JP2010005742A - 芯押しセンタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高精度な加工を可能にする芯押しセンタ装置を提供すること。
【解決手段】一端に円錐形状の先端部12を有するセンタ10と、センタ10の径方向外側に周設される筒形状の可動部30とを備える。可動部30の径方向外側には、センタ10と固定関係にある固定部20が周設される。センタ10と可動部30との間には、ばね40が配設される。ばね40は、可動部30を軸方向へ移動可能に保持する。固定部20と可動部30との間には、Oリング50が配設されている。Oリング50は、可動部30を径方向に移動可能に保持している。被加工物を装着時、先端部12の側面と被加工物の接触面とを全周にわたり面接触させ、かつ、可動部30の傾斜面39と被加工物の傾斜面とを全周にわたり面接触させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、被加工物を保持するために使用する芯押しセンタ装置に関する。
従来、芯押しセンタ装置として、特許文献1記載のものが知られている。特許文献1記載の芯押しセンタ装置は、被加工物の芯(軸線)を押すセンタを備えている。さらに、そのセンタに支持される支持部と、その支持部内に移動可能に保持される可動部と、その可動部を押圧する弾性体とを備えている。被加工物の装着時において、センタは、被加工物の軸線上に形成されたセンタ穴に押圧され被加工物を保持する。可動部の一端面に形成された傾斜面は、弾性体により被加工物の拡径部分の端面に押圧される。その結果、可動部は、センタとともに被加工物を保持する。
特開2004−330380号公報
芯押しセンタ装置に装着される被加工物において、センタ穴の軸線と拡径部分の端面の軸線とには、微小なズレが生ずる場合がある。従来技術の芯押しセンタ装置で微小なズレのある被加工物を保持する場合、その被加工物の回転中心がセンタとセンタ穴とで規定される場合がある。その場合、可動部の一端面と被加工物の拡径部分の端面とは片当り状態となる。被加工物が長く細い形状であってその剛性が低い場合、軸方向と異なる方向へ過大な荷重が可動部端面から拡径部分の端面にかかるため、被加工物は撓んだ状態で加工される。
一方、従来技術の芯押しセンタ装置で微小なズレのある被加工物を保持する場合、被加工物の回転中心が可動部の一端面と被加工物の拡径部分の端面とで規定される場合もある。その場合、センタ穴の軸線と拡径部分の端面の軸線とのズレが被加工物の加工面に影響を及ぼし易い。これらの結果、特許文献1記載の芯押しセンタ装置にてズレのある被加工物を保持する場合、被加工物の加工精度が低下する虞があるという問題点があった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、高精度な加工を可能にする芯押しセンタ装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に係る芯押しセンタ装置は、円錐形状のセンタと、センタの径方向外側に配設され、センタに対し軸方向前方に突出する環状の端面を有する筒形状の可動部と、可動部をセンタに対し軸方向及び径方向へ移動可能に保持する保持手段とを備えることを特徴とする。
センタの軸線と、初期位置における可動部の軸線との間には、ズレが生ずる場合がある。また、被加工物のセンタ穴の軸線と、可動部の端面と接触する被加工物の拡径部分の端面の軸線との間にも、ズレが生ずる場合がある。しかし、請求項1に係る芯押しセンタ装置は、これらのズレに応じて可動部を径方向に移動させることができる。つまり、センタは被加工物の軸線を押し、かつ、可動部の端面は、全周にわたって被加工物の拡径部分の端面と接触することが可能となる。その結果、被加工物の撓みや曲がりを抑制し、被加工物へ高精度な加工を施すことが可能となる。
また、請求項2に係る芯押しセンタ装置は、保持手段は、センタに対する軸方向及び径方向への可動部の移動を所定範囲内においてのみ許容する移動許容手段と、可動部を軸方向及び径方向へ押圧する押圧手段とを備えていることを特徴とする。
これにより、可動部の不必要な移動を抑制しながら、可動部を所定の位置に保持することが可能となる。
また、請求項3に係る芯押しセンタ装置は、移動許容手段が、可動部の径方向外側に配設され、センタと固定関係にある固定部であることを特徴とする。
これにより、固定部がその範囲内においてのみ可動部のセンタに対し軸方向及び径方向移への移動を許容する所定範囲を、簡単な構成で規定することが可能となる。
また、請求項4に係る芯押しセンタ装置は、押圧手段が、可動部を軸方向へ押圧する第1弾性体、及び可動部を径方向へ押圧する第2弾性体であることを特徴とする。
