JP2010002536A - 画像形成装置、及び、画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】待機時において定着器中の回転体を停止させかつ所定の待機温度になるように温調する場合に、回転体の温度を高温になり過ぎずかつ不必要に低温にならないように適切に制御する画像形成装置を提供する。
【解決手段】一対の回転体が回転を停止しかつ少なくとも一方の回転体が所定の待機温度になるように温調制御されている状態を待機状態とし、一対の回転体が回転しかつ少なくとも一方の回転体が設定に応じて変化する定着温度になるように温調制御されている状態を定着状態とするとき、定着状態から待機状態へ移行すべきかを判断する判断手段S10と、移行すべきである場合に待機状態になるように温調制御するのに先だって一対の回転体を回転させかつ定着温度が最も高いときよりも低く最も低いときよりも高い所定の移行温度範囲内となるように少なくとも一方の回転体を温調制御する定着制御手段S11〜14とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、定着器を備える画像形成装置に関し、特に、待機時において定着ローラや加圧ローラ等の定着器中の回転体を停止させ、かつ所定の待機温度になるように温調する場合に、当該回転体の温度を適切に制御するための技術に関する。
一般に、熱ローラ定着方式の定着器を備える画像形成装置においては、待機中に定着器中の回転体の回転を止めることにより、回転体やその周辺部材の劣化を抑え、騒音を低減し、多少の省エネ効果を得る事ができる。
ここで例えば、待機中に熱源を完全にOFFすれば高い省エネ効果が期待できるが、その反面、いざ画像形成する時になると、定着に必要な温度まで昇温するまで待たなくてはならず、これでは印字開始までの待ち時間が長くなってしまうため、著しく使い勝手が悪くなるので好ましくない。
そこで、迅速に印字開始ができるようにするには、待機中には、回転体の回転は止めても、熱源を完全にOFFせずに所定の待機温度に温調する方法が用いられる。
一方、上記回転体の回転を止めると熱伝導性が極端に低下するので、おそらくは温度傾斜の影響が顕著になる等の要因により、熱源をOFFにしていても回転体の温度が上昇する傾向があり、定着終了時の温度が上限に近い場合に定着終了後すぐに回転体の回転を止めると、回転体の温度が高温になりすぎて回転体やその周辺部材の劣化を招いてしまうという問題がある。
そこで、上記のような問題を解決する従来の技術として、加熱体の温度を検知し、加熱体の温度が所定温度以下になるのを待って、ローラ対(一対の回転体)を停止させる画像形成装置が特許文献1に開示され(請求項1等)、また、最後の記録材(記録シート)が通過した直後に、加熱手段をOFFし、所定時間後に回転体対(一対の回転体)の回転を停止し、さらに所定時間後に温度制御を再開する画像形成装置が特許文献2に開示されている(請求項4等)。
特開平6−202526号公報 特開平11−249489号公報
特許文献1では加熱体の温度を検出すると記載されているが、加熱体としてハロゲンヒーターが例示されていることからもわかるように、このような加熱体はONの時にすぐに昇温しOFFの時にも比較的すぐに温度が下がるような特性を持つものであるので、加熱体の温度を検出して制御してもローラ対の温度を低くすることは到底できず、このような構成では記載されているような作用効果を得ることはまずできないものと思われる。また仮に、特許文献1において、加熱体の温度を検出する代わりにローラ対の温度を検出したとしても、常に定着終了時よりも低い温度になるのを待ってローラ対の回転を停止させるだけなので、これでは定着温度が常に高温であったり固定値である場合にはうまくいくかもしれないが、定着温度が低温の場合には温度が下がりすぎてしまい、このような時に印字指示が受付けられると印字開始までの待ち時間が長くなったり定着不良が発生しやすくなるので好ましくない。実際に定着温度は記録シートの種類及び光沢度合等の設定や環境温度等の諸条件により例えば140℃〜200℃程度の幅があり、特許文献1ではこのような実際の事情が何ら考慮されていない。
また特許文献2においては、常に加熱手段をOFFにして回転させ、その後回転を停止し、さらに所定時間放置するので、特許文献1の場合と同様に、定着温度が低温の場合には温度が下がりすぎてしまい、印字開始までの待ち時間が長くなったり定着不良が発生しやすくなってしまうだけでなく、異常低温時エラーであると誤検知して強制停止されてしまうという問題も発生する。
さらには、上記回転体は昇温するのが比較的遅く、また回転体の温度は通紙するだけである程度すぐに下がるものなので、待機時の温調温度を、想定される定着温度のうちの高い方の温度付近にしておくことが望ましいのであるが、特許文献1や特許文献2のように、常に低い温度から回転体の回転を止めた状態で待機状態に移行する場合において、待機時の温調設定を高い温度にすると、連続して加熱される時間が長くなるのでオーバーシュートが大きくなる傾向があり、これにより回転体の温度が高温になりすぎて、回転体やその周辺部材の劣化を招いてしまうという新たな問題が生じる。
本発明は、待機時において定着ローラや加圧ローラ等の定着器中の回転体を停止させ、かつ所定の待機温度になるように温調する場合に、当該回転体の温度が高温になり過ぎず、かつ不必要に低温にならないように当該回転体の温度を適切に制御することができる画像形成装置、及び、画像形成方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る画像形成装置は、未定着画像が形成された記録シートを一対の回転体間の定着ニップに通過させて未定着画像を前記記録シートに熱圧着させ画像を形成する画像形成装置であって、前記一対の回転体が回転を停止しかつ少なくとも一方の回転体が所定の待機温度になるように温調制御されている状態を待機状態とし、前記一対の回転体が回転しかつ前記少なくとも一方の回転体が設定に応じて変化する定着温度になるように温調制御されている状態を定着状態とするとき、前記定着状態から前記待機状態へ移行すべきか否かを判断する判断手段と、判断手段により待機状態へ移行すべきであると判断された場合に前記待機状態になるように温調制御するのに先だって前記一対の回転体を回転させかつ前記定着温度において設定可能な最も低い温度よりも高く前記定着温度において設定可能な最も高い温度よりも低い所定の移行温度範囲内となるように前記少なくとも一方の回転体を温調制御する定着制御手段とを備えることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る画像形成方法は、未定着画像が形成された記録シートを一対の回転体間の定着ニップに通過させて未定着画像を前記記録シートに熱圧着させ画像を形成する画像形成装置における画像形成方法であって、前記一対の回転体が回転を停止しかつ少なくとも一方の回転体が所定の待機温度になるように温調制御されている状態を待機状態とし、前記一対の回転体が回転しかつ前記少なくとも一方の回転体が設定に応じて変化する定着温度になるように温調制御されている状態を定着状態とするとき、前記定着状態から前記待機状態へ移行すべきか否かを判断する判断ステップと、判断ステップにより待機状態へ移行すべきであると判断された場合に前記待機状態になるように温調制御するのに先だって前記一対の回転体を回転させかつ前記定着温度において設定可能な最も低い温度よりも高く前記定着温度において設定可能な最も高い温度よりも低い所定の移行温度範囲内となるように前記少なくとも一方の回転体を温調制御する定着制御ステップとを含むことを特徴とする。
ことを特徴とする。
課題を解決するための手段に記載した構成により、待機状態になるように温調制御するのに先だって、定着温度が設定可能な最も高い温度であるときには、定着器中の回転体を回転させながら、このときの定着温度よりも低い温度で温調して、回転体の温度を一旦下げた後で回転体を停止させることになるので、回転体の回転を止めることに起因する回転体の温度上昇による悪影響を緩和することができると同時に、定着温度が設定可能な最も低い温度であるときには、回転体を回転させながら、このときの定着温度よりも高い温度で温調して、回転体の温度を一旦上げた後で待機状態に移行することになるので、待機状態における温調設定を高い温度に設定した場合において、連続して加熱される時間が短くなり、オーバーシュート量を小さくすることができ、当該オーバーシュートによる悪影響を緩和することができる。
