JP2009545741A - 免疫クロマトグラフィーストリップおよびこれを含むキット - Google Patents
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Abstract
本発明は、免疫クロマトグラフィーストリップおよびこれを含むキットに関するものである。本発明による免疫クロマトグラフィーストリップは、a)接着性プラスチック支持体と、b)前記接着性プラスチック支持体の上部表面に付着された、分析すべき液状検体を収容する検体パッドと、c)前記検体パッドを通して液状検体に含有されている分析物質と特異的に結合するコンジュゲートを含有する、前記検体パッドと連動するコンジュゲートパッドと、d)前記液状検体に分析物質が存在するか否かを検出する信号検出領域と、分析物質の存在有無と関係なく、液状検体がクロマトグラフィー的に移動したかどうかを確認する対照領域を有する、前記コンジュゲートパッドと連動する信号検出パッドと、e)信号検出反応が終了した液状検体を吸収する、前記信号検出パッドの下流側に位置する吸収パッドとで構成されており、ここで、前記吸収パッドは、多孔性支持体と、前記多孔性支持体の空洞(pore)に分散および吸着またはコーティングされている吸収剤を有して構成されることを特徴とする。より好ましくは、前記吸収パッドにおいて、前記多孔性支持体の上部面にフィルム層が付着されている。最も好ましくは、前記多孔性支持体の上部面に付着されたフィルム層が多孔性膜である。上記構造を有する吸収パッドは、信号検出反応が終了した液状検体を効率的に吸収して、クロマトグラフィー流動を促進させ、液状検体の逆流による検査誤りを低下させ、バックグラウンドクリアランスを向上させ、信号検出結果の良好な保存を可能とする。さらに重要なことは、多孔性支持体に分散された、より好ましくは、多孔性支持体の繊維糸に吸着またはコーティングされた吸収剤によって向上された吸収能力のため、前記免疫クロマトグラフィーストリップおよびこれを含むキットは、空気中の水分を速やかに十分吸収して製品性能の安全性を向上させ、別途の吸収剤バック(bag)と一緒にパウチに包装する必要がない。その結果、包装の簡素化と、これに伴って自動包装の速度を向上させることができる。
【選択図】 図3
【選択図】 図3
Description
本発明は、免疫クロマトグラフィーストリップおよびこれを含むキットに関するものである。より詳細には、本発明は、免疫分析に用いられる免疫クロマトグラフィーストリップおよびこれを含むキットに関するものである。
免疫クロマトグラフィー分析法は、生物学的物質または化学的物質が互いに特異的に付着する性質を利用して、分析物質を短時間に定性および定量的に検査できる方法であって、免疫クロマトグラフィー分析装置としては、分析ストリップまたは前記分析ストリップをプラスチックハウジング内部に取り付けて組み立てる形態の免疫分析キットが一般的に使用される。
図1は、従来の免疫クロマトグラフィー分析ストリップの代表的実施例を示す断面図である。図1に示されるように、免疫クロマトグラフィー分析に用いられる分析ストリップ10は、接着性プラスチック支持体11上に検体パッド21、コンジュゲートパッド22、信号検出パッド23、および吸収パッド24を有して構成される。前記検体パッド21は、液状検体(または分析試料)を吸収し、液状検体の均一な流動を保証する。前記コンジュゲートパッド22は、前記液状検体に含有されている分析物質と特異的に結合する流動性コンジュゲートを含み、前記検体パッド21を通して導入された液状検体が前記コンジュゲートパッド22を通過して、分析物質と流動性コンジュゲート間の特異的な結合が起こる。前記信号検出パッド23は、通常、検出領域(detection zone)23aと対照領域(control zone)23bを有して構成される。前記検出領域23aは、前記液状検体に分析物質が存在するか否かを確認するための領域であり、前記対照領域23bは、液状検体が前記検出領域23aを正常に通過したか否かを確認するための領域である。前記信号検出パッド23に隣接して吸収パッド24が位置している。前記吸収パッド24は、前記信号検出パッド23を通過した液状検体を吸収し、前記分析ストリップ10における前記液状検体の毛細管流動を助ける。要約すると、前記分析ストリップ10は、接着性プラスチック支持体11に検体パッド21、コンジュゲートパッド22、信号検出パッド23および吸収パッド24の順に付着し、液状検体を検体パッド22から信号検出パッド23を経由して吸収パッド24まで移動させて、信号検出パッド23における信号検出を通して免疫分析を行う。
また他の方法として、前記コンジュゲートと信号検出物質を1つの多孔性パッドに統合することもできる。そして、検体パッド、コンジュゲートパッド、信号検出パッドおよび吸収パッドを互いにオーバーラップして配置するか、あるいは、一定の間隔を置いてプラスチック支持体上に配列することもできる。後者の場合は、液状検体が他の媒介体を利用して毛細管現象により検体パッドとコンジュゲートパッド、信号検出パッドに移動する。
