JP2010024752A - シャッター装置 - Google Patents

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博之 小川
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Abstract

【課題】シャッターカーテンの下降時に障害物と接触した際において、電動モーターを反転駆動させることなく自動巻き上げを可能とするための新規な構成を提案する。
【解決手段】シャッターカーテン4が巻き取られる巻取シャフト3と、前記巻取シャフト3を巻取方向、又は、反巻取方向に回転させるための電動モーター5と、前記巻取シャフト3を巻取方向に回転させるための第一の弾性部材(巻取スプリング8)と、前記電動モーター5と前記巻取シャフト3の駆動連結を維持/解除するための駆動連結機構7と、を備え、前記シャッターカーテン4の移動が規制されたときに、前記駆動連結機構7によって、前記電動モーター5と前記巻取シャフト3の駆動連結が解除される、シャッター装置とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、電動モーターにて巻取シャフトを回転駆動し、シャッターカーテンを電動で昇降させるシャッター装置に関するものであり、より詳しくは、シャッターカーテンの下降時に障害物と接触した際の動作制御や、シャッターカーテンが上限位置に達した際の動作制御などに関するものである。
従来、電動モーターにて巻取シャフトを回転駆動してシャッターカーテンを昇降させるシャッター装置においては、シャッターカーテンの下降時に障害物を検知した際に、その下降を停止する、もしくは、シャッターカーテンを上昇させる、といった技術が知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。
特許文献1は、シャッター装置の障害物感知装置に関し、特に、下降中のシャッターカーテンに加わる負荷を感知して開閉機を停止させる障害物感知装置の改良に関する技術を開示している。具体的には、電動モーター(開閉機)の電流値、若しくは、回転量を検出し、この電流値や回転量の変動から障害物の接触を感知して、シャッターカーテンを停止或いは反転上昇させることについての説明がなされている(特許文献1、段落0005、段落0047。)。
また、特許文献2には、シャッターカーテンの座板に設けた送信手段からの信号を受信手段に送信する構成とする物体感知装置について開示がなされている(特許文献2、段落0052。)。
特許第3820723号明細書 特許第3415421号明細書
しかし、特許文献1に開示される技術では、障害物を検知するために、電動モーターの電流値や回転量を検出するための手段や、検出した後における電動モーターの停止や反転のためのプログラムや回路を備える必要がある。これらの障害物検知に関連する構成の存在が、装置構成の簡略化や、コスト削減の実現のための解決課題となっていた。また、部品点数が多くなるため、部品管理の問題など、部品点数が多いことによる不具合の解決も課題となっていた。
また、特許文献2に開示される技術においても同様に、障害物検知の情報の送受信のための装置構成や、物体感知後に行う動作制御のためのプログラムや回路が必要となり、装置構成の簡略化や、コスト削減の実現のための解決課題となっていた。また、部品点数が多くなるため、部品管理の問題など、部品点数が多いことによる不具合の解決も課題となっていた。
また、特許文献1や特許文献2などに開示される技術によれば、電動モーターを反転駆動させることで、障害物の検知時に、シャッターカーテンを巻き上げて障害物への負荷を低減することが可能となる。このシャッターカーテンの巻上げ(自動巻き上げ:手を加えなくても上昇すること)に関し、電動モーターを反転駆動させるためには、(1)障害物の検知、(2)電動モーターの正転駆動の停止、(3)電動モーターの反転駆動の開始、といった各プロセスを実行する必要がある。つまり、(1)(2)(3)のすべてのプロセスを実行するための構成が必要となるため、従来技術では装置構成が複雑となっているのである。
しかし、シャッターカーテンの巻上げを電動モーターの反転駆動によらず行うことが可能となれば、上記(3)のプロセスを省略することが可能となり、装置構成の簡略化や、コスト削減を図ることが可能となる。
そこで、本発明では、シャッターカーテンの下降時に障害物と接触した際において、電動モーターを反転駆動させることなく自動巻き上げを可能とするための新規な構成を提案するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1に記載のごとく、
シャッターカーテンが巻き取られる巻取シャフトと、
前記巻取シャフトを巻取方向、又は、反巻取方向に回転させるための電動モーターと、
前記巻取シャフトを巻取方向に回転させるための第一の弾性部材と、
前記電動モーターと前記巻取シャフトの駆動連結を維持/解除するための駆動連結機構と、
を備え、
前記シャッターカーテンの移動が規制されたときに、
前記駆動連結機構によって、前記電動モーターと前記巻取シャフトの駆動連結が解除される、
シャッター装置とするものである。
また、請求項2に記載のごとく、
前記シャッターカーテンの移動が規制されたときに、
前記電動モーターの駆動が停止される、
シャッター装置とするものである。
また、請求項3に記載のごとく、
前記電動モーターの駆動の停止は、
前記電動モーターの電源を遮断することで行われる構成とする、
シャッター装置とするものである。
また、請求項4に記載のごとく、
前記シャッターカーテンの下降時において、前記シャッターカーテンが障害物に接触し、前記シャッターカーテンの下降が規制されたときに、
前記シャッターカーテンの下降に従って増加した前記第一の弾性部材によるトルクによって、
前記シャッターカーテンが上昇される、
シャッター装置とするものである。
また、請求項5に記載のごとく、
前記シャッターカーテンの下降時において、前記シャッターカーテンが障害物に接触し、前記シャッターカーテンの下降が規制されたときに、
前記シャッターカーテンから前記障害物へ掛る荷重をガイドレールに作用させることにより、前記障害物へ掛る荷重を軽減させるストッパー機構を備える、
シャッター装置とするものである。
また、請求項6に記載のごとく、
前記駆動連結機構による駆動連結を手動で解除するための手動連結解除機構を備える、
シャッター装置とするものである。
