JP5288241B2 - 画像形成装置および画像濃度制御方法 - Google Patents
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Description
しかしながら、前回求めた現像γ、現像開始電圧Vkに基づいて算出した画像形成条件で作成するトナーパッチを設けずに、全てのトナーパッチを環境に基づく画像形成で形成してしまうと、次のような不具合が生じてしまう。
すなわち、例えば、前回の画像濃度制御実行時から環境が大きく変動して、環境が低温低湿になると、トナーが帯電しやすくなり、現像γが小さくなると考えられる。しかしながら、現像剤がうまく攪拌できない状態などの環境以外の要因で、実際は、現像γが大幅に変動せず、逆に、環境が低温低湿にも係わらず、多少大きくなっていることもある。このような場合、全てのトナーパッチを環境に基づいた画像形成条件で作成してしまうと、トナーパッチが1点しか入らなくなってしまう可能性があり、現像γを算出できなくなるという不具合が生じるおそれがある。
また、請求項2の発明は、潜像担持体と、該潜像担持体を所定の電位に帯電させる帯電手段と、所定電位に帯電した潜像担持体表面に潜像を形成する潜像形成手段と、少なくともトナーを含有する現像剤を担持する現像剤担持体に現像バイアスを印加しながら該現像剤担持体上のトナーを該潜像担持体上の潜像に転移させて該潜像を現像する現像手段と、現像によって得られたトナー像を該潜像担持体から転写体に転写する転写手段と、前記転写体上のトナー像または前記潜像担持体上のトナー像からの反射光を検出する光学的検知手段と、付着量が互いに異なるような画像形成条件で形成された複数のトナーパッチからなる階調パターンを形成し、前記光学的検知手段で検出した各トナーパッチの検出値と各トナーパッチを形成したときの各画像形成条件とに基づいて現像γを算出し、算出した現像γを用いて画像形成条件を調整する制御を実行する制御手段とを備える画像形成装置において、前記制御手段は、画像形成条件を調整する制御を実行するとき、前回調整された画像形成条件に基づいて、前回算出した現像γにおいて、前記光学的検知手段の検知範囲内で各トナーパッチの付着量が均等に分散するように各トナーパッチの画像形成条件をそれぞれ設定して形成された階調パターンと、環境および/または現像剤の経時変化に基づいて、前回の現像γに対する今回の現像γの変化を予測して予測した現像γの条件でトナーパッチの付着量が前記光学的検知手段の検知範囲に入るように設定された画像形成条件で形成される少なくともひとつ以上のトナーパッチとを形成することを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2の画像形成装置において、環境が、高温・高湿環境のとき、常温・常湿のときの画像形成条件に対して、トナー付着量が減る方向に画像形成条件を変更するように、前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項2または3の画像形成装置において、環境が、低温・低湿環境のとき、常温・常湿のときの画像形成条件に対して、トナー付着量が増える方向に画像形成条件を変更するように、前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至4いずれかの画像形成装置において、前記残りのトナーパッチを形成するときに基づかれる前回調整された画像形成条件が、前回調整された現像バイアスであることを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、付着量が互いに異なるような画像形成条件で形成された複数のトナーパッチからなる階調パターンを形成するステップと、前記階調パターンを光学的検知手段で検出するステップと、検出した各トナーパッチの検出値と各トナーパッチを形成したときの各画像形成条件とに基づいて現像γを算出し、算出した現像γに基づいて画像形成条件を調整することで画像濃度を制御するステップとを有する画像濃度制御方法において、前回調整された画像形成条件に基づいて、前回算出した現像γにおいて、前記光学的検知手段の検知範囲内で各トナーパッチの付着量が均等に分散するように各トナーパッチの画像形成条件をそれぞれ設定して形成された階調パターンと、環境および/または現像剤の経時変化に基づいて、前回の現像γに対する今回の現像γの変化を予測して予測した現像γの条件でトナーパッチの付着量が前記光学的検知手段の検知範囲に入るように設定された画像形成条件で形成される少なくともひとつ以上のトナーパッチとを形成することを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