JP2009531226A - 航空機の胴体の内部構造 - Google Patents

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Abstract

航空機の胴体の内部構造であって、胴体の長さに沿う方向で延び、内側に傾斜する上方区間を有する側壁(10)を含む。一実施形態では、側壁は、傾斜ライン(34、36)のような、側壁(10)の長さに沿って配置される複数の視覚可能な長い特徴部を含む。各長い特徴部は下方部から上方部まで延び、側壁(10)の内側の表面と、垂直軸が胴体の長さに対して平行な面との交差によって定められる概念的なライン(24)に対し傾斜する。着席した搭乗者から眺めた時、傾斜した長い特徴部によって、内側に傾斜する実際の度合いよりも小さく内側に傾斜する度合いを有するように側壁(10)が現れるようにする。

Description

本発明は、航空機の胴体の内部構造(インテリア)に関する。
従来技術の航空機の胴体では、胴体の構造は、典型的に、円形状又は実質的に楕円形状の断面の略円筒形状を有している。添付した図の1aには、フレーム102によって構成されている典型的な胴体の構造が示されているが、これは、床構造104を含んでいる。胴体の主構造は、フレーム102に取付けられた外板106によって形成されている。胴体の構造は、胴体の軸に対して平行に延びる縦通材(又は、図示していないが、ロンジェロン)を用いて強化されるが、これらは典型的に、内部構造の表面上で外板に対して固定されている。
図1bには、図の1aに示した構造を有する胴体の内部から眺めた側面図が示されている。即ち、図1bには、床構造104(図1bには分けて示されていない)によって支持されている機室(キャビン)床108と、この床108から上方に延びる内部の側壁110が示されている。側壁110は、内部パネル112によって定められているが、各パネルは窓用の開口部114を含んでいる。図1bにはまた、床構造104の下に、下部床領域116が示されている。パネル112は、パネルを横切って変化するように厚さを有する。パネルの厚さは、各窓用の開口部114の周囲の領域から、窓114を囲むチャインライン(chine line)118まで上方に増大する。パネル112の厚さの変化の割合は、チャインライン118で急に変わり、即ち、チャインライン118によって定められる領域の外側の位置で、厚さの変化の割合は、チャインライン118の内側の位置のものよりも低くなる。パネル112は、パネルジョイント120を用いて結合されており、これらは図1bでは、実質的に垂直に示されている。使用時には、搭乗者は、胴体内で列状に配置された席122に着席する。胴体の一般的に丸い断面のため、パネル112によって定められる側壁110は、高さを増しながら、胴体内の機室スペース内に湾曲する。従って、航空機の搭乗者は、床のスペースが比較的に広いにもかかわらず、胴体の側壁が内側に湾曲するために、包まれて、狭いように感じることがある。尚、図1bでは、パネルジョイント120は垂直に現れているが、側壁110の内側の傾斜とともにジョイントは傾斜している。
本発明は、航空機の胴体の内部構造を提供するが、胴体の長さに沿う方向で延びて、内側に傾斜する上方区間を有する側壁を含み、この側壁は、側壁の長さに沿って配置される複数の視覚可能な長い特徴部を含み、この長い特徴部は、夫々、下方部から上方部まで延びて、側壁の内側の表面と、垂直軸が胴体の長さに対して平行な表面との交差によって定められる概念的なラインに対して傾斜する。
上述した従来技術の航空機の内部では、搭乗者は、上述した概念的なラインに対して平行なラインによって、例えば、パネルのジョイントを用いたり、窓の周囲の垂直なチャインラインを用いて、内部の壁の湾曲を容易に知覚することができた。しかし、本発明に従うことで、長い特徴部の傾斜によって、航空機内の搭乗者は、胴体の長さに沿って見る時、側壁の湾曲を知覚することがより困難になる。本発明の実施形態では、長い特徴部の構成は、胴体の中心から少なくとも幾つかの方向で見る時、側壁の上方区間が、内側の傾斜の実際の度合いよりも小さい内側の傾斜の度合いを有するように現れる。このため、胴体の内部構造は、本来のものよりも大きく見えることができる。従って、本発明の実施形態に従うことで、航空機の胴体の体積や容量を増大させることなく、搭乗者がより広く、従ってより大きく知覚できるように、胴体の内部構造を提供することが可能になる。
上記特徴部の傾斜が、本発明のこの点における利点を提供するが、この特徴部は、長く、細いように知覚される程、細長くされている必要はなく、この特徴部は、搭乗者が、概念的なラインに対してこの特徴部の傾斜を知覚できるように十分に長いことだけを必要とする。例えば、本発明の実施形態では、本発明の利点を提供できるものは、単に幅よりも二倍の大きさの長さを有する長い特徴部を夫々必要とするだけでもよい。
好ましくは、長い特徴部の視認性は、特徴部が、側壁の他の面に対して、例えば、上記概念的なラインに対して実質的に平行に配置された側壁上の特徴部に対して、視覚的に明瞭になるようにする。例えば、側壁は、上記概念的なラインに対して平行な経路に従うジョイントを有していてもよい。このような場合、好ましくは、視認可能な長い特徴部は、幅や明るさ、又は、他の視覚的明瞭さに関連する特性を、上記ジョイントよりも大きく備える。搭乗者に対する長い特徴部の視覚性は重要であり、何故ならば、長い特徴部の傾斜の視覚性が、搭乗者に対して、機室の内部の側壁の内側の傾斜を異なるように知覚させるためである。従って、典型的に、視界から隠されたり、側壁の他の特徴部から区別して知覚することが非常に困難な長い特徴部は、本発明の内容では、視覚可能な長い特徴部とは考えられない。
好ましくは、長い特徴部の少なくとも一部は、側壁の上方の内側に傾斜する区間に位置する。着席した搭乗者が外を見渡せるように、側壁が窓用の開口部を含む場合、長い特徴部の少なくとも一部は、窓用の開口部の頂部の平均的な高さより上に位置していてもよい。典型的に、窓用の開口部の頂部は、席の頂部と大凡並ぶので、完全にではなくとも、着席した搭乗者の前の、窓用の開口部の多くは、着席した搭乗者が前方を見渡す時、すぐに知覚できない。
側壁によって定められている内側の表面が、胴体の長さに沿ってかなり変化する断面形状を有する場合、上記概念的なラインは、各長い特徴部用に異なる位置で定められていてもよい。例えば、概念的なラインは、各長い特徴部用に、側壁の内側の表面と、垂直軸が胴体の長さに対して平行で、長い特徴部の最も上方の点(又は、最も上方の点が一つ以上ある場合には、最も前側にある最も上方の点)を含む面との交差によって定められていてもよい。
