JP7023533B2 - オーディトリアム - Google Patents

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    • A47C1/00Chairs adapted for special purposes
    • A47C1/12Theatre, auditorium, or similar chairs

Description

本発明は、シアターの分野にあり、とくには1つ以上のスクリーン上にビジュアルコンテンツを表示するための装置、とりわけビジュアルコンテンツを投影するための装置を含むシアターの分野にある。そのようなシアターは、とくにはムービーシアターを含み、とりわけワイドスクリーンのムービーシアターを含む。
スクリーン上にビジュアルコンテンツを表示するための装置は、ビジュアルコンテンツを1つ以上のスクリーン上に投影するように機能するビジュアルコンテンツの投影用の装置、すなわち映写装置であってよい。それにもかかわらず、スクリーン上にビジュアルコンテンツを表示するための装置を、「アクティブ」ディスプレイ、すなわち1つ以上の表示画面を形成する1つ以上の可視面上にビジュアルコンテンツを表示するために適した装置によって構成することも充分に可能である。
既知のシアターが、とくには米国特許出願公開第2014/0259967号明細書に記載されている。
本明細書において、「スクリーン」という用語は、平面、凹面、または凸面であってよく、ビジュアルコンテンツを表示できるように構成された表面を指すために使用される。通常は、この表面は、実質的に平らであるが、水平断面において凹面の形状かつ垂直断面において平らな形状であってもよい。また、半球形の形状であってもよい。
映写の視覚的インパクトを強め、画像への観客の没入を高めるために、投影スクリーンのサイズは、ここ数年で著しく増大してきている。とくには、IMAX(登録商標)(イメージマキシマム(image maximum)の略語)という名称で知られる新たなフィルムフォーマット、したがって新たな画像フォーマットが、開発されている。この技術は、より高い解像度で大きな寸法の画像を投影するように機能する。標準的なIMAX(登録商標)スクリーンは、おおむね15メートル(m)の高さにおいて25mの幅であり、観客の画像への没入を高めるように意図されている。
画像とのこの新たな関係に対応するために、スクリーンに面する観客の配置も、変更する必要がある。とくには、観客がどの列に位置しているかにかかわりなく、各々の観客が、過度に頭を傾けなくても、投影画像の高さ全体を眺めることができることが重要である。
観客の配置は、技術および建築に係る基準に従って決定されるシアターの寸法特性の範囲に含まれる。フランスにおいて、これらの基準はAFNOR NF-S 27001規格によって管理されており、この規格自体は、Commission Superieure Technique de l’Image et du Son(CST)[French image and sound superior technical commission]の勧告CST-RT-035に従って作成されている。
図1および図2を参照すると、これらは2つの既存のIMAX(登録商標)ムービーシアター、すなわち図1の2000年からのIMAX(登録商標)-Pathe Disney Village theaterおよび図2の2016年からのIMAX(登録商標)-Pathe-La Valette du Var theaterの断面図である。
ムービーシアター1、1aの容積は、スクリーン2の幅を収容できるような幅、スクリーン2の高さを収容できるような高さ、および映写室4がスクリーンからの距離Dに配置される後壁3までのスクリーン2からの長さで決定される。座席の段5が設けられる領域が、シアター1、1aの長さの一部について広がっている。CSTの勧告に示されているとおりに段5を設置するための特性を定めるために、投影画像の最大幅Lおよび最大高さHが参照される。以下の説明においては、最大の投影画像の寸法L、Hが、スクリーンを構成するシートの寸法L、Hに対応すると考える。
図1および図2を参照すると、段5は連続して配置され、一連の座席列で構成され、各列は、各列のためのそれぞれの踊り場を有している1つ以上の階段通路(図には示されていない)を介してアクセス可能である。
段5は、最も下方かつスクリーン2に最も近い第1列6から、最も上方かつスクリーン2から最も遠い最終列7まで、スクリーン2に対して垂直にとられた投影軸XX’(この投影軸XX’は、シアターの長手軸(図示されていない)に平行である)に沿って延びている。第1列6は、スクリーンから距離D1に位置し、最終列7は、スクリーン2から距離D2に位置し、ここでD2は当然ながらD1よりも大きい。第1列6から最終列7まで投影軸XX’に平行な軸XX’1に沿って延びる座席部奥行きD3、および第1列6と最終列7との間の高度の差に等しい高さである座席部高さH3も、考慮される。最後に、第1列6および最終列7の観客の目を含む平面Pと投影軸XX’に平行な軸XX’1との間に形成される角度αによって定義される段の傾斜が考慮される。
これら2つのシアターの構成を考えると、第1列6の観客は、投影画像の全体を見ることができるようにするために、過度に頭を傾ける必要がある。この傾きは、2つの角度によって特徴付けられる。第1列6に座る観客の目から出発して、第1の角度α1が、長手軸XX’に平行かつスクリーン2に垂直な軸XX’1と、本明細書ではスクリーン2の中心Oによって示されている最大の投影画像の半分の高さH/2へと向かう直線との間で得られる。第2の角度α2が、長手軸XX’と、本明細書はスクリーン2の上縁8によって示されている最大の投影画像の上縁へと向かう直線との間で得られる。CSTは、角度α1を30°以下にすべきであり、角度α2を45°以下にすべきであると勧告している。
図1のシアターにおいて、第1の角度α1は25°であり、第2の角度α2は50°であり、したがってCSTの勧告が満たされていない。図2のシアターにおいて、第1の角度α1は33°であり、第2の角度α2は54°である。これらの角度のいずれも、CSTの勧告を満たしていない。
したがって、図1および図2の両方のシアターにおいて、スクリーン2および投影画像が大きな寸法を呈する場合、第1列の観客とより上方の列の観客との間で視覚の質に実際の差が存在することを、理解できるであろう。さまざまな規格および勧告に鑑み、現時点において、このようなシアターにおいて、列の数、したがって座席の数を減らすことなく、かつ/または最終列の観客の没入を損なうことなく、第1列6をスクリーンから遠ざかるように移動させることは不可能である。
本発明は、とくには、第1列から最終列までのすべての観客が、投影される画像に、現時点の従来のシアターと比べて改善されたやり方で、頭を過度に傾けることなく没入できるようにするために、CSTの勧告CST-RT-035に従って作成されたAFNOR NF-S 27001規格に準拠するムービーシアターを提供しようと試みる。
さらに、本発明は、画像の垂直方向の幾何学的歪みが実質的にゼロであるムービーシアターを提供しようと試みる。
さらに、本発明は、観客にプライバシーと懇親性との複合的な感覚をもたらすムービーシアターを提供しようと試みる。
最後に、本発明は、個人化されたサービスの提供を可能にするムービーシアターを提供しようと試みる。
