JP2009526941A - 内燃機関の給排気バルブの制御時間の可変設定のための装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、内側ロータ(23)及びこれに対して相対的に回転可能に配置された外側ロータ(22)を有し、内側ロータ(23)が内燃機関(1)のクランクシャフト(2)に対して一定の位相関係を有し、装置(10)が補助ユニット(11)の駆動軸(12)に係合し得る単数個又は複数個の結合要素(44)を有し、単数個又は複数個の結合要素(44)によって装置(10)から駆動軸(12)にトルクを伝達することができる、内燃機関(1)の給排気バルブ(9a、9b)の制御時間の可変設定のための装置(10)に関する。その場合単数個又は複数個の結合要素(44)を内側ロータ(23)と回転不能に結合するか、又はこれと一体に形成することを提案する。

Description

本発明は、内燃機関の給排気バルブの制御時間の可変設定のための装置であって、内側ロータ及びこれに対して相対的に回転可能に配置された外側ロータを有し、内側ロータが内燃機関のクランクシャフトに対して一定の位相関係を有し、装置が補助ユニットの駆動軸に係合し得る単数個又は複数個の結合要素を有し、単数個又は複数個の結合要素によって装置から駆動軸にトルクを伝達することができるものに関する。また本発明は内燃機関の給排気バルブの制御時間の可変設定のための装置及び装置により駆動軸によって駆動される補助ユニットを有する内燃機関に関する。
近代的内燃機関が多数のアセンブリのほかに、内燃機関の給排気バルブの開閉時間を無段階的に変更するための、給排気バルブの制御時間の可変設定装置(カムシャフトタイミングアジャスタ)、例えばクランクシャフトに対するカムシャフトの油圧式回転角調整装置も装備することは、自動車技術の分野の当業者に周知のことである。また内燃機関の制御機構により駆動される補助ユニットが設けられている。このような補助ユニットは例えば自動車のブレーキブースタに必要な負圧を発生するためのサーボ機器用真空ポンプである。
この場合、通常使用される回転角調整装置は原則として油圧式アクチュエータとして形成されている。油圧式アクチュエータはいわゆるアキシャルピストン形アジャスタか又は欧州特許EP0818609B1により公知の装置と同様にいわゆるロータリピストン形アジャスタとして構成される。この装置は内燃機関のシリンダヘッドの複数個のラジアルベアリングに支承されたカムシャフトの駆動側端部に配置されており、おおむね内燃機関のクランクシャフトと伝動結合された入力ユニット及び内燃機関のカムシャフトと回転不能に結合された出力ユニットからなる。その場合、出力ユニットはインペラ(以下内側ロータと言う)として形成され、軸方向中心ねじによってカムシャフトに固定される。入力ユニットは出力ユニットを取り囲む中空円筒(以下外側ロータと言う)として形成され、この配列を2つの軸方向側壁によって作動油の漏れがないように密閉することができる。外側ロータに形成された複数個の半径方向境界壁と内側ロータに形成され又は取付けられた複数個の半径方向ベーンによって、装置の内部にそれぞれ2個の境界壁の間にそれぞれ2個の選択に応じて又は同時に作動油が給入される圧力室が形成され、これによって外側ロータと内側ロータが伝動結合される。その場合装置のための作動油として、例えばカムシャフトのラジアルベアリング又はオイルディストリビュータから取り出され、装置の半径方向及び軸方向オイル通路を経て供給される内燃機関の潤滑油が使用される。これの代案として、内側ロータをクランクシャフトと伝動結合し、外側ロータをカムシャフトと回転不能に結合することもできる。別の代替実施形態では第1のシャフトの一端がクランクシャフトにより例えば鎖、ベルト又は歯車を介して駆動されるように構成することができる。この第1のシャフトの他方の端部にカムシャフトタイミングアジャスタを配置することができ、内側ロータはカムシャフトと回転不能に結合される。この場合、第2のシャフトは内側ロータに対して回転可能に配置されたカムシャフトタイミングアジャスタの外側ロータと例えば鎖、ベルト又は歯車伝動機構を介して伝動結合することができる。その場合、第1のシャフトは例えばインテーク側カムシャフト(エグゾースト側カムシャフト)であり、第2のシャフトはエグゾースト側カムシャフト(インテーク側カムシャフト)である。この場合インテーク側カムシャフト(エグゾースト側カムシャフト)の制御時間は一定に選定されている。しかし他方のカムシャフトの制御時間はカムシャフトタイミングアジャスタによって変えることができる。
