JP2010001660A - 拡張機能付き浴室 - Google Patents

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Ryuta Akimoto
龍多 秋本
Hiroaki Goto
洋明 後藤
Norihiko Matsuo
憲彦 松尾
Tadaharu Kiyama
忠晴 木山
Kengo Shoji
賢吾 庄司
Shichiro Sakuma
七郎 佐久間
Hideaki Nagase
秀明 長瀬
Takahiro Aratake
隆広 荒武
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Abstract

【課題】 リフォームの現場で大きさを調節できるようにして、浴室の設置スペースの状態に影響を受けることなく、柔軟に対応できる浴室を提供する。
【解決手段】 洗い場形成用の床パン1に、この床パン1の洗い場面1aより浴室面積を大きくする拡張パネル2を取り付ける。上記の床パン1と拡張パネル2の少なくとも一方側の接続部1b、2aに、互いの連結位置を変更して浴室面積を調節するための連結手段3を設ける。この連結手段3は、浴室の内外方向に沿って複数列形成されているネジ止め孔であるのが好ましい。
【選択図】 図1

Description

本発明は浴室に関し、更に詳しくは洗い場形成用の床パンに、この床パンの洗い場面より浴室面積を大きくする拡張パネルが取り付けられている拡張機能付き浴室に関するものである。
従来、床面を拡張するための浴室用ユニットとしては、例えば特許文献1に記載されているものがある。
この従来品は、壁載置面が外側に張り出され、その外側に水返し片が立設され、防水パンの外周の垂下状の受け部に載せられて使用されるものである。
従来の浴室(ユニットバス)は、このように室内が少しでも広がるよう、張出し部材を用いたり、また床パンの洗い場面を越えて浴室面積を大きくする拡張パネルを用いたり、或いは床パン自体の寸法を大きくすることが行なわれている。
而して、浴室をリフォームする場合は、躯体の柱や土台の位置及び高さ等が現場によって種々多様である。従って従来、既存の浴室スペースに、ユニットバスを設置する場合は、床パン等の浴室構成部材のサイズを単に大きくしたり、或いは拡張パネルを使用するだけでは対応できないことが多かった。
特開2007−315094号公報
本発明は、このような従来の実情に鑑み、提案されたものである。
従って本発明の解決しようとする技術的課題は、リフォームの現場で大きさを調節できるようにして、浴室の設置スペースの状態に影響を受けることなく、柔軟に対応できるよう形成した拡張機能付き浴室を提供することにある。
本発明は、上記の課題を解決するため、次のような技術的手段を採る。
即ち本発明は、図1等に示されるように、洗い場形成用の床パン1に、この床パン1の洗い場面1aより浴室面積を大きくする拡張パネル2が取り付けられている拡張機能付き浴室であって、上記の床パン1と拡張パネル2の少なくとも一方側の接続部1b、2aに、互いの連結位置を変更して浴室面積を調節するための連結手段3が設けられていることを特徴とする(請求項1)。
本発明の場合、上記の連結手段3は、図1等に示されるように、浴室の内外方向に沿って複数列形成されているネジ止め孔であるのが好ましい(請求項2)。
なぜならこれによると、床パン1と拡張パネル2の取り付け位置の調節を簡単、迅速にできるからである。またこれによると、天井パネル7や壁パネル8等の他の浴室構成部材とのサイズ調節や位置調節を容易化でき、連結作業を簡単、楽にできるからである。
また本発明は、図2、図6等に示されるように、天井パネル7を備え、天井パネル7の周辺のフランジ状の下端部7aに、天井パネル7を壁パネル8の上端部に接続するための孔7bが、ネジ止め孔の形成間隔に対応して浴室の内外方向に沿って複数列形成されているのが好ましい(請求項3)。
なぜならこれによると、天井パネル7を、孔7bを利用して簡単、迅速にネジ4等の止め具で固定でき、また拡張パネル2の取り付け位置に合わせて天井パネル7を容易に設置できるからである。
またこの場合、本発明は、図7に示されるように、壁パネル8の裏側の側部に、壁パネル8同士を接続するためのダルマ孔8aが、ネジ止め孔の形成間隔に対応して壁パネル8の横幅方向に沿って複数列形成されているのが好ましい(請求項4)。
なぜならこれによると、壁パネル8を、ダルマ孔8aを利用して簡単、迅速に連結でき、拡張パネル2の取り付け位置に合わせて壁パネル8の設置を楽にできるからである。
また本発明は、図9等に示されるように、壁パネル8のダルマ孔8aに内側のボルト状部材9aを嵌合させて引き降ろし壁パネル8同士を鉤形に連結する横断面鉤形の連結用具9と、この連結用具9の内側の角部9bと壁パネル8の端面8bとの間に生じる隙間に浴室内から嵌め込まれるシーリング材10a、10bとを備え、上記の連結用具9の少なくとも一方側の側片9c、9dのボルト状部材9aが、壁パネル8の端面8bから最も離された内側位置のダルマ孔8aに対応して設けられているのが好ましい(請求項5)。
なぜならこれによると、壁パネル8を、拡張パネル2等の設置位置に合わせて簡単、迅速に、また水漏れすることなく連結できるからである。
また本発明は、図3に示されるように、床パン1の洗い場面1aから立ち上げられて側方に屈曲されている接続部1bが、側縁まで水平に延ばされて平板状に形成されているのが好ましい(請求項6)。
なぜならこれによると、床パン1の接続部1bに、拡張パネル2の下端の接続部2aを重ね合わせ易くなり、ネジ止め等の連結作業を容易化できるからである。
本発明は、このように洗い場形成用の床パンに、この床パンの洗い場面より浴室面積を大きくする拡張パネルが取り付けられている拡張機能付き浴室であって、上記の床パンと拡張パネルの少なくとも一方側の接続部に、互いの連結位置を変更して浴室面積を調節するための連結手段が設けられているものである。
