JP2010009539A - 情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】放熱モジュールの性能低下の有無を精度良く検出することができる情報処理装置を実現する。
【解決手段】発熱デバイス21の近傍には温度センサ31が設けられ、温度センサ31よりも発熱デバイス21から遠い筐体11内の所定位置には温度センサ32が設けられている。温度差検出部411は、温度センサ31によって検知された発熱デバイス21の温度と温度センサ32によって検知された筐体11内の温度との間の温度差を検出する。性能判定部413は、温度差がある特定のしきい値TH1を超えた時点から所定期間中、発熱デバイス21の温度と筐体11内の温度との間の温度差を監視する処理を継続して実行し、この監視処理の結果に基づいて、放熱モジュール20の性能が低下したか否かを判定する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、パーソナルコンピュータのような情報処理装置に関し、特に放熱モジュールを備えた情報処理装置に関する。
近年、ラップトップタイプまたはノートブックタイプの種々の携帯型パーソナルコンピュータが開発されている。この種のコンピュータは、例えば、CPU、表示コントローラ、ハードディスクドライブ、バスブリッジデバイスのような発熱デバイスを備えている。
発熱デバイスを冷却するための冷却機構としては、ファン、放熱フィン(ヒートシンク)などを利用した放熱モジュールが知られている。
特許文献1には、吸排気口の塞がりを検出する機能を有する電源装置が開示されている。この電源装置においては、外部の温度と電源装置内の温度との差が所定の範囲を超えた時に、電源装置の吸排気口に異常が発生したことが検出され、装置を停止する処理が行われる。
特開2002−357317号公報
ところで、コンピュータのような情報処理装置の負荷は、実行対象の処理の内容に応じて大きく変動する。この負荷変動に伴い、発熱デバイスの近傍の温度も変動する。例えば、コンピュータの負荷が瞬時的に上昇する場合には、放熱モジュールによる放熱性能を上回る熱が発熱デバイスから発生され、これによって、発熱デバイスの近傍の温度は一時的に上昇する。その後、放熱モジュールによる熱の排出が進み、発熱デバイスの近傍の温度はある温度範囲内に収まっていく。このように、発熱デバイスの近傍の温度は、負荷変動に応じて変動することになる。
したがって、もし単純に装置外の温度と内部の温度との比較結果のみで放熱モジュールの性能低下の有無を判定したならば、負荷の一時的な上昇を、誤って放熱モジュールの性能低下として判定してしまう可能性がある。
また、通常、放熱モジュールの性能測定を行うためには、ユーザ自身が放熱モジュールの性能測定のための専用の検査プログラムを起動するという操作を行うことが必要される。
この場合、検査プログラムが実行される特定の期間中における放熱モジュールの性能については測定できるものの、検査プログラムが実行されていない、コンピュータの通常動作状態における放熱モジュールの性能については測定することはできない。放熱モジュールが十分に機能しているか否かを正しく判定するためには、コンピュータの通常動作期間中における放熱モジュールの性能を継続的に測定することが必要である。
本発明は上述の事情を考慮してなされたもので、放熱モジュールの性能低下の有無を精度良く検出することができる情報処理装置を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明の情報処理装置は、筐体と、前記筐体内に設けられた発熱デバイスと、前記筐体内に設けられ、前記発熱デバイスの熱を外部に放出する放熱モジュールと、前記筐体内に設けられ、前記発熱デバイスの温度を検知する第1温度センサと、前記第1温度センサよりも前記発熱デバイスから遠い前記筐体内の所定位置に設けられ、前記筐体内の温度を検知する第2温度センサと、前記第1温度センサによって検知された前記発熱デバイスの温度から前記第2温度センサによって検知された前記筐体内の温度を引くことによって得られる温度差を検出する温度差検出手段と、前記温度差がしきい値を超えた場合、前記温度差が前記しきい値を超えた時点から所定期間中における前記発熱デバイスの温度変化と前記筐体内の温度変化とを監視する監視処理を実行し、前記発熱デバイスの温度変化と前記筐体内の温度変化との関係に基づいて前記放熱モジュールの性能が低下したか否かを判定する性能判定手段とを具備することを特徴とする。
また、本発明の情報処理装置は、筐体と、前記筐体内に設けられたプリント回路基板と、前記プリント回路基板上に配置された発熱デバイスと、前記筐体内に設けられ、前記発熱デバイスの熱を外部に放出する放熱モジュールと、前記筐体内に設けられ、前記放熱モジュール近傍に位置する、前記プリント回路基板上の第1位置の温度を検知する第1温度センサと、前記第1位置よりも前記放熱モジュールから遠い、前記プリント回路基板上の第2位置の温度を検知する第2温度センサと、前記第1温度センサによって検知された前記第1位置の温度から前記第2温度センサによって検知された前記第2位置の温度を引くことによって得られる温度差を検出する温度差検出手段と、前記温度差がしきい値を超えた場合、前記温度差が前記しきい値を超えた時点から所定期間中前記第1位置の温度と前記第2位置の温度との間の温度差を監視する監視処理を実行し、前記監視処理の結果に基づいて、前記放熱モジュールの性能が低下したか否かを判定する性能判定手段とを具備することを特徴とする。
また、本発明の情報処理装置は、筐体と、前記筐体内に設けられたプリント回路基板と、前記プリント回路基板上に配置された発熱デバイスと、前記筐体内に設けられ、前記発熱デバイスの熱を外部に放出する放熱モジュールと、前記筐体内に設けられ、前記発熱デバイス近傍で且つ前記発熱デバイスと前記放熱モジュールとの間に位置する、前記プリント回路基板上の第1位置の温度を検知する第1温度センサと、前記第1位置よりも前記発熱デバイスから遠い、前記プリント回路基板上の第2位置の温度を検知する第2温度センサと、前記放熱モジュール側に対向する前記発熱デバイスの辺以外の別の辺の近傍に位置する、前記プリント回路基板上の第3位置の温度を検知する第3温度センサと、前記第1温度センサによって検知された前記第1位置の温度から前記第2温度センサによって検知された前記第2位置の温度を引くことによって得られる第1温度差、および前記第3温度センサによって検知された前記第3位置の温度から前記第2温度センサによって検知された前記第2位置の温度を引くことによって得られる第2温度差を検出する温度差検出手段と、前記第1温度差または第2温度差の一方がしきい値を超えた場合、前記一方が前記しきい値を超えた時点から所定期間中前記第1位置の温度、前記第2位置の温度、および前記第3位置の温度を監視する監視処理を実行し、前記監視処理の結果に基づいて、前記放熱モジュールの性能が低下したか否かを判定する性能判定手段とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、放熱モジュールの性能低下の有無を精度良く検出することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(第1実施形態)
まず、図1を参照して、本発明の第1実施形態に係る情報処理装置の構成について説明する。この情報処理装置は、バッテリ駆動可能な携帯型のノートブック型パーソナルコンピュータ10として実現されている。
図1は、ディスプレイユニットを開いた状態におけるコンピュータ10を正面側から見た斜視図である。
本コンピュータ10は、本体としての筐体11と、ディスプレイユニット12とから構成される。ディスプレイユニット12には、LCD17(Liquid Crystal Display)から構成される表示装置が組み込まれており、そのLCD17の表示画面はディスプレイユニット12のほぼ中央に位置されている。
ディスプレイユニット12は、筐体11に支持され、その筐体11に対して筐体11の上面が露出される開放位置と筐体11の上面を覆う閉塞位置との間を回動自由に取り付けられている。筐体11内には、プリント回路基板が設けられており、このプリント回路基板上には、CPU、表示コントローラ、ハードディスクドライブ、バスブリッジデバイスのような様々な発熱デバイスが搭載されている。
筐体11の上面には、キーボード13、コンピュータ10を電源オン/オフするためのパワーボタン14、入力操作パネル15、およびタッチパッド16などが配置されている。
入力操作パネル15は、押されたボタンに対応するイベントを入力する入力装置であり、複数の機能をそれぞれ起動するための複数のボタンを備えている。これらボタン群には、特定のアプリケーションプログラムをそれぞれ起動するためのボタン15A,15Bも含まれている。
図2には、筐体11内に設けられた冷却機構の例が示されている。図2に示されているように、筐体11内には、放熱モジュール20、発熱デバイス21、温度センサ31、32、33が設けられている。