好ましくは、長い特徴部の構成は、長い特徴部の傾斜の効果(例えば、視覚的な効果)が、一方向で、他のものよりも大きくなるようにする。例えば、長い特徴部の構成は、長い特徴部の傾斜の大きさが、一方向で、他のものよりも大きくなるようにする。例えば、一方向での傾斜の平均的な角度が、反対方向の傾斜の平均的な角度よりも大きくしてもよい。後方(機尾)方向での傾斜の平均的な角度の確認は、(1)後方方向で傾斜する側壁上の全ての視覚可能な長い特徴部を識別して、各長い特徴部は、下方部から上方部まで延び、上記「概念的なライン」(側壁の内側の表面と、垂直軸が胴体の長さに対して平行な面との交差によって定められるライン)に対して後方方向に底部から頂部に傾斜し、(2)傾斜の単一の平均的な角度を識別できるように、各長い特徴部を割り当て、このように割り当てられた角度を、各特徴部用に同じ様に計算し、(3)このように割り当てられた角度の全部の合計をこのように識別された長い特徴部の数で割るように計算して、これによって、後方方向での傾斜の全体的な平均角度を求めるようにしてもよい。前方(機首)方向の傾斜の平均的な角度は、同様の仕方で評価できる(長い特徴部を識別し、角度を割り当てる同じやり方を用いる)。与えられた長い特徴部に割り当てられた傾斜の平均的な角度は、tan-1(l/v)によって得られる角度を計算することで見積もることができるが、この際、vは、長い特徴部の始めと終わりの垂直方向で決められる区別であり、lは、長い特徴部の始めと終わりの長軸方向で決められる区別であり、これによって、この角度は、鋭角(0〜45度)を定める正の値となる。従って、各方向に少なくとも一つの視覚可能な長い特徴部があると仮定すると、一方向における傾斜の平均的な角度は、単一の正の数で定められ、反対方向の傾斜の平均的な角度は、異なる単一の正の数で定められる。勿論、後方方向での視覚可能な長い特徴部の傾斜の平均的な角度と、前方方向での視覚可能な長い特徴部の傾斜の平均的な角度との間の相違が大きい程、上記のような計算を行わなくとも、当業者であれば、より簡単に、一方向における傾斜の角度が反対方向の傾斜の角度よりも大きいことを認識できる。
長い特徴部の配置は、後方方向における傾斜の平均的な角度が、前方方向における傾斜の平均的な角度と等しいようにすることができるが、一方向における長い特徴部の傾斜は、視覚的により明瞭になるようにして、一方向では、反対のものよりも、長い特徴部の傾斜の効果がより大きくなるようにする。
あるいは、又は、これに加えて、一方向では、反対方向で傾斜する長い特徴部よりもより多くの傾斜する長い特徴部を設けてもよい。
長い特徴部は、全て、前方又は後方方向で、胴体の長さに沿って同じ方向に、上記概念的なラインに対して傾斜していてもよい。好ましくは、各長い特徴部の下方部は、上記同じ方向で、上方部の前方である。
胴体の内部には、複数の席を含むことができる。これらの席は、全て、胴体の長さに沿って同じ方向に面していてもよい。好ましくは、長い特徴部の傾斜は、席に向かう方向でより大きくなる。尚、傾斜の方向は、長い特徴部の下方部から長い特徴部の上方部まで、胴体の長さに沿った方向に対して等しいことを理解されたい。また、席に向かう方向は、席の正面に向かうものであることを理解されたい(つまり、席が面する方向とは反対)。長い特徴部を席に向かうように、従って、席に着席した時に搭乗者に向かうように傾斜させて配置することで、席に着席した搭乗者によって、胴体の内部にさらなるスペースがあるようなイリュージョン(錯覚)を提供することが可能になる。このイリュージョンの効果は、長い特徴部の配置の仕方によって向上することができ、つまり、側壁の高さを上げながら傾斜の角度を段階的に向上させるようにする。反対方向に傾斜する視覚可能な長い特徴部が存在する場合、好ましくは、このような特徴部は、上記同じ方向で傾斜する長い特徴部と比べて、より視覚的に明瞭ではないか、及び/又は、数及び/又は密度がかなり劣るようにする。好ましくは、反対方向に傾斜するような他の視覚可能な長い特徴部を設けない。同じ方向で、搭乗者に向かう(つまり、上方部が下方部よりも搭乗者により近付くようにする)ように傾斜する長い特徴部によって、搭乗者は、実際にあるものよりも機室のスペースがより大きいと知覚することができる。
胴体の内部に面する側壁の表面の少なくとも一部(例えば、上方区間)は、内側に湾曲していてもよい。胴体の内部に面する側壁の表面の少なくとも一部は、長い特徴部に沿って上方に距離を増やしながら、胴体の軸を含む垂直の面に対して表面が段階的により近付くような形状にしてもよい。上記概念的なラインに対する長い特徴部の傾斜の角度は、好ましくは、側壁の上方区間に置かれる長い特徴部の長さの大部分に沿って段階的に増える。
上記概念的なラインに対する長い特徴部の傾斜の角度は、垂直な面に向かう側壁の傾斜の角度が増えるにつれて、少なくとも一度増大できる。例えば、長い特徴部は、概念的なラインに対して第一の角度で傾く第一区間と、概念的なラインに対して第二の角度で傾くより高い第二区間を有していてもよく、この第二の角度は第一のものよりも大きいものとする。好ましくは、上記概念的なラインに対する長い特徴部の傾斜の角度は、垂直な面に向かう側壁の傾斜の角度が増えるにつれて、増大する。長い特徴部はこのように形成されて、長軸に対して平行な垂直の面上に突出する時、この突出した形状が、第一の径の湾曲を有する第一区間と、第二の径の湾曲を有するより高い第二の区間を含み、第一の径の湾曲の角度が、第二のものよりも大きいようにしてもよい。突出した形状の湾曲の径は、側壁の傾斜の角度の増大とともに増えてもよい。また、突出した形状の湾曲の径は、長い特徴部の長さの少なくとも一部に沿って増えてもよい。
長い特徴部はこのように形成できるため、航空機の胴体の内部で着席した搭乗者の典型的な視点から眺めた時、長い特徴部によって定められる形状は、遠近法と、側壁の幾何学的形状を考慮すると、まっすぐなライン上にのる。この場合、このラインは、勿論、本発明のこの点での実施形態の利点に影響を与えることなく、厳密にまっすぐなラインからわずかにずれてもよい。
各長い特徴部の傾斜の角度は、この長さの約3/4以上に沿って段階的に増大していてもよい。各長い特徴部の傾斜の角度は、この全長に実質的に沿って段階的に増大していてもよい。側壁の表面がこのような形状の胴体の内部に面する区間を含む場合、上方に距離を増やしながら、表面が、胴体の軸を含む垂直な面に段階的により近付き、上記概念的なラインに対する長い特徴部の傾斜の角度は、好ましくは、このような側壁の段階的な傾斜する区間上に置かれる長い特徴部の実質的に全長に沿って段階的に増大する。
長い特徴部の底部からの長い特徴部の頂部の胴体の軸に対して平行な方向での区別が、長い特徴部の長さの10%よりも大きく、好ましくは20%よりも大きく、より好ましくは30%よりも大きくなるように、長い特徴部を形成してもよい。概念的なラインに対する長い特徴部の夫々の傾斜の平均的な角度は、好ましくは、45度よりも小さい。従って、各長い特徴部は、長い特徴部の底部からの長い特徴部の頂部の胴体の軸に対して平行な方向での区別が、長い特徴部の長さの約70%までになるように形成されてもよい。各細長い部位の長い特徴部の傾斜の角度は、この長さに沿って変化してもよいが、好ましくは、平均で約5度よりも大きい。傾斜の角度は、好ましくは、長い特徴部の長さに沿って10度より大きいが、15度より大きくてもよく、さらには20度より大きくてもよい。好ましくは、各長い特徴部は、(長い特徴部の近くの)側壁の高さの20%に等しい長さを有する部位を含まず、この部位の傾斜は、この部位の底部からのこの部位の頂部の胴体の軸に対して平行な方向での区別が、長い特徴部の長さの80%より大きくてもよく、より好ましくは約50%より大きくてもよい。
