JP2008229189A - 収容棚の昇降機構 - Google Patents

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Tomonori Kuwaya
Koichiro Matsushita
康一郎 松下
Ryosuke Hayashi
良祐 林
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Abstract

【課題】昇降式の収容棚の昇降機構に不具合が発生した際に収容棚がいきなり自然落下することを防止すると共にトイレ等の狭い空間内における騒音の低減を図るようにした収容棚の昇降機構を提供する。
【解決手段】前面が開口した収容棚14と、収容棚を所定の上限位置と下限位置との間で昇降させる昇降機構31と、収容棚とは独立して支持され収容棚の上限位置で当該収容棚の前面を覆う前板12とを有し、昇降機構31は、モータ32と、モータの駆動力を収容棚に伝達して昇降させる駆動力伝達手段36と、モータ及び駆動力伝達手段と独立して配置され上限位置と下限位置との間で収容棚を支持する定荷重ばね44とを備えた構成としている。
【選択図】図3

Description

本発明は、トイレや台所、玄関等に設置されて収納物を収容する収容棚の昇降機構に関する。
室内例えば台所やトイレ、玄関等に適用されている電動式の収容棚として、室内の壁の上部に取り付けた外箱に電動式昇降機構により上下動する収容棚を設け、収容棚の上限位置において前面の開口部を覆う目隠し用の前板を設けた構造のものが従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−187768号公報(図2、3頁)
上述したような従来の収容棚に昇降機構を備えた場合、モータにより収容棚を昇降させるように構成するのが一般的であるため、モータが故障した場合に収容棚が自然落下して収容棚の下方に配置されている物を破損したり、或いは収容棚に収納されている収納物が飛散して当該収納物や周囲の物を破損するおそれがある。
更に昇降機構をモータの駆動力のみで昇降動作させているために大きな駆動トルクが必要となり、モータが大型化してこれに伴い昇降機構が大きくなると共に騒音や振動が大きくなり居住環境として好ましくない。特にトイレ等の狭い空間においては昇降機構の大型化は好ましくない上にモータの音が耳障りとなる。
本発明の目的は、昇降式の収容棚の昇降機構に不具合が発生した際に収容棚がいきなり自然落下することを防止すると共にトイレ等の狭い空間内における騒音の低減を図るようにした収容棚の昇降機構を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明に係る収容棚の昇降機構は、
前面が開口した収容棚と、
前記収容棚を所定の上限位置と下限位置との間で昇降させる昇降機構と、
前記収容棚とは独立して支持され、前記収容棚の上限位置で当該収容棚の前面を覆う前板とを有し、
前記昇降機構は、モータと、当該モータの駆動力を前記収容棚に伝達して当該収容棚を昇降させる駆動力伝達手段と、前記モータ及び駆動力伝達手段と独立して配置され前記上限位置と下限位置との間で前記収容棚を支持する定荷重ばねとを備えたことを特徴としている。
昇降機構は、モータの駆動力を収容棚に伝達して昇降させる駆動力伝達手段と、これらのモータ及び駆動力伝達手段と独立して配置され上限位置と下限位置との間で収容棚を支持する定荷重ばねとによるハイブリッドの構成とされている。収容棚は、通常の状態において昇降機構により上限位置に上昇されており、開口部が前板により目隠しされて見栄えが良くなっている。この上限位置においてモータは停止しており、駆動力伝達手段を介して収容棚を上限位置に保持している。同時に定荷重ばねが収容棚を支持している。
これにより、モータや駆動力伝達手段に不具合が生じて収容棚の支持力が低下したり或いは収容棚を支持することができなくなった場合でも定荷重ばねにより収容棚が支持されていきなり自然落下することが防止される。また、定荷重ばねに不具合が生じてばね力が低下し或いは失われた場合でもモータや駆動力伝達手段により収容棚が支持されて自然落下することが防止される。