発熱デバイス21は、例えば、中央処理装置(CPU)、表示コントローラ、ハードディスクドライブ、バスブリッジデバイスのようなデバイスである。発熱デバイス21は、筐体11内に設けられたプリント回路基板(PCB)111上に配置されている。プリント回路111は、コンピュータ10を構成する各種電子部品を搭載する、いわゆるマザーボードである。
放熱モジュール20は、冷却対象物である発熱デバイス21の熱を外部に放出する。
この放熱モジュール20は、例えば、ファン22と、放熱フィン(ヒートシンクとも云う)23とから構成されている。筐体11の一側壁には排気口18が設けられている。また、筐体11の例えば別の側壁には吸気口19が設けられている。放熱フィン23は、排気口18に対向する筐体11内の位置に設けられている。すなわち、放熱フィン23は、排気口18の近傍位置に、排気口18に対向するように設けられている。放熱フィン23は受熱部等を介して発熱デバイス21に熱的に接続されている。具体的には、放熱フィン23は、ヒートパイプ24および受熱部25を介して発熱デバイス21に熱的に接続されている。
ファン22は放熱フィン23を冷却するための冷却ファンであり、放熱フィン23の近傍に配置されている。ファン22は、発熱デバイス21に熱的に接続される放熱フィン23を空冷することにより、発熱デバイス21の熱を排気口18を介して外部に排出する。
温度センサ31〜33はプリント回路基板111上に設けられている。これら温度センサ31〜33の各々は、例えば、プリント回路基板111上に取り付けられた、サーミスタまたは専用の温度検知ICなどから構成されている。
温度センサ31は、発熱デバイス21の周囲温度を検知するために使用される。具体的には、温度センサ31は、発熱デバイス21の近傍に位置する、プリント回路基板111上の第1位置の温度(発熱デバイス21近傍の基板温度)を検知する第1温度センサとして機能する。この温度センサ31は、発熱デバイス21の近傍に位置する、プリント回路基板111上の第1位置に設けられており、発熱デバイス21の発熱による基板温度の影響を観測するために使用される。放熱モジュール20に異常が発生した場合には、発熱デバイス21から放熱モジュール20に移る熱の量が減少される。この結果、発熱デバイス21の熱がプリント回路基板111に移り、発熱デバイス21の近傍に位置する、プリント回路基板111上の第1位置の温度は上昇する。このプリント回路基板111上の第1位置の温度が温度センサ31によって検知される。つまり、温度センサ31は、放熱モジュール20の異常に起因する温度上昇を検知するためのセンサとして機能する。
温度センサ32は、第1位置よりも発熱デバイス21から遠い、プリント回路基板111上の第2位置の温度(筐体内温度)を検知する第2温度センサである。具体的には、温度センサ32は、発熱デバイス21が発生する熱の影響を受けにくい位置である、基板111上の端部に配置されている。発熱デバイス21は筐体11内の中央位置から一側壁側にずれた位置に配置されている。この場合、温度センサ32は、中央位置よりも、一側壁側に対向する別の側壁側にずれた位置に配置すればよい。図2に示すように、発熱デバイス21を筐体11内のあるコーナ部に配置した場合には、温度センサ32は、このコーナ部と対角方向に離れた他のコーナ部に配置すればよい。
温度センサ32によって検知されるプリント回路基板111上の第2位置の温度は、温度センサ31によって検知されるプリント回路基板111上の第1位置の温度(発熱デバイス21近傍の基板温度)を評価するための基準温度として使用される。
温度センサ33は、筐体11に設けられた吸気口19と放熱モジュール20との間に位置する基板111上の第3位置に設けられている。この温度センサ33は、基板111上の第3位置の温度、つまり吸気口19から放熱モジュール20に向けて流れる空気(冷却用空気)の温度を検知する第3温度センサとして使用される。例えば、温度センサ33は、図2に示すように、放熱モジュール20に対して、発熱デバイス21と反対側の位置に設けられている。これにより、発熱デバイス21の熱に影響を受けずに、外部から流入する空気(冷却用空気)の温度を精度良く検知することができる。
次に、図3を参照して、本コンピュータ10に設けられた放熱性能測定部41の構成を説明する。
放熱性能測定部41は筐体11内に設けられている。放熱性能測定部41は、温度センサ31〜33を用いて、または温度センサ31,32のみを用いて、放熱モジュール20の性能を測定する。
放熱性能測定部41は、温度差検出部411、温度データ取得部412、性能判定部413、温度データ保存処理部414、および故障予兆検出部415を備えている。
温度差検出部411は、温度センサ31によって検知された温度(T1)から温度センサ32によって検知された温度(Tref)を引くことによって得られる温度差(T1−Tref)を検出する。
性能判定部413は、温度差検出部411によって検出された温度差(T1−Tref)がある特定のしきい値TH1を超えた時に起動される。性能判定部413は、温度差(T1−Tref)がしきい値TH1を超えた時点から所定期間中、温度センサ31によって検知された温度(T1)と温度センサ32によって検知された温度(Tref)との間の温度差(T1−Tref)を監視する監視処理を継続して実行し、この監視処理の結果に基づいて、放熱モジュール20の性能が低下したか否かを判定する。また、監視処理においては、温度センサ31によって検知された温度(T1)と温度センサ32によって検知された温度(Tref)との間の温度差(T1−Tref)のみならず、冷却用空気の温度(T2)と筐体11内の温度(Tref)との間の温度差(T2−Tref)を監視しても良い。これにより、放熱モジュール20の性能低下の有無のみならず、吸気口の目詰まり等の障害の発生を検出することも出来る。
監視処理においては、性能判定部413は、温度データ取得部412を介して、温度センサ31によって検知される発熱デバイス21近傍の基板温度を示す第1温度サンプル値と、温度センサ32によって検知される筐体内温度を示す第2温度サンプル値とのペアを取得する取得処理を実行する。この取得処理は、所定期間中において、所定の時間間隔(例えば3秒間隔)で繰り返し実行される。そして、性能判定部413は、所定期間中に取得されたペア群に基づいて、放熱モジュール20の性能が低下したか否かを判定する。この場合、第1温度サンプル値から第2温度サンプル値を引いた差が基準値Kを超えるペアの個数に基づいて、放熱モジュール20の性能が低下したか否かを判定することができる。
具体的には、性能判定部413は、所定期間中に取得されたペア毎に第1温度サンプル値(T1)と第2温度サンプル値(Tref)との間の差(T1−Tref)を算出し、T1−Trefが基準値Kを超えるという条件を満たすペアの個数を算出する。所定期間中に取得されたペア群の中に、T1−Trefが基準値Kを超えるという条件を満たすペアがある基準個数よりも多く存在する場合には、性能判定部413は、放熱モジュール20の性能が低下したと判定する。基準値Kとしては、しきい値TH1よりも大きい値を使用することができる。
また、監視処理においては、上述の取得処理は、温度差(T1−Tref)がしきい値を超えていることを条件に実行してもよい。この場合、性能判定部413は、3秒毎のサンプリングタイミング毎に、温度差(T1−Tref)がしきい値を超えているか否かを判定する。温度差(T1−Tref)がしきい値を超えている場合には、性能判定部413は、温度センサ31によって検知される発熱デバイス近傍の基板温度を示す第1温度サンプル値と温度センサ32によって検知される筐体内温度を示す第2温度サンプル値とのペアを取得する取得処理を実行する。一方、温度差(T1−Tref)がしきい値を超えていない場合には、性能判定部413は、取得処理の実行をスキップし、次のサンプリングタイミングの到来まで待機する。そして、性能判定部413は、所定期間中に所定個数のペアが取得できたか否かに応じて、放熱モジュール20の性能が低下したか否かを判定する。例えば、所定期間中に所定個数のペアが取得されたならば、放熱モジュール20の性能が低下したと判定される。
所定期間中に所定個数のペアが取得できたか否かに応じて放熱モジュール20の性能低下の有無を判定するのではなく、所定期間中に取得された所定個数のペアをさらに解析してもよい。すなわち、性能判定部413は、所定期間中に所定個数のペアが取得された場合、所定個数のペアの中に含まれる、第1温度サンプル値(T1)から第2温度サンプル値(Tref)を引いた差(T1−Tref)が基準値Kを超えるペアの個数を算出し、算出されたペアの個数が基準個数を超える場合、放熱モジュール20の性能が低下したと判定する。
性能判定部413による監視処理は、コンピュータ10の通常動作中に温度差(T1−Tref)がしきい値TH1を超えたことが温度差検出部411によって検出される度に実行される。
