JP4775110B2 - バルブタイミング制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関のバルブタイミング制御装置に関する。
内燃機関の運転状態に応じて機関バルブの開閉時期、すなわち作動タイミングを許容範囲内で可変として機関出力やエミッション、燃費といった機関性能の向上を図るバルブタイミング制御装置が開発され、実用化されている。こうしたバルブタイミング制御装置の一例として、特許文献1には、クランクシャフトとカムシャフトとの間に可変動弁機構を設け、この可変動弁機構に設けられた油圧室に対する油圧制御に基づいてクランクシャフトとカムシャフトとの相対回転位相を変更することにより作動タイミングを可変とするものが記載されている。上記バルブタイミング制御装置には、油圧制御を行うための油圧制御弁が設けられており、この油圧制御弁はデューティ制御された電圧が印加されることに基づき開度調節される。そして、この油圧制御弁を通じた油圧制御に基づいて、クランクシャフトとカムシャフトとの相対回転位相が許容範囲内で進角、遅角、あるいは保持される。
ところで、このような油圧制御弁を使用する場合、製造時のばらつきや使用条件、あるいは経時変化等による油圧制御弁間の個体差があるために、油圧制御弁の開度を制御するデューティ比制御値と実際の作動タイミングとの関係には個体毎にばらつきが生じることとなる。そこで、クランクシャフトとカムシャフトとの相対回転位相が保持されているとき、すなわち作動タイミングの実位相の変動が小さくなり安定しているときに、そのときの油圧制御弁のデューティ比制御値を保持学習値として更新する。そして、この学習更新された保持学習値に基づき油圧制御弁の開度制御を行うことによって、上述した個体毎のばらつきに対応している。
また、機関運転状態が変化すると、これに応じて作動タイミングの目標位相が変更されることとなるが、この場合には、フィードバック制御を行うことによって、作動タイミングの実位相を目標位相に一致させる。具体的には、作動タイミングの目標位相と実位相との偏差に比例する補正値(比例項)を上記保持学習値に加算するとともに、同偏差の変化速度に比例する補正値(微分項)を同保持学習値から減算することにより制御値を算出している。
特開2000−230437号公報
ところで、上記バルブタイミング制御装置にあっては、例えば油圧制御弁の開度を制御する制御装置が交換されて保持学習値に対して初期値が設定された場合のように、保持学習値と実際に作動タイミングを保持することのできるデューティ比制御値とが大きくずれることがある。この場合には、以下に説明する理由により作動タイミングの実位相がハンチングすることとなる。
図9及び図10は、作動タイミングの実位相、比例項、偏差の変化速度、微分項をマイナス1倍した値、及びデューティ比制御値の時間変化をそれぞれ併せ示すタイミングチャートである。なお、図9は保持学習値と実際に作動タイミングを保持することのできるデューティ比制御値とが一致している、あるいは近似している場合に対応しており、図10は保持学習値が同デューティ比制御値よりも小さく、且つその偏差が大きい場合に対応している。
上記バルブタイミング制御装置では、作動タイミングの目標位相evttと実位相evtとの間に所定の偏差Δevt(=evtt−evt)が生じると、これを小さくするべく、式(1)に示すようにデューティ比制御値t_dvtが算出される。
t_dvt=gdvt+pdvt―ddvt・・・(式1)
ここで、保持学習値gdvtに対して、偏差Δevtに比例する補正値である比例項pdvtが加算され、偏差Δevtの変化速度d(Δevt)/dtに比例する補正値である微分項ddvtが減算される。こうして算出された制御値t_dvtに基づいて油圧制御が行われることにより、作動タイミングの実位相evtは目標位相evttに近づくように変化することとなる。
保持学習値gdvtが、実際に作動タイミングを保持することのできるデューティ比制御値gdvttと一致している、あるいは近似している場合には、図9に示されるように、上記偏差Δevtは比例項pdvtによって小さくなる。そして、上記偏差Δevtが小さくなることに伴って比例項pdvtも小さくなる。また、上記偏差Δevt及び比例項pdvtが小さくなり、これらの変動が小さくなるにつれて、偏差Δevtの変化速度d(Δevt)/dtも小さくなり、これに伴って微分項ddvtも小さくなる。そして、こうして比例項pdvt及び微分項ddvtが小さくなるにつれて作動タイミングの実位相evtは目標位相evttに収束していくこととなる。
