JP2004020228A - 流量計測システムおよび流量計測装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】時間帯毎の流体の使用量を正確に計測することができる流量計測システムおよび流量計測装置を提供する。
【解決手段】ガスメータ1は需要家におけるガスの使用量を1日内であらかじめ設定されている特定の時間帯ごとに区分して積算するとともに各時間帯毎の積算値を記憶部16に保持する。検針センタ3は複数台のガスメータ1とデータ通信が可能であって、各ガスメータ1において保持している時間帯別の積算値を取得するとともに各ガスメータ1に対応付けて蓄積する。
【選択図】 図1
【解決手段】ガスメータ1は需要家におけるガスの使用量を1日内であらかじめ設定されている特定の時間帯ごとに区分して積算するとともに各時間帯毎の積算値を記憶部16に保持する。検針センタ3は複数台のガスメータ1とデータ通信が可能であって、各ガスメータ1において保持している時間帯別の積算値を取得するとともに各ガスメータ1に対応付けて蓄積する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、都市ガスや水道のように需要家での流体の使用量を監視する流量計測システムおよび各需要家における流体の使用量を計測するために用いる流量計測装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、都市ガスや水道のように供給者から需要家に供給される流体の使用量を計測するためにガスメータや水道メータのような流量計測装置が用いられている。以下では、流量計測装置としてガスメータを例にして説明する。
【0003】
一般に需要家でのガスの使用量は深夜には昼間よりも少ないから、供給者にとっては深夜におけるガスの需要を伸ばすことができると需要の増加によって増益になる。そこで、供給者と需要家との間で一般的なガス使用契約とは別に深夜におけるガスの使用に対しては単価を引き下げた契約を行うことによってガスの需要を増加させることが提案されている。つまり、深夜においては昼間よりも低額でガスを供給することにより、深夜における需要を増加させることが考えられている。
【0004】
供給者と需要家との間で上述のような契約を行っているとすれば、需要家におけるガスの使用量を昼間と深夜とで区別することが必要である。したがって、この種の契約を行う場合には、昼間の使用量と深夜の使用量とを各別のガスメータで計測しているのが現状である。つまり、昼間用のガスメータと深夜用のガスメータとにそれぞれ時計を設けておき、時間帯毎に各別のガスメータを用いるのである。このように時間帯別に複数台のガスメータを設置すると費用がかさむことになる。
【0005】
そこで、図3に示すように、ガスメータ1に補助ユニット2を付設した構成が提案されている。補助ユニット2は時刻を計時する時計部21を備え、ガスメータ1により計測されたガスの使用量を時計部21により計時されている時刻に基づいて時間帯別に振り分けて積算するとともに時間帯別の記憶領域を設けた記憶部22に格納する制御部20を備える。ここに、記憶部22において時間帯別に設けた記憶領域に格納される値は、日毎の同時間帯におけるガスの使用量を積算した値になる。補助ユニット2には記憶部22に格納されたガスの使用量を表示可能な表示部23と、ガスメータ1とのインタフェースとなる信号入力部24も設けられる。さらに、補助ユニット2は内部回路への電源を供給する電源部25も備える。
【0006】
ガスメータ1は一般的な構成であって、ガスの供給路を通過するガスの流量を積算する計量部11と、計量部11で求めた流量の積算値を表示する表示部12とを備え、さらに補助ユニット2を接続するために単位流量信号出力部13を設けてある。単位流量信号出力部13は、計量部11で求めた流量を積算した値が単位流量(たとえば1m3 )に達するたびに1パルスの単位流量信号を出力する回路であって、補助ユニット2では時計部21で計時されている時間帯ごとの単位流量信号を積算することによって時間帯毎の使用量を求めることができるのである。
【0007】
上述のように、ガスメータ1に補助ユニット2を付加することによって時間帯別にガスの使用量を記憶部22に格納することによって、昼間と深夜とのような2種類について時間帯毎のガスの使用量を求めることができるだけではなく、3種類以上の時間帯について各別にガスの使用量を求めることも可能になる。この構成を採用すれば、時間帯別の複数個のガスメータを設ける場合に比較すると費用を低減することができる上に、3種類以上の時間帯について時間帯別のガスの使用量を計測することが可能になる。
【0008】
しかしながら、ガスメータ1とは別体である補助ユニット2を設けて、ガスメータ1から出力される単位流量信号を補助ユニット2に入力しているから、耐ノイズ性を確保するためにはガスメータ1から出力される単位流量信号の信号レベルを比較的高くすることが要求される。その結果、単位流量信号を発生させるのに要する電力が比較的大きくなるという問題が生じる。また、上述の例では単位流量信号を発生させる単位流量を1m3 に設定しているが、一般需要家ではガスの使用量は月間で30〜100m3 程度であるから月間でも単位流量信号は30〜100パルス程度であり、1日当たりでは1〜3パルスになるから、時間帯毎の使用量を区別するためには分解能が不十分である。単位流量信号の1パルスに対応付ける単位流量を小さく設定すれば、時間帯毎のガスの使用量を正確に計測することができると考えられるが、ガスメータ1から補助ユニット2への単位流量信号の発生回数が増加し消費電力が増加するから、この構成は採用することができない。ガスメータ1や補助ユニット2の電源には一般にリチウム電池が用いられており、ガスメータ1または補助ユニット2における消費電力が増加すれば、電源としてのリチウム電池の寿命が短くなるという問題が生じる。
【0009】
さらに、上述した構成では、補助ユニット2がガスメータ1に付設されているものであるから、ガスメータ1の設置場所まで検針員が出向いて表示部12,23の内容を目視によって確認しなければならない。つまり、検針員が目視によって表示部12,23の内容を確認するから検針員への人件費が発生する。
【0010】
一方、検針員による表示部12,23の確認作業を不要にする構成としては、図4に示すように、ガスメータ1との間で通信が可能な検針センタ3を設け、検針センタ3で時間帯別の使用量を監視する構成も考えられている。図4に示す構成では、計量部11と表示部12とを備えたガスメータ1にデータ伝送を可能とする通信機能部19を付加し、検針センタ3に対して計量部11で計測した流量の積算値(以下では、「検針値」という)をデータとして伝送可能としたものである。ここに、検針値はたとえば1L(L:リットル)を最小単位としている。
【0011】
検針センタ3はガスメータ1に設けた通信機能部19との間でデータ通信が可能な通信機能部31を備え、計量部11から得られた検針値を通信機能部31を通してガスメータ1から受信する。検針センタ3においてガスメータ1から受信した流量は、マイコンにより構成された制御部30に入力される。制御部30には時刻を計時する時計部32が付設され、制御部30では規定の時間帯の開始時刻と終了時刻とにおいてガスメータ1から検針値を取得する。制御部30に設けた演算部33では、時間帯の終了時刻において求めた積算値から時間帯の開始時刻において求めた積算値を減算し、この値は当該時間帯におけるガスの使用量として記憶部34の該当する記憶領域に格納される。ここに、記憶部34において時間帯別に設けた各記憶領域には、日毎の同時間帯でのガスの使用量を積算した値が格納される。上述のように、ガスメータ1から検針センタ3に伝送される検針値は、たとえば1Lを最小単位にしているから、補助ユニット2を設ける場合に比較すると最小単位を小さくすることができる上に、ガスメータ1と検針センタ3との間でデータ通信を行うことによって検針値を取得するから検針員が不要であって人件費の節約になる。なお、検針センタ3には内部回路への電源を供給する電源部35が設けられる。