温度データ保存処理部414は、監視処理が実行される度に性能判定部413によって取得される第1温度のサンプル値と第2温度サンプル値とのペア群を1セットの温度データとしてデータベース500に保存する。データベース500はコンピュータ10に設けられた記憶装置である。ユーザがコンピュータ10を購入してからの経過日数が増えるにつれ、データベース500に蓄積される温度データのセット数は増える。故障予兆検出部415は、データベース500に複数セットの温度データが保存された後、それら複数セットの温度データをデータベース500から読み出す。そして、故障予兆検出部415は、それら読み出した複数セットの温度データを分析し、複数セットの温度データによって示される、発熱デバイス21の温度変化の傾向から放熱モジュール20の故障に関する予兆を検出する。例えば、故障予兆検出部415は、データベース500に蓄積された複数セットの温度データから放熱モジュール20の性能低下の傾向を把握し、故障の予兆の有無を検出する。この場合、未来のいつ頃に放熱モジュール20の故障が発生する可能性があるかを予測するようにしてもよい。
図4は、コンピュータ10の消費電力と、発熱デバイス近傍の基板温度および筐体内温度との関係を示している。
発熱デバイス21の負荷が増えてその消費電力が増えるほど、コンピュータ10の消費電力も増える。つまり発熱デバイス21の負荷が増えてその消費電力が増えるほど、温度センサ31の検出温度(発熱デバイス近傍の基板温度)は増加する。一方、温度センサ32の検出温度(筐体内温度)は発熱デバイス21の消費電力が増えてもほとんど増加しない。図4において、実線L1は、放熱モジュール20が正常に動作している場合における消費電力と温度センサ31の検出温度との関係を示している。また、破線L2は、放熱モジュール20の性能が低下した場合における消費電力と温度センサ31の検出温度との関係を示している。放熱モジュール20の性能が低下した場合(例えば、ファンの性能低下、ヒートパイプの不具合などが発生した場合)、破線L2に示すように、温度上昇の傾きが大きくなる。実線L3は、消費電力と温度センサ32の検出温度との関係を示している。
図5は、コンピュータ10の消費電力と、冷却空気の温度との関係を示している。
温度センサ33の検出温度(冷却空気の温度)は、平常時には、実線L5に示すように、消費電力が変わってもほとんど変化しない。しかし、吸気口19に埃が溜まる、詰まる等して吸気口19が閉塞すると、筐体11内の排気が適切にされなくなるので、温度センサ33の検出温度は、破線L6に示すように、上昇する。
したがって、温度センサ31の検出温度(T1)と温度センサ32の検出温度(Tref)との間の温度差(T1−Tref)がしきい値TH1を超えた時のみならず、温度センサ33の検出温度(T2)と温度センサ32の検出温度(Tref)との間の温度差(T2−Tref)がしきい値TH2を超えたことをトリガとして、上述の監視処理を開始してもよい。
次に、図6を参照して、本コンピュータ10のシステム構成を説明する。
本コンピュータ10は、CPU111、ノースブリッジ112、主メモリ113、表示コントローラ114、サウスブリッジ115、ハードディスクドライブ(HDD)116、ネットワークコントローラ117、フラッシュBIOS−ROM118、エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)119、および電源コントローラ120等を備えている。
CPU111は、本コンピュータ10の各コンポーネントの動作を制御するプロセッサである。このCPU111は、HDD116から主メモリ113にロードされる、オペレーティングシステムおよび各種アプリケーションプログラム/ユーティリティプログラムを実行する。また、CPU111は、フラッシュBIOS−ROM118に格納されたシステムBIOS(基本入出力システム:Basic Input Output System)も実行する。システムBIOSはハードウェア制御のためのプログラムである。
ノースブリッジ112は、CPU111のローカルバスとサウスブリッジ115との間を接続するブリッジデバイスである。また、ノースブリッジ112は、AGP(Accelerated Graphics Port)バスなどを介して表示コントローラ114との通信を実行する機能も有している。さらに、ノースブリッジ112には、主メモリ113を制御するメモリコントローラも内蔵されている。
表示コントローラ114は、本コンピュータ10のディスプレイモニタとして使用されるLCD121を制御する。表示コントローラ114は描画演算機能を有しており、グラフィクスアクセラレータとして機能する。サウスブリッジ115は、PCI(Peripheral Component Interconnect)バスおよびLPC(Low Pin Count)バスにそれぞれ接続されている。
エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)119は、電力管理のためのエンベデッドコントローラと、キーボード(KB)13およびタッチパッド16などを制御するキーボードコントローラとが集積された1チップマイクロコンピュータである。エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC119は、電源コントローラ120と協働して、ユーザによるパワーボタンスイッチ14の操作に応じて本コンピュータ10を電源オン/電源オフする。電源コントローラ120は、バッテリ121、またはACアダプタ122を介して供給される外部電源を用いて本コンピュータ10の各コンポーネントに供給すべきシステム電源を生成する。
図6のシステムにおいては、例えば、CPU111、表示コントローラ114、ノースブリッジ112、HDD116などが発熱デバイスとなる。
以下、図7を参照して、図6のシステムに適用される冷却機構の例を説明する。
上述の放熱性能測定部41は、例えば、EC/KBC119内に搭載し得る。このEC/KBC119内には、放熱フィン異常検出部61およびファン制御部62も設けられている。
抵抗221およびオペアンプ222は、ファン22に供給される電源電流(ファン電流)を検出する電源電流検出部220として機能する。もし放熱フィン23の目詰まりが発生すると、空気が流れなくなり、ファン22の抵抗が減少する。この結果、目詰まりが発生すると、あるファン回転数に対応する電源電流の値は減少される。電源電流検出部220によって検出される電源電流の値は、電源コントローラ120を介して放熱フィン異常検出部61に供給される。
放熱フィン異常検出部61は、ファン22の現在の回転数と電源電流検出部220によって検出される電源電流の値との関係に基づいて、放熱フィン23の目詰まりを検出する。放熱フィン異常検出部61は、ファン22の回転数を例えばファン制御部62から取得する。ファン制御部62は、ファン22の回転数を制御する。ファン22の回転数の制御は、例えば、温度センサ31によって検出される温度に応じて実行される。温度センサ31によって検出される温度が増加するほど、ファン22の回転数は増加される。ファン制御部62は、ファン22から出力される回転数信号に応じて、ファン22の回転数を検出することもできる。回転数信号は例えばパルス信号であり、ファン22の1回転当たり例えば2つのパルス信号がファン22から回転数信号として出力される。
上述の放熱性能測定部41の一部の機能はCPU111によって実行されるプログラムによって実現することも出来る。
図8は、放熱性能測定部41の一部の機能をプログラムによって実現した場合に対応する、ハードウェアとソフトウェアとの関係を示している。
ファン22の電源電流値は電源コントローラ120からEC/KBC119に送られる。EC/KBC119には、例えば、図3の温度差検出部411が設けられる。EC/KBC119は、温度差(T1−Tref)がしきい値を超えた時、監視処理を起動するためのイベントを発生する。このイベントは、BIOS、およびOSを介して、放熱モジュール測定アプリケーションプログラム600に渡される。この放熱モジュール測定アプリケーションプログラム600は、図3の温度データ取得部412、性能判定部413、温度データ保存処理部414、および故障予兆検出部415それぞれに対応する機能を有している。
次に、図9のフローチャートを参照して、EC/KBC119によって実行される温度差検出処理の手順を説明する。
EC/KBC119内の温度差検出部411は、コンピュータ10が電源オン状態である期間中、以下の処理を実行する。すなわち、EC/KBC119は、所定の時間間隔毎に、温度センサ31,32,33それぞれから検出温度を取得する温度測定処理を実行する(ステップS11,S12)。そして、EC/KBC119は、温度センサ31によって検知された温度T1から温度センサ32によって検知された温度Trefを引くことによって得られる温度差(T1−Tref)を算出する。そして、EC/KBC119は、この温度差(T1−Tref)がしきい値TH1を超えているか否かを判定する(ステップS13)。
