JP2004238519A - 抗酸化作用と紫外線吸収作用を有する抽出物、皮膚外用剤及び食品 - Google Patents

抗酸化作用と紫外線吸収作用を有する抽出物、皮膚外用剤及び食品 Download PDF

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昌子 堀
Natsuko Kobayashi
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Abstract

【課題】従来の抗酸化剤においては、緑藻類、褐藻類以外であり、且つ紅藻類のアサクサのり、テングサ、アカハギンナンソウ、ベンモズク、ウシケノリ以外の天然物由来の材料を使用して、抗酸化作用と紫外線吸収作用との効果を得ること。
【解決手段】藍藻類ネンジュモ目のスピルリナ属、ネンジュモ属、若しくはユレモ属、または紅藻類チノリモ目のクロオダクチロン属、ロドスポラ属、若しくはクロオテケ属、またはハプト藻類イソクリシス目のプリュウロクリシス属、若しくはプリムネシウム目のファエオキスティスから選択される微細藻類の少なくとも1種類の抽出物であることにより、微細藻類という天然物由来の材料を使用して、抗酸化作用と紫外線吸収作用との効果を得ることができるようになる。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、抗酸化作用と紫外線吸収作用を有する抽出物、該抽出物を含有した化粧料、医薬品、医薬部外品等を含む皮膚外用剤、及び工業用油脂類、飲料等を含む食品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
我々の生活の中における、喫煙・飲酒、ストレス、アンバランスな食生活等は、生活習慣病の要因となるものといわれているが、その予防または治療を考えた場合には、摂取する食品に抗酸化物質が含まれていることの重要性が明らかになっている。
【0003】
さらに、前記抗酸化物質の種類によって、その作用機序も異なることが解明されてきたことから、ビタミンCやビタミンEだけでなく、カロテノイドやフラボノイド等の数多くの食品に含まれる抗酸化作用を有する成分が注目され、市場に流通している。
【0004】
このように、抗酸化作用を有する食品は、生活習慣病を予防または治療するために重要な役割を持つものであると考えられている。
【0005】
また、我々の皮膚組織は、常に紫外線や大気中の有害化学物質等の外的な酸化的ストレスにさらされており、それらに起因する皮膚傷害も少なくない。
【0006】
このように、生体における酸化的ストレスは、内的な要因だけではなく、紫外線や大気中の有害物質等の外的な要因もあることから、皮膚組織は、その外的な要因を直接的に影響を受けてしまう部分であることが解る。
【0007】
さらに、近年においては、オゾン層の破壊等により紫外線の照射量が増加しており、該紫外線照射量の増加により、皮膚傷害等が生じ、社会的問題になっている。
【0008】
この皮膚傷害の原因になっている紫外線としては、中・長波長の紫外線、いわゆるUVB( 280 ̄320nm )とUVA( 320 ̄4000nm )とであることが解っている。
【0009】
これらの紫外線が皮膚に照射されると、皮膚組織内にラジカルが発生し、例えば、皮膚組織のラジカルはメラニン合成を誘導し色素沈着を亢進させ、しみ、そばかすの原因になり、皮膚の老化を加速させて、いわゆる光老化を生じることになる。
【0010】
また、紫外線が皮膚に照射することにより、真皮の繊維組織が変性したり、破壊したりして、皮膚の弾力をなくすと共に、しわ、たるみの原因にもなり、さらに、DNAに損傷を与えた場合には、皮膚癌の原因にもなる。
【0011】
このように、皮膚におけるラジカルの発生は紫外線や大気中の有害化学物質などの外的要因の他、内的要因もラジカルの発生原因である。これらに対しては発生したラジカルを消去する抗酸化剤が必要である。
【0012】
この種の抗酸化剤としては、例えば、同一出願人による、藍藻綱ネンジュモ目のノーストック属又はアファ二ゾメノン属及びユレモ目のオシラトリア属又はスピルリナ属、紅藻綱チノリモ目のポルフィリディウム属又はロドソルス属、緑藻綱クロロコックム目のクロレラ属及びオオヒゲマワリ目のデュナリエラ属及びホシミドロ目のミカヅキモ属、ハプト藻綱イソクリシス目のプリュウロクリシス属及びプリムネシウム目のフェオキィスティス属及びユーグレナ藻綱ユーグレナ目のユーグレナ属に属する微細藻類の抽出物を少なくとも1種類含有した抗酸化剤がある(特許文献1参照)。
