JP2010015110A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成動作中における非画像形成領域に形成される検知用パターンの濃度低下を抑制することのできる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成領域たる画像の後端から検知用パターンの先端までの距離を、現像剤担持体たる現像ローラ表面の周長よりも長くすることで、直前の画像の画像面積率の影響を抑制して、検知用パターンを作像することができる。従って、直前の画像の画像面積率が高い場合における検知用パターンの濃度低下を抑制することができる。
【選択図】図10

Description

本発明は、プリンタ、ファクシミリ、複写機などの画像形成装置に関するものである。
画像濃度補正や色ずれ補正を行う画像形成装置が知られている。画像濃度補正や色ずれ補正は、検知用パターンである画像濃度制御用パターンや位置ずれ補正制御用パターンを形成し、この制御用パターンを光学センサで検出し、その検出結果に基づいて画像濃度補正や色ずれ補正を行っている。
特許文献1には、連続画像形成中の非画像形成領域である紙間に検知用パターンを作成する画像形成装置が記載されている。
特開2007−65213号公報
しかしながら、連続画像形成中の非画像形成領域である紙間に検知用パターンを作成する場合、検知用パターンの濃度が所定の濃度よりも薄くなる場合があった。このことについて、本出願人が鋭意研究した結果、検知用パターンを作像する直前の画像の画像面積率が高いとき、検知用パターンの濃度低下が生じることが判明した。そして、直前の画像の画像面積率が高いとき、検知用パターンの濃度低下が生じる原因について、さらなる鋭意研究を行った結果、次のことがわかった。
ここで、現像手段たる現像装置について説明すると、供給搬送路内の現像剤の一部が現像剤担持体の表面に担持され、現像ドクタで層厚が規制された後、潜像担持体と対向する現像領域に搬送される。現像領域では、現像剤担持体上の現像剤中のトナーが現像電界によって潜像担持体上の静電潜像に付着し、トナー像となる。その後、現像領域を通過した現像剤担持体上の現像剤は、剤離れ極の位置で現像剤担持体から離れて回収される。しかし、現像に使われた現像剤の一部が、剤離れ極で剤離れせず、現像剤担持体表面に付着したまま、次の現像工程に使われてしまうことがわかった。直前の画像の画像面積率が高い場合、現像領域で多くのトナーが消費されるため、現像領域通過後の現像剤担持体表面の現像剤のトナー濃度は薄くなっている。このトナー濃度が薄い現像剤が剤離れ極で剤離れせず、次の現像工程に使われてしまうため、検知用パターンの濃度が所定の濃度よりも薄くなるのである。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、画像形成動作中における非画像形成領域に形成される検知用パターンの濃度低下を抑制することのできる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、潜像担持体と、表面が無端移動し、該表面に現像剤を担持する現像剤担持体上のトナーを潜像担持体に転移させて、潜像担持体の潜像を現像する現像手段と、前記潜像担持体に形成されたトナー像を直接記録紙に転写するか、中間転写体に転写してから記録紙に転写する転写手段と、前記潜像担持体または中間転写体上に形成されたトナー像の濃度を検知する濃度検知手段と、画像形成動作中における非画像形成領域に検知用パターンを形成し、該検知用パターンを前記濃度検知手段で検知する画像形成装置において、画像形成領域の後端から前記検知用パターンの先端までの距離を、前記現像剤担持体表面の周長よりも長くしたことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、潜像担持体と、表面が無端移動し、該表面に現像剤を担持する現像剤担持体上のトナーを潜像担持体に転移させて、潜像担持体の潜像を現像する現像手段と、前記潜像担持体に形成されたトナー像を直接記録紙に転写するか、中間転写体に転写してから記録紙に転写する転写手段と、前記潜像担持体または中間転写体上に形成されたトナー像の濃度を検知する濃度検知手段と、画像形成動作中における非画像形成領域に検知用パターンを形成し、該検知用パターンを前記濃度検知手段で検知する画像形成装置において、前記検知用パターンを作像する直前の画像の画像面積率に基づいて、前記検知用パターンの作像開始タイミングを制御する制御手段を備えたことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2の画像形成装置において、前記検知用パターンを作像する直前の画像の画像面積率が所定の閾値を超えた場合は、画像形成領域の後端から前記検知用パターンの先端までの距離が、前記現像剤担持体表面の周長よりも長くなるよう前記検知用パターンの作像開始タイミングを制御するよう前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3いずれかの画像形成装置において、前記検知用パターンが、画像濃度制御用パターンであることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至4いずれかの画像形成装置において、前記潜像担持体と前記現像手段とを備えた画像形成手段を複数有し、前記検知用パターンが、位置ずれ補正制御用パターンであることを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、画像形成領域の後端から検知用パターンの先端までの距離を、現像剤担持体表面の周長よりも長くしたので、検知用パターンの濃度低下を抑制することができる。以下に、その理由について説明する。上述したように、検知用パターンの濃度低下は、トナー濃度が低下した現像剤が剤離れ極で剤離れせず、次の現像工程に使われてしまうことで起こっている。よって、画像形成領域の後端から検知用パターンの先端までの距離を、現像剤担持体表面の周長よりも長くすれば、剤離れせずに現像剤担持体に残ったトナー濃度が低下した現像剤は、現像領域で検知パターンの作像に使用されず、再度、剤離れ極の位置を通過する。これにより、剤離れせずに現像剤担持体に残ったトナー濃度が低下した現像剤が確実に現像剤担持体表面から回収される。その結果、検知用トナーパッチを作像するときにおける現像剤担持体表面には、上記のようなトナー濃度が低下した現像剤がほとんど存在しなくなる。よって、検知用トナーパッチのトナー濃度の低下を抑制することができる。
