JP2009531396A - フェルラ酸アルギニン及び微細藻類抽出物を含んでなる美容有効成分及びその使用 - Google Patents

フェルラ酸アルギニン及び微細藻類抽出物を含んでなる美容有効成分及びその使用 Download PDF

Info

Publication number
JP2009531396A
JP2009531396A JP2009502145A JP2009502145A JP2009531396A JP 2009531396 A JP2009531396 A JP 2009531396A JP 2009502145 A JP2009502145 A JP 2009502145A JP 2009502145 A JP2009502145 A JP 2009502145A JP 2009531396 A JP2009531396 A JP 2009531396A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
active ingredient
cells
aging
proteasome
extract
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009502145A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5081896B2 (ja
Inventor
ニコール メキデシェ
Original Assignee
バイオテックマリン
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by バイオテックマリン filed Critical バイオテックマリン
Publication of JP2009531396A publication Critical patent/JP2009531396A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5081896B2 publication Critical patent/JP5081896B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/40Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing nitrogen
    • A61K8/44Aminocarboxylic acids or derivatives thereof, e.g. aminocarboxylic acids containing sulfur; Salts; Esters or N-acylated derivatives thereof
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/96Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing materials, or derivatives thereof of undetermined constitution
    • A61K8/97Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing materials, or derivatives thereof of undetermined constitution from algae, fungi, lichens or plants; from derivatives thereof
    • A61K8/9706Algae
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/96Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing materials, or derivatives thereof of undetermined constitution
    • A61K8/97Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing materials, or derivatives thereof of undetermined constitution from algae, fungi, lichens or plants; from derivatives thereof
    • A61K8/9706Algae
    • A61K8/9722Chlorophycota or Chlorophyta [green algae], e.g. Chlorella
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q19/00Preparations for care of the skin
    • A61Q19/08Anti-ageing preparations

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Birds (AREA)
  • Mycology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Botany (AREA)
  • Gerontology & Geriatric Medicine (AREA)
  • Dermatology (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

【課題】プロテアソーム活性を向上させて、それに依存性のタンパク質の除去を促進するニーズに応えること。チオレドキシンの産生を相乗的に刺激するニーズに応えること。実質的に、糖化されたタンパク質の産生を減少させ、その結果として、細胞内へのそれらの蓄積を減少させるニーズに応えること。
【解決手段】微細藻類抽出物及びフェルラ酸アルギニンからなる新規な美容有効成分、プロテアソームを活性化させ、チオレドキシンを産生させるためのその使用、それを含有する化粧用組成物、及び皮膚老化を抑止するためのかかる化粧用組成物の使用
【選択図】なし

