JP2010020491A - アダプタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】単位量のユーティリティが下流側に供給される毎に、積算量表示部12に供給表示線13が現れる構成のメータ10に取り付け可能に構成され、積算量表示部12に表示される供給表示線13を検出する光センサ部21と、光センサ部21により供給表示線13が検出される毎に、パルス信号を生成するパルス生成部22と、パルス生成部22で生成されたパルス信号に基づいて、メータ10の下流側で使用されるユーティリティ使用機器を判別する機器判別部23とを備えた。
【選択図】図1
Description
このガスメータでは、ガス使用量が所定量増加した場合に、この増加量と登録された特定のガス機器のガス使用量とを比較することで、特定のガス使用機器が使用されているものと判断することができ、当該所定量増加したガス使用量を積算し当該特定のガス使用機器の使用特性に合わせたサービス料金を適用できるとされる。
このメータでは、信号処理部におけるパルス間隔計測部で計測されたパルス間隔が所定の閾値以下の場合、単位時間当たりに基準流量以上のユーティリティが使用されていると判定し、当該基準流量を特定のユーティリティ使用機器を使用した際の単位時間当たりのユーティリティ使用量を超えるように設定しておくことにより、パルス間隔から特定のユーティリティ使用機器の使用量を推定できるとされる。
したがって、本特徴構成によれば、アダプタは、上記メータの積算量表示部の所定位置に表示される供給表示線を光センサ部により検出し、この供給表示線が検出される毎にパルス生成部でパルス信号を生成し、当該パルス信号に基づいてメータの下流側で使用されるユーティリティ使用機器を機器判別部で判別する構成であるので、例えば、既存のメータに、当該アダプタを取り付けるだけでユーティリティ使用機器を判別する機能を簡便に付加することができ、メータ(メータ自体やその内部構造など)を改変することなくそのまま利用して、コストの上昇を防止することができる。なお、同様に、新品のメータに取り付けて、ユーティリティ使用機器を判別する機能を簡便に付加し、コストの上昇を防止することも可能である。
図1は、需要家1に設置されるガス使用機器(ユーティリティ使用機器の一例)2、当該ガス使用機器2の上流側に設置されるガスメータ(メータの一例)10、本願に係るアダプタ20の概略構成を示す概念図、図2は、ガスメータ10の複数の文字車(積算量表示部の一例)12の詳細を示す拡大図、図3は、時間領域におけるパルス信号の生成頻度である、時間とガス供給量との関係(直線の傾き)を示すグラフ図、図4は、本願に係るアダプタ20の動作を示すフロー図である。
なお、以下においては、ユーティリティを都市ガスGとし、ユーティリティ使用機器をガス使用機器2とし、メータをガスメータ10として説明するが、特にこの構成に限定されるわけではない。
ガス使用機器2は、需要家1に設置される都市ガスGを消費する機器であり、例えば、図1に示すように、コンロ2a、ファンヒータ2b、大型ファンヒータ2c、給湯暖房器2dが需要家1に設置される。都市ガスGは、ガス供給設備(図示せず)からガス使用機器2の上流側に設置されたガスメータ10を介して、各ガス使用機器2に供給される。
ガスメータ10は、図1に示すように、ガス使用機器2の上流側に設置され、ガス供給管3を介してガス使用機器2に供給される都市ガスGの供給量を計量可能な機器である。
ガスメータ10は、ガス供給量を計量する計量部11が公知の膜式流量計(図示せず)で構成され、当該計量部11で計量されたガス供給量の積算量を、当該積算量に応じて機械式に回転する複数の文字車12に表示できるように構成されている。具体的には、膜式流量計の計量室壁部に設けられた可動膜(図示せず)により一定ガス供給量毎に発生する往復動を回転運動に変換し、当該回転運動を上記複数の文字車12の回転に利用することにより、ガス供給量の積算量を複数の文字車12に表示可能に構成されている。