第1の態様において、本発明は、投影スクリーンを有するシアター、とくにはムービーシアターであって、投影スクリーンが、最大幅および最大高さによって定められる画像をこのスクリーンに垂直な投影軸に沿って投影することを可能にするように構成されているシアター、とくにはムービーシアターを提供する。スクリーンに面して、スクリーンから特定の距離に位置する後壁が広がっており、後壁には、映写装置を収容する映写室が設置されている。シアターは、スクリーンに最も近い第1の距離に位置する第1列からスクリーンから最も遠い第2の距離に位置する最後列まで広がる座席の段を収容する領域を含むことにより、第1列と最後列との間の座席部高さと、段の第1列および最後列を含む平面とスクリーンに垂直な軸との間に形成される角度によって定められる座席部領域の傾斜とを定めている。
第1の態様において、本発明のムービーシアターは、本質的に、座席部領域がスクリーンの高さの少なくとも一部に沿って不連続な段を形成する複数の空中プラットフォームを備え、各々の空中プラットフォームが座席の少なくとも1つの列を含むこと、および座席部領域の傾斜を定める角度αが24°よりも大きいことを特徴とする。
好都合には、シアターは、所与の土地面積において、シアター内の観客数を最大化することを可能にする。したがって、この構成により、密集した市街地へのムービーシアターの設置がより容易になる。
用語「プラットフォーム」は、おおむねシアターの所与のレベル(または、階)に配置された上面を有し、観客がプラットフォーム上を歩いてプラットフォーム上に設けられた座席にアクセスすることができる構造を指して使用される。プラットフォームの上面は、水平であっても、傾斜していてもよく、傾斜している場合、通常はスクリーンに向かって傾斜している。プラットフォームの上面は、段差を含んでもよい。
さらに、本発明のムービーシアターは、単独で考慮され、あるいは任意の他の技術的に実現可能な組み合わせにて考慮される以下の随意による特性を含むことができる。
・座席部領域の傾斜を定める角度αが、30°よりも大きく、好ましくは40°よりも大きい。
・最も下方のプラットフォームの座席の第1列が、以下の基準
D1≧0.6×L
を満たすスクリーンに最も近い距離D1、D1aに位置し、ここで、Lはスクリーンに投影された最大の画像の幅である。
・最も下方のプラットフォームの最後列は、このやり方で形成された座席部領域の座席部高さH3と併せて、以下の基準
D2<1.5×LかつH3>0.6×H
を満たすスクリーンから最も遠い第2の距離D2に位置し、ここで、Lはスクリーンに投影された最大の画像の幅であり、Hはスクリーンに投影された最大の画像の高さである。
・座席部高さH3および第2の距離D2は、以下の基準
0.9×H<H3≦HかつD2<1.2×L
を満たす。
・観客の目のレベルにおいて考慮される最も下方のプラットフォームの第1列、および観客の目のレベルにおいて考慮される最も上方のプラットフォームの最後列が、スクリーンの下縁と上縁との間においてスクリーンに面して位置する。
・高さH3の1/2に位置する座席部領域の中央列は、スクリーンの中心Oに面する。
・投影装置がスクリーンの中心点に面して位置しており、スクリーンの中心点に面して位置するプラットフォームが存在しない。
・最も下方のプラットフォームを除き、座席によって占められた各々のプラットフォームのスクリーンに最も近い前縁は、スクリーンからの距離が、下方のプラットフォームのスクリーンに最も近い前縁のスクリーンからの距離と比べて大きい。
・座席を有する各々のプラットフォームの前縁のスクリーンからの距離は、最も下方のプラットフォームを除いて、この前縁が、直下に位置するプラットフォームの最後列の観客の目から出発するスクリーンの上縁を見つめる視野軸上に位置することがないような距離である。
・プラットフォームは、後壁に沿って互い違いの構成にて配置される。
・各々のプラットフォームは、円形の前縁を呈し、各々のプラットフォームにおける列の数が、2~4の範囲にある。
・水平面における断面において、後壁は、スクリーンの湾曲とは反対の湾曲を有する円弧の形状である。
本発明の第2の態様は、より一般的にシアターに関し、シアターは、前端に位置する少なくとも1つのスクリーンと、この少なくとも1つのスクリーン上にビジュアルコンテンツを表示するために適した表示装置と、この少なくとも1つのスクリーンに面して配置された後壁とを有する。表示装置は、とくには、例えば映写装置など、ビジュアルコンテンツを投影するための装置であってよい。
本発明のこの第2の態様は、土地面積が小さいが、この小さい土地面積の制約にもかかわらず、観客(または、少なくとも一部の観客)に一定のプライバシーの感覚を与えつつ、それらの観客が多数の他の観客と同時にショーを楽しむことを可能にすることで、ショーが喚起するであろう集団的情動を体験させるシアターを定めようと試みる。
この目的は、シアターが複数のプラットフォームをさらに備え、これらのプラットフォームの各々に複数の座席が固定され、これらのプラットフォームの各々が、シアターの幅の70%未満の幅を呈する突出プラットフォームであることによって、達成される。
「突出プラットフォーム」という用語は、少なくともプラットフォーム上に存在する観客にとって、例えば連絡路およびアクセス通路などを介して、座席の背後からのみシアターの残りの部分に接続されているように見える(好ましくは、実際に座席の背後からのみシアターの残りの部分に物理的に接続されている)プラットフォームを指して使用される。
したがって、この特性によって、突出プラットフォームは、(プラットフォームの背後の部分を除いて)シアターの残りの部分のすべてから離れている。これにより、プラットフォーム上に存在する観客は、シアターの他の部分からいくらか孤立したように感じることができ、したがって或る程度のプライバシーの感覚を享受することができる。
結果として、突出プラットフォームの場合、座席の背後のプラットフォームの後方を経由しない限り、或るプラットフォームから別のプラットフォームへと移動することは不可能である。
とくには、1つ以上のプラットフォームを、後壁の後方へと進み、あるいは後壁に沿って移動しない限りは、プラットフォームにアクセスできないようなやり方にて構成することができる。
プラットフォームの幅とは、シアターの横方向、すなわちシアターの前後方向に垂直な水平方向における最大寸法を指す。
プラットフォームは、例えばシアターの幅の40%未満、あるいは25%未満など、比較的小さな幅であってよい。この構成は、小さなプラットフォームを有することにより、プラットフォームにおけるプライバシーの感覚および安全性を向上させることを可能にする。
さらに、幅の小さいプラットフォームを、同じ高さ、またはわずかにオフセットされた高さで、横に並べて配置することができる。
したがって、一実施形態において、少なくとも第1の高さ、および好ましくは第1の高さから少なくとも1階分の高さだけオフセットされた少なくとも第2の高さにおいて、所与の水平断面内に少なくとも2つのプラットフォームが存在する。
好ましくは、座席は、種々のプラットフォームに堅固に固定される。
各々のプラットフォームは、そのプラットフォームを占める人々に或る程度のプライバシーを与えるようなやり方で配置されている。
好ましくは、種々のプラットフォームの各々に関して、シアターは、いかなる座席も該当のプラットフォームを占める観客の背後からの下方の眺めを与えることがないようなやり方で構成され、換言すると、シアターのいかなる座席も、後壁とプラットフォームとの間のプラットフォームの座席の背後およびプラットフォームの前方視を与える位置には配置されない。
