JP2777373B2 - 耐熱耐摩耗性鉄基焼結合金 - Google Patents

耐熱耐摩耗性鉄基焼結合金

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Description

【発明の詳細な説明】 【発明の目的】
(産業上の利用分野) 本発明は、優れた耐熱性および高温での優れた耐摩耗
性が要求される商品の素材として利用され、例えば、内
燃機関のバルブシート,バルブフェース等に使用した場
合に優れた耐熱性,高温耐摩耗性を示すと共に相手部材
への攻撃性が小さく良好ななじみ性を発揮する耐熱耐摩
耗性鉄基焼結合金に関するものである。 (従来の技術) 近年、内燃機関に対する高速化および高出力化などの
要求に伴って、内燃機関の動弁系部材の摩耗が重視され
るようになりつつあり、特にバルブシートはエンジンの
高温燃焼化もあって、摺動特性,耐久性に対する要求は
かなり厳しいものとなっている。 一般に、バルブシートは高温にさらされるうえに、高
速でたたかれるため、優れた耐熱性,耐摩耗性,耐ピッ
ティング性を兼ね備えかつバルブ材との良好ななじみ性
をも合わせ持つことが要求される。 本発明者らは、前記の事実をかんがみて、特願昭61−
253616号明細書(特開昭63−109142号公報)において、
Feマトリクス組成中に微細でかつ十分な量の炭化物と微
細な硼化物および/または炭硼化物が均一に分散してお
りかつまたマトリクスにLa,Ce,Nd等の希土類元素が拡散
している内燃機関用耐熱耐摩耗性鉄基焼結合金を開示し
た。 この先願の発明に係る合金では、所定の組織を得るた
めに、重量%で、MoおよびWのうちから選ばれる1種ま
たは2種:7〜25%、Cr:2〜10%、Si:0.1〜0.9%、Mn:0.
7%以下、P:0.05%以下、C:0.5〜2.0%、B:0.5〜2.0
%、La,Ce,Nd,Sm,Eu,Gd,Yb,Y,Scなどの希土類元素のう
ちから選ばれる1種または2種以上:0.1〜5%および/
またはLa,Ce,Nd,Sm,Eu,Gd,Yb,Y,Scなどの希土類元素の
酸化物のうちから選ばれる1種または2種以上:0.3〜7
%、および必要に応じてV,Nb,Ta,Ti,Zr,Hf,Co,Niのうち
から選ばれる1種または2種以上:20%以下を含み、残
部Feおよび不純物からなることを特徴としているもので
ある。 (発明が解決しようとする課題) 上述した先願の発明に係る耐熱耐摩耗性鉄基焼結合金
では、耐熱性および耐摩耗性がかなり良好であり、相手
部材とのなじみ性にも著しく優れているという特長を有
しているが、この種の耐熱耐摩耗性鉄基焼結合金におい
てその耐熱性および耐摩耗性をさらに向上させることが
課題としてあった。 (発明の目的) 本発明は上述した課題にかんがみてなされたもので、
この種の耐熱耐摩耗性鉄基焼結合金においてその耐熱性
および耐摩耗性をさらに優れたものとすることを目的と
している。
【発明の構成】
(課題を解決するための手段) 本発明に係る耐熱耐摩耗性鉄基焼結合金は、重量%
で、MoおよびWのうちから選ばれる1種または2種:5〜
25%、Cr:2〜10%、Si:0.1〜0.9%、Mn:0.7%以下、P:
0.05%以下、C:0.5〜2.0%、B:0.5〜2.0%、La,Ce,Nd,S
m,Eu,Gd,Yb,Y,Scの硼化物のうちから選ばれる1種また
は2種以上の希土類の硼化物の合計:0.1〜7.0%を含
み、必要に応じてV,Nb,Ta,Ti,Zr,Hf,Co,Niのうちから選
ばれる1種または2種以上:20%以下を含み、残部Feお
よび不純物からなり、マトリクス中に希土類の硼化物が
分散していることを特徴としており、このような合金組
成を上述した従来の課題を解決するための手段としたも
のである。 本発明者らは、上記の合金組成をもつ耐熱耐摩耗性鉄