、付着量が互いに異なるような画像形成条件で形成された複数のトナーパッチからなる階調パターンを形成するステップと、前記階調パターンを光学的検知手段で検出するステップと、検出した各トナーパッチの検出値と各トナーパッチを形成したときの各画像形成条件とに基づいて現像γを算出し、算出した現像γに基づいて画像形成条件を調整することで画像濃度を制御するステップとを有する画像濃度制御方法において、前回調整された画像形成条件に基づいて、前回算出した現像γにおいて、前記光学的検知手段の検知範囲内で各トナーパッチの付着量が均等に分散するように各トナーパッチの画像形成条件をそれぞれ設定して形成された階調パターンと、環境および/または現像剤の経時変化に基づいて、前回の現像γに対する今回の現像γの変化を予測して予測した現像γの条件でトナーパッチの付着量が前記光学的検知手段の検知範囲に入るように設定された画像形成条件で形成される少なくともひとつ以上のトナーパッチとを形成することを特徴とするものである。
また、現像γが、前回の画像形成条件の調整ときにおける現像γに対して大幅に大きくなっても、現像γの変動範囲内で確実に光学的検知手段の検知範囲に入る画像形成条件で形成された少なくともひとつ以上のトナーパッチは、光学的検知手段の検知範囲内に入っている。その結果、現像γが、前回の画像形成条件の調整ときにおける現像γに対して大幅に変動して、前回調整された画像形成条件に基づく画像形成条件で形成されたトナーパッチのうち、ひとつしか光学的検知手段の検知範囲内に入らなかったとしても、2個以上のトナーパッチが学的検知手段の検知範囲に入り、現像γなどを求めることができ、画像形成条件を調整することができる。よって、現像γが、前回の画像形成条件の調整ときにおける現像γに対して大幅に変動しても、2個以上のトナーパッチを光学的検知手段の検知範囲に入れることができるので、一回の階調パターンの作成で、画像形成条件の調整を行うことができる。従って、再度、階調パターンを作成することがなくなり、画像濃度制御時間が長くなり、装置のダウンタイムが長くなるという不具合を抑制することができる。また、画像濃度制御に用いるトナー消費量が増大するという不具合も抑制することができる。
また、現像γが、前回の画像形成条件の調整ときにおける現像γに対して大幅に変動した場合、現像γの変動の一要因である環境変動および/または現像剤の経時変化に基づいて、設定された画像形成条件で形成された少なくともひとつ以上のトナーパッチは、光学的検知手段の検知範囲に入れることができる。その結果、現像γが、前回の画像形成条件の調整ときにおける現像γに対して大幅に変動して、前回調整された画像形成条件に基づく画像形成条件で形成されたトナーパッチのうち、ひとつしか光学的検知手段の検知範囲内に入らなかったとしても、2個以上のトナーパッチが学的検知手段の検知範囲に入り、現像γなどを求めることができ、画像形成条件を調整することができる。よって、現像γが、前回の画像形成条件の調整ときにおける現像γに対して大幅に変動しても、2個以上のトナーパッチを光学的検知手段の検知範囲に入れることができるので、一回の階調パターンの作成で、画像形成条件の調整を行うことができる。従って、再度、階調パターンを作成することがなくなり、画像濃度制御時間が長くなり、装置のダウンタイムが長くなるという不具合を抑制することができる。また、画像濃度制御に用いるトナー消費量が増大するという不具合も抑制することができる。
また、階調パターンの全てのトナーパッチの画像形成条件を環境や現像剤の経時変化に基づいて決めるよりも、環境変動や現像剤の経時変化以外の要因によって、実際の現像γが、環境変動や現像剤の経時変化から予測される現像γと大きく異なっていても、トナーパッチを2個以上光学的検知手段の検知範囲に入れることができ、現像γを算出することができる。
図1は、本実施形態に係る複写機を示す概略構成図である。この複写機は、記録紙に画像を形成するプリンタ部1、このプリンタ部1に対して記録紙Pを供給する給紙装置200、原稿画像を読み取るスキャナ300、このスキャナ300に原稿を自動給紙する原稿自動搬送装置(以下、ADFという)400等を備えている。
図4は、光学センサ69の概略断面図である。図に示すように、光学センサ69は、主に、発光手段としての発光素子311と、正反射光を受光するための第1の受光手段としての正反射受光素子312と、拡散反射光を受光するための第2の受光手段としての拡散反射受光素子313とから構成されている。発光素子311から発した光を、中間転写ベルト51の表面に向けて出射する。そして、中間転写ベルト51の表面や、その表面に転写されたトナーパッチで正反射した正反射光を正反射受光素子312によって受光して、受光量に応じた電圧を出力する。更に、中間転写ベルト51の表面や、その表面に転写されたトナーパッチで拡散反射した拡散反射光を拡散反射受光素子313によって受光して、受光量に応じた電圧を出力する。