また、請求項7に記載のごとく、
前記駆動連結機構は、
前記電動モーターの外部に設けられる、
シャッター装置とするものである。
また、請求項8に記載のごとく、
前記駆動連結機構は、
前記第一の弾性部材から付与されるトルクと、
前記シャッターカーテンの自重から付与されるトルクのトルク差の大きさ応じて、前記駆動連結の維持/解除をするように構成されている、
シャッター装置とするものである。
また、請求項9に記載のごとく、
前記駆動連結機構は、
前記トルク差である合計トルクに抗する第二の弾性部材により前記駆動連結の維持が行われる連結手段を備え、
前記連結手段は、前記第二の弾性部材から付与される付勢力により、前記駆動連結が維持され、
前記連結手段は、前記トルク差が大きくなって、前記第二の弾性部材から付与される付勢力では、前記トルク差に抗することができなくとなると、前記駆動連結が解除されるように構成されている、
シャッター装置とするものである。
また、請求項10に記載のごとく、
前記連結手段による駆動連結の維持/解除の状態を検知するための検知手段を備え、
前記検知手段にて前記駆動連結の解除の状態が検知された際に、前記電動モーターの駆動が停止される構成とする、
シャッター装置とするものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、請求項1に記載の発明においては、
シャッターカーテンが下降時に障害物と接触し、移動が規制された際には、電動モーターと巻取シャフトとの駆動連結が解除された状態となり、これにより、第一の弾性部材によるトルクによって巻取シャフトが巻取方向に回転させられることになり、電動モーターの回転によらない自動巻上げを実現することができる。また、シャッターカーテンが上昇して上限位置となって移動が規制された際にも、電動モーターと巻取シャフトとの駆動連結が解除された状態となり、これにより、シャッターカーテンのさらなる巻上げを停止することができる。
また、請求項2に記載の発明においては、
電動モーターと巻取シャフトとの駆動連結が解除された状態では、自動的に電動モーターの駆動が停止されることになり、無駄な電動モーターの駆動を無くすことができる。
また、請求項3に記載の発明においては、
電動モーターの駆動を停止するための制御装置などが必要なく、簡易な構成で電動モーターの駆動を停止することができる。
また、請求項4に記載の発明においては、
巻取スプリングによるトルクによって巻取シャフトが巻取方向に回転させられることになり、電動モーターの回転によらない自動巻上げを実現することができる。
また、請求項5に記載の発明においては、
シャッターカーテンの重量がガイドレールにて支えられることになり、障害物にかかる負荷を軽減することができる。
また、請求項6に記載の発明においては、
停電などの非常時において、手動でシャッターカーテンを開閉する必要が生じた際に、電動モーターと巻取シャフトの駆動連結を解除することで、手動によるシャッターカーテンの開閉が可能となる。
また、請求項7に記載の発明においては、
電動モーターと別個に駆動連結機構を製作することができる。また、電磁クラッチなどを備えることない、簡易な構成の電動モーターにより本発明を実施することが可能となる。
また、請求項8に記載の発明においては、
トルク差に基づいて、前記駆動連結の維持/解除を実施する構成とすることができる。
また、請求項9に記載の発明においては、
駆動連結の解除について、電力を使用することのない、いわゆる機械式の構造となるため、単純な構成で実現することができ、ひいては、コスト削減が可能となる。
また、請求項10に記載の発明においては、
前記連結手段の状態を検知することで、前記電動モーターの駆動の停止を行うことができる。
本発明の実施の形態は、次のごとくである。
即ち、図2に示すごとく、
シャッターカーテン4が巻き取られる巻取シャフト3と、前記巻取シャフト3を巻取方向、又は、反巻取方向に回転させるための電動モーター5と、前記巻取シャフト3を巻取方向に回転させるための第一の弾性部材としての巻取スプリング8と、前記電動モーター5と前記巻取シャフト3の駆動連結を維持/解除するための駆動連結機構7と、を備え、前記シャッターカーテン4の移動が規制されたときに、前記駆動連結機構7によって、前記電動モーター5と前記巻取シャフト3の駆動連結が解除される、シャッター装置とするものである。
これにより、シャッターカーテン4が下降時に障害物と接触し、移動が規制された際には、電動モーター5と巻取シャフト3との駆動連結が解除された状態となり、これにより、巻取スプリングによるトルクによって巻取シャフト3が巻取方向に回転させられることになり、電動モーター5の回転によらない自動巻上げを実現することができる。また、シャッターカーテン4が上昇して上限位置となって移動が規制された際にも、電動モーター5と巻取シャフト3との駆動連結が解除された状態となり、これにより、シャッターカーテン4のさらなる巻上げを停止することができる。
また、前記シャッターカーテン4の移動が規制されたときに、前記電動モーター5の駆動が停止される、シャッター装置とするものである。
これにより、電動モーター5と巻取シャフト3との駆動連結が解除された状態では、自動的に電動モーター5の駆動が停止されることになり、無駄な電動モーター5の駆動を無くすことができる。
また、前記電動モーター5の駆動の停止は、前記電動モーター5の電源を遮断することで行われる構成とする、シャッター装置とするものである。
これにより、電動モーター5の駆動を停止するための制御装置などが必要なく、簡易な構成で電動モーター5の駆動を停止することができる。
また、前記シャッターカーテン4の下降時において、前記シャッターカーテン4が障害物11に接触し、前記シャッターカーテン4の下降が規制されたときに、前記シャッターカーテン4の下降に従って増加した前記巻取スプリング8によるトルクによって、前記シャッターカーテン4が上昇される、シャッター装置とするものである。
これにより、巻取スプリング8によるトルクによって巻取シャフト3が巻取方向に回転させられることになり、電動モーター5の回転によらない自動巻上げを実現することができる。
また、前記シャッターカーテン4の下降時において、前記シャッターカーテン4が障害物11に接触し、前記シャッターカーテン4の下降が規制されたときに、前記シャッターカーテンから前記障害物11へ掛る荷重をガイドレールに作用させることにより、前記障害物11へ掛る荷重を軽減させるストッパー機構99を備える、シャッター装置とするものである。
