JP2010024985A - エンジンのバルブタイミング制御装置およびその制御方法 - Google Patents

エンジンのバルブタイミング制御装置およびその制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010024985A
JP2010024985A JP2008187626A JP2008187626A JP2010024985A JP 2010024985 A JP2010024985 A JP 2010024985A JP 2008187626 A JP2008187626 A JP 2008187626A JP 2008187626 A JP2008187626 A JP 2008187626A JP 2010024985 A JP2010024985 A JP 2010024985A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
camshaft
engine
valve timing
plunger
cam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008187626A
Other languages
English (en)
Inventor
Hajime Suetsugu
元 末次
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2008187626A priority Critical patent/JP2010024985A/ja
Publication of JP2010024985A publication Critical patent/JP2010024985A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

【課題】VVT36におけるバルブタイミングのずれを抑制する。
【解決手段】エンジンのクランク軸21に対するカム軸9の回転位相を変化させるOCV51と、該OCV51の駆動を制御する制御手段52と、カム軸9のカム27の回転によって進退駆動されるプランジャ28を有する外部負荷24とを備え、プランジャ28の進退に伴うカム軸9の回転負荷の変動を補償するようにOCV51に対する制御指令値を補正する。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンのバルブタイミング制御装置およびその制御方法に関する。
エンジンのバルブタイミングは、クランク軸とカム軸との間にクランク軸に対するカム軸の回転位相を変更するアクチュエータを設けて可変制御されている。しかし、上記カム軸にバルブ駆動用のカムとは別のカムを設けて、例えば高圧燃料ポンプをプランジャ駆動するようにした場合、このカム軸による燃料ポンプの駆動が原因となってバルブタイミングが所期のタイミングからずれるという問題がある。すなわち、上記燃料ポンプはカム軸に回転負荷を与えるところ、この燃料ポンプの作動状態はエンジンの運転状態に応じて変化し、その結果、上記回転負荷の大きさが変わるため、上記アクチュエータを所定の駆動力になるように制御しているだけでは、バルブタイミングがずれることになる。
この問題に対して、特許文献1には、上記燃料ポンプのような外部負荷の作動状況に基いて補正値を算出し、この補正値によって上記アクチュエータの制御指令値を変更することが記載されている。これは要するに、エンジン運転状態の変化に伴う外部負荷の増減を補償するように、上記アクチュエータの制御指令値を補正するというものである。
特開2004−137901号公報
しかし、上記カム軸に加わる回転負荷は、エンジン運転状態の変化に伴う外部負荷の増減によって変化するだけでなく、外部負荷を駆動するプランジャの進退によっても変動する。つまり、カム軸のカムが当該プランジャを押すときは上記回転負荷が大きくなり、該プランジャが戻るときは該回転負荷が小さくなる。このような回転負荷の周期的な変動によるバルブタイミングの変動も燃費やエンジン出力の向上には不利になる。
そこで、本発明は、上記プランジャの進退に伴うバルブタイミングの変動を抑制することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するために、上記プランジャに進退に伴うカム軸の回転負荷の変動を補償するように、バルブタイミング変更用アクチュエータを制御するようにした。
すなわち、請求項1に係る発明は、エンジンのクランク軸に対するカム軸の回転位相を変化させるバルブタイミング変更用のアクチュエータと、該アクチュエータの駆動を制御する制御手段とを備えたエンジンのバルブタイミング制御装置において、
上記カム軸に設けられたカムの回転によって進退駆動されるプランジャを有し、上記カム軸に回転負荷を与える外部負荷を備え、
上記制御手段は、上記プランジャの進退に伴う上記回転負荷の変動を補償するように上記アクチュエータを駆動する制御指令値を補正することを特徴とする。