各長い特徴部は、ラインによって定めることができる。このラインは、実質的に連続するものでもよく、途切れ途切れのラインでもよい。長い特徴部は、集合的に長く傾斜した特徴部を定める短いラインや小片の列やパターンによって定めることもできる。各長い特徴部は、側壁の高さに比べて比較的に短くてもよいが、多くのこのような短めの、長い特徴部が集合して、より小さい数の、より大きい長い特徴部を提供するのと同様の結果が得られるようにしてもよい。各長い特徴部は、(側壁の近くの)側壁の高さの10%よりも小さい長さを有していてもよい。長い特徴部が短い場合、機室のさらなるスペースのイリュージョンを提供するため、搭乗者に対し効果を提供できるように十分な数の長い特徴部を必要とする。しかしながら、好ましくは、各長い特徴部は、側壁の高さの10%よりも長い。好ましくは、各長い特徴部の長さは、側壁の高さの15%よりも大きく、より好ましくは、20%よりも大きい。あるいは、又は、これに加えて、各長い特徴部は、窓用の開口部が側壁に設けられる場合には、窓用の開口部の平均高さの約80%の高さより長くてもよい。側壁の高さは、側壁が床と出会う点と、側壁が垂直よりも水平に一層傾斜している面と出会う結合部との間の垂直の距離として測定されてもよい。側壁の高さが定められる上方の点は、例えば、側壁が頭上のロッカーと出会う領域でもよい。あるいは、例えば、明瞭に識別可能な結合部が存在しない場合には、側壁の頂部は、壁が最初に水平に対して45度の角度で湾曲する点として定めることもできる。頭上のロッカー、ビン、搭乗者用のサービスをサポートするための構造(例えば、調整可能なエアーベント、読書用のライト、緊急用の落下型の酸素マスク用のハウジング)、又は他の同様の部位であって、胴体の内部に延びるような部位が存在する場合には、長い特徴部の少なくとも幾らかはこのような部位まで延びていてもよい。このような場合、このような部位を側壁の一部として考えることもできる。この場合、側壁の高さは、側壁上の上方の点を、このような部位(例えば、頭上のラッゲージビン)が航空機の天井や部位上の最も高い点と出会う点として考えることで測定してもよい。
長い特徴部は、少なくとも部分的には表面の装飾を用いて定めることができる。例えば、長い特徴部は、壁の一部の他のものに対する対称的な色彩や明るさを用いて定めることができる。表面の装飾は、ペイントや、テープ又は他の実質的に二次元の飾りによって形成することもできる。長い特徴部は、さらに、個々は長くはないが、集合的に長い形状を定めることができるドットのようなエレメントのパターンを用いて定めることもできる。
長い特徴部は、少なくとも部分的には、壁の形状を用いて定められてもよい。例えば、長い特徴部は、レリーフのパターンや、勾配(グラディエーション)の変化や、他の三次元的な壁の特徴であって、長い特徴部を壁の残りから区別するものを用いて定められてもよい。この特徴部は、例えば、少なくとも部分的には、チャインラインを用いて定められてもよい。尚、チャインラインは、壁の急に変化する勾配を用いて定めることができることを理解されたい。長い特徴部は、少なくとも部分的には、航空機の他の部位の機能によって少なくとも部分的に支配される形状を有する壁の特徴によって定められた三次元的な形状を用いて定められていてもよい。例えば、壁は、一つ又は複数のダクトにわたってカバーしていてもよい。ダクトをカバーする壁の形状、及び/又は、ダクトの形状、及び/又は、ダクトをカバーする壁に形成された領域の連続は、長い特徴部の少なくとも一部を形成していてもよい。例えば、ダクトは、壁に沿って(上記概念的なラインに対して平行に)実質的に上方に延びていてもよく、上記概念的なラインに対して傾斜する上方の部位を含んでいてもよい。ダクトの傾斜部位は、本発明の利点を提供するためだけに傾斜していてもよい。
長い特徴部は、他の手段によっても少なくとも部分的に定めることができる。例えば、長い特徴部は、光の効果を用いて少なくとも部分的に定められていてもよい。勿論、長い特徴部は、上述した可能性のものの組み合わせによって定めることもできることを理解されたい。例えば、長い特徴部が部分的にチャインラインによって定められる場合、さらなる表面の装飾を備えて、チャインラインを強調させてもよい。
長い特徴部は、実質的に規則的なパターンで、側壁の長さに沿って配置されていてもよい。例えば、各n番(nは、例えば、1、2、3、又は4のような基数)の長い特徴部の間の区別は、実質的に同じでもよい。航空機の胴体の内部構造は、航空機が最終的に組み付けられた時、複数の窓を有していてもよい。このように、航空機の胴体の内部構造は、胴体の長さに沿って配置された複数の(上記のような窓の)窓用の開口部を有していてもよい。長い特徴部を側壁の長さに沿ってこのように配置して、上記のような窓の間で特徴部を散在させる。典型的に、窓は、着席した搭乗者の頭と大凡並ぶように垂直に配置されており、このため、搭乗者が着席した時に航空機の外を容易に見渡せるようにしている。このように、着席した搭乗者の前方に位置する窓は、着席した搭乗者の前の席の列によって少なくとも部分的に視界から隠されることがある。このような場合、窓の頂部の高さの上に少なくとも部分的に長い特徴部が置かれているならば、長い特徴部を視認することだけが可能になる。従って、長い特徴部を、窓の間に散在するものとして考えることができる、各長い特徴部の長さの大部分は、全部でなくとも、窓の頂部の上に垂直に置かれることがあることが解る。
窓用の開口部の間の長い特徴部の複数の散在は、近接する窓用の開口部の各対の間に、少なくとも一つ、好適には少なくとも二つの、長い特徴部が設けられるようにしてもよい。例えば、各長い特徴部が比較的に短い場合には、近接する開口部の各対の間に、複数の長い特徴部を設けてもよい。本発明の幾つかの実施形態では、上記複数の視覚可能な長い特徴部の全ての視覚可能な長い特徴部は、少なくとも部分的に、窓用の開口部やこの部品自体の形状ではなく、側壁の特徴部によって定められる。また、本発明の他の実施形態では、上記複数の視覚可能な長い特徴部の少なくとも幾つかの視覚可能な長い特徴部は、少なくとも部分的に、窓用の開口部やこの部品自体の形状によって定められていてもよい。
長い特徴部は、好ましくは、窓用の開口部から離れて設けられる。例えば、近接する窓用の開口部の対の間に少なくとも二つの長い特徴部がある場合、近接する長い特徴部の間の距離は、窓用の開口部とこの最も近くの長い特徴部の間の距離よりも小さくてもよい。長い特徴部は、窓用の開口部の間で規則的に散在していてもよい。長い特徴部の数と長さは、一方向で傾斜する長い特徴部の全ての長さの和を窓用の開口部の数で割ったものが、側壁の高さの10%よりも大きい長さに等しくなるようにしてもよい。側壁が窓用の開口部を含む場合には、近接する窓用の開口部の各対の間に二つ以上の長い特徴部を設けてもよい。