一方、保持学習値gdvtが上記デューティ比制御値gdvttよりも小さく、且つその偏差Δgdvt(=|gdvtt−gdvt|)が大きい場合には、図10に示されるように、上記偏差Δevtは比例項pdvtが効くことによって小さくはなる。しかし、作動タイミングの実位相evtが目標位相evttに最も近づいた場合であっても、目標位相evttと実位相evtとの間には上記偏差Δgdvtに応じた所定の偏差Δevt1が残ることとなる。これは、保持学習値gdvtが上記デューティ比制御値gdvttよりも上記偏差Δgdvt分だけ小さく、そのために(式1)により算出されるデューティ比制御値t_dvtが小さく抑えられるためである。ここで、保持学習値gdvtが上記デューティ比制御値gdvttと一致、あるいは近似しているときに比べて、上記偏差Δevtは大きくなるため、このように大きな偏差Δevtに応じて比例項pdvtは大きく変動することとなり、これに伴って微分項ddvtも大きく変動することとなる。その結果、保持学習値gdvtが上記制御値gdvttと一致、あるいは近似しているときに比べて、作動タイミングの実位相evtは大きく変動する、すなわちハンチングすることとなる。
そして、このように作動タイミングの実位相evtがハンチングして安定しないときには、保持学習値gdvtを適正な値に更新することができず、保持学習値gdvtと上記デューティ比制御値gdvttとが大きくずれたままの状態が継続されることとなる。その結果、作動タイミングの実位相evtを目標位相evttに収束させることができないといった問題が生じる。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、機関バルブの作動タイミングの実位相が何らかの原因によりハンチングした場合であってもこれを目標位相に収束させることのできる内燃機関のバルブタイミング制御装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項に記載の発明は、内燃機関のクランクシャフトとカムシャフトとの相対回転位相を液圧の制御に基づき調節することにより機関バルブの作動タイミングを許容範囲内で可変とする可変動弁機構に適用されて、前記相対回転位相を保持せしめる際の前記液圧の制御値であって前記作動タイミングの実位相が安定したときに更新される保持学習値、前記内燃機関の運転状態に基づいて算出される前記作動タイミングの目標位相と前記作動タイミングの実位相との偏差に比例する値であって前記保持学習値に加算される比例項、及び同偏差の変化速度に比例する値であって前記保持学習値から減算される微分項に基づき前記実位相を前記目標位相に一致させるように前記作動タイミングを制御する内燃機関のバルブタイミング制御装置であり、前記保持学習値が所定期間更新されないときに前記目標位相と前記実位相との偏差が小さくなるように前記保持学習値を強制的に更新する内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、前記保持学習値を強制的に更新する際の前記実位相が前記目標位相よりも大きいときには前記保持学習値から所定値を減算することにより前記保持学習値を更新し、前記保持学習値を強制的に更新する際の前記実位相が前記目標位相よりも小さいときには前記保持学習値に所定値を加算することにより前記保持学習値を更新することをその要旨とする。
上記構成によれば、何らかの原因により、保持学習値がクランクシャフトとカムシャフトとの相対回転位相を保持せしめることのできる制御値からずれた状態となり、これに伴い作動タイミングの実位相がハンチングしているときには、こうした状態を、保持学習値が所定期間更新されないことに基づいて把握する。そしてこのとき、保持学習値を作動タイミングの目標位相と実位相との偏差が小さくなるように強制的に更新することにより、作動タイミングの実位相が安定していなくとも保持学習値を適切な制御値に近づけることができる。その結果、機関バルブの作動タイミングの実位相がハンチングした場合であってもこれを目標位相に収束させることができる。
具体的には、前記保持学習値が所定期間更新されないときに、前記実位相が前記目標位相よりも大きいときには前記保持学習値から所定値を減算し、前記実位相が前記目標位相よりも小さいときには前記保持学習値に所定値を加算するといった態様を採用するようにしている
内燃機関のバルブタイミング制御装置では、機関始動に際して、作動タイミングが許容範囲内の一端にて保持されるように、保持学習値を、クランクシャフトとカムシャフトとの相対回転位相の変化を抑制することのできる値に設定しているものがある。例えば、機関始動に際して作動タイミングが最遅角側に設定される場合には、保持学習値を、クランクシャフトとカムシャフトとの相対回転位相が保持ないし遅角側に制御される値に設定される値にしている。こうした場合には、保持学習値が上記適切な制御値からずれた状態となりやすい。その結果、作動タイミングの実位相がハンチングするおそれがある。
この点、上記請求項に記載の本発明では、保持学習値が所定期間更新されないときに作動タイミングの目標位相と作動タイミングの実位相との偏差が小さくなるように保持学習値が強制的に更新される。このため、作動タイミングの実位相が安定していなくとも保持学習値を上記適切な制御値に近づけることができる。その結果、作動タイミングの実位相がハンチングした場合であってもこれを目標位相に収束させることができる。
