JP5406792B2 - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

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本発明は、内燃機関の吸気弁や排気弁である機関弁の開閉タイミングを運転状態に応じて可変制御する内燃機関のバルブタイミング制御装置に関する。
従来のバルブタイミング制御装置としては、例えば以下の特許文献1に記載されたもののように、V型内燃機関の右バンクの吸気側及び排気側と、左バンクの吸気側及び排気側にそれぞれ同一のバルブタイミング制御装置をミラー配置状態に搭載したものがある。
前記各バルブタイミング制御装置は、クランクシャフトからタイミングチェーンを介して回転力が伝達されるタイミングスプロケットと、該タイミングスプロケットに相対回転可能に設けられて各吸気弁と各排気弁を開閉作動させるカムシャフトと、を備えている。
そして、前記タイミングスプロケット側のハウジングとカムシャフト側のベーンロータとを、機関運転状態に応じて油圧を介して相対回転させることにより、前記各タイミングスプロケットに対する各カムシャフトの相対回転位相を変換して各吸気弁や各排気弁の開閉タイミングを制御するようになっている。
特開2005−155338号公報
前記V型内燃機関の一方バンクの例えば排気カムシャフトは、バキュームポンプや燃料噴射ポンプなどの補機類を、チェーンなどを介して回転駆動するようになっている。このため、前記補機類が連係された排気カムシャフトと補機類が連係されていない他方バンクの排気カムシャフトとでは、駆動負荷が大小異なってしまう。
このため、バルブタイミング制御装置の作動に必要なトルクが変化して、右バンクと左バンクの両排気側バルブタイミング制御装置の作動応答性が同一とならずにそれぞれ異なってしまう、といった問題を招いている。
本発明は、前記従来のV型内燃機関の左右バンクにそれぞれ搭載されたバルブタイミング制御装置の技術的課題に鑑みて案出されたもので、左右バンクの各バルブタイミング制御装置の作動応答性をほぼ同一にすることができる内燃機関のバルブタイミング制御装置を提供することを目的としている。
本発明は、とりわけ、大きな負荷が作用するカムシャフトを備えた一方のバンクに搭載される第1バルブタイミング制御装置と、他方のバンクに搭載される第2バルブタイミング制御装置の両方に前記カムシャフトの回転位相が進角となる方向へ付勢力を作用させる同一ばね定数のばね部材をそれぞれ設け、該各ばね部材の取り付け位置を選択的に変更可能に形成すると共に、前記第1バルブタイミング制御装置に設けられた第1ばね部材の付勢力が、前記第2バルブタイミング制御装置に設けられた第2ばね部材の付勢力よりも大きくなるように、前記各ばね部材の取り付け位置を異ならせたことを特徴としている。
本発明は、V型内燃機関の左右両バンクに搭載される各バルブタイミング制御装置の作動応答性をほぼ同一にすることができる。
しかも、前記各ばね部材は、自由状態では同一のばね定数に設定されていることから、共用化を図ることができるのでコストの高騰を抑制できる。また、単にばね部材の他端部の固定位置を変更するだけで、ばね付勢力を変更できるので、これらの構造の簡素化と組み付け作業の容易性が図れる。
本発明の第1実施形態における左バンク側のバルブタイミング制御装置を示す図2のA矢視図である。 本実施形態における右バンク側のバルブタイミング制御装置を示す図2のA矢視図である。 本実施形態のV型内燃機関を正面図からみた概略図である 本実施形態のバルブタイミング制御装置を一部断面して示す概略図である。 本実施形態のバルブタイミング制御装置の最進角側への作動状態を示す図2のB−B線断面図である。 本実施形態のバルブタイミング制御装置の最遅角側への作動状態を示す図2のB−B線断面図である。 本発明の第2実施形態における左バンク側のバルブタイミング制御装置を示す断面図である。 本実施形態における右バンク側のバルブタイミング制御装置を示す断面図である。 ベーンの受圧面積を拡大した本発明の第3実施形態を示し、Aは排気VTC2側の一般的なベーンの受圧面積を示す要部拡大断面図、Bはベーンを径方向に延設して受圧面積を拡大した状態を示す要部拡大断面図、Cはベーンを幅方向に延設して受圧面積を拡大した状態を示す要部拡大断面図である。
以下、本発明に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置の実施形態を図面に基づいて詳述する。
〔第1実施形態〕
本発明に係るバルブタイミング制御装置(VTC)は、図3に示すように、V型内燃機関01の右バンクRHと左バンクLHの両方の吸気側動弁装置02,02’と排気側動弁装置03,03’にそれぞれ搭載されており、以下の実施形態では便宜上、各排気側の動弁装置03,03’にそれぞれ搭載された2つの排気側VTC1、VTC2について説明する。