また、収容棚内に収容されている必要な物を取り出す場合或いは収容する場合、使用者が昇降機構の下降スイッチを操作すると、モータが駆動して駆動力伝達手段を介して収容棚を下降させる。このとき定荷重ばねは、ばね力により収容棚の自重による負荷を軽減させるように作用する。これにより、モータの負荷が軽減される。収容棚が下限位置まで下降すると当該下限位置に停止する。収容棚は、この下限位置において開口部の上端が前板の下端近傍に位置して開口する。そして、使用者が収容棚から必要な物を取り出し、或いは収容する。
使用者が収容棚を元の位置に戻すべく昇降機構の上昇スイッチを操作すると収容棚が上昇する。昇降機構は、上昇スイッチを押すと自動的に収容棚が上昇して上限位置に停止する仕組みになっている。定荷重ばねは、収容棚が上昇する際にそのばね力により収容棚を引き上げる作用をする。これにより、モータの負荷が軽減される。
また、本発明の請求項2に記載の収容棚の昇降機構は、請求項1に記載の収容棚の昇降機構において、
前記昇降機構は前記定荷重ばねが破断した際に前記モータ内の磁気抵抗を介して前記収容棚が自然落下することを防止するようにしたことを特徴としている。
定荷重ばねが破断して収容棚を支持するばね力が失われた場合、モータ内の磁気抵抗により収容棚が下降する方向のモータの回転力が抑えられ、駆動力伝達手段を介して収容棚を支持して当該収容棚がいきなり自然落下することを防止する。
また、本発明の請求項3に記載の収容棚の昇降機構は、請求項1に記載の収容棚の昇降機構において、
前記モータから前記駆動力伝達手段を介して前記収容棚に伝達させる駆動力が解放されたときに前記定荷重ばねにより前記収容棚の自然落下を防止するようにしたことを特徴としている。
モータの故障や駆動力伝達手段の破損等により収容棚に伝達させる駆動力が解放されたときには、定荷重ばねのばね力により収容棚を支持して当該収容棚がいきなり自然落下することを防止する。
本発明によると、昇降機構を、モータと当該モータの駆動力を収容棚に伝達して昇降させる駆動力伝達手段と、これらのモータ及び駆動力伝達手段と独立して配置され上限位置と下限位置との間で収容棚を支持する定荷重ばねとによりハイブリッドの構成としたことで、モータや駆動力伝達手段に何らかの不具合が生じて収容棚の支持力が低下したり収容棚を支持することができなくなった場合でも、収容棚が定荷重ばねにより支持されて当該収容棚がいきなり自然落下することを防止することができる。また、定荷重ばねに不具合が生じてばね力が低下し或いは失われた場合でもモータ及び駆動力伝達手段により収容棚が支持されて自然落下することを防止することができる。
また、昇降機構にモータと定荷重ばねを併用することにより収容棚を昇降させるために必要なモータのトルクを下げることが可能となり、モータの小型化を図ることできコストの低減が図られる。また、モータと併用することにより定荷重ばねのスペックを小さくすることができ、定荷重ばねの小型化及びコストの低減が図られる。
更に、モータの小型化と定荷重ばねの小型化に伴い昇降機構を小型化することが可能となり、この分収容棚の収納スペースを広くすることができる。また、昇降機構を小型化することで収容棚を壁面の上部位置に配置し易くなり、スペースの有効利用を図ることが可能となる。また、モータの小型化に伴いモータの音を小さくすることができ室内の低騒音化を図ることが可能となる。これにより、特にトイレ等の狭い空間におけるスペースの有効利用やモータ音による耳障りを少なくすることが可能となる。
以下、本発明の一実施形態に係る収容棚の昇降機構について図面に基づいて説明する。図1及び図2に示すようにトイレ1の後壁2側の中央位置に便器5が設置されており、一側の側壁3に手すり6、局所洗浄便座の操作部7、トイレットペーパ8、手洗い器9等が配置されている。尚、トイレ1は、使用者が便器5に着座した状態で背中側の壁を後壁2とし、前側の壁を前壁4と称することとする。後壁2の上部位置には本発明に係る昇降機構を適用した昇降式の収容棚11が設置されている。この収容棚11の前板12は、後壁2から前方に突出して設けられた左右両側の支持体13により支持されている。収容棚14は、左右の支持体13の間に昇降可能に配置されており、図示の上限位置において前面14dに開口する開口部が前板12により覆われて目隠しされている。