また、請求項2の発明によれば、検知用パターンを作像する直前の画像の画像面積率に基づいて、検知用パターンの作像開始タイミングを制御することで、次のような効果を得ることができる。すなわち、検知用パターンを作像する直前の画像の画像面積率が高い場合に、画像形成領域の後端から検知用パターンの先端までの距離が、現像剤担持体表面の周長よりも長くなるよう検知用パターンの作像開始タイミングを制御すれば、上述と同様な理由で検知用パターンの濃度低下を抑制することのできる。一方、検知用パターンを作像する直前の画像の画像面積率が低い場合は、現像によって消費されるトナーが少ない。従って、現像領域通過後の現像剤担持体上の現像剤のトナー濃度の低下がさほどない。その結果、剤離れ極の位置で剤離れせずに現像剤担持体に残った現像剤のトナー濃度はさほど低下はしていない。よって、剤離れせずに現像剤担持体に残った現像剤が検知用パターンの作像に用いられても検知用パターンの濃度低下はほとんどない。よって、検知用パターンを作像する直前の画像の画像面積率が低い場合は、画像形成領域の後端から検知用パターンの先端までの距離が、現像剤担持体表面の周長よりも短くなるタイミングで作像を開始する。これにより、検知用パターンの濃度低下を抑制し、かつ、画像形成領域間を狭めることができる。これにより、連続画像形成中の1枚あたりの画像形成スピードを上げることができる。
以上、本発明によれば、画像形成動作中における非画像形成領域に形成される検知用パターンの濃度低下を抑制することのできる。また、請求項2の発明によれば、請求項1の発明に比べて、連続画像形成中の1枚あたりの画像形成スピードを上げることができる。
以下、本発明を適用した画像形成装置として、電子写真方式の複写機の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る複写機を示す概略構成図である。この複写機600は、記録紙に画像を形成するプリンタ部100、このプリンタ部100に対して記録紙5を供給する給紙装置200、原稿画像を読み取るスキャナ300、このスキャナ300に原稿を自動給紙する原稿自動搬送装置(以下、ADFという)400等を備えている。
スキャナ300では、原稿照明用光源やミラーなどを搭載した第1走行体33と、複数の反射ミラーを搭載した第2走行体34とが往復移動するのに伴って、コンタクトガラス31上に載置された図示しない原稿の読取り走査が行われる。第2走行体34から送り出される走査光は、結像レンズ35によってその後方に設置されている読取センサ36の結像面に集光せしめられた後、読取センサ36によって画像信号として読込まれる。
プリンタ部100の筺体の側面には、筺体内に給紙する記録紙5を手差しで載置する手差しトレイ6や、筐体内から排出された画像形成済みの記録紙5をスタックする排紙トレイ7が設けられている。
プリンタ部100の筐体内には、中間転写体たる無端状の中間転写ベルト10を複数の張架ローラによって張架している転写手段たる転写ユニット60が配設されている。中間転写ベルト10は、伸びの少ないポリイミド樹脂に、電気抵抗を調整するためのカーボン粉末を分散せしめた材料からなっている。そして、図示しない駆動手段によって図中時計回り方向に回転駆動される駆動ローラ14、2次転写バックアップローラ16、従動ローラ15、4つの1次転写ローラ62Y,C,M,Kによって張架されながら、駆動ローラ14の回転によって図中時計回り方向に無端移動せしめられる。なお、1次転写ローラの符号の末端に付しているY,C,M,Kという添字は、イエロー,シアン,マゼンタ,黒用の部材であることを示している。以下、符号の末端に付しているY,C,M,Kという添字は、同様である。
中間転写ベルト10は、駆動ローラ14、2次転写バックアップローラ16、従動ローラ15に対する掛け回し箇所でそれぞれ大きく湾曲していることで、底辺を鉛直方向上側に向ける逆三角形状の姿勢で張架されている。この逆三角形状の底辺にあたるベルト上部張架面は水平方向に延在しており、かかるベルト上部張架面の上方には、4つのプロセスユニット18Y,C,M,Kが上部張架面の延在方向に沿って水平方向に並ぶように配設されている。
4つのプロセスユニット18Y,C,M,Kの上方には、光書込ユニット900が配設されている。光書込ユニット900は、スキャナ300によって読み取られた原稿の画像情報に基づいて、図示しないレーザー制御部によって4つの半導体レーザー(図示せず)を駆動して4つの書込光Lを出射する。そして、プロセスユニット18Y,C,M,Kの潜像担持体たるドラム状の感光体20Y,C,M,Kをそれぞれ書込光Lによって暗中にて走査して、感光体20Y,C,M,Kの表面にY,C,M,K用の静電潜像を書き込む。
本実施形態では、光書込ユニット900として、半導体レーザーから出射したレーザー光を図示しないポリゴンミラーによって偏向せしめながら、図示しない反射ミラーで反射させたり光学レンズに通したりすることで光走査を行うものを用いている。かかる構成のものに代えて、LEDアレイによって光走査を行うものを用いてもよい。
