JPH1152224A - 自動焦点検出方法およびその装置並びに検査装置 - Google Patents

自動焦点検出方法およびその装置並びに検査装置

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JPH1152224A
JPH1152224A JP15173498A JP15173498A JPH1152224A JP H1152224 A JPH1152224 A JP H1152224A JP 15173498 A JP15173498 A JP 15173498A JP 15173498 A JP15173498 A JP 15173498A JP H1152224 A JPH1152224 A JP H1152224A
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JP15173498A
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Yukihiro Shibata
行広 芝田
Shunji Maeda
俊二 前田
Kazuo Yamaguchi
和夫 山口
Atsushi Yoshida
敦志 吉田
Minoru Yoshida
実 吉田
Kenji Oka
健次 岡
Hiroshi Makihira
坦 牧平
Yasuhiko Nakayama
保彦 中山
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】試料の反射率むらやウエーハに形成された絶縁
膜による表層パターンのデフォーカスを低減可能な自動
検出方法および装置を提供する。 【解決手段】照明光を対物レンズ30によって光軸7に
対して対称な斜め方向から試料上の同一個所に集光して
照射し、試料1上に同一個所から反射して対物レンズに
入射して得られる反射光を、光軸に対する対称な照射方
向別に複数光像に分割し、分割された複数光像を光電変
換素子100で受光して光の強度分布に応じた信号に変
換して、光強度分布の中心と光軸の位置ずれに基づいて
試料の焦点ずれを検出する。試料に絶縁膜が形成されて
いる場合は、この薄膜内を反射した光の一部を遮光す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体製造工程にお
けるウエハ、レチクルあるいはTFTをはじめとするフ
ラットパネルデイスプレイ製造工程におけるマスク、基
板等に存在する微細パターン欠陥、微細な異物等を光学
的に検査する検査装置等に応用して好適な自動焦点検出
方法およびその装置並びに検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来においては、一般的にウエハ等に形
成した微細パターンの外観検査は、顕微鏡光学系等を用
いて拡大投影した像を検出し、画像処理等を施すことに
より行われている。顕微鏡光学系は、照明光の波長λと
対物レンズの開口数NAにより物体側の焦点深度DOF
が求まり、この範囲外に試料が設定されるとピントがボ
ケた像を検出することになる。焦点深度DOFは、下記
の(1)式にて表される。
【0003】 DOF=λ/(2NA2) (1) ここで、試料表面を対物レンズの合焦点位置に設定する
ための自動焦点検出の従来技術としては、例えば、特開
平8−240765号公報に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の焦点検出方法で
は、試料面の反射率及びパターン密度等の変化により、
焦点検出誤差が生じるという欠点がある。また、従来の
焦点検出方法では試料の表面に段差があるとデフォーカ
スすると言う欠点がある。即ち、試料の表面に段差があ
る場合、焦点視野が段差を含むと、求めた焦点検出位置
は、段差のある異なった表面の間の平均的な値となる。
このため、段差の寸法によりこの平均値がある値を超え
ると、段差の両方の表面がともに対物レンズの焦点深度
DOF外となり、検出した像はデフォーカスした画像と
なる問題があった。例えば、焦点深度としては約0.3
μmぐらいまではフォーカスが取れるが、これよりも焦
点深度が大きくなるとデフォーカスする。更に、検査の
高速化のため、像検出用のリニアセンサの長さも長くな
る方向にある。しかし、像検出用のリニアセンサを長く
しても、自動焦点検出系の視野が小さいため、真の焦点
面検出を行うことが困難であった。また、従来の技術で
は、様々な分光反射率特性を有した試料の自動焦点検出
を行う場合、互いに異なったスペクトルを発光する光源
を複数備える必要があるため、装置が大型化し、コスト
が高くなった。
【0005】また、CMP(Chemical Mechanical Polishin
g)処理を施されたウェハの表層ハ゜ターンの欠陥検査を行う
には、光学系の焦点を表層ハ゜ターンに合わせなければ、高
感度検査が行えない。しかし、従来技術に記載の焦点検
出装置では、CMP処理により膜付けされた酸化膜は可視
光においてほぼ透明であるため、表層に焦点を合わせる
ことはできず、絶縁膜の下層に焦点を合わせてしまう。
この誤差(テ゛フォーカス量)は、膜厚や表層ハ゜ターンの材質・密度
や、絶縁膜の膜中に形成されたハ゜ターンの密度などによっ
て変化するため、焦点を検出する視野の構造に応じてテ゛
フォーカス量が異なることになる。これは、ウェハの全面を
検査する場合、領域に応じて欠陥検出感度が異なること
を意味しており、安定した欠陥検査ができないという課
題がある。
【0006】本発明の目的は、上記課題を解決した自動
焦点検出方法およびその装置並びに検査装置を提供する
ことにある。本発明の他の目的は簡素化された構成によ
って試料上の反射率の変化による焦点検出誤差を防止し
て焦点検出を可能にした自動焦点検出方法およびその装
置を提供することにある。本発明の更に他の目的は、試
料に段差がある場合においても高精度に焦点検出を可能
にした自動焦点検出方法およびその装置を提供すること
にある。本発明の目的は、試料の反射率むらやウェーハ
に形成された絶縁膜による表層ハ゜ターンのテ゛フォーカスを低減す
ることができる自動検出方法およびその装置を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成する
ために、本発明による自動焦点検出方法は照明光を対物
レンズによって光軸に対して対称な斜め方向から試料上
の同一個所に集光して照射するステップと、試料上の同
一個所から反射され、対物レンズを透過して得られた反
射光を、照射方向別に分割するステップと、分割された
反射光による光像を光電変換素子に照射し、照射された
光の強度分布に応じた電気信号に変換するステップと、
光電変換素子上の光の強度分布の中心と光軸からの位置
ずれに基づいて試料の焦点ずれを検出するステップを有
している。
【0008】本発明の好ましい方法では、分割された反
射光による複数光像の一方の光像を他方の光像に対して
鏡像反転させた後合成し、結像させて光電変換素子に照
射するステップを有している。更に、本発明の好ましい
方法では分割された反射光による複数光像を互いに異な
る光電変換素子に照射するステップを有している。本発
明による自動焦点検出装置は照明光を対物レンズによっ
て光軸に対して対称な斜め方向から試料上の同一個所に
集光して照射する照明光学系と、照明光学系で照射さ
れ、試料上の同一個所から反射され、対物レンズを透過
して得られる反射光を、光軸に対して対称な照射方向別
に分割して複数の光像を得る分割光学要素、分割光学要
素から射出された光像を受光して光の強度分布に応じた
信号に変換する光電変換素子を有する焦点検出光学系と
を備えている。
【0009】この自動焦点検出装置において、光電変換
素子は分割光学要素で分割され、鏡像反転関係にある光
像を合成して受光して試料の焦点ずれを検出する。更
に、この自動焦点検出装置において、分割光学要素で分
割された各光像はそれぞれ別の光電変換素子で受光され
る。従って、この出力信号を演算することによって焦点
ずれを検出することができる。本発明の自動焦点検出装
置において、試料の焦点ずれを試料上の近接した複数の
点で求めることによって、試料の段差を検出することが
できる。
【0010】本発明による検査装置は、試料に対して対
物レンズを通して落射照明する照明系と、照明系で照明
された試料からの反射光を前記対物レンズにより捕捉し
対物レンズで捕捉された反射光を分割する分割光学系
と、分割光学系で分割された試料上の像を結像させ、こ
の結像されたパターンの像を第1の光電変換素子で受光
して画像信号に変換して検出する像検出光学系と、分割
光学系によって分割された光を試料に照明した照明光の
光軸に対して対称な照射方向別に分割する分割光学要素
と、分割光学要素から射出された光像を受光して焦点検
出信号を出力する第2の光電変換素子とを有する焦点検
出光学系と、第2の光電変換素子の出力を演算する演算
回路とを備えている。この検査装置において、好ましく
は、照明系は、第1の波長を有する前記画像検出用照明
光を透過させる第1の照明路と、第2の波長を有する前
記焦点検出用照明光を透過させる第2の照明路と、画像
検出用の照明光と焦点検出用照明光を合成する手段とか
ら構成される。この照明系は画像検出に用いる紫外線照
明系と焦点検出に用いる可視光線照明系と、紫外線と可
視光線を合成する手段から構成することができる。この
検査装置の照明系は好ましくは焦点検出用の照明光をス
リット状の光束として前記試料に照明するための絞りを
有している。更に、前記対物レンズを実質的に無限遠補
正のレンズで構成し、分割光学要素として、対物レンズ
と合成光学系との間にナイフエッジ状のミラーを配置す
ると好適である。また本発明の検査装置において、好ま
しくは像検出用の照明光として、輪帯状の照明光を試料
に対して照射している。
【0011】また本発明の照明系において、開口絞りを
前記対物レンズのフーリエ変換面と共役な位置に配置
し、この開口絞りを対物レンズの瞳径に応じて変化させ
ている。また、本発明の照明系に用いる照明光としては
インコヒーレント光を用いることができる。本発明にお
いては、照明系に焦点検出用の視野絞りを用い、試料上
に投影されたスリット状の長手方向の長さを、像検出光
学系で検出する視野の大きさとほぼ同じにすると好適で
ある。また、CMPウェーハの表層ハ゜ターンへの安定した
焦点合わせを実現するため、焦点検出系の試料と共役な
面に焦点検出光の一部を遮光する光学部品を配置する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明による自動焦点検出方法及
び装置の第1の原理について図1を用いて説明する。本
発明の好ましい実施例においては、落射照明光学系を用
いた焦点検出方法であるが、説明の簡易化のため、透過
照明を用いて説明する。図1(a)は本発明による自動
焦点検出装置の原理を説明するための模式図であり、図
1(b)は試料を通過した光りの強度分布を示す図であ
り、図1(c)から図1(e)は光検出部の出力電流を
示す特性図である。なお、図1(b)において、横軸は
試料上の方向Xを示し、縦軸は光強度分布Tを示す。図
1(c)から図1(e)において、横軸は光電変換素子
上の位置X1を表わし、縦軸は光電変換素子上の光強度
分布を出力電流Iで表わす。
【0013】図1(a)において、試料1の表面1aは
高透過率部1bと低透過率部1cとに分けられている。
尚、図1(a)を落射照明光学系で考えると、高透過率
部1b及び低透過率部1cは、それぞれ高反射率部1b
と低反射率部1cとなる。開口絞り14aは、多数の仮
想の点光源から形成される二次光源としての輪帯状の照
明を形成するためのもので、一般にスリット状の開口を
有したものが使われている。この開口絞り14aは、種
類の異なる輪帯状の照明をすることができるように、こ
の開口絞り14aの開口部の寸法および形状を調整制御
できるように構成されている。また開口絞り14aとし
て、複数種類のものを用意して、これら開口絞り14a
を切り替えるように構成しても良い。図1(a)におい
て、開口絞り14aの光軸7より図中左側を透過した光
200は、レンズ16aを透過して、視野絞り18aを
透過する。ここで、視野絞り18aの中心は、光軸7と
一致しているものとする。視野絞り18aを透過した光
