JP2010013224A - エレベータの安全装置 - Google Patents

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Mitsuru Kato
充 加藤
Manabu Hasegawa
学 長谷川
Ichiro Okazaki
一郎 岡崎
Takeshi Minowa
武 蓑和
Kikuyuki Egami
喜久行 江上
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Abstract

【課題】かごへの出入口を開閉するドアに紐状の異物が挟まれている場合に、これをより確実に検出することのできるエレベータの安全装置を提供する。
【解決手段】第1かご側ドア3の裏面側に、かご1の走行方向で回動可能な第1異物検出レバー25を設ける。第1異物検出レバー25の先端部は、出入口全閉時に第2かご側ドア4の先端部に設けられたセーフティシュー18に対して両かご側ドア3,4の面直角方向でオーバーラップするようになっている。両かご側ドア3,4間に紐状の異物Fが挟み込まれたままかご1が走行すると、その異物Fが第1異物検出レバー25に引っ掛かって当該異物検出レバー25が回動するから、これをロータリエンコーダ33によって検出して走行中のかご1を非常停止させる。
【選択図】図3

Description

本発明はエレベータの安全装置に関し、特にエレベータのかごに備えられたドアに紐状の異物を挟み込んだままかごが走行を続けることを阻止するエレベータの安全装置に関する。
この種のエレベータの安全装置として、例えば特許文献1に記載のものが提案されている。この特許文献1に記載のエレベータの安全装置は、かご側ドアに設けられたセーフティシューによって紐状の異物を検出するようにしたものであって、そのセーフティシューが出入口全閉時にかご側ドアの先端から所定量だけ突出するようになっている。つまり、かご側ドアと乗場側ドアの両者に渡って紐状の異物が挟み込まれている場合には、セーフティシューがかご側ドアの先端から所定量だけ突出していることにより、上記異物がかご側ドアと乗場側ドアとの間の空間で戸閉方向側に撓んだ状態になるから、その状態でかごが走行して上記異物が緊張するとセーフティシューが戸開方向側に押し込まれることになる。したがって、かご走行中にセーフティシューが戸開方向側に押し込まれたときにこれを検出し、かごを非常停止するようにしている。
特開2006−321608号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、セーフティシューが上記異物によって戸開方向側に押し込まれたときにこれを検出するようになっているため、例えば、上記異物がかご側ドアにのみ挟み込まれ、上記異物の一端が昇降路内機器に引っ掛かっている場合などに、上記異物が緊張してもセーフティシューが押し込まれず、上記異物を検出できない虞があった。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであって、かごへの出入口を開閉するドアに紐状の異物が挟まれている場合に、これをより確実に検出できるようにすることで、安全性のさらなる向上を図ったエレベータの安全装置を提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、エレベータのかごに備えられたドアの先端面とそのドアの先端面と相対する壁体の戸当たり面との間に異物を挟み込んだままかごが走行を続けることを阻止するエレベータの安全装置において、上記ドアの先端部に設けられたセーフティシューと、上記壁体の裏面側に配置され、かご走行方向で回動可能なレバー部材と、そのレバー部材の回動変位を検出する変位検出手段と、上記変位検出手段の出力に基づいて走行中のかごを非常停止させる非常停止制御手段と、を備えていて、出入口全閉時に、上記レバー部材の先端部が上記セーフティシューに対して上記ドアの面直角方向でオーバーラップするようになっていることを特徴としている。
この請求項1に記載の発明では、上記ドアと壁体との間に紐状の異物が挟み込まれると、上記セーフティシューとレバー部材とがオーバーラップしていることから、かごの走行方向における投影面上で上記異物がレバー部材と重合し、その状態でかごが走行することで上記異物とレバー部材とが引っ掛かってレバー部材が回動することとなる。したがって、レバー部材の回動変位を変位検出手段をもって検出し、非常停止手段をもってかごを非常停止することで、上記ドアに異物を挟み込んだままかごが走行し続けることが阻止される。