これにより、シャッターカーテン4の重量がガイドレール91にて支えられることになり、障害物11にかかる負荷を軽減することができる。
また、前記駆動連結機構7による駆動連結を手動で解除するための手動連結解除機構66を備える、シャッター装置とするものである。
これにより、停電などの非常時において、手動でシャッターカーテン4を開閉する必要が生じた際に、電動モーター5と巻取シャフト3の駆動連結を解除することで、手動によるシャッターカーテン4の開閉が可能となる。
また、前記駆動連結機構7は、前記電動モーター5の外部に設けられる、シャッター装置とするものである。
これにより、電動モーター5と別個に駆動連結機構7を製作することができる。また、電磁クラッチなどを備えることない、簡易な構成の電動モーター5により本発明を実施することが可能となる。
また、図5に示すごとく、前記駆動連結機構7は、巻取スプリング8から付与されるトルクであるスプリングトルクT1と、前記シャッターカーテン4の自重から付与されるトルクであるスラットトルクT2のトルク差である、トルク差T3(電動モーター5に掛るトルクとなる)の大きさ応じて、前記駆動連結の維持/解除をするように構成されている、シャッター装置とするものである。
これにより、トルク差に基づいて、前記駆動連結の維持/解除を実施する構成とすることができる。
また、前記駆動連結機構7は、前記トルク差であるトルク差T3に抗する第二の弾性部材であるスプリング74a・74bにより前記駆動連結の維持が行われる連結手段78を備え、前記連結手段78は、前記第二の弾性部材から付与される付勢力T4により、前記駆動連結が維持され、前記連結手段78は、前記トルク差(トルク差T3)が大きくなって、前記第二の弾性部材の反力(付勢力T4)では、前記トルク差(トルク差T3)に抗することができなくとなると、前記駆動連結が解除されるように構成されている、シャッター装置とするものである。
これにより、駆動連結の解除について、電力を使用することのない、いわゆる機械式の構造となるため、単純な構成で実現することができ、ひいては、コスト削減が可能となる。
また、前記連結手段78による駆動連結の維持/解除の状態を検知するための検知手段77を備え、前記検知手段77にて前記駆動連結の解除の状態が検知された際に、前記電動モーター5の駆動が停止される構成とする、シャッター装置とするものである。
これにより、前記連結手段78の状態を検知することで、前記電動モーター5の駆動の停止を行うことができる。
以下、実施例を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態である実施例1にかかるシャッター装置1について示すものである。
シャッター装置1の上部には、収容ケース2が配置されており、この収容ケース2内の巻取シャフト3にシャッターカーテン4が巻き取られる構成としている。また、巻取シャフト3は、電動モーター5によって正逆回転駆動されるようになっており、操作スイッチ6の操作によって、シャッターカーテン4を任意に下降・上昇・停止できるようになっている。
また、図2及び図3に示すごとく、巻取シャフト3は、収容ケース2側に固定されるブラケット21L・21Rに対し、軸受22L・22Rを介して回転自在に支持されている。また、巻取シャフト3には、シャッターカーテン4の一端が固定されており、この巻取シャフト3が正回転すると、巻取シャフト3に巻き取られたシャッターカーテン4が下方へ送り出される一方、巻取シャフト3が逆回転するとシャッターカーテン4が上方へ移動するようにして、巻取シャフト3に巻き取られるようになっている。
また、図2に示すごとく、電動モーター5の電源の復帰/遮断は、操作スイッチ6の操作にて行なわれ、操作スイッチ6の操作に応じて、正回転、逆回転、停止の動作が行われるようになっている。ここで、電動モーター5の電源の復帰/遮断をするための構成は、例えば、操作スイッチ6にてON/OFFする単純なリレー回路などにて構成することができ、特別な制御装置を必要とすることもなく、製作コストを安価に抑えることができる。また、電動モーター5の電源の復帰/遮断は、後述する検知手段77による検知状況に応じて行われるようにもなっている。この検知手段77についても、例えば、近接センサ(接触スイッチ)、ON/OFFスイッチなどにて構成することができ、製作コストを安価に抑えることができる。
また、図2に示すごとく、巻取シャフト3は円筒状に構成されており、その内部空間31の軸方向の一側31Rに電動モーター5が収容される。この電動モーター5は、ブラケット21Rに固定され、モーターシャフト52が巻取シャフト3と同心上に配置されるようになっている。また、モーターシャフト52は、駆動連結機構7を介して、巻取シャフト3の内部空間31内にて連結されており、モーターシャフト52の回転によって巻取シャフト3が正逆方向に回転駆動されるようになっている。なお、巻取シャフト3については、円筒状に構成するほか、互いに離間させた円盤状の部材間に複数本の棒状部材、又は、板状部材を平行に横架させた構成とし、棒状部材にシャッターカーテン4の一端を固定する形態としてもよい。
また、図2に示すごとく、巻取シャフト3の内部空間31における、軸方向の他側31Lには、巻取スプリング8(ねじりコイルバネ)が収容されている。また、同じく内部空間31の他側31Lには、ブラケット21Lに一端が固定される固定シャフト9が内装されている。この固定シャフト9は、前記モーターシャフト52と同心上に配置され、その周囲に巻取スプリング8が巻回されている。巻取スプリング8の一端8aは、巻取シャフト3に固定されるフランジ75に固定され、巻取スプリング8の他端8bは、固定シャフト9に固定されるフランジ9aに固定される。このような巻取スプリング8の固定方法により、巻取シャフト3が正回転すると、巻取シャフト3を逆回転させる方向(巻取方向)のトルクが巻取スプリング8によって付与されるようになっている。
また、図2に示すごとく、巻取シャフト3の内部空間31において、巻取シャフト3と電動モーター5の間には、駆動連結機構7が介設される。このように内部空間31に駆動連結機構7を収容することで、装置全体としてコンパクトな構成とすることができるようになっている。
図4及び図5を用いて、駆動連結機構7について説明すると、駆動連結機構7は、巻取シャフト3の内部空間31内に収容されており、巻取シャフト3とモーターシャフト52を連結すべく構成される。駆動連結機構7には、巻取シャフト3の内径と略同一の外径を有する第一軸71が設けられており、第一軸71と固定帯33が巻取シャフト3を挟んで連結されることで、第一軸71が巻取シャフト3に対して連結される構成としている。
