JP2010010761A - 無線タグ通信システム及び無線タグ通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】無線タグに対する読み取り不能や二重読み取り等の不都合を回避し、円滑な情報読み取りを行う。
【解決手段】応答時に反転可能な1つ以上のセッションフラグS0,S1,S2,S3を備えた少なくとも1つの無線タグTと、少なくとも1つの無線タグTに対しそれぞれ通信可能な複数のリーダ1A〜1Eとを有する無線タグ通信システム301であって、リーダ1A〜1Eは、リーダアンテナ3と、1つ以上のセッションフラグのそれぞれについての最新通知時刻を記憶したメモリ8と、メモリ8に記憶された最新通知時刻に基づき、リーダアンテナ3の無線通信で使用するセッションフラグのセッション番号を設定するステップS40の手順と、設定したセッション番号を用いて、無線タグTに記憶された情報を取得するための「Query」コマンドを、無線タグTに送信するステップS110の手順とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、無線タグと情報送受信可能な無線タグ通信システム及び無線タグ通信装置に関する。
小型の無線タグに対し、無線タグ通信装置(リーダ/ライタ)より非接触で問い合わせの送信及び返答の受信を行うことで、無線タグの情報の読み取り/書き込みを行うRFID(Radio Frequency Identification)システムが知られている。
例えばラベル状やカード状の無線タグに備えられた無線タグ回路素子は、所定の無線タグ情報を記憶するIC回路部とこのIC回路部に接続されて情報の送受信を行うアンテナとを備えている。IC回路部は、上記アンテナで受信された信号を復調して解釈するとともに、メモリに記憶された情報信号に基づいて返信信号を生成し、アンテナを介して無線タグ通信装置へ送信する。
上記RFIDシステムにおいて、複数の無線タグ通信装置を、互いの通信可能範囲がある程度重なるようにしつつ設置する場合がある。このような従来技術の例としては、例えば、特許文献1記載のものが知られている。
この従来技術においては、近接して設置された複数(2つ)のリーダライタ(第1リーダライタ及び第2リーダライタ)を制御する制御装置を設けている。制御装置は、各リーダライタを制御する第1及び第2リーダライタ制御部と、リーダライタ切り替え部とを有している。通常は、リーダライタ切り替え部により、第1リーダライタ制御部を介して第1リーダライタが使用される。第1リーダライタ制御部は第1リーダライタが正常に動作しているか故障しているかを検出している。もし、故障したことが確認された場合には、リーダライタ切り替え部が、第2リーダライタ制御部を介し第2リーダライタを使用するように切り替えることで、情報読み取りを確実に継続できるようなっている。
特開2007−257570号公報
上記RFIDシステムは既に実用化が進み、さらに多種多様な用途が考えられている。例えばオフィスフロア、図書館、倉庫等、比較的大きな所定の空間内に存在する無線タグをもれなく網羅し検出するためには、(互いの通信可能範囲がある程度重なるようにして設置された)複数の無線タグ通信装置を同時に用いて、それぞれにおいて情報読み取りを行う場合があり得る。
このような場合、重なった通信可能範囲内に位置する無線タグには、複数の無線タグ通信装置からの電波がそれぞれ届く。この状態において、各無線タグ通信装置において正しく情報読み取りを行うためには、無線タグ通信装置同士の干渉を防止しつつ、無線タグから各無線タグ通信装置への円滑な応答通信が行えるようにする必要がある。
上記従来技術においては、1つの無線タグ通信装置のうち1つが故障した場合に、別の無線タグ通信装置に切り替えることで、情報読み取りの継続を行うものに過ぎない。すなわち、上記のように複数の無線タグ通信装置を同時に用いて、それぞれで正しく情報読み取りを行うことには特に配慮されていなかった。
本発明の目的は、複数の無線タグ通信装置で同時に読み取りを行っても、各無線タグ通信装置において正しく円滑に情報読み取りを行うことができる無線タグ通信システム及び無線タグ通信装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、応答時に反転可能な1つ以上の反転識別子を備えた少なくとも1つの無線タグと、前記少なくとも1つの無線タグに対しそれぞれ通信可能な複数の無線タグ通信装置とを有する無線タグ通信システムであって、前記無線タグ通信装置は、前記無線タグに対し無線通信を行うアンテナ手段と、前記1つ以上の反転識別子のそれぞれについての設定要素を記憶した記憶手段と、前記記憶手段に記憶された各反転識別子の前記設定要素に基づき、前記アンテナ手段の前記無線通信で使用する反転識別子を設定する設定手段と、前記設定手段で設定した前記反転識別子を用いて、前記無線タグに記憶された情報を取得するための読み取りコマンドを、前記無線タグに送信する読み取りコマンド送信手段と、前記設定手段で設定した反転識別子を表す識別子通知を生成する通知信号生成手段と、前記通知信号生成手段で生成した前記識別子通知を、他の無線タグ通信装置へ出力する通知信号出力手段と、他の無線タグ通信装置からの前記識別子通知を入力する通知信号入力手段と、前記通知信号入力手段で入力した前記識別子通知に応じて、前記記憶手段に記憶された前記設定要素を更新する設定要素更新手段とを有することを特徴とする。
本願第1発明の無線タグ通信システムにおいては、複数の無線タグ通信装置が、少なくとも1つの無線タグに対して通信を行う。各無線タグは、応答時に反転可能な1つ以上の反転識別子を備えている。各無線タグ通信装置は、無線タグに反転識別子が複数備えられていることを活用し、他の無線タグ通信装置との通信干渉を抑制するために、自己の使用する反転識別子を設定する。
このとき、各無線タグ通信装置は、通知信号生成手段及び通知信号出力手段を備えており、自己の使用する反転識別子の種類を識別子通知を介して他の無線タグ通信装置へ知らせることができる。各無線タグ通信装置は、通知信号入力手段で入力した当該識別子通知に対応して、1つ以上の反転識別子それぞれが他の無線タグ通信装置でどのように使用されているかを予め設定要素として記憶手段に記憶させておくことができる。さらに、記憶手段に記憶された設定要素は、設定要素更新手段によって識別子通知に応じて更新される。
これにより、ある無線タグ通信装置からの識別子通知を受信した他の無線タグ通信装置側では、反転識別子の設定の際、記憶手段に記憶された最新の設定要素を参照しつつ、(上記識別子通知に対応した反転識別子を除外して使用する反転識別子の設定を行う等)通信干渉が起こらない又は起こりにくいような反転識別子(例えば他の無線タグ通信装置により使用されていない反転識別子や、他の無線タグ通信装置により使用された時刻が古く現在は使用されていない可能性が高い反転識別子)を設定手段で設定することができる。
この結果、その設定した反転識別子を用いて読み取りコマンド送信手段から読み取りコマンドを無線タグに送信することで、他の無線タグ通信装置との通信干渉を防止又は抑制することができる。したがって、複数の無線タグ通信装置で同時に読み取りを行っても、各無線タグ通信装置において正しく円滑に情報読み取りを行うことができる。
また、通知信号入力手段で入力された反転識別子の種類を記憶手段に記憶しておくことで、更新ごとに所定の法則性(例えば識別子通知の時刻順、反転識別子の並び順)をもってその設定要素を並べ替えたり、取捨選択したり等の処理を行うことができる。この結果、上記通信干渉を回避するための自己の反転識別子の設定をさらに円滑に行うことができる。
第2発明は、上記第1発明において、前記無線タグ通信装置は、前記記憶手段が、前記設定要素として前記識別子通知の時間情報を各反転識別子ごとに記憶しており、前記設定要素更新手段が、前記通知信号入力手段で前記識別子通知を入力する都度、対応する前記反転識別子に関する前記時間情報を更新し、前記設定手段が、前記記憶手段に記憶された各反転識別子ごとの前記時間情報に基づき、最も古い前記時間情報に対応した前記反転識別子を、前記アンテナ手段の前記無線通信で使用する反転識別子として設定することを特徴とする。
反転識別子ごとに識別子通知の時間情報を記憶手段に記憶しておく。このとき、識別子通知の時間情報が古いほど(言い換えれば対応する反転識別子の使用開始時期が古いほど)対応する反転識別子が既に使用されていない可能性が高いことから、これを使用する反転識別子として設定手段で設定する。これにより、確率的に他の無線タグ通信装置と通信干渉が起こらない又は起こりにくいようにすることができる。
第3発明は、上記第2発明において、前記無線タグ通信装置の前記通知信号出力手段は、前記識別子通知を、他の全ての無線タグ通信装置へ一斉送信することを特徴とする。
これにより、各無線タグ通信装置は、自己の使用する反転識別子の種類を、まんべんなく他の無線タグ通信装置へと知らせることができる。また、全ての無線タグ通信装置へと順次通信経路を個別に設定する必要がないため短時間で通知を行うことができる。さらに、送信側の内部メモリの消費量を少なくできる効果もある。
第4発明は、上記第3発明において、前記無線タグ通信装置の前記通知信号出力手段は、前記読み取りコマンド送信手段による前記読み取りコマンドの送信を指示する指示信号の入力時に、前記識別子通知を前記他の全ての無線タグ通信装置へ一斉送信することを特徴とする。
これにより、各無線タグ通信装置は、無線タグに対し情報読み取りを行う際に、自己の使用する反転識別子の種類を、確実に他の無線タグ通信装置に対し知らせることができる。
第5発明は、上記第4発明において、前記無線タグ通信装置は、新たな前記指示信号の入力に基づき前記読み取りコマンド送信手段による前記読み取りコマンドの送信を開始するとき、前回の前記識別子通知の出力時からの経過時間が所定の第1しきい値以下であった場合には、前記識別子通知の前記一斉送信を行わないよう、前記通知信号生成手段又は前記通知信号出力手段を制御する第1制御手段を有することを特徴とする。
例えば、操作者が携帯型の無線タグ通信装置を用いて無線タグの探索を行う場合等においては、無線タグ通信装置を手で持って振り回し、読み取りコマンド送信指示→送信停止指示→送信指示といった操作を比較的短時間周期で繰り返す場合がある。このような場合に、読み取りコマンド送信指示の都度識別子通知を送信すると、受信した他の無線タグ通信装置において極めて頻繁に反転識別子の設定や更新が行われることとなり、弊害が大きい。
そこで本願第5発明においては、読み取りコマンド送信指示信号の入力により1回識別子通知を送信してからの経過時間が第1しきい値以下であれば、(設定手段は記憶手段の時間情報を参照して反転識別子を設定するが)識別子通知の送信を行わない。これにより、他の無線タグ通信装置における反転識別子の設定や更新が過度に頻繁に行われるのを防止することができる。また、第1しきい値以下では識別子通知の送信を行わないことから、記憶手段において、前回設定した反転識別子の時間情報が依然として最も古いため、引き続き同一の反転識別子を設定することができ、当該無線タグ通信装置における反転識別子が過度に変更されるのを防止できる。