より望ましくは、請求項2に記載のように、出入口全開時に、上記ドアに対して面直角な方向における投影面上でレバー部材がかごの出入口と重合しないようになっていると、上記レバー部材をかご内および乗場の乗客から隠蔽できるとともに、かごへ乗降する乗客に上記レバー部材が引っ掛かることを防止できる。
具体的には、請求項3に記載のように、戸開閉方向に沿って配設された上記レバー部材としての第1レバー部材を、その先端部が上記戸当たり面から突出しないように設けるとともに、上記セーフティシューの先端部を上記ドアの先端面よりも突出させ、出入口全閉時に第1レバー部材の先端部と上記セーフティシューの先端部とを上記壁体の裏面側でオーバーラップさせるとよい。
さらに、請求項4に記載の発明のように、第1レバー部材がかご走行方向で複数設けられていて、それら各第1レバー部材同士が平行リンク機構によって互いに連動するようになっていると、かごの走行開始後に、より早い段階で上記異物を検出することができるようになる。また、この請求項4に記載の発明では、各レバー部材同士が平行リンク機構によって互いに連動することから、上記変位検出手段を各レバー部材毎にそれぞれ設ける必要がなく、それら各レバー部材のうちいずれかのレバー部材に上記変位検出手段を設ければよい。
一方、請求項5,7に記載のように、上記ドアの戸開閉動作に連動して回動する第2レバー部材が上記レバー部材として設けられていて、第2レバー部材は、出入口全開時にその先端部が上記投影面上でかごの出入口開口部よりも下方の待避位置に位置していて、上記ドアの戸閉動作に連動して上方に回動することにより、出入口全閉時にその先端部が上記セーフティシューの先端部とオーバーラップするようになっていると、上記ドアの下端部に挟み込まれた上記異物をより確実に検出できるようになる。
その上で、請求項6,8に記載のように、第2レバー部材が戸閉動作に連動して上方に回動したときに、当該第2レバー部材の先端部が上記投影面上で上記ドアとそのドアを案内する敷居との間の隙間を横切るようになっていると、上記ドアと敷居との間に異物が存在する場合に、その異物を第2レバー部材に引っ掛けることができるようになる。
少なくとも請求項1に記載の発明によれば、出入口全閉時に上記セーフティシューの先端部とレバー部材の先端部をオーバーラップさせ、レバー部材がかご走行方向に回動することで上記異物を検出するようになっているため、上記異物をより確実に検出することができるようになり、エレベータの安全性が飛躍的に向上する。
その上で、請求項2に記載の発明によれば、上記レバー部材をかご内および乗場の乗客から隠蔽してエレベータの外観品質を高めることができる上に、かごへ乗降する乗客に上記レバー部材が引っ掛かることを防止できるから、エレベータの安全性をより向上させることができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、かごの走行開始後に、より早い段階で上記異物の存在を検出できるようになるため、エレベータの安全性をさらに向上させることができる上に、コストの増加を抑制できるメリットがある。
さらに、請求項5,7に記載の発明によれば、かご側ドアの下端部に異物が挟み込まれている場合に、その異物がかご走行時に第2レバー部材に引っ掛かって当該異物を確実に検出することができるようになり、請求項6,8に記載の発明によれば、上記ドアと敷居との間に異物が存在する場合に、その異物を第2レバー部材に引っ掛けて当該異物を確実に検出できるようになる。
図1〜図3は、本発明のより具体的な実施の形態を示していて、図1は出入口全開状態のエレベータのかご1の正面図、図2は出入口全閉状態のエレベータのかご1の正面図である。また、図3は図2のA−A断面図であって、両かご側ドア3,4間に紐状の異物Fが挟み込まれている状態を示している。