【0013】
また、食品や化粧品が空気、熱あるいは紫外線により酸化され、内容物が変質することを防ぐために様々な抗酸化を有する原料が使用されている。同様に、人間の皮膚組織においても、細胞膜などには不飽和脂肪酸等の酸化され易い物質が存在しており、これらが酸化され、生じた過酸化物は各種の皮膚疾患や皮膚老化に影響を与えると言われている。
【0014】
そこで、前記紫外線が皮膚に照射されることによって生じる傷害から皮膚を保護する方法として、前記紫外線の防除を目的とした酸化チタンや酸化亜鉛等の無機系紫外線散乱剤、ビタミンEやビタミンCなどが代表的な抗酸化剤で、それらの誘導体を配合した化粧品、または有機系紫外線吸収剤を配合したサンスクリーン化粧品等が開発されている。
【0015】
紫外線吸収剤としては、緑藻類、褐藻類および紅藻類よりなる海藻またはγ−オリザノール、カミツレおよび甘草の陸生植物から抽出した吸光度の異なる紫外線吸収物質の複数種を用い吸収波長範囲を互に補完的に調整し、各波長に対し平均吸収能を付与してSPF5を越えるようにした天然紫外線吸収剤がある(特許文献2参照)。
【0016】
この特許文献2の公知技術においては、「緑藻類、褐藻類および紅藻類よりなる海藻またはγ−オリザノール、カミツレおよび甘草の陸生植物から抽出した吸光度の異なる紫外線吸収物質」を使用するものであり、前記紅藻類としては、アサクサのり、テングサ、アカハギンナンソウ、ベンモズク、ウシケノリ等を例示しているものである。
【0017】
【特許文献1】
特開2002−69443号公報(第2頁)
【特許文献2】
特開平10−53514号公報(第2頁)
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来技術における無機系紫外線散乱剤は、該無機系紫外線散乱剤を皮膚に塗布した際、白浮きすること、また、合成の紫外線吸収剤は、皮膚刺激物となることがあるなどの理由から、これらの使用が控えられることがある。
【0019】
このように、健全な食生活、あるいは生活習慣病の予防のためには抗酸化剤の摂取が必要であるが、合成の抗酸化剤は、その安全性に問題があり、近年は、その使用が控えられる傾向にある。
【0020】
また、化粧品や皮膚外用剤を用いた皮膚の酸化的傷害の予防や治療のためには、その外的要因と内的要因とに対処しなければならないので、紫外線防除と抗酸化の両方の機能を有した化粧品や皮膚外用剤、あるいはその原料が効果的であるが、既存の商品には、抗酸化作用と紫外線防除作用の両方の作用を有するものはなく、また、このように、紫外線防御を行い、酸化を抑制するものとしては、一般的には、合成品を添加させることが多いのである。
【0021】
前記特許文献1の公知技術においては、抗酸化作用を有するものであるが、紫外線吸収作用を有していないため、皮膚の酸化的傷害の予防や治療を目的とした場合、十分な効果を得ることができるものではない。
【0022】
また、前記特許文献2の公知技術においては、「緑藻類、褐藻類および紅藻類よりなる海藻」等を使用し、前記紅藻類としてアサクサのり、テングサ、アカハギンナンソウ、ベンモズク、ウシケノリ等を例示しているものであり、その他の微細藻類における抗酸化作用を有する紫外線吸収剤については不明である。
【0023】
従って、緑藻類、褐藻類以外であり、且つ紅藻類のアサクサのり、テングサ、アカハギンナンソウ、ベンモズク、ウシケノリ以外の天然物由来の材料を使用して、抗酸化作用と紫外線吸収作用との効果を得るということに解決しなければならない課題を有している。
【0024】
【課題を解決するための手段】
上記した従来例の課題を解決する具体的手段として本発明に係る第1の発明として、藍藻類ネンジュモ目のスピルリナ属、ネンジュモ属、若しくはユレモ属、または紅藻類チノリモ目のクロオダクチロン属、ロドスポラ属、若しくはクロオテケ属、またはハプト藻類イソクリシス目のプリュウロクリシス属、若しくはプリムネシウム目のファエオキスティスから選択される微細藻類の少なくとも1種類の抽出物であることを特徴とする抗酸化作用と紫外線吸収作用を有する抽出物を提供するものである。