Description

本発明は、微細藻類抽出物及びフェルラ酸アルギニンからなる新規な美容有効成分、プロテアソームを活性化させ、チオレドキシンを産生させるためのその使用、それを含有する化粧用組成物、並びに皮膚老化を抑止するためのかかる化粧用組成物の使用に関する。
生物体の様々な生理機能の、亢進的及び不可逆的な減退(老化として公知)は、様々な遺伝要因や、その他の外部環境からの影響などにより複合的に制御されるプロセスである。
老化の徴候は臨床的には、皮膚のしわの出現、皮膚及び皮下組織のたるみ、皮膚の弾力性の消失、皮膚テクスチャのアトニー、及び皮膚の黄変として観察され、それにより皮膚の張りや艶が失われる。
これらの兆候は、特に固有の若しくは生理的な老化(すなわち時間経過による老化)に関連するものであるが、それ以外にも外部要因に関連する老化(すなわち環境要因(様々な形での環境汚染:排出ガス、たばこの煙、工場の臭気、化学物質など)によって生じる老化)である場合もあり、更には、日光、光又は他の何らかの放射線への暴露の結果として生じる光誘発型の老化も挙げられる。
固有の若しくは生理的な老化の結果として生じる皮膚の変化は、内在性の因子が関与する、遺伝的にプログラムされた老衰の結果である。年月の経過により、真皮におけるコラーゲン及びエラスチン繊維の産生が徐々に減少することにより、皮膚は弾力性を失う。それにより、結合組織が徐々に脆弱化し、皮膚の張りがなくなる。表皮が自ら再生する能力も減弱する傾向があり、その代謝の変化に伴い、乾燥が進み、また層厚も薄くなる。老化に関連する内因性の要因の1つとしてホルモン産生の減少が挙げられ、それにより組織、細胞及び器官の機能が次第に弱体化する。成長ホルモン(HGH)、テストステロン、DHEA及びメラトニンなどのホルモンは20歳までは多量に産生され、それにより細胞の再生産が促進される。
対照的に、外部要因による老化は、組織病理学的変化(例えば上皮における弾力性物質の過剰な蓄積及びコラーゲン線維の分解)を生じさせる。
老化機構の1つとして、フリーラジカルの過剰生産が挙げられる。フリーラジカルは様々な細胞構成要素(例えばタンパク質、脂質、糖及びDNA)を標的にする。フリーラジカルは、結合できる他の分子を常に探しているため、ある特定の外側からの影響力により、そのような反応が活性化される場合が生じる。それにより、コラーゲン線維、細胞膜及び皮膜の脂肪層がアタックを受ける。それにより細胞の遺伝が変化し、それにより新しい皮膚細胞の質が低下する。
生体内では、これらの酸化反応を抑止する酵素システム(抗酸化物質)により、これらのアタックに対する防御がなされる。しかしながら、20歳を過ぎると固有の防衛機構が次第に弱まり、それにより皮膚は、独力でもはや自らを防御することができなくなる。
損傷を受けたタンパク質の蓄積もまた、細胞老化の1つの特徴である。
すなわち、長年にわたり損傷を受けたタンパク質の蓄積は、これらのタンパク質の除去に関与するタンパク分解システムの効率、及び特にプロテアソームシステムの効率に対する妨害要因となる。これらのシステムは、変質した、特に酸化されたタンパク質の除去のみならず、細胞内タンパク質の連続的な再生産においても関与するため、かかる事態は問題となる。
1956年、Harmanは、「Free radical theory of aging」において、活性酸素によって生じる様々な細胞構成要素の損傷が、老化現象の重要な要因となることを示している。したがって、細胞老化は、活性酸素の産生、抗酸化物質による防御、及び損傷を受けた細胞構成要素の除去に関与するシステムの効率により大きく左右される。
損傷を受けたタンパク質は、生体内の代謝機構により、修復又は分解される(図1を参照)。
公知の唯一の修復メカニズムは、ジスルフィド架橋を還元できるチオレドキシン(T)−チオレドキシンレダクターゼ(TR)システム、及びメチオニンスルホキシド(メチオニンの酸化生成物)の還元を可能にするペプチドメチオニンスルホキシドレダクターゼである。
チオレドキシンは、UVBにより誘発される皮膚の損傷に対する保護作用を発揮する物質として知られている。
標準条件下では、TRは、NAPDHの存在下で酸化型チオレドキシンを還元する。還元型チオレドキシンは、チオレドキシンペルオキシダーゼへの電子供与体として機能し、結果的にはHをHOに還元する。TRは、フリーラジカルによる損傷を防止する強力な抗酸化物質である。
ヒトの皮膚における、細胞膜及び細胞質ゾル中のTRの存在が示されている。
UVA照射を受けたヒト皮膚線維芽細胞において、チオレドキシンが、当該照射による、ミトコンドリア膜電位の消失、細胞ATP含量の減少、及び細胞活性の消失を防止することが示されている(非特許文献1)。
またチオレドキシンが、UVAによって生じる酸化的ストレス条件下で、UVAにより誘導されるDNAへの損害を防止することも示されている(非特許文献2)。したがって、チオレドキシンもまた、ゲノムの健全性の維持にとって重要である。
他のタイプの損傷を除去する機構は、プロテアソーム依存性のタンパク質細胞内消化の経路によりなされる。
プロテアソーム系は、触媒的な複合体、20Sプロテアソームと、その活性及びその特異性に影響する幾つかの調節因子により構成される。プロテアソームは、哺乳類の細胞では細胞質ゾル及び核内に存在する。20Sプロテアソームは、αタイプ又はβタイプのいずれかの遺伝子によってコードされる、14の異なるサブユニットから構成され、7つのサブユニットからなる4つのリングが円筒状に重なることにより形成される。異なるプロテアソームサブユニットが存在し(例えば20S、19S、26S及びPA28)、細胞代謝の種類に応じてそれ単独で、又は各々の組み合わせにより機能を発揮する。事実、それらはいかなるプロテアソームサブユニット又はプロテアソームであってもよく、その性質は細胞代謝により各々異なる。
このタンパク分解に関与する複合体(プロテアソームとして公知)は、塩基性、疎水性及び酸性残基を有するカルボキシ末端のレベルで優先的にタンパク質を切断する。これらのペプチダーゼ活性は、3つの異なるβサブユニットにより、当該構造の内部に保持されている。
20Sプロテアソームと19Sのレギュレータとの組合せにより、ユビキチン化されたタンパク質分解26Sプロテアソームが形成される。
加齢に伴い傷害を有するタンパク質の蓄積が生じ、その現象により、プロテアソームシステムの効果が次第に減少すると考えられる。
具体的には、一方では培養組織のケラチノサイトと同様に、表皮生検におけるタンパク質のカルボニル含量の年齢に伴う増加が示され、また他方では、カルボニル基を担持しているタンパク質の、炭水化物及び脂質に由来する付加物による修飾が示されている。加齢に伴う酸化型のタンパク質の増加では、プロテアソーム量の減少による、プロテアソーム活性の減少を伴うことが報告されている(非特許文献3)。
最近の2つの研究(1つは有糸分裂後のラットの骨格筋細胞の加齢、及びもう1つはヒト線維芽細胞における当該加齢を解析。6000遺伝子の発現をマイクロアレイにより解析している。)では、細胞の加齢の間に、遺伝子発現が1%以上低下するものに関して解析しており、例えばプロテアソームシステム遺伝子はその発現減少の一例である(非特許文献4及び5)。
初老のヒトのドナーの細胞を解析した結果、3つのプロテアソームサブユニット(X、N3及びC2)の転写レベルの減少が示されたが、4人の百歳以上のヒトの培養細胞では、若いドナーのそれと同等のレベルの発現レベル及びプロテアソーム活性レベルが保持されていた(非特許文献6)。
これらの結果は全て、加齢によりプロテアソーム活性が減少することを明らかに示している。
他のカテゴリの「修飾」タンパク質もまた、加齢の機構に関与している。すなわち、「糖化(グリケーション)」されたタンパク質と言われるものである。グリケーションは、メイラード反応による、「アミノ」タイプの基による還元糖の縮合反応により行われるタンパク質の翻訳後修飾である。得られる生成物は一般に最終糖化産物(AGEs)と呼ばれる。2つの主要な糖化産物(カルボキシメチルリジン(CML)及びベントシジン)は、加齢の間に蓄積し、また病理状態(例えば糖尿病)においてはそれが促進される。