一実施形態において、プラットフォームのうちの少なくとも1つは、空中プラットフォームである。用語「空中プラットフォーム」は、本明細書において、プラットフォームのためのスタンドまたは支持体が通っていない(プラットフォームと同じ面積を有する)開放空間が直下に存在するプラットフォームを意味するように使用される。
これは、当然ながら、空中プラットフォームの支持体に一定の制約を課す。
とくには、空中プラットフォームを、後壁との固定、すなわち支持だけで、所定の位置に保持することができる。その場合、シアターのフロアまたは別のプラットフォーム上に立ち、あるいはシアターの側壁(左右の壁)によって支持されるプラットフォームの下方に、支持要素(とくには、支持柱または支柱)が、配置されることがない。
したがって、一実施形態においては、少なくとも1つの空中プラットフォームが、後壁によってのみ支持され、さらには/あるいは後壁を介してのみ支持される(または、同等のやり方で、この少なくとも1つの空中プラットフォームは、後壁にのみ載せられ、あるいは後壁のみに支持され、さらには/もしくは後壁を介してのみ支持される)。本明細書において、「プラットフォームの支持」という用語は、プラットフォームに機械的な支持を提供するすべての要素(梁、コンクリートスラブ、など)を余すところなく包含する。したがって、該当のプラットフォームは、シアターの側面に支持されることがない。
好都合には、プラットフォームのための機械的支持が、シアターの後壁によってのみ提供されるため、プラットフォームの存在から生じる建築上の制約は、後壁にのみ当てはまる。この設計は、シアターの構成に関して特定の可能性を切り開く。とくには、シアターの側壁を構成する壁の機械的な質を、(少なくとも空中プラットフォームの支持に関して)シアターの設計時にもはや考慮する必要がない。
これは、例えばシアターの側壁に構造的に手を加えることなく1つ以上の空中プラットフォームを支持する後壁を構築することによって既存のシアターを改修することで、とくに簡単なやり方でシアターを作ることを可能にする。
好ましくは、プラットフォームは、その側面にいかなる支持体も有していないため、シアターの側壁(左右の壁)から離して配置することも可能である。したがって、この形式の支持は、突出プラットフォームの生成をより容易にする。
しかしながら、代案として、一実施形態においては、プラットフォームのための支持体をシアターの側面で支持してもよい。
例えば、プラットフォームを、プラットフォームの後ろ(スクリーンに対して)に配置されたギャラリーに接続でき、ギャラリー自体は、シアターの1つ以上の側壁に支えられる。
本発明のシアターは、通常は、観客が少なくとも部分的におおむね重ね合わせられた特定の数のプラットフォームに分散させられるため、従来からのシアターよりも(スクリーンに垂直な方向の)奥行きが小さい。この小さい奥行きを、以下のように活用することができ、すなわち後壁が、種々のプラットフォームへのアクセスを提供する通路を後壁に背後に位置させつつ、既存のシアターの後部に配置される。
さらに、後壁は、随意により、シアターの天井(とくには、屋根)を支持する機能を有してもよい。後壁は、屋根を支持するというこの機能を有する必要はなく、何よりもプラットフォームを支持する機能および種々のプラットフォームへのアクセスをもたらす要素(階段、フロア、連絡路、など)を支持する機能を有することができる。例えば、一実施形態において、後壁は、シアターの天井までは延びていない。
好ましくは、シアターは、ただ1つのプラットフォームを有するのではなく、むしろいくつかのプラットフォームを有する。したがって、シアターは、上述のプラットフォームと同じ特性を呈する1つ以上の他の空中プラットフォームを有する。
さらに、既知のやり方で、他の座席をシアターのフロアに当然ながら設けることができる。
プラットフォームは、以下の構成のうちの1つ以上を呈することができる。(これらの構成は、以下で或る1つのプラットフォームに関して説明されるが、随意により複数のプラットフォームに適用可能であり、おそらくはすべてのプラットフォームに適用可能である。)
プラットフォームの形状および位置
上述のように、各々のプラットフォームは突出しており、したがってスクリーンと後壁との間の共通のシアター容積内に配置されている。
さらに、プラットフォームの空間とシアターの内部容積の残りの部分との間に、好ましくは分離が(例えば、一枚のガラスでさえも)存在しない。
これにより、プラットフォームの座席のうちの1つに座る観客は、特定のプライバシー感を享受し、シアターに存在する他の多数の観客と混ざり合う感覚を有さない。結果として、ショーの存在下で多数の観客が特定の情動を感じるとき、プラットフォームに座る各々の観客も、同様にその情動を感じることができ、したがって集団的情動に参加することができる。
さらに、各々のプラットフォームは、後壁に対して後壁と一体に配置されてよく、あるいは後壁から離して配置されてもよい。この第2のようにすることは、そのプラットフォーム上の観客にとってプライバシー感を強める役に立つ。
とくには、一実施形態において、1つ以上のプラットフォームの座席は、後壁から離して配置され、とくには後壁から少なくとも3列分の奥行きに配置される(ここで、「列の奥行き」は、隣接する2つの座席列の一部を形成する2つの座席間のシアターの前後方向に測定した距離である)。
さらに、上方から見て、各々のプラットフォームの形状は、かなり自由に選択可能である。例えば、プラットフォームは、ディスクの形状(円形)であってよい。
一実施形態において、これらのプラットフォームのうちの少なくとも1つのプラットフォームの後部は、プラットフォームの最大幅よりも小さい幅を有する。プラットフォームの後部は、とくには、プラットフォームの最大幅の80%未満の幅を呈することができる。(ここでは、プラットフォームのうちの観客が移動することができる部分のみを考慮する。)
この構成は、プラットフォームへのアクセスと座席との間に末広がりの形状または少なくとも中間的な幅の通路を提供することを可能にし、したがって該当のプラットフォームとシアターの残りの部分との間の観客の流動的な移動を促進する。
プラットフォームへのアクセス
プラットフォームへのアクセスは、好ましくは、プラットフォームの後部を介して提供される。
一実施形態においては、前記プラットフォームまたは前記プラットフォームのうちの少なくとも1つのプラットフォームについて、シアターは、少なくとも1つのプラットフォームへのアクセスを後壁を貫いて形成された1つ以上の通路を介してのみ行うことができるように構成される。
このようにすることで、観客がショーの最中に移動することによって引き起こされるショーへの妨害が可能な限り最小化される。
別の実施形態においては、少なくとも1つのプラットフォームについて、シアターは、該当のプラットフォームへのアクセスを後壁に沿って延びる1つ以上のギャラリーを介してのみ行うことができるように構成される。このようにすることで、観客がショーの最中に移動することによって引き起こされるショーへの妨害が可能な限り最小化される。
一実施形態においては、前記プラットフォームのうちの少なくとも1つについて、少なくとも1つのアクセス連絡路が、とくには後壁からプラットフォームへのアクセスをもたらす。シアターを、とくには、該当のプラットフォームへのアクセスを前記少なくとも1つの連絡路を介してのみ行うことができるようなやり方で構成することができる。
