JPH04277439A - プラズマディスプレイパネル及びその製造方法 - Google Patents

プラズマディスプレイパネル及びその製造方法

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JPH04277439A
JPH04277439A JP3061089A JP6108991A JPH04277439A JP H04277439 A JPH04277439 A JP H04277439A JP 3061089 A JP3061089 A JP 3061089A JP 6108991 A JP6108991 A JP 6108991A JP H04277439 A JPH04277439 A JP H04277439A
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JP
Japan
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cell barrier
display panel
plasma display
phosphor
front plate
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Application number
JP3061089A
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English (en)
Inventor
Yoshiki Kudo
工藤 芳樹
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セル障壁により形成さ
れた表示要素としての複数のセルを有するプラズマディ
スプレイパネル(以下、PDPと記す)及びその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図16は従来のDC型PDPの1構成例
を示したものである。同図に示されるように、このDC
型PDPにおいては、ガラスからなる平板状の前面板3
1と背面板32とが互いに平行にかつ対向して配設され
ていると共に、両者はその間に設けられたセル障壁33
により一定の間隔に保持されている。また、前面板31
の背面側には陽極34が形成されていると共に、背面板
32の前面側には陰極35が陽極34と直交して形成さ
れており、さらに陽極34の両側には蛍光面36が隣接
して形成されている。
【0003】上記従来のDC型PDPにおいては、陽極
34と陰極35の間に直流電源から所定の電圧を印加し
て電場を形成することにより、前面板31と背面板32
とセル障壁33とで構成される表示要素としての各セル
37の内部で放電が行われる。そして、この放電により
生じる紫外線により前面板31裏側の蛍光面36が発光
させられ、前面板31を透過してくるこの光を観察者が
視認するようになっている。
【0004】また、図17は従来のAC型PDPの1構
成例を示したものである。同図に示されるように、この
AC型PDPにおいても先のDC型PDPの場合と同様
に、ガラスからなる平板状の前面板41と背面板42と
が互いに平行にかつ対向して配設されていると共に、両
者はその間に設けられたセル障壁43により一定の間隔
に保持されている。そして、このAC型PDPにおいて
は、背面板42の前面側に互いに直交する2本の電極4
4,45が誘電体層46を介して形成され、さらにその
前面側に誘電体層47及び保護層48が形成されており
、また、前面板41の背面側に蛍光面49が形成された
構造となっている。
【0005】上記従来のAC型PDPにおいては、2本
の電極44,45間に交流電源から所定の電圧を印加し
て電場を形成することにより、前面板41と背面板42
とセル障壁43とで構成される表示要素としての各セル
50の内部で放電が行われる。そして、この放電により
生じる紫外線により前面板41裏側の蛍光面49が発光
させられ、前面板41を透過してくるこの光を観察者が
視認するようになっている。
【0006】ここで、上記セル障壁の形状としてマトリ
クス状のものとライン状のものとがあることは良く知ら
れており、例えばDC型PDPの場合で示すと、図18
がマトリクス状のものであり図19がライン状のもので
ある。なお、これらの図において61は観察者側に配置
されている前面板、62は背面板、63はセル障壁、6
4は陽極、65は陰極を示している。そして、図18及
び図19に示すものはPDPを形成する際にセル障壁6
3が背面板62に形成される例であるが、セル障壁63
が前面板61に形成される場合もある。
【0007】そして、図16及び図17に示すような従
来のDC型PDP或いはAC型PDPにおける蛍光面3