従って本発明によれば、リフォームの現場に応じて、浴室の大きさを、簡単、且つ柔軟に調節して設置できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
本発明の浴室は、図1等に示されるように、洗い場形成用の床パン1に、この床パン1の洗い場面1aより浴室面積を大きくする拡張パネル2が取り付けられている。床パン1は、洗い場面1aから立ち上げられて側方に屈曲されている接続部1bが、側縁まで水平に延ばされて平板状に形成されている。
この場合、この実施形態の本発明は、上記の拡張パネル2の接続部2aに床パン1との連結位置を変更して浴室面積を調節するための連結手段3としてのネジ止め孔が設けられている。この連結手段3としてのネジ止め孔は、浴室の内外方向に沿ってこの実施形態では30(mm)あけて2列、形成されている。
4は、取付用のネジである。また、5は拡張パネル2と協働して浴室内にカウンターを形成するためのカウンターパネルであり、6はカウンターエプロンである。
また、図2等において、7は天井パネルであり、8は壁パネルである。天井パネル7は、図6等に示されるように、その周辺のフランジ状の下端部7aに、天井パネル7を壁パネル8の上端部に接続するための孔7bが、上記の連結手段3としてのネジ止め孔の形成間隔に対応して浴室の内外方向に沿ってこの実施形態では2列、形成されている。
また壁パネル8は、図7に示されるように、その裏側の側部に、壁パネル8同士を接続するためのダルマ孔8aが、上記のネジ止め孔の形成間隔に対応して壁パネル8の横幅方向に沿ってこの実施形態では2列、形成されている。
また9(図8参照)は、壁パネル8のダルマ孔8aに内側のボルト状部材9aを嵌合させて引き降ろし壁パネル8同士を鉤形に連結する横断面鉤形の連結用具である。また10a、10b(図9参照)は、この連結用具9の内側の角部9bと壁パネル8の端面8bとの間に生じる隙間に浴室内から嵌め込まれるシーリング材である。
連結用具9は、この実施形態では、一方の側片9cが他方の側片9dより幅広に形成されている。側片9c、9dに設けられているボルト状部材9aは、壁パネル8の最も内側である2列目のダルマ孔8aに対応して位置決めされている。またシーリング材10aは、浴室の拡張時に大きく広がる隙間を閉塞できるよう幅広状に形成され、通常の設置時は縦にカットし、図9Aに示されるように、シーリング材10bと同形状(同サイズ)にして使用される。なお、11は、連結用具9の凹溝9eに浴室内から嵌め込まれる水密部材である。
次に本発明の施工例を説明する。
本発明は、床パン1の接続部1bに拡張パネル2の下端の接続部2aを合わせ、ネジ4でネジ止め孔を利用して固定する。この場合、躯体の大きさに合わせ、図1Aの拡張幅小の取り付け状態から同図Bの拡張幅大の状態へ浴室を拡張する場合は、同図Bに示されるように、作業者は拡張パネル2の前端寄りの浴室の内側に当たる位置のネジ止め孔を利用して床パン1の接続部1bにネジ4で固定する。これにより、この実施形態ではネジ止め孔の形成間隔である30(mm)だけ、拡張パネル2が浴室の外側に配置され、浴室面積が間隔Dだけ広がるものである。
また作業者は、浴室の広がりに合わせて天井パネル7と壁パネル8を設置する。具体的には、図6Bに示されるように、天井パネル7は、外側の孔7bを利用して壁パネル8の上端部にネジ4で固定する。これにより、同図Aに示される拡張幅小の接続状態から、孔7bの形成間隔である30(mm)だけ、壁パネル8が外側に配置され、浴室の間隔Dが拡張される。なお、図6Bで孔7bは、通常、適当な部材で塞いでおく。
また壁パネル8は、図9に示されるように、浴室の角において鉤形に突き合わされて連結用具9で接続される。即ち、この実施形態は、ダルマ孔8aが2列に形成された壁パネル8と、1列の壁パネル8を鉤形に連結する事例のため、作業者は、浴室の拡張時は、同図Bに示されるように、一方の側片9cのボルト状部材9aを一方の壁パネル8の外側のダルマ孔8a(図7参照)に、他方のボルト状部材9aを他方の壁パネル8の1列目のダルマ孔8aに嵌め入れて引き降ろし、ダルマ孔8aのスリット状の細幅部にボルト状部材9aの首部を係合させることにより連結する。
この場合、浴室が拡張されると、壁パネル8の端面8bと、連結用具9の角部9bとの間に隙間が大きくできるため、作業者はこの隙間に幅広状のシーリング材10aを、他方側の小さな隙間には幅狭状のシーリング材10bを嵌め込み、これらの箇所から水漏れが生じないよう水密状に形成する。また左右にひれ状の柔軟質片を有する水密部材11を、浴室の内側から連結用具9の角の凹溝9eに嵌め込み装着する。これにより、ダルマ孔8aの形成間隔である30(mm)だけ、浴室の間隔Dが広がるものである。
以上の処において、上例では連結手段3としてのネジ止め孔が、拡張パネル2の接続部2aに形成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、床パン1の接続部1bに形成されているのでも良い。
また連結手段3は、無段階状に連結が可能になるよう形成されているのでも良く、更には、例えば嵌め付けて固定することができるよう、嵌合構造に形成されているのでも良い。
また上例の連結用具9は、一方の側片9cが他方の側片9dより幅広に形成されているが、本発明は、浴室を前後左右に拡張する場合にも対応できるよう、両方とも幅広に形成されているのでも良い。なお、この場合は、天井パネル7等も、対応位置が拡張可能になるよう形成されることは勿論のことである。
本発明の浴室の好適な一実施形態を示し、Aは拡張幅小、Bは拡張幅大の要部縦断面図である。 同上浴室の要部斜視図である。 床パンの設置時の縦断面図である。 拡張パネルの縦断面図である。 天井パネルの要部縦断面図である。 A、Bとも、天井パネルと壁パネルの連結状態を示す要部縦断面図である。 壁パネルを示す要部背面図である。 連結用具を示す横断面図である。 A、Bとも、壁パネルの連結状態を示す要部横断面図である。
符号の説明
1 床パン
1a 洗い場面
1b 接続部
2 拡張パネル
2a 接続部
3 連結手段