従って、上記回転体の温度が高温になり過ぎず、また従来の技術のように上記回転体の温度が不必要に低温にならないように回転体の温度を適切に制御することができる。
ここで、画像形成装置において、前記定着制御手段は、前記待機状態になるように温調制御するのに先だって、前記一対の回転体を回転させ、かつ前記少なくとも一方の回転体を前記移行温度範囲内となるように温調した後、引き続き、当該一対の回転体を停止させ、かつ当該少なくとも一方の回転体を、前記待機温度よりも低い温度になるように温調制御することを特徴とすることもできる。
これにより、待機状態になるように制御する前に、移行状態において定着器中の回転体を停止させ、待機温度よりも低い温度になるように温調し、その後で待機温度になるように温調するので、待機温度よりも低い温度で温調しながら、回転体の回転を止めることに起因する温度上昇が収まり安定した後で、温調設定を待機温度に設定することができ、また待機時の温調設定を高い温度に設定しても、一度に連続して加熱される時間が短くなるため、オーバーシュート量が小さくなり、当該オーバーシュートによる悪影響を緩和することができる。
ここで、画像形成装置において、当該画像形成装置は、さらに、前記少なくとも一方の回転体を加熱する加熱手段と、前記少なくとも一方の回転体の温度を検出する検出手段とを備え、前記定着制御手段は、前記判断手段により待機状態へ移行すべきであると判断されたときの、検出手段により検出される前記少なくとも一方の回転体の温度が、前記移行温度範囲内の所定温度に満たない場合に、当該所定温度以上となるように、当該少なくとも一方の回転体を温調制御することを特徴とすることもできる。
これにより、上記回転体の温度が、特に移行温度範囲内の所定温度よりも低温である場合には、温調温度を所定温度以上とすることにより、積極的に回転体の温度を加熱するので、印字開始までの待ち時間を短くでき、また待機状態が安定するまでの時間を短縮することができる。
ここで、画像形成装置において、前記定着制御手段は、前記定着温度から一定温度を差し引いた温度と、前記移行温度範囲内の、下限近傍の所定の温度とを比較して、高い方の温度となるように、前記少なくとも一方の回転体を温調制御することを特徴とすることもできる。
これにより、待機状態へ移行する際に、定着温度が比較的高いときには、移行状態における温調温度が、定着温度から一定温度を差し引いた温度になるので、上記回転体の温度が、定着温度に応じた温度に温調され、不必要に低温にならないように制御できると同時に、定着温度が比較的低いときには、移行状態における温調温度が、移行温度範囲内の下限近傍の所定の温度になるので、回転体の温度が、当該所定の温度以下にならないように制御できる。
ここで、画像形成装置において、前記定着制御手段は、前記待機状態になるように温調制御するのに先だって、前記一対の回転体を回転させ、かつ前記少なくとも一方の回転体を前記高い方の温度となるように温調した後、引き続き、当該一対の回転体を停止させ、かつ当該少なくとも一方の回転体を、前記定着温度から前記一定温度と同等又は異なる一定温度を差し引いた温度と、前記所定の温度と同等又は異なる、前記移行温度範囲内の下限近傍の所定の温度とを比較して、高い方の温度になるように温調制御することを特徴とすることもできる。
これにより、待機状態になるように制御する前に、移行状態において定着器中の回転体を停止させ、定着温度が比較的高いときには、定着温度から一定温度を差し引いた温度になるように温調し、定着温度が比較的低いときには、移行温度範囲内の下限近傍の所定の温度になるように温調するので、定着温度に応じた温度に温調しながら、回転体の回転を止めることに起因する温度上昇が収まり安定した後で、温調設定を待機温度に設定することができ、待機時の温調設定を高い温度に設定しても、一度に連続して加熱される時間が短くなるため、オーバーシュート量が小さくなり、当該オーバーシュートによる悪影響を緩和することができる。
ここで、画像形成装置において、前記定着制御手段は、前記定着温度から一定温度を差し引いた温度と、異常低温時にエラーとなる温度近傍の、当該温度よりも高い所定の温度とを比較して、高い方の温度となるように、前記少なくとも一方の回転体を温調制御することを特徴とすることもできる。
これにより、待機状態へ移行する際に、定着温度が比較的高いときには、移行状態における温調温度が、定着温度から一定温度を差し引いた温度になるので、上記回転体の温度が、定着温度に応じた温度に温調され、不必要に低温にならないように制御できると同時に、定着温度が比較的低いときには、移行状態における温調温度が、異常低温時にエラーとなる温度よりも高い近傍の所定の温度になるので、回転体の温度が、当該所定の温度以下にならないように制御できる。
ここで、画像形成装置において、前記定着制御手段は、前記待機状態になるように温調制御するのに先だって、前記一対の回転体を回転させ、かつ前記少なくとも一方の回転体を前記高い方の温度となるように温調した後、引き続き、当該一対の回転体を停止させ、かつ当該少なくとも一方の回転体を、前記定着温度から前記一定温度と同等又は異なる一定温度を差し引いた温度と、前記所定の温度と同等又は異なる、前記異常低温時にエラーとなる温度近傍の、当該温度よりも高い所定の温度とを比較して、高い方の温度になるように温調制御することを特徴とすることもできる。
これにより、待機状態になるように制御する前に、移行状態において定着器中の回転体を停止させ、定着温度が比較的高いときには、定着温度から一定温度を差し引いた温度になるように温調し、定着温度が比較的低いときには、異常低温時にエラーとなる温度近傍の所定の温度になるように温調するので、定着温度に応じた温度に温調しながら、回転体の回転を止めることに起因する温度上昇が収まり安定した後で、温調設定を待機温度に設定することができ、待機時の温調設定を高い温度に設定しても、一度に連続して加熱される時間が短くなるため、オーバーシュート量が小さくなり、当該オーバーシュートによる悪影響を緩和することができる。
ここで、画像形成装置は、さらに、前記少なくとも一方の回転体を加熱する加熱手段と、前記少なくとも一方の回転体の温度を検出する検出手段とを備え、前記定着制御手段は、前記待機状態になるように温調制御するのに先だって、検出手段により検出される前記少なくとも一方の回転体の温度が、前記定着温度から前記一定温度を差し引いた温度の近傍になったとき、及び、当該温度にならないままで、所定時間経過するか、又は、前記一対の回転体のいずれか一方が所定回転したときに、当該一対の回転体を停止させることを特徴とすることもできる。
これにより、定着温度が比較的高いときには、定着器中の回転体の温度が定着温度から一定温度を差し引いた温度の近傍に下がったときに回転体を停止させるので、定着温度に応じて迅速に回転体を停止させることができ、定着温度が比較的低いときには、温度が上がるので、一定の時間が経過するか、回転体が一定回転するのを待って回転体を停止させることができる。
ここで、画像形成装置は、さらに、前記少なくとも一方の回転体を加熱する加熱手段と、前記少なくとも一方の回転体の温度を検出する検出手段とを備え、前記定着制御手段は、前記待機状態になるように温調制御するのに先だって、検出手段により検出される前記少なくとも一方の回転体の温度が前記温調温度になってから、所定時間経過するか、又は、前記一対の回転体のいずれか一方が所定回転したときに、当該一対の回転体を停止させることを特徴とすることもできる。
これにより、回転体の温度が温調温度になってから一定の時間が経過するか、又は回転体の温度が温調温度になってから回転体が一定回転するのを待って回転体を停止させることができるので、回転体の温度を実測しているため、環境の違いによる影響を受けにくい。
ここで、画像形成装置において、前記待機温度は、前記定着温度が最も高いときの温度の近傍であることを特徴とすることもできる。
これにより、待機時において、定着温度が最も高いときの温度の近傍になるように温調されるので、定着温度が高い場合でも、印字開始までの待ち時間を短くすることができる。
[実施の形態1]
<概要>
実施の形態1は、定着器を備える画像形成装置であって、待機時において定着器中の回転体を停止させ、かつ所定の待機温度になるように温調する場合に、定着が終了したと判断すると、回転体を停止させずに、定着温度が比較的高いときには温調温度を下げ、定着温度が比較的低いときには温調温度を上げ、その後で回転体を停止させ、回転体の回転を止めることに起因する温度上昇が収まった後で、温調温度を待機温度まで上げることにより、回転体の温度が高温になり過ぎず、かつ不必要に低温にならないように回転体の温度を適切に制御することを特徴とする。
