JP2010001178A - ガラスゴブの製造方法、ガラス成形体の製造方法、ガラスゴブの製造装置及びガラス成形体の製造装置 - Google Patents

ガラスゴブの製造方法、ガラス成形体の製造方法、ガラスゴブの製造装置及びガラス成形体の製造装置 Download PDF

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雄二郎 鈴木
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Abstract

【課題】下型の温度を高くしても、下型に溶融ガラス滴が強固に付着することを抑制することができるガラスゴブの製造方法、ガラス成形体の製造方法、及び、これらの製造装置を提供する。
【解決手段】溶融ガラス滴の滴下経路に、炭化水素ガスを含む炭化水素ガス雰囲気を形成しておく。炭化水素ガス雰囲気を通過するように、下型に溶融ガラス滴を滴下する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ガラスゴブの製造方法、ガラス成形体の製造方法、ガラスゴブの製造装置及びガラス成形体の製造装置に関し、より詳しくは、下型の上に溶融ガラス滴を滴下して製造するガラスゴブの製造方法、ガラス成形体の製造方法、ガラスゴブの製造装置及びガラス成形体の製造装置に関する。
近年、デジタルカメラ用レンズ、DVD等の光ピックアップレンズ、携帯電話用カメラレンズ、光通信用のカップリングレンズ等として、ガラス製の光学素子が広範にわたって利用されている。このようなガラス製の光学素子として、ガラス素材を成形金型で加圧成形して製造したガラス成形体が広く用いられている。
このようなガラス成形体の製造方法の1つとして、予め所定質量及び形状を有するガラスプリフォームを作製し、該ガラスプリフォームを成形金型とともにガラスが変形可能な温度まで加熱して加圧成形する方法(以下、「リヒートプレス法」ともいう)が知られている。
このようなリヒートプレス法に用いるガラスプリフォームは、従来、研削・研磨等の機械加工によって製造されてきたが、機械加工によるガラスプリフォームの作製には多大な労力と時間を要するという問題があった。そのため、下型に滴下ノズルから溶融ガラス滴を滴下してガラスゴブ(ガラス塊)を作製し、それを冷却、固化してガラスプリフォーム(ゴブプリフォーム)として用いる方法の検討が進められている。
また、下型に滴下ノズルから溶融ガラス滴を滴下してガラスゴブを作製し、該ガラスゴブが固化する前に、下型と上型とで加圧成形してガラス成形体を得る方法(以下、「液滴成形法」ともいう)も提案されている(例えば、特許文献1参照)。この方法は、成形金型等の加熱と冷却を繰り返す必要がなく溶融ガラス滴から直接ガラス成形体を製造することができるので、1回の成形に要する時間を非常に短くできることから注目されている。
特開昭61−146721号公報
溶融ガラス滴を下型に滴下してガラスゴブやガラス成形体を製造する方法においては、下型を予め所定温度に加熱しておく必要がある。これは、下型の温度が低すぎると、ガラスゴブやガラス成形体の下面(下型との接触面)に、しわ状の欠陥が発生したり、形状精度が悪化したりする問題があるからである。
しかし、下型に滴下する溶融ガラス滴は非常に高温であるため、上記問題を避けるために下型の温度が高くすると、下型に溶融ガラス滴が強固に付着(以下、「融着」ともいう)しやすいという問題があった。下型に溶融ガラス滴が融着すると、ガラスゴブやガラス成形体の回収が困難になるばかりでなく、付着したガラス片によって下型が損傷し、生産効率が大きく低下してしまう。
本発明は上記のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、下型の温度を高くしても、下型に溶融ガラス滴が強固に付着することを抑制することができるガラスゴブの製造方法、ガラス成形体の製造方法、及び、これらの製造装置を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明は以下の特徴を有するものである。
1. 下型に溶融ガラス滴を滴下してガラスゴブを製造するガラスゴブの製造方法において、
前記溶融ガラス滴の滴下経路に、炭化水素ガスを含む炭化水素ガス雰囲気を形成し、
前記炭化水素ガス雰囲気を通過するように前記溶融ガラス滴を滴下することを特徴とするガラスゴブの製造方法。
2. 前記炭化水素ガスは、メタン(CH)、エタン(C)、プロパン(C)、ブタン(C10)、エチレン(C)及びアセチレン(C)からなる群から選ばれる少なくとも1種のガスであることを特徴とする前記1に記載のガラスゴブの製造方法。
3. 前記1又は2に記載のガラスゴブの製造方法によりガラスゴブを製造し、
前記ガラスゴブが固化する前に、前記下型と上型とで加圧成形することを特徴とするガラス成形体の製造方法。
4. 溶融ガラス滴を滴下する滴下ノズルと、該溶融ガラス滴の少なくとも一部を受ける下型と、を有するガラスゴブの製造装置において、
前記下型で受ける溶融ガラス滴の滴下経路の少なくとも一部を内部に含むチャンバと、
前記チャンバの内部に、炭化水素ガスを含む炭化水素ガス雰囲気を形成する手段と、を有することを特徴とするガラスゴブの製造装置。
