JP2009544734A5 - - Google Patents
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Description
上記で引用された目の障害、特に小柱網への病理学的損傷および細胞外マトリックスの過剰産生に帰因する損傷の重要性を考慮して、その進行の原因に焦点を向ける、これら目の障害を処置する改良された方法を有することが望ましい。
本発明は、例えば以下の項目を提供する。
(項目1)
被験体の目の中のSmadシグナル伝達を減衰する方法であって:
該被験体に、
有効量の内皮分化遺伝子サブファミリー3レセプターのアンタゴニストまたはその薬学的に受容可能な塩;および
薬学的に受容可能なキャリア
を含む組成物を含む組成物を投与する工程を包含し、それによって、該被験体の目の中のSmadシグナル伝達が減衰される、方法。
(項目2)
前記被験体が、不適切な結合組織成長因子蓄積をともなうSmadシグナル伝達に関連する目の障害を有する、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記被験体が、結合組織成長因子の不適切な蓄積をともなうSmadシグナル伝達に関連する目の障害を発症するリスクにある、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記Smadシグナル伝達に関連する目の障害が、高眼圧、緑内障、緑内障網膜症、眼神経症、黄斑変性、糖尿病性網膜症、脈絡膜新生血管、増殖性硝子体網膜症または目創傷治癒である、項目2に記載の方法。
(項目5)
前記アンタゴニストが、スフィンゴシン−1−ホスフェートアナログである、項目1に記載の方法。
(項目6)
前記アンタゴニストが、置換チアゾリジンである、項目1に記載の方法。
(項目7)
前記アンタゴニストが、置換チアジナンである、項目1に記載の方法。
(項目8)
前記アンタゴニストが、構造I:
(式中、R 1 はC 6 −C 13 アルキル、またはアルキル置換アリールであって、該アリール置換はC 5 −C 9 アルキルである)を有する、項目1に記載の方法。
(項目9)
R 1 が、C 10 またはC 11 アルキルである、項目8に記載の方法。
(項目10)
R 1 が、アルキル置換フェニルであり、そして該置換がm−またはp−C 7 −アルキルである、項目8に記載の方法。
(項目11)
前記アンタゴニストが、構造II:
(式中、R 2 がC 9 −C 13 アルキルである)を有する、項目1に記載の方法。
(項目12)
前記アンタゴニストが、ポリスルホン化ナフチルウレアである、項目1に記載の方法。
(項目13)
前記アンタゴニストが、構造III:
(式中:
R 3 はo−またはm−C 5 −C 8 アルキルであり;そして
R 4 はホスフェート、ホスフェートアナログ、ホスホネート、またはスルフェートである)を有する、項目1に記載の方法。
(項目14)
前記アンタゴニストが、前記レセプターに対する結合親和性および特異性を有する抗体またはその生物学的に活性なフラグメントである、項目1に記載の方法。
(項目15)
前記アンタゴニストが、前記レセプターに対する結合親和性および特異性を有するペプチドまたは擬似ペプチドである、項目1に記載の方法。
(項目16)
前記組成物が、局所投与、前房内投与、硝子体内投与、経強膜投与、またはインプラント経路を経由して、投与される、項目1に記載の方法。
(項目17)
前記組成物中のアンタゴニストの濃度が、0.01%〜2%である、項目1に記載の方法。
(項目18)
不適切な結合組織成長因子蓄積にともなうSmadシグナル伝達に関連する目の障害を処置する必要のある被験体において、該障害を処置する方法であって:
該被験体に、
有効量の内皮分化遺伝子サブファミリー3レセプターのアンタゴニストまたはその薬学的に受容可能な塩;および
薬学的に受容可能なキャリア
を含む組成物を投与する工程を包含し、それによって、該Smadシグナル伝達に関連する目の障害が処置される、方法。
(項目19)
前記被験体が、高眼圧または緑内障を有する、項目18に記載の方法。
(項目20)
前記被験体が、高眼圧または緑内障を発症するリスクにある、項目18に記載の方法。
(項目21)
前記アンタゴニストが、スフィンゴシン−1−ホスフェートアナログである、項目18に記載の方法。
(項目22)
前記アンタゴニストが、置換チアゾリジンである、項目18に記載の方法。
(項目23)
前記アンタゴニストが、置換チアジナンである、項目18に記載の方法。
(項目24)
前記アンタゴニストが、構造I:
