JP2010014963A - ズームレンズ、撮像装置、ズームレンズの変倍方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とを有し、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、前記レンズ群どうしの間隔が変化し、第1レンズ群G1は負レンズL11を有する接合レンズを有し、第3レンズ群G3は接合レンズL32,L33を有し、所定の条件式を満足する。
【選択図】図1
Description
そこで本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、小型で高い結像性能を有するズームレンズ、撮像装置、ズームレンズの変倍方法を提供することを目的とする。
物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とを有し、
広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、前記レンズ群どうしの間隔が変化し、
前記第1レンズ群は、負レンズを有する接合レンズを有し、
前記第3レンズ群は、接合レンズを有し、
以下の条件式(1)を満足することを特徴とするズームレンズを提供する。
(1) 1.90<Ndn<2.50
ただし、
Ndn:前記第1レンズ群における前記負レンズの媒質のd線(λ=587.56nm)に対する屈折率
前記ズームレンズを備えたことを特徴とする撮像装置を提供する。
また本発明は、
物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とを有するズームレンズの変倍方法であって、
広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、前記レンズ群どうしの間隔が変化し、
前記第1レンズ群は、負レンズを有する接合レンズを有し、
前記第3レンズ群は、接合レンズを有し、
以下の条件式(1)を満足することを特徴とするズームレンズの変倍方法を提供する。
(1) 1.90<Ndn<2.50
ただし、
Ndn:前記第1レンズ群における前記負レンズの媒質のd線(λ=587.56nm)に対する屈折率
本願のズームレンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とを有し、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、前記レンズ群どうしの間隔が変化し、前記第1レンズ群は、負レンズを有する接合レンズを有し、前記第3レンズ群は、接合レンズを有し、以下の条件式(1)を満足することを特徴とする。
(1) 1.90<Ndn<2.50
ただし、
Ndn:前記第1レンズ群における前記負レンズの媒質のd線(λ=587.56nm)に対する屈折率
条件式(1)は、第1レンズ群における前記負レンズの媒質のd線(λ=587.56nm)に対する屈折率を規定するものである。
条件式(1)の下限値を下回ると、望遠端状態において球面収差を良好に補正することが困難になってしまう。なお、条件式(1)の下限値を1.92に設定すれば、本発明の効果をより発揮することができる。
以上の構成により、小型で高い結像性能を有するズームレンズを実現することができる。
また本願のズームレンズは、前記第3レンズ群の像側に、正の屈折力を有する第4レンズ群を有し、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化することが望ましい。
この構成により、像面湾曲、歪曲収差等を良好に補正することができる。
(2) 4.50<f1/fw<7.00
ただし、
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
fw:広角端状態における前記ズームレンズの焦点距離
条件式(2)の下限値を下回ると、望遠端状態において軸上色収差と球面収差とが悪化してしまうため好ましくない。なお、条件式(2)の下限値を4.90に設定すれば、本発明の効果をより発揮することができる。
一方、条件式(2)の上限値を上回ると、広角端状態において像面湾曲とコマ収差とが悪化してしまうため好ましくない。なお、条件式(2)の上限値を6.50に設定すれば、本発明の効果をより発揮することができる。また、当該上限値を6.00に設定すれば、さらに、当該上限値を5.60に設定すれば、本発明の効果を最大限に発揮することができる。
(3) 0.50<X1/fw<1.80
ただし、
X1:広角端状態から望遠端状態への変倍に際する前記第1レンズ群の光軸上の移動量
fw:広角端状態における前記ズームレンズの焦点距離
条件式(3)の下限値を下回ると、望遠端状態において像面湾曲が補正不足となりすぎるため好ましくない。なお、条件式(3)の下限値を0.60に設定すれば、本発明の効果をより発揮することができる。
一方、条件式(3)の上限値を上回ると、第1レンズ群の光軸上の移動量が大きくなりすぎてレンズ全長の小型化が困難になり、また望遠端状態において球面収差を補正することが困難になってしまう。なお、条件式(3)の上限値を1.50に設定すれば、本発明の効果をより発揮することができる。
この構成により本願のズームレンズは、球面収差と軸上色収差を良好に補正することができる。
この構成により本願のズームレンズは、球面収差と軸上色収差を良好に補正することができる。
この構成により本願のズームレンズは、広角端状態において歪曲収差を良好に補正することができる。
この構成により本願のズームレンズは、小型化と軽量化とを図ることができる。
