JP2001263101A - エンジンのバルブタイミング制御装置 - Google Patents

エンジンのバルブタイミング制御装置

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JP2001263101A
JP2001263101A JP2000071154A JP2000071154A JP2001263101A JP 2001263101 A JP2001263101 A JP 2001263101A JP 2000071154 A JP2000071154 A JP 2000071154A JP 2000071154 A JP2000071154 A JP 2000071154A JP 2001263101 A JP2001263101 A JP 2001263101A
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JP
Japan
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valve timing
control
value
control gain
engine
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JP2000071154A
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English (en)
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Akira Ogura
明 小倉
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バルブタイミングのフィードバック制御にお
いて目標バルブタイミングに対する実バルブタイミング
のオーバーシュートやアンダーシュートが生じた場合に
も直ちに制御ゲインを最適化し、常に最適な応答性を確
保して制御性を向上する。 【解決手段】 目標バルブタイミングVTTGTが一定
で制御偏差ΔVTの符号変換があったか否かを調べ(S
501,S506)、符号変換があった場合、符号変換
回数カウント値CRTNをカウントアップしてCRTN
=2か否かを調べる(S508,S509)。そして、
CRTN=2の場合、制御ゲインを更新する処理を行い
(S512〜)、CRTN≠2(CRTN=1)の場
合、偏差最大値ΔVTMAXを現在の制御偏差ΔVTの
絶対値で更新する処理を行う(S510,S511)。
これにより、オーバーシュートとアンダーシュートとの
双方に対して制御ゲインが適正か否かを的確且つ迅速に
判断して学習を行い、制御ゲインを最適化して制御性を
向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンのクラン
ク軸とカム軸との間の回転位相を調整する可変バルブタ
イミング機構を備えたエンジンのバルブタイミング制御
装置に関し、詳しくは、目標バルブタイミングへのフィ
ードバック制御における制御ゲインを適正化するエンジ
ンのバルブタイミング制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、エンジンのクランク軸とカム軸と
の間の回転位相を調整する可変バルブタイミング機構を
備えた可変バルブタイミング機構付きエンジンが実用化
されており、この種の可変バルブタイミング機構付きエ
ンジンでは、エンジン運転状態に応じて吸気バルブと排
気バルブとの少なくとも一方のバルブタイミングを連続
的に変更する。
【0003】ここで、可変バルブタイミング機構は、一
般に、油圧によって駆動される油圧駆動式が採用され、
バルブタイミング制御においては、実バルブタイミング
がエンジン運転状態に基づき設定した目標バルブタイミ
ングに収束するよう可変バルブタイミング機構の油圧を
制御する油圧制御弁に対する制御信号をフィードバック
制御するようにしており、油圧制御弁の製造上のバラツ
キや油圧制御弁のドレイン量の相違等に起因して、目標
バルブタイミングに対して実バルブタイミングがオーバ
ーシュートやアンダーシュートし易く、制御ハンチング
が発生する。
【0004】このため、特開平9−195728号公報
には、実バルブタイミング(実進角量)が目標バルブタ
イミング(目標進角量)に対し、所定角度幅に設定され
た上側基準値及び下側基準値を両方共に連続して所定期
間内に所定回数以上横切ったとき、ハンチングが生じて
いると判断し、フィードバック制御における制御ゲイン
(フィードバックゲイン)を小さくすることで、制御ゲ
インが大き過ぎることによる制御ハンチングを防止し、
目標バルブタイミングに対する実バルブタイミングの収
束性を向上する技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
先行例は、所定期間内に実バルブタイミングが上側基準
値及び下側基準値を両方共に連続して横切る回数が所定
回数以上であったときに、制御ゲインが大き過ぎると見
做して制御ゲインを小さくするものであり、制御ゲイン
が適正か否かの判断が終了するまでに或程度の時間を要
する。
【0006】従って、目標バルブタイミングに対して実
バルブタイミングがオーバーシュート或いはアンダーシ
ュートしても、制御ハンチングが生じていると判断され
るまでの期間は制御ゲインの修正が行われないことにな
り、オーバーシュート或いはアンダーシュートを迅速に
解消することは困難であり、この間、バルブタイミング
制御の制御性悪化を招く虞がある。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、バルブタイミングのフィードバック制御において目
標バルブタイミングに対する実バルブタイミングのオー
バーシュートやアンダーシュートが生じた場合にも直ち
に制御ゲインを最適化し、常に最適な応答性を確保して
制御性を向上することのできるエンジンのバルブタイミ
ング制御装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、エンジンのクランク軸とカ
ム軸との間の回転位相を調整する油圧駆動式可変バルブ
タイミング機構を備え、エンジン運転状態に基づく目標
バルブタイミングに実バルブタイミングが収束するよう
上記可変バルブタイミング機構をフィードバック制御す
るエンジンのバルブタイミング制御装置において、目標
バルブタイミングに対する実バルブタイミングのオーバ
ーシュート量及びアンダーシュート量の少なくとも一方
を検出する制御状態検出手段と、実バルブタイミングの
オーバーシュート量及びアンダーシュート量の少なくと
も一方に基づいて、フィードバック制御の制御ゲインを
学習する制御ゲイン学習手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記制御状態検出手段は、目標バルブタイ
ミングが一定のとき、目標バルブタイミングと実バルブ
タイミングとの偏差における正負の符号の変換回数が2
回目に達するまでの上記偏差の絶対値の最大値を、オー
バーシュート量或いはアンダーシュート量として求め、
上記制御ゲイン学習手段は、上記最大値を所定の判定閾
値と比較して制御ゲインが適正か否かを評価し、その評
価結果に基づいて制御ゲインを学習することを特徴とす
る。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、上記制御ゲイン学習手段は、上記最大値が
上記判定閾値の上限値より大きいときには制御ゲインを
減少更新し、上記最大値が上記判定閾値の下限値より小
さいときには制御ゲインを増加更新することを特徴とす
る。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1,2,3
のいずれか一に記載の発明において、上記制御ゲイン学
習手段は、エンジン運転領域毎に制御ゲインの学習を行
うことを特徴とする。
【0012】すなわち、請求項1記載の発明は、目標バ
ルブタイミングに対する実バルブタイミングのオーバー
シュート及びアンダーシュートの少なくとも一方を検出
し、検出したオーバーシュート量及びアンダーシュート
量の少なくとも一方に基づいてフィードバック制御の制
御ゲインを学習することで、制御ゲインを適正化して目
標バルブタイミングに対する実バルブタイミングの収束
性を高める。
【0013】その際、請求項2記載の発明は、目標バル
ブタイミングが一定のとき、目標バルブタイミングと実
バルブタイミングとの偏差における正負の符号の変換回
数が2回目に達するまでの偏差の絶対値の最大値を、オ
ーバーシュート量或いはアンダーシュート量として求
め、最大値を所定の判定閾値と比較して制御ゲインが適
正か否かを評価し、その評価結果に基づいて制御ゲイン
を学習する。
【0014】また、請求項3記載の発明は、偏差の最大
値が判定閾値の上限値より大きく、制御ゲインが大き過
ぎる場合には、制御ゲインを減少更新し、偏差の最大値
が判定閾値の下限値より小さく、制御ゲインが小さ過ぎ
る場合には、制御ゲインを増加更新する。請求項4記載
の発明は、制御ゲインの学習をエンジン運転領域毎に行