(式中:R 1 がC 6 −C 13 アルキル、またはアルキル置換アリールであって、該アリール置換がC 5 −C 9 アルキルである)を有する、項目18に記載の方法。
(項目25)
R 1 が、C 10 またはC 11 アルキルである、項目24に記載の方法。
(項目26)
R 1 が、アルキル置換フェニルであり、そして該置換がm−またはp−C 7 −アルキルである、項目24に記載の方法。
(項目27)
前記アンタゴニストが、構造II:
ここで、R 2 がC 9 −C 13 アルキルである、を有する、項目18に記載の方法。
(項目28)
前記アンタゴニストが、ポリスルホン化ナフチルウレアである、項目18に記載の方法。
(項目29)
前記アンタゴニストが、構造III:
(式中:
R 3 はo−またはm−C 5 −C 8 アルキルであり;そして
R 4 がホスフェート、ホスフェートアナログ、ホスホネート、またはスルフェートである)を有する、項目18に記載の方法。
(項目30)
前記アンタゴニストが、前記レセプターに対する結合親和性および特異性を有する抗体またはその生物学的に活性なフラグメントである、項目18に記載の方法。
(項目31)
前記アンタゴニストが、前記レセプターに対する結合親和性および特異性を有するペプチドまたは擬似ペプチドである、項目18に記載の方法。
(項目32)
前記組成物が、局所投与、前房内投与、硝子体内投与、経強膜投与、またはインプラント経路を経由して、投与される、項目18に記載の方法。
(項目33)
前記組成物中のアンタゴニストの濃度が、0.01%〜2%である、項目18に記載の方法。
(項目34)
被験体における緑内障を処置する方法であって:
該被験体に、
有効量の内皮分化遺伝子サブファミリー3レセプターのアンタゴニストまたはその薬学的に受容可能な塩;および
薬学的に受容可能なキャリア
を含む組成物を投与する工程を包含し、それによって、該緑内障が処置される、方法。
(項目35)
被験体における緑内障網膜症、眼神経症、黄斑変性、糖尿病性網膜症、脈絡膜新生血管、増殖性硝子体網膜症、または目創傷治癒を処置する方法であって:
該被験体に、
有効量の内皮分化遺伝子サブファミリー3レセプターのアンタゴニストまたはその薬学的に受容可能な塩;および
薬学的に受容可能なキャリア
を含む組成物を投与する工程を包含し、それによって、該緑内障網膜症、眼神経症、黄斑変性、糖尿病性網膜症、脈絡膜新生血管、増殖性硝子体網膜症、または目創傷治癒が処置される、方法。
本発明は、例えば以下の項目を提供する。
(項目1)
被験体の目の中のSmadシグナル伝達を減衰する方法であって:
該被験体に、
有効量の内皮分化遺伝子サブファミリー3レセプターのアンタゴニストまたはその薬学的に受容可能な塩;および
薬学的に受容可能なキャリア
を含む組成物を含む組成物を投与する工程を包含し、それによって、該被験体の目の中のSmadシグナル伝達が減衰される、方法。
(項目2)
前記被験体が、不適切な結合組織成長因子蓄積をともなうSmadシグナル伝達に関連する目の障害を有する、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記被験体が、結合組織成長因子の不適切な蓄積をともなうSmadシグナル伝達に関連する目の障害を発症するリスクにある、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記Smadシグナル伝達に関連する目の障害が、高眼圧、緑内障、緑内障網膜症、眼神経症、黄斑変性、糖尿病性網膜症、脈絡膜新生血管、増殖性硝子体網膜症または目創傷治癒である、項目2に記載の方法。
(項目5)
前記アンタゴニストが、スフィンゴシン−1−ホスフェートアナログである、項目1に記載の方法。
(項目6)
前記アンタゴニストが、置換チアゾリジンである、項目1に記載の方法。
(項目7)
前記アンタゴニストが、置換チアジナンである、項目1に記載の方法。
(項目8)
前記アンタゴニストが、構造I:
(式中、R 1 はC 6 −C 13 アルキル、またはアルキル置換アリールであって、該アリール置換はC 5 −C 9 アルキルである)を有する、項目1に記載の方法。
(項目9)
R 1 が、C 10 またはC 11 アルキルである、項目8に記載の方法。
(項目10)
R 1 が、アルキル置換フェニルであり、そして該置換がm−またはp−C 7 −アルキルである、項目8に記載の方法。
(項目11)
前記アンタゴニストが、構造II:
(式中、R 2 がC 9 −C 13 アルキルである)を有する、項目1に記載の方法。
(項目12)
前記アンタゴニストが、ポリスルホン化ナフチルウレアである、項目1に記載の方法。
(項目13)