第6発明は、上記第5発明において、前記無線タグ通信装置は、新たな前記指示信号の入力に基づき前記読み取りコマンド送信手段による前記読み取りコマンドの送信を開始するとき、前回の前記指示信号の入力時からの経過時間が所定の第2しきい値以下であった場合には、前記反転識別子の新たな設定を行わずかつ前記識別子通知の前記一斉送信を行わないよう、前記設定手段、及び、前記通知信号生成手段又は前記通知信号出力手段を制御する第2制御手段を有することを特徴とする。
本願第6発明においては、例えば、操作者が、読み取りコマンド送信指示→送信停止指示→送信指示といった操作を(第2しきい値以下の)比較的短時間の周期で繰り返す際には、(同一の反転識別子を毎回新たに設定するのではなく)反転識別子の新たな設定そのものを行わない(これに応じて識別子通知も送信しない)。これにより、無線タグ通信装置における反転識別子の設定動作が無駄に繰り返されるのを防止し、制御の簡素化や他の通信処理の効率向上を図ることができる。
第7発明は、上記第5又は第6発明において、前記無線タグ通信装置は、前記指示信号の入力に基づき前記読み取りコマンド送信手段による前記読み取りコマンドの送信を行っているとき、当該指示信号の入力時からの経過時間が所定の第3しきい値を超えた場合には、新たな前記指示信号の入力がなくても前記識別子通知の前記一斉送信を行うよう、前記通知信号生成手段及び前記通知信号出力手段を制御する第3制御手段を有することを特徴とする。
例えば、据置型の無線タグ通信装置を用いて無線タグと通信を行う場合等においては、電源ONとともに読み取りコマンド送信指示を行った後、長い時間常時読み取りコマンドの送信を継続する場合がある。このような場合、上記のように読み取りコマンド送信指示時にのみ識別子通知を送信することとすると、極めて長い間反転識別子の再設定及び更新が行われないこととなり、時間が経過するほど他の無線タグ通信装置と(反転識別子が共通となって)通信干渉が発生するおそれが高まり、弊害が大きい。
そこで本願第7発明においては、読み取りコマンド送信指示信号が一回入力してから次の指示信号の入力までが第3しきい値を超えた場合には、新たな読み取りコマンド送信指示がなくても、(反転識別子を新たに設定しない状態で)識別子通知を一斉送信させる。これにより、上記弊害を回避し、通信干渉の発生を確実に防止又は抑制することができる。
上記目的を達成するために、第8発明の無線タグ通信装置は、応答時に反転可能な1つ以上の反転識別子を備えた少なくとも1つの無線タグに対しそれぞれ無線通信を行うアンテナ手段と、前記1つ以上の反転識別子のそれぞれについての所定の設定要素を記憶した記憶手段と、前記記憶手段に記憶された各反転識別子の前記設定要素に基づき、前記アンテナ手段の前記無線通信で使用する反転識別子を設定する設定手段と、前記設定手段で設定した前記反転識別子を用いて、前記無線タグに記憶された情報を取得するための読み取りコマンドを、前記無線タグに送信する読み取りコマンド送信手段と、前記設定手段で設定した反転識別子を表す識別子通知を生成する通知信号生成手段と、前記通知信号生成手段で生成した前記識別子通知を、他の無線タグ通信装置へ出力する通知信号出力手段と、他の無線タグ通信装置からの前記識別子通知を入力する通知信号入力手段と、前記通知信号入力手段で入力した前記識別子通知に応じて、前記記憶手段に記憶された前記設定要素を更新する設定要素更新手段とを有することを特徴とする。
本願第8発明の無線タグ通信装置は、応答時に反転可能な1つ以上の反転識別子を備えた少なくとも1つの無線タグに対して通信を行う。このとき、無線タグに反転識別子が1つ以上備えられていることを活用し、自己の使用する反転識別子を設定することで、他の無線タグ通信装置との通信干渉を抑制する。すなわち、1つ以上の反転識別子それぞれについての所定の設定要素を記憶手段に記憶し、この記憶手段に記憶した設定要素を参照しながら、自己の使用する反転識別子を設定手段で設定する。このとき、1つ以上の反転識別子のそれぞれが他の無線タグ通信装置でどのように使用されているかを予め(設定要素として)記憶手段に記憶させておき、自己が使用する反転識別子を設定手段で設定するときには、他の無線タグ通信装置と通信干渉が起こらない又は起こりにくいような反転識別子(例えば他の無線タグ通信装置により使用されていない反転識別子や、他の無線タグ通信装置により使用された時刻が古く現在は使用されていない可能性が高い反転識別子)を選んで設定することができる。そして、その設定した反転識別子を用いて読み取りコマンド送信手段から読み取りコマンドを無線タグに送信することで、他の無線タグ通信装置との通信干渉を防止又は抑制することができる。したがって、複数の無線タグ通信装置で同時に読み取りを行っても、各無線タグ通信装置において正しく円滑に情報読み取りを行うことができる。
一方、設定手段で設定した反転識別子の種類は、識別子通知を介して他の無線タグ通信装置へ知らされる。
各無線タグ通信装置は、通知信号入力手段で識別子通知を入力することで、既に他の無線タグ通信装置で使用済みの反転識別子の種類を知ることができる。そして、識別子通知に応じて設定要素更新手段が記憶手段の設定要素の更新を行うことにより、その後は、上述した設定手段による設定時において、当該識別子通知に対応した反転識別子を除外して使用する反転識別子の設定を行う等、通信干渉が起こらない又は起こりにくいような反転識別子の設定を確実に行うことができる。また、通知された反転識別子の種類を記憶手段に記憶しておくことで、更新ごとに所定の法則性(例えば識別子通知の時刻順、反転識別子の並び順)をもってその設定要素を並べ替えたり、取捨選択したり等の処理を行うこともできる。
本発明によれば、複数の無線タグ通信装置で同時に読み取りを行っても、各無線タグ通信装置において正しく円滑に情報読み取りを行うことができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。本実施形態は、本発明の無線タグ通信システムを、例えばそれぞれ無線タグが貼付されている多数の物品の管理に適用した場合の例である。
図1は、本実施形態の無線タグ通信システムを、物品管理に適用した場合の一例を表す図である。
図1において、本実施形態の無線タグ通信システム301は、多数の管理物品Bにそれぞれ貼付されている無線タグTと、これら無線タグTからそれぞれのタグIDを読み取る複数のリーダ1(無線タグ通信装置。この例では4つの携帯型リーダ1A〜1D及び1つの据置型リーダ1E)と、これら全てのリーダ1A〜1Eとの間で無線LANなどの無線ネットワークMWを介し情報や指示信号を送受可能な無線アクセスポイント103とから構成されている。
リーダ1A〜1Eは、それぞれリーダアンテナ3(アンテナ手段)を備えている。また、携帯型リーダ1A〜1Dにはさらに操作部9及び表示部10が設けられている。また、据置型リーダ1Eは 周辺機器インターフェースなどを介して汎用コンピュータ(以下において、PC102という)が情報送受可能に接続されている。
この例では、複数の使用者(管理物品Bの管理者;操作者)が、これらリーダ1A〜1Eを用いて各管理物品Bに貼付されている無線タグTから無線通信を介して対応する管理物品Bに関する情報を読み取ることで、各管理物品Bの保管状況を管理する。ここで、各リーダ1A〜1Eの通信可能領域20(図中の破線で示す範囲)は、それぞれのリーダアンテナ3を基点として広がる領域であり、その指向性や出力電力(いわゆる空中線電力)によってその範囲が有限となっている。
上記無線タグTは各リーダ1A〜1Eと無線通信が可能であり、利用者は各リーダ1A〜1Eのリーダアンテナ3から展開する通信可能領域20に目的の無線タグTを位置させた状態で当該無線タグTからその識別情報(以下、タグIDという)を含んだタグ情報を読み取ることができる。なお、据置型リーダ1Eのリーダアンテナ3及びその通信可能領域20は基本的に移動することがないため、その通信可能領域20は始めから全ての管理物品Bの存在領域全体を収容する範囲に設定されている。一方、携帯型リーダ1A〜1Dとその通信可能領域20は使用者が任意の位置へ移動できるため、その通信可能領域は全ての管理物品Bの存在領域全体を収容する範囲までは必要ない(図中では存在領域全体を収容した例を示している)。
また、携帯型リーダ1A〜1Dの場合は、使用者が任意のタイミングで操作部9に所定の指示操作を行うことにより、その時点の通信可能領域20に存在する無線タグTからタグ情報を読み取ることができる。一方、据置型リーダ1Eの場合は、PC102が所定の指示信号を出力することにより、全ての無線タグTからタグ情報を読み取ることができる。
図2は、本実施形態の携帯型リーダ1A〜1Dの概略を表すシステム構成図である。
この図2において、携帯型リーダ1A〜1Dは、本体制御部2と、上記無線アクセスポイント103を介して無線通信を行うための主アンテナ4と、無線タグTに対し無線通信を行うための上記リーダアンテナ3とから構成されている。
本体制御部2は、CPU(中央演算装置)5と、上記主アンテナ4を介した無線ネットワークMWにより無線アクセスポイントと信号の送受信を行うネットワーク通信制御部6と、1秒単位で時間を計測するためのタイマ7と、例えばRAMやROM等からなるメモリ8と、使用者からの指示や情報が入力される上記操作部9と、各種情報やメッセージを表示する上記表示部10と、上記リーダアンテナ3を介し無線タグTとの無線通信の制御を行うRF通信制御部11とを備えている。
CPU5は、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行い、それによって携帯型リーダ1A〜1D全体の各種制御を行うものである。
無線タグTは、タグ側アンテナ151とIC回路部150とを備える無線タグ回路素子Toを有しており、この無線タグ回路素子Toを特に図示しない基材などに設けて上記管理物品Bに貼付可能にしたものである(無線タグ回路素子Toについては後に詳述する)。
なお、特に図示しないが、据置型リーダ1Eは上記携帯型リーダ1A〜1Dのシステム構成に対してPC102と信号の送受を行う入出力インターフェースが加わり、操作部9と表示部10が除かれた構成となっている。それ以外は同等であるので、詳細な説明を省略する。
図3は、上記各リーダ1におけるCPU5、RF通信制御部11、及びリーダアンテナ3の詳細構成を表す機能ブロック図である。なお、図示する構成は携帯型リーダ1A〜1D及び据置型リーダ1Eのいずれも共通に備える構成となっている。