この構成により本願のズームレンズは、第1レンズ群の径を小さくすることができ、また、高変倍比化を図ることが容易となる。そして、望遠端状態において球面収差を良好に補正することもできる。
この構成により本願のズームレンズは、高変倍比化を図ることが容易となり、また、望遠端状態において球面収差を良好に補正することができる。
(4) 7.00<Lw/fw<7.80
ただし、
Lw:広角端状態における前記ズームレンズの全長
fw:広角端状態における前記ズームレンズの焦点距離
条件式(4)の下限値を下回ると、各ズーム群(広角端状態から望遠端状態への変倍に際して移動する各レンズ群)の屈折力が大きくなりすぎて、広角端状態においてコマ収差を補正することが困難になってしまう。なお、条件式(4)の下限値を7.15に設定すれば、本発明の効果をより発揮することができる。
一方、条件式(4)の上限値を上回ると、レンズ全長が大型化し、広角端状態において球面収差を補正することが困難になってしまう。なお、条件式(4)の上限値を7.60に設定すれば、本発明の効果をより発揮することができる。
この構成により本願のズームレンズは、球面収差を良好に補正することができる。
また本願のズームレンズは、前記第4レンズ群が、非球面を有することが望ましい。
この構成により本願のズームレンズは、像面湾曲を良好に補正することができる。
また本願の撮像装置は、上述した構成のズームレンズを備えていることを特徴とする。
これにより、小型で高い結像性能を有する撮像装置を実現することができる。
(1) 1.90<Ndn<2.50
ただし、
Ndn:前記第1レンズ群における前記負レンズの媒質のd線(λ=587.56nm)に対する屈折率
これにより、小型で高い結像性能を有するズームレンズの変倍方法を実現することができる。
(第1実施例)
図1は、本願の第1実施例に係るズームレンズのレンズ構成を示す図である。
本実施例に係るズームレンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4とからなる。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12との接合レンズからなる。なお、負メニスカスレンズL11はd線(波長λ=587.6nm)に対する屈折率が1.90より大きいガラスで作製されている。
第3レンズ群G3は、物体側から順に、両凸形状の正レンズL31と、両凸形状の正レンズL32と両凹形状の負レンズL33との接合レンズとからなる。なお、両凸形状の正レンズL31の物体側面は非球面である。
第4レンズ群G4は、両凸形状の正レンズL41からなる。なお、この両凸形状の正レンズL41の物体側面は非球面である。
表1において、fは焦点距離、BFはバックフォーカスを示す。
[面データ]において、面番号は物体側から数えたレンズ面の順番、rはレンズ面の曲率半径、dはレンズ面の光軸上の間隔、ndはd線(波長λ=587.6nm)に対する屈折率、νdはd線(波長λ=587.6nm)に対するアッベ数をそれぞれ示している。また、物面は物体面、可変は可変の面間隔、(絞りS)は開口絞りS、(絞りFS)はフレアカット絞りFS、像面は像面Iをそれぞれ示している。なお、曲率半径rの「∞」は平面を示している。また、レンズ面が非球面である場合には、面番号に*印を付して曲率半径rの欄には近軸曲率半径を示している。
S(y)=(y2/R)/〔1+(1−K・y2/R2)1/2〕
+A4・y4+A6・y6+A8・y8+A10・y10
ここで、S(y)は光軸から垂直方向の高さyにおける各非球面の頂点の接平面から光軸方向に沿った距離(サグ量)、Rは基準球面の曲率半径(近軸曲率半径)、Kは円錐係数、A4,A6,A8,A10を非球面係数とする。なお、0(ゼロ)となる非球面係数はその記載を省略している。なお、「E-n」は「×10-n」を示し、例えば「1.234E-05」は「1.234×10-5」を示す。
ここで、表1に掲載されている焦点距離fや曲率半径r、及びその他長さの単位は一般に「mm」が使われる。しかしながら光学系は、比例拡大又は比例縮小しても同等の光学性能が得られるため、これに限られるものではない。
なお、以上に述べた表1の符号は、後述する各実施例の表においても同様に用いるものとする。
[面データ]
面番号 r d nd νd
物面 ∞
1) 17.5627 0.9000 1.922860 20.88
2) 14.1701 3.9000 1.640000 60.21
3) 127.4165 可変 1.000000
4) 47.1921 1.0000 1.806100 40.88
*5) 6.0091 2.7000 1.000000
6) -23.5464 0.8000 1.754998 52.32
7) 15.3863 0.2000 1.000000
8) 11.0890 2.0000 1.808095 22.76
9) 478.8128 可変 1.000000
10)(絞りS) ∞ 1.1500 1.000000
*11) 8.4740 2.3000 1.589130 61.18
12) -20.3873 0.2000 1.000000
13) 9.4093 2.0000 1.804000 46.57
14) -38.2290 0.8000 1.728250 28.46
15) 5.0271 1.0000 1.000000
16)(絞りFS) ∞ 可変 1.000000
*17) 15.5789 1.7000 1.514730 63.86
18) -81.1912 可変 1.000000
19) ∞ 1.0530 1.516330 64.14
20) ∞ BF 1.000000
像面 ∞
[非球面データ]
第5面
K = 0.1204
A4 = 4.79980E-04