ところが内燃機関で通常使用されるサーボ機器用真空ポンプは、ドイツ実用新案DE8518157U1により明らかなように、たいていベーンセルポンプとして形成される。この真空ポンプは内燃機関のシリンダヘッドのカムシャフトと共通の縦軸上に配置されており、おおむね内燃機関のシリンダヘッド又はシリンダヘッドカバーに対して不動に配置された支持スタッド付きケーシングと、ケーシングの中に配置されたロータ及び駆動軸からなる。駆動軸は内燃機関のシリンダヘッドの中に突出するケーシングの支持スタッドに回転可能に支承される。その場合駆動軸の端面側に2つの凹陥部が凹設され、カムシャフトの端面側に突設された2個のカップリングブレードがこれに係合し、こうしてカムシャフトの回転運動が真空ポンプの駆動軸に伝達される。さらにカムシャフトは端面側に通じる軸方向潤滑油通路を有し、通路の片側は連結管を経て真空ポンプの駆動軸の潤滑油溜めと、他方の側は内燃機関の潤滑油循環路と連絡するから、真空ポンプは同時に内燃機関の潤滑油で潤滑される。
給排気バルブの制御時間の可変設定のための装置も補助ユニットも装備する内燃機関がドイツ特許公開DE10260546A1に記載されている。補助ユニット、この場合真空ポンプは、外側ロータ又は外側ロータと回転不能に結合された部材とカップリングにより回転不能に結合された駆動軸を備えている。また補助ユニットは連結管により、中心ねじの内部に形成された通路を経て潤滑剤が供給されるようになっている。外側ロータ又は外側ロータに固定した部材に駆動軸をこうして連結することは、内側ロータが内燃機関のクランクシャフトに対して定常な位相関係にある実施形態では不都合であることが判明した。この実施形態では内側ロータがクランクシャフトの半回転数で回転し、その際定常な位相関係が保持される。内側ロータに対して回転可能に配置された外側ロータは、装置の調整過程でクランクシャフトに対して定常な位相関係を持たない。外側ロータは調整の方向に応じて短時間のあいだ加速又は減速される。外側ロータと補助ユニットの駆動軸を回転不能に結合した場合は、一方ではこうして望ましくない回転の不規則性が駆動軸によって補助ユニットに持ち込まれる。もう一つの重大な欠点は、調整される部材の高い慣性モーメントから生じる。この実施形態では調整される部材、即ち外側ロータは駆動軸と、従って例えばベーンセルポンプのロータと剛結されているから、調整過程で著しく高い慣性モーメントを加速しなければならない。その結果、カムシャフトタイミングアジャスタの調整速度及び応答挙動の著しい低下、それとともにとりわけ内燃機関の放出値の増加、出力の減少及びトルクの減少を招く。さらに、互いに回転する部材(内側ロータに固定した中心ねじと外側ロータに固定した補助ユニットの駆動軸)を介してカムシャフトタイミングアジャスタから補助ユニットへ潤滑剤を供給するのは不利である。
そこで本発明の根底にあるのは、これらの欠点を取り除くとともに、装置の調整速度や応答挙動に否定的影響が生じることなく、補助ユニット例えば真空ポンプを均一に駆動するのに適した、内燃機関の給排気バルブの制御時間の可変設定のための装置を提案するという課題である。
この課題は請求項1の上位概念に基づく装置において、本発明に基づき単数個又は複数個の結合要素が内側ロータと回転不能に結合されるか、又はこれと一体に形成されることによって解決される。内燃機関のあらゆる運転状態でクランクシャフトに対して定常な位相関係を有する内側ロータと補助ユニットの駆動軸を回転不能に結合することによって、補助ユニットの可動質量が被調整部材、この場合外側ロータから切り離される。それによって補助ユニットはアジャスタの調整速度や応答挙動に否定的な影響を及ぼさず、慣性に原因する調整過程の終期の位相関係の行き過ぎが回避される。その場合、補助ユニットが例えばサーボ機器のための真空ポンプであるように構成することができる。発明の具体例では内側ロータは中心ねじによってカムシャフトに固定される。その場合中心ねじに単数個又は複数個の結合要素を形成することができる。