JP2010003426A - プラズマディスプレイパネル及びプラズマディスプレイ装置 - Google Patents

プラズマディスプレイパネル及びプラズマディスプレイ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】水平壁上に同極の表示電極を配置するオンバス構造における精密度を維持しつつ、列方向(縦方向)に隣接するセル間での電荷結合による誤放電や励起紫外線の漏れによるクロストークを抑え、同時に十分な排気効率を実現する手段を提供する。
【解決手段】面ガラス基板側モジュール20に設けられる水平壁292の誘電率等を調整することで解決する。具体的には、垂直壁291、水平壁292の高さ及びアスペクト比の調整、水平壁中にガス封入空間33を設け水平壁の構成成分である低融点ガラスより誘電率が低い放電ガスをそのガス封入空間33にも充填すること、垂直壁を上下のラインのセルごとに半ピッチずらすことで、単一のセルからの影響を低減すること、などが考えられる。
【選択図】図4

Description

本発明は、AC型プラズマディスプレイパネル(PDP)において、特に表示面を構成するセルを1個ずつ囲むメッシュパターンの隔壁を有し、そのメッシュパターン水平方向の隔壁に重なるように前面基板のバス電極(金属電極)を配置したパネル構造(オンバス構造と定義する)に関する。
カラー表示用AC型PDPにおいては面放電形式が採用されている。ここで言う面放電形式とは、交互に陰極及び陽極となる表示電極対を、前面側又は背面側の基板の上に平行に配列し、表示電極対と交差するようにアドレス電極を配置する形式である。面放電形式のPDPでは、表示電極の長さ方向(行方向)に沿ってマトリクス表示の列毎に放電を分離する隔壁が不可欠である。この隔壁はパネル厚さ方向の放電空間寸法を規定するスペーサーの役割も担う。
隔壁パターンは、ストライプパターンとメッシュパターンに大別される。このうちメッシュパターンの隔壁は放電空間を行方向及び列方向の双方に沿って区画するものである。典型的なメッシュパターンは格子縞パターンである。メッシュパターンには、セルごとに放電が分離できると共に、セルを囲むように隔壁側面に蛍光体を配置して蛍光体発光面積を増大できるという長所がある。しかし、各セルが閉じているため、内部排気において排気抵抗が大きく処理に時間が掛かるという短所がある。
この問題に対して、水平壁を垂直壁に比べて低く形成する(いわゆる)段差リブ構造が提案されている。
特開2005−101005号公報(特許文献1)では、メッシュパターンの水平壁を垂直壁に比べ130%大きくする技術が開示されている。水平隔壁を垂直隔壁に比べ大きくすることで、熱収縮を利用して水平壁高さを垂直壁高さに比べて10μm低くし排気効率を高める技術が開示されている。
特開2001−189135号公報(特許文献2)では、水平壁と垂直壁の高さの差が非表示部を介して隣接する表示電極間距離の1/3以下にすることで誤放電をなくすことが開示されている。
また、特開2001−126628号公報(特許文献3)では、水平壁と前面基板との間隙をなくし垂直壁と前面ガラス基板との間に間隙を設けることで排気を確保する技術が開示されている。
特開2005−101005号公報 特開2001−189135号公報 特開2001−126628号公報
しかし、段差リブ構造は製造に工数、コストを要す。更には動作に際して段差リブ構造は誤放電(隣接するセル間同士での電荷の移動)、クロストーク(電荷の制御不良による電荷のにじみ)がおきやすいという短所がある。
特許文献1記載の技術では、オンバス構造の場合、縦方向のセル間結合により誤放電及びクロストークが発生する。
また、特許文献2記載の技術では、同極の表示電極を水平壁上に重ねるオンバス構造で誤放電を防ぐことはできるがクロストークの問題は残る。
さらに、特許文献3記載の技術では、垂直壁と前面基板との間に隙間を設けているため、隣り合うセルから異色の発光がもれてしまい、精密度という点で問題がある。
本発明の目的は、水平壁上に同極の表示電極を配置するオンバス構造における精密度を維持しつつ、列方向(縦方向)に隣接するセル間での電荷結合による誤放電や励起紫外線の漏れによるクロストークを抑え、同時に十分な排気効率を実現する手段を提供することにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次の通りである。
