、容易に反射回折部19A〜19Dを光路外に移動させることができる。
〈光ビーム測定装置(第2の実施形態)〉
次に、本発明に係る光ビーム測定装置の第2の実施形態について説明する。図3は本発明の第2の実施形態に係る光ビーム測定装置10Bの概略構成図である。なお、図3に示す光ビーム測定装置10Bにおいて、図2に示す光ビーム測定装置10Aと共通の構成要素については共通の番号を用いており、これらについては重複を避けるため詳細な説明は省略し、以下では異なる点についてのみ詳細に説明する。
図3に示す光ビーム測定装置10Bは、図2に示す光ビーム測定装置10Aの構成要素に加えて、以下の構成要素を備えている。すなわち、図3に示すように光ビーム測定装置10Bは、光源部11から出射される光ビームの光強度を測定する際に、光源部11とビームスプリッタ13との間の光路上に配置され、該光ビームを平行光束状態のまま図中下方に直角に反射させて導く反射ミラー51と、該反射ミラー51からの光ビームの光強度を測定するパワーメータ52とを備えている。このパワーメータ52は、光検出面52aを備えており、該光検出面52aに略平行光束状態で入射した光ビームの強度を測定し、その測定情報を上記コンピュータ33に出力するように構成されている。なお、反射ミラー51とパワーメータ52との間の光路上にビームエクスパンダを配設して、パワーメータ52に入射する平行光束の径の大きさを必要に応じて変えるようにしてもよい。また、上記反射ミラー51は、光ビームの光強度を測定する際のみ光路上に配置されるものであり、通常時すなわち光ビームの波面測定と光ビームスポットの特性測定とを行なう際には光路上から退避されるように構成されている。
また、光ビーム測定装置10Bは、光源部11とビームスプリッタ13との間において、光源部11から出射される光ビームの一部を、図中下方に直角に反射させて導くビームスプリッタ53と、該ビームスプリッタ53により導かれた光ビームの光路上に配されたアライメント用の結像レンズ54と、同じくアライメント用の撮像カメラ55とを備えている。結像レンズ54は、入射した上記光ビームを上記撮像カメラ55内の検出面55a(例えば、CCDやCMOS等の固体撮像素子で構成される)に集光させ、該検出面55a上に光ビームのスポット像を形成する。撮像カメラ55は、形成されたスポット像を撮像して、その画像情報を上記コンピュータ33に出力するように構成されている。
上記撮像カメラ55により撮像された上記スポット像は、上記光源部11の傾き等をアライメントするために利用される。すなわち、コンピュータ33に入力されたスポット像の上記検出面55a上での位置情報に基づき、上記光源部11のアライメント調整が行なわれるようになっている。
また、光ビーム測定装置10Bは、上記ビームスプリッタ13と上記半透過反射板15との間において、上記半透過反射面15aから反射される光ビームの一部を、図中下方に直角に反射させて導くビームスプリッタ56と、該ビームスプリッタ56により導かれた光ビームの光路上に配されたアライメント用の結像レンズ57と、同じくアライメント用の撮像カメラ58とを備えている。結像レンズ57は、入射した上記光ビームを上記撮像カメラ58内の検出面58a(例えば、CCDやCMOS等の固体撮像素子で構成される)に集光させ、該検出面58a上に光ビームのスポット像を形成する。撮像カメラ58は、形成されたスポット像を撮像して、その画像情報を上記コンピュータ33に出力するように構成されている。
上記撮像カメラ58により撮像された上記スポット像は、上記半透過反射板15および上記基準光生成手段23の傾き等をアライメントするために利用される。すなわち、コンピュータ33に入力されたスポット像の上記検出面55a上での位置情報に基づき、上記半透過反射板15および上記基準光生成手段23のアライメント調整が行なわれるようになっている。
なお、このアライメント調整は、まず、上記遮光板16により上記半透過反射板15と上記基準光生成手段23との間の光路が遮断された状態で行なわれる。この状態で、上記半透過反射板15のアライメント調整が行なわれ、この調整後、上記遮光板16が開放され、上記基準光生成手段23のアライメント調整が行なわれる。
また、光ビーム測定装置10Bは、上記ビームスプリッタ13の図中上方位置において、アライメント用の光束を出力するアライメント用光源61と、該アライメント用光源61から図中右方に出力された発散光束をコリメートするコリメータレンズ62と、後述する平行平板状の光学素子をアライメントする際に、上記ビームスプリッタ13と上記第2の結像レンズ29との間の光路上に配置され、上記コリメータレンズ62からの平行光束を図中下方に直角に反射させて上記ビームスプリッタ13に導く反射ミラー63とを備えている。