<第1実施形態>
以下、本発明の内燃機関のバルブタイミング制御装置(以下、単にバルブタイミング制御装置という。)の第1実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。なお、本実施形態では、バルブタイミング制御装置の適用される内燃機関として、直列4気筒のガソリンエンジンが採用されている。
図1は本実施形態のバルブタイミング制御装置が適用される内燃機関の概略構成を示した斜視図である。
図1に示されるように、内燃機関1にはシリンダヘッド2及びシリンダブロック3が配設されており、シリンダブロック3に形成された各気筒内にはそれぞれピストン30が往復動可能に配設されている。ピストン30にはコネクティングロッド31を介してクランクシャフト5が連結されており、ピストン30の往復動はコネクティングロッド31によりクランクシャフト5の回転運動に変換される。
クランクシャフト5の先端部には、クランクプーリ10、及びクランク角ロータ11がそれぞれ取り付けられている。クランク角ロータ11の外周面には複数の歯が等間隔に突出して形成されている。クランク角ロータ11の近傍には、電磁ピックアップ式のクランク角センサ12が設けられている。クランク角センサ12は、その近傍を上記歯が通過するごとにパルス状の電気信号を電子制御装置27に対して出力する。なお、これらの歯の中には1本分だけ欠け歯となっている部分が存在し、電子制御装置27は、この欠け歯に基づいてクランクシャフト5の回転位相を把握する。
クランクシャフト5の先端部には、同クランクシャフト5の回転に基づき駆動されるオイルポンプ16が設けられている。オイルポンプ16は、オイルパン4内に貯留されたオイルを吸引するとともに、吸引したオイルを内燃機関1の潤滑の必要な部位に潤滑油として供給する。また、オイルポンプ16から供給されるオイルの一部はバルブタイミング制御装置の作動油として用いられる。なお、バルブタイミング制御装置は、油圧制御に基づいてクランクシャフト5と吸気カムシャフト6との相対回転位相を変更する装置であり、その詳細については後に説明する。
オイルポンプ16により加圧吐出されたオイルの一部は、シリンダブロック3やシリンダヘッド2等に形成された供給油路21を介して油圧制御弁19に供給される。油圧制御弁19は、シリンダヘッド2及び吸気カムシャフト6内に形成された遅角油路22及び進角油路23を介して同吸気カムシャフト6の先端部に取り付けられた可変動弁機構20に接続されている。
上記クランクプーリ10は、タイミングベルト15を介して吸気カムプーリ13及び排気カムプーリ14に駆動連結されている。吸気カムプーリ13は可変動弁機構20を介して吸気カムシャフト6に対して相対回転可能となっている。排気カムプーリ14は排気カムシャフト7の先端部に取り付けられており、同排気カムシャフト7と一体回転可能となっている。これにより、排気カムシャフト7とクランクシャフト5との相対回転位相は固定となっており、これに対して、吸気カムシャフト6とクランクシャフト5との相対回転位相は可変動弁機構20によって変更可能となっている。
吸気カムシャフト6にはカム角ロータ17が取り付けられており、その近傍には電磁ピックアップ式のカム角センサ18が設けられている。カム角ロータ17の外周には1つの歯が突出して形成されており、カム角センサ18は前記クランク角センサ12と同様に、その近傍を同歯が通過するごとにパルス状の電気信号を電子制御装置27に対して出力する。電子制御装置27はこのカム角センサ18からの信号に基づいて吸気カムシャフト6の回転位相を把握する。そして、吸気カムシャフト6の回転位相と、上記クランク角センサ12の出力信号から把握されるクランクシャフト5の回転位相とを対比することにより、吸気バルブ28の作動タイミングの実位相evtを把握する。
また、吸気カムシャフト6及び排気カムシャフト7には、気筒毎にそれぞれ2つの吸気カム8及び排気カム9が一体回転可能に設けられており、吸気カム8及び排気カム9は吸気バルブ28及び排気バルブ29を押圧してこれらを開閉駆動する。こうした構成により、本実施形態の内燃機関1では、クランクシャフト5の回転位相に対して、排気バルブ29の作動タイミングは固定となり、吸気バルブ28の作動タイミングは変更可能となる。
図2は可変動弁機構の断面構造及び油圧制御系の概略構成を併せ示したものである。なお図2は、吸気カムシャフト6の中心軸方向に沿った断面構造を示している。
図2に示されるように、可変動弁機構20は、内部ロータ40、ハウジング42、及びカバー43を備えている。
内部ロータ40は、吸気カムシャフト6の先端にセンタボルト46によって固定されており、吸気カムシャフト6と一体回転可能となっている。内部ロータ40の外周面には、複数(本実施形態では4つ)のベーン41が径方向に突出して形成されている。
