JP2009528442A - 優れた侵食性能を有する二峰および多峰の密なホウ化物サーメット - Google Patents

優れた侵食性能を有する二峰および多峰の密なホウ化物サーメット Download PDF

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Abstract

多峰サーメット組成物はセラミック相の多峰グリット分布を含む。こうした組成物は、a)セラミック相とb)金属結合剤相とを含み、セラミック相は多峰粒子分布を有する金属ホウ化物であり、金属は第IV族金属、第V族金属または第VI族金属であり、金属結合剤相は(i)Fe、Ni、CoまたはMnと(ii)Cr、Al、Si、YまたはTiとを含む。多峰ホウ化物サーメットを製造する方法は、多峰セラミック相粒子を混合し、粒子を加圧し、加圧混合物を高温で液相焼結し、最後に多峰サーメット組成物を冷却する工程を含む。多峰サーメットの利点は、高い充填密度、高い破壊靱性および100℃以下での改善された耐侵食性である。多峰サーメットは、高温侵食/腐食性の化学環境および石油環境において適する。
【選択図】図1

Description

本発明はサーメット材料に関する。より詳しくは、本発明は金属ホウ化物を含むサーメット材料に関する。なおより詳しくは、本発明は二峰または多峰のグリット分布を有するTiBを含むサーメット材料およびサーメット材料を製造する方法に関する。これらのサーメットは、優れた耐侵食性、破壊靱性および耐腐食性を有する材料が必要とされる高温用途のために特に適する。
耐侵食性材料は、表面が侵食力を受けやすい多くの用途に利用されている。例えば、種々の化学環境および石油環境内で触媒粒子などの硬い固体粒子を含有する攻撃的な流体にさらされる精油所プロセス容器壁および内部構造物は侵食と腐食の両方を受けやすい。特に高温で侵食および腐食に誘発された材料劣化に対するこれらの容器および内部構造物の保護は技術的な課題である。耐熱性ライナーは、流体ストリームから固体粒子を分離するために用いられる内部サイクロン、例えば、プロセス流体から触媒粒子を分離するための流体接触分解装置(FCCU)内の内部サイクロンの内壁などの、最も激しい侵食および腐食に対する保護を必要とする部品のために現在用いられている。耐侵食性材料の従来技術は、化学的に接着させた水硬化性アルミナ耐火物である。これらの水硬化性アルミナ耐火物は保護を必要とする表面に被着され、熱硬化させると硬化し、金属定着媒体または金属補強剤を介して表面に接着する。これらの水硬化性アルミナ耐火物は他の耐熱性表面にも容易に接着する。市販されている1つの耐火物の典型的な化学組成は、80重量%のAl、7.2重量%のSiO、1.0重量%のFe、4.8重量%のMgO/CaO、4.5重量%のPである。従来技術の耐熱性ライナーの予想耐用年数は、高速固体粒子の衝突、高速固体粒子による機械的割れおよび破砕からのライナーの過度な機械的摩耗によって大幅に制限されている。
セラミック−金属複合材はサーメットと呼ばれている。高い硬度および破壊靱性のために適切に設計された適切な化学安定性のサーメットは、当該技術分野で知られている耐熱性材料に比べて桁違いに高い耐侵食性を提供することが可能である。サーメットは、一般にセラミック相と結合剤相とを含み、金属とセラミックの粉末を混合し、加圧し、高温で焼結して密な圧縮紛を形成させる粉末冶金技術を用いて一般に製造される。
バンガル(Bangaru)らにより2004年4月22日に出願された特許文献1には、高温条件下で改善された耐侵食性および耐腐食性を有するサーメット組成物およびサーメット組成物を製造する方法が開示されている。改善されたサーメット組成物は、セラミック相(PQ)と結合剤相(RS)とを含む式(PQ)(RS)によって表される。式中、Pは、第IV族元素、第V族元素、第VI族元素からなる群から選択される少なくとも1種の金属であり、Qはホウ化物であり、Rは、Fe、Ni、Co、Mnおよびそれらの混合物からなる群から選択され、Sは、Cr、Al、SiおよびYから選択される少なくとも1種の元素を含む。開示されたセラミック相は単峰グリット分布の形を取っている。特許文献1は全体的に参照により本明細書に援用される。
高温用途のために高い密度、高い破壊靱性並びに改善された耐侵食性および腐食性の特性を有するサーメット材料が必要とされている。本発明の新規且つ改善された二峰サーメット組成物および多峰サーメット組成物は、この必要性を満たす。更に、本発明は、高温条件下での侵食および腐食に対して二峰サーメット組成物または多峰サーメット組成物により金属表面を保護する改善された方法を含む。
米国特許出願第10/829,816号明細書 Gareth Thomas Symposium on Microstructure Design of Advansed Materials,2002 TMS Fall Meeting,Columbus OH,ユタ大学冶金工学部(Dept.of Metallurgical Eng,Univ.of Utah)、K.S.ラビチャンドラン(K.S.Ravichandran)およびZ.ファン(Z.Fang)による表題「複合材料の微小構造設計:WC−Coサーメットおよびそれらの新規構成(Microstructure Design of Composite Materials:WC−Co Cermets and their Novel Architectures)」
本開示によると、有利な多峰サーメット組成物はa)セラミック相とb)金属結合剤相とを含み、セラミック相は多峰粒子分布を有する金属ホウ化物であり、少なくとも1種の金属は長周期型の元素周期表の第IV族元素、第V族元素、第VI族元素およびそれらの混合物からなる群から選択され、金属結合剤相は、Fe、Ni、Co、Mnおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の第1の元素と、Cr、Al、Si、YおよびTiからなる群から選択される少なくとも1種の第2の元素とを含む。
本開示の更なる態様は、a)約3〜60マイクロメートルと約61〜800マイクロメートルのサイズ範囲内の二峰粒子分布を有するTiB相と、b)Cr、Fe、Ni、Tiおよびそれらの組み合わせからなる群からMが選択されるMB相と、c)TiO、TiC、TiN、Ti(C,N)およびそれらの組み合わせからなる群から選択される不純物相と、d)Fe、Ni、Co、Mnおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の第1の元素と、Cr、Al、Si、YおよびTiからなる群から選択される少なくとも1種の第2の元素とを含む金属結合剤相とを含む有利な二峰サーメット組成物に関する。
本開示の更なる態様は、a)セラミック相とb)金属結合剤相とを含む多峰サーメット組成物を金属表面に提供する工程を含む1000℃以下の温度で侵食を受けやすい金属表面を保護する有利な方法であって、セラミック相が多峰粒子分布を有する金属ホウ化物であり、少なくとも1種の金属が長周期型の元素周期表の第IV族元素、第V族元素、第VI族元素およびそれらの混合物からなる群から選択され、金属結合剤相がFe、Ni、Co、Mnおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の第1の元素と、Cr、Al、Si、YおよびTiからなる群から選択される少なくとも1種の第2の元素とを含む方法に関する。