5. 前記炭化水素ガスは、メタン(CH)、エタン(C)、プロパン(C)、ブタン(C10)、エチレン(C)及びアセチレン(C)からなる群から選ばれる少なくとも1種のガスであることを特徴とする前記4に記載のガラスゴブの製造装置。
6. 前記滴下ノズルと前記下型は、いずれも前記チャンバの内部に配置されていることを特徴とする前記4又は5に記載のガラスゴブの製造装置。
7. 前記滴下ノズルは、前記チャンバの内部に配置され、
前記下型は、前記チャンバの外側で、かつ前記チャンバよりも下方に配置され、
前記チャンバは、溶融ガラス滴を下方に滴下するための開口を有していることを特徴とする前記4又は5に記載のガラスゴブの製造装置。
8. 前記炭化水素ガスは、メタン(CH)、エチレン(C)及びアセチレン(C)からなる群から選ばれる少なくとも1種のガスであることを特徴とする前記7に記載のガラスゴブの製造装置。
9. 前記滴下ノズルは、前記チャンバの外側で、かつ前記チャンバよりも上方に配置され、
前記下型は、前記チャンバの内部に配置され、
前記チャンバは、溶融ガラス滴をチャンバ内に導入するための開口を有していることを特徴とする前記4又は5に記載のガラスゴブの製造装置。
10. 前記炭化水素ガスは、エタン(C)、プロパン(C)及びブタン(C10)からなる群から選ばれる少なくとも1種のガスであることを特徴とする前記9に記載のガラスゴブの製造装置。
11. 前記開口から流出する炭化水素ガスを燃焼させ、前記開口の外側に火炎を形成する手段を有することを特徴とする前記7〜10のうちいずれか1項に記載のガラスゴブの製造装置。
12. 前記開口を開閉するためのシャッタと、
溶融ガラス滴の滴下のタイミングに合わせて前記開口が開くように、前記シャッタを制御する手段と、を有することを特徴とする前記7〜10のうちいずれか1項に記載のガラスゴブの製造装置。
13. 貫通孔を有し、上方から滴下した溶融ガラス滴の一部を該貫通孔を通過させて分離し、微小化された溶融ガラス滴として更に下方に滴下するための微小化部材を備えることを特徴とする前記4〜12のうちいずれか1項に記載のガラスゴブの製造装置。
14. 前記滴下ノズルは、前記チャンバの外側で、かつ前記チャンバよりも上方に配置され、
前記下型は、前記チャンバの内部に配置され、
前記チャンバは、上方から滴下した溶融ガラス滴の一部を通過させて分離し、微小化された溶融ガラス滴として前記チャンバ内に導入するための開口を有していることを特徴とする前記4又は5に記載のガラスゴブの製造装置。
15. 前記4〜14のうちいずれか1項に記載のガラスゴブの製造装置と、
前記下型の上でガラスゴブを加圧成形する手段と、を有することを特徴とするガラス成形体の製造装置。
本発明においては、溶融ガラス滴の滴下経路に炭化水素ガスを含む炭化水素ガス雰囲気を形成し、溶融ガラス滴を、炭化水素ガス雰囲気を通過させて下型に滴下する。高温の溶融ガラス滴が炭化水素ガス雰囲気を通過すると、炭化水素ガスが熱分解することにより、溶融ガラス滴の表面に、炭素を含んだ被膜が形成される。そのため、溶融ガラス滴と下型との間には、炭素を含んだ被膜が介在し、両者が直接密着することを防止することができる。従って、下型の温度を高くしても、下型に溶融ガラス滴が強固に付着することを抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について図1〜図12を参照しつつ詳細に説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態であるガラスゴブの製造装置及び製造方法について図1〜図3を参照しながら説明する。図1は、本実施形態におけるガラスゴブの製造方法のフローチャートである。また、図2、図3は本実施形態におけるガラスゴブの製造装置10aの模式図である。図2は下型に溶融ガラス滴を滴下する工程(S103)における状態を、図3は、ガラスゴブを冷却・固化する工程(S104)における状態を、それぞれ示している。
図2、図3に示すガラスゴブの製造装置10aは、溶融ガラス滴51を滴下する滴下ノズル31、溶融ガラス滴51を受ける下型11、滴下ノズル31及び下型11を内部に含むチャンバ12を備えている。また、チャンバ12の内部に、炭化水素ガスを含む炭化水素ガス雰囲気30を形成する手段として、ガス導入バルブ13と、ガスボンベ14とを備えている。このように、滴下ノズル31と下型11とを、いずれもチャンバ12の内部に配置することで、一旦形成した炭化水素ガス雰囲気30が、チャンバ12の開放などによって破壊される(外部の空気が流入する)ことなく、連続してガラスゴブを製造することができる。
滴下ノズル31は、溶融ガラス50を貯留する溶融槽32に接続されている。滴下ノズル31を所定温度に加熱することによって、先端部から溶融ガラス滴51が滴下する。溶融槽32は、図のようにチャンバ12の外部に配置してもよいし、チャンバ12の内部に配置してもよい。溶融槽32をチャンバ12の外部に配置する場合は、チャンバ12の内部に配置する場合に比べてチャンバ12を小型化でき、効率的に炭化水素ガス雰囲気30を形成できるというメリットがある。
下型11は、図示しない加熱手段によって所定温度に加熱できるように構成されている。加熱手段は、公知の加熱手段を適宜選択して用いることができる。例えば、下型11の内部に埋め込んで使用するカートリッジヒータや、下型11の外側に接触させて使用するシート状のヒータ、赤外線加熱装置、高周波誘導加熱装置等を用いることができる。
