JP2010023432A - 床用化粧材 - Google Patents

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聡一 大路
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Abstract

【課題】温度変化、湿度変化などが原因で発生する反りや突き上げ、層間剥離などの問題を解決し、生産性、耐衝撃性、耐キャスター性、耐水性、生産性に優れた床用化粧材を提供する。
【解決手段】木質系基材上5に化粧シートを積層してなる床用化粧材において、少なくても木質系基材の側から、着色熱可塑性樹脂層4、絵柄模様層3、アイオノマー樹脂層1を順に設けたこと、前記アイオノマー系樹脂層が50〜400μmである。
【選択図】図1

Description

本発明は、住宅、店舗、事務書、体育館などで用いられる床用化粧材に関する。特には、耐衝撃性、耐キャスター性、耐水性、生産性に優れた床用化粧材に関する。
木質系基材上に、木目柄等の絵柄印刷を施した熱可塑性樹脂化粧シートを積層した床用化粧材には、表面の耐衝撃性、耐キャスター性などを向上する目的で、中間層を具備したものが知られている。
一方、木質系基材と熱可塑性樹脂化粧シートの間で、四季や床暖房の使用による温度変化、水廻りでの使用による湿度変化などが原因で、反りや突き上げ、層間剥離などの問題があった。
また、中間層が厚すぎると、熱可塑性樹脂化粧シートと積層後、木質系基材上に貼りあわせる前に巻き状態に巻き取ることができず、さらに木質系基材に貼り合せてから所望の大きさに切断することが困難なものとなることから、予め木質系基材と同等の大きさに切断した熱可塑性樹脂化粧シートと中間層の積層シートを枚葉方式で1枚づつ積層することとなり、生産性があがらなかった。
特開2003−11277 特開2004−17590
本発明はこのような問題点を解決するためになされたものであり、すなわちその課題とするところは、耐衝撃性、耐キャスター性、耐水性、生産性に優れた床用化粧材を提供することにある。
本発明はこの課題を解決したものであり、その請求項1記載の発明は、木質系基材上に化粧シートを積層してなる床用化粧材において、少なくても木質系基材の側から、着色熱可塑性樹脂層、絵柄模様層、アイオノマー樹脂層を順に設けたことを特徴とする床用化粧材である。
またその請求項2記載の発明は、前記アイオノマー系樹脂層が50〜400μmであることを特徴とする請求項1記載の床用化粧材である。
本発明はその請求項1記載の発明により、これにより、表面の耐衝撃性、耐衝撃性が良好なものとなる。また、施工性の優れた床用化粧材を得ることが可能となる。
またその請求項2記載の発明により、前記アイオノマー系樹脂層が50〜400μmとすることで、前記本発明の特徴がよりはっきりと現れるものとなる。
以下に本発明の床用化粧材を図面に基づき詳細に説明する。図1に本発明の床用化粧材の一実施例の断面の構造を示す。木質系基材層5の上に着色熱可塑性樹脂層4、絵柄模様層3、接着剤層2、アイオノマー樹脂層1からなる化粧シートを設けてなる。
本発明における木質系基材5としては、複数枚の木材単板をその繊維方向を交互に直交させて積層接着してなる積層合板がその代表的なものとしてあげられる。最表面の木材として、例えばクルイン材、カプール材、メンクラン材等、シリカ分を多く含み硬質で耐久性の高い南洋材系の材種を使用すれば、さらに表面硬度や耐キャスター性に優れた化粧板が得られる。前記積層合板のほかにも、例えば単板積層材、配向性ボード、パーティクルボード等、従来公知の各種の木質系ボード類を任意に使用することができる。耐水性を考慮するならば、日本農林規格特殊加工化粧合板の1類浸漬試験に適合する木質系基材が望ましい。その比重としては、本発明では積層される木質基材側の熱可塑性樹脂層より比重が低いものとなり、その値はおおよそ1.0以下である。
本発明における着色熱可塑性樹脂層4としては、ポリ塩化ビニル樹脂等が用いられる場合があるが、廃棄時の焼却性を考慮すれば、例えばポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリル系樹脂等の非ハロゲン系の熱可塑性樹脂を用いることが望ましい。中でもポリプロピレン系またはポリエチレン系等のポリオレフィン系樹脂が、経済性、加工性、機械的強度、耐衝撃性、耐溶剤性等の各面で優れ、最も好適である。また、隠蔽して意匠性を安定させるために、顔料等の着色剤を添加したり、及び/又は、内部に微小な空洞を含有させたりして、隠蔽性を持たせるのが一般的である。その厚さは、十分な隠蔽性を持たせるべく、70μm以上とするのが一般的である。さらに、その表面似は、後述する絵柄模様層3は印刷により設けることが多いので、印刷インキがよく密着するように、コロナ放電処理等の表面処理が施されるのが一般的である。
本発明における絵柄模様層3としては、前記のように印刷により設けることが一般的であり、用いる印刷インキとしては、前記着色熱可塑性樹脂層4との密着性を考慮して選択すればよい。例えば、ポリオレフィン系樹脂からなる基材シートに対しては、インキの凝集力から一液型ウレタン系樹脂や、ポリエステルポリオールに顔料を分散させ、ポリイソシアネートを配合して硬化させる2液型ウレタン系樹脂等が一般的である。また、基材シートがポリエステル系樹脂からなる場合には、アクリル樹脂およびポリエステル樹脂の混合系が挙げられる。