このような連絡路を移動することで、プラットフォームにアクセスする観客は、場所が変わり、特定の空間にアクセスするという印象を受ける。この感覚を、他の構成(フロアの特定の敷物など)によって高めることができる。
この感覚を強めるために、一実施形態においては、少なくとも1つのプラットフォームについて、前記少なくとも1つの連絡路は、該当のプラットフォームの全幅の半分未満(好ましくは、3分の1未満)の累積幅(連絡路が2つ以上存在する場合に複数の連絡路の幅を合計することによって得られる)について広がる。
プラットフォームの支持
プラットフォームを、さまざまなやり方で支持することができる。
一実施形態においては、プラットフォームのうちの少なくとも1つは、後壁をプラットフォームに接続する1つ以上のアームによって本質的に支持される。例えば、上方から見たとき、プラットフォームの支持体は、後壁をプラットフォームに接続する単一のアームのように見えるかもしれない。
「本質的に支持され」という用語は、該当のプラットフォームの重量の90%超が、後壁をプラットフォームに接続するアームによって支持されることを意味する。
一実施形態において、支持体は、後壁を通過して後壁に載せられた少なくとも1つの梁を有する。
プラットフォームの支持要素は、後壁に支持されてもよいが、後壁の反対側に位置する要素に固定されてもよい。
したがって、一実施形態において、プラットフォームのうちの少なくとも1つは、後壁を通過して後壁に載せられた少なくとも1つの梁によって支持され、この梁は、後壁のスクリーンから離れる方を向いた側に配置されたカウンターウェイトを支持する。このカウンターウェイトは、プラットフォームによって後壁に加えられるねじりモーメントを少なくとも部分的に相殺するように働く。
さらに、カウンターウェイトは、プラットフォームへのアクセス経路を提供してもよい。したがって、とくにはフロアの少なくとも一部分を含むことができる。
好都合には、上述のアクセス連絡路が、アクセスの機能に加えて、プラットフォームを支持する機能も有することができる。したがって、一実施形態において、少なくとも1つのプラットフォームは、前記少なくとも1つの連絡路によってのみ支持されてもよい。
プラットフォームの相対位置
本発明のシアターにおいて、種々のプラットフォームの位置を、ショーの最中に観客により大きな感動をもたらすように最適化することができる。
したがって、一実施形態において、より高い位置にあるプラットフォームは、スクリーンからさらに離れて位置する。
このようにすることで、(最後の階のプラットフォームを除く)種々のプラットフォームを占める観客に、より大きくかつ上方における妨げがより少ない視野角がもたらされ、したがってより自由な感覚がもたらされる。
この結果は、(全体として考えた)前面が後方へと傾斜するように後壁を配置することによって達成することができる。したがって、後壁の前面の各点は、後壁においてより高い位置に位置するにつれてスクリーンから遠ざかる。この構成は、シアターの内部容積を上部において大きくすることにより、観客が一般的に認識する広がりの印象をもたらすのに役に立つ。
これに代え、あるいはこれに加えて、より高い位置に位置するプラットフォームほど後壁により近く位置するようにすることも可能である。
そのような状況下に限らないが、とりわけそのような状況下において、後壁を垂直にすることによって、後壁の能力を自然に向上させることが可能である。
さらに、プラットフォーム上の観客によって知覚されるプライバシー感を、種々のプラットフォームを具体的に選択された異なる高さに配置することによって向上させることができる。
したがって、好ましくは、プラットフォームを、スクリーンの全高にわたって分布した異なるレベルに配置することができる。その場合、シアターは、通常は、プラットフォームへのアクセスをもたらす経路を有し、それらの経路は、複数の階を定めるように機能する。
このような状況下で、一実施形態においては、プラットフォームのうちの少なくとも第1のプラットフォームおよび第2のプラットフォームが、実質的に同じレベルにおいて水平に並べられ、第1および第2のプラットフォームの間の高さの差は、1階分の高さの70%未満である。
したがって、この実施形態において、該当のレベルにおいて、シアターは、同じレベルまたは隣接するレベルに位置する少なくとも2つのプラットフォームを呈する。このようにすることで、シアターを比較的小さな容積に保ちつつ、観客収容スペース、すなわちプラットフォームを増加させることができる。
プラットフォーム内のプライバシー感を高めるために、第1および第2のプラットフォームを、好ましくは、これら2つのプラットフォーム間に高さのオフセット(例えば、階の高さの20%を超え、あるいは実際には40%を超えるオフセット)が存在するようなやり方で配置することができる。
とくには、シアターを正面図において(すなわち、スクリーンから)見たときに他のプラットフォームに囲まれるプラットフォームについて、このプラットフォームを最も近い4つの他のプラットフォームに対して互い違いの構成に配置することが好ましい。このようにすることは、占める容積を最小にしつつ、他のプラットフォームに対する分離感を最大にする役に立つ。
本発明の他の特性および利点は、あくまでも本発明を限定するものではない目安として提示される以下の詳細な説明から、添付の図面を参照して明らかになるであろう。
上述したように、IMAX-Pathe Disney Village theaterの断面図である。 上述したように、IMAX-Pathe-La Valette du Var theaterの断面図である。 投影軸XX’からオフセットした図5の垂直断面III-IIIにおける本発明の第1の変種のシアターの概略の縦断面図である。 本発明の第1の変種のシアターについて、投影軸XX’の平面(図5の垂直断面IV-IV)における概略の縦断面図である。 本発明の第1の変種のシアターの上方からの平面図である。 後壁に対して互い違いの構成で配置された本発明の第1の変種のシアターの空中プラットフォームの概略の正面図である。 共通の踊り場につながる一連の交互の高低のプラットフォームを備える本発明の第1の変種のシアターの或る階の平面図である。 プラットフォームを円弧状の後壁に対して備えている本発明の第1の変種のムービーシアターの空中プラットフォームの概略の斜視図である。 第1の変種のシアターのプラットフォームの概略の縦断面図である。 図9に示したプラットフォームの平面図である。 本発明の第2の変種のシアターを示す第1のレベルにおける上方からの断面図である。 図11に示したシアターを示す第1のレベルよりも高い第2のレベルにおける上方からの断面図である。 本発明の第3の変種のシアターの投影軸XX’の平面における概略の縦断面図である。 本発明の第4の変種のシアターの概略の縦断面図である。 図14に示した第4の変種のシアターを示す第1のレベルにおける上方からの断面図である。
図1~図10を参照して、本発明の第1の実施形態を構成するシアター10を以下で説明する。
このシアター10は、前端に位置するスクリーン14と、映写装置22(例えば、スクリーン上にビジュアルコンテンツを表示するために適した表示装置など)と、スクリーン14に面して配置された後壁15とを有する。後壁15は、種々のプラットフォーム17を有し、プラットフォーム17は、後壁15から突出し、観客を受け入れるように構成される。この目的のために、各々のプラットフォームには座席が取り付けられる。
これらの種々のプラットフォームは、空中プラットフォームであり、すなわち、とくには図9を参照して後述されるように、後壁によってのみ支持され、さらには/あるいは後壁を介してのみ支持されるプラットフォームである。