支持体13は、図3及び図4に示すように上梁15、下梁16及び側板17、前板18からなる。これらの上梁15、下梁16は、角パイプ状をなし上下に所定間隔を存して平行にかつ後壁2と直角をなして前方に張り出し、各後端部がそれぞれ裏板19と共に後壁2の上部に固定されている。そして、上梁15、下梁16の両側部に側板17が固定され、前端部に前板18が固定されている。即ち、支持体13は、盤体をなす片持梁状をなしている。尚、図3は、分かり易くするために前板12及び収容棚14を透視して描いてある。
裏板19には上端部及び略中央位置に横方向にフレーム21,22が平行に固定されており、これらのフレーム21,22の所定位置にスライドレール23、ガイド25,25、支持フレーム26が上下方向に垂直に配置されて固定されている。収容棚14の上板14aの上面中央位置に支持部材27の下端部が固定されており、この支持部材27はスライダ24に固定されている。スライダ24は、スライドレール23に沿って上下方向に垂直に移動可能とされている。また、収容棚14の裏板14cの裏面中央位置にガイド板28が固定されており、両側部がガイド25,25により上下方向に摺動可能にガイドされている。これにより、収容棚14は、スライドレール23及びガイド25に沿って左右に揺たり傾くことなく垂直に昇降可能とされている。
収容棚14を昇降させるための昇降機構31は、フレーム21の一側端部に固定された駆動用のギヤードモータ32と、支持フレーム26の上下両端部に回転軸が水平にかつ回転自在に軸支された歯付プーリ33,34及びこれらの歯付プーリ33,34に掛けられた歯付ベルト(タイミングベルト)35からなる駆動力伝達手段36、及びこれらのギヤードモータ32及び駆動力伝達手段36と独立して設けられた定荷重ばね機構41により構成されている。即ち、昇降機構31は、儀ヤードモータ32と定荷重ばね41とのハイブリッドの構成とされている。ギヤードモータ32の出力軸は、駆動力伝達手段36の上側の歯付プーリ33の回転軸に連結されている。また、収容棚14の上板14aの後端部が歯付ベルト35に固定されている。そして、ギヤードモータ32の回転に伴い上側の歯付プーリ33が回転し、これに伴い歯付ベルト35が上下方向に移動して収容棚14が昇降する。
裏板19の上端部中央位置と収容棚14の上板14aとの間にはギヤードモータ32及び駆動力伝達手段36と独立して定荷重ばね機構41が設けられている。定荷重ばね機構41は、裏板19の上端中央位置に設けられたブラケット42に回転軸が水平にかつ回転自在に軸支されたドラム43と、一端がドラム43に固定されて当該ドラム43に巻回され、他端が収容棚14の上板14aの上面中央後端部に固定された定荷重ばね、例えばコンストンバネ44とにより構成されている。この定荷重ばね機構41のコンストンバネ44は、元に戻るトルク(ドラム43に巻き戻るトルク(ばね力))が一定で、ストロークによって変化しない特徴を有するスプリングで、収容棚14の昇降のフリーストップを可能としている。これにより、ギヤードモータ32の出力を小さくすることが可能となり、小型・軽量化が図られ、ひいては昇降機構全体の小型化を達成できる。
スライダ24の側部上端にはドグ45が取り付けられており、支持フレーム26の上下両端所定位置にドグ45と接触可能に位置検出器、例えばリミットスイッチ46,47が取り付けられている。リミットスイッチ46は、収容棚14の上限位置を検出し、リミットスイッチ47は、収容棚14の下限位置を検出する。また、ガイド板28の下端部28aは、収容棚14の下板14bの下面14eから下方に延出しており、操作部48が取り付けられている。この操作部48には収容棚14を昇降させるための上昇スイッチ49、下降させるための下降スイッチ50、及び電源スイッチ51等が設けられている。これらの上昇スイッチ49、下降スイッチ50及び電源スイッチ51等は前方に向けて、即ち使用者と向かい合うように配置されている。