本開示のもう1つの態様は、二峰ホウ化物サーメット組成物により1000℃以下の温度で侵食を受けやすい金属表面を保護する方法であって、a)i)約3〜60マイクロメートルと約61〜800マイクロメートルのサイズ範囲内の二峰粒子分布を有するTiB相と、ii)Cr、Fe、Ni、Tiおよびそれらの組み合わせからなる群からMが選択されるMB相と、iii)TiO、TiC、TiN、Ti(C,N)およびそれらの組み合わせからなる群から選択される不純物相と、iv)Fe、Ni、Co、Mnおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の第1の元素と、Cr、Al、Si、YおよびTi(ここで、Tiは金属結合剤相の重量の約0.1〜約3.0重量%である)からなる群から選択される少なくとも1種の第2の元素とを含む金属結合剤相とを含む二峰ホウ化物サーメット組成物を提供する工程と、b)有機液およびパラフィンワックスの存在下でセラミック相と金属結合剤相とを混合して流動性粉末ミックスを形成させる工程と、c)流動性粉末ミックスをダイセットに入れる工程と、d)流動性粉末ミックスを含有するダイセットを一軸に加圧して、一軸加圧グリーン体を形成させる工程と、e)時間−温度分布を介して一軸加圧グリーン体を加熱して、一軸加圧グリーン体を焼結させるパラフィンワックス相と液相の焼却を遂行して、焼結二峰ホウ化物サーメット組成物を形成させる工程と、f)焼結二峰ホウ化物サーメット組成物を冷却して、二峰ホウ化物サーメット組成物タイルを形成させる工程と、g)保護されるべき金属表面に二峰ホウ化物サーメット組成物タイルを貼付ける工程とを含む有利な方法に関する。
多数の利点は、本明細書において開示されたa)二峰粒子分布を有するセラミック相とb)金属結合剤相とを含む二峰サーメット組成物、有利な二峰サーメット組成物を提供する方法および二峰サーメット組成物に関する使用/用途から生じる。
a)二峰粒子分布を有するセラミック相とb)金属結合剤相とを含む二峰サーメット組成物の利点は、単峰グリット分布を有する従来のサーメットより高い充填密度を示すことである。有利な充填密度は、二峰グリット分布に限らず、三峰グリット分布または他の多峰グリット分布によっても達成可能である。
a)二峰粒子分布を有するセラミック相とb)金属結合剤相とを含む開示された二峰サーメット組成物の更なる利点は、単峰グリット分布を有する類似のサーメットと比べて改善された破壊靱性を示すことである。
a)二峰粒子分布を有するセラミック相とb)金属結合剤相とを含む開示された二峰サーメット組成物のもう1つの利点は、単峰グリット分布を有する類似のサーメットと比べて改善された耐侵食性を示すことである。
a)二峰粒子分布を有するセラミック相とb)金属結合剤相とを含む開示された二峰サーメット組成物のもう1つの利点は、優れた硬度を示すことである。
a)二峰粒子分布を有するセラミック相とb)金属結合剤相とを含む開示された二峰サーメット組成物のもう1つの利点は、良好な耐腐食性を示すことである。
a)二峰粒子分布を有するセラミック相とb)金属結合剤相とを含む開示された二峰サーメット組成物のもう1つの利点は、その微小構造における熱劣化からの高温で優れた安定性を示し、よって高温プロセス用途において長期使用のために組成物を非常に望ましく、そして独自のものにすることである。
a)二峰粒子分布を有するセラミック相とb)金属結合剤相とを含む開示された二峰サーメット組成物のもう1つの利点は、反応器、再生器、内部サイクロンおよびプロセス配管を含む、使用中のいかなる時点でも炭化水素環境に接触している装置および反応器系において用途を有することである。
a)二峰粒子分布を有するセラミック相とb)金属結合剤相とを含む開示された二峰サーメット組成物のもう1つの利点は、装置の表面を構築するために用いてもよいか、または高温で攻撃的な侵食環境にさらされる装置の表面上にタイルの形で被着させてもよいことである。
a)二峰粒子分布を有するセラミック相とb)金属結合剤相とを含む本開示の二峰サーメット組成物のこれらの利点、特徴並びに特性および他の利点、特徴および特性並びにそれらの有利な用途および/または使用は、特に本明細書に添付された図面と合わせて読むとき、以下の詳細な説明から明らかであろう。
本明細書の主題を製造し用いる際に当業者を支援するために、添付した図面について記載する。
本発明は、a)二峰粒子分布を有するセラミック相とb)金属結合剤相とを含む二峰サーメット組成物を含む。本開示の二峰サーメット組成物は、密な充填のために適切に設計された二峰グリット分布を有するセラミック相と金属結合剤相内のセラミック相粒子の対応する高い密度とを構成する際に先行技術から区別できる。二峰サーメット組成物の有利な特性および/または特徴は、セラミック相粒子の最密充填にある程度基づいている。ここで、粒子分布の1つの様式は、単峰グリット分布を有する従来のサーメットに比べて特に改善された破壊靱性および耐侵食性を含む進歩した侵食性能のために200マイクロメートルを上回る粗い粒子(グリット)平均サイズを含む。
セラミックなどの材料は主として弾性の固体であり、塑性で変形することができない。こうした材料は、侵食プロセスの固体粒子衝撃によって誘発されるような大きな引張応力にさらされるとき、これらの応力がセラミックの凝集強度(破壊靱性)を越えるときに割れおよび破壊を受ける。高い破壊靱性は、より高い凝集強度を示す。固体粒子侵食中に、固体粒子の衝撃力は、最大引張応力を受けやすい平面に沿った表面でヘルツ割れとして知られている局所割れを引き起こす。衝撃が続くと、これらの割れは伝播し、結局互いに連接し、そして表面から小さい断片として分離する。粒子衝撃下でのこのヘルツ割れおよび後続の横向き割れ成長がセラミック材料中の主たる侵食メカニズムであることが観察された。セラミックのすべての中で、二ホウ化チタン(TiB)は、ダイアモンドの破壊靱性に匹敵する、優れた破壊靱性を有するが、より高い化学安定性を伴っている(非特許文献1参照)。
サーメットにおいて、セラミック相の割れは侵食損傷プロセスを開始させる。所定の侵食剤および侵食条件の場合、材料侵食速度(E)を決定する主要素は、以下の式で示される材料の硬度および靱性である。
E∝(KIC−4/3・H
式中、KICおよびHは、それぞれ目標材料の破壊靱性および硬度であり、qは実験的に決定された数値である。
最密充填のために適切に設計された二峰TiBグリット分布を有するサーメット(二峰ホウ化物サーメット)は、単峰グリット分布を有する従来のサーメットに比べて高い密度、高い破壊靱性および改善された耐侵食性を同時に提供することが可能である。衝突する粒子のサイズより典型的に大きい粗いグリットは優れた耐侵食性を提供する。粗いグリットの間で造られた空隙にうまく入れる細かいグリットは、密な充填および対応する高い充填密度を提供する。二峰グリット充填によって発生した自由体積は、ポロシティを最小にするのに金属結合剤相のために必要とされる体積を提供する。金属結合剤相の連続は高い破壊靱性に影響を及ぼす。細かいグリットは、細かいグリットが存在しない状態で結合剤領域内で起き得る過剰な選択的侵食から結合剤領域を保護するようにも機能する。約3〜60マイクロメートルおよび約61〜800マイクロメートル(二峰アプローチ)の範囲内の市販されているグリットサイズを用いると、有利な密グリット充填をもたらす。しかし、本発明は、二峰グリット分布アプローチに限定されず、第3以上のグリットサイズ分布の利用によってホウ化物粒子の最大充填密度を推進するために三峰アプローチおよび他の多峰アプローチを含んでもよい。三峰アプローチは、3つの異なるグリットサイズ分布を含むとして定義される。多峰アプローチは、2つ以上の異なるグリットサイズ分布を含むとして定義される。