<構成>
図1は、実施の形態1における画像形成装置の全体構成を示す図である。
図1に示すように、実施の形態1における画像形成装置1は、タンデム型カラーデジタルプリンタであり、画像プロセス部3、給送部4、定着部5、制御部6を備え、ネットワーク(例えば社内LAN)に接続されて、社内の端末装置から印刷の実行指示を受付けると、その指示に従って、記録シート上にカラー画像を形成して出力する。
画像プロセス部3は、主に画像の形成を担う部分であり、矢印Aに示す方向に循環する中間転写ベルト11に添って、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのそれぞれのトナー像を形成する画像形成ユニット3Y、3M、3C、3Kが順に配列され、各画像形成ユニットの下方には、レーザダイオード等の発光素子を備える光学部10が配置されている。なお画像プロセス部3において、参照番号の後に“Y”が付いている構成要素を主体とする画像形成ユニットがイエローのトナーによる画像を生成し、以下同様に参照番号の後に“M”が付いている構成要素を主体とする画像形成ユニットがマゼンタのトナーによる画像を生成し、参照番号の後に“C”が付いている構成要素を主体とする画像形成ユニットがシアンのトナーによる画像を生成し、参照番号の後に“K”が付いている構成要素を主体とする画像形成ユニットがブラックのトナーによる画像を生成する。
画像形成ユニット3Yは、感光体ドラム31Yと、その周辺に配設された帯電器32Y、現像器33Y、1次転写ローラ34Y、及びクリーナ35Yを備えている。
イエローのトナーによる画像を生成するにあたり、帯電器32Yが感光体ドラム31Yを一様に帯電させ、制御部6の制御により、光学部10が一様に帯電した感光体ドラム31Yへレーザ光Lを出射して静電潜像を形成し、形成された静電潜像に現像器33Yがイエローのトナーによる現像を行い、現像されたトナー像が中間転写ベルト11に1次転写され、1次転写後、感光体ドラム31Yに残留するトナーがクリーナ35Yによって除去される。
画像形成ユニット3M、3C、3Kについても、画像形成ユニット3Yと同様の構成を備え(図中の符号を省略している)、同様に各色のトナーによる画像を生成する。
中間転写ベルト11に1次転写されるトナー像は、画像形成ユニットのそれぞれを通過する毎にそれぞれの色が重ねられ、最終的にフルカラーのトナー画像が生成される。
一方、給送部4は、主に記録シートの搬送を担う部分であり、記録シートSを納める給紙カセット41と、納められている記録シートSを搬送路43へ1枚ずつ繰り出す繰り出しローラ42と、繰り出された記録シートSを送り出すタイミングを図るタイミングローラ対44と、2次転写ローラ45とを備え、記録シートSが2次転写位置46まで搬送され、中間転写ベルト11に生成されたフルカラーのトナー画像が、2次転写位置46において記録シートSに2次転写される。
定着部5は、トナー画像が2次転写された記録シートSを加熱及び加圧して、トナー画像を記録シートSに定着させる。定着部5については以下に詳細に記す。
定着後の記録シートSは排紙ローラ71等の駆動により排紙トレイ72へ排紙される。
制御部6は、画像形成装置1の全体の動作を一括して制御するコントローラであり、形成すべき画像のデータに基づいて、各画像形成ユニット別に光学部10の発光素子用の駆動信号を生成し、1次転写において各色のトナー像を正確に重ねたり、2次転写において記録シートSにトナー画像が正確に転写されるようにタイミングを調整する。
図2は、定着部5の構成を模式的に示す図である。
図2に示すように、定着部5は、加熱ローラ51と定着ローラ52とに亘って巻回した定着ベルト53に対し、加圧ローラ54を近接配置し、定着ベルト53と加圧ローラ54との接触部分に定着ニップを形成している。
加熱ローラ51は、円筒形の鋼鉄やアルミニウムのパイプの表面にフッ素樹脂等による離型層等が積層されて構成され(例えば、外径25mm、アルミ中空芯金0.6mm+PTFEコート15μm、ニップ長手方向約330mm)、定着ローラ52と共に定着ベルト53に張力をかけた状態で、記録シートの通過速度に合わせて定着ベルト53を回転駆動する。
また加熱ローラ51には、ロングヒータ55(例えばハロゲンランプヒータ990W、発光長290mm)とショートヒータ56(例えばハロゲンランプヒータ790W、発光長180mm)とが内挿されていて、ロングヒータ55又はショートヒータ56の発熱によって加熱ローラ51が熱せられ、その熱が定着ベルト53に伝導し、定着ベルト53が定着温度に加熱される。
定着ローラ52は、円柱形の鋼鉄やアルミニウムの表面に、シリコーンゴムやスポンジ等の弾性層が積層されて構成されている(例えば、外径30mm、鉄中実芯金φ22mm+ゴム4mm+スポンジ2mm、ニップ長手方向約330mm)。
定着ベルト53は、ポリイミド樹脂やニッケル基材等からなる耐熱層の表面にシリコーンゴム等の弾性層とフッ素樹脂等による離型層等が積層されて構成され、可撓性を有している(例えば、外径60mm、ニッケル基材45μm+ゴム200μm+PFA30μm、ニップ長手方向約320mm)。
加圧ローラ54は、円筒形の鋼鉄やアルミニウムのパイプの表面にシリコーンゴム等の弾性層とフッ素樹脂等による離型層等が積層されて構成されている(例えば、外径35mm、鉄中空芯金2.5mm+ゴム2.5mm+PFA30μm、ニップ長手方向約330mm)。
また加圧ローラ54には、加圧ヒータ57(例えばハロゲンランプヒータ230W、発光長290mm)が内挿されていて、加圧ヒータ57の発熱によって加圧ローラ54が加熱される。
また図示例の定着部5は、さらに、加熱側サーミスタ58(例えば中央通紙基準位置より40mmの位置と140mmの位置の2箇所に接触配置)、及び加圧側サーミスタ59(例えば中央通紙基準位置より40mmの位置に非接触配置)を備え、それぞれ、加熱ローラ51、及び加圧ローラ54の表面温度に対応する電圧を出力する。
図3は、実施の形態1における画像形成装置1の機能構成を示す図である。
図3に示すように、画像形成装置1は、加熱手段81、検出手段82、判断手段83、及び定着制御手段84を備える。
加熱手段81は、定着ニップを形成する一対の回転体の少なくとも一方を加熱するものであり、図2におけるロングヒータ55、ショートヒータ56、及び加圧ヒータ57に相当し、ロングヒータ55及びショートヒータ56が加熱ローラ51と定着ローラ52と定着ベルト53とからなる第1の回転体を加熱し、加圧ヒータ57が加圧ローラ54からなる第2の回転体を加熱する。
検出手段82は、加熱手段81により加熱される回転体の温度を検出するものであり、図2における加熱側サーミスタ58、及び加圧側サーミスタ59に相当し、加熱側サーミスタ58が第1の回転体の温度を検出し、加圧側サーミスタ59が第2の回転体の温度を検出する。
判断手段83は、図1における制御部6による制御の一部に相当し、定着状態から待機状態へ移行するか否かを判断するものであり、定着状態において画像を形成すべき最終の記録シートが定着ニップを通過したことを認識すると、待機状態へ移行すると判断する。
定着制御手段84は、図1における制御部6による制御の一部に相当し、定着状態において、判断手段83により待機状態へ移行すると判断された場合に、一対の回転体を回転させ、かつ回転体を移行温度範囲内となるように温調制御し、その後に、待機状態になるように制御するものであり、より詳しくは、待機状態になるように温調制御するのに先だって、回転体を移行温度範囲内の第1移行温度となるように温調した後、一対の回転体を停止させ、かつ温調していた回転体を、第2移行温度になるように温調するように制御する。本実施の形態では、加圧側の待機温度や定着温度を比較的低い温度としているため、加圧ローラ54の回転を止める際や加圧ヒータ57を連続して長時間加熱する際の温度上昇による悪影響はないと考えてよいので、加圧側においては移行状態を設けず、加熱側において回転体を停止させるタイミングにあわせて待機状態へ移行することとする。なお、加圧側の待機温度や定着温度を比較的高い温度とした場合には、加圧側においても移行状態を設け、加熱側と同様の制御を行なうことが望ましい。また本実施の形態とは逆に、加熱側の待機温度や定着温度が低く、加圧側の待機温度が高く、かつ加圧側の定着温度が諸条件により幅をもつような場合には、加熱側において移行状態を設けず、加圧側においてのみ移行状態を設けることとしてもよい。