図1〜図3に示すように、エレベータ装置のかご1の前面には、そのかご1に乗客が乗降するためのかご側出入口2が開口形成されている。そのかご側出入口2は、壁体としての第1かご側ドア3と、第2かご側ドア4とによって開閉されるようになっていて、第1かご側ドア3の戸当たり面たる先端面3aが第2かご側ドア4の先端面4aと戸開閉方向で相対している。かご側出入口2の戸開閉形式はいわゆる二枚両開き式であって、エレベータの運行を管理する主制御装置5からの指令に基づいてドア制御装置6がドアモータ7を駆動し、両かご側ドア3,4を開閉動作させるようになっている。つまり、両かご側ドア3,4は、両者の先端面3a,4a同士をかご側出入口2の幅方向略中央位置で突き合わせることで当該かご側出入口2を全閉している一方、その状態から両かご側ドア3,4が互いに離間する方向にそれぞれスライド変位することでかご側出入口2を開くこととなる。
具体的には、かご1の前面上部に第1従動プーリ8と第2従動プーリ9とが戸開閉方向で対向配置されているとともに、その両従動プーリ8,9間に無端状の従動ベルト10が巻き掛けられている。そして、その従動ベルト10のうち両従動プーリ8,9の下部同士の間に掛け渡された部位に第1かご側ドア3が係止部3bをもって係止されている一方、従動ベルト10のうち両従動プーリ8,9の上部同士の間に掛け渡された部位に第2かご側ドア4が係止部4bをもって係止されている。また、両従動プーリ8,9のうち図1,2に示す正面視で右側に配置された第1従動プーリ8と同軸上に駆動プーリ11が重合配置されていて、その駆動プーリ11と第1従動プーリ8が一体に回転するようになっている。そして、ドアモータ7が駆動ベルト12を介して駆動プーリ11を回転駆動することで従動ベルト10が周回移動し、両かご側ドア3,4が開閉動作することになる。
さらに、周知のようにかご側出入口2の上方に設けられた図示外のドアレールに両かご側ドア3,4が吊下支持されている一方、その両かご側ドア3,4の下端部にはそれぞれ一対のドアガイドシュー3c,4cが設けられており、その各ドアガイドシュー3c,4cがかご側出入口2の幅方向に沿って設けられた敷居13によってそれぞれガイドされている。
一方、昇降路の周壁のうち各サービス階の乗場14に相当する位置には乗場側出入口15がそれぞれ開口形成されていて、その乗場側出入口15を開閉する一対の乗場側ドア16,17が周知のように図示外の係合装置によって両かご側ドア3,4にそれぞれ連動するようになっている。
他方、第2かご側ドア4の先端部裏面側にはセーフティシュー18が設けられている。このセーフティシュー18は、互いに平行で且つ長さの等しい一対のリンク部材19,20を介して第2かご側ドア4に連結・支持されており、第2かご側ドア4とセーフティシュー18および両リンク部材19,20によって平行リンク機構が構成されている。そして、セーフティシュー18は、リンク部材19が突出側ストッパ21によって支持された定常静止位置で、その先端部が第2かご側ドア4の先端面4aから突出するようになっていて、その定常静止位置から第2かご側ドア4の戸開方向側に向かって斜め上方に変位可能になっている。なお、第2かご側ドア4の戸開方向側に向かうセーフティシュー18の可動範囲は、引き込み側ストッパ22によって規定されるようになっている。
両リンク部材19,20の下方側にはそれぞれセーフティスイッチ23,24が設けられており、周知のように、戸閉動作中にセーフティシュー18が異物との当接によって定常静止位置から戸閉方向側へ引き込み動作すると、これを両セーフティスイッチ23,24によって検出するようになっている。
また、第1かご側ドア3の裏面側には、第1異物検出レバー25と、その第1異物検出レバー25のかご走行方向両側に設けられた一対の第2異物検出レバー26,27と、がそれぞれ第1レバー部材としてかご走行方向に等ピッチで設けられており、各異物検出レバー25,26,27は、当該各異物検出レバー25,26,27の先端部を第1かご側ドア3の先端面3aから突出させないようにそれぞれ配置されている。換言すれば、かご側出入口2の全開時に、両かご側ドア3,4に面直角な方向における投影面上で各異物検出レバー25,26,27がかご側出入口2と重合しないようになっている。
各異物検出レバー25,26,27の中間部は支持ピン28によってかご側ドア3に対してかご走行方向で回動可能にそれぞれ軸支されており、各異物検出レバー25,26,27のうち第1かご側ドア3の戸開方向側端部同士がリンク部材30を介して互いに連結されている。これにより、各異物検出レバー25,26,27とリンク部材30および第1かご側ドア3をもって第1かご側ドア3を固定節とした平行リンク機構が構成され、この平行リンク機構をもって各異物検出レバー25,26,27が連動するようになっている。なお、各異物検出レバー25,26,27とリンク部材30は連結ピン29によってそれぞれ連結されている。