プロセスユニット18Yは、ドラム状の感光体20Yの周囲に、帯電部材、除電装置、ドラムクリーニング装置、現像手段たる現像装置、電位センサ等を有している。そして、これらを共通の保持体たるケーシングで保持しながらプリンタ部に対して1つのユニットとして一体的に着脱されるようになっている。
プロセスユニット18の帯電部材は、感光体20に当接しながら、図示しない軸受けによって回転自在に支持されるローラ状の部材である。図示しないバイアス供給手段によって帯電バイアスが印加されながら感光体20に対して接触回転することで、感光体20の表面を例えばトナーの帯電極性と同極性に一様帯電せしめる。かかる構成の帯電部材12に代えて、感光体20に対して非接触で一様帯電処理を施すスコロトロンチャージャなどを採用することもできる。
感光体20上に形成されたトナー像は、後述する1次転写ニップで中間転写ベルト10上に1次転写される。この1次転写工程を経由した後の感光体20表面には、中間転写ベルト10上に1次転写されなかった転写残トナーが付着している。
ドラムクリーニング装置は、例えばポリウレタンゴム等からなるクリーニングブレードを片持ち支持しており、上述の転写残トナーをこのクリーニングブレードによって感光体20表面から掻き取る。
ドラムクリーニング装置によって転写残トナーがクリーニングされた感光体20表面は、除電ランプ等からなる除電装置13によって除電された後、帯電部材14によって再び一様帯電せしめられる。
図2は、4つプロセスユニット18Y,M,C,Kのうちの1つが備える現像装置70及び感光体20を示す拡大構成図である。4つのプロセスユニット18Y,M,C,Kは、それぞれ扱うトナーの色が異なる点以外はほぼ同様の構成になっているので、同図ではY,M,C,Kという添字を省略している。
図2に示すように感光体20は図中矢印G方向に回転しながら、その表面を不図示の帯電部材により帯電される。帯電された感光体20の表面は光書込ユニット900より照射されたレーザー光により静電潜像を形成された潜像に現像装置70からトナーを供給され、トナー像を形成する。
現像装置70は、図中矢印I方向に表面移動しながら感光体20の表面の潜像にトナーを供給し、現像する現像剤担持体としての現像ローラ71を有している。現像ローラ71は回転可能な現像スリーブを備え、その内部に複数の磁極からなる不図示の磁性体が配置されている。磁性体は現像ローラ71の表面上で現像剤を保持するために必要である。
また、現像ローラ71に現像剤を供給しながら現像ローラ71の軸線方向に沿って図2の手前方向に現像剤を搬送する供給搬送部材としての供給スクリュ72を有している。
現像ローラ71の供給スクリュ72との対向部から表面移動方向下流側には、現像ローラ71に供給された現像剤を現像に適した厚さに規制する現像剤規制手段としてのドクタブレード74を備えている。
現像ローラ71の感光体20との対向部である現像領域よりも表面移動方向下流側では、現像領域を通過し、現像ローラ71の表面から離脱した現像済みの現像剤を回収する回収搬送路75が現像ローラ71と対向する。回収搬送路75は、回収した回収現像剤を現像ローラ71の軸線方向に沿って供給スクリュ72と同方向に搬送する回収搬送部材として、軸線方向に平行に配置された回収スクリュ76を備えている。供給スクリュ72を備えた供給搬送路73は現像ローラ71の横方向に、回収スクリュ76を備えた回収搬送路75は現像ローラ71の下方に並設されている。
なお、現像ローラ71からの現像剤の離脱は、先に述べた現像スリーブ内部にある磁性体を、離脱させたい箇所のみ磁極がない状態に設定することにより、現像剤の分離・離脱を可能としている。また、離脱させたい箇所に反発磁界が形成されるような磁極配置の磁性体を用いてもよい。
現像装置40は、供給搬送路73の下方で回収搬送路75に並列して攪拌搬送路78を設けている。攪拌搬送路78は、現像ローラ71の軸線方向に沿って現像剤を攪拌しながら供給スクリュ72とは逆方向である図中奥側に搬送する攪拌搬送部材として、軸線方向に平行に配置された攪拌スクリュ77を備えている。
供給搬送路73と攪拌搬送路78とは仕切り壁としての第一仕切り壁79によって仕切られている。第一仕切り壁79の供給搬送路73と攪拌搬送路78とを仕切る箇所は図中手前側と奥側との両端は開口部となっており、供給搬送路73と攪拌搬送路78とが連通している。
なお、供給搬送路73と回収搬送路75とも第一仕切り壁79によって仕切られているが、第一仕切り壁79の供給搬送路73と回収搬送路75とを仕切る箇所には開口部を設けていない。
また、攪拌搬送路78と回収搬送路75との2つの現像剤搬送路は仕切り部材としての第二仕切り壁80によって仕切られている。第二仕切り壁80は、図中手前側が開口部となっており、攪拌搬送路78と回収搬送路75とが連通している。
現像ローラ71上にステンレスからなるドクタブレード74によって薄層化された現像剤を感光体20との対抗部である現像領域まで搬送し現像を行う。現像ローラ71の表面はV溝あるいはサンドブラスト処理されておりφ25[mm]のAlもしくはSUS素管からなり、ドクタブレード74及び感光体20とのギャップは0.3[mm]程度となっている。
現像後の現像剤は回収搬送路75にて回収を行い、図2中の断面手前側に搬送され、非画像領域部に設けられた第二仕切り壁80の開口部で、攪拌搬送路78へ現像剤が移送される。なお、攪拌搬送路78における現像剤搬送方向上流側の第二仕切り壁80の開口部の付近で攪拌搬送路78の上側に設けられた、トナー補給口から攪拌搬送路78にトナーが供給される。
図3は、トナー補給装置の概略斜視図である。トナー補給装置160は、内部にトナー搬送スクリュウ(不図示)を備えたトナー用給送パイプ161と、トナー搬送スクリュウを回転駆動するトナー搬送用モータ162と、トナーを収容するトナーカートリッジ163とで構成されている。トナー用給送パイプ161の一端は、トナー補給口に連結されている。 トナー用給送パイプ161の他端には、トナー搬送用モータ162が設けられている。トナー用給送パイプ161の途中には、トナーカートリッジ163が連結されている。