二峰ホウ化物サーメットのこれらの利点を図1で例示する。図1において、熱侵食/摩耗試験(HEAT)によって測定された正規化耐侵食性を破壊靱性に対してプロットしている。定義により、従来技術の耐熱性ライナーの正規化耐侵食性は1である。この水硬化性アルミナ耐火物の破壊靱性は約1〜2MPa・m1/2である。従来の単峰グリットサーメットは、改善された耐侵食性(5以下)および約7〜9MPa・m1/2の破壊靱性を示す。本発明の二峰ホウ化物サーメットは、耐侵食性(10以下)と破壊靱性(11〜13MPa・m1/2)の両方において更なる改善をもたらす。
二峰サーメット組成物の1つの成分はセラミック相である。不規則且つ複雑な形状のゆえに、これらのセラミック粒子は理論的な充填モデルに従わない。タップ密度の測定は、最高充填密度に関する二峰ホウ化物サーメットのための粗いTiBと細かいTiBの適切な比を決定する。非限定的な1つの例示的実施形態において、粗いTiBグリットの平均粒度は約200マイクロメートルであり、細いTiBグリットの平均粒度は約15マイクロメートルである。粗いグリットの粒度分布は、直径で約100〜800マイクロメートルの範囲内である。粒度径は3−D形状粒子の最長軸の測定によって定義される。光学顕微鏡法(OM)および走査電子顕微鏡法(SEM)などの顕微鏡法を用いて粒度を決定してもよい。分散したセラミック粒子は、いかなる形状であることも可能である。形状の非限定的な幾つかの例には、球状、楕円状、多面体状、歪んだ球状、歪んだ楕円状および歪んだ多面体状が挙げられる。粗いグリットの粒子形状は、「キイチゴ」粒子と呼ばれる細かいグリットの凝集を有してはならない。粗いグリットのキイチゴ形態は、本発明において記載された二峰サーメット組成物の多くの利点を達成するのに有害である。二峰グリットの非限定的な例は、200マイクロメートルの平均粒度を有する粗い粒子50%と15マイクロメートルの平均粒度を有する細い粒子50%を含む。この二峰ミックスは、約3.0g/ccの高いタップ密度および約34%の低い自由体積を提供する。
二峰ホウ化物サーメット組成物のもう1つの成分は金属結合剤相である。金属結合剤相は、Fe、Ni、Co、Mnおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の第1の元素と、Cr、Al、Si、YおよびTiからなる群から選択される少なくとも1種の第2の元素とを含む。例示的な1つの実施形態において、Tiは、金属結合剤相の重量%を基準にして約0.1〜約3.0重量%の範囲内である。Cr金属およびAl金属は、25℃〜850℃の温度範囲内で強化された耐腐食性および耐侵食性をもたらす。Y、SiおよびTiからなる群から選択される元素は、Crおよび/またはAlと組み合わせて強化された耐腐食性をもたらす。Y、Al、Si、TiおよびCrなどの強い酸化物形成性元素は、粉末冶金加工からの残留酸素を捕まえるとともにサーメット内に酸化物粒子を形成させる傾向がある。非限定的な1つの例示的実施形態において、金属結合剤相内のクロム含有率は、金属結合剤相の全重量を基準にして少なくとも12重量%である。強化された長期微小構造安定性をサーメットに提供する金属結合剤を用いることが好ましい。こうした結合剤の非限定的な1つの例は、約0.1〜約3.0重量%のTiを含むステンレススチール組成物であり、これは、二峰TiBサーメットのために特に適する。好ましい金属結合剤の含有率は、サーメットの体積を基準にして約5〜約40体積%の範囲内である。より好ましくは、金属結合剤の含有率は約20〜約40体積%の範囲内である。
二峰TiBサーメット組成物は、二次金属体を更に含んでもよい。ここで、金属は、長周期型の元素周期表の第IV族元素、第V族元素、第VI族元素、Fe、Ni、Co、Mn、Cr、Al、YおよびSiからなる群から選択される。二次金属ホウ化物は、高温での液相焼結プロセス後のホウ化物セラミック相および金属結合剤相からの金属元素から主として誘導される。二次金属ホウ化物は、液相焼結中の金属結合剤液相へのホウ化物相の溶解および後続冷却中の他の金属成分による再沈殿によって形成される。非限定的な例として、二峰ホウ化物サーメット組成物は、二次金属M(式中、x:yのモル比は約3:1〜約1:6の範囲内で変わることが可能である)を含んでもよい。例えば、Ti含有ステンレススチール結合剤により処理された二峰TiBサーメット組成物は、二次ホウ化物相MB(式中、Mは、結合剤相組成物から誘導された他の副次的な元素と合わせてCr、Fe、NiおよびTiを含む)を含む。本発明のサーメット中の全セラミック相体積は、TiBと二次ホウ化物MBの両方を含む。二峰TiBサーメット組成物の中で、組み合わせTiBおよびMB含有率は、サーメットの体積を基準にして約60〜約95体積%、より好ましくはサーメットの体積を基準にして約60〜約80体積%の範囲である。優れた耐侵食性および破壊靱性のために、MBの量が最少、好ましくは10体積%未満、より好ましくは約5体積%未満に維持されるべきであることが見出された。
二峰ホウ化物サーメット組成物のもう1つの成分は不純物相である。不純物相は、Fe、Ni、Co、Mn、Al、Cr、Y、Si、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Mo、Wおよびそれらの混合物からなる金属の群から選択される金属酸化物を含んでもよい。酸化物は、ホウ化物セラミック相および金属結合剤相の元素からの金属元素から誘導される。二峰サーメット組成物の不純物相は、Fe、Ni、Co、Mn、Al、Cr、Y、Si、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Mo、Wおよびそれらの混合物からなる群から選択される金属の炭化物相、窒化物相、浸炭窒化物相およびそれらの組み合わせを更に含んでもよい。炭化物相、窒化物相、浸炭窒化物相およびそれらの組み合わせは、ホウ化物セラミック相および金属結合剤相の金属元素から誘導される。非限定的な例として、二峰TiBサーメット組成物は、当業者に知られているTiC相、TiN相およびTi(C,N)相を含んでもよい。他の不純物化合物も商用合成プロセスから導入してもよい。例えば、結合剤焼却プロセス後の残留ワックスおよび液相焼結プロセス中の浸炭環境および/または窒化環境は、不純物相の存在を与えることの原因である。本発明の二峰ホウ化物サーメットは、好ましくは約5体積%未満、より好ましくは約2体積%未満の、酸化物相、炭化物相、窒化物相、浸炭窒化物相およびそれらの組み合わせを含むこうした不純物相を含む。