図3において、CPU5は、無線タグ回路素子ToのIC回路部150から読み出された信号を処理して情報を読み出すとともに、無線タグ回路素子ToのIC回路部150へアクセスするための応答要求コマンドを生成する。
RF通信制御部11は、上記リーダアンテナ3を介し上記無線タグ回路素子ToのIC回路部150の情報(タグIDを含む無線タグ情報)へアクセスするためのものである。すなわち、RF通信制御部11は、リーダアンテナ3を介し無線タグ回路素子Toに対して信号を送信する送信部212と、リーダアンテナ3により受信された無線タグ回路素子Toからの応答波を入力する受信部213と、送受分離器214とから構成される。
送信部212は、無線タグ回路素子ToのIC回路部150の無線タグ情報にアクセスする(この例では読み取りのみ)ための質問波を生成するブロックである。すなわち、送信部212は、周波数の基準信号を出力する水晶振動子215Aと、CPU5の制御により水晶振動子215Aの出力を分周/逓倍して所定周波数の搬送波を発生させるPLL(Phase Locked Loop)215B及びVCO(Voltage Controlled Oscillator)215Cと、上記CPU5から供給される信号に基づいて上記発生させられた搬送波を変調(この例ではCPU5からの「TX_ASK」信号に基づく振幅変調)する送信乗算回路216(但し「TX_ASK信号」の場合は増幅率可変アンプ等を用いてもよい)と、その送信乗算回路216により変調された変調波を増幅(この例ではCPU5からの「TX_PWR」信号によって増幅率を決定される増幅)して所望の質問波を生成する可変送信アンプ217とを備えている。
そして、上記発生される搬送波は、例えばUHF帯、マイクロ波帯、あるいは短波帯の周波数を用いており、上記可変送信アンプ217の出力は、送受分離器214を介しリーダアンテナ3に伝達されて無線タグ回路素子ToのIC回路部150に供給される。なお、無線タグ情報は上記のように変調した信号に限られず、単なる搬送波のみの場合もある。
受信部213は、リーダアンテナ3で受信された無線タグ回路素子Toからの応答波と上記発生させられた搬送波とを乗算して復調するI相受信乗算回路218と、そのI相受信乗算回路218の出力から必要な帯域の信号のみを取り出すためのI相バンドパスフィルタ219と、このI相バンドパスフィルタ219の出力を増幅するI相受信アンプ221と、このI相受信アンプ221の出力をさらに増幅してデジタル信号に変換するI相リミッタ220と、上記リーダアンテナ3で受信された無線タグ回路素子Toからの応答波と上記発生された後に移相器227により位相を90°遅らせた搬送波とを乗算するQ相受信乗算回路222と、そのQ相受信乗算回路222の出力から必要な帯域の信号のみを取り出すためのQ相バンドパスフィルタ223と、このQ相バンドパスフィルタ223の出力を増幅するQ相受信アンプ225と、このQ相受信アンプ225の出力をさらに増幅してデジタル信号に変換するQ相リミッタ224とを備えている。そして、上記I相リミッタ220から出力される信号「RXS−I」及びQ相リミッタ224から出力される信号「RXS−Q」は、上記CPU5に入力されて処理される。
また、I相受信アンプ221及びQ相受信アンプ225の出力は、強度検出手段としてのRSSI(Received Signal Strength Indicator)回路226にも入力され、それらの信号の強度を示す信号「RSSI」がCPU5に入力されるようになっている。このようにして、リーダ1A〜1Eでは、I−Q直交復調によって無線タグ回路素子Toからの応答波の復調が行われる。
図4は、上記無線タグTに備えられた無線タグ回路素子Toの機能的構成の一例を表すブロック図である。
図4は、上記無線タグTに備えられた無線タグ回路素子Toの機能的構成を表す機能ブロック図である。この図4において、無線タグ回路素子Toは、上述したようにリーダ1A〜1Eのリーダアンテナ3と無線通信もしくは電磁誘導により非接触で信号の送受信を行う上記タグ側アンテナ151と、このタグ側アンテナ151に接続された上記IC回路部150とを有している。
IC回路部150は、タグ側アンテナ151により受信された質問波(質問信号)を整流する整流部152と、この整流部152により整流された質問波のエネルギを蓄積し駆動電源とするための電源部153と、上記タグ側アンテナ151により受信された質問波からクロック信号を抽出して制御部157に供給するクロック抽出部154と、所定の情報信号を記憶し得るメモリ部155と、上記タグ側アンテナ151に接続された変復調部156と、上記リーダ1A〜1Eからの上記質問信号の受信時に当該無線タグ回路素子Toが応答信号をどの識別スロットに出力するかを決定するための乱数を発生させる乱数発生器158(質問信号、識別スロットについての詳細は後述)と、上記メモリ部155、クロック抽出部154、乱数発生器158、及び変復調部156等を介して上記無線タグ回路素子Toの作動を制御するための上記制御部157とを備えている。
変復調部156は、タグ側アンテナ151により受信された上記無線タグ情報通信装置1のリーダアンテナ3からの通信信号の復調を行い、また、上記制御部157からの返信信号を変調し、タグ側アンテナ151より応答波(タグIDを含む信号)として送信する。
クロック抽出部154は受信した信号からクロック成分を抽出するものであり、受信した信号のクロック成分の周波数に対応したクロックを制御部157に供給する。
乱数発生器158は、上記リーダ1A〜1Eからの上記質問信号に指定されているスロット数指定値Qに対し、0から2−1までの乱数を発生させる(詳細は後述する)。
制御部157は、上記変復調部156により復調された受信信号を解釈し、上記メモリ部155において記憶された情報信号に基づいて返信信号を生成し、この返信信号を上記乱数発生器158により発生させた乱数に対応する識別スロットで上記変復調部156により上記タグ側アンテナ151から返信する制御等の基本的な制御を実行する。
なお、メモリ部155には、その時点での通信セッションを判別するための4つのセッションフラグS0,S1,S2,S3(=反転識別子。後述)が、自動的にその内容を反転変化可能に記憶されている。なお、このようにメモリ部155にセッションフラグS0,S1,S2,S3を記憶させるのではなく、制御部157内のレジスタを用いて実質的に同等の機能を果たすようにしてもよい。
ここで、本実施形態の各リーダ1A〜1Eでは、その特徴として、まず、(ISO/IEC18000−6 Type Cの国際規格に準拠する仕様の)無線タグ回路素子Toに対し、無線通信で上記4つのセッションフラグS0,S1,S2,S3のいずれか一つの内容を指定変化させるコマンドを送信する。そして、その後、いずれか一つのセッションフラグの内容が上記指定した内容となっている無線タグ回路素子Toに対してのみタグ情報を要求するコマンドを送信する。以下、その詳細を順次説明する。
まず、リーダ1A〜1Eと無線タグTの無線タグ回路素子Toとの間で送受される信号とその送受方法について説明する。図5は、例として1つのリーダ1と1つの無線タグTの上記無線タグ回路素子Toとの間で送受される信号のタイムチャートの一例を表す図である。なお、この図5に示す信号の送受方法は、公知のSlotted Random方式に基づくISO/IEC18000−6 Type Cの国際規格に準じたものであり、図中では左側から右側に向かって時系列変化するよう示している。また、リーダ1と無線タグ回路素子Toとの間に記載されている矢印は信号の送信方向を示しており、送信相手が不特定である場合には破線で示し、送信相手が特定されている場合には実線で示している。
この図5において、リーダ1は、まず最初に通信可能領域20に存在する全ての無線タグTの無線タグ回路素子Toに対して「Select」コマンド(識別子統一コマンド)を送信する。この「Select」コマンドは、それ以降にリーダ1が無線通信を行う無線タグ回路素子Toの条件を指定するコマンドであり、各種の条件を指定して情報の読み取り対象とする無線タグ回路素子Toの個数を限定し、無線通信の効率化を図ることができる。そして、この「Select」コマンドを受信した無線タグTの無線タグ回路素子Toのうちで、指定された条件を満たす無線タグ回路素子Toだけがその後に無線通信を行える状態となる(図中ではこの指定条件を満たす無線タグ回路素子Toの一つを示している)。
そしてさらに、この「Select」コマンドでは、上記指定条件を満たす無線タグTの無線タグ回路素子Toが記憶する上記セッションフラグS0(ここでは代表させてS0としているがS0,S1,S2,S3のいずれを使用しても同じ)の内容を任意に指定して変更するよう指示することができる。ここで、この例における無線タグ回路素子ToのセッションフラグS0の内容は「A」と「B」の2種類の状態があり、このセッションフラグの内容から当該無線タグ回路素子Toがいずれの通信状態(いわゆる通信セッション)にあるかを判別できるようになっている。図示する例では、「Select」コマンドがセッションフラグS0の内容を「A」とするよう指示しており、それまで内容が不定であった無線タグ回路素子ToのセッションフラグS0の内容が上記「Select」コマンドの受信により「A」に確定される。
次にリーダ1は、同じ無線タグ群に対してそれぞれのタグ情報(識別情報であるタグIDを含む)を応答発信させるよう要求する「Query」コマンド(読み取りコマンド)を送信する。この「Query」コマンドは、応答すると予想される無線タグ回路素子Toの数が不確定な条件下において探索を行うための探索指令である。この「Query」コマンドには、所定の数(例えばこの例で0から15までのいずれかの値)で指定するスロット数指定値Qが含まれている。RF通信制御部11からリーダアンテナ3を介し「Query」コマンドが送信されると、各無線タグTの無線タグ回路素子Toは0から2−1(=2のQ乗−1)までの乱数を乱数発生器158により生成し、スロットカウント値SCとして保持する。
またさらに、この「Query」コマンドでは、応答を要求する無線タグ回路素子ToをセッションフラグS0の内容で限定することができる。つまり、この「Query」コマンドには上記スロット数指定値Qとともに任意指定するセッションフラグの種類(この例ではS0)とその内容をも含んでおり、受信した無線タグ回路素子Toのうちでその時点で記憶しているセッションフラグS0の内容が当該「Query」コマンドに含まれる指定内容と一致する(つまり同じ通信セッションにある)ものだけがそれ以降でリーダ1へ応答信号を発信することになる。図示する例では、「Query」コマンドはセッションフラグS0の内容が「A」である無線タグ回路素子Toに対してのみ応答を要求しており、図中に示しているようにセッションフラグS0の内容が「A」となっている無線タグ回路素子Toがその後にリーダ1に応答する。