う。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1〜図24は本発明の実施の一
形態に係わり、図1はバルブタイミング制御ルーチンの
フローチャート、図2は目標電流値算出ルーチンのフロ
ーチャート、図3は保持電流値学習ルーチンのフローチ
ャート、図4及び図5は制御ゲイン学習ルーチンのフロ
ーチャート、図6及び図7は制御電流値設定ルーチンの
フローチャート、図8は排気バルブに対する吸気バルブ
のバルブタイミングの変化を示す説明図、図9は目標バ
ルブタイミングテーブルの説明図、図10は制御ゲイン
の学習テーブルの説明図、図11はオーバーシュート時
の目標バルブタイミングに対する実バルブタイミングの
関係を示すタイムチャート、図12はアンダーシュート
時の目標バルブタイミングに対する実バルブタイミング
の関係を示すタイムチャート、図13はP分テーブルの
説明図、図14はI分テーブルの説明図、図15はPI
制御による制御電流値設定の説明図、図16はクランク
パルス、気筒判別パルス、及びカム位置パルスの関係を
示すタイムチャート、図17は可変バルブタイミング機
構付きエンジンの全体構成図、図18は可変バルブタイ
ミング機構の概略構成図、図19は可変バルブタイミン
グ機構の最進角状態を図18のA−A断面で示す説明
図、図20は可変バルブタイミング機構の最遅角状態を
図18のA−A断面で示す説明図、図21はクランクロ
ータとクランク角センサの正面図、図22は吸気カムプ
ーリの背面図、図23はカムロータとカム位置センサの
正面図、図24は電子制御系の回路構成図である。
【0016】先ず、本発明が適用される可変バルブタイ
ミング機構付きエンジンの全体構成について、図17に
従い説明する。同図において、符号1は、可変バルブタ
イミング機構付きエンジン(以下、単に「エンジン」と
略記する)であり、図においては、DOHC水平対向型
4気筒ガソリンエンジンを示す。このエンジン1のシリ
ンダブロック1aの左右両バンクには、シリンダヘッド
2がそれぞれ設けられ、各シリンダヘッド2に気筒毎に
吸気ポート2aと排気ポート2bとが形成されている。
【0017】エンジン1の吸気系としては、各吸気ポー
ト2aにインテークマニホルド3が連通され、このイン
テークマニホルド3に各気筒の吸気通路が集合するエア
チャンバ4を介して、アクセルペダルに連動するスロッ
トル弁5aが介装されたスロットルチャンバ5が連通さ
れている。そして、このスロットルチャンバ5の上流に
吸気管6を介してエアクリーナ7が取付けられ、このエ
アクリーナ7に接続されるエアインテーク通路にチャン
バ8が連通されている。
【0018】また、吸気管6には、スロットル弁5aを
バイパスするバイパス通路9が接続されており、このバ
イパス通路9に、アイドル時にその弁開度によって該バ
イパス通路9を流れるバイパス空気量を調整することで
アイドル回転数を制御するアイドル制御弁10が介装さ
れている。
【0019】更に、インテークマニホルド3の各気筒の
吸気ポート2aの直上流に、インジェクタ11が配設さ
れている。また、先端の放電電極を燃焼室に露呈する点
火プラグ12が、シリンダヘッド2に各気筒毎に配設さ
れている。そして、各点火プラグ12は、イグナイタ内
蔵イグニッションコイル13に接続されている。
【0020】一方、エンジン1の排気系としては、シリ
ンダヘッド2の各排気ポート2bに連通するエキゾース
トマニホルド14の集合部に排気管15が連通され、こ
の排気管15に触媒コンバータ16が介装されてマフラ
17に連通されている。
【0021】ここで、図17〜図20に基づいて、エン
ジン1の可変バルブタイミング機構について説明する。
【0022】エンジン1のクランク軸18の回転は、左
右バンクの各シリンダヘッド2内にそれぞれ配設された
各吸気カム軸19及び各排気カム軸20に、クランク軸
18に固設されたクランクプーリ21、タイミングベル
ト22、吸気カム軸19に介装された吸気カムプーリ2
3、排気カム軸20に固設された排気カムプーリ24等
を介して伝達され、クランク軸18とカム軸19,20
とが2対1の回転角度となるよう設定されている。そし
て、吸気カム軸19に設けられたカム19a、及び排気
カム軸20に設けられた排気カム(図示せず)は、それ
ぞれクランク軸18と2対1の回転角度に維持される各
カム軸19,20の回転に基づいて、吸気バルブ25、
排気バルブ26を開閉駆動する。
【0023】図18に示すように、左右バンクの各吸気
カム軸19と吸気カムプーリ23との間には、吸気カム
プーリ23と吸気カム軸19とを相対回動してクランク
軸18に対する吸気カム軸19の回転位相(変位角)を
連続的に変更する油圧駆動式可変バルブタイミング機構
27が配設されている。この可変バルブタイミング機構
27は、周知のように、リニアソレノイド弁或いはデュ
ーティソレノイド弁等からなる油圧制御弁としてのオイ
ルフロー制御弁36R(36L)によって油圧が切換え
られるものであり、後述の電子制御装置60からの駆動
信号により作動する。尚、以下において、符号における
添え字L,LHは右バンク、R,RHは左バンクを表
す。
【0024】吸気カム軸19は、シリンダヘッド2及び
ベアリングキャップ(図示せず)間において回転自在に
支持され、吸気カム軸19の先端部に、図18〜図20
に示すように、3つのベーン28aを有するベーンロー
タ28がボルト29により一体回転可能に取付けられて
いる。
【0025】また、吸気カムプーリ23には、ハウジン
グ30及びハウジングカバー31がボルト32により一
体回転可能に取付けられている。また、吸気カムプーリ
23の外周には、タイミングベルト22を掛装するため
の外歯23aが多数形成されている。
【0026】そして、吸気カム軸19が回動自在にハウ
ジングカバー31を貫通し、吸気カム軸19に固設され
たベーンロータ28の各ベーン28aが吸気カムプーリ
23と一体のハウジング30に形成された3つの扇状空
間部33に回動自在に収納される。各扇状空間部33
は、それぞれベーン28aによって進角室33aと遅角
室33bとに区画される。
【0027】進角室33aは、それぞれベーンロータ2
8、吸気カム軸19、シリンダヘッド2に形成された進
角側オイル通路28b,19b,34を介してオイルフ
ロー制御弁36R(36L)のAポート36aに連通さ
れ、また、遅角室33bは、それぞれベーンロータ2
8、吸気カム軸19、シリンダヘッド2に形成された遅
角側オイル通路28c,19c,35を介してオイルフ
ロー制御弁36R(36L)のBポート36bに連通さ
れている。
【0028】オイルフロー制御弁36R(36L)は、
オイルパン37からオイルポンプ38、オイルフィルタ
39を介してオイルすなわち所定の油圧が供給されるオ
イル供給通路40に接続するオイル供給ポート36c
と、2つのドレイン通路41,42にそれぞれ連通する
ドレインポート36d,36fとを有し、4つのランド
及び各ランド間に形成された3つのパッセージを有する
スプール36gを軸方向に往復動させることで、Aポー
ト36a,Bポート36bと、オイル供給ポート36
c,ドレインポート36d又は36fとを選択的に連通
する。
【0029】本形態においては、オイルフロー制御弁3
6R(36L)は、後述の電子制御装置60により電流
制御されるリニアソレノイドをアクチュエータとして備
える4方向制御弁であり、リニアソレノイドの通電電流
に比例してスプール36gが軸方向に移動し、オイルの
流れ方向を切換えると共にパッセージの開度を調整し、
各進角室33a、遅角室33bに供給する油圧の大きさ
が調整される。
【0030】また、符号28dは、ベーンロータ28の
ベーン28aに挿通されたストッパピンであり、可変バ
ルブタイミング機構27が最遅角状態のとき(図20参
照)、ハウジング30に形成された孔30aに係合して
位置決めを行う。尚、図19は可変バルブタイミング機
構27の最進角状態を示し、図20は可変バルブタイミ
ング機構27の最遅角状態を示す。
【0031】以上の可変バルブタイミング機構27に
は、その作動位置を検出するセンサとして、クランク軸
18に軸着されて同期回転するクランクロータ43外周
の所定クランク角毎の突起43a,43b,43c(図
21参照)を検出し、クランク角を表すクランクパルス
を出力するクランク角センサ44と、吸気カム軸19の
後端に固設されて同期回転するカムロータ45外周の等
角度毎の複数の突起45a(図23参照)を検出し、カ
ム位置を表すカム位置パルスを出力するカム位置センサ
46R(46L)とが用いられる。
【0032】そして、クランク角センサ44から出力さ
れるクランクパルス、及び、カム位置センサ46R(4
6L)から出力されるカム位置パルスを電子制御装置6
0に入力し、該電子制御装置60によって、クランクパ
ルスとカム位置パルスとに基づいて基準クランク角に対
する吸気カム位置の実変位角(実バルブタイミング)を
算出し、この実バルブタイミングがエンジン運転状態に
基づき設定した目標バルブタイミングに収束するよう可
変バルブタイミング機構27をフィードバック制御す
る。
【0033】本実施の形態においては、可変バルブタイ