【0012】
いま、図4に示す構成例において、時間帯として6:00〜10:00、13:00〜17:00、19:00〜22:00の3種類の時間帯P(P:1〜3)を設定し、時刻Tにおける検針値をX_Tという形式で記述し、演算部33において時間帯Pごとに求める差分をZ_Pと表し、さらに時間帯Pに対応する記憶部34に格納されている積算値をY_Pと表すものとする。各差分Z_Pと各検針値との関係は以下のようになる。
Z_1=X_10:00−X_6:00
Z_2=X_17:00−X_13:00
Z_3=X_22:00−X_19:00
また、各積算値Y_Pと各差分Z_Pとの関係は以下のようになる。
Y_1=Y_1+Z_1
Y_2=Y_2+Z_2
Y_3=Y_3+Z_3
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、図4に示す構成を採用すると、補助ユニット2を設ける場合に比較して検針値の最小単位を小さくすることが可能になり、しかも検針員が不要になるものの、ガスメータ1で発生するデータを検針センタ3に伝送するために、各時間帯の開始時刻と終了時刻とにおいてガスメータ1と検針センタ3との間で通信しなければならないから、通信に要する電力消費が生じ、電池を電源とするガスメータ1においては消費電力が増加する上に、通信に伴う別途の費用が発生することになる。つまり、電池交換の費用と通信費用とが発生するから、特定の時間帯に他の時間帯よりも単価を引き下げるような契約を行う場合には、値引率を大きくとることができないという不都合が生じる。また、この種の構成では検針センタ3は複数個のガスメータ1との間で通信するから、設定した時間帯の開始時刻と終了時刻とにおいてガスメータ1から検針値を得ようとすると、複数個のガスメータ1から同時に検針値を取得しなければならないが、現実的には検針センタ3が多数台のガスメータ1と同時に通信を行うことは不可能であるから、各ガスメータ1との間で通信を順次行うことになる。この場合、ガスメータ1ごとに異なる時刻の検針値を取得したことになり、ガスメータ1ごとにガスの使用量を求めた時間帯がずれるから公平性を欠くことになる。さらにまた、ガスメータ1が検針センタ3に伝送する検針値は時々刻々変化するから、ガスメータ1が検針センタ3との通信に失敗したときには、規定された時刻とは異なる時刻の検針値を伝送することになり、時間帯別の正確な使用量を求めることができなくなるという問題もある。
【0014】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、時間帯毎の流体の使用量を正確に計測することができる流量計測システムおよび流量計測装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、規定の流路における流体の通過量を1日内であらかじめ設定されている特定の時間帯ごとに区分して積算し、各時間帯毎の積算値を保持する複数台の流量計測装置と、複数台の流量計測装置との間でデータ伝送が可能であって各流量計測装置の記憶手段に記憶されている各時間帯毎の積算値を入力データとして取得するとともに各流量計測装置に入力データを対応付けて蓄積するデータ収集装置とを備えることを特徴とする。
【0016】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記データ収集装置が前記流量計測装置に入力データの伝送を要求したときに前記記憶手段に保持された前記積算値が前記データ収集装置に転送されることを特徴とする。
【0017】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記流量計測装置は前記記憶手段に保持された前記積算値を前記データ収集装置に定期的に転送することを特徴とする。
【0018】
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3の発明において、規定の積算期間における流体の総通過量に応じた料金を課金する流量計測システムであって、前記データ収集装置には、前記積算期間における前記積算値に前記時間帯別の閾値および係数が設定されるとともに、前記流量計測装置から収集した前記時間帯別の前記積算値のうちのいずれかが前記閾値以上であるときに前記総通過量に対する料金を基準料金に対して増減させるように前記総通過量と前記係数とを用いた規定の演算によって前記料金を求める課金処理部を備えることを特徴とする。
【0019】
請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記課金処理部では前記総通過量に対する料金が基準料金よりも減額になるときには減額分の料金に対応する点数を発行するとともに、前記積算期間ごとに発行した点数の累積値を求めることを特徴とする。
【0020】
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の流量計測システムに用いる流量計測装置であって、規定の流路における流体の通過量を計量する計量手段と、現在日時を計時する計時手段と、流体の通過量を1日内であらかじめ設定されている特定の時間帯ごとに区分して積算し、各時間帯毎の積算値を保持する記憶手段と、計時手段により計時されている現在時刻が前記時間帯の範囲内であるときに記憶手段に流体の通過量を記憶させる制御手段と、前記記憶手段が保持する前記積算値を前記データ収集装置に転送する通信手段とを備えることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
本実施形態では、図2に示すように、都市ガスの需要家(つまり、流体の使用者)に流量計測装置としてのガスメータ1を設置し、ガスメータ1とデータ通信が可能なデータ収集装置としての検針センタ3においてガスの使用量を管理するとともにガスの使用量に応じた課金を行うことができるようにした流量計測システムを例示する。
【0022】
ガスメータ1は、図1に示すように、ガスの流路を通過する流体の流量を検出するとともに流量の積算値が規定値になるたびに1パルスの流量信号を出力する計量部11と、計量部11によりから出力された流量信号を計数し計数値を表示する表示部12とを備える。また、ガスメータ1には計量部11から出力される1パルスの計量信号に相当するガスの通過量が規定値に達すると1パルスの単位流量信号を出力する単位流量信号出力部13を備える。計量部11、表示部12、単位流量信号出力部13を備える構成は図3に示した従来構成と同様であるが、単位流量信号出力部13は単位流量信号を発生させる積算値を従来構成よりも小さく設定してある。計量部11および単位流量信号出力部13により計量手段が構成される。
【0023】