基焼結合金において、とくにマトリクス組成中に微細で
かつ十分な量の炭化物と微細な硼化物および/または炭
硼化物が均一に分散しており、かつその硼化物の一部と
してLa,Ce,Nd,Sm,Eu,Gd,Yb,Y,Scの硼化物を含む材料
が、優れた耐熱性と共に良好な耐摩耗性を示し、とりわ
けLa,Ce,Nd,Sm,Eu,Gd,Yb,Y,Scの硼化物が六硼化物であ
るものがより特性が良いことを見い出し、たとえば内燃
機関のバルブシートおよびバルブフェース等に使用した
場合に優れた耐熱性と共に良好なる耐摩耗性を発揮する
という知見を得た。 本発明は、このような知見に基づいてなされたもので
あり、以下に本発明に係る耐熱耐摩耗性鉄基焼結合金の
成分組成(重量%)を上記の通りに限定した理由を説明
する。 MoおよびW: MoおよびWは成分中のFeやCrとともにCとBと結合し
て複炭化物や複硼化物あるいは複炭硼化物を形成して耐
摩耗性を与え、一部はマトリクス中に固溶してマトリク
スを強化するとともに焼戻し硬化能を高める作用がある
が、5%未満では所望の効果が得られずに耐摩耗性不足
となり、25%を超えて含有させてもより一層の改善効果
は認められず、経済的でないことから、その含有量をMo
およびWのうちから選ばれる1種または2種の合計で5
〜25%と定めた。 Cr: CrはMo,W等とともに複炭化物や複硼化物を形成して耐
摩耗性を向上させると同時に、マトリクス中に固溶して
焼入性を増大し、さらに焼戻し硬化能を高める効果を有
するとともに基地の耐食性を高める効果もあるが、2%
未満ではその効果が十分に認められず、10%を超えて含
有させてもより一層の改善効果がないばかりでなく、機
械的強度が低下して相手部材への攻撃性が増大してしま
うことから、その含有量を2〜10%と定めた。 Si: Siは0.1%未満の添加量では脱酸効果が少なく、粉末
中の酸素含有量が多くなって焼結性が低下するとともに
M2C系の粗大な板状の炭化物が析出しやすくなり、相手
部材とのなじみ性が低下する。一方、添加量が0.9%を
超えても脱酸効果の向上もなく、粉末が丸くなってしま
い、成形性が低下するだけであることから、その含有量
を0.1〜0.9%と定めた。 Mn: Mnは前述したSiと同じように脱酸効果があり、添加す
ることにより粉末中の酸素含有量を下げて焼結性を向上
させるが、0.7%を超えると粉末の形状が丸くなって粉
末の成形性が低下することにより成形体エッジ部の欠け
等が生じやすくなることから、添加するとしてもその含
有量を0.7%以下と定めた。 P: Pは耐摩耗性焼結合金の場合において焼結促進元素と
して一般に0.2〜0.8%程度添加する手法が広く用いられ
ているが、本発明に係る焼結合金の場合はPの添加量が
0.05%を超えた場合に、複硼化物あるいは複炭硼化物が
粗大化して相手部材とのなじみ性が低下するとともに、
粒界に複硼化物あるいは複炭硼化物がネットワーク状に
析出して強度が低下してしまうことにより、特に高面圧
がかかった場合の耐ピッティング特性も低下してしまう
ことから、その含有量を0.05%以下と定めた。 C: Cはその一部がMo,W,Cr,Vなどの炭化物形成元素と結
合して複炭化物を形成して耐摩耗性を向上させ、残りは
マトリクス中に固溶して高い室温硬さと強度を与える作
用を有するが、0.5%未満ではその効果が十分に認めら
れず、2.0%を超えると複炭化物の析出量増加と粗大化
が起り、相手部材とのなじみ性が低下することから、そ
の含有量を0.5〜2.0%と定めた。 このCの添加方法としては、真空焼鈍を施したFe−Mo
−W−Cr−Si−(V)−(Mn)−(Co)−C系アトマイ
ズ合金粉末の形で添加する必要がある。これはCを単独
にグラファイト粉末の形で添加すると、後述するB源と
して添加するFe−BあるいはFe−Cr−Bと結びついて焼