内部ロータ40及びベーン41の外周には、これらを覆うようにハウジング42及びカバー43が配設されている。これらハウジング42及びカバー43は、複数の取り付けボルト49により吸気カムプーリ13と固定されており、ハウジング42及びカバー43は吸気カムプーリ13と一体回転可能となっている。
図3は、可変動弁機構の断面図であって、吸気カムシャフト6の中心軸方向に対して垂直な方向に沿った断面構造を示している。
図3に示されるように、ハウジング42の内周面には、内部ロータ40のベーン41と同数(本実施形態では4つ)の突部44が突出して形成されており、隣り合う突部44の間には同数の凹部45がそれぞれ形成されている。そして、これら凹部45には、ベーン41が収容されている。ベーン41の先端面は凹部45の内周面と摺接しており、突部44の先端面は内部ロータ40の外周面と摺接している。内部ロータ40及び吸気カムシャフト6と、吸気カムプーリ13、ハウジング42、及びカバー43とは、互いに同一の軸心、すなわち吸気カムシャフト6の中心軸を中心として相対回動可能となっている。
ハウジング42の凹部45は、ベーン41と突部44とにより2つの空間47,48に区画形成されている。ここで、これら2つの空間47,48のうち、ベーン41に対して吸気カムシャフト6の回転方向D側の空間47を遅角側油圧室47、その反対側の空間48を進角側油圧室48とする。可変動弁機構20は、これら各油圧室47,48内に供給される作動油の圧力制御(油圧制御)に基づいて作動される。
次に、各油圧室47,48内に供給される作動油の圧力を制御する油圧制御系の構成について、図2に基づき説明する。
図2に示されるように、油圧制御系は、油圧制御弁19、上記供給油路21、同油圧制御弁19と可変動弁機構20とを接続する複数の油路(遅角油路22,進角油路23)、同油圧制御弁19とオイルパン4とを接続する複数の油路(排出油路32A,32B)、及び電子制御装置27から構成される。なお、本実施形態では電子制御装置27がバルブタイミング制御装置に相当する。
油圧制御弁19はデューティ制御された電圧に基づき開度制御される電磁駆動弁である。油圧制御弁19は、スプール35、同スプール35をその軸方向に付勢するコイルスプリング34、電圧が印加されることにより同コイルスプリングの付勢力に抗して同スプール35を移動させる電磁ソレノイド33を備えている。
電子制御装置27は、電磁ソレノイド33に対して印加する電圧をデューティ制御する。電圧のデューティ比が変更されると、これに応じて電磁ソレノイド33の発生する力が変化し、この変化した電磁ソレノイド33の力とコイルスプリング34の付勢力とが釣り合うところで上記スプール35の位置が決められる。
遅角油路22の一端は上記遅角側油圧室47に接続され、その他端は油圧制御弁19に接続されている。一方、進角油路23の一端は上記進角側油圧室48に接続され、その他端は油圧制御弁19に接続されている。
排出油路32A,32Bの一端はそれぞれオイルパン4内に開放され、その他端は油圧制御弁19にそれぞれ接続されている。
油圧制御弁19の電磁ソレノイド33に対して上記デューティ制御された電圧が印加されると、これに応じてスプール35の位置が変更される。これにより、遅角油路22及び進角油路23と、供給油路21及び排出油路32A,32Bとの連通量が変化して、遅角油路22及び進角油路23に対してそれぞれ供給される作動油の量、あるいは遅角油路22及び進角油路23からそれぞれオイルパン4へ排出される作動油の量が変更される。なお、本実施形態では、電磁ソレノイド33に印加される電圧のデューティ比が大きくされるほど進角油路23に対する油圧供給量が増加する、すなわち作動タイミングの実位相が進角側に変化する。一方、デューティ比が小さくされるほど遅角油路22に対する油圧供給量が増加する、すなわち作動タイミングの実位相が遅角側に変化する。
次に、可変動弁機構20の作動制御について説明する。
電子制御装置27は、上記クランク角センサ12やその他の各種センサ24の検出結果に基づいて内燃機関1の運転状態を把握するとともに、把握された機関運転状態に基づいて吸気バルブ28の作動タイミングの目標位相evttを算出する。そして、作動タイミングの実位相evtと目標位相evttとの比較に基づいてデューティ比制御値t_dvt(上記デューティ比に対応する)を算出する。こうして算出されたデューティ比制御値t_dvtに基づいて油圧制御弁19の開度が調節されることにより、可変動弁機構20の各油圧室47,48内の油圧が適宜調節されることとなる。
図4はデューティ比と可変動弁機構の作動速度との関係を示したグラフである。なお、図4において、作動速度Vが正の値(+)であれば作動タイミングの実位相evtは進角側に変化し、負の値(−)であれば同実位相evtは遅角側に変化する。