の強度は一様であるようにする。これらの光200はレ
ンズ20及び対物レンズ30を介して、試料1を照明す
る。尚、試料1は図のX方向に移動するものとし、試料
表面1aは、焦点検出光学系115aの焦点位置にある
とする。この試料表面1aを照明した光200が高透過
率部1bと低透過率部1cにまたがっているが、この高
透過率部1bと低透過率部1cの境界部分が多少X方向
にずれた位置にある場合、試料1を透過した光の強度分
布Tは、図1(b)に示すように試料表面1aの透過率
に応じた分布となり、一様ではなくなる。
【0014】試料1を透過した光200は対物レンズ3
0aに入射し、ナイフエッジ状のミラー80aで左側に
反射して分岐光路500に導かれる。このナイフエッジ
状のミラー80aの位置は、分岐する方向の視野絞り1
8aの開口部が比較的狭く、対物レンズ30aが無限遠
補正型であれば、対物レンズ30aから結像レンズ90
の光路中において、ナイフエッジの頂点が光軸と一致す
るように配置させることにより、試料表面1aを照明す
る方向に応じて2分岐することができる。従って、ナイ
フエッジ状のミラー80aは対物レンズ30aの瞳位置
に配置させる必要はない。ナイフエッジ状のミラー80
aを反射して分岐光路500に導かれた光は、2枚のミ
ラー83a、83cで反射された後ナイフフエッジ状の
ミラー80bで反射される。このミラー80cで反射さ
れた光は、結像レンズ90に入射して試料表面1aの像
を光電変換素子100の受光面100aに結像する。こ
の像の光強度分布はセンサ100の出力電流に比例して
おり、図1(c)に示す通り、試料表面1aの透過率分
布に応じた分布特性306となり、非対称な分布とな
る。従って、この分布特性306より試料表面1aの高
さを検出する場合、像の非対称な分布に起因した高さ検
出誤差が生じ、高さ検出精度が損なわれる。しかし、開
口絞り14aの光軸7より図中右側を透過した光201
は試料表面1aを光線200に対して光軸対称に照明さ
れ、これを透過した光は対物レンズ30aに入射してナ
イフエッジミラー80aで分岐光路600に導かれる。
この反射光は光路中に配置された3枚のミラー83b、
83d、83eで反射され、更に、ナイフフエッジ状の
ミラー80bで反射される。この反射された光は、結像
レンズ90に入射して試料表面1aの像を光電変換素子
100の受光面100aに結像する。この光線201で
形成された像はナイフエッジ状のミラー80aで分岐さ
れてから再びナイフエッジ状のミラー80bで合流(合
成)するまでに、ミラー83b、83d、83eで反射
されるため、反射される回数が、光線200のミラー8
3a、83cでの反射回数より1回多い。このため、光
線201で形成される像は光線200で形成された像に
対して鏡像反転し、図1(d)に示す分布特性307と
なる。即ち、光路500のミラーの枚数と光路600の
ミラーの枚数との差を奇数にすることによって、光線2
01で形成された像を光線200で形成された像に対し
て鏡像反転することが可能となる。したがって、ナイフ
エッジ状のミラー80bと結像レンズ90とによって鏡
像反転された光線201による像と光線200による像
とが合成されることになる。
【0015】この光線200と光線201とで形成され
た合成像は図1(e)に示すとおり対称な分布特性30
8となり、像の非対称な分布に起因した高さ検出誤差が
防止できる。尚、この効果を生むためには、分岐光路5
00と分岐光路600の各々に対応させて配置した平面
ミラー83a、83cの枚数と平面ミラー83b、83
d、83eの枚数との差が奇数であれば良いことは前述
の通りである。さらに、図1(a)は試料表面1aが光
学系の焦点位置に配置された図であるが、試料表面1a
がデフォーカスした場合は光線200と光線201で形
成された図1(e)に示す合成像、すなわち合成分布特
性308は、光電変換素子100の結像位置上で同一の
方向X1に像が移動するため、結像位置に形成された合
成像分布特性308の中心位置7は試料表面1aの高さ
に対して変化する、すなわち感度を持つため、これを検
出することができる。なお、試料表面1aがデフォーカ
スした場合に、分布特性306、307が同一方向に移
動する光学系は落射照明である必要があるが、図1の原
理を説明するための模式図では説明を容易にするため透
過照明で示した。これを落差照明として示すと図2のよ
うになる。
【0016】図2は落射照明を用いた焦点検出原理を説
明するための模式図である。図2に示す如く、照明光束
200が瞳31を有する対物レンズ30に入射され、対
物レンズ30で集光されて試料表面1aを落射照明す
る。このときの入射角250と反射角251は同じ角度
θとなり、反射した光束210は光分割手段22で反射
して光電変換素子100の受光面上に結像する。ここ
で、対物レンズ30の倍率をMとすると、試料表面1a
がΔZ下降した場合、受光面上に結像する光の位置は2
ΔZMtanθ移動し、試料表面1aの高さΔZの関数
となる。この関係から、試料表面1aがΔZ下降する
と、光電変換素子100で検出される図1(e)に示す
合成像、すなわち合成分布特性308の中心が光軸7か
ら2ΔZMtanθ移動することになる。従って、この
ずれ量ΔSは、ΔS=2ΔZMtanθとなり、試料表
面1aの高さの関数となる。従って、合成分布特性30
8の中心を検出すれば、試料表面1aの高さΔZを検出
することができる。
【0017】ところで、図1(a)に示す対物レンズ3
0からは、主として照明光200と照明光201とが試
料1の表面1aに対して照射される。この照明光200
と照明光201は光軸の中心に対して対称な、斜め方向
から照明されるため、各々の照明光束による透過光をナ
イフエッジミラー80aで分岐し、分岐光路500にお
けるミラー83の枚数と分岐光路600におけるミラー
83の枚数との差を奇数にすることによって光線201
で形成された像を光線200で形成された像に対して鏡
像反転することができる。従がって、ナイフエッジ状の
ミラー80bと結像レンズ90とによって鏡像反転され
た光線201による像と光線200による像とを合成す
ると、その合成像は図1(e)に示すように対称な分布
特性308となり、像の非対称な分布に起因した高さ検
出誤差を防止することができる。しかも、光軸7からの
合成分布特性308の中心のずれ量ΔS(=2ΔZMt
anθ)を検出することによって、試料表面1aの高さ
ΔZを算出し、この算出された試料表面1aの高さΔZ
を用いて後述するように焦点あわせを実現することが可
能となる。
【0018】次に、本発明に係る焦点検出方法およびそ
の光学系を用いて試料に形成されているパターンの検査
等を行うための光学装置について、図3を用いて説明す
る。図3は本発明による焦点検出装置を用いた外観検査
装置の一実施例を示す構成図である。図において、試料
1はチャック2に真空吸着されており、このチャック2
は、試料1を回転させるためのθステージ3、試料1を
図に対して上下方向(Z方向)に移動させるためのZス
テージ4、試料1を図の紙面に対して垂直方向(Y方
向)に移動させるためのYステージ5、試料1を図の横
方向(X方向)に移動させるためのXステージ6上に搭
載されている。試料1の上方に配置されている光学系1
11は試料1の光学像を検出するために用いられ、この
検出された光学像によって、試料1に形成されているパ
ターンの外観検査を行う。光学系111は主に照明光学
系11と試料1の像を撮像する像検出光学系45及び焦
点検出光学系115aで構成されている。
【0019】照明光学系11に配置された光源10はイ
ンコヒーレント光源であり、例えばハロゲンランプであ
る。光源10で発光した光は、レンズ12(例えば、コ
ンデンサレンズ)を介してスリット状の開口を有する開
口絞り14(多数の仮想の点光源から形成される二次光
源としての輪帯状の照明を形成するための絞り)の開口
部を透過し、レンズ16(例えば、コリメータレンズ)
を介して視野絞り18に到達する。この視野絞り18
は、多数の仮想の点光源から形成される二次光源として
の輪帯状の照明を形成するための最終段の視野絞りで、
一般にスリット状の開口を有したものが使われている。
この視野絞り18は、この視野絞り18を通して種類の
異なる複数の輪帯状の照明をすることができるように、
開口絞り14または視野絞り18の寸法および形状を調
整制御できるように構成されている。また、開口絞り1
4または視野絞り18として、複数種類のものを用意し
て、これら開口絞り14または視野絞り18を切り替え
るように構成しても良い。例えば、開口絞り14または
視野絞り18の一例として、液晶によって絞りを構成
し、この液晶に印加する信号を切り替えて絞りパターン
を自動的に切り替えることによって、像検出光学系45
に適する照明光を焦点検出系115に適する照明光にす
ることも可能である。また、照明光学系11を通常の照
明光源に切り替えることができるように構成しても良
い。視野絞り18を透過した二次光源からの光は、レン
ズ20(例えば、コリメータレンズ)及び光分割手段2
2を透過して、対物レンズ30に入射し、対物レンズ3
0からは図1(a)に示すように光軸に対して対称な斜
め方向の光を試料1に対してほぼ垂直方向から照明す
る。尚、光分割手段22としては、ハーフミラーや偏光
ビームスプリッター等がある。但し、偏光ビームスプリ
ッターを用いる場合には、偏光ビームスプリッターから
試料1の間に1/4波長板等を配置して、検出光量の激
減を防止する必要がある。この照明光学系11および像
検出光学系45については、特開平成8−162511
号公報に具体的に記載されている。
【0020】即ち、この公開公報には、多数の仮想の点
光源18から形成された輪帯状の拡散照明光を更に偏光
を加えて輪帯状の拡散照明光とし、これを対物レンズ3
0の瞳を通して試料(被検査対象物)1上のパターンに
対して集光して照射し、試料(被検査対象物)1上のパ
ターンから反射された0次回折光を含む1次または2次
の回折光を集光して対物レンズ30の瞳を通して試料1
上のパターンの画像を得、この画像を光電変換素子41
に入射してパターンの画像信号に変換している。試料1
を照明した光は、試料1上で反射、散乱、回折し、対物
レンズ30の開口数(以下、NAと言う)以内の光は再
び対物レンズ30に入射し、光分割手段22で反射さ
れ、試料1の像を撮像する像検出光学系45及び焦点検
出光学系115aに導かれる。光分割手段22を反射し
た光は、他の光分割手段35に入射し、ここを透過した
光は結像レンズ40を介して光電変換素子41上に試料
1上に形成されたパターンの像を結像させる。光分割手
段35としては、例えばハーフミラー(T:R=1:1
でなくてよい)やダイクロイックミラー或いは偏光ビー
ムスプリッター等を用いることができる。光電変換素子
41としてはフォトダイオード、リニアセンサ、TDI
センサ、或いはTVカメラ等を利用することができる。
また、光分割手段35を反射した光は、焦点検出光学系
115aに導かれ、ナイフエッジミラー80aで試料1
を照明する光の方向に応じて光を2光束に分岐する。分
岐された光路500の光はミラー83a、83cで反射
されナイフエッジミラー80bに入射される。光路60
0の光はミラー83b、83d、83eの3枚のミラー
で反射された後、ナイフエッジミラー80bに入射さ
れ、光路500の光と合流される。この合流された光束
は結像レンズ90で合成されて光電変換素子100に試
料1の像を結像する。尚、この結像した像は分岐された
光路の一方の像が他方の像に対して鏡像反転しており、
試料1が対物レンズ30の焦点位置にある場合は対称な
分布特性となる。ここで、光電変換素子100としては
リニアセンサ、TDI、あるいは、フォトダイオード等
を利用することができる。視野絞り18と試料1と像検
出光学系45の光電変換素子41及び焦点検出光学系の
光電変換素子100は結像関係にあり、光学的に共役で
ある。
【0021】焦点検出光学系115aの光電変換素子1
00で検出した分布特性の信号は、ケーブル160によ
り焦点検出信号処理回路120に入力され、この焦点検
出信号処理回路120で試料1の高さと対物レンズ30
の焦点位置のズレ量△Sを検出し、CPU140に焦点
ズレ量△Sのデータを送る。この焦点ズレ量△Sに応じ