単位流量信号出力部13から出力される単位流量信号は信号入力部14を介して制御部(制御手段)10に入力される。制御部10はマイコンにより構成され、信号入力部14は制御部10に対して単位流量信号を入力するためのインタフェースとして機能する。制御部10には現在日時を計時する時計部(計時手段)15が接続され、制御部10では時計部15により計時されている時刻をあらかじめ設定されている1日のうちの時間帯と比較することにより時間帯別にガスの使用量を仕分ける。つまり、制御部10に内蔵したメモリからなる記憶部(記憶手段)16に時間帯別の記憶領域が設けられ、時計部15で計時している時刻に応じて使用する記憶領域が択一的に選択される。また、時間帯別の記憶領域とは別に記憶部16にはガスの総使用量を格納する記憶領域および時間帯を設定する領域も設けられる。制御部10では単位流量信号が発生すると、選択されている記憶領域に格納されている値を1だけ増加させる。つまり、各記憶領域に格納されている値はそれぞれ対応する時間帯の単位流量信号の累積積算値になる。ただし、記憶部16における時間帯別の記憶領域は、1ヶ月単位のような規定の積算期間ごとに区分することもできる。この場合、記憶部16には積算期間ごとに時間帯別の積算値(ガスの使用量)が格納されることになる。
【0024】
記憶部16に格納された各時間帯ごとのガスの使用量は表示部12に表示させることができる。表示部12にはガスの総使用量と時間帯ごとのガスの使用量とを表示することができる。これらの内容は表示部12に1画面で一括して表示してもよいが、画面を切り換えて順に表示するのが望ましい。このように画面を切り換えて用いることにより、時間帯の個数にかかわらず表示部12の表示領域を無駄なく利用することができる。たとえば、最大で3個の時間帯を区別するとすれば表示部12には総使用量の表示領域と合わせて4個の表示領域が必要であり、契約によって時間帯は1種類のみ用いるとすれば、残り2個の表示領域は余剰として無駄になるが、画面を切り換えて使用することにより、表示部12の画面面積を小さくすることができる。ただし、ガスの使用量を時間帯に対応付ける必要があるから、表示部12の画面内にはガスの使用量とともに時間帯を表示する。また、表示部12は従来どおりの総使用量表示のみとし、時間帯毎のガス使用量を専用に表示する表示部を別途設ける構成とすることもできる。この場合、記憶部16に格納されているデータは、通信部17を経由して表示部に転送されることになる。この構成の場合は、時間帯別データ測定の非対象者と対象者のメータを共通とすることができ、対象者のみに専用の表示部を設けることが可能になるため、メータ設置後に非対象者から対象者に変更になった場合でも、メータを交換することなく表示部の追加設置のみで対応することが可能となる。
【0025】
ガスメータ1には、記憶部16に格納されている内容をデータとして検針センタ3との間で通信するために通信部(通信手段)17が設けられ、さらに内部回路に電源を供給する電源部18も設けられる。電源部18には通常はリチウム電池のような電池電源を用いる。
【0026】
ガスメータ1が上述の構成を有していることによって、ガスメータ1とは別体の補助ユニット2(図3参照)を設ける必要がないから、従来構成に比較すると、単位流量信号出力部13と制御部10との間の信号経路が従来構成よりも短縮され、結果的に耐ノイズ性が高くなる。換言すると、単位流量信号出力部13の出力レベルを従来構成よりも低減させて電力消費を抑制することができる。その結果、従来構成と同程度の電力消費を許容すれば、単位流量信号出力部13において設定する単位流量を従来構成よりも小さくすることができ、時間帯毎のガスの使用量について精度を高めることができる。
【0027】
また、時間帯別のガスの使用量は、各ガスメータ1において計量されるとともに記憶部16における対応する各記憶領域に格納されるから、記憶部16の各記憶領域においては時計部15の精度の範囲で正確に計測された時間帯におけるガスの使用量を記憶することになり、図4に示した従来構成のように、ガスの使用量を求めた時間帯に必然的にずれが生じるという事態を避けることができる。つまり、時間帯ごとのガスの使用量を正確に計量することができる。このようにして記憶部16にガスの使用量が一旦格納されると、ガスの使用量が次に更新されるまでの間にはガスの使用量に変化が生じないから、検針センタ3ではガスの使用量が次に更新されるまでの間に記憶部16の内容を取得すれば各時間帯別のガスの正確な使用量を取得することができる。さらに、記憶部16の記憶内容を一括して伝送することが可能であるから、通信に伴う費用が従来構成よりも低減する上に、通信に伴って発生する電力消費が従来構成よりも低減する。
【0028】
なお、記憶部16としては、記憶内容を保持する際の電力消費の発生を抑制するために、EEPROMのような不揮発性メモリを用いる。また、記憶部16の各記憶領域に対応する時間帯は、ガスメータ1の外部から通信部17を通して任意に設定することができる。つまり、各ガスメータ1に設定する時間帯については検針センタ3から需要家との契約内容に応じて適宜に設定することができる。さらに、時計部15の時刻合わせは時間帯を正確に区分するためには重要であるから、検針センタ3から適宜のタイミングで時刻合わせを行うのが望ましい。
【0029】
ところで、検針センタ3には、図2に示すように、ガスメータ1からのガスの総使用量および時間帯別のガスの使用量を収集するデータ収集部36が設けられる。データ収集部36は通信部37を介してガスメータ1に設けた通信部17と接続され、ガスメータ1との間でのデータ通信が可能になっている。ここに、両通信部17,37の間の伝送路Lnはどのような形態でもよく、たとえば公衆網あるいはインタネットのようなネットワークを利用する。すなわち、本実施形態では検針センタ3はコンピュータ装置を用いたネットワークサーバにより構成される。検針センタ3がガスメータ1の記憶部16の記憶内容を収集する際には、検針センタ3からガスメータ1に対して記憶部16の内容を転送するように要求するのであって、上述のように記憶部16にガスの使用量を格納していることによって検針センタ3は適宜のタイミングでガスの使用量の転送を要求することができる。また、ガスメータ1の記憶部16の記憶内容をガスメータ1から検針センタ3に対して定期的に転送するように、ガスメータ1の制御部10を構成してもよい。この場合、伝送路Lnのトラフィックの増加を招かないように各ガスメータ1ごとに転送のタイミングをずらしておくのが望ましい。
【0030】
需要家に設置したガスメータ1からデータ収集部36が収集したデータは、各種の目的に利用することが可能であるが、本実施形態ではガスの利用者に対する課金に利用する例について説明する。すなわち、検針センタ3には課金処理部38も設けられる。本実施形態の課金処理部38では、指定された時間帯における需要家でのガスの使用量が比較的多いときに、ガスの使用量に応じたサービスポイント(すなわち、点数)を与える例を示す。課金処理部38では、表1に示すように、ガスを使用した時間帯に応じてガスの使用量に対する閾値と係数とが設定されており、指定された時間帯におけるガスの月間の使用量(すなわち、時間帯別の積算値)が各係数に対応して設定された閾値以上になると、対応する係数をガスの月間の総使用量(すなわち、総通過量)に乗じた値をサービスポイントとしてガスの利用者に提供する。
【0031】
【表1】
【0032】
たとえば、表1では指定した時間帯として1日に3個の時間帯(時間帯1、時間帯2、時間帯3)が設定されており、係数が1.5である種類1については、ガスの使用量が時間帯1で5m3 以上になるか、時間帯2で5m3 以上になるか、時間帯3で20m3 以上になるかのいずれか1つの条件が満たされると、月間の総使用量に対して係数1.5を乗じたサービスポイントが提供されるようになっている。いま、各需要家において月間のガスの総使用量および指定された時間帯での月間のガスの使用量が表2の内容であるものとする。
【0033】
【表2】
【0034】
つまり、需要家A、Bにおける月間のガスの総使用量がそれぞれ80m3 、100m3 であり、各時間帯(時間帯1、時間帯2、時間帯3)における月間のガスの使用量がそれぞれ(10m3 、5m3 、15m3 )、(30m3 、35m3 、25m3 )であるとすれば、需要家Aにおいては時間帯2において係数1.5が適用され、需要家Bにおいては表1の範囲では時間帯1、時間帯2において係数1.1の適用される。したがって、需要家Aに対しては80×1.5=120ポイント、需要家Bに対しては100×1.1=110ポイントのサービスポイントが提供される。