二峰ホウ化物サーメット組成物のもう1つの成分は、当業者に知られているシグマ相などの脆化性金属間沈殿物である。本発明の二峰ホウ化物サーメット組成物は、脆化性金属間沈殿物のこの回避特性を与える働きをするべきである。本発明の二峰ホウ化物サーメットは、好ましくは約20体積%未満、より好ましくは約5体積未満のこうした脆化相を有する。
本開示のサーメット相(およびサーメット成分)の体積%は、ポロシティゆえの孔体積を除く。開示された二峰ホウ化物サーメットは、約15体積%以下のポリシティによって特徴付けられる。好ましくは、ポロシティの体積は、サーメットの体積の約10%未満である。ポロシティを構成する孔は、好ましくは接続されていないが、離散した孔としてサーメット体の中に分配されている。平均孔サイズは、好ましくは、セラミック相の平均粒度以下である。
本発明の二峰ホウ化物サーメットは、必要な体積比で適する二峰TiBグリットと金属結合剤粉末とを利用する。表1は、高い充填密度、改善された破壊靱性および強化された侵食性能を有する二峰ホウ化物サーメットを製造するために用いられる例示的な粗いTiBグリットおよび細かいTiBグリット並びに金属結合剤を示している。
Figure 2009528442
図2は表1に示した二峰TiBグリットの粒度分布プロットである。二峰グリット分布を発生させるために、統一散乱技術(ミクロトラックX100)を用いるレーザ回折分析を用いた。二峰TiBグリット分布は、粗いTiBグリットの平均粒度が約200マイクロメートルであり、細かいTiBグリットの平均粒度が約15マイクロメートルであることを示している。
粗いTiBグリットの粒度分布を篩分級法によって更に決定することが可能である。密な充填を得るために粗いTiBグリットは一定の大きさに作られる。この場合、メッシュサイズを粒度の寸法として用いる。メッシュサイズは、スクリーン(メッシュ)を通して種々のサイズの粒子を篩うことにより得られる。メッシュ数は、平方インチ当たりのスクリーン中の開口の数を示している。換言すると、100のメッシュサイズは、平方インチ当たり100開口をもたらす水平と垂直の両方の向きにおける直線インチ当たり10ワイヤを有するスクリーンを用いる。メッシュサイズの前の「+」は、粒子が篩上に保持され、篩より大きいことを示している。メッシュサイズの前の「−」は、粒子が篩を通過し、篩より小さいことを示している。例えば、−45メッシュは、粒子が45メッシュ(355μm)の篩の開口を通過し、それより小さいことを示している。粒子の典型的には90%以上は規定メッシュ内に入る。しばしば、メッシュサイズは、2つの数(即ち、+60/−45)によって表される。これは、2つのスクリーンの間にうまく入れる粒度の範囲に言い換えられる。上のスクリーンは平方インチ当たり45開口を有し、下のスクリーンは平方インチ当たり60開口を有する。例えば、250μm〜355μmの粒子を含むために充填材料のバッチにおいて粒度の範囲を限定することができよう。最初に、355μmより小さい粒子が通過する45のメッシュサイズ(平方インチ当たり45開口)によりスクリーンを通して充填材料を篩う。次に、第1のメッシュの後で250μmより小さい粒子が通過する60のメッシュサイズ(平方インチ当たり60開口)を有する第2のスクリーンを用いる。2つのスクリーンの間で、250μm〜350μmの粒子の範囲が保持される。そして+60/−45のメッシュサイズを有するとしてセラミックのこのバッチを表現することができよう。表2は、本発明の密充填TiBサーメットを製造するために用いられる粗いTiBグリット(H.C.スターク(H.C.Starck)のS2ELGグレード)の粒度分布を示している。
Figure 2009528442
ASTM B527に基づくタップ密度の測定は、二峰ホウ化物サーメットに関する粗いTiBグリットと細かいTiBグリットの両方の適切な比を決定する。非限定的な1つの例示的実施形態において、50体積%の粗い(H.C.スターク(H.C.Starck)のS2ELGグレード)と50体積%の細かい(H.C.スターク(H.C.Starck)のSグレード)の比での粗いグリットと細かいグリットの両方のTiB混合物は、最高タップ密度(2.99g/cc)および最低自由体積(33.4%)を提供する。二峰ホウ化物サーメットを製造するための金属結合剤粉末の必要な体積%は、最低自由体積によって決定される。
a)二峰粒子分布を有するセラミック相とb)金属結合剤相とを含む二峰サーメット組成物を製造する方法も本発明によって開示されている。二峰サーメットは、混合、ミル粉砕、加圧、焼結および冷却の工程に限定されないが、それらを含む粉末冶金技術によって製造される。適するサイズおよび金属結合剤粉末の二峰セラミックグリットは、有機液と合わせてボールミル内で粉末を適切に分散させるのに十分な時間にわたり混合される。非限定的な例示的ミル粉砕時間は約4時間である。パラフィンワックスもボールミルに添加して、後続の加圧プロセス後に圧縮紛のグリーン強度を提供してもよい。パラフィンワックスの例示的な範囲は、セラミックグリットと金属結合剤粉末の両方の総合重量の約2〜約4重量%である。ミル粉砕プロセス後、液体を除去し、ミル粉砕した粉末を乾燥させる。ボールミル粉砕プロセス内のミル粉砕媒体の量は、好ましくは、添加された全粉末の好ましくは約40%未満である。適するミル粉砕媒体の非限定的な例は、イットリア安定化ジルコニア(YZS)ボールである。ミル粉砕媒体の量が上の範囲を上回る場合、ミル粉砕工程は、TiBグリット中の臨界未満の微小割れを導入する場合があり、それは、高温侵食環境で使用中に粗いTiBグリットの削り取りおよび対応する耐侵食性の劣化に更につながる場合がある。
流動性粉末ミックスを製造するために、他の混合方法を用いてもよい。代替混合方法の非限定的なリストには、V−ブレンディング、噴霧乾燥、パッキングおよびスクリーニング、リトルフォード混合、パターソン−ケリー混合、ジャーローリングおよびディスクペレット化が挙げられる。これらの代替混合方法は、粉末ミックスの均質分布を提供するとともに加圧工プロセス中に粉末ミックスを流動性にする。
混合およびミル粉砕工程後に、粉末ミックスをダイセットに入れ、一軸に加圧してグリーン体にする。非限定的な1つの例示的実施形態において、グリーン体は、2.215×2.215×1.150インチの寸法のタイルの形状を取る。加圧トン数は、好ましくは約10〜約100トンの範囲内、より好ましくは約40〜約80トンの範囲内である。より高いトン数は、応力集中点で残留応力を作るとともに、跳ね返り作用のゆえにグリーン体においてより高い割れ感受性につながる傾向がある。
グリーン体の製造のための一軸加圧から生じる一切の割れを回復させるために、冷間静水圧加圧(以後「CIP」)を加えてもよい。CIP工程の好ましい圧力は約30kpsiである。グリーン体をゴム袋に入れ、液圧媒体に入れ、静水圧に供する。追加のCIPプロセスによって加工されたグリーン体内に割れは起きない。