信号検出パッド23における信号検出が終了すると、余液は吸収パッド24に吸収される。このとき、吸収パッド24が十分な吸収能力を持たない場合、吸収パッド24に吸収された液状検体またはコンジュゲートが信号検出パッド23に逆流してしまう。このような逆流は、信号検出パッド23が乾燥していると、時間の経過とともに、一層進行する。吸収パッド24に吸収された液状検体またはコンジュゲートが信号検出パッド23に逆流すると、信号検出パッド23の対照領域23bまたは検出領域23aに付着され、試験結果を良好に維持保存することが困難になる。場合によっては、検出領域23aの信号検出物質と非特異的に反応し、誤った試験結果を出したりすることもある。従って、前記吸収パッド24の吸収力は、バックグラウンドクリアランス(background clearance)と高い関連性を有する。
信号検出パッド23における信号検出が終了すると、余液は吸収パッド24に吸収される。このとき、吸収パッド24が十分な吸収能力を持たない場合、吸収パッド24に吸収された液状検体またはコンジュゲートが信号検出パッド23に逆流してしまう。このような逆流は、信号検出パッド23が乾燥していると、時間の経過とともに、一層進行する。吸収パッド24に吸収された液状検体またはコンジュゲートが信号検出パッド23に逆流すると、信号検出パッド23の対照領域23bまたは検出領域23aに付着され、試験結果を良好に維持保存することが困難になる。場合によっては、検出領域23aの信号検出物質と非特異的に反応し、誤った試験結果を出したりすることもある。従って、前記吸収パッド24の吸収力は、バックグラウンドクリアランス(background clearance)と高い関連性を有する。
一方、前記分析ストリップ10は湿気に敏感である。特に、前記コンジュゲートパッドおよび検出領域23aに存在する信号検出物質の水分による不活性化は直ちに誤った試験結果を起こす。これは、分析ストリップの致命的な弱点である。このため、分析ストリップの組み立ては、相対湿度20%以下の空間で行うが、水分による影響を最小化するために、前記分析ストリップ10は、通常、吸収剤バックと一緒に包装される。これは、分析ストリップ10をプラスチックハウジングに収納したキット形態で利用する場合も同様である。図2は、免疫クロマトグラフィー分析に用いられるストリップを含むキットのパッケージングの実施例を示す斜視図である。図2に示されるように、従来の免疫クロマトグラフィーキット1´は、通常、吸収剤バック2´と一緒にパウチ3´に収納して販売されている。しかし、吸収剤バック2´と一緒にパッケージングする工程は、パッケージングの効率を低下させる。
前記吸収剤バック2´は、通常、シリカゲルで充填される。しかし、シリカゲルは、湿気を吸収する速度が遅く吸収率が相対的に低いため、作業時に含有された湿度を効率よく除去するためには、向上した吸収力を有する吸収剤が要求される。具体的には、シリカゲルで構成された吸収剤は、相対湿度20%雰囲気で8〜15%の湿気を吸収する特徴があり、湿気を吸収する速度も非常に遅い特徴を有しており、さらに、シリカゲル製造工程時に環境に有害な物質を排出し、廃水処理に多くの経済的な価値を提供しなければならないという欠点がある。
本発明の目的は、吸収パッドに吸収された液状検体またはコンジュゲートが信号検出パッドへ逆流することを防止し、免疫クロマトグラフィー分析結果を長期間良好に維持保存することができる、免疫クロマトグラフィーストリップおよびこれを含むキットを提供することである。
本発明の他の目的は、前記逆流防止と共に、従来のパッケージング工程で要求されるシリカゲル吸収剤バックを使用することなく、包装紙内に含まれている空気中の湿気を迅速かつ強力に吸収する吸収剤が分析ストリップの内部に具備され、キット単独で包装剤に収納することができる、免疫クロマトグラフィーストリップおよびこれを含むキットを提供することである。
吸収パッドに吸収された液状検体またはコンジュゲートが信号検出パッドに逆流することを防止することにより、本発明による免疫クロマトグラフィーストリップおよびこれを含むキットは、免疫クロマトグラフィー分析終了後の逆流した液状検体またはコンジュゲートによる検査結果に悪影響を与えることを防止する。
さらに、前記逆流防止と共にパッケージング工程で吸収剤バックを必要としない免疫クロマトグラフィーストリップおよびこれを含むキットは、製造工程を単純化し、経済的に生産できるという利点を提供する。また、吸収剤バックを使用することなく、分析ストリップまたはキット単独で包装材に収納されることにより、本発明による免疫クロマトグラフィーストリップおよびこれを含むキットの自動包装を容易にし、包装速度を向上させる。