また、図4及び図5に示すごとく、第一軸71の筒内に、モーターシャフト52と連結される第二軸72が収容されている。この第一軸71と第二軸72は、モーターシャフト52と同心上に配置されている。また、モーターシャフト52はフランジ76を介して第二軸72と連結されるようになっている。
また、図4及び図5に示すごとく、第二軸72においては、その主軸部72aの第一軸71側に連結軸部72bが突設されており、この連結軸部72bの先端に円盤部72cが配置される構成としている。また、主軸部72aと円盤部72cの間に空間72dが形設され、この空間72dに、円弧状のコマ部材72e・72f・72gが周方向に配置されるようになっている。このコマ部材72e・72f・72gは、その外周面が第一軸71の内周面に摺接するように、その外周が円弧状(図5参照)に構成されている。また、一つのコマ部材72eは、主軸部72a側に固定される一方、残りの二つのコマ部材72f・72gは、空間72d内において周方向に移動自在に配置される。また、コマ部材72eと残りの二つのコマ部材72f・72gの間には、それぞれ、第二の弾性部材であるスプリング74a・74bが介挿される。
また、図4及び図5に示すごとく、二つのコマ部材72f・72gの間には、第一軸71の半径方向に長い連結キー73が介設されている。この連結キー73は、主軸部72aと円盤部72cに対し、回転軸73aを挿入することで第二軸72に対して回動自在に支持されており、軸断面視において(図5)、両側からコマ部材72f・72gに挟まれることで回転が規制されるようになっている。また、第一軸71の内周には、連結キー73の半径方向外側の部位を収容するためのキー溝71aが形設されている。このキー溝71aに連結キー73が挿入され、両者が係合することによって、第一軸71と第二軸72が連結されるようになっている。このように、連結キー73が係合部材として機能して、第一軸71と第二軸72が連結されるようになっている。
また、図5及び図6に示すごとく、連結キー73は、両側からコマ部材72f・72gにて挟まれるとともに、第一軸71側から荷重を受けると、スプリング74a・74bから付与される付勢力T4に抗して、コマ部材72f・72gを周方向に移動させつつ回転するように構成されている(図6(c)の状態)。なお、図6(c)の状況では、連結キー73が時計方向に回転されるものであることから、この時計方向の回転と反対方向の付勢力T4がスプリング74a・74bによって付与されることとなる。
この構成により、図5に示すごとく、互いに逆方向となるスプリングトルクT1とスラットトルクT2のトルク差T3(T1とT2の差:電動モーター5に掛るトルクに相当する)が、スプリング74aの付勢力T4よりも小さいとき(T3<T4)は、連結キー73によって第一軸71と第二軸72が係合され、両者が一体的に回転されるようになっている(図5、図6(a)〜図6(b))。そして、この場合では、図2に示すごとく、駆動連結機構7が一体として回転することになり、モーターシャフト52(第二軸72側)のモータートルク(駆動力)が、第一軸71に伝達され、巻取シャフト3の駆動がなされることになる。
なお、図5及び図6に示すごとく、スプリングトルクT1とは、巻取スプリング8(図2)により第一軸71に付与されるトルクである。また、スラットトルクT2は、シャッターカーテン4(図2)の自重により第一軸71に付与されるトルクである。また、トルク差T3は、電動モーター5に掛るトルクであって、このトルク差T3よりも大きなモータートルク(駆動力)が電動モーター5(図2)により第二軸72に付与されるものである。
一方、図6(c)のように、互いに逆方向となるスプリングトルクT1とスラットトルクT2のトルク差T3(T1とT2の差)が、スプリング74aの付勢力T4よりも大きいとき(T3>T4)は、連結キー73が回転して第一軸71のキー溝71aから外れ、第一軸71と第二軸72が相対回転自在となる。そして、この場合では、第一軸71と第二軸72の間の連結がされていない状態となり、図2に示す構成において、第一軸71が巻取スプリング8から付与されるスプリングトルクによって逆方向に回転するように付勢され、これに応じて、巻取シャフト3が逆方向に回転するように付勢されることになる。
そして、図6(a)〜(d)に示すごとく、以上の構成により連結キー73とキー溝71aにより、第一軸71と第二軸72の連結/連結解除が行われるようになっており、この連結キー73とキー溝71aの構成により、第一軸71と第二軸72の連結手段78が実現されるようになっている。この連結手段78は、第一軸71と第二軸72との連結状態を維持/解除するものであり、これにより、前記電動モーターと前記巻取シャフトの駆動連結を維持/解除するものである。なお、図6(d)の状態から、第一軸71の回転がさらに進むと、再び連結キー73がキー溝71aに挿入され、連結状態が復帰する。この復帰を確実にさせるために、コマ部材72f・72gに連結キー73の回転角度を規制するストッパーなどを設けることとしてもよい。
また、図5に示すごとく、前記連結軸部72bには、連結キー73の角度状態を検出するための検知手段77が配置されている。この検知手段77は、連結キー73が図6(a)のようにキー溝71aと係合している状態と、図6(c)のようにキー溝71aから外れた状態を識別するものであり、例えば、近接センサ(接触スイッチ)、光学センサ(非接触スイッチ)、ON/OFFスイッチなど、周知のセンサにて構成することができる。そして、図2に示すごとく、この検知手段77は、電動モーター5の電源に接続されており、連結キー73がキー溝71aから外れたときには(図6(c)の状態)、電動モーター5の電源が遮断されるように構成されている。また、連結キー73がキー溝71aと係合しているときには、電動モーター5の電源が復帰されるように構成されている。
また、以上の装置構成においては、シャッターカーテンの下降時における巻取シャフトのトルクについて、図7に示すごとくの関係が成立している。図7のグラフにおける横軸は時間、縦軸はトルクの大きさである。