図示しない制御部によってトナー搬送用モータ162が制御され、トナーカートリッジ163からトナー用給送パイプ162に供給されたトナーを搬送スクリュの回転によってトナー補給口に搬送し、所定量の新規トナーを現像装置に供給する。
なお、上記トナー補給装置160は、搬送パイプ内に搬送スクリュウを設け、搬送用モータで搬送スクリュウを回転させることで、トナー補給口にトナーを搬送しているが、粉体ポンプを用いて搬送してもよい。
次に、3つの現像剤搬送路内での現像剤の循環について説明する。
攪拌搬送路78から現像剤の供給を受けた供給搬送路73では、現像ローラ71に現像剤を供給しながら、供給スクリュ72の搬送方向下流側に現像剤を搬送する。そして、現像ローラ71に供給され現像に用いられず供給搬送路73の搬送方向下流端まで搬送された余剰現像剤は第一仕切り壁79の図2中手前側端部の開口部より攪拌搬送路78に供給される。
一方、現像ローラ71に供給された現像剤は現像領域で現像に用いられた後、不図示の磁性体に設けられた剤離れ極の位置で現像ローラ71から分離・離脱して、回収搬送路75に受け渡される。現像ローラ71から回収搬送路75に受け渡され、回収スクリュ76によって回収搬送路75の搬送方向下流端まで搬送された回収現像剤は第二仕切り壁80の開口部より攪拌搬送路78に供給される。
そして、攪拌搬送路78は、供給された余剰現像剤と回収現像剤とを攪拌し、攪拌スクリュ77の搬送方向下流側であり、供給スクリュ72の搬送方向上流側に搬送し、第一仕切り壁79の図2中奥側端部の開口部より供給搬送路73に供給される。
攪拌搬送路78では攪拌スクリュ77によって、回収現像剤、余剰現像剤及びトナー補給口で必要に応じて補給されるトナーを、回収搬送路75及び供給搬送路73の現像剤と逆方向に攪拌搬送する。そして、搬送方向下流側で供給開口部によって連通している供給搬送路73の搬送方向上流側に攪拌された現像剤を移送する。なお、攪拌搬送路78の下方には、不図示の透磁率センサからなるトナー濃度センサが設けられ、センサ出力によりトナー補給装置160を作動し、トナーカートリッジ163からトナー補給を行っている。
図2に示す現像装置70では、供給搬送路73と回収搬送路75とを備え、現像剤の供給と回収とを異なる現像剤搬送路で行うので、現像済みの現像剤が供給搬送路73に混入することがない。このため、供給搬送路73の搬送方向下流側ほど現像ローラ71に供給される現像剤のトナー濃度が低下することを防止することができる。また、回収搬送路75と攪拌搬送路78とを備え、現像剤の回収と攪拌とを異なる現像剤搬送路で行うので、現像済みの現像剤が攪拌搬送路78の途中に落ちることがない。これにより、十分に攪拌がなされた現像剤が供給搬送路73に供給されるため、供給搬送路73に供給されるの現像剤が攪拌不足となることを防止することができる。このように、供給搬送路73内の現像剤のトナー濃度が低下することを防止し、供給搬送路73内の現像剤が攪拌不足となることを防止することができるので現像時の画像濃度を一定にすることができる。
先に示した図1において、プロセスユニット18Y,C,M,Kの感光体20Y,C,M,Kは、時計回り方向に無端移動せしめられる中間転写ベルト10の上部張架面に当接しながら回転してY,C,M,K用の1次転写ニップを形成している。これらY,C,M,K用の1次転写ニップの裏側では、上述した1次転写ローラ62Y,C,M,Kが中間転写ベルト10の裏面に当接している。そして、これら1次転写ローラ62Y,C,M,Kには、それぞれ図示しないバイアス供給手段によってトナーの帯電極性とは逆極性の1次転写バイアスが印加されている。この1次転写バイアスにより、Y,C,M,K用の1次転写ニップには、トナーを感光体側からベルト側に静電移動させる1次転写電界が形成される。感光体20Y,C,M,K上に形成されたY,C,M,Kトナー像は、感光体20Y,C,M,Kの回転に伴ってY,C,M,K用の1次転写ニップに進入すると、この1次転写電界やニップ圧の作用によって中間転写ベルト10上に順次重ね合わせて1次転写される。これにより、中間転写ベルト10のおもて面(ループ外周面)には、4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。なお、1次転写ローラ62Y,C,M,Kに代えて、1次転写バイアスが印加される導電性ブラシや、非接触方式のコロナチャージャなどを採用してもよい。
K用のプロセスユニット18Kと2次転写ニップとの間には、濃度検知手段たる光学センサユニット310が中間転写ベルト10のおもて面に対して所定の間隙を介して対向するように配設されている。この光学センサユニット310は、反射型フォトセンサからなり、図示しない発光素子から発した光を中間転写ベルト10のおもて面やベルト上のトナー像で反射させ、その反射光量を図示しない受光素子によって検知する。図示しない制御部は、これらセンサからの出力電圧値に基づいて、中間転写ベルト10上のトナー像の画像濃度(単位面積あたりのトナー付着量)を検知することができる。
中間転写ベルト10の下方には2次転写ローラ24が配設されており、これは図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転駆動せしめられながら、中間転写ベルト10のおもて面に当接して2次転写ニップを形成している。そして、この2次転写ニップの裏側では、電気的に接地された2次転写バックアップローラ16が中間転写ベルト10を掛け回している。