本発明による免疫クロマトグラフィーストリップは、a)接着性プラスチック支持体と、b)前記接着性プラスチック支持体の上部表面に付着された、分析すべき液状検体を収容する検体パッドと、c)前記検体パッドを通して液状検体に含有されている分析物質と特異的に結合するコンジュゲートを含有する、前記検体パッドと連動するコンジュゲートパッドと、d)前記液状検体に分析物質が存在するか否かを検出する信号検出領域と、分析物質の存在有無と関係なく、液状検体がクロマトグラフィー的に移動したかどうかを確認する対照領域を有する、前記コンジュゲートパッドと連動する信号検出パッドと、e)信号検出反応が終了した液状検体を吸収する、前記信号検出パッドの下流側に位置する吸収パッドとで構成されており、ここで、前記吸収パッドは、多孔性支持体と、前記多孔性支持体の空洞(pore)に分散および吸着またはコーティングされている吸収剤を有して構成されることを特徴とする。ここで、接着性プラスチック支持体に付着された検体パッド、コンジュゲートパッド、信号検出パッドおよび吸収パッドは、順次にオーバーラップして付着することができる。他の方法としては、検体パッド、コンジュゲートパッド、信号検出パッドおよび吸収パッドのうちいずれか1つまたはすべてを一定の間隔を置いてプラスチック支持体上に配列して、液状検体を他の媒介体を利用して毛細管現象により移動させることができる。本発明によるより好適な実施例によれば、前記吸収パッドは、前記多孔性支持体の上部面に付着されたフィルム層をさらに含む。最も好ましくは、前記多孔性支持体の上部面に付着されたフィルム層が多孔性膜である。
本発明による免疫クロマトグラフィーストリップおよびこれを含むキットは、液状検体を吸収する機能と共に吸収剤が液状検体を強力に吸収して、液状検体が信号検出パッドに逆流することがなく、コンジュゲートの逆流による検査誤りを低減し、信号検出パッドが乾燥しても結果を良好に維持して結果の保管も容易になる。さらに、空気中の湿気を吸収する機能も併せ持ち、別途の吸収剤バックを前記ストリップまたはキットと一緒にパウチ包装する必要がないため、包装の簡素化と、これに伴う自動包装の速度を向上させることができる。
具体的には、本発明による免疫クロマトグラフィーストリップおよびこれを含むキットは、多孔性支持体と、前記多孔性支持体の空洞に分散および吸着またはコーティングされている吸収剤を有してなる吸収パッドを備える。より好ましくは、前記吸収パッドが、前記多孔性支持体の上部面に付着されているフィルム層をさらに含み、最も好ましくは、前記多孔性支持体の上部面に付着されているフィルム層が多孔性膜である。上記構造を有する吸収パッドは、信号検出反応が終了した液状検体を効率的に吸収して、クロマトグラフィー流動を促進し、液状検体の逆流による検査誤りを低減し、バックグラウンドクリアランスを向上させ、信号検出結果の良好な保存を可能とする。さらに重要なことは、多孔性支持体に分散および吸着またはコーティングされた吸収剤の向上された吸収能力により、前記免疫クロマトグラフィーストリップおよびこれを含むキットは、空気中の水分を充分に吸収して、別途の吸収剤バック(bag)と一緒にパウチ包装する必要がない。このように、包装の簡素化と、これに伴う自動包装の速度を向上させることができ、かつ、強力な水分吸収能力により製造工程時に含まれる水分から検査キットの性能を効率よく保護することができる。
以下、添付図を参照して本発明を詳しく説明する。
図3は、本発明による免疫クロマトグラフィー分析用ストリップの好適な実施例を示す断面図である。図3に示されるように、本発明による免疫クロマトグラフィー分析用ストリップ100は、接着性プラスチック支持体101と、前記接着性プラスチック支持体に付着された検体パッド201、コンジュゲートパッド202、信号検出パッド203および吸収パッド300で構成される。
まず、液状検体が前記検体パッド201を通して免疫クロマトグラフィーストリップ100に供給される。全血、血漿、血清、涙、唾、小便、鼻汁、体液などの液状検体を、免疫クロマトグラフィーストリップ100を用いた免疫クロマトグラフィー分析に適用することができる。前記検体パッド201は、分析物質に対する選択性をより向上させるために、または前記液状検体に含まれることができる干渉物質による影響を最小化するために、フィルタリング機能をさらに有してもよい。例えば、全血を液状検体として使用する場合、赤血球を濾過する機能を有するより稠密なパッドを使用するか、これらを濾過する機能を助ける補助物質をさらに含有することができる。必要に応じて、前記検体パッド201の上流側に分析物質とコンジュゲート間の反応を増加させるか、あるいは干渉物質による影響を排除できる物質を含有する補助パッドをさらに具備することができる。
前記検体パッド201を通して導入した液状検体は、クロマトグラフィー的移動を通じて前記検体パッド201の下流側に位置するコンジュゲートパッド202に移動する。前記コンジュゲートパッド202は、液状検体に含有された分析物質と特異的に結合するコンジュゲートを含んでいる。コンジュゲートは、分析物質の種類に応じて適切に選択することができる。前記コンジュゲートは、金粒子、ラテックス粒子、螢光物質、および酵素などによってレーべリングされる。
前記検体パッド201を通して導入した液状検体は、クロマトグラフィー的移動を通じて前記検体パッド201の下流側に位置するコンジュゲートパッド202に移動する。前記コンジュゲートパッド202は、液状検体に含有された分析物質と特異的に結合するコンジュゲートを含んでいる。コンジュゲートは、分析物質の種類に応じて適切に選択することができる。前記コンジュゲートは、金粒子、ラテックス粒子、螢光物質、および酵素などによってレーべリングされる。
