JP2010009561A - 高速道路の交通渋滞を防止するための構造物とグラフィック - Google Patents

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Abstract

【目的】高速道路におけるトンネル渋滞とサグ渋滞を防止することを目的とする。
【構成】トンネル入口手前にゲートを設け、スムーズなトンネルへの進入を実現させるとともに、トンネル内部にグラフィックを描くことで、ドライバーの視覚的、感覚的な空間認識を助け、心理的な不安を取り除くことで、適切な速度で走行することを助ける。サグ渋滞が発生しやすい箇所においては、標識の設置方法に工夫をこらす事で速度低下を誘発する要素を取り除き、上り坂で速度が低下する車両が発生しないようドライバーを補助する。
【選択図】図2

Description

本発明は、高速道路の交通渋滞を防ぐための建築分野に属する。
従来技術
高速道路で交通渋滞が発生しやすいポイントとしては、トンネル箇所と、道路が下り坂から上り坂に変わる「サグ」を挙げる事ができる。ここでは、速度が低下した先頭車両が発生することで、後続車両がブレーキを踏み、そのことが次々と後続車両に伝播することによって渋滞が発生する。このような状況を避けるために、注意喚起標識や情報板を設置したり、標識車両を走行させることで、速度低下をおこさないようドライバーに注意を呼びかけている。また、上り坂箇所では、別途登板車線を設けることで、走行スピードの遅い車両を避難させ、後続車両の通行の妨げとならないようにしている。トンネル内においては、照明の照度を調整し、ドライバーの目が暗所にすぐなれるようにすることで、走行しやすい環境を作り出すように務めている。
しかし、これらの対策だけではまだ不十分であると言わざるをえない。事実、トンネル渋滞やサグ渋滞が起きる箇所では、その渋滞の先頭地点を越えると、それまでの渋滞がまるで嘘であったかのように全く混雑のない状態での走行が可能となり、目的地までそのまま走行できてしまう事がある。これは、高速道路の飽和交通量が全区間で一定に保たれていないがゆえに、その道路が持つ本来の能力を十分に発揮しえていない現況を表している。また、文字標識によるドライバーへの多大な注意喚起は、ドライバーにとって前方注意を妨げる要素ともなるため、かえって渋滞を引き起こす原因となりうることにも留意しなければならない。
従来のアーチ形状からなるトンネル内部の壁面は、単色の色彩から成り立つ。ドライバーからは、前方の壁面と両サイドの壁面、および天井とが一体となって見えてしまうことで、自車とそれらとの距離感がつかみ難い状況が生まれている。また、トンネルが長かったり、一直線でなく左右に曲がっていることや、坂の勾配率変化が生じる事で発生する前方の死角が、前方への距離情報を失わせることによって、状況はさらに悪化する。結果、ドライバーはトンネル内での走行に圧迫感と恐怖感を感じる事となり、走行速度の遅い車両が発生することとなる。
また、ドライバーはトンネルへの進入に際して、標識看板の視認とヘッドランプの点灯、前方走行車両のテールランプへの注意、前方の視界確保などを行った上で、トンネル内への進入を完遂させなければならない。これらの複数のことに対して、同時に集中しなければならないことが、トンネルへの進入に際して速度を落とす車両が発生する原因となっている。
上記の課題を解決するためには、交通の障害となる要因を排除し、スムーズな交通の流れを生み出すための解決策を投じることで、渋滞のボトルネックとなる地点の飽和交通量率を高めることが必要である。
トンネル入口での交通渋滞を防ぐための方法は、請求項1記載のものである。本発明で講じた手段は、以下の通りである。
図1に示した通り、トンネルの手前にゲートを設け、ライト点灯の標識を掲げることで、トンネルに進入する手前からヘッドライトを点灯するよう促す。これは、トンネル内という暗い条件下でライトが点灯されることが、後続車両にとってはブレーキランプの点灯と誤認されやすく、そのことが後続車両のブレーキペダルの踏み込みを誘発し、ブレーキ渋滞を発生させる要因となる状況を改善するものである。また、ドライバーがトンネルよりかなり手前の位置で標識の情報を受け取るという事は、トンネルへの進入時には全神経をトンネルの入口だけに集中させれば良い事になるので、トンネルへの進入をより安全なものとする。この考えを更に発展させるためには、ライト点灯以外の標識もトンネル入口から撤去し、ゲート箇所に集約することである。