これにより、可動部の不必要な移動を抑制しながら、可動部を所定の位置に保持する押圧手段を、簡単な構成で提供することが可能となる。
また、請求項5に係る芯押しセンタ装置は、第1弾性体が、軸方向に伸縮可能なばねであることを特徴とする。
これにより、軸方向に対し、大きな移動を可動部に許容する第1弾性体を、簡単な構成で提供することが可能となる。
また、請求項6に係る芯押しセンタ装置は、第2弾性体が、径方向に伸縮可能なOリングであることを特徴とする。
これにより、径方向に対し、微小な移動を可動部に許容する第2弾性体を、簡単な構成で提供することが可能となる。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態における芯押しセンタ装置100の構造について、図1、図2を用いて説明する。図1は、第1実施形態における芯押しセンタ装置100の断面図である。
芯押しセンタ装置100は、軸形状のセンタ10と、そのセンタ10の径方向外側にセンタ10を囲むように配設される固定部20と、センタ10と固定部20との間に配設される可動部30とを備えている。さらに、可動部30を軸方向に押圧し、軸方向に伸縮可能なばね40と、可動部30を径方向に押圧し、径方向に伸縮可能なOリング50とを備えている。ばね40とOリング50とは、可動部30を軸方向及び径方向へ押圧する押圧手段としても把握できる。さらに、その押圧手段と固定部20とは、可動部30を軸方向及び径方向へ移動可能に保持する保持手段としても把握できる。本実施形態では、ばね40には、コイルスプリングが用いられている。
センタ10は、図示されない送り機構により軸方向に直線的に往復動可能であると共に、必要に応じて回転も可能に構成されている。センタ10は、軸部10aの一端に円柱形状の突出部11を有している。突出部11が形成された軸部10aの一端面13は、環状平面である。突出部11は、軸部10aより径が細い。軸部10aの軸線及び突出部11の軸線は、センタ10の軸線と一致している。突出部11は、その突出方向の先端に円錐形状の先端部12を備えている。先端部12の軸線は、センタ10の軸線と一致している。よって、先端部12の頂点は、センタ10の軸線上にある。先端部12は、いわゆる直円錐形状である。ここで、突出部11の突出方向を、軸方向前方として以下説明する。
固定部20は、筒形状であり、図示しない連結部材を介してセンタ10に固定されている。つまり、固定部20は、センタ10と固定関係にある。固定部20の内部には、可動部30が配設されている。固定部20の軸線は、センタ10の軸線と一致している。固定部20の外周面には、軸方向前方に向かうにしたがって固定部20を細くする傾斜面21が形成されている。傾斜面21は、固定部20の軸方向最前方の近傍まで広がっている。一方、固定部20の内周面は、軸方向前方から順に小内周面22、段差面23、大内周面24を有している。小内周面22における固定部20の内径は最も小さく、センタ10の軸部10aの外径より小さい。大内周面24における固定部20の内径は、小内周面22における固定部20の内径より大きく、軸部10aを隙間なく収容可能な寸法である。つまり、固定部20の大内周面24は、軸部10aの外周面と当接している。
小内周面22と大内周面24との間に位置する段差面23は、固定部20の軸線と垂直に形成されている。段差面23は、環状平面である。固定部20は、これらの固定部20の内周面の形状により、可動部30のセンタ10に対し軸方向及び径方向への移動を所定の範囲内においてのみ許容する機能を有している。また、固定部20には、径方向に貫通する貫通穴25が形成されている。貫通穴25は、外周面に形成された傾斜面21側から内周面の小内周面22側へ貫通している。貫通穴25の内部には、ピン60が挿入されている。ピン60は、貫通穴25から径方向内側に突出した状態で固定されている。
可動部30は、筒形状であり、ばね40、及びOリング50を介して固定部20に保持されている。本実施形態の可動部30の初期位置は、可動部30の軸線がセンタ10の軸線と一致する位置である。可動部30の外周面には、軸方向前方から小外周面31、傾斜面32、中外周面33、段差面34、大外周面35を順に有している。小外周面31における可動部30の外径は最も小さく、センタ10の突出部11の外径より大きい。中外周面33における可動部30の外径は、小外周面31における可動部30の外径より大きく、固定部20の小内周面22の内径より小さい。ここで、中外周面33における可動部30の外径と固定部20の小内周面22の内径との寸法差は微小であり、これらの間には、可動部30が径方向に移動可能な微小な間隙が形成されている。さらに、大外周面35における可動部30の外径は、中外周面33における外径より大きく、固定部20の大内周面24の内径より小さい。ここで、大外周面35における可動部30の外径と固定部20の大内周面24の内径との寸法差は微小であり、これらの間には、可動部30が径方向に移動可能な微小な間隙が形成されている。大外周面35には、環状溝である凹部35aが形成されている。凹部35aは、その内部に配設されるOリング50の肉厚より小さい深さで形成されている。