て、CPU140からステージ制御部150にZステー
ジ4を駆動させる指令を行い、所定パルスをステージ制
御部150からZステージ4に送り、対物レンズの焦点
に合うように試料1をZ方向に移動させる。すなわち、
自動焦点機能が働く。また、像検出光学系45の光電変
換素子41で撮像して検出した試料1上に形成された回
路パターンの明るさの相違に基づく濃淡値で示される光
学画像信号は、画像処理回路130に入力し、A/D変
換が施され、更にシェーディング補正、暗レベル補正、
画像歪み補正等が施され、参照画像信号と位置合わせが
行われて参照画像信号と比較して例えば差画像(不一致
画像)としての欠陥候補を抽出して記憶し、この欠陥候
補の面積や重心または最大長さ等の特徴量に基づいて異
物も含め微細な欠陥の判定等を行う。なお、試料1のX
Y方向の移動にはXステージ6及びYステージ5により
2次元的な移動を行う。また、θステージ3はXYステ
ージ6及び5の運動方向と試料1に形成されたパターン
のθ(回転)アライメントを行うときに用いる。
【0022】次に、図4を用いて照明光学系を像検出光
学系45と焦点検出光学系115aに分離した場合の構
成を説明する。図4(a)は図3の外観検査装置に用い
る照明光学系の他の実施例を示す構成図であり、図4
(b)は図4(a)の光学系を説明するための特性図で
ある。図4(b)において横軸は光の波長λを表わ
し、、縦軸は透過率Tを表す。照明光学系を分離させる
のは、焦点検出用の照明光を作る視野絞り18aを、少
なくとも焦点検出方向には試料表面1aの段差に影響を
受けない微小なスポットまたは図13に示すように微小
な幅のスリットにする必要があり、かつ、焦点検出用の
照明光を作る開口絞り14aでは光軸に対して対称なリ
ング状の光束または図12(a)、12B、12C、1
2Dに示すような2つの光束を作る必要があるからであ
る。照明光学系が輪帯照明の場合、開口絞り14aにお
いて光軸に対して対称なリング状の光束になるので、視
野絞り14aの円形開口を大きくできれば、像検出用と
焦点検出用との照明光を共用することが可能となる。し
かし、焦点検出用の照明光を作る視野絞り18aを、少
なくとも焦点検出方向において、試料表面1aの段差に
影響を受けない微小なスポット、または図13に示すよ
うに微小なスリットにするためには像検出用の照明光学
系と焦点検出用の照明光学系とを図4(a)に示すよう
に分離または並設した構成にする必要がある。即ち、光
源10を発光した光は、レンズ12を介してダイクロイ
ックミラー13aにより波長に応じて透過する光と反射
する光に分割される。透過した光は、像検出光学系45
のための照明光(像検出用の照明光)となり、反射した
光は焦点検出光学系115aのための照明光(焦点検出
用の照明光)となる。
【0023】ここで、ダイクロイックミラー13aは、
図4(b)に示すような透過特性36を持っているた
め、波長a未満の波長の光を透過させ、波長a以上の光
を反射させることができる。また、使用するダイクロイ
ックミラーによって、透過する光の波長を変えることが
できる。図4(a)の光学系においては、例えば波長が
600nm未満の光を透過させ、波長が600nm以上
の光を反射させるようにしてもよい。また、光を分離す
るミラーは必ずしもダイクロイックミラー13aで構成
する必要はなく、例えば、これをハーフミラーで構成
し、各光路に特定の波長の光を透過するフィルタを備え
ても良いことは明らかである。ダイクロイックミラー1
3aを反射した光は、焦点検出照明系11aの光軸7a
に沿って進み、リレーレンズ17aを介してミラー19
aで反射され、レンズ17bを介して図12(a)〜図
12(d)に示すような焦点検出用の開口絞り14aに
入射される。この開口絞り14aの開口部を透過した光
200および201の各々は、レンズ16aによって集
光され、微小なスポット(微小な円形開口)または図1
3に示すような焦点検出方向に微小な幅のスリットを形
成した視野絞り18aに入射され、視野絞り18aの開
口部を透過した照明光は、リレーレンズ17c及びミラ
ー19b、リレーレンズ17dを介して、ダイクロイッ
クミラー13bで反射される。ミラー13bでは照明光
学系11と焦点検出照明系11aを通過してきた光がこ
こで再び合流される。
【0024】ダイクロイックミラー13aを透過した像
検出光学系45のための照明光(像検出用の照明光)
は、レンズ15を通って開口絞り14を通過する。この
開口絞り14を通過した光はここで例えば輪帯状の照明
光に変換される。そして、この輪帯状の照明光はレンズ
16によって集光されて視野絞り18を通して所定のス
ポット径に変換され、例えば所定の径を持つ輪帯状の照
明光に変換されて二次光源として出射される。これら像
検出用および焦点検出用の照明光は、レンズ20を介し
て、ハーフミラーや偏光ビームスプリッター等の光分割
手段22を透過し、対物レンズ30を介して試料1上を
視野絞り18、18aで出射される光束で照明する。試
料1を反射、回折した光は、対物レンズ30に再び入射
し、光分割手段22で反射される。この反射した光の
内、ダイクロイックミラー35で透過した像検出用の光
は、像検出光学系45の光電変換素子41上で試料1の
像を結像する。また、ダイクロイックミラー35で反射
された焦点検出用の光は、焦点検出光学系115aに導
かれる。
【0025】次に、本発明に係る焦点検出方法およびそ
の光学系を用いて試料に形成されているパターンの検査
等を行うための検査装置について図5を用いて説明す
る。図5は本発明による焦点検出装置を用いた外観検査
装置の他の実施例を示す構成図である。図5に示す検査
装置は図3に示す検査装置と比べて焦点検出光学系11
5が異なるが他の点は同じである。図において、試料1
を照明した光は、試料1上で反射、散乱、回折し、対物
レンズ30の開口数NA以内の光は再び対物レンズ30
に入射し、光分割手段22で反射され、試料1の像を撮
像する像検出光学系45及び焦点検出光学系115bに
導かれる。光分割手段22を反射した光は、光分割手段
35に入射し、透過した光は結像レンズ40を介して光
電変換素子41上に試料1の像を結像させる。ここで、
光分割手段35は、例えばハーフミラー(T:R=1:
1でなくてよい)やダイクロイックミラー或いは偏光ビ
ームスプリッター等で構成されている。また、光電変換
素子41はフォトダイオード、リニアセンサ、TDI、
またはTVカメラ等で構成される。
【0026】光分割手段35で反射された光は、焦点検
出光学系115bに導かれ、レンズ50で対物レンズ3
0の瞳と共役な位置或いは共役に近い位置が形成され、
この位置にナイフエッジ状のミラー80aが配置され
る。このナイフエッジミラー80aは、試料1を照明す
る光の角度に応じて光を2つの光束に分割するものであ
り、結像レンズ85及び90を介してそれぞれ光電変換
素子100及び110に試料1の像を結像する。ここ
で、光電変換素子100、110としてはリニアセン
サ、TDI、またはフォトダイオード等を使用すること
ができる。視野絞り18と試料1と像検出光学系45の
光電変換素子41は結像関係にあると共に焦点検出光学
系の光電変換素子100、110も結像関係にある。す
なわち光電変換素子41、光電変換素子100、110
は光学的に共役である。焦点検出光学系115bの光電
変換素子100、110で検出した分布特性の信号は、
ケーブル160a、160bにより焦点検出信号処理回
路120に入力され、この焦点検出信号処理回路120
で試料1の高さと対物レンズ30の焦点位置のズレ量を
検出し、CPU140に焦点ズレ量のデータを送る。こ
の焦点ズレ量に応じて、CPU140からステージ制御
部150にZステージ4を駆動させる指令を行い、所定
パルスをステージ制御部150からZステージ4に送
り、Zステージ4を移動させて、自動的に焦点を合わせ
る。また、像検出光学系45の光電変換素子41で検出
した試料1の光学像は、画像処理回路130に入力さ
れ、画像の記憶や欠陥部の判定等を行う。さらに、試料
1のXY方向の移動にはXステージ6及びYステージ5
により2次元的な移動を行う。
【0027】以下に、図5の検査装置に採用されている
焦点検出装置の原理にについて、図6を用いて説明す
る。尚、図5の焦点検出装置は落射照明光学系を用いて
いるが説明の簡易化のため、図6に示す光学系では透過
照明を用いている。図6(a)は図5の焦点検出装置の
原理を説明するための模式図であり、図6(b)から図
6(g)は図6(a)を説明するための特性図である。
図6(a)において、試料1の表面1aは高透過率部1
bと低透過率部1cから構成されている。尚、図5の検
査装置は落射照明光学系用いているため、図6(a)の
高透過率部1b及び低透過率部1cは、図5ではそれぞ
れ高反射率部1bと低反射率部1cとなる。
【0028】開口絞り14の光軸7より図中左側を透過
した光200は、レンズ16を透過して、二次光源の最
終段である輪帯状の照明光を形成する視野絞り18を透
過する。ここで、二次光源である視野絞り18の中心
は、光軸7と一致している。輪帯状の照明光の二次光源
である視野絞り18を透過した光の強度は一様であるも
のとする。この光200はレンズ20及び対物レンズ3
0を介して、試料1を光軸に対して主として斜め方向か
ら照明する。尚、試料表面1aは、焦点検出光学系11
5bの焦点位置にあるものとする。この試料表面1aを
照明した光200が高透過率部1bと低透過率部1cに
またがっていると、透過した光の強度分布は試料表面1
aの透過率に応じた分布となり、一様ではなくなる。試
料1aを透過した光200は対物レンズ30aに入射
し、ナイフエッジ状のミラー80aで光電変換素子10
0側に反射され、結像レンズ85を介して、光電変換素
子100の受光面100aに試料表面1aの像を結像す
る。このナイフエッジ状のミラー80aの位置は、分岐
する方向の視野絞り18の開口部が比較的狭く、対物レ
ンズ30aが無限遠補正型であれば、対物レンズ30a
から結像レンズ85の光路中において、ナイフエッジの
頂点が光軸と一致するように配置させることにより、試
料表面1aを照明する方向に応じて2分岐することがで
きる。従って、ナイフエッジ状のミラー80aは対物レ
ンズ30aの瞳位置に配置させる必要なない。光電変換
素子100の受光面100aに結像した光の強度分布、
すなわち、センサの出力電流分布は、図6(b)の特性
線306に示す通り、試料表面1aの透過率分布に応じ
た分布となり、非対称になる。なお、図6(a)におい
て、視野絞り18の矢印Xの方向は光電変換素子100
ではX1の方向になり、焦点検出せセンサ110ではX
2の方向になることを示している。また、図6(b)に
おいて、横軸は光電変換素子100上の位置X1を表わ
し、縦軸は光電変換素子100上の光強度分布に応じた
光電変換素子100からの出力電流Iaを示す。
【0029】同様に、開口絞り14の光軸7より図中右
側を透過した光201は、対物レンズ30を介して試料
表面1aを照明する角度は、先に説明した光線200に
対して、光軸対称である。この光201は、試料表面1
aを透過し、対物レンズ30aに取り込まれ、ナイフエ
ッジミラー80aにより光電変換素子110側に反射さ
れ、結像レンズ90を介して、光電変換素子110の受
光面110aに試料表面1aの像を結像する。光電変換
素子110の受光面110aに結像した光の強度分布は
光電変換素子110の出力電流分布に対応しており、図
6(c)の分布特性307になる。この特性307は試
料表面1aの透過率分布に応じた分布となり、非対称に
なる。なお、図6(c)において、横軸は光電変換素子
110上での位置X2を表わし、縦軸は光電変換素子1
10上の光強度分布に応じた光電変換素子110からの
出力電流Ibを表わす。光電変換素子100で検出した
分布特性306と焦点検出センサ110で検出した分布
特性307とは、試料表面1aが焦点検出光学系115
bの焦点位置にある場合、同じ分布である。このため、
図6(d)に示すように、分布特性306と分布特性3
07とを光軸7を基準として対称に和を求めた合成分布
特性308は光軸対称な波形となり、試料表面1aの透
過率分布に依存した焦点検出誤差がなくなり、高精度な
焦点検出が行える。なお、図6(d)において縦軸Ia
bは電流Iaと電流Ibを加算した電流である。