下型11の材質は、溶融ガラスの受け型や成形金型の材料として公知の材料の中から適宜選択して用いることができる。好ましく用いることができる材料として、例えば、各種耐熱合金(ステンレス等)、炭化タングステンを主成分とする超硬材料、各種セラミックス(炭化珪素、窒化珪素、窒化アルミニウム等)、カーボンを含んだ複合材料等が挙げられる。
また、下型11の耐久性向上や溶融ガラス滴50との反応防止などのため、表面に被覆層を設けておくことも好ましい。被覆層の材料にも特に制限はなく、例えば、種々の金属(クロム、アルミニウム、チタン等)、窒化物(窒化クロム、窒化アルミニウム、窒化チタン、窒化硼素等)、酸化物(酸化クロム、酸化アルミニウム、酸化チタン等)等を用いることができる。このような被覆層は、例えば、真空蒸着、スパッタ、CVDなどの方法によって形成することができる。
中でも、クロム、アルミニウム、及びチタンのうち少なくとも1つの元素を含む被覆層を設けておくことが特に好ましい。これらの元素を含んだ膜は、大気中での加熱によって表面が酸化し、安定な酸化物の層が形成されるという特徴がある。クロム、アルミニウム、チタンの酸化物は、いずれも標準生成自由エネルギー(標準生成ギブスエネルギー)が小さく、非常に安定であるため、高温の溶融ガラス滴と接触しても容易に反応することがないという大きな利点を有している。
次に、本実施形態のガラスゴブの製造方法について、図1に示すフローチャートに従って各工程を順に説明する。
先ず、下型11を予め所定温度に加熱しておく(工程S101)。下型11の温度が低すぎると、ガラスゴブの下面(下型11との接触面)にしわ状の欠陥が発生しやすくなることから、そのような欠陥が発生しない温度まで加熱する必要がある。本実施形態においては、溶融ガラス滴51を、炭化水素ガス雰囲気30を通過させて下型11に滴下するため、ガラスゴブの下面にしわ状の欠陥が発生しない温度にまで下型11を加熱しても、下型11と溶融ガラス滴51との融着を十分に抑制することができる。
実際には、ガラスの種類や、形状、大きさ、下型11の材質、大きさ、ヒータや温度センサの位置等種々の条件によって適正な温度が異なるため、実験的に適正な温度を求めておくことが好ましい。通常は、使用するガラスのガラス転移温度をTgとすると、Tg−100℃からTg+100℃程度の温度に設定することが好ましい。
次に、ガスボンベ14に接続されたガス導入バルブ13を開いてチャンバ12に炭化水素ガスを導入して、溶融ガラス滴51の滴下経路DLに、炭化水素ガス雰囲気30を形成する(工程S102)。ここで、炭化水素ガス雰囲気とは、炭化水素ガスを含むガスによって形成される雰囲気をいう。
炭化水素ガスとしては、メタン(CH)、エタン(C)、プロパン(C)、ブタン(C10)、エチレン(C)、アセチレン(C)などが、入手が容易であり、好ましく用いることができる。これらのガスを単独で用いてもよいし、これらのガスを混合して用いてもよい。また、これらのガスと、他のガス(例えば、窒素、アルゴン、ヘリウムなど)との混合ガスを用いることもできる。都市ガスやLPガスを用いてもよい。
形成する炭化水素ガス雰囲気30には、炭化水素ガス以外のガスが含まれていてもよい。しかし、炭化水素ガス雰囲気30に空気や酸素ガスを含む場合には、爆発を避けるため、使用する炭化水素ガスの爆発限界に応じて、空気や酸素ガスの含有量を低く抑えることが好ましい。
また、チャンバ12に減圧ポンプを接続し、炭化水素ガスを導入する前に、チャンバ12の内部を減圧する工程を設けることも好ましい。チャンバ12を減圧してから炭化水素ガスを導入することにより、空気の含有量の低い炭化水素ガス雰囲気30を、より効率的に形成することができる。
なお、下型11を加熱する工程(S101)と、炭化水素ガス雰囲気30を形成する工程(S102)の順序はこれに限定されるものではなく、工程S102の後に工程S101を行ってもよいし、工程S101と工程S102とを同時に行ってもよい。
次に、下型11に溶融ガラス滴51を滴下する(工程S103)。滴下ノズル31を所定温度に加熱すると、溶融槽32に貯留された溶融ガラス50が、自重によって滴下ノズル31の内部に設けられた流路を通過し、表面張力によって先端部に溜まる。先端部に溜まった溶融ガラスが一定の質量になると、重力によって滴下ノズル31から自然に分離し、溶融ガラス滴51が下型11に滴下する。
滴下ノズル31から分離した溶融ガラス滴51は、滴下経路DLに形成された炭化水素ガス雰囲気30を通過しながら落下し、下型11に到達する。高温の溶融ガラス滴51が炭化水素ガス雰囲気30を通過すると、炭化水素ガスが熱分解することにより、溶融ガラス滴51の表面に、炭素を含んだ被膜が形成される。この炭素を含んだ被膜が介在することにより、溶融ガラス滴51と下型11とが直接密着することが無くなり、溶融ガラス滴51と下型11との強固な付着を抑制することができる。
ここで、炭素を含んだ被膜とは、炭素原子のみからなる炭素被膜の他、炭素原子と水素原子とを有する炭化水素被膜なども含まれる。