糖化産物は、毒性を有することが公知である。それらの悪影響としては、例えば酵素活性の修飾、タンパク質の架橋及び凝集物の形成、内皮−基底膜インターフェイスの修飾、タンパク質分解に対する感受性の低下、分子シグナル及びエンドサイトーシスの認識不能、並びに免疫原性の修飾などが挙げられる。
タンパク質の糖化により酸化に対する感受性が増加し、糖化タンパク質は酸素と反応して、酸化されたフリーラジカルとなる(その有害性は上記した通りである)。
これらの糖化タンパク質は分解若しくは細胞から放出されることがないため、蓄積し、プロテアソームによる分解に対する抵抗性を示すようになる。糖化は生物体全体にわたって行われ、細胞及び組織の病巣を引き起こすことによって、また組織の加齢を加速することによって、特に特定の疾患の発症に重要な役割を果たす。
したがって、タンパク質の糖化及び細胞系におけるそれらの蓄積を回避するための有効成分の開発に対するニーズが存在する。
一般的には、特にプロテアソーム活性を増加させることによって、また糖化タンパク質の量を減少させることによって、皮膚の老化の遅延を可能とする、局所適用用の調製物を提供することが特に大きな関心事である。
特許文献1では、プロテアソーム活性を活性化するための化粧料としての、藻類ファエオダクティラム(Phaeodactylum)属(微細藻類)の抽出液の使用、並びに、紫外線への暴露による悪影響から皮膚を防止するための、又は皮膚の加齢を防止及び/若しくは遅延させるための化粧用組成物の製造へのその使用に関して記載している。
特許文献2は、クロレラ、センデスムス及びスピルリナなどの藻類(ARL)のハイドログリコール抽出物、及び未加工コーヒー抽出物を含んでなる抗フリーラジカル及び抗炎症効果を有する化粧用組成物に関して記載している。
仏国特許出願公開第2822701号 欧州特許出願公開第0629397A1号 Didierら、Free Radical Biology and Medicine,Vol.31,No.5,p585−598,2001 Didierら、Free Radical Biology and Medicine,Vol.30,No.5,p537−546,2001 Petropoulosら、J.Gerontol A Biol Sci 2000、55A:B220−7 Leeら、Science 1999、285:1390−3 Leeら、Science 2000、287:2486−92 Chondrogianniら、Exp Gerontol 2000、35.721−8
上記を踏まえ、出願人は化合物を組合せることにより新規な有効成分を開発し、それを用いることにより3種類の効果を発揮させることができることを見出した。
第1の目的は、プロテアソーム活性を向上させて、それに依存性のタンパク質の除去を促進するニーズに応えることである。第2の目的は、チオレドキシンの産生を相乗的に刺激するニーズに応えることである。最後に第3の目的は、実質的に、糖化されたタンパク質の産生を減少させ、その結果として、細胞内へのそれらの蓄積を減少させるニーズに応えることである。
出願人は驚くべきことに、タンパク質の糖化を回避する間、微細藻類の抽出物及びフェルラ酸アルギニンを含んでなる新規な美容有効成分が、プロテアソーム及びチオレドキシンの産生を活性化させることを見出し、本発明を完成させるに至った。
この有効成分を含有する新規な局所適用用の化粧用組成物もまた本発明の一部を構成し、皮膚の老化遅延に使用できる。
本発明の主要な目的は、微細藻類の抽出物及びフェルラ酸アルギニンを含んでなる美容有効成分の提供である。
「微細藻類(microalga)」という用語は、未分化の、単細胞若しくは多細胞の、顕微鏡により観察しうる藻類のことを意味し、分化段階の「大型藻類(macroalga)」とは反対の意味を有する。
「微細藻類抽出物」とは、微細藻類に由来する、本発明の美容有効成分として使用できるあらゆる細胞抽出物のことを意味する。例えば、かかる抽出物は細胞内、膜又は脂質抽出物であってもよい。
微細藻類は、微量元素(例えばマンガン、銅、ケイ素、ホウ素、硫黄、タンパク質加水分解物)を含有し、pHが7〜8の間であり、その増殖にとり好適な温度(通常25〜30℃)の標準培地で培養することができる。増殖が最高に達したとき、すなわち培養液中で細胞数がもはや増加しなくなったとき、培養液を回復し、遠心分離する。適当な場合、この遠心分離後の培養物を更に溶媒1Lあたり1〜5mlの過酸化水素(H)を添加するか、又はUVと空気との反応によって、オゾン発生器から発生させたオゾンを用いて酸化的ストレスを付加する。このように得られたバイオマスを再度遠心分離し、ペレットを回収する。
フェルラ酸アルギニンは、アルギニンに由来する合成分子である。その調製方法を下記の実施例1において詳述する。
発明者らは驚くべきことに、化合物のかかる組合せによって、プロテアソーム活性を向上させることが可能となることを見出し、それにより、プロテアソーム依存性のタンパク質除去を促進し、一方で、チオレドキシンの産生を相乗的に刺激することが可能となった。このような改良により、微細藻類の抽出物単独の場合よりも顕著な効果が奏される。
更に、本発明の美容有効成分は、実質的に糖化されたタンパク質の産生、及びその結果として細胞中でのそれらの蓄積を減少させることを可能にする。糖化されたタンパク質の減少は更にプロテアソーム活性の改善効果をもたらし、損傷を受けたタンパク質がより顕著に除去されることとなる。
発明者らは、細胞を0.005%〜0.02%のフェルラ酸アルギニンで処理することにより、糖化されたタンパク質を50%減少させることが可能であることを見出した。これは、細胞の糖化されたタンパク質形成の50%阻害に必要となる量を示すものである。
実際、藻類の抽出物とフェルラ酸アルギニンを組み合わせることにより、当該有効成分は、皮膚と接触したときに、皮膚の酵素系の作用によりアルギニンとフェルラ酸に分解されるため、顕著な効果が生ずると考えられる。
L−アルギニン(塩基性アミノ酸)はタンパク質の糖化を防止することによって、皮膚細胞を再生させる効果を発揮するが、但しそれは不安定である欠点が存在し、例えば空気中で酸素と接触することにより分解し、細胞毒性を有する生成物に変化する。しかしながらフェルラ酸は、紫外線を吸収できる抗酸化剤である。ゆえに発明者らは、フェルラ酸アルギニン錯体(又はフェルラ酸/アルギニン錯体)が、形成されるアルギニンの安定性を増加させ、それによりこのアルギニンの活性を改善することを見出した。ゆえにかかるフェルラ酸アルギニン錯体は、特に直接皮膚に塗布したときに、組織中のアルギニンの生物学的利用能の増強をもたらす。
本発明の有効成分によるプロテアソーム活性の改良は、微細藻類の抽出物の単独使用により得られるそれと比較し、ヒト又は動物由来の皮細胞(例えばケラチノサイト、線維芽細胞又はメラノサイトなどの細胞)に存在する加水分解されていない酸化型のタンパク質レベルの減少として観察される。この減少レベルは、典型的には10〜25%の範囲である。
更に、微細藻類の抽出物の単独使用の場合と比較し、微細藻類の抽出物とフェルラ酸アルギニンとの組み合わせ(好ましくはフィトアレキシン(下記参照)リッチな条件)により、細胞内のチオレドキシンの産生量が増加する。
すなわち、例としては、フェルラ酸アルギニンの含有量は、生成物に対して0.005%〜0.1重量%、好ましくは0.005%〜0.05%、特に好ましくは0.005%〜0.02%であり、一方微細藻類の抽出物の含有量は、0.995%〜0.90%、好ましくは0.995%〜0.95%、特に好ましくは0.995%〜0.98%である。それを用いることにより、微細藻類の抽出物を単独で、上述した値(重量%)で含有する同一の生成物と比較し、チオレドキシンの産生レベルを約4〜20%、好ましくは4〜10%、特に好ましくは4〜8%増加させることが可能となる。これはすなわち本発明により得られる顕著な効果といえる。例えば、「生成物」とは、以下に定義するような化粧用組成物のことを意味する。