各異物検出レバー25,26,27の先端部には、当該異物検出レバー25,26,27の一般部よりも第1かご側ドア3から離間する方向にオフセットしたオフセット部25a,26a,27aがそれぞれ形成されている。それら各オフセット部25a,26a,27aは、出入口全閉時に、両かご側ドア3,4の面直角方向でセーフティシュー18とオーバーラップするようになっている。換言すれば、出入口全閉時に各異物検出レバー25,26,27のオフセット部25a,26a,27aと第1かご側ドア3との間の空間にセーフティシュー18の先端部が挿入されることになる。また、各異物検出レバー25,26,27のうちオフセット部25a,26a,27aの先端にはその幅方向両側に突出する外れ止め部25b,26b,27bが設けられている。
また、第1異物検出レバー25のうち第1かご側ドア3の戸開方向側端部には、当該第1異物検出レバー25を図1,2に示す正面視で時計回り方向に付勢する第1リターンスプリング31と、当該異物検出レバー25を図1,2に示す正面視で反時計回り方向に付勢する第2リターンスプリング32と、の一端部が係止されている。両リターンスプリング31,32は、その他端部が第1かご側ドア3にそれぞれ係止されていて、第1異物検出レバー25が戸開閉方向に沿った姿勢で両リターンスプリング31,32の付勢力が釣り合うように設定されている。これにより、各異物検出レバー25,26,27がそれぞれ戸開閉方向に沿った定常静止位置に常時保持されている。さらに、第1異物検出レバー25には、当該第1異物検出レバー25の回動変位を検出するための変位検出手段たるロータリエンコーダ33が支持ピン28と同軸上に設けられていて、そのロータリエンコーダ33の検出した第1レバー部材25の回転位置情報を非常停止制御手段たる非常停止制御装置34に出力するようになっている。
そして、非常停止制御装置34は、かご走行中に第1異物検出レバー25の回転位置を常時監視していて、その第1異物検出レバー25の回転位置が予め定められた所定範囲を逸脱した場合に、主制御装置5に非常停止信号を出力するようになっている。
以上のように構成したエレベータの安全装置では、図3に示すように、出入口全閉時に両かご側ドア3,4間に紐状の異物Fが挟み込まれると、各異物検出レバー25,26,27のオフセット部25a,26a,27aがセーフティシュー18とオーバーラップしていることにより、かご1の走行方向における投影面上で異物Fが各異物検出レバー25,26,27と重合することになる。そして、この状態でかご1が走行すると、各異物検出レバー25,26,27と異物Fとが相対移動することにより、各異物検出レバー25,26,27のうちいずれかに異物Fが引っ掛かり、各異物検出レバー25,26,27が第1かご側ドア3に対して相対的に反かご走行方向側にそれぞれ回動変位する。これにより、第1異物検出レバー25の回転位置が上記設定範囲を逸脱すると、非常停止制御装置34が主制御装置5へ非常停止信号を出力することとなる。なお、各異物検出レバー25,26,27のうちいずれかに異物Fが引っ掛かると、それら各異物検出レバー25,26,27の外れ止め部25b,26b,27bによって異物Fの脱落が防止される。
図4は、主制御装置の制御内容の一例を示すフローチャートである。
一方、主制御装置5は、図4に示すように、乗場側出入口15とともにかご側出入口2を全閉し(ステップS1)、かご1の走行を開始すると(ステップS2)、非常停止制御装置34から非常停止信号を入力しているか否かを判断する(ステップS3)。その結果、非常停止信号を入力していない場合には、かご1が行先階に到着したか否かをさらに判断し(ステップS4)、かご1が行先階に到着している場合には、その行先階で乗場側出入口15とともにかご側出入口2を全開する一方(ステップS5)、かご1が行先階に到着していない場合にはステップS3に戻る。