6,49は、通常、前面板31,41の背面側に蛍光体
を含む感光性スラリー液を塗布した後、蛍光面のパター
ンに対応したフォトマスクを用いて露光し、さらに現像
、焼成することによって形成されている。
【0008】ところで、上記した構成のPDPにおいて
は、蛍光面36,49から発光した光は蛍光面自身を透
過して観察者に視認されるため、蛍光面の透過時に光量
が減少してしまうことになる。このため、輝度を高くす
る目的でセル障壁33,43の壁面に蛍光面を形成し、
壁面から発光した光の反射光を直接視認しようとするP
DPが提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、既に形
成されているセル障壁の壁面に蛍光面を形成するには、
例えば、感光性を持たせた蛍光体塗料をセル内部に充填
後、これを露光、現像することにより形成する方法、或
いは、スプレーにより蛍光体塗料を吹き付けて塗布する
方法等が知られているが、工程が非常に複雑なこと、安
定した蛍光面形成が困難なこと等の多くの問題点を有し
ている。
【0010】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであり、構成が簡単で輝度効率の高いPDP
を提供することを目的としており、合わせて、このよう
なPDPを容易かつ正確に製造できる方法を提供するこ
とを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のPDPは、セル障壁をガラスフリットを
含有する蛍光体ペーストで形成することによってセル障
壁自体を蛍光面とすることを特徴としている。そして、
この蛍光体ペーストとしては、各々が赤、緑、青の発光
色をもつ3種類の蛍光体粒子の混合物、低融点ガラスフ
リット及びバインダーにより構成された白色発光のもの
が使用される。さらに、カラー表示する場合には、各セ
ル毎に振り分けられ白色発光を赤(R)、緑(G)、青
(B)の各々の色に分解するフィルターを前記前面板の
背面側に形成するものである。
【0012】そして、その製造方法では、セル障壁を形
成するに際して次の2つの方法を採用している。一つは
、ガラスフリットを含有する蛍光体ペーストを用いてス
クリーン印刷による多数回の重ね刷りで前面板或いは背
面板上に形成する方法であり、もう一つは、前面板或い
は背面板におけるセル障壁を形成する部分以外にフォト
レジストにより所定厚のパターンを形成し、その凹部分
にガラスフリットを含有する蛍光体ペーストを充填した
後、フォトレジストを除去することによって形成する方
法である。
【0013】さらに、本発明PDPでは、コントラスト
を向上させるために、セル障壁の前面板側に光吸収層を
形成している。すなわち、セル障壁を、白色発光の蛍光
体により形成された蛍光体層と観察者側に形成された光
吸収層の2層構造とするものである。
【0014】そして、その製造方法は、前記セル障壁が
背面側に形成されるものにおいては、背面板上にセル障
壁を形成した後、さらにそのセル障壁の上に光吸収層を
形成することを特徴としており、また、前記セル障壁が
前面板に形成されるものにおいては、光吸収層が形成さ
れた前面板上に前記セル障壁を形成することを特徴とし
ている。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。
【0016】[実施例A]図1〜図4は、本発明の一実
施例であるPDPにおけるセル障壁の形成工程を示した
もので、DC型PDPの背面板に固着したセル障壁を形
成するに際し、ガラスフリットを含有する白色発光の蛍
光体ペーストを用いてスクリーン印刷による多数回の重
ね刷りによりセル障壁自体を蛍光体で形成する例を示し
ている。なお、セル障壁のパターンはマトリクス状とし
ている。
【0017】まず、図1に示すように、ガラスからなる
背面板11の前面側に、厚膜又は薄膜により予め陰極1
2を形成する。そして、この背面板11に対しその前面
側に蛍光体ペースト13をスクリーン印刷により多数回
印刷し、図2〜図4に示すように印刷部分を次第に高く
することにより最終的に図4に示す如き所定高さのセル
障壁14を形成する。すなわち、ガラスフリットを含有
する白色発光の蛍光体ペースト13をセル障壁14の幅
と等しい幅で繰り返し印刷することにより、図5に示す
形状をした白色のセル障壁14を形成する。
【0018】次に、コントラスト向上の目的で、図6に
示すように、セル障壁14の上部に光吸収層15を形成
する。具体的には、黒色顔料及びバインダーを含有する
光吸収層用ペーストを用いてスクリーン印刷により印刷
する。また、光吸収層15を形成する方法としては上述
のスクリーン印刷法に限らず、図7に示すように、セル