上記アライメント用光源61は、上記光源部11と上記ビームスプリッタ53との間に上記平行平板状の光学素子(例えば、カバーガラスや各種フィルタ。図示略)が配されるような場合において、該光学素子の傾き等をアライメント調整する際に利用される。すなわち、上記光学素子のアライメント調整をする際に、上記ビームスプリッタ13と上記第2の結像レンズ29との間の光路上に上記反射ミラー63が配置され、アライメント用光源61から出力されたアライメント用の光束が、上記コリメータレンズ62および上記反射ミラー63を介して上記ビームスプリッタ13に導かれる。該ビームスプリッタ13に導かれたアライメント用の平行光束は、該ビームスプリッタ13の分離面13aにおいて、その一部が図中左方に直角にされて上記光学素子に導かれる。
この、光学素子に導かれたアライメント用の平行光束は、該光学素子においてその一部が反射され、その反射光束の一部が上記ビームスプリッタ53により図中下方に直角に反射され、さらに上記結像レンズ54により、上記撮像カメラ55内の検出面55aに集光されて該検出面55a上にそのスポット像が形成される。このスポット像は、撮像カメラ55により撮像され、その画像情報が上記コンピュータ33に出力される。そして、コンピュータ33に入力されたスポット像の上記検出面55a上での位置情報に基づき、上記光学素子のアライメント調整が行なわれるようになっている。
なお、上述した反射ミラー51およびパワーメータ52は、所定の集光レンズ(例えば、光ピックアップレンズ)の光透過率や、該集光レンズを介して出力された光ビームの光強度を測定する場合にも利用することが可能である。図4に、このような光ピックアップレンズの透過率を測定するために用いられる測定ユニット70を示す。
図4に示す測定ユニット70は、測定対象とされる光ピックアップ用の第1レンズ71と、該第1レンズ71に図中左方より入射し該第1レンズ71により収束、発散せしめられた光ビームをコリメートする第2レンズ(光透過率が既知のもの)とを、互いに所定距離を置いて保持するように構成されている。この測定ユニット70は、本願出願人により提案されている光透過率測定方法(特願2004−379449号明細書、特願2004−379450号明細書参照)を用いて、第1レンズ71の光透過率や該第1レンズ71を介して出力された上記光ビームの光強度を測定する際に、図3に示す光源部11と反射ミラー51との間の光路上に配置される。
すなわち、図3に示す光源部11と反射ミラー51との間の光路上に上記測定ユニット70が配置された状態で、光源部11から測定ユニット70を介して出力された光ビームの最大光量データを上記パワーメータ52により求め、これを、測定ユニット70が配置されない状態で測定された光源部11からの光ビームの光量データと比較、演算することにより、上記第1レンズ71の光透過率および該第1レンズ71のみを介して出力された際の光ビームの光強度を求めることができる(詳細は、上記各明細書参照)。
また、第2レンズの光透過率が既知で無い場合でも、上記第1および第2レンズ71,72の他に第3のレンズを被測定レンズに加え、これら3つのレンズにより、3つの異なるレンズペアを構成し、これらのレンズペアについて順次最大光量データを求め、各レンズの光透過率を未知数とした3元連立方程式を演算することによって、各被測定レンズの光透過率を求めるようにしてもよい。
なお、第1レンズ71の光透過率等を測定する際には、図3に示す被検用の光源部11に替えて、より高い波面精度を持つ光ビームを出力し得る測定用の基準光源(図示略)を用いることが好ましい。
上述したように第2の実施形態に係る光ビーム測定装置10Bによれば、上記光源部11から出射される光ビームの波面測定と光ビームスポットの特性測定とを同時に行なうことが可能であるとともに、光源部11から出射される光ビームの光強度測定や光ピックアップレンズの光透過率等の測定等も行なうことが可能である。また、アライメント用の光学系を備えているので、システム全体の調整もさらに容易に行なうことが可能である。
なお、図3に示す態様では、半透過反射板15(被検/基準光束分離手段)に入射する前の光ビームの一部を、ビームスプリッタ13(光束分離手段)によりスポット作成用光束として分離するようにしているが、半透過反射板15(被検/基準光束分離手段)により分離された後の被検光束の一部を、ビームスプリッタ56によりスポット作成用光束として分離するようにしたり、半透過反射板15と基準光生成手段23との間に他のビームスプリッタを設置し、波面整形される前の基準光束作成用光束の一部を、スポット作成用光束として分離するようにしてもよい。
〈光ビーム測定方法〉
以下、本発明の一実施形態に係る光ビーム測定方法について説明する。この光ビーム測定方法は、上述した光ビーム測定装置10Aまたは10Bを用いて行われる。
すなわち、まず、測定対象とされる光ビーム(光源部11から出射される光ビーム)を、半透過反射面15aにおいて、波面測定のための被検光束と基準光束作成用光束との2つの光束に分離し、分離された基準光束作成用光束を、基準光生成手段23により、波面整形して基準光束に変換した後、被検光束と基準光束とを干渉させて該被検光束の波面情報を担持した干渉縞を、第1の撮像カメラ27内の第1の検出面27aに結像させる(干渉縞生成手順)。