ステップS3で非常停止信号を入力している場合、すなわち両かご側ドア3,4間に異物Fが挟み込まれていて、非常停止制御装置34が主制御装置5へ非常停止信号を出力した場合には、直ちにかご1を停止させるとともに(ステップS6)、かご1を出発階に運転し(ステップS7)、その出発階で乗場側出入口15とともにかご側出入口2を全開する(ステップS5)。これにより、両かご側ドア3,4間に異物Fを挟み込んだままかご1が走行を続けることを阻止する。
したがって、本実施の形態によれば、出入口全閉時にセーフティシュー18の先端部と各異物検出レバー25,26,27の先端部をオーバーラップさせ、両かご側ドア3,4間に異物Fを挟み込んでいる場合に、各異物検出レバー25,26,27をかご走行方向に回動させるようになっているため、異物Fを確実に検出することができるようになり、エレベータの安全性がより向上するメリットがある。
その上、かご走行方向で複数の異物検出レバー25,26,27を設けることで、かごの走行開始後に、より早い段階で異物Fの存在を検出できるようになるため、エレベータの安全性をさらに向上させることができる上、各異物検出レバー25,26,27同士を平行リンク機構をもって連動させることで、第1異物検出レバー25に設けたロータリエンコーダ33によって各異物検出レバー25,26,27それぞれの回動変位を検出することができるから、コストの増加を抑制できるメリットがある。
また、かご側出入口2の全開時に、両かご側ドア3,4に対して面直角な方向における投影面上で各異物検出レバー25,26,27がかご側出入口2と重合しないようになっているから、各異物検出レバー25,26,27がかご内および乗場の乗客から隠蔽されて外観上で乗客に違和感を与えることがなく、エレベータの外観品質を高めることができる上に、かご1へ乗降する乗客に各レバー部材25,26,27が引っ掛かることを防止してエレベータの安全性をさらに向上させることができる。
なお、本実施の形態では、本発明にかかるエレベータの安全装置を戸開閉形式がいわゆる二枚両開き式のエレベータに適用した例を示したが、本発明は戸開閉形式を問わずに適用することができるものであって、例えば戸開閉形式が片開き式のエレベータに本発明を適用することも可能である。この場合には、かご側ドアの先端面と相対する戸当たり面を有する戸当たり柱または袖壁の裏面側に各レバー部材25,26,27を配置するとよい。
図5は上述した第1の実施の形態の変形例を示す図であって、図2のA−A断面に相当する部位の断面図である。
図5に示す変形例は、両かご側ドア35,36および両乗場側ドア37,38の先端面35a,36a,37a,38aを当該各ドア35,36,37,38の面直角方向で段付き形状に形成したものであって、第1かご側ドア35およびその第1かご側ドア35と対向する第1乗場側ドア37の先端部表面側に戸閉方向側へ突出する突出部35b,37bをそれぞれ設ける一方、第2かご側ドア36およびその第2かご側ドア36と対向する第2乗場側ドア38の先端部表面側に、出入口全閉時に突出部35b,37bを受容する受容部36b,38bを凹設している。なお、他の部分は上述した第1の実施の形態と同様である。
したがって、この変形例では、上記突出部35b,37bによって各異物検出レバー25,26,27がより確実に乗客から隠蔽され、外観品質がさらに向上するとともに、セーフティシュー18と各異物検出レバー25,26,27とのオーバーラップ量をより大きく確保することができるようになり、両かご側ドア35,36に挟まれた異物Fをさらに確実に検出できるようになるメリットがある。
図6〜8は本発明の第2の実施の形態を示す図であって、図6は出入口全開状態のかご1の正面図、図7は出入口全閉状態のかご1の正面図である。また、図8は図7におけるB−B断面図であって、両かご側ドア3,4間に異物Fを挟み込んでいる状態を示している。
図6〜8に示す第2の実施の形態は、第1の実施の形態における各異物検出レバー25,26,27に代え、両かご側ドア3,4の戸開閉動作に連動して回動する第2レバー部材としての第3異物検出レバー39を設けたものである。なお、他の部分は上述した第1の実施の形態と同様である。
この第3異物検出レバー39は支持ピン41によってベースプレート40に軸支され、ベースプレート40に対して相対的にかご1の走行方向で回動可能になっている。第3異物検出レバー39のうち第1かご側ドア3の戸閉方向側の端部には、その第3異物検出レバー39の一般部よりも第1かご側ドア3から離間する方向にオフセットしたオフセット部39aが形成されている。そして、出入口全開時に、第3異物検出レバー39の先端部が両かご側ドア3,4に対して面直角な方向における投影面上でかご側出入口2よりも下方の待避位置に位置し、その第3異物検出レバー39が上記投影面上でかご側出入口2と重合しないようになっている。