ここで移行温度範囲は、定着温度において設定可能な最も低い温度よりも高く、定着温度において設定可能な最も高い温度よりも低い範囲であり、本実施の形態では、加熱側において、定着温度が140℃〜200℃程度なので、移行温度範囲は200℃よりも低く140℃よりも高い範囲となり、例えば第1移行温度は160℃である。
また待機温度は、定着温度が最も高いときの温度の近傍であり、本実施の形態では200℃の近傍であり、例えば185℃とする。
また、第2移行温度は、待機温度よりも幾分低い温度であり、本実施の形態では例えば165℃とする。
<動作>
図4は、実施の形態1において、定着部5の回転体の温度を適切に制御する処理の手順を示す図である。
以下に図4を用いて、制御部6が定着部5の回転体の温度を適切に制御する処理の手順を説明する。
(1)電源が投入されると、定着制御手段84が、定着部5の回転体を回転させ、加熱側の温調温度を第1初期温度に設定し、加圧側の温調温度を待機温度に設定する(ステップS1)。本実施の形態では、定着部5の回転体を線速度90mm/sで回転させ、加熱ローラ51の温度制御を行なうにあたり、加熱側サーミスタ58の出力をモニタしながら、加熱側の温調温度を第1初期温度である135℃に設定して、ロングヒータ55をオン/オフ制御し、同様に、加圧ローラ54の温度制御を行なうにあたり、加圧側サーミスタ59の出力をモニタしながら、加圧側の温調温度を加圧側の待機温度である135℃に設定して、加圧ヒータ57をオン/オフ制御する。
(2)加熱側の回転体の温度が第1初期温度になるまで待つ(ステップS2)。本実施の形態では、加熱側サーミスタ58の出力が135℃を示すまで待つ。
(3)加熱側の回転体の温度が第1初期温度になると(ステップS2:YES)、当該温度が安定する程度の所定時間が経過するまで待つ(ステップS3)。本実施の形態では、10秒待つこととする。
(4)所定時間が経過すると(ステップS3:YES)、定着部5の回転体の回転を止め、加熱側の温調温度を第2初期温度に設定する(ステップS4)。本実施の形態では、加熱側の温調温度を165℃に設定する。
(5)加熱側の回転体の温度が安定する程度の所定時間が経過するまで待つ(ステップS5)。本実施の形態では、10秒待つこととする。
(6)所定時間が経過すると(ステップS5:YES)、加熱側の温調温度を加熱側の待機温度に設定する(ステップS6)。本実施の形態では、加熱側の温調温度を185℃に設定する。
(7)加熱側及び加圧側の回転体の温度がそれぞれの待機温度になるまで待つ(ステップS7)。本実施の形態では、加熱側サーミスタ58の出力が1度でも185℃を示し、かつ加圧側サーミスタ59の出力が1度でも135℃を示すまで待つ。
(8)加熱側及び加圧側の回転体の温度がそれぞれの待機温度になると(ステップS7:YES)、ウォームアップが完了し、加熱側及び加圧側が待機状態になり、ユーザから直接、あるいはPC(パーソナルコンピュータ)等を経由して、印刷開始の指示を受付けるまで待つ(ステップS8)。
(9)印刷開始の指示を受付けると(ステップS8、ステップS13、ステップS16:YES)、加熱側及び加圧側を定着状態にし、印字制御を行なう。具体的には、定着部5の回転体を回転させ、加熱側及び加圧側の温調温度をそれぞれの定着温度に設定する(ステップS9)。本実施の形態では、例えば普通紙に通常に印字すると設定した場合には、定着部5の回転体を線速度90mm/sで回転させ、加熱ローラ51の温度制御を行なうにあたり、加熱側サーミスタ58の出力をモニタしながら、加熱側の温調温度を加熱側の定着温度である185℃に設定して、記録シートの幅が216mm以下の場合にはショートヒータ56を、記録シートの幅が216mmを越える場合にはロングヒータ55をオン/オフ制御し、同様に、加圧ローラ54の温度制御を行なうにあたり、加圧側サーミスタ59の出力をモニタしながら、加圧側の温調温度を加圧側の定着温度である135℃に設定して、加圧ヒータ57をオン/オフ制御する。また例えば普通紙を高光沢で印字すると設定した場合には、普通紙に通常に印字をすると設定した場合と較べて、定着部5の回転体を線速度が45mm/sであり、加熱側の定着温度が145℃である点が異なり、他の制御は普通紙に通常に印字をする場合と同様である。
(10)判断手段83が、定着状態において画像を形成すべき最終の記録シートが定着ニップを通過したと認識するまで待つ(ステップS10)。
(11)最終用紙がニップを通過すると(ステップS10:YES)、定着部5の加熱側を移行状態にする。まずは、定着部5の回転体の回転を止めずに、加熱側の温調温度を第1移行温度に設定する(ステップS11)。本実施の形態では、定着部5の回転体を線速度45mm/sで回転させ、加熱側の温調温度を第1移行温度である160℃に設定する。
(12)加熱側の回転体の温度が定着温度よりも所定の温度だけ低い温度以下になるまで待つ(ステップS12)。
(13)加熱側の回転体の温度が安定する程度の所定時間が経過するまで待つ(ステップS13)。
本実施の形態では、定着温度よりも10℃低い温度以下になるか、10秒経過するかのどちらか早い方の条件が満たされるまで待つことになる。例えば普通紙に通常に印字すると設定した場合には、定着温度が185℃なので、185℃よりも10℃低い175℃になるか、10秒経過するかのどちらか早い方の条件が満たされるまで待ち、通常は10秒経過する前に175℃になる。また、例えば普通紙を高光沢で印字すると設定した場合には、定着温度が145℃なので、145℃よりも10℃低い135℃になるか、10秒経過するかのどちらか早い方の条件が満たされるまで待つが、このときの温調温度は160℃なので、145℃から160℃まで温度が上がる際には135℃にはならないため、10秒が経過する。
(14)加熱側の回転体の温度が定着温度よりも所定の温度だけ低い温度以下になるか、又は所定時間が経過するまでの間において(ステップS12:NO、ステップS13:NO)、印刷開始の指示を受付ける(ステップS14)。
(15)加熱側の回転体の温度が定着温度よりも所定の温度だけ低い温度以下になるか(ステップS12:YES)、又は所定時間が経過したら(ステップS13:YES)、定着部5の回転体の回転を止め、加圧側の温調温度を待機温度に設定して待機状態にし、加熱側の温調温度を第2移行温度に設定する(ステップS15)。本実施の形態では、定着部5の回転体の回転を止め、加熱側の温調温度を第2移行温度である165℃に設定し、加圧側の温調温度を待機温度である135℃に設定する。
(16)加熱側及び加圧側の回転体の温度が安定する程度の所定時間が経過するまで待つ(ステップS16)。本実施の形態では、25秒経過するまで待つ。
(17)所定時間が経過するまでの間において(ステップS16:NO)、印刷開始の指示を受付ける(ステップS18)。
(18)所定時間が経過したら(ステップS16:YES)、定着部5の加熱側を待機状態にする。具体的には、加熱側の温調温度を待機温度に設定し、印刷開始の指示待ちに戻る(ステップS18)。本実施の形態では、加熱側の温調温度を待機温度である185℃に設定する。
<効果検証>
図5(a)(b)は、普通紙に通常に印字をすると設定した場合における、加熱側の温調温度と加熱側サーミスタ58の出力に基づく加熱ローラ51の表面温度の挙動とを示す図であり、(a)に本実施の形態の制御を行なう例を示し、(b)に比較のため、本実施の形態の制御を行なわず、最終用紙がニップを通過するとすぐに定着状態から待機状態に移行する従来の例を示す。
このように定着温度が185℃と比較的高く、待機温度も185℃と比較的高いような場合においては、本実施の形態の制御では図5(a)に示すように、最終用紙がニップを通過すると(図中Aポイント)、回転体を回転させたまま温調温度(設定温度:図中点線)が185℃から一旦165℃に引き下げられるので、加熱ローラの表面温度(検出温度:図中実線)は次第に下がり、ある程度温度が下がったところで(図中Bポイント)、温調温度が165℃から170℃に変更され、また回転体の回転が止まるため加熱ローラの表面温度が上昇し始め、ここから25秒の間には、表面温度のピーク(図中Cポイント)において200℃程度まで一度温度上昇し、その後170℃周辺の温度を保ち、25秒経過時点(図中Dポイント)において、温調温度が170℃から185℃に変更されて待機状態へと移行し、少しだけオーバーシュートがあり(図中Eポイント)、その後185℃周辺の温度を保つのに対し、従来の制御では図5(b)に示すように、最終用紙がニップを通過すると(図中Fポイント)、温調温度が定着温度から待機温度に切り替わるが同じ温度なので実質的に温調温度の変更はなく、また回転体の回転が止まるため加熱ローラの表面温度が上昇し始め、表面温度のピーク(図中Gポイント)において215℃程度まで一度温度上昇し、その後185℃周辺の温度を保つ。