本発明の代表的な実施の形態に関わるプラズマディスプレイパネルは、前面ガラス基板側パネルと、複数の発光セルに応じて垂直壁及び水平壁が設けられた背面ガラス基板側パネルとを備え、前面ガラス基板側パネルと背面ガラス基板側パネルとの間隙に放電ガスが封入され、水平壁と向き合う前面ガラス基板側パネルにX表示電極またはY表示電極が形成され、水平壁のパターン幅が145μm以上300μm以下、アスペクト比が0.4以上1以下であることを特徴とする。
また、このプラズマディスプレイパネルは、X表示電極と向き合う水平壁のパターン幅は、Y表示電極と向き合う水平壁のパターン幅よりも広いことを特徴としても良い。
このプラズマディスプレイパネルの水平壁及び水平壁はZO―B−S系低融点ガラスで構成することを特徴としても良い。
本発明の代表的な実施の形態に関わる別のプラズマディスプレイパネルは、前面ガラス基板側パネルと、複数の発光セルに応じて垂直壁及び水平壁が設けられた背面ガラス基板側パネルとを備え、前面ガラス基板側パネルと背面ガラス基板側パネルとの間隙に放電ガスが封入されるプラズマディスプレイパネルであって、前記水平壁がガス封入空間を有することを特徴とする。
このプラズマディスプレイパネルは、ガス封入空間が同一列内の隣接セルの間に設けられていることを特徴としても良い。
このプラズマディスプレイパネルは、ガス封入空間にも放電ガスが充填されることを特徴としても良い。
本発明の代表的な実施の形態に関わる別のプラズマディスプレイパネルは、前面ガラス基板側パネルと、複数の発光セルに応じて垂直壁及び水平壁が設けられた背面ガラス基板側パネルとを備え、前面ガラス基板側パネルと背面ガラス基板側パネルとの間隙に放電ガスが封入されるプラズマディスプレイパネルであって、これらの複数の発光セルは行単位で配置され、隣接する行のセルの垂直壁は半ピッチずれることを特徴とする。
これらのプラズマディスプレイパネルを使用したプラズマディスプレイ装置も本明細書記載の発明の射程に入る。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下の通りである。
本発明の代表的な実施の形態に関わるプラズマディスプレイパネルでは、オンバス構造における誤放電とクロストークを防ぐことにより、安定した動作性能と単位発光スポットの精細度の高いPDPを実現することが可能となる。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態にかかわるPDPのセル構造を示す図である。また、図2は表示電極と隔壁の配置関係を示す図である。
PDPは前面ガラス基板側パネル10及び背面ガラス基板側パネル20からなる。またこのPDPの表示面ESはm×n個のセル(発光セル)からなる。各セルにおいて表示放電を生じさせるための電極対を構成するX表示電極X、Y表示電極Yがマトリクス表示の行方向(横方向)に延び、アドレス電極Aが列方向(縦方向)に延びている。
X表示電極X、Y表示電極Yは前面ガラス基板側パネル10の基材である前面ガラス基板11の内面に一対ずつ配置されている。本明細書中では、X表示電極X、Y表示電極Yのそれぞれは、面放電ギャップ(放電ギャップ)を形成する透明電極膜42と、その列方向の端縁に重ねられた金属電極41からなることを想定する。ただし、透明電極膜42がない金属電極41のみからなる構成でも本発明の適用は可能である。なお、X表示電極Xの金属電極41を金属電極41X、Y表示電極Yの金属電極41を金属電極41Yと以下の説明で記載する場合もある。
X表示電極X、Y表示電極Yを被覆するように厚さ20〜40μm程度の誘電体層17が設けられ、誘電体層17の表面には保護膜18として酸化マグネシウム(MO)が被着されている。この保護膜18はSO等の他の電子放出係数の高い膜であっても良い。なお、行間の電極間隙(逆スリット)には、コントラストを高める目的で、塗料をガラス基板21の外側に塗布する、マンガン、酸化鉄、クロム、他の顔料などを含む着色ガラス層をガラス基板21の内面側に形成する、等によりブラックマトリクスと呼称される暗色層が配置されていても良い。
アドレス電極Aは背面ガラス基板側パネル20の基材である背面ガラス基板21の内側にセル1列に対し1本ずつ配置されている。アドレス電極Aは誘電体層24で被覆されている。誘電体層24の上に本発明に特有の構造を持つ格子パターンの隔壁29が設けられている。