溶融ガラス滴51の質量は、滴下ノズル31の先端部の外径などによって調整可能であり、ガラスの種類等によるが、0.1gから2g程度の溶融ガラス滴を滴下させることができる。また、滴下ノズル31の内径、長さ、加熱温度などによってガラス滴の滴下間隔を調整することができる。従って、これらの条件を適切に設定することで、所望の質量の溶融ガラス滴を所望の間隔で滴下させることが可能である。
使用できるガラスの種類に特に制限はなく、公知のガラスを用途に応じて選択して用いることができる。例えば、ホウケイ酸塩ガラス、ケイ酸塩ガラス、リン酸ガラス、ランタン系ガラス等の光学ガラスが挙げられる。
形成されたガラスゴブ52は、下型11の上で所定時間保持されることによって、冷却・固化する(工程S104)。その後、固化したガラスゴブ52を回収し(工程S105)、ガラスゴブ52の製造が完成する。引き続いてガラスゴブ52の製造を行う場合は、工程S103以降の工程を繰り返せばよい。
本実施形態の製造方法により製造されたガラスゴブ52は、リヒートプレス法による各種精密光学素子の製造に用いるガラスプリフォームなどとして使用することができる。
なお、得られたガラスゴブ52の表面には、炭素を含んだ被膜が残存しているが、一般的な洗浄(例えば、超音波洗浄、スクラブ洗浄など)や、プラズマアッシングなどによって、容易に除去することができる。また、ガラスゴブ52の表面に炭素を含んだ被膜を残したまま、リヒートプレス法によって光学素子を製造した後、得られた光学素子の表面から炭素を含んだ被膜を除去してもよい。この場合、リヒートプレス法による加圧成形の際に、炭素を含んだ被膜の存在によって、ガラスゴブ52と成形金型との融着が抑制されるというメリットがある。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態であるガラスゴブの製造装置について図4を参照しながら説明する。図4は、本実施形態におけるガラスゴブの製造装置10bの模式図である。なお、上述の第1の実施形態と同様の部分については詳細な説明を省略する。
図4に示すガラスゴブの製造装置10bは、溶融ガラス滴51を滴下する滴下ノズル31、溶融ガラス滴51を受ける下型11、滴下ノズル31を内部に含むチャンバ12を備えている。また、チャンバ12の内部に、炭化水素ガスを含む炭化水素ガス雰囲気30を形成する手段として、ガス導入バルブ13と、ガスボンベ14とを備えている。
本実施形態のガラスゴブの製造装置10bにおいては、第1の実施形態(ガラスゴブの製造装置10a)の場合と異なり、下型11は、チャンバ12の外側で、かつチャンバ12よりも下方に配置されている。また、チャンバ12は、溶融ガラス滴51を下方に滴下するための開口15を有している。このような構成とすることにより、チャンバ12を小型化することができ、溶融ガラス滴51の滴下経路DLに、炭化水素ガス雰囲気30を効率的に形成することができるというメリットがある。
炭化水素ガスは、第1の実施形態と同様のガスを用いることができる。本実施形態の場合には、炭化水素ガスとして、空気よりも比重が小さいガスを用いることで、開口15からの炭化水素ガスの流出量を抑えることができ、より効率的に炭化水素ガス雰囲気30を形成することができる。空気よりも比重が小さい炭化水素ガスとして、例えば、メタン(CH)(比重:0.55)、エチレン(C)(比重:0.97)、アセチレン(C)(比重:0.91)などが挙げられる。なお、上記の比重は、空気を1としたときの、各ガスの比重である。
本実施形態のガラスゴブの製造装置10bを用いたガラスゴブの製造方法の、その他の工程については、上述の第1の実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態であるガラスゴブの製造装置について図5を参照しながら説明する。図5は、本実施形態におけるガラスゴブの製造装置10cの模式図である。なお、上述の第1、第2の実施形態と同様の部分については詳細な説明を省略する。
図5に示すガラスゴブの製造装置10cは、溶融ガラス滴51を滴下する滴下ノズル31、溶融ガラス滴51を受ける下型11、下型11を内部に含むチャンバ12を備えている。また、チャンバ12の内部に、炭化水素ガスを含む炭化水素ガス雰囲気30を形成する手段として、ガス導入バルブ13と、ガスボンベ14とを備えている。
本実施形態のガラスゴブの製造装置10cにおいては、第1の実施形態(ガラスゴブの製造装置10a)の場合と異なり、滴下ノズル31は、チャンバ12の外側で、かつチャンバ12よりも上方に配置されている。また、チャンバ12は、溶融ガラス滴51をチャンバ12内に導入するための開口15を有している。このような構成とすることにより、チャンバ12を小型化することができ、溶融ガラス滴51の滴下経路DLに、炭化水素ガス雰囲気30を効率的に形成することができるというメリットがある。また、溶融ガラス滴51が、下型11に到達する直前に炭化水素ガス雰囲気30を通過するため、溶融ガラス滴51と下型11との強固な付着を効果的に抑制することができる。
炭化水素ガスは、第1の実施形態と同様のガスを用いることができる。本実施形態の場合には、炭化水素ガスとして、空気よりも比重が大きいガスを用いることで、開口15からの炭化水素ガスの流出量を抑えることができ、より効率的に炭化水素ガス雰囲気30を形成することができる。空気よりも比重が大きい炭化水素ガスとして、例えば、エタン(C)(比重:1.05)、プロパン(C)(比重:1.56)、ブタン(C10)(比重:2.09)などが挙げられる。なお、上記の比重は、空気を1としたときの、各ガスの比重である。