このムービーシアターは、独創的な構成の座席部領域を呈する。具体的には、後壁に固定された空中プラットフォームは、図1または図2に示した従来のシアターの構成と比べ、第1列がスクリーンから遠くなる一方で、最終列がスクリーンにより近くなる座席部領域の構成を形成する(換言すると、座席部領域の奥行きが小さくなる)。各々のプラットフォーム内で、段の傾斜は有効な基準に準拠している。
さらに、プラットフォームを、投影される画像の高さの全体または大部分にわたって分布させることにより、座席数を増やし、観客を画像の全表面に面するように配置することを可能にすることができる。
さらに、映写装置(この例では、映写室に収容される)を、スクリーン15の中心の幾何学的な軸上に正確に配置することができる。
これらの配置は、投影スクリーンに面して観客を位置させるためのより良い妥協を提供可能にする。
上述のように、CSTの特定の勧告は、最大の投影画像の寸法(幅L、高さH)に言及しいている。本発明の特性に具体的な性質を与えるために、以下の説明においては、最大の投影画像の寸法L、Hが、スクリーンの寸法L、Hに対応すると考える。当然ながら、該当のスクリーンが投影される画像のフォーマットに一致する寸法を呈することを、理解すべきである。そのようでない場合、最大の投影画像の寸法L、Hを考慮すべきである。
図3を参照すると、シアター10の容積は、天井11と、フロア12と、スクリーン14が前方に配置された前壁13と、後壁15とによって定められる。スクリーン14は、特定の今日のシアターにおいてすでに知られている種類の凹状の円形を呈する。この例では、スクリーンの幅Lが29m、高さHが15.30mであると考えられ、比L/Hが通常は以下のように定義されると理解される。
1.66<L/H<2.39
図3および図4を参照すると、座席部領域16は、複数のプラットフォーム17を有する。最も下方のレベルに位置するプラットフォーム17aを除き、すべてのプラットフォームは空中にあり、すなわち後壁15に固定されている。「空中」という用語は、プラットフォームが後壁15に固定されることによってのみ所定の場所に保持され、下方のプラットフォームの観客の視界を妨げかねない支持柱または支柱が設けられていないことを意味すると、理解されるべきである。プラットフォーム17は、スクリーン14の全高Hに沿って、最も下方のプラットフォーム17a、中間のプラットフォーム17b、および最も上方のプラットフォーム17cとして配置される。
シアター10において、プラットフォーム17は、より高い高さに配置される場合にスクリーン14からさらに離れて位置する。結果として、最も下方のプラットフォーム17aがスクリーン14に最も近く、上方のプラットフォーム17cが最も遠くに位置する。したがって、最も下方のプラットフォームは別として、各々のプラットフォーム17は、該当のプラットフォームよりも下方のプラットフォームと比べてスクリーンからより遠くに位置する(後述されるように、映写室を支持するプラットフォームを除く)。結果として、図3に示されるように、各々のプラットフォーム17のスクリーン14に最も近い前縁18は、下方のプラットフォームのスクリーン14に最も近い前縁18の距離Dinfよりも大きいスクリーン14からの距離Dsupに位置する。
図3、図4、および図5を参照し、スクリーン14の凹状の円形(水平面における断面)および座席部領域16の反対向きの円弧状の構成を考えると、第1列20の距離D1、D1a(図5)が、最も下方のプラットフォーム17aの横方向位置に応じて異なることに、気付くはずである。最短距離を含むすべての距離D1、D1aが、以下に定められる基準を満たす必要があることを、考慮すべきである。スクリーン14からの最後列の距離D2は、この距離D2が同じ断面内でとられているため、図3、図4、および図5において同一である。図示の例においては、各々のプラットフォーム17について3列の座席が設けられている。最後列の観客を含むすべての観客が投影画像の全体を見ることができるように保証するために、最も下方のプラットフォームを除く各々のプラットフォーム17のスクリーン14に最も近い前縁18は、この前縁18が直下に位置するプラットフォームの最後列に位置してスクリーン14の上縁19を見つめる観客の目から出発する視野円錐Y内に位置することがないように保証するスクリーンからの距離Dsupに位置する。
空中プラットフォーム17における観客のこの分布は、連続的に配置されて連続的な階段または通路につながる座席の列に適用される段の傾斜に関する規格が、適用されないことを意味する。図示の例において、最も下方のプラットフォーム17aの第1列20から最も上方のプラットフォーム17cの最後列21までの段の投影傾斜を定める角度αは、50°である。より正確には、角度αは、座席部領域16の最初の列20および最後の列21を含む平面Pが、(図3および図4の断面において)投影軸XX’に平行かつスクリーン14に垂直なXX’1に対して形成する角度であると考えられる。プラットフォーム17内の段の傾斜を定める角度α3は、それ自体は24°未満である。
段の全体的な傾斜のこの増大は、観客をスクリーン(最大の投影画像)の高さHのより大きな部分にわたって広げることを可能にし、高さHの全体にわたって広げることさえ可能にするとともに、第1列20をスクリーン14からさらに遠ざけることも可能にする。この例においては、図3を参照して、スクリーンまでの第1列20の第1の距離D1aは、約17.5m、すなわち約0.6×Lであり、したがってCSTの勧告を満たしている。したがって、最も下方のプラットフォーム17aの第1列20に位置する観客は、投影画像の全体を見るために頭を大きく傾ける必要はない。最大の投影画像の半分の高さH/2に関する上記定義の角度α1は、20°~24°の範囲にあり、画像の上縁19に関する角度α2は、37°~41°の範囲にあり、これら2つの値は、CSTの勧告よりも実質的に小さく、これらの第1列20からの視覚的快適性が、今日のシアターと比較してより良好であることを示している。投影軸XX’上に位置する最も下方のプラットフォーム17aの第1列20のスクリーンまでの距離D1(図4および図5)は、図3に示されている距離D1aよりも大きいため、この距離D1は必然的に17.5mよりも大きく、したがってCSTの勧告をやはり満たしている。
最も上方のプラットフォーム17cの最後列21についても、視覚的快適性が改善される。具体的には、座席部領域を空中プラットフォームとして構成することで、最後列をスクリーン14に近づけることができる。図示の例において、スクリーン14までの最後列21の第2の距離D2は、約29.3m、すなわちほぼ1×Lであり、これはCSTの勧告よりもはるかに小さいだけでなく、図1および図2に示される先行技術のシアターにおける距離D2よりも小さい。当然ながら、第1の距離D1、D1aの増加および第2の距離D2の減少は、座席部奥行きD3、D3aの減少につながり、座席の奥行きは、図1のシアターにおける22.8mおよび図2のシアターにおける19.4mと比較して約11.80m(図3に示されている距離D3aについて)である。
したがって、座席部領域16の角度αを大きくすることによってもたらされる座席部奥行きの減少は、従来からの設計のシアターと比べて、第1列をスクリーンから大きく離して配置することを可能にする一方で、最後列をスクリーンにより近づけて配置することを可能にし(換言すると、観客が全体としてスクリーンのより近くに位置することを保証し)、これが、すべての観客について視覚的な快適性および画像への没入を高めつつ達成される。