本発明の具体的実施形態では、本発明の有効成分である微細藻類の抽出物はフィトアレキシンがリッチな抽出物であり、例えば、上記のようなストレス条件(好ましくはH又はオゾンによる酸化的ストレス条件)に微細藻類を暴露することにより設定できる。
フィトアレキシンは植物により、特に微細藻類により合成されるいわゆる「防御」物質であり、それらがストレス状態下、好ましくは酸化的ストレス状態下に置かれたときに合成される。これらのフィトアレキシンには、抗菌性物質、酵素、フェノール類など、様々な性質の物質が存在する。本発明の場合は、酵素システム(例えばフェレドキシン−NADPオキシドレダクターゼ(FNR)、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)及びグルタチオンペルオキシダーゼ)が包含される。
本発明の好ましい実施形態では、本発明に係る有効成分である微細藻類の抽出物は、緑藻類に属する微細藻類から調製する。これらの緑藻類は葉緑素含有量が高く、湖及び池において増殖する。特に好ましい方法では、淡水藻であるセネデスムス(Scenedesmus)属、及びテトラシスティス属の微細藻類を使用する。
本発明に係る有効成分は、フェルラ酸アルギニン:微細藻類抽出物の比率が、重量ベースで、1:1〜1:199、好ましくは1:19〜1:99、より好ましくは1:30〜1:50、特に好ましくは1:19である。
本発明の別の目的は、ヒト又は動物由来の皮細胞(例えばケラチノサイト、線維芽細胞又はメラノサイトなどのタイプの細胞)のプロテアソームを活性化させるための、本発明に係る有効成分のin vitro若しくはex vivoでの使用方法の提供に関する。このような活性化は、本発明にかかる有効成分の存在による、酸化型タンパク質の分解の増強として反映される。
本発明の更なる目的は、チオレドキシンの産生を刺激するための、本発明に係る有効成分のin vitro若しくはex vivoでの使用方法の提供に関する。
本発明の別の目的は、局所適用用の化粧用組成物の調製への、本発明に係る有効成分の使用方法の提供に関する。
好適な態様では、当該有効成分は、化粧用組成物の総重量に対して、0.1重量%〜2重量%、好ましくは0.5重量%〜2重量%、特に好ましくは1重量%〜2重量%で含まれる。
例えば、局在適用用のかかる化粧用組成物は、ローションタイプの溶液又は分散液、水中油(O/W)又は油中水(W/O)エマルジョン、クリーム及びゲルの形態である。より詳しくは、顔、身体及び手に使用するプロテクション用の組成物若しくはローション、クリーム、日焼け止めクリーム、クレンジング用乳液、リンクルケア用クリーム及び入浴剤などであってもよい。好適には、これらの組成物は全て、本発明の有効成分とは別に、皮膚への適用用の化粧用組成物において使用される標準的な有効成分、及び従来公知の医薬用添加剤などを含有してもよい。例えばリノール酸トコフェロール、緩和剤、香料、保存料、着色料、乳化剤、粘着防止剤、及び適切な場合にはサンフィルターを含有してもよい。
本発明の更なる目的は、生理的に許容できる溶媒中に本発明の有効成分を含有する、局所適用用の化粧用組成物、並びに、かかる組成物の使用方法の提供に関する。この化粧用組成物は、例えばクリーム、ローション、ゲル及びマスク、又は上記した他の形態の、皮膚老化を抑止するための組成物でありうる。
例示的な化粧用組成物は、1%の本発明の美容有効成分、2%のグリセリン、0.80%のカルボマー、2.00%のソルビタンステアレート、2.00%のポリソルベート60、8.00%のオクチルドデカノール、0.80%のTrisamino(登録商標)と、残りの脱塩水から構成される。上記のパーセンテージは、組成物の総重量に対する重量として表示している。
以下の実施例において、本発明の非限定的な態様を例示する。
実施例1:フェルラ酸アルギニンの調製方法
アルギニン(HN=C(NH)−NH−(CH−CH(NH)−COOH)と、フェルラ酸(3−メトキシ4−ヒドロキシケイ皮酸)を混合し、フェルラ酸アルギニンを調製した。
Figure 2009531396
2つの粉体を、粉体用のミキサー(Loedige社製)を用い、20回転/分で、約48時間にわたり混合した。
実施例2:セル培養組織
ヒト皮膚生検を用いて、細胞膜を酵素的に消化してケラチノサイトの初代培養液を得、更にEGF(上皮細胞増殖因子)を補充したKGM培地(完全培地、血清なし、0.05mMの最終カルシウム濃度)中に、細胞内媒体を保存した。
異なる時間経過(P2、P4、P6及びP8)後に、細胞をUVB照射し、老化細胞に対する本発明の有効成分の効果を解析した。本発明における用語「時間経過」とは、細胞培養の分野における標準的な意味を有する。時間経過P1とは、初代培養細胞がコンフルエンスとなるのに必要な時間のことを指す。この後、培地P1のサブカルチャーを実施し、上記の培地中で、コンフルエンスとなるまでの時間経過をP2とし、更に同様の操作を繰り返してP4、P6及びP8として定義することができる。
上記の試験は、最適プロテアソーム活性としての対照としての、15歳のドナー由来のケラチノサイト、及び15歳のドナーよりプロテアソームシステムの機能が低い62歳のドナー由来のケラチノサイトを用いて実施した。15歳のドナーの細胞を照射してプロテアソームのキャパシティを測定し、更にそれを62歳のドナーのそれと比較した。実際、UVB照射により、プロテアソームシステムの機能は低下した。
これらのケラチノサイトを、上記のEGFで補充したKGM培地で、有効成分の存在下で培養した。本発明では、上記有効成分を「生成物B」と称し、それは上記のように、H又はオゾンによる酸化的ストレスを受けたセネデスムス(Scenedesmus)属の微細藻類の抽出物を99.5%、及びフェルラ酸アルギニンを0.5%含有する。
これらのケラチノサイトは、上述のような酸化的ストレスを受けたScenedesmus属の微細藻類の抽出物(生成物A)のみを含有する有効成分の存在下でも培養できる。
また、生成物A又はBを含まないサンプル(いわゆる「コントロール」サンプル)を用いて同じ実験を行った。
EGFで補充したKGM培地中で、3つのケラチノサイトの培養を実施した:
− 標準的な生理的条件:15歳のドナーの培養細胞、
− 老化細胞における生理的条件:62歳のドナーの培養細胞、
− 光誘導による老化条件:100〜150mJ/cm培地の率でUVB照射した、15歳のドナーの培養細胞。
UVB源としてUVランプ(Biosun社製、Viber Lourmat−France)を使用した。照射波長は約315nmである。
実施例3:細胞生存率の測定
実施例2の条件下で得られた細胞を、時間経過P2、P4、P6及びP8で試験した。異なる時間経過におけるデータを取ることにより、それぞれの細胞における時間経過後の、ドナー細胞の加齢、及び培養条件による老化を明瞭に示すことが可能となる。実際、細胞生存率の違いは、表皮から細胞を除去した後の、細胞培養の開始時(「コントロール」サンプル)から観察を行った。この違いは、それぞれの細胞の時間経過後に強調された。
細胞老化の結果は、細胞生存度の測定により得た。当該測定は、ブルーホルマザン(MMT)を用いた還元試験による評価により行った。テトラゾリウム塩(MTT)は、細胞のミトコンドリアのコハク酸デヒドロゲナーゼの作用により還元され、ブルーホルマザンの結晶となる性質を有する。この酵素はクレブス回路において重要な役割を果たし、コハク酸からフマル酸への脱水素反応を触媒する。
この酵素は、ミトコンドリアの内部膜に非常に強固に結合する黄色タンパク質であり、その活性はMTTの還元に基づいて測定できる。その際の吸光度(又は光学密度)は、コハク酸デヒドロゲナーゼの活性に直接関連、すなわちそれ自体細胞生存度に関連するものであり、従来公知の装置(例えばデータ処理計算機システムを備えた分光光度計)を用いて、595nmで分光光度測定により測定される。吸光度の数値の増加は、細胞生存度の増加を意味する。
実施例2の3つの培養条件を検討した。
生成物A単独(上記の酸化的ストレスを受けたScenedesmus属の微細藻類の純粋な抽出物)による同じ実験を繰り返した。
通常の生理的条件(15歳のドナー由来の細胞)における結果
Figure 2009531396