前記コンジュゲートパッド202を通過した液状検体は、信号検出パッド203に移動する。前記信号検出パッド203は、前記液状検体に分析物質が存在するか否かを検出する信号検出領域203aと、分析物質の存在有無と関係なく、分析キットが正常に動作したかどうかを確認する対照領域203bとを有する。このために、前記信号検出領域203aには分析物質と前記コンジュゲートパッド202に含有されたコンジュゲート間の結合産物に選択的かつ特異的に結合する物質(または信号検出物質)がコーティングされ、前記対照領域203bには前記コンジュゲートパッド202に含有されたコンジュゲートに特異的に結合する物質がコーティングされることが望ましい。前記信号検出パッド203は、多孔性メムブレインパッドで構成され、ニトロセルロース、セルロース、ポリエチレン、ポリエーテルスルホン、ナイロンなどで形成することができる。
本発明による最も重要な特徴は、前記信号検出パッド203の下流側に位置する吸収パッド300の構成である。本発明によれば、前記吸収パッド300は、多孔性支持体310と前記多孔性支持体310の空洞に分散および吸着またはコーティングされている吸収剤320で構成される。好ましくは、前記吸収剤320は、多孔性支持体310に吸着またはコーティングされている。図3では、前記吸収剤320が多孔性支持体310の内部に微粉末の形態で存在しているが、これは理解を容易にするためのものである。最も好ましくは、前記吸収剤320が多孔性支持体の繊維糸に吸着されるか、部分的にまたは全面的に繊維糸にコーティングされることである。吸収剤320が微粉末の形態で多孔性支持体310の空洞に分散されている場合、微粉末が多孔性支持体310の外部に漏れる可能性が高い。本発明の具体例において、シリカゲルを吸収剤320として微粉末の形態で多孔性支持体310の空洞に分散させたときに、前記シリカゲル微粉末が作業工程中に外部に漏れることが確認された。前記多孔性支持体310は、繊維、ゴムまたは高分子で形成することができる。繊維の例としては、セルロース、アクリル繊維、ポリエステル繊維、ガラス繊維、ウール繊維、シルク繊維、綿糸、亜麻繊維およびパルプが挙げられる。他には、天然ゴム、スチレン・ブタジエンゴム、スチレン・エチレン・ブタジエン・スチレン共重合体、ブチルゴム、エチレン・プロピレンゴム、エチレン・プロピレン・ジエン単量体ゴム、エチレン・ビニールアセテート共重合体、スチレンイソプレンブロック共重合体、スチレンブタジエンブロック共重合体、エチレン・アクリレート共重合体、ブタジエン・アクリロニトリル共重合体、ポリノルボルネン、ポリイソプレン、ポリイソブチレン、ポリクロロプレン、ポリブタジエン、ポリスチレン、ポリオレフィン、ポリアミドおよびポリビニールクロライド、不飽和ポリエステル、フェノール樹脂、ポリウレタン、高密度ポリエチレン、高分子ポリエチレン、ナイロン、ポリエーテルスルホン、ポリプロピレンなどで形成することができる。パルプが好ましく使用できる。パルプは、他の合成繊維または天然繊維よりも高い多孔性を有しており、さらに、支持体としての堅固性に優れている。よって、吸収剤を保有できる能力に優れ、吸収剤の広範囲な分布による水分吸収能力がより向上され、かつ、吸収パッドの本来の機能である液状検体を短時間に效果的に吸収することができる。
前記多孔性支持体310の空洞には、吸収剤320が分散および吸着またはコーティングされている。吸収剤としては、珪藻土、シリコンジオキシド(シリカゲル)、アルミニウムオキシド(アルミナ活性体)、カルシウムスルフェート、塩化カルシウム、臭化カルシウム、塩化リチウム、アルカラインアースオキシド、炭酸カルシウム、硫酸銅、塩化亜鉛、臭化亜鉛、酸化マグネシウム、塩化マグネシウム、ゼオライト、モンモリロナイトクレイ、バーミキュライト、ベントナイト、石灰、ドロマイト、石膏などが使用できる。好ましくは、前記吸収剤320が塩化マグネシウム、塩化カルシウム、珪藻土、ベントナイト、石灰、ドロマイト、石膏およびシリカゲルで構成される群から選択されるか、あるいはこれらのうちの1つ以上を一定比率で混合したものである。最も好ましくは、前記吸収剤320が塩化マグネシウム、塩化カルシウムおよびこれらの混合物からなる群より選択されたものである。前記多孔性支持体310の空洞に吸収剤320が分散および吸着またはコーティングされている吸収パッド300は、前記吸収剤320を適宜な溶剤と混合して、液状、懸濁液やゾル状態に製造した後、これに前記多孔性支持体310を含浸して前記吸収剤320を均一に吸収させた後、100〜400℃で乾燥(含水率0.5%以下)させることにより得られる。最も好ましくは、吸収パッド300を液状の吸収剤溶液に含浸させて行うことである。塩化マグネシウム、塩化カルシウムおよびこれらの混合物の場合、水に溶解されて水溶液を形成しており、得られた吸収剤水溶液に前記多孔性支持体310を含浸させた後、100〜400℃で乾燥(含水率0.5%以下)させることにより、優れた性能を有する吸収パッド300が得られた(下記実施例参照)。