【0030】図6(a)において、試料表面1aがΔZ
下降すると、図2に示す関係から、光電変換素子100
と光電変換素子110とで検出した光強度分布に対応し
た分布特性306a、307aは、それぞれ図6
(e)、図6(f)に示すように試料表面1aの像が移
動する。なお、試料表面1aがΔZ下降すると、光強度
強度分布に対応した分布特性306a、307aが移動
する光学系は落射照明である必要があるが、図6(a)
では説明を容易にするため透過照明で示した。それぞれ
の光電変換素子100、110で検出した分布特性30
6aと分布特性307aとを光軸7を基準として対称に
和をして求めた図6(g)に示す合成分布特性308a
において、その中心は、光軸7から離れた位置(ずれた
位置)となる。このずれ量ΔSは2ΔZMtanθとな
り、試料表面1aの高さの関数であり、合成分布特性3
08aの中心の光軸7からのずれ量ΔSを検出すれば、
試料表面1aの高さΔZを検出することができる。すな
わち、光学系の物体側の焦点と物体のずれ量を検出する
ことができる。ここで、試料表面1aが焦点検出光学系
の焦点位置にない場合は、2つの光センサである光電変
換素子100、110で検出した分布特性を合成した分
布特性308aの対称性は損なわれる。しかし、試料表
面1aが焦点検出光学系115bの焦点位置にある場合
は、必ず対称な分布特性308aとなり、試料表面1a
の透過率分布に依存した焦点検出誤差はない。
【0031】また、図6(a)は理解を容易にするため
に、透過照明光学系で示したが、落射照明光学系でなけ
れば焦点検出感度がなくなるため、本発明の実施例では
図5に示すように落射照明にする必要がある。以上説明
したように、合成分布特性308aは図6(g)に示す
とおり対称な分布特性となり、像の非対称な分布に起因
した高さ検出誤差を防止することができ、しかも光軸7
からの合成分布特性308aの中心のずれ量ΔS(=2
ΔZMtanθ)を検出することによって試料表面1a
の高さΔZを算出し、この算出された試料表面1aの高
さΔZをCPU140を介してステージ制御部150に
送信し、Zステージ4を制御することによって焦点あわ
せを実現することができる。
【0032】次に、図5の検査装置において、光電変換
素子として2分割フォトダイオードを用いた焦点検出装
置の実施例を図7を用いて説明する。図7(a)は焦点
検出光学系の一実施例を示す構成図であり、図7
(b)、図7(c)は図7(a)を説明するための特性
図である。図において、焦点検出光学系115bの光電
変換素子100、110の各々は図7(a)に示すよう
に、焦点検出ダイオード100は2分割フォトダイオー
ド100b、100cから構成されており、その境界を
光軸7と一致させている。焦点検出ダイオード110は
2分割フォトダイオード110b、110cから構成さ
れており、その境界を光軸7と一致させている。これに
より、焦点検出が可能となる。試料1の反射率が一様で
あり、試料1が焦点検出光学系115bの焦点位置にあ
る場合は、2分割フォトダイオード100b、100c
の受光量は等しくなる。一般的に焦点位置zを求めると
次に示す(2)式になる。この(2)式において焦点が
合っている場合、zの値は0になる。
【0033】 z=(Ia1−Ia2)/(Ia1+Ia2) (2) なお、(2)式において、Ia1はフォトダイオード1
00bの出力電流であり、Ia2はフォトダイオード1
10cの出力電流である。
【0034】(2)式において、分母が無いと明るさに
よって焦点位置zと試料1の段差△Zの函数が変わる
が、分母を入れることによって、これを防ぐことができ
る。しかし、試料1の反射率に起因して2分割フォトダ
イオード100b、100cに結像した光の強度分布に
よる出力電流Iaが図7(b)Bの分布特性303のよ
うに非対称になった場合、2分割フォトダイオード10
0b、100cから検出される光量の関係は、Ia1>
Ia2となる。なお、図7(b)において、横軸はフォ
トダイオード100のX1方向の位置を表わし、縦軸は
ダイオード100の出力電流Iaを表わす。
【0035】本実施例においては光分割手段80aがな
いと、上記(2)式における値が0にはならず、焦点検
出誤差が生じる。しかも、フォトダイオード100、1
10に結像した試料1の像の反射率が不規則に変わる
と、焦点検出誤差も不規則に変わる。これに対して、本
実施例に示す光分割手段80aを用いると、2つの2分
割フォトダイオード100b、100c、および2分割
フォトダイオード110b、110cに結像した光の強
度分布による出力電流は図7(b)、図7(c)の分布
特性303、305に示すように、試料1の反射率に起
因して非対称になる。なお、図7(c)において、横軸
はフォトダイオード110のX2方向の位置を表わし、
縦軸はダイオード110の出力電流Ibを表わす。しか
し、一つの2分割フォトダイオード100b、100c
の受光量出力電流をIa1、Ia2とし、他の一つの2分
割フォトダイオード110b、110cの受光量出力電
流をIb1、Ib2とすると、試料1が焦点検出光学系1
15bの焦点位置にある場合は、試料1の反射率むらに
係わらず次に示す(3)式および(4)式の関係で、z
の値は0となり、焦点検出誤差は生じない。
【0036】 z=(Ia1・Ib2−Ia2・Ib1)/(Ia1・Ib2+Ia2・Ib1) (3) z=(Ia1+Ib2−Ia2−Ib1)/(Ia1+Ib2+Ia2+Ib1) (4) また、上記(3)式および(4)式の演算結果は、2つ
のフォトダイオード100および110の出力を用いて
いるためノイズが低減され、安定した自動焦点機能が可
能となる。また、焦点検出感度は、図1(c)から図1
(e)で示した値と同様になる。また、上記(2)式、
(3)式および(4)式を分数にした理由は、焦点検出
光量の正規化を行い、焦点検出リニアリテイを向上させ
るためである。
【0037】次に、図8(a),図8(b)を用いて段
差を持つ資料で焦点検出誤差が生じる理由について説明
する。図8(a)は光学系の構成図であり、図8(b)
は光電変換素子上の画像を示す平面図である。図8
(a)、図8(b)に示すように、試料1にはパターン
1dが形成されており、その膜厚がdであると仮定した
時、焦点検出光学系115a、または115bの視野が
この段差部の境界上にある場合、、焦点検出位置はパタ
ーン部1dからパターンの下地部1eの高さの違いがど
こかを求める。このため、ステージ5を定速移動させな
がら、検出光学系の光電変換素子41、例えばリニアイ
メージセンサで検出した画像はデフォーカスした画像と
なる可能性が高い。図8(b)に、光電変換素子41で
検出した画像44を示す。例えば、焦点検出光学系11
5a、または115bの視野中心とパターン段差部の境
界1fが一致している場合は、求める焦点検出位置はパ
ターン部1dとパターン下地部1eの高さの平均的な位
置である。このとき、膜厚dが対物レンズ30の焦点深
度DOFよりも比較的厚い場合は、パターン部1d及び
下地部1eの画像ともにデフォーカスした画像となり、
検出画像の画質を損ねる。
【0038】このような場合、焦点検出光学系115
a、115bにより焦点検出視野の中で焦点検出を複数
点行い、選択的に試料1のうち検出したい領域の表面の
焦点検出結果を用いて焦点合わせを行えば、検出したい
領域の画像はフォーカスの合った画像が得られる。これ
について、図9(a)、図9(b)を用いて説明する。
図9(a)は試料の平面図、図9(b)は図9(a)の
A−A断面図である。図9(a)に示すように、試料1
にはパターン1dが膜厚dで形成されており、この試料
1は矢印700の方向に移動される。像検出光学系45
の視野及び焦点検出光学系115の視野800は同じで
あるとする。試料1の全面において、パターン部1dを
検出したい場合は、焦点検出信号処理回路120におい
て、例えば図9(b)に示すように焦点検出光学系11
5の視野800の長さLを5分割し、それぞれの領域Z
1〜Z5で高さを求める。このうち、Z1及びZ2はパ
ターン下地部1eの高さを検出し、Z3はパターン部1
dとパターン下地部1eの間の高さを検出し、Z4及び
Z5はパターン部1dの高さを検出する。このため、焦
点検出信号処理回路120は、Z4或いはZ5の高さ検
出結果を用いて、CPU140を介してステージ制御部
150からのZステージ4への制御により焦点合わせを
行うことにより、像検出光学系45の光電変換素子4
1、例えばリニアイメージセンサからはフォーカスの合
ったパターン部1d部の画像が得られる。また、パター
ン下地部1eの画像を検出したい場合には、焦点検出信
号処理回路120は、Z1或いはZ2の焦点検出結果を
用いて、CPU140を介してステージ制御部150か
らのZステージ4への制御により焦点合わせを行えばよ
い。ここで、焦点検出信号処理回路120において、Z
4及びZ5で求めた焦点検出結果がパターン部1dであ
るかどうかの判断は、CPU140に予め入力されてい
る試料1についての設計情報から得られる試料上のパタ
ーン座標とCPU140がステージ制御部150から得
られるXYステージ5、6の位置座標とをCPU140
から得ることによりおおよその判断ができる。また、焦
点検出信号処理回路120において、CPU140から
得られる試料の設計情報に基づく試料1の3次元的な構
造とZ1〜Z5までの焦点検出結果を比較することによ
り、焦点検出結果Z1〜Z5と求めた高さが試料1のど
の部分に該当するか認識することができる。
【0039】焦点検出光学系115の視野800の内、
例えば5点の高さを求める手段について図10を用いて
説明する。
【0040】図10(a)は焦点検出系の構成図であ
り、図10(b)から図10(d)は光電変換素子上の
光強度を示す。
【0041】図10(a)において、ナイフエッジミラ
ー80aで2分割された焦点検出光は、共に10分割さ
れたフォトダイオードアレイ100および110に入射
される。図10(b)には、これらのフォトダイオード
アレイ100および110をそれぞれ矢視A及び矢視B
の方向から見て、フォトダイオードアレイ100および
110に結像する試料1の光強度を濃淡で示す。また、
図10(c)には、それぞれのフォトダイオード10
0、110で検出された受光量の出力電流を、Iα1〜
Iα10、並びにIβ1〜Iβ10で示す。これらの内、I
α1〜Iα6およびIβ1〜Iβ6は試料1の反射率むらに
起因して、対向するフォトダイオード、例えば、Iα1
とIα2の分布特性が非対称になる。
【0042】そこで、焦点検出信号処理回路120にお
いて、Iα1+Iβ2をIγ1に代入し、Iα2+Iβ1を
Iγ2に代入するという処理をそれぞれの領域で行う。
これにより、焦点検出信号処理回路120から得られる
第一の焦点検出結果として、図10(d)に示すIα1
とIα2との光強度を比較して求めると、反射率むらに
起因した波形の非対称は防止でき、焦点検出誤差がなく
なる。焦点検出信号処理回路120において、これらの
処理をIα3〜Iα10,Iβ3〜Iβ10について行えば、
残り4点の焦点を検出できる。即ち、Iα3+Iβ4をI
γ3に代入し、Iα4+Iβ3をIγ4に代入し、Iα5+
Iβ6をIγ5に代入し、Iα6+Iβ5をIγ6に代入
し、Iα7+Iβ8をIγ7に代入し、Iα8+Iβ7をI
γ8に代入し、Iα9+Iβ10をIγ9に代入し、Iα10
+Iβ9をIγ10に代入する処理をそれぞれの領域で行
う。尚、この複数点の高さ検出を行うためには、焦点検
出光学系115の光電変換素子100及び110とし
て、2次元的に配列されたフォトダイオードアレイ、或
いはTVカメラ等でも可能である。
【0043】本実施例によれば、段差付き試料の自動焦
点合わせについて、焦点検出視野の中で複数点の焦点を
求め、選択的に試料の検出したい領域の焦点検出結果を
用いて焦点合わせを行うことにより、検出したい試料像
についてフォーカスの合った画像が安定して検出できる
効果を奏する。
【0044】次に、試料1の像検出光学系45と焦点検
出光学系115の照明光学系を分離した構成を図11を
用いて説明する。
【0045】図11は図5の外観検査装置の照明光学系
及び検出系の他の実施例を示す構成図である。
【0046】図11の焦点検出光学系115b、画像検
出光学系45はそれぞれ図5に示す焦点検出光学系11