各長い特徴部は、より大きな特徴部の一部を形成していてもよい。より大きな特徴部は、例えば、長くなく、下方部から上方部まで延びず、及び/又は、上記概念的なラインに対して傾斜しない部位を含んでいてもよい。長い特徴部がこのようなより大きな特徴部の一部を形成する場合、当該技術分野の当業者であれば、長い特徴部の始めと終わりを容易に認識できるであろう。しかしながら、長い特徴部の始め及び/又は終わりがすぐに明瞭にならない場合には、視覚可能で、水平ではなく、上記概念的なラインに対して傾斜するより大きな特徴部の領域のそうではない領域に対する遷移(移り変わり)の点として定めてもよい。上記説明から理解できるように、長い特徴部の終わりは、終端する必要はなく、むしろ、容易に認識できない長い特徴部の終わりのような他の特徴部と出会うようにしてもよい。長い特徴部の各終わりは、あるいは、又は、これに加えて、長い特徴部の終端部、又は、特徴部の一部が上記概念的なラインに対してもはや傾斜しているとは考えることができない点として定められていてもよい。上記オプションの定義にもかかわらず、当業者は、長い特徴部がより大きな特徴部のうちでただ無視できる部位を形成している場合には、より大きな特徴部内の長い特徴部を認識できないであろう。例えば、図1bに示した従来技術の構成のチャインライン118の丸められた端部や、このより小さな部位は、本発明によって求められている傾斜する長い特徴部としては考えられない。
従って、単一のより大きな特徴部は、複数の、例えば二つだけの、長い特徴部を含んでいてもよい。
より大きな特徴部は、上記概念的なラインに対して実質的に平行な長い特徴部を含んでいてもよい。より大きな特徴部は、低い端部からはじまって、上方端部まで上に延びてもよく、本発明によって求められている単一の傾斜する長い特徴部と、上記概念的なラインに対して実質的に平行な少なくとも一つの長い特徴部の双方を含んでいてもよい。より大きな特徴部は、水平の長い特徴部を含んでいてもよい。
より大きな特徴部は、水平の長い特徴部と、上記概念的なラインに対して実質的に平行な長い特徴部の双方を含んでいてもよい。より大きな特徴部は、エンドレスラインの形態でもよい。より大きな特徴部は、例えば、側壁に定められる窓用の開口部の少なくとも一部の周りで延びていてもよい。このようなより大きな特徴部は、勿論、窓用の開口部を完全に囲んでいてもよい。より大きな特徴部は、窓用の開口部から離れて、囲っていてもよい。各より大きな特徴部は、下方部と上方部を有していてもよく、この下方部は、上記概念的なラインに対して実質的に平行で、また、上方部は、長い特徴部を含んでいてもよい。傾斜した長い特徴部を含むより大きな特徴部の一部の長さは、より大きな特徴部の全長のうち、好ましくは5%よりも大きく、より好ましくは10%よりも大きく、さらに好ましくは15%よりも大きい。より大きな特徴部は、上記複数の長い特徴部のうち少なくとも二つの長い特徴部(好ましくは、近接する長い特徴部)を含んでいてもよい。長い特徴部のうちの一方は、より大きな特徴部の長い特徴部の他方と比べて、形状や大きさを相違させていてもよい。例えば、長い特徴部の一方は、長い特徴部の他方と比べて、より大きな度合いで傾斜していてもよい。例えば、二つの長い特徴部のうちで前方のものは、後方の長い特徴部と比べて、一層傾斜していてもよい。長い特徴部の傾斜の度合いを変化させることで、このような特徴部を、窓用の開口部を囲むより大きな特徴部の一部として、胴体の内部の構成の所定のタイプ、例えば、長い特徴部が横切らないことが好ましいようにパネルジョイントが境界を定めるものにより容易に提供してもよい。より大きな特徴部は、実質的に水平の方向に延びて、二つの上方の長い特徴部の頂端部を結合する、上方の長い特徴部を含んでいてもよい。同様に、実質的に水平の方向に延びて、二つの傾斜して、実質的に上方の、長い特徴部の下端部を結合する、下方の長い特徴部を設けてもよい。
近接する窓用の開口部の各対の間に、二つの(又は少なくとも二つの)長い特徴部がある場合、この二つの長い特徴部は、胴体の長さに沿って同じ方向で上記概念的なラインに対して傾斜していてもよい。また、二つの長い特徴部は、水平(例えば、側壁の基部として定められて、装着された時、典型的に、機室の床の高さになるか、平行になる)よりも上方で実質的に同じ高さで配置されていてもよい。
側壁は、複数の傾斜した長い特徴部を含む区間を有していてもよく、この区間は、5メートル以上長さが大きく、側壁の高さの75%以上の高さを有し、この際、区間内の傾斜した長い特徴部の長さの和を区間によって覆われた領域で割ったものは、好ましくは、0.1m−1よりも大きい。区間内の傾斜した長い特徴部の長さの和を区間によって覆われた領域で割ったものは、0.2m−1より大きくてもよく、さらに、0.5m−1より大きくてもよい。
各長い特徴部は、この端部が、長い特徴部の近くの側壁の高さの90%よりも小さい距離で区別されるように形成されていてもよい。従って、長い特徴部は、側壁の底部から側壁の頂部まで延びる必要はない。各長い特徴部の一方の端部、好ましくは双方の端部は、側壁の頂部と底部から分けられていてもよい。長い特徴部がより大きな特徴部の一部を形成する場合、好ましくは、このようなより大きな特徴部は、側壁の高さの90%より小さい距離(長い特徴部の近くで測定する)で分けられた最上位の点と最下位の点を有する。本発明のこの点に関して、長い特徴部の二つの反対の端部の間の距離は、二つの点の間のスペースでまっすぐなラインの距離として測定されてもよいことを理解されたい。側壁の高さは、長い特徴部の領域の側壁の最上位と最下位の点の間のまっすぐなラインの距離として同様に決定されてもよい。
側壁は、複数のパネルを含んでいてもよい。各パネルは、上記複数の長い特徴部のうちで、一つ、又は好適には二つの(可能であれば二つ以上)の長い特徴部を含んでいてもよい。このパネルは、ジョイントを用いて結合されていてもよい。このジョイントは、上記概念的なラインに対して実質的に平行に延びていてもよい。ジョイントは、好ましくは、長い特徴部よりも視覚的により明瞭ではないようにする。パネル間のジョイントは、傾斜する長い特徴部から分かれて、離れていてもよい。あるいは、長い特徴部は、このようなジョイントによって、少なくとも部分的に定められていてもよい。各パネルは、対応する窓用の開口部と関連していてもよい。各パネルには、複数の窓用の開口部が設けられていてもよい。各窓用の開口部は、一つのパネルとだけ関連していてもよい。近接するパネル間のジョイントは、好ましくは、構造用のエレメントと並ぶ。この構造用のエレメントは、例えば、航空機のフレームの一部を形成していてもよい。