Figure 2009531396
老化時の生理的条件(62歳のドナー由来の細胞)における結果
Figure 2009531396

Figure 2009531396
光誘導による老化条件(15歳のドナー由来の細胞+UVB 100mJ/cm 培養液)における結果
Figure 2009531396

Figure 2009531396

%V:生存率(%)、
生成物A及びBの%:100gの培地あたりの、生成物A又はBの含有量。
試験の結果、異なる時間経過において、62歳のドナーの場合では、15歳のドナーの場合よりも急速に細胞生存度が減少することが示された。
更に、15歳のドナー由来の細胞の、UVB照射後における細胞生存度の減少は、62歳のドナーの減少度と同等であった。
生成物Bで処理した細胞の生存度は、老化条件とは無関係に、生成物Aで処理した細胞のそれより著しく高かった:
− 細胞培養(15歳のドナー由来)の間に生じる細胞の老化の問題であるか、
− 細胞培養(62歳のドナー由来)の初期の状態、及びその後の培養時の細胞老化の問題であるか、
− 又は光誘導による細胞老化の問題であると考えられる。
実施例4:それぞれ3つのプロテアソームサブユニット(20S、26S及びPA28)の精製
この実施例では、20S、26S及びPA28プロテアソームはサブユニットを示す。
実施例2に従い、2つの生理的条件(通常の生理的条件の細胞(15歳のドナー由来)、及び通常の老齢細胞(62歳のドナー由来)に対応)下で、上記の培地で培養した細胞を、4℃で16時間、10000gで遠心分離し、抽出物を得た。
得られたペレットをトリス−HClバッファ(25mM、pH7.5)中に分散させ、上記のトリス−HClバッファ(25mM、pH7.5)で平衡化したCNBrセファロースカラム(精製ヒトプロテアソームのサブユニットと反応するモノクローナル抗体を結合させた)にアプライした。次にカラムを同じバッファで洗浄し、プロテアソームサブユニットを2MのNaCl(pH8)を含有するトリス−HClで溶出し、4℃で16時間透析した(又はゲル濾過カラム(PD10セファデックス)にアプライした)。
次に精製されたプロテアソームサブユニットのサンプルを、変性ローディングバッファ(0.1% SDS)と混合し、100℃で5分間インキュベートした。溶出液に含まれるタンパク質を、12%アクリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)で分離した。常温で、80Vの定電圧で30分移動させ、更に120Vで2時間移動させた。
実施例5:実施例2の3つの培養組織条件下での、3つのプロテアソームサブユニット(20S、26S、PA28)の活性測定によるプロテアソーム活性の測定
プロテアソームのペプチダーゼ活性は、N末端基がブロックされ、C末端が蛍光基:7−アミド−4−メチル−クマリン(MCA)とイソペプチド結合して形成されている基質を用いて測定した。これらの非蛍光性ラジカルがペプチドに結合しているときにタンパク分解を受けると遊離された状態となり、蛍光を発する。全タンパク量の粗製ホモジネートを50μg含有する、又は精製されたプロテアソームを3μg含有する、実施例4にかかるペレットを示す混合物(25mMのトリス−HCl(pH7.5)中)を、37℃で30分間、200μlの最終液量において、ペプチド基質とインキュベートした。
酸(例えば塩酸)又はエタノールを300μl添加し、反応を停止させた。2mlの蒸留水を添加した後、MCAを、350/440mの励起波長及び放出波長で、市販のマイクロプレートリーダーを使用して蛍光測定した。プロテアソーム活性を全活性の差(実験の開始時と基材の添加前との差)として測定し、また残存活性を粗抽出液の活性(すなわち基質と反応させ、洗浄した後)として測定した。
上記の活性を、プロテアソーム(ng)/分/mgの細胞抽出物中の全タンパク量として表した。
通常の生理的条件(15歳のドナー由来細胞、時間経過P2)における結果
Figure 2009531396
老化時の生理的条件(62歳のドナー由来細胞)における結果
Figure 2009531396
光誘導による浄化条件(15歳のドナー由来細胞、UVB 100mJ/cm )における結果
Figure 2009531396
上記の結果は、生理的及び光誘導による老化条件と比較し、通常の生理的条件下では、3つのプロテアソームサブユニットの活性が高いことを示す。
生成物Bによる細胞の処理により、老化条件下で、3つのプロテアソームサブユニット活性が復活した。当該活性の回復により、全体的に、非老化条件でない生理的条件下で測定したレベルに近づいた。
上記の結果を図2、3及び4に示す。図2:15歳のドナー由来細胞の結果。図3:62歳のドナー由来細胞の結果。図4:15歳のドナー由来細胞+光誘導(UVB)による老化の結果。
これらの3つの図は、回収された精製フラクションの関数としての、サンプルの蛍光測定結果を表す。
実施例6:実施例2の3つの培養条件下における、非加水分解酸化型タンパク質の質量分析による、プロテアソーム活性の測定
酸化型のタンパク質の検出は、Oxyblot(登録商標)キット(酸化型タンパク質検出キット、Chemicon社製)を使用して実施した。ケラチノサイトの細胞内可溶質抽出物(すなわち実施例2に記載の酵素処理の後に得られた細胞抽出物)を、生成物Bの存在下で、2,4−ジニトロフェニルヒドラジンで15分間処理し、更にウェルあたり10μgのタンパク質量を用い、SDS−12% PAGEによるアクリルアミドゲル電気泳動で分離した。次にゲルをニトロセルロース膜(Nitrocellulose Hybond)上へ転移させた。形成されるヒドラゾンを、2,4−[アルファ]ジニトロフェニル基を認識するウサギポリクローナル抗体(Sigma社製、Ref D−9656)を用いて免疫的に検出した。ユビキチン結合若しくは付加した4−ヒドロキシ−2−ノネナールにより修飾されたタンパク質を検出するために、20μgのタンパク質を12%のポリアクリルアミドゲルにロードし、ユビキチンを認識するポリクローナル抗体を使用してウエスタンブロットを実施した。抗原抗体複合体の検出は、ペルオキシダーゼコンジュゲートしたウサギ二次抗体を用いて実施した。
同じ実験を、上記の生成物Aに関しても実施した。
通常の生理的条件(15歳のドナー由来細胞)における結果
Figure 2009531396

Figure 2009531396
老化時の生理的条件(62歳のドナー由来細胞)における結果
Figure 2009531396

Figure 2009531396

mm:培地mm
上記の結果は、生成物Bが、15歳のドナー由来細胞及び62歳のドナー由来細胞において、酸化型タンパク質の量を顕著に減少させることを示す。生成物Bを用いて実験を行った場合に、顕著な効果が観察された。これらのタンパク質の量の減少は、生成物Aを単独で使用した場合と比較し、約12%〜15%と推定することができる。
実施例7:チオレドキシンレダクターゼ(TrxR)活性の測定
実施例2に従い培養した細胞(生成物Bで処理、又は無処理(コントロール))に由来する細胞抽出物のTrxR活性を、チオレドキシン(Trx)と反応させた後、TrxRをビウレット方法で測定し、更に既知の濃度の精製TrxR活性と比較することにより測定した。
各細胞抽出物のタンパク質50μgに対応する溶液を、37℃で20分間、120μLの最終量において、HEPES(80mM、pH7.5)、0.9mg/mlのNADP、6mMのEDTA、2mg/mlのインシュリン及び10μMの大腸菌由来Trxの混合物と共にインキュベートした。6M 塩酸グアニジン/0.2M トリス−塩酸(pH8.0)中のDTNB(ジチオ−ビス−ニトロ安息香酸)(0.4mg/ml)溶液を500μL添加し、反応を停止させた。Trxを除き全てを含有するコントロール試料をインキュベートし、各サンプルを同様に処理した。
412nmの吸光度を測定し、コントロールの値を、サンプルの対応する吸光度の値から減算した。
定義済みの比活性を有する、子牛胸腺由来の精製TrxRを使用して、標準曲線を作成した。
サンプルの吸光度値を標準曲線と比較し、活性を算出した。
同じ実験を、生成物Aに関しても実施した。
活性を、TrxR(ng)/細胞抽出物に存在する全タンパク量(mg)として表した。
通常の生理的条件(15歳のドナー由来細胞)における結果
Figure 2009531396