前記インキの着色に用いられる顔料としては、耐候性を考慮した設計が必要であり、無機顔料、縮合多環顔料又はフタロシアニン顔料を用いることが望ましい。例えば、黄色顔料としてはイソインドリノン顔料等、紅色顔料としてはキナクリドン顔料等、藍色顔料としてはフタロシアニン顔料等、墨色顔料としてはカーボンブラック等、白色顔料としては二酸化チタン等を好適に用いることができる。
本発明における接着剤層2は、前記絵柄模様層3を設けた着色熱可塑性樹脂層4と後述するアイオノマー樹脂層1を接着することができるものであれば特に限定するものではないが、公知の2液のウレタン変性ビニル樹脂からなる水性接着剤や1液酢酸ビニル樹脂エマルジョン系接着剤、湿気硬化型ウレタン樹脂系ホットメルト接着剤等が使用可能である。また熱可塑性樹脂ホットメルト接着剤も使用可能である。塗布量は、乾燥後の重さが3〜20g/m2程度が接着性の観点から好適である。
本発明におけるアイオノマー樹脂層1に用いるアイオノマー樹脂とは、一般に有機及び無機の成分が共有結合とイオン結合によって結合されている樹脂のことである。本発明に特に好ましく使用されるアイオノマー樹脂としては、共重合体の分子間を金属イオンで架橋した樹脂が挙げられ、この場合の共重合体としてはアクリレート系共重合体、例えばエチレン−メタクリル酸共重合体などが挙げられる。金属イオンとしては、例えばNa、K、Mg、Zn等のイオンが挙げられる。
アイオノマー樹脂を得るには、例えば、カルボキシル基を側鎖に有する単量体(たとえばアクリル酸)を共重合させたエチレン系のポリマーにNa、K、Mg、Znなどの水酸化物、アルコレート、低級脂肪酸塩などを加えて酸基を中和する方法が挙げられる。これにより、分子鎖に沿って分布するカルボキシル陰イオンが分子間に存在する金属陽イオンと静電的に結合して一種の架橋を形成し、共重合体の分子間を金属イオンで架橋した構造のアイオノマー樹脂が得られる。
本発明に好ましく使用されるアイオノマー樹脂は、上述の共重合体樹脂であるため、その共重合組成によってシートの硬さが任意に選択でき、また金属イオンによる架橋結合は加熱により結合力が弱められ、冷却すると結合力が回復するという塩化ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂と似た性質を有するので、熱ラミネーション及びエンボス加工により製造されていた例えば従来の塩化ビニル製の化粧材の製造ライン等に適用しやすいという利点がある。
着色熱可塑性樹脂層4として厚さ70μmのポリエチレンフィルム(リケンテクノス(株)製 「FZ13317」)を使用し、その片面にグラビアインキ(東洋インキ製造(株)製「ラミスター」)で木目印刷をグラビア印刷機により印刷して絵柄模様層4とした。その後、印刷を施した面とは逆の面にシリカ粉末を含有する2液ウレタン系プライマー樹脂を乾燥後の厚みが1μmとなるようにグラビア塗工した。
前記着色熱可塑性樹脂層4の絵柄模様層3を設けた面上から2液ウレタン樹脂接着剤(東洋モートン(株)製「TM−593」)を乾燥後の塗布量が10g/mとなるよう塗工して接着剤層2とした。さらにアイオノマー樹脂層1として厚さ250μmのシート状のハイミラン(三井・デュポンケミカル(株)製「1061」)を貼り合わせ、厚さ320μmとなる化粧シートを得た。
木質系基材5として厚み12mmのラワン合板を用い、この表面に接着剤として2液水性エマルジョン接着剤(中央理化工業(株)製「リカボンド」(BA−10/BA−11B=100:2.5))をウェット状態で100g/mに塗工したあと、上記の化粧シートを貼り合わせ24時間養生し、本発明の床用化粧材を得た。
着色熱可塑性樹脂層4として厚さ150μmのポリブチレンテレフタレートフィルムを使用した点以外は、実施例1と同様にして、床用化粧材を得た。
<比較例1>
アイオノマー樹脂層に厚さ25μmのシート状ハイミランを使用した点以外は、上記実施例1と同様にして、床用化粧材を得た。
<比較例2>
アイオノマー樹脂層に厚さ500μmのシート状ハイミランを使用した点以外は、上記実施例1と同様にして、床用化粧材を得た。
<性能評価>
JIS 5400による鉛筆硬度試験に準じて、上記各床材サンプル表面に所定の鉛筆(4B〜3H)を使用し、1kgの荷重をかけつつ引っ掻き、サンプル表面に傷がつき始めた鉛筆硬度を測定した。また、ホフマンスクラッチ試験として、ホフマンスクラッチテスターで上記床材サンプルの表面に200〜2000gの荷重をかけつつ引っ掻き、傷がつき始めた荷重を測定した。結果を表1に示す。
Figure 2010023432
本発明の床用化粧材は、特に、耐衝撃性、耐キャスター性、耐水性、生産性に優れた床用化粧材として住宅、店舗、事務書、体育館などで利用可能である。
本発明の床用化粧材の一実施例の断面の構造を示す説明図である。
符号の説明
1…アイオノマー樹脂層
2…接着剤層
3…絵柄模様層
4…着色熱可塑性樹脂層
5…木質系基材

Claims (2)

  1. 木質系基材上に化粧シートを積層してなる床用化粧材において、少なくても木質系基材の側から、着色熱可塑性樹脂層、絵柄模様層、アイオノマー樹脂層を順に設けたことを特徴とする床用化粧材。
  2. 前記アイオノマー系樹脂層が50〜400μmであることを特徴とする請求項1記載の床用化粧材。
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