温度差(T1−Tref)がしきい値TH1を超えているならば(ステップS13のYES)、EC/KBC119は、監視処理の開始を指示するためのイベントを発生し、放熱モジュール測定アプリケーションプログラム600に監視処理の開始を指示する(ステップS14)。ステップS14では、例えば、EC/KBC119は、CPU111への割り込み信号を発生し、これによって、BIOSおよびOSを通じて、放熱モジュール測定アプリケーションプログラム600にイベントの発生を通知する。
なお、ステップS13においては、EC/KBC119は、温度センサ33によって検知された温度T2から温度センサ32によって検知された温度Trefを引くことによって得られる温度差(T2−Tref)を算出し、この温度差(T2−Tref)があるしきい値TH2を超えているか否かを判定してもよい。温度差(T2−Tref)がしきい値TH2を超えた場合にも、EC/KBC119は、監視処理の開始を指示するためのイベントを発生し、放熱モジュール測定アプリケーションプログラム600に監視処理の開始を指示することができる(ステップS14)。
次に、図10のフローチャートを参照して、放熱モジュール測定アプリケーションプログラム600によって実行される監視処理の手順を説明する。
放熱モジュール測定アプリケーションプログラム600は、上述のイベントを受信した時、以下の処理を開始する。まず、監視処理の概要について説明する。
放熱モジュール測定アプリケーションプログラム600は、EC/KBC119からのイベントを受けると、温度センサ31によって検知された温度を示す第1温度サンプル値と温度センサ32によって検知された温度を示す第2温度サンプル値とを含むペア(サンプルデータ)をEC/KBC119からリードする。なお、第1温度サンプル値と第2温度サンプル値とのペアのみならず、温度センサ33によって検知された温度を示す第3温度サンプル値も一緒にリードしてもよい。以下では、第1温度サンプル値と第2温度サンプル値とのペアをサンプルデータとしてリードする場合を例示して説明する。
このサンプルデータリード処理は所定時間間隔毎(例えば3秒毎)に繰り返し実行される。40個分のサンプルデータ(40ペアのサンプル値)が収集されるまで、サンプルデータリード処理は繰り返される。したがって、少なくとも120秒の期間(監視期間)中は、監視処理が継続される。そして40個分のサンプルデータが収集されると、放熱モジュール測定アプリケーションプログラム600は、その40個分のサンプルデータに基づいて、放熱モジュール20の性能が低下したか否かを判定する。
以下、具体的な監視処理の例について説明する。
放熱モジュール測定アプリケーションプログラム600の制御の下、CPU111は、以下の処理を行う。
CPU111は、まず、取得したサンプルデータの数をカウントするためのカウンタの値を1に初期化する(ステップS21)。次いで、放熱モジュール測定アプリケーションプログラム600は、第1温度サンプル値(T1)と第2温度サンプル値(Tref)とをEC/KBC119からリードし(ステップS22)、それら第1温度サンプル値(T1)と第2温度サンプル値(Tref)との間の温度差(T1−Tref)がしきい値TH1を超えているか否かを判別する(ステップS23)。
温度差(T1−Tref)がしきい値TH1を超えているならば(ステップS23のYES)、CPU111は、リードした第1温度サンプル値(T1)と第2温度サンプル値(Tref)とを有効なサンプルデータとして取得する処理を行う(ステップS24)。ステップS24では、CPU111は、それら第1温度サンプル値(T1)と第2温度サンプル値(Tref)とをメモリ113に保存すると共に、カウンタの値を+1更新する。
温度差(T1−Tref)がしきい値TH1以下であるならば(ステップS23のNO)には、CPU111は、ステップS24の取得処理をスキップする。
ステップS24の取得処理を実行した後、CPU111は、カウンタの値が40を超えたか否かを判定する(ステップS25)。カウンタの値が40以下である場合(ステップS25のNO)、あるいはステップS23で温度差(T1−Tref)がしきい値TH1以下であった場合(ステップS23のNO)には、CPU111は、イベントの受信から所定のタイムアウト時間(例えば5分)が経過したがどうかを判定する(ステップS29)。イベントの受信から所定のタイムアウト時間が経過していないならば(ステップS29のNO)、CPU111は、次のサンプリングタイミングの到来する時点、つまり前回の温度リードから3秒経過する時点まで待機する(ステップS30)。前回の温度リードから3秒経過した時(ステップS30のYES)、CPU111は、ステップS22からの処理を再び開始する。
イベントの受信から所定のタイムアウト時間が経過するまでにカウンタの値が40を超えた場合、つまり40個のサンプルデータを取得することができた場合には(ステップS25のYES)、CPU111は、その40個のサンプルデータ(第1温度サンプル値T1と第2温度サンプル値Trefとの40ペア)に基づいて、放熱モジュール20の性能が低下したか否かを判定する(ステップS26)。
40個のサンプルデータは、いずれも、コンピュータ10の高負荷時(T1−Tref>TH1を満たす期間)に取得されたデータであり、発熱モジュール21の温度が筐体11の温度よりもどの程度超過しているかを調べるためのデータとして使用される。
たとえ放熱モジュール20の性能が低下していたとしても、低負荷時には、その性能低下による影響は観察しにくい。本実施形態では、コンピュータ10の高負荷時(T1−Tref>TH1を満たす期間)に取得されたサンプルデータを用いて放熱モジュール20の性能を評価しているので、放熱モジュール20の性能を正しく評価することが出来る。
ステップS26においては、CPU111は、例えば、全てのペアそれぞれに対して、温度差(T1−Tref)を算出し、その温度差(T1−Tref)が基準値Kを超えているか否かを判定する。そして、CPU111は、温度差(T1−Tref)が基準値Kを超えるペアの発生頻度等に応じて、放熱モジュール20の性能低下の有無を判定する。具体的には、40ペアの中に含まれる、温度差(T1−Tref)が基準値Kを超えるペアの個数がある基準個数を超えたならば、CPU111は、放熱モジュール20に何らかの故障が生じており、放熱モジュール20の性能が低下していると判定する。
放熱モジュール20の性能低下を検出したならば(ステップS26のNG)、CPU111は、放熱モジュール20の性能低下をユーザに通知する処理を行う(ステップS27)。ステップS27では、CPU111は、ユーザに放熱モジュール20の性能低下を通知するためのメッセージ画面を表示する。具体的には、CPU111は、例えば、1)LCD17の表示画面上に放熱モジュール20のメンテナンスが必要であることを示すメッセージ画面を表示する処理、2)ユーザに対して放熱モジュール20のメンテナンス手順をガイドするためのメッセージ画面を表示する処理、3)ユーザに対して、放熱モジュールの性能測定のための専用の検査プログラムの起動を促すメッセージ画面を表示する処理、等を実行する。また、CPU111は、放熱モジュール20の正常時の放熱性能に対する現在の放熱性能の割合を算出して、その割合をメッセージ画面上に表示してもよい。
この後、CPU111は、メッセージ画面に対するユーザ操作を待機し(ステップS28)、ユーザ操作に応じて、メッセージ画面を閉じる処理、メンテナンス手順をガイドする処理、または専用の検査プログラムを起動する処理等を実行する。
なお、図10に破線で示されているように、イベントの受信から所定のタイムアウト時間が経過するまでにカウンタの値が40を超えたことを条件に、放熱モジュール20の性能が低下したと判定してもよい。
また、図10のフローチャートでは、第1温度サンプル値と第2温度サンプル値とのペアをサンプルデータとして取得する場合について説明したが、同様にして、第1温度サンプル値、第2温度サンプル値、および第3温度サンプル値の3つの温度サンプル値をサンプルデータとして取得してもよい。第3温度サンプル値を使用することにより、吸気口の塞がり等の異常の発生をも検出することができる。
また、吸気口の塞がり等の異常検出のみを行う目的であれば、第2温度サンプル値と第3温度サンプル値とのペアのみをサンプルデータとして取得してもよい。この場合、EC/KBC119は第3温度サンプル値(T2)と第2温度サンプル値(Tref)との温度差(T2−Tref)がしきい値TH2を超えた時にイベントを発生する。このイベントの発生に応答して、放熱モジュール測定アプリケーションプログラム600は監視処理を開始する。監視処理では、放熱モジュール測定アプリケーションプログラム600は、例えば、(T2−Tref)がしきい値TH2を超えているか否かを判定し、超えている場合には第3温度サンプル値(T2)と第2温度サンプル値(Tref)とのペアを取得するという処理を、3秒間隔で繰り返し実行する。タイムアウト時間内に40個のサンプルデータが取得されたならば、放熱モジュール測定アプリケーションプログラム600は、その40個のサンプルデータに基づいて、吸気口の塞がりの有無を判定する。判定方法としては、温度差(T2−Tref)が基準値Lを超えるペアの発生頻度等に応じて、吸気口の塞がりの有無を判定するという方法を使用し得る。また、イベントの受信から所定のタイムアウト時間が経過するまでに40個のサンプルデータが取得できたことを条件に、吸気口が塞がれていると判定してもよい。