従って、カム軸のカムが外部負荷のプランジャを繰り返し押動することによってカム軸の回転負荷が変動するにも拘わらず、バルブタイミングが変動することが抑制され、バルブタイミングを所期のタイミングに制御して燃費やエンジン出力を向上させる上で有利になる。
請求項2に係る発明は、請求項1において、
上記外部負荷が燃料ポンプであることを特徴とする。
すなわち、燃料ポンプの駆動にはプランジャを比較的大きな力で押動する必要があり、そのため、カム軸に加わる回転負荷も大きくなるところ、このプランジャの進退に伴う回転負荷の変動が抑制され、バルブタイミングの精度良い制御に有利になる。
請求項3に係る発明は、請求項2において、
上記燃料ポンプが吐出する燃料量に関連するパラメータを検出するパラメータ検出手段を備え、
上記制御手段は、上記燃料量関連パラメータに基いて、上記燃料量の増大に伴う上記回転負荷の増大を補償するように上記制御指令値を補正することを特徴とする。
すなわち、燃料ポンプが吐出する燃料量が多くなるほど、ポンプ駆動負荷が大きくなり、従って、カム軸に加わる回転負荷が大きくなる。この回転負荷の増大により、カム軸には、バルブタイミングが遅角する方向の力が働く。しかし、その回転負荷の増大を補償するように上記制御指令値が補正されるため、バルブタイミングが遅角側にずれることが抑制される。
請求項4に係る発明は、請求項2又は請求項3において、
上記カム軸の回転によって駆動され、車両制動用のブレーキブースタに負圧を供給するバキュームポンプと、
上記ブレーキブースタの負圧を検出する負圧検出手段とを備え、
上記制御手段は、上記ブレーキブースタの負圧に基いて、該負圧の減少に伴う上記回転負荷の減少を補償するように上記制御指令値を補正することを特徴とする。
すなわち、車両にブレーキがかけられ、ブレーキブースタの負圧が減少すると、バキュームポンプの駆動負荷が小さくなり、従って、カム軸に加わる回転負荷も小さくなる。この回転負荷の化粧により、カム軸には、バルブタイミングが進角する方向の力が働く。しかし、その回転負荷の減少を補償するように上記制御指令値が補正されるため、バルブタイミングが進角側にずれることが抑制される。
請求項5に係る発明は、エンジンのクランク軸に対するカム軸の回転位相を変化させるバルブタイミング変更用のアクチュエータと、
上記カム軸に設けられたカムの回転によって進退駆動されるプランジャを有し、上記カム軸に回転負荷を与える外部負荷とを備えたエンジンのバルブタイミング制御方法であって、
上記カムの回転によって上記プランジャが押動されるときに上記アクチュエータによるカム軸回転方向の駆動力を増大させ、上記プランジャが戻るときに上記アクチュエータの駆動力を減少させることを特徴とする。
従って、カム軸のカムが外部負荷のプランジャを繰り返し押動することによってカム軸の回転負荷が変動するにも拘わらず、バルブタイミングが変動することが抑制され、バルブタイミングを所期のタイミングに制御して燃費やエンジン出力を向上させる上で有利になる。
以上のように、本発明によれば、クランク軸に対するカム軸の回転位相を変化させるバルブタイミング変更用のアクチュエータと、上記カム軸に設けられたカムの回転によって進退駆動されるプランジャを有し上記カム軸に回転負荷を与える外部負荷とを備えたエンジンのバルブタイミング制御において、上記プランジャに進退に伴うカム軸の回転負荷の変動を補償するように、上記アクチュエータを制御するようにしたから、カム軸の回転負荷の変動に拘わらず、バルブタイミングが変動することが抑制され、バルブタイミングを所期のタイミングに制御して燃費やエンジン出力を向上させる上で有利になる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1において、1は車両の多気筒のガソリンエンジン(図1には1気筒のみを示している。)、2はその吸気通路、3はその排気通路である。シリンダブロック4、シリンダヘッド5及びピストン6によって形成される燃焼室に点火プラグ7及び燃料噴射弁8が臨んでいる。燃焼室の吸気ポート及び排気ポート各々には、吸気側カム軸9及び排気側カム軸10によって開閉駆動される吸気バルブ11及び排気バルブ12が設けられている。
吸気通路2には、その上流側から下流側に向かって順に、エアクリーナー15、吸気(吸入空気)温センタ16、吸気量センサ17及びスロットル弁18が配設されている。シリンダブロック4にエンジン水温センサ19が設けられ、クランク軸21及び吸気側カム軸9各々の近傍には、それらの回転位相を検出するクランク角センサ22及びカム角センサ23が配設されている。
また、吸気側カム軸9の近傍には、燃料噴射弁8に供給する燃料を加圧吐出する高圧燃料ポンプ24と、車両制動用ブレーキブースタ25に負圧を供給するバキュームポンプ26とが配設されている。燃料ポンプ24は、吸気側カム軸9に設けられたポンプ駆動用カム27によって進退駆動されるプランジャ(ピストン)28を有し、吸気側カム軸9の回転によって駆動されるプランジャ式ポンプである。同じく、バキュームポンプ26も、吸気側カム軸9に設けられたポンプ駆動用カム29によって進退駆動されるプランジャ(ピストン)30を有し、吸気側カム軸9の回転によって駆動されるプランジャ式ポンプである。上記ブレーキブースタ25には、その負圧の大きさを検出する負圧センサ31が設けられている。