そしてリーダ1がリーダアンテナ3を介して該「Query」コマンドを送信後、所定の識別スロットで無線タグ回路素子Toからの応答を待ち受ける。この識別スロットとは、この「Query」コマンド(又は後述する「QueryRep」コマンド)を始めに送信してから所定の期間で区分される時間枠である。識別スロットは、通常、所定回数(「Query」コマンドの第1識別スロットが1回、及び、「QueryRep」コマンドの第2以降の識別スロットが2−1回=2回)が連続して繰り返される。
そして、図示の例のように無線タグ回路素子Toでスロットカウント値SCとして値0を生成したものは、この「Query」コマンドを含んだ第1識別スロットで応答する。このとき、当該無線タグ回路素子Toはタグ情報を送信する許可を得るための例えば16ビットの擬似乱数を用いた「RN16」レスポンスを応答信号としてリーダ1へ送信する。
そして、この「RN16」レスポンスを受信したリーダ1は、この「RN16」レスポンスに対応する内容でタグ情報の送信を許可する「Ack」コマンドを送信する。この「Ack」コマンドを受信した無線タグ回路素子Toは、その無線タグ回路素子To自身が先に送信した「RN16」レスポンスと受信した「Ack」コマンドに同じ「RN16」が含まれている場合に、当該無線タグ回路素子Toの個体がタグ情報の送信を許可されたものとみなしてタグ情報(タグIDを含む)を送信する。このようにして、一つの識別スロットにおける信号の送受信が行われる。
その後、さらに2番目以降の識別スロットでは、リーダ1は「Query」コマンドの代わりに「QueryRep」コマンドを送信し、その直後に設けられる識別スロット時間枠で他の無線タグ回路素子To(特に図示せず)の応答を待つ。このとき、上記ISO/IEC18000−6 Type Cの国際規格に準拠する仕様の無線タグTの無線タグ回路素子Toでは、この「QueryRep」コマンドを受信した際にセッションフラグS0の内容をそれまでとは異なる他の内容に自動的に反転変化させる(A→B;B→A)。図示する例では、「QueryRep」コマンドを受信した無線タグ回路素子Toが、それまで「A」(反転前状態)となっていたセッションフラグS0の内容を他方の「B」に自動的に反転させている。これにより、それ以降でセッションフラグS0の内容を「A」で指定する「Query」コマンドを受信しても、応答動作を行うことのないスタンバイ状態となる。
この「QueryRep」コマンドは、対象とするセッションフラグの種類(つまりS0〜S3のいずれか)のみを含んで指定している。そして、この「QueryRep」コマンドを受信した各無線タグ回路素子Toは、自身の上記スロットカウント値SCの値を一つだけ減算して保持し、該スロットカウント値SCが値0になった時点の識別スロットで「RN16」レスポンスを初めとした信号の送受信をリーダ1との間で行う。
なお、各識別スロットで該当する無線タグ回路素子To(当該識別スロットでスロットカウント値SCが0となるもの)がない場合には、「Query」コマンド又は「QueryRep」コマンド以外の送受信が行われないまま所定の時間枠でその識別スロットを終了する。また、送受信する複数のコマンドの間の時間間隔は、適切な間隔となるよう適宜タイミングが調整される。
このように各無線タグ回路素子Toが異なる識別スロットで応答信号を返信することで、リーダアンテナ3を介し、リーダ1は互いに混信を受けることなく一つ一つの無線タグ回路素子Toのタグ情報を明確に受信し取り込むことができる。また、同一の無線タグ回路素子Toが同じセッションフラグS0の内容を指定する「Query」コマンドを複数回受信しても、最初の1回だけ正常に「Query」コマンドに応答できてからはその後に受信する「Query」コマンドには応答しなくなるため、同一の無線タグTの無線タグ回路素子Toがタグ情報の送信をムダに繰り返すことを防ぐことができる。
図6は、各無線タグTの無線タグ回路素子Toが記憶するセッションフラグの構成の一例を概念的に表す図である。上述したように、上記ISO/IEC18000−6 Type Cの国際規格に準拠する仕様の無線タグTの無線タグ回路素子Toでは、それぞれ個別に4つのセッションフラグS0〜S3を有しており、この例では各セッションフラグS0〜S3がそれぞれ「A」又は「B」のいずれかの内容になっている。なお以下においては、説明の便宜上、図示するように4つのセッションフラグをS(X)(X:セッション番号=0,1,2,3)で表す。
図7は、各リーダ1A〜1Eが記憶するセッション別最新通知時刻テーブルの一例を概念的に表す図である。このセッション別最新通知時刻テーブルは、各リーダ1A〜1Eのメモリ(記憶手段)8に記録保持される情報である。
この図7において、セッション別最新通知時刻テーブルには、4つのセッションフラグのうちのいずれか1つを指定するためのセッション番号(=0,1,2,3)に対応して、当該セッションフラグを用いる旨の通知信号を他のリーダ1A〜1Eから受信した(あるいは自らが他のリーダ1A〜1Eへと送信した)最新通知時刻(時間情報、設定要素)が格納記録されている。ここで、最新通知時刻は当該セッション別最新通知時刻テーブルを記憶する各リーダ1A〜1Eのタイマ7の値がそのまま記録されるようになっており、後述するように当該リーダ1A〜1Eが電源を投入されてから常に(この例では秒単位で)計時された累積時間となっている。
すなわち、ある一つのリーダ1A〜1Eがセッションフラグを用いた無線通信を一度行う際には、その使用したセッションフラグのセッション番号を含むセッション通知信号(識別子通知)を無線ネットワークMWを介して他の全てのリーダ1に一斉送信(いわゆるブロードキャスト通信による送信)を行う(後述するように例外もあり)。そしてこのセッション通知信号を受信した他のリーダ1A〜1Eは、すぐにそれぞれが有するタイマ7の計時内容を、受信したセッション通知信号に含まれているセッション番号に対応する最新通知時刻としてセッション別最新通知時刻テーブルに変更記録する。
ここで、各リーダ1A〜1Eがそれぞれ異なる時刻で電源を投入し起動した場合には、同一時におけるそれぞれのタイマ7の計時内容(つまり当該リーダ1A〜1Eの累積起動時間)が異なっているため、各リーダ1A〜1Eが記憶するセッション別最新通知時刻テーブルでそれぞれ同一セッション番号に対応する最新通知時刻の絶対時間も異なることになる。しかし、上述したように各セッション番号別に対応する最新通知時刻の変更は全てのリーダ1A〜1E間で同時に行われるため、セッション番号別の最新通知時刻どうしの相対的な時間の前後関係(時系列での順番とそれらの間の離間秒数)は、全てのリーダ1A〜1Eのセッション別最新通知時刻テーブル間で同一となっている。
本実施形態の無線タグ通信システム301では、各リーダ1A〜1Eがセッションフラグを用いた無線通信を行う際に、最も古い最新通知時刻に対応するセッション番号のセッションフラグ(つまり使用開始時期が最も古いセッションフラグ)を選択して使用する。なお、本実施形態では、時間情報として、リーダ1A〜1Eの累積起動時間(秒)を計時するタイマ7の値をそのまま記録しているが、これに限られず、時間的前後関係を規定する他の時間情報でもよい。例えば、全てのタイマ7が同じ時間帯での絶対自然時間(00:00:00〜23:59:59)を計時してその値を用いてもよいし、またはシステム時間として一般的な万国標準時(UCT)「1970年1月1日00時00分00秒」からの経過秒数を用いる等でもよい。
図8は、リーダ1A〜1Eのうち、携帯型リーダ1A〜1DのCPU5によって実行される制御手順を表すフローチャートである。図8において、この例では、電源の投入後、このフローが開始される(START位置)。
そして、ステップS5において、タイマ7の計時内容をリセットし、また当該携帯型リーダ1A〜1Dが前回にセッション通知信号を送信した時刻を表すパラメータである前回通知時刻TA(後述のステップS47参照)の値と、前回に無線通信を行った時刻を表すパラメータである前回通信時刻TB(後述のステップS63参照)の値とをリセット(=0を代入)して初期化する。なお、これ以降にタイマ7は独自に経過時間を秒数単位で計時動作を行う。
次にステップS10へ移り、使用者が操作部9を介して当該携帯型リーダ1A〜1Dの作動状態を終了させる指示操作が行われたか否かを判定する。終了操作が行われている場合、判定が満たされ、そのままこのフローを終了する。一方、終了操作が行われていない場合、判定が満たされず、次のステップS15へ移る。
ステップS15では、無線ネットワークMWを介して他のリーダ1A〜1Eのいずれかからセッション通知信号を受信したか否かを判定する。セッション通知信号を受信している場合、判定が満たされ、ステップS20に移る。そして、受信したセッション通知信号に含まれるセッション番号Yに対応する最新通知時刻に、その時点のタイマ7の値を記録してセッション別最新通知時刻テーブル(図7参照)を変更し、ステップS26へ移る。一方、セッション通知信号を受信していない場合、ステップS15の判定が満たされず、そのままステップS26へ移る。
ステップS26では、使用者により操作部9を介して無線タグTのタグ情報を読み取らせる指示操作(指示信号の入力)が行われたか否かを判定する。読み取り操作が行われていない場合、判定が満たされず、そのままステップS10へ戻り、同様の手順を繰り返す。一方、読み取り操作が行われている場合、判定が満たされ、ステップS30へ移る。
ステップS30では、前回通信時刻TBの値が0であるか否か、すなわち当該携帯型リーダ1A〜1Dが起動してから初めてのタグ情報の読み取りであるか否かを判定する。前回通信時刻TBの値が0である場合、判定は満たされ、ステップS40へ移る。一方、前回通信時刻TBの値が0でない場合、判定は満たされず、すなわち当該携帯型リーダ1A〜1Dが起動してからその時点までに少なくとも一度はタグ情報の読み取りのための無線通信を行った(ステップS63参照)ものとみなされ、ステップS35へ移る。
ステップS35では、その時点でのタイマ7の値が前回通信時刻TBに所定の値(この例では30)を加算した値より大きいか否か、すなわち当該携帯型リーダ1A〜1Dが前回行ったタグ情報の読み取りが30秒(第2しきい値)以内に行われたものであるか否かを判定する。タイマ7の値が前回通信時刻TBに30を加算した値以下である場合には、判定が満たされず、すなわち当該携帯型リーダ1A〜1Dが前回タグ情報の読み取りを行ってからまだ30秒経過していないものとみなされて、後述のステップS60へ移る。一方、タイマ7の値が前回通信時刻TBに30を加算した値より大きい場合には、ステップS35の判定が満たされ、すなわち当該携帯型リーダ1A〜1Dが前回のタグ情報の読み取りを行ってからすでに30秒経過しているものとみなされてステップS40へ移る。