トンネル内での交通渋滞を防ぐための方法は、請求項2記載のものである。本発明で講じた手段は、以下の通りである。
図2で示した通り、アーチ状の断面形状で構成されるトンネル内部の壁面に、グラフィックを描く。このグラフィックは、ドライバーから見てトンネル内部が台形に見えるように描かれている。この事は、トンネルがアーチ状であることで、実際より狭く見えてしまう錯覚を取り除く効果がある。また、壁面にグラフィックが描かれる事で、前方と両サイドの距離感がつかみ易くなるため、ドライバーがトンネル内を走行しやすい状況を生み出すこととなる。このグラフィックがドライバーに与える視覚的効果は、図3の通常のトンネルと見比べてみると明らかである。
図4は図2のトンネル内部に描かれるグラフィックを平面的に展開した図である。トンネル内にこのグラフィックを描く事で、ドライバーの視点からは、トンネル内部が図2のように見える。
図5は図2の派生版であり、上り勾配のトンネルにて用いるものである。これは、トンネル内部に描かれるグラフィックの傾斜角度を調整することで、坂が勾配している様子をドライバーが体感的に感じ取れるようにしたものである。我々の身体は、日常生活を送る上では、道路の傾斜に対して垂直ではなくて、水平線に対して垂直に保たれようとする。その際、地面を踏む足首の角度が変化することで、地面の傾斜角を感じとる事ができる。また、水平線に対して垂直にそびえ立つ建造物の様子を見ることで、地面の傾斜角を視覚的に認識することもできる。しかし、高速道路においては、いかなる傾斜角の路面に対しても、車両は常に路面に垂直であろうとする。また、我々が景色から得られる情報は、前方の路面の勾配変化を視覚的に認識できるのみであるため、道路の勾配率を知るための情報に不足する。したがって、トンネル内に斜めの勾配を感じさせるグラフィックを描く事で、坂の勾配をドライバーに知らせ、速度低下を起こす車両が発生しないようにするのである。図6は、図5のトンネル内部に描かれるグラフィックを平面的に展開した図である。
図7は、図5の派生版であり、下り勾配のトンネルにて用いるものである。下り勾配にあることをドライバーに体感的に分からせ、速度超過を防ぐために用いる。図8は、図7のグラフィックを平面的に展開した図である。
図9は、図2の派生版である。これは、トンネル内に描くグラフィックの間隔を変化させることで、ドライバーが感じる体感スピードや、トンネル内の遠近感を変化させることが可能であることを示すものである。このように、間隔を調整したグラフィックを、速度低下を起こしやすい区間や速度超過を起こしやすい場所に適切に配置する事で、ドライバーが感じる体感速度を調整する事ができる。このことでドライバーは、一定スピードで走行する事が容易となる。図10は、図9で描かれるグラフィックを平面的に展開した図である。
サグ渋滞を防ぐための方法は、請求項3記載のものである。本発明で講じた手段は、以下の通りである。
図11のサグにおいて飽和交通量率を高めるためには、車両がサグを一定速度で通過できるようにすれば良い。そのためには、下り勾配では速度が超過しないようドライバーが注意をするとともに、上り勾配が始まる手前でアクセルを踏み、予めエンジンの回転数を高めておくことで、上り勾配で発生するトルクの落ち込みに対処する事が必要となる。この際に一番問題となるのは、現在走行している地点の勾配率をドライバーが体感しにくいことにある。
この問題に対処するために、道路に設置する標識を、下り勾配の坂では進行方向手前側に傾けて設置する。サグのボトムエンドと上り勾配箇所では、逆に進行方向前方に傾けて設置する。また、標識の設置間隔を調整することで、坂の勾配率と自車の速度の変化をドライバーが直感的、感覚的に体感できるようにする。