【0035】
サービスポイントの演算は課金処理部38において行われ、課金処理部38において発行する請求書には、月間のガスの総使用量および月間のガスの時間帯別の使用量とともにサービスポイントが提示される。サービスポイントの利用についてはガスの利用者が指定することが可能であり、翌月以降のガス料金の一部にサービスポイントを用いるなど、サービスポイントによって所定の特典を得ることができる。また、サービスポイントは使用しなければ累積される。サービスポイントの利用方法はとくに制限がないが、上述のように課金するガス料金の一部として充当するほか、累積したサービスポイントが所定の基準値に達したときに物品と交換したり適宜のサービスを提供するなどの特典を与えることができる。要するに、サービスポイントは月間のガスの総使用量に対して課金する標準料金に対して減額を行ったことに相当する。
【0036】
上述の例ではサービスポイントを発行する例を示したが、同様の処理によって料金に反映させることも可能である。たとえば、指定した時間帯における月間のガスの使用量が設定値以上になると料金を標準料金に対して増減(割引または割増)させることも可能である。
【0037】
なお、上述した例ではデータ収集装置として検針センタ3を例示したが、流量計測装置としてのガスメータ1の通信部17において無線通信を可能としている場合や、通信部17に信号線を着脱自在に接続するためのコネクタを設けるようにすれば、可搬型のコンピュータ装置をデータ収集装置として持ち運び、ガスメータ1の設置場所付近でデータ通信を行うようにすることも可能である。
【0038】
【発明の効果】
請求項1の発明は、規定の流路における流体の通過量を1日内であらかじめ設定されている特定の時間帯ごとに区分して積算し、各時間帯毎の積算値を保持する複数台の流量計測装置と、複数台の流量計測装置との間でデータ伝送が可能であって各流量計測装置の記憶手段に記憶されている各時間帯毎の積算値を入力データとして取得するとともに各流量計測装置に入力データを対応付けて蓄積するデータ収集装置とを備えるものであり、流量計測装置において特定の時間帯ごとの積算値を保持しているから、積算値を累積値として保持したり1ヶ月単位のような規定の積算期間毎の積算値として保持したりすることができ、データ収集装置では流量計測装置に保持されている積算値を取得すれば、流体の時間帯毎の正確な使用量を得ることができる。しかも、流量計測装置とデータ収集装置の間でデータ伝送が可能であるから、データ収集装置を流量計測装置の遠方に設置することが可能であり、この場合には検針員が不要になる。
【0039】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記データ収集装置が前記流量計測装置に入力データの伝送を要求したときに前記記憶手段に保持された前記積算値が前記データ収集装置に転送されるものであり、流量計測装置からデータ収集装置に定期的にデータ伝送を行う必要がなく、データ収集装置からの要求があるときに流量計測装置からデータ収集装置にデータを転送すればよく、しかもデータ収集装置では適宜のタイミングで入力データを収集すればよいから、データ伝送を行う伝送路のトラフィックの増加がなく、結果的に流量計測装置からデータ収集装置へのデータ伝送の失敗の可能性が少なくなって流量計測装置での電力消費を抑制することができる。
【0040】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記流量計測装置は前記記憶手段に保持された前記積算値を前記データ収集装置に定期的に転送するので、データ収集装置から要求されることなく適宜のタイミングで入力データをデータ収集装置に転送することができる。ここで、流量計測装置から積算値を転送するタイミングを各流量計測装置で適宜にずらしておけば、データ伝送を行う伝送路のトラフィックの増加を抑制でき、結果的に流量計測装置からデータ収集装置へのデータ伝送の失敗の可能性が少なくなって流量計測装置での電力消費を抑制することができる。
【0041】
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3の発明において、規定の積算期間における流体の総通過量に応じた料金を課金する流量計測システムであって、前記データ収集装置には、前記積算期間における前記積算値に前記時間帯別の閾値および係数が設定されるとともに、前記流量計測装置から収集した前記時間帯別の前記積算値のうちのいずれかが前記閾値以上であるときに前記総通過量に対する料金を基準料金に対して増減させるように前記総通過量と前記係数とを用いた規定の演算によって前記料金を求める課金処理部を備えるものであり、データ収集装置において時間帯別の積算値を料金に反映させることができる。
【0042】
請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記課金処理部では前記総通過量に対する料金が基準料金よりも減額になるときには減額分の料金に対応する点数を発行するとともに、前記積算期間ごとに発行した点数の累積値を求めるものであり、積算期間ごとの点数の累積値に対応したサービスを提供することが可能になる。
【0043】
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の流量計測システムに用いる流量計測装置であって、規定の流路における流体の通過量を計量する計量手段と、現在日時を計時する計時手段と、流体の通過量を1日内であらかじめ設定されている特定の時間帯ごとに区分して積算し、各時間帯毎の積算値を保持する記憶手段と、計時手段により計時されている現在時刻が前記時間帯の範囲内であるときに記憶手段に流体の通過量を記憶させる制御手段と、前記記憶手段が保持する前記積算値を前記データ収集装置に転送する通信手段とを備えるものであり、特定の時間帯ごとの積算値を記憶手段に保持しているから、適宜のタイミングで積算値を読み出すことができ、データ収集装置へのデータ伝送のタイミングによらずに正確な積算値をデータ収集装置に転送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】同上の概略構成を示すブロック図である。
【図3】従来構成を示すブロック図である。
【図4】他の従来構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ガスメータ(流量計測装置)
2 補助ユニット
3 検針センタ(データ収集装置)
10 制御部
11 計量部
12 表示部
13 単位流量信号出力部
14 信号入力部
15 時計部(計時手段)
16 記憶部(記憶手段)
17 通信部(通信手段)
18 電源部
38 課金処理部
【発明の属する技術分野】
本発明は、都市ガスや水道のように需要家での流体の使用量を監視する流量計測システムおよび各需要家における流体の使用量を計測するために用いる流量計測装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、都市ガスや水道のように供給者から需要家に供給される流体の使用量を計測するためにガスメータや水道メータのような流量計測装置が用いられている。以下では、流量計測装置としてガスメータを例にして説明する。
【0003】