また、開口15からの空気の流入を防止するため、チャンバ12の内部の圧力を大気圧よりも高くし、開口15から常に炭化水素ガスが流出している状態とすることが好ましい。本実施形態では、更に、点火トーチ17によって、開口15から流出する炭化水素ガスに着火し、開口15の外側に火炎16を形成している。このような構成は、チャンバ12の外部に炭化水素ガスが漏洩することを防止でき、環境汚染の防止や安全上の観点から好ましい構成である。なお、開口15の外側に火炎16を形成し、流出する炭化水素ガスを燃焼させる構成は、上述の第2の実施形態におけるガラスゴブの製造装置10b(図4参照)にも同様に適用することができる。
本実施形態のガラスゴブの製造装置10cを用いたガラスゴブの製造方法の、その他の工程については、上述の第1の実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態であるガラスゴブの製造装置について図6、図7を参照しながら説明する。図6、図7は、本実施形態におけるガラスゴブの製造装置10dの模式図である。なお、上述の第1〜第3の実施形態と同様の部分については詳細な説明を省略する。
図6、図7に示すガラスゴブの製造装置10dは、溶融ガラス滴51を滴下する滴下ノズル31、溶融ガラス滴51を受ける下型11、下型11を内部に含むチャンバ12を備えている。また、チャンバ12の内部に、炭化水素ガスを含む炭化水素ガス雰囲気30を形成する手段として、ガス導入バルブ13と、ガスボンベ14とを備えている。
本実施形態のガラスゴブの製造装置10dにおいては、第3の実施形態(ガラスゴブの製造装置10c)と同様、滴下ノズル31は、チャンバ12の外側で、かつチャンバ12よりも上方に配置されている。また、チャンバ12は、溶融ガラス滴51をチャンバ12内に導入するための開口15を有している。このような構成とすることにより、チャンバ12を小型化することができ、溶融ガラス滴51の滴下経路DLに、炭化水素ガス雰囲気30を効率的に形成することができるというメリットがある。また、溶融ガラス滴51が、下型11に到達する直前に炭化水素ガス雰囲気30を通過するため、溶融ガラス滴51と下型11との強固な付着を効果的に抑制することができる。
また、本実施形態のガラスゴブの製造装置10dは、溶融ガラス滴51の滴下を検知するための滴下センサ33、開口15を開閉するためのシャッタ19、滴下センサ33からの信号によってシャッタ19の位置を制御する制御部18を備えている。滴下センサ33は、発光部33aから出射した光を受光部33bで受光し、受光した光の強度を監視している。溶融ガラス滴51が滴下すると、受光部33bに到達するはずの光が遮られて受光している光の強度が低下する。それにより、溶融ガラス滴51の滴下が検知され、制御部18に信号が送られる。なお、溶融ガラス滴51の滴下を検知するための滴下センサ33は、このような光学式のセンサに限定されるものではなく、例えば、電波、音、温度等を利用する、公知の各種センサを適宜用いればよい。
本実施形態においては、先ず、シャッタ19によって開口15を閉じた状態で、炭化水素ガス雰囲気30を形成する(図6参照)。そして、滴下センサ33によって溶融ガラス滴51の滴下が検知されると、制御部18がシャッタ19を移動して開口15を開き、溶融ガラス滴51がチャンバ12内に導入される(図7参照)。チャンバ12内に導入された溶融ガラス滴51は、炭化水素ガス雰囲気30を通過して下型11に到達する。所定時間後、制御部18が再びシャッタ19を移動して開口15を閉じる。
このように、開口15を開閉するシャッタ19を設け、溶融ガラス滴51の滴下のタイミングに合わせて開口15を開く構成とすることで、開口15を開いている時間を短時間にすることができるため、炭化水素ガスの外部への流出や、チャンバ12内への空気の流入を効果的に抑制することができる。
なお、溶融ガラス滴51の滴下のタイミングに合わせて開口15を開閉するためには、必ずしも滴下センサ33を設ける必要はない。例えば、制御部18にタイマーを設け、溶融ガラス滴51の滴下の間隔に合わせた所定の間隔ごとにシャッタ19を移動し、開口15の開閉を繰り返す方法を用いることもできる。
炭化水素ガスは、第1の実施形態と同様のガスを用いることができる。第3の実施形態の場合と同様、空気よりも比重が大きいガスがより好ましい。また、開口15からの空気の流入を防止するため、チャンバ12の内部の圧力を大気圧よりも高くすることが好ましい。
なお、本実施形態のように開口15を開閉するシャッタ19を設け、溶融ガラス滴51の滴下のタイミングに合わせて開口15を開く構成は、上述の第2の実施形態におけるガラスゴブの製造装置10b(図4参照)にも同様に適用することができる。
本実施形態のガラスゴブの製造装置10dを用いたガラスゴブの製造方法の、その他の工程については、上述の第1の実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態であるガラスゴブの製造装置について図8を参照しながら説明する。図8は、本実施形態におけるガラスゴブの製造装置10eの模式図である。なお、上述の第1〜第4の実施形態と同様の部分については詳細な説明を省略する。