ミング機構27を吸気カム軸19側にのみ設け、図8に
示すように、排気バルブ26の開閉タイミングに対し、
吸気バルブ25の開閉タイミングをエンジン運転状態に
応じて変更する。また、本形態で採用するリニアソレノ
イド式のオイルフロー制御弁36R(36L)は、電子
制御装置60から出力される制御電流が大きいほど、ス
プール36gが図19に示すように左方向に移動してク
ランク軸18に対する吸気カム軸19の変位角を進角さ
せ、制御電流が小さい程、スプール36gが図20に示
すように右方向に移動してクランク軸18に対する吸気
カム軸19の変位角を遅角させる。
【0034】すなわち、エンジン運転状態に基づいて設
定した目標変位角(目標バルブタイミング)に対し、ク
ランク角センサ44から出力されるクランクパルス、及
び、カム位置センサ46R(46L)から出力されるカ
ム位置パルスとに基づいて基準クランク角に対する吸気
カム位置の回転位相、すなわちクランク軸18に対する
吸気カム軸19の変位角が進角しているときには、電子
制御装置60は、オイルフロー制御弁36R(36L)
に出力する制御電流を減少して可変バルブタイミング機
構27の作動によりクランク軸18に対する吸気カム軸
19の変位角を遅角させ、クランク軸18に対する吸気
カム軸19の変位角が遅角しているときには、オイルフ
ロー制御弁36R(36L)に出力する制御電流を増加
して可変バルブタイミング機構27の作動によりクラン
ク軸18に対する吸気カム軸19の変位角を進角させ
る。
【0035】オイルフロー制御弁36R(36L)の制
御電流が増加すると、スプール36gが図19に示すよ
うに左方向に移動し、Aポート36aとオイル供給ポー
ト36cとが連通して可変バルブタイミング機構27の
進角室33aが進角側オイル通路28b,19b,3
4、オイルフロー制御弁36R(36L)を介してオイ
ル供給通路40に連通する。また、これと共に、Bポー
ト36bとドレインポート36fとが連通することで、
可変バルブタイミング機構27の遅角室33bが遅角側
オイル通路28c,19c,35、オイルフロー制御弁
36R(36L)を介してドレイン通路42に連通す
る。
【0036】その結果、可変バルブタイミング機構27
の進角室33aにオイルが供給されて進角室33aに作
用する油圧が上昇すると共に、遅角室33b内のオイル
のドレインにより遅角室33bに作用する油圧が低下
し、図19に示すように、ベーンロータ28が図の時計
回り方向に回動し、吸気カムプーリ23に対する吸気カ
ム軸19の回転位相、すなわちクランク軸18に対する
吸気カム軸19の変位角が進角化されて、吸気カム軸1
9の吸気カム19aによって駆動される吸気バルブ25
の開閉タイミングが進角される。
【0037】逆に、オイルフロー制御弁36R(36
L)の制御電流が減少すると、スプール36gが図20
に示すように右方向に移動し、Aポート36aとドレイ
ンポート36dとが連通して可変バルブタイミング機構
27の進角室33aが進角側オイル通路28b,19
b,34、オイルフロー制御弁36R(36L)を介し
てドレイン通路41に連通する。また、これと共に、B
ポート36bとオイル供給ポート36cとが連通するこ
とで、可変バルブタイミング機構27の遅角室33bが
遅角側オイル通路28c,19c,35、オイルフロー
制御弁36R(36L)を介してオイル供給通路40に
連通する。
【0038】これにより、可変バルブタイミング機構2
7の進角室33a内のオイルのドレインにより進角室3
3aに作用する油圧が低下すると共に、遅角室33bに
オイルが供給されて遅角室33bに作用する油圧が上昇
し、図20に示すように、ベーンロータ28が図の反時
計回り方向に回動し、吸気カムプーリ23に対する吸気
カム軸19の回転位相、すなわちクランク軸18に対す
る吸気カム軸19の変位角が遅角化されて、吸気カム軸
19の吸気カム19aによって駆動される吸気バルブ2
5の開閉タイミングが遅角される。
【0039】次に、エンジン運転状態を検出するための
センサ類について説明する。吸気管6のエアクリーナ7
の直下流には、ホットワイヤ或いはホットフィルム等を
用いた熱式の吸入空気量センサ47が介装され、スロッ
トルチャンバ5に配設されたスロットル弁5aにスロッ
トル開度センサ48が連設されている。
【0040】また、エンジン1のシリンダブロック1a
にノックセンサ49が取付けられ、シリンダブロック1
aの左右両バンクを連通する冷却水通路50に冷却水温
センサ51が臨まされている。そして、触媒コンバータ
16の上流にO2センサ52が配設されている。
【0041】また、エンジン1のクランク軸18に軸着
するクランクロータ43の外周にクランク角センサ44
が対設され、更に、クランク軸18に対し1/2回転す
る吸気カムプーリ23の裏面に気筒判別センサ53が対
設され(図18参照)、吸気カム軸19の後端に固設さ
れたカムロータ45の外周にカム位置センサ46R(4
6L)が対設されている。
【0042】クランクロータ43は、図21に示すよう
に、その外周に突起43a,43b,43cが形成さ
れ、これらの各突起43a,43b,43cが、各気筒
(#1,#2気筒と#3,#4気筒)の圧縮上死点前
(BTDC)θ1,θ2,θ3の位置に形成されてい
る。本形態においては、θ1=97°CA,θ2=65
°CA,θ3=10°CAである。
【0043】また、図22に示すように、吸気カムプー
リ23の裏面の外周側に、気筒判別用の突起23b,2
3c,23dが形成され、突起23bが#3,#4気筒
の圧縮上死点後(ATDC)θ4の位置に形成され、突
起23cが3個の突起で構成されて最初の突起が#1気
筒のATDCθ5の位置に形成されている。更に、突起
23dが2個の突起で形成され、最初の突起が#2気筒
のATDCθ6の位置に形成されている。尚、本形態に
おいては、θ4=20°CA,θ5=5°CA,θ6=
20°CAである。また、これら気筒判別用の突起23
b,23c,23d、及び、気筒判別センサ53は、一
方のバンクのみに設けられる。
【0044】さらに、本形態で採用するエンジン1が4
気筒エンジンであるのに対応して、カムロータ45は、
図23に示すように、その外周にカム位置検出用の突起
45aが180°CAの等角度毎に1個づつ計4個形成
されている。そして、これら各突起45aは、可変バル
ブタイミング機構27の作動によって、各気筒の圧縮上
死点を基準として、θ7=BTDC40°CA〜ATD
C10°CAの間で変化する。
【0045】尚、図23においては、RH側の吸気カム
軸19に固設されているカムロータ45を示すが、LH
側の吸気カム軸19にも、同様にカムロータ45が固設
され、その外周にカム位置検出用の突起45aが180
°CAの等角度毎に4個形成されており、これら各突起
45aは、可変バルブタイミング機構27の作動によっ
て、各気筒の圧縮上死点を基準として、θ8=BTDC
40°CA〜ATDC10°CAの間で変化する。
【0046】そして、図16のタイムチャートに示すよ
うに、エンジン運転に伴い、クランク軸18、吸気カム
プーリ23、及び吸気カム軸19の回転により、クラン
クロータ43及びカムロータ45が回転して、クランク
ロータ43の各突起43a,43b,43cがクランク
角センサ44によって検出され、クランク角センサ44
からθ1,θ2,θ3(BTDC97°,65°,10
°CA)の各クランクパルスがエンジン1/2回転(1
80°CA)毎に出力される。また、θ3クランクパル
スとθ1クランクパルスとの間で吸気カムプーリ23の
各突起23b,23c,23dが気筒判別センサ53に
よって検出され、気筒判別センサ53から所定数の気筒
判別パルスが出力される。
【0047】また、可変バルブタイミング機構27によ
ってクランク軸18に対し回転位相が変化する右バン
ク,左バンクの各吸気カム軸19の後端に固設されたカ
ムロータ45の各突起45aがカム位置センサ46R,
46Lによって検出され、カム位置センサ46R,46
Lからそれぞれθ7,θ8のカム位置パルスが出力され
る。
【0048】そして、以下のエンジン制御用の電子制御
装置(以下、「ECU」と略記する)60において、ク
ランク角センサ44から出力されるクランクパルスの入
力間隔時間に基づいてエンジン回転数NEを算出し、ま
た、各気筒の燃焼行程順(例えば、#1気筒→#3気筒
→#2気筒→#4気筒)と、気筒判別センサ53からの
気筒判別パルスをカウンタによって計数した値とのパタ
ーンに基づいて、燃焼行程気筒、燃料噴射対象気筒や点
火対象気筒の気筒判別を行う。さらに、ECU60は、
クランク角センサ44から出力されるクランクパルス
(例えば、突起43bに対応するθ2クランクパル
ス)、及び、カム位置センサ46R,46Lから出力さ
れるθ7,θ8カム位置パルスとに基づいて基準クラン
ク角に対する吸気カム位置の実変位角(実バルブタイミ
ング)を算出する。
【0049】ECU60は、前述のインジェクタ11、
点火プラグ12、アイドル制御弁10、可変バルブタイ
ミング機構27に供給する油圧を調節するためのオイル
フロー制御弁36R,36L等のアクチュエータ類に対
する制御量の演算、制御信号の出力、すなわち、燃料噴
射制御、点火時期制御、アイドル回転数制御、吸気バル