Claims (6)

  1. 洗い場形成用の床パンに、この床パンの洗い場面より浴室面積を大きくする拡張パネルが取り付けられている拡張機能付き浴室であって、上記の床パンと拡張パネルの少なくとも一方側の接続部に、互いの連結位置を変更して浴室面積を調節するための連結手段が設けられていることを特徴とする拡張機能付き浴室。
  2. 請求項1記載の浴室であって、連結手段が、浴室の内外方向に沿って複数列形成されているネジ止め孔であることを特徴とする拡張機能付き浴室。
  3. 請求項2記載の浴室であって、天井パネルを備え、天井パネルの周辺のフランジ状の下端部に、天井パネルを壁パネルの上端部に接続するための孔が、ネジ止め孔の形成間隔に対応して浴室の内外方向に沿って複数列形成されていることを特徴とする拡張機能付き浴室。
  4. 請求項3記載の浴室であって、壁パネルの裏側の側部に、壁パネル同士を接続するためのダルマ孔が、ネジ止め孔の形成間隔に対応して壁パネルの横幅方向に沿って複数列形成されていることを特徴とする拡張機能付き浴室。
  5. 請求項4記載の浴室であって、壁パネルのダルマ孔に内側のボルト状部材を嵌合させて引き降ろし壁パネル同士を鉤形に連結する横断面鉤形の連結用具と、この連結用具の内側の角部と壁パネルの端面との間に生じる隙間に浴室内から嵌め込まれるシーリング材とを備え、上記の連結用具の少なくとも一方側の側片のボルト状部材が、壁パネルの端面から最も離された内側位置のダルマ孔に対応して設けられていることを特徴とする拡張機能付き浴室。
  6. 請求項1乃至5の何れかに記載の浴室であって、床パンの洗い場面から立ち上げられて側方に屈曲されている接続部が、側縁まで水平に延ばされて平板状に形成されていることを特徴とする拡張機能付き浴室。
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