内側ロータが中心ねじによってカムシャフトと結合される応用例では、この実施形態は安上がりな解決策である。部品の数が増加せず、例えばねじ頭部の僅かな変更しか必要でない。この変更はコストに影響せずに実現することができる。その場合結合要素は中心ねじのねじ頭部に溝として形成することができる。代案として結合要素を中心ねじ、例えばそのねじ頭部に成形した内側又は外側キー面として形成することができる。代案として、単数個又は複数個の結合要素を有し、内側ロータと一体になっているか又は内側ロータと別個に形成してこれと回転不能に結合した駆動体を設けることができる。その場合、別個の駆動体と内側ロータを中心ねじによりカムシャフトに回転不能に固定することができる。さらに駆動体をカップ状に形成することができ、その場合中心ねじが駆動体の底部を貫通する。ロータが外部からアクセス可能な応用例では、結合要素をロータに直接形成することは安上がりな解決策である。この場合少なくともカムシャフトの反対側のサイドカバーに中心穴が設けられ、内側ロータと一体に形成された駆動体又は結合要素がこの中心穴を軸方向に貫通することを可能にする。代案として、結合要素、例えば軸方向に伸びるピンが、サイドカバーの周方向に通る溝の区域を貫通することができる。結合要素は成形工具、例えば焼結型ですでにコストに影響なく考慮することができる。外部からアクセスしにくい内側ロータの場合は、内側ロータと別個に製造された単数個又は複数個の駆動体によって補助ユニットの駆動軸を駆動することができ、その場合単数個又は複数個の駆動体が内側ロータと回転不能に結合される。内側ロータとカムシャフトを回転不能に結合する中心ねじにより駆動体を固定することによって、安上がりな解決策を実現することができる。その場合駆動体はねじ−内側ロータ−カムシャフトの締まりばめの中に配置されている。駆動体を無切削成形法により板金材から形成することによって、駆動体を安価に製造することができる。
結合要素の形成は多数の方法で行うことができる。例えば単数個又は複数個の結合要素を、駆動軸上に設けた突起又は溝に対して相補形に形成された溝又は突起として形成することによって、安価な実施形態を実現することができる。内側ロータが中心ねじによってカムシャフトに固定された装置の場合は、中心ねじにおおむね軸方向に通る潤滑剤通路を設け、この通路にカムシャフト側で潤滑剤を供給することができ、受け口に接続する少なくとも1個の出口を単数個又は複数個の結合要素の区域に設ける。この出口を例えば中心ねじのねじ頭部の中央に形成することができる。駆動軸の内部に配置され、やはり潤滑剤通路を有する連結管は、この実施形態では受け口に係合し、こうして補助ユニットへの潤滑剤供給を保証することができる。その場合連結管の外側輪郭を受け口の内側輪郭に整合させることができ、それによって漏れが回避される。連結管と補助ユニットの駆動軸が一体になっているか又は互いに回転不能に結合されている場合は、こうして潤滑剤通路の受け口の内側輪郭に対する連結管の外側輪郭の相対運動が防止される。それによってこの結合部の摩耗及び潤滑剤の漏れが回避される。
内燃機関の給排気バルブの制御時間の可変設定のための装置及びこの装置によって駆動軸により駆動される補助ユニットを有する内燃機関に、本発明に基づき上記の実施形態のいずれか1つに基づく装置を形成するものとする。
発明のその他の特徴は以下の説明及び発明の実施形態の概略図を示した添付の図面で明かである。
本発明に基づく装置10を適用することができる内燃機関1の概要を図1に例示する。なおクランクシャフト2に取り付けられたピストン3はシリンダ4の中に略示されている。図示の実施形態では、クランクシャフト2は第1の巻掛伝動機構5a及び2個の歯車6を経てインテーク側カムシャフト7aと伝動結合されている。インテーク側カムシャフト7aの駆動側の反対側の端部では、給排気バルブ9a、9bの制御時間の可変設定のための装置10がこのカムシャフトに配置されている。装置10は第2の巻掛伝動機構5bを介してエグゾースト側カムシャフト7bを駆動する。カムシャフト7a、7bのカム8a、8bはインテーク給排気バルブ9a又はエグゾースト給排気バルブ9bを操作する。クランクシャフト2から第1の巻掛伝動機構5aを経てインテーク側カムシャフト7aにトルクが伝達される。インテーク側カムシャフト7aはクランクシャフト2に対して定常な位相関係にある。