図4の実線L1に示されるように、可変動弁機構20の作動速度Vは、デューティ比dが「α%」よりも大きなときには正の値となり、作動タイミングの実位相evtが進角側に変化する。一方、デューティ比dが「α%」よりも小さなときには負の値となり、作動タイミングの実位相evtが遅角側に変化する。また、デューティ比dが「α%」に維持されるときにはゼロとなり、作動タイミングの実位相evtが所定位相にて変化しなくなる。ここで、「α%」は、前述した、実際に作動タイミングを保持することのできる制御値gdvtt、すなわち本発明におけるクランクシャフト5と吸気カムシャフト6との相対回転位相を保持せしめる際の制御値に対応するデューティ比dである。
ところで、上記デューティ比dと可変動弁機構20の作動速度Vとの図4に示される関係、換言すれば、デューティ比制御値t_dvtと作動タイミングの実位相evtの変化速度との関係には、油圧制御系を構成する個体毎にばらつきが生じることは前述したとおりである。またこの他に、オイルポンプ16の吐出油圧の変動や作動油の粘度の温度変化といった内燃機関1の運転状態に伴う供給油圧の変動などによっても上記ばらつきが生じる。こうしたばらつきにより、可変動弁機構20の作動速度Vがゼロとなるデューティ比、すなわち実際に作動タイミングの実位相evtを保持することのできる制御値gdvttの値も上記個体毎にばらつきが生じる。
そこで本実施形態では、可変動弁機構20の作動速度Vが小さくなるとき、すなわち実位相evtの変動が小さく且つ安定しているときに、そのときのデューティ比制御値t_dvtを保持学習値gdvtとして更新する。
また、内燃機関1の運転状態が変化すると、これに応じて作動タイミングの目標位相evttが変更されることとなるが、この場合には、フィードバック制御を行うことによって、作動タイミングの実位相evtを目標位相evttに一致させる。
電子制御装置27は、前記(式1)に示すように、比例項pdvtを上記保持学習値gdvtに加算するとともに、微分項ddvtを同保持学習値gdvtから減算することによりデューティ比制御値t_dvtを算出する。比例項pdvtは(式2)に示されるように比例ゲインKpと上記偏差Δevtとの乗算により算出され、微分項ddvtは(式3)に示されるように微分ゲインKdと偏差Δevtの変化速度d(Δevt)/dtとの乗算により算出される。
pdvt=Kp・Δevt・・・(式2)
ddvt=Kd・(d(Δevt)/dt)・・・(式3)
ここで、比例ゲインKp及び微分ゲインKdは規定値であって、マップ等に記憶された値が用いられる。これら比例ゲインKp及び微分ゲインKdを大きくし過ぎると、作動タイミングの実位相evtの変化が大きくなり過ぎるため、これらの値は実験等に基づいて予め設定される。
次に、機関始動時における微分ゲインKdの設定処理の手順について、図5のフローチャートを参照して説明する。このフローチャートに示される一連の処理は、電子制御装置27によって、所定の周期をもって繰り返し実行される。
図5に示されるように、この一連の処理ではまず、機関始動が開始されてから所定の期間Δthが経過したか否かを判定する(ステップ100)。
こうした判定処理を通じて、上記期間Δthが経過したと判定されない場合には(ステップ100:NO)、そのときの微分ゲインKdiが微分ゲインKdとして継続して設定され(ステップ110)、この一連の処理は一旦終了される。ここで、所定の期間Δthは、保持学習値gdvtと実際に作動タイミングを保持することのできるデューティ比制御値gdvttとが大きくはずれていない場合、すなわち、保持学習値gdvtが正常に学習更新される場合において機関始動が開始されてから同保持学習値gdvtの更新がなされるまでに要する期間の平均値である。なお、この所定の期間Δthは実験等により予め求められているものである。
一方、上記判定処理(ステップ100)を通じて、上記期間Δthが経過したと判定された場合には(ステップ100:YES)、機関始動が開始されてからの保持学習値gdvtの更新履歴がないか否かを判定する(ステップ120)。
こうした判定処理を通じて、機関始動が開始されてからの保持学習値gdvtの更新履歴がないと判定されない場合には(ステップ120:NO)、そのときの微分ゲインKdiが微分ゲインKdとして継続して設定され(ステップ110)、この一連の処理は一旦終了される。
一方、上記判定処理(ステップ120)を通じて、機関始動が開始されてからの保持学習値gdvtの更新履歴がないと判定された場合には(ステップ120:YES)、そのときの微分ゲインKdiに補正係数Aを乗算した値が微分ゲインKdとして設定される。本実施形態では、補正係数Aが「0」に設定されている。こうして微分ゲインKdがゼロとされ(ステップ130)、この一連の処理は一旦終了される。