V型内燃機関01のクランクシャフト04から右バンクRHと左バンクLHの排気側VTC1,2と吸気側VTC3,4に2つのタイミングチェーン05,06を介して回転力が伝達されている。
すなわち、排気側VTC1,2は、便宜上一方側のみを記載した図4〜図6に示すように、前記クランクシャフト04によりタイミングチェーン05を介して回転駆動される駆動回転体であるタイミングスプロケット1と、該タイミングスプロケット1に対して相対回転可能に設けられた従動回転体である排気カムシャフト2と、タイミングスプロケット1と排気カムシャフト2との間に配置されて、該両者1,2の相対回転位相を変換する位相変換機構3と、該位相変換機構3を作動させる油圧回路4とを備えている。
前記タイミングスプロケット1は、前記位相変換機構3の一部を構成する後述のハウジング5によって構成されていると共に、図中矢印方向に回転するようになっている。
前記排気カムシャフト2は、シリンダヘッド07、07’にカム軸受を介して回転自在に支持され、外周面所定位置に図外のバルブリフターを介して吸気弁を開作動させる複数の駆動カムが一体に設けられていると共に、一端部2a側に肉厚な円環状のフランジ部2bが一体に形成されている。また、一端部2aの内部軸方向には、後述するベーン部材7を一端部2aの先端部に軸方向から固定するカムボルト6が螺着する雌ねじ孔2cが形成されている。
ここで、図1は右バンク側の排気VTC1を示し、図2は左バンク側の排気VTC2を示しており、右バンク側の第1排気カムシャフト2は、後端部に設けられた駆動スプロケットに巻回されたチェーンを介して例えばバキュームポンプや燃料噴射ポンプなどの補機類を回転駆動するようになっている。したがって、右バンク側の第1排気カムシャフト2と図2に示す左バンク側の排気VTC2とは、回転駆動負荷が異なり、第1排気カムシャフト2の方が第2排気カムシャフト2よりも負荷が大きくなっている。
前記位相変換機構3は、カムシャフト2の一端部2aに配置された前記ハウジング5と、前記カムシャフト2の一端部に前記カムボルト6によって軸方向から固定されて、前記ハウジング5内に回転自在に収容されたベーン部材7と、前記ハウジング5の内周面に内方に向かって突出形成された4つのシュー8と、該各シュー8とベーン部材7の後述する4つのベーン22〜25とによって隔成されたそれぞれ2つの遅角油室9及び進角油室10とを備えている。
前記ハウジング5は、ほぼ円筒状のハウジング本体11と、該ハウジング本体11の前後開口端を閉塞するフロントプレート12及びリアプレート13とを備えている。前記ハウジング本体11とフロントプレート12及びリアプレート13が、4本のボルト14によって軸方向から共締めにより一体的に結合されている。
前記ハウジング本体11は、前記各シュー8を除く一般部がほぼ薄肉に形成されて、内部に前記各遅角油室9と進角油室10を隔成した作動室が形成されている。前記各シュー8は、円周方向のほぼ等間隔位置に形成されて、それぞれが側面からみてほぼ台形状に形成され、それぞれの先端部に軸方向に沿って形成されたシール溝内にほぼコ字形状のシール部材16が嵌着されている。また、各シュー8の付け根部側の内部軸方向には、前記各ボルト14が挿通する4つのボルト挿通孔17が貫通形成されている。
さらに、前記1つのシュー8の円周方向の一側面には、図5及び図6に示すように、突起部8aが一体に形成されている。この突起部8aは、ベーン部材7の一つのベーン22の進角側への回転方向の対向側面22aが適宜当接してベーン部材7の最大図中右方向の回転位置を規制するようになっている。また、前記一つのシュー8の前記突起部8a近傍の外周面には、径方向に沿った位置決め用ピン26が嵌着固定される嵌着溝8bが形成されている。
前記フロントプレート12は、プレス成形によって比較的薄肉な円板状に形成され、中央にベーンロータ21の前端部21aが挿通する大径孔12aが穿設されていると共に、外周側の円周方向等間隔位置には、前記各ボルト14が挿通する4つのボルト挿通孔(図示せず)が貫通形成されている。
前記リアプレート13は、例えば焼結合金によりフロントプレート11よりも肉厚な円板状に形成され、中央に前記ベーンロータ21が回転自在に挿通した大径な支持孔18が穿設されていると共に、外周部には前記タイミングチェーン05が巻回されて回転力が伝達される複数の歯部13aが一体に形成されている。また、該各歯部13aの径方向内側の外周側には、前記各ボルト14の先端部の雄ねじが螺着する4つの雌ねじ孔13bが円周方向等間隔位置に形成されている。
また、このリアプレート13の前記カムシャフト2側の後端面には、図1、図2に示すように前記各雌ねじ孔13bが形成された4つの半円状ボス部19a〜19d以外の部位に軽量化を図るための凹溝19が形成されている。前記一つのシュー8に対応した位置に有する前記一つのボス部19aは、円周方向の一側部に外側面20aがほぼ平坦な固定用突部20が一体に設けられている。さらに、リアプレート13の外周部の所定位置には、後述するロック機構のロック穴31aを構成する穴構成部31が圧入固定される固定用孔13cが貫通形成されている。