図11は、負荷変動時における発熱デバイス21の温度変化の例を示している。
発熱デバイス21の負荷が急激に大きくなると、温度センサ31の検出温度(発熱デバイス21近傍の基板温度)も急激に増加する。温度差(T1−Tref)がしきい値TH1を超えた時、EC/KBC119からのイベントに応答して、放熱モジュール測定アプリケーションプログラム600による監視処理が開始される。
放熱モジュール20が正常に動作している場合には、放熱モジュール20の働きによって高温の空気が外部に放出される。このため、温度センサ31の検出温度(発熱デバイス21近傍の基板温度)は低下され、定常温度範囲に収まる。
このように、たとえ放熱モジュール20の性能が正常であっても、発熱デバイス21の負荷変動により、温度差(T1−Tref)は一時的にしきい値TH1を超える場合がある。
放熱モジュール20の性能が低下している場合には、放熱モジュール20の放熱能力の不足により、高温の空気を外部に放出するのに多くの時間を要する。このため、発熱でバス21の負荷の上昇によって温度差(T1−Tref)が一旦しきい値TH1を超えると、図11に破線で示すように、温度センサ31の検出温度(発熱デバイス21の温度)は低下されにくくなる。
本実施形態では、温度差(T1−Tref)がしきい値TH1を超えた時点から所定期間の間継続して、温度差(T1−Tref)が監視される。したがって、温度差(T1−Tref)が一時的にしきい値TH1を超えるという温度変化が、誤って放熱モジュール20の性能低下として判定されることを防止することができる。
また、コンピュータにおいては、発熱デバイス21の負荷変動は頻繁に発生する。このため、たとえ放熱モジュール20の性能が正常であっても、温度差(T1−Tref)が一時的にしきい値TH1を超えるという現象が立て続けに発生する場合がある。
本実施形態では、温度差(T1−Tref)が基準値K(K>TH1)を超えるペアの個数に基づいて放熱モジュール20の性能を判定しているので、温度差(T1−Tref)が一時的にしきい値TH1を超えるという現象が立て続けに発生しても、それを誤って放熱モジュール20の性能低下として判定されることを防止することができる。
次に、図12のフローチャートを参照して、EC/KBC119によって実行されるファン電流測定処理の手順を説明する。
EC/KBC119は図9の温度差検出処理と並行して図12のファン電流測定処理を実行する。
EC/KBC119内の放熱フィン異常検出部61は、コンピュータ10が電源オン状態である期間中、以下の処理を実行する。すなわち、EC/KBC119は、所定の時間間隔毎に、電源電流検出部220によって検出されるファン電流値、およびファン22の回転数を取得する処理を実行する(ステップS41,S42)。そして、EC/KBC119は、電源電流検出部220によって検出されるファン電流値が所定のしきい値を超えているか否かを判定する(ステップS43)。このしきい値は、例えば、現在のファン22の回転数に対応する値を使用することが出来る。
ファン電流値が所定のしきい値を超えているならば(ステップS43のYES)、EC/KBC119は、監視処理の開始を指示するためのイベントを発生し、放熱モジュール測定アプリケーションプログラム600に監視処理の開始を指示する(ステップS44)。ステップS44では、例えば、EC/KBC119は、CPU111への割り込み信号を発生し、これによって、BIOSおよびOSを通じて、放熱モジュール測定アプリケーションプログラム600にイベント(以下、イベント#2と称する)の発生を通知する。
次に、図13のフローチャートを参照して、放熱モジュール測定アプリケーションプログラム600によって実行されるファン電流監視処理の手順を説明する。
放熱モジュール測定アプリケーションプログラム600は、上述のイベント#2を受信した時、以下の処理を開始する。
すなわち、CPU111は、まず、取得したサンプルデータの数をカウントするためのカウンタの値を1に初期化する(ステップS51)。次いで、放熱モジュール測定アプリケーションプログラム600は、ファン電流値をEC/KBC119からリードし(ステップS52)、そのファン電流値がしきい値を超えているか否かを判別する(ステップS53)。
ファン電流値がしきい値を超えているならば(ステップS53のYES)、CPU111は、リードしたファン電流値を有効なサンプルデータとして取得する処理を行う(ステップS54)。ステップS54では、CPU111は、サンプルデータ(ファン電流値)
をメモリ113に保存すると共に、カウンタの値を+1更新する。
ファン電流値がしきい値以下であるならば(ステップS53のNO)、CPU111は、ステップS54の取得処理をスキップする。
ステップS54の取得処理を実行した後、CPU111は、カウンタの値が40を超えたか否かを判定する(ステップS55)。カウンタの値が40以下である場合(ステップS55のNO)、あるいはステップS53でファン電流値がしきい値以下であった場合(ステップS53のNO)には、CPU111は、イベント#2の受信から所定のタイムアウト時間(例えば5分)が経過したがどうかを判定する(ステップS59)。イベントの受信から所定のタイムアウト時間が経過していないならば(ステップS59のNO)、CPU111は、次のサンプリングタイミングの到来する時点、つまり前回のファン電流から3秒経過する時点まで待機する(ステップS60)。前回のファン電流リードから3秒経過した時(ステップS60のYES)、CPU111は、ステップS52からの処理を再び開始する。
イベント#2の受信から所定のタイムアウト時間が経過するまでにカウンタの値が40を超えた場合、つまり40個のサンプルデータを取得することができた場合には(ステップS55のYES)、CPU111は、その40個のサンプルデータに基づいて、放熱フィン23が目詰まりしているか否かを判定する(ステップS56)。
ステップS56においては、CPU111は、例えば、ファン電流が基準値を超えるサンプルデータの発生頻度等に応じて、放熱フィン23が目詰まりしているか否かを判定する。
具体的には、40個のサンプルデータの中に含まれる、ファン電流が基準値を超えるサンプルデータの個数がある基準個数を超えたならば、CPU111は、放熱フィン23が目詰まりしていると判定する。
放熱フィン23が目詰まりを検出したならば(ステップS56のNG)、CPU111は、放熱フィン23の目詰まりをユーザに通知する処理を行う(ステップS57)。ステップS57では、CPU111は、ユーザに放熱フィン23の目詰まりを通知するためのメッセージ画面を表示する。具体的には、CPU111は、例えば、1)LCD17の表示画面上に放熱フィン23のメンテナンスが必要であることを示すメッセージ画面を表示する処理、2)ユーザに対して放熱フィン23のメンテナンス手順をガイドするためのメッセージ画面を表示する処理、3)ユーザに対して、放熱モジュールの性能測定のための専用の検査プログラムの起動を促すメッセージ画面を表示する処理、等を実行する。
この後、CPU111は、メッセージ画面に対するユーザ操作を待機し(ステップS58)、ユーザ操作に応じて、メッセージ画面を閉じる処理、メンテナンス手順をガイドする処理、または専用の検査プログラムを起動する処理等を実行する。
なお、図13に破線で示されているように、イベント#2の受信から所定のタイムアウト時間が経過するまでにカウンタの値が40を超えたことを条件に、放熱フィン23の目詰まりが発生したと判定してもよい。
以上説明したように、本第1実施形態においては、発熱デバイスと筐体内温度との間の温度差がしきい値を超えるというイベントの発生をトリガとして、所定期間継続して発熱デバイスと筐体内温度との間の温度差を監視する処理が実行される。この監視処理により、負荷の一時的な上昇を、誤って放熱モジュールの性能低下として判定してしまうことを防ぐことが出来る。
(第2実施形態)
次に、本コンピュータ10に適用される複数の温度センサの別の配置例を、本発明の第2実施形態として説明する。以下では、第1実施形態と異なる部分のみを中心に説明する。
図14には、筐体11内に設けられた冷却機構と複数の温度センサの配置位置との関係が示されている。図14に示されているように、筐体11内には、放熱モジュール20、発熱デバイス21、温度センサ71、72、73が設けられている。
筐体11の一側壁には排気口18が設けられている。また、筐体11の例えば別の側壁には吸気口19が設けられている。