また、第3異物検出レバー39は、上述した第1の実施の形態における第1異物検出レバー25と同様に、当該第3異物検出レバー39の回動方向で対向配置された第1,第2リターンスプリング42,43によって定常静止位置に常時保持されている。さらに、第3異物検出レバー39のベースプレート40に対する相対的な回動変位を検出するための変位検出手段たるロータリエンコーダ44が支持ピン41と同軸上に設けられており、そのロータリエンコーダ44が第3異物検出レバー39の回転位置情報を非常停止制御装置34に出力するようになっている。
一方、ベースプレート40は第1かご側ドア3に対して揺動可能に軸支されており、そのベースプレート40と、当該ベースプレート40の上方に設けられたリンク部材45と、によってかご走行方向に沿ったバー46を第1かご側ドア3に対して連結・支持している。これにより、第1かご側ドア3、リンク部材45、ベースプレート40およびバー46によって平行リンク機構が形成され、バー46が一対のストッパ47,48によって定められる可動範囲内で戸開閉方向に変位可能になっている。さらに、かご1の上部には、出入口全閉時にバー46の上端部と当接するローラ49が設けられている。
以上のように構成した第2の実施の形態では、第1かご側ドア3の戸閉動作時に、バー46がローラ49との当接によって第1かご側ドア3に対して戸開方向へ相対変位することとなる。そして、このバー46の変位に伴ってベースプレート40が第3異物検出レバー39とともに回動して当該第3異物検出レバー39の先端部が上方に変位し、第3異物検出レバー39のオフセット部39aがセーフティシュー18とオーバーラップする。このとき、第3異物検出レバー39のオフセット部39aは、両かご側ドア3,4に対して面直角な方向における投影面上で第2かご側ドア4と敷居13との間の隙間を横切ることで、その第2かご側ドア4と敷居13との間に異物が存在する場合に、その異物をオフセット部39aに引っ掛けるようになっている。
したがって、本実施の形態によれば、両かご側ドア3,4の下端部に異物が挟み込まれている場合や両かご側ドア3,4と敷居13との間に異物が存在する場合に、その異物をより確実に検出できるようになるメリットがある。
なお、この第2の実施の形態においても、図5に示す変形例と同様に、両かご側ドア3,4および両乗場側ドア16,17の先端面をそれぞれ段付形状にしてもよい。
図9,10は、本発明の第3の実施の形態を示す図であって、図9は出入口全開状態のかご1を示す正面図、図10は出入口全閉状態のかご1を示す正面図である。
図9,10に示す第3の実施の形態は、上述した第1の実施の形態における第1異物検出レバー25と上述した第2の実施の形態における第3異物検出レバー39の両者を第1かご側ドア3の裏面側にそれぞれ設けたものであって、非常停止制御装置34は、両異物検出レバー25,39のうち少なくとも一方の回転位置が予め定められた所定範囲を逸脱した場合に、主制御装置5へ非常停止信号を出力するようになっている。なお、他の部分は上述した第1の実施の形態と同様である。
したがって、この第3の実施の形態では、上述した第1の実施の形態と略同様な効果と、上述した第2の実施の形態と略同様な効果とを併せて得られるようになるメリットがある。
なお、この第3の実施の形態において、第1異物検出レバー25および第3異物検出レバー39に加え、上述した第1の実施の形態のように、第1異物検出レバー35に連動する第2異物検出レバー26を設けることも可能である。また、この第3の実施の形態においても、図5に示す変形例と同様に、両かご側ドア3,4および両乗場側ドア16,17の先端面を段付形状にしてもよい。
本発明の第1の実施の形態を示す図であって、出入口全開状態のかごの正面図。 図1におけるかごの出入口全閉状態を示す正面図。 図2におけるA−A断面図。 主制御装置の制御内容を示すフローチャート。 第1の実施の形態の変形例を示す図であって、図2におけるA−A断面に相当する部位の断面図。 本発明の第2の実施の形態を示す図であって、出入口全開状態のかごの正面図。 図6におけるかごの出入口全閉状態を示す正面図。 図7におけるB−B断面図。 本発明の第3の実施の形態を示す図であって、出入口全開状態のかごの正面図。 図9におけるかごの出入口全閉状態を示す正面図。