上述したように、当該携帯型リーダ1A〜1Dが起動してからまだ一度もタグ情報の読み取りを行っていない場合か、又は当該携帯型リーダ1A〜1Dが前回タグ情報の読み取りを行ってから既に30秒経過している場合は、ステップS40へ移る。このステップS40では、セッション別最新通知時刻テーブル(図7参照)において最も古い最新通知時刻を検出し、それに対応するセッション番号Xをこの直後に行うタグ情報読み取りの無線通信で使用するセッションフラグの指定番号として選択する。その後、ステップS41に移る。
ステップS41では、前回通知時刻TAの値が0であるか否か、すなわち当該携帯型リーダ1A〜1Dが起動してからまだ1度も他のリーダ1にセッション通知信号を送信していないか否かを判定する。前回通知時刻TAの値が0である場合、判定は満たされ、ステップS45へ移る。一方、前回通知時刻TAの値が0でない場合、判定は満たされず、すなわち当該携帯型リーダ1A〜1Dが起動してからその時点までに少なくとも一度はセッション通知信号の送信を行った(ステップS47参照)ものとみなされ、ステップS43へ移る。
ステップS43では、その時点でのタイマ7の値が前回通知時刻TAに所定の値(この例では90)を加算した値より大きいか否か、すなわち当該携帯型リーダ1A〜1Dが前回行ったセッション通知番号の送信が90秒(第1しきい値)以内に行われたものであるか否かを判定する。タイマ7の値が前回通知時刻TAに90を加算した値以下である場合には、判定が満たされず、すなわち当該携帯型リーダ1A〜1Dが前回セッション通知番号の送信を行ってからまだ90秒経過していないものとみなされて、後述のステップS60へ移る。一方タイマ7の値が前回通知時刻TAに90を加算した値より大きい場合には、判定が満たされ、すなわち当該携帯型リーダ1A〜1Dが前回セッション通知番号の送信からすでに90秒経過しているものとみなされてステップS45へ移る。
ステップS45では、無線ネットワークMWを介したブロードキャスト通信により他の全てのリーダ1に上記ステップS40で選択したセッション番号Xを含むセッション通知信号を送信する。なお、この際には、無線ネットワークMWが例えば公知のTCP/IPを利用した無線LANで構成されている場合であっても、既に他のリーダ1までの信号伝達経路(通信経路)が一度でも確立してあれば、ブロードキャスト通信を行うことによりすぐに同じ信号伝達経路を利用して容易かつ迅速にセッション通知信号を送信できる。その後、ステップS47に移り、前回通知時刻TAにこの時点のタイマ7の値を代入する。
次にステップS50へ移り、上記ステップS40で選択したセッション番号Xに対応する最新通知時刻にその時点のタイマ7の値を記録してセッション別最新通知時刻テーブルを変更する。そして後述のステップS60へ移る。
以上のようにして、当該携帯型リーダ1A〜1Dが前回タグ情報の読み取りを行ってから既に30秒経過している場合(あるいは起動後まだ一度もタグ情報の読み取りを行っていない場合)には、ステップS40により当該携帯型リーダ1A〜1Dが新しく使用するセッション番号の選択設定を行う。さらに、前回セッション通知信号を送信してからすでに90秒経過している場合(あるいは起動後まだ一度もセッション通知信号を送信していない場合)には、ステップS45、ステップS47、ステップS50により、ステップS40で設定したセッション番号を用いて全てのリーダ1A〜1Eのセッション別最新通知時刻テーブルの更新を行う。
上記に対し、当該携帯型リーダ1A〜1Dが前回タグ情報の読み取りを行ってからまだ30秒経過していない場合には、セッション番号Xを前回と同じままとして(=設定を行わず)上記ステップS40、ステップS45、ステップS47、ステップS50を省略し、ステップS60へ移る。また、当該携帯型リーダ1A〜1Dが前回タグ情報の読み取りを行ってから30秒経過した場合でも、セッション通知番号の前回の送信から90秒を経過していない場合には、ステップS45、ステップS47、ステップS50を省略することで(セッション番号Xを新たに設定するものの)セッション通知番号の送信は行わず、ステップS60へ移る。
ステップS60では、(この例では)無線通信を行うための条件を何ら指定せずに、つまりその時点で携帯型リーダ1A〜1Dの通信可能領域20内に存在する全ての無線タグTに対してそれぞれのセッションフラグS(X)の内容を「A」に設定するよう指示する「Select」コマンドを送信する。つまりこの「Select」コマンドには、無線通信を行う条件が無指定であることと、使用するセッションフラグのセッション番号Xと、セッションフラグの設定内容「A」とが含まれている。これにより、当該携帯型リーダ1A〜1Dの通信可能領域20内に存在する全ての無線タグTのセッションフラグS(X)の内容が「A」に確定される。なお、この「Select」コマンドで無線通信を行うための所定条件を指定して情報の読み取り対象とする無線タグ回路素子Toの個数を限定し、無線通信の効率化を図るようにしてもよい。その後、ステップS63に移り、前回通信時刻TBにこの時点のタイマ7の値を代入する。
次にステップS100へ移り、この時点で携帯型リーダ1A〜1Dの通信可能領域20内に存在する全ての無線タグTのそれぞれのタグ情報を検出するタグ情報検出処理を行う(後述の図9参照)。なお、このタグ情報検出処理は、その途中で無線タグTどうしの応答信号の衝突が生じた場合には、衝突発生フラグFの値が「1」となって処理を中断するものである(後述の図9のステップS160→ステップS165の流れを参照)。
次にステップS65へ移り、上記衝突発生フラグFの内容が「1」となっているか否か、すなわち直前に行われたステップS100のタグ情報検出処理において、無線タグTどうしの応答信号の衝突が生じたか否かを判定する。衝突発生フラグの内容が「1」である場合、判定が満たされ、すなわちタグ情報の検出に失敗したために再度タグ情報検出処理を行う必要があるものとみなされ、直前のステップS100に戻る。一方、衝突発生フラグの内容が「1」でない場合、判定が満たされず、すなわちタグ情報の検出に成功したものとみなされ、所定の報知処理(タグ情報の検出成功の報知や読み取ったタグ情報に関連した報知など;特に図示せず)を行った後にステップS10に戻り同様の手順を繰り返す。
図9は、図8中のステップS100においてリーダ1A〜1Dにより実行される(なお、後述の図10のステップS100においてリーダ1Aにおいても実行される)タグ情報検出処理の詳細手順を表すフローチャートである。なお、このフローの手順を実行する際には、上述したようにセッション番号Xが予め設定(ステップS40参照)されている状態で実行されることになる。
まず、ステップS105において、カウンタ変数Cと、衝突発生フラグFのそれぞれの内容を0とし、スロット数指定値Qの値をQ1として初期化する。この設定値Q1は、このステップS100のタグ情報検出処理において、どれだけの識別スロット数でタグ情報の検出を行うかを設定するパラメータである。そして、この設定値Q1は、リーダ1A〜1Dの通信可能領域20の大きさや、その中において無線通信が可能であると予想される無線タグTの個数に応じて、予め使用者により入力設定されている。
次にステップS110へ移り、リーダアンテナ3及びRF通信制御部11を介して「Query」コマンドを送信する。この「Query」コマンドは、上述したように既に設定されているスロット数指定値Qを含んでいるとともに、応答を要求する無線タグTを限定するためのセッションフラグS(X)のセッション番号X(0から3)と対象とするセッションの内容(AまたはB)を含んでいる。この例においては、セッションフラグS(X)の内容は「A」で限定するようになっている。
次にステップS115へ移り、リーダアンテナ3及びRF通信制御部11を介し、所定の時間の間だけ無線タグTからの応答信号を受信する。その後、ステップS120において、その受信時間の間に応答信号として「RN16」レスポンスを正常に受信(つまり無応答ではなく、また複数の「RN16」レスポンスによる衝突が発生せずに一つの「RN16」レスポンスだけを正常に受信)したか否かを判定する。この判定において、「RN16」レスポンスが正常に受信された場合、判定が満たされ、すなわち当該識別スロットで応答する無線タグTが存在するとみなされて、次のステップS125へ移る。
ステップS125では、RF通信制御部11及びリーダアンテナ3を介し、上記ステップS115で受信された「RN16」レスポンスに含まれている疑似乱数に対応する内容の「Ack」コマンドを送信する。その後、ステップS130においてリーダアンテナ3及びRF通信制御部11を介し、所定の時間の間だけ無線タグTからその識別情報であるタグIDを含むタグ情報を受信した後、次のステップS135へ移る。
ステップS135では、その受信時間の間にタグ情報を正常に受信(つまり無応答ではなく一つのタグ情報を正常に受信)したか否かを判定する。この判定において、タグ情報が正常に受信された場合、判定が満たされ、すなわち当該識別スロットで一つの無線タグTからタグ情報を検出できたものとみなされて、次のステップS140に移る。ステップS140では、メモリ8の所定の記憶領域に上記検出したタグ情報を記憶し、次のステップS145へ移る。一方、ステップS135において例えば電波障害などの原因によりタグ情報が正常に受信されなかった場合、ステップS135の判定が満たされず、すなわち無線通信が失敗したものとみなされて、そのままステップS145へ移る。
ステップS145では、カウンタ変数Cの値に1を加え、ステップS155に移る。ステップS155では、RF通信制御部11及びリーダアンテナ3を介し「QueryRep」コマンドを送信した後(なおこの「QueryRep」コマンドにおいても、応答を要求する無線タグTを限定するためのセッションフラグS0の指定を含んでいる)、ステップS150に移る。
ステップS150では、上記のカウンタ変数Cの値が2より小さいか否かを判定する。カウンタ変数Cの値が2より小さい場合、判定が満たされ、すなわちまだ現行のタグ情報検出処理が終了していないものとみなされ、ステップS115へ戻り同様の手順を繰り返す。
一方、上記ステップS150の判定において、カウンタ変数Cの値が2以上である場合、判定が満たされず、このフローを終了する。
また一方、上記ステップS120の判定において、「RN16」レスポンスが正常に受信されなかった場合、判定が満たされず、すなわち当該識別スロットにおいて応答する無線タグTが存在せずに無応答であったか、又は複数の無線タグTからの「RN16」レスポンスの衝突が発生したものとみなされて、次のステップS160へ移る。
ステップS160では、上記ステップS115での受信時間の間に複数の「RN16」レスポンスによる衝突が生じていたか否か、つまり上記ステップS120の判定において「RN16」レスポンスの正常な受信が行われなかったと判定された理由が衝突によるものであったか否かを判定する。この判定において、「RN16」レスポンスによる衝突が生じていた場合、判定が満たされ、すなわち現行のタグ情報検出処理における検出が失敗したものとみなされて、次のステップS165に移る。ステップS165では、衝突発生フラグFの値を「1」(衝突発生を示す;上記図8中のステップS65参照)とし、上記ステップS155へ移行する。