別の特性は、スクリーンに面する座席部領域16の新たな構成を示す。これは、座席部領域16の中央列24とスクリーン14との間の距離Dmoyである。図3に示される本発明の第1の変種において、この距離Dmoyが0.8×Lである一方で、図1のシアターにおいては距離Dmoyが1.2×Lであり、図2のシアターにおいてはこの距離Dmoyが1×Lである。この距離Dmoyは、投影軸XX’に沿って実質的に大きくなるが、図1および図2のシアターの場合と比べて依然として実質的に小さい。
座席部高さH3に関しては、図3に示されるように、プラットフォームがスクリーン14の(あるいは、最大の投影画像の)全高Hにわたって分布し、あるいは換言すると、この例においてはH3=Hである。この配置は、座席部領域16の大きな角度α、したがって座席部奥行きD3aの減少によって可能にされ、投影装置22をスクリーン14の中心Oに面してプラットフォーム17の間に設置できることによっても可能にされる。現在のシアターとは異なり、最後列の高さが、もはや映写室の場所によって制限されることがない。
加えて、本発明のシアターにおいては、観客間の視覚的な上方空間が、シアター内の位置に関係なく、各々の観客がスクリーン全体を眺めることを可能にする。視覚的な上方空間は、(図4を参照して)以下のように決定される。列n+1に座る観客の目からスクリーン14の下縁23まで延びる線を作図する。列nの観客の視線に対する垂直線を作図する。これら2本の線の交点と列nの観客の目のレベルとの間の垂直距離を測定することにより、頭部分離値とも呼ばれる視覚的な上方空間tを得る。この値は、12センチメートル(cm)以上である。
図4および図6を参照する。投影装置22は、専用の投影プラットフォーム22a上で、まさにスクリーン14(または、最大の投影画像)の中心Oの幾何学的な軸上に設置される。このプラットフォーム22aは、上方に位置するプラットフォームに対して後退した前縁22bを呈することにより、プラットフォームの配置に関する上述の一般的な原理に対する例外を形成する。このようにして、垂直方向の幾何学的歪みおよび水平方向の幾何学的歪みが両方とも0°に近く、あるいは実際にゼロであり、したがって投影画像に最高の質がもたらされる。したがって、優れた画像の質から利益を受けつつ、観客を画像の高さの全体に広げることが可能である。
あるいは、観客を、好ましくはスクリーン14の中心Oを中心とし、すなわち高さH3の1/2に位置する座席部領域16の中央列24をスクリーンまたは最大の投影画像の中心Oに面するように位置させて、高さHの一部分のみにわたって広げてもよい。
第1列20および最後列21の観客のための視覚的快適性を保証するために、最も下方のプラットフォーム17aは、第1列20の観客の目がスクリーンに面し、あるいは限界においてスクリーンの下縁23に面するようなやり方で設置される。同様に、最後列21の観客の目は、スクリーンに面し、あるいは限界においてスクリーンの上縁19に面する。換言すると、すべてのプラットフォーム17は、上縁および下縁に面するなど、スクリーンに面し、したがって最大の投影画像に面して設置され、さらには、すべてのプラットフォーム17は、高さ方向においてスクリーンの中心Oの各側に中心を有する。したがって、座席部領域16は、第1列から最後列まで、すべての観客が画像に没入することを可能にする。
図6を参照すると、プラットフォーム17は、スクリーン14の全幅L(図示せず)およびスクリーン14の全高Hにわたって、後壁15上に互い違いの構成で配置されている。図6において見て取ることができる互い違いの構成において明らかな小さなオフセットは、座席部領域16の円弧状の構成から生じる。この互い違いの構成により、上述したように、上方のプラットフォームの前縁18が下方のプラットフォームの最後列に位置してスクリーンの上縁を見つめる観客の目から出発する視線Y上に位置することがないように、垂直軸ZZ’に沿って上側および下側の2つのプラットフォームの間に充分な高さを確保しつつ、プラットフォーム17を一様に配置することが可能になる。
プラットフォームは、図6および図7に見られるように、後壁15の背後でシアター10の外側に位置する踊り場P1、P2、P3、およびP4の4つのレベルに対応する4つの階A1、A2、A3、およびA4に設置される。踊り場P1~P4は、後壁15を貫通して配置され、プラットフォームへのアクセス経路を提供する通路を介してアクセス可能である。
踊り場P1、P2、P3、P4の各々のレベルは、上り階段25を介して上方のプラットフォーム17supにつながり、下り階段26を介して下方のプラットフォーム17infにつながる。踊り場を、これらのプラットフォーム17sup、17infの観客を待機させるように構成することができる。この構成は、踊り場に応じてさまざまであってよく、したがって個人化されたサービスをシアターにおける観客の位置に応じて提案することができる。
所与の階につながるプラットフォーム17infおよび17supは、実質的に同じレベルで水平に配置されている。それらは全く同じレベルにあるわけではなく、むしろ反対に、高さ方向ZZ’に階の約半分だけオフセットされている。このオフセットは、種々のプラットフォームが、それらのプラットフォームを占める観客によって、明らかに別個の空間として認識されることを可能にし、したがって観客にプライバシーの感覚を与えることに寄与する。
さらに、プラットフォーム17の幅が狭い(シアターの幅の15%未満)ことにより、所与の高さに複数のプラットフォームを横並びで有することが可能になる。
したがって、階A1の高さである第1の高さにおいて、上方のプラットフォーム17supのレベルに位置する水平面内に、4つのプラットフォーム17supが存在する。
さらに、第1の高さに位置する水平面のそれぞれ1階分、2階分、および3階分上方に配置された水平面の各々に、やはり4つのプラットフォーム17supが存在する。
プラットフォーム17infは、プラットフォーム17supに対して1階の半分だけオフセットされている。プラットフォームの互い違いの配置を考えると、プラットフォーム17infのレベルの水平断面の各々は、それぞれ3つのプラットフォーム17infだけを通過する。これらの断面は、プラットフォーム17supと交差する平面から1階の約半分だけオフセットされている。
この例において、図7および図8に示されるように、各々のプラットフォームは、円形の縁27を呈し、3列の座席を有する。したがって、プラットフォーム17上に位置した観客は、今日のムービーシアターの懇親的な性質から利益を得つつ、プライバシーの感覚を有する。
後壁15は、好ましくは、スクリーン14の凹状の円形の湾曲とは反対向きの湾曲の円弧状であり(図7では見て取ることができない)、したがって画像の中心へと向かう観客の視線の収束が改善される。
図9は、プラットフォーム17のうちの1つを通る縦断面である。見て取ることができるとおり、プラットフォーム17は空中プラットフォームにて示されており、プラットフォーム17の下方の空間は、プラットフォームのための支持体を有さず、開放されている。
プラットフォーム17は、プラットフォームの中心からスクリーンの中心へと向かう方向において互いに前後に位置する3列の座席31、32、および33を有する。さらに、これらの3列の座席は高さがオフセットされており、すなわちプラットフォーム17上の各々の座席からスクリーンを妨げられることなく眺めることができるように、列31が列32よりも少し高く位置し、列32が列33よりも少し高く位置している。一般的に、プラットフォーム上の列の数はさまざまであってよく、典型的には2~6列が存在でき、好ましくは3~5列が存在する。