このように、本実施の形態の制御では、定着温度が高いときには、温調温度を一旦下げて表面温度がある程度下がった後で回転体の回転が止まるため、回転体の温度が高温になりすぎない。
図6(a)(b)は、普通紙を高光沢で印字をすると設定した場合における、加熱側の温調温度と加熱側サーミスタ58の出力に基づく加熱ローラ51の表面温度の挙動とを示す図であり、(a)は本実施の形態の制御を行なう例を示し、(b)は本実施の形態の制御を行なわず、最終用紙がニップを通過するとすぐに定着状態から待機状態に移行する例を示す。
このように定着温度が145℃と比較的低く、待機温度が185℃と比較的高いような場合においては、本実施の形態の制御では図6(a)に示すように、最終用紙がニップを通過すると(図中Aポイント)、回転体を回転させたまま温調温度(設定温度:図中点線)が145℃から一旦165℃に引き上げられるので、加熱ローラ51の表面温度(検出温度:図中実線)は次第に上がり、ここから10秒の間には、165℃周辺の温度を保ち、10秒経過時点(図中Bポイント)において、温調温度が165℃から170℃に変更され、また回転体の回転が止まるため加熱ローラの表面温度が上昇し始め、ここから25秒の間には、表面温度のピーク(図中Cポイント)において190℃程度まで一度温度上昇し、その後170℃周辺の温度を保ち、25秒経過時点(図中Dポイント)において、温調温度が170℃から185℃に変更されて待機状態へと移行し、少しだけオーバーシュートがあり(図中Eポイント)、その後185℃周辺の温度を保つのに対し、従来の制御では図6(b)に示すように、最終用紙がニップを通過すると(図中Fポイント)、温調温度が145℃から185℃に引き上げられ、また回転体の回転が止まるため、相乗的に加熱ローラの表面温度が上昇し始め、表面温度のピーク(図中Gポイント)において210℃程度まで一度温度上昇し、その後185℃周辺の温度を保つ。
このように、本実施の形態の制御では、定着温度が低いときには、温調温度を一旦上げて表面温度がある程度上がった後で回転体の回転が止まるため、回転体やその周辺部材の温度が高温になりすぎない。
<まとめ>
以上のように、実施の形態1によれば、定着終了直後の移行状態において、回転体を回転させたまま温調温度を移行温度範囲内に設定した後で、回転体の回転を止め、所定時間の経過を待って、温調温度を待機温度まで上げて待機状態へと移行するので、定着温度が高いときでも、定着温度が低いときでも、回転体の温度が高温になりすぎない。よって、温度が高温になりすぎて回転体やその周辺部材の劣化を招くことがないという優れた効果が得られる。また待機時の温調設定を高い温度に設定しても、一度に連続して加熱される時間が短いため、オーバーシュート量が小さくなり、オーバーシュートによる悪影響を緩和することができる。
なお、第1移行温度と第2移行温度とは、それぞれが移行温度範囲内であればよく、回転体の回転を止めることに起因する温度上昇とオーバーシュート量とを同時に小さくして許容温度を越えないようにできる温度であれば、これらは同じ温度であってもよいし、どちらの方が高温であってもよい。
また、移行状態において、回転体の回転を止めてから必ずしも所定時間の経過を待たなくてもよい。具体的には、移行状態において、回転体を回転させたまま温調温度を移行温度範囲内に設定した後で回転体の回転を止め、温調温度を待機温度まで上げて待機状態へと移行しても、上記効果に準ずる効果が得られる。
また、ステップS3、ステップS5、ステップS13、ステップS16において、所定時間の経過を待つ代わりに、回転体の一方が所定回転するのを待つことにしてもよい(以下の変形例1〜5においても同様である)。
[変形例1]
変形例1は、実施の形態1に、さらに、加熱側の移行状態において、回転体の温度を検出し、実測した温度が低温であった場合に、回転体の温度が下がりすぎないように制御するものであり、変形例1では、実測した温度が移行温度範囲内の下限近傍の比較的低い所定温度であった場合に、第1移行温度を、当該所定温度以上とする。
図7は、変形例1において、定着部5の回転体の温度を適切に制御する処理の手順を示す図である。
以下に図7を用いて、制御部6が定着部5の回転体の温度を適切に制御する処理の手順を説明する。
なお、実施の形態1における図4の手順と同様の処理を行なうステップには同一番号を付し、その説明を省略する。
(1)〜(10)実施の形態1における図4の(1)〜(10)と同様の処理を行なう(ステップS1〜S10)。
(11)最終用紙がニップを通過すると(ステップS10:YES)、加熱側の回転体の温度を検出する(ステップS21)。具体的には、加熱側サーミスタ58の出力に基づく加熱ローラ51の表面温度を検出する。
(12)検出された回転体の温度が、移行温度範囲内の所定温度よりも低温であるか否かを判定する(ステップS22)。具体的には、移行温度範囲は200℃よりも低く140℃よりも高い範囲なので、例えば170℃よりも低温であるか否かを判定する。
(13)所定温度よりも低温であると判定された場合は(ステップS22:YES)、回転体の回転を止めずに温調温度を上記所定温度以上に設定し、定着部5の加熱側を移行状態にする(ステップS23)。変形例1では、定着部5の回転体を線速度45mm/sで回転させ、加熱側の温調温度を上記所定温度以上である例えば170℃に設定する。
(14)所定温度よりも低温でないと判定された場合は(ステップS22:NO)、実施の形態1における図4の(11)と同様の処理を行なう(ステップS11)。
(15)〜(21)実施の形態1における図4の(12)〜(18)と同様の処理を行なう(ステップS12〜S18)。
<まとめ>
以上のように、変形例1によれば、回転体の温度が、移行温度範囲内の所定温度よりも低温である場合には、温調温度を所定温度以上とすることにより、積極的に当該回転体の温度を加熱するので、実際に回転体の温度が低い場合に対応して、適切に回転体の温度を上げることができる。よって、印字開始までの待ち時間を短くでき、また待機状態が安定するまでの時間を短縮することができる。
[変形例2]
実施の形態1では、移行状態における温調温度は固定であったが、変形例2では、随時適正な温調温度を計算する。詳しくは、諸条件により変化する定着温度と移行温度範囲の下限値との関係から、温調温度を計算する。
図8は、変形例2において、定着部5の回転体の温度を適切に制御する処理の手順を示す図である。
以下に図8を用いて、制御部6が定着部5の回転体の温度を適切に制御する処理の手順を説明する。
なお、実施の形態1における図4の手順と同様のステップには同一番号を付し、その説明を省略する。
(1)〜(10)実施の形態1における図4の(1)〜(10)と同様の処理を行なう(ステップS1〜S10)。
(11)最終用紙がニップを通過すると(ステップS10:YES)、移行状態における温調温度の1つである第1移行温度の計算を開始する。まずは、定着温度から一定温度を差し引いた温度が、移行温度範囲内の下限近傍の所定の温度よりも高いか否かを判定する(ステップS31)。変形例2では、定着状態における温調温度から例えば20℃を差し引いた温度が、移行温度範囲内の下限近傍の例えば150℃よりも高いか否かを判定する。例えば、定着状態における温調温度が185℃の時には、20℃を差し引いた温度は165℃なので、150℃よりも高いと判定し、定着状態における温調温度が145℃の時には、20℃を差し引いた温度は125℃なので、150℃よりも低いと判定する。
(12)高いと判定された場合は(ステップS31:YES)、ステップS31で用いた定着温度から一定温度を差し引いた温度を第1移行温度に決定し、定着部5の回転体の回転を止めずに、加熱側の温調温度を第1移行温度に設定する(ステップS32)。変形例2では、定着部5の回転体を線速度45mm/sで回転させ、加熱側の温調温度を、定着状態における温調温度から20℃を差し引いた温度に設定する。例えば、定着状態における温調温度が185℃の時には、加熱側の温調温度を165℃に設定する。
(13)高いと判定されない場合は(ステップS31:NO)、ステップS31で用いた移行温度範囲内の下限近傍の所定の温度を第1移行温度に決定し、定着部5の回転体の回転を止めずに、加熱側の温調温度を第1移行温度に設定する(ステップS33)。変形例2では、定着部5の回転体を線速度45mm/sで回転させ、加熱側の温調温度を移行温度範囲内の下限近傍の150℃に設定する。例えば、定着状態における温調温度が145℃の時には、加熱側の温調温度を150℃に設定する。