燃料ポンプ24及びバキュームポンプ26は共に、吸気側カム軸9に回転負荷を与える外部負荷となっている。
図2に示すように、吸気側及び排気側のカム軸9,10の端部には、カムプーリ32,33が取り付けられ、該2つのカムプーリ32,33と、クランク軸21に嵌合されたクランクプーリ34とにタイミングベルト35が巻き掛けられてている。このタイミングベルト35によりクランク軸21の回転力がカムプーリ32,33に伝達され、2本のカム軸9,10がクランク軸21に同期して回転するようになっている。
吸気側カム軸9には、該カム軸9とカムプーリ32とを相対的に回動させて、カム軸9のクランク軸21に対する回転位相を変更する、バルブタイミング変更用アクチュエータを構成するバルブタイミング可変機構(以下、これを「VVT」という。)36が設けられている。タイミングベルト35にはアイドラプーリ37及びテンショナ38が設けられている。
次に図3を参照してVVT36の内部構造を説明する。吸気側カム軸9にベーンロータ41が該カム軸9と一体に回転するように固定され、このベーンロータ41は、カムプーリ32に固定されたケース42に相対回転可能に収容されている。ベーンロータ41は、円筒状ロータ本体部の外周面から周方向に間隔をおいて径方向外方に突出する4つのベーン43を備えている。各ベーン43は、ケース42の内周部に周方向に間隔をおいて形成された4つの各凹所にそれぞれ収容され、各凹所をカム軸回転方向先側の遅角油室44と該回転方向手前側の進角油室45とに区画している。遅角油室44及び進角油室45には加圧された作動油が供給される。
この場合、遅角油室44と進角油室45とに油圧差を設けることにより、ベーンロータ41をケース42に対して相対回転させることができる。例えば、遅角油室44の油圧を進角油室45の油圧よりも大きくすると、ベーンロータ41がケース42に対して、カム軸回転方向手前側に相対回転し、カム軸9の回転位相はクランク軸21の回転位相に対して遅角する(バルブタイミングは遅角側にずれる)ことになる。逆に、進角油室45の油圧を遅角油室44の油圧よりも大きくすると、ベーンロータ41はケース42に対して、カム軸回転方向先側に相対回転し、カム軸9の回転位相はクランク軸21の回転位相に対して進角する(バルブタイミングは進角側にずれる)ことになる。
図4はバルブタイミング変更用アクチュエータを構成するオイルコントロールバルブ(以下、これを「OCV」という。)51及びその制御手段52の構成を示す。OCV51は、上記VVT36の油室44,45に与える油圧をコントロールするものであり、コイル53及びプランジャ54を有する電磁ソレノイド55と、一端部が前記プランジャ54に連結され、他端部がリターンスプリング56により押圧されるスプール57と、該スプール57を収容するバルブケース58とを備えている。
バルブケース58には、油圧源から作動油を受け入れる供給ポート58aと、VVT36の遅角油室44及び進角油室45に各々接続された遅角側及び進角側の各作動油給排ポート58b,58bと、VVT36側からの戻り油を排出するドレンポート58c,58cとが設けられている。そして、吸気温センタ16、吸気量センサ17、水温センサ19、クランク角センサ22、カム角センサ23及び負圧センサ31の各検出信号に基いて、マイクロコンピュータを利用した制御手段52により電磁ソレノイド55の励磁がデューティ制御され、スプール57の進退により、作動油の流量及び方向が調節されるようになっている。
以下、図5に示すフロー図に基いて、制御手段52による上記デューティ制御を説明する。スタート後のステップS1では、クランク角センサ22の検出信号により算出されるエンジン回転数Ne、吸気量センサ17の検出信号により算出される吸入空気量Q及び負圧センサ31の検出信号により算出されるブースト負圧Pbが読み込まれる。なお、吸入空気量Qは吸気温センサ16で検出される温度により補正される。続くステップS2では、エンジン回転数Ne及び吸入空気量Qに基いて、予め設定され電子的に記憶された目標回転位相マップを参照して、吸気側カム軸9の目標回転位相が算出され、該目標回転位相を実現すべくOCV51(電磁ソレノイド55)に与える制御指令値(デューティ比の基本値)が設定される。
続くステップS3では、エンジン回転数Ne及び吸入空気量Qに基いて、予め設定されて電子的に記憶された燃料噴射量マップを参照して、燃料噴射弁8による燃料噴射量が設定される。続くステップS4では、上記燃料噴射量に基づき、上記制御指令値の補正係数aが設定される。すなわち、上記燃料噴射量は、燃料ポンプ24が吐出供給する燃料量に関連するパラメータであり、吸気量センサ17及びクランク角センサ22は当該燃料量関連パラメータの検出手段を構成している。そして、補正係数aによる制御指令値の補正は、上記燃料量の増大に伴う吸気側カム軸9の回転負荷の増大を補償するものである。すなわち、燃料噴射量が多くなるほど、つまり、燃料ポンプ24で吐出すべき燃料量が多くなるほど、燃料ポンプ24の駆動力(駆動負荷)が大きくなり、上記回転負荷が増大する。そこで、OCV51によってカム軸9に対してカム軸回転方向に与える駆動力が増大するように制御指令値が補正される。これにより、燃料噴射量が多くなったときに、バルブタイミングが遅角側にずれることが抑制される。