ブ25に対するバルブタイミング制御等を行うものであ
り、図24に示すように、CPU61、ROM62、R
AM63、バックアップRAM64、カウンタ・タイマ
群65、及びI/Oインターフェイス66がバスライン
を介して接続されるマイクロコンピュータを中心として
構成され、各部に安定化電源を供給する定電圧回路6
7、I/Oインターフェイス66に接続される駆動回路
68、A/D変換器69等の周辺回路が内蔵されてい
る。
【0050】尚、カウンタ・タイマ群65は、フリーラ
ンカウンタ、気筒判別センサ信号(気筒判別パルス)の
入力計数用カウンタ等の各種カウンタ、燃料噴射用タイ
マ、点火用タイマ、定期割込みを発生させるための定期
割込み用タイマ、クランク角センサ信号(クランクパル
ス)の入力間隔計時用タイマ、及びシステム異常監視用
のウオッチドッグタイマ等の各種タイマを便宜上総称す
るものであり、その他、各種のソフトウエアカウンタ・
タイマが用いられる。
【0051】定電圧回路67は、2回路のリレー接点を
有する電源リレー70の第1のリレー接点を介してバッ
テリ71に接続され、電源リレー70は、そのリレーコ
イルの一端が接地され、リレーコイルの他端が駆動回路
68に接続されている。尚、電源リレー70の第2のリ
レー接点には、バッテリ71から各アクチュエータに電
源を供給するための電源線が接続されている。バッテリ
71には、イグニッションスイッチ72の一端が接続さ
れ、このイグニッションスイッチ72の他端がI/Oイ
ンターフェイス66の入力ポートに接続されている。
【0052】さらに、定電圧回路67は、直接、バッテ
リ71に接続されており、イグニッションスイッチ72
のONが検出されて電源リレー70の接点が閉となる
と、ECU60内の各部へ電源を供給する一方、イグニ
ッションスイッチ72のON,OFFに拘らず、常時、
バックアップRAM64にバックアップ用の電源を供給
する。
【0053】I/Oインターフェイス66の入力ポート
には、ノックセンサ49、クランク角センサ44、気筒
判別センサ53、カム位置センサ46R,46L、車速
を検出するための車速センサ54が接続されており、更
に、A/D変換器69を介して、吸入空気量センサ4
7、スロットル開度センサ48、冷却水温センサ51、
及びO2センサ52が接続されると共に、バッテリ電圧
VBが入力されてモニタされる。
【0054】一方、I/Oインターフェイス66の出力
ポートには、アイドル制御弁10、インジェクタ11、
オイルフロー制御弁36R,36L、及び、電源リレー
70のリレーコイルが駆動回路68を介して接続される
と共に、イグナイタ内蔵イグニッションコイル13のイ
グナイタ13aが接続されている。
【0055】ECU60は、ROM62に記憶されてい
る制御プログラムに従って、I/Oインターフェイス6
6を介して入力されるセンサ・スイッチ類からの検出信
号、及びバッテリ電圧等をCPU61で処理すると共
に、RAM63に格納される各種データ、バックアップ
RAM64に格納されている各種学習値データ、及びR
OM62に記憶されている固定データ等に基づき、燃料
噴射量、点火時期、アイドル制御弁10に対する制御信
号のデューティ比、オイルフロー制御弁36R,36L
に対する制御電流値等を演算し、燃料噴射制御、点火時
期制御、アイドル回転数制御、バルブタイミング制御等
のエンジン制御を行う。
【0056】ここで、上述のように、可変バルブタイミ
ング機構27によるバルブタイミング制御においては、
クランク角センサ44から出力されるクランクパルス
と、カム位置センサ46R(46L)から出力されるカ
ム位置パルスとに基づいて基準クランク角に対する吸気
カム位置の回転位相、すなわちクランク軸18に対する
吸気カム軸19の実変位角(実バルブタイミング)を算
出し、この実バルブタイミングがエンジン運転状態に基
づいて設定した目標バルブタイミングに収束するようオ
イルフロー制御弁36R,36Lに対する制御電流値を
演算し、この制御電流値による制御電流をオイルフロー
制御弁36R(36L)に出力して可変バルブタイミン
グ機構27をフィードバック制御する。
【0057】その際、ECU60は、目標バルブタイミ
ングに対する実バルブタイミングのオーバーシュート及
びアンダーシュートの少なくとも一方を直接検出してフ
ィードバック制御の制御ゲインが適正か否かを評価し、
その評価結果に基づいて制御ゲインを学習することで制
御ゲインの最適化を図るようにしている。
【0058】制御ゲインの学習においては、オーバーシ
ュート或いはアンダーシュート初期に目標バルブタイミ
ングVTTGTと実バルブタイミングVTとの偏差ΔV
Tの絶対値の最大値(偏差最大値ΔVTMAX)を求
め、この偏差最大値ΔVTMAXが上限判定閾値ΔVT
Hを越えている場合、制御ゲインが大き過ぎると判断し
て該当エンジン運転領域の制御ゲインを減少更新し、偏
差最大値ΔVTMAXが下限判定閾値ΔVTLより小さ
い場合、制御ゲインが小さ過ぎると判断して該当エンジ
ン運転領域の制御ゲインを増加更新する。
【0059】すなわち、ECU60は、バルブタイミン
グ制御機能において本発明に係わる制御状態検出手段、
制御ゲイン学習手段としての機能を含み、具体的には、
図1〜図7に示すルーチンによって各手段の機能を実現
する。
【0060】以下、ECU60によるバルブタイミング
制御に係わる処理について、図1〜図7に示すフローチ
ャートに従って説明する。
【0061】図1は、イグニッションスイッチ72がO
Nされ、ECU60に電源が投入されてシステムがイニ
シャライズされた後、所定周期毎(所定時間毎:例え
ば、10msec毎)に実行されるバルブタイミング制
御ルーチンであり、先ず、ステップS101で、図2に
示す目標電流値算出ルーチンを実行し、オイルフロー制
御弁36R(36L)に対するフィードバック制御の目
標電流値ITGTを算出する。
【0062】目標電流値ITGTは、エンジン運転状態
に基づく目標バルブタイミング(目標進角値)VTTG
Tと実バルブタイミングVTとの偏差に応じた比例微分
制御(PD制御)によるフィードバック電流値Ifに、
保持電流値Ihを加算した電流値である。
【0063】保持電流値Ihは、オイルフロー制御弁3
6R(36L)のスプール36gを、そのランドを以っ
てAポート36a及びBポート36bを閉塞する位置に
保持し、シリンダヘッド2側の進角側オイル通路34、
遅角側オイル通路35を、オイルフロー制御弁36L
(36R)のオイル供給ポート36c、ドレインポート
36d,36fから遮断することで、可変バルブタイミ
ング機構27のベーンロータ28を進角側にも遅角側に
も変位させず(移動速度を0とし)、所定の目標バルブ
タイミングに収束した定常状態に保持するための電流値
であり、所定周期(所定時間)毎に実行される図3の保
持電流値学習ルーチンにより、個別の制御系のオイルフ
ロー制御弁36R(36L)毎に学習される。
【0064】次に、ステップS102へ進み、図6及び
図7に示す制御電流値設定ルーチンを実行し、目標電流
値ITGTと現在の制御電流値との比較結果に応じた比
例積分制御(PI制御)によってオイルフロー制御弁3
6R(36L)の制御電流値IVTを設定した後、ステ
ップS103で、制御電流値IVTによる制御電流を駆
動回路68を介してオイルフロー制御弁36R(36
L)に出力すべく制御電流値IVTをセットし、ルーチ
ンを抜ける。
【0065】次に、以上のバルブタイミング制御ルーチ
ンにおけるステップS101の目標電流値算出ルーチ
ン、ステップS102の制御電流値設定ルーチンについ
て説明する。
【0066】先ず、図2の目標電流値算出ルーチンにつ
いて説明する。このルーチンでは、ステップS301
で、カム位置センサ46R(46L)から出力されるカ
ム位置パルスとクランク角センサ44から出力されるク
ランクパルスとに基づき、クランク軸18に対する吸気
カム軸19の実バルブタイミング(実進角値;実変位
角)VTを算出する。
【0067】具体的には、クランクパルスによって算出
されるエンジン回転数NEから単位角度当たりの回転時
間を求め、この単位角度回転当たりの時間に、θ2クラ
ンクパルスが入力してからθ7,θ8カム位置パルスが
入力するまでの時間を乗算することで、θ2クランクパ
ルスによる基準クランク角に対する吸気カム位置の回転
位相、すなわちクランク軸18に対する吸気カム軸19
の変位角に換算することで実バルブタイミングVTを算
出する。
【0068】次いで、ステップS302へ進み、エンジ
ン負荷を表す基本燃料噴射パルス幅Tp(=K×Q/N
E;Qは吸入空気量、Kはインジェクタ特性補正定数)
とエンジン回転数NEとに基づいてテーブルを検索し、
補間計算により目標バルブタイミング(目標進角値;目
標変位角)VTTGTを設定する。
【0069】すなわち、図9に示すように、バルブタイ
ミング制御領域を、エンジン負荷とエンジン回転数とに
よる運転状態に応じて4つの領域に分け、それぞれ目標
バルブタイミングVTTGTを設定してエンジン1を最
適な状態に制御するようにしており、低負荷低回転のア
イドル領域においては、目標バルブタイミングVTTG
Tを0°として、吸気バルブ25の開閉タイミングを進