(14)加熱側の回転体の温度が、ステップS31における定着温度から一定温度を差し引いた温度の近傍になるまで待つ(ステップS34)。
(15)加熱側の回転体の温度が安定する程度の所定時間が経過するまで待つ(ステップS35)。
変形例2では、定着温度よりも20℃低い温度から5℃差以内になるか、10秒経過するかのどちらか早い方の条件が満たされるまで待つことになる。例えば普通紙に通常に印字すると設定した場合には、定着温度が185℃なので、185℃よりも20℃低い165℃から5℃差以内になるか、10秒経過するかのどちらか早い方の条件が満たされるまで待つ。また、例えば普通紙を高光沢で印字すると設定した場合には、定着温度が145℃なので、145℃よりも20℃低い125℃から5℃差以内になるか、10秒経過するかのどちらか早い方の条件が満たされるまで待つが、このときの温調温度は150℃なので、145℃から150℃まで温度が上がる際に125℃から5℃差以内にはならないため、10秒が経過する。
(16)加熱側の回転体の温度が定着温度から一定温度を差し引いた温度の近傍になるか、又は所定時間が経過するまでの間において(ステップS34:NO、ステップS35:NO)、印刷開始の指示を受付ける(ステップS36)。
(17)加熱側の回転体の温度が定着温度から一定温度を差し引いた温度の近傍になるか(ステップS34:YES)、又は所定時間が経過したら(ステップS35:YES)、移行状態における温調温度の1つである第2移行温度の計算を開始する。まずは、定着温度から一定温度を差し引いた温度が、移行温度範囲内の下限近傍の所定の温度よりも高いか否かを判定する(ステップS37)。
変形例2では、定着状態における温調温度から例えば15℃を差し引いた温度が、移行温度範囲内の下限近傍の例えば150℃よりも高いか否かを判定する。例えば、定着状態における温調温度が185℃の時には、15℃を差し引いた温度は170℃なので、150℃よりも高いと判定し、定着状態における温調温度が145℃の時には、15℃を差し引いた温度は130℃なので、150℃よりも低いと判定する。
(18)高いと判定された場合は(ステップS37:YES)、ステップS37で用いた定着温度から一定温度を差し引いた温度を第2移行温度に決定し、定着部5の回転体の回転を止め、加圧側の温調温度を待機温度に設定して待機状態にし、加熱側の温調温度を第2移行温度に設定する(ステップS38)。変形例2では、定着部5の回転体の回転を止め、加熱側の温調温度を、定着状態における温調温度から15℃を差し引いた温度に設定する。例えば、定着状態における温調温度が185℃の時には、加熱側の温調温度を170℃に設定する。
(19)高いと判定されない場合は(ステップS37:NO)、ステップS37で用いた移行温度範囲内の下限近傍の所定の温度を第2移行温度に決定し、定着部5の回転体の回転を止め、加圧側の温調温度を待機温度に設定して待機状態にし、加熱側の温調温度を第2移行温度に設定する(ステップS39)。変形例2では、定着部5の回転体の回転を止め、加熱側の温調温度を移行温度範囲内の下限近傍の150℃に設定する。例えば、定着状態における温調温度が145℃の時には、加熱側の温調温度を150℃に設定する。
(20)〜(22)実施の形態1における図4の(16)〜(18)と同様の処理を行なう(ステップS16〜S18)。
<まとめ>
以上のように、変形例2によれば、定着終了直後の移行状態において、定着温度が比較的高いときには、移行状態における温調温度を定着温度から一定温度を差し引いた温度にするので、回転体の温度が定着温度に応じた温度に温調され、高温になり過ぎることもなく、かつ不必要に低温にならないように制御できると同時に、定着温度が比較的低いときには、移行状態における温調温度を、移行温度範囲内の下限近傍の所定の温度にするので、回転体の温度が、当該所定の温度以下にならないように制御できる。
なお、第1移行温度と第2移行温度とは、それぞれ上記した条件を満たしていれば、これらは同等であってもよいし、異なる温度であってもよい。
また、移行状態において、回転体の回転を止めてから必ずしも所定時間の経過を待たなくてもよい。具体的には、移行状態において、回転体を回転させたまま温調温度を移行温度範囲内に設定した後で、回転体の回転を止め、温調温度を待機温度まで上げて待機状態へと移行しても、上記効果に準ずる効果が得られる。
[変形例3]
変形例3では、変形例2と同様に、随時適正な温調温度を計算する。詳しくは、諸条件により変化する定着温度と異常低温時にエラーとなる温度との関係から、温調温度を計算する。
図9は、変形例3において、定着部5の回転体の温度を適切に制御する処理の手順を示す図である。
以下に図9を用いて、制御部6が定着部5の回転体の温度を適切に制御する処理の手順を説明する。
なお、実施の形態1における図4の手順と同様のステップには同一番号を付し、その説明を省略する。
(1)〜(10)実施の形態1における図4の(1)〜(10)と同様の処理を行なう(ステップS1〜S10)。
(11)最終用紙がニップを通過すると(ステップS10:YES)、移行状態における温調温度の1つである第1移行温度の計算を開始する。まずは、定着温度から一定温度を差し引いた温度が、異常低温時にエラーとなる温度近傍の、当該温度よりも高い所定の温度よりも高いか否かを判定する(ステップS41)。変形例3では、定着状態における温調温度から例えば20℃を差し引いた温度が、異常低温時にエラーとなる温度近傍の例えば135℃よりも高いか否かを判定する。例えば、定着状態における温調温度が185℃の時には、20℃を差し引いた温度は165℃なので、135℃よりも高いと判定し、定着状態における温調温度が145℃の時には、20℃を差し引いた温度は125℃なので、135℃よりも低いと判定する。
(12)高いと判定された場合は(ステップS41:YES)、ステップS41で用いた定着温度から一定温度を差し引いた温度を第1移行温度に決定し、定着部5の回転体の回転を止めずに、加熱側の温調温度を第1移行温度に設定する(ステップS42)。変形例3では、定着部5の回転体を線速度45mm/sで回転させ、加熱側の温調温度を、定着状態における温調温度から20℃を差し引いた温度に設定する。例えば、定着状態における温調温度が185℃の時には、加熱側の温調温度を165℃に設定する。
(13)高いと判定されない場合は(ステップS41:NO)、ステップS41で用いた異常低温時にエラーとなる温度近傍の所定の温度を第1移行温度に決定し、定着部5の回転体の回転を止めずに、加熱側の温調温度を第1移行温度に設定する(ステップS43)。変形例3では、定着部5の回転体を線速度45mm/sで回転させ、加熱側の温調温度を異常低温時にエラーとなる温度近傍の135℃に設定する。例えば、定着状態における温調温度が145℃の時には、加熱側の温調温度を135℃に設定する。
(14)加熱側の回転体の温度が、ステップS41における定着温度から一定温度を差し引いた温度の近傍になるまで待つ(ステップS44)。
(15)加熱側の回転体の温度が安定する程度の所定時間が経過するまで待つ(ステップS45)。
変形例3では、定着温度よりも20℃低い温度から5℃差以内になるか、10秒経過するかのどちらか早い方の条件が満たされるまで待つことになる。例えば普通紙に通常に印字すると設定した場合には、定着温度が185℃なので、185℃よりも20℃低い165℃から5℃差以内になるか、10秒経過するかのどちらか早い方の条件が満たされるまで待つ。また、例えば普通紙を高光沢で印字すると設定した場合には、定着温度が145℃なので、145℃よりも20℃低い125℃から5℃差以内になるか、10秒経過するかのどちらか早い方の条件が満たされるまで待つが、このときの温調温度は135℃なので、145℃から135℃まで温度が下がる際に125℃から5℃差以内にはならないため、10秒が経過する。
(16)加熱側の回転体の温度が定着温度から一定温度を差し引いた温度の近傍になるか、又は所定時間が経過するまでの間において(ステップS44:NO、ステップS45:NO)、印刷開始の指示を受付ける(ステップS46)。
(17)加熱側の回転体の温度が定着温度から一定温度を差し引いた温度の近傍になるか(ステップS44:YES)、又は所定時間が経過したら(ステップS45:YES)、移行状態における温調温度の1つである第2移行温度の計算を開始する。まずは、定着温度から一定温度を差し引いた温度が、異常低温時にエラーとなる温度近傍の、当該温度よりも高い所定の温度よりも高いか否かを判定する(ステップS47)。