温度センサ71〜73はプリント回路基板111上に設けられている。これら温度センサ71〜73の各々は、例えば、プリント回路基板111上に取り付けられた、サーミスタまたは専用の温度検知ICなどから構成されている。
温度センサ71は、上述の温度センサ31と同様に、放熱モジュール20の異常に起因する温度上昇を検知するためのセンサとして機能する。温度センサ31は発熱デバイス21の周囲温度を検知するのに対し、温度センサ71は、放熱モジュール20の周囲温度を検知する。具体的には、温度センサ71は、放熱モジュール20の近傍に位置する、プリント回路基板111上の第1位置の温度(放熱モジュール20近傍の基板温度)を検知する第1温度センサとして機能する。この温度センサ71は、放熱モジュール20の近傍に位置する、プリント回路基板111上の第1位置に設けられている。放熱フィン23の目詰まり等の放熱モジュール20の異常が発生した場合には、放熱フィン23近くの暖められた空気は、放熱モジュール20の周囲、例えば、ファン22の周囲に回り込む。この結果、放熱モジュール20近傍の基板温度は上昇する。この基板温度の上昇が温度センサ71によって検知される。つまり、温度センサ71も、温度センサ31と同様に、放熱モジュール20の異常に起因する温度上昇を検知するためのセンサとして機能する。
温度センサ71は例えば図14の実線で示されている位置または破線で示されている位置のどちらに配置しても良い。しかし、温度センサ71が配置される第1位置としては、放熱モジュール20近傍で且つ発熱デバイス21からの距離ができるだけ遠い位置(図14の実線で示されている位置)が好ましい。
温度センサ72は、上述の温度センサ32と同様に、基準温度を検知するための第2の温度センサである。この温度センサ72は、温度センサ71が配置されている第1位置よりも発熱デバイス21および放熱モジュール20の各々から遠い、プリント回路基板111上の第2位置の温度(筐体内温度)を検知する。具体的には、温度センサ72は、発熱デバイス21が発生する熱の影響を受けにくく、且つ放熱モジュール20からも離れた位置である、基板111上の端部(図14に実線または点線で示されている位置)に配置されている。すなわち、温度センサ72は、発熱デバイス21に対して、放熱モジュール20とは反対側の基板111上の端部位置に配置されている。
温度センサ73は、筐体11に設けられた吸気口19と放熱モジュール20との間に位置する基板111上の第3位置に設けられている。この温度センサ73は、上述の温度センサ33と同様に、基板111上の第3位置の温度、つまり吸気口19から放熱モジュール20に向けて流れる空気(冷却用空気)の温度を検知する第3温度センサとして使用される。
図15は、コンピュータ10の消費電力と、放熱モジュール近傍の基板温度と筐体内温度との関係を示している。
図15において、実線L11は、放熱モジュール20が正常に動作している場合における消費電力と温度センサ71の検出温度との関係を示している。また、破線L12は、放熱モジュール20の性能が低下した場合における消費電力と温度センサ71の検出温度との関係を示している。放熱モジュール20の性能が低下した場合(例えば、ファンの性能低下、放熱フィンの目詰まり)、破線L12に示すように、温度センサ71によって検出される温度上昇の傾きが大きくなる。実線L13は、消費電力と温度センサ72の検出温度との関係を示している。温度センサ72の検出温度(筐体内温度)は発熱デバイス21の消費電力の増加や放熱モジュール20の性能低下にほとんど影響を受けない。
図16は、コンピュータ10の消費電力と、冷却空気温度および筐体内温度との関係を示している。
図16において、実線L14は、放熱モジュール20が正常に動作している場合における消費電力と温度センサ73の検出温度との関係を示している。また、破線L15は、放熱モジュール20の性能が低下した場合における消費電力と温度センサ73の検出温度との関係を示している。放熱モジュール20の性能が低下した場合(例えば、放熱フィンの目詰まり)、排気口18から外部への排気が滞ることにより、吸気口19からの吸気も滞り、結果として、吸気口19近傍の温度も上昇する。よって、温度センサ73によって検出される温度は、破線L15に示すように、上昇する。
図17は、第2実施形態に係るコンピュータ10に設けられる放熱性能測定部810の構成を示している。
放熱性能測定部810は、温度センサ71〜73の全て、または温度センサ71,72のみ、またはセンサ72,71のみを用いて、放熱モジュール20の性能を測定する。
放熱性能測定部810は、温度差検出部811、温度データ取得部812、性能判定部813、温度データ保存処理部814、および故障予兆検出部815を備えている。
温度差検出部811は、温度センサ71によって検知された温度(T1)から温度センサ72によって検知された温度(Tref)を引くことによって得られる温度差(T1−Tref)を検出する。また、温度差検出部811は、温度センサ73によって検知された温度(T2)から温度センサ72によって検知された温度(Tref)を引くことによって得られる温度差(T2−Tref)も検出する。
性能判定部813は、温度差検出部811によって検出された温度差(T1−Tref)がある特定のしきい値TH11を超えた時、または温度差検出部811によって検出された温度差(T2−Tref)がある特定のしきい値TH12を超えた時に起動される。性能判定部813は、温度差(T1−Tref)がしきい値TH11を超えた時点から所定期間中、温度センサ71によって検知された温度(T1)と温度センサ72によって検知された温度(Tref)との間の温度差(T1−Tref)を監視する監視処理を継続して実行し、この監視処理の結果に基づいて、放熱モジュール20の性能が低下したか否かを判定する。また、性能判定部813は、温度差(T2−Tref)がしきい値TH12を超えた時点から所定期間中、温度センサ73によって検知された温度(T2)と温度センサ72によって検知された温度(Tref)との間の温度差(T2−Tref)を監視する監視処理を継続して実行し、この監視処理の結果に基づいて、放熱モジュール20の性能が低下したか否かを判定する。
なお、温度差検出部811によって検出された温度差(T1−Tref)がある特定のしきい値TH11を超えた時、または温度差検出部811によって検出された温度差(T2−Tref)がある特定のしきい値TH12を超えた時のいずれにおいても、温度T1,T2,Trefをそれぞれ所定期間監視し、所定期間中における温度差(T1−Tref)の変化と、所定期間中における温度差(T2−Tref)の変化との双方を考慮して、放熱モジュール20の性能が低下したか否かを判定してもよい。
性能判定部813によって実行される監視処理は、図10のフローチャートで説明した手順と同じ手順で実行することができる。
温度データ保存処理部814は、監視処理が実行される度に温度データ取得部712を介して性能判定部713によって取得される、温度T1,T2,Trefそれぞれに対応する温度サンプル値群をデータベース500に温度データとして保存する。故障予兆検出部815は、データベース500に蓄積された温度データを分析して、放熱モジュール20の故障に関する予兆を検出する。
(第3実施形態)
次に、本コンピュータ10に適用される複数の温度センサのさらに別の配置例を、本発明の第3実施形態として説明する。以下では、第1実施形態と異なる部分のみを中心に説明する。
図18には、筐体11内に設けられた冷却機構と複数の温度センサの配置位置との関係が示されている。図18に示されているように、筐体11内には、放熱モジュール20、発熱デバイス21、温度センサ81、82、83が設けられている。
筐体11の一側壁には排気口18が設けられている。また、筐体11の例えば別の側壁には吸気口19が設けられている。
温度センサ81〜83はプリント回路基板111上に設けられている。これら温度センサ81〜83の各々は、例えば、プリント回路基板111上に取り付けられた、サーミスタまたは専用の温度検知ICなどから構成されている。
温度センサ81は、上述の温度センサ31と同様に、放熱モジュール20の異常に起因する温度上昇を検知するためのセンサとして機能する。温度センサ81は発熱デバイス21の周囲温度を検知する。具体的には、温度センサ81は、発熱デバイス21近傍で且つ発熱デバイス21と放熱モジュール20との間に位置する、プリント回路基板111上の第1位置の温度を検知する。図18に示されているように、発熱デバイス21の左辺が放熱モジュール20に対向するように配置されている場合には、温度センサ81は、発熱デバイス21の左辺と放熱モジュール20との間に配置され、発熱デバイス21の左辺近傍の基板温度を検知する。
温度センサ82は、上述の温度センサ32と同様に、基準温度を検知するための第2の温度センサである。この温度センサ82は、温度センサ81が配置されている第1位置よりも発熱デバイス21および放熱モジュール20の各々から遠い、プリント回路基板111上の第2位置の温度(筐体内温度)を検知する。具体的には、温度センサ82は、発熱デバイス21が発生する熱の影響を受けにくく、且つ放熱モジュール20からも離れた位置である、基板111上の端部(図18に実線または点線で示されている位置)に配置されている。すなわち、温度センサ82は、発熱デバイス21に対して、放熱モジュール20とは反対側の基板111上の端部位置に配置されている。