また、裏板19の上部所定位置にコントローラ53が配設されている。コントローラ53は、リミットスイッチ46,47及び操作部48の上昇スイッチ49、下降スイッチ50、電源スイッチ51からの信号を入力してギヤードモータ32を制御する。
一方、前板12の裏面の左右両側と左右の支持体13の上部との間には、図3及び図4に示すように、逃し手段55が設けられている。逃し手段55は、収容棚14の下方からの上昇に際してこの収容棚14の前面14dとの間で手挟みが生じたときにこの収容棚14の前面14dとの間の隙間を広げる方向に前板12を逃がすためのもので、例えばヒンジ56で構成されている。ヒンジ56は、支持体13の上梁15の上部にその回転軸(回転中心)56aが前板18の前面、即ち収容棚14の前面14dから所定距離dだけ後方に位置しかつ回転軸56aが上梁15の上面から僅かに上方に位置して配置されている。
ヒンジ56の一側の取付部56bは、ブラケット57により上梁15に対して垂直をなして固定されており、他側の取付部56cは、前側に水平に延出してブラケット58により前板12の裏面に固定されている。そして、前板12は、支持体13の前板18と僅かな隙間を存して平行に自重により垂下している。ヒンジ56は、回転軸56a即ち回転中心が収容棚14の前面14dよりも後方に位置して配置されていることにより、収容棚14の下方からの上昇に際してこの収容棚14の前面14dとの間で手挟みが生じたときにこの収容棚14の前面14dとの間の隙間を広げる方向に前板12を逃がすことが可能となる。
前板12は、上端部12aが略ギヤードモータ32の取付高さに位置し、下端部12bが収容棚14を上限位置まで上昇させたときに当該収容棚14の下面よりも僅かに下方に位置する程度とされている。これにより、前板12は、収容棚を目隠しすると共に図4に2点鎖線で示すように図中反時計方向、即ち使用者の手前側に略水平位置まで回動可能とされている。
前板12の下端部12bは、図4に示すように角型形状をなしていても良く、或いは図5(a)〜図5(d)に示すように下端部12bの裏面12c側の縁部を12d〜12gのように面取りしても良い。これにより、手挟みしたときに使用者の手を有効に保護することが可能となる。この場合、ヒンジ56の回転軸56aが収容棚14の前面14aよりも後方に位置していなくても前板12が多少逃げ易くなり手挟みを或る程度防止する効果がある。
また、前板12の裏面左右両側と左右の支持体13の前板18の下部との間に前板閉じ手段61が設けられている。前板閉じ手段61は、例えば図4に示すようにマグネット62とマグネットキャッチ63とにより構成されている。マグネットキャッチ63は、支持体13の前板18の下梁16の開口位置に設けられており、マグネット62は、前板12の裏面12cにマグネットキャッチと対向して固定されている。そして、前板12は、マグネット62とマグネットキャッチ63との吸着力(保持力)により保持されて揺動することが防止されている。
前板閉じ手段61は、通常ではマグネット62がマグネットキャッチ63に吸着して前板12を閉じた状態に保持しており、収容棚14を上昇させる際に前板12と収容棚14との間に手挟みが生じたときに逃し手段55によって収容棚14と前板12との間を広げることが可能な程度の保持力(磁気力)で前板12を閉じるように設定されている。
続いて、以下に本実施形態に係る収容棚の昇降機構の作用について説明する。図1及び図2に示すように収容棚14は、上限位置にあるときには前板12により前面14dが覆われて目隠しされている。前板12の下端部は収容棚14の下面14eよりも僅かに下方に位置していることで、収容棚14が完全に目隠しされて見栄えの向上が図られている。この上限位置においてギヤードモータ32は停止しており、駆動力伝達手段36を介して収容棚14を当該上限位置に保持している。また、定荷重ばね機構41のコンストンバネ44がドラム43に巻き戻された状態になっており、収容棚14を上限位置にフリーストップさせて支持している。