この複数の文字車12は、例えば、図1、図2に示すように、一回転することで0から9の数字を表示可能な7個の文字車12a〜12gからなっており、それぞれ積算量の1000m3、100m3、10m3、1m3、0.1m3、0.01m3、0.001m3の桁を示している。特に、最小桁である文字車12gには、例えば、数字が表示される箇所の右側付近に、回転方向に等間隔に設けられた供給表示線13が設けられており、この供給表示線13が所定位置を通過する時間間隔により、ガス供給量が判るように構成されている。すなわち、単位量の都市ガスGがガスメータ10の下流側に供給される毎に、所定位置を複数の供給表示線13が通過するように構成されている。なお、図2では、最小桁の文字車12gに設けられた供給表示線13の間隔は、2L(リットル)とされている。
本願に係るアダプタ20は、文字車12に表示された供給表示線13を検出する光センサ部21と、光センサ部21により供給表示線13が検出される毎に、パルス信号を生成するパルス生成部22と、パルス生成部22で生成されたパルス信号に基づいて、ガスメータ10の下流側で使用されるガス使用機器2を判別する機器判別部23と、複数種のガス使用機器2のそれぞれについて単位時間当たりのガス供給量に基づいて求まるパルス信号の生成頻度である基準生成頻度を記憶する記憶部24と、ガスメータ10の下流側に供給されたガス供給量に課金処理を行う課金処理部25と、課金処理された後の課金額を出力表示する出力表示部26とを備えて構成される。当該アダプタ20は、ガスメータ10の外形を形成する筐体14の形状に応じたステーやバンド等により当該ガスメータ10に簡易に取り付け可能に構成され、既存のガスメータ10の内部構造等を改変することなくそのままの状態のガスメータ10に取り付けることができる。
具体的には、時間領域におけるパルス信号の実生成頻度、すなわち、都市ガスGが供給された時間とガス供給量との関係を示す直線の傾きPを、パルス生成部22から単位時間当たりに受信した複数のパルス信号の数から算出する。そして、当該直線の傾きPと、後述する記憶部24に記憶されている複数種のガス使用機器2のそれぞれを使用した場合におけるパルス信号の生成頻度である基準生成頻度(都市ガスGが供給された時間とガス供給量との関係を示す直線の傾き)とを比較し、実生成頻度の直線の傾きPが、特定のガス使用機器2(割引対象としたいガス使用機器2、例えば、給湯暖房器2d)の基準生成頻度である直線の傾きと最も近い場合には、当該特定のガス使用機器2(例えば、給湯暖房器2d)が使用されていると判別するように構成されている(図3参照)。一方、実生成頻度の直線の傾きPが、特定のガス使用機器2以外のガス使用機器2(割引対象としないガス使用機器2、例えば、コンロ2a)の基準生成頻度である直線の傾きと最も近い場合には、当該特定のガス使用機器2以外のガス使用機器2(例えば、コンロ2a)が使用されていると判別するように構成されている。
また、機器判別部23は、パルス生成部22から単位時間当たりに受信したパルス信号の数をカウントすることができる計数部23aを備え、例えば、ガスメータ10の下流側でガス使用機器2が使用されている時間帯に受信したパルス数(第1パルス数)、及び特定のガス使用機器2が使用されていると判別された時間帯に受信したパルス数(第2パルス数)をカウントすることができるように構成されている。機器判別部23において、カウントされた第1パルス数及び第2パルス数は、後述する課金処理部25に出力される。