図6は、プロセスコントロールの制御フロー図である。なお、図6のプロセスコントロールの制御フローは、電源投入時におけるプロセスコントロールの制御フロー図である。
まず、電源が投入され、装置が立ち上がったら(S1)、制御部100は、光学センサ69の校正を行う(S2)。具体的には、光学センサ69の正反射受光素子312の出力が予め決められた所定値(4V)になるように、発光素子311の発光強度を調整する。なお、光学センサ69の校正は、行わなくてもよい。
本実施形態においては、特開2004−354623号に記載のように、トナー付着量の算出を、トナーパッチで正反射した正反射光と、拡散反射光とを用いてトナー付着量を算出する。正反射光と拡散反射光とを用いてトナー付着量を算出することで、正反射光のみを用いてトナー付着量を算出するものに比べて、高付着量の検知範囲を広げることができる。また、特開2004−354623号に記載のトナー付着量算出アルゴリズムを用いることで、温度変化、経時劣化などによる発光素子や受光素子の出力が変化したり、中間転写ベルト51の経時劣化によって受光素子の出力が変化したりしても、正確なトナー付着量を求めることができる。
特開2004−354623号に記載のトナー付着量算出アルゴリズムを簡単に説明すると、まず、各トナーパッチを検知したときの正反射受光素子312の出力値と拡散反射受光素子313の出力値とから、各トナーパッチを検知したときの正反射受光素子312の出力値と拡散反射受光素子313の出力値との比の最小値である感度補正係数αを算出する。次に、感度補正係数αを用いて正反射受光素子312の出力値を正反射光成分と拡散反射光成分とに成分分解する。次に、中間転写ベルト表面を検知したときの出力値(地肌部出力値)と正反射成分との比をとり、正反射成分を0〜1までの正規化値βへ変換する。次に、拡散反射受光素子313の出力値に正規化値βを乗算した値を用いて、拡散反射受光素子313の出力値から中間転写ベルト表面からの拡散反射光成分を除去して、トナーパッチからの拡散反射光成分を抽出する。次に、正規化値βと、拡散反射光成分を用いて、拡散反射受光素子313の出力値の感度補正を行うための感度補正係数ηを算出する。そして、拡散反射受光素子313の出力値から抽出したトナーからの拡散反射光成分に上記感度補正係数ηを乗算して、拡散反射受光素子313の出力値を補正(校正)する。そして、この感度補正係数ηで補正(校正)した拡散反射受光素子313の出力値から各トナーパッチのトナー付着量を一義的に求める。
温度変化、経時劣化などによる発光素子や受光素子の特性変化などによる受光素子の出力値が変動しても、感度補正係数α、感度補正係数ηで各受光素子の出力値を補正(校正)することで、受光素子の出力値とトナー付着量との関係を一義的な関係に修正することができる。これにより、経時にわたり光センサで良好なトナー付着量検知を行うことができる。
具体的な一例を示すと、Δγ≧0.30[(mg/cm2)/kV]、かつ、Vt−Vtref≧−0.2Vのとき、トナー濃度制御基準値Vtrefを0.2V下げて、現時点よりもトナー濃度を下げる補正を行う。また、Δγ≦−0.30[(mg/cm2)/KV]、かつ、Vt−Vtref≧0.2Vのときは、トナー濃度制御基準値Vtrefを0.2V上げて、現時点よりもトナー濃度を上げる補正を行う。また、−0.30[(mg/cm2)/KV]<Δγ<0.30[(mg/cm2)/KV]のときは、トナー濃度制御基準値Vtrefの補正は、行わない。
以上が、プロセスコントロールの制御フローである。
まず、実施例1における階調パターンの各トナーパッチを作像するときの現像バイアスおよび帯電バイアスについて説明する。
実施例1においては、階調パターンのトナーパッチのうちいくつかを、予め決められた現像バイアスで作像し、残りのトナーパッチを前回のプロセスコントロールで決定した現像バイアスVbに基づいて、算出された現像バイアスで作像する。
以下に、具体的に説明する。
まず、RAMなどの不揮発性の記憶手段に記憶されている前回のプロセスコントロールを実行して得られた現像バイアスVbを取得する。次に、取得した現像バイアスから以下の示す式1から、最大現像ポテンシャル:PotMaxを求める。
なお、図9、図10の記号■は、前回のプロセスコントロールで決定した現像バイアスに基づいて作像したトナーパッチを示しており、記号◆は、予め決められた現像バイアスで作像したトナーパッチを示している。