障壁14の表面にローラー16により光吸収層用ペース
ト17を転移させて光吸収層15を形成するようにして
もよい。なお、本実施例では、セル障壁14が背面板1
1に形成された例を示したため、光吸収層15がセル障
壁14の上部に形成されたが、セル障壁14が前面板に
形成される場合には、図8のように、陽極18の形成さ
れた前面板19の背面側に光吸収層15を形成した後、
セル障壁14をスクリーン印刷により形成する。これに
より観察者側に光吸収層15が位置するようになる。
【0019】最後に、このようにして形成されたセル障
壁14を焼成し、バインダーを実質的に消失させること
によりセル障壁14自身の輝度を向上させる。
【0020】以上のようにして形成されたセル障壁14
はそれ自体が発光面となるので、このセル障壁14を有
する背面板11に前面板を組み合わせることにより白色
発光のモノクロPDPを形成することができる。また、
カラーPDPとするには、図9の如きR,G,Bの配列
を有するカラーフィルターを前面板の背面側に形成する
ことになる。
【0021】この実施例において使用し得る蛍光体とし
ては、赤色としてY2 O3 :Eu,Y2 SiO5
 :Eu,Y3 Al5 O12:Eu,Zn3 (P
O4 )2 :Mn,YBO3 :Eu,(Y,Gd)
BO3 :Eu,GdBO3 :Eu,ScBO3 :
Eu,LuBO3 :Eu等があり、青色としてY2 
SiO5 :Ce,CaWO4 :Pb,BaMgAl
14O23:Eu等があり、緑色としてZn2 SiO
4 :Mn,BaAl12O19:Mn,SrAl13
O19:Mn,CaAl12O19:Mn,YBO3 
:Tb,BaMgAl14O23:Mn,LuBO3 
:Tb,GdBO3 :Tb,ScBO3 :Tb,S
r6 Si3 O3 Cl4 :Eu等があり、これら
を混合することにより上記した白色発光の蛍光体とする
ものである。
【0022】蛍光体ペーストに用いる上記のバインダー
としては、エチルセルロース、ロジン等が使用でき、ま
た溶媒としては、ブチルカルビトールアセテート(BC
A)等が使用できる。そして、ペースト中における蛍光
体は40〜80重量%、ガラスフリットは5〜15重量
%であり、残部はバインダーと溶媒である。ここで、バ
インダーと溶媒の比率は2:8〜1:9(重量比)が望
ましい。
【0023】上記のカラーフィルターは印刷により前面
板の背面側に形成するが、そのインキとしては、ワニス
とこれに溶解する染料或いは溶解しない顔料を混合して
インキ化したものを使用することが考えられる。この場
合、PDP内部に有機物が存在しないようにする必要が
あるため、染料よりも顔料を用いる方が好ましい。
【0024】以上、DC型PDPについてそのセル障壁
がマトリクス状のものを説明したが、図19に示す如き
セル障壁がライン状のものでも同様にできる。また、A
C型PDPについても同様な方法でセル障壁が形成でき
ることは明らかである。
【0025】次に、上記実施例Aに関しその具体例の一
つを以下に挙げて説明する。
【0026】[具体例A]背面板となるガラス基板上に
、スクリーン印刷によりNi電極を幅300μm、ピッ
チ600μmで印刷し、乾燥、焼成を行って陰極を形成
した。そして、当該基板を洗浄した後、スクリーン印刷
により白色発光の蛍光体ペーストを印刷し、150℃で
10分間乾燥を行った。1回目の印刷で得られた厚み(
高さ)は約20μmであるが、印刷と乾燥を7〜8回繰
り返し、幅約200μm、高さ150μm、ピッチ60
0μmの白色マトリクス構造のセル障壁を形成した。
【0027】ここで蛍光体ペーストとしては、白色発光
の蛍光体(Zn2 SiO4 :Mn(緑色)と(Y,
Gd)BO3 :Eu(赤色)とBaMgAl14O2
3:Eu(青色)の蛍光体粒子を各々25重量%、60
重量%、15重量%で混合したもの)を65重量%、低
融点タイプのガラスフリットを10重量%、エチルセル
ロースとBCAを1:9(重量比)で混合した溶液を2
5重量%とした組成のものを使用した。
【0028】次に、黒色顔料及びバインダーを含有する
光吸収層用ペーストを用いてスクリーン印刷によりセル
障壁の上部に光吸収層を印刷した後、約440℃で30
分間焼成してバインダーを消失させることにより、それ
自体が蛍光面となったセル障壁を形成することができた
【0029】続いて、前面板の背面側にカラーフィルタ
ーを形成した。まず、10重量%のポリビニルアルコー
ル(PVA)水溶液に緑色顔料(Co,Zn)O(Cr
,Al)2 O3 を30重量%混合したものにフリッ
トガラスを10重量%混合した液を用いてスクリーン印
刷によりパターン状に印刷し、その後、450℃で30
分間焼成してガラスフリットによりフィルター顔料を基
板に固着させて緑色の部分を形成した。次いで、青色に