変形例3では、定着状態における温調温度から例えば15℃を差し引いた温度が、異常低温時にエラーとなる温度近傍の例えば140℃よりも高いか否かを判定する。例えば、定着状態における温調温度が185℃の時には、15℃を差し引いた温度は170℃なので、140℃よりも高いと判定し、定着状態における温調温度が145℃の時には、15℃を差し引いた温度は130℃なので、140℃よりも低いと判定する。
(18)高いと判定された場合は(ステップS47:YES)、ステップS47で用いた定着温度から一定温度を差し引いた温度を第2移行温度に決定し、定着部5の回転体の回転を止め、加圧側の温調温度を待機温度に設定して待機状態にし、加熱側の温調温度を第2移行温度に設定する(ステップS48)。変形例3では、定着部5の回転体の回転を止め、加熱側の温調温度を、定着状態における温調温度から15℃を差し引いた温度に設定する。例えば、定着状態における温調温度が185℃の時には、加熱側の温調温度を170℃に設定する。
(19)高いと判定されない場合は(ステップS47:NO)、ステップS47で用いた異常低温時にエラーとなる温度近傍の所定の温度を第2移行温度に決定し、定着部5の回転体の回転を止め、加圧側の温調温度を待機温度に設定して待機状態にし、加熱側の温調温度を第2移行温度に設定する(ステップS49)。変形例3では、定着部5の回転体の回転を止め、加熱側の温調温度を異常低温時にエラーとなる温度近傍の140℃に設定する。例えば、定着状態における温調温度が145℃の時には、加熱側の温調温度を140℃に設定する。
(20)〜(22)実施の形態1における図4の(16)〜(18)と同様の処理を行なう(ステップS16〜S18)。
<まとめ>
以上のように、変形例3によれば、定着終了直後の移行状態において、定着温度が比較的高いときには、移行状態における温調温度を定着温度から一定温度を差し引いた温度にするので、回転体の温度が定着温度に応じた温度に温調され、不必要に低温にならないように制御できると同時に、定着温度が比較的低いときには、移行状態における温調温度を、異常低温時にエラーとなる温度近傍の、当該温度よりも高い所定の温度にするので、回転体の温度が当該所定の温度以下にならないように制御できる。
なお、第1移行温度と第2移行温度とは、それぞれ上記した条件を満たしていれば、これらは同等であってもよいし、異なる温度であってもよい。
また、移行状態において、回転体の回転を止めてから必ずしも所定時間の経過を待たなくてもよい。具体的には、移行状態において、回転体を回転させたまま温調温度を移行温度範囲内に設定した後で、回転体の回転を止め、温調温度を待機温度まで上げて待機状態へと移行しても、上記効果に準ずる効果が得られる。
[変形例4、5]
変形例2及び変形例3の移行状態において回転体の回転を停止させる際に、加熱側の回転体の温度が、定着温度から一定温度を差し引いた温度の近傍になるか、又は加熱側の回転体の温度が安定する程度の所定時間が経過するまで待つのに対して、変形例4及び変形例5では、回転体の温度が温調温度になってから所定時間が経過するまで待つ。
まずは、変形例2に対応する変形例4から説明する。
図10は、変形例4において、定着部5の回転体の温度を適切に制御する処理の手順を示す図である。
以下に図10を用いて、制御部6が定着部5の回転体の温度を適切に制御する処理の手順を説明する。
なお、変形例2における図8の手順と同様のステップには同一番号を付し、その説明を省略する。
(1)〜(13)変形例2における図8の(1)〜(13)と同様の処理を行なう(ステップS1〜S10、S31〜S33)。
(14)加熱側の回転体の温度が温調温度になるまで待つ(ステップS51)。
変形例4では、例えば普通紙に通常に印字すると設定した場合には、定着温度が185℃なので、加熱側の回転体の温度がこのときの温調温度である165℃になるまで待つ。また、例えば普通紙を高光沢で印字すると設定した場合には、加熱側の回転体の温度がこのときの温調温度である145℃になるまで待つ。
(15)加熱側の回転体の温度が温調温度になるまでの間において(ステップS51:NO)、印刷開始の指示を受付ける(ステップS52)。
(16)加熱側の回転体の温度が温調温度になると(ステップS51:YES)、加熱側の回転体の温度が安定する程度の所定時間が経過するまで待つ(ステップS53)。
(17)所定時間が経過するまでの間において(ステップS53:NO)、印刷開始の指示を受付ける(ステップS54)。
(18)所定時間が経過したら(ステップS53:YES)、変形例2における図8の(17)と同様の処理を行なう(ステップS37)。
(19)〜(23)変形例2における図8の(18)〜(22)と同様の処理を行なう(ステップS37〜S39、S16〜S18)。
次に、変形例3に対応する変形例5を説明する。
図11は、変形例5において、定着部5の回転体の温度を適切に制御する処理の手順を示す図である。
以下に図11を用いて、制御部6が定着部5の回転体の温度を適切に制御する処理の手順を説明する。
なお、変形例3における図9の手順と同様のステップには同一番号を付し、その説明を省略する。
(1)〜(13)変形例3における図9の(1)〜(13)と同様の処理を行なう(ステップS1〜S10、S41〜S43)。
(14)加熱側の回転体の温度が温調温度になるまで待つ(ステップS51)。
変形例5では、例えば普通紙に通常に印字すると設定した場合には、定着温度が185℃なので、加熱側の回転体の温度がこのときの温調温度である165℃になるまで待つ。また、例えば普通紙を高光沢で印字すると設定した場合には、加熱側の回転体の温度がこのときの温調温度である135℃になるまで待つ。
(15)加熱側の回転体の温度が温調温度になるまでの間において(ステップS51:NO)、印刷開始の指示を受付ける(ステップS52)。
(16)加熱側の回転体の温度が温調温度になると(ステップS51:YES)、加熱側の回転体の温度が安定する程度の所定時間が経過するまで待つ(ステップS53)。
(17)所定時間が経過するまでの間において(ステップS53:NO)、印刷開始の指示を受付ける(ステップS54)。
(18)所定時間が経過したら(ステップS53:YES)、変形例3における図9の(17)と同様の処理を行なう(ステップS47)。
(19)〜(23)変形例3における図9の(18)〜(22)と同様の処理を行なう(ステップS47〜S49、S16〜S18)。
<まとめ>
以上のように、変形例4、5によれば、回転体の温度が温調温度になってから一定の時間が経過するか、又は回転体の温度が温調温度になってから回転体が一定回転するのを待って回転体を停止させるので、回転体の温度を実測しているため、環境の違いによる影響を受けにくい。
なお、コンピュータに本実施の形態1及び2のような動作を実行させることができるプログラムがコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録され、この記録媒体が流通し取り引きの対象となり得る。また、当該プログラムは、例えばネットワーク等を介して流通して取り引きの対象となり得、また、表示装置に表示されたり印刷されて、利用者に提示されることもあり得る。
ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、CD、MO、DVD、メモリカード等の着脱可能な記録媒体、及び、ハードディスク、半導体メモリ等の固定記録媒体等であり、特に限定されるものではない。
本発明は、定着器を備える画像送信装置の技術分野に広く適用することができる。
本発明によって、定着器中の回転体の温度が高温になり過ぎず、かつ不必要に低温にならないように当該回転体の温度を適切に制御することができるので、画像送信装置の耐久性の向上や長寿命化に寄与することができその産業的利用価値は極めて高い。
実施の形態1における画像形成装置の全体構成を示す図である。 定着部5の構成を模式的に示す図である。 実施の形態1における画像形成装置1の機能構成を示す図である。 実施の形態1において、定着部5の回転体の温度を適切に制御する処理の手順を示す図である。 普通紙に通常に印字をすると設定した場合における、加熱側の温調温度と加熱側サーミスタ58の出力に基づく加熱ローラ51の表面温度の挙動とを示す図であり、(a)は本実施の形態の制御を行なう例を示し、(b)は本実施の形態の制御を行なわず、最終用紙がニップを通過するとすぐに定着状態から待機状態に移行する従来の例を示す。 普通紙を高光沢で印字をすると設定した場合における、加熱側の温調温度と加熱側サーミスタ58の出力に基づく加熱ローラ51の表面温度の挙動とを示す図であり、(a)は本実施の形態の制御を行なう例を示し、(b)は本実施の形態の制御を行なわず、最終用紙がニップを通過するとすぐに定着状態から待機状態に移行する例を示す。 変形例1において、定着部5の回転体の温度を適切に制御する処理の手順を示す図である。 変形例2において、定着部5の回転体の温度を適切に制御する処理の手順を示す図である。 変形例3において、定着部5の回転体の温度を適切に制御する処理の手順を示す図である。 変形例4において、定着部5の回転体の温度を適切に制御する処理の手順を示す図である。 変形例5において、定着部5の回転体の温度を適切に制御する処理の手順を示す図である。