その後、混合、一軸加圧および任意の冷間加圧によって形成された本発明の得られたグリーン体を炉に装填することにより焼成工程に供する。焼成工程の非限定的な例として、アルミナ砂(約20グリットサイズ)が散布されたアルミナプレート上にグリーン体を置き、グラファイトから製造されたボックスに装填する。グラファイトボックスを炉に装填する。グリーン体を約3℃/分で約400℃に至るまで温度上昇させ、約400℃で100分にわたり保持した後、3℃/分で約600℃に至るまで温度上昇させ、90分にわたり保持する。このプロセスをサイクリックアルゴン環境および真空環境内で行い、パラフィンワックス結合剤を焼却する。結合剤焼却体を5℃/分で1515℃に至るまで更に温度上昇させ、この温度でアルゴン環境内で180分にわたり保持する。液相焼成温度は、約10分〜約4時間の範囲の時間にわたり約1200℃より高く且つ約1750℃以下であることが可能である。焼成運転は、好ましくは、不活性雰囲気で、還元性雰囲気でまたは真空下で行われる。例えば、不活性雰囲気はアルゴンであることが可能であり、還元性雰囲気は水素であることが可能である。例示的な1つの実施形態において、本発明の前述したプロセスにより調製された焼成二峰サーメット組成物タイルは約2×2×1インチである。二峰サーメット焼成タイルを更に機械加工して、最終サイズ要件を満たすことが可能である。
焼成後、二峰サーメット組成物を冷却工程に供する。冷却工程の非限定的な例として、温度を約−5℃/分の冷却速度で100℃未満に下げる。図3は、二峰ホウ化物サーメットの製造のために用いられる例示的な加熱および冷却の概要を示している。開示された方法の得られたサーメットは、粗いTiB相と細かいTiB相の両方、MB相、Ti(C,N)相および金属結合剤相を含む。
二峰サーメット組成物の用途および応用の方法
本開示の二峰サーメット組成物は、耐火物を現在用いている高温侵食/腐食用途において特に適する。例えば、種々の化学環境および石油環境において攻撃的な触媒粒子のストリームにさらされる精油所のプロセス容器壁および内部構造物は、二峰サーメット組成物のために特に適する。適する用途の非限定的なリストには、プロセス容器、移送ラインおよびプロセス配管のライナー、熱交換器、サイクロン、例えば、精油工業内で用いられる流動接触分解装置のサイクロンのような液−固分離サイクロン、グリッドホールインサート、サーモウェル、弁体、すべり弁のゲートおよびガイドなどが挙げられる。かくして、特に約300℃〜約850℃で侵食性環境または腐食性環境にさらされた金属表面は、開示された二峰サーメット組成物の層を表面に与えることにより保護される。
開始された二峰サーメット組成物をタイルに成形することが可能である。その後、高温での耐侵食性および耐腐食性を改善するために、機械的手段によって、または溶接によって精油所プロセス装置および化学プロセス装置の内部金属表面にタイルを貼付けることが可能である。
本出願人は、合理的に予見できた開示された主題のすべての実施形態および用途を開示するように試みてきた。しかし、均等物として残る予見不能で実質的でない修正が存在する場合がある。本発明を特定の例示的な実施形態と組み合わせて記載してきた一方で、本開示の趣旨も範囲も逸脱せずに前述した記載に照らして多くの変更、修正および変形が当業者に対して明らかであることは明白である。従って、上の詳細な説明のすべての変更、修正および変形を本開示が包含することが意図されている。
以下の実施例は、本発明の範囲を限定せずに本発明および本発明の利点を例示している。
例示的な実施例1:H.C.スターク(H.C.Starck)のTiBグリットおよびステンレススチール金属結合剤を有する二峰TiBサーメット組成物
非限定的な例として、33体積%の粗いTiBグリット(S2ELG)、33体積%の細かいTiBグリット(S)およびTi変性304ステンレススチール(304SS+0.25Ti)を互いの中に粉末を実質的に分散させるのに十分な時間にわたりヘプタンの存在下でボールミル内で混合した。TiB粉末は、3〜60マイクロメートルと61〜800マイクロメートルのサイズ範囲内の二峰粒子分布を有する。粉末の混合物をボールミル内で約4時間にわたりミル粉砕した。パラフィンワックスもボールミルに添加して、加圧工程後に圧縮紛にグリーン強度を与えた。添加したパラフィンワックスの量は、TiBグリットとステンレススチール結合剤の両方の総合重量の約2〜4重量%であった。ミル粉砕プロセス後、液体を除去し、ミル粉砕した粉末を乾燥させた。ボールミル粉砕プロセスにおけるミル粉砕媒体の量は、添加した粉末の40%未満であった。イットリア安定化ジルコニア(YSZ)ボールは用いたミル粉砕媒体であった。その後、約325グラムの粉末ミックスをダイセットに入れ、一軸に加圧してグリーン体にした。約2.215×2.215×1.15インチの寸法を有するタイルの形状にグリーン体を成形した。加圧トン数は、40〜80トンの範囲内であった。一軸に加圧されたグリーン体中に存在した割れを回復させるために、冷間静水圧加圧(CIP)を約30kpsiの圧力で加えた。その後、グリーン体をゴム袋に入れ、圧媒体中に配置し、静水圧に供した。
その後、一軸加圧および後続の冷間静水圧加圧(CIP)によって形成された、得られたグリーン体を炉に装填し、アルミナ砂(約20グリットサイズ)が散布されたアルミナプレート上にグリーン体を置くことによって焼結し、グラファイトボックスに装填した。炉内で、グリーン体を3℃/分の加熱速度で400℃に至るまで温度上昇させ、100分にわたり保持した。その後、3℃/分の加熱速度で600℃に至るまで温度上昇させ、90分にわたり保持した。プロセスをサクリックアルゴン環境および真空環境内で行って、パラフィンワックス結合剤を焼却した。結合剤焼却体を5℃/分の加熱速度で1515℃に至るまで更に温度上昇させ、その後、アルゴン環境内で180分にわたり保持した。その後、温度を−5℃/分の冷却速度で100℃未満に下げた。本発明のプロセスにより調製された焼結サーメットタイルは約2×2×1インチであった。
図4は、この実施例により製造された二峰TiBサーメットの選択された面の光学顕微鏡画像である。図において、尺度バーは、200μmを表している。孔を除いて、得られた二峰TiBサーメットは、粗いTiB相と細かいTiB相の両方、MB相、Ti(C,N)相および金属結合剤相を含む。図5は、図4に示したのと同じサーメットのSEM画像である。図において、バーは10μmを表している。この画像において、粗いTiBグリットと細かいTiBグリットの両方の部分は暗く見え、金属結合剤相は明るく見える。CrリッチのMB型二次ホウ化物相およびTi(C,N)相も結合剤相中に示されている。Mリッチ、例えばCrリッチは、金属MがMを含む他の成分金属より高い割合であることを意味する。
例示的な実施例2:シンテック・ケラミク(Sintec−Keramik)のTiBグリットおよびステンレススチール金属結合剤を有する二峰TiBサーメット組成物
表3は、高い充填密度を有する二峰ホウ化物サーメットを製造するために用いられる例示的な粗いTiBグリットと細かいTiBグリットおよび金属結合剤を示している。シンテック・ケラミク(Sintec−Keramik)から供給された二峰プレミックス粉末(開発製品、ロットPWT2S1−1963)を更に篩って、細かいグリットと粗いグリットの両方を分離している。
Figure 2009528442
表4は、本発明の密に充填されたTiBサーメットを製造するために用いられるシンテック・ケラミク(Sintec−Keramik)の粗いTiBグリットの粒度分布を示している。