本発明のより好ましい実施例によれば、前記吸収パッド300が多孔性支持体310と、前記支持体310の空洞に分散および吸着またはコーティングされている吸収剤320と、前記支持体310の上部表面に付着されたフィルム層330を有して構成されている。前記フィルム層330は、多孔性支持体310に吸着またはコーティングされている吸収剤320が外部に漏れるのを防止する役割をし、前記免疫分析ストリップ100がキットに収納されることなく使用される場合に、その取り扱いを容易にする。最も好ましくは、前記フィルム層330が多孔性膜である。多孔性膜は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリビニリデンフロライド、ポリエーテルスルホン、ポリテトラフロロエチレンなどで形成することができる。多孔性膜からなるフィルム層330は、免疫マイクロ分析が終了した後、吸収パッド300に吸収された液状検体の速やかな放出を助け、これはバックグラウンドクリアランスを向上させる。具体的には、多孔性支持体310に分散および吸着またはコーティングされた吸収剤で構成された吸収パッド300は、液状検体を吸収する機能と共に吸収剤が液状検体を強力に吸収して、液状検体が信号検出パッド203に逆流することなく、バックグラウンドクリアランス(background clearance)を誘導する。その結果、検査結果の判読を容易にし、コンジュゲートの逆流による検査誤りが低減し、信号検出パッド203が乾燥してもテスト結果を良好に保存することができる。上記役割だけでなく、前記多孔性膜からなるフィルム層330は、多孔性支持体310に吸着またはコーティングされている吸収剤320が空気中に含まれた水分をより円滑に吸収できるようにし、これはパッケージング段階において、水分による信号検出領域203aまたは対照領域203bの損傷を容易に防止する。さらに、これにより、パッケージング工程において、別途の吸収剤バックを、前記免疫クロマトグラフィーストリップまたはこれを含むキットと一緒に包装しなければならない不便さがなくなる。
図4は、本発明による免疫クロマトグラフィー分析用ストリップを直接テストサンプルに適用した具体例を示す斜視図である。上記図4に示したように、使用者は、前記接着性プラスチック支持体101とフィルム層303を手で握った状態で、本発明による免疫クロマトグラフィーストリップ100を分析すべき液状検体に直接接触させて免疫分析を行うことができる。
図4は、本発明による免疫クロマトグラフィー分析用ストリップを直接テストサンプルに適用した具体例を示す斜視図である。上記図4に示したように、使用者は、前記接着性プラスチック支持体101とフィルム層303を手で握った状態で、本発明による免疫クロマトグラフィーストリップ100を分析すべき液状検体に直接接触させて免疫分析を行うことができる。
図5は、本発明による免疫クロマトグラフィー分析用ストリップをキット1に適用する具体例を示す斜視図である。図5に示したように、前記免疫クロマトグラフィー分析に用いられるキット1は、免疫クロマトグラフィーストリップ100を収容する下部ハウジング10aと、これに締結される上部ハウジング10bとで構成される。上部ハウジング10bは、液状検体を導入するために、検体パッド201の上部に形成された第1貫通口(または試料貫通口)11と、信号検出パッド203における免疫分析結果を使用者に見せるための、前記信号検出パッド203の上部に形成された第2貫通口13とで構成される。より好ましくは、前記上部ハウジング10bは、前記吸収パッド300の上部に形成された第3貫通口15をさらに含むことである。前記吸収パッド300の上部に形成された第3貫通口15は、前記キット1を免疫クロマトグラフィー分析に適用する前に、パウチなどに存在する湿気を、前記吸収パッド300に含まれている吸収剤320がより容易に吸収できるようにする。前記吸収パッド300に含まれた多孔性膜からなるフィルム層330は、このような水分吸収を一層容易にする。従って、別途に吸収剤バックと一緒にパウチに包装する必要がない。さらに、前記吸収パッド300の上部に形成された第3貫通口15は、前記キット1を免疫クロマトグラフィー分析に適用した後、吸収パッド300に吸収された液状検体の蒸発を一層促進させる。
図6は、本発明による免疫クロマトグラフィー分析に用いられるストリップを含むキットのパッケージングの具体例を示す斜視である。上述のように、本発明による免疫クロマトグラフィー分析に用いられるストリップまたはこれを含むキット1は、別途の吸収剤バックなしでパウチ3に収納して販売されている。これにより、包装の簡素化と、これに伴う自動包装の速度を向上させることができる。
本発明による免疫クロマトグラフィーストリップおよびこれを含むキットは、ヒトや動物の全血、血漿、血清、涙、唾、小便、鼻汁、体液などの検体を利用して、C型肝炎、B型肝炎、インフルエンザウィルス、鳥類インフルエンザウィルス、ロタウィルス、エイズ、梅毒、クラミジア、マラリア、腸チフス、胃潰瘍原因菌、結核、サース、テング熱、ハンセン病などの原因病原体および抗体の有無などに適用することができる。また、これらは妊娠、排卵、癌マーカー、心臓病マーカーなどの存在を確認し、マリファナ、ヒロポン、アヘン、アンフェタミン類、モルヒネ類、コカインなどの麻薬類の投与有無、リシン、炭疽、ブルセラ、ボツリヌス、ワクシニア、サルモネラ、コレラ、Staphylococcal enterotoxin B、野兎病などの検出による生物テロを確認し、食品中のサルモネラ、ビブリオカンピロバクター、腸出血性大腸菌、エルシニアなどの食中毒菌を確認するなど、様々な迅速診断に使用することができる。