【0025】
この第1の発明において、前記抽出物には、サイクロデキストリン粉末を添加したことを付加的な要件として含むものである。
【0026】
また、第2の発明として、藍藻類ネンジュモ目のスピルリナ属、ネンジュモ属、若しくはユレモ属、または紅藻類チノリモ目のクロオダクチロン属、ロドスポラ属、若しくはクロオテケ属、またはハプト藻類イソクリシス目のプリュウロクリシス属、若しくはプリムネシウム目のファエオキスティスから選択される微細藻類の少なくとも1種類の抽出物を含有し、抗酸化作用と紫外線吸収作用とを有することを特徴とする皮膚外用剤を提供するものである。
【0027】
更に、第3の発明として、藍藻類ネンジュモ目のスピルリナ属、ネンジュモ属、若しくはユレモ属、または紅藻類チノリモ目のクロオダクチロン属、ロドスポラ属、若しくはクロオテケ属、またはハプト藻類イソクリシス目のプリュウロクリシス属、若しくはプリムネシウム目のファエオキスティスから選択される微細藻類の少なくとも1種類の抽出物を含有し、抗酸化作用を有することを特徴とする食品を提供するものである。
【0028】
本発明に係る抗酸化作用と紫外線吸収作用を有する抽出物においては、藍藻類ネンジュモ目のスピルリナ属、ネンジュモ属、若しくはユレモ属、または紅藻類チノリモ目のクロオダクチロン属、ロドスポラ属、若しくはクロオテケ属、またはハプト藻類イソクリシス目のプリュウロクリシス属、若しくはプリムネシウム目のファエオキスティスから選択される微細藻類の少なくとも1種類の抽出物という緑藻類、褐藻類以外であり、且つ紅藻類のアサクサのり、テングサ、アカハギンナンソウ、ベンモズク、ウシケノリ以外の天然系の材料を使用し、抗酸化作用と紫外線吸収作用との効果を有する紫外線吸収剤を得ることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を具体的な実施の形態に基づいて詳しく説明する。
本発明に係る抗酸化作用と紫外線吸収作用を有する抽出物に使用する微細藻類としては、例えば、藍藻類ネンジュモ目(Nostocales)のスピルリナ属(Spirulina)、またはネンジュモ属(Nostoc)、またはユレモ属(Oscillatoria)、あるいは紅藻類チノリモ目(Porhyridiales)のクロオダクチロン属(Chroodactylon)、またはロドスポラ属(Rhodospora)、またはクロオテケ属(Chroothece)、あるいはハプト藻類イソクリシス目のプリュウロクリシス属(Pleurochrysis)、またはプリムネシウム目のファエオキスティス(Phaeocystis)等の少なくとも1種類からなる微細藻類を使用するものである。
【0030】
この微細藻類としては、例えば、池、沼、湖または海等に自然に発生する微細藻類を使用しても良いが、培養により増殖させた前記微細藻類を使用することが好ましい。
【0031】
この培養によって増殖させる方法としては、藻類は光合成を行って自らのエネルギーとしているため、培養は光照射の下に藻類培養用の培地を置くことによって、通常用いられる培養方法により培養することができる。
【0032】
以下に、具体的な微細藻類の培養方法の一例を示す。
[培養方法1]
この培養方法1においては、例えば、スピルリナを培養する場合、使用する培地は、その培養に広く用いられているSOT培地を用いることができ、また、ネンジュモやユレモを培養する場合に使用する培地は、淡水性藍藻類を培養する際に用いられているものであれば格別な制限はなく、例えば、MDM培地を用いることができる。
【0033】
前記淡水性藍藻類の藻体濃度が、 0.05−0.1g/l になるようにMDM培地に接種し、2リットル容のガラス製扁平フラスコを用いて行う。培養期間は、約 7 ̄10 日間が適当であり、培養は、炭酸ガスを約 5 %濃度になるように混合した空気を適当な通気手段により導入するという好気的条件下で行い、蛍光燈を光源として、該蛍光燈の照度を約 33.6−252μmolm−2−1 に設定し、連続光照射下で行うことが好ましい。
【0034】