図8に示すガラスゴブの製造装置10eは、上述の第1の実施形態におけるガラスゴブの製造装置10aの構成に加え、貫通孔22を有し、受けた溶融ガラス滴51の一部を分離して更に下方に滴下するための微小化部材23を、チャンバ12の内部に備えている。
本実施形態においては、滴下ノズル31から滴下した溶融ガラス滴51は、一旦、貫通孔22を有する微小化部材23で受けられる。このときの衝撃によって、受けた溶融ガラス滴51の一部が分離し、微小化された溶融ガラス滴53となって更に下方に滴下し、下型11に到達する。このように、微小化部材23を用いることによって、滴下ノズル31から滴下した溶融ガラス滴51を下型11に直接滴下する場合よりも、微小なガラスゴブの製造が可能となる。微小化部材23を用いた溶融ガラスの微小滴の製造方法については、特開2002−154834号公報に詳細に記載されている。
微小化部材23を用いる場合には、微小化部材23によって微小化された溶融ガラス滴53の滴下経路DL2に炭化水素ガス雰囲気30を形成し、微小化された溶融ガラス滴53が、炭化水素ガス雰囲気30を通過して下型11に滴下することが好ましい。そのような構成とすることで、下型11に滴下する溶融ガラス滴53の表面に、炭素を含んだ被膜を確実に形成することができる。
なお、本実施形態のように、微小化部材23を用いて溶融ガラス滴を微小化する構成は、上述の第2〜第4の実施形態におけるガラスゴブの製造装置10b、10c、10d(図4〜図7参照)にも同様に適用することができる。
本実施形態のガラスゴブの製造装置10eを用いたガラスゴブの製造方法の、その他の工程については、上述の第1の実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。
(第6の実施形態)
次に、第6の実施形態であるガラスゴブの製造装置について図9を参照しながら説明する。図9は、本実施形態におけるガラスゴブの製造装置10fの模式図である。なお、上述の第1〜第5の実施形態と同様の部分については詳細な説明を省略する。
図9に示すガラスゴブの製造装置10fは、溶融ガラス滴51を滴下する滴下ノズル31、微小化された溶融ガラス滴53を受ける下型11、下型11を内部に含み、開口15を有するチャンバ12を備えている。また、チャンバ12の内部に、炭化水素ガスを含む炭化水素ガス雰囲気30を形成する手段として、ガス導入バルブ13と、ガスボンベ14とを備えている。
本実施形態のガラスゴブの製造装置10fにおいて、チャンバ12の開口15は、上述の第5の実施形態における微小化部材23の貫通孔22(図8参照)と同様の機能を有している。すなわち、滴下ノズル31から滴下した溶融ガラス滴51は、一旦、チャンバ12の開口15で受けられる。このときの衝撃によって、受けた溶融ガラス滴51の一部が分離し、微小な溶融ガラス滴53となってチャンバ12内に導入され、下型11に到達する。第5の実施形態と同様、炭化水素ガス雰囲気30は、微小化された溶融ガラス滴53の滴下経路DL2に形成される。
このような構成とすることにより、チャンバ12を小型化することができ、炭化水素ガス雰囲気30を効率的に形成することができるというメリットがある。また、滴下ノズル31から滴下した溶融ガラス滴51を下型11に直接滴下する場合よりも、微小なガラスゴブの製造が可能となる。
本実施形態のガラスゴブの製造装置10fを用いたガラスゴブの製造方法の、その他の工程については、上述の第1の実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。
(第7の実施形態)
次に、第7の実施形態であるガラス成形体の製造装置及び製造方法について、図10〜図12を参照しながら説明する。図10は、本実施形態におけるガラス成形体の製造方法を示すフローチャートである。また、図11、図12は本実施形態におけるガラス成形体の製造装置20の模式図である。図11は、下型11に溶融ガラス滴を滴下する工程(S204)における状態を、図12は、ガラスゴブを加圧する工程(S206)における状態を、それぞれ示している。
図11、図12に示すガラス成形体の製造装置20は、第5の実施形態におけるガラスゴブの製造装置10eに加え、チャンバ12の内部に、下型11の上でガラスゴブを加圧するための上型21を備えている。なお、ガラスゴブの製造装置10eに代えて、上述の第1〜第4又は第6の実施形態におけるガラスゴブの製造装置10a、10b、10c、10d、10fを用いて、同様にガラス成形体の製造装置を構成してもよい。
下型11は、図示しない駆動手段により、溶融ガラス滴53を受けるための位置(滴下位置P1)と、ガラスゴブを加圧するための位置(加圧位置P2)との間で移動可能に構成されている。一方、上型21は、図示しない駆動手段により、下型11との間でガラスゴブを加圧する方向(図の上下方向)に移動可能に構成されている。また、下型11及び上型21は、図示しない加熱手段によって所定温度に加熱できるように構成されている。下型11と上型21とをそれぞれ独立して温度制御することができる構成とすることが好ましい。