以下、実施例を挙げて本発明をより詳しく説明するが、本発明の範囲は以下の実施例に限定されるものではない。
以下、実施例を挙げて本発明をより詳しく説明するが、本発明の範囲は以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1
塩化マグネシウムと塩化カルシウム5%、10%、20%(重量/体積)を水に溶解させた後、パルプで作った紙板(0.5×15×2mm)にそれぞれ2mlずつ浸し、100℃で1時間乾燥させて、相対湿度20%の条件で湿気吸入試験を行った。また、前記塩化マグネシウムと塩化カルシウム溶液を1:1で混合した後、パルプで作った紙板(0.5×15×2mm)にそれぞれ2mlずつ浸して、100℃で1時間乾燥させて、相対湿度20%の条件で湿気吸入試験を行った。実験結果によれば、塩化カルシウムと塩化マグネシウム、そしてこれらを同量で混合して調製した水溶液のうち、20%の濃度で最高の15%の吸収率を示した。このような結果をシリカゲルと比較すると、シリカゲルは20%の相対湿度で1時間放置したとき0.52%の吸収率を示し、これに比べて吸収速度が非常に速く、シリカゲルの最大吸収率(8〜15%)と同等の吸収率を示した。
そして、外観上、前記塩化カルシウム、塩化マグネシウムおよびこれらの混合組成からなる吸収剤は、パルプに吸収されやすく、乾燥後に微細粉末が剥離することがない。
塩化マグネシウムと塩化カルシウム5%、10%、20%(重量/体積)を水に溶解させた後、パルプで作った紙板(0.5×15×2mm)にそれぞれ2mlずつ浸し、100℃で1時間乾燥させて、相対湿度20%の条件で湿気吸入試験を行った。また、前記塩化マグネシウムと塩化カルシウム溶液を1:1で混合した後、パルプで作った紙板(0.5×15×2mm)にそれぞれ2mlずつ浸して、100℃で1時間乾燥させて、相対湿度20%の条件で湿気吸入試験を行った。実験結果によれば、塩化カルシウムと塩化マグネシウム、そしてこれらを同量で混合して調製した水溶液のうち、20%の濃度で最高の15%の吸収率を示した。このような結果をシリカゲルと比較すると、シリカゲルは20%の相対湿度で1時間放置したとき0.52%の吸収率を示し、これに比べて吸収速度が非常に速く、シリカゲルの最大吸収率(8〜15%)と同等の吸収率を示した。
そして、外観上、前記塩化カルシウム、塩化マグネシウムおよびこれらの混合組成からなる吸収剤は、パルプに吸収されやすく、乾燥後に微細粉末が剥離することがない。
また、塩化マグネシウムと塩化カルシウム溶液に珪藻土、ベントナイト、ドロマイト、石膏およびシリカゲルなどを微粉末化して混合し、パルプ紙板に浸して試験した結果も前記吸収率結果と類似する結果が得られた。しかし、これら微粉末は、水に完全に溶解されず微細粒子状態で存在し、パルプに均等に吸収されず、乾燥後に前記粉末がパルプから剥離する現象が見られた。
実施例2:免疫クロマトグラフィーストリップおよびキットを利用した犬パルボウイルス(Canine Parvovirus)の検査
(A)抗体固定化ニトロセルロースパッド
犬パルボウィルスに対する単クローン抗体と山羊抗−マウス免疫グロブリンG抗体を燐酸緩衝液で希釈した後、噴射器を利用してニトロセルロースパッドの検査線および対照線の位置にそれぞれ噴射し、37℃恒温器で乾燥させて固定化した。
(B)抗体−ゴールドコンジュゲートパッドの製造
水素イオン濃度8.9に調整されたコロイダルゴールド水溶液1mlに犬パルボウィルスに対する単クローン抗体を添加して表面に吸着させた後、1重量%の牛血清アルブミンで封入した。前記コンジュゲート溶液を遠心分離機で12、000rpmで遠心分離して上層液を除去し、0.7重量%の牛血清アルブミンおよび0.5重量%のスクロースを含有する燐酸塩緩衝液で吸光度が1となるように再浮遊させた。ガラス繊維パッドに80μl/25mm2の比率で分株した。前記ゴールドコロイド抗体コンジュゲートを含有するパッドを除湿室で5時間乾燥させ、乾燥したパッドを0.5×300mmの大きさに切断した。
(C)吸収剤が含有された吸収パッドの製造
1mm厚さのパルプを、10重量%の塩化カルシウム水溶液に含浸させ、前記吸収剤水溶液が紙に均等に吸収されるように放置した後、100℃で1時間乾燥させ、一面に多孔性膜(ポリエチレン)をつけて20×300mmの大きさに切断した。
(D)免疫クロマトグラフィーストリップおよびこれを含むキットの製造