続くステップS5では、吸気側カム軸9のポンプ駆動用カム27が燃料ポンプ24のプランジャ28を押動するときに、該カム軸9の回転負荷が増大することから、これを補償すべく、制御指令値は、カム軸9に対してカム軸回転方向に与える駆動力が増大するように補正係数bでプラス補正される。図6はポンプ駆動用カム27に120度の角度間隔で3つのカム山が形成されているケース(なお、図1では作図の便宜上、カム山を一つのみ描いている。)での、カム軸9が1回転するときの燃料ポンプ24の駆動力(駆動負荷)の変化、すなわち、カム軸回転負荷の変化を模式的に示している。この回転負荷の増大変化に対応させて制御指令値をプラス補正するものである。つまり、ポンプ駆動用カム27の回転によってプランジャ28が押動されるときに、カム軸9に対してカム軸回転方向に与える駆動力が増大するように制御指令値をプラス補正し、プランジャ28が戻るときにそのプラス補正量を減少させることになる。これにより、プランジャ28の進退によるカム軸9の回転負荷の変動によってバルブタイミングが変動することが抑制される。
この場合、上記燃料噴射量が大きくなるほど、燃料ポンプ24の駆動力が大きくなるから(図6の3つの山が高くなる。)、補正係数bは、カム軸9の回転位相と燃料噴射量(燃料ポンプ24の燃料吐出量)とに基いて算出される。
続くステップS6では、ブースタ負圧Pbに基づく制御指令値の補正係数cを設定する。すなわち、図7に示すように、車両にブレーキがかけられ、ブースタ負圧Pbが減少する(大気圧に近づく)と、バキュームポンプ26の駆動力(駆動負荷)が小さくなり、吸気側カム軸9に加わる回転負荷も小さくなる。そこで、当ステップでは、ブースト負圧Pbが大気圧に近づくほど、カム軸9に対してカム軸回転方向に与える駆動力が減少するように制御指令値の補正係数cが設定される。これにより、車両の制動に伴って、バルブタイミングが進角側にずれることが防止される。
続くステップS7では、上記補正係数a,b,cにより制御指令値(デューティ比)の基本値が補正され、補正後のデューティ比にてOCV51のデューティ制御が実行される。
以上のように、実施形態によれば、エンジン運転状態(燃料噴射量ないしは燃料ポンプ24の燃料吐出量)の変化によってカム軸9の外部負荷(燃料ポンプ駆動負荷)の大きさが変化したとき、或いは車両制動に伴って外部負荷(バキュームポンプ26の駆動負荷)の大きさが変化したときに、OCV51の制御指令値の補正によって、バルブタイミングがずれることが抑制される。そうして、そのような外部負荷の大きさの変化に対処しているだけでなく、外部負荷のプランジャ28を進退駆動することに伴って生ずるカム軸9の回転負荷の変動に対しても、その回転負荷の変動が補償されるように、制御指令値が補正されるから、バルブタイミングのずれが防止され、燃費やエンジン出力向上に有利になる。
なお、上記実施形態では、吸気側カム軸9にVVT36を設けたが、排気側カム軸10にVVTを設けることもでき、或いは吸気側カム軸9及び排気側カム軸10の双方にVVTを設けることもできる。
また、上記実施形態では、燃料ポンプ24のプランジャ28の進退に対応させてOCV51の制御指令値を補正するようにしたが、バキュームポンプ26のプランジャ30の進退に対応させてOCV51の制御指令値を補正するようにしてもよく、また、カム駆動されるプランジャを有する外部負荷としては、上記実施形態で例示したものに限らず、オイルポンプなど他の外部負荷であってもよい。
また、上記実施形態では、吸気側カム軸9に外部負荷を設けたが、そのような外部負荷を排気側カム軸10に設けて、或いは吸気側及び排気側のカム軸9,10各々に別の外部負荷を設けて、上記実施形態と同様に制御指令値の補正を行うようにしてもよい。
また、上記実施形態は、油圧式VVTを採用したケースであるが、これに限らず、電動式VVTであっても、その制御指令値を上記実施形態と同様に補正することにより、同様の効果をあげることができる。
エンジンのバルブタイミング制御装置を構成する各要素の配置構成を示す図である。 クランク軸とカム軸、VVTとの関係を示す正面図である。 VVTの断面図である。 OCVと制御手段との関係構成を示す図である。 OCV制御のフロー図である。 カム軸の回転に伴う燃料ポンプの駆動力変化を模式的に示すグラフ図である。 バキュームポンプの駆動力変化を模式的に示すグラフ図である。
符号の説明
1 エンジン
2 吸気通路
3 排気通路
8 燃料噴射弁
9 吸気側カム軸
10 排気側カム軸
11 吸気バルブ
12 排気バルブ
17 吸気量センサ
21 クランク軸
22 クランク角センサ
23 カム角センサ
24 高圧燃料ポンプ
25 ブレーキブースタ
26 バキュームポンプ
27 ポンプ駆動用カム
28 プランジャ
29 ポンプ駆動用カム
30 プランジャ
31 負圧センサ
36 VVT
51 OCV
52 制御手段