前記ベーン部材7は、金属材によって一体に形成され、図4〜図6に示すように、中央に形成された挿通孔7aを軸方向から挿通した前記カムボルト6によってカムシャフト一端部2aに軸方向から固定されたベーンロータ21と、該ベーンロータ21の外周面の円周方向のほぼ等間隔位置に放射状に突設された4枚のベーン22〜25と、から構成されている。
前記ベーンロータ21は、カムシャフト2方向に延びたほぼ円筒状に形成され、前端部21aが前記フロントプレート12の大径孔12aに径方向の所定隙間をもって嵌挿されている一方、後端部21bがカムボルト6を介してカムシャフト2に締結固定されている。
すなわち、ベーンロータ21の後端部21bは、内部に円環状の支持壁21dを有し、この中央にカムボルト6の軸部6aが挿通する挿通孔21cが軸方向に貫通形成されていると共に、前記支持壁21dよりも後端側に前記カムシャフト一端部2aの先端部が嵌入する嵌入穴21eが穿設されている。
また、前記後端部21bは、後端面が前記カムシャフト2のフランジ部2bの前端面に当接していると共に、前記支持壁21dの後端面と前記カムシャフト一端部2aの対向先端面との間に円環状の隙間Sが形成されている。したがって、ベーンロータ21を、カムシャフト2の一端部2aに前記カムボルト6によって締結固定する際には、前記隙間Sの存在によって前記後端部21bの後端面がフランジ部2bの前端面に圧接しつつカムボルト6の軸力が支持壁21dに作用することから、該ベーンロータ21をカムシャフト2に強固に固定することができる。
また、ベーンロータ21は、前記各シュー8の先端部上面に嵌着されたシール部材16に摺動しつつ正逆回転すると共に、図4〜図6に示すように、前端部21a側には、前記各遅角油室9に連通する4つの遅角側油孔27と、各進角油室10に連通する4つの進角側油孔28が径方向へそれぞれ貫通形成されている。
さらに、ベーンロータ21の後端部21bには、図1及び図2に示すように、円周方向の所定位置に2つの第1、第2ばね支持溝50、51が径方向に沿って形成されている。この第1、第2ばね支持溝50、51は、ベーンロータ21の後端面から軸方向へ細長いスリット状に切欠形成されていると共に、円周方向へ所定間隔をもって離間している。また、ベーンロータ21の後端部21bには、カムシャフト2への組付時に該カムシャフト2の一端部2aとの位置決め用の孔21fが半径方向に沿って形成されている。
前記各ベーン22〜25は、それぞれが各シュー8間に配置されていると共に、各先端面に軸方向に形成されたシール溝内に前記ハウジング本体11の内周面11aに摺接するほぼコ字形状のシール部材29が嵌着されている。また、この各ベーン22〜25は、図5及び図6に示すように、1つベーン22が最大巾に形成され、該ベーン22以外の3枚のベーン23〜25の巾が最大巾のベーン22よりも小さいほぼ同一の巾に設定されている。このように、各ベーン22〜25の巾をそれぞれ変化させることによってベーン部材7全体の回転バランスを均一化するようになっている。
さらに、前記最大巾のベーン22と前記リアプレート13との間には、ベーン部材7の自由な回転を拘束するロック機構が設けられている。
このロック機構は、前記最大巾ベーン22の内部軸方向に貫通形成された摺動用孔22a内に摺動自在に収容されて、リアプレート13側に対して進退自在が設けられたロックピストン30と、前記リアプレート13のロック穴構成部31に形成されて、前記ロックピストン30の先端部30aが進出して係合し、あるいは後退して係合が解除されるロック穴31aと、機関の始動状態に応じて前記ロックピストン30をロック穴31aに係合あるいは係合を解除する係脱機構とから構成されている。
前記ロックピストン30は、円筒のピン状に形成されていると共に、先端部30aが段差形状のほぼ截頭円錐状に形成されて、前記ロック穴31a内に軸方向から係合し易い形状になっている。
なお、前記摺動用孔22aのフロントプレート12側の孔縁には、三角形状の切欠溝22bが形成され、この切欠溝22bと前記フロントプレート12の大径孔12aがベーン部材7の回転範囲で常に連通してロックピストン30の良好な摺動を確保するための空気抜き孔として機能するようになっている。
前記ロック穴31aは、図4〜図6に示すように、円周方向の前記進角油室10側に偏倚した位置に形成され、前記ロックピストン30が係合した場合には、ハウジング5とベーン部材7の相対変換角度が最大進角側の位置となるように設定されている。
前記係脱機構は、ロックピストン30の後端部とフロントプレート12の内端面との間に弾装されて、ロックピストン30を進出方向(係合する方向)へ付勢するコイルスプリング32と、前記ロック穴31a内に油圧を供給してロックピストン30を後退させる図外の解除用油圧回路とから構成されており、この解除用油圧回路は、前記遅角油室9と進角油室10にそれぞれ選択的に供給された油圧が所定の油孔を介してロックピストン30に後退方向へ作用するようになっている。