プラットフォーム17が、図10に平面図にて示されている。
プラットフォーム17は、後壁15から離して配置されている。プラットフォーム17は、アクセス連絡路40によって後壁15に接続されている。したがって、プラットフォーム17へのアクセスは、後壁15に配置された通路を通り、次いで連絡路40に沿って行われる。
したがって、この通路は、プラットフォーム17へのアクセス経路を提供する。
連絡路40は、後壁15を貫いて延び、点M(図9に概略的に示されている)の周囲の支持領域において後壁15に支持され、後壁15の背後に位置するフロア42に堅固に接続された梁41の一部である。(用語「梁」は、本明細書において、一方向に或る程度の延在を呈する剛体を指して広く使用される。)
フロア42の重量P2は、点Mにおいて、プラットフォーム17の重量P1によって発生するモーメントとは反対の符号のモーメントを生成する。したがって、フロア42は、プラットフォーム17に対してカウンターウェイトとして作用し、したがって壁に加わる曲げモーメントを減少させるように働作用する。反対に、後壁15は、プラットフォーム17とフロア42との合計重量(図10の梁41へと加えられる反力R)を支持する。
このように、連絡路40は、プラットフォーム17へのアクセスのための手段だけでなく、プラットフォームのための支持体も構成する。上方から見ると、プラットフォームの支持体(連絡路40)は、後壁をプラットフォームに接続する単一のアームのように見える。
連絡路40の幅は、プラットフォーム17の全幅Lmaxと比べてきわめて小さい幅L2だけ延びる(図10)。典型的には、この幅L2は、プラットフォームの最大幅Lmaxの半分未満であり、実際には4分の1未満である。
より詳しくは、やはり上方から見たときに、プラットフォームの後部は、プラットフォームの最大重量Lmaxよりも小さい幅L1を有する。この構成は、アクセス連絡路40とプラットフォームの中央部との間に末広がりの通路を配置することを可能にする。
図示の実施形態において、プラットフォーム17は、実質的に円形である(変種においては、楕円形であってもよい)。
これらの構成(プラットフォームと後壁との間の連絡路の幅が狭く、プラットフォームの後部の幅が狭い)の各々は、使用される材料の量、したがってプラットフォームの重量を最小にしつつ、プラットフォームを占める観客にプライバシーの間隔を与えることに寄与する。
図示の変種においては、単一のアクセス連絡路40が、後壁15からプラットフォーム17へのアクセスをもたらす。シアターは、このプラットフォームへのアクセスが、この連絡路40によってのみ可能であるようなやり方で構成されている。
本発明の第2の変種のシアター10が、図11および図12に示されている。
この変種において、上述の変種と同様に、シアター10は、まとめて「プラットフォーム117」と呼ばれる種々のプラットフォームを有し、これらのプラットフォーム117は複数の階に割り当てられている。
図11は、プラットフォーム117のうちの第1の階に位置するプラットフォームを示しており、これらはシアター10の第1の階に位置するフロア421からアクセス可能なプラットフォーム117である。
プラットフォーム117Aは、図9および図10のプラットフォームと同様の円形プラットフォームであり、ただ1つの連絡路140につながっている。
第1の階のプラットフォーム117は、3つのプラットフォーム117A、117B、および117B’を含む。プラットフォーム117Bおよび117B’は、シアターの中央平面に関して互いに対称である。プラットフォーム117Bおよび117B’は、プラットフォーム117Aよりも少し高い位置にある。
プラットフォーム117Bは、4列の座席を有する。プラットフォーム117Bは、後壁15から或る距離だけ離して配置されている。
2つの連絡路がプラットフォーム117Bにつながっている。これらの連絡路は、プラットフォーム117Bを支持する梁1401および1402の一部を形成する。これらの梁1401および1402は、後壁15を通過し、後壁15の背後で、図9の連絡路40と同様のやり方で前側において連絡路を支持するフロア421へと接続される。
図12は、第2の変種のシアター10の第2の階を示している。この階において、シアター10は、3つのプラットフォーム117C、117D、および117D’を有する。プラットフォーム117Dおよび117D’は、シアターの中央平面に関して互いに対称であり、これらのプラットフォームは、図9および図10のプラットフォームと同様の円形プラットフォームである。中央のプラットフォーム117Cは、5列の座席を有する。中央のプラットフォーム117Cは、3つの連絡路によってフロア422からアクセスされる。これらの連絡路は、プラットフォーム117Bを支持する梁1411、1412、および1413の一部を形成する。これらの梁1411、1412、および1413は、図9の連絡路40と同様のやり方で配置される。
図13を参照して、第3の変種の実施形態を以下で説明する。
上述のように、プラットフォームは、好ましくはすべてがシアター内のスクリーンから同じ距離に位置するのではなく、むしろ反対に、プラットフォームの位置がより高いほどスクリーンからより遠くなるように位置する。
第1または第2の変種のシアターにおいて、この配置は、主として、後壁が後方へと傾斜する前面を呈するという事実からもたらされる(図3)。これにより、プラットフォームを、プラットフォームの位置が高くなるにつれてスクリーンからの距離が大きくなるように配置することが可能になる。
このやり方に代え、あるいはこのやり方に加えて、プラットフォームの位置が高くなるにつれて後壁に次第に近づくようにプラットフォームを配置することも可能である。そのような状況下で、プラットフォームへのアクセスをもたらす連絡路は、高い位置に配置されるものほど短くなることを、理解できるであろう。
スクリーンに対するプラットフォームの奥行きを変えるために、これらの手段のうちの一方および/または他方を採用することができる。
したがって、図13は、プラットフォームがより高くに位置するにつれて後壁に次第に近づくように配置された第3の変種を示している。これにより、第1および第2の変種とは異なり、後壁15を垂直にする(とくには、後壁15が垂直な前面を有する)ことが可能である。したがって、プラットフォーム17と後壁15との間の距離dは、該当のプラットフォームの高さが増すにつれて減少する。これにより、より低い高さに位置するプラットフォームほど、より長い1つ以上のアクセス連絡路がプラットフォームについてアクセス用に設けられることになる。
図13において見られるように、後壁15は、天井11までは延びていない。後壁15は、屋根を支持するための荷重支持機能を有しておらず、空中プラットフォーム17ならびにそれらへのアクセスをもたらす種々のフロアおよび階段を支持するためのものにすぎない。
第4の変種の実施形態を、図14および図15を参照して以下で説明する。
この変種のシアターは、第3の変種のシアターに類似しており、すでに説明したシアターと同様に、選択的に「プラットフォーム117」と呼ばれる種々の突出プラットフォームを呈する。