一般に需要家でのガスの使用量は深夜には昼間よりも少ないから、供給者にとっては深夜におけるガスの需要を伸ばすことができると需要の増加によって増益になる。そこで、供給者と需要家との間で一般的なガス使用契約とは別に深夜におけるガスの使用に対しては単価を引き下げた契約を行うことによってガスの需要を増加させることが提案されている。つまり、深夜においては昼間よりも低額でガスを供給することにより、深夜における需要を増加させることが考えられている。
【0004】
供給者と需要家との間で上述のような契約を行っているとすれば、需要家におけるガスの使用量を昼間と深夜とで区別することが必要である。したがって、この種の契約を行う場合には、昼間の使用量と深夜の使用量とを各別のガスメータで計測しているのが現状である。つまり、昼間用のガスメータと深夜用のガスメータとにそれぞれ時計を設けておき、時間帯毎に各別のガスメータを用いるのである。このように時間帯別に複数台のガスメータを設置すると費用がかさむことになる。
【0005】
そこで、図3に示すように、ガスメータ1に補助ユニット2を付設した構成が提案されている。補助ユニット2は時刻を計時する時計部21を備え、ガスメータ1により計測されたガスの使用量を時計部21により計時されている時刻に基づいて時間帯別に振り分けて積算するとともに時間帯別の記憶領域を設けた記憶部22に格納する制御部20を備える。ここに、記憶部22において時間帯別に設けた記憶領域に格納される値は、日毎の同時間帯におけるガスの使用量を積算した値になる。補助ユニット2には記憶部22に格納されたガスの使用量を表示可能な表示部23と、ガスメータ1とのインタフェースとなる信号入力部24も設けられる。さらに、補助ユニット2は内部回路への電源を供給する電源部25も備える。
【0006】
ガスメータ1は一般的な構成であって、ガスの供給路を通過するガスの流量を積算する計量部11と、計量部11で求めた流量の積算値を表示する表示部12とを備え、さらに補助ユニット2を接続するために単位流量信号出力部13を設けてある。単位流量信号出力部13は、計量部11で求めた流量を積算した値が単位流量(たとえば1m3 )に達するたびに1パルスの単位流量信号を出力する回路であって、補助ユニット2では時計部21で計時されている時間帯ごとの単位流量信号を積算することによって時間帯毎の使用量を求めることができるのである。
【0007】
上述のように、ガスメータ1に補助ユニット2を付加することによって時間帯別にガスの使用量を記憶部22に格納することによって、昼間と深夜とのような2種類について時間帯毎のガスの使用量を求めることができるだけではなく、3種類以上の時間帯について各別にガスの使用量を求めることも可能になる。この構成を採用すれば、時間帯別の複数個のガスメータを設ける場合に比較すると費用を低減することができる上に、3種類以上の時間帯について時間帯別のガスの使用量を計測することが可能になる。
【0008】
しかしながら、ガスメータ1とは別体である補助ユニット2を設けて、ガスメータ1から出力される単位流量信号を補助ユニット2に入力しているから、耐ノイズ性を確保するためにはガスメータ1から出力される単位流量信号の信号レベルを比較的高くすることが要求される。その結果、単位流量信号を発生させるのに要する電力が比較的大きくなるという問題が生じる。また、上述の例では単位流量信号を発生させる単位流量を1m3 に設定しているが、一般需要家ではガスの使用量は月間で30〜100m3 程度であるから月間でも単位流量信号は30〜100パルス程度であり、1日当たりでは1〜3パルスになるから、時間帯毎の使用量を区別するためには分解能が不十分である。単位流量信号の1パルスに対応付ける単位流量を小さく設定すれば、時間帯毎のガスの使用量を正確に計測することができると考えられるが、ガスメータ1から補助ユニット2への単位流量信号の発生回数が増加し消費電力が増加するから、この構成は採用することができない。ガスメータ1や補助ユニット2の電源には一般にリチウム電池が用いられており、ガスメータ1または補助ユニット2における消費電力が増加すれば、電源としてのリチウム電池の寿命が短くなるという問題が生じる。
【0009】
さらに、上述した構成では、補助ユニット2がガスメータ1に付設されているものであるから、ガスメータ1の設置場所まで検針員が出向いて表示部12,23の内容を目視によって確認しなければならない。つまり、検針員が目視によって表示部12,23の内容を確認するから検針員への人件費が発生する。
【0010】
一方、検針員による表示部12,23の確認作業を不要にする構成としては、図4に示すように、ガスメータ1との間で通信が可能な検針センタ3を設け、検針センタ3で時間帯別の使用量を監視する構成も考えられている。図4に示す構成では、計量部11と表示部12とを備えたガスメータ1にデータ伝送を可能とする通信機能部19を付加し、検針センタ3に対して計量部11で計測した流量の積算値(以下では、「検針値」という)をデータとして伝送可能としたものである。ここに、検針値はたとえば1L(L:リットル)を最小単位としている。
【0011】
検針センタ3はガスメータ1に設けた通信機能部19との間でデータ通信が可能な通信機能部31を備え、計量部11から得られた検針値を通信機能部31を通してガスメータ1から受信する。検針センタ3においてガスメータ1から受信した流量は、マイコンにより構成された制御部30に入力される。制御部30には時刻を計時する時計部32が付設され、制御部30では規定の時間帯の開始時刻と終了時刻とにおいてガスメータ1から検針値を取得する。制御部30に設けた演算部33では、時間帯の終了時刻において求めた積算値から時間帯の開始時刻において求めた積算値を減算し、この値は当該時間帯におけるガスの使用量として記憶部34の該当する記憶領域に格納される。ここに、記憶部34において時間帯別に設けた各記憶領域には、日毎の同時間帯でのガスの使用量を積算した値が格納される。上述のように、ガスメータ1から検針センタ3に伝送される検針値は、たとえば1Lを最小単位にしているから、補助ユニット2を設ける場合に比較すると最小単位を小さくすることができる上に、ガスメータ1と検針センタ3との間でデータ通信を行うことによって検針値を取得するから検針員が不要であって人件費の節約になる。なお、検針センタ3には内部回路への電源を供給する電源部35が設けられる。
【0012】
いま、図4に示す構成例において、時間帯として6:00〜10:00、13:00〜17:00、19:00〜22:00の3種類の時間帯P(P:1〜3)を設定し、時刻Tにおける検針値をX_Tという形式で記述し、演算部33において時間帯Pごとに求める差分をZ_Pと表し、さらに時間帯Pに対応する記憶部34に格納されている積算値をY_Pと表すものとする。各差分Z_Pと各検針値との関係は以下のようになる。
Z_1=X_10:00−X_6:00
Z_2=X_17:00−X_13:00
Z_3=X_22:00−X_19:00
また、各積算値Y_Pと各差分Z_Pとの関係は以下のようになる。
Y_1=Y_1+Z_1
Y_2=Y_2+Z_2
Y_3=Y_3+Z_3