前記油圧回路4は、前記各遅角油室9と進角油室10に対して油圧を選択的に供給するか、あるいは各油室9,10内の油を排出するもので、図4に示すように、前記遅角側油孔27に連通する遅角通路33と、前記各進角側油孔28に連通する進角通路34と、該各通路33,34に電磁切換弁35を介して油圧を選択的に供給するオイルポンプ36と、前記各通路33,34に電磁切換弁35を介して選択的に連通するドレン通路37と、を備えている。
前記両通路33、34は、先端部38aが前記ベーンロータ21の前端部21a内に挿通された円柱状の通路構成部38の内部に形成されている。この通路構成部38は、シリンダヘッド07に保持されて、前記先端部38aに形成された径方向孔33aと外周に形成されたグルーブ溝33bを介して前記遅角通路33と各遅角側油孔27とを連通するようになっている。また、前記ベーンロータ21の内部には、前記先端部38aの先端面とカムボルト6の頭部6bとによって隔成された油室34aが形成され、該油室34aを介して前記進角通路34と各進角側油孔28とを連通するようになっている。また、前記先端部38aの外周には、外部とグルーブ溝33bとの間、該グルーブ溝33bと油室34aとの間をそれぞれシールする3つのシール部材39a〜39cがそれぞれ嵌着固定されている。
前記オイルポンプ36は、吐出通路36aが濾過フィルター40を介して前記電磁切換弁35に接続された供給通路41と、機関の摺動部などに潤滑油を供給するメインオイルギャラリー42にそれぞれ連通している。また、前記オイルポンプ36には、過大な吐出圧を抑制するリリーフ弁43が設けられている。
前記電磁切換弁35は、2方向弁であって、図外のコントローラかからの出力信号によって各通路33,34とオイルポンプ36の吐出通路36a下流の供給通路41とドレン通路37とを選択的に切り換え制御するようになっている。
前記コントローラは、内部のコンピュータが図外のクランク角センサやエアーフローメータ、水温センサ、スロットルバルブ開度センサなどの各種センサ類からの情報信号を入力して現在の機関運転状態を検出すると共に、かかる機関運転状態に応じて前記電磁切換弁35の電磁コイルに制御パルス電流を出力するようになっている。
そして、前記各ベーンロータ21の後端部21bの外周には、図1及び図2に示すように、それぞれ第1,第2トーションスプリング53、54が設けられている。
すなわち、前記左バンク側の第1トーションスプリング53と、右バンク側の第2トーションスプリング54は、それぞれ自由状態ではばね定数がほぼ同一に設定されていると共に、各ベーンロータ21の外周面と径方向へ所定の隙間をもって配置されて捩れ変形が許容されるようになっている。
また、各トーションスプリング53,54は、それぞれの両端部53a、54a、53b、54bが前記リアプレート13とベーンロータ21に係止固定されて、前記タイミングスプロケット1に対する各カムシャフト2,2の相対回転位相を進角側に付勢するようになっている。
具体的に説明すると、径方向外側に折曲形成された各一端部53a、54aは、図1、図2に示すように、前記各ボス部19aに一体に有する固定用突部20の外側面20aに同じく円周方向から弾接して係止固定されている。一方、径方向内側に折曲形成されている各他端部53b、54bは、前記異なる位置にある各ばね支持溝50,51内に径方向外側から係入して係止固定されている。
つまり、排気カムシャフト2に大きな負荷が作用していない左バンク側の第1トーションスプリング53は、図2に示すように、他端部53bが第1ばね支持溝50に係止固定されて、ベーンロータ21に対して進角方向の通常のばね力を付与するようになっている。
これに対して、排気カムシャフト2に大きな負荷が作用している右バンク側の第2トーションスプリング54は、図1に示すように、他端部54bが第2ばね支持溝51に係止固定されて、前記第1トーションスプリング53のばね付勢力よりも大きくなるようにその係止固定位置が変更されている。したがって、第2トーションスプリング54によるベーンロータ21に対する進角方向への付勢力が、第1トーションスプリング53によるベーンロータ21に対する進角方向への付勢力よりも大きくなっている。つまり、第1トーションスプリング53よりも第2トーションスプリング54の方が、取り付け初期位置において、自由状態からのねじり角が大きくなって、進角方向への付勢力が大きくなるように構成されている。
以下、本実施形態の作用を説明すれば、まず、機関停止直前には、遅角油室9と進角油室10への油圧の供給が停止されると共に、各トーションスプリング53,54の進角方向への付勢力によってベーン部材7が図4及び図5に示すように最進角位置(初期位置)に相対回転してロックピストン30がコイルスプリングプリン32のばね力によって進出し、先端部30aがロック穴31a内に係合する。これによって、ベーン部材7の相対回転が規制される。