隔壁29は低融点ガラスの焼成体である。隔壁29は放電空間を列ごとに区画する部分(垂直壁)291と、行ごとに区画する部分(水平壁)292とからなる。垂直壁291と水平壁292の交差部分は互いの共通部分である。水平壁292の最小部は、垂直壁291の最小部と比較して2μmほど低い。
誘電体層24の表面及び隔壁29の側面を被覆するように、カラー表示のためのRGB(赤緑青)の三色に対応した蛍光体層28R、28G、28Bが設けられている。図中の斜体文字は蛍光体の発光色を表す。色配列は各列のセルを同色としたR、G、Bの繰り返しパターンである。
蛍光体層28R、28G、28Bは該当するセル内の放電ガスが放つ紫外線によって励起され発光する蛍光体の層である。
各X表示電極X、Y表示電極Yの金属電極41はそれによる遮光を避け、かつ隔壁29を部分的に隠して外光の反射を低減するために、隔壁29と重なる位置に配置されている。これがオンバス構造の由来である。
図2からも明らかなように、交互に並ぶ水平壁292Xと292Yの上で、X表示電極Xの金属電極41XとY電極の金属電極41Yはそれぞれ2本にスプリット(分割)されている。すなわち、列方向の隣接セル間では同じ種類の電極が背中合わせに並ぶ配置となっている。
なお、図中の領域300は後の図での位置確認用に記載したものであり、技術的意図は無い。ここでは領域300の説明は省略する。
図3は図2の任意の列の中央線に沿った、アドレス電極Aに沿った断面図である。Y表示電極Yの金属電極41Yの載る水平壁292Yの幅W11は145μm以上と広く設定されている。これに対し、X電極バス部41Xの載る水平壁292Xはそれよりも狭い100−150μm程度の幅で形成されている。ここで100μmを最低値としたのは、金属電極41Xの導通性確保の観点からであり、導通性さえ確保できれば幅はこの限りではない。ちなみに、同じく導通上の観点からスプリットされた各金属電極41の幅は40μm以上が好ましい。また図示していないものの、垂直壁291の幅は水平壁幅の幅を広げたことによる開口率の減少を吸収するため、加工精度の可能な範囲で狭くすることが望ましい。本明細書では垂直壁291の幅を40−60μmとしてパネル性能を実現している。
この構造のPDPは以下の手順で製造される。
1)前面ガラス基板11、背面ガラス基板21に個別に所定の構成要素を設けて、前面ガラス基板側パネル10及び背面ガラス基板側パネル20を生成する。
2)前面ガラス基板側パネル10及び背面ガラス基板側パネル20を重ね合わせて封止する。
3)背面ガラス基板側パネル20に設けてある通気孔を介して内部の排気と放電ガスの充填を行う。
4)通気孔を塞ぐ。
また、具体的な隔壁の形成方法については、以下のようなものが考えられる。
A)無鉛のZO―B−S系無鉛低融点ガラスとビビクルとが均一に混ざったペーストからなる厚さ200μmの隔壁材料層を誘電体層24で覆うようにスロットコート法で形成する。
B)隔壁材料層を乾燥させた後、感光性ドライフィルムを貼り付け(またはレジスト材を塗布し)、露光・現像を含むフォトリソグラフィにより隔壁29に対応した格子パターンの切削マスクを形成する。この際、マスクパターン寸法については熱収縮を見込んで隔壁の想定寸法より1.2倍大きな値とする。
C)サンドブラストによって、隔壁材料層の非マスキング部分を誘電体層24が露出するまで切削する(隔壁材料層のパターニング)。
D)隔壁材料層を焼成して隔壁29を形成する。
次に、前面ガラス基板側パネル10及び背面ガラス基板側パネル20それぞれの箇所の寸法について具体的に説明する。
本実施の形態では、3種の隔壁等寸法を想定している。なお、寸法がどの位置に対応するかについては図1ないし図3を参照されたい。
a)事例1
行ピッチP1 :580μm
列ピッチP2 :288μm
水平壁292のパターン幅W11:180μm
水平壁292の高さH1 :145μm
垂直壁291のパターン幅W12:50μm
垂直壁291の高さH2 :145μm
垂直壁291のアスペクト比 :0.8〜0.81
(上記は実測寸法)
上記水平壁292と垂直壁291の部分的高低差を測定したところ、中央部分が他の部分よりも2μm低くなっている。
一方、前面ガラス基板側パネル10の前面ガラス基板11の内向面全面にスパッタリングによる酸化スズやインジウムとスズの合金酸化膜などの薄膜を0.2μmの厚さで透明導電膜42として成膜する。この透明導電膜42の上に積層する形で、C/C/C(クロム/銅/クロム)の三層の金属層で形成された金属電極41をスパッタリングにより1μmの厚さで成膜し、レジストの塗布、フォトリソグラフィによるパターンエッチングを経て金属電極41を形成する。