温度センサ83は、放熱モジュール20側に対向する発熱デバイス21の辺以外の別の辺の近傍に位置する、プリント回路基板111上の第3位置の温度を検知する。温度センサ81が発熱デバイス21の左辺近傍に配置されている場合には、温度センサ83は、例えば、発熱デバイス21の右辺近傍、または下辺近傍に配置される。
図19は、コンピュータ10の消費電力と、温度センサ81,82,83の検出温度との関係を示している。
図19の上のグラフにおいて、実線L21は、放熱モジュール20が正常に動作している場合における消費電力と温度センサ81の検出温度との関係を示している。また、破線L22は、放熱モジュール20の性能が低下した場合における消費電力と温度センサ81の検出温度との関係を示している。放熱モジュール20の性能が低下した場合(例えば、ファンの性能低下、放熱フィンの目詰まり)、破線L22に示すように、温度センサ81によって検出される温度上昇の傾きが大きくなる。実線L23は、消費電力と温度センサ82の検出温度との関係を示している。温度センサ82の検出温度(筐体内温度)は発熱デバイス21の消費電力の増加や放熱モジュール20の性能低下にほとんど影響を受けない。
図19の下のグラフにおいて、実線L24は、放熱モジュール20が正常に動作している場合における消費電力と温度センサ83の検出温度との関係を示している。また、破線L25は、放熱モジュール20の性能が低下した場合における消費電力と温度センサ83の検出温度との関係を示している。放熱モジュール20の性能が低下した場合(例えば、ファンの性能低下、放熱フィンの目詰まり)、破線L25に示すように、温度センサ88によって検出される温度上昇の傾きが大きくなる。
図19から分かるように、放熱フィン23の目詰まり等の故障が発生すると、発熱でバス21の熱が外部に排出されにくくなり、温度センサ81によって検出される温度および温度センサ83によって検出される温度の双方が、放熱モジュール20が正常に動作している場合に比し、増加する。
図20は、コンピュータ10の消費電力と、温度センサ81,82,83の検出温度との関係の他の例を示している。
図20の上のグラフにおいて、実線L21は、放熱モジュール20が正常に動作している場合における消費電力と温度センサ81の検出温度との関係を示している。また、破線L22は、放熱フィン23の目詰まり以外の他の要因(例えば、図18のデバイス300の障害による発熱等)が発生した場合における消費電力と温度センサ81の検出温度との関係を示している。放熱フィン23の目詰まり以外の他の要因(例えば、図18のデバイス300の障害による発熱等)が発生すると、破線L22に示されているように、温度センサ81の検出温度は上昇する。
図20の下のグラフにおいて、実線L24は、放熱モジュール20が正常に動作している場合における消費電力と温度センサ83の検出温度との関係を示している。また、破線L25は、放熱フィン23の目詰まり以外の他の要因(例えば、図18のデバイス300の障害による発熱等)が発生した場合における消費電力と温度センサ83の検出温度との関係を示している。放熱フィン23の目詰まり以外の他の要因(例えば、図18のデバイス300の障害による発熱等)が発生しても、破線L25に示されているように、温度センサ83の検出温度はほとんど変化しない。
したがって、図19、図20から分かるように、放熱フィン23の障害発生時には温度センサ81,83の検出温度が共に上昇するのに対し、放熱フィン23の障害以外の要因の場合には、温度センサ81の検出温度のみが上昇し、温度センサ83の検出温度はほとんど変化しない。よって、温度センサ81,82,83の検出温度をそれぞれ監視することにより、放熱性能が低下したことのみならず、その低下要因をも判定することが可能となる。
図21は、第3実施形態に係るコンピュータ10に設けられる放熱性能測定部910の構成を示している。
放熱性能測定部910は、温度センサ81〜83の全てを用いて、放熱モジュール20の性能を測定する。
放熱性能測定部910は、温度差検出部911、温度データ取得部912、性能判定部913、温度データ保存処理部914、および故障予兆検出部915を備えている。
温度差検出部911は、温度センサ81によって検知された温度(T1)から温度センサ82によって検知された温度(Tref)を引くことによって得られる温度差(T1−Tref)を検出する。また、温度差検出部911は、温度センサ83によって検知された温度(T2)から温度センサ82によって検知された温度(Tref)を引くことによって得られる温度差(T2−Tref)も検出する。
性能判定部913は、温度差検出部911によって検出された温度差(T1−Tref)がある特定のしきい値TH11を超えた時、または温度差検出部911によって検出された温度差(T2−Tref)がある特定のしきい値TH12を超えた時に起動される。性能判定部913は、温度差(T1−Tref)または温度差(T2−Tref)が対応するしきい値を超えた時点から所定期間中、温度センサ81によって検知される温度(T1)、温度センサ82によって検知される温度(Tref)、および温度センサ83によって検知される温度(T2)を監視する監視処理を所定期間中継続して実行し、この監視処理の結果に基づいて、放熱モジュール20の性能が低下したか否かを判定する。この監視処理では、放熱フィン23の目詰まりの有無等も判定することができる。監視処理に於いては、性能判定部913は、温度データ取得部912を介して温度センサ81,82,83の検出温度を取得する。
性能判定部913によって実行される監視処理も、図10のフローチャートで説明した手順と同じ手順で実行することができる。
温度データ保存処理部914は、監視処理が実行される度に温度データ取得部912を介して性能判定部913によって取得される、温度T1,T2,Trefそれぞれに対応する温度サンプル値群をデータベース500に温度データとして保存する。故障予兆検出部915は、データベース500に蓄積された温度データを分析して、放熱モジュール20の故障に関する予兆を検出する。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1実施形態に係る情報処理装置を正面から見た外観を示す斜視図。 同第1実施形態の情報処理装置に搭載された冷却機構を説明するためのブロック図。 同第1実施形態の情報処理装置に設けられた放熱性能測定部の構成を示すブロック図。 同第1実施形態の情報処理装置の消費電力と発熱デバイスの温度および筐体内温度との関係を示す図。 同第1実施形態の情報処理装置の消費電力と冷却空気の温度との関係を示す図。 同第1実施形態の情報処理装置のシステム構成を示すブロック図。 図6のシステム構成に適用される冷却機構の構成例を示すブロック図。 図3に示した放熱性能測定部の一部の機能をソフトウェアによって実現した場合に対応する、ハードウェアとソフトウェアとの関係を示すブロック図。 同第1実施形態の情報処理装置によって実行される温度差検出処理の手順を示すフローチャート。 同第1実施形態の情報処理装置によって実行される監視処理の手順を示すフローチャート。 同第1実施形態の情報処理装置に設けられた発熱デバイスの温度変化の例を示す図。 同第1実施形態の情報処理装置によって実行されるファン電流測定処理の手順を示すフローチャート。 同第1実施形態の情報処理装置によって実行されるファン電流監視処理の手順を説明するフローチャート。 本発明の第2実施形態に係る情報処理装置に搭載された冷却機構と第1乃至第3の温度センサの配置例を示す図。 図14の第1および第2温度センサによって検出される温度の変化を説明するための図。 図14の第2および第3温度センサによって検出される温度の変化を説明するための図。 同第2実施形態で用いられる放熱性能測定部の構成例を示すブロック図。 本発明の第3実施形態に係る情報処理装置に搭載された冷却機構と第1乃至第3の温度センサの配置例を示す図。 図18に示した第1乃至第3の温度センサの検出温度の変化特性を説明するための図。 図18に示した第1乃至第3の温度センサの検出温度の変化特性を説明するための図。 同第3実施形態で用いられる放熱性能測定部の構成例を示すブロック図。
符号の説明
10…コンピュータ、18…排気口、19…吸気口、20…放熱モジュール、21…発熱デバイス、22…ファン、23…放熱フィン、24…ヒートパイプ、25…受熱部、31〜33…温度センサ、41…放熱性能測定部、411…温度差検出部、412…温度データ取得部、413…性能判定部、414…温度データ保存処理部、415…故障予兆検出部、500…データベース、600…放熱モジュール測定アプリケーションプログラム。

Claims (13)

  1. 筐体と、