次に、イグニッションスイッチをオンして機関01を始動させクランキングが開始されると、オイルポンプ36の作動も開始される。この始動直後は、オイルポンプ36の吐出圧が十分に立ち上がらないことから、排気VTC1,2へのオイル供給量が不足しているが、図4及び図5に示すように、予めロックピストン30の先端部30aがロック穴31a内に係入して、ベーン部材7を始動に最適な進角側の位置に拘束している。このため、スムーズなクランキングによって良好な始動性が得られると共に、前記各カムシャフト2,2に作用する交番トルクによる各ベーン部材7,7のばたつきを抑制できる。
そして、機関始動後の所定の低回転低負荷域では、コントローラが電磁切換弁35の電磁コイルへの通電を遮断する。これによって、オイルポンプ36の吐出通路36a(供給通路41)と進角側通路34を連通させると同時に、遅角側通路33とドレン通路37とを連通させる。このため、オイルポンプ36から吐出された作動油が、進角側通路34を介して各進角油室10内に流入して、該各進角油室10が高圧になる一方、遅角油室9内の作動油が遅角側通路36を通ってドレン通路37からオイルパン44内に排出されて、各遅角油室9内が低圧になる。
このとき、各進角油室10内に流入した作動油が、ロック機構に供給されることから、ロックピストン30が後退動してロック穴31aから抜け出しロックが解除される。これにより、ベーン部材7は、自由な回転が許容されて排気弁の開閉タイミングを任意に変更することができるが、この状態では、最進角側に保持される。
一方、機関が例えば中回転域に移行した場合は、コントローラから電磁切換弁35に所定のデューティ制御電流が出力されて、吐出通路36aと遅角側通路33とを連通させると同時に、進角側通路34とドレン通路37とを連通させる。これにより、各進角油室10内の作動油が排出されて低圧になると共に、各遅角油室9内に作動油が供給されて内部が高圧になる。このとき、各遅角油室9からロック機構に油圧が供給されることから、ロックピストン30はロック穴31aから抜け出した状態が維持される。
このため、ベーン部材7は、図6に示すように、ハウジング5に対して反時計方向へ回転して、タイミングスプロケット1に対するカムシャフト2の相対回動位相が遅角側に変換される。
この結果、排気弁の開閉タイミングが遅角側に制御されて、吸気弁と排気弁のバルブオーバーラップが大きくなり、かかる中回転域における機関燃焼効率を向上させることができる。
そして、この実施形態によれば、前述のように、左右バンクRH,LHの両ベーン部材7,7は、両トーションスプリング53、54のばね力によって進角方向に付勢されていることから、例えば機関停止時において排気弁の開閉タイミングを最進角側へ強制的に制御することができるので、前述したように機関の始動性が良好になる。
なお、この機関停止時には、各吸気VTC3,4側では各吸気カムシャフトに作用する交番トルクによって最遅角側に自動的に変更される。したがって、この点でも機関の始動性が良好になる。
しかも、前記第2トーションスプリング54は、第1トーションスプリング53よりも進角方向へのばね付勢力が大きいため、前記負荷の大きなカムシャフト2に対する進角側への相対回転のアシスト力が負荷の小さなカムシャフト2に対するアシスト力より大きくなる。
この結果、左右バンクRH、LH間における排気VTC1と排気VTC2の進角側への制御応答性がほぼ同一にすることができる。これによって、機関性能の安定化と制御精度の向上が図れる。
前記第1、第2トーションスプリング53,54は、自由状態では同一のばね定数に設定されていることから、共用化を図ることができるのでコストの高騰を抑制できる。また、単に第2トーションスプリング54の他端部54bの固定位置を変更するだけで、ばね付勢力を変更できるので、これらの構造の簡素化と組み付け作業の容易性が図れる。
さらに、前記第1、第2ばね支持溝50,51は、単に切欠形成するだけであるから、これらの加工作業が簡単であり、また、両者50,51間の円周方向の離間距離を自由に設定できるので、各トーションスプリング53,54のばね定数に応じて任意に設定することが可能であり、設計の自由度が向上する。
前記各ベーンロータ21、21は、第1、第2ばね支持溝50,51を共通に形成されていることから、同一の構造とすることができこれらの共用化も図れるので、この点でもコストの高騰を抑制できる。
つまり、排気VTC1と排気VTC2の構造が同一であるから、部品の共用化が可能になり、製造作業の容易性とコストの低減化が図れる。
なお、本実施形態では、ベーンロータ21側に第1、第2ばね支持溝50,51を形成したが、リアプレート13側に円周方向に離間した2つのばね支持溝を設けて、第2トーションスプリング54のばね力を増加させることも可能である。