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、図4に示す構成を採用すると、補助ユニット2を設ける場合に比較して検針値の最小単位を小さくすることが可能になり、しかも検針員が不要になるものの、ガスメータ1で発生するデータを検針センタ3に伝送するために、各時間帯の開始時刻と終了時刻とにおいてガスメータ1と検針センタ3との間で通信しなければならないから、通信に要する電力消費が生じ、電池を電源とするガスメータ1においては消費電力が増加する上に、通信に伴う別途の費用が発生することになる。つまり、電池交換の費用と通信費用とが発生するから、特定の時間帯に他の時間帯よりも単価を引き下げるような契約を行う場合には、値引率を大きくとることができないという不都合が生じる。また、この種の構成では検針センタ3は複数個のガスメータ1との間で通信するから、設定した時間帯の開始時刻と終了時刻とにおいてガスメータ1から検針値を得ようとすると、複数個のガスメータ1から同時に検針値を取得しなければならないが、現実的には検針センタ3が多数台のガスメータ1と同時に通信を行うことは不可能であるから、各ガスメータ1との間で通信を順次行うことになる。この場合、ガスメータ1ごとに異なる時刻の検針値を取得したことになり、ガスメータ1ごとにガスの使用量を求めた時間帯がずれるから公平性を欠くことになる。さらにまた、ガスメータ1が検針センタ3に伝送する検針値は時々刻々変化するから、ガスメータ1が検針センタ3との通信に失敗したときには、規定された時刻とは異なる時刻の検針値を伝送することになり、時間帯別の正確な使用量を求めることができなくなるという問題もある。
【0014】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、時間帯毎の流体の使用量を正確に計測することができる流量計測システムおよび流量計測装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、規定の流路における流体の通過量を1日内であらかじめ設定されている特定の時間帯ごとに区分して積算し、各時間帯毎の積算値を保持する複数台の流量計測装置と、複数台の流量計測装置との間でデータ伝送が可能であって各流量計測装置の記憶手段に記憶されている各時間帯毎の積算値を入力データとして取得するとともに各流量計測装置に入力データを対応付けて蓄積するデータ収集装置とを備えることを特徴とする。
【0016】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記データ収集装置が前記流量計測装置に入力データの伝送を要求したときに前記記憶手段に保持された前記積算値が前記データ収集装置に転送されることを特徴とする。
【0017】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記流量計測装置は前記記憶手段に保持された前記積算値を前記データ収集装置に定期的に転送することを特徴とする。
【0018】
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3の発明において、規定の積算期間における流体の総通過量に応じた料金を課金する流量計測システムであって、前記データ収集装置には、前記積算期間における前記積算値に前記時間帯別の閾値および係数が設定されるとともに、前記流量計測装置から収集した前記時間帯別の前記積算値のうちのいずれかが前記閾値以上であるときに前記総通過量に対する料金を基準料金に対して増減させるように前記総通過量と前記係数とを用いた規定の演算によって前記料金を求める課金処理部を備えることを特徴とする。
【0019】
請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記課金処理部では前記総通過量に対する料金が基準料金よりも減額になるときには減額分の料金に対応する点数を発行するとともに、前記積算期間ごとに発行した点数の累積値を求めることを特徴とする。
【0020】
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の流量計測システムに用いる流量計測装置であって、規定の流路における流体の通過量を計量する計量手段と、現在日時を計時する計時手段と、流体の通過量を1日内であらかじめ設定されている特定の時間帯ごとに区分して積算し、各時間帯毎の積算値を保持する記憶手段と、計時手段により計時されている現在時刻が前記時間帯の範囲内であるときに記憶手段に流体の通過量を記憶させる制御手段と、前記記憶手段が保持する前記積算値を前記データ収集装置に転送する通信手段とを備えることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
本実施形態では、図2に示すように、都市ガスの需要家(つまり、流体の使用者)に流量計測装置としてのガスメータ1を設置し、ガスメータ1とデータ通信が可能なデータ収集装置としての検針センタ3においてガスの使用量を管理するとともにガスの使用量に応じた課金を行うことができるようにした流量計測システムを例示する。
【0022】
ガスメータ1は、図1に示すように、ガスの流路を通過する流体の流量を検出するとともに流量の積算値が規定値になるたびに1パルスの流量信号を出力する計量部11と、計量部11によりから出力された流量信号を計数し計数値を表示する表示部12とを備える。また、ガスメータ1には計量部11から出力される1パルスの計量信号に相当するガスの通過量が規定値に達すると1パルスの単位流量信号を出力する単位流量信号出力部13を備える。計量部11、表示部12、単位流量信号出力部13を備える構成は図3に示した従来構成と同様であるが、単位流量信号出力部13は単位流量信号を発生させる積算値を従来構成よりも小さく設定してある。計量部11および単位流量信号出力部13により計量手段が構成される。
【0023】
単位流量信号出力部13から出力される単位流量信号は信号入力部14を介して制御部(制御手段)10に入力される。制御部10はマイコンにより構成され、信号入力部14は制御部10に対して単位流量信号を入力するためのインタフェースとして機能する。制御部10には現在日時を計時する時計部(計時手段)15が接続され、制御部10では時計部15により計時されている時刻をあらかじめ設定されている1日のうちの時間帯と比較することにより時間帯別にガスの使用量を仕分ける。つまり、制御部10に内蔵したメモリからなる記憶部(記憶手段)16に時間帯別の記憶領域が設けられ、時計部15で計時している時刻に応じて使用する記憶領域が択一的に選択される。また、時間帯別の記憶領域とは別に記憶部16にはガスの総使用量を格納する記憶領域および時間帯を設定する領域も設けられる。制御部10では単位流量信号が発生すると、選択されている記憶領域に格納されている値を1だけ増加させる。つまり、各記憶領域に格納されている値はそれぞれ対応する時間帯の単位流量信号の累積積算値になる。ただし、記憶部16における時間帯別の記憶領域は、1ヶ月単位のような規定の積算期間ごとに区分することもできる。この場合、記憶部16には積算期間ごとに時間帯別の積算値(ガスの使用量)が格納されることになる。
【0024】
記憶部16に格納された各時間帯ごとのガスの使用量は表示部12に表示させることができる。表示部12にはガスの総使用量と時間帯ごとのガスの使用量とを表示することができる。これらの内容は表示部12に1画面で一括して表示してもよいが、画面を切り換えて順に表示するのが望ましい。このように画面を切り換えて用いることにより、時間帯の個数にかかわらず表示部12の表示領域を無駄なく利用することができる。たとえば、最大で3個の時間帯を区別するとすれば表示部12には総使用量の表示領域と合わせて4個の表示領域が必要であり、契約によって時間帯は1種類のみ用いるとすれば、残り2個の表示領域は余剰として無駄になるが、画面を切り換えて使用することにより、表示部12の画面面積を小さくすることができる。ただし、ガスの使用量を時間帯に対応付ける必要があるから、表示部12の画面内にはガスの使用量とともに時間帯を表示する。また、表示部12は従来どおりの総使用量表示のみとし、時間帯毎のガス使用量を専用に表示する表示部を別途設ける構成とすることもできる。この場合、記憶部16に格納されているデータは、通信部17を経由して表示部に転送されることになる。この構成の場合は、時間帯別データ測定の非対象者と対象者のメータを共通とすることができ、対象者のみに専用の表示部を設けることが可能になるため、メータ設置後に非対象者から対象者に変更になった場合でも、メータを交換することなく表示部の追加設置のみで対応することが可能となる。