この際、培養温度としては、約 15 ̄40 ℃ 程度で行うことが良く、 23 ℃付近の温度で培養することが望ましい。ただし、陸生のネンジュモのような場合には、液体培地を用いた培養は困難であるために、MDM培地に寒天を約 1.5 重量%添加した培地を用いると良い。
【0035】
この寒天を添加した培地に用いる場合には、該寒天培地をシャーレ( 90mmφ× 15mm )に約 10 mlを流し込み、該寒天培地が固まったところに、前記陸生のネンジュモを接種して培養する。
【0036】
なお、ネンジュモは他の藻類と比較して増殖速度が遅いために、培養は 20 ̄30日間継続して行う必要がある。この培養は、明期 16 時間及び暗期 8 時間のサイクルとし、蛍光燈を光源として、該蛍光燈の照度を約 14.2−85.2μmolm−2−1 の条件に設定することが好ましい。この際、培養温度を約 15 ̄35 ℃にし、23 ℃付近が望ましい。
【0037】
[培養方法2]
この培養方法2においては、例えば、紅藻類を培養する場合、該紅藻類の培養に使用する培地は、海産性紅藻類を培養する際に用いられているものであれば格別な制限はなく、例えば、ESM培地を用いることができる。
【0038】
前記紅藻類の藻体濃度が、 0.05−0.1g/l になるようにESM培地に接種し、2リットル容のガラス製扁平フラスコを用いて行う。培養期間は、約 7 ̄10 日間が適当であり、培養は、炭酸ガスを約 0−5 %濃度になるように混合した空気を適当な通気手段により導入するという好気的条件下で行い、蛍光燈を光源として、該蛍光燈の照度を約 14.2−85.2μmolm−2−1 に設定し、連続光照射下で行うことが好ましい。
【0039】
この際、培養温度としては、約 15−40 ℃程度で行うことが良く、 23 ℃付近の温度で培養することが望ましい。
【0040】
[培養方法3]
この培養方法3においては、例えば、ハプト藻類を培養する場合、該ハプト藻類の培養に使用する培地は、該ハプト藻類を培養する際に用いられているものであれば格別な制限はなく、例えば、 Eppley’s 培地を用いることができる。
【0041】
前記ハプト藻類の藻体濃度が、 0.01−0.05g/l になるように Eppley’s 培地に接種し、2リットル容のガラス製扁平フラスコを用いて行う。培養期間は、約 7 ̄10 日間が適当であり、培養は、炭酸ガスを約 0−5 %濃度になるように混合した空気を適当な通気手段により導入するという好気的条件下で行い、蛍光燈を光源として、該蛍光燈の照度を約 14.2−85.2μmolm−2−1 に設定し、連続光照射下で行うのが好ましい。
【0042】
この際、培養温度としては、約 10 ̄30 ℃程度で行うことが良く、 20 ℃付近が望ましい。
【0043】
このようにして培養された微細藻類、または、池、沼、湖または海等に発生した微細藻類は、遠心分離または濾過によって回収し、その後、前記微細藻類から抽出物を得る。
【0044】
この培養された前記微細藻類、または、池、沼、湖または海等に発生した前記微細藻類から抽出物を得るとしては、例えば、該微細藻類の少なくとも1種類に液体を添加して攪拌及び抽出し、これを1〜3回程度行う。この液体としては、例えば、 1 ̄100 %のエタノール溶液等を使用することができる。
【0045】
この時の前記微細藻類の藻体としては、湿物または乾物のいずれを使用しても良い。抽出溶媒に対する藻体の量は、約 0.1 ̄30%(W/W) であり、抽出温度は、室温〜 90 ℃であり、抽出時間は、約 30 分〜 24 時間である。
【0046】
抽出後、濾過または遠心分離で得られた抽出液を濃縮または濃縮乾固させ、水、エタノール、1、3ブチレングリコール、またはグリセリンなどの1種類以上の組成からなる溶媒を用い、濃縮物を抽出溶媒とは異なる極性の溶液に調整した後、濾過または遠心分離することにより、微細藻類の抽出物(抽出液)を得ることができる。
【0047】
このように、溶媒の極性を変化させることによって、抗酸化作用と紫外線吸収作用を保持したまま糖質、蛋白質または色素などを容易、かつ迅速に除くことができる。
【0048】
このようにして前記微細藻類から抽出した抽出物は、中・長波長の紫外線域において極大吸収性を有し、かつ優れた抗酸化作用を有する。
【0049】
更に、この抽出物を粉末製剤にすることにより、紫外線吸収作用と抗酸化作用とを長期間安定化させることができ、特に、サイクロデキストリンを賦形剤として用いて粉末化させた場合には、その効果を高くすることができるのである。