図2及び図7を用いて説明すると、スプリングトルクT1は、巻取スプリング8により巻取シャフト3に付与されるトルクである。巻取スプリング8は、時間t0から時間t1にかけてシャッターカーテン4が下降する過程において、巻取スプリング8の一端が固定された状態で回転されるため、スプリングトルクT1はシャッターカーテン4の下降に伴って増加する。また、スプリングトルクT1は巻取シャフト3を逆方向(巻取方向)に回転させるように作用するものである。
また、図2及び図7に示すごとく、スラットトルクT2は、シャッターカーテン4の自重によって巻取シャフト3に付与されるトルクであり、シャッターカーテン4の下降に伴って垂れ下げられるスラットの数が増加するため、スラットトルクT2は、シャッターカーテン4の下降に伴って増加する。また、スラットトルクT2は巻取シャフト3を正方向(反巻取方向)に回転させるように作用するものである。
また、図2及び図7に示すごとく、電動モーター5に掛るトルクは、互いに逆方向となるスプリングトルクT1とスラットトルクT2のトルク差T3(T1とT2の差:T3=T1−T2)となる。そして、電動モーター5は、巻取シャフト3を正方向(反巻取方向)に回転させるために、このトルク差T3の大きさSよりも大きなモータートルク(駆動力)で回転されるようになっている。
次に、障害物接触時におけるシャッターカーテンの動作について説明する。
図7に示すごとく、まず、シャッターカーテン4の下降が時間t0から開始して障害物11と接触する時間t1に至る過程においては、状態Aのような状況となる。この間、図6(a)〜(b)に示すごとく、スプリング74a・74bの付勢力T4がトルク差T3よりも大きくなり(T4>T3)、コマ部材72f・72gによる連結キー73の回転が規制されることで、この連結キー73を介して第一軸71と第二軸72が連結されて一体的に回転する。また、この場合、図6(a)及び図7に示すごとく、電動モーター5においては、トルク差T3よりも大きなモータートルク(駆動力)で回転がなされ、これにより、巻取シャフト3の正方向の回転がなされ、シャッターカーテン4が下降する。
次に、図7に示すごとく、時間t1において、状態Bのようにシャッターカーテン4の幅木4aが障害物11と接触すると、幅木4aが障害物11に支えられるようになり、状態Cのようにスラット4b・4bが波を打つようにして停滞する。この状況では、シャッターカーテン4の自重が障害物11によって支えられるため、シャッターカーテン4の自重によるスラットトルクT2が減少することになる。一方、電動モーター5(図2参照)は、一定速度で巻取シャフト3の正回転を継続させて、シャッターカーテン4を下降させようとするため、巻取スプリング8によるスプリングトルクT1は継続して増加することになる。
そして、この状況においては、図7に示すごとく、スラットトルクT2は減少しつつ、スプリングトルクT1は増加することになるため、トルク差T3(T3=T2−T1)が増加する。
そして、図7に示すごとく、時間t1から時間t2にかけてスプリングトルクT1が増加し、スラットトルクT2が減少し続けると、トルク差T3が増加する。すると、スプリング74a・74bの付勢力T4では連結キー73の回転を規制することができず、図6(c)に示すごとく、連結キー73が回転してキー溝71aから外れることになる。このようにして、第一軸71と第二軸72とが相対回転自在の状態となる。これにより、電動モーター5から巻取シャフト3へのモータートルク(駆動力)の伝達が遮断されることになる。
また、図6(c)に示すごとく、連結キー73の回転は、検知手段77によって検出され、これにより、電動モーター5(図2参照)の回転が停止される。これにより、図6(d)に示すごとく、第一軸71(巻取シャフト3)は、時間t2になるまで増加し続けたスプリングトルクT1(図7参照)によって逆回転し、これによって、図7の状態Dに示すごとく、時間t2から時間t3にかけてシャッターカーテン4が上昇することになり、幅木4aが障害物11から離されることになる。また、時間t3では、スプリングトルクT1が減少し、トルク差T3が大きさSになると、バランスが取られて、シャッターカーテン4の上昇が停止することになる。
以上のようにして、図6及び図7に示すごとく、下降時にシャッターカーテン4が障害物11と接触した際には、第一軸71と第二軸72の連結が解除されるとともに、電動モーターの駆動が停止され、巻取スプリング8(図2参照)にて付与されるスプリングトルクT1によって、自動的にシャッターカーテン4が巻き上げられることになる。即ち、自動巻上げが実行されるのである。
そして、以上の構成による自動巻上げは、電動モーターの反転駆動によらず行うことが可能となるものであることから、電動モーターの反転駆動を行う装置構成と比較して、装置構成の簡略化や、コスト削減を図ることが可能となる。また、図5及び図6に示すごとく、駆動連結機構7の連結手段78の連結維持/連結解除は、第二の弾性部材であるスプリング74a・74bの付勢力T4によって、係合部材である連結キー73の角度状態の維持/変更によってのみ行うことができ、電力を使用することのない、いわゆる機械式の構造となるため、単純な構成で実現することができ、ひいては、コスト削減が可能となる。
また、図2に示すごとく、停電などの非常時において、手動でシャッターカーテン4を開閉する必要が生じることがある。この際、巻取シャフト3を自由に回転させるためには、巻取シャフト3とモーターシャフト52の連結を解除する必要がある。この点、従来では、例えば、電動モーターに別途クラッチなどを設け、クラッチをワイヤー等で引っ張ることで解除して、モーターシャフトを自由に回転させる構成とする必要があった。
そこで、図2に示すごとく、この巻取シャフト3とモーターシャフト52の連結を手動で解除するために、手動連結解除機構66を設けることとしてもよい。具体的には、非常用操作ハンドル67と巻取シャフト3とをワイヤー67で連結し、非常時において、非常用操作ハンドル67を引っ張ることで巻取シャフト3を回転させることができる構成とする。これにより、図5に示す構成において、第一軸71が強制的に回転され、スプリング74a・74bによる付勢力T4に抗して連結キー73をキー溝71aから外すことで、第一軸71と第二軸72の連結が解除される。