図9の記号■に示すように、前回のプロセスコントロール時の現像γと、今回のプロセスコントロール時の現像γとにあまり違いがない場合は、前回のプロセスコントロールで決定した現像バイアスVbに基づく現像バイアスで作像された各トナーパターンが、すべて有効データ範囲に入ることができる。なお、有効データ範囲とは、光学センサの高感度領域および現像ポテンシャルと付着量データとの関係が直線となる領域のことである。よって、少ないトナーパッチ数でも、光学センサで検出されるトナーパッチが多くなり、現像γなどの特性情報を精度よく求めることができ、現像バイアスVbなどを精度よく調整することができる。
階調パターンにおけるトナーパッチ数:5、予め決められた現像バイアスで作像されるトナーパッチ数:k=1、前回のプロセスコントロールの結果、現像バイアスVb:550V、べた部露光電位:Vl=50[V]、VPb初期値(k)=520[V]としたとき、最大現像ポテンシャル:PotMax=550−50=500[V]となる。
VPb(1)=PotMax×1/4+Vl=500×1/4+50=175[V]
VPb(2)=PotMax×2/4+Vl=500×2/4+50=300[V]
VPb(3)=PotMax×3/4+Vl=500×3/4+50=425[V]
VPb(4)=PotMax×4/4+Vl=500×4/4+50=550[V]
VPc(1)=175+200=375[V]
VPc(2)=300+200=500[V]
VPc(3)=425+200=625[V]
VPc(4)=550+200=750[V]
となる。
VPc(k)=520+200=720[V]
また、この具体的な一例では、VPb初期値(k)を520[V]にしているが、これより小さくてもよい。しかしながら、VPb初期値(k)をなるべく高い値とすることで、現像γが高い側から低い側に大きく変動したときに、VPb初期値(k)で作像されたトナーパターンを、高付着量側にすることができ、好ましい。
次に、実施例2における階調パターンの各トナーパッチを作像するときの現像バイアスおよび帯電バイアスについて説明する。
実施例2においては、階調パターンのトナーパッチのうちいくつかを、環境(温湿度)に基づいて決定された現像バイアスで作像し、残りのトナーパッチを前回のプロセスコントロールで決定した現像バイアスVbに基づいて、算出された現像バイアスで作像するものである。
MM環境(標準環境条件:23[℃]、50[%RH])と比較して、(高温高湿環境:27[℃]、80[%RH])の場合、現像γが高くなる。これは、現像装置内の湿度が高くなるため、トナーの周りに水分が多く存在し、トナーの電荷がその水分の影響で放出されやすくなる。そのためにトナー帯電量の低下が起こり、現像γが高くなるのである。一方で、LL環境(低温低湿環境:10[℃]、15[%RH])の場合では、現像装置内の水分量が少ないために、トナーの電荷が放出されにくくなり、帯電量が上昇するため、MM環境(標準環境条件:23[℃]、50[%RH])と比較して、現像γが低くなる。
このように、現像γは環境の変化に応じて変動するため、前回のプロセスコントロール実行時の環境と、今回のプロセスコントロール実行時の環境とが大幅に異なっていた場合、前回のプロセスコントロール時の現像γと、今回のプロセスコントロール実行時の現像γとが大幅に異なってしまう。その結果、上述したように、前回のプロセスコントロール
で算出された現像バイアスで作像するトナーパッチのうち、低付着量側のトナーパッチのみしか有効データ範囲内に入らなかったり、トナーパッチの付着量が低付着量側に集中してしまったりしてしまう。
そこで、実施例2においては、階調パターンのうち、少なくともひとつのトナーパッチを作像するときの現像バイアスを環境に基づいて、決定している。
また、環境補正係数を乗じずに、温湿度センサの出力値とこの出力値に対応させたVpb(e)とからなるLUTを設けて、温湿度センサの出力値から、計算せずに、現像バイアスVbp(e)を決定してもよい。
次に、実施例3における階調パターンの各トナーパッチを作像するときの現像バイアスおよび帯電バイアスについて説明する。
実施例3においては、階調パターンのトナーパッチのうちいくつかを、現像剤の経時変化に基づいて算出された現像バイアスで作像し、残りのトナーパッチを前回のプロセスコントロールで決定した現像バイアスVbに基づいて、算出された現像バイアスで作像するものである。