次に、本実施形態のバルブタイミング制御装置の作用について、図6のタイミングチャートを参照して説明する。なお、図6(a)は吸気バルブ28の作動タイミングの実位相evtの時間変化、図6(b)は比例項pdvtの時間変化、図6(c)は目標位相evttと実位相evtとの偏差Δevtの変化速度の時間変化、図6(d)は微分項ddvtをマイナス1倍した値の時間変化、及び図6(e)はデューティ比制御値t_dvtの時間変化の態様をそれぞれ示している。
機関始動時に設定されている保持学習値gdvtが、実際に作動タイミングを保持することのできるデューティ比制御値gdvttよりも小さく、且つその偏差Δgdvt(=|gdvtt−gdvti|)が大きい場合には、可変動弁機構20が作動し始めると、図6(a)に示されるように、作動タイミングの実位相evtはハンチングする。すなわち、比例ゲインKp及び微分ゲインKdの設定に対して偏差Δgdvtが過度に大きい場合には、作動タイミングの実位相evtを目標位相evttに到達させることができなくなる。その結果、比例項pdvt(偏差Δevt)をゼロにすることができず、比例項pdvt(偏差Δevt)の変化速度に応じて変化する微分項ddvtをゼロに収束させることができなくなる。そして、機関始動が開始されたとき(時刻t=0)から所定の期間Δthが経過するまでに保持学習値gdvtの更新がなされていないと、時刻thにて微分ゲインKdがゼロに設定され、(式3)により微分項ddvtはゼロとなる(図6(d))。こうしてデューティ比制御値t_dvtを大きく変動させていた微分項ddvtの影響がなくなることにより、デューティ比制御値t_dvtの変動が弱められる。その結果、作動タイミングの実位相evtの変動も弱められることとなる。
<実施形態の効果>
以上説明した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)内燃機関1のバルブタイミング制御装置では、機関始動に際して、吸気バルブ28の作動タイミングが許容範囲内の一端である最遅角にて保持されるように、保持学習値gdvtの値を、クランクシャフト5と吸気カムシャフト6との相対回転位相が保持ないし遅角側に制御される値、例えば上記「α%」よりも5%程度小さいデューティ比dに対応する値に設定している。こうした場合には、保持学習値gdvtが上記相対回転位相を保持せしめることのできる制御値gdvttからずれた状態となりやすい。その結果、作動タイミングの実位相evtがハンチングするおそれがある。
この点、本実施形態では、保持学習値gdvtが上記相対回転位相を保持せしめることのできる制御値gdvttからずれた状態を、保持学習値gdvtが所定の期間th更新されないことに基づいて把握する。そしてこのとき、微分項ddvtをゼロとすることにより、作動タイミングの実位相evtの変動を小さくしてハンチングを弱めることができる。これにより、作動タイミングの実位相evtを安定させて保持学習値gdvtの学習条件を満たすことができる。その結果、吸気バルブ28の作動タイミングの実位相evtがハンチングした場合であってもこれを目標位相evttに収束させることができる。
<第2実施形態>
本発明にかかる内燃機関のバルブタイミング制御装置の第2実施形態について、図7及び図8を参照して説明する。なお本実施形態では、作動タイミングの目標位相evttと実位相evtとの偏差Δevtの絶対値が大きく、且つ保持学習値gdvtが所定期間Δth更新されないときに、保持学習値gdvtを同偏差Δevtが小さくなるように強制的に更新する点が上記第1実施形態と異なっている。以下、相違点を中心に説明する。
保持学習値gdvtの強制更新処理の手順について、図7のフローチャートを参照して説明する。このフローチャートに示される一連の処理は、電子制御装置27によって、所定の周期をもって繰り返し実行される。
図7に示されるように、この一連の処理ではまず、前回の保持学習値gdvtの更新された時刻t1から所定の期間Δthが経過したか否かを判定する(ステップ200)。
こうした判定処理を通じて、上記期間Δthが経過したと判定されない場合には(ステップ200:NO)、そのときの保持学習値gdvtが保持学習値gdvtとして継続して設定され(ステップ210)、この一連の処理は一端終了される。ここで、所定期間Δthは、上記第1実施形態にて説明された所定期間Δthと同じ値に設定されている。
一方、上記判定処理(ステップ200)を通じて、上記期間Δthが経過したと判定された場合には(ステップ200:YES)、同期間Δthに保持学習値gdvtの更新履歴がないか否かを判定する(ステップ220)。
こうした判定処理を通じて、上記期間Δthに保持学習値gdvtの更新履歴がないと判定されない場合には(ステップ220:NO)、上記ステップ210に進み、この一連の処理は一端終了される。