2次転写ローラ24には、図示しないバイアス供給手段によってトナーの帯電極性とは逆極性の2次転写バイアスが印加されており、これにより、接地された2次転写バックアップローラ16との間に2次転写電界を形成する。中間転写ベルト10のおもて面に形成された4色トナー像は、中間転写ベルト10の無端移動に伴って2次転写ニップに進入する。
給紙装置200は、記録紙5を収納する給紙カセット44、これらの給紙カセット44に収納された記録紙5をカセット外に送り出す給紙ローラ42、送り出された記録紙5を一枚ずつ分離する分離ローラ対45、分離後の記録紙5を送り出し路に沿って搬送する搬送ローラ対47などがそれぞれ複数配設されている。給紙装置200は、図示のようにプリンタ部100の直下に配設されている。そして、給紙装置200の送り出し路は、プリンタ部100の給紙路に連結している。これにより、給紙装置200の給紙カセット44から送り出された記録紙5は、送り出し路を経由してプリンタ部100の給紙路内に送られる。
プリンタ部100の給紙路の末端付近には、レジストローラ対49bが配設されており、ローラ間に挟み込んだ記録紙5を中間転写ベルト10上の4色トナー像に同期させ得るタイミングで2次転写ニップに送り出す。そして、2次転写ニップ内では、中間転写ベルト10上の4色トナー像が2次転写電界やニップ圧の影響によって記録紙5に一括2次転写され、記録紙5の白色と相まってフルカラー画像となる。このようにしてフルカラー画像が形成された記録紙5は、2次転写ニップから排出されると中間転写ベルト10から離間する。中間転写ベルト10から分離した記録紙5は、この紙搬送ベルトの上部張架面に受け渡されて、定着装置25に向けて搬送される。
定着装置80内に送られた記録紙5は、図示しないハロゲンランプ等の発熱源を内包する加熱ローラと、これに向けて押圧される加圧ローラとによる定着ニップ内に挟み込まれる。そして、加圧されつつ加熱されることでフルカラー画像が表面に定着されて、定着装置80外に向けて送られる。
2次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト10表面には、記録紙5に転写されなかった若干量の2次転写残トナーが付着している。この2次転写残トナーは、中間転写ベルト10のおもて面に当接しているベルトクリーニング装置17によってベルトから除去される。
定着装置25の下方には、スイッチバック装置93が配設されている。定着装置25から排出された記録紙5は、揺動可能な切替爪55による搬送路切替位置までくると、切替爪55の揺動停止位置に応じて、排紙ローラ対56、あるいはスイッチバック装置93に向けて送られる。そして、排紙ローラ対56に向けて送られた場合には、機外へと排出された後に、排紙トレイ7上にスタックされる。
一方、スイッチバック装置93に向けて送られた場合には、スイッチバック装置93によるスイッチバック搬送によって上下反転せしめられた後、再びレジストローラ対49bに向けて搬送される。そして、2次転写ニップに再び進入して、もう片面にもフルカラー画像が形成される。
なお、プリンタ部100の筺体の側面に設けられた手差しトレイ6上に手差しされた記録紙5は、手差し供給ローラ50と、手差し分離ローラ対51とを経由した後、レジストローラ対49bに向けて送られる。レジストローラ対49bについては、接地してもよいし、記録紙5の紙粉除去のためにバイアスを印加してもよい。
図4は本実施形態に係る複写機の電気回路の一部を示すブロック図である。同図に示すように、本複写機は各種の機器の制御を司る制御部500を備えている。この制御部500は、各種演算や各部の駆動制御を実行するCPU(Central Processing Unit)501にバスラインを介して、コンピュータプログラム等の固定的データを予め記憶するROM(Read Only Memory)503と各種データを書き換え自在に記憶するワークエリア等として機能するRAM(Random Access Memory)502とが接続されて構成されている。ROM503には、上述した光学センサユニット310からの出力電圧値と、それに対応する画像濃度との関係を示す濃度換算データテーブルが格納されている。
制御部500には、プロセスユニット18Y,C,M,Kが接続されている。同図では、便宜上、プロセスユニット18Y,C,M,K、光学センサユニット310、トナー補給装置しか示していないが、これらの他の機器(例えば転写ユニットや定着装置)も、制御部500によって駆動が制御される。
制御部500は、プリントジョブ終了後や紙間(連続プリント中の画像と画像との間)などの所定のタイミングで、各色の画像濃度を適正化するための画像濃度制御を実行する。
制御部500は、10枚の1回のタイミングでプリントジョブ終了後や紙間(連続プリント中の画像と画像との間)に、制御目標値(目標付着量)を指定して図5に示すように、副走査線方向(中間転写ベルト移動方向)サイズ:25[mm]×主走査方向(中間転写ベルト幅方向)サイズ:15[mm]の検知用パターンである画像濃度制御用パターンを形成する。なお、紙間(非画像部)の長さは、90[mm]である。この画像濃度制御用パターンを光学センサユニット310で検知する。制御部500は、画像濃度制御用パターンを検知したときの光学センサユニット310の出力値から画像濃度制御用パターンの濃度(トナー付着量)を特定し、得られた濃度値(トナー付着量)と制御目標値(目標付着量)とを比較して、制御目標値(目標付着量)となるようにトナー補給制御を行う。すなわち、検知した付着量が目標付着量よりも少ない場合は、トナー補給量を増やし、現像装置内の現像剤のトナー濃度を上げる。検知した付着量が目標付着量よりも多い場合は、トナー補給量を減らし、現像装置内の現像剤のトナー濃度を下げる。
図6は、画像濃度制御用パターンのトナー付着量のリピート変動結果を示す図である。
図に示すように、画像面積率(10%→90%)が切り替わった時に、画像濃度制御用パターンのトナー付着量が低下していることが判る。