結時に粗大な炭硼化物を粒界に沿ってネットワーク状に
析出させ、相手部材への攻撃性を増大してしまうためで
ある。 B: Bは成分中のMo,W,V,Cr,Feとともに複硼化物を形成
し、優れた耐摩耗性と耐熱性を付与するとともに、一部
はマトリクス中に固溶して焼入性を改善する。また、B
はLa,Ce,Nd,Sm,Eu,Gd,Yb,Y,Scの硼化物とマトリクスと
のぬれ性を向上させ、マトリクスの粒界を強化させる働
きがある。さらに、上記複硼化物および/または希土類
の硼化物の一部はCとも結びついて炭硼化物を形成して
耐熱性および耐摩耗性を向上させる。 このように、Bは本発明合金の必須の成分のひとつで
あるが、0.5%未満の添加ではその効果が十分に認めら
れず、2.0%を超えてもより一層の改善効果が得られ
ず、かえって複硼化物の粗大化が起り、相手部材とのな
じみ性が低下することから、その含有量を0.5〜2.0%と
定めた。 La,Ce,Nd,Sm,Eu,Gd,Yb,Y,Scの硼化物: La,Ce,Nd,Sm,Eu,Gd,Yb,Y,Scの硼化物は、硬度が高
く、高温安定性にも優れ、本発明合金では分散粒子とし
て働き、本発明合金の耐熱性および耐摩耗性をささえて
いる。また、一部は焼結時に分散して希土類元素がマト
リクスに拡散し、温度上昇に伴い表面に濃化してFe,Cr
等と共に耐熱性の良い酸化被膜をつくる。さらに、これ
らの硼化物は焼結時に助剤となって活性化して焼結源と
なったり、結晶粒の粗大化を防止したり、炭化物の粗大
化を防止する作用もある。特に、これら希土類の硼化物
のうち硼素が六つ化合した六硼化物は高温安定性が強
く、耐熱性向上のための分散粒子としての作用は大き
い。しかし、これらの硼化物はその合計量が0.1%未満
では所望の効果が十分に得られず、7.0%を超えて含有
させてもより一層の効果は認められず、経済的でないこ
とから、上記硼化物のうちから選ばれる1種または2種
以上の合計で0.1〜7.0%の範囲とした。 これらの希土類の硼化物は、Fe−Mo−W−Cr−(V)
−Si−(Mn)−(Co)−希土類硼化物−C系アトマイズ
合金の形でマトリクス粉中に含有させても良いし、ま
た、硼化物粉末として別に添加しても良い。 V,Nb,Ta,Ti,Zr,Hf,Co,Ni: これらの元素は耐摩耗性や耐腐食摩耗性をさらに向上
させるのに有効な元素である。 (V,Nb,Ta) V,Nb,TaはFe,CrとともにCと結合してきわめて硬い複
炭化物を作るとともに、Mo,Wの一部と置換した形の複炭
化物や複硼化物を形成して耐摩耗性を与え、一部はマト
リクス中に固溶してマトリクスを強化するとともに、焼
戻し硬化能を高める作用がある。また、V,Nb,Taは焼結
時の結晶粒の粗大化を防止するとともに炭化物の粗大化
を防止する効果もある。これらの効果は、V,Nb,Taが0.5
%未満の場合ではあまり認められず、一方、8.0%を超
えて添加しても一層の改善効果は認められず、経済的で
ないことから、添加するとしてもその含有量を0.5〜8.0
%とするのが良い。 (Ti,Zr,Hf,Co) Ti,Zr,Hf,Coは硼化物形成元素であり、これらのTi,Z
r,Hf,Co等を必要に応じて12%以下の範囲で添加しても
良い。特にCoはMo,Wなどの一部と置換して複硼化物を形
成するだけでなく、マトリクス中に固溶して高温の硬さ
を向上させるため、高温での耐摩耗性が特に必要な場合
は添加することが望ましい。 (Ni) Niをを添加するとマトリクスの靱性が向上するだけで
なく、耐食性も向上するので、ディーゼルエンジンのバ
ルブシートのように高温腐食摩耗が厳しい部品への適用
には特に効果がある。 しかし、V,Nb,Ta,Ti,Zr,Hf,Co,Niは添加量が多くなり
すぎると相手部材に対する攻撃性が増大し、かつまた経