Figure 2009528442
二峰ホウ化物サーメットに関する粗いTiBグリットと細かいTiBグリットの適切な比を決定するために、タップ密度および自由体積を種々のTiBグリット混合物に関して測定した。用いた粗いグリットは、元の二峰プレミックスロットPWT2S1−1963から140メッシュ(106μm)超で篩われた粒子であった。用いた細かいグリットは、元の二峰プレミックスロットPWT2S1−1963から270メッシュ(53μm)未満で篩われた粒子であった。表5は、シンテック・ケラミク(Sintec−Keramik)のTiBグリットの使用を通したタップ密度の測定の結果を示している。
Figure 2009528442
非限定的な例として、高い充填密度を有する二峰ホウ化物サーメットは、以下の配合に基づいている。
i)粗いグリット60体積%および細かいグリット40体積%の比で粗いグリットと細かいグリットの両方を有するシンテック・ケラミク(Sintec−Keramik)のTiB混合物約68体積%および
ii)カーペンター・パウダー・プロダクツ(Carpenter Powder Products)の321ステンレススチール結合剤粉末約32体積%
かくして、粗いグリット60体積%および細かいグリット40体積%の比で粗いグリットと細かいグリットの両方を有するシンテック・ケラミク(Sintec−Keramik)のTiB混合物約54グラムをヘプタンの存在下でボールミル内で約46グラムの321ステンレススチール結合剤と互いの中に粉末を実質的に分散させるのに十分な時間にわたり混合した。粉末の混合物をイットリア強化ジルコニアボール(直径10mm、トーソーセラミックス(Tosoh Ceramics)製)によりボールミル内で約300rpmで約4時間にわたりミル粉砕した。回転蒸発法によってヘプタンを混合粉末から除去した。液圧一軸プレス(「スペックス(SPEX)」3630自動Xプレス)内の直径40mmのダイの中で乾燥粉末を5,000psiで圧縮した。得られたグリーンディスクペレットをアルゴン中で25℃/分で400℃に至るまで温度上昇させ、残留溶媒の除去のために30分にわたり保持した。その後、ディスクをアルゴン中で15℃/分で1500℃に加熱し、3時間にわたり1500℃で保持した。その後、温度を−15℃/分で100℃未満に下げた。
得られた二峰ホウ化物サーメットは、
i)粗いグリットと細かいグリットの両方の二峰グリット分布を有するTiB67体積%
ii)二次ホウ化物MB(式中、M=50重量%Cr:47重量%Fe:3重量%Ti)4体積%
iii)Crのない合金結合剤(73重量%Fe:10重量%Ni:14重量%Cr:3重量%Ti)29体積%
を含んでいた。
例示的な実施例3:ESKセラジン(ESK−Ceradyne)のTiBグリットおよびステンレススチール金属結合剤を有する二峰TiBサーメット組成物
表6は、高い充填密度を有する二峰ホウ化物サーメットを製造するために用いられる例示的な粗いTiBグリットと細かいTiBグリットおよび金属結合剤を示している。
Figure 2009528442
表7は、本発明の密に充填されたTiBサーメットを製造するために用いられるESKセラジン(ESK−Ceradyne)の粗いTiBグリット(グレード408M3)の粒度分布を示している。200メッシュ(75μm)未満で篩われた細かいグリッドは処分された。
Figure 2009528442
二峰ホウ化物サーメットに関する粗いとTiBグリットと細かいTiBグリットの適切な比を決定するために、タップ密度および自由体積を種々のTiBグリット混合物に関して測定した。用いた粗いグリットは、元のグレード408M3から200メッシュ(75μm)超で篩われた粒子であった。用いた細かいグリットは、供給されたままのグレード411M20であった。表8は、ESKセラジン(ESK−Ceradyne)のTiBグリットの使用を通したタップ密度の測定の結果を示している。
Figure 2009528442
非限定的な例として、高い充填密度を有する二峰ホウ化物サーメットは、以下の配合に基づいている。
i)粗いグリット60体積%および細かいグリット40体積%の比で粗いグリットと細かいグリットの両方を有するESKセラジン(ESK−Ceradyne)のTiB混合物約68体積%および
ii)カーペンター・パウダー・プロダクツ(Carpenter Powder Products)の321ステンレススチール結合剤粉末約32体積%
かくして、粗いグリット60体積%および細かいグリット40体積%の比で粗いグリットと細かいグリットの両方を有するESKセラジン(ESK−Ceradyne)のTiB混合物約54グラムをヘプタンの存在下でボールミル内で約46グラムの321ステンレススチール結合剤と互いの中に粉末を実質的に分散させるのに十分な時間にわたり混合した。粉末の混合物をイットリア強化ジルコニアボール(直径10mm、トーソーセラミックス(Tosoh Ceramics)製)によりボールミル内で約300rpmで約4時間にわたりミル粉砕した。回転蒸発法によってヘプタンを混合粉末から除去した。液圧一軸プレス(「スペックス(SPEX)」3630自動Xプレス)内の直径40mmのダイの中で乾燥粉末を5,000psiで圧縮した。得られたグリーンディスクペレットをアルゴン中で25℃/分で400℃に至るまで温度上昇させ、残留溶媒の除去のために30分にわたり保持した。その後、ディスクをアルゴン中で15℃/分で1500℃に加熱し、3時間にわたり1500℃で保持した。その後、温度を−15℃/分で100℃未満に下げた。
得られた二峰ホウ化物サーメットは、
i)粗いグリットと細かいグリットの両方の二峰グリット分布を有するTiB68体積%
ii)二次ホウ化物MB(式中、M=50重量%Cr:47重量%Fe:3重量%Ti)4体積%
iii)Crのない合金結合剤(73重量%Fe:10重量%Ni:14重量%Cr:3重量%Ti)28体積%
を含んでいた。
従来の単峰サーメットおよび従来技術の耐熱性ライナーと比べた本発明の二峰ホウ化物サーメットの改善された耐侵食性および高い破壊靱性を示している。 本明細書で用いられる二峰二ホウ化チタングリットに関する粒度分布プロットを示している。 本明細書で用いられる二峰ホウ化物サーメット組成物の製造のための例示的な加熱および冷却の概要プロットを示している。 典型的な微小構造を例示する本発明の二峰ホウ化物サーメットの代表的な面の光学顕微鏡画像を示している。 図4で描かれた二峰ホウ化物サーメットの代表的な走査電子顕微鏡(SEM)画像を示している。

Claims (46)

  1. a)セラミック相およびb)金属結合剤相を含む多峰サーメット組成物であって、
    前記セラミック相は、多峰粒子分布を有する金属ホウ化物であり、少なくとも1種の前記金属は、長周期型の元素周期表の第IV族元素、第V族元素、第VI族元素およびそれらの混合物からなる群から選択され、
    前記金属結合剤相は、Fe、Ni、Co、Mnおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の第1の元素およびCr、Al、Si、YおよびTiからなる群から選択される少なくとも1種の第2の元素を含む
    ことを特徴とする多峰サーメット組成物。