本発明の幾つかの実施形態では、長い特徴部を用いずに、視覚的な効果を得ることも可能である。例えば、搭乗者に対して、側壁の内側の傾斜の度合いを異なるように認識させるために、壁上のドットのパターンで十分な場合が有り得る。従って、本発明は、さらに、内側に傾斜する区間(例えば、側壁の上方区間)を含む航空機の胴体の内部構造を提供して、航空機の前方又は後方のいずれかに向かう方向で胴体の中心から眺めた時、実際に内側に傾斜する度合いよりもより小さく内側に傾斜する度合いを有すると見えるように、区間の視覚的な外観(例えば、形状)を配置して、構成する。内側に傾斜する区間は、勿論、複数の視覚可能で、好ましくは長い特徴部を、側壁の長さに沿って配置されるように含むことができ、この特徴部の配置によって、実際にあるものよりも壁の内側の傾斜の度合いがより小さく見えるような視覚的なイリュージョンを提供する。視覚的な効果は一方向性でもよく、この場合、区間は、航空機の前方に向かう方向で胴体の中心から眺めた時、内側の傾斜の実際の度合いよりも内側に傾斜する度合いがより小さく見えるようにするが、航空機の後方に向かう方向で胴体の中心から眺めた時、そうではないようにしてもよい。搭乗者は、飛行中、着席したままで、席は前方に面する傾向があるため、このような一方向性の視覚的な効果には、それなりの利点がある。
本発明は、さらに、胴体の長さに沿った方向で延びる側壁を含む、航空機の胴体の内部構造を提供するが、この壁は、側壁の長さに沿って配置された複数の視覚可能な長い特徴部を含む区間を有し、この区間は、5メートルより大きい長さを有し、側壁の高さの75%よりも大きい高さを有し、この際、各長い特徴部は、傾斜部を含み、区間内の傾斜部の長さの和を区間によって覆われる領域で割ったものは、0.1m−1より大きいものとする。
本発明は、また、本明細書で説明した本発明の任意の特徴に従った内部を有する胴体を含む航空機を提供する。航空機の胴体の内部構造は、勿論、席を有することができる。又は、航空機は、このような席を有しないように提供することもでき、このような席は、後処理で取り付けられてもよい。航空機は、単一の通路(アイル)型の航空機でもよい。また、航空機は、複数デッキ型の航空機でもよい。このような場合、胴体の内部構造は、航空機の上方デッキのものでもよい。単一の通路型の航空機や、複数デッキ型の航空機の上方デッキでは、航空機の胴体の内部構造を定める側壁の傾斜の角度はより大きくなる傾向があるので、このような場合、機室のスペースが足りないと知覚することは、より大きく関係すると考えられる。
本発明は、また、本明細書で説明した本発明の任意の特徴に従う航空機の胴体の内部構造用の壁を提供する。即ち、この壁は、複数の視覚可能な長い特徴部を含んでいてもよい。この壁は、例えば、航空機の胴体の内部構造の窓用の開口部を形成するために、複数の開口部を有していてもよい。この壁は、勿論、複数のパネルを用いて定めることができる。従って、本発明は、さらに、本明細書で説明した本発明の任意の特徴に従う航空機の胴体の内部構造用のパネルを提供するが、この際、側壁は、パネルを用いて定められる。このパネルは、例えば、窓用の開口部の一つを形成するために、少なくとも一つの開口部を有していてもよい。このパネルは、複数の視覚可能な長い特徴部の一つを形成するために、少なくとも一つの視覚可能な長い特徴部を有していてもよい。
本発明は、さらに、航空機の胴体の内部構造の一部を形成する側壁を提供する。この側壁は、従って、傾斜する上方の区間と複数の視覚可能な長い特徴部を側壁の長さに沿って配置して含んでいてもよい。各長い特徴部は、下方部から上方部まで延びていてもよく、また、側壁と、垂直軸が側壁の長さに対して平行な面との交差によって定められる概念的なラインに対して傾斜していてもよい。
本発明は、さらに、航空機の胴体の内部構造の一部を形成するための側壁のパネルを提供する。この側壁のパネルは、従って、傾斜する上方区間と、下方部から上方部まで延び、側壁のパネルと、垂直軸が側壁のパネルの長さに対して平行な面との交差によって定められる概念的なラインに対して傾斜する少なくとも一つの視覚可能な長い特徴部とを有していてもよい。本発明は、さらに、このようなパネルの複数を含む部品のキットを提供する。このパネル(又は、複数のパネルがある場合には、各パネル)は、組み付けられた側壁で窓用の開口部の少なくとも一部を定める部位を有していてもよい。
本明細書で、用語「複数」は、様々な箇所で用いられている。最も広い意味では、用語「複数」は、単に、3又はこれ以上を示す。本発明の幾つかの実施形態では、この用語は、10又はこれ以上のような多数を意味するものとして解釈することもできる。
勿論、本発明の要点の一つに関して説明された特徴は、本発明の他の要点に含ませることは可能である。従って、本発明のパネルは、本発明の航空機の胴体の内部構造の側壁を形成するために用いられることができるパネルに関して説明された任意の特徴を含むことができる。
以下、添付された図を例示的にのみ参照して、本発明の実施形態について説明する。
図2aを参照すると、本発明の第一の実施形態に従う航空機の胴体を内側から眺めた側面図が示されている(理解を明瞭にするため、この図では、幾つかの席は取外して示している)。図2aには、床8から上方に延びて、胴体の内部構造を構成する内部の側壁10が示されている。胴体の内部構造の一般的な構成は、図1bに示した内部のものと同様である。即ち、側壁10は内側のパネル12によって定められ、各パネルは窓用の開口部14を含み、これらパネルはパネルジョイント20を用いて結合されている。パネルジョイント20は、側壁の内側の表面と、垂直軸が胴体の長さに対して平行な面との交差によって定められる側壁上の概念的なライン24に対して平行に設けられている。
図2aに示された胴体の内部構造と図1bに示されたものとの重要な相違は二つある。第一に、パネルジョイント20は、視覚的により明瞭にはならないようにされている。これを達成するための手段と、この理由は、以下において後述される。第二に、各窓用の開口部14の周りのチャインライン18は航空機の後方に向かって、つまり、席の面している方向とは反対方向に傾斜していることを注意されたい。図2bには、窓用の開口部14の周りのチャインライン18の要部拡大図が示されているが、チャインライン18は(この視認方向で見て)前方と後方の略上方のライン18a、18bを含み、これらは、上方端部を上方の長いライン26によって結合させており、かつ下方端部を下方の長いライン28によって結合させている。四つのライン、18a、18b、26及び28は、合せて、窓用の開口部14を完全に囲むように、これの周囲で延びて、離れて、チャインライン18を定めている。前方の上方のライン18aは、下方の長いライン28から中間点30bまで上方に延びる垂直部32a(図2aでは垂直に示されている)と、中間点30bから上方の細長いライン26まで上方に延びる傾斜ライン34とを含んでいる。傾斜ライン34の頂部30aは、約300mmの距離で、傾斜ラインの底部から後方に設定されている。傾斜ライン34は、約670mmの長さを有し、この形状は、約1.2mの高さと、約600mmの最大幅を有するチャインライン18によって定められている。概念的なライン24に対するライン34の傾斜の角度は、側壁10の高さを増しながら段階的に増大し、ライン24に対して0度から約40度まで増え、約27度の平均の傾斜角度を有する。側壁は、約1.8mの高さHを有する。上記説明で用いられている「垂直」や「傾斜」のような用語は、図2aや2bで示したようなラインの幾何学的な方向を参照するために用いられていることを理解されたい。図2aや2bで単に垂直に示されている「垂直」なラインは、視認の方向に基づくものである。三次元では、このような垂直なラインは、概念的なライン24と平行である。