Claims (5)

  1. エンジンのクランク軸に対するカム軸の回転位相を変化させるバルブタイミング変更用のアクチュエータと、該アクチュエータの駆動を制御する制御手段とを備えたエンジンのバルブタイミング制御装置において、
    上記カム軸に設けられたカムの回転によって進退駆動されるプランジャを有し、上記カム軸に回転負荷を与える外部負荷を備え、
    上記制御手段は、上記プランジャの進退に伴う上記回転負荷の変動を補償するように上記アクチュエータを駆動する制御指令値を補正することを特徴とするエンジンのバルブタイミング制御装置。
  2. 請求項1において、
    上記外部負荷が燃料ポンプであることを特徴とするエンジンのバルブタイミング制御装置。
  3. 請求項2において、
    上記燃料ポンプが吐出する燃料量に関連するパラメータを検出するパラメータ検出手段を備え、
    上記制御手段は、上記燃料量関連パラメータに基いて、上記燃料量の増大に伴う上記回転負荷の増大を補償するように上記制御指令値を補正することを特徴とするエンジンのバルブタイミング制御装置。
  4. 請求項2又は請求項3において、
    上記カム軸の回転によって駆動され、車両制動用のブレーキブースタに負圧を供給するバキュームポンプと、
    上記ブレーキブースタの負圧を検出する負圧検出手段とを備え、
    上記制御手段は、上記ブレーキブースタの負圧に基いて、該負圧の減少に伴う上記回転負荷の減少を補償するように上記制御指令値を補正することを特徴とするエンジンのバルブタイミング制御装置。
  5. エンジンのクランク軸に対するカム軸の回転位相を変化させるバルブタイミング変更用のアクチュエータと、
    上記カム軸に設けられたカムの回転によって進退駆動されるプランジャを有し、上記カム軸に回転負荷を与える外部負荷とを備えたエンジンのバルブタイミング制御方法であって、
    上記カムの回転によって上記プランジャが押動されるときに上記アクチュエータによるカム軸回転方向の駆動力を増大させ、上記プランジャが戻るときに上記アクチュエータの駆動力を減少させることを特徴とするエンジンのバルブタイミング制御方法。
JP2008187626A 2008-07-18 2008-07-18 エンジンのバルブタイミング制御装置およびその制御方法 Pending JP2010024985A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008187626A JP2010024985A (ja) 2008-07-18 2008-07-18 エンジンのバルブタイミング制御装置およびその制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008187626A JP2010024985A (ja) 2008-07-18 2008-07-18 エンジンのバルブタイミング制御装置およびその制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010024985A true JP2010024985A (ja) 2010-02-04