小外周面31と中外周面33との間に位置する傾斜面32は、小外周面31から中外周面33に向かって可動部30を太くする傾斜で形成されている。傾斜面32の母線は直線である。傾斜面32の傾斜角は、固定部20の傾斜面21の傾斜角と略同一である。中外周面33と大外周面35との間に位置する段差面34は、可動部30の軸線と垂直に形成されている。段差面34は、環状平面である。段差面34は、固定部20の段差面23の寸法と同一である。可動部30の段差面34は、固定部20の段差面23と当接している。
一方、可動部30の内周面には、軸方向前方から順に小内周面36、段差面37、大内周面38を有している。小内周面36における可動部30の内径は最も小さく、センタ10の突出部11の外径より小さい。大内周面38における可動部30の内径は、小内周面36における可動部30の内径より大きく、センタ10の突出部11の外径より大きい。ここで、大内周面38における可動部30の内径とセンタ10の突出部11の外径との寸法差は、これらの間に配設されるばねの肉厚と可動部30が径方向に移動可能な間隙とを有する。小内周面36と大内周面38との間に位置する段差面37は、可動部30の軸線と垂直に形成されている。段差面34は、環状平面である。段差面34の内縁から外縁までの距離は、固定部20の段差面23の内縁から外縁までの距離より大きい。
さらに、可動部30の軸方向前方の端面には、傾斜面39が形成されている。傾斜面39は、軸方向後方から軸方向前方に向かうにしたがって可動部30の内径を徐々に大きくする傾斜で形成されている。傾斜面39は、可動部30の軸方向前方の端面の全面に広がっている。よって、可動部30は、その肉厚が、軸方向前方から順に傾斜面39により徐々に厚くなり、傾斜面32によりまた徐々に厚くなり、段差面37により薄くなり、段差面34により厚くなる形状で形成されている。一方、可動部30の軸方向後方の端面と、センタ10の軸部10aの一端面13との間には、可動部30が軸方向に移動可能な十分な間隙14が形成されている。また、可動部30には、径方向に貫通する貫通穴30aが形成されている。貫通穴30aは、中外周面33側から大内周面38側へ貫通している。貫通穴30aの内部には、ピン60が挿入されている。ピン60は、貫通穴30aから径方向外側に突出して配設されている。
ばね40は、可動部30の段差面37と、センタ10の軸部10aの一端面13との間に圧縮されて配設されている。ここで、可動部30の段差面37は、軸方向と交差する端面である。ばね40は、可動部30の段差面37を軸方向前方に押圧している。一方、ばね40は、センタ10の軸部10aの一端面13を軸方向後方に押圧している。また、可動部30は、固定部20の段差面23と可動部30の段差面34とが当接することにより、軸方向に位置決めされている。これらの段差面23、34は、可動部30の初期位置を軸方向に位置決めする軸方向位置決め部としても把握できる。
Oリング50は、可動部30の凹部35a内に圧縮されて配設されている。ここで、可動部30の凹部35aの底面は、径方向と交差している。Oリング50は、可動部30の凹部35aの底面を径方向内側に押圧している。一方、Oリング50は、固定部20の大内周面24を径方向外側に押圧している。凹部35aの内壁面とOリング50との間には、Oリング50が軸方向に弾性変形可能な間隙が形成されている。Oリング50は、可動部30を初期位置に保持する。初期位置とは、可動部30の軸線とセンタ10の軸線とが一致する位置である。
次に、第1実施形態における芯押しセンタ装置100の作動について、説明する。図2は、被加工物80の部分破断断面図である。
まず、被加工物80の軸部80aの一端に形成された突出部81は、可動部30の小内周面36中に挿入される。その後、先端部12と被加工物80とを全周にわたって面接触させる。また、先端部12と被加工物80とを全周にわたって面接触させると同時に、又はそれ以前に傾斜面39と被加工物80とを全周にわたり面接触させる。