前記A、BおよびC段階で調製されたパッドおよび検体パッドを接着剤が塗られたポリプロピレンプレートに順次に接着させ、検体パッド、抗体−ゴールドコンジュゲートパッド、抗体固定化ニトロセルロースパッド、および上記で得られた吸収パッドの順にオーバーラップするように接着させた後、0.5×70mmの大きさにストリップを切断してアルミニウムパウチ包装を行った。同一のストリップをプラスチックハウジングに取り付けてキットに作製した後、アルミニウムパウチ包装を行った。このとき、別途の吸収剤バックは使用しなかった。前記免疫クロマトグラフィーストリップおよびこれを含むキットを1ヶ月、6ヶ月、12ヶ月、18ヶ月および24ヶ月間保管した後、パルボウィルス陽性および陰性検体の各1つをテストした。テストの結果、24ヶ月が経過しても良好な感度で分析を行うことができることが確認された。これは別途の吸収剤バックを使用しなくても乾燥が十分に行われたことを意味する。
(A)抗体固定化ニトロセルロースパッド
犬パルボウィルスに対する単クローン抗体と山羊抗−マウス免疫グロブリンG抗体を燐酸緩衝液で希釈した後、噴射器を利用してニトロセルロースパッドの検査線および対照線の位置にそれぞれ噴射し、37℃恒温器で乾燥させて固定化した。
(B)抗体−ゴールドコンジュゲートパッドの製造
水素イオン濃度8.9に調整されたコロイダルゴールド水溶液1mlに犬パルボウィルスに対する単クローン抗体を添加して表面に吸着させた後、1重量%の牛血清アルブミンで封入した。前記コンジュゲート溶液を遠心分離機で12、000rpmで遠心分離して上層液を除去し、0.7重量%の牛血清アルブミンおよび0.5重量%のスクロースを含有する燐酸塩緩衝液で吸光度が1となるように再浮遊させた。ガラス繊維パッドに80μl/25mm2の比率で分株した。前記ゴールドコロイド抗体コンジュゲートを含有するパッドを除湿室で5時間乾燥させ、乾燥したパッドを0.5×300mmの大きさに切断した。
(C)吸収剤が含有された吸収パッドの製造
1mm厚さのパルプを、10重量%の塩化カルシウム水溶液に含浸させ、前記吸収剤水溶液が紙に均等に吸収されるように放置した後、100℃で1時間乾燥させ、一面に多孔性膜(ポリエチレン)をつけて20×300mmの大きさに切断した。
(D)免疫クロマトグラフィーストリップおよびこれを含むキットの製造
前記A、BおよびC段階で調製されたパッドおよび検体パッドを接着剤が塗られたポリプロピレンプレートに順次に接着させ、検体パッド、抗体−ゴールドコンジュゲートパッド、抗体固定化ニトロセルロースパッド、および上記で得られた吸収パッドの順にオーバーラップするように接着させた後、0.5×70mmの大きさにストリップを切断してアルミニウムパウチ包装を行った。同一のストリップをプラスチックハウジングに取り付けてキットに作製した後、アルミニウムパウチ包装を行った。このとき、別途の吸収剤バックは使用しなかった。前記免疫クロマトグラフィーストリップおよびこれを含むキットを1ヶ月、6ヶ月、12ヶ月、18ヶ月および24ヶ月間保管した後、パルボウィルス陽性および陰性検体の各1つをテストした。テストの結果、24ヶ月が経過しても良好な感度で分析を行うことができることが確認された。これは別途の吸収剤バックを使用しなくても乾燥が十分に行われたことを意味する。
実施例3:免疫クロマトグラフィーストリップおよびキットを利用したジステンパー検査
犬パルボウィルスに対する単クローン抗体を使用する代わり、ジステンパーウィルス抗原に対する単クローン抗体を使用すること以外は実施例1と同様にして、ニトロセルロースパッドおよび抗体−ゴールドコンジュゲートパッドを作製した。吸収パッドは、1mm厚さのパルプを10重量%の塩化マグネシウム水溶液に浸し、前記吸収剤がパルプに吸収されるように放置した後、100℃で1時間乾燥させ、一面に多孔性膜フィルム(ポリエチレン)をつけて20×300mmに切断し、実施例1のような免疫クロマトグラフィーストリップおよびキットをそれぞれ完成する。これを1ヶ月、6ヶ月、12ヶ月、18ヶ月および24ヶ月間保管した後、ジステンパーウィルス陽性および陰性検体の各1つをテストした。テストの結果、24ヶ月が経過しても良好な感度で分析を行うことができることが確認された。
犬パルボウィルスに対する単クローン抗体を使用する代わり、ジステンパーウィルス抗原に対する単クローン抗体を使用すること以外は実施例1と同様にして、ニトロセルロースパッドおよび抗体−ゴールドコンジュゲートパッドを作製した。吸収パッドは、1mm厚さのパルプを10重量%の塩化マグネシウム水溶液に浸し、前記吸収剤がパルプに吸収されるように放置した後、100℃で1時間乾燥させ、一面に多孔性膜フィルム(ポリエチレン)をつけて20×300mmに切断し、実施例1のような免疫クロマトグラフィーストリップおよびキットをそれぞれ完成する。これを1ヶ月、6ヶ月、12ヶ月、18ヶ月および24ヶ月間保管した後、ジステンパーウィルス陽性および陰性検体の各1つをテストした。テストの結果、24ヶ月が経過しても良好な感度で分析を行うことができることが確認された。
実施例4:免疫クロマトグラフィーストリップおよびキットを利用した心臓糸状虫の検査
犬パルボウィルスに対する単クローン抗体を使用する代わり、心臓糸状虫抗原に対する単クローン抗体を用いること以外は実施例1と同様にして、ニトロセルロースパッドおよび抗原−ゴールドコンジュゲートパッドを作製した。吸収パッドは、1mm厚さのパルプを10重量%の塩化カルシウムおよび10重量%の塩化マグネシウムを同量で混合した水溶液に浸し、前記吸収剤がパルプに吸収されるように放置した後、100℃で1時間乾燥させ、一面に多孔性膜フィルム(ポリエチレン)をつけて20×300mmの大きさに切断し、実施例1のような免疫クロマトグラフィーストリップおよびキットをそれぞれ完成する。これを1ヶ月、6ヶ月、12ヶ月、18ヶ月および24ヶ月間保管した後、それぞれを利用して心臓糸状虫抗原の陽性および陰性検体の各1つをテストした。テスト結果、24ヶ月が経過しても良好な感度で分析を行うことができることが確認された。
