JPH0714892Y2 - 液体試料検査具 - Google Patents

液体試料検査具

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JPH0714892Y2
JPH0714892Y2 JP1992064047U JP6404792U JPH0714892Y2 JP H0714892 Y2 JPH0714892 Y2 JP H0714892Y2 JP 1992064047 U JP1992064047 U JP 1992064047U JP 6404792 U JP6404792 U JP 6404792U JP H0714892 Y2 JPH0714892 Y2 JP H0714892Y2
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JP
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liquid sample
liquid
urine
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哲央 小池
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Rohto Pharmaceutical Co Ltd
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Rohto Pharmaceutical Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は尿または便懸濁液等の液
体試料の検査具に関する。
【0002】
【従来の技術および考案が解決しようとする課題】従来
の液体試料検査具、たとえば尿検査具において、採液
(尿)部には、濾紙のほか、酢酸セルロースやポリエス
テルなどの合成繊維を束状にしたものが多く使用されて
いる。
【0003】しかしながら従来の尿検査具においては、
判定までに尿を直接採尿部にかけるばあいには5秒以
上、採尿カップなどに採取した尿に採尿部をつけるば
あいは20〜30秒以上と、いずれのばあいでも被験者にと
ってかなり長く感じられる時間を要するものであった。
【0004】一方、束状の合成繊維を採尿部に用いた従
来の尿検査具は、約1cm程度の厚みがあり、流通過程お
よび持ち運びにおいてかさ高いという問題点があった。
【0005】本考案は叙上の問題を解消するためになさ
れたものであり、採液時間が短く、かつコンパクトな液
体試料検査具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案の液体試料検査具
は、被験物質を採液部から判定表示部までクロマト展開
させる液体試料検査具であって、採液部がシート状に加
工されかつ何枚か重ね合わせた綿からなる不織布からな
ることを特徴とする。
【0007】前記被験物質は、hCG(ヒト絨毛性性腺
刺激ホルモン)、LH(黄体形成ホルモン)またはヘモ
グロビンであることが好ましい。
【0008】
【0009】また、前記検査具において、クロマト展開
させるための媒体は、不織布、濾紙、ガラス繊維濾紙、
ナイロンまたはニトロセルロースからなることが好まし
い。
【0010】さらに、前記検査具においては、採液部
と、第1の試薬を乾燥状態で含有する反応部と、第2の
試薬が固定化された判定表示部とが、その順に直接的ま
たは間接的に連結されていることが好ましい。
【0011】
【作用】本考案の液体試料検査具においては、採液部が
不織布から構成されているため、充分な量の液体試料が
短時間に吸収され、液体試料中の成分が吸着されること
なく、吸収された液体試料が速やかに次の展開媒体に放
出される。したがって、従来の液体試料検査具では採液
時間として、液をかけて使用するばあいには5秒、液に
つけて使用するばあいには20〜30秒を要したのに対し、
本考案の液体試料検査具においてはそれぞれ1秒、5〜
10秒に短縮され、採液時間を充分に取らないような操作
ミスを防ぐことができるようになった。さらに、前記不
織布は薄いシート状であるため、本考案の液体試料検査
具は従来の尿検査具などと比較して薄くコンパクトなも
のである。
【0012】
【実施例】つぎに添付の図面を参照しながら本考案の液
体試料検査具を説明する。
【0013】図1は本考案の液体試料(尿)検査具の一
実施例を示す組立前斜視図、図2は図1の液体試料
(尿)検査具の組立後の斜視図である。
【0014】図1において、1aおよび1bはハウジン
グ、6はインナーシートである。
【0015】ハウジング1aおよび1bは不透湿性材料
から形成されている。不透湿性材料としてはとくに限定
はなく、たとえば、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、
ポリエチレン、ポリスチレン、アクリル酸ポリマーなど