角量=0°の最遅角状態に制御し、排気バルブ26と吸
気バルブ25とのオーバラップをなくしてアイドル回転
安定化を図る。
【0070】また、中負荷運転領域では、目標バルブタ
イミングVTTGTを小〜中の進角量に設定し、吸気バ
ルブ25の開閉タイミングを進角側に制御し、排気バル
ブ26と吸気バルブ25とのオーバラップ量を大きくし
て内部EGR率を増加することで、エンジンのポンピン
グロスを低減して燃費の向上を図る一方、高負荷運転領
域では、目標バルブタイミングVTTGTを進角量大に
設定して吸気バルブ25の開閉タイミングを中負荷域よ
りも進角側に制御し、排気バルブ26と吸気バルブ25
とのオーバラップを増加させて充填効率及び掃気効率を
高め、エンジン出力を向上する。更に、低負荷高回転の
運転領域では、目標バルブタイミングVTTGTを進角
量小として吸気バルブ25の開閉タイミングを遅角側に
制御し、バルブオーバラップ量を減少させてエンジンの
過回転を防止する。
【0071】尚、各気筒の吸気バルブ25、排気バルブ
26のうち、前側の吸気バルブ25、排気バルブ26に
おいて、排気バルブ26に対する吸気バルブ25の最遅
角時のバルブオーバラップ量は、例えば、6°CAに設
定され、最進角時のバルブオーバラップ量は、例えば5
6°CAに設定される。また、各気筒の吸気バルブ2
5、排気バルブ26のうち、後側の吸気バルブ25、排
気バルブ26において、排気バルブ26に対する吸気バ
ルブ25の最遅角時のバルブオーバラップ量は、例えば
10°CAに設定され、最進角時のバルブオーバラップ
量は例えば60°CAに設定される。この場合、各吸気
カム軸19のクランク軸18(吸気カムプーリ23)に
対する回転位相は、可変バルブタイミング機構27によ
って、最大50°CA変化する。
【0072】その後、ステップS303へ進み、目標バ
ルブタイミングVTTGTから実バルブタイミングVT
を減算して制御偏差ΔVTを算出すると(ΔVT←VT
TGT−VT)、ステップS304で、今回の制御偏差
ΔVTと前回の制御偏差ΔVTOLDとの差分をとって
微分偏差dΔVT/dtを求める(dΔVT/dt←Δ
VT−ΔVTOLD)。
【0073】続くステップS305では、エンジン負荷
を表わす基本燃料噴射パルス幅Tpとエンジン回転数N
Eとに基づいてバックアップRAM64の学習テーブル
TBLKpを検索し、補間計算によりPD制御の比例定
数Kpを設定し(Kp←TBLKp(Tp,NE))、
ステップS306で、エンジン負荷を表わす基本燃料噴
射パルス幅Tpとエンジン回転数NEとに基づいてバッ
クアップRAM64の学習テーブルTBLKdを検索
し、補間計算によりPD制御の微分定数Kdを設定する
(Kd←TBLKd(Tp,NE))。
【0074】各学習テーブルTBLKp,TBLKd
は、後述する図4及び図5の制御ゲイン学習ルーチンに
より、図10に示すように、基本燃料噴射パルス幅Tp
とエンジン回転数NEとによる運転領域毎に、それぞ
れ、比例定数Kp、微分定数Kdが学習される。
【0075】次に、ステップS307へ進み、制御偏差
ΔVTに比例定数Kpを乗算した値と微分偏差dΔVT
/dtに微分定数Kdを乗算した値との和をフィードバ
ック電流値Ifとして算出し、ステップS308で、フ
ィードバック電流値Ifに保持電流値Ihを加算して目
標電流値ITGTを算出する(ITGT←If+I
h)。その後、ステップS309へ進み、今回の制御偏
差ΔVTを次回ルーチン実行時の旧値ΔVTOLDとし
てRAM63にストアしてルーチンを抜ける。
【0076】ここで、以上の目標電流値算出ルーチンに
おける各学習値を学習する各学習ルーチンについて説明
する。
【0077】先ず、図3の保持電流値学習ルーチンにつ
いて説明する。このルーチンでは、ステップS401
で、今回の実バルブタイミングVTと前回の実バルブタ
イミングVTOLDとを比較し、VT=VTOLDでバ
ルブタイミングの制御状態が一定か否かを調べる。
【0078】そして、VT≠VTOLDの場合には、ス
テップS401からステップS405へジャンプして保
持電流の学習条件が成立する継続時間を計時するための
学習条件成立継続時間カウント値CLRを0にクリア
し、ステップS406で、今回の実バルブタイミングV
Tを次回ルーチン実行時の旧値VTOLDとしてRAM
63にストアしてルーチンを抜ける。
【0079】また、ステップS401において、VT=
VTOLDであり、今回の実バルブタイミングVTと前
回の実バルブタイミングVTOLDとが同じである場
合、ステップS402へ進んで、学習条件成立継続時間
カウント値CLRが設定値CLS(例えば、数sec相
当値)に達したか否かを調べる。
【0080】その結果、ステップS402において、C
LR<CLSであり、実バルブタイミングが一定の定常
状態にある学習条件の継続時間が設定値CLSにより定
まる設定時間に達していない場合、ステップS403へ
進んで学習条件成立継続時間カウント値CLRをカウン
トアップし(CLR←CLR+1)ステップS406を
経てルーチンを抜ける。
【0081】また、ステップS402において、CLR
≧CLSであり、実バルブタイミングが一定の定常状態
にある学習条件が設定値CLSにより定まる設定時間継
続した場合、ステップS402からステップS404へ
進んで、現在の目標電流値ITGTを保持電流値Ihと
して(Ih←ITGT)、バックアップRAM64の学
習値を更新し、前述のステップS405,S406を経
てルーチンを抜ける。尚、保持電流値Ihのイニシャル
セット値は、予めシミュレーション或いは実験等によっ
て求めた最適値がセットされる。
【0082】すなわち、オイルフロー制御弁36R(3
6L)に対する制御電流が目標電流値に制御されてフィ
ードバック電流値Ifが0となり、可変バルブタイミン
グ機構27が一定の実バルブタイミング(カム位相)を
保持する定常状態にある場合、本来、実バルブタイミン
グが目標バルブタイミングに一致しなければならない
が、経年変化等により保持電流値Ihが変化すると、目
標バルブタイミングに対する実バルブタイミングの定常
偏差が生じる。従って、このときの目標電流値ITGT
を保持電流値Ihとして学習することで定常偏差を無く
し、実バルブタイミングを目標バルブタイミングに一致
させることができる。
【0083】次に、図4及び図5の制御ゲイン学習ルー
チンについて説明する。尚、本形態では、制御ゲイン学
習ルーチンにより、目標電流値ITGTを算出する際の
PD制御の制御ゲイン(比例定数Kp、微分定数Kd)
と、制御電流値IVTを設定する際のPI制御の制御ゲ
イン(比例成分に対する比例係数Kp1、積分成分に対
する積分係数Kd1)とを学習する。
【0084】制御ゲイン学習ルーチンは、所定周期(所
定時間)毎に実行され、先ず、ステップS501で、前
述の目標電流値算出ルーチンで算出された最新の目標バ
ルブタイミングVTTGTと前回の目標バルブタイミン
グVTTGTOLDとを比較し、目標バルブタイミング
が一定か否かを調べる。
【0085】その結果、ステップS501において、V
TTGT≠VTTGTOLDで目標バルブタイミングV
TTGTが変化している場合には、ステップS502へ
進んで制御ゲインの学習完了時に1にセットされる学習
完了フラグFLGLRを0にクリアし、ステップS50
3で、実バルブタイミングVTが目標バルブタイミング
VTTGTを横切って制御偏差ΔVTの値の正負の符号
が変換される回数をカウントするための符号変換回数カ
ウント値CRTNを0にクリアする。
【0086】更に、ステップS504へ進み、実バルブ
タイミングVTの目標バルブタイミングVTTGTに対
するオーバーシュート量或いはアンダーシュート量を求
めるための偏差最大値ΔVTMAXを0にクリアする
と、ステップS539で、今回の目標バルブタイミング
VTTGTを次回ルーチン実行時の旧値VTTGTOL
DとしてRAM63にストアし、ルーチンを抜ける。
【0087】また、ステップS501において、VTT
GT=VTTGTOLDで目標バルブタイミングVTT
GTが一定である場合、ステップS505へ進んで学習
完了フラグFLGLRの値を参照する。その結果、FL
GLR=1で既に学習が完了している場合には、前述の
ステップS539を経てルーチンを抜け、FLGLR=
0で学習未完了の場合、ステップS506へ進む。
【0088】ステップS506では、制御偏差ΔVTの
符号変換があったか否か、すなわち、図11に示すよう
に実バルブタイミングVTがオーバーシュートして目標
バルブタイミングVTTGTを下から上に横切り、制御
偏差ΔVTがプラスの値からマイナスの値に変化したか
否か、或いは、図12に示すように、実バルブタイミン
グVTがアンダーシュートして目標バルブタイミングV
TTGTを上から下に横切り、制御偏差ΔVTがマイナ
スの値からプラスの値に変化したか否かを調べる。
【0089】そして、制御偏差ΔVTの符号変換がない
場合、ステップS506からステップS507へ進んで
符号変換回数カウント値CRTNの値が1か否かを調
べ、CRTN=0であり、実バルブタイミングVTと目
標バルブタイミングVTTGTとの大小関係に変化がな
い場合、前述のステップS539を経てルーチンを抜