これにより、図2に示すごとく、第一軸71がモーターシャフト52に対し自由に回転できる状態となる、つまりは、巻取シャフト3とモーターシャフト52の連結が解除され、手動でシャッターカーテン4を押し上げる、若しくは、引き下げることが可能となる。そして、このように、手動連結解除機構66を設ける構成によれば、電動モーター5に別途クラッチなどを設ける必要が無く、簡易な構成で、手動によるシャッターカーテン4の開閉が可能となる。つまり、装置の簡略化、部品点数の削減、コストの削減を図ることができ、また、クラッチに関連する不具合の発生を無くすことができる。なお、図2の例では、非常用操作ハンドル67を引っ張ることによって巻取シャフト3を回転させることで、間接的に連結キー73をキー溝71aから外す構成としたが、この他、第一軸71にワイヤーを接続する構成や、連結キー73にワイヤーを接続して直接的に連結キー73を解除する構成としてもよい。
また、図8に示すごとく、シャッターカーテン4の巻取シャフト3に巻き取られ、シャッターカーテン4の最下部を構成する幅木4dの上昇が完了する際には、電動モーターの駆動を停止する必要がある。従来は、例えば、収容ケース2の下部に、幅木4dに接触するリミットスイッチを設けるなどして、このリミットスイッチにより幅木4dの位置を検知することで電動モーターを停止させる必要があった。つまり、リミットスイッチにより幅木4dの上限位置が設定する上限リミットを構成する必要があった。
そこで、図8に示すごとく、収容ケース2の下部に、幅木4dの上昇を規制するストッパー部材25を設けることとする。また、幅木4dには、ストッパー部材25に当接する当接部4Mを設けることとする。これにより、シャッターカーテン4の巻取りが進み、ストッパー部材25にて幅木4dの上昇が規制されると、図2に示すモーターシャフト52に固定される駆動連結機構7の第一軸71の回転が規制される。そして、図5に示す構成において、第一軸71の回転が規制された状態で第二軸72に電動モーターのモータートルク(駆動力)が付与されると、スプリング74a・74bによる付勢力T4に抗して連結キー73がキー溝71aから外れ、第一軸71と第二軸72の連結が解除される。この連結キー73の回転は、検知手段77によって検出され、電動モーター5の回転が停止される。
このように、上述した構成によれば、図8に示すごとく、幅木4dの上昇を規制するだけで、電動モーターの駆動を停止することができ、従来のリミットスイッチなどを用いた上限リミットを構成する必要もなく、簡易な構成で、幅木4dの上限位置の設定を行うことが可能となる。
なお、以上の実施例1で説明した具体的な構成は、あくまでも一例であり、同一の作用・効果を発揮するものであれば、特に限定されるものではなく、他の構成によっても実現できるものである。
本実施例2は、図9(a)(b)に示すごとく、別形態の駆動連結機構80に関するものである。
この構成においては、図示せぬ巻取シャフトと連結される円盤状の第一軸81が設けられ、さらに、第一軸81からモーターシャフト52側へ中心軸部81aを突設させている。
また、図9(a)(b)に示すごとく、モーターシャフト52の端部には、フランジ85を介して第二軸82が設けられている。また、第二軸82には、第一軸81の中心軸部81aが挿入される軸孔部82aが構成され、この軸孔部82aに中心軸部81aが挿入されて、第一軸81と第二軸82とが同心上に配置されるようになっている。
また、図9(a)(b)に示すごとく、第一軸81と第二軸82の間には、円盤状のスライダー86が第一軸81と同心上であって、第一軸81に対して摺動自在に配置されている。また、このスライダー86と第一軸81の間には、係合部材として機能するボール87・87が介装される。このボール87・87は、第一軸81の端面81aに形設される球面状のポケット部81b・81b内に、ボール87・87の第一軸81側の部位が収容される。また、スライダー86の第一軸81側の面にも球面上のポケット部86b・86bが設けられており、このポケット部86b・86bに、ボール87・87のスライダー86側の部位が収容される。
また、図9(a)(b)に示すごとく、スライダー86と第二軸82の間には、第二の弾性部材として機能するスプリング88が介装される。このスプリング88は、中心軸部81aの周囲を囲むように同心上に配置され、一端がスライダー86の端面86aに当接され、他端が第二軸82に形設された溝部82bに収容される。
また、図9(a)に示すごとく、スライダー86は、スプリング88の付勢力によって第一軸81の方向に付勢されており、これにより、ボール87・87が、第一軸81とスライダー86にて挟持される。これにより、第一軸81とスライダー86がボール87・87を介して連結される。また、スライダー86とスプリング88の間、及び、第二軸82とスプリング88の間では、スプリング88の反力によって摩擦力が生じることになり、この摩擦力によって、スライダー86とスプリング88、第二軸82とスプリング88がそれぞれ摩擦接合される。なお、このような摩擦接合とする他、例えば、スライダー86に係合部86cを設け、この係合部86cにスプリング88を係合させる構造としてもよい。
以上のようにして、図9(a)の状態では、スライダー86と第二軸82がスプリング88を介して連結され、スライダー86と第一軸81がボール87・87を介して連結され、これにより、第一軸81と第二軸82が一体的に回転するようになっている。
一方、上述の例のように(図2、図7状態C・D参照)障害物に対しシャッターカーテンが接触した際においては、図9(a)に示す構成において、第一軸81と第二軸82の間、つまりは、第一軸81とスライダー86との間に、逆方向のトルクが生じることになる。そして、時間の経過に従って、この逆方向のトルクの差(トルク差)が増加すると、スプリング88の付勢力では、ボール87・87をポケット部81b・14bに押え留めることができなくなり、図9(b)に示すごとく、ボール87・87がポケット部81b・14b(図9(a))から外されるとともに、これにより、スライダー86が第二軸82の方向へ移動される。このようにして、第一軸81と第二軸82とが相対回転自在の状態となる。なお、図9(b)の状態から図9(a)の状態に戻りやすくするように、ポケット部81b・14bについて、らせん状の溝部81c・81cを構成することとしてもよい。
また、図9(b)に示すごとく、スライダー86が第二軸82の方向への移動は、検知手段89によって検出され、これにより、電動モーターの電源が遮断され回転が停止されるようになっている。なお、この検知手段89は、例えば、第一軸81側に固定するなどして設置することが考えられるが、特に限定するものではない。
以上のようにして、図9(a)(b)に示す構成によっても、第一軸81と第二軸82の連結/連結解除を実行することができ、実施例1と同様に、スラットトルクによる自動巻上げを実施することが可能となる。