  2. 前記金属結合剤相の前記少なくとも1種の第2の元素は、前記金属結合剤相の重量の0.1〜3.0重量%であることを特徴とする請求項1に記載の多峰サーメット組成物。
  3. 前記少なくとも1種の第2の元素は、前記金属結合剤相の重量の少なくとも12重量%の使用量のCrであることを特徴とする請求項1に記載の多峰サーメット組成物。
  4. 前記金属結合剤相は、0.1〜3.0重量%のTiを含むステンレススチール組成物であることを特徴とする請求項1に記載の多峰サーメット組成物。
  5. 前記セラミック相は、前記多峰サーメット組成物の体積の60〜95体積%であることを特徴とする請求項1に記載の多峰サーメット組成物。
  6. 前記セラミック相は、前記多峰サーメット組成物の体積の60〜80体積%であることを特徴とする請求項5に記載の多峰サーメット組成物。
  7. 前記多峰粒子分布は、3〜60マイクロメートルのサイズ範囲内の細かいグリット粒子および61〜800マイクロメートルのサイズ範囲内の粗いグリット粒子を含むことを特徴とする請求項1に記載の多峰サーメット組成物。
  8. 前記多峰粒子分布は、15マイクロメートルの平均粒度を有する細かいグリット粒子および200マイクロメートルの平均粒度を有する粗いグリット粒子を含むことを特徴とする請求項7に記載の多峰サーメット組成物。
  9. 前記多峰粒子分布は、50体積%の前記細かいグリット粒子および50体積%の前記粗いグリット粒子を含むことを特徴とする請求項8に記載の多峰サーメット組成物。
  10. 前記多峰粒子分布は、10マイクロメートルの平均粒度を有する細かいグリット粒子および400マイクロメートルの平均粒度を有する粗いグリット粒子を含むことを特徴とする請求項7に記載の多峰サーメット組成物。
  11. 前記多峰粒子分布は、40体積%の前記細かいグリット粒子および60体積%の前記粗いグリット粒子を含むことを特徴とする請求項10に記載の多峰サーメット組成物。
  12. 少なくとも1種の二次金属ホウ化物M(式中、x:yのモル比は3:1〜1:6の範囲内で変わる)を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の多峰サーメット組成物。
  13. 前記少なくとも1種の二次金属ホウ化物MのMは、長周期型の元素周期表の第IV族元素、第V族元素、第VI族元素、Fe、Ni、Co、Mn、Cr、Al、Y、Siおよびそれらの混合物からなる群から選択されることを特徴とする請求項12に記載の多峰サーメット組成物。
  14. 金属酸化物相、金属炭化物相、金属窒化物相、金属浸炭窒化物相およびそれらの組み合わせからなる群から選択される不純物相であって、前記金属は、Fe、Ni、Co、Mn、Al、Cr、Y、Si、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Mo、Wおよびそれらの混合物からなる群から選択される不純物相を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の多峰サーメット組成物。
  15. 前記不純物相は、前記多峰サーメット組成物の体積の5体積%未満を構成することを特徴とする請求項14に記載の多峰サーメット組成物。
  16. 前記不純物相は、前記多峰サーメット組成物の体積の2体積%未満を構成することを特徴とする請求項15に記載の多峰サーメット組成物。
  17. 前記多峰サーメット組成物の体積の15体積%以下のポロシティを有することを特徴とする請求項1に記載の多峰サーメット組成物。
  18. a)3〜60マイクロメートルおよび61〜800マイクロメートルのサイズ範囲内の二峰粒子分布を有するTiB相;
    b)Cr、Fe、Ni、Tiおよびそれらの組み合わせからなる群からMが選択されるMB相;
    c)TiO、TiC、TiN、Ti(C,N)およびそれらの組み合わせからなる群から選択される不純物相;および
    d)Fe、Ni、Co、Mnおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の第1の元素およびCr、Al、Si、YおよびTiからなる群から選択される少なくとも1種の第2の元素を含む金属結合剤相
    を含むことを特徴とする二峰サーメット組成物。
  19. 前記少なくとも1種の第2の元素は、前記金属結合剤相の重量の0.1〜3.0重量%であることを特徴とする請求項18に記載の二峰サーメット組成物。
  20. 前記TiB相は、前記二峰サーメット組成物の体積の60〜95体積%であることを特徴とする請求項18に記載の二峰サーメット組成物。
  21. 前記二峰粒子分布は、50体積%の細かいグリット粒子および50体積%の粗いグリット粒子を含むことを特徴とする請求項18に記載の二峰サーメット組成物。
  22. 前記二峰粒子分布は、40体積%の細かいグリット粒子および60体積%の粗いグリット粒子を含むことを特徴とする請求項18に記載の二峰サーメット組成物。
  23. 前記不純物相は、前記二峰サーメット組成物の体積の5体積%未満を構成することを特徴とする請求項18に記載の二峰サーメット組成物。
  24. 1000℃以下の温度で侵食を受けやすい金属表面を保護する方法であって、
    a)セラミック相およびb)金属結合剤相を含む多峰サーメット組成物を金属表面に提供する工程を含み、
    前記セラミック相は、多峰粒子分布を有する金属ホウ化物であり、少なくとも1種の前記金属は、長周期型の元素周期表の第IV族元素、第V族元素、第VI族元素およびそれらの混合物からなる群から選択され、
    前記金属結合剤相は、Fe、Ni、Co、Mnおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の第1の元素およびCr、Al、Si、YおよびTiからなる群から選択される少なくとも1種の第2の元素を含む
    ことを特徴とする方法。
  25. 前記金属結合剤相の前記少なくとも1種の第2の元素は、前記金属結合剤相の重量の0.1〜3.0重量%であることを特徴とする請求項24に記載の金属表面を保護する方法。
  26. 前記セラミック相は、前記多峰サーメット組成物の体積の60〜95体積%であることを特徴とする請求項24に記載の金属表面を保護する方法。
  27. 前記多峰粒子分布は、3〜60マイクロメートルのサイズ範囲内の細かいグリット粒子および61〜800マイクロメートルのサイズ範囲内の粗いグリット粒子を含むことを特徴とする請求項24に記載の金属表面を保護する方法。
  28. 少なくとも1種の二次金属ホウ化物M(式中、x:yのモル比は3:1〜1:6の範囲内で変わり、少なくとも1種の二次金属ホウ化物MのMは長周期型の元素周期表の第IV族元素、第V族元素、第VI族元素、Fe、Ni、Co、Mn、Cr、Al、Y、Siおよびそれらの混合物からなる群から選択される)を更に含むことを特徴とする請求項24に記載の金属表面を保護する方法。