前面ガラス基板側パネル10の製造工程の最後に、真空蒸着などの蒸着法により酸化マグネシウムを成膜し、保護層18を形成する。
製造された前面ガラス基板側パネル10と上述の仕様の背面ガラス基板側パネル20を組み合わせ、放電ガス(N80%+X20%)を封入しPDPを作成する。
なお、以下から凹み量も表中に記載する。また、全ての事例で行ピッチP1は580μm、列ピッチP2は288μmである。また放電ガスはN80%+X20%である。
b)事例2
水平壁292のパターン幅W11:185μm
水平壁292の高さH1 :145μm
水平壁292の凹み量 :1μm
垂直壁291のパターン幅W12:40μm
垂直壁291の高さH2 :145μm
垂直壁291の凹み量 :2μm
垂直壁291のアスペクト比 :0.78
c)事例3
水平壁292のパターン幅W11:210μm
水平壁292の高さH1 :145μm
水平壁292の凹み量 :1.4μm
垂直壁291のパターン幅W12:40μm
垂直壁291の高さH2 :145μm
垂直壁291の凹み量 :1.6μm
垂直壁291のアスペクト比 :0.69
d)事例4
水平壁292のパターン幅W11:145μm
水平壁292の高さH1 :145μm
水平壁292の凹み量 :2.2μm
垂直壁291のパターン幅W12:50μm
垂直壁291の高さH2 :145μm
垂直壁291の凹み量 :2.0μm
垂直壁291のアスペクト比 :1.00
e)事例5
水平壁292のパターン幅W11:185μm
水平壁292の高さH1 :145μm
水平壁292の凹み量 :1.0μm
垂直壁291のパターン幅W12:50μm
垂直壁291の高さH2 :145μm
垂直壁291の凹み量 :2.0μm
垂直壁291のアスペクト比 :0.78
f)事例6
水平壁292のパターン幅W11:210μm
水平壁292の高さH1 :145μm
水平壁292の凹み量 :1.4μm
垂直壁291のパターン幅W12:50μm
垂直壁291の高さH2 :145μm
垂直壁291の凹み量 :1.6μm
垂直壁291のアスペクト比 :0.69
g)事例7
水平壁292のパターン幅W11:300μm
水平壁292の高さH1 :145μm
水平壁292の凹み量 :0.6μm
垂直壁291のパターン幅W12:50μm
垂直壁291の高さH2 :145μm
垂直壁291の凹み量 :1.2μm
垂直壁291のアスペクト比 :0.48
h)事例8
水平壁292のパターン幅W11:145μm
水平壁292の高さH1 :120μm
水平壁292の凹み量 :1.8μm
垂直壁291のパターン幅W12:50μm
垂直壁291の高さH2 :120μm
垂直壁291の凹み量 :1.9μm
垂直壁291のアスペクト比 :0.83
i)事例9
水平壁292のパターン幅W11:300μm
水平壁292の高さH1 :120μm
水平壁292の凹み量 :0.5μm
垂直壁291のパターン幅W12:50μm
垂直壁291の高さH2 :120μm
垂直壁291の凹み量 :1.2μm
垂直壁291のアスペクト比 :0.40
j)事例10
水平壁292のパターン幅W11:145μm
水平壁292の高さH1 :100μm
水平壁292の凹み量 :1.5μm
垂直壁291のパターン幅W12:50μm
垂直壁291の高さH2 :100μm
垂直壁291の凹み量 :2.0μm
垂直壁291のアスペクト比 :0.69
k)事例11
水平壁292のパターン幅W11:245μm
水平壁292の高さH1 :100μm
水平壁292の凹み量 :1.2μm
垂直壁291のパターン幅W12:50μm
垂直壁291の高さH2 :100μm
垂直壁291の凹み量 :1.4μm
垂直壁291のアスペクト比 :0.41
(上記は各事例とも実測寸法)
以上の各事例において作成したパネルを用い、サステイン電圧215V、アドレスアドレス電圧70Vにて点灯させたところ誤放電やクロストーク無く良好な画像を表示させることができる。
以上のように、水平壁のパターン幅及び垂直壁のアスペクト比を調整することで、誤放電やクロストークを防ぎ、良好な画面出力が可能なPDPを製造することが可能となる。
(第2の実施の形態)