A6 = 1.71200E-05
A8 = -2.94550E-07
A10 = 1.79160E-08
第11面
K = -0.9399
A4 = -1.24470E-07
A6 = 1.11480E-05
A8 = -1.71350E-06
A10 = 8.25590E-08
第17面
K = -0.8261
A4 = -7.79540E-05
A6 = 5.31310E-06
A8 = -2.80520E-07
A10 = 4.63620E-09
[各種データ]
ズーム比 4.713
W M T
f 6.48900 14.08743 30.58339
FNO 3.01 3.65 5.35
2ω 63.6° 29.4° 13.6°
Y 3.75 3.75 3.75
TL 48.80759 50.41897 58.50411
BF 1.06984 1.05699 1.03191
d3 1.38393 7.18641 10.16713
d9 15.77947 7.31912 2.35477
d16 4.55368 7.45583 18.92418
d18 4.31104 5.69762 4.31650
[ズームレンズ群データ]
群 始面 f
1 1 34.99973
2 4 -8.05192
3 11 11.97090
4 17 25.54613
[条件式対応値]
(1) Ndn = 1.92286
(2) f1/fw = 5.394
(3) X1/fw = 1.4975
(4) Lw/fw = 7.522
図2より本実施例に係るズームレンズは、広角端状態から望遠端状態にわたって諸収差を良好に補正し、優れた結像性能を有していることがわかる。
図3は、本願の第2実施例に係るズームレンズのレンズ構成を示す図である。
本実施例に係るズームレンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4とからなる。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12との接合レンズからなる。なお、負メニスカスレンズL11はd線(波長λ=587.6nm)に対する屈折率が1.90より大きいガラスで作製されている。
第3レンズ群G3は、物体側から順に、両凸形状の正レンズL31と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL32と物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL33との接合レンズとからなる。なお、両凸形状の正レンズL31の物体側面は非球面である。
第4レンズ群G4は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL41からなる。なお、この正メニスカスレンズL41の物体側面は非球面である。
以下の表2に、本願の第2実施例に係るズームレンズの諸元の値を掲げる。
[面データ]
面番号 r d nd νd
物面 ∞
1) 19.1719 0.9000 1.922860 20.88
2) 15.1685 3.6000 1.640000 60.20
3) 273.4170 可変 1.000000
4) 149.2271 1.0000 1.806100 40.88
*5) 6.5113 2.7000 1.000000
6) -31.6335 0.8000 1.754998 52.32
7) 22.9924 0.2000 1.000000
8) 12.5695 1.9000 1.808095 22.76
9) 308.9382 可変 1.000000
10)(絞りS) ∞ 1.5000 1.000000
*11) 9.5464 1.8619 1.589130 61.18
12) -19.6098 0.2000 1.000000
13) 6.5960 2.6000 1.496999 81.54
14) 16.0145 1.0000 1.805181 25.42
15) 4.7467 1.0000 1.000000
16)(絞りFS) ∞ 可変 1.000000
*17) 10.6932 1.7000 1.516330 64.06
18) 66.4488 可変 1.000000
19) ∞ 0.5530 1.544370 70.51
20) ∞ 0.5130 1.000000
21) ∞ 0.5000 1.516330 64.14
22) ∞ BF 1.000000
[非球面データ]
第5面
K = -2.3094
A4 = 1.48730E-03
A6 = -2.10070E-05
A8 = 6.44450E-07
A10 = -5.10190E-09
第11面
K = 0.4779
A4 = -2.03480E-04
A6 = 7.56130E-06
A8 = -1.49140E-06
A10 = 9.90580E-08
第17面
K = 4.6827
A4 = -4.69160E-04
A6 = -1.80560E-05
A8 = 8.24810E-07
A10 = -5.36670E-08
[各種データ]
ズーム比 4.695
W M T
f 7.00400 14.00000 32.88298
FNO 3.65 4.25 5.82
2ω 63.7° 31.8° 13.5°
Y 4.05 4.05 4.05
TL 50.31075 50.58228 56.983
BF 0.61701 0.60000 0.58300
d3 1.20000 7.06161 12.15828
d9 17.52768 8.65222 2.00920
d16 4.71823 6.52061 15.48467
d18 3.71992 5.21992 4.21992
[ズームレンズ群データ]