一方、上記判定処理(ステップ220)を通じて、上記期間Δthに保持学習値gdvtの更新履歴がないと判定された場合には(ステップ220:YES)、次に、そのときの実位相evtを含む直近N回分の実位相evtのなまし値evtaを算出する(ステップ230)。そして、算出されたなまし値evtaと目標位相evttとの偏差Δevta(=evta−evtt)の絶対値|evta−evtt|が所定値C以上であるか否かを判定する(ステップ240)。ここで、所定値Cは、作動タイミングの実位相evtがハンチングしていることを把握するための値であり、実験等により予め求められているものである。
こうした判定処理を通じて、上記偏差Δevtaの絶対値|evta−evtt|が所定値C以上であると判定されない場合には(ステップ240:NO)、上記ステップ210に進み、この一連の処理は一端終了される。これは保持学習値gdvtが所定の期間Δth更新されない場合であっても上記偏差Δevtaが小さい場合には、そのときの保持学習値gdvtが作動タイミングを保持することのできるデューティ比制御値gdvttと一致している、あるいは近似している可能性が高く、保持学習値gdvtを強制的に更新する必要がないためである。
一方、上記判定処理(ステップ240)を通じて上記偏差Δevtaの絶対値|evta−evtt|が所定値C以上であると判定された場合には(ステップ240:YES)、次に、上記なまし値evtaが上記目標位相evttよりも大きいか否かを判定する(ステップ250)。
こうした判定処理を通じて、なまし値evtaが目標位相evttよりも大きいと判定された場合には(ステップ250:YES)、そのときの保持学習値gdvtが作動タイミングを保持することのできるデューティ比制御値gdvttよりも大きい方向に大きくずれているものして、そのときの保持学習値gdvtから所定値Bが減算された値が新たな保持学習値gdvtとして設定され(ステップ260)、この一連の処理は一旦終了される。
一方、上記判定処理(ステップ250)を通じて、なまし値evtaが目標位相evttよりも大きいと判定されない場合には(ステップ250:NO)、そのときの保持学習値gdvtが作動タイミングを保持することのできるデューティ比制御値gdvttよりも小さい方向に大きくずれているものとして、そのときの保持学習値gdvtに所定値Bを加算した値が新たな保持学習値gdvtとして設定され(ステップ230)、この一連の処理は一旦終了される。
次に、本実施形態のバルブタイミング制御装置の作用について、図8のタイミングチャートを参照して説明する。なお、図8(a)は吸気バルブ28の作動タイミングの実位相evtの時間変化、図8(b)は比例項pdvtの時間変化、図8(c)は目標位相evttと実位相との偏差Δevtの変化速度d(Δevt)/dtの時間変化、図8(d)は微分項ddvtをマイナス1倍した値の時間変化、及び図8(e)はデューティ比制御値t_dvtの時間変化の態様をそれぞれ示している。
何らかの原因により、保持学習値gdvtが実際に作動タイミングを保持することのできるデューティ比制御値gdvttよりも小さく、且つその偏差Δgdvt(=|gdvtt−gdvt|)が大きくなっている場合には、図8(a)に示されるように、作動タイミングの実位相evtはハンチングすることとなる。ここで、前回の保持学習値gdvtの更新された時刻t1から所定の期間Δthが経過した時刻t2において、同期間Δthに保持学習値gdvtの更新履歴がなく、作動タイミングの実位相evtのN回のなまし値evtaと目標位相evttとの偏差Δevtaの絶対値|evta−evtt|が所定値C以上となっている。そして、上記なまし値evtaが目標位相evttよりも小さい状態である。このため、上述したように、時刻t2において、そのときの保持学習値gdvtに所定値Bを加算した値が新たな保持学習値gdvtとして設定される。こうして保持学習値gdvtが上記デューティ比制御値gdvttに近づけられると、時刻t2以降において、作動タイミングの実位相evtと目標位相evttとの偏差Δevtが小さくなる。またこれに伴って、比例項pdvt及び微分項ddvtの影響が小さくなり、デューティ比制御値t_dvtの変動が弱められる。その結果、作動タイミングの実位相evtの変動も弱められることとなる。
<実施形態の効果>
以上説明した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)何らかの原因により、保持学習値gdvtがクランクシャフト5と吸気カムシャフト6との相対回転位相を保持せしめることのできるデューティ比制御値gdvttからずれた状態となり、これに伴い作動タイミングの実位相evtがハンチングしているときには、こうした状態を、保持学習値gdvtが所定期間Δth更新されないことに基づいて把握する。そしてこのとき、保持学習値gdvtを作動タイミングの目標位相evttとそのときの実位相evtを含む直近N回分のなまし値evtaとの偏差Δevtaが小さくなるように強制的に更新することにより、作動タイミングの実位相evtが安定していなくとも保持学習値gdvtを適切な制御値gdvttに近づけることができる。その結果、吸気バルブ28の作動タイミングの実位相evtがハンチングした場合であってもこれを目標位相evttに収束させることができる。