後方の上方のライン18bは、垂直部32b(図2bでは垂直)を含み、これは、下方の長いライン28から、上方の長いライン26まで上方に延びる後方の傾斜ライン36の底部まで延びる。後方ライン36は、前方ライン34と比べてより小さな傾斜の度合いを有し、ライン36の傾斜では、ライン36はパネルジョイント20と交差しない。後方の傾斜ライン36の頂部は、約80mmの距離で、傾斜ライン36の底部から後方に設定されている。傾斜ライン36は、約650mmの長さを有する。概念的なライン24に対するライン36の傾斜の角度は、側壁10の高さを増しながら段階的に増大し、ライン24に対して0度から最大で約10度まで増え、これは、上方の長いライン26の丁度下にある。傾斜の平均的な角度は、約7度である。尚、チャインライン18を定める四つのライン18a、18b、26、28が出会う角(コーナー)は、丸められていてもよく、これによって、一つのラインから次に移る際、急激な移り変わりにならないようにできる。窓用の開口部14の各チャインライン18の傾斜ライン34、36によって、概念的なライン24に対して傾斜する、複数の視認可能な長い特徴部を定める。側壁は、従って、同一方向で傾斜する実質的に上方(つまり、一般的に航空機の後方に向かう)のラインの複数を含み、これらラインは、窓用の開口部の間で規則的に散在する。
図2a又は2bに示している視認では識別できないが、側壁10は胴体の軸を含む垂直面に対して傾斜している。従って、側壁は、下方区間を含むが、これは、下方に距離を増やしながら垂直に対する角度を段階的に増大するように傾斜し、この下方区間は、床8の高さより上にある胴体の断面の下半分の一部に相当する。側壁10も上方区間を含むが、こらは、上方への距離を増やしながら、垂直に対する角度を段階的に増大させるように傾斜する、胴体の断面の上半分に相当する。
図3と4には、図2aに示した胴体の内部構造を示す概略的な斜視図が示されている。図3には、胴体の後方に向って見た(つまり、搭乗者の典型的な視点とは反対方向)図が示されている。この視認方向では、傾斜ライン34、36の傾斜によって、胴体の内部への側壁10の傾斜が強調されている。一方、図4には、胴体の前方に向って見た(つまり、搭乗者の典型的な視認と同じ方向)図が示されている。この視認方向では、傾斜ライン34、36の傾斜によって、搭乗者に対して、胴体の内部への側壁10の傾斜がより小さいように知覚させる傾向がある。この効果は、概念的なライン24(例えば、パネルジョイント20であって、この部位は、図3と4に破線で示している)に対して平行で、搭乗者が形状、即ち、内部の壁10の、内側の傾斜の度合いを容易に認識できるようにするラインを考えることで説明できる。このようなライン(20)の存在や視認性を減らすことで、例えば、このようなライン(20)に対する搭乗者の認識を妨げるように傾斜ライン34、36を提供して、内側の壁10の内側の傾斜の度合いに関する搭乗者の認識を変えさせることができる。さらに、傾斜ライン34、36の段階的な傾斜と、垂直に向かう側壁10の傾斜と、遠近法的効果の組み合わせは、着席した搭乗者から見た時(例えば、図4で示した見方)、チャインライン18の視認された傾斜を減らすような視覚効果を有し、これが次に機室内への側壁10の視認された傾斜を減らし、そして視覚的なイリュージョンをもたらして、これによって機室のスペースが実際のものよりもより広く見えるようにする。尚、概念的なライン24に対して平行な、パネルジョイント20(図3と4で破線で示している)は、明瞭に視認できる場合には、搭乗者に対して、側壁の内側の傾斜の真の度合いを視覚的に提供することができる。しかし、パネルジョイント20は、傾斜する上方のライン34、36よりも視覚的にはより顕著でないため、内側の壁10の傾斜に関する搭乗者の視認は、傾斜する上方のライン34、36によってより一層影響を受ける。
上述したように、この実施形態のパネルジョイント20は、従来技術の構成では、より視覚的に明瞭ではなく、チャインライン18よりも視覚的により明瞭ではない。従来技術のパネルジョイント120の断面は、図5aに示されている。このパネルジョイント120は、縁を湾曲させた簡単なラップジョイントの形態である。このジョイント120の領域内の隙間は、視認の浅い角度で眺める(例えば、図5aの破線のイメージで示した視認方向138)と隠されることがあるが、このジョイントは、視認角度の大きな範囲(例えば、視認方向140)では容易に視認することが可能になる。しかし、本発明の第一の実施形態で用いられるパネルジョイント20は、図5bに示しているように、視認角度のより広い範囲からでも視覚的により明瞭でなくなる。内部の表面上のジョイントはより滑らかであり、近接するパネルの間には大きな隙間が定められておらず、この構成では、パネル間の界面が、航空機の前方に向かう視認方向(図5bで、左から右に向って見る方向)では、反対方向から視認する時よりも、より視認できなくなる。図5cには、本発明の第二の実施形態に従う他のパネルジョイント構成220が示されているが、この機室の内部は、これ以外については第一の実施形態のものと同じである。
図6aと6bには、従来技術の構成と、本発明の第三の実施形態が夫々示されている。図6aは、従来技術の機室の内部を示しているが、これは、概念的なライン124(側壁110の内側の表面と、垂直軸が胴体の長さに対して平行な面との交差によって定められる概念的なライン)に対して実質的に平行なパネルジョイント120を有している。図6bには、図6aに示した機室の内部を改良した第三の実施形態に従うものが示されている。尚、このパネルジョイント20は、窓用の開口部14の領域の側壁10の点と、頭上のラゲッジビン42の領域の側壁10の点の双方で、パネルジョイントの後方側の縁20aがジョイントの前方の縁から離れて後方に傾斜するように(前方の縁は、概念的なライン24に対して実質的に平行なままとなる)、修正されていることを理解されたい。図6bのパネルジョイント20を胴体の軸に対して横切る水平方向で眺めると、前方の縁は垂直に延びるように現れるが、この際、後方の縁20aは、高さを増しながら、傾斜の角度を段階的に増大するように後方に傾斜する湾曲ラインとして現れる。反対に、着席した搭乗者の視点の方向で眺めると(図6bに示している視点)、遠近法と、高さを増しながら内側に傾斜する側壁10のため、ジョイント20の後方の縁20aは比較的にまっすぐに現れる。実質的にまっすぐなラインの外観を有する後方ライン20aによって、搭乗者に対して、側壁10の内側の傾斜はより小さいと知覚させる(図6aと6bのイメージを比較参照されたい)。与えられた視認方向でまっすぐに見えるラインのような特徴は、側壁10の内側の傾斜に関して、視聴者の知覚にかなりの影響を与えることが解る。心理的に、側壁の内側の傾斜とともにパネルジョイント20の後方の縁20aのまっすぐなラインを修正させると考えられる。従って、内側の傾斜の角度を高さとともに段階的に増大しながら(壁は内側に湾曲する)、搭乗者からまっすぐなラインとして知覚される、二つの傾斜ライン20aが、搭乗者に対して、側壁10の傾斜の角度が、ライン20aがまっすぐに現れる領域に沿って一定となるように知覚させる。第三の実施形態の窓用の開口部14の周りのチャインライン18は、図6aの従来技術の構成のチャインラインと実質的に同一である。