け、CRTN=1であり、実バルブタイミングVTが目
標バルブタイミングVTTGTを下から上或いは上から
下に最初に横切った後、実バルブタイミングVTと目標
バルブタイミングVTGTとの大小関係に変化がない場
合、ステップS507からステップS510へ進む。
【0090】また、制御偏差ΔVTの符号変換があった
場合には、ステップS506からステップS508へ進
んで符号変換回数カウント値CRTNをカウントアップ
し(CRTN←CRTN+1)、ステップS509で符
合変換回数カウント値CRTNの値が2か否かを調べ
る。そして、CRTN=2の場合、ステップS509か
らステップS512以降へ進んで制御ゲインを更新する
処理を行った後、前述のステップS503で符号変換回
数カウント値CRTNを0にクリアして前述のステップ
S504,S539を経てルーチンを抜け、CRTN≠
2すなわちCRTN=1で実バルブタイミングVTが目
標バルブタイミングVTTGTを下から上或いは上から
下に横切った初回である場合、ステップS509からス
テップS510へ進む。
【0091】ステップS510では、現在の制御偏差Δ
VTの絶対値が現在までの偏差最大値ΔVTMAXを越
えているか否かを調べ、ΔVTMAX≧|ΔVT|の場
合、偏差最大値ΔVTMAXを更新することなく前述の
ステップS539を経てルーチンを抜け、ΔVTMAX
<|ΔVT|の場合、ステップS511で偏差最大値Δ
VTMAXを現在の制御偏差ΔVTの絶対値で更新し
(ΔVTMAX←|ΔVT|)、前述のステップS53
9を経てルーチンを抜ける。
【0092】すなわち、図11に示すように、実バルブ
タイミングVTがオーバーシュートして制御偏差ΔVT
の値の正負の符号の変換回数が2回目に達するまでの
間、或いは、図12に示すように、実バルブタイミング
VTがアンダーシュートして制御偏差ΔVTの値の正負
の符号の変換回数が2回目に達するまでの間において、
制御偏差ΔVTの絶対値の最大値をオーバーシュート量
或いはアンダーシュート量を表わす偏差最大値ΔVTM
AXとして求め、この偏差最大値ΔVTMAXを評価し
てステップS512以降で制御ゲインを更新する。
【0093】これにより、オーバーシュートとアンダー
シュートとの双方を検出することが可能となるばかりで
なく、制御ゲインが適正か否かを的確且つ迅速に判断す
ることが可能となり、バルブタイミング制御における制
御性をより向上することができる。
【0094】以下、ステップS512以降の制御ゲイン
を更新する処理について説明する。ステップS512で
は、偏差最大値ΔVTMAXが上限判定閾値ΔVTHを
越えているか否かを調べる。上限判定閾値ΔVTHは、
実バルブタイミングVTが目標バルブタイミングVTT
GTに対して適正範囲にあるか否かを判定するための上
限側の閾値である。
【0095】そして、ΔVTMAX>ΔVTHであり、
実バルブタイミングVTが適正範囲を越えてオーバーシ
ュート或いはアンダーシュートしている場合には、制御
ゲインを下げるべく、ステップS512からステップS
513以降へ進んで、目標電流値ITGT算出の際のP
D制御における比例定数Kp及び微分定数Kd、後述す
る制御電流IVT設定の際のPI制御における比例係数
Kp1及び積分係数Ki1を減少更新する。
【0096】詳細には、ステップS513で、基本燃料
噴射パルス幅Tpとエンジン回転数NEとに基づいてバ
ックアップRAM64の学習テーブルTBLKpにおけ
る該当領域の比例定数Kpを読み出し(Kp←TBLK
p(Tp,NE))、ステップS514で比例定数Kp
を、予めシミュレーション或いは実験等によって求めた
一定値ΔKpだけ減少させ(Kp←Kp−ΔKp)、ス
テップS515で、減少させた比例定数Kpを学習テー
ブルTBLKpの該当領域に書き込んでテーブル値を更
新する(TBLKp(Tp,NE)←Kp)。
【0097】続くステップS516では、同様に、基本
燃料噴射パルス幅Tpとエンジン回転数NEとに基づい
てバックアップRAM64の学習テーブルTBLKdに
おける該当領域の微分定数Kdを読み出し(Kd←TB
LKd(Tp,NE))、ステップS517で微分定数
Kdを、予めシミュレーション或いは実験等によって求
めた一定値ΔKdだけ減少させ(Kd←Kd−ΔK
d)、ステップS518で、減少させた微分定数Kdを
学習テーブルTBLKdの該当領域に書き込んでテーブ
ル値を更新する(TBLKd(Tp,NE)←Kd)。
【0098】次に、ステップS519へ進み、基本燃料
噴射パルス幅Tpとエンジン回転数NEとに基づいてバ
ックアップRAM64の学習テーブルTBLKp1にお
ける該当領域の比例係数Kp1を読み出し(Kp1←T
BLKp1(Tp,NE))、ステップS520で比例
係数Kp1を、予めシミュレーション或いは実験等によ
って求めた一定値ΔKp1だけ減少させ(Kp1←Kp
1−ΔKp1)、ステップS521で、減少させた比例
係数Kp1を学習テーブルTBLKp1の該当領域に書
き込んでテーブル値を更新する(TBLKp1(Tp,
NE)←Kp1)。
【0099】更に、ステップS522へ進み、基本燃料
噴射パルス幅Tpとエンジン回転数NEとに基づいてバ
ックアップRAM64の学習テーブルTBLKi1にお
ける該当領域の積分係数Ki1を読み出し(Ki1←T
BLKi1(Tp,NE))、ステップS523で積分
係数Ki1を、予めシミュレーション或いは実験等によ
って求めた一定値ΔKi1だけ減少させ(Ki1←Ki
1−ΔKi1)、ステップS524で、減少させた積分
係数Ki1を学習テーブルTBLKi1の該当領域に書
き込んでテーブル値を更新する(TBLKi1(Tp,
NE)←Ki1)。
【0100】そして、以上の制御ゲインを減少させる処
理を行った後、ステップS538へ進んで学習完了フラ
グFLGLRを1にセットし(FLGLR←1)、符合
変換回数カウント値CRTNをクリアする前述のステッ
プS503、偏差最大値ΔVTMAXをクリアする前述
のステップS504、及びステップS539を経てルー
チンを抜ける。
【0101】一方、ステップS512において、ΔVT
MAX≦ΔVTHの場合には、更にステップS525で
偏差最大値ΔVTMAXが下限判定閾値ΔVTLを下回
っているか否かを調べる。下限判定閾値ΔVTLは、実
バルブタイミングVTが目標バルブタイミングVTTG
Tに対して適正範囲にあるか否かを判定するための下限
側の閾値であり、ステップS525において、ΔVTM
AX≧ΔVTLの場合、すなわちΔVTH≧ΔVTMA
X≧ΔVHLの場合には、制御ゲインは適正範囲に収ま
っていると判断して前述のステップS538を経てルー
チンを抜け、ΔVTMAX<ΔVTLの場合、ステップ
S526以降でPD制御における比例定数Kp及び微分
定数Kd、PI制御における比例係数Kp1及び積分係
数Ki1を増加更新する。
【0102】すなわち、ステップS526で基本燃料噴
射パルス幅Tpとエンジン回転数NEとに基づいてバッ
クアップRAM64の学習テーブルTBLKpにおける
該当領域の比例定数Kpを読み出し(Kp←TBLKp
(Tp,NE))、ステップS527で比例定数Kpを
一定値ΔKpだけ増加させ(Kp←Kp+ΔKp)、ス
テップS528で、増加させた比例定数Kpを学習テー
ブルTBLKpの該当領域に書き込んでテーブル値を更
新する(TBLKp(Tp,NE)←Kp)。
【0103】次にステップS529へ進み、基本燃料噴
射パルス幅Tpとエンジン回転数NEとに基づいてバッ
クアップRAM64の学習テーブルTBLKdにおける
該当領域の微分定数Kdを読み出し(Kd←TBLKd
(Tp,NE))、ステップS530で微分定数Kdを
一定値ΔKdだけ増加させ(Kd←Kd+ΔKd)、ス
テップS531で、増加させた微分定数Kdを学習テー
ブルTBLKdの該当領域に書き込んでテーブル値を更
新する(TBLKd(Tp,NE)←Kd)。
【0104】更に、ステップS532へ進み、基本燃料
噴射パルス幅Tpとエンジン回転数NEとに基づいてバ
ックアップRAM64の学習テーブルTBLKp1にお
ける該当領域の比例係数Kp1を読み出し(Kp1←T
BLKp1(Tp,NE))、ステップS533で比例
係数Kp1を一定値ΔKp1だけ増加させ(Kp1←K
p1+ΔKp1)、ステップS534で、増加させた比
例係数Kp1を学習テーブルTBLKp1の該当領域に
書き込んでテーブル値を更新する(TBLKp1(T
p,NE)←Kp1)。
【0105】続くステップS535では、基本燃料噴射
パルス幅Tpとエンジン回転数NEとに基づいてバック
アップRAM64の学習テーブルTBLKi1における
該当領域の積分係数Ki1を読み出し(Ki1←TBL
Ki1(Tp,NE))、ステップS536で積分係数
Ki1を一定値ΔKi1だけ増加させ(Ki1←Ki1
+ΔKi1)、ステップS537で、増加させた積分係
数Ki1を学習テーブルTBLKi1の該当領域に書き
込んでテーブル値を更新する(TBLKi1(Tp,N
E)←Ki1)。
【0106】そして、以上の制御ゲインを増加させる処
理を行った後、ステップS538へ進んで学習完了フラ
グFLGLRを1にセットし(FLGLR←1)、符合