5b、画像検出光学系45と同じである。図5において
は照明光学系11は単一の光路しか持っていないが、図
11の光学系11,11aは図4(a)に示すように像
検出用の照明光学系11には波長が短い光を用い、焦点
検出用の照明光学系11aには波長の長い光を用いてい
る。したがって、照明光学系11のダイクロイックミラ
ー13の透過率Tは図4(b)に示す特性を持ってい
る。
【0047】次に、図4(a)および図11に示す焦点
検出用照明光学系系11aに用いられる開口絞り14a
について図12を用いて説明する。
【0048】図12(a)から図12(d)は開口絞り
の平面図である。開口絞り14aとしては図12(a)
に示すように円形状の開口部14dを有する開口絞り1
14aが一般的である。しかし、焦点検出用の照明光は
試料1上において入射角が大きいほど焦点検出感度が向
上する。このため、図12(b)に示すように、試料上
において入射角が小さい光となる開口絞りの光軸付近を
遮光し、光軸から離れた位置に開口部14e並びに14
fを設け、図12(a)に示した開口絞り114aより
も光学的感度が高い開口絞り114bを用いることがあ
る。尚、この場合、この照明光学系11aはケーラー照
明であることを仮定している。また、焦点検出光量を多
くするため、図12(c)に示す様に開口部14g、1
4hを対物レンズ30の瞳と共役な形状とし、焦点検出
感度の低い光軸付近を遮光した開口絞り114cも有効
に利用できる。数種類の対物レンズ30を使う場合は、
瞳径が異なるため、瞳径の大きな対物レンズ30に合わ
せて開口部14g、14hの寸法を決めることによって
対物レンズ30の交換の度に開口しぼり14aを交換す
る必要がなくなる。しかし、対物レンズ30の瞳径より
大きな開口を有する開口絞り14aを配置すると、光電
変換素子100、110上に到達する迷光も多くなるた
め、図12(d)に示すように開口絞り114cの開口
部14g,14hとは異なる径の開口部14i、14j
を有する開口絞り114dを備えておき、対物レンズ3
0の交換と共に開口絞り14aを交換することが望まし
い。以上述べた開口絞り114b〜114dにおいては
開口部14e〜14jが対向する方向が試料1上に照明
される方向であり、開口部14e、14g、14iを透
過した光は焦点検出光学系115の光電変換素子100
に導かれ、開口部14f、14h、14jを透過した光
は焦点検出光学系115の光電変換素子110に導かれ
る。
【0049】次に、図4(a)および図11に使用され
ている視野絞り18aについて図13を用いて説明す
る。
【0050】図13(a),図13(b)は視野絞りの
平面図である。視野絞り18aとしては、例えば、図1
3(a)に示すように焦点検出方向に微小な幅を有する
スリット状18bを有する視野絞り118aがある。こ
のスリット18bの短手方向が焦点検出方向である。ス
リット状18bの長手方向は、必ずしも焦点検出方向に
直角である必要はなく、スリット状18bの長手方向
は、焦点検出方向に交差する方向であれば良く、この交
差する角度が45°以上あればよい。また、図13
(b)に示すようにスリット状の開口部18cを複数形
成した視野絞り118bとしてもよい。この視野絞り1
18bを用いた場合、それぞれのスリットの中心を2個
の光電変換素子を用いて求めることにより、焦点検出誤
差を低減させることができる。尚、この図13(b)に
示した視野絞り118bを用いる場合はTVカメラ等の
2次元センサを使う必要がある。
【0051】図14は本発明による照明光学系及び検出
系の構成図であり、この図を用いて本発明による焦点検
出照明系11aおよび焦点検出光学系115cの更に他
の実施例について説明する。この実施例においては焦点
検出光学系115cの光分割手段として、ダイクロイッ
クミラー37を用いている。照明光路に配置したダイク
ロイックミラー13aで反射した光は、焦点検出照明系
11aに進み、開口絞り14aに到達する。この開口絞
り14aには、試料1を照明する光の方向に応じて2つ
の分光透過率を有する膜を持っている。ここで、短波長
側透過膜14bは焦点検出照明系11aに導かれた光の
波長幅の内、短波長側の半分を透過する膜であり、長波
長側透過膜14cは焦点検出照明系11aに導かれた光
の波長幅の内、長波長側の半分を透過する膜である。こ
れら2種類の長短波長透過膜の形状は、図12(b)〜
図12(d)に示した開口部14e、14g、14iに
短波長側透過膜14bを設け、開口部14f、14g、
14jに長波長側透過膜14cを設ける。この開口絞り
14aを透過した短波長の光200aと長波長の光20
1aとは視野絞り18aを透過し、ミラー19b及びレ
ンズ17dを介してダイクロイックミラー13bで反射
され、照明光学系11から得られる像検出用の照明光と
合流された後対物レンズ30で集光されて試料1に対し
て照射される。試料1からの反射光は対物レンズ30に
入射し、光分割手段22で反射される。
【0052】この反射された光の内、焦点検出照明系1
1aに照射された波長の光はダイクロイックミラー36
で反射され、照明光学系11で照射された波長の光はダ
イクロイックミラー36を透過する。ここで、ダイクロ
イックミラー36は、照明光学系11のダイクロイック
ミラー13aと同じ分光透過率特性を持つ必要がある。
焦点検出光学系115cに入射した光は、焦点検出光学
系115のダイクロイックミラー37で、短波長側の半
分を透過させて光電変換素子100上に試料1の像を結
像させる。また、ダイクロイックミラー37で、長波長
側の半分を反射させて光電変換素子110上に試料1の
像を結像させる。この実施例においては、試料1上に高
反射率の部分と低反射率の部分とが存在しても、対物レ
ンズ30から光軸に対して斜め方向から試料1に照射さ
れる短波長の照明光200aが光電変換素子100によ
って受光される。このため、光電変換素子100に照射
される光強度分布に応じて図6(b)に示すような電流
の分布特性306が検出される。また、対物レンズ30
から光軸に対して照明光200aと対称な斜め方向から
照射される長波長の照明光201aが光電変換素子11
0によって受光される。従がって、図6(c)に示すよ
うな電流の分布特性307が検出される。このように各
光電変換素子100、110に結像された光強度分布に
よる電流の分布特性306、307は各々試料表面の反
射率分布に応じて非対称となる。しかし、光電変換素子
100で検出した電流の分布特性306と、光電変換素
子110で検出した電流の分布特性307は、試料表面
1aが焦点検出光学系115cの焦点位置にある場合に
は、同じ分布になる。このため、焦点検出信号処理回路
120で図6(d)に示す電流の分布特性308を得る
ことができる。この分布特性308は分布特性306と
分布特性307とを光軸7を基準にして対称に和を求め
ることによって得られる。従がって、分布特性308は
光軸に対して対称な波形となり、試料表面1aの反射率
分布に依存した焦点検出誤差がなくなり、高精度の焦点
検出を行うことができる。
【0053】また、焦点検出光学系115cにおいて、
ダイクロイックミラー37と光電変換素子100または
光電変換素子110の間に像を180度回転させる光学
系を設け、さらにこれらの像を合成する光学系を設けて
合成像を光電変換素子100に結像させることによっ
て、センサ100から図6(d)の分布特性308を得
ることができる。
【0054】上述の説明においては照明光学系11の光
源としては単一の光源を用いていたが、以下に図15を
用いて複数の光源を用いた照明光学系について説明す
る。
【0055】図15は照明光学系及び検出系の構成図で
ある。
【0056】図において、主な照明光学系は紫外線照明
系11bおよび可視光照明系11cによって構成され、
検出系としては、紫外線検出系45b、可視光検出系4
5c、焦点検出系115等で構成される。紫外線照明系
11bを設けることによって、照明光の波長が短い紫外
線(紫外光)を試料1に対して照射することができるた
め、試料1上に形成されたパターンが0.4μm以下
(0.4μm、0.2μm、0.1μm)に微細化され
た場合でも、この微細されたパターンの像の解像度(分
解能)を増大させて像検出光学系45によって検出する
ことができる。
【0057】紫外線照明系11bには、紫外線を発光す
る光源10b(例えば、Hg−Xeランプ)が設けら
れ、この光源10bから射出された光はレンズ12a、
開口絞り14b、レンズ16b、視野絞り18b、レン
ズ20a及びダイクロイックミラー400を透過する。
更にこの照明光は偏光ビームスプリッター22を透過
し、1/4波長板401を透過して円偏光成分となる。
この円偏光成分の光は、対物レンズ30を介して、試料
1をケーラー照明し、反射・回折した光は再び対物レン
ズ30に入射し、1/4波長板401を透過して偏光ビ
ームスプリッター22で反射される。この紫外光は、ダ
イクロイックミラー36・39を透過して、紫外線検出
系45bの結像レンズ40bに入射されて、紫外光によ
る試料1上のパターンの像を結像させる。この像をズー
ムレンズ43bでセンサ41b上に拡大投影する。この
ように紫外線を光源として使用すると、紫外線の回折角
は小さいため、試料1上に形成された回路パターンが例
えば半導体ウエハのように0.4μm以下に微細され場
合でも、センサ41bによって、パターンの像を高解像
度(高分解能)で撮像することが可能となる。
【0058】また、可視光照明系11cでは可視光線の
光源10cが設けられ、この光源10cを射出した可視
光はレンズ12b、開口絞り14c、レンズ16c、視
野絞り18cレンズ20bを通してダイクロイックミラ
ー400に入射され、ここで反射されて、偏向ビームス
プリッター22、1/4波長板401、対物レンズ30
を通して試料1をケーラー照明する。試料1を反射・回
折した光は再び対物レンズ30に入射し、1/4波長板
401を透過して偏光ビームスプリッター22で反射さ
れる。この可視光の一部は、ダイクロイックミラー36
で反射されて、焦点検出光学系115に導かれ、光電変
換素子100、110に結像して焦点検出が行なわれ
る。また、ダイクロイックミラー36を透過し、ダイク
ロイックミラー39で反射された可視光は、可視光検出
系45cの結像レンズ40cに入射して試料1上に形成
された可視光によるパターンの像を結像させる。そし
て、この像をズームレンズ43cでセンサ41c上に拡
大投影する。
【0059】このようにズームレンズ43cを用いてセ
ンサ41c上に拡大投影するのは、試料1上に形成され
たパターンの像の微細化に対応できるようにセンサ41
c上における画素サイズを試料上における画素サイズに
換算して微細化(0.2μm×0.2μm以下)を実現
するためである。なお、可視光照明系11cとして、図
3および図5に示すように像検出用の可視光による照明
光と焦点検出用の可視光による照明光とを共用して出射
させるように構成した場合について示したが、図4
(a)および図11に示すように、像検出用の可視光に
よる照明光を出射する照明系と、焦点検出用の可視光に
よる照明光を出射する照明系とを並設してもよいことは
明らかである。これによって、視野絞り18および開口
絞り14の絞りの条件を、焦点検出用と像検出用との各
々に適するように設定することが可能となる。
【0060】図15に示す実施例では紫外線及び可視光
を用いて試料1の像を検出しているため、試料1上に形
成されたパターンの微細化に対応した像検出及び焦点検
出が可能となる。また、焦点検出系115は、紫外線用
及び可視光用の2つを設ける構成も考えられる。
【0061】本実施例によれば、微細なパターンが形成
されると共に微妙に反射率について変化のある半導体ウ
エハ等の試料の表面を自動焦点合わせをして微細パター
ンについての微細な異物を含めた微細な欠陥を高解像度
で検査できる効果を奏する。
【0062】半導体ウエハ等の試料1では、ウエハ表面
1aに薄膜が形成されている場合がある。従来の技術で
説明した光学系では、光の薄膜干渉に起因した焦点検出
誤差が生じる。この焦点検出誤差について、図16を用
いて説明する。
【0063】図16は試料上の薄膜による検出誤差を説
明するための模式図である。
【0064】照明光300が、光軸202に沿ってウエ