ついては顔料としてCoOAl2 O3 、赤色につい
ては顔料として(Cd,Se)Oを用い、上記と同様の
工程で図9に示す如きパターンからなる3色のカラーフ
ィルターを形成した。
【0030】以上のようにして形成した背面板と前面板
とを組み合わせてパネルを形成したところ、プラズマ放
電による紫外線によってセル障壁自体が励起されて発光
するカラーPDPが形成できた。したがって、観察者が
蛍光面の反射光を視認することのできる輝度効率の高い
PDPを得ることができた。
【0031】[実施例B]図10〜図14は、本発明の
他の実施例としてのPDPにおける蛍光面の形成工程を
示したもので、DC型PDPの背面板となる基板に設け
られるセル障壁を形成するに際し、セル障壁を形成する
部分以外にフォトレジストにより所定厚のパターンを形
成し、その凹部分にガラスフリットを含有する蛍光体ペ
ーストを充填した後、フォトレジストを除去することに
よってセル障壁を蛍光体で形成する工程を示している。 なお、図では電極の表示を省略している。また、セル障
壁のパターンはマトリクス状としている。以下、図に示
す各工程を順を追って説明する。
【0032】まず、図10に示すように、背面板21と
なるガラス等の透明基板に光(主に紫外線)の照射によ
り硬化するフォトレジスト22を得たいセル障壁の高さ
と同じ厚さで均一にコーティングする。このフォトレジ
スト22は、後の工程においてその硬化部分を蛍光体含
有ペーストの焼成と同時に除去する場合には、焼成温度
ですべて熱分解するものを選択しておく必要がある。次
いで、図11に示すように、セル障壁のパターンに対応
した格子状のマスク23を所定の位置に配置し、光24
を照射してフォトレジスト22を硬化させる。フォトレ
ジスト22を硬化させた後、図12に示すように、フォ
トレジスト22の未硬化部分を現像によって除去する。 現像方法としては、現像液をスプレーする方法や現像液
に侵漬させる方法がある。さらに、現像液を侵漬させる
場合には、超音波やブラッシングを併用する方法がある
。続いて、図13に示すように、フォトレジスト22が
除去された部分に、具体例Aで用いたものと同様の白色
発光の蛍光体ペースト25を充填し、乾燥させる。その
後、図14に示すように、フォトレジスト22を除去し
、蛍光体からなるセル障壁26を形成する。この際、硬
化しているフォトレジスト22を除去する方法としては
、熱により除去する方法と溶剤により除去する方法の2
通りが考えられる。
【0033】熱により除去する場合には、前記したよう
に、フォトレジスト22として熱分解するものを予め選
択しておき、フォトレジスト22がすべて分解してしま
う温度以上で焼成を行う必要がある。ただし、温度が高
すぎると蛍光体が劣化する恐れがあるため、400〜4
50℃で30分程度焼成するのが望ましい。なお、この
工程では、蛍光体ペースト25中のフリットガラスが焼
成により融解し、セル障壁26の基板21との密着強度
を向上させる共に、セル障壁26自体の強度も向上する
ため後工程でセル障壁26が崩れることがない。
【0034】一方、溶剤によりフォトレジスト22を除
去する場合には、前記蛍光体ペースト25の組成を変更
し、水系のペースト、例えば、バインダーとしてPVA
水溶液、水ガラス等を用いるようにする。また、フォト
レジスト22は溶剤により溶解する材料を選択するのは
勿論である。この方法でフォトレジスト22を剥離又は
溶解している間、蛍光体ペースト25は溶剤に侵される
ことなしにその形状を維持し、フォトレジスト22のみ
が剥離又は溶解される。この後、焼成することにより、
蛍光体ペースト25中に含まれているガラスフリットが
融解し、基板21との密着強度及びセル障壁26自体の
強度を向上させる。
【0035】次に、図15に示すように、上記の工程で
形成されたセル障壁26の上部(観察者側)に光吸収層
27を形成する。この光吸収層27は、先の実施例の場
合と同様に、黒色顔料及びバインダーを含有する光吸収
層用ペーストを用いてスクリーン印刷により形成される
。なお、光吸収層27を形成する方法としては、上述の
スクリーン印刷法に限定されず、前記した図7に示す如
き方法で形成してもよい。また、前面板側にセル障壁2
6を形成する場合には、光吸収層27をパターン状に形
成した上に、セル障壁26を形成することにより光吸収
層が前面板側に位置するようにする。
【0036】なお、本実施例において使用する蛍光体は
先の実施例で検討したものと同様である。また、本実施
例のものも、先の実施例のものと同様に、セル障壁が図
19に示す如きライン状のものやAC型PDPにおいて
も適用可能である。
【0037】次に、実施例Bの具体例を挙げて説明する
【0038】[具体例B]まず、背面板となるガラス基