この原因について解析を行った結果、以下のことがわかった。
図7は、全面ベタ画像を形成したときの画像を示す図である。図に示すように、全面ベタ画像の先端50[mm]を超えると、画像濃度が低下していることが判明した。ここで、なぜ、ベタ画像の先端50[mm]を超えると、画像濃度が低下するかの解析を行った。その結果、画像形成が開始して、現像ローラ2周目以降に画像濃度の低下が生じることがわかった。この理由について、詳述する。現像装置は、上記したように、供給搬送路から現像ローラ71に供給され現像剤は、ドクタブレード74により薄層化されて現像領域へ搬送される。現像領域へ搬送された現像ローラの現像剤中のトナーが現像電界によって感光体上の静電潜像に付着し、トナー像となる。その後、現像領域を通過した現像ローラ上の現像剤は、剤離れ極の位置で現像ローラから離れて回収搬送路に回収される。しかしながら、現像ローラ上の一部の現像剤が剤離れ極の位置で現像ローラから離れず、一部の現像剤が現像ローラに付着したまま、次の現像工程に使われてしまう。ベタ画像を現像した場合、現像領域通過後の現像ローラ上現像剤のトナー濃度が著しく低下している。この著しくトナー濃度が低下した現像剤の一部が、現像ローラに付着したまま、次の現像工程に使われてしまう結果、全面ベタ画像の先端50[mm](現像スリーブ:φ16[mm]なので、現像スリーブ1周は16×3.14=50.24[mm])を超えると、画像濃度が低下するのである。
上記した剤離れ極の位置で剤離れせずに次の現像工程に使われてしまう現象、所謂連れ回り現象が、画像濃度制御用パターンの付着量に及ぼす影響について説明する。
先に説明したように、画像濃度制御用パターンは、画像後端から15[mm]の位置であり、図8に示すように、画像後端から50[mm]の領域、すなわち、現像ローラ1周分長さの領域内に形成されている。直前の画像が全面ベタ画像である場合、紙間の先頭(=画像後端)から50[mm]の領域、すなわち、現像ローラ1周分長さの領域は、連れ回り現象によりトナー濃度が低い現像剤が再び現像領域を通過する領域である。このため、この領域における画像濃度は薄くなる。その結果、トナー像検知パターン作像前の画像の画像面積率が高い(例えば、90%)と、画像濃度制御用パターンの付着量(濃度)が低下する。一方、トナー像検知パターン作像前の画像の画像面積率が低い(例えば10%)場合は、現像領域でトナーがあまり消費されないため、現像領域通過後の現像剤のトナー濃度の低下がほとんどない。よって、連れ回り現象で剤離れしていない現像剤が再度現像に用いられても、画像の濃度低下は起きない。
その結果、図6に示すように、画像面積率(10%→90%)が切り替わった時に、画像濃度制御用パターンのトナー付着量が低下するのである。そして、切り替わった後は、画像濃度制御用パターンのトナー付着量の低下量に基づいて、画像濃度制御用パターンのトナー付着量が所望のトナー付着量になるようにトナー補給量が制御されるので、画像濃度制御用パターンのトナー付着量が安定するのである。
このような画像面積率による画像濃度制御用パターンの濃度変化を検証するために、以下の通り検証実験を行った。
検証実験の検証例1、2は、以下の通りである。なお、検証例1と検証例2との検証実験条件は、画像濃度制御用パターン作成位置を異ならせた点以外は、共通の条件で行った。より具体的に言うと、検証例2の画像濃度制御用パターン作成位置を、画像後端から50[mm]、すなわち、現像ローラのほぼ周長にし、検証例1の画像濃度制御用パターン作成位置を、画像後端から15[mm]、すなわち、現像ローラの周長以内にしたものである。
[検証例1]
[検証実験条件]
・目標付着量:0.35[mg/cm]、0.45[mg/cm](狙い値)、
0.55[mg/cm
・画像濃度制御用パターン作成間隔:1枚に1回
・画像濃度制御用パターン作成位置:画像後端から15[mm]
・画像濃度制御用パターンサイズ:副走査方向サイズ:25[mm]
主走査線方向サイズ:15[mm]
[検証例2]
[検証実験条件]
・目標付着量:0.35[mg/cm]、0.45[mg/cm](狙い値)、
0.55[mg/cm
・画像濃度制御用パターン作成間隔:1枚に1回
・画像濃度制御用パターン作成位置:画像後端から50[mm]
・画像濃度制御用パターンサイズ:副走査方向サイズ:25[mm]
主走査線方向サイズ:15[mm]
検証実験においては、画像濃度制御用パターンの付着量検知結果に基づく画像濃度制御を行わなかった。以下に具体的な検証実験手順を示す。
[検証実験手順]
1)電位制御の目標付着量を設定。(0.350,0.450,0.550の3水準)
2)電位制御を実行。
3)画像パターンを全面白紙画像(色はシアン)として、A3サイズで10枚通紙。
4)画像パターンを全面ベタ画像(色はシアン)として、A3サイズで10枚通紙。
5)画像パターンを全面白紙画像(色はシアン)として、A3サイズで10枚通紙。
6)手順1)に戻り、目標付着量水準を変更。
図9は、検証例1の検証実験の結果を示すグラフであり、図10は、検証例2の検証実験の結果を示すグラフである。
図9に示すように、画像濃度制御用パターン作成位置を、画像後端から15[mm]、すなわち、現像ローラの周長(50.24[mm])以内にした場合は、直前に印刷される画像面積率(白紙であるか、全面ベタ画像であるか)によって、画像濃度制御用パターンの付着量が変動していることがわかる。
また、目標付着量を狙い値(=0.450[mg/cm])よりも高い値に設定することにより、直前の画像面積率の違いによる付着量の違いが顕著になることが明らかとなった。これは、目標付着量を上げることにより、全面ベタ画像(全面シアン画像)の現像時に消費されるトナー量が増える。その結果、現像領域通過後の現像剤のトナー濃度の低下が大きくなる。従って、連れ回り現象によって、再度、現像に用いられる現像剤のトナー濃度がより低くなる。これにより、画像濃度制御用パターン作成時における現像ローラ上の現像剤のトナー濃度低下が大きくなり、全面ベタ画像後の画像濃度制御用パターンの付着量低下が大きくなると考えられる。