また、本実施形態では、排気VTC1と排気VTC2側について説明したが、吸気VTC3と吸気VTC4側にそれぞれトーションスプリングを設けて遅角方向への付勢力を付与すると共に、負荷の大きな吸気カムシャフト側のトーションスプリングの付勢力を大きくしてバルブタイミングの制御応答性をほぼ同一にすることも可能である。
〔第2実施形態〕
図7及び図8は第2実施形態を示し、適用対象は第1実施形態の場合と同じく負荷の大きな排気カムシャフト2を有する排気VTC1(図7)と負荷の小さな排気カムシャフト2を有する排気VTC2(図8)側であって、ばね部材として前記各トーションスプリングに代えて、ハウジング5内部に設けられた4つのコイルスプリング60〜63、64〜67としたものである。
具体的に説明すれば、排気VTC1と排気VTC2の各ハウジング5の4つのシュー8の円周方向の一側面と4つのベーン22〜25の対向側面との間に、4つのコイルスプリング60〜63、64〜67を円周方向に沿って配置したものである。
前記各シュー8の一側面には、前記コイルスプリング60〜63、64〜67の一端部60a〜63a、64a〜67aを各リテーナ75〜78を介して保持する第1保持溝69a〜69cが形成されている。一方、各ベーン22〜25の対向側面には、前記各コイルスプリング60〜64の他端部60b〜63b、64b〜67bを保持する第2保持溝70a〜70cがそれぞれ形成されている。前記各コイルスプリング60〜63,64〜67によって各ベーン部材7、7をハウジング5に対して相対回転位相を進角方向に付勢するようになっている。
前記排気VTC1側と排気VTC2側の各コイルスプリング60〜63、64〜67は、自由長さがほぼ同一に設定されて、排気VTC1と排気VTC2側の両方のばね定数がほぼ同じに設定されている。
そして、図7に示すように、前記排気VTC1側の各シュー8の第1保持溝69a〜69cは、その深さが図8に示す排気VTC2の各シュー8の第1保持溝69a〜69cよりも大きく形成されて、それぞれの底面側にプレート状の均一肉厚の調整シム71〜74が介装されている。この各調整シム71〜74は、その肉厚によって各コイルスプリング60〜63を圧縮変形させてベーン22〜25を図7中、時計方向、つまり進角方向へのばね付勢力を増加させるものであって、各コイルスプリング60〜63のばね定数に応じて任意に設定されている。
他の構成は第1実施形態と同様である。
したがって、この実施形態によれば、第1実施形態と同様な作用効果が得られ、特に、前記排気VTC1の各コイルスプリング60〜63のばね付勢力が、各調整シム71〜74によって排気VTC2側の各コイルスプリング64〜67のばね付勢力よりも大きく設定されていることから、前記負荷の大きなカムシャフト2に対する進角側への相対回転のアシスト力が負荷の小さなカムシャフト2に対するアシスト力より大きくなる。
この結果、左右バンクRH、LH間における排気VTC1と排気VTC2の進角側への制御応答性がほぼ同一にすることができる。これによって、機関性能の安定化と制御精度の向上が図れる。
また、この実施形態では、前記各調整シム71〜74の肉厚を細かく変えることによってコイルスプリング60〜63のばね付勢力を変更できるので、該各ばね力を精度良く変更することが可能になる。このため、前記制御応答性のより高い同一性を確保できる。
この実施形態も、排気VTC1,2側について説明したが、吸気VTC3,4側にも適用することが可能である。
また、一般に排気側のVTCは、機関の良好な始動性を得るために、機関停止時に第1実施形態のようなトーションスプリング53,54や第2実施形態のようなコイルスプリング60〜63、64〜67などのばね部材を用いて強制的に進角側へ相対回転させるようになっているが、前記各実施形態では前記既存のトーションスプリング53,54やコイルスプリング60〜63.64〜67をそのまま用いていることからコストの高騰を抑制することができる。
〔第3実施形態〕
図9は第3実施形態を示し、第1実施形態の各トーションスプリン53,54や第2実施形態の各コイルスプリング60〜64を廃止して、負荷の大きなカムシャフト2を有する排気VTC1側のベーン22〜25の受圧面積を、負荷の小さなカムシャフト2を有する排気VTC2側のベーン22〜25の遅角油室9と進角油室10内の油圧を受ける円周方向両側面の受圧面積よりも大きく設定したものである。
すなわち、前記排気VTC2側のベーン22〜25は、図9Aに示すように、これら受圧面積Xが通常の大きさに設定されているが、排気VTC1側のベーン22〜25は、図9Bに示すように各ベーン22〜25の半径方向の長さL1を排気VTC2側の長さLよりもα分だけ大きく設定して、両側面全体の受圧面積X1が大きく設定されている。なお、前記排気VTC1側の各ベーン22〜25の半径方向の拡大によってハウジング5の外径も大きく形成されていることは勿論である。
したがって、前記オイルポンプ36から排気VTC1と排気VTC2の各遅角油室9あるいは各進角油室10に単位当たり同じ油量の油圧が作用すると、受圧面積X1の大きな排気VTC1側のベーン部材7の回転力の方が排気VTC2側のベーン部材7の回転力よりも大きくなる。