図からわかるように、250K枚画像形成後の現像剤を用いた方が、新品の現像剤を用いたときに比べて、現像γが高くなっている。これは、トナーは、経時使用によって、外添剤の離脱やトナー内部に埋没するなどにより、現像剤の流動性が経時で悪化したり、トナー自体の帯電能力が経時低下したりする。このようなトナーの経時変化によって、現像装置内のトナーの帯電量が低下し、現像γが高くなるのである。このため、環境変動などで、大幅に現像γが大きくなった場合、新品時の現像剤のときに比べて、経時変化した現像剤のときの方が、現像γの値が大きくなる。よって、階調パターンのトナーパッチのいくつかを予め決められた固定の現像バイアスで作像する実施例1の場合、現像剤の経時変化で現像γが高い状態から、環境などにより現像γがさらに大幅に大きくなると、予め決められた固定の現像バイアスで作像されたトナーパッチの付着量が有効データ範囲に入らなくなってしまうおそれがある。
また、経時補正係数を乗じずに、感光体の回転数とこの回転数に対応させたVpb(c)とからなるLUTを設けて、感光体の回転数から、計算せずに、現像バイアスVbp(c)を決定してもよい。なお、上記では、感光体の回転数から現像剤の経時変化を把握しているが、画像形成枚数や、現像装置の稼動時間などから現像剤の経時変化を把握してもよい。
また、本実施形態の画像形成装置は、階調パターンのうち、少なくともひとつのトナーパッチは、所定の現像γのときに必ず光学センサの検知範囲に入るよう予め決定された固定の画像形成条件で形成され、残りのトナーパッチは、前回調整された画像形成条件に基づいて、光学センサの検知範囲内で均等に分散するように設定された画像形成条件で形成する。かかる構成によれば、現像γが、前回の画像形成条件の調整ときにおける現像γに対して大幅に変動していない場合は、前回調整された画像形成条件に基づく画像形成条件で形成されたトナーパッチの多くが、光学センサの検知範囲内に入る。これにより、少ないトナーパッチ数でも、光学センサで検出されるトナーパッチが多くなり、現像γや現像開始電圧を精度よく求めることができ、画像形成条件を精度よく調整することができる。
また、現像γが、前回の画像形成条件の調整ときにおける現像γに対して大幅に大きくなって、前回調整された画像形成条件に基づく画像形成条件で形成されたトナーパッチのうち、ひとつしか光学センサの検知範囲内に入らなかったとしても、そのような現像γのときに、確実に光学センサの検知範囲に入る画像形成条件で形成された少なくともひとつ以上のトナーパッチは、光学センサの検知範囲内に入っている。その結果、現像γが、前回の画像形成条件の調整ときにおける現像γに対して大幅に変動していても、2個以上のトナーパッチを光学センサの検知範囲に入り、現像γなどを求めることができ、画像形成条件を調整することができる。よって、現像γが、前回の画像形成条件の調整ときにおける現像γに対して大幅に変動しても、2個以上のトナーパッチを光学センサの検知範囲に入れることができるので、一回の階調パターンの作成で、画像形成条件の調整を行うことができる。従って、再度、階調パターンを作成することがなくなり、画像濃度制御時間が長くなり、装置のダウンタイムが長くなるという不具合を抑制することができる。また、画像濃度制御に用いるトナー消費量が増大するという不具合も抑制することができる。
69:光学センサ
311:発光素子
312:正反射受光素子
313:拡散反射受光素子
Claims (7)
- 潜像担持体と、
該潜像担持体を所定の電位に帯電させる帯電手段と、
所定電位に帯電した潜像担持体表面に潜像を形成する潜像形成手段と、
少なくともトナーを含有する現像剤を担持する現像剤担持体に現像バイアスを印加しながら該現像剤担持体上のトナーを該潜像担持体上の潜像に転移させて該潜像を現像する現像手段と、
現像によって得られたトナー像を該潜像担持体から転写体に転写する転写手段と、
前記転写体上のトナー像または前記潜像担持体上のトナー像からの反射光を検出する光学的検知手段と、
付着量が互いに異なるような画像形成条件で形成された複数のトナーパッチからなる階調パターンを形成し、前記光学的検知手段で検出した各トナーパッチの検出値と各トナーパッチを形成したときの各画像形成条件とに基づいて現像γを算出し、算出した現像γを用いて画像形成条件を調整する制御を実行する制御手段とを備える画像形成装置において、
前記制御手段は、画像形成条件を調整する制御を実行するとき、前回調整された画像形成条件に基づいて、前回算出した現像γにおいて、前記光学的検知手段の検知範囲内で各トナーパッチの付着量が均等に分散するように各トナーパッチの画像形成条件をそれぞれ設定して形成された階調パターンと、前回算出した現像γに対して、今回の現像γが大幅に上昇した場合でも、トナーパッチの付着量が、前記光学的検知手段の検知範囲に入るように予め決定された固定の画像形成条件で形成される少なくともひとつ以上の固定トナーパッチとを形成することを特徴とする画像形成装置。 - 潜像担持体と、