済性を考慮して、これらの合計で20%以下とする。 (実施例) 以下、本発明に係る耐熱耐摩耗性鉄基焼結合金の実施
例を比較例と対比しながら説明する。 実施例合金1〜7,比較例合金1〜5 原料粉末として、真空焼鈍を施した粒度−100メッシ
ュのFe−Cr−Mo−W−Si−C−希土類硼化物系アトマイ
ズ合金粉末(必要に応じ、V,Nb,Ta,Coも添加),−325
メッシュのFe−Mo粉末あるいは純Mo粉末,−325メッシ
ュのFe−W粉末あるいは純W粉末,−250メッシュのFe
−B合金粉末(B:20%含有),−250メッシュのFe−26
%P合金粉末,−250メッシュのフェロチタン,フェロ
ジルコニウム,フェロハフニウム各合金粉末,−325メ
ッシュのカーボニルNi粉末等を使用し、これらの粉末を
第1表に示す最終成分組成となるように適宜配合し、潤
滑剤としてステアリン酸亜鉛を加えて混合し、この混合
粉末を7tonf/cm2の圧力で加圧して圧粉体を成形し、次
いでこの圧粉体を真空中で1150〜1260℃の温度にて60分
間保持して焼結した後、熱処理を行って本発明実施例合
金1〜7および比較例合金1〜5を製造した。 実施例合金8〜12,比較例合金6〜10 原料粉末として、真空焼純を施した粒度−100メッシ
ュのFe−Cr−Mo−W−Si−C系アトマイズ合金粉末(必
要に応じ、V,Nb,Ta,Coも添加),−250メッシュのLa,C
e,Nd,Sm,Eu,Gd,Yb,Y,Scの硼化物の粉末、−325メッシュ
のFe−Mo粉末あるいは純Mo粉末,−325メッシュのFe−
W粉末あるいは純W粉末,−250メッシュのFe−B合金
粉末(B:15%含有),−250メッシュのFe−26%P合金
粉末,−250メッシュのフェロチタン,フェロジルコニ
ウム,フェロハフニウム各合金粉末,−325メッシュの
カーボニルNi粉末等を使用し、これらの粉末を第1表に
示す最終成分組成となるように適宜配合し、潤滑剤とし
てステアリン酸亜鉛を加えて混合し、この混合粉末を7t
onf/cm2の圧力で加圧して圧粉体を成形し、次いでこの
圧粉体を真空中で1150〜1260℃の温度にて60分間保持し
て焼結した後、熱処理を行って本発明実施例合金8〜12
および比較例合金6〜10を製造した。 〈摩耗試験〉 ついで、上記の本発明実施例合金1〜12および比較例
合金1〜10をバルブシート形状に加工し、実機を模した
バルブ・バルブシート試験機を用いて摩耗試験を行っ
た。この試験機は、自動温度調整を行いながらプロパン
ガスの燃焼によってバルブおよびバルブシートを加熱
し、偏心カムの駆動によりバルブを開閉してバルブおよ
びバルブシートのたたき摩耗状況を再現するものであ
る。試験条件は第2表に示す通りである。 試験後にバルブシートおよびバルブの摩耗深さを測定
した。これらの測定結果を第1表に合わせて示した。 第1表に示した結果より明らかなように、試験は高温
で行われ、摩耗条件が苛酷なため、比較例合金1〜10の
ように成分組成の範囲が本発明合金からはずれた合金で
製造されたバルブシートでは、バルブシート自身および
相手部材であるバルブの摩耗が多く、また一部ではバル
ブシートにピッティングが発生しており、満足のできる
特性を示していない。 これに対して本発明実施例合金1〜12で製造したバル
ブシートでは、バルブシート自身および相手部材である
バルブの摩耗が少なく、バルブシートにはピッティング
が発生していなかった。そして、特に希土類の硼化物と
して六硼化物を含んだものは特性がより一層優れている
ことが確かめられた。
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明に係る耐熱耐摩耗性
鉄基焼結合金は、重量%で、MoおよびWのうちから選ば
れる1種または2種:5〜25%、Cr:2〜10%、Si:0.1〜0.