ハ1を照明した場合、ウエハ1上に薄膜が形成されてい
ると、この薄膜の屈折率に応じてウエハ表面1aで反射
する光と、透過する光に分割される。ウエハ表面1aを
透過する光は、ウエハ1で反射されて再び薄膜を透過す
る光と、ウエハ表面1aで反射され更にウエハ1で反射
された後、再び薄膜を透過する光と、更に、ウエハ1と
ウエハ表面1aの間で反射される光とに分割される。こ
のように、光の中には、薄膜内で反射しながら振幅を分
割しながら、薄膜を透過する光が生じる。これらの光
は、焦点検出系に導かれるが、薄膜内を往復した回数に
より光軸210、210a、210bが異なるため、検出
した光の重心が変化し、焦点検出誤差が生じる。
【0065】以下に、この焦点検出誤差を防止できる高
精度な焦点検出方法について説明する。
【0066】図17(a)は絶縁膜による焦点検出誤差
を説明するための模式図、図17(b)は検出誤差を示
す光強度分布波形図である。図17(b)において、横
軸は光電変換素子の横方向の位置Pを縦軸は光強度Lを
示す。
【0067】図17(a)に示すように、CMP処理され
たウェハ1の一面に絶縁膜1gが膜付けられる。この絶
縁膜1gの上にパターンを形成した後、欠陥検査が行こ
なわれる。しかし、絶縁膜が二酸化シリコン(SiO2)で
ある場合は、可視光においてほぼ透明であるため、照明
された光は二酸化シリコンを透過する。焦点検出用照明
光300をウェハ1の斜方より照明した場合、照明光3
00は絶縁膜1g上で反射する光311aと絶縁膜を透過
した光312aとなる。ここで、絶縁膜1g内を多重反射
した光は省略した。この絶縁膜1gの表面1aで反射し
た光311aと絶縁膜1g内を透過した光312aは光束
がシフトするため、焦点検出用の光電変換素子100で
検出された光像309は絶縁膜1gの表面を反射した光
311aによる光像311と、これとは重心が異なる絶
縁膜1gを透過した光312aによる光像312の和に
なる。このため、図17(b)に示す通り、焦点検出光
の像309から焦点位置を求めると、本来の像中心30
3に対して検出像の重心680がずれることになり焦点
検出誤差ΔS1が生じる。(ここでは、説明の簡易化の
ため光学部品を省略した。)この焦点検出誤差ΔS1
は、絶縁膜1gの下面の方向に生じる。このため、絶縁
膜上面の表層パターンはデフォーカスし、試料1の光学
解像度が低下する。また、絶縁膜の表層にパターンが形
成された場合、このパターン密度に応じて表層の反射率
が異なるため、焦点検出位置は表層パターンの密度に応
じて異なる。このため、ウェハ全面を安定して焦点合せ
するためには、表層パターンを検出することが望まし
い。さらに、焦点検出位置が異なる要因として、絶縁膜
1gの膜中に形成されたパターン密度や絶縁膜の膜厚・
屈折率・吸収係数むら等がある。これらの高さ検出位置
のずれにより、安定して表層パターンに焦点を合わせる
ことが不可能となる。この絶縁膜によるデフォーカスを
低減する方法について図18に示す。
【0068】図18(a)は本発明による自動焦点検出
装置に使われる照明光学系の視野絞りの実施例をしめす
平面図、図18(b)は図18(a)の視野絞りを通し
て2分割光電変換素子に照射された光像を示す平面図、
図18(c)は図18(b)のA−A部の光強度分布波
形図、図18(d)は図18(b)のB−B部の光強度
分布波形図である。図18(c)、(d)において、横
軸は光電変換素子の横方向の位置Pを、縦軸は光強度L
を示す。
【0069】図18(a)に示す通り、斜方より照明す
るスリット188の開口部188aの形状を段付きスリ
ットにし、ウェハ1で反射した光を2分割光電変換素
子、(例えば2分割フォトダイオード)100で検出す
る。これを図18(b)に図示する。この対向する2分
割光電変換素子100の一方の光電変換素子a1と他方
の光電変換素子a2の境界を段付きスリット188の境
界702と一致させるようにし、スリット像を検出す
る。この2分割光電変換素子100の受光面にはスリッ
ト像309の幅Waの例えば半分W/2を遮光膜などで遮
光する。この遮光する方向は絶縁膜を透過した光軸31
2aがシフトする方向である。これを行うには2分割光
電変換素子100のカバーガラスに遮光膜550を設け
るか、遮光部以外の領域を受光面とする等で達成でき
る。図18(c)のA−A部の光強度分布波形の絶縁膜
下面反射光312bと図18(d)のB−B部の光強度
分布波形の絶縁膜下面反射光312cは同じ光量とな
る。従がって、この光学系では、絶縁膜1gの表層に焦
点が合った場合、2分割光電変換素子100の一方の素
子a1と、他方の素子a2に検出される絶縁膜下面の反射光
312b,312cは同等となり、焦点検出を2分割光
電変換素子a1,a2の光量比較で検出する場合は、絶縁膜
下面の焦点検出光312による表層パターン検出誤差が
相殺される。尚、段付きスリット188の長さは、同じ
にする必要がある。しかし、図18(a)に示す段付き
スリット188では、段を境界とした片方の表層パター
ン密度が高く、他方が低い場合は絶縁膜下面反射光31
2aの光量が表層パターン密度の低い方に多くなるた
め、高さ検出誤差が生じる。これを低減するため、図1
9(a)に示すように段付きスリット188aを長手方
向に互い違いに配置する。
【0070】図19(a)は本発明による自動焦点検出
装置に使われる照明光学系の視野絞りの実施例を示す平
面図、図19(b)は図19(a)の視野絞りを通して
2分割光電変換素子に照射された光像を示す平面図、図
19(c)は図19(b)のC−C部の光強度分布波形
図、図19(d)は図19(b)のD−D部の光強度分
布波形図である。図19(c)、(d)において、横軸
は光電変換素子の横方向の位置Pを、縦軸は光強度Lを
示す。
【0071】段付きスリット188aを設けると共に焦
点検出用のセンサ100においてもスリット像の幅半分
を遮光する膜550を設ける。
【0072】このようにすると、図19(c)のC−C
部の光強度分布波形の絶縁膜下面反射光312dと図1
9(d)のB−B部の光強度分布波形の絶縁膜下面反射
光312eは同じ光量となる。従がって、この光学系で
は、絶縁膜1gの表層に焦点が合った場合、2分割光電
変換素子100の一方の素子a1と、他方の素子a2に検出
される絶縁膜下面の反射光312b,312cは同等と
なり、焦点検出を2分割光電変換素子a1,a2の光量比較
で検出する場合は、絶縁膜下面の焦点検出光312によ
る表層パターン検出誤差が相殺される。
【0073】これによりスリット長手方向のパターン密
度の違いによる焦点検出誤差を低減できる。このスリッ
ト光は図1(a)や図6(a)に示した2方向照明によ
り、焦点検出精度のさらなる向上が図れる。また、遮光
幅はスリット像の幅Waの半分にする必要はなく、スリ
ット像の光強度分布に応じて遮光幅を決めればよい。さ
らに、焦点検出系115bの光電変換素子100はCC
Dイメージセンサなどでも実施できる。
【0074】以上の絶縁膜に起因した焦点検出誤差を低
減する光学系の実施例を図20に示す。
【0075】図20は本発明による外観検査装置の照明
光学系及び焦点検出系の実施例を示す模式図である。
【0076】光学系の基本構成は図11と同様であるた
め、重複する光学部品については説明を省略する。焦点
検出系115bの光電変換素子100の受光面近傍に絶
縁膜1gの透過光がシフトする方向に遮光膜550を設
ける。同様に、ナイフエッジミラー80で他方に反射し
た焦点検出光を受光する光電変換素子110にも遮光膜
551を設ける。なお、視野絞り18aに変えて視野絞
り188aが設けられる。この構成により、絶縁膜1g
と表層パターンの反射率むらに起因した誤差を低減した
焦点検出系を実現することができる。
【0077】図21は試料の高さと焦点検出信号の関係
を示す特性図であり、図において、横軸は試料の高さ
H、縦軸に焦点検出信号Ifを示す。
【0078】図21において、図19(a)に示した互
い違いの段付きスリット188aを通した照明光を投影
した場合の試料高さHと焦点検出信号Ifの関係を示
す。焦点検出用光電変換素子100,110で検出した
スリット像309は試料1の高さHに対応してシフトす
る。試料1を下方より上昇させると、焦点位置ではフォ
トダイオード100,110の遮光部550,551に
スリット像309が入射し、焦点検出信号は0が出力さ
れるものとする。この焦点検出信号が0となる試料高さ
の範囲800Aは試料1が合焦点位置より下方にある場
合である。さらに、試料1を上昇させると、合焦点位置
を過ぎてから焦点検出信号800は高くなる。
【0079】尚、合焦位置における焦点検出信号は、試
料1が下にデフォーカスした場合の焦点検出信号800
と同じ0となるため、高精度焦点検出ができなくなる。
そこで、合焦位置における焦点検出信号800を例えば
マイナス側にオフセットさせることにより、焦点検出信
号810を得る。このようにすると、焦点検出信号81
0は合焦位置において高さに対して信号が変化するた
め、焦点検出信号810は高くなる。しかし、試料高さ
Hに対して検出信号の感度がない領域800Aでは、試
料高さが不明である。これを補正するため、図22
(a)に示すように、投影するスリットを直線スリット
188cと互い違い段付きスリット188bの2系統に
する(2系統以上でもよい)。
【0080】図22(a)は本発明の自動焦点検出装置
に用いる直線スリット及び段付きスリットの平面図、図
22(b)は図22(a)のスリットを用いた時の焦点
検出信号の特性図、図22(c)、(d)は光電変換素
子に照射された光像の平面図である。図22(b)にお
いて、横軸は試料の高さHを、縦軸は焦点検出信号Ig
を示す。
【0081】2系統のスリット像のそれぞれに4分割の
光電変換素子a1,a1,c1,c2を設ける。、それぞれのスリ
ット像を用いて図22(b)に示す焦点検出信号80
1,810を出力する。
【0082】図22(c)は合焦位置における直線スリ
ット像409、段付きスリット像411とフォトダイオ
ードアレイa1,a1,c1,c2及び遮光部550の位置関係を
示す。試料1が合焦位置よりも上方にデフォーカスした
場合は、矢印Fの方向にスリット像409,411がシ
フトする。尚、試料1が合焦位置よりも上方にデフォー
カスした場合の直線スリット像409a、段付きスリッ
ト像411aとフォトダイオードアレイa1,a1,c1,c2及
び遮光部101の位置関係をそれぞれ図22(d)に示
す。図22(c)に示すl合焦位置において、直線スリ
ット像409は絶縁膜下面反射光が光電変換素子2に多
く入射するため、焦点検出信号は0にはならず、マイナ
ス側に誤差が生じる。この誤差量は、先に説明した通
り、絶縁膜1gの膜厚や表層パターン密度等に応じて変
化する。これに対し、段付きスリット像411が入射す
る光電変換素子a1,a2の出力を用いた焦点検出信号は光
電変換素子a2に対して光電変換素子a1に入射する光量が
多くなるが、焦点検出回路でオフセットを設定すること
により、焦点検出信号を0に設定することが可能とな
る。尚、図22(c)では光電変換素子a1,a2に入射す
る絶縁膜下面反射光のバランスが崩れるため絶縁膜1g
による焦点検出誤差が多少生じるが、実用上問題とはな
らない程度の誤差である。これにより、粗焦点検出は信
号810で行い、厳密な焦点検出は信号800で行うこ
とが可能となり、絶縁膜1gによる焦点検出誤差を低減
できる。尚、本実施例では光電変換素子として、フォト
ダイオード、CCDイメージセンサを用いて光学像を検
出し、この画像を用いて焦点検出してもよい。また、本
発明においては、段付きスリットとしてスリット状の開
口を2列に配列させたスリットの集合体を用いてもよ
い。
【0083】以上本発明の実施例を用いて述べたよう
に、本発明においては、試料1の表面状態や構造による
焦点検出誤差を低減でき、高精度に焦点合せできる。従
って、検出像も高解像度になり、欠陥検査を行う場合は
高感度検査が可能となる。これまでに説明した焦点検出
方式は画像検出装置のみならず、目視観察用の光学系の
自動焦点検出方式としても活用できる。また、これまで
に説明した焦点検出方式の構成を組み合わせることによ
り、試料の表面状態に起因した焦点検出誤差を低減でき
る高精度焦点検出系(焦点合せ系)を実現できる。
【0084】
【発明の効果】本発明によれば、試料上の反射率の変化