板上にスクリーン印刷によりNi電極を幅300μm、
ピッチ600μmで印刷し、乾燥、焼成を行って陰極を
形成した。そして、当該基板を洗浄した後、フォトレジ
ストとしてAPR(旭化成工業(株)製)を使用し、陰
極を覆うようにして厚さ150μmで均一に塗布した。 次いで、マスク部の幅が200μmでピッチが600μ
mの格子状のフィルムマスクを使用して露光を行った後
、指定の液を用いて現像を行った。その結果、セル障壁
に相当する凹部分が基板上に形成された。
【0039】次に、その凹部分に具体例Aで使用した蛍
光体ペーストと同様のものを充填して乾燥させた。その
後、450℃で約30分間焼成し、フォトレジストを除
去すると共に、蛍光体ペースト中のバインダーを実質的
に消失させた。これにより、フリットガラスが融解し、
それ自体が蛍光体となったマトリクス状のセル障壁を形
成することができた。
【0040】その後、セル障壁上にスクリーン印刷によ
り光吸収層ペーストを印刷し、再び焼成することにより
、蛍光体層と光吸収層からなる2層構成のセル障壁が得
られた。なお、フォトレジストを焼失させる前に光吸収
層を形成し、焼成工程を1回省くことも可能である。
【0041】以上のようにして形成した背面板と、具体
例Aと同様の方法で作成したカラーフィルターの形成さ
れた前面板とを組み合わせてパネルを作成したところ、
当該セル障壁自身がプラズマ放電による紫外線によって
励起され発光するため、観察者が蛍光面の反射光を視認
できる輝度効率の高いPDPを得ることができた。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のPDPは、ガラスフリットを含有する蛍光体ペースト
でセル障壁を形成するようにしたので、セル障壁自体が
プラズマ放電による紫外線によって直接励起されて発光
することから、観察者が反射光を直接視認できて輝度効
率が高くなるという効果を奏する。
【0043】また、セル障壁の前面板側に光吸収層を形
成することにより、外光の反射を低減することが可能と
なり、コントラストを向上することができる。また、隣
接するセルで発生した紫外線がセル障壁の上部から回り
込んできたとしても、セル障壁上部が発光することがな
いので、色純度を向上させることができる。
【0044】さらに、前面板の背面側にカラーフィルタ
ーを設けることにより、カラーPDPを形成することが
できると共にコントラストも一層向上する。
【0045】また、本発明のPDP製造方法では、ガラ
スフリットを含有する白色発光の蛍光体ペーストを用い
てスクリーン印刷による多数回の重ね刷りによりセル障
壁を形成するようにするか、或いは、セル障壁を形成す
る部分以外をフォトレジストにより所定膜厚のパターン
に形成し、その凹部分に白色発光の蛍光体ペーストを充
填した後、フォトレジストを除去することによってセル
障壁を形成するようにしたので、容易にセル障壁自体を
蛍光体で形成することができてセル障壁の壁面を蛍光面
とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】蛍光体ペーストを用いてスクリーン印刷により
セル障壁を形成する工程の第1段階を示す一部断面図で
ある。
【図2】同じく第2段階を示す一部断面図である。
【図3】同じく第3段階を示す一部断面図である。
【図4】同じく第4段階を示す一部断面図である。
【図5】図1〜図4の工程で形成されたセル障壁を示す
一部破断斜視図である。
【図6】光吸収層を形成したセル障壁を示す一部断面図
である。
【図7】光吸収層を形成する他の方法を説明するための
一部断面図である。
【図8】光吸収層を予め前面板に形成する場合を説明す
るための一部断面図である。
【図9】カラーフィルターのパターンを示す説明図であ
る。
【図10】フォトレジストの凹部に蛍光体ペーストを充
填した後、該フォトレジストを除去してセル障壁を形成
する工程の第1段階を示す一部断面図である。
【図11】同じく第2段階を示す一部断面図である。
【図12】同じく第3段階を示す一部断面図である。
【図13】同じく第4段階を示す一部断面図である。
【図14】同じく第5段階を示す一部断面図である。
【図15】光吸収層を形成したセル障壁を示す一部断面
図である。
【図16】従来のDC型プラズマディスプレイパネルの
一構成例の一部断面図である。
【図17】従来のAC型プラズマディスプレイパネルの
一構成例の一部断面図である。
【図18】セル障壁がマトリクス状をしたDC型プラズ
マディスプレイパネルを示す一部破断斜視図である。
【図19】セル障壁がライン状をしたDC型プラズマデ
ィスプレイパネルを示す一部破断斜視図である。
【符号の説明】