符号の説明
1 画像形成装置
3 画像プロセス部
4 給送部
5 定着部
6 制御部
10 光学部
11 中間転写ベルト
3Y、3M、3C、3K 画像形成ユニット
31Y、31M、31C、31K 感光体ドラム
32Y、32M、32C、32K 帯電器
33Y、33M、33C、33K 現像器
34Y、34M、34C、34K 1次転写ローラ
35Y、35M、35C、35K クリーナ
41 給紙カセット
42 繰り出しローラ
43 搬送路
44 タイミングローラ対
45 2次転写ローラ
46 2次転写位置
51 加熱ローラ
52 定着ローラ
53 定着ベルト
54 加圧ローラ
55 ロングヒータ
56 ショートヒータ
57 加圧ヒータ
58 加熱側サーミスタ
59 加圧側サーミスタ
71 排紙ローラ
72 排紙トレイ
81 加熱手段
82 検出手段
83 判断手段
84 定着制御手段

Claims (11)

  1. 未定着画像が形成された記録シートを、一対の回転体間の定着ニップに通過させて、未定着画像を前記記録シートに熱圧着させ、画像を形成する画像形成装置であって、
    前記一対の回転体が回転を停止し、かつ少なくとも一方の回転体が、所定の待機温度になるように温調制御されている状態を待機状態とし、
    前記一対の回転体が回転し、かつ前記少なくとも一方の回転体が、設定に応じて変化する定着温度になるように温調制御されている状態を定着状態とするとき、
    前記定着状態から、前記待機状態へ移行すべきか否かを判断する判断手段と、
    判断手段により待機状態へ移行すべきであると判断された場合に、前記待機状態になるように温調制御するのに先だって、前記一対の回転体を回転させ、かつ前記定着温度において設定可能な最も低い温度よりも高く、前記定着温度において設定可能な最も高い温度よりも低い所定の移行温度範囲内となるように、前記少なくとも一方の回転体を温調制御する定着制御手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記定着制御手段は、
    前記待機状態になるように温調制御するのに先だって、前記一対の回転体を回転させ、かつ前記少なくとも一方の回転体を前記移行温度範囲内となるように温調した後、引き続き、当該一対の回転体を停止させ、かつ当該少なくとも一方の回転体を、前記待機温度よりも低い温度になるように温調制御すること
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 当該画像形成装置は、さらに、
    前記少なくとも一方の回転体を加熱する加熱手段と、
    前記少なくとも一方の回転体の温度を検出する検出手段とを備え、
    前記定着制御手段は、
    前記判断手段により待機状態へ移行すべきであると判断されたときの、検出手段により検出される前記少なくとも一方の回転体の温度が、前記移行温度範囲内の所定温度に満たない場合に、当該所定温度以上となるように、当該少なくとも一方の回転体を温調制御すること
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記定着制御手段は、
    前記定着温度から一定温度を差し引いた温度と、前記移行温度範囲内の、下限近傍の所定の温度とを比較して、高い方の温度となるように、前記少なくとも一方の回転体を温調制御すること
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記定着制御手段は、
    前記待機状態になるように温調制御するのに先だって、前記一対の回転体を回転させ、かつ前記少なくとも一方の回転体を前記高い方の温度となるように温調した後、引き続き、当該一対の回転体を停止させ、かつ当該少なくとも一方の回転体を、前記定着温度から前記一定温度と同等又は異なる一定温度を差し引いた温度と、前記所定の温度と同等又は異なる、前記移行温度範囲内の下限近傍の所定の温度とを比較して、高い方の温度になるように温調制御すること
    を特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記定着制御手段は、
    前記定着温度から一定温度を差し引いた温度と、異常低温時にエラーとなる温度近傍の、当該温度よりも高い所定の温度とを比較して、高い方の温度となるように、前記少なくとも一方の回転体を温調制御すること
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記定着制御手段は、
    前記待機状態になるように温調制御するのに先だって、前記一対の回転体を回転させ、かつ前記少なくとも一方の回転体を前記高い方の温度となるように温調した後、引き続き、当該一対の回転体を停止させ、かつ当該少なくとも一方の回転体を、前記定着温度から前記一定温度と同等又は異なる一定温度を差し引いた温度と、前記所定の温度と同等又は異なる、前記異常低温時にエラーとなる温度近傍の、当該温度よりも高い所定の温度とを比較して、高い方の温度になるように温調制御すること
    を特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 当該画像形成装置は、さらに、
    前記少なくとも一方の回転体を加熱する加熱手段と、
    前記少なくとも一方の回転体の温度を検出する検出手段とを備え、
    前記定着制御手段は、
    前記待機状態になるように温調制御するのに先だって、検出手段により検出される前記少なくとも一方の回転体の温度が、前記定着温度から前記一定温度を差し引いた温度の近傍になったとき、及び、当該温度にならないままで、所定時間経過するか、又は、前記一対の回転体のいずれか一方が所定回転したときに、当該一対の回転体を停止させること
    を特徴とする請求項4又は6に記載の画像形成装置。
  9. 当該画像形成装置は、さらに、
    前記少なくとも一方の回転体を加熱する加熱手段と、
    前記少なくとも一方の回転体の温度を検出する検出手段とを備え、
    前記定着制御手段は、
    前記待機状態になるように温調制御するのに先だって、検出手段により検出される前記少なくとも一方の回転体の温度が前記温調温度になってから、所定時間経過するか、又は、前記一対の回転体のいずれか一方が所定回転したときに、当該一対の回転体を停止させること
    を特徴とする請求項4又は6に記載の画像形成装置。
  10. 前記待機温度は、
    前記定着温度が最も高いときの温度の近傍であること
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  11. 未定着画像が形成された記録シートを、一対の回転体間の定着ニップに通過させて、未定着画像を前記記録シートに熱圧着させ、画像を形成する画像形成装置における画像形成方法であって、
    前記一対の回転体が回転を停止し、かつ少なくとも一方の回転体が、所定の待機温度になるように温調制御されている状態を待機状態とし、
    前記一対の回転体が回転し、かつ前記少なくとも一方の回転体が、設定に応じて変化する定着温度になるように温調制御されている状態を定着状態とするとき、
    前記定着状態から、前記待機状態へ移行すべきか否かを判断する判断ステップと、
    判断ステップにより待機状態へ移行すべきであると判断された場合に、前記待機状態になるように温調制御するのに先だって、前記一対の回転体を回転させ、かつ前記定着温度において設定可能な最も低い温度よりも高く、前記定着温度において設定可能な最も高い温度よりも低い所定の移行温度範囲内となるように、前記少なくとも一方の回転体を温調制御する定着制御ステップと
    を含むことを特徴とする画像形成方法。
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