また、図9(a)(b)に示す構成において、停電などの非常時において、手動でシャッターカーテンを開閉できるようにすべく、スライダー86を図において右方向に手動で移動させ、第一軸81と第二軸82の連結を手動で解除するための手動連結解除機構を設けることとしてもよい。具体的には、スライダー86と図示せぬ非常用操作ハンドルをワイヤーなどで接続し、非常時において、非常用操作ハンドルを引っ張ることで、スライダー86をスプリング88の付勢力に抗して右側へ移動させるものである。これにより、第一軸81と第二軸82の連結を手動で解除することができ、巻取シャフトの自由な回転が許容されることになり、手動でシャッターカーテンを開閉できることとなる。
なお、本実施例2で説明した具体的な構成は、あくまでも一例であり、同一の作用・効果を発揮するものであれば、特に限定されるものではなく、他の構成によっても実現できるものである。
本実施例3は、上述の実施例に追加的に、又は、単独で適用される構成であり、図11及び図12に示すごとく、シャッターカーテン4の下降時に障害物11と接触した際において、シャッターカーテン4の自重をガイドレール91にて支えることにより、障害物11への負荷を軽減させるストッパー機構99を適用する例である。
図11及び図12(a)(b)に示すごとく、シャッターカーテン4の最下部に配置される幅木4cにおいて、回動する二つのアーム部材92・93を有する略V字状のストッパー90を形成する。このストッパー90は、シャッターカーテン4を上下方向にガイドするガイドレール91内に収められる構成としている。
また、図11及び図12(a)(b)に示すごとく、各アーム部材92・93は、その下部において回動軸94に対して回動自在に設けられている。また、各アーム部材92・93は、ガイドレール91の壁面91a・91bに対向し、壁面91a・91bとの間で摩擦力を発揮する摩擦面92a・93bを有している。また、各アーム部材92・93は、回動軸94に設けられるねじりコイルバネ98(図12(a)(b)参照)から付与される荷重Fによって、互いの上部が近づき合うように付勢されており、これにより、摩擦面92a・93bと壁面91a・91bの間に、僅かな隙間95・95が確保され、シャッターカーテン4の通常の昇降時には、摩擦面92a・93aと壁面91a・91bとの間で摩擦が生じないようになっている。摩擦面92a・93aについては、例えば、表面の粗いゴム表面などで構成することができる。
また、図11及び図12(a)(b)に示すごとく、シャッターカーテンの最下部を構成する幅木4cの上部に連結されるスラット4dにおいては、略V字状の押下げ面96aを形成する押下部材96が設けられている。また、アーム部材92・93の上部おいては、押下げ面96aを挟装するように形設される傾斜面92b・93bがそれぞれ形設されており、押下げ面96aと傾斜面92b・93bが互いに対向して配置されるようになっている。
また、図11に示すごとく、シャッターカーテン4の通常の下降時においては、幅木4cがスラット4dに吊り下げられるような状態となっており、この状態では、幅木4cとスラット4dの間に僅かな移動幅97が形成され、この移動幅97の範囲だけ、幅木4cとスラット4dが上下方向に相対移動できるようになっている。
そして、図12(a)に示すごとく、以上の構成のストッパー機構99により、シャッターカーテン4が下降する際において、幅木4cが障害物11と接触するまでは、隙間95・95が確保されて、ストッパー90とガイドレール91との間での摩擦が生じることなく、スムーズな下降がなされる。なお、この隙間95・95を確実に確保するために、ストッパー90を構成する各アーム部材92・93において、図において左右方向に進退し、壁面91a・91bの上を遊転するローラー部材を設けてもよい。
そして、図12(b)に示すごとく、幅木4cが障害物11と接触すると、幅木4cの下降が規制されつつ、移動幅97(図11)の分だけスラット4dが下降する。このスラット4dの下降により、押下部材96が下方に移動し、アーム部材92・93の上部を互いに離れさせる荷重F1が発生される。これにより、摩擦面92a・93aが壁面91a・91bに接触し、両者の間に生じる摩擦力によって、ストッパー90がガイドレール91に摩擦固定されることになる。
以上のようにして、図12(b)に示すごとく、シャッターカーテン4の重量がガイドレール91にて支えられることになり、障害物11にかかる負荷を軽減することができる。つまり、ストッパー90がない場合には、シャッターカーテン4からの荷重が全て障害物11に作用してしまうことになるが、このシャッターカーテン4の荷重をガイドレール91側に作用させることができるのである。
また、図11及び図12(a)(b)にて説明した本実施例のストッパー機構99の構成によれば、幅木4cの下降が規制された際に、その上側から下降するスラット4dにてストッパー90を確実に作動させることができることになる。これは、下降するスラット4dの動作だけでストッパー90を確実にガイドレール91に作用させることができることによるものである。他方、本実施例ではなく、幅木が障害物に接触した際に、幅木を室外側方向、上側のスラットを室内側方向にそれぞれ移動させるようにして、幅木及びスラットを個別にガイドレールに接触させる構成も検討されるが、この場合、障害物に接触する幅木は、障害物との間の摩擦によって室外側方向へ移動することができず、ガイドレールとの接触を実現できないことになる。このことからも、本実施例の構成のように、障害物11に接触した幅木4cについては、室内外方向に移動させることはせずに、上側のスラット4dの下降によってのみストッパー90を作用させことができる構成は、その動作の確実性の観点からも優れたものとなる。
また、図11及び図12(a)(b)にて説明した本実施例のストッパー機構99の構成によれば、ストッパー機構99を構成するための部品を全てガイドレール91の内部の空間に収容することができる。このガイドレール91については、図11に示すごとく、一般的に、スラットとの隙間を埋めるためのモヘア101を保持しつつスラット4dの表面をガイドする縦壁部102が設けられており、この縦壁部102の外側にスラット4dの端部が挿入される空間103が形成されるものとなっている。そして、本実施例の構成によれば、この空間103にストッパー機構99を収容することができるため、既存のシャッター装置について、ストッパー99を追加的に設置することも可能となる。