センタ10の先端部12に関しては、被加工物80の突出部81の凹部83に挿入される。凹部83は、突出部81の突出方向先端に、軸方向に凹んで形成されている。センタ10の先端部12は、凹部83の内壁面であり、開口縁の近傍に形成された導入面84により凹部83の奥へ導入される。導入面84は、センタ10の先端部12を凹部83の奥へ導入する傾斜角で形成されている。導入面84に導入されたセンタ10の先端部12は、その先端部12の側面と凹部83の内壁面であり導入面84より奥に形成された接触面85とが全周にわたり面接触するまで、凹部83内へ挿入される。接触面85は、先端部12の頂点を被加工物80の軸線に位置決めする傾斜角で形成されている。凹部83の接触面85の奥には、余剰面86が形成されている。余剰面86は、接触面85を形成するための下穴の内壁面であり、軸方向と平行に形成されている。
一方、可動部30の傾斜面39に関しては、被加工物80の傾斜面82と接触する。被加工物80の傾斜面82は、突出部81が形成された軸部80aの一端面であって、軸部80aから突出部81へ向かうにしたがって徐々に被加工物80を細くする環状の凸テーパ形状の傾斜面である。ここで、傾斜面39の軸線と傾斜面82の軸線とに微小なズレがある場合、可動部30は、その微小なズレに応じて、Oリング50を弾性変形させ、初期位置から径方向に移動する。径方向に移動した可動部30の傾斜面39は、被加工物80の傾斜面82と全周にわたり面接触する。そして、可動部30は、センタ10の先端部12の側面と被加工物80の接触面85とが全周にわたって面接触するまで、ばね40を弾性変形させ、軸方向に移動する。可動部30が軸方向に移動している間、これらの傾斜面39、82は全周にわたって面接触を維持する。よって、センタ10の先端部12の側面と被加工物80の接触面85とを全周にわたり面接触させ、かつ可動部30の傾斜面39と被加工物80の傾斜面82とを全周にわたり面接触させることが可能となる。
センタ10は、被加工物80をその軸線上で位置決めし、固定する。さらに、可動部30は、センタ10よりも径方向外側において被加工物80を位置決めし、固定する。可動部30は、ばね40とOリング50とによって弾性的に保持されているから、それらの弾性力が被加工物80に加えられている。その結果、被加工物80は、その軸線上に加えて、径方向外側においても所定の押圧力をもって固定されることとなる。傾斜面39は、被加工物80の加工面である軸部80aの近傍に設けられた傾斜面82に接触できるように、センタ10より軸方向前方に突出して設けられている。よって、センタ装置100は、加工面である軸部80aの近傍を固定することができる。可動部30によって被加工物80に加えられる押圧力は、被加工物80が加工時に変形等しないようにばね40及びOリング50の弾性力を選定することにより設定される。そして、被加工物80の脱離後、可動部30は、径方向、及び軸方向ともに再び初期位置に戻り保持される。
本実施形態の芯押しセンタ装置100は、被加工物80の接触面85の軸線と拡径部分である傾斜面82の軸線とが一致していない場合においても、被加工物80の撓みや曲がりを抑制することが可能である。その結果、被加工物80へ高精度な加工を施すことが可能となる。
(他の実施形態)
上記第1実施形態では、可動部30の初期位置は、可動部30の軸線がセンタ10の軸線と一致する位置である。しかし、可動部の径方向の初期位置は、可動部の軸線がセンタの軸線と一致する位置になくてもよい。また、被加工物の非装着時において、可動部は、径方向の初期位置へ押し戻されなくてもよい。例えば、粘性の高い粘性流体を押圧手段として用い、可動部の不必要な移動を抑制し、可動部を保持する場合がある。その場合、可動部の初期位置は、可動部の軸線がセンタの軸線と一致しない位置にある。しかし、被加工物の装着時において、可動部は、その端面が被加工物の拡径部分の端面に全周にわたり接触することが可能な位置へ移動する。その結果、可動部の初期位置が、その軸線とセンタの軸線とを一致させる位置にない場合においても、被加工物の撓みや曲がりを抑制することが可能となる。また、被加工物を脱着した後、可動部は径方向の初期位置へ粘性流体によって押し戻されない。しかし、被加工物を脱着した後、さらに別の被加工物を装着する際には、可動部がその被加工物の形状に応じて径方向、及び軸方向に移動する。その結果、被加工物の非装着時において、可動部が初期位置へ押し戻されない場合においても、被加工物を脱着した後にさらに装着される別の被加工物の撓みや曲がりを抑制することができる。
また、上記第1実施形態では、可動部30の軸方向前方の端面に形成された傾斜面39は、軸方向後方から軸方向前方に向かうにしたがって可動部30の肉厚を徐々に薄くする凹状のテーパ円錐側面で形成されている。しかし、可動部30の傾斜面39は、軸方向後方から軸方向前方に向かうにしたがって徐々に可動部30の外径を小さくし、肉厚を薄くする凸状のテーパ円錐側面であってもよい。