【0025】
ガスメータ1には、記憶部16に格納されている内容をデータとして検針センタ3との間で通信するために通信部(通信手段)17が設けられ、さらに内部回路に電源を供給する電源部18も設けられる。電源部18には通常はリチウム電池のような電池電源を用いる。
【0026】
ガスメータ1が上述の構成を有していることによって、ガスメータ1とは別体の補助ユニット2(図3参照)を設ける必要がないから、従来構成に比較すると、単位流量信号出力部13と制御部10との間の信号経路が従来構成よりも短縮され、結果的に耐ノイズ性が高くなる。換言すると、単位流量信号出力部13の出力レベルを従来構成よりも低減させて電力消費を抑制することができる。その結果、従来構成と同程度の電力消費を許容すれば、単位流量信号出力部13において設定する単位流量を従来構成よりも小さくすることができ、時間帯毎のガスの使用量について精度を高めることができる。
【0027】
また、時間帯別のガスの使用量は、各ガスメータ1において計量されるとともに記憶部16における対応する各記憶領域に格納されるから、記憶部16の各記憶領域においては時計部15の精度の範囲で正確に計測された時間帯におけるガスの使用量を記憶することになり、図4に示した従来構成のように、ガスの使用量を求めた時間帯に必然的にずれが生じるという事態を避けることができる。つまり、時間帯ごとのガスの使用量を正確に計量することができる。このようにして記憶部16にガスの使用量が一旦格納されると、ガスの使用量が次に更新されるまでの間にはガスの使用量に変化が生じないから、検針センタ3ではガスの使用量が次に更新されるまでの間に記憶部16の内容を取得すれば各時間帯別のガスの正確な使用量を取得することができる。さらに、記憶部16の記憶内容を一括して伝送することが可能であるから、通信に伴う費用が従来構成よりも低減する上に、通信に伴って発生する電力消費が従来構成よりも低減する。
【0028】
なお、記憶部16としては、記憶内容を保持する際の電力消費の発生を抑制するために、EEPROMのような不揮発性メモリを用いる。また、記憶部16の各記憶領域に対応する時間帯は、ガスメータ1の外部から通信部17を通して任意に設定することができる。つまり、各ガスメータ1に設定する時間帯については検針センタ3から需要家との契約内容に応じて適宜に設定することができる。さらに、時計部15の時刻合わせは時間帯を正確に区分するためには重要であるから、検針センタ3から適宜のタイミングで時刻合わせを行うのが望ましい。
【0029】
ところで、検針センタ3には、図2に示すように、ガスメータ1からのガスの総使用量および時間帯別のガスの使用量を収集するデータ収集部36が設けられる。データ収集部36は通信部37を介してガスメータ1に設けた通信部17と接続され、ガスメータ1との間でのデータ通信が可能になっている。ここに、両通信部17,37の間の伝送路Lnはどのような形態でもよく、たとえば公衆網あるいはインタネットのようなネットワークを利用する。すなわち、本実施形態では検針センタ3はコンピュータ装置を用いたネットワークサーバにより構成される。検針センタ3がガスメータ1の記憶部16の記憶内容を収集する際には、検針センタ3からガスメータ1に対して記憶部16の内容を転送するように要求するのであって、上述のように記憶部16にガスの使用量を格納していることによって検針センタ3は適宜のタイミングでガスの使用量の転送を要求することができる。また、ガスメータ1の記憶部16の記憶内容をガスメータ1から検針センタ3に対して定期的に転送するように、ガスメータ1の制御部10を構成してもよい。この場合、伝送路Lnのトラフィックの増加を招かないように各ガスメータ1ごとに転送のタイミングをずらしておくのが望ましい。
【0030】
需要家に設置したガスメータ1からデータ収集部36が収集したデータは、各種の目的に利用することが可能であるが、本実施形態ではガスの利用者に対する課金に利用する例について説明する。すなわち、検針センタ3には課金処理部38も設けられる。本実施形態の課金処理部38では、指定された時間帯における需要家でのガスの使用量が比較的多いときに、ガスの使用量に応じたサービスポイント(すなわち、点数)を与える例を示す。課金処理部38では、表1に示すように、ガスを使用した時間帯に応じてガスの使用量に対する閾値と係数とが設定されており、指定された時間帯におけるガスの月間の使用量(すなわち、時間帯別の積算値)が各係数に対応して設定された閾値以上になると、対応する係数をガスの月間の総使用量(すなわち、総通過量)に乗じた値をサービスポイントとしてガスの利用者に提供する。
【0031】
【表1】
【0032】
たとえば、表1では指定した時間帯として1日に3個の時間帯(時間帯1、時間帯2、時間帯3)が設定されており、係数が1.5である種類1については、ガスの使用量が時間帯1で5m3 以上になるか、時間帯2で5m3 以上になるか、時間帯3で20m3 以上になるかのいずれか1つの条件が満たされると、月間の総使用量に対して係数1.5を乗じたサービスポイントが提供されるようになっている。いま、各需要家において月間のガスの総使用量および指定された時間帯での月間のガスの使用量が表2の内容であるものとする。
【0033】
【表2】
【0034】
つまり、需要家A、Bにおける月間のガスの総使用量がそれぞれ80m3 、100m3 であり、各時間帯(時間帯1、時間帯2、時間帯3)における月間のガスの使用量がそれぞれ(10m3 、5m3 、15m3 )、(30m3 、35m3 、25m3 )であるとすれば、需要家Aにおいては時間帯2において係数1.5が適用され、需要家Bにおいては表1の範囲では時間帯1、時間帯2において係数1.1の適用される。したがって、需要家Aに対しては80×1.5=120ポイント、需要家Bに対しては100×1.1=110ポイントのサービスポイントが提供される。
【0035】
サービスポイントの演算は課金処理部38において行われ、課金処理部38において発行する請求書には、月間のガスの総使用量および月間のガスの時間帯別の使用量とともにサービスポイントが提示される。サービスポイントの利用についてはガスの利用者が指定することが可能であり、翌月以降のガス料金の一部にサービスポイントを用いるなど、サービスポイントによって所定の特典を得ることができる。また、サービスポイントは使用しなければ累積される。サービスポイントの利用方法はとくに制限がないが、上述のように課金するガス料金の一部として充当するほか、累積したサービスポイントが所定の基準値に達したときに物品と交換したり適宜のサービスを提供するなどの特典を与えることができる。要するに、サービスポイントは月間のガスの総使用量に対して課金する標準料金に対して減額を行ったことに相当する。
【0036】
上述の例ではサービスポイントを発行する例を示したが、同様の処理によって料金に反映させることも可能である。たとえば、指定した時間帯における月間のガスの使用量が設定値以上になると料金を標準料金に対して増減(割引または割増)させることも可能である。
【0037】
なお、上述した例ではデータ収集装置として検針センタ3を例示したが、流量計測装置としてのガスメータ1の通信部17において無線通信を可能としている場合や、通信部17に信号線を着脱自在に接続するためのコネクタを設けるようにすれば、可搬型のコンピュータ装置をデータ収集装置として持ち運び、ガスメータ1の設置場所付近でデータ通信を行うようにすることも可能である。
【0038】
【発明の効果】