また一方、上記ステップS160の判定において、「RN16」レスポンスによる衝突が生じていなかった場合、判定が満たされず、すなわち当該識別スロットにおいては応答する無線タグTが存在せずに無応答であったものとみなされて、上述したステップS145へ移る。
図10は、リーダ1A〜1Eのうち据置型リーダ1EのCPU5によって実行される制御手順を表すフローチャートであり、上記携帯型リーダ1A〜1Dにおける図8に相当するものである。図10において、この例では、電源の投入後、このフローが開始される(START位置)。
この図10のフローは概略的にほぼ同じ流れであるが、以下の点が異なる。すなわち、図8のステップS5、ステップS21、ステップS26、ステップS63に代えてステップS5A、ステップS21A、ステップS26A、ステップS63Aをそれぞれ設けている。また、図8のフローのステップS15とステップS26との間に、所定周期でセッション通知信号をブロードキャスト通信で送信するステップS21〜ステップS25の手順が追加されている。また、図8のフローのステップS30、ステップS35、ステップS41、ステップS43が省略されている。
すなわち、図10のステップS5Aでは、図8のステップS5で前回通知時刻TAと前回通信時刻TBとを0に初期化していたのに代え、図8の前回通信時刻TBに対応する前回通信時刻TCを0に初期化する。その後、ステップS10、ステップS15、ステップS20は図8と同様である。
図8のステップS21に代えて設けたステップS21Aでは、前回通信時刻TCの値が0であるか否か、すなわち当該据置型リーダ1Eが起動してから一度でもタグ情報の読み取りを行ったか否かを判定する。前回通信時刻TCの値が0である場合、判定は満たされ、ステップS26Aへ移る。一方、前回通信時刻TCの値が0でない場合(後述のステップS65A参照)、判定は満たされず、すなわち当該据置型リーダ1Eが起動してからその時点までに少なくとも一度はタグ情報の読み取りのための無線通信を行ったものとみなされ、ステップS22へ移る。
ステップS22、ステップS23、ステップS24、ステップS25は、それぞれ順に図8のフローにおけるステップS35、ステップS45、ステップS50、ステップS55に対応してほぼ同等の処理内容となっている。なおステップS22においては、その時点でのタイマ7の値と比較する所定の値が、この例では前回通信時刻TCに3600を加算した値であり、すなわち当該据置型リーダ1Eが前回行ったタグ情報の読み取りが60分(第3しきい値)以内に行われたものであるか否かを判定する。タイマ7の値が前回通信時刻Tに3600を加算した値より大きい場合には、判定が満たされ、すなわち当該据置型リーダ1Eが前回タグ情報の読み取りを行ってからすでに60分経過しているものとみなされて次のステップS23、ステップS24、ステップS25を行った後にステップS26Aへ移る。一方、タイマ7の値が前回通信時刻Tに3600を加算した値以下である場合には、判定が満たされず、そのままステップS26Aへ移る。
以上のステップS21A、ステップS22、ステップS23、ステップS24、ステップS25によれば、据置型リーダ1Eがタグ情報読み取りを一回以上行った後で、PCからのタグ情報読み取りを行う指示信号が入力されないまま60分経過した際には、当該据置型リーダ1Eが使用しているセッション番号Xを含むセッション通知信号をブロードキャスト通信で他の携帯型リーダ1A〜1Dに送信し、各リーダ1A〜1Dのセッション別最新通知時刻テーブルで対応する最新通知時刻を変更させることができる。また、同じタイミングで前回通信時刻TCの値も変更する。
図8のステップS26に代えて設けたステップS26Aでは、(ステップS26では携帯型リーダ1A〜1Dの操作部9を介して使用者からタグ情報読み取りを行う旨の指示操作が入力されたか否かを判定していたのに対し)、PC102から据置型リーダ1Eにタグ情報読み取りを行う指示信号が入力されたか否かを判定する。
その後、ステップS40、ステップS45、ステップS50、ステップS60は図8と同様である。また、ステップS63に代えて設けたステップS63Aでは、前回通信時刻TCにこの時点のタイマ7の値を代入する。以降、ステップS100及びステップS65については、図8と同様であり、説明を省略する。
図11は、図4に示した無線タグ回路素子Toが備える制御部157によって実行される制御手順を表すフローチャートである。この図11において、例えば無線タグ回路素子Toが初期化コマンド(詳細な説明を省略する)を受信してその初期信号により無線電力が与えられるとともに制御部157が初期化されると、無線タグ回路素子Toが起動し、このフローが開始される(START位置)。
まず、ステップS205で、無線タグ回路素子Toが起動した直後にタグ側アンテナ151で受信した各リーダ1A〜1Eのリーダアンテナ3からの「Select」コマンドの命令内容を解釈する。そして、その命令内容に含まれている指定条件(各リーダ1A〜1Eが読み取り対象とする無線タグTの条件)に当該無線タグTが該当するか否かを判定する。当該無線タグTが指定条件に該当しない場合、ステップS205の判定が満たされず、当該無線タグTが該当する指定条件を含む「Select」コマンドを受信するまで同じ手順を繰り返してループ待機する。一方、当該無線タグTが該当する指定条件を含む「Select」コマンドを受信した場合、ステップS205の判定が満たされ、次のステップS210へ移る。
ステップS210では、自己のセッションフラグS(X)の内容を、上記ステップS205で受信した「Select」コマンドが指定する内容に設定する。この例では、上記図8、図10のフローにおけるステップS60で各リーダ1A〜1Eから送信されるいずれの「Select」コマンドも、無線通信を行う条件が無指定であることと、使用するセッションフラグのセッション番号Xと、セッションフラグの設定内容「A」とが含まれている。これにより、「Select」コマンドを受信するたびにセッションフラグS(X)の内容が「A」に確定される。
次にステップS215へ移り、上記の「Select」コマンドの次にタグ側アンテナ151で受信する各リーダ1A〜1Eのリーダアンテナ3からの「Query」コマンドの命令内容を解釈する。そして、その命令内容に含まれている指定セッションフラグS(X)(各リーダ1A〜1Eが応答を要求する無線タグTの限定条件)の内容に、当該無線タグTが記憶しているセッションフラグS(X)の内容が一致するか否かを判定する。
当該無線タグTが記憶しているセッションフラグS(X)の内容が「Query」コマンドの指定するセッションフラグS(X)の内容と一致しない場合、ステップS215の判定が満たされず、一致する指定セッションフラグS(X)(つまりセッション番号X及びセッションフラグS(X)の内容のいずれも一致)を含む「Query」コマンドを受信するまで同じ手順を繰り返してループ待機する。一方、当該無線タグTが記憶しているセッションフラグS(X)と一致する指定セッションフラグS(X)を含む「Query」コマンドを受信した場合、ステップS215の判定が満たされ、次のステップS220へ移る。またこのとき、「Query」コマンドに含まれるスロット数指定値Qをメモリ部155に記憶させる。
ステップS220では、上記ステップS215でメモリ部155に記憶されたスロット数指定値Qに基づいて、0から2−1までの乱数を乱数発生器158により発生させ、その値をスロットカウント値SCとする。このスロットカウント値SCにより、当該無線タグTが応答信号(この例の「RN16」レスポンス)を送信する識別スロットが決定される。
次にステップS225へ移り、スロットカウント値SCが0であるか否かを判定する。スロットカウント値SCが0でない場合、判定が満たされず、すなわちまだ応答信号を送信すべき識別スロットに達していないとみなされて次のステップS230へ移る。
ステップS230では、図9のフローのステップS155においてリーダ1A〜1Eから送信される「QueryRep」コマンドをタグ側アンテナ151を介し受信したか否かを判定する。なお、前述したようにこの「QueryRep」コマンドにもセッション番号Xが含まれており、「QueryRep」コマンドを受信した際にはそれに含まれているセッション番号Xが上記ステップS215で受信した「Query」コマンドに含まれていたセッション番号Xと一致しているか否か(つまり直前に受信した「Query」コマンドと同じ通信セッションにある「QueryRep」コマンドであるか否か)も併せて判定する。
「QueryRep」コマンドを受信していないか、又は受信した場合でもそれに含まれているセッション番号Xが直前の「Query」コマンドに含まれていたセッション番号Xと一致していない場合は、ステップS230の判定が満たされず、ループ待機する。「QueryRep」コマンドを受信してそれに含まれている指定セッションフラグS(X)のセッション番号Xが当該無線タグTが記憶しているセッション番号Xと一致した場合、ステップS230の判定が満たされて、次のステップS235へ移り、スロットカウント値SCを1減算してステップS225へ戻り同様の手順を繰り返す。
また一方、上記ステップS225の判定においてスロットカウント値SCが0となっている場合、判定が満たされ、すなわち当該無線タグTが応答信号を送信すべき識別スロットに達したとみなされて、次のステップS245へ移る。ステップS245では、例えば16ビットの疑似乱数を用いた「RN16」レスポンスを応答信号として変復調部156で生成させ、所定のタイミングでタグ側アンテナ151を介しリーダ1A〜1Eへ返信する。
その後、ステップS250へ移り、上記ステップS245で送信した「RN16」レスポンスをそのまま含む内容の「Ack」コマンドをタグ側アンテナ151を介して受信したか否かを判定する。タグ側アンテナ151を介して「Ack」コマンドが受信され、その内容が先に当該無線タグT自身が送信した「RN16」レスポンスをそのまま含む内容である場合、判定が満たされ、すなわち当該無線タグTの個体がリーダ1A〜1Eからタグ情報の送信を許可されたものとみなして次のステップS255へ移る。
ステップS255では、タグ側アンテナ151を介してその無線タグTのタグIDを含むタグ情報をリーダ1A〜1Eに送信し、ステップS257へ移る。
ステップS257では、リーダ1A〜1Eから送信される「QueryRep」コマンドをタグ側アンテナ151を介し受信したか否かを判定する。なお、前述したようにこの「QueryRep」コマンドにもセッション番号Xが含まれており、「QueryRep」コマンドを受信した際にはそれに含まれているセッション番号Xが上記ステップS215で受信した「Query」コマンドに含まれていたセッション番号Xと一致しているか否か(つまり同じ通信セッションにある「QueryRep」コマンドであるか否か)も併せて判定する。