【0050】
以下に、より具体的な抗酸化作用と紫外線吸収作用を有する抽出物を製造する方法の製造例を示す。
[製造例1]
この製造例1においては、微細藻類として、紅藻類チノリモ目(Porhyridiales)のクロオダクチロン属(Chroodactylon)を使用し、該クロオダクチロンの乾燥藻体 1g に液体として 80 %エタノール 10ml を添加し、該クロオダクチロンの微細藻類混合液体にする。
【0051】
前記微細藻類混合液体を室温で約1時間攪拌及び抽出し、その後、遠心分離してその上清を得た。さらに、前記微細藻類混合液体の攪拌及び抽出を2回繰り返し、合計3回の抽出によって得られた上清を合わせた。
【0052】
その後、前記上清を 1ml まで減圧して濃縮した後、ガラス繊維濾紙を用いて濾過した液を微細藻類抽出液(抽出物)とした。
【0053】
前記クロオダクチロン微細藻類抽出液(抽出物)は、図1に示したように、中・長波長の紫外線領域( 280 ̄400nm )では 284nm と 334nm に極大吸収を持つことが理解できる。
【0054】
さらに、スピルリナ、ユレモ及びロドスポラの微細藻類についても、前記製造例1と同様にして、抽出液(抽出物)を抽出し、該抽出物の抗酸化作用をPC法を用いて評価した。
【0055】
このPC法による評価は、大豆ホスファジチルコリン(PC)の 40mg/ml メタノール溶液 2ml をナス型フラスコに入れ、室温にてエバポレーターで減圧乾固し、ここに 100μM の EDTA を含む 0.1M の NaCl 水溶液 20ml を加えて激しく攪拌し、多層のリポソームエマルジョンを形成させた。
【0056】
このリポソームエマルジョン 7.5ml と 100mM の 2、2’ − アゾビス( 2 − アミノプロパン)二塩酸塩( AAPH )溶液 75μl 及び試料溶液 200μl を混合し、 50 ℃の振盪恒温槽で酸化反応させた。
【0057】
この反応により生成した過酸化物ホスファジチルコリンヒドロペルオキシド(PC−OOH )を開始時とその後30分おきに高速液体クロマトグラフィーを用いて測定した。この高速液体クロマトグラフィーの条件は、カラム: Suplco 社製シリカ LC−Si ( 4.6I.D. × 250mm )、移動相: 40mM の NaHPO /メタノール( 10/90 )、流速: 1.0ml /分、検出器: 234nm であった。
【0058】
また、比較例として、水と、0.5mMのアスコルビン酸の溶液とを使用した。
【0059】
図2に示したように、製造例1のクロオダクチロンの抽出物、及び該製造例1と同様にして抽出したスピルリナ、ユレモ及びロドスポラの抽出物(抽出液)は、比較例である 0.5mMのアスコルビン酸溶液とほぼ同等の抗酸化作用を有し、水と比較して、高い抗酸化作用を有することが理解できる。
【0060】
[製造例2]
この製造例2においては、微細藻類として、藍藻類ネンジュモ目(Nostocales)のスピルリナ属(Spirulina)を使用し、該スピルリナの乾燥藻体 1kg に液体として 80 %エタノール 20kg を添加し、該スピルリナの微細藻類混合液体にする。
【0061】
前記微細藻類混合液体を室温で約1時間攪拌及び抽出した後に濾過して得られた抽出液を該微細藻類混合液体の抽出液にし、該微細藻類混合液体の抽出液を 2kg まで圧濃縮した後、該濃縮した抽出液に水 2kg を添加して希釈させた後に、よく攪拌した。
【0062】
この希釈した抽出液を、ガラス繊維濾紙により濾過し、該濾過した抽出液を約85 ℃まで加温して約 30 分間加熱殺菌した。その後冷却し、サイクロデキストリン粉末 0.6kg を添加してよく攪拌した後、凍結乾燥させて粉末化し、 0.7kg のスピルリナ抽出物を得た。
【0063】
このサイクロデキストリン粉末は、防腐剤等を入れなくても腐敗し難い性状であって活性の安定性が良く、水またはアルコールのいずれにも溶解して取り扱い易く、例えば、化粧料等に配合させることも容易である。
【0064】