下方から上方へと、これらのプラットフォーム117は、シアターの最も下方の階N0のプラットフォーム1170(これらの最も下方のプラットフォーム1170は、空中プラットフォームではない)と、シアターの第1の階N1のプラットフォーム117Aおよび117Bと、シアターの第2の階N2のプラットフォーム117Cおよび117Dと、シアターの第3の階N3のプラットフォーム117Eおよび117Fとを含む。
図15は、上方から見たシアターの第1の階N1を示している。
第2および第3の変種の実施形態と第4の変種の実施形態との間の主な違いは、プラットフォーム117へのアクセス方法にある。
第2および第3の変種の実施形態においては、プラットフォームは、後壁15へと延びるアクセス連絡路を有し、プラットフォームは、後壁を通り抜けて連絡路のうちの1つに沿って移動することによってのみアクセスされる。
対照的に、第4の変種においては、シアターの後壁15を貫通する通路によってプラットフォーム17にアクセスする代わりに、これらのプラットフォームは、後壁15の前方に配置されたギャラリー(例えば、図15の第1の階N1のギャラリー50)に沿って歩行し、次いで例えば連絡路140、1401、1402のうちの1つなど、連絡路のうちの1つに沿って進むことによってアクセスされる。
このように、プラットフォーム17の各々は、1つ以上の連絡路、すなわちプラットフォーム117A用の連絡路140や、プラットフォーム117B用の連絡路1401および1402を介して、ギャラリー50に接続されている。
これらの連絡路ゆえに、プラットフォームは、シアターの残りの部分から或る距離だけ離して配置され、とくにはギャラリー50から或る距離だけ離して配置される。これにより、プラットフォームに位置する観客に或る程度のプライバシーを提供することが可能になる。
各階において、後壁15は、ギャラリーから後壁15の背後に設けられた踊り場へと移動することを可能にする通路を有する。例えば階N1の踊り場421(図15)など、これらの踊り場は、階段へのアクセスを提供し、したがって、さまざまな階へのアクセスを提供する。

Claims (19)

  1. 前端に位置する少なくとも1つのスクリーン(14)と、
    前記少なくとも1つのスクリーン(14)上にビジュアルコンテンツを表示するために適した表示装置(22)と、
    前記少なくとも1つのスクリーンに面して配置された後壁(15)と、
    各々に複数の座席が堅固に固定されている複数のプラットフォーム(17、117)と
    を備えるシアターであって、
    前記プラットフォームの各々は、
    突出プラットフォーム、すなわち該プラットフォーム上に存在する観客にとって前記座席の背後からのみ当該シアターの残りの部分に接続されているように見えるプラットフォームであり、
    当該シアターの幅の70%未満の幅を呈し、
    観客が該プラットフォーム上に設けられた座席にアクセスするために該プラットフォーム上を歩行することができる、シアター。
  2. 前記プラットフォーム(17、117)のうちの少なくとも1つが、空中プラットフォーム、すなわち該プラットフォームのためのスタンドまたは支持体が通っていない該プラットフォームと同じ面積を有する開放空間が直下に存在するプラットフォームである、請求項1に記載のシアター。
  3. 少なくとも1つの空中プラットフォーム(17、117)は、前記後壁のみによって支持され、さらには/あるいは前記後壁を介してのみ支持されている、請求項2に記載のシアター。
  4. 前記プラットフォーム(17、117)へのアクセス経路を含んでおり、該アクセス経路は、複数の階を定めており、
    前記プラットフォームのうち、少なくとも第1のプラットフォームおよび第2のプラットフォームが、実質的に同じレベルにおいて水平方向に配置され、前記第1および第2のプラットフォームの間の高さの差は、階の高さの70%未満である、請求項1~3のいずれか一項に記載のシアター。
  5. 前記少なくとも1つのプラットフォームは、前記後壁から離して配置されている、請求項1~4のいずれか一項に記載のシアター。
  6. 前記プラットフォームのうちの少なくとも1つのプラットフォームの後部は、該プラットフォームの最大幅(Lmax)よりも小さい幅(L1)を有する、請求項1~5のいずれか一項に記載のシアター。
  7. 前記プラットフォーム(17)のうちの少なくとも1つのプラットフォームへのアクセスは、前記後壁(15)を貫いて配置された1つ以上の通路を介してのみ得ることができるようなやり方で構成された、請求項1~6のいずれか一項に記載のシアター。
  8. 前記プラットフォームのうちの少なくとも1つのプラットフォームについて、少なくとも1つのアクセス連絡路(40)が該プラットフォームへのアクセスを提供する、請求項1~7のいずれか一項に記載のシアター。
  9. 前記プラットフォームのうちの少なくとも1つのプラットフォームについて、少なくとも1つのアクセス連絡路(40)が前記後壁(15)から該プラットフォームへとアクセスされる、請求項1~7のいずれか一項に記載のシアター。
  10. 少なくとも1つのプラットフォーム(17;117B;117C)が、前記少なくとも1つの連絡路(40;1401、1402;1411、1412、1413)によってのみ支持されている、請求項8または9に記載のシアター。
  11. 前記プラットフォームのうちの少なくとも1つのプラットフォームについて、前記少なくとも1つの連絡路(40;1401、1402;1411、1412、1413)は、該プラットフォームの最大幅(Lmax)の半分よりも小さい累積幅(L2)延びている、請求項8~10のいずれか一項に記載のシアター。
  12. 前記プラットフォームのうちの少なくとも1つのプラットフォームは、前記後壁(15)を該プラットフォーム(17;117B;117C)へと接続する1つ以上のアーム(40;1401、1402;1411、1412、1413)によって本質的に支持されている、請求項1~11のいずれか一項に記載のシアター。
  13. 前記プラットフォームのうちの少なくとも1つは、前記後壁(15)を通過して該後壁(15)上に支持される少なくとも1つの梁(41)によって支持され、前記梁は、前記後壁の前記スクリーン(14)から離れる方を向いた側に配置されたカウンターウェイト(42)を支持する、請求項1~12のいずれか一項に記載のシアター。
  14. 上方のプラットフォーム(17、117)ほど前記スクリーン(14)から遠くに位置する、請求項1~13のいずれか一項に記載のシアター。
  15. 前記後壁(15)は、後方へと傾斜した前面を呈する、請求項1~14のいずれか一項に記載のシアター。
  16. 正面図において、少なくとも1つのプラットフォーム(17、117)が、該プラットフォームに最も近い4つの他のプラットフォームに対して互い違いの構成に配置されている、請求項1~15のいずれか一項に記載のシアター。
  17. 天井(11)をさらに備えており、前記後壁は、前記天井(11)までは延びていない、請求項1~16のいずれか一項に記載のシアター。
  18. 少なくとも第1の高さにおいて、所与の水平断面内に少なくとも2つのプラットフォームが存在する、請求項1~17のいずれか一項に記載のシアター。
  19. 少なくとも第1の高さ、および該第1の高さから少なくとも1階分の高さだけオフセットされた少なくとも第2の高さにおいて、所与の水平断面内に少なくとも2つのプラットフォームが存在する、請求項1~17のいずれか一項に記載のシアター。
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