Figure 2009531396
アクロレイン(チオレドキシンレダクターゼ阻害剤)の存在下の、通常の生理的条件(ドナー老人15)における結果
Figure 2009531396

Figure 2009531396

アクロレイン(25μM):培地中のアクロレインの濃度。
老化時の生理的条件(62歳のドナー由来細胞)における結果
Figure 2009531396

Figure 2009531396
細胞抽出物中の生成物Bの存在により、それを含まないコントロールと比較して、上記の通り、チオレドキシンレダクターゼ(TrxR)の活性を増加させることは注目に値する。更に、TrxRの活性は、添加する生成物Bの量に比例して増加した。
生成物Aのみを有する細胞抽出物で処理した場合と比較し、生成物Bの活性はより高かった。
光誘導による老化条件(15歳のドナー由来細胞、UVB 100mJ/cm 培養組織)における結果
Figure 2009531396

Figure 2009531396

上記と同様の結果が得られた。
実施例8:チオレドキシンレベルの測定
実施例2に従って培養した細胞から得た細胞抽出物中のチオレドキシンレベルを、生成物B又は生成物A単独による処理、又は未処理(コントロール)に関して、ELISAで測定した。
96穴プレートに、炭酸バッファ(pH9.6)中の抗Trxモノクローナル抗体クローン2G11溶液(5μg/mL、BD Pharmingen)をウェルあたり100μl添加し、4℃で16時間インキュベートした。プレートは、0.05%のTween20を含有するPBS(PBS−T)で洗浄し、3%のBSAを含有するPBS(PBS−BSA)200μlで1時間ブロッキングした。ウェルをPBS−Tで4回洗浄し、100μlのサンプル、又はスタンダードのTrx(1mMのDTT(ジチオスレイトール)を含有するPBS−TBで連続希釈)で4℃で2時間にわたりインキュベートした。プレートをアルミニウム箔で覆った。オービタルシェーカーを用い、常温で1時間、各ウェルをPBS−Tで4回洗浄し、更にビオチン化ヤギ抗ヒトTrx IgG(IMCO Co)(75ng/ml)の100μlとインキュベートした。
更にウェルをPBS−Tで4回洗浄し、オービタルシェーカーを用い、PBS−BSA−T(0.1%のBSA、0.05%のTween20)中のストレプトアビジンコンジュゲートしたアルカリホスファターゼ(AX02−0402X、1:4000)(Amersham Biosciences)100μlでインキュベートした。
プレートをPBS−Tで4回洗浄し、ジエタノールアミン中のp−ニトロフェニルホスファート(Sigma Chem Co)(pH9.0、0.5mMのMgCl及び0.02%のNaNを含有)で40分間インキュベートした。
405nmの吸光度を測定した。
ヒト組換えTrx(IMCO Co)を、100〜0.41ng/mlの範囲のスタンダードとして用いた。
活性レベルを、のTrx(ng)/細胞抽出物に存在する全タンパク量(mg)として表す。
通常の生理的条件(15歳のドナー由来細胞)における結果
Figure 2009531396

Figure 2009531396
N−アセチル−システイン(NAC)(チオレドキシン阻害剤)の存在下、通常の生理的条件(15歳のドナー由来細胞)における結果
Figure 2009531396

Figure 2009531396
老化時の生理的条件(62歳のドナー由来細胞)における結果
Figure 2009531396

Figure 2009531396
光誘導による老化条件(15歳のドナー由来細胞、UVB 100mJ/cm 培養液)における結果
Figure 2009531396

Figure 2009531396
生成物Bの存在により、生成物A単独の場合と比較し、チオレドキシンレベルの上昇が観察された。
実施例9:実施例2に従うストレス条件下で培養した細胞において産生されるフィトアレキシンの酵素活性の測定
フェレドキシン−NADP+酸化還元酵素(FNR)の活性は、チトクロームcの還元に基づく比色法により測定した。
チトクロームcの還元レベルは酵素活性活性に正比例し、550nmの波長で分光光度測定することができる。
FNR 1単位とは、フェロドキシン及びNADPの存在下、25℃、pH7.5の条件で、1分あたり1mmolのチトクロームcを還元する酵素単位を指す。
スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)の活性は、キサンチン−キサンチンオキシダーゼ系によって発生するスーパーオキシドアニオンのフローを阻害する能力に基づき評価する。この反応系において生じるスーパーオキシドラジカルは、560nmで、ニトロブルーテトラゾリウム(NBT)を安定なブルーホルマザンに還元する。SODの1酵素単位とは、NBTの還元の50%阻害を誘導できる植物抽出物の量に対応する。
グルタチオンレダクターゼは、還元グルタチオンを再生して、細胞が利用できるグルタチオンを生成させる酵素である。
結果:
Figure 2009531396
損傷を受けたタンパク質の修復又は分解に関与する、生体内の代謝機構を示す。 生成物Bによる細胞の処理により、老化条件下で、3つのプロテアソームサブユニット活性が復活した様子を示す(15歳のドナー由来細胞)。 生成物Bによる細胞の処理により、老化条件下で、3つのプロテアソームサブユニット活性が復活した様子を示す(62歳のドナー由来細胞)。 生成物Bによる細胞の処理により、老化条件下で、3つのプロテアソームサブユニット活性が復活した(15歳のドナー由来細胞+光誘導(UVB)による老化条件)

Claims (11)