前記スピルリナ抽出物を透明ガラス瓶に入れ、直射日光が照射される室内に放置するという日光暴露条件下において、紫外線領域の極大吸収である 343nm の吸収性(UV吸収の残存率%)を図3に示す。図3においては、製造例2の抽出物のUV吸収の残存率1と、該製造例2の抽出物にサイクロデキストリン粉末を添加せず、それ以外は製造例2と同様に製造した抽出物のUV吸収の残存率2とを示している。
【0065】
また、図3と同様の日光暴露条件下において、 DPPH 法で測定した3ケ月間の酸化抑制の残存率(抗酸化性の残存率%)を図4に示す。図4においては、製造例2の抽出物の抗酸化性の残存率3と、該製造例2の抽出物にサイクロデキストリン粉末を添加せず、それ以外は製造例2と同様に製造した抽出物の抗酸化性の残存率4とを示している。
【0066】
この DPPH 法は、 250μM の 1、1 − ジフェニル − 2 − ピクリルヒドラジル(DPPH )のエタノール溶液 1mL に 100mM Tris−HCl 緩衝液( pH7.4 ) 800μLを加えて攪拌した。
【0067】
ここに試料溶液 200μL を加えて攪拌後、暗所にて 20 分間放置した後の 517nm における吸光度(A)を測定した。試料溶液の代わりに精製水を用いた時の吸光度(B)と DPPH 溶液の代わりにエタノール溶液を用いた時の吸光度(C)から式1により酸化抑制率(%)を求めた。
【0068】
【式1】
酸化抑制率(%)=B−(A−C)/BX100
【0069】
前記サイクロデキストリン粉末を添加して粉末化させた抽出物は、図3から明らかなように、サイクロデキストリンを添加していない抽出物のUV吸収の残存率2よりも、製造例2の抽出物のUV吸収の残存率1の方が、 343nm の紫外線領域の極大吸収の吸収性が優れていることが理解できる。
【0070】
また、図4から明らかなように、サイクロデキストリンを添加していない抽出物の抗酸化性の残存率4は、約1ヶ月程度で酸化抑制効果が消失するが、サイクロデキストリンを用いて粉末化させた製造例2の抽出物の抗酸化性の残存率3は、約3ヶ月経過後も酸化抑制効果が残存しており、その効果が優れいていることが理解できる。
【0071】
以下に、抗酸化作用と紫外線吸収作用を有する抽出物を含有させた皮膚外用剤の一例として、化粧料を製造した場合の例を示す。
[皮膚外用剤の例1]
この皮膚外用剤の例1においては、微細藻類の少なくとも1種類の抽出物からなるを抗酸化作用と紫外線吸収作用を有する抽出物を含有した化粧料であり、前記微細藻類として、藍藻類ネンジュモ目(Nostocales)のスピルリナ属(Spirulina)から抽出した製造例2の抽出物を配合させた化粧水である。この化粧水に配合させた成分を表1に示す。
【0072】
【表1】
Figure 2004238519
【0073】
この皮膚外用剤の例1においては、全体量を 100.0 重量%とし、該 100.0 重量%に満たない残部を精製水を使用して 100.0 重量%に調整したものであり、前記表1の成分を混合して、常法により所望の化粧水に調整した。
【0074】
[皮膚外用剤の例2]
この皮膚外用剤の例2は、製造例2のスピルリナから抽出した抽出物を配合させたクリームである。このクリームに配合させた成分を表2に示す。
【0075】
【表2】
Figure 2004238519
【0076】
この皮膚外用剤の例2においては、表2の成分をそれぞれ約 80 ℃に加温して溶解させた後に、これらを混合・攪拌して乳化させ、その後、攪拌しながら冷却することにより、全体を均一にして所望のクリームに調整した。その際、全体量を 100.0 重量%とし、該 100.0 重量%に満たない残部を精製水を使用して 100.0 重量%に調整した。
【0077】
以下に、抗酸化作用と紫外線吸収作用を有する抽出物を含有させた食品の一例として、顆粒状食品を製造した場合の例を示す。
[食品の例1]
この食品の例1においては、微細藻類の少なくとも1種類の抽出物からなるを抗酸化作用と紫外線吸収作用を有する抽出物を含有した顆粒状食品であり、前記微細藻類として、藍藻類ネンジュモ目(Nostocales)のスピルリナ属(Spirulina)から抽出した製造例2の抽出物を配合させた顆粒状食品である。この顆粒状食品に配合させた成分を表3に示す。
【0078】
【表3】
Figure 2004238519
【0079】