群 始面 f
1 1 36.00480
2 4 -9.31061
3 11 12.71852
4 17 24.42822
[条件式対応値]
(1) Ndn = 1.92286
(2) f1/fw = 5.141
(3) X1/fw = 0.9526
(4) Lw/fw = 7.183
図4より本実施例に係るズームレンズは、広角端状態から望遠端状態にわたって諸収差を良好に補正し、優れた結像性能を有していることがわかる。
図5は、本願の第3実施例に係るズームレンズのレンズ構成を示す図である。
本実施例に係るズームレンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4とからなる。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12との接合レンズからなる。なお、負メニスカスレンズL11はd線(波長λ=587.6nm)に対する屈折率が1.90より大きいガラスで作製されている。
第3レンズ群G3は、物体側から順に、両凸形状の正レンズL31と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL32と物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL33との接合レンズとからなる。なお、両凸形状の正レンズL31の物体側面は非球面である。
第4レンズ群G4は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL41からなる。なお、この正メニスカスレンズL41の物体側面は非球面である。
以下の表3に、本願の第3実施例に係るズームレンズの諸元の値を掲げる。
[面データ]
面番号 r d nd νd
物面 ∞
1) 19.3781 0.9000 1.922860 20.88
2) 15.1303 3.6000 1.640000 60.20
3) 1360.2495 可変 1.000000
4) 856.4488 1.0000 1.806100 40.88
*5) 6.5490 2.6000 1.000000
6) -42.1238 0.7000 1.754998 52.32
7) 20.0242 0.2000 1.000000
8) 11.7248 1.9000 1.808095 22.76
9) 136.4165 可変 1.000000
10)(絞りS) ∞ 1.5000 1.000000
*11) 9.5506 1.9000 1.589130 61.18
12) -18.7188 0.2000 1.000000
13) 6.6527 2.7000 1.496999 81.54
14) 16.3792 1.0000 1.805181 25.42
15) 4.7142 1.0000 1.000000
16)(絞りFS) ∞ 可変 1.000000
*17) 10.2245 1.7000 1.516330 64.06
18) 48.5006 可変 1.000000
19) ∞ 0.5530 1.544370 70.51
20) ∞ 0.5130 1.000000
21) ∞ 0.5000 1.516330 64.14
22) ∞ BF 1.000000
[非球面データ]
第5面
K = 0.3865
A4 = 2.63800E-04
A6 = 4.58160E-06
A8 = 2.63520E-08
A10 = 1.90530E-09
第11面
K = 0.5467
A4 = -2.25580E-04
A6 = 8.33200E-06
A8 = -1.70340E-06
A10 = 1.14030E-07
第17面
K = 4.2076
A4 = -4.72180E-04
A6 = -1.60940E-05
A8 = 6.43130E-07
A10 = -4.77060E-08
[各種データ]
ズーム比 4.695
W M T
f 7.00400 14.00000 32.88298
FNO 3.65 4.29 5.94
2ω 63.8° 31.7° 13.5°
Y 4.05 4.05 4.05
TL 50.19397 49.86559 55.983
BF 0.61701 0.60000 0.58300
d3 1.20000 6.44583 11.21094
d9 17.68973 8.64336 2.02068
d16 5.06505 7.05421 16.04619
d18 3.15619 4.65619 3.65619
[ズームレンズ群データ]
群 始面 f
1 1 34.58296
2 4 -9.17092
3 11 12.45658
4 17 24.71802
[条件式対応値]
(1) Ndn = 1.92286
(2) f1/fw = 4.938
(3) X1/fw = 0.8265
(4) Lw/fw = 7.166
図6より本実施例に係るズームレンズは、広角端状態から望遠端状態にわたって諸収差を良好に補正し、優れた結像性能を有していることがわかる。
図7は、本願の第4実施例に係るズームレンズのレンズ構成を示す図である。
本実施例に係るズームレンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4とからなる。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12との接合レンズからなる。なお、負メニスカスレンズL11はd線(波長λ=587.6nm)に対する屈折率が1.90より大きいガラスで作製されている。