該潜像担持体を所定の電位に帯電させる帯電手段と、
所定電位に帯電した潜像担持体表面に潜像を形成する潜像形成手段と、
少なくともトナーを含有する現像剤を担持する現像剤担持体に現像バイアスを印加しながら該現像剤担持体上のトナーを該潜像担持体上の潜像に転移させて該潜像を現像する現像手段と、
現像によって得られたトナー像を該潜像担持体から転写体に転写する転写手段と、
前記転写体上のトナー像または前記潜像担持体上のトナー像からの反射光を検出する光学的検知手段と、
付着量が互いに異なるような画像形成条件で形成された複数のトナーパッチからなる階調パターンを形成し、前記光学的検知手段で検出した各トナーパッチの検出値と各トナーパッチを形成したときの各画像形成条件とに基づいて現像γを算出し、算出した現像γを用いて画像形成条件を調整する制御を実行する制御手段とを備える画像形成装置において、
前記制御手段は、画像形成条件を調整する制御を実行するとき、前回調整された画像形成条件に基づいて、前回算出した現像γにおいて、前記光学的検知手段の検知範囲内で各トナーパッチの付着量が均等に分散するように各トナーパッチの画像形成条件をそれぞれ設定して形成された階調パターンと、
環境および/または現像剤の経時変化に基づいて、前回の現像γに対する今回の現像γの変化を予測して予測した現像γの条件でトナーパッチの付着量が前記光学的検知手段の検知範囲に入るように設定された画像形成条件で形成される少なくともひとつ以上のトナーパッチとを形成することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2の画像形成装置において、
環境が、高温・高湿環境のとき、常温・常湿のときの画像形成条件に対して、トナー付着量が減る方向に画像形成条件を変更するように、前記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2または3の画像形成装置において、
環境が、低温・低湿環境のとき、常温・常湿のときの画像形成条件に対して、トナー付着量が増える方向に画像形成条件を変更するように、前記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至4いずれかの画像形成装置において、
前記残りのトナーパッチを形成するときに基づかれる前回調整された画像形成条件が、前回調整された現像バイアスであることを特徴とする画像形成装置。 - 付着量が互いに異なるような画像形成条件で形成された複数のトナーパッチからなる階調パターンを形成するステップと、
前記階調パターンを光学的検知手段で検出するステップと、
検出した各トナーパッチの検出値と各トナーパッチを形成したときの各画像形成条件とに基づいて現像γを算出し、算出した現像γに基づいて画像形成条件を調整することで画像濃度を制御するステップとを有する画像濃度制御方法において、
前回調整された画像形成条件に基づいて、前回算出した現像γにおいて、前記光学的検知手段の検知範囲内で各トナーパッチの付着量が均等に分散するように各トナーパッチの画像形成条件をそれぞれ設定して形成された階調パターンと、
環境および/または現像剤の経時変化に基づいて、前回の現像γに対する今回の現像γの変化を予測して予測した現像γの条件でトナーパッチの付着量が前記光学的検知手段の検知範囲に入るように設定された画像形成条件で形成される少なくともひとつ以上のトナーパッチとを形成することを特徴とする画像濃度制御方法。 - 付着量が互いに異なるような画像形成条件で形成された複数のトナーパッチからなる階調パターンを形成するステップと、
前記階調パターンを光学的検知手段で検出するステップと、
検出した各トナーパッチの検出値と各トナーパッチを形成したときの各画像形成条件とに基づいて現像γを算出し、算出した現像γに基づいて画像形成条件を調整することで画像濃度を制御するステップとを有する画像濃度制御方法において、
前回調整された画像形成条件に基づいて、前回算出した現像γにおいて、前記光学的検知手段の検知範囲内で各トナーパッチの付着量が均等に分散するように各トナーパッチの画像形成条件をそれぞれ設定して形成された階調パターンと、
環境および/または現像剤の経時変化に基づいて、前回の現像γに対する今回の現像γの変化を予測して予測した現像γの条件でトナーパッチの付着量が前記光学的検知手段の検知範囲に入るように設定された画像形成条件で形成される少なくともひとつ以上のトナーパッチとを形成することを特徴とする画像濃度制御方法。
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