もっとも、上型21をチャンバ12の内部に配置し、ガラスゴブの加圧をチャンバ12の内部で行うことは、必ずしも必須の要件ではない。溶融ガラス滴53の滴下経路DL2に炭化水素ガス雰囲気30を形成することができるように構成されていれば、溶融ガラス滴53と下型11との強固な付着を抑制するという本発明の効果を得ることができる。例えば、上型21をチャンバ12の外部に配置し、溶融ガラス滴53を受けた下型11がチャンバ12の外側に移動して、ガラスゴブを加圧する構成としてもよい。このような構成とすることで、チャンバ12を小型化することができると共に、製造したガラス成形体をその都度回収してすぐに次工程に送ることができるという利点がある。
次に、本実施形態のガラス成形体の製造方法について、図10に示すフローチャートに従って各工程を順に説明する。なお、上述の第1〜第6の実施形態と同様の工程については詳細な説明を省略する。
先ず、下型11及び上型21を予め所定温度に加熱しておく(工程S201)。所定温度とは、ガラスゴブの下面にしわ状の欠陥が発生せず、加圧成形によってガラス成形体に良好な転写面を形成できる温度を適宜選択すればよい。下型11と上型21の加熱温度は同じであってもよいし、異なっていてもよい。
次に、ガスボンベ14に接続されたガス導入バルブ13を開いてチャンバ12に炭化水素ガスを導入して、溶融ガラス滴53の滴下経路DL2に、炭化水素ガス雰囲気30を形成する(工程S202)。本工程の詳細については、第1の実施形態における工程S102と同様である。
次に、下型11を滴下位置P1に移動(工程S203)した後、滴下ノズル31から溶融ガラス滴51を滴下し、微小化部材23によって微小化された溶融ガラス滴53を下型11に滴下する(工程S204)(図11参照)。もっとも、微小化部材23による溶融ガラス滴51の微小化は、本発明において必須の要件ではなく、滴下ノズル31から滴下した溶融ガラス滴51を下型11で直接受けてガラス成形体を製造してもよい。
溶融ガラス滴53は、滴下経路DL2に形成された炭化水素ガス雰囲気30を通過しながら落下し、下型11に到達する。そのため、溶融ガラス滴53の表面に、炭素を含んだ被膜が形成され、溶融ガラス滴53と下型11との強固な付着を抑制することができる。
次に、下型11を加圧位置P2に移動し(工程S205)、上型21を下方に移動して、下型11と上型21とでガラスゴブを加圧する(工程S206)(図12参照)。ガラスゴブは、加圧されている間に下型11や上型21との接触面からの放熱によって冷却され、固化してガラス成形体54となる。加圧を解除しても、形成された転写面の形状が崩れない温度まで、ガラス成形体54が冷却された後、加圧を解除する。ガラスの種類や、ガラス成形体の大きさや形状、必要な精度等によるが、通常はガラスのTg近傍の温度まで冷却されていればよい。
ガラスゴブを加圧するために負荷する荷重は、常に一定であってもよいし、時間的に変化させてもよい。負荷する荷重の大きさは、製造するガラス成形体のサイズ等に応じて適宜設定すればよい。また、上型21を上下移動させる駆動手段に特に制限はなく、エアシリンダ、油圧シリンダ、サーボモータを用いた電動シリンダ等の公知の駆動手段を適宜選択して用いることができる。上型21を下方に移動する代わりに、下型11を上方に移動してガラスゴブを加圧してもよい。また、上型21と下型11の両方を移動してガラスゴブを加圧してもよい。
その後、上型21を上方に移動して退避させ、ガラス成形体54を回収し(工程S207)、ガラス成形体54の製造が完成する。その後、引き続いてガラス成形体54の製造を行う場合は、下型11を再び滴下位置P1に移動し(工程S203)、以降の工程を繰り返せばよい。
得られたガラス成形体54の表面には、炭素を含んだ被膜が残存しているが、第1の実施形態の場合と同様に、洗浄やプラズマアッシングなどによって容易に除去することができる。もっとも、被膜の除去は必ずしも必須の工程ではなく、要求性能上問題ない場合には、被膜を除去せずにそのまま使用してもよい。
なお、本実施形態のガラス成形体54の製造方法は、ここで説明した以外の別の工程を含んでいてもよい。例えば、ガラス成形体54を回収する前にガラス成形体54の形状を検査する工程や、ガラス成形体54を回収した後に下型11や上型21をクリーニングする工程等を設けてもよい。
本実施形態の製造方法により製造されたガラス成形体54は、デジタルカメラ等の撮像レンズ、DVD等の光ピックアップレンズ、光通信用のカップリングレンズ等の各種光学素子として用いることができる。また、ガラス成形体54を、リヒートプレス法により各種光学素子を製造するためのガラスプリフォームとして用いることもできる。
第1の実施形態におけるガラスゴブの製造方法のフローチャートである。 第1の実施形態におけるガラスゴブの製造装置10aの模式図(溶融ガラス滴を滴下する工程)である。 第1の実施形態におけるガラスゴブの製造装置10aの模式図(ガラスゴブを冷却・固化する工程)である。 第2の実施形態におけるガラスゴブの製造装置10bの模式図である。 第3の実施形態におけるガラスゴブの製造装置10cの模式図である。 第4の実施形態におけるガラスゴブの製造装置10dの模式図(開口を閉じた状態)である。 第4の実施形態におけるガラスゴブの製造装置10dの模式図(開口を開けた状態)である。 第5の実施形態におけるガラスゴブの製造装置10eの模式図である。 第6の実施形態におけるガラスゴブの製造装置10fの模式図である。 第7の実施形態におけるガラス成形体の製造方法のフローチャートである。 第7の実施形態におけるガラス成形体の製造装置20の模式図(溶融ガラス滴を滴下する工程)である。 第7の実施形態におけるガラス成形体の製造装置20の模式図(ガラスゴブを加圧する工程)である。