  1. フェルラ酸アルギニン及び微細藻類抽出物を含有する美容有効成分。
  2. 前記美容有効成分中の前記微細藻類抽出物がフィトアレキシンリッチである、請求項1記載の美容有効成分。
  3. 前記微細藻類が緑藻類に属する、請求項1又は2記載の美容有効成分。
  4. 前記微細藻類がセネデスムス(Scenedesmus)属である、請求項3記載の美容有効成分。
  5. フェルラ酸アルギニン:微細藻類抽出物の比率が、1:1〜1:199、好ましくは1:19〜1:99の重量比の範囲である、請求項1から4のいずれか1項記載の美容有効成分。
  6. フェルラ酸アルギニン:微細藻類抽出物の比率が、1:9である、請求項5項記載の美容有効成分。
  7. 細胞内のプロテアソームを活性化させるための、請求項1から6のいずれか1項記載の美容有効成分の、in vitro若しくはex vivoでの使用。
  8. チオレドキシンの産生を刺激するための、請求項1から6のいずれか1項記載の美容有効成分の、in vitro若しくはex vivoでの使用。
  9. 局所適用用の化粧用組成物の製造への、請求項1から6のいずれか1項記載の美容有効成分の使用。
  10. 生理的に許容できる溶媒中に、請求項1から6のいずれか1項記載の有効成分を含有する、局所適用用の化粧用組成物。
  11. 皮膚の老化の抑止への、請求項10記載の化粧用組成物の使用。
JP2009502145A 2006-03-27 2007-03-27 フェルラ酸アルギニン及び微細藻類抽出物を含んでなる美容有効成分及びその使用 Active JP5081896B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR0602628 2006-03-27
FR0602628A FR2898808B1 (fr) 2006-03-27 2006-03-27 "principe actif cosmetique compose de ferrulate d'arginine et d'un extrait de microalgue et ses utilisations".
PCT/FR2007/000527 WO2007110511A1 (fr) 2006-03-27 2007-03-27 Principe actif cosmetique compose de ferrulate d'arginine et d'un extrait de microalgue et ses utilisations

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009531396A true JP2009531396A (ja) 2009-09-03
JP5081896B2 JP5081896B2 (ja) 2012-11-28

Family

ID=37192277

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009502145A Active JP5081896B2 (ja) 2006-03-27 2007-03-27 フェルラ酸アルギニン及び微細藻類抽出物を含んでなる美容有効成分及びその使用

Country Status (19)

Country Link
US (1) US8017128B2 (ja)
EP (1) EP2018149B1 (ja)
JP (1) JP5081896B2 (ja)
KR (1) KR101434839B1 (ja)
CN (1) CN101410089B (ja)
AT (1) ATE508732T1 (ja)
AU (1) AU2007231265B2 (ja)
BR (1) BRPI0710226B1 (ja)
CA (1) CA2647404A1 (ja)
ES (1) ES2366057T3 (ja)
FR (1) FR2898808B1 (ja)
HK (1) HK1131333A1 (ja)
IL (1) IL194183A0 (ja)
MA (1) MA30321B1 (ja)
PL (1) PL2018149T3 (ja)
TN (1) TNSN08381A1 (ja)
UA (1) UA95283C2 (ja)
WO (1) WO2007110511A1 (ja)
ZA (1) ZA200808218B (ja)

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101195570B (zh) * 2006-12-01 2011-02-02 南京新港医药有限公司 阿魏酸的氨基酸盐
US8193155B2 (en) 2009-02-09 2012-06-05 Elc Management, Llc Method and compositions for treating skin
FR2944018B1 (fr) 2009-04-02 2012-03-09 Isp Investments Inc Nouveaux peptides anti-age activateurs du proteasome et compositions les contenant
FR2944017B1 (fr) 2009-04-02 2012-03-09 Isp Investments Inc Nouveaux peptides eclaircissants activateurs du proteasome et compositions les contenant
FR2944797B1 (fr) 2009-04-23 2013-05-10 Isp Investments Inc Hydrolysats peptidiques activateurs du proteasome et compositions les contenant
FR2944798B1 (fr) 2009-04-23 2013-05-10 Isp Investments Inc Hydrolysats peptidiques eclaircissants activateurs du proteasome et compositions les contenant
CN102725395A (zh) 2009-11-11 2012-10-10 阿克佐诺贝尔表面化学有限公司 来自应激诱导的光合生物的生物活性级分及其制备和使用方法
FR2952538B1 (fr) * 2009-11-18 2012-07-27 Clarins Lab Composition cosmetique comprenant un extrait de cochlearia officinalis
US9974819B2 (en) * 2010-10-19 2018-05-22 Cutech S.R.L. Extracts of microalgae and their application
WO2013025986A2 (en) 2011-08-17 2013-02-21 Basf Corporation Marine based cosmetic active ingredients and use thereof
IN2014MN01065A (ja) 2011-12-06 2015-05-01 Unilever Plc
JP2015529679A (ja) * 2012-09-14 2015-10-08 イーエルシー マネージメント エルエルシー ケラチン表面の細胞での選択的分解代謝を改善するための方法および組成物
US10383815B2 (en) 2012-09-14 2019-08-20 Elc Management Llc Method and compositions for improving selective catabolysis in cells of keratin surfaces
WO2014074772A1 (en) 2012-11-09 2014-05-15 Heliae Development, Llc Mixotrophic, phototrophic, and heterotrophic combination methods and systems
WO2014074770A2 (en) 2012-11-09 2014-05-15 Heliae Development, Llc Balanced mixotrophy methods
EP3091069A1 (en) 2015-05-06 2016-11-09 Fitoplancton Marino S.L. Method for obtaining a biomass of a microalga of the species tetraselmis chuii enriched in superoxide dismutase (sod)
CN108553345A (zh) * 2018-06-19 2018-09-21 西藏天慈生物科技有限公司 一种青稞葡聚糖保湿液及其制备方法
AU2020267406A1 (en) * 2019-05-06 2021-12-16 Spinart, LLC Formulations and methods for preparing stable cosmetic compositions
CN110721123A (zh) * 2019-11-08 2020-01-24 陈娟 一种抗衰老护肤组合物
KR20230166972A (ko) * 2022-05-31 2023-12-07 주식회사 엘지생활건강 페룰산을 유효성분으로 포함하는 화장료 조성물

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04266807A (ja) * 1991-02-22 1992-09-22 Soken:Kk 皮膚改善剤
JPH07145067A (ja) * 1993-06-15 1995-06-06 Lab De Dr Ng Payot Etab 外用薬として使用するアンチ・フリーラジカルを使用した化粧品または医薬品の組成物
JPH09221667A (ja) * 1996-02-14 1997-08-26 T Hasegawa Co Ltd 酸化防止剤組成物
JP2001072531A (ja) * 1999-08-20 2001-03-21 Dragoco Gerberding & Co Ag 化粧品配合物またはスキンケア用配合物の耐水性を改善する添加物
JP2001163756A (ja) * 1999-12-07 2001-06-19 Pola Chem Ind Inc しっとり感を有する皮膚外用剤
JP2004238519A (ja) * 2003-02-06 2004-08-26 Microalgae Corporation 抗酸化作用と紫外線吸収作用を有する抽出物、皮膚外用剤及び食品
JP2004267158A (ja) * 2003-03-11 2004-09-30 T Hasegawa Co Ltd 機能性飲食品の風味劣化防止方法
JP2005350425A (ja) * 2004-06-14 2005-12-22 Tsuno Rice Fine Chemicals Co Ltd 美白用皮膚外用剤
JP2006232685A (ja) * 2005-02-23 2006-09-07 Toagosei Co Ltd メイラード反応阻害剤