第1課金処理部25aは、機器判別部23の計数部23aから出力された第1パルス数及び第2パルス数を受信するように構成されている。第1パルス数は、ガス使用機器2(コンロ2a、ファンヒータ2b、大型ファンヒータ2c、給湯暖房器2dなど)が使用されている間に発信されたパルス信号であるため、この第1パルス数からこれらガス使用機器2が使用されていた時間帯、及びその時間帯におけるガス供給量S0を算出することができる。また、第2パルス数は、特定のガス使用機器2(給湯暖房器2d)が使用されている間に発信されたパルス信号であるため、この第2パルス数から当該特定のガス使用機器2が使用されていた時間帯、及びその時間帯におけるガス供給量S1を算出することができる。そして、式1に示すように、ガス供給量S0(ガス使用機器2に供給されたガス供給量の全体)から、ガス供給量S1(特定のガス使用機器2(給湯暖房器2d)が使用されていた時間帯に供給されたガス供給量)を減ずることにより、その他のガス使用機器2(コンロ2a、ファンヒータ2b、大型ファンヒータ2c)が使用されていた時間帯(特定のガス使用機器2(給湯暖房器2d)は使用されていない時間帯)に供給されたガス供給量S2を算出することができる。
〔式1〕S2=S0−S1
〔式2〕C=C1S1−C2S2
ここで、Cは、ガスメータ10の下流側に供給されたガス供給量に対する全課金額、C1は特定のガス使用機器2(暖房給湯器2d)が使用されていると判別された時間帯に対して適用される所定の割引比率(例えば、単位量あたりのガス供給量に対する課金額に0.8を乗じたもの)、C2は特定のガス使用機器2(暖房給湯器2d)が使用されていないと判別された時間帯に対して適用される所定の比率(例えば、単位量あたりのガス供給量に対する課金額に1.0を乗じたもの)である。
したがって、第1課金処理部25aは、式2に示すように、割引対象のガス使用機器2(給湯暖房器2d)が使用されていると判別された時間帯には、所定の割引比率C1を当該時間帯にガスメータ10の下流側へ供給されたガス供給量S1に乗じて課金処理を行い、割引対象のガス使用機器2が使用されていない(その他のガス使用機器2、例えばコンロ2aが使用されている)と判別された時間帯には、所定の比率C2を当該時間帯にガスメータ10の下流側へ供給されたガス供給量S2に乗じて課金処理を行い、これらを合算して全課金額Cを算出できるように構成されている。これにより、第1課金処理部25aでは、需要家1に割引対象のガス使用機器2(例えば、給湯暖房器2d)が設置され、使用されていることが判明した時間帯において、ガスメータ10の下流側である需要家1で使用されるガス使用機器2に供給されるガス供給量に対し、割引料金を適用することができる。
第1課金処理部25aにより課金処理を行った結果(例えば、全課金額C)は、後述する出力表示部26に出力される。
本願に係るアダプタ20を用いて、ガス使用機器2の判別、当該ガス使用機器2の判別結果に対応した課金処理を行う場合について以下に説明する。
そして、式1に基づいて、ガス供給量S0(ガス使用機器2に供給されたガス供給量の全体)から、ガス供給量S1(割引対象のガス使用機器2(給湯暖房器2d)が使用されていた時間帯に供給されたガス供給量)を減じ、その他のガス使用機器2(コンロ2a、ファンヒータ2b、大型ファンヒータ2c)が使用されていた時間帯に供給されたガス供給量S2を算出する。
そして、第1課金処理部25aにより全課金額Cは、液晶ディスプレイからなる出力表示部26に出力され、当該液晶ディスプレイに表示される。
また、需要家1に割引対象のガス使用機器2(例えば、給湯暖房器2d)が設置され、使用されていることが判明した時間帯に、ガスメータ10の下流側である需要家1で使用されるガス使用機器2に供給されるガス供給量に対し、割引料金を適用することができる。
(1)上記実施形態では、課金処理部25として、第1課金処理部25aを用いる構成としたが、ユーティリティの消費量の拡大や特定のユーティリティ使用機器の設置の普及を促進することができる課金処理を行う構成であれば、特に制限なく用いることができる。
例えば、課金処理部25としての第1課金処理部25aに替えて、或いはこれと共に、機器判別部23によるガス使用機器2の判別の結果、割引対象のガス使用機器2(例えば、給湯暖房器2d)が使用されていると判別された場合には、所定の割引比率(例えば、単位量あたりのガス供給量に対する課金額に0.8を乗じたもの)をガスメータ10の下流側へ供給されたガス供給量に乗じて課金処理を行う第2課金処理部25bにより構成することもできる。