第3レンズ群G3は、物体側から順に、両凸形状の正レンズL31と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL32と物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL33との接合レンズとからなる。なお、両凸形状の正レンズL31の物体側面は非球面である。
第4レンズ群G4は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL41からなる。なお、正メニスカスレンズL41の物体側面は非球面である。
以下の表4に、本願の第4実施例に係るズームレンズの諸元の値を掲げる。
[面データ]
面番号 r d nd νd
物面 ∞
1) 18.7774 0.9000 1.922860 20.88
2) 14.8285 3.5000 1.640000 60.20
3) 327.5331 可変 1.000000
4) 207.8041 1.0000 1.806100 40.88
*5) 6.6834 2.8000 1.000000
6) -23.8292 0.7000 1.754998 52.32
7) 30.7044 0.2000 1.000000
8) 13.8862 1.8000 1.808095 22.76
9) -571.0644 可変 1.000000
10)(絞りS) ∞ 1.5000 1.000000
*11) 9.4106 1.7000 1.589130 61.18
12) -17.5360 0.2000 1.000000
13) 6.5909 2.7000 1.497820 82.52
14) 33.7951 1.2000 1.795041 28.69
15) 4.6390 1.0000 1.000000
16)(絞りFS) ∞ 可変 1.000000
*17) 10.8254 1.7000 1.516330 64.06
18) 77.6555 可変 1.000000
19) ∞ 0.5530 1.544370 70.51
20) ∞ 0.5130 1.000000
21) ∞ 0.5000 1.516330 64.14
22) ∞ BF 1.000000
[非球面データ]
第5面
K = -1.6659
A4 = 1.11460E-03
A6 = -7.40700E-06
A8 = 2.79370E-07
A10 = -8.40530E-10
第11面
K = 0.4161
A4 = -2.21620E-04
A6 = 1.07680E-05
A8 = -2.10040E-06
A10 = 1.39160E-07
第17面
K = 4.9697
A4 = -4.93780E-04
A6 = -1.50460E-05
A8 = 5.73090E-07
A10 = -5.22590E-08
[各種データ]
ズーム比 4.695
W M T
f 7.00400 14.00000 32.88298
FNO 3.65 4.26 5.96
2ω 63.9° 31.7° 13.5°
Y 4.05 4.05 4.05
TL 50.30074 49.68146 54.983
BF 0.61701 0.60001 0.58300
d3 1.20000 6.44583 11.21094
d9 18.18384 8.93704 2.00000
d16 5.19542 6.88247 15.66922
d18 2.63847 4.13847 3.13847
[ズームレンズ群データ]
群 始面 f
1 1 34.80802
2 4 -9.31152
3 11 12.28038
4 17 24.15307
[条件式対応値]
(1) Ndn = 1.92286
(2) f1/fw = 4.970
(3) X1/fw = 0.6685
(4) Lw/fw = 7.182
図8より本実施例に係るズームレンズは、広角端状態から望遠端状態にわたって諸収差を良好に補正し、優れた結像性能を有していることがわかる。
図9は、本願の第5実施例に係るズームレンズのレンズ構成を示す図である。
本実施例に係るズームレンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4とからなる。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12との接合レンズからなる。なお、負メニスカスレンズL11はd線(波長λ=587.6nm)に対する屈折率が1.90より大きいガラスで作製されている。
第3レンズ群G3は、物体側から順に、両凸形状の正レンズL31と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL32と物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL33との接合レンズとからなる。なお、両凸形状の正レンズL31の物体側面は非球面である。
第4レンズ群G4は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL41からなる。なお、この正メニスカスレンズL41の物体側面は非球面である。
以下の表5に、本願の第5実施例に係るズームレンズの諸元の値を掲げる。
[面データ]
面番号 r d nd νd
物面 ∞
1) 18.5517 0.9000 1.945944 17.98
2) 15.2389 3.3000 1.640000 60.20
3) 173.1000 可変 1.000000
4) 112.3140 1.0000 1.806100 40.88
*5) 6.5795 2.8000 1.000000
6) -33.4717 0.7000 1.754998 52.32
7) 22.3997 0.2000 1.000000
8) 12.4010 1.9000 1.808095 22.76