が好ましく用いられる。
【0016】ハウジング1aには採液孔3、判定表示窓
4および反応終了表示窓5が形成されている。採液孔3
の大きさは、尿を直接かけるばあい、採取した尿をスポ
イトなどで滴下するばあい、あるいは採取した尿に採液
部をつけるばあいなどにより異なるが、75〜300 mm2
好ましい。判定表示窓4の大きさは、判定結果が充分見
やすい大きさであればとくに限定はないが、6〜10mmφ
が好ましい。反応終了表示窓5の大きさは、反応の終了
が充分に確認できる大きさであればとくに限定はない
が、2〜5mmφが好ましい。
【0017】2は検査具の不使用時および採液部に液体
試料を添加したのちに採液部3を覆うための、ハウジン
グ1aおよび1bのキャップであり(図2参照)、前記
のような不透湿性材料が用いられる。
【0018】なお、これらのハウジング1a、1bおよ
びキャップ2は液体試料検査具に必須のものではなく、
つぎに説明するインナーシートのみを検査具として用い
てもよい。
【0019】インナーシート6は採液部7、反応部8、
判定表示部9、反応終了表示部10および乾燥剤部11がそ
の順に連続して形成されたものである。インナーシート
6は、単一のクロマトグラフ媒体からなっていても、ま
た、数種類のクロマトグラフ媒体が展開方向に直接連続
するように、あるいは別のクロマトグラフ媒体上に貼付
されるなどして接触せしめられ、間接的に連続するよう
に形成されたものでもよい。
【0020】採液部7は不織布から形成されている。不
織布としては、綿などの天然繊維、またはポリエステ
ル、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリアミド、レー
ヨンなどの合成繊維や再生繊維を、メルトブロー法、フ
ラッシュ紡糸法、スパンレース法、スパンボンド法、ウ
ォータージェット法などの手法でシート状に加工された
ものが用いられる。とくに、親水性のものあるいは親水
加工を施したものが好適である。
【0021】このようなシートは何枚かを重ね合わせ、
ニードルパンチという物理的手法により糊等の接着剤を
使用せずに厚さを調節して用いてもよい。
【0022】これらの不織布は、薄いシート状で短時間
に充分な量の液体を吸収し、しかも液体中の成分を吸着
せずに速やかに次の媒体に放出するという特徴を有して
いる。したがって、本考案の液体試料検査具は従来の液
体試料検査具と比べて薄くコンパクトであり、かつ迅速
な処理が可能である。
【0023】本実施例は妊娠検査用の尿検査具として用
いうるものであるため、採液部7と判定表示部9との間
に第1の試薬を含有する反応部8を有する。
【0024】反応部8は、素材として、レーヨン、ポリ
エステル、ナイロンおよび/または各種素材の混合繊維
を用い、スパンレース法により製造されたもので、レー
ヨンを素材として含むため親水性に富み試薬を含浸させ
やすい不織布から形成されている。反応部8には、尿中
に存在しうる被検物質(hCG)に対して特異的に結合
する標識化された第1試薬(金コロイドで標識化された
第1の抗hCG抗体)が含浸させられ、凍結乾燥されて
いる。採液部7において吸収された尿中に被検物質が含
有されているばあい、この被検物質は反応部8において
標識化された第1試薬と結合し、つぎの判定表示部9へ
と展開される。
【0025】判定表示部9は、不織布、濾紙、ガラス繊
維濾紙、ナイロンまたはニトロセルロースなどのクロマ
トグラフ媒体から形成されており、被検物質と特異的に
結合する第2試薬(第2の抗hCG抗体)が塗布され、
固定されている。
【0026】したがって、判定表示部9においては、尿
中に被検物質が含有されているばあい、標識化された第
1試薬と結合した被検物質が捕捉され標識物質(金コロ
イド)が付着することになり、赤紫色に呈色する。
【0027】本発明の検査具は、被験液が尿、便懸濁液
または血液で、被験物質がhCGのほか、LH、FSH
(卵胞刺激ホルモン)、TSH(甲状腺刺激ホルモ
ン)、ヘモグロビン、糖、その他のタンパク質などであ
るばあいに有効であり、それぞれの被験物質によって、
試薬の種類およびインナーシート6における試薬を含有
させる素材、位置、含有させる方法などを任意に選択す
ることができる。
【0028】10は反応終了表示部であり、フェノールフ
タレイン、コンゴーレッドなどのpH表示薬が塗布され
た吸水性濾紙から形成されている。尿が反応終了表示部
10まで浸透してくると、pH指示薬と反応して呈色す
る。
【0029】また、11は乾燥剤部であり、塩化カルシウ
ム(CaCl2 )あるいはシリカゲルとパルプによりシ
ート状に加工された乾燥剤から形成されている。この乾
燥剤部11は、各試薬などの能力を維持させる目的で設け
られている。
【0030】なお、反応終了表示部10および乾燥剤部11
は、液体試料検査具に必須のものではないが、このよう
な機能が備わっていることは好ましい。
【0031】このようなインナーシート6は、基盤材料