また、上述の実施例1、2と組合せて本実施例3を適用することによれば、障害物と接触した後においては、シャッターカーテンが自動的に巻上げられることになり、これにより、図12(a)に示すごとくの状態に戻されて、ストッパー90のガイドレール91への摩擦固定が解除されて、シャッターカーテン4の自動巻上げが妨げられることなく、スムーズに行われることになる。
なお、本実施例3で説明したストッパー機構99の具体的な構成は、あくまでも一例であり、同一の作用・効果を発揮するものであれば、特に限定されるものではなく、他の構成によっても実現できるものである。
本発明は、電動モーターなどの駆動源によりシャッターカーテンを昇降させるシャッター装置に幅広く適用可能である。また、金属製のスラットから構成されるシャッターカーテンを備えるシャッター装置のみならず、布製のカーテンなどを備えるロールブラインドについても適用可能である。
本発明の実施例1に係るシャッター装置の全体的構成について示す図。 巻取シャフトの内部構成について示す図。 シャッターカーテンが障害物と接触した状態について示すシヤッター装置の側面図。 実施例1にかかる駆動連結機構の正面一部断面図。 実施例1にかかる駆動連結機構の軸断面図。 (a)は、第一軸と第二軸が一体として回転する状態について示す図。(b)は、障害物への接触が開始した状態における第一軸と第二軸の状態について示す図。(c)は、連結キーがキー溝から外れ、第一軸が逆回転を開始したときの状態について示す図。(d)は、第一軸の逆回転により、シャッターカーテンが上昇するときの状態について示す図。 シャッターカーテンの状態と巻取シャフトに付与されるトルクの関係について示す図。 幅木をストッパー部材にて規制する構成について示す図。 (a)は、実施例2にかかる駆動連結機構の通常時の状態について示す正面一部断面図。(b)は、実施例2にかかる駆動連結機構において障害物と接触したときの状態について示す正面一部断面図。 スライダーにスプリングを係合させる例について示す図。 実施例3にかかるストッパーの構成について示す図。 (a)は、障害物と接触する前のストッパーの状態について示す図。(b)は、障害物と接触した際のストッパーの状態について示す図。
符号の説明
1 シャッター装置
2 収容ケース
3 巻取シャフト
4 シャッターカーテン
4a 幅木
4b スラット
5 電動モーター
6 操作スイッチ
7 駆動連結機構
8 巻取スプリング
9 固定シャフト
11 障害物
31 内部空間
51 ケーシング
52 モーターシャフト
71 第一軸
72 第二軸
73 連結キー
74a スプリング
74b スプリング
75 フランジ
76 フランジ
77 検知手段
T1 スプリングトルク
T2 スラットトルク
T3 合計トルク

Claims (10)

  1. シャッターカーテンが巻き取られる巻取シャフトと、
    前記巻取シャフトを巻取方向、又は、反巻取方向に回転させるための電動モーターと、
    前記巻取シャフトを巻取方向に回転させるための第一の弾性部材と、
    前記電動モーターと前記巻取シャフトの駆動連結を維持/解除するための駆動連結機構と、
    を備え、
    前記シャッターカーテンの移動が規制されたときに、
    前記駆動連結機構によって、前記電動モーターと前記巻取シャフトの駆動連結が解除される、
    シャッター装置。
  2. 前記シャッターカーテンの移動が規制されたときに、
    前記電動モーターの駆動が停止される、
    請求項1に記載のシャッター装置。
  3. 前記電動モーターの駆動の停止は、
    前記電動モーターの電源を遮断することで行われる構成とする、
    請求項2に記載のシャッター装置。
  4. 前記シャッターカーテンの下降時において、前記シャッターカーテンが障害物に接触し、前記シャッターカーテンの下降が規制されたときに、
    前記シャッターカーテンの下降に従って増加した前記第一の弾性部材によるトルクによって、
    前記シャッターカーテンが上昇される、
    請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のシャッター装置。
  5. 前記シャッターカーテンの下降時において、前記シャッターカーテンが障害物に接触し、前記シャッターカーテンの下降が規制されたときに、
    前記シャッターカーテンから前記障害物へ掛る荷重をガイドレールに作用させることにより、前記障害物へ掛る荷重を軽減させるストッパー機構を備える、
    請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のシャッター装置。
  6. 前記駆動連結機構による駆動連結を手動で解除するための手動連結解除機構を備える、
    請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載のシャッター装置。
  7. 前記駆動連結機構は、
    前記電動モーターの外部に設けられる、
    請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載のシャッター装置。
  8. 前記駆動連結機構は、
    前記第一の弾性部材から付与されるトルクと、
    前記シャッターカーテンの自重から付与されるトルクのトルク差の大きさ応じて、前記駆動連結の維持/解除をするように構成されている、
    請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載のシャッター装置。
  9. 前記駆動連結機構は、
    前記トルク差である合計トルクに抗する第二の弾性部材により前記駆動連結の維持が行われる連結手段を備え、
    前記連結手段は、前記第二の弾性部材から付与される付勢力により、前記駆動連結が維持され、
    前記連結手段は、前記トルク差が大きくなって、前記第二の弾性部材から付与される付勢力では、前記トルク差に抗することができなくとなると、前記駆動連結が解除されるように構成されている、
    請求項8に記載のシャッター装置。
  10. 前記連結手段による駆動連結の維持/解除の状態を検知するための検知手段を備え、
    前記検知手段にて前記駆動連結の解除の状態が検知された際に、前記電動モーターの駆動が停止される構成とする、
    請求項9に記載のシャッター装置。
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