9) 171.6781 可変 1.000000
10)(絞りS) ∞ 1.5000 1.000000
*11) 9.5483 1.7000 1.589130 61.18
12) -17.8950 0.2000 1.000000
13) 6.3960 2.7000 1.497820 82.52
14) 31.6410 1.1000 1.795041 28.69
15) 4.6330 1.0000 1.000000
16)(絞りFS) ∞ 可変 1.000000
*17) 9.5068 1.7000 1.516330 64.06
18) 38.0774 可変 1.000000
19) ∞ 0.5530 1.544370 70.51
20) ∞ 0.5130 1.000000
21) ∞ 0.5000 1.516330 64.14
22) ∞ BF 1.000000
[非球面データ]
第5面
K = -2.5841
A4 = 1.57530E-03
A6 = -2.57130E-05
A8 = 7.65800E-07
A10 = -6.48840E-09
第11面
K = 0.5230
A4 = -2.20960E-04
A6 = 8.47600E-06
A8 = -1.70750E-06
A10 = 1.14730E-07
第17面
K = 3.7055
A4 = -4.83960E-04
A6 = -2.19170E-05
A8 = 1.03460E-06
A10 = -6.31190E-08
[各種データ]
ズーム比 4.695
W M T
f 7.00400 14.00000 32.88297
FNO 3.65 4.19 5.78
2ω 63.8° 31.9° 13.5°
Y 4.05 4.05 4.05
TL 50.24582 50.01994 54.983
BF 0.61701 0.60000 0.58298
d3 1.20000 7.20901 11.92124
d9 18.23131 9.11522 2.01663
d16 5.30880 6.70700 15.07343
d18 2.62271 4.12271 3.12271
[ズームレンズ群データ]
群 始面 f
1 1 35.70153
2 4 -9.43720
3 11 12.36132
4 17 24.05167
[条件式対応値]
(1) Ndn = 1.94594
(2) f1/fw = 5.097
(3) X1/fw = 0.6764
(4) Lw/fw = 7.174
図10より本実施例に係るズームレンズは、広角端状態から望遠端状態にわたって諸収差を良好に補正し、優れた結像性能を有していることがわかる。
本願のズームレンズの数値実施例として4群構成のものを示したが、本願はこれに限られず5群や6群等のズームレンズを構成することもできる。具体的には、最も物体側に正のレンズ群を追加した構成や、最も像側に正又は負のレンズ群を追加した構成や、第1レンズ群と第4レンズ群との間に正又は負のレンズ群を追加した構成が挙げられる。
また、本願のズームレンズにおいて、いずれかのレンズ群全体又はその一部を防振レンズ群として光軸に垂直な方向へ移動させることで、手ブレによって生じる像ブレを補正する構成とすることもできる。特に、本願のズームレンズでは第2レンズ群又は第3レンズ群の少なくとも一部を防振レンズ群とすることが好ましい。
また、本願のズームレンズにおいて開口絞りは第3レンズ群の近傍に配置されることが好ましいが、開口絞りとして部材を設けずにレンズ枠でその役割を代用する構成としてもよい。
また、本願のズームレンズを構成するレンズのレンズ面に、広い波長域で高い透過率を有する反射防止膜を施してもよい。これにより、フレアやゴーストを軽減し、高コントラストで高い光学性能を達成することができる。
また、本願のズームレンズは、第1レンズ群が正のレンズ成分を1つと負のレンズ成分を1つ有することが好ましい。
また、本願のズームレンズは、第2レンズ群が正のレンズ成分を1つと負のレンズ成分を2つ有することが好ましい。また、第2レンズ群はこれらのレンズ成分を、物体側から負負正の順に空気間隔を介在させて配置することが好ましい。
また、本願のズームレンズは、第3レンズ群が正のレンズ成分を2つ、又は、正のレンズ成分を1つと負のレンズ成分を1つ有することが好ましい。また、第3レンズ群はこれらのレンズ成分を、物体側から正正、又は、正負の順に空気間隔を介在させて配置することが好ましい。
図11は、本願のズームレンズを備えたカメラの正面図(a)及び背面図(b)である。また図12は、図11(a)のA−A’線に沿った断面図である。
本カメラ1は、図11及び図12に示すように撮影レンズ2として上記第1実施例に係るズームレンズを備えた電子スチルカメラである。
本カメラ1において、撮影者によって不図示の電源ボタンが押し込まれることで、撮影レンズ2をカバーしている不図示のシャッタが開放される。これにより、不図示の被写体からの光は撮影レンズ2に入射し、該撮影レンズ2によって像面I上に配置された撮像素子(例えば、CCDやCMOS等)C上に集光されて被写体像が形成されることとなる。この被写体像は、撮像素子Cによって撮像されて、本カメラ1の背面に備えられている液晶モニタ3に表示される。これにより、撮影者が液晶モニタ3を見ながら被写体像の構図を決定した後、レリーズボタン4を押し込むことで、被写体像は撮像素子Cによって撮像され、不図示のメモリに記録保存されることとなる。このようにして、撮影者は本カメラ1によって被写体の撮影を行うことができる。
ここで、本カメラ1に撮影レンズ2として搭載した上記第1実施例に係るズームレンズは、上記第1実施例において説明したようにその特徴的なレンズ構成によって、小型で高い結像性能を有するズームレンズである。これにより本カメラ1は、小型化と高い結像性能を達成することができる。