に基づく焦点検出に用いる光強度分布の非対称化による
焦点検出誤差を防止し、簡素化された構成によって高精
度な焦点検出を可能にすることができる。また、絶縁膜
による表層ハ゜ターンのテ゛フォーカスを低減し、試料全面で安定し
た表層パターンへの高精度焦点合せが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動焦点検出装置の原理を説明す
るための模式図及びこの原理を説明するための特性図で
ある。
【図2】落射照明を用いた焦点検出原理を説明するため
の模式図である。
【図3】本発明による焦点検出装置を用いた外観検査装
置の一実施例を示す構成図である。
【図4】図3の外観検査装置に用いる照明光学系の他の
実施例を示す構成図及びこれを説明するための特性図で
ある。
【図5】本発明による焦点検出装置を用いた外観検査装
置の他の実施例を示す構成図である。
【図6】図5の焦点検出装置の原理を説明するための模
式図及びこの原理を説明するための特性図である。
【図7】焦点検出光学系の実施例を示す構成図及び特性
図である。
【図8】光学系の構成図及び光電変換素子上の画像を示
す平面図である。
【図9】試料の平面図及び試料のA−A断面図である。
【図10】焦点検出系の構成図及び光電変換素子上の光
強度を示す模式図である。
【図11】図5の外観検査装置の照明光学系及び検出系
の他の実施例を示す構成図である。
【図12】開口絞りの平面図である。
【図13】視野絞りの平面図である。
【図14】本発明による照明光学系及び検出系の実施例
を示す構成図である。
【図15】本発明による照明光学系及び検出系の実施例
を示す構成図である。
【図16】図16は試料上の薄膜による検出誤差を説明
するための模式図である。
【図17】絶縁膜による焦点検出誤差を説明するための
模式図、及び検出誤差を示す光強度分布波形図である。
【図18】焦点検出に使われる照明光学系の視野絞りの
平面図、2分割光電変換素子に照射された光像の平面
図、光強度分布波形図である。
【図19】焦点検出に使われる照明光学系の視野絞りの
平面図、2分割光電変換素子に照射された光像の平面
図、光強度分布波形図である。
【図20】本発明による外観検査装置の照明光学系及び
焦点検出系の実施例を示す模式図である。
【図21】試料の高さと焦点検出信号の関係を示す特性
図であり、
【図22】本発明の自動焦点検出装置に用いる直線スリ
ット及び段付きスリットの平面図、焦点検出信号の特性
図、及び光電変換素子に照射された光像の平面図であ
る。
【符号の説明】
1…試料、1a…試料表面、2…チャック、4…Zステ
ージ、5…Yステージ、6…Xステージ、7…照明光
軸、10…光源、11…照明光学系、12…レンズ、1
4…開口絞り、18…視野絞り、22…ビームスプリッ
ター、30…対物レンズ、31…対物レンズの瞳、35
…光分割手段、40…結像レンズ、41…光電変換素子
(TDIセンサ等)、45…検出光学系、80a、80
b…ナイフエッジミラー、85、90…結像レンズ、1
00、110…光電変換素子(リニアイメージセン
サ)、100a、110a…光電変換素子(リニアイメー
ジセンサ)の受光面、101、102…遮光部、11
5、115a、115b、115c…焦点検出光学系、
120…焦点検出用信号処理回路、130…画像処理回
路(画像処理部)、140…CPU(ホストコンピュー
ター)、150…ステージ制御部、302…光強度分
布、303…波形中心(光軸)、304…波形の重心、
401…1/4波長板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 敦志 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 吉田 実 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 岡 健次 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 牧平 坦 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 中山 保彦 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内

Claims (48)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】照明光を対物レンズによって光軸に対して
    対称な斜め方向から試料上の同一個所に集光して照射す
    るステップと、 前記試料上の同一個所から反射され、前記対物レンズを
    透過して得られた反射光を、照射方向別に分割するステ
    ップと、 前記分割された前記反射光による光像を光電変換素子に
    照射し、照射された光の強度分布に応じた電気信号に変
    換するステップと、 前記光電変換素子上の光の強度分布の中心と光軸からの
    位置ずれに基づいて試料の焦点ずれを検出するステップ
    とからなる自動焦点検出方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の自動焦点検出方法におい
    て、前記分割された前記反射光による複数光像の一方の
    光像を他方の光像に対して鏡像反転させた後、合成して
    結像させて光電変換素子に照射するステップを有する自
    動焦点検出方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の自動焦点検出方法におい
    て、前記分割された前記反射光による複数光像を互いに
    異なる前記光電変換素子に照射するステップを有する自
    動焦点検出方法。
  4. 【請求項4】照明光を対物レンズによって光軸に対して
    対称な斜め方向から試料上の同一個所に集光して照射す
    るステップと、 前記試料上の同一個所から反射され、前記対物レンズを
    透過して得られた反射光を、照射方向別に分割するステ
    ップと、 前記分割された前記反射光による複数光像の一方の光像
    を他方の光像に対して鏡像反転させるステップと、 一方の光像と他方の光像を合成して結像させて光電変換
    素子に照射し、照射された光の強度分布に応じた電気信
    号に変換するステップと、 前記光電変換素子上の光の強度分布の中心と光軸からの
    位置ずれに基づいて試料の焦点ずれを検出するステップ
    とからなる自動焦点検出方法。
  5. 【請求項5】請求項4記載の自動焦点検出方法におい
    て、前記照射するステップは前記照明光の主成分を照射
    する自動焦点検出方法。
  6. 【請求項6】請求項4記載の自動焦点検出方法におい
    て、前記分割ステップは前記光軸に対して対称な照射方
    向の前記反射光を分割するステップを有する自動焦点検
    出方法。
  7. 【請求項7】請求項4記載の自動焦点検出方法におい
    て、前記分割するステップはミラーを有する第1の光路
    と、前記第1の光路の前記ミラーの数との差が奇数とな
    る数のミラーを有する第2の光路とを有する自動焦点検
    出方法。
  8. 【請求項8】請求項4記載の自動焦点検出方法におい
    て、前記光電変換素子はフォトダイオードである自動焦
    点検出方法。
  9. 【請求項9】請求項3記載の自動焦点検出方法におい
    て、上記試料上の複数の点で焦点ずれを検出するステッ
    プを有する自動焦点検出方法。
  10. 【請求項10】照明光を対物レンズによって光軸に対し
    て対称な斜め方向から試料上の同一個所に集光して照射
    するステップと、前記試料上の同一個所から反射され、
    前記対物レンズを透過して得られた反射光を、前記光軸
    に対して対称な照射方向別に分割するステップと、前記
    分割された複数の光像を結像させて別々の光電変換素子
    に照射し、照射された光の強度分布に応じた電気信号に
    変換するステップと、前記各光電変換素子から得られた
    電気信号を演算するステップと、前記演算によって得ら
    れた各光の強度分布の中心と光軸からの位置ずれに基づ
    く電気信号によって試料の焦点ずれを検出するステップ
    と、からなる自動焦点検出方法。
  11. 【請求項11】請求項10記載の自動焦点検出方法にお
    いて、前記演算ステップは各光の強度分布を光軸を基準
    にして対称になるように前記各光電変換素子からえられ
    た電気信号を演算するステップを有する自動焦点検出方
    法。
  12. 【請求項12】請求項10記載の自動焦点検出方法にお
    いて、更に、試料の焦点ずれを試料上の近接した複数の
    点で求めるステップを有する自動焦点検出方法。
  13. 【請求項13】照明光を対物レンズによって光軸に対し
    て対称な斜め方向から試料上の同一個所に集光して照射
    する照明光学系と、 前記照明光学系で照射され、試料上の同一個所から反射
    され、前記対物レンズを透過して得られる反射光を、前
    記光軸に対して対称な照射方向別に分割して複数の光像
    を得る分割光学要素、前記分割光学要素から射出された
    光像を受光して光の強度分布に応じた信号に変換する光
    電変換素子を有する焦点検出光学系と、 を備えた自動焦点検出装置。
  14. 【請求項14】請求項13記載の自動焦点検出装置にお
    いて、前記光電変換素子は前記分割光学要素で分割さ
    れ、鏡像反転関係にある光像を合成して受光する自動焦
    点検出装置。
  15. 【請求項15】請求項13記載の自動焦点検出装置にお
    いて、前記光電変換素子は前記分割光学要素で分割され
    た各光像を受光する自動焦点検出装置。
  16. 【請求項16】照明光を対物レンズによって光軸に対し
    て対称な斜め方向から試料上の同一個所に集光して照射
    する照明光学系と、 前記照明光学系で照射され、試料上の同一個所から反射
    され、前記対物レンズを透過して得られる反射光を、前
    記光軸に対して対称な照射方向別に分割して複数の光像
    を得る分割光学要素、前記分割光学要素によって分割さ
    れた複数の光像の一方の光像を他方の光像に対して鏡像
    反転させる鏡像反転光学系、前記一方の光像と他方の光
    像を合成して結像させる合成光学系、前記合成光学系で
    合成して結像された光像を受光して光の強度分布に応じ
    た信号に変換する光電変換素子を有する焦点検出光学系
    と、 を備えた自動焦点検出装置。
  17. 【請求項17】請求項16記載の自動焦点検出装置にお
    いて、前記照明光学系は開口絞りと前記試料上にスリッ
    ト状の光束を照射する視野絞りを有する自動焦点検出装
    置。
  18. 【請求項18】請求項16記載の自動焦点検出装置にお
    いて、前記分割光学要素はエッジナイフ状のミラーを有
    し、前記ミラーによって前記反射光を分割する自動焦点
    検出装置。
  19. 【請求項19】請求項16記載の自動焦点検出装置にお
    いて、前記鏡像反転光学系はミラーを有する第1の光路
    と、前記第1の光路の前記ミラーの数との差が奇数とな
    る数のミラーを有する第2の光路とを有する自動焦点検
    出装置。
  20. 【請求項20】請求項16記載の自動焦点検出装置にお
    いて、前記光電変換素子は前記素子上の光の強度分布の
    中心と光軸の位置ずれに応じた電気信号を出力する自動
    焦点検出装置。
  21. 【請求項21】請求項16記載の自動焦点検出装置にお
    いて、試料の焦点ずれを試料上の近接した複数の点で求
    める手段を有する自動焦点検出装置。
  22. 【請求項22】照明光を対物レンズによって光軸に対し
    て対称な斜め方向から試料上の同一個所に集光して照射
    する照明光学系と、 前記照明光学系で照射され、試料上の同一個所から反射
    され、前記対物レンズを透過して得られる反射光を、前
    記光軸に対して対称な照射方向別に分割して複数の光像
    を得る分割光学要素、前記分割光学要素によって分割さ