一方、図10に示すように、画像濃度制御用パターン作成位置を、画像後端から50[mm]、すなわち、ほぼ、現像ローラの周長(50.24[mm])にした検証例2においては、0.350[mg/cm]および本複写機における制御目標値である0.450[mg/cm]においては、ベタ画像と白紙画像とで付着量にほとんど差が見られなかった。一方、目標付着量を0.550[mg/cm]にした場合においては、ベタ画像時において、若干の濃度低下が見られたが、検証例1に比べると、濃度低下を抑えることができた。
このように、画像濃度制御用パターン作成位置を、ほぼ、現像ローラの周長(50.24[mm])にした検証例2において、上記のように濃度低下が抑えられるのであるから、画像濃度制御用パターン作成位置を、現像ローラの周長(50.24[mm])以上にすれば、確実に画像濃度制御用パターンの濃度低下を抑えることができる。よって、画像濃度制御用パターン作成位置を、現像ローラ71の周長(50.24[mm])以上にすることにより、直前の画像の画像面積率が高くても、画像濃度制御用パターンの濃度低下を抑えることができる。これにより、精度の高い濃度制御を行うことができ、良好な画像を維持することができる。
[変形例]
次に、変形例について説明する。
図8に示すように、紙間(画像間)が90[mm]と比較的広い場合は、画像濃度制御用パターン作成位置を、現像ローラ71の周長以上であっても、画像形成速度が低下することがない。しかし、画像形成スピードの高速化のために、紙間を、現像ローラ71の周長+画像濃度制御用パターンの副走査方向のサイズ以下にした場合、画像濃度制御用パターン作像時において、紙間を広げる必要がある。その結果、画像形成スピードが低下してしまう。
上記したように直前の画像の画像面積率が高い場合、画像濃度制御用パターン作成位置を、現像ローラ71の周長以内にすると、画像濃度制御用パターンの付着量低下が生じるが、直前の画像の画像面積率が低い場合においては、このような問題は起こらない。
そこで、変形例においては、画像濃度制御用パターンを作像する直前の画像の画像面積率に基づいて、前記検知用パターンの作像開始タイミングを制御する。
図11は、変形例の画像濃度制御の制御フローである。
制御部500は、プリント枚数をカウントして、プリント枚数が閾値(本例では10枚)となったら、画像濃度制御を開始する。
制御部500は、画像濃度制御を開始したら、まず、直前の画像の画像面積率を画像データに基づいて求める。求めた画像面積率が閾値未満(S1のNO)の場合は、通常の位置から検知用パターンである画像濃度制御用パターンの作像を開始する(S2)。具体的には、制御部500は、画像の後端から15[mm]の位置に画像濃度制御用パターンの先端がくるよう、画像濃度制御用パターンの作像開始タイミングを制御する。なお、本例では、通常時における画像濃度制御用パターンの先端を画像の後端から15[mm]にしているが、これに限られるものではなく、装置の特性などによって適宜決めればよいものである。また、直前の画像の画像面積率が閾値以上(S1のYES)の場合は、画像濃度制御用パターンの作像開始位置を画像の現像ローラの周長(50.24[mm])以上に変更する(S3)。具体的には、制御部500は、画像の後端から50.24[mm]の位置に画像濃度制御用パターンの先端がくるよう、画像濃度制御用パターンの作像開始タイミングを制御する。
なお、画像面積率の閾値は、画像の後端から現像ローラの周長以内に画像濃度制御用パターンを作像したときに、濃度低下が生じるか否かの境界である。すなわち、画像面積率が閾値以上だと、画像の後端から現像ローラの周長以内に作像した画像濃度制御用パターンに濃度低下が生じ、画像面積率が閾値未満だと、画像の後端から現像ローラの周長以内に作像しても濃度低下は生じないのである。
このように、変形例においては、画像面積率が閾値未満のときは、画像の後端から現像ローラの周長以内に画像濃度制御用パターンが作像されるので、紙間(画像間)を狭めることができ、連続画像形成中の1枚あたりの画像形成スピードを上げることができる。また、画像面積率が閾値未満のときは、画像の後端から現像ローラの周長以内に画像濃度制御用パターンを作像しても、画像濃度制御用パターンに濃度低下が生じることがない。よって、画像濃度の調整を精度良く行うことができる。
また、画像面積率が閾値以上で、画像の後端から現像ローラの周長以内に作像された画像濃度制御用パターンに濃度低下が生じる場合は、画像の後端から現像ローラの周長以上の位置に画像濃度制御用パターンを作像するので、画像濃度制御用パターンに濃度低下が生じるのを抑制できる。よって、画像濃度の調整を精度良く行うことができる。
また、上記では検知用パターンとして画像濃度制御用パターンについて説明したが、検知用パターンとして位置ずれ補正制御用パターンにも適用できる。
図12は、位置ずれ補正制御用パターンを示す図である。
図に示すように、位置ズレ補正制御用パターンは、基準色であるK色とY色とからなるストライプトナーパッチと、K色とM色とからなるストライプトナーパッチと、K色とC色とからなるストライプトナーパッチとからなっている。各色は、ハーフトーンで形成されている。基準色であるK色に対して位置ズレが生じていない場合、K色とは重ならないが、K色に対して位置ずれが生じた場合は、K色と重なる部分が生じる。その結果、重なった部分のトナー付着量が増加する。このトナー付着量の増加量から位置ずれを検知することができる。このとき、位置ズレ補正制御用パターンに濃度低下が生じていると、位置ズレが生じてK色と重なっていても、検知される付着量が少ないので、位置ずれが生じてないと誤検知するおそれがある。