尚、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・上記実施形態では、クランクシャフト5と吸気カムシャフト6との相対回転位相を作動油の圧力制御に基づき調節するものが採用されているが、同相対回転位相を液圧に基づき調節されるものであれば、作動油以外の液体であってもよい。
・上記第1実施形態では、保持学習値gdvtが所定期間更新されないときに微分ゲインKdに補正係数A(=「0」)を乗算することにより、微分項ddvtをゼロとする態様が採用されているが、こうした補正係数Aは「0」に限られるものではなく、1未満の値であれば任意に変更することができる。要するに、保持学習値gdvtが所定期間Δth更新されないときに微分項ddvtの変化幅をそのときの変化幅よりも小さくするものであればよい。
・上記実施形態1では、微分ゲインKdの設定処理を、機関始動時に行うものについて説明されているが、こうした微分ゲインKdの設定処理を機関始動時以外に行うようにしてもよい。
本発明の第1実施形態にかかるバルブタイミング制御装置が適用される内燃機関の概略構成を示した斜視図。 同実施形態における可変動弁機構の断面構造及び油圧制御系の概略構成を併せ示した図。 同実施形態における可変動弁機構の断面図。 同実施形態におけるデューティ比と可変動弁機構の作動速度との関係を示したグラフ。 同実施形態の機関始動時における微分ゲインの設定処理手順を示すフローチャート。 同実施形態におけるバルブタイミング制御装置の作用を示すタイミングチャート。 本発明の第2実施形態の機関始動時における保持学習値の強制更新の処理手順を示すフローチャート。 同実施形態におけるバルブタイミング制御装置の作用を示すタイミングチャート。 従来のバルブタイミング制御装置の作用を示すタイミングチャート。 従来のバルブタイミング制御装置の作用を示すタイミングチャート。
符号の説明
1…内燃機関、2…シリンダヘッド、3…シリンダブロック、4…オイルパン、5…クランクシャフト、6…吸気カムシャフト、7…排気カムシャフト、8…吸気カム、9…排気カム、10…クランクプーリ、11…クランク角ロータ、12…クランク角センサ、13…吸気カムプーリ、14…排気カムプーリ、15…タイミングベルト、16…オイルポンプ、17…カム角ロータ、18…カム角センサ、19…油圧制御弁、20…可変動弁機構、21…供給通路、22…遅角油路、23…進角油路、24…各種センサ、27…電子制御装置、28…吸気バルブ、29…排気バルブ、30…ピストン、31…コネクティングロッド、32A,32B…排出油路、33…電磁ソレノイド、34…コイルスプリング、35…スプール、40…内部ロータ、41…ベーン、42…ハウジング、43…カバー、44…突部、45…凹部、46…センタボルト、47…遅角側油圧室、48…進角側油圧室、49…取り付けボルト。

Claims (2)

  1. 内燃機関のクランクシャフトとカムシャフトとの相対回転位相を液圧の制御に基づき調節することにより機関バルブの作動タイミングを許容範囲内で可変とする可変動弁機構に適用されて、前記相対回転位相を保持せしめる際の前記液圧の制御値であって前記作動タイミングの実位相が安定したときに更新される保持学習値、前記内燃機関の運転状態に基づいて算出される前記作動タイミングの目標位相と前記作動タイミングの実位相との偏差に比例する値であって前記保持学習値に加算される比例項、及び同偏差の変化速度に比例する値であって前記保持学習値から減算される微分項に基づき前記実位相を前記目標位相に一致させるように前記作動タイミングを制御する内燃機関のバルブタイミング制御装置であり、
    前記保持学習値が所定期間更新されないときに前記目標位相と前記実位相との偏差が小さくなるように前記保持学習値を強制的に更新する内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、
    前記保持学習値を強制的に更新する際の前記実位相が前記目標位相よりも大きいときには前記保持学習値から所定値を減算することにより前記保持学習値を更新し、前記保持学習値を強制的に更新する際の前記実位相が前記目標位相よりも小さいときには前記保持学習値に所定値を加算することにより前記保持学習値を更新する
    ことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  2. 前記保持学習値は機関始動に際して前記作動タイミングが前記許容範囲内の一端にて保持されるように前記相対回転位相の変化を抑制することのできる値に設定される請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
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