犬パルボウィルスに対する単クローン抗体を使用する代わり、心臓糸状虫抗原に対する単クローン抗体を用いること以外は実施例1と同様にして、ニトロセルロースパッドおよび抗原−ゴールドコンジュゲートパッドを作製した。吸収パッドは、1mm厚さのパルプを10重量%の塩化カルシウムおよび10重量%の塩化マグネシウムを同量で混合した水溶液に浸し、前記吸収剤がパルプに吸収されるように放置した後、100℃で1時間乾燥させ、一面に多孔性膜フィルム(ポリエチレン)をつけて20×300mmの大きさに切断し、実施例1のような免疫クロマトグラフィーストリップおよびキットをそれぞれ完成する。これを1ヶ月、6ヶ月、12ヶ月、18ヶ月および24ヶ月間保管した後、それぞれを利用して心臓糸状虫抗原の陽性および陰性検体の各1つをテストした。テスト結果、24ヶ月が経過しても良好な感度で分析を行うことができることが確認された。
Claims (9)
- a)接着性プラスチック支持体と、b)前記接着性プラスチック支持体の上部表面に付着された、分析すべき液状検体を収容する検体パッドと、c)前記検体パッドを通して液状検体に含有されている分析物質と特異的に結合するコンジュゲートを含有する、前記検体パッドと連動するコンジュゲートパッドと、d)前記液状検体に分析物質が存在するか否かを検出する信号検出領域と、分析物質の存在有無と関係なく、液状検体がクロマトグラフィー的に移動したかどうかを確認する対照領域を有する、前記コンジュゲートパッドと連動する信号検出パッドと、e)信号検出反応が終了した液状検体を吸収する、前記信号検出パッドの下流側に位置する吸収パッドとで構成されており、ここで、前記吸収パッドは、多孔性支持体と、前記多孔性支持体の空洞(pore)に分散および吸着またはコーティングされている吸収剤を有して構成されることを特徴とする免疫クロマトグラフィーストリップ。
- 前記多孔性支持体は、パルプ、繊維、高分子またはゴムで形成されることを特徴とする請求項1に記載の免疫クロマトグラフィーストリップ。
- 前記吸収パッドは、前記多孔性支持体の上部面に付着されている多孔性フィルム層をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の免疫クロマトグラフィーストリップ。
- 前記信号検出領域には分析物質と前記コンジュゲートパッドに含有されたコンジュゲート間の結合産物に選択的かつ特異的に結合する信号検出物質がコーティングされ、前記対照領域には前記コンジュゲートパッドに含有されたコンジュゲートに特異的に結合する物質がコーティングされていることを特徴とする請求項1に記載の免疫クロマトグラフィーストリップ。
- 前記吸収剤は、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、珪藻土、ベントナイト、ドロマイト、石膏、シリカゲルおよびこれらの混合物からなる群より選択されることを特徴とする請求項1に記載の免疫クロマトグラフィーストリップ。
- 前記吸収剤は、塩化カルシウム、塩化マグネシウムおよびこれらの混合物からなる群より選択されることを特徴とする請求項1に記載の免疫クロマトグラフィーストリップ。
- 前記吸収パッドは、吸収剤が水に溶解されている吸収剤水溶液に前記多孔性支持体を含浸させ、吸収剤が多孔性支持体に充分に吸収されるようにした後、これを乾燥させて得られており、これにより、前記吸収剤が、前記多孔性支持体に吸着またはコーティングされることを特徴とする請求項1に記載の免疫クロマトグラフィーストリップ。
- 免疫クロマトグラフィーストリップを収納する下部ハウジングと、前記下部ハウジングと相補的に結合する上部ハウジングとで構成された免疫クロマトグラフィーキットにおいて、前記キットに収納された免疫クロマトグラフィーストリップが請求項1乃至7のいずれか一項による免疫クロマトグラフィーストリップであり、別途の吸収剤バックなしで単独で包装材に収納されることを特徴とする免疫クロマトグラフィーキット。
- 前記上部ハウジングが液状検体を導入するために、検体パッドの上部に形成された第1貫通口と;信号検出パッドにおける免疫分析結果を使用者に見せるための、前記信号検出パッドの上部に形成された第2貫通口と;前記キットを免疫クロマトグラフィー分析に適用する前に、包装材内の湿気を吸収パッドに含まれている吸収剤がより容易に吸収できるようにし、前記キットを免疫クロマトグラフィー分析に適用した後、吸収パッドに吸収された液状検体の蒸発を一層促進させる、前記吸収パッドの上部に形成された第3貫通口とを有して構成されることを特徴とする、請求項8に記載の免疫クロマトグラフィーキット。
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