しかし、上述のような水平壁のパターン幅及び垂直壁のアスペクト比の実検証を繰り返し行う設計は検証に工数を要する。
図4は第2の実施の形態における誤放電、クロストーク対策を施した背面ガラス基板側パネル20の表示電極と隔壁の配置関係を示す図(平面視パターン図)である。
図2の領域300では水平壁292は中実であった。これに対し本発明における水平壁292bの同一列内の隣接セルの間にガス封入空間33を有する点が特徴である。
本実施の形態においては、水平壁292bのガス封入空間33にも放電ガスが封入されている。放電ガスの誘電率は垂直壁291及び水平壁292の形成材となる低融点ガラスの約1/8である(放電ガスの種類にも依存する)。したがって、中実の低融点ガラスを使用するより、ガス封入空間33を設けたほうが誘電率も低くなる。
このガス封入空間33が放電領域外にあることで、隣り合う行同士の表示電極間の静電容量を低減し、無駄な電力消費を抑え、かつ、駆動性能の応答性を高めることができる。この場合前記の水平壁の幅はガス封入空間33を含む合計幅となる。
以上のように、水平壁292の誘電率を低下させることで誤放電やクロストークを防ぎ、良好な画面出力が可能なPDPを製造することが可能となる。
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態について説明する。この実施の形態も、第2の実施の形態同様、静電容量の低下を狙ったものである。
図5は本実施の形態における、誤放電、クロストーク対策を施した背面ガラス基板側パネル20の表示電極と隔壁の配置関係を示す図(平面視パターン図)である。
本実施の形態では隣り合う行同士でセルの位置が約半ピッチずれるメッシュパターンとしている。この様に約半ピッチずらすことで、他の単一セルに対する静電容量の影響を略半減することができる。
また、水平壁292cの幅を垂直壁291cの幅より十分太くすることで、垂直壁、水平壁共に2μm程度の高低差が生じ排気パスを形成することができる。これにより図上の排気パス90cを設けることが可能となり排気処理を迅速に行うことが可能となる。
(第4の実施の形態)
次に第4の実施の形態について説明する。
図6は本実施の形態における、誤放電、クロストーク対策を施した背面ガラス基板側パネル20の表示電極と隔壁の配置関係を示す図(平面視パターン図)である。
この図からも明らかな通り、走査電極となる表示電極Yaの金属電極41に対応した水平壁292a−1の幅は広く形成されている。
一方、表示電極Xaの金属電極41に対応した水平壁292a−2の幅は、100−150μm程度に狭く形成されている。この際、金属電極41をセル内にはみ出すように形成する場合には、水平壁292a−2の幅を更に狭く40−60μm程度で形成しても良い。
このように、水平壁のトータルの占有面積を増大させることによるセルの開口率の減少を抑える一方で、表示電極Yaに依拠する誤放電の発生を防ぐことができる。
(第5の実施の形態)
次に第4の実施の形態について説明する。本実施の形態は表示電極のパターンに着目したものである。図7及び図8は第5の実施の形態にかかわる表示電極の形状を示す図である。
図7は水平壁292上に金属電極42aを配置している。この構成はここまで分割されていたX表示電極Xの金属電極41Xを共通バス電極構造(金属電極44)に置き換えたものである。Y表示電極Yと異なり、X表示電極Xは1行を選択して動作する必要が薄いため、このように複数の行で共通のX表示電極Xを有することに問題は無い。これにより、水平壁の幅を減少させ、セルCの面積を増加させることで輝度の向上に資することができる。また、電極数が減るため、コスト的な利点も無視できない。
図8は、図2における透明電極42を省略し、金属電極41bのみでX表示電極Xb及びY表示電極Ybを構成している。セルごとに金属電極41bよりセル内に延びるように配置されている突起部は放電ギャップを形成するためのものである。透明サステイン電極を設けないことにより放電電流の抑制及び電極間の静電容量の抑制にも効果的である。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であることは言うまでもない。
本発明はプラズマディスプレイパネル並びにそのプラズマディスプレイパネルを利用したプラズマディスプレイ装置への適用が可能である。