変換回数カウント値CRTNをクリアする前述のステッ
プS503、偏差最大値ΔVTMAXをクリアする前述
のステップS504、及びステップS539を経てルー
チンを抜ける。
【0107】すなわち、制御ゲインが適正範囲に対して
大き過ぎる場合と小さ過ぎる場合との双方に対応して制
御ゲインを適正範囲に学習補正するため、学習効果を高
めることができ、しかも、エンジン運転領域毎に制御ゲ
インを学習するため、エンジン運転領域毎の制御ゲイン
を最適化することが可能となり、フィードバックバック
制御の応答性を適正化することができる。
【0108】尚、各学習テーブルに格納される比例定数
Kp,微分定数Kd,比例係数Kp1,積分係数Ki1
のイニシャルセット値は、予めシミュレーション或いは
実験等により求めた最適値がセットされる。
【0109】次に、図6及び図7の制御電流値設定ルー
チンについて説明する。制御電流値設定ルーチンでは、
先ず、ステップS601で、目標電流値ITGTに対す
る制御電流値IVTの偏差ΔIを算出し(ΔI←ITG
T−IVT)、ステップS602で、偏差ΔIの絶対値
と許容値Isとを比較し、制御電流値IVTがPI制御
における制御許容範囲(不感帯)内に収束しているか否
かを調べる。
【0110】そして、ステップS602において、|Δ
I|<Isで制御電流値IVTが制御許容範囲内に収束
している場合には、ステップS603,S604で、P
I制御における積分成分(I分)Ii、比例成分(P
分)Ipをそれぞれ0にクリアし、ステップS626へ
進む。ステップS626では、現在の制御電流値IVT
にP分Ip及びI分Iiを加算して新たな制御電流値I
VTに更新し(IVT←IVT+Ip+Ii)、ステッ
プS627以降で制御電流値IVTの上下限規制を行
う。
【0111】すなわち、ステップS627で、制御電流
値IVTが下限値IMIN(例えば、IMIN=100
mA)より小さいか否かを調べる。そして、IVT<I
MINの場合、ステップS628で制御電流値IVTを
下限値IMINに下限規制して(IVT←IMIN)ル
ーチンを抜け、IVT≧IMINの場合、ステップS6
29で制御電流値IVTが上限値IMAX(例えば、I
MAX=1000mA)より大きいか否かを調べる。
【0112】その結果、ステップS629において、I
VT≦IMAXの場合には、制御電流値IVTが上下限
の許容範囲内であるため、ステップS629からルーチ
ンを抜け、IVT>IMAXの場合、ステップS630
で制御電流値IVTを上限値IMAXに上限規制し(I
VT←IMAX)、ルーチンを抜ける。
【0113】一方、ステップS602において|ΔI|
≧Isであり、制御電流値IVTが制御許容範囲内に収
束していない場合には、ステップS605へ進んで制御
電流値IVTと目標電流値ITGTとを比較し、現在、
制御電流値IVTが目標電流値ITGTに対して上側に
あるか下側にあるかを調べる。
【0114】そして、IVT>ITGTであり、制御電
流値IVTが目標電流値ITGTより大きい場合、ステ
ップS605からステップS606へ進み、反転判別フ
ラグFLGRTNが1にセットされているか否かを調べ
る。反転判別フラグFLGRTNは、前回までに制御電
流値IVTが目標電流値ITGTを越えていたか否かを
示すフラグであり、制御電流値IVTが目標電流値IT
GTを越えた後、1にセットされ、制御電流値IVTが
目標電流値ITGT以下になった後、0にクリアされ
る。
【0115】従って、ステップS605においてIVT
>ITGTであり、且つステップS606でFLGRT
N=0の場合、制御電流値IVTが目標電流値ITGT
に対して下側から上側に反転した反転初回であると判断
してステップS607へ進み、偏差ΔIの絶対値に基づ
きP分テーブルTBLPを参照し、図13に示すよう
に、偏差ΔIの絶対値が増加するに応じて段階的に大き
くなるP分のダウン量PDWNを設定する(PDWN←
TBLP(|ΔI|))。
【0116】次に、ステップS608へ進み、基本燃料
噴射パルス幅Tpとエンジン回転数NEとに基づいてバ
ックアップRAM64の学習テーブルTBLKp1を検
索し、補間計算により比例係数Kp1を設定すると(K
p1←TBLKp1(Tp,NE))、ステップS60
9で、P分Ipによる反転初回のマイナス側へのスキッ
プを実行すべく、ダウン量PDWNのマイナス値に比例
係数Kp1を乗算した値を今回のP分Ipとする(Ip
←−PDWN×Kp1)。
【0117】そして、ステップS610でI分Iiを0
とした後(Ii←0)、ステップS615で反転判別フ
ラグFLGRTNをセットし(FLGRTN←1)、前
述のステップS626でP分Ip及びI分Iiにより制
御電流値IVTを更新した後、ステップS627〜S6
30で制御電流値IVTを上下限規制してルーチンを抜
ける。
【0118】また、ステップS606でFLGRTN=
1であり、既に反転初回のP分Ipによるスキップがな
されている場合、ステップS606からステップS61
1へ進み、偏差ΔIの絶対値に基づきI分テーブルTB
LIを参照して、図14に示すように、P分テーブルT
BLPと同様、偏差ΔIの絶対値の増加に応じて段階的
に大きくなるI分のダウン量IDWNを設定する(ID
WN←TBLI(|ΔI|);但し、IDWN<PDW
N)。
【0119】続くステップS612では、基本燃料噴射
パルス幅Tpとエンジン回転数NEとに基づいてバック
アップRAM64の学習テーブルTBLKi1を検索
し、補間計算により積分係数Ki1を設定する(Ki1
←TBLKi1(Tp,NE))。そして、ステップS
613で、演算周期毎にI分Iiにより制御電流を漸次
減少させるべく、ダウン量IDWNのマイナス値に積分
係数Ki1を乗算した値を今回のI分Iiとし(Ii←
−IDWN×Ki1)、ステップS614でP分Ipを
0とした後(Ip←0)、ステップS615で反転判別
フラグFLGRTNをセットし、前述のステップS62
6でP分Ip及びI分Iiにより制御電流値IVTを更
新した後、ステップS627〜S630で制御電流値I
VTを上下限規制してルーチンを抜ける。
【0120】次に、制御電流値IVTが制御許容範囲を
外れて目標電流値ITGT以下である場合、ステップS
601からステップS602を経てステップS605で
IVT≦ITGTによりステップS616へ進み、反転
判別フラグFLGRTNの値を参照する。そして、FL
GRTN=1の場合、すなわち、制御電流値IVTが目
標電流値ITGTに対して上側から下側に反転した反転
初回である場合、ステップS617へ進み、偏差ΔIの
絶対値に基づき図13に示すP分テーブルTBLPを参
照してP分のアップ量PUPを設定すると(PUP←T
BLP(|ΔI|))、ステップS618へ進んで基本
燃料噴射パルス幅Tpとエンジン回転数NEとに基づい
てバックアップRAM64の学習テーブルTBLKp1
を検索し、補間計算により比例係数Kp1を設定する
(Kp1←TBLKp1(Tp,NE))。
【0121】そして、ステップS619で、P分Ipに
よる反転初回のプラス側へのスキップを実行すべく、ア
ップ量PUPに比例係数Kp1を乗算した値を今回のP
分Ipとし(Ip←PUP×Kp1)、ステップS62
0でI分Iiを0とした後(Ii←0)、ステップS6
25で反転判別フラグFLGRTNをクリアし(FLG
RTN←0)、前述のステップS626でP分Ip及び
I分Iiにより制御電流値IVTを更新した後、ステッ
プS627〜S630で制御電流値IVTを上下限規制
してルーチンを抜ける。
【0122】また、ステップS616でFLGRTN=
0であり、既に反転初回のP分Ipによるスキップがな
されている場合、ステップS616からステップS62
1へ進み、偏差ΔIの絶対値に基づき図14に示すI分
テーブルTBLIを参照してI分のアップ量IUPを設
定すると(IUP←TBLI(|ΔI|))、ステップ
S622で、基本燃料噴射パルス幅Tpとエンジン回転
数NEとに基づいてバックアップRAM64の学習テー
ブルTBLKi1を検索し、補間計算により積分係数K
i1を設定する(Ki1←TBLKi1(Tp,N
E))。
【0123】そして、ステップS623で、演算周期毎
にI分Iiにより制御電流を漸次増加させるべく、アッ
プ量IUPに積分係数Ki1を乗算した値を今回のI分
Iiとし(Ii←IUP×Ki1)、ステップS624
でP分Ipを0とした後(Ip←0)、ステップS62
5で反転判別フラグFLGRTNをクリアし、前述のス
テップS626でP分Ip及びI分Iiにより制御電流
値IVTを更新した後、ステップS627〜S630で
制御電流値IVTを上下限規制してルーチンを抜ける。
【0124】すなわち、図15に示すように、目標電流
値ITGTが上昇した場合、先ず、制御電流値IVTと
目標電流値ITGTとの偏差ΔIに応じて設定されるア
ップ量PUPをP分Ipとして制御電流値IVTをステ
ップ的に増加させ、その後、演算周期毎に、制御電流値
IVTと目標電流値ITGTとの偏差ΔIに応じて設定
されるアップ量IUPをI分Iiとして、制御周期毎に
I分Iiずつ制御電流値IVTを漸次的に増加させるこ
とで、制御電流値IVTが許容値Isによる許容幅内に
収束するよう制御する。