一方、被検光束と基準光束作成用光束との2つの光束に分離される前の光ビームの一部を、ビームスプリッタ13によりスポット作成用光束として分離し、分離されたスポット作成用光束を、第2の撮像カメラ31内の第1の検出面31aにスポット像として結像させる(スポット像生成手順)。
そして、コンピュータ33において、干渉縞を解析して光ビームの波面測定結果を得る(第1の解析手順)とともに、スポット像を解析して光ビームの光ビームスポットの特性測定結果を得る(第2の解析手順)。
〈態様の変更〉
図2に示す光ビーム測定装置10A、および図3に示す光ビーム測定装置10Bは、干渉縞を得るための光学系の配置がフィゾー型とされているが、フィゾー型に替えて、マイケルソン型の光学系配置を採ることも可能である。その場合、上述のようにフィゾー型の光学系配置を採用したものにおける特徴、すなわち光学系の構成が簡易かつコンパクトであり、光学系の調整が容易であるという特徴は低下するが、干渉縞を得るための被検光束と基準光束との光路長が互いに略等しくなるように設定することができるので、波面測定の対象とされる光ビームが低可干渉性の光束である場合でも、測定が可能となるという利点がある。
また、図3に示す光ビーム測定装置10Bの反射ミラー51およびパワーメータ52を、図1に示す波面測定用干渉計装置10に設けることにより、この波面測定用干渉計装置10において、光ビームの光強度測定等を行なえるように構成することも可能である。その場合は、光源部11とビームスプリッタ13との間の光路上に、反射ミラー51を出し入れ可能に配置すればよい。さらに、図4に示す測定ユニット70を用いることにより、図1に示す波面測定用干渉計装置10において、光ピックアップレンズの光透過率等の測定を行なえるように構成することも可能である。
また、図1に示す波面測定用干渉計装置10、図2および図3に示す光ビーム測定装置10A,10Bにおいて共通に用いられている反射回折部19の態様を種々に変更することも可能である。
以下、反射回折部19の態様の変形例について、図5〜図7を参照しながら説明する。図5に示す反射回折部19Eは、例えば、球面等の曲面状に形成された基板21B上に蒸着等により形成された金属膜からなる。この態様のものでは、基板21Bが曲面状に形成されていることにより、図中左方に配置される収束レンズ(図示略)から該基板21B上に入射した収束光束が上記収束レンズに向けて反射されることを抑制し得るようになっており、これによりノイズ光発生の抑制が図られている。
図6に示す反射回折部19A〜19Dは、例えば、円板状に形成された基板21A上に蒸着等により形成された金属膜からなり、各反射回折部19A〜19Dの大きさが互いに異なるように構成されている。また、基板21Aは回転軸44を中心として紙面に沿って回転可能に構成されている。この態様のものでは、紙面手前側に配置される収束レンズのNA等に応じて、該収束レンズの収束点に上記反射回折部19A〜19Dのうちの1つを選択的に配置し得るようになっている。
図7に示す反射回折部19Fは、入射する収束光束の回折限界よりも小さく形成されたピンホール45と、該ピンホール45の裏面側直近に配置された反射面47とから構成されている。この態様のものでは、ピンホール45と反射面47との相対的位置を該反射面47に沿ってずらしても波面整形の機能が変わらない。このため、反射面47の、ピンホール45から臨む部分が破損してその機能が損なわれた場合に、ピンホール45と反射面47とを相対的にずらすことにより、容易に機能の修復が図れるという利点がある。
本発明に係る波面測定用干渉計装置の一実施形態を示す図 本発明に係る光ビーム測定装置の第1の実施形態を示す図 本発明に係る光ビーム測定装置の第2の実施形態を示す図 光透過率測定用の測定ユニットを示す図 反射回折部の変形例を示す図 反射回折部の他の変形例を示す図 反射回折部のその他の変形例を示す図 従来の波面測定用干渉計装置の概略構成図
符号の説明
10 波面測定用干渉計装置
10A,10B 光ビーム測定装置
11,101 光源部
11a 光源本体
11b ビーム光学系
13 ビームスプリッタ(光束分離手段、スポット作成用光束分離手段)
53,56,102,107 ビームスプリッタ
13a 分離面
15 半透過反射板(被検/基準光束分離手段)
15a 半透過反射面
17,103,109 収束レンズ
16 遮光板
19,19A〜19F 反射回折部
21,21A,21B 基板
23 基準光生成手段
25 結像レンズ(第1の結像レンズ、干渉縞生成手段)
27 撮像カメラ(第1の撮像カメラ)
27a 検出面(第1の検出面、第1の光検出器)
29 第2の結像レンズ
31 第2の撮像カメラ
31a 第2の検出面(第2の光検出器)
33 コンピュータ
34 表示装置
35 入力装置
36 フリンジスキャンアダプタ