請求項1の発明は、規定の流路における流体の通過量を1日内であらかじめ設定されている特定の時間帯ごとに区分して積算し、各時間帯毎の積算値を保持する複数台の流量計測装置と、複数台の流量計測装置との間でデータ伝送が可能であって各流量計測装置の記憶手段に記憶されている各時間帯毎の積算値を入力データとして取得するとともに各流量計測装置に入力データを対応付けて蓄積するデータ収集装置とを備えるものであり、流量計測装置において特定の時間帯ごとの積算値を保持しているから、積算値を累積値として保持したり1ヶ月単位のような規定の積算期間毎の積算値として保持したりすることができ、データ収集装置では流量計測装置に保持されている積算値を取得すれば、流体の時間帯毎の正確な使用量を得ることができる。しかも、流量計測装置とデータ収集装置の間でデータ伝送が可能であるから、データ収集装置を流量計測装置の遠方に設置することが可能であり、この場合には検針員が不要になる。
【0039】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記データ収集装置が前記流量計測装置に入力データの伝送を要求したときに前記記憶手段に保持された前記積算値が前記データ収集装置に転送されるものであり、流量計測装置からデータ収集装置に定期的にデータ伝送を行う必要がなく、データ収集装置からの要求があるときに流量計測装置からデータ収集装置にデータを転送すればよく、しかもデータ収集装置では適宜のタイミングで入力データを収集すればよいから、データ伝送を行う伝送路のトラフィックの増加がなく、結果的に流量計測装置からデータ収集装置へのデータ伝送の失敗の可能性が少なくなって流量計測装置での電力消費を抑制することができる。
【0040】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記流量計測装置は前記記憶手段に保持された前記積算値を前記データ収集装置に定期的に転送するので、データ収集装置から要求されることなく適宜のタイミングで入力データをデータ収集装置に転送することができる。ここで、流量計測装置から積算値を転送するタイミングを各流量計測装置で適宜にずらしておけば、データ伝送を行う伝送路のトラフィックの増加を抑制でき、結果的に流量計測装置からデータ収集装置へのデータ伝送の失敗の可能性が少なくなって流量計測装置での電力消費を抑制することができる。
【0041】
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3の発明において、規定の積算期間における流体の総通過量に応じた料金を課金する流量計測システムであって、前記データ収集装置には、前記積算期間における前記積算値に前記時間帯別の閾値および係数が設定されるとともに、前記流量計測装置から収集した前記時間帯別の前記積算値のうちのいずれかが前記閾値以上であるときに前記総通過量に対する料金を基準料金に対して増減させるように前記総通過量と前記係数とを用いた規定の演算によって前記料金を求める課金処理部を備えるものであり、データ収集装置において時間帯別の積算値を料金に反映させることができる。
【0042】
請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記課金処理部では前記総通過量に対する料金が基準料金よりも減額になるときには減額分の料金に対応する点数を発行するとともに、前記積算期間ごとに発行した点数の累積値を求めるものであり、積算期間ごとの点数の累積値に対応したサービスを提供することが可能になる。
【0043】
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の流量計測システムに用いる流量計測装置であって、規定の流路における流体の通過量を計量する計量手段と、現在日時を計時する計時手段と、流体の通過量を1日内であらかじめ設定されている特定の時間帯ごとに区分して積算し、各時間帯毎の積算値を保持する記憶手段と、計時手段により計時されている現在時刻が前記時間帯の範囲内であるときに記憶手段に流体の通過量を記憶させる制御手段と、前記記憶手段が保持する前記積算値を前記データ収集装置に転送する通信手段とを備えるものであり、特定の時間帯ごとの積算値を記憶手段に保持しているから、適宜のタイミングで積算値を読み出すことができ、データ収集装置へのデータ伝送のタイミングによらずに正確な積算値をデータ収集装置に転送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】同上の概略構成を示すブロック図である。
【図3】従来構成を示すブロック図である。
【図4】他の従来構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ガスメータ(流量計測装置)
2 補助ユニット
3 検針センタ(データ収集装置)
10 制御部
11 計量部
12 表示部
13 単位流量信号出力部
14 信号入力部
15 時計部(計時手段)
16 記憶部(記憶手段)
17 通信部(通信手段)
18 電源部
38 課金処理部
Claims (6)
- 規定の流路における流体の通過量を1日内であらかじめ設定されている特定の時間帯ごとに区分して積算し、各時間帯毎の積算値を保持する複数台の流量計測装置と、複数台の流量計測装置との間でデータ伝送が可能であって各流量計測装置の記憶手段に記憶されている各時間帯毎の積算値を入力データとして取得するとともに各流量計測装置に入力データを対応付けて蓄積するデータ収集装置とを備えることを特徴とする流量計測システム。
- 前記データ収集装置が前記流量計測装置に入力データの伝送を要求したときに前記記憶手段に保持された前記積算値が前記データ収集装置に転送されることを特徴とする請求項1記載の流量計測システム。
- 前記流量計測装置は前記記憶手段に保持された前記積算値を前記データ収集装置に定期的に転送することを特徴とする請求項1記載の流量計測システム。
- 規定の積算期間における流体の総通過量に応じた料金を課金する流量計測システムであって、前記データ収集装置には、前記積算期間における前記積算値に前記時間帯別の閾値および係数が設定されるとともに、前記流量計測装置から収集した前記時間帯別の前記積算値のうちのいずれかが前記閾値以上であるときに前記総通過量に対する料金を基準料金に対して増減させるように前記総通過量と前記係数とを用いた規定の演算によって前記料金を求める課金処理部を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の流量計測システム。
- 前記課金処理部では前記総通過量に対する料金が基準料金よりも減額になるときには減額分の料金に対応する点数を発行するとともに、前記積算期間ごとに発行した点数の累積値を求めることを特徴とする請求項4記載の流量計測システム。
- 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の流量計測システムに用いる流量計測装置であって、規定の流路における流体の通過量を計量する計量手段と、現在日時を計時する計時手段と、流体の通過量を1日内であらかじめ設定されている特定の時間帯ごとに区分して積算し、各時間帯毎の積算値を保持する記憶手段と、計時手段により計時されている現在時刻が前記時間帯の範囲内であるときに記憶手段に流体の通過量を記憶させる制御手段と、前記記憶手段が保持する前記積算値を前記データ収集装置に転送する通信手段とを備えることを特徴とする流量計測装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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