「QueryRep」コマンドを受信していないか、又は受信した場合でもそれに含まれているセッション番号Xが直前の「Query」コマンドに含まれていたセッション番号Xと一致していない場合は、ステップS257の判定が満たされず、ステップS205に戻り、同様の手順を繰り返す。「QueryRep」コマンドを受信してそれに含まれているセッション番号Xが当該無線タグTが記憶しているセッション番号Xと一致した場合、ステップS257の判定が満たされて、次のステップS260へ移る。
ステップS260では、セッションフラグS(X)の内容をそれまでの内容と異なる他の内容に変化(反転)させる。この例では、前述したようにセッションフラグS(X)の内容は「A」と「B」の2通りのみが設定されるようになっており、また上記ステップS205でどの「Select」コマンドを受信した場合でも上記ステップS210でセッションフラグS(X)の内容が「A」に設定され、またその内容が上記ステップS225でタグ情報を送信するまでは維持されるため、当該ステップS260では一律にセッションフラグS(X)の内容が「A」から「B」に反転させる操作が行われることになる。そしてステップS205に戻り、同様の手順を繰り返す。
また一方、上記ステップS250の判定において、タグ側アンテナ151を介し「Ack」コマンドが受信されなかった場合(又は受信してもそれに含まれている内容が先に送信した「RN16」レスポンスと異なる場合)、判定が満たされず、すなわち何らかの外的要因で無線通信が失敗した(又は同一の識別スロットでリーダ1A〜1Eが他の無線タグ回路素子Toに対してタグ情報の送信を許可した)とみなされ、何も信号を送信することなくそのままステップS205へ戻る。
図12は、上記図8、図9、図10の制御手順を行うリーダ1A〜1Dのうち複数のリーダ1(この例ではリーダ1Aとリーダ1Bの2つ)と、上記図11の制御手順を行う無線タグTとの間で送受される各種信号の送受と制御動作の一例を表すシーケンス図である。図中、上側から下側に向かって時系列的に変化し、この時系列に関係する各リーダ1A,1B及び無線タグTの手順のみを図示している。
図12において、この例では、リーダ1A,1Bそれぞれが、通信可能領域20内に存在する無線タグT1に対してタグ情報を検出する場合を示している。なお、無線タグ情報の読み取りにおいて、リーダ1AはセッションフラグS0を他のリーダ1B,1C,1D,1Eに通知して使用(セッション番号X=0の場合のS(0)と同じ)し、リーダ1BはセッションフラグS1を他のリーダ1A,1C,1D,1Eに通知して使用(セッション番号X=1の場合のS(1)と同じ)する場合を例にとっている。その他のセッションフラグS2、S3の利用については説明を省略する。
まず、最初の状態では、無線タグT1は、セッションフラグS0,S1それぞれの内容がこの例の「A」と「B」のいずれにも取りうる不確定な状態となっている。そして、リーダ1Aがリーダアンテナ3を接続した後に、無線通信を行うための条件を何ら指定せずに、つまり通信可能領域20内に存在する全ての無線タグTに対して、セッションフラグS0の内容を「A」とするよう指示する「Select」コマンドを送信する(上記図8、図10のステップS60参照)。この「Select」コマンドは無線タグT1で受信され、セッションフラグS0は「A」の内容に確定される。
そして、リーダ1Aは無線タグT1のタグ情報を検出するタグ情報検出処理を実行する。このタグ情報検出処理は、最初にリーダ1Aが通信可能領域20内に存在する全ての無線タグTに対し、セッションフラグS0の内容が「A」である無線タグTに対してのみ応答を要求する「Query」コマンドを送信する(図9のステップS110参照)。これにより、それ以降で繰り返される識別スロットのいずれかにおいて、無線タグT1のタグ情報が検出される。図示する例では、「Query」コマンドの受信直後に乱数(0〜2Q1−1)によってスロットカウント値SCを0に生成した無線タグT1が、「Query」コマンドの直後の第1識別スロットでリーダ1Aに応答している場合である。
この第1識別スロットでは、まず無線タグT1が応答信号として「RN16」レスポンスをリーダ1Aへ送信し(図11のステップS245参照)、それを受信したリーダ1Aがこの「RN16」レスポンスに対応する「Ack」コマンドを返信する(図9のステップS125参照)。そして無線タグT1がこの「Ack」コマンドを受信して、その内容が上記の自ら送信した「RN16」レスポンスをそのまま含むものであることを確認した後に、タグIDを含むタグ情報をリーダ1Aに送信する(図11のステップS255参照)。その後、次の識別スロットで「QueryRep」コマンド(S0を指定する)を受信した後に、セッションフラグS0の内容を「A」から「B」に反転させる(図11のステップS260)。これにより、それ以降で受信する「Query」(S0=Aを指定)コマンド及び「QueryRep」コマンド(S0を指定する)に対しては何ら応答せずにスタンバイ状態を維持し続けることとなる。
一方、図示する例で、無線タグT1はまた、リーダ1Aからの「Query」コマンドの受信直後に、リーダ1Bからの、セッションフラグS1の内容を「A」とするよう指示する「Select」コマンドを受信する(上記図8、図10のステップS60参照)。これにより、無線タグT1のセッションフラグS1は「A」の内容に確定される。その後、上記リーダ1A同様、リーダ1Bのタグ情報検出処理により、無線タグT1では、セッションフラグS1の内容が「A」である無線タグTに対してのみ応答を要求する「Query」コマンドを受信する(図9のステップS110参照)。そして、上記同様、無線タグT1は、「Query」コマンドの受信直後に乱数(0〜2Q1−1)によってスロットカウント値SCを(この例では)0に生成し、第1識別スロットで応答信号として「RN16」レスポンスをリーダ1Bへ送信し(図11のステップS245参照)、それを受信したリーダ1Bがこの「RN16」レスポンスに対応する「Ack」コマンドを返信している(図9のステップS125参照)。そして無線タグT1がこの「Ack」コマンドを受信し、タグIDを含むタグ情報をリーダ1Bに送信する(図11のステップS255参照)。その後、次の識別スロットで「QueryRep」コマンド(S1を指定する)を受信した後に、セッションフラグS1の内容を「A」から「B」に反転させる(図11のステップS260参照)。これにより、それ以降で受信する「Query」コマンド(S1=Aを指定)及び「QueryRep」コマンド(S1を指定)に対しては何ら応答せずにスタンバイ状態を維持し続けることとなる。
以上のようにして、2つのリーダ1A,1Bは、無線タグT1のタグ情報を検出することができる。そしてこのような複数の無線タグに対する円滑なタグ情報読み取りは、一つの自動反転可能なセッションフラグを利用することにより円滑に行われるものであり、本実施形態では、5つのリーダ1A〜1Eが4つのセッションフラグを割り当てて使用することで、上記のように、同一の無線タグTから同時並行して(相互に干渉することなく)タグ情報を取得することができる。
以上において、上記図8及び上記図10のそれぞれのフローにおけるステップS40が、各請求項記載の設定手段を構成する。またステップS23及びステップS45が通知信号生成手段及び通知信号出力手段を構成する。またステップS15が通知信号入力手段を構成し、またステップS20が設定要素更新手段を構成し、またステップS43が第1制御手段を構成し、ステップS35の手順が第2制御手段を構成し、ステップS22が第3制御手段を構成する。また、上記図9のフローにおけるステップS110の手順が、読み取りコマンド送信手段を構成する。
以上説明したように、本実施形態においては、各リーダ1のメモリ8には、4つのセッションフラグS0,S1,S2,S3のそれぞれが全リーダ1A〜1Eでどのように使用されているかがテーブル(図7参照)の形で記憶されており、各リーダ1からのセッション通知信号を受信することで他の全てのリーダ1側で、当該セッションフラグに係わる時間情報(この例では最新通知時刻)を更新している。したがって、各リーダ1A〜1Eは、自己の使用するセッションフラグの設定(ステップS40参照)の際、メモリ8の最新の記憶内容を参照しつつ、確率的に通信干渉が起こらない又は起こりにくいようなセッションフラグ(この例では最新通知時刻が最も古いセッションフラグ)を選んで設定することができる。この結果、その設定したセッション番号XのセッションフラグS(X)を用いて上記図9のフローにおけるステップS110の手順から「Query」コマンドを無線タグTに送信することで、他のリーダ1との通信干渉を防止又は抑制することができる。したがって、(図12に例示したように)複数のリーダ1で同時に(平行して)同一の無線タグTに対して読み取りを行っても、各リーダ1において正しく円滑に情報読み取りを行うことができる。
なお、上記では、上記ステップS15で入力したセッション通知信号を介し、各リーダ1は、他のリーダ1が使用するセッションフラグのセッション番号Yを知ることができ、セッション通知信号に応じてステップS20においてメモリ8に記憶されているセッション別最新通知時刻テーブルの最新通知時刻の更新を行った。このとき、図7に示したテーブルでは、最新通知時刻をセッション番号の並び順に配置したが、これに限られず、更新ごとに別の所定の法則性(例えばセッション通知信号の時刻順)で最新通知時刻を並べ替えたり、取捨選択したりしてもよい。この場合、上記通信干渉を回避するための自己の使用するセッションフラグの設定をさらに円滑に行うことができる。
また、この実施形態では特に、自己のリーダ1から発信するセッション通知信号を他の全てのリーダ1へブロードキャスト通信により一斉送信する。これにより、自己の使用するセッションフラグのセッション番号を、まんべんなく他のリーダ1へと知らせることができる。また、全てのリーダ1へと順次通信経路を個別に設定する必要がないため短時間で通知を行うことができる。さらに、送信側の内部メモリ8の消費量を少なくできる効果もある。
また、この実施形態では特に、携帯型リーダ1A〜1Dでは、ステップS26で使用者から操作部9を介した指示操作が行われた際に、据置型リーダ1EではステップS26AでPCから指示信号が入力された際に、それぞれセッション通知信号を他の全てのリーダ1A〜1Eへブロードキャスト通信により一斉送信する。これにより、各リーダ1A〜1Eは、無線タグTに対し情報読み取りを行う際に、自己の使用するセッションフラグのセッション番号を、確実に他のリーダ1A〜1Eに対し知らせることができる。