【0125】一方、目標電流値ITGTが低下した場合
には、制御電流値IVTと目標電流値ITGTとの偏差
ΔIに応じて設定されるダウン量PDWNのマイナス値
をP分Ipとして制御電流値IVTをステップ的に減少
させ、その後、演算周期毎に、制御電流値IVTと目標
電流値ITGTとの偏差ΔIに応じて設定されるダウン
量IDWNのマイナス値をI分Iiとして、制御周期毎
にI分Iiずつ制御電流値IVTを漸次的に減少させ
る。
【0126】以上の制御電流値IVTによるオイルフロ
ー制御弁36R(36L)の制御に対し、目標バルブタ
イミングに対して実バルブタイミングがオーバーシュー
トやアンダーシュートしても、直ちに制御ゲインが学習
補正されて制御電流値IVTに反映され、迅速に制御ハ
ンチングを解消することが可能となり、実バルブタイミ
ングの目標バルブタイミングに対する収束性と安定性と
を両立させて常に最適なフィードバック制御の応答性を
得ることができる。
【0127】尚、本実施の形態では、目標電流値ITG
T算出の際のPD制御における各定数(比例定数Kp、
微分定数Kd)と、制御電流値IVT設定の際のPI制
御における各係数(比例係数Kp1、積分係数Ki1)
との双方を学習するようにしているが、これに限定され
ず、PD制御における定数とPI制御における係数との
少なくとも一方を学習するようにしても良く、更には、
PD制御における各定数の少なくとも一方、PI制御に
おける各係数の少なくとも一方を学習するようにしても
良い。
【0128】また、PI制御における比例係数Kp1の
学習テーブルTBLKp1と積分係数Ki1の学習テー
ブルTBLKi1とは、制御電流値IVTのアップ側と
ダウン側とで別々に構成し、それぞれ、アップ側、ダウ
ン側で学習するようにしても良い。
【0129】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、目標バルブタイミングに対する実バルブタ
イミングのオーバーシュート及びアンダーシュートの少
なくとも一方を検出し、検出したオーバーシュート量及
びアンダーシュート量の少なくとも一方に基づいてフィ
ードバック制御の制御ゲインを学習するので、制御ゲイ
ンを最適化して実バルブタイミングの目標バルブタイミ
ングに対する収束性と安定性とを両立させ、常に最適な
フィードバック制御の応答性を得てバルブタイミング制
御における制御性を向上することができる。
【0130】請求項2記載の発明によれば、目標バルブ
タイミングが一定のとき、目標バルブタイミングと実バ
ルブタイミングとの偏差における正負の符号の変換回数
が2回目に達するまでの偏差の絶対値の最大値を、オー
バーシュート量或いはアンダーシュート量として求め、
最大値を所定の判定閾値と比較して制御ゲインが適正か
否かを評価し、その評価結果に基づいて制御ゲインを学
習するので、請求項1記載の発明の効果に加え、オーバ
ーシュートとアンダーシュートとの双方を検出すること
が可能であり、且つ、制御ゲインが適正か否かを的確且
つ迅速に判断することが可能となってバルブタイミング
制御における制御性をより向上することができる。
【0131】請求項3記載の発明によれば、偏差の最大
値が判定閾値の上限値より大きく、制御ゲインが大き過
ぎる場合には、制御ゲインを減少更新し、偏差の最大値
が判定閾値の下限値より小さく、制御ゲインが小さ過ぎ
る場合には、制御ゲインを増加更新するので、請求項2
記載の発明の効果に加え、フィードバック制御における
制御ゲインが適正範囲に対して大き過ぎる場合と小さ過
ぎる場合との双方に対応して制御ゲインを適正範囲に学
習することが可能となり、学習効果を高めて制御性を向
上することができる。
【0132】請求項4記載の発明によれば、制御ゲイン
の学習をエンジン運転領域毎に行うので、請求項1乃至
3記載の発明の効果に加え、エンジン運転領域毎に制御
ゲインを最適設定することが可能となり、全運転領域に
渡るバルブタイミングのフィードバック制御の応答性を
適正化することができ、バルブタイミング制御の制御性
をより向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】バルブタイミング制御ルーチンのフローチャー
【図2】目標電流値算出ルーチンのフローチャート
【図3】保持電流値学習ルーチンのフローチャート
【図4】制御ゲイン学習ルーチンのフローチャート
【図5】制御ゲイン学習ルーチンのフローチャート(続
き)
【図6】制御電流値設定ルーチンのフローチャート
【図7】制御電流値設定ルーチンのフローチャート(続
き)
【図8】排気バルブに対する吸気バルブのバルブタイミ
ングの変化を示す説明図
【図9】目標バルブタイミングテーブルの説明図
【図10】制御ゲインの学習テーブルの説明図
【図11】オーバーシュート時の目標バルブタイミング
に対する実バルブタイミングの関係を示すタイムチャー
【図12】アンダーシュート時の目標バルブタイミング
に対する実バルブタイミングの関係を示すタイムチャー
【図13】P分テーブルの説明図
【図14】I分テーブルの説明図
【図15】PI制御による制御電流値設定の説明図
【図16】クランクパルス、気筒判別パルス、及びカム
位置パルスの関係を示すタイムチャート
【図17】可変バルブタイミング機構付きエンジンの全
体構成図
【図18】可変バルブタイミング機構の概略構成図
【図19】可変バルブタイミング機構の最進角状態を図
18のA−A断面で示す説明図
【図20】可変バルブタイミング機構の最遅角状態を図
18のA−A断面で示す説明図
【図21】クランクロータとクランク角センサの正面図
【図22】吸気カムプーリの背面図
【図23】カムロータとカム位置センサの正面図
【図24】電子制御系の回路構成図
【符号の説明】
1 …可変バルブタイミング機構付きエンジン 27…可変バルブタイミング機構 60…ECU(制御状態検出手段、制御ゲイン学習手
段) VTTGT…目標バルブタイミング VT…実バルブタイミング ΔVT…制御偏差(目標バルブタイミングと実バルブタ
イミングとの偏差) ΔVTMAX…偏差最大値(偏差の絶対値の最大値) ΔVTH…上限判定閾値(判定閾値の上限値) ΔVTL…下限判定閾値(判定閾値の下限値) Kp,Kd,Kp1,Ki1…制御ゲイン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G018 AA07 AB07 AB17 BA33 CA20 DA58 EA00 FA07 GA04 GA14 3G084 BA05 BA06 BA13 BA16 BA23 DA05 DA08 EB08 EB13 EB18 EC06 FA00 FA08 FA10 FA20 FA29 FA33 FA39 3G092 AA11 BA01 DA10 DG05 EA03 EA04 EA09 EA28 EA29 EC01 EC05 EC09 FA06 HA13X HA13Z HE00Z HE04Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのクランク軸とカム軸との間の
    回転位相を調整する油圧駆動式可変バルブタイミング機
    構を備え、エンジン運転状態に基づく目標バルブタイミ
    ングに実バルブタイミングが収束するよう上記可変バル
    ブタイミング機構をフィードバック制御するエンジンの
    バルブタイミング制御装置において、 目標バルブタイミングに対する実バルブタイミングのオ
    ーバーシュート量及びアンダーシュート量の少なくとも
    一方を検出する制御状態検出手段と、 実バルブタイミングのオーバーシュート量及びアンダー
    シュート量の少なくとも一方に基づいて、フィードバッ
    ク制御の制御ゲインを学習する制御ゲイン学習手段とを
    備えたことを特徴とするエンジンのバルブタイミング制
    御装置。
  2. 【請求項2】 上記制御状態検出手段は、目標バルブタ
    イミングが一定のとき、目標バルブタイミングと実バル
    ブタイミングとの偏差における正負の符号の変換回数が
    2回目に達するまでの上記偏差の絶対値の最大値を、オ
    ーバーシュート量或いはアンダーシュート量として求
    め、 上記制御ゲイン学習手段は、上記最大値を所定の判定閾
    値と比較して制御ゲインが適正か否かを評価し、その評
    価結果に基づいて制御ゲインを学習することを特徴とす
    る請求項1記載のエンジンのバルブタイミング制御装
    置。
  3. 【請求項3】 上記制御ゲイン学習手段は、上記最大値
    が上記判定閾値の上限値より大きいときには制御ゲイン
    を減少更新し、上記最大値が上記判定閾値の下限値より
    小さいときには制御ゲインを増加更新することを特徴と
    する請求項2記載のエンジンのバルブタイミング制御装
    置。
  4. 【請求項4】 上記制御ゲイン学習手段は、エンジン運
    転領域毎に制御ゲインの学習を行うことを特徴とする請
    求項1,2,3のいずれか一に記載のエンジンのバルブ
    タイミング制御装置。
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