上に採液部、反応部、判定表示部、反応終了表示部およ
び乾燥剤部を構成する材料を両面テープあるいはスプレ
ーのり(たとえば住友スリーエム社製、スプレーのり55
(商品名))などにより貼付するか、もしくは種々の接
着剤を用いて粘着加工された基盤材料上に貼付したの
ち、裁断加工して製造することが可能であり、従来の、
合成繊維を束状にしたものからなる採液部のように採液
部をハウジングに取り付ける必要がなく、製造コストを
下げるという利点をもたらす。
【0032】インナーシート6の基盤12の材料として
は、たとえば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリエステル、ポリスチレン、アクリル酸ポ
リマ−などの不透湿材料および紙に前記不透湿材料をコ
ートしたものなどが用いられる。
【0033】なお、図2から明らかなように、本実施例
は、組み立てられた状態では採液孔3は採液部7に対応
し、判定表示窓4は判定表示部9に対応し、反応終了表
示窓5は反応終了表示部10に対応している。判定表示窓
4および反応終了表示窓5は透明かつ不透湿性の材料で
覆われていてもよい。
【0034】さらに、本実施例の液体試料検査具は、図
2に示したように、薄く、従来の尿検査具に比べコンパ
クトなものとなっている。その寸法に対してとくに限定
はないが、本実施例の液体試料検査具は厚さが約6mm、
幅が約15mmそして長さが約140 mmに仕上がっている。
【0035】このような液体試料検査具は、尿を直接か
けて使用することも、いったん採取した尿をスポイトな
どで滴下して使用することも、また、採取した尿につけ
て使用することもできる。
【0036】つぎに、本考案の液体試料検査具における
採液部がすぐれた吸水能を有していることを、他の材質
を用いたばあいと比較した試験例をあげて説明する。
【0037】試験例1 市販の尿検査具クリアブルー(登録商標)ワンステップ
−S(オムロン株式会社製)およびアン・ドゥ・トロワ
(登録商標)(久光製薬株式会社製)の採尿部に使用
されている束状体と不織布ベンリーゼ(登録商標)SS 3
03(旭化成工業株式会社製)を6枚重ねたもの(それぞ
れの形状は表1参照)とについて、水を入れた小さなビ
ーカーに先端部5mmを浸し、全体に水が吸収された時の
吸水量をもとめ、また、浸した瞬間から、水面から4cm
の高さまで水を吸い上げるのに要する時間をストップウ
ォッチにより計測し、吸水量および吸水速度を比較し
た。
【0038】結果を表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】この結果より、採液部に不織布を用いる
と、従来の材質を用いたばあいに比べて、きわめて容積
が小さいにもかかわらず、従来の1/2 〜1/5 の短時間で
充分な量の水分を吸水することがわかる。
【0041】また、実際に不織布(ベンリーゼ)を尿検
査具の採液(尿)部として使用したばあい、尿を直接か
けるばあいは1秒、採尿カップに採取した尿につけるば
あいは5〜10秒というきわめて短時間で検体の採取が可
能となることが確かめられた。
【0042】
【考案の効果】本考案の液体試料検査具は、採液部が不
織布から形成されているため、きわめてコンパクトに設
計され、かつ充分な量の液体試料を短時間に吸収するこ
とができ、迅速な処理が可能であるという、従来の検査
具にない利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の液体試料検査具の一実施例を示す組立
前斜視図である。
【図2】図1の液体試料検査具の組立後の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1a、1b ハウジング 2 キャップ 3 採液孔 4 判定表示窓 5 反応終了表示窓 6 インナーシート 7 採液部 8 反応部 9 判定表示部 10 反応終了表示部 11 乾燥剤部 12 基盤

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被験物質を採液部から判定表示部までク
    ロマト展開させる液体試料検査具であって、採液部が
    ート状に加工されかつ何枚か重ね合わせた綿からなる
    織布からなることを特徴とする液体試料検査具。
  2. 【請求項2】 前記被験物質がhCG、LHまたはヘモ
    グロビンである請求項1記載の検査具。
  3. 【請求項3】 採液部と、第1の試薬を乾燥状態で含有
    する反応部と、第2の試薬が固定化された判定表示部と
    がその順に直接的あるいは間接的に連結されている請求
    項1記載の検査具。
JP1992064047U 1992-09-14 1992-09-14 液体試料検査具 Expired - Lifetime JPH0714892Y2 (ja)

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