請求項1に係る効果により、標識を確認する事と、前方へ注意を行う事、およびトンネルへの衝突をさけるための走行路の確認という複数の作業を同時に行う必要がなくなることでドライバーの負担は軽減され、安全走行を行うことが容易となる。このことによって、一定速度で走行することが可能となり、トンネルへの進入をきっかけとするトンネル渋滞を防ぐことができる。
請求項2に係るトンネル内での視覚効果により、トンネル内をドライバーが一定の速度で走行する事が容易となるため、トンネル内で発生する渋滞を防ぐことができる。既存のトンネル施設にグラフィックを付加的に足すだけで、トンネルの価値を最大限に高める事ができるという意味で、その費用対効果も大きい。特に、狭くて走行のしにくい旧式のトンネルには極めて有効である。
請求項3に係る視覚効果によって、サグ渋滞を防ぐ事が可能となる。ここで用いられる構造物は容易に設置する事が可能であるため、費用対効果も大きい。
請求項1の発明の効果を最大にするためには、設置するゲートの幅を、トンネル内部の幅に近いサイズにすることである。この、開放感はあるが幅は決して広くないゲートを事前に通過することが、現在走行しているライン取りをそのまま維持していれば、トンネル入口の壁面に衝突する事はないという事をドライバーに知らしめるとともに、閉塞感のあるトンネルへの進入を容易に感じさせる効果がある。この事が、トンネルへの進入に際して恐怖感を感じ減速するドライバーを減らし、トンネル内へとスムーズに導く。
請求項2の発明の効果を最大にするためには、実際に工事を行うトンネルの地理的特徴に合わせ、事前に十分なシミュレーションを行うことが必要である。理想的なグラフィックのタイプは、道路の道幅や、ドライバーの視点位置、走行スピード、道路の勾配などによって変わってくるからである。
請求項3の発明の効果を最大にするためには、道路脇の看板標識に頼るだけでは十分ではない。ガードレールや路面も、ドライバーに速度感を与えるためのグラフィック面として積極的に活用することが必要である。これらのことを総合的に行う事で、ドライバーが体感する効果を最大限に高める事ができる。
本発明に係るトンネル入口のゲートを示した説明図である。 本発明に係るトンネル内部に描かれるグラフィックを示した説明図である。 一般的なトンネルの内部の様子を表した図である。 本発明に係るトンネル内部に描かれるグラフィックを展開した平面図である。 本発明に係る上り坂のトンネル内部に描かれるグラフィックを示した説明図である。 本発明に係る上り坂のトンネル内部に描かれるグラフィックを展開した平面図である。 本発明に係る下り坂のトンネル内部に描かれるグラフィックを示した説明図である。 本発明に係る下り坂のトンネル内部に描かれるグラフィックを展開した平面図である。 本発明に係るトンネル内部に描かれるグラフィックの間隔を調整した説明図である。 本発明に係るトンネル内部に描かれるグラフィックの間隔を調整したものを展開した平面図である。 本発明に係るサグ渋滞を防止するための標識の設置方法を示した説明図である。
符号の説明
1 トンネル入口
2 道路
3 境界線
4 ゲート
5 トンネルの断面形状
6 トンネルの内部の壁面
7 トンネルの内部の壁面に描くグラフィック
8 下り勾配の坂
9 サグのボトムエンド
10 上り勾配の坂
11 自動車
12 自動車の進行方向

Claims (3)

  1. トンネル入口で発生する交通渋滞を防ぐために設置する構造物。
  2. トンネル内で発生する渋滞を防ぐためにトンネル内に描くグラフィック。
  3. サグ渋滞を防ぐために設置する構造物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103606287A (zh) * 2013-11-27 2014-02-26 东南大学 一种预防隧道出入口附近追尾事故的可变限速控制方法
KR20180095752A (ko) * 2017-02-17 2018-08-28 자동차부품연구원 터널 내 안전운전을 위한 안전 장치

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