図7は、本発明の第四の実施形態を示しているが、ここでは、傾斜する特徴部によって、概念的なライン24に対して傾斜する縁を有する空調ダクト44の構成を用いて、さらなるスペースがあるように視覚的なイリュージョンを提供しているが、この縁の傾斜は、側壁10上で視覚的に明瞭になっている。図7では、航空機の前方は左方向にあり、着席した搭乗者の視認の方向40は左に向かう。図7は、前方ダクト44aと後方44bを示しているが(図7の破線参照)、これらは双方とも単一の壁のパネル20によって覆われている。ダクト44は、空調用出口46を含むが、これは、パネル20の頂部の上に置かれている。理解できるように、この実施形態では、パネル20は、二つの窓用の開口部14を横切って広がっている。パネル20は、パネルの後方のダクト44の輪郭に従うチャインライン18を含む。チャインライン18は、従って、前方と後方のダクト44a、44bの傾斜部に対応して、前方と後方の傾斜ライン34、36を含む。また、理解できるように、各傾斜ライン34、36の端部から下方に延びるチャインライン18の一部は、概念的なライン24に対して実質的に平行である。前方と後方の傾斜ライン34、36は、側壁10の頂部の近くに配置されており、概念的なライン24に対して壁10の高さを上げながら実質的に同様の段階的な傾斜を有する。近接する窓用の開口部の各対の間には、一つだけの傾斜ラインが置かれている。搭乗者から方向40に沿って眺めた時、傾斜ライン34、36は視覚的なイリュージョンを提供して、側壁の上方区間が、内側の傾斜の実際の度合いよりもより小さく内側に傾斜する度合いを有するように現れる。胴体の内部構造は、従って、搭乗者にとって、実際のものよりもより大きく見えることができる。
特定の実施形態を参照しながら、本発明について説明し、図示したが、当該技術分野の当業者であれば、本発明は、ここで特に示したものに限られず、多くの様々な変更を導けることを理解できるであろう。そこで、以下、幾つかの可能な変更例について、例示的にのみ説明する。
さらなるスペースの視覚的なイリュージョンを強調するために、表面の装飾を加えてもよく、例えば、視覚的なイリュージョンを形成する傾斜ラインの視認性を向上させたり、搭乗者に対して実際の傾斜の度合いをすぐに知覚させるようなラインや特徴部の視認性を減らすようにする(例えば、側壁の表面と、垂直軸が胴体の長さに対して平行な面との交差によって定められる概念的なラインに対して平行に延びるラインの視認性を妨ぐようにする)。良好な効果を得るために、光学的な効果を同様に用いてもよい。本発明の実施形態は、このような表面の装飾及び/又は光学的効果を用いることだけで、視覚的なイリュージョンの利点を提供してもよい。
本発明の実施形態を用いる結果として、搭乗者が機室の内部を異なるように知覚するか否かは、別の問題として考えられるかもしれない。しかしながら、航空機の内部の設計者は、搭乗者のスペースに関する知覚について熟知しており、当該技術分野の平均的な設計者ならば、さらなるスペースがあるように(又は、機室の側壁の内側の傾斜をより少なくする)視覚的イリュージョンを提供する機室の内部の構成と、そうではないものとを区別して認識できるであろう。
本発明の特定の実施形態において、機室の側壁が実際の傾斜の大きさよりもより小さく傾斜して現れるように、異なる視覚的な外観を提供しているか否かについて調べるため、測定を活用してもよい。例えば、大人の搭乗者用に、統計的に妥当な数(例えば、100)のランダムサンプルを用いて、特定の機室の構成が実際の内側の傾斜の度合いよりもより小さい内側の傾斜の度合いを有しているように現れるか否かについて評価してもよい。この調査では、本発明の実施形態に従う傾斜の特徴を有する第一の機室の内部と、このような傾斜の特徴を有しないが、搭乗者に対して機室の側壁の内側の傾斜の度合いを容易に知覚させるように視認可能なラインを含む、第二の同様な機室の内部を比較するように各搭乗者に質問してもよい。このようなラインは、例えば、側壁の内側の表面と、垂直軸が胴体の長さに対して平行な面との交差に対して平行なラインを含むことができる。例えば、図1aと1bに示したパネルジョイント120によって定められるラインであって、搭乗者に対して、機室の側壁の内側に傾斜する度合いを容易に知覚させるものがある。各搭乗者に対して、次に、第二の機室の構成(本発明の実施形態ではない)が有する側壁が、第一の機室の構成(本発明の実施形態)の側壁と比べて、より大きく、より小さく、又は同じ様に傾斜するか否かについて尋ねて、彼らの答えに従ってスコアを求めてもよい(例えば、より大きい傾斜には+1、同じ傾斜には0、より小さい傾斜には−1をつける)。ここで、スコアがより大きい程、本発明の実施形態の視覚的な効果はより強まることを理解されたい。100の答えのサンプルの合計のスコアが25より大きい場合、本発明の実施形態の側壁の内側に傾斜する区間は、内側に傾斜する実際の度合いよりもより小さく内側に傾斜する度合いを有するように現れることが示唆されると推定できる。100の答えのサンプルの合計のスコアが0又はこれよりも小さい場合(例えば、本発明の実施形態ではない第一の側壁を、壁の内側の傾斜の度合いを搭乗者に容易に知覚させることができる認識可能なラインを含む第二の同様の側壁と比較したような場合)、側壁の内側に傾斜する区間が、内側の傾斜の実際の度合いよりも小さい内側の傾斜の度合いを有するように現れないことを示すと推定できる。従って、必要ではないが、25又はこれ以上のスコアは、壁の内側の傾斜の度合いが、内側の傾斜の実際の度合いよりも小さいか否かを評価する状況として十分であると考えることができる。上述したような評価は、ボーダーラインのような場合に必要であると考えることができるが、何故ならば、当業者であれば、機室の側壁がより内側に傾斜しないように視覚的に現れるようにする機室の内部の構成を、このようでない機室の内部の構成と比較してすぐに認識することが出来ると考えられるためである。
以上の説明において、記載した完成体や部品について、従来公知や、自明や、予測可能な等価物は、これらが個別に説明されていなくても、本発明に含まれるものとする。よって、本発明の真の範囲を定めるためには、特許請求の範囲について参照する必要があるが、これには、上記のような等価物が含まれることを理解されたい。また、当業者であれば、本発明の完成体や特徴において、好適で有り得るとか、利点で有り得るとか、便利であるとか、同様のように記載されたものは、選択的であって、個々の特許請求の範囲を制限するものではないことを理解できるであろう。