なお、上記第2乃至第5実施例に係るズームレンズを撮影レンズ2として搭載したカメラを構成しても上記カメラ1と同様の効果を勿論奏することができる。また、本願のズームレンズは、上述のような電子スチルカメラに限られず、デジタルビデオカメラやフィルムカメラ等のその他の撮像装置に適用することも可能である。また、レンズ交換式のレンズとして適用することも可能である。
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群
S 開口絞り
FS フレアカット絞り
FL フィルタ群
I 像面
W 広角端状態
T 望遠端状態
Claims (15)
- 物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とを有し、
広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、前記レンズ群どうしの間隔が変化し、
前記第1レンズ群は、負レンズを有する接合レンズを有し、
前記第3レンズ群は、接合レンズを有し、
以下の条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
1.90<Ndn<2.50
ただし、
Ndn:前記第1レンズ群における前記負レンズの媒質のd線(λ=587.56nm)に対する屈折率 - 前記第3レンズ群の像側に、正の屈折力を有する第4レンズ群を有し、
広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。 - 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のズームレンズ。
4.50<f1/fw<7.00
ただし、
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
fw:広角端状態における前記ズームレンズの焦点距離 - 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のズームレンズ。
0.50<X1/fw<1.80
ただし、
X1:広角端状態から望遠端状態への変倍に際する前記第1レンズ群の光軸上の移動量
fw:広角端状態における前記ズームレンズの焦点距離 - 前記第3レンズ群は、物体側から順に、正レンズと、前記接合レンズとを有し、
前記第3レンズ群における前記接合レンズは、物体側から順に、正レンズと、負レンズとを有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のズームレンズ。 - 前記第2レンズ群は、物体側から順に、第1負レンズと、第2負レンズと、正レンズとを有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のズームレンズ。
- 前記第2レンズ群における前記第1負レンズの像側面は、非球面であることを特徴とする請求項6に記載のズームレンズ。
- 前記第4レンズ群は、一枚の正レンズのみからなることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のズームレンズ。
- 広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が縮小し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が増大することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のズームレンズ。
- 広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、前記第1レンズ群、前記第2レンズ群、及び前記第3レンズ群が光軸上を移動することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のズームレンズ。
- 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のズームレンズ。
7.00<Lw/fw<7.80
ただし、
Lw:広角端状態における前記ズームレンズの全長
fw:広角端状態における前記ズームレンズの焦点距離 - 前記第3レンズ群は、非球面を有することを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載のズームレンズ。
- 前記第4レンズ群は、非球面を有することを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか一項に記載のズームレンズ。
- 請求項1から請求項13のいずれか一項に記載のズームレンズを備えたことを特徴とする撮像装置。
- 物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とを有するズームレンズの変倍方法であって、
広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、前記レンズ群どうしの間隔が変化し、
前記第1レンズ群は、負レンズを有する接合レンズを有し、
前記第3レンズ群は、接合レンズを有し、
以下の条件式を満足することを特徴とするズームレンズの変倍方法。
1.90<Ndn<2.50
ただし、
Ndn:前記第1レンズ群における前記負レンズの媒質のd線(λ=587.56nm)に対する屈折率
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