  29. 金属酸化物相、金属炭化物相、金属窒化物相、金属浸炭窒化物相およびそれらの組み合わせからなる群から選択される不純物相であって、前記金属は、Fe、Ni、Co、Mn、Al、Cr、Y、Si、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Mo、Wおよびそれらの混合物からなる群から選択され、前記多峰サーメット組成物の体積の5モル%未満を構成する不純物相を更に含むことを特徴とする請求項24に記載の金属表面を保護する方法。
  30. 多峰サーメット組成物を金属表面に提供する前記工程は、
    a)有機液およびパラフィンワックスの存在下で前記セラミック相および前記金属結合剤相を混合して流動性粉末ミックスを形成させる工程;
    b)前記流動性粉末ミックスをダイセットに入れる工程と、
    c)前記流動性粉末ミックスを含有する前記ダイセットを40〜80トンの圧力で一軸に加圧して、一軸加圧グリーン体を形成させる工程;
    d)時間−温度分布を介して前記一軸加圧グリーン体を加熱して、前記一軸加圧グリーン体を焼結させる前記パラフィンワックス相と液相の焼却を遂行し、焼結多峰ホウ化物サーメット組成物を形成させる工程;および
    e)5℃/分の冷却速度で前記焼結多峰ホウ化物サーメット組成物を冷却して、多峰ホウ化物サーメット組成物タイルを形成させる工程
    を含むことを特徴とする請求項24に記載の金属表面を保護する方法。
  31. 工程d)の前記一軸加圧グリーン体を、30,000psiの圧力で冷間静水圧加圧して、更に加工するための一軸で冷間静水圧加圧されたグリーン体を形成させる工程を更に含むことを特徴とする請求項30に記載の金属表面を保護する方法。
  32. 前記混合工程は、ボールミル粉砕、V−ブレンディング、噴霧乾燥、パッキングおよびスクリーニング、リトルフォード混合、パターソン−ケリー混合、ジャーローリングおよびディスクペレット化からなる群から選択されることを特徴とする請求項30に記載の金属表面を保護する方法。
  33. 前記混合工程は、イットリア安定化ジルコニアを含むボールミル粉砕媒体によるボールミル粉砕であることを特徴とする請求項32に記載の金属表面を保護する方法。
  34. 前記イットリア安定化ジルコニアは、前記セラミック相と前記金属結合剤相の総合重量の40重量%未満を構成することを特徴とする請求項33に記載の金属表面を保護する方法。
  35. 前記混合工程を4時間にわたり行うことを特徴とする請求項30に記載の金属表面を保護する方法。
  36. 前記パラフィンワックスは、前記セラミック相と前記金属結合剤相の総合重量の2〜4重量%を構成することを特徴とする請求項30に記載の金属表面を保護する方法。
  37. 前記加熱工程を、真空下、不活性雰囲気下または還元性雰囲気下で行うことを特徴とする請求項30に記載の金属表面を保護する方法。
  38. 前記加熱工程の前記時間−温度分布は、
    a)前記一軸加圧グリーン体を3℃/分の加熱速度で400℃に加熱し、前記400℃で100分にわたり維持する工程;
    b)前記一軸加圧グリーン体を3℃/分の加熱速度で400℃から600℃に加熱し、前記600℃で90分にわたり維持する工程;および
    c)前記一軸加圧グリーン体を5℃/分の加熱速度で1200℃から1750℃〜の液相焼結温度に加熱し、前記液相焼結温度を180分にわたり維持する工程
    を更に含むことを特徴とする請求項37に記載の金属表面を保護する方法。
  39. 前記多峰ホウ化物サーメット組成物タイルを精油所プロセス装置および化学プロセス装置の金属内面に貼付ける工程を更に含むことを特徴とする請求項30に記載の金属表面を保護する方法。
  40. 前記多峰ホウ化物サーメット組成物は、プロセス容器、移送ラインおよびプロセス配管、熱交換器、サイクロン、グリッドインサート、サーモウェル、弁体、すべり弁のゲートおよびガイド並びにそれらの組み合わせからなる群から選択される精油所プロセス装置および化学プロセス装置の内面を構成することを特徴とする請求項39に記載の金属表面を保護する方法。
  41. 二峰ホウ化物サーメット組成物により1000℃以下の温度で侵食を受けやすい金属表面を保護する方法であって、
    a)二峰ホウ化物サーメット組成物を提供する工程であって、前記組成物は、
    i)3〜60マイクロメートルおよび61〜800マイクロメートルのサイズ範囲内の二峰粒子分布を有するTiB相、
    ii)Cr、Fe、Ni、Tiおよびそれらの組み合わせからなる群からMが選択されるMB相、
    iii)TiO、TiC、TiN、Ti(C,N)およびそれらの組み合わせからなる群から選択される不純物相、および
    iv)Fe、Ni、Co、Mnおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の第1の元素およびCr、Al、Si、YおよびTiからなる群から選択される少なくとも1種の第2の元素を含む金属結合剤相
    を含む工程;
    b)有機液およびパラフィンワックスの存在下で前記セラミック相と前記金属結合剤相を混合して流動性粉末ミックスを形成させる工程;
    c)前記流動性粉末ミックスをダイセットに入れる工程;
    d)前記流動性粉末ミックスを含有する前記ダイセットを40〜80トンの圧力で一軸に加圧して、一軸加圧グリーン体を形成させる工程;
    e)時間−温度分布を介して前記一軸加圧グリーン体を加熱して、前記一軸加圧グリーン体を焼結させる前記パラフィンワックス相と液相の焼却を遂行して、焼結二峰ホウ化物サーメット組成物を形成させる工程;
    f)5℃/分の冷却速度で前記焼結二峰ホウ化物サーメット組成物を冷却して、二峰ホウ化物サーメット組成物タイルを形成させる工程;および
    g)保護されるべき前記金属表面に前記二峰ホウ化物サーメット組成物タイルを貼付ける工程
    を含むことを特徴とする方法。
  42. 30,000psiの圧力で、前記工程d)の前記一軸加圧グリーン体を冷間静水圧加圧して、更に加工するための一軸に且つ冷間静水圧加圧されたグリーン体を形成させる工程を更に含むことを特徴とする請求項41に記載の金属表面を保護する方法。
  43. 前記パラフィンワックスは、前記セラミック相と前記金属結合剤相の総合重量の2〜4重量%を構成することを特徴とする請求項41に記載の金属表面を保護する方法。
  44. 前記加熱工程を、真空下、不活性雰囲気下または還元性雰囲気下で行うことを特徴とする請求項41に記載の金属表面を保護する方法。
  45. 前記加熱工程の前記時間−温度分布は、
    a)前記一軸加圧グリーン体を3℃/分の加熱速度で400℃に加熱し、前記400℃で100分にわたり維持する工程;
    b)前記一軸加圧グリーン体を3℃/分の加熱速度で400℃から600℃に加熱し、前記600℃で90分にわたり維持する工程;および
    c)前記一軸加圧グリーン体を5℃/分の加熱速度で600℃から1200℃〜1750℃の液相焼結温度に加熱し、前記液相焼結温度を180分にわたり維持する工程
    を更に含むことを特徴とする請求項44に記載の金属表面を保護する方法。
  46. 前記二峰ホウ化物サーメット組成物は、精油所プロセス装置および化学プロセス装置の内面を構成することを特徴とする請求項41に記載の金属表面を保護する方法。
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