よって、画像の後端から現像ローラの周長以上離して、位置ズレ補正制御パターンを作像することによって、良好な位置ずれ検知が可能となる。また、変形例に示すように、画像面積率が閾値未満のときは、画像の後端から現像ローラの周長以内に位置ズレ制御用パターンを形成し、画像面積率が閾値以上のときは、画像の後端から現像ローラの周長以上離して、位置ズレ補正制御パターンを作像することによって、良好な位置ズレ検知と、連続画像形成中の1枚あたりの画像形成スピードの低下とを抑制することができる。
以上、本実施形態の画像形成装置によれば、画像形成領域の後端から検知用パターンの先端までの距離を、現像剤担持体たる現像ローラ表面の周長よりも長くすることで、直前の画像の画像面積率の影響を抑制して、検知用パターンを作像することができる。従って、直前の画像の画像面積率が高い場合における検知用パターンの濃度低下を抑制することができる。
また、変形例においては、制御手段である制御部は、検知用パターンを作像する直前の画像の画像面積率に基づいて、検知用パターンの作像開始タイミングを制御する。これにより、検知用パターンを作像する直前の画像の画像面積率が高く、検知用パターンの濃度低下が生じるおそれがある場合は、検知用パターンの作像開始タイミングを遅らせて、画像形成領域の後端から検知用パターンの先端までの距離を、現像剤担持体たる現像ローラ表面の周長よりも長くすることが可能となる。従って、検知用パターンの濃度低下を抑制することができる。また、直前の画像の画像面積率が低く、検知用パターンの濃度低下が生じるおそれがない場合は、画像形成領域の後端から検知用パターンの先端までの距離を、現像ローラ表面の周長よりも短くなるよう検知用パターンの作像開始タイミングを制御することで、連続画像形成中の1枚あたりの画像形成スピードの低下を抑制することができる。
また、検知用パターンが、画像濃度制御用パターンであるので、画像濃度制御用パターンの検知結果に基づいて、良好な画像濃度制御を行うことができる。
また、検知用パターンが、位置ずれ補正制御用パターンであるので、位置ずれ補正制御用パターンの検知結果に基づいて、良好な位置ずれ補正を行うことができる。
本実施形態に係る複写機を示す概略構成図。 現像装置及び感光体の概略構成図。 トナー補給装置を示す概略構成図。 複写機の電気回路の一部を示すブロック図。 中間転写ベルト上の画像濃度制御用パターンを示す図。 画像濃度制御用パターンのトナー付着量のリピート変動結果を示す図。 全面ベタ画像を形成したときの画像を示す図。 直前の画像の画像面積率が、画像濃度制御用パターンの付着量に及ぼす影響について説明する図。 検証例1の検証実験の結果を示すグラフ。 検証例2の検証実験の結果を示すグラフ。 変形例における画像濃度制御フロー図。 中間転写ベルト上の位置ずれ補正制御パターンを示す図。
符号の説明
10:中間転写ベルト
20Y,C,M,K:感光体
50:転写ユニット
71:現像ローラ
160:トナー補給装置
310:光学センサユニット

Claims (5)

  1. 潜像担持体と、
    表面が無端移動し、該表面に現像剤を担持する現像剤担持体上のトナーを潜像担持体に転移させて、潜像担持体の潜像を現像する現像手段と、
    前記潜像担持体に形成されたトナー像を直接記録紙に転写するか、中間転写体に転写してから記録紙に転写する転写手段と、
    前記潜像担持体または中間転写体上に形成されたトナー像の濃度を検知する濃度検知手段と、
    画像形成動作中における非画像形成領域に検知用パターンを形成し、該検知用パターンを前記濃度検知手段で検知する画像形成装置において、
    画像形成領域の後端から前記検知用パターンの先端までの距離を、前記現像剤担持体表面の周長よりも長くしたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 潜像担持体と、
    表面が無端移動し、該表面に現像剤を担持する現像剤担持体上のトナーを潜像担持体に転移させて、潜像担持体の潜像を現像する現像手段と、
    前記潜像担持体に形成されたトナー像を直接記録紙に転写するか、中間転写体に転写してから記録紙に転写する転写手段と、
    前記潜像担持体または中間転写体上に形成されたトナー像の濃度を検知する濃度検知手段と、
    画像形成動作中における非画像形成領域に検知用パターンを形成し、該検知用パターンを前記濃度検知手段で検知する画像形成装置において、
    前記検知用パターンを作像する直前の画像の画像面積率に基づいて、前記検知用パターンの作像開始タイミングを制御する制御手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2の画像形成装置において、
    前記検知用パターンを作像する直前の画像の画像面積率が所定の閾値を超えた場合は、画像形成領域の後端から前記検知用パターンの先端までの距離が、前記現像剤担持体表面の周長よりも長くなるよう前記検知用パターンの作像開始タイミングを制御するよう前記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1乃至3いずれかの画像形成装置において、
    前記検知用パターンが、画像濃度制御用パターンであることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至4いずれかの画像形成装置において、
    前記潜像担持体と前記現像手段とを備えた画像形成手段を複数有し、
    前記検知用パターンが、位置ずれ補正制御用パターンであることを特徴とする画像形成装置。
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