11  背面板 13  蛍光体ペースト 14  セル障壁 15  光吸収層 21  背面板 22  フォトレジスト 25  蛍光体ペースト 26  セル障壁 27  光吸収層

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  前面板と背面板とが互いに平行に対向
    するように配設され、この両者の間に設けられたマトリ
    クス状又はライン状のセル障壁により表示要素としての
    複数のセルが形成されてなるプラズマディスプレイパネ
    ルにおいて、前記セル障壁がガラスフリットを含有する
    蛍光体ペーストで形成されていることを特徴とするプラ
    ズマディスプレイパネル。
  2. 【請求項2】  前記蛍光体ペーストが、各々赤、緑、
    青の発光色を持つ3種類の蛍光体粒子の混合物、低融点
    ガラスフリット及びバインダーにより構成されてなる白
    色発光の蛍光体ペーストであることを特徴とする請求項
    1記載のプラズマディスプレイパネル。
  3. 【請求項3】  前記セル障壁の前面板側に光吸収層が
    形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の
    プラズマディスプレイパネル。
  4. 【請求項4】  前記前面板の背面側に白色発光を各々
    の色に分解する各セル毎に振り分けられた赤,緑,青か
    らなるカラーフィルターが形成されていることを特徴と
    する請求項1,2又は3記載のプラズマディスプレイパ
    ネル。
  5. 【請求項5】  前面板と背面板とが互いに平行に対向
    するように配設され、この両者の間に設けられたマトリ
    クス状又はライン状のセル障壁により表示要素としての
    複数のセルが形成されてなるプラズマディスプレイパネ
    ルの製造方法において、ガラスフリットを含有する蛍光
    体ペーストを用いてスクリーン印刷による多数回の重ね
    刷りにより前記前面板或いは背面板上に前記セル障壁を
    形成することを特徴とするプラズマディスプレイパネル
    の製造方法。
  6. 【請求項6】  前記セル障壁を形成した後に、前記蛍
    光体ペーストを焼成し無機化することを特徴とする請求
    項5記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  7. 【請求項7】  前面板と背面板とが互いに平行に対向
    するように配設され、この両者の間に設けられたマトリ
    クス状又はライン状のセル障壁により表示要素としての
    複数のセルが形成されてなるプラズマディスプレイパネ
    ルの製造方法において、前記前面板或いは背面板におけ
    る前記セル障壁を形成する部分以外にフォトレジストに
    より所定厚のパターンを形成し、その凹部分にガラスフ
    リットを含有する蛍光体ペーストを充填した後、前記フ
    ォトレジストを除去して前記セル障壁を形成することを
    特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  8. 【請求項8】  前記フォトレジストを焼成により除去
    するのと同時に蛍光体を基板に固着させることを特徴と
    する請求項7記載のプラズマディスプレイパネルの製造
    方法。
  9. 【請求項9】  前記フォトレジストを溶剤により除去
    してから焼成により蛍光体を基板に固着させることを特
    徴とする請求項7記載のプラズマディスプレイパネルの
    製造方法。
  10. 【請求項10】  請求項5,6,7,8又は9記載の
    プラズマディスプレイパネルの製造方法において、背面
    板上にセル障壁を形成した後、さらにそのセル障壁の上
    に光吸収層を形成することを特徴とするプラズマディス
    プレイパネルの製造方法。
  11. 【請求項11】  請求項5,6,7,8又は9記載の
    プラズマディスプレイパネルの製造方法において、光吸
    収層が形成された前面板上に前記セル障壁を形成するこ
    とを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法
  12. 【請求項12】  前記蛍光体ペーストとして、各々赤
    、緑、青の発光色を持つ3種類の蛍光体粒子の混合物、
    低融点ガラスフリット及びバインダーにより構成されて
    なる白色発光の蛍光体ペーストを用いたことを特徴とす
    る請求項5,6,7,8,9,10又は11記載のプラ
    ズマディスプレイパネルの製造方法。
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