第1の実施の形態にかかわるPDPのセル構造を示す図である。 表示電極と隔壁の配置関係を示す図である。 図2の任意の列の中央線に沿った、アドレス電極に沿った断面図である。 第2の実施の形態における誤放電、クロストーク対策を施した背面ガラス基板側パネルの表示電極と隔壁の配置関係を示す図(平面視パターン図)である。 第3の実施の形態における誤放電、クロストーク対策を施した背面ガラス基板側パネルの表示電極と隔壁の配置関係を示す図(平面視パターン図)である。 第4の実施の形態における誤放電、クロストーク対策を施した背面ガラス基板側パネルの表示電極と隔壁の配置関係を示す図(平面視パターン図)である。 第5の実施の形態にかかわる表示電極の形状を示す図である。 第5の実施の形態にかかわる表示電極の形状を示す別の図である。
符号の説明
10…前面ガラス基板側パネル、11…前面ガラス基板、
20…背面ガラス基板側パネル、21…背面ガラス基板、24…誘電体層、
28R、28G、28B…蛍光体層、29…隔壁、33…ガス封入空間、
41、41b、43…金属電極、42、44…透明電極、90c…排気パス、
291、291c…垂直壁、
292、292a−1、292a−2、292b、292c…水平壁、
A…アドレス電極、C…セル、ES…表示面、
X、Xa、Xb…X表示電極、Y、Ya、Yb…Y表示電極、
P1…行ピッチ、P2…列ピッチ、
W11…垂直壁291の高さ、W21…水平壁292の上面の幅、
H1…水平壁292の高さ、H2…垂直壁291の高さ。

Claims (8)

  1. 前面ガラス基板側パネルと、複数の発光セルを形成する垂直壁及び水平壁が設けられた背面ガラス基板側パネルとを備え、前記前面ガラス基板側パネルと前記背面ガラス基板側パネルとの間隙に放電ガスが封入されるプラズマディスプレイパネルであって、前記水平壁と向き合う前記前面ガラス基板側パネルにX表示電極またはY表示電極が形成され、前記水平壁のパターン幅が145μm以上300μm以下、アスペクト比が0.4以上1以下であることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  2. 請求項1に記載のプラズマディスプレイパネルにおいて、前記X表示電極と向き合う前記水平壁のパターン幅は、前記Y表示電極と向き合う前記水平壁のパターン幅よりも広いことを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  3. 請求項1または2に記載のプラズマディスプレイパネルにおいて、前記水平壁又は前記垂直壁をZO−B−S系の無鉛低融点ガラスで構成することを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  4. 前面ガラス基板側パネルと、複数の発光セルを形成する垂直壁及び水平壁が設けられた背面ガラス基板側パネルとを備え、前記前面ガラス基板側パネルと前記背面ガラス基板側パネルとの間隙に放電ガスが封入されるプラズマディスプレイパネルであって、前記水平壁がガス封入空間を有することを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  5. 請求項4に記載のプラズマディスプレイパネルにおいて、前記ガス封入空間が同一列内の隣接セルの間に設けられていることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  6. 請求項4または5に記載のプラズマディスプレイパネルにおいて、前記ガス封入空間にも前記放電ガスが充填されることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  7. 前面ガラス基板側パネルと、複数の発光セルを形成する垂直壁及び水平壁が設けられた背面ガラス基板側パネルとを備え、前記前面ガラス基板側パネルと前記背面ガラス基板側パネルとの間隙に放電ガスが封入されるプラズマディスプレイパネルであって、前記複数の発光セルは行単位で配置され、隣接する行のセルの前記垂直壁は半ピッチずれることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載のプラズマディスプレイパネルを使用することを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
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