また、上記第1実施形態では、可動部30の軸方向前方の端面には、傾斜面39が形成されている。しかし、例えば、可動部の軸方向前方の端面は、可動部の軸線と直交する環状平面であってもよい。つまり、可動部の軸方向前方の端面は、環状面であり、被加工物の拡径部分の端面と面接触する必要はなく、全周にわたって被加工物の拡径部分の端面と接触可能な形状であればよい。また、被加工物80の拡径部分の端面である傾斜面82についても同様である。被加工物80の傾斜面82は、徐々に被加工物80を太くするテーパ円錐側面で形成されている。しかし、被加工物の軸線と直交する環状平面であってもよい。つまり、被加工物の拡径部分の端面は、環状であり、可動部の軸方向前方の端面と全周にわたって接触可能な形状であればよい。
また、上記第1実施形態では、固定部20が、可動部30の径方向外側に周設されている。しかし、固定部は、センタと可動部との間に配設されていてもよい。その場合、センタと固定関係にある固定部には、Oリングが内部に配設される凹部が形成される。さらに、固定部の外周面と、可動部の内周面とには、可動部の軸方向の初期位置の位置決めをする軸方向位置決め部が形成される。可動部を軸方向に移動可能に保持するばねは、可動部の軸方向後方の端面とセンタの軸部の一端面との間に圧縮されて配設される。
また、上記第1実施形態では、芯押しセンタ装置100は、固定部20を備えている。しかし、センタの外周面が、固定部に代わる機能をもつ形状に加工された構造であってもよい。その場合、センタの外周面を加工して、Oリングが内部に配設される凹部が形成される。さらに、センタの外周面と可動部の内周面とには、可動部の軸方向の初期位置の位置決めをする軸方向位置決め部が形成される。
また、上記第1実施形態では、押圧手段としてばね40、及びOリング50を用いている。しかし、押圧手段は、これらの弾性体に限定されない。物体の弾性、又は変形によって蓄積されたエネルギーを利用することを主目的とする機械要素であればよい。例えば、これらの代わりに、複数の板ばね、ゴムの弾性を利用するゴムばね、気体又は液体を利用する空気ばね等の流体ばね、磁気による反発力及び吸引力を利用する磁気ばね等が用いられていてもよい。さらに、流体及び気体のエネルギーを機械的仕事に変換する流体機械、内部に細かな孔が無数に開いた多孔質の柔らかいスポンジ等が用いられていてもよい。流体機械とは、例えば、油圧のエネルギーを直線運動に変換する油圧シリンダ、気体のエネルギーを直線運動に変換する空気シリンダ等である。
本発明の第1実施形態における芯押しセンタ装置の断面図である。 第1実施形態における被加工物の部分破断断面図である。
符号の説明
10 センタ
12 先端部
20 固定部
30 可動部
35a 凹部
39 傾斜面
40 ばね
50 Oリング
80 被加工物
82 傾斜面
85 接触面

Claims (6)

  1. 円錐形状のセンタと、
    前記センタの径方向外側に配設され、前記センタに対し軸方向前方に突出する環状の端面を有する筒形状の可動部と、
    前記可動部を前記センタに対し軸方向及び径方向へ移動可能に保持する保持手段とを備えることを特徴とする芯押しセンタ装置。
  2. 前記保持手段は、前記センタに対する軸方向及び径方向への前記可動部の移動を所定範囲内においてのみ許容する移動許容手段と、前記可動部を軸方向及び径方向へ押圧する押圧手段とを備えていることを特徴とする請求項1記載の芯押しセンタ装置。
  3. 前記移動許容手段は、前記可動部の径方向外側に配設され、前記センタと固定関係にある固定部であることを特徴とする請求項2記載の芯押しセンタ装置。
  4. 前記押圧手段は、前記可動部を軸方向へ押圧する第1弾性体、及び前記可動部を径方向へ押圧する第2弾性体であることを特徴とする請求項2又は3記載の芯押しセンタ装置。
  5. 前記第1弾性体は、軸方向に伸縮可能なばねであることを特徴とする請求項4記載の芯押しセンタ装置。
  6. 前記第2弾性体は、径方向に伸縮可能なOリングであることを特徴とする請求項4又は5記載の芯押しセンタ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104985205A (zh) * 2015-07-23 2015-10-21 浙江江潮电机实业有限公司 车削用顶尖导入装置

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CN104985205A (zh) * 2015-07-23 2015-10-21 浙江江潮电机实业有限公司 车削用顶尖导入装置

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