このため、前記排気VTC1に対する進角側あるいは遅角側への相対回転のアシスト力が排気VTC2に対するアシスト力より大きくなる。
この結果、左右バンクRH、LH間における排気VTC1と排気VTC2の進角側あるいは遅角側への制御応答性がほぼ同一にすることができる。これによって、機関性能の安定化と制御精度の向上が図れる。
特に、本実施形態では、ベーン部材7に対して進角方向ばかりか遅角方向への回転力がアシストされるので、排気VTC1のいずれの相対回転方向への制御応答性を同一にすることができるので、制御の安定化と制御精度が一層向上する。
図9Cに示す実施形態は排気VTC1側の各ベーン22〜25の受圧面積を同じく拡大するものであるが、各ベーン22〜25の径方向の長さLは図9Aに示す排気VTC2側と同一であるが、横幅W1が前記横幅Wよりもβ分だけ大きく設定されて両側面全体の受圧面積X1を大きくしたものである。なお、この場合は、ハウジング5の軸方向の長さが排気VTC1側のベーン22〜25に合わせて大きく形成されている。
したがって、この図9Cに示す実施形態も図9Bに示す実施形態と同様な作用効果が得られる。
本発明は、前記各実施形態の構成に限定されるものではなく、VTCの構造として、ベーンの数を4枚より少ないものや多いものにも適用でき、また、負荷の大きなカムシャフト2側のVTCの作動アシスト力を高める機構であればいずれの機構のものであってもよい。
また、第1、第2実施形態としては、両トーションスプリング53,54と各コイルスプリング60〜63、64〜67の共用化を図るために、それぞれ同一のばね定数に設定したが、他の実施形態としては、取り付け位置の変更や調整シムを用いることなく、各ばね部材の当初からばね定数の異なるもの、つまり、例えば第2トーションスプリング54のばね定数を、第1トーションスプリング53よりも大きなものを利用することも可能である。この場合は、共用化はできないものの、各実施形態と同様の作用効果が得られる。
前記実施形態から把握される前記請求項以外の発明の技術的思想について以下に説明する。
〔請求項a〕請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記第1バルブタイミング制御装置と第2バルブタイミング制御装置は構造上同一に形成され、
前記第1ばね部材の取り付け位置が選択的に変更可能に形成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
この発明によれば、第1,第2バルブタイミング制御装置の構造が同一であるから、部品の共用化が可能になり、製造作業の容易性とコストの低減化が図れる。
〔請求項b〕請求項aに記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記第1バルブタイミング制御装置と第2バルブタイミング制御装置は、
クランクシャフトから回転力が伝達され、内周に向かってシューが突出した作動室を備えたハウジングと、
前記カムシャフトに固定されると共に、前記ハウジングに対して所定角度範囲内で相対回転可能に設けられ、前記ハウジングの作動室を進角側作動室と遅角側作動室に隔成するベーンを備えたベーンロータと、を備え、
前記ばね部材は、一端が前記ハウジングに固定され、他端が前記ベーンロータに固定されたトーションスプリングによって構成され、
前記ばね部材の一端または他端の固定位置が変更可能に形成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
この発明によれば、前記負荷の大きなカムシャフト側のトーションスプリングの例えば一端側の固定位置をばね力が大きくなる方向の位置に変更することによって、負荷の小さなカムシャフトの相対回転制御応答性とほぼ同一とすることが可能になる。
〔請求項c〕請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記カムシャフトは、吸気弁を開閉させる吸気カムシャフトであることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
〔請求項d〕請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記カムシャフトは、排気弁を開閉させる排気カムシャフトであることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
この発明によれば、排気弁側のバルブタイミング制御装置には、回転位相を最進角側へ付勢するばね部材が通常設けられていることから、これを利用して一方のバンクの負荷の大きなカムシャフトの相対回転位相の進角側への変換作用をアシストするようにした。したがって、前記ばね部材の有効利用が図れる。