符号の説明
10a、10b、10c、10d、10e、10f ガラスゴブの製造装置
11 下型
12 チャンバ
13 ガス導入バルブ
14 ガスボンベ
15 開口
16 火炎
17 点火トーチ
18 制御部
19 シャッタ
20 ガラス成形体の製造装置
21 上型
22 貫通孔
23 微小化部材
30 炭化水素ガス雰囲気
31 滴下ノズル
32 溶融槽
33 滴下センサ
50 溶融ガラス
51、53 溶融ガラス滴
52 ガラスゴブ
54 ガラス成形体
DL、DL2 滴下経路
P1 滴下位置
P2 加圧位置

Claims (15)

  1. 下型に溶融ガラス滴を滴下してガラスゴブを製造するガラスゴブの製造方法において、
    前記溶融ガラス滴の滴下経路に、炭化水素ガスを含む炭化水素ガス雰囲気を形成し、
    前記炭化水素ガス雰囲気を通過するように前記溶融ガラス滴を滴下することを特徴とするガラスゴブの製造方法。
  2. 前記炭化水素ガスは、メタン(CH)、エタン(C)、プロパン(C)、ブタン(C10)、エチレン(C)及びアセチレン(C)からなる群から選ばれる少なくとも1種のガスであることを特徴とする請求項1に記載のガラスゴブの製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載のガラスゴブの製造方法によりガラスゴブを製造し、
    前記ガラスゴブが固化する前に、前記下型と上型とで加圧成形することを特徴とするガラス成形体の製造方法。
  4. 溶融ガラス滴を滴下する滴下ノズルと、該溶融ガラス滴の少なくとも一部を受ける下型と、を有するガラスゴブの製造装置において、
    前記下型で受ける溶融ガラス滴の滴下経路の少なくとも一部を内部に含むチャンバと、
    前記チャンバの内部に、炭化水素ガスを含む炭化水素ガス雰囲気を形成する手段と、を有することを特徴とするガラスゴブの製造装置。
  5. 前記炭化水素ガスは、メタン(CH)、エタン(C)、プロパン(C)、ブタン(C10)、エチレン(C)及びアセチレン(C)からなる群から選ばれる少なくとも1種のガスであることを特徴とする請求項4に記載のガラスゴブの製造装置。
  6. 前記滴下ノズルと前記下型は、いずれも前記チャンバの内部に配置されていることを特徴とする請求項4又は5に記載のガラスゴブの製造装置。
  7. 前記滴下ノズルは、前記チャンバの内部に配置され、
    前記下型は、前記チャンバの外側で、かつ前記チャンバよりも下方に配置され、
    前記チャンバは、溶融ガラス滴を下方に滴下するための開口を有していることを特徴とする請求項4又は5に記載のガラスゴブの製造装置。
  8. 前記炭化水素ガスは、メタン(CH)、エチレン(C)及びアセチレン(C)からなる群から選ばれる少なくとも1種のガスであることを特徴とする請求項7に記載のガラスゴブの製造装置。
  9. 前記滴下ノズルは、前記チャンバの外側で、かつ前記チャンバよりも上方に配置され、
    前記下型は、前記チャンバの内部に配置され、
    前記チャンバは、溶融ガラス滴をチャンバ内に導入するための開口を有していることを特徴とする請求項4又は5に記載のガラスゴブの製造装置。
  10. 前記炭化水素ガスは、エタン(C)、プロパン(C)及びブタン(C10)からなる群から選ばれる少なくとも1種のガスであることを特徴とする請求項9に記載のガラスゴブの製造装置。
  11. 前記開口から流出する炭化水素ガスを燃焼させ、前記開口の外側に火炎を形成する手段を有することを特徴とする請求項7〜10のうちいずれか1項に記載のガラスゴブの製造装置。
  12. 前記開口を開閉するためのシャッタと、
    溶融ガラス滴の滴下のタイミングに合わせて前記開口が開くように、前記シャッタを制御する手段と、を有することを特徴とする請求項7〜10のうちいずれか1項に記載のガラスゴブの製造装置。
  13. 貫通孔を有し、上方から滴下した溶融ガラス滴の一部を該貫通孔を通過させて分離し、微小化された溶融ガラス滴として更に下方に滴下するための微小化部材を備えることを特徴とする請求項4〜12のうちいずれか1項に記載のガラスゴブの製造装置。
  14. 前記滴下ノズルは、前記チャンバの外側で、かつ前記チャンバよりも上方に配置され、
    前記下型は、前記チャンバの内部に配置され、
    前記チャンバは、上方から滴下した溶融ガラス滴の一部を通過させて分離し、微小化された溶融ガラス滴として前記チャンバ内に導入するための開口を有していることを特徴とする請求項4又は5に記載のガラスゴブの製造装置。
  15. 請求項4〜14のうちいずれか1項に記載のガラスゴブの製造装置と、
    前記下型の上でガラスゴブを加圧成形する手段と、を有することを特徴とするガラス成形体の製造装置。
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