また、例えば携帯型リーダ1A〜1Dの場合、使用者が手で持って振り回し、探索を指示する指示操作(ステップS26参照)と探索を停止する指示操作(ステップS10参照)を比較的短時間周期で繰り返す場合がある。このような場合に探索を指示する指示操作の都度セッション通知信号を送信すると、受信した他のリーダ1において極めて頻繁にセッションフラグの設定や更新が行われることとなり、弊害が大きい。
そこで、本実施形態では特に、携帯型リーダ1A〜1Dにおいて、前回セッション通知信号を送信してからの経過時間が所定のしきい値(上記の例では90秒)以下であった場合には、(ステップS40でのセッション番号の設定は行っても)セッション通知信号のブロードキャスト通信による一斉送信を行わないようにしている(ステップS43参照)。すなわち、1回タグ検出操作の入力があり他のリーダ1へセッション通知信号を1回出力した後、30秒以内に次のタグ検出操作の入力が行われた場合には、セッション通知信号の送信を行わない。これにより、他のリーダ1におけるセッションフラグの設定や更新が過度に頻繁に行われるのを防止することができる。また、上記しきい値(30秒)以下ではセッション通知信号の送信を行わないことから、他のリーダ1のメモリ8においても(自己のリーダ1のメモリ8においても)、前回設定したセッションフラグの最新通知時刻が依然として最も古い。このため、ステップS40では引き続き同一のセッションフラグを設定することができ、当該リーダ1におけるセッションフラグが過度に変更されるのを防止できる。
また、この実施形態では特に、携帯型リーダ1A〜1Dにおいて、前回タグ検出操作の入力があってからの経過時間が所定のしきい値(上記の例では30秒)以下であった場合には、ステップS40でのセッション番号の設定を行わず、またステップS43でのセッション通知信号のブロードキャスト通信による一斉送信も行わない。これにより、携帯型リーダ1A〜1Dにおけるセッションフラグの設定動作が無駄に繰り返されるのを防止し、制御の簡素化や他の通信処理の効率向上を図ることができる。
また、この実施形態では特に、据置型リーダ1Eにおいて、前回通信時刻Tからの経過時間が60分を超えた場合には、PCからの新たな指示信号の入力がなくてもセッション番号Xを含むセッション通知信号をブロードキャスト信号により一斉送信する(ステップS22参照)。
例えば、据置型リーダ1Eを用いて無線タグTと通信を行う場合等においては、電源投入とともにPCから探索を指示する指示信号が入力された後、長い時間常時「Query」コマンドの送信を継続する場合がある。このような場合、上記のようにPCからの指示信号の入力時にのみセッション通知信号を送信することとすると、極めて長い間セッション番号の再設定及びセッション別最新通知時刻テーブルの更新が行われないこととなり、時間が経過するほど他のリーダ1A〜1Dと(セッション番号が共通となって)通信干渉が発生するおそれが高まり、弊害が大きい。
そこで、PCからの指示信号が一回入力してから次の指示信号の入力までが60分を超えた場合には、新たにPCからの指示信号の入力がなくても、(セッションフラグを新たに再設定しない状態で)セッション通知信号を一斉送信させる。これにより、上記弊害を回避し、通信干渉の発生を確実に防止又は抑制することができる。
なお本発明において、セッション番号の選択基準としては、対応する最新通知時刻の前後関係に限定されるものではなく、他の基準でセッション番号を選択設定してもよい。
なお、以上において、図3、図4等の各図中に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
また、図8、図9、図10、図11等に示すフローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
本発明の実施形態の無線タグ通信システムを無線タグが貼付されている多数の物品の管理に適用した場合の一例を表す図である。 携帯型リーダの概略を表すシステム構成図である。 各リーダにおけるCPU、RF通信制御部、及びリーダアンテナの詳細構成を表す機能ブロック図である。 無線タグに備えられた無線タグ回路素子の機能的構成の一例を表すブロック図である。 リーダと一つの無線タグとの間で送受される信号のタイムチャートの一例を表す図である。 無線タグの無線タグ回路素子が記憶するセッションフラグの構成の一例を概念的に表す図である。 各リーダが記憶するセッション別最新通知時刻テーブルの一例を概念的に表す図である。 携帯型リーダのCPUによって実行される制御手順を表すフローチャートである。 図8中のステップS100において実行されるタグ情報検出処理の詳細手順を表すフローチャートである。 据置型リーダのCPUによって実行される制御手順を表すフローチャートである。 無線タグ回路素子の制御部によって実行される制御手順を表すフローチャートである。 図8、図9、図10の制御手順を行うリーダと、図11の制御手順を行う無線タグとの間で送受される信号のシーケンスの一例を表す図である。
符号の説明
1A〜D 携帯型リーダ(無線タグ通信装置)
1E 据置型リーダ(無線タグ通信装置)
2 本体制御部
3 リーダアンテナ(アンテナ手段)
5 CPU
7 タイマ
8 メモリ(記憶手段)
9 操作部
11 RF通信制御部
20 通信可能領域
103 無線アクセスポイント
150 IC回路部
151 タグ側アンテナ
T 無線タグ
To 無線タグ回路素子

Claims (8)

  1. 応答時に反転可能な1つ以上の反転識別子を備えた少なくとも1つの無線タグと、前記少なくとも1つの無線タグに対しそれぞれ通信可能な複数の無線タグ通信装置と
    を有する無線タグ通信システムであって、
    前記無線タグ通信装置は、
    前記無線タグに対し無線通信を行うアンテナ手段と、
    前記1つ以上の反転識別子のそれぞれについての設定要素を記憶した記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された各反転識別子の前記設定要素に基づき、前記アンテナ手段の前記無線通信で使用する反転識別子を設定する設定手段と、
    前記設定手段で設定した前記反転識別子を用いて、前記無線タグに記憶された情報を取得するための読み取りコマンドを、前記無線タグに送信する読み取りコマンド送信手段と、
    前記設定手段で設定した反転識別子を表す識別子通知を生成する通知信号生成手段と、
    前記通知信号生成手段で生成した前記識別子通知を、他の無線タグ通信装置へ出力する通知信号出力手段と、
    他の無線タグ通信装置からの前記識別子通知を入力する通知信号入力手段と、
    前記通知信号入力手段で入力した前記識別子通知に応じて、前記記憶手段に記憶された前記設定要素を更新する設定要素更新手段と
    を有することを特徴とする無線タグ通信システム。
  2. 前記無線タグ通信装置は、
    前記記憶手段が、
    前記設定要素として前記識別子通知の時間情報を各反転識別子ごとに記憶しており、
    前記設定要素更新手段が、
    前記通知信号入力手段で前記識別子通知を入力する都度、対応する前記反転識別子に関する前記時間情報を更新し、
    前記設定手段が、
    前記記憶手段に記憶された各反転識別子ごとの前記時間情報に基づき、最も古い前記時間情報に対応した前記反転識別子を、前記アンテナ手段の前記無線通信で使用する反転識別子として設定する
    ことを特徴とする請求項1記載の無線タグ通信システム。
  3. 前記無線タグ通信装置の前記通知信号出力手段は、
    前記識別子通知を、他の全ての無線タグ通信装置へ一斉送信することを特徴とする請求項2記載の無線タグ通信システム。
  4. 前記無線タグ通信装置の前記通知信号出力手段は、
    前記読み取りコマンド送信手段による前記読み取りコマンドの送信を指示する指示信号の入力時に、前記識別子通知を前記他の全ての無線タグ通信装置へ一斉送信する
    ことを特徴とする請求項3記載の無線タグ通信システム。
  5. 前記無線タグ通信装置は、
    新たな前記指示信号の入力に基づき前記読み取りコマンド送信手段による前記読み取りコマンドの送信を開始するとき、前回の前記識別子通知の出力時からの経過時間が所定の第1しきい値以下であった場合には、前記識別子通知の前記一斉送信を行わないよう、前記通知信号生成手段又は前記通知信号出力手段を制御する第1制御手段を有する
    ことを特徴とする請求項4記載の無線タグ通信システム。
  6. 前記無線タグ通信装置は、
    新たな前記指示信号の入力に基づき前記読み取りコマンド送信手段による前記読み取りコマンドの送信を開始するとき、前回の前記指示信号の入力時からの経過時間が所定の第2しきい値以下であった場合には、前記反転識別子の新たな設定を行わずかつ前記識別子通知の前記一斉送信を行わないよう、前記設定手段、及び、前記通知信号生成手段又は前記通知信号出力手段を制御する第2制御手段を有する
    ことを特徴とする請求項5記載の無線タグ通信システム。
  7. 前記無線タグ通信装置は、
    前記指示信号の入力に基づき前記読み取りコマンド送信手段による前記読み取りコマンドの送信を行っているとき、当該指示信号の入力時からの経過時間が所定の第3しきい値を超えた場合には、新たな前記指示信号の入力がなくても前記識別子通知の前記一斉送信を行うよう、前記通知信号生成手段及び前記通知信号出力手段を制御する第3制御手段を有する
    ことを特徴とする請求項5又は請求項6記載の無線タグ通信システム。
  8. 応答時に反転可能な1つ以上の反転識別子を備えた少なくとも1つの無線タグに対しそれぞれ無線通信を行うアンテナ手段と、
    前記1つ以上の反転識別子のそれぞれについての所定の設定要素を記憶した記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された各反転識別子の前記設定要素に基づき、前記アンテナ手段の前記無線通信で使用する反転識別子を設定する設定手段と、
    前記設定手段で設定した前記反転識別子を用いて、前記無線タグに記憶された情報を取得するための読み取りコマンドを、前記無線タグに送信する読み取りコマンド送信手段と、
    前記設定手段で設定した反転識別子を表す識別子通知を生成する通知信号生成手段と、
    前記通知信号生成手段で生成した前記識別子通知を、他の無線タグ通信装置へ出力する通知信号出力手段と、
    他の無線タグ通信装置からの前記識別子通知を入力する通知信号入力手段と、
    前記通知信号入力手段で入力した前記識別子通知に応じて、前記記憶手段に記憶された前記設定要素を更新する設定要素更新手段と
    を有することを特徴とする無線タグ通信装置。
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