37 ホルダ
38 圧電素子
39,43 ドライバ
41 電動モータ
44 回転軸
45,104 ピンホール
47 反射面
51,63 反射ミラー
52 パワーメータ
52a 光検出面
54,57 アライメント用の結像レンズ
55,58 アライメント用の撮像カメラ
55a,58a 検出面
61 アライメント用光源
62,105,110 コリメータレンズ
71 第1レンズ
72 第2レンズ
106,108 ミラー
111 結像レンズ
112 撮像カメラ

Claims (10)

  1. 測定対象とされる光ビームを、波面測定用と光ビームスポットの特性測定用との2つの光束に分離するビームスプリッター
    前記ビームスプリッターにより分離された波面測定用の光束の一部を、被検光束として入射方向と逆向きに反射する半透過反射面、
    前記半透過反射面を透過した透過光束を収束させる収束レンズと、該収束レンズの収束点に配置された微小な反射回折部とを有してなり、前記半透過反射面より入射した前記透過光束の一部を波面整形された基準光束に変換し、該基準光束を前記半透過反射面に向けて射出する基準光生成手段、
    前記基準光束と前記被検光束とが合波されてなる干渉光を第1の検出面に導き、該第1の検出面上に干渉縞を形成する第1の結像部、
    および前記ビームスプリッターにより分離された光ビームスポットの特性測定用の光束を第2の検出面上にスポット像として結像させる第2の結像部を備え、
    前記第1の検出面上に形成された前記干渉縞に基づき前記光ビームの波面測定を行なうとともに、前記第2の検出面上に形成された前記スポット像に基づき光ビームスポットの特性測定を行なうように構成されていることを特徴とする光ビーム測定装置。
  2. 前記干渉光が前記ビームスプリッターを介して前記第1の検出面に導かれるように構成されていることを特徴とする請求項記載の光ビーム測定装置。
  3. 前記半透過反射面および前記基準光生成手段の少なくとも一方を光軸方向に移動させることにより、これら半透過反射面および基準光生成手段の間の光学距離を調整する光路長調整手段を備えていることを特徴とする請求項または記載の光ビーム測定装置。
  4. 前記基準光生成手段が、互いに大きさの異なる複数の反射回折部を保持し、これら複数の反射回折部のうちの1つを選択的に前記収束点に配置し得るように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項記載の光ビーム測定装置。
  5. 前記半透過反射面と前記基準光生成手段との間の光路を遮断する遮光手段を備えていることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項記載の光ビーム測定装置。
  6. 前記反射回折部を光路から外れた位置に移動し得るように構成されていることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項記載の光ビーム測定装置。
  7. 前記反射回折部の周辺領域が、前記収束レンズを介して該周辺領域に入射した前記透過光束を前記収束レンズ外へ向けて反射させる曲面形状であることを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか1項記載の光ビーム測定装置。
  8. 前記光ビームの光強度を測定するパワーメータを備えていることを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか1項記載の光ビーム測定装置。
  9. 前記干渉縞を解析して前記光ビームの波面測定結果を得る第1の解析手段と、前記スポット像を解析して前記光ビームの光ビームスポットの特性測定結果を得る第2の解析手段と、を備えていることを特徴とする請求項1〜8のうちいずれか1項記載の光ビーム測定装置。
  10. 測定対象とされる光ビームの波面測定と該光ビームのスポットの特性測定との双方の測定が可能な光ビーム測定方法であって、
    前記光ビームを波面測定のための被検光束と基準光束作成用光束との2つの光束に分離し、前記基準光束作成用光束を波面整形して基準光束に変換した後、前記被検光束と前記基準光束とを干渉させて該被検光束の波面情報を担持した干渉縞を結像させる干渉縞生成手順と、
    前記被検光束と前記基準光束作成用光束との2つの光束に分離される前の前記光ビームの一部をビームスプリッターを用いてスポット像作成用光束として分離し、該スポット像作成用光束をスポット像として結像させるスポット像生成手順と、
    前記干渉縞を解析して前記光ビームの波面測定結果を得る第1の解析手順と、
    前記スポット像を解析して前記光ビームの光ビームスポットの特性測定結果を得る第2の解析手順と、
    を行なうことを特徴とする光ビーム測定方法。
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