従来技術の胴体の内部構造について一部切断して示した図を、夫々1aと1bに分けて示した図である。 本発明の第一の実施形態に従う航空機の胴体の内部構造の側面図と、この要部拡大図を、夫々2aと2bに分けて示した図である。 図2aに示した第一の実施形態の、胴体の後方に向かって眺めた斜視図である。 図2aに示した第一の実施形態の、胴体の前方に向かって眺めた斜視図である。 従来技術のパネルジョイントの断面図と、本発明の第一の実施形態に係るパネルジョイントの断面図と、本発明の第二の実施形態に係るパネルジョイントの断面図を、夫々5aと5bと5cに分けて示した図である。 従来技術の構成に従う航空機の胴体の斜視図と、本発明の第三の実施形態に係る航空機の胴体の斜視図を、夫々6aと6bに分けて示した図である。 本発明の第四の実施形態に係る航空機の胴体の内部構造の側面図である。

Claims (25)

  1. 航空機の胴体の内部構造であって、前記胴体の長さに沿う方向で延びて、内側に傾斜する上方区間を有する側壁を含み、
    前記側壁は、前記胴体の長さに沿って配置される複数の窓用の開口部と、前記側壁の長さに沿って配置される複数の視覚可能な長い特徴部を含み、この長い特徴部の配置を行うため、
    前記窓用の開口部から前記長い特徴部の各々を離して、
    下方部から上方部まで前記長い特徴部の各々を延ばして、
    前記側壁の内側の表面と、垂直軸が前記胴体の長さに対して平行な面との交差によって定められる概念的なラインに対して前記長い特徴部の各々を傾斜させて、
    前記側壁上に設けられるこのような視覚可能な長い特徴部の全ての傾斜の効果を、一方向で、反対方向と比べてより大きくすることを特徴とする航空機の胴体の内部構造。
  2. 前記側壁上の一方向における前記視覚可能な長い特徴部の傾斜の平均的な角度は、前記側壁上の反対方向における前記視覚可能な長い特徴部の傾斜の平均的な角度よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の航空機の胴体の内部構造。
  3. 一方向で傾斜する前記側壁上の前記視覚可能な長い特徴部の数は、反対方向で傾斜する前記側壁上の長い特徴部の数よりも多いことを特徴とする請求項1又は2に記載の航空機の胴体の内部構造。
  4. 前記複数の視覚可能な長い特徴部の各長い特徴部において、前記概念的なラインに対する前記長い特徴部の各々の傾斜の角度は、前記側壁の上方区間上に置かれる前記長い特徴部の長さの大部分に沿って段階的に増大することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の航空機の胴体の内部構造。
  5. 前記複数の視覚可能な長い特徴部の各長い特徴部において、前記概念的なラインに対する前記長い特徴部の傾斜の角度は、前記垂直の面に向かう前記側壁の傾斜の角度が増えるにつれて増大することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の航空機の胴体の内部構造。
  6. 前記胴体の内部構造は、前記胴体の長さに沿って同一方向に面する複数の席を有し、前記複数の視覚可能な長い特徴部の各長い特徴部の下方部は、前記席の方向で、前記上方部の、前方向であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の航空機の胴体の内部構造。
  7. 前記長い特徴部は、少なくとも部分的に、前記壁の形状によって定められることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の航空機の胴体の内部構造。
  8. 前記長い特徴部の各々は、前記壁の表面の勾配の変化として定められることを特徴とする請求項7に記載の航空機の胴体の内部構造。
  9. 前記長い特徴部は、前記窓の間に散在することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の航空機の胴体の内部構造。
  10. 近接する窓用の開口部の各対の間に、少なくとも二つの長い特徴部があることを特徴とする請求項9に記載の航空機の胴体の内部構造。
  11. 前記少なくとも二つの長い特徴部は、前記胴体の長さに沿った同一方向で、前記概念的なラインに対して傾斜することを特徴とする請求項10に記載の航空機の胴体の内部構造。
  12. 前記二つの長い特徴部の一方は、前記二つの長い特徴部の他方と比べて、より大きな度合いで傾斜することを特徴とする請求項10又は11に記載の航空機の胴体の内部構造。
  13. 前記長い特徴部の平均的な長さは、前記窓用の開口部の平均的な高さの80%よりも大きいことを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の航空機の胴体の内部構造。
  14. 前記長い特徴部の各々は、より大きな特徴部の一部を形成することを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の航空機の胴体の内部構造。
  15. 前記より大きな特徴部は、前記窓用の開口部の少なくとも一部の周りで延びることを特徴とする請求項14に記載の航空機の胴体の内部構造。
  16. 航空機の胴体の内部構造であって、前記胴体の長さに沿う方向で延びて、内側に傾斜する区間を有する側壁を含み、前記航空機の前方又は後方のいずれかに向かう方向で前記胴体の中心から眺めた時、前記側壁の内側に傾斜する区間が、内側の傾斜の実際の度合いよりも小さく内側に傾斜する度合いを有するように現れるように、前記側壁の視覚的な外観を配置して、構成したことを特徴とする航空機の胴体の内部構造。
  17. 前記壁は、複数のパネルを含むことを特徴とする請求項1〜16のいずれかに記載の航空機の胴体の内部構造。
  18. 請求項1〜15のいずれかに従属して、複数のパネルを含み、前記概念的なラインに対して実質的に平行に置かれて、前記長い特徴部よりも視覚的により明瞭ではないジョイントを用いて、結合されるパネルを含むことを特徴とする請求項17に記載の航空機の胴体の内部構造。
  19. 航空機の胴体の内部構造であって、前記胴体の長さに沿う方向で延びて、内側に傾斜する区間を有する側壁を含み、前記側壁は複数のパネルを含み、少なくとも二つの近接するパネルの間の界面は、一方向での視認では、反対方向と比べてより視認可能でないことを特徴とする航空機の胴体の内部構造。
  20. 航空機であって、請求項1〜19のいずれかに記載の内部を有する胴体を含むことを特徴とする航空機。
  21. 前記航空機は、単一の通路型の航空機であることを特徴とする請求項20に記載の航空機。
  22. 前記航空機は、複数デッキ型の航空機であって、前記胴体の内部構造は、前記航空機の上方デッキのものであることを特徴とする請求項20に記載の航空機。
  23. 壁であって、請求項1〜19のいずれかに記載の航空機の胴体の内部構造用であることを特徴とする壁。
  24. パネルであって、請求項17〜19のいずれかに記載の航空機の胴体の内部構造用であることを特徴とするパネル。
  25. 航空機の胴体用の側壁を組付けるのに用いる部品のキットであって、請求項24に記載のパネルの複数を含むことを特徴とするキット。
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