〔請求項e〕請求項aに記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記第1バルブタイミング制御装置と第2バルブタイミング制御装置は、
クランクシャフトから回転力が伝達され、内周に向かってシューが突出した作動室を備えたハウジングと、
前記カムシャフトに固定されると共に、前記ハウジングに対して所定角度範囲内で相対回転可能に設けられ、前記ハウジングの作動室を進角側作動室と遅角側作動室に隔成するベーンを備えたベーンロータと、を備え、
前記ばね部材は、少なくとも一つの前記進角側作動室における前記シューとベーンとの間に配置され、前記シューまたはベーンとの間に設けられた調整シムによって前記ばね部材の取り付け位置を変更してばね力を調整するように形成したことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
1…タイミングスプロケット
2…カムシャフト
3…位相変換機構
4…油圧回路
5…ハウジング
7…ベーン部材
8…シュー
9…遅角油室
10…進角油室
11…ハウジング本体
12…フロントプレート
13…リアプレート
14…ボルト
21…ベーンロータ
22〜25…ベーン
30…ロックピストン
31…ロック穴
50…第1ばね支持溝
51…第2ばね支持溝
53…排気VTC2側の第1トーションスプリング(ばね部材)
53a・53b…両端部
54…排気VTC1側の第2トーションスプリング(ばね部材)
54a・54b…両端部
60〜63…排気VTC1側のコイルスプリング(ばね部材)
64〜67…排気VTC2側のコイルスプリング(ばね部材)
71〜74…調整シム

Claims (4)

  1. 左バンクと右バンクで、それぞれに有するカムシャフトに作用する負荷が大小異なるV型内燃機関において、前記左右バンクにそれぞれ搭載されるバルブタイミング制御装置であって、
    前記大きな負荷が作用するカムシャフトを備えた一方のバンクに搭載される第1バルブタイミング制御装置と、他方のバンクに搭載される第2バルブタイミング制御装置の両方に前記カムシャフトの回転位相が進角となる方向へ付勢力を作用させる同一ばね定数のばね部材をそれぞれ設け、
    該各ばね部材の取り付け位置を選択的に変更可能に形成すると共に、
    前記第1バルブタイミング制御装置に設けられた第1ばね部材の付勢力が、前記第2バルブタイミング制御装置に設けられた第2ばね部材の付勢力よりも大きくなるように、前記各ばね部材の取り付け位置を異ならせたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  2. 左バンクと右バンクで、それぞれに有するカムシャフトに作用する負荷が大小異なるV型内燃機関において、前記左右バンクにそれぞれ搭載されるバルブタイミング制御装置であって、
    前記大きな負荷が作用するカムシャフトを備えた一方のバンクに搭載されるバルブタイミング制御装置と、他方のバンクに搭載される第2バルブタイミング制御装置の両方に進角方向へ付勢力を作用させる付勢部材をそれぞれ設け、
    該各付勢部材の取り付け位置を選択的に変更可能に形成すると共に、
    前記第1バルブタイミング制御装置に設けられた付勢部材の付勢力が、第2バルブタイミング制御装置に設けられた付勢部材の付勢力よりも大きくなるように前記各付勢部材の取り付け位置を異ならせたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  3. 請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記第1バルブタイミング制御装置と第2バルブタイミング制御装置は、
    クランクシャフトから回転力が伝達され、内周に向かってシューが突出した作動室を備えたハウジングと、
    前記カムシャフトに固定されると共に、前記ハウジングに対して所定角度範囲内で相対回転可能に設けられ、前記ハウジングの作動室を進角側作動室と遅角側作動室に隔成するベーンを備えたベーンロータと、を備え、
    前記各ばね部材は、一端が前記ハウジングに固定され、他端が前記ベーンロータに固定されたトーションスプリングによって構成され、
    前記各ばね部材の一端または他端の固定位置が変更可能に形成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  4. 請求項3に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記ベーンロータは、円周方向の所定位置に2つの第1、第2ばね支持溝が形成されていると共に、前記各ばね部材の他端が前記第1、第2ばね支持溝に選択的に係止固定されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
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