これにより、ギヤードモータ32や駆動力伝達手段36に何らかの不具合、例えば歯付ベルト35が破断して収容棚14の支持力が失われた(解放された)場合でも定荷重ばね44により収容棚14が支持(フリーストップ)されて仮に収容棚14に収容物がかなり収容されていても収容棚14がいきなり自然落下することが防止される。また、定荷重ばね44が例えば破断して収容棚14を支持するばね力(フリーストップの能力)が失われた場合、ギヤードモータ32は、内部磁気抵抗により収容棚14が下降する方向の回転力が抑えられて収容棚14を支持し、仮に収容棚14に収容物がかなり収容されていても収容棚14がいきなり自然落下することが防止される。
収容棚14内に例えばトイレットペーパ等のトイレット用品を収納する場合、使用者が下降スイッチ50を押すとギヤードモータ32が回転して収納棚14を下降させる。そして、収容棚14の下降に伴い定荷重ばね機構41のコンストンバネ44がばね力(トルク)に抗してドラム43から引き出される。コンストンバネ44は、ドラム43から引き出されるときに収容棚14の下降を抑制する制動力として作用し、収容棚14が急激に下降することを防止する。
収容棚14の下降の際にギヤードモータ32が故障したり或いは駆動力伝達手段36の歯付ベルト35が破断して収容棚14の駆動力が解放された場合、コンストンバネ44がフリーストップして収容棚14を支持し、収容棚14がいきなり自然落下することを防止する。また、コンストンバネ44が破断して収容棚14を支持するばね力(フリーストップの能力)が失われた場合、ギヤードモータ32の内部の磁気抵抗により収容棚14が下降する方向のギヤードモータ32の回転が抑えられ、駆動力伝達手段36を介して収容棚14を支持してこの収容棚14がいきなり自然落下することを防止する。
収容棚14が下限位置まで下降すると、ドグ45がリミットスイッチ47に接触してリミットスイッチ47が作動する。これにより、ギヤードモータ32が停止し、収容棚14が図6及び図7に示す下限位置に停止する。収容棚14は、図7に示すように複数の棚が設けられており、トイレットペーパや清掃用品、生理用品等のトイレ用品を収容可能とされている。
使用者が収容棚14に例えばトイレットペーパ等を収納した後上昇スイッチ49を押すとギヤードモータ32が回転して当該収容棚14が上昇を始める。昇降機構31は、一度上昇スイッチ49を押すと自動的に収容棚14が上昇する構成とされているため、収容棚14に片方の手を掛けたまま誤って他方の手で上昇スイッチ49を押して片方の手が前板12と収容棚14との間に挟まれるいわゆる手挟みが生じるおそれがある。また、収容棚14の上昇中に目を離す可能性が高く、前板12と収容棚14との間に収容物を挟むおそれが高い。
特にトイレ等の狭い場所に設置されている場合、図1及び図2に示すように昇降式収容棚11が便器5の後方の後壁2に設置されているために便器5の手前から身を乗り出すような姿勢で収容棚14にトイレットペーパ等を収納するようになる。このため、収容棚14に手を掛けた状態で収納を行う場合が多く、前板12と収容棚14との間に手や指を挟み易い状況にある。
そして、使用者が、例えば収容棚14に片方の手を掛けたまま誤って他方の手で上昇スイッチ49を押して図8に示すように片方の手が前板12と収容棚14との間に挟まれるいわゆる手挟みが生じた場合、逃し手段55が前板12と収容棚14の前面14dとの間の隙間を広げる方向(手前側)に矢印で示すように前板12を逃がす。これにより、使用者は、挟まれた手や指先等を容易に引き出すことができる。使用者が手挟みに気が付いたときに電源スイッチ51を押すとギヤードモータ32が停止し、収容棚14が当該位置に停止する。尚、この場合、必ずしも電源スイッチ51を押して収容棚14を停止させる必要はない。
また、収容棚14の上昇中に図9に示すように収容棚14に収納した例えばトイレットペーパ収納袋70が倒れて前板12と収容棚14との間に挟まれた場合、逃し手段55が前板12と収容棚14の前面14dとの間の隙間を広げる方向に前板12を逃がす。これにより、トイレットペーパの潰れや変形等が防止される。そして、使用者が、トイレットペーパ収納袋70が挟まれたことに気が付いて電源スイッチ51を押すとギヤードモータ32が停止し、収容棚14がこの位置に停止する。これにより、ギヤードモータ32の過負荷が防止される。