符号の説明
1…かご
2…かご側出入口
3…第1かご側ドア(壁体)
3a…先端面(戸当たり面)
4…第2かご側ドア
4a…先端面
13…敷居
18…セーフティシュー
25…第1異物検出レバー(第1レバー部材)
26…第2異物検出レバー(第1レバー部材)
26…第2異物検出レバー(第1レバー部材)
33…ロータリエンコーダ(変位検出手段)
34…非常停止制御装置(非常停止制御手段)
35…第1かご側ドア(壁体)
35a…先端面(戸当たり面)
36…第2かご側ドア
36a…先端面
39…第3異物検出レバー(第2レバー部材)
44…ロータリエンコーダ(変位検出手段)
F…異物

Claims (8)

  1. エレベータのかごに備えられたドアの先端面とそのドアの先端面と相対する壁体の戸当たり面との間に異物を挟み込んだままかごが走行を続けることを阻止するエレベータの安全装置において、
    上記ドアの先端部に設けられたセーフティシューと、
    上記壁体の裏面側に配置され、かご走行方向で回動可能なレバー部材と、
    そのレバー部材の回動変位を検出する変位検出手段と、
    上記変位検出手段の出力に基づいて走行中のかごを非常停止させる非常停止制御手段と、
    を備えていて、
    出入口全閉時に、上記レバー部材の先端部が上記セーフティシューに対して上記ドアの面直角方向でオーバーラップするようになっていることを特徴とするエレベータの安全装置。
  2. 出入口全開時に、上記ドアに対して面直角な方向における投影面上でレバー部材がかごの出入口と重合しないようになっていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの安全装置。
  3. 戸開閉方向に沿って配設された上記レバー部材としての第1レバー部材が、その先端部を上記戸当たり面から突出させないように設けられているとともに、上記セーフティシューの先端部が上記ドアの先端面よりも突出していて、
    出入口全閉時に第1レバー部材の先端部と上記セーフティシューの先端部が上記壁体の裏面側でオーバーラップするようになっていることを特徴とする請求項2に記載のエレベータの安全装置。
  4. 第1レバー部材がかご走行方向で複数設けられていて、それら各第1レバー部材同士が平行リンク機構によって互いに連動するようになっていることを特徴とする請求項3に記載のエレベータの安全装置。
  5. 上記ドアの戸開閉動作に連動して回動する第2レバー部材が上記レバー部材として第1レバー部材に加えて設けられていて、
    第2レバー部材は、出入口全開時にその先端部が上記投影面上でかごの出入口よりも下方の待避位置に位置していて、上記ドアの戸閉動作に連動して上方に回動することにより、出入口全閉時に当該第2レバー部材の先端部が上記セーフティシューの先端部とオーバーラップするようになっていることを特徴とする請求項3または4に記載のエレベータの安全装置。
  6. 第2レバー部材が戸閉動作に連動して上方に回動したときに、当該第2レバー部材の先端部が上記投影面上で上記ドアとそのドアを案内する敷居との間の隙間を横切るようになっていることを特徴とする請求項5に記載のエレベータの安全装置。
  7. 上記ドアの戸開閉動作に連動して回動する第2レバー部材が上記レバー部材として設けられていて、
    第2レバー部材は、出入口全開時にその先端部が上記投影面上でかごの出入口開口部よりも下方の待避位置に位置していて、上記ドアの戸閉動作に連動して上方に回動することにより、出入口全閉時に当該第2レバー部材の先端部が上記セーフティシューの先端部とオーバーラップするようになっていることを特徴とする請求項2に記載のエレベータの安全装置。
  8. レバー部材が戸閉動作に連動して上方に回動したときに、当該レバー部材の先端部が上記投影面上で上記ドアとそのドアを案内する敷居との間の隙間を横切るようになっていることを特徴とする請求項7に記載のエレベータの安全装置。
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