これにより、第2課金処理部25bでは、需要家1に割引対象のガス使用機器2(例えば、給湯暖房器2d)が設置されていることが判明した場合に、その後にガスメータ10の下流側である需要家1で使用されるガス使用機器2に供給されるガス供給量に対し、割引料金を適用することができる。
例えば、カラーセンサやCCDカメラを用いて、複数の供給表示線13が所定位置を通過したことを認識し、パルス生成部22にパルス信号を生成させる構成とすることもできる。
2a: コンロ
2b: ファンヒータ
2c: 大型ファンヒータ
2d: 給湯暖房器
10: ガスメータ(メータ)
11: 計量部
12a〜12g:複数の文字車(積算量表示部)
13: 供給表示線
20: アダプタ
21a:光検出器(光センサ部)
22: パルス生成部
23: 機器判別部
23a:計数部
24: 記憶部
25a:第1課金処理部(課金処理部)
G: 都市ガス(ユーティリティ)
A: 焦点
P: パルス信号の実生成頻度(単位時間におけるガス供給量を示す直線の傾き)
Claims (6)
- ユーティリティ使用機器の上流側に設置され、前記ユーティリティ使用機器に供給されるユーティリティ供給量を計量する計量部と、当該計量されたユーティリティ供給量の積算量を表示する積算量表示部とを備え、単位量のユーティリティが下流側に供給される毎に、前記積算量表示部に供給表示線が現れる構成のメータに取り付け可能に構成され、
前記積算量表示部に表示される前記供給表示線を検出する光センサ部と、
前記光センサ部により前記供給表示線が検出される毎に、パルス信号を生成するパルス生成部と、
前記パルス生成部で生成されたパルス信号に基づいて、前記メータの下流側で使用されるユーティリティ使用機器を判別する機器判別部とを備えたアダプタ。 - 前記機器判別部が、時間領域における前記パルス信号の生成頻度に基づいて、前記メータの下流側で使用されるユーティリティ使用機器を判別する請求項1に記載のアダプタ。
- 複数種のユーティリティ使用機器のそれぞれについて、単位時間当たりのユーティリティ供給量に基づいて求まる前記パルス信号の生成頻度である基準生成頻度を記憶した記憶部を備え、
前記機器判別部が、時間領域における前記パルス信号の生成頻度に基づいて、前記メータの下流側で使用されるユーティリティ使用機器を判別するにあたり、当該ユーティリティ使用機器の使用により生成された実際のパルス信号の生成頻度である実生成頻度と、前記基準生成頻度とを比較し、前記実生成頻度に最も近い前記基準生成頻度に対応するユーティリティ使用機器を、前記メータの下流側で使用されるユーティリティ使用機器とする請求項2に記載のアダプタ。 - 前記メータが前記ユーティリティ使用機器としてのガス使用機器に供給されるガス供給量を計量するガスメータであり、
前記積算量表示部が前記ガスメータの前面に前記ガス供給量の積算量を表示する複数の文字車であり、
前記光センサ部が前記複数の文字車の最小桁にある前記供給表示線を検出する請求項1から3の何れか一項に記載のアダプタ。 - 前記機器判別部によるユーティリティ使用機器の判別の結果、
割引対象の前記ユーティリティ使用機器が使用されていると判別された時間帯には、所定の割引比率を当該時間帯に前記メータの下流側へ供給されたユーティリティ供給量に乗じて課金処理を行い、
前記割引対象のユーティリティ使用機器が使用されていないと判別された時間帯には、所定の比率を当該時間帯に前記メータの下流側へ供給されたユーティリティ供給量に乗じて課金処理を行う第1課金処理部を備えた請求項1から4の何れか一項に記載のアダプタ。 - 前記機器判別部によるユーティリティ使用機器の判別の結果、
割引対象の前記ユーティリティ使用機器が使用されていると判別された場合には、所定の割引比率を前記メータの下流側へ供給されたユーティリティ供給量に乗じて課金処理を行う第2課金処理部を備えた請求項1から4の何れか一項に記載のアダプタ。
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