    れた複数の光像の各々を結像させる結像光学系、前記結
    像光学系で結像された複数の光像の各々を受光して光の
    強度分布に応じた信号に変換する複数の光電変換素子を
    有する焦点検出光学系と、 前記各光電変換素子上の光の強度分布に応じた信号に対
    して対称なる演算処理を施す演算処理回路とを備えた自
    動焦点検出装置。
  23. 【請求項23】請求項22記載の自動焦点検出装置にお
    いて、前記照明光学系は開口絞りと前記試料上にスリッ
    ト状の光束を照射する視野絞りを有する自動焦点検出装
    置。
  24. 【請求項24】請求項22記載の自動焦点検出装置にお
    いて、前記分割光学要素はエッジナイフ状のミラーを有
    し、前記エッジナイフ状のミラーによって前記反射こう
    を分割する自動焦点検出装置。
  25. 【請求項25】請求項22記載の自動焦点検出装置にお
    いて、前記演算処理回路から得られた光の強度分布の中
    心と光軸の位置ずれに基づいて試料の焦点ずれを検出す
    る手段を備えている自動焦点検出装置。
  26. 【請求項26】請求項22記載の自動焦点検出装置にお
    いて、試料の焦点ずれを試料上の近接した複数の点にお
    いて求める手段を有する自動焦点検出装置。
  27. 【請求項27】試料に対して対物レンズを通して落射照
    明する照明系と、 前記照明系で照明された試料からの反射光を前記対物レ
    ンズにより捕捉し前記対物レンズで捕捉された反射光を
    分割する分割光学系と、 前記分割光学系で分割された試料上の像を結像させ、こ
    の結像されたパターンの像を第1の光電変換素子で受光
    して画像信号に変換して検出する像検出光学系と、 前記分割光学系によって分割された光を試料に照明した
    照明光の光軸に対して対称な照射方向別に分割する分割
    光学要素と、前記分割光学要素から射出された光像を受
    光して焦点検出信号を出力する第2の光電変換素子とを
    有する焦点検出光学系と、 前記第2の光電変換素子の出力を演算する演算回路とを
    備えたことを特徴とする検査装置。
  28. 【請求項28】試料に対して対物レンズを通して落射照
    明する照明系と、 前記照明系で照明され、前記試料から反射され、前記対
    物レンズにより捕捉しされた反射光を分割する分割光学
    系と、 前記分割光学系で分割された前記試料上の像を結像さ
    せ、この結像された像を第1の光電変換素子で受光して
    画像信号に変換して検出する像検出光学系と、 前記分割光学系によって分割された光を試料に照明した
    照明光の光軸に対する対称な照射方向別に複数光路に分
    割する分割光学要素、前記分割光学要素によって分割さ
    れた一方の光像を他方の光像に対して鏡像反転させる鏡
    像反転光学系、前記一方の光像と他方の光像とを合成し
    て結像する合成光学系、前記合成光学系で合成され、結
    像された光像を受光して焦点検出信号を出力する第2の
    光電変換素子とを有する焦点検出光学系と、 を備えた検査装置。
  29. 【請求項29】請求項28記載の検査装置において、前
    記対物レンズを実質的に無限遠補正のレンズで構成し、
    前記分割光学要素をナイフエッジ状のミラーで構成し前
    記ナイフエッジ状のミラーを前記対物レンズと前記合成
    光学系との間に配置した検査装置。
  30. 【請求項30】試料に対して像検出用の照明光と焦点検
    出用の照明光とを対物レンズを通して落射照明する照明
    系と、 前記照明系で照明され、前記試料から反射され、前記対
    物レンズにより捕捉された反射光を分割する分割光学系
    と、 前記分割光学系で分割された像検出用の照明光による試
    料上の像を結像させ、この結像された像を第1の光電変
    換素子で受光して画像信号に変換する像検出光学系と、 前記分割光学系で分割された光を試料に照明した焦点検
    出用の照明光の光軸に対して対称な照射方向別に複数光
    路に分割する分割光学要素、前記分割光学要素によって
    分割された一方の光像を他方の光像に対して鏡像反転さ
    せる鏡像反転光学系、前記一方の光像と前記他方の光像
    とを合成して結像する合成光学系、前記合成光学系で合
    成され、結像された光像を受光して焦点検出信号を出力
    する第2の光電変換素子を有する焦点検出光学系と、 前記焦点検出光学系から得られる焦点検出信号に基づい
    て試料の焦点あわせを制御する焦点制御手段と、 前記像検出光学系から得られる画像信号に基づいて試料
    上に形成されたパターンの状態について検査する画像処
    理手段と、 を備えたことを特徴とする検査装置。
  31. 【請求項31】請求項30記載の検査装置において、照
    明系は像検出用の照明光として、輪帯状の照明光を試料
    に対して照射する手段を有する検査装置。
  32. 【請求項32】請求項30記載の検査装置において、前
    記照明系は第1の波長を有する前記画像検出用照明光を
    透過させる第1の照明路と第2の波長を有する前記焦点
    検出用照明光を透過させる第2の照明路と、前記画像検
    出用の照明光と前記焦点検出用照明光を合成する手段と
    を有する検査装置。
  33. 【請求項33】請求項30記載の検査装置において、前
    記照明系は前記画像検出に用いる紫外線照明系と焦点検
    出に用いる可視光線照明系と、前記紫外線と前記可視光
    線を合成する手段とを有する検査装置。
  34. 【請求項34】請求項30記載の検査装置において、前
    記照明系は焦点検出用の照明光をスリット状の光束とし
    て前記試料に照明するための絞りを有する検査装置。
  35. 【請求項35】請求項30記載の検査装置において、前
    記対物レンズを実質的に無限遠補正のレンズで構成し、
    前記分割光学要素をナイフエッジ状のミラーで構成し前
    記ナイフエッジ状のミラーを前記対物レンズと前記合成
    光学系との間に配置した検査装置。
  36. 【請求項36】試料に対して対物レンズを通して落射照
    明する照明系と、 前記照明系で照明され、前記試料から反射され、前記対
    物レンズにより捕捉しされた反射光を分割する分割光学
    系と、 前記分割光学系で分割された反射光によって前記試料上
    の像を結像させ、この結像された像を第1の光電変換素
    子で受光して画像信号に変換して検出する像検出光学系
    と、 前記分割光学系によって分割された光を試料に照明した
    照明光の光軸に対して対称な照射方向別に複数光路に分
    割する分割光学要素、前記複数光路の光像の各々を結像
    させる結像光学系、前記結像光学系で結像された光像の
    各々を受光して光の強度分布に応じた信号に変換する複
    数の第2の光電変換素子を有する焦点検出光学系と、 前記各光電変換素子から出力される信号が対称になるよ
    うに演算処理を施して焦点検出信号を出力する演算処理
    回路と、 前記該演算処理回路から得られる焦点検出信号に基づい
    て試料の焦点あわせを制御する焦点制御手段と、 前記像検出光学系から得られる画像信号に基づいて試料
    上に形成されたパターンの状態を検査する画像処理手段
    とを備えた検査装置。
  37. 【請求項37】試料に対して像検出用の照明光と焦点検
    出用の照明光とを対物レンズを通して落射照明する照明
    系と、 前記照明系で照明され、前記試料から反射され、前記対
    物レンズにより捕捉しされた反射光を分割する分割光学
    系と、 前記分割光学系で分割された一方の反射光の像を結像さ
    せ、この結像された像を第1の光電変換素子で受光して
    画像信号に変換して出力する像検出光学系と、 前記分割光学系によって分割された反射光の他方を前記
    試料に照明した焦点検出用の照明光の光軸に対して対称
    な照射方向別に複数光路に分割する分割光学要素、前記
    分割光学要素によって分割された複数光路の光像の各々
    を結像させる結像光学系、前記結像光学系で結像された
    複数の光路の光像の各々を受光して光の強度分布に応じ
    た信号に変換する複数の第2の光電変換素子を有する焦
    点検出光学系と、 前記第2の各光電変換素子から出力される信号が対称な
    るように演算処理を施して焦点検出信号を出力する演算
    処理回路と、 前記演算処理回路から得られる焦点検出信号に基づいて
    試料の焦点あわせを制御する焦点制御手段と、 前記像検出光学系から得られる画像信号に基づいて試料
    上に形成された像の状態を検査する画像処理手段と、 を備えた検査装置。
  38. 【請求項38】請求項37記載の検査装置において、前
    記照明系は焦点検出用の照明光をスリット状の光束とし
    て前記試料に照明するための絞りを有する検査装置。
  39. 【請求項39】請求項37記載の検査装置において、前
    記対物レンズを実質的に無限遠補正のレンズで構成し、
    前記分割光学要素をナイフエッジ状のミラーで構成し、
    前記ナイフエッジ状のミラーを前記対物レンズと前記結
    像光学系との間に配置した検査装置。
  40. 【請求項40】請求項37記載の検査装置において、照
    明系は像検出用の照明光として、輪帯状の照明光を試料
    に対して照射手段を有する検査装置。
  41. 【請求項41】請求項37記載の検査装置において、前
    記照明系は第1の波長を有する前記画像検出用照明光を
    透過させる第1の照明路と第2の波長を有する前記焦点
    検出用照明光を透過させる第2の照明路と、前記画像検
    出用の照明光と前記焦点検出用照明光を合成する手段と
    を有する検査装置。
  42. 【請求項42】請求項37記載の検査装置において、前
    記照明系は前記画像検出に用いる紫外線照明系と焦点検
    出に用いる可視光線照明系と、前記紫外線と前記可視光
    線を合成する手段とを有する検査装置。
  43. 【請求項43】試料を落射照明する照明光学系と、前記
    試料の表層を検出する焦点検出系とを備え、前記試料と
    共役な面を含んだ近傍に前記試料に形成された薄膜の多
    重反射した光の一部を遮光する遮光版を配置したことを
    特徴とする自動焦点検出装置。
  44. 【請求項44】請求項43記載の自動焦点検出装置にお
    いて、前記照明光学系に直線状のスリットと段付きスリ
    ットの2系統のスリットから成る視野絞りを設けること
    を特徴とする自動焦点検出装置。
  45. 【請求項45】請求項43記載の自動焦点検出装置にお
    いて、前記焦点検出系に前記試料の光像を受光するため
    の光電変換素子を設け、前記薄膜の多重反射光が検出さ
    れる方向において、前記光電変換素子の一部を覆うこと
    を特徴とする自動焦点検出装置。
  46. 【請求項46】試料を落射照明する照明光学系と、 前記試料からの光を捕捉して前記試料の像を第1の光電
    変換素子上に結像させる検出光学系と、 前記試料からの他の光を捕捉して光の方向に応じて2光
    束に分割しそれぞれの光路で試料の像を第2、第3の光
    電変換素子上に結像させる焦点検出光学系と、前記試料
    と共役な面を含む近傍に前記試料に形成された薄膜を多
    重反射した光の一部を遮光する遮光部と、 から構成されることを特徴とする自動焦点検出装置。
  47. 【請求項47】請求項46記載の自動焦点検出装置にお
    いて、前記薄膜の多重反射光が検出される方向におい
    て、前記第2、前記第3の光電変換素子の一部を覆うこ
    とを特徴とする自動焦点検出装置。
  48. 【請求項48】請求項46記載の自動焦点検出装置にお
    いて、前記照明光学系に直線状のスリットと段付きスリ
    ットの2系統のスリットから成る視野絞りを設けること
    を特徴とする自動焦点検出装置。
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