そして、トイレットペーパ収納袋70等が挟まれて収容棚14を停止させた場合、使用者が前板12を手前側に開けて収容棚14内に押し込んで納めることができる。また、この停止位置では巧く収容棚14内に納めることができない場合には、下降スイッチ50を押して収容棚14を下限位置まで下降させて収納し直した後再び上昇スイッチ49を押せば良い。
収容棚14が上限位置まで上昇してドグ45がリミットスイッチ46を作動させると、ギヤードモータ32が停止し、収容棚14が当該上限位置に停止保持される。定荷重ばね機構41のコンストンバネ44は、収容棚14の上昇に伴いドラム43に巻き戻り、このときのばね力(トルク)が収容棚14を引き上げる作用をする。即ち、コンストンバネ44は、収容棚14の上昇時の荷重を軽減し、これにより、ギヤードモータ32の負荷が軽減される。
収容棚14の上昇の際にギヤードモータ32が故障したり或いは駆動力伝達手段36の歯付ベルト35が破断して収容棚14の駆動力が解放されたような場合、コンストンバネ44がフリーストップして収容棚14を支持し、この収容棚14がいきなり自然落下することを防止する。また、反対にコンストンバネ44が破断して収容棚14を支持するばね力(フリーストップの能力)が失われた場合は、ギヤードモータ32が駆動力伝達手段36を介して収容棚14を支持してこの収容棚14がいきなり自然落下することを防止する。
コンストンバネ(定荷重ばね)44は、収容棚14の下降時には収容棚14の自重による下降を抑制する制動力として作用し、収容棚14の上昇時にはばね力(トルク)により収容棚14を引き上げる作用をすることにより、収容棚14の昇降時の荷重を軽減している。これにより、ギヤードモータ32のトルクを有効に補助することができ、この分だけギヤードモータ32のトルクを小さくすることが可能となり、ギヤードモータ32の小型・軽量化が図られる。
上述したように、収容棚は通常の状態において昇降機構により上限位置に上昇されており、開口部が前板により目隠しされて見栄え良くされている。昇降機構は、モータ及び当該モータの駆動力を収容棚に伝達して昇降させる駆動力伝達手段と、これらのモータ及び駆動力伝達手段と独立して配置され上限位置と下限位置との間で収容棚を支持する定荷重ばねとによりハイブリッドの構成とされており、上限位置においてモータは停止しており、駆動力伝達手段を介して収容棚を上限位置に保持している。同時に定荷重ばねが収容棚を支持している。
これにより、モータや駆動力伝達手段に何らかの不具合が生じて収容棚の支持力が低下したり支持できなくなったりした場合でも、定荷重ばねにより収容棚が支持されていきなり自然落下することが防止される。また、定荷重ばねに不具合が生じてばね力(フリーストップの能力)が低下し或いは失われた場合でもモータや駆動力伝達手段により収容棚が支持されて自然落下することが防止される。
また、定荷重ばねが破断して収容棚の支持力(フリーストップの能力)が失われた場合、モータ内の磁気抵抗により収容棚が下降する方向の回転力が抑えられて駆動力伝達手段を介して収容棚を支持するように昇降機構を構成したことにより、収容棚がいきなり自然落下することを防止することが可能となる。
また、収容棚の下降する際にモータから駆動力伝達手段を介して収容棚に伝達させる駆動力が解放されたときに定荷重ばねにより前記収容棚を支持するように昇降機構を構成したことにより、収容棚がいきなり自然落下することを防止することが可能となる。
また、昇降機構にモータと定荷重ばねを併用することにより収容棚を昇降させるために必要なモータのトルクを下げることが可能となり、モータの小型化を図ること可能となり、コストの低減が図られる。また、モータと併用することにより定荷重ばねのスペックを小さくすることができ、定荷重ばねの小型・軽量化及びコストの低減が図られる。
更に、モータの小型化と定荷重ばねの小型化に伴い昇降機構を小型化することが可能となり、この分収容棚の収納スペースを広くすることができる。また、昇降機構を小型化することで収容棚を壁面の上部位置に配置することが可能となり、スペースの有効利用を図ることが可能となると共にモータの音を小さくすることができ、室内の低騒音化を図ることが可能となる。特にトイレ等の狭い空間におけるスペースの有効利用やモータ音による耳障りを少なくすることが可能となる。