    前記筐体内に設けられたプリント回路基板と、
    前記プリント回路基板上に配置された発熱デバイスと、
    前記筐体内に設けられ、前記発熱デバイスの熱を外部に放出する放熱モジュールと、
    前記筐体内に設けられ、前記発熱デバイス近傍に位置する、前記プリント回路基板上の第1位置の温度を検知する第1温度センサと、
    前記第1位置よりも前記発熱デバイスから遠い、前記プリント回路基板上の第2位置の温度を検知する第2温度センサと、
    前記第1温度センサによって検知された前記第1位置の温度から前記第2温度センサによって検知された前記第2位置の温度を引くことによって得られる温度差を検出する温度差検出手段と、
    前記温度差がしきい値を超えた場合、前記温度差が前記しきい値を超えた時点から所定期間中前記第1位置の温度と前記第2位置の温度との間の温度差を監視する監視処理を実行し、前記監視処理の結果に基づいて、前記放熱モジュールの性能が低下したか否かを判定する性能判定手段とを具備することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記性能判定手段は、前記所定期間中に、前記第1温度センサによって検知される前記第1位置の温度を示す第1温度サンプル値と前記第2温度センサによって検知される前記第2位置の温度を示す第2温度サンプル値とのペアを取得する処理を所定の時間間隔で繰り返し実行し、前記所定期間中に取得されたペア群に基づいて、前記放熱モジュールの性能が低下したか否かを判定することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記性能判定手段は、前記所定期間中に取得されたペア群の中に含まれる、第1温度サンプル値から第2温度サンプル値を引いた差が基準値を超えるペアの個数を算出し、前記算出された個数に基づいて、前記放熱モジュールの性能が低下したか否かを判定することを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
  4. 前記性能判定手段は、所定の時間間隔毎に前記温度差が前記しきい値を超えているか否かを判定し、前記温度差が前記しきい値を超えていることを条件に、前記第1温度センサによって検知される前記第1位置の温度を示す第1温度サンプル値と前記第2温度センサによって検知される前記第2位置の温度を示す第2温度サンプル値とのペアを取得する処理を実行し、前記所定期間中に所定個数のペアが取得されたか否かに応じて、前記放熱モジュールの性能が低下したか否かを判定することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  5. 前記性能判定手段は、所定の時間間隔毎に前記温度差が前記しきい値を超えているか否かを判定し、前記温度差が前記しきい値を超えていることを条件に、前記第1温度センサによって検知される前記第1位置の温度を示す第1温度サンプル値と前記第2温度センサによって検知される前記第2位置の温度を示す第2温度サンプル値とのペアを取得する処理を実行し、前記所定期間中に所定個数のペアが取得された場合、前記所定個数のペアの中に含まれる、第1温度サンプル値から第2温度サンプル値を引いた差が基準値を超えるペアの個数を算出し、前記算出されたペアの個数が基準個数を超える場合、前記放熱モジュールの性能が低下したと判定することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  6. 前記監視処理が実行される度に前記性能判定手段によって取得される前記第1温度のサンプル値と前記第2温度サンプル値とのペア群を1セットの温度データとして記憶装置に保存する温度データ保存処理手段と、
    前記記憶装置に複数セットの温度データが保存された後に、前記複数セットの温度データを分析し、前記複数セットの温度データによって示される、前記第1位置の温度変化の傾向から前記放熱モジュールの故障に関する予兆を検出する故障予兆検出手段とをさらに具備することを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
  7. 前記筐体に設けられた吸気口と前記放熱モジュールとの間に位置する、前記プリント回路基板上の第3位置の温度を検知する第3の温度センサをさらに具備し、
    前記性能判定手段は、前記第3の温度センサによって検知される温度と前記第2温度センサによって検知された前記第2位置の温度との間の温度差に従って、前記吸気口の目詰まりを検出することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  8. 前記放熱モジュールは、
    前記筐体に設けられた排気口に対向する前記筐体内の位置に設けられ、前記発熱デバイス21に熱的に接続される放熱フィンと、
    前記放熱フィンを冷却するためのファンとを含むことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  9. 前記ファンに供給される電源電流を検出する電源電流検出手段と、
    前記ファンの回転数と前記検出された電源電流との関係に基づいて、前記放熱フィンの目詰まりを検出する放熱フィン異常検出手段をさらに具備することを特徴とする請求項8記載の情報処理装置。
  10. 前記発熱デバイスは中央処理装置であることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  11. 筐体と、
    前記筐体内に設けられたプリント回路基板と、
    前記プリント回路基板上に配置された発熱デバイスと、
    前記筐体内に設けられ、前記発熱デバイスの熱を外部に放出する放熱モジュールと、
    前記筐体内に設けられ、前記放熱モジュール近傍に位置する、前記プリント回路基板上の第1位置の温度を検知する第1温度センサと、
    前記第1位置よりも前記放熱モジュールおよび前記発熱デバイスから遠い、前記プリント回路基板上の第2位置の温度を検知する第2温度センサと、
    前記第1温度センサによって検知された前記第1位置の温度から前記第2温度センサによって検知された前記第2位置の温度を引くことによって得られる温度差を検出する温度差検出手段と、
    前記温度差がしきい値を超えた場合、前記温度差が前記しきい値を超えた時点から所定期間中前記第1位置の温度と前記第2位置の温度との間の温度差を監視する監視処理を実行し、前記監視処理の結果に基づいて、前記放熱モジュールの性能が低下したか否かを判定する性能判定手段とを具備することを特徴とする情報処理装置。
  12. 前記筐体に設けられた吸気口と前記放熱モジュールとの間に位置する、前記プリント回路基板上の第3位置の温度を検知する第3の温度センサをさらに具備し、
    前記性能判定手段は、前記第3温度センサによって検知された前記第3位置の温度から前記第2温度センサによって検知された前記第2位置の温度を引くことによって得られる別の温度差がしきい値を超えた場合、前記別の温度差が前記しきい値を超えた時点から所定期間中前記第3位置の温度と前記第2位置の温度との間の温度差を監視する別の監視処理を実行し、前記別の監視処理の結果に基づいて、前記放熱モジュールの性能が低下したか否かを判定することを特徴とする請求項11記載の情報処理装置。
  13. 筐体と、
    前記筐体内に設けられたプリント回路基板と、
    前記プリント回路基板上に配置された発熱デバイスと、
    前記筐体内に設けられ、前記発熱デバイスの熱を外部に放出する放熱モジュールと、
    前記筐体内に設けられ、前記発熱デバイス近傍で且つ前記発熱デバイスと前記放熱モジュールとの間に位置する、前記プリント回路基板上の第1位置の温度を検知する第1温度センサと、
    前記第1位置よりも前記発熱デバイスから遠い、前記プリント回路基板上の第2位置の温度を検知する第2温度センサと、
    前記放熱モジュール側に対向する前記発熱デバイスの辺以外の別の辺の近傍に位置する、前記プリント回路基板上の第3位置の温度を検知する第3温度センサと、
    前記第1温度センサによって検知された前記第1位置の温度から前記第2温度センサによって検知された前記第2位置の温度を引くことによって得られる第1温度差、および前記第3温度センサによって検知された前記第3位置の温度から前記第2温度センサによって検知された前記第2位置の温度を引くことによって得られる第2温度差を検出する温度差検出手段と、
    前記第1温度差または第2温度差の一方がしきい値を超えた場合、前記一方が前記しきい値を超えた時点から所定期間中前記第1位置の温度、前記第2位置の温度、および前記第3位置の温度を監視する監視処理を実行し、前記監視処理の結果に基づいて、前記放熱モジュールの性能が低下したか否かを判定する性能判定手段とを具備することを特徴とする情報処理装置。
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