この食品例1の顆粒状食品としては、表3の原材料を混合して撹拌させた後、噴霧式造粒装置を用いて顆粒状にし、ふるいを用いて整粒した。この際、顆粒状食品に混合された原材料を安定化させるため、2gづつを窒素封入した分包にすることが望ましい。
【0080】
このように、抗酸化作用を有する抽出物を含有させた食品にすることにより、該食品を、いわゆる健康食品にできる。この食品としては、顆粒状食品に限られるものではなく、例えば、粒状、ソフトカプセル状または液状等の食品として加工しても良い。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る抗酸化作用と紫外線吸収作用を有する抽出物は、藍藻類ネンジュモ目のスピルリナ属、ネンジュモ属、若しくはユレモ属、または紅藻類チノリモ目のクロオダクチロン属、ロドスポラ属、若しくはクロオテケ属、またはハプト藻類イソクリシス目のプリュウロクリシス属、若しくはプリムネシウム目のファエオキスティスから選択される微細藻類の少なくとも1種類の抽出物で構成することにより、緑藻類、褐藻類以外であり、且つ紅藻類のアサクサのり、テングサ、アカハギンナンソウ、ベンモズク、ウシケノリ以外の微細藻類を使用することで、合成剤を用いることなく、天然物由来の材料を使用して、抗酸化作用と紫外線吸収作用との効果を得ることができるという優れた効果を奏する。
【0082】
また、抗酸化作用と紫外線吸収作用を有する抽出物を皮膚外用剤または食品に含有させることにより、該皮膚外用剤には、抗酸化作用と紫外線吸収作用を、該食品には、抗酸化作用を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る製造例1のクロオダクチロン微細藻類抽出物における紫外線の吸収スペクトルである。
【図2】同クロオダクチロンの抽出物と、製造例1と同様にして抽出したスピルリナ、ユレモ及びロドスポラの抽出物と、比較例である水及び 0.5mMのアスコルビン酸溶液とにおけるPC酸化物の生成抑制を示したグラフである。
【図3】本発明の実施の形態に係る製造例2のサイクロデキストリンを添加した抽出物と、サイクロデキストリンを添加していない抽出物とのUV吸収の残存率を示したグラフである。
【図4】同サイクロデキストリンを添加した抽出物と、サイクロデキストリンを添加していない抽出物との抗酸化性の残存率を示したグラフである。
【符号の説明】
1 サイクロデキストリンを添加したスピルリナ抽出物のUV吸収の残存率
2 サイクロデキストリンを添加していないスピルリナ抽出物のUV吸収の残存率
3 サイクロデキストリンを添加したスピルリナ抽出物の抗酸化性の残存率
4 サイクロデキストリンを添加していないスピルリナ抽出物の抗酸化性の残存率

Claims (4)

  1. 藍藻類ネンジュモ目のスピルリナ属、ネンジュモ属、若しくはユレモ属、または紅藻類チノリモ目のクロオダクチロン属、ロドスポラ属、若しくはクロオテケ属、またはハプト藻類イソクリシス目のプリュウロクリシス属、若しくはプリムネシウム目のファエオキスティスから選択される微細藻類の少なくとも1種類の抽出物であること
    を特徴とする抗酸化作用と紫外線吸収作用を有する抽出物。
  2. 前記抽出物には、
    サイクロデキストリン粉末を添加したこと
    を特徴とする請求項1に記載の抗酸化作用と紫外線吸収作用を有する抽出物。
  3. 藍藻類ネンジュモ目のスピルリナ属、ネンジュモ属、若しくはユレモ属、または紅藻類チノリモ目のクロオダクチロン属、ロドスポラ属、若しくはクロオテケ属、またはハプト藻類イソクリシス目のプリュウロクリシス属、若しくはプリムネシウム目のファエオキスティスから選択される微細藻類の少なくとも1種類の抽出物を含有し、抗酸化作用と紫外線吸収作用とを有すること
    を特徴とする皮膚外用剤。
  4. 藍藻類ネンジュモ目のスピルリナ属、ネンジュモ属、若しくはユレモ属、または紅藻類チノリモ目のクロオダクチロン属、ロドスポラ属、若しくはクロオテケ属、またはハプト藻類イソクリシス目のプリュウロクリシス属、若しくはプリムネシウム目のファエオキスティスから選択される微細藻類の少なくとも1種類の抽出物を含有し、抗酸化作用を有すること
    を特徴とする食品。
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