9%、Mn:0.7%以下、P:0.05%以下、C:0.5〜2.0%、B:
0.5〜2.0%、La,Ce,Nd,Sm,Eu,Gd,Yb,Y,Scの硼化物のう
ちから選ばれる1種または2種以上の希土類の硼化物の
合計:0.1〜7.0%、必要に応じてV,Nb,Ta,Ti,Zr,Hf,Co,N
iのうちから選ばれる1種または2種以上:20%以下を含
み、より望ましくは希土類硼化物の一部または全部が六
硼化物からなるものであり、残部Feおよび不純物からな
っていて、マトリクス中に希土類の硼化物が分散してい
るものであるため、マトリクス中に硬質粒子としてFe,M
o,W,Cr,V等の微細な複炭化物と複硼化物および/または
複炭硼化物とが均一に分散しており、かつまたマトリク
ス中に高硬度でかつ高温安定化合物である希土類の硼化
物が分散したものであり、さらには硼化物を特に高温安
定性の優れた硼化物とすることができ、希土類による活
性化焼結によって密度を上げることも可能であることか
ら、本発明に係る耐熱耐摩耗性鉄基焼結合金を例えばか
なり高温となる内燃機関のバルブシート等の素材として
使用した場合に、希土類硼化物,複硼化物等により得ら
れる著しく優れた耐熱性およびこれら化合物による著し
く優れた耐摩耗性を示し、かつまた、これらの化合物は
摺動の際の相手部材に対する攻撃性も小さいため、相手
部材との間で著しく優れたなじみ性を示し、相手部材の
摩耗を少なくさせることができるなど、工業上極めて有
益な特性を有するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池ノ上 寛 千葉県松戸市常盤平3―26―3―102 (72)発明者 鈴木 啓太郎 千葉県我孫子市湖北台7―14―57―303 (56)参考文献 特開 昭63−109142(JP,A) 特開 昭49−117320(JP,A) 特開 昭59−200743(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C22C 38/00 304

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量%で、MoおよびWのうちから選ばれる
    1種または2種:5〜25%、Cr:2〜10%、Si:0.1〜0.9
    %、Mn:0.7%以下、P:0.05%以下、C:0.5〜2.0%、B:0.
    5〜2.0%、La,Ce,Nd,Sm,Eu,Gd,Yb,Y,Scの硼化物のうち
    から選ばれる1種または2種以上の希土類の硼化物の合
    計:0.1〜7.0%を含み、残部Feおよび不純物からなり、
    マトリクス中に希土類の硼化物が分散していることを特
    徴とする耐熱耐摩耗性鉄基焼結合金。
  2. 【請求項2】重量%で、MoおよびWのうちから選ばれる
    1種または2種:5〜25%、Cr:2〜10%、Si:0.1〜0.9
    %、Mn:0.7%以下、P:0.05%以下、C:0.5〜2.0%、B:0.
    5〜2.0%、La,Ce,Nd,Sm,Eu,Gd,Yb,Y,Scの硼化物のうち
    から選ばれる1種または2種以上の希土類の硼化物の合
    計:0.1〜7.0%、V,Nb,Ta,Ti,Zr,Hf,Co,Niのうちから選
    ばれる1種または2種以上:20%以下を含み、残部Feお
    よび不純物からなり、マトリクス中に希土類の硼化物が
    分散していることを特徴とする耐熱耐摩耗性鉄基焼結合
    金。
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