Family

ID=41731047

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008187626A Pending JP2010024985A (ja) 2008-07-18 2008-07-18 エンジンのバルブタイミング制御装置およびその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010024985A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102959207A (zh) * 2011-11-10 2013-03-06 丰田自动车株式会社 内燃机的控制装置
JP2014009633A (ja) * 2012-06-29 2014-01-20 Mazda Motor Corp エンジンの高圧燃料供給装置
US10301980B2 (en) 2014-05-16 2019-05-28 Continental Automotive Gmbh Method for adjusting an actuator element for a camshaft of an internal combustion engine
JP7517141B2 (ja) 2020-12-25 2024-07-17 トヨタ自動車株式会社 可変動弁機構の油圧制御装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05187209A (ja) * 1992-01-09 1993-07-27 Mazda Motor Corp エンジンの吸排気弁開閉時期制御装置
JPH10176508A (ja) * 1996-12-19 1998-06-30 Toyota Motor Corp 内燃機関の動弁装置
JP2004137901A (ja) * 2002-10-15 2004-05-13 Toyota Motor Corp 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP2006207440A (ja) * 2005-01-27 2006-08-10 Toyota Motor Corp 可変位相カム駆動燃料噴射ポンプ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05187209A (ja) * 1992-01-09 1993-07-27 Mazda Motor Corp エンジンの吸排気弁開閉時期制御装置
JPH10176508A (ja) * 1996-12-19 1998-06-30 Toyota Motor Corp 内燃機関の動弁装置
JP2004137901A (ja) * 2002-10-15 2004-05-13 Toyota Motor Corp 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP2006207440A (ja) * 2005-01-27 2006-08-10 Toyota Motor Corp 可変位相カム駆動燃料噴射ポンプ

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102959207A (zh) * 2011-11-10 2013-03-06 丰田自动车株式会社 内燃机的控制装置
WO2013069137A1 (ja) * 2011-11-10 2013-05-16 トヨタ自動車 株式会社 内燃機関の制御装置
JP5273312B1 (ja) * 2011-11-10 2013-08-28 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御装置
DE112011100407B4 (de) * 2011-11-10 2014-09-25 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Steuervorrichtung für einen verbrennungsmotor
US8935999B2 (en) 2011-11-10 2015-01-20 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control device for internal combustion engine
JP2014009633A (ja) * 2012-06-29 2014-01-20 Mazda Motor Corp エンジンの高圧燃料供給装置
US10301980B2 (en) 2014-05-16 2019-05-28 Continental Automotive Gmbh Method for adjusting an actuator element for a camshaft of an internal combustion engine
JP7517141B2 (ja) 2020-12-25 2024-07-17 トヨタ自動車株式会社 可変動弁機構の油圧制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6439184B1 (en) Valve timing adjusting system of internal combustion engine
JP4161880B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP3776463B2 (ja) 内燃機関における弁動作タイミング制御装置
USRE41714E1 (en) Valve characteristic changing apparatus for internal combustion engine
US9188030B2 (en) Internal combustion engine with variable valve opening characteristics
JP2008057349A (ja) エンジンシステム
JP4333630B2 (ja) エンジンの可変バルブタイミング装置
JP2011099392A (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP2011099391A (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP2010024985A (ja) エンジンのバルブタイミング制御装置およびその制御方法
KR101655688B1 (ko) Cvvt 시스템
JP2007113440A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2004137901A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP5026446B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP5913140B2 (ja) 無端伝動帯の押圧力調整装置
JP2012002129A (ja) 可変動弁システムの制御装置
JP2007278304A (ja) 内燃機関の可変バルブタイミング制御装置
US9121311B2 (en) Control valve
JP2004245192A (ja) 可変バルブタイミング機構の制御装置
JP4775110B2 (ja) バルブタイミング制御装置
JP2010229936A (ja) 高圧ポンプのカム角設定方法
JP5406792B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP7272043B2 (ja) バルブタイミング調整装置
JP4807155B2 (ja) 可変動弁装置
JP2008274822A (ja) 内燃機関の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110523

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20120229

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120329

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120911

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120913

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130312