尚、上記実施形態においては駆動力伝達手段36を歯付プーリ33,34と歯付ベルト35により構成した場合について記述したが、これに限るものではなく他の例えば、スプロケットとチェーン、或いはボールねじ等により構成しても良い。また、前板12と支持体13との間に前板12の開きを抑制する前板開き抑制機構を設けても良い。前板開き抑制機構として、例えば前板12の裏面と支持体13の上部との間に鎖やコイルスプリング、或いはリンク等を取り付けることが考えられる。
更に、上記実施形態においては昇降式の収容棚14をトイレに設置してトイレットペーパ等のトイレ用品を収納する場合について記述したが、これに限るものではなく他の、例えば台所に設置して食器等を収納するようにしても良く、或いは書斎や居間等に設置して、例えば書籍やビデオテープ、ビデオディスク等を収容するようにしても良い。また、玄関に設置して季節に応じて冬用の靴と夏用の靴を交互に保管するのに用いても良い。
本発明の一実施形態に係る昇降機構を適用した収納棚をトイレの後壁に設置した場合の正面図である。 図1に示したトイレの側面図である。 図1に示した収容棚の前板及び収容棚を透視的に描いて収容棚の後方に配置されている昇降機構を示した説明図である。 図3に示した収容棚の昇降機構の矢線IV―IVに沿う断面図である。 図4に示した前板の下端部形状の一例を示す説明図である。 図2に示した収容棚を下限位置まで下降させた状態の説明図である。 図6に示した収容棚の正面図である。 図7に示した収容棚を下限位置から上昇させる際に使用者が手挟みした状態の説明図である。 図7に示した収容棚を下限位置から上昇させる際に収容棚に収納した収納物が飛び出して前板との間に挟まれた状態の説明図である。
符号の説明
1 トイレ
2 後壁
3 側壁
4 前壁
5 便器
6 手すり
7 局所洗浄便座の操作部
8 トイレットペーパ
9 手洗い器
11 収容棚
12 前板
12a 上端部
12b 下端部
12c 裏面
12d,12e,12f,12g 下端部の面取部
13 支持体
14 収容棚
14a 上板
14b 下板
14c 裏板
14d 前面
14e 下面
15 上梁
16 下梁
17 側板
18 前板
19 裏板
21,22 フレーム
23 スライドレール
24 スライダ
25 ガイド
26 支持フレーム
27 支持部材
28 ガイド板
28a 下端部
31 昇降機構
32 ギヤードモータ
33,34 歯付プーリ
35 歯付ベルト
36 駆動力伝達手段
41 定荷重ばね機構
42 ブラケット
43 ドラム
44 コンストンバネ(定荷重ばね)
45 ドグ
46,47 リミットスイッチ(位置検出器)
48 操作部
49 上昇スイッチ
50 下降スイッチ
51 電源スイッチ
53 コントローラ
55 逃し手段
56 ヒンジ
56a 回転軸(回転中心)
56b,56c 取付部
57,58 ブラケット
61 前板閉じ手段
62 マグネット
63 マグネットキャッチ
70 トイレットペーパ収納袋
d ヒンジの回転軸(回転中心)と収容棚の前面からの距離

Claims (3)

  1. 前面が開口した収容棚と、
    前記収容棚を所定の上限位置と下限位置との間で昇降させる昇降機構と、
    前記収容棚とは独立して支持され、前記収容棚の上限位置で当該収容棚の前面を覆う前板とを有し、
    前記昇降機構は、モータと、当該モータの駆動力を前記収容棚に伝達して当該収容棚を昇降させる駆動力伝達手段と、前記モータ及び駆動力伝達手段と独立して配置され前記上限位置と下限位置との間で前記収容棚を支持する定荷重ばねとを備えたことを特徴とする収容棚の昇降機構。
  2. 前記昇降機構は前記定荷重ばねが破断した際に前記モータ内の磁気抵抗を介して前記収容棚が自然落下することを防止するようにしたことを特徴とする、請求項1に記載の収容棚の昇降機構。
  3. 前記モータから前記駆動力伝達手段を介して前記収容棚に伝達させる駆動力が解放されたときに前記定荷重ばねにより前記収容棚の自然落下を防止するようにしたことを特徴とする、請求項1に記載の収容棚の昇降機構。
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