前記アンタゴニストが、構造III:
(式中:
R 3 はo−またはm−C 5 −C 8 アルキルであり;そして
R 4 はホスフェート、ホスフェートアナログ、ホスホネート、またはスルフェートである)を有する、項目1に記載の方法。
(項目14)
前記アンタゴニストが、前記レセプターに対する結合親和性および特異性を有する抗体またはその生物学的に活性なフラグメントである、項目1に記載の方法。
(項目15)
前記アンタゴニストが、前記レセプターに対する結合親和性および特異性を有するペプチドまたは擬似ペプチドである、項目1に記載の方法。
(項目16)
前記組成物が、局所投与、前房内投与、硝子体内投与、経強膜投与、またはインプラント経路を経由して、投与される、項目1に記載の方法。
(項目17)
前記組成物中のアンタゴニストの濃度が、0.01%〜2%である、項目1に記載の方法。
(項目18)
不適切な結合組織成長因子蓄積にともなうSmadシグナル伝達に関連する目の障害を処置する必要のある被験体において、該障害を処置する方法であって:
該被験体に、
有効量の内皮分化遺伝子サブファミリー3レセプターのアンタゴニストまたはその薬学的に受容可能な塩;および
薬学的に受容可能なキャリア
を含む組成物を投与する工程を包含し、それによって、該Smadシグナル伝達に関連する目の障害が処置される、方法。
(項目19)
前記被験体が、高眼圧または緑内障を有する、項目18に記載の方法。
(項目20)
前記被験体が、高眼圧または緑内障を発症するリスクにある、項目18に記載の方法。
(項目21)
前記アンタゴニストが、スフィンゴシン−1−ホスフェートアナログである、項目18に記載の方法。
(項目22)
前記アンタゴニストが、置換チアゾリジンである、項目18に記載の方法。
(項目23)
前記アンタゴニストが、置換チアジナンである、項目18に記載の方法。
(項目24)
前記アンタゴニストが、構造I:
(式中:R 1 がC 6 −C 13 アルキル、またはアルキル置換アリールであって、該アリール置換がC 5 −C 9 アルキルである)を有する、項目18に記載の方法。
(項目25)
R 1 が、C 10 またはC 11 アルキルである、項目24に記載の方法。
(項目26)
R 1 が、アルキル置換フェニルであり、そして該置換がm−またはp−C 7 −アルキルである、項目24に記載の方法。
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前記アンタゴニストが、構造II:
ここで、R 2 がC 9 −C 13 アルキルである、を有する、項目18に記載の方法。
(項目28)
前記アンタゴニストが、ポリスルホン化ナフチルウレアである、項目18に記載の方法。
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前記アンタゴニストが、構造III:
(式中:
R 3 はo−またはm−C 5 −C 8 アルキルであり;そして
R 4 がホスフェート、ホスフェートアナログ、ホスホネート、またはスルフェートである)を有する、項目18に記載の方法。
(項目30)
前記アンタゴニストが、前記レセプターに対する結合親和性および特異性を有する抗体またはその生物学的に活性なフラグメントである、項目18に記載の方法。
(項目31)
前記アンタゴニストが、前記レセプターに対する結合親和性および特異性を有するペプチドまたは擬似ペプチドである、項目18に記載の方法。
(項目32)
前記組成物が、局所投与、前房内投与、硝子体内投与、経強膜投与、またはインプラント経路を経由して、投与される、項目18に記載の方法。
(項目33)
前記組成物中のアンタゴニストの濃度が、0.01%〜2%である、項目18に記載の方法。
(項目34)
被験体における緑内障を処置する方法であって:
該被験体に、
有効量の内皮分化遺伝子サブファミリー3レセプターのアンタゴニストまたはその薬学的に受容可能な塩;および
薬学的に受容可能なキャリア
を含む組成物を投与する工程を包含し、それによって、該緑内障が処置される、方法。
(項目35)
被験体における緑内障網膜症、眼神経症、黄斑変性、糖尿病性網膜症、脈絡膜新生血管、増殖性硝子体網膜症、または目創傷治癒を処置する方法であって:
該被験体に、
有効量の内皮分化遺伝子サブファミリー3レセプターのアンタゴニストまたはその薬学的に受容可能な塩;および
薬学的に受容可能なキャリア
を含む組成物を投与する工程を包含し、それによって、該緑内障網膜症、眼神経症、黄斑変性、糖尿病性網膜症、脈絡膜新生血管、増殖性硝子体網膜症、または目創傷治癒が処置される、方法。
Claims (35)