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2697159B1 (fr) * 1992-10-22 1995-01-13 Oreal Composition cosmétique ou dermo-pharmaceutique contenant en association un lauroylméthionate d'un amino acide basique et au moins un polyphénol.
US5824326A (en) * 1997-06-27 1998-10-20 Chesebrough-Pond's Usa Co., Division Of Conopco, Inc. Activity enhancement of ferulic acid with dimethyl isosorbride in cosmetic compositions
FR2792832B1 (fr) * 1999-04-28 2002-05-10 Codif Internat Sa Procede de protection de la peau pour la prevenir de son vieillissement cellulaire
ITNA20000036A1 (it) * 2000-06-02 2001-12-02 Dev Biotechnological Proces Se Nuovi approcci terapeutici per il trattamento della forfora.
ITMI20010528A1 (it) * 2001-03-13 2002-09-13 Istituto Biochimico Pavese Pha Complessi di resveratrolo con fosfolipidi loro preparazione e composizioni farmaceutiche e cosmetiche
FR2822701B1 (fr) * 2001-04-03 2005-03-18 Lvmh Rech Utilisation d'un extrait d'algue phaeodactylum comme agent cosmetique favorisant l'activite du proteasome des cellules de la peau et composition cosmetique le contenant
JP4266807B2 (ja) * 2003-12-25 2009-05-20 オリンパス株式会社 撮像装置及び電子ズーミング方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04266807A (ja) * 1991-02-22 1992-09-22 Soken:Kk 皮膚改善剤
JPH07145067A (ja) * 1993-06-15 1995-06-06 Lab De Dr Ng Payot Etab 外用薬として使用するアンチ・フリーラジカルを使用した化粧品または医薬品の組成物
JPH09221667A (ja) * 1996-02-14 1997-08-26 T Hasegawa Co Ltd 酸化防止剤組成物
JP2001072531A (ja) * 1999-08-20 2001-03-21 Dragoco Gerberding & Co Ag 化粧品配合物またはスキンケア用配合物の耐水性を改善する添加物
JP2001163756A (ja) * 1999-12-07 2001-06-19 Pola Chem Ind Inc しっとり感を有する皮膚外用剤
JP2004238519A (ja) * 2003-02-06 2004-08-26 Microalgae Corporation 抗酸化作用と紫外線吸収作用を有する抽出物、皮膚外用剤及び食品
JP2004267158A (ja) * 2003-03-11 2004-09-30 T Hasegawa Co Ltd 機能性飲食品の風味劣化防止方法
JP2005350425A (ja) * 2004-06-14 2005-12-22 Tsuno Rice Fine Chemicals Co Ltd 美白用皮膚外用剤
JP2006232685A (ja) * 2005-02-23 2006-09-07 Toagosei Co Ltd メイラード反応阻害剤

Also Published As

Publication number Publication date
EP2018149A1 (fr) 2009-01-28
AU2007231265A1 (en) 2007-10-04
HK1131333A1 (en) 2010-01-22
ES2366057T3 (es) 2011-10-14
UA95283C2 (ru) 2011-07-25
TNSN08381A1 (en) 2009-12-29
IL194183A0 (en) 2011-08-01
FR2898808B1 (fr) 2008-05-02
US8017128B2 (en) 2011-09-13
JP5081896B2 (ja) 2012-11-28
PL2018149T3 (pl) 2011-10-31
BRPI0710226A2 (pt) 2011-08-02
US20090130139A1 (en) 2009-05-21
CN101410089A (zh) 2009-04-15
KR20090017490A (ko) 2009-02-18
EP2018149B1 (fr) 2011-05-11
MA30321B1 (fr) 2009-04-01
AU2007231265B2 (en) 2012-03-15
CN101410089B (zh) 2011-12-07
ATE508732T1 (de) 2011-05-15
KR101434839B1 (ko) 2014-10-01
FR2898808A1 (fr) 2007-09-28
CA2647404A1 (en) 2007-10-04
BRPI0710226B1 (pt) 2015-07-28
ZA200808218B (en) 2009-07-29
WO2007110511A1 (fr) 2007-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5081896B2 (ja) フェルラ酸アルギニン及び微細藻類抽出物を含んでなる美容有効成分及びその使用
EP2421884B1 (fr) Hydrolysats peptidiques activateurs du proteasome et compositions les contenant
JP7426117B2 (ja) 抗皮膚老化剤
Rattan N6-furfuryladenine (kinetin) as a potential anti-aging molecule
FR2895261A1 (fr) Utilisation d'un extrait de riz en tant qu'agent actif inducteur de la synthese des proteines sirt dans les cellules de la peau
KR20110012699A (ko) 사이클릭 리포펩티드를 함유하는 항산화 및 항노화용 화장료 조성물
KR101068763B1 (ko) 엘라직산을 함유하는 자외선에 의한 피부노화 억제용 조성물
FR2970968A1 (fr) Nouveaux peptides intervenant dans la voie de signalisation scf c-kit et compositions les comprenant
EP2414381B1 (fr) Peptides anti-age activateurs du proteasome et compositions les contenant
JP5566733B2 (ja) エンドセリン−1mRNA発現、幹細胞増殖因子(SCF)mRNA発現抑制剤、塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)mRNA発現抑制剤、グルタチオン産生促進剤、及びフィラグリン産生促進剤
CN114057830B (zh) 寡肽-1衍生物及其制备方法和用途
JP2016079154A (ja) 皮膚化粧料、頭髪化粧料および飲食品
FR2989270A1 (fr) Composition cosmetique cutanee anti-age contenant des activateurs de l'aconitase mitochondriale
JP5566597B2 (ja) I型コラーゲン産生促進剤、アデノシン三リン酸産生促進剤、フィラグリン産生促進剤、メラニン産生抑制剤、塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)mRNA発現抑制剤、及び肌の透明感向上剤
JP5667774B2 (ja) メラニン産生抑制剤、グルタチオン産生促進剤、ヒアルロン酸産生促進剤、及びインボルクリン産生促進剤、並びに皮膚化粧料
US20220323536A1 (en) Use of beta-l-aspartyl-l-arginine on senescent skin
WO2007003768A2 (fr) Utilisation d'un extrait de l'espece trigonella foenum graecum dans une composition cosmetique ou pharmaceutique
US8481095B2 (en) Method for anti-oxidation, inhibiting activity and/or expression of matrix metalloproteinase, and/or inhibiting phosporylation of mitogen-activated protein kinase using flemingia macrophylla extract
JP2019065045A (ja) 皮膚化粧料、頭髪化粧料および飲食品
TW201216996A (en) suitable for using as a skin-whitening active ingredient, and applied to a variety of whitening composition with good stability
JP2016056204A (ja) Mfap−4産生促進剤
JP2012031133A (ja) プロテアソーム活性化剤

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120329

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120424

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120627

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120724

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120725

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120814

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120903

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150907

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5081896

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250