- 被験体の目の中のSmadシグナル伝達を減衰するための組成物であって:
有効量の内皮分化遺伝子サブファミリー3レセプターのアンタゴニストまたはその薬学的に受容可能な塩;および
薬学的に受容可能なキャリア
を含む組成物。 - 前記被験体が、不適切な結合組織成長因子蓄積をともなうSmadシグナル伝達に関連する目の障害を有する、請求項1に記載の組成物。
- 前記被験体が、結合組織成長因子の不適切な蓄積をともなうSmadシグナル伝達に関連する目の障害を発症するリスクにある、請求項1に記載の組成物。
- 前記Smadシグナル伝達に関連する目の障害が、高眼圧、緑内障、緑内障網膜症、眼神経症、黄斑変性、糖尿病性網膜症、脈絡膜新生血管、増殖性硝子体網膜症または目創傷治癒である、請求項2に記載の組成物。
- 前記アンタゴニストが、スフィンゴシン−1−ホスフェートアナログである、請求項1に記載の組成物。
- 前記アンタゴニストが、置換チアゾリジンである、請求項1に記載の組成物。
- 前記アンタゴニストが、置換チアジナンである、請求項1に記載の組成物。
- R1が、C10またはC11アルキルである、請求項8に記載の組成物。
- R1が、アルキル置換フェニルであり、そして該置換がm−またはp−C7−アルキルである、請求項8に記載の組成物。
- 前記アンタゴニストが、ポリスルホン化ナフチルウレアである、請求項1に記載の組成物。
- 前記アンタゴニストが、前記レセプターに対する結合親和性および特異性を有する抗体またはその生物学的に活性なフラグメントである、請求項1に記載の組成物。
- 前記アンタゴニストが、前記レセプターに対する結合親和性および特異性を有するペプチドまたは擬似ペプチドである、請求項1に記載の組成物。
- 前記組成物が、局所投与、前房内投与、硝子体内投与、経強膜投与、またはインプラント経路を経由して投与されることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
- 前記組成物中のアンタゴニストの濃度が、0.01%〜2%である、請求項1に記載の組成物。
- 不適切な結合組織成長因子蓄積にともなうSmadシグナル伝達に関連する目の障害を処置する必要のある被験体において、該障害を処置するための組成物であって:
有効量の内皮分化遺伝子サブファミリー3レセプターのアンタゴニストまたはその薬学的に受容可能な塩;および
薬学的に受容可能なキャリア
を含む組成物。 - 前記被験体が、高眼圧または緑内障を有する、請求項18に記載の組成物。
- 前記被験体が、高眼圧または緑内障を発症するリスクにある、請求項18に記載の組成物。
- 前記アンタゴニストが、スフィンゴシン−1−ホスフェートアナログである、請求項18に記載の組成物。
- 前記アンタゴニストが、置換チアゾリジンである、請求項18に記載の組成物。
- 前記アンタゴニストが、置換チアジナンである、請求項18に記載の組成物。
- R1が、C10またはC11アルキルである、請求項24に記載の組成物。
- R1が、アルキル置換フェニルであり、そして該置換がm−またはp−C7−アルキルである、請求項24に記載の組成物。
- 前記アンタゴニストが、ポリスルホン化ナフチルウレアである、請求項18に記載の組成物。
- 前記アンタゴニストが、前記レセプターに対する結合親和性および特異性を有する抗体またはその生物学的に活性なフラグメントである、請求項18に記載の組成物。
- 前記アンタゴニストが、前記レセプターに対する結合親和性および特異性を有するペプチドまたは擬似ペプチドである、請求項18に記載の組成物。
- 前記組成物が、局所投与、前房内投与、硝子体内投与、経強膜投与、またはインプラント経路を経由して投与されることを特徴とする、請求項18に記載の組成物。
- 前記組成物中のアンタゴニストの濃度が、0.01%〜2%である、請求項18に記載の組成物。
- 被験体における緑内障を処置するための組成物であって:
有効量の内皮分化遺伝子サブファミリー3レセプターのアンタゴニストまたはその薬学的に受容可能な塩;および
薬学的に受容可能なキャリア
を含む組成物。 - 被験体における緑内障網膜症、眼神経症、黄斑変性、糖尿病性網膜症、脈絡膜新生血管、増殖性硝子体網膜症、または目創傷治癒を処置するための組成物であって:
有効量の内皮分化遺伝子サブファミリー3レセプターのアンタゴニストまたはその薬学的に受容可能な塩;および
薬学的に受容可能なキャリア
を含む組成物。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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