エグゾースト側カムシャフト7bは装置10、第2の巻掛伝動機構5b及び歯車6によって駆動され、エグゾースト給排気バルブ9bの制御時間は装置10によって変更することができる。11は補助ユニット、例えばサーボ機器例えばブレーキブースタのための真空ポンプを表す。補助ユニット11は駆動軸12を有する。駆動軸12は装置10によって駆動される。本発明に基づく装置10は別の内燃機関1、例えば任意のカムシャフト7a、7bが1つの巻掛伝動機構5aによって駆動され、装置10の内側ロータが巻掛伝動機構5aと直接的に伝動結合され、外側ロータがカムシャフト7a、7bと回転不能に結合された内燃機関1でも使用することができる。
図2aは本発明に基づく装置10の第1の実施形態の縦断面図を示す。装置10は中心ねじ20によってカムシャフト21に固定されている。また補助ユニット11の駆動軸12の一部が示されている。図2bに装置10の横断面図を示す。装置10は外側ロータ22、内側ロータ23及び2個のサイドカバー24、25を有する。図示の実施形態で内側ロータ23は中心ねじ20によりカムシャフト21と回転不能に結合され、カムシャフト21の他方の端部はクランクシャフト2によって駆動される。
内側ロータ23はおおむね円筒形に形成された少なくとも1個のハブ部材26を有し、その円筒形外周面から少なくとも1個、図示の実施形態では5個のベーン27が半径方向外側へ伸びている。その場合ベーン27をハブ部材26と一体に形成することができる。代案として、ベーン27を図2bに示すように別個に形成し、ハブ部材26に形成された軸方向に通るベーンスロット28の中に配置することができ、その場合ベーンスロット28のスロット底部とベーン27の間に配置された図示しないばね部材によって、ベーン27に半径方向外側へ力が掛けられる。
外側ロータ22の外周壁29から複数個の突起30が半径方向内側へ伸びている。図示の実施形態で突起30は外周壁29と一体に形成されている。しかし突起30の代わりにベーンを設けた実施形態も考えられる。このベーンは外周壁29に取り付けられ、半径方向内側に伸びている。外側ロータ22は突起30の半径方向内側の周壁によって内側ロータ23の上に、内側ロータ23に対して回転可能に支承される。外周壁29の外周面にスプロケット6が形成され、これによって第2の、図示しないカムシャフトを同じく図示しないチェーンドライブを介して駆動することができる。代案としてベルト又は歯車伝動装置を設けることもできる。
サイドカバー24、25の各々1つが外側ロータ22の軸方向側面の1つに配置され、これに固定されている。この目的のために各突起30に軸方向穴31が設けられ、各軸方向穴31を固定部材32、例えばボルト又はねじが貫通する。これらのボルト又はねじはサイドカバー24、25を外側ロータに回転不能に固定するために利用される。装置10の内部には周方向に隣接するそれぞれ2個の突起30の間に圧力室33が形成される。圧力室33は、周囲方向には隣接する突起30の相対する、おおむね半径方向に伸びる境界壁34によって、軸方向にはサイドカバー24、25によって、半径方向内側はハブ部材26によって、半径方向外側は外周壁29によって画定される。各圧力室33の中にベーン27が突出する。ベーン27は側壁24、25にも外周壁29にも接するように形成されている。こうして各ベーン27は各圧力室33を2つの互いに逆向きに作用する圧力室35、36に分割する。
外側ロータ22は内側ロータ23に対して所定の角度範囲内で回転しうるように配置されている。外側ロータ22の一方の回転方向の角度範囲は、ベーン27の少なくとも1つが進角側ストップ34aとして形成された圧力室33の境界壁34に当接することにより画定される。同様に他方の回転方向の角度範囲は、少なくとも1つのベーン27が遅角側ストップ34bとして利用される他方の境界壁34に当接することにより画定される。代案として、内側ロータ23に対する外側ロータ22の回転角範囲を制限する回転制限装置を設けることができる。
圧力室35、36の一方に圧力を働かせ、他方の圧力室35、36を放圧することにより、内側ロータ23に対する外側ロータ22の位相関係を変えることができる。両方の圧力室35、36に給圧することによって、2つのロータ22、23の相互の位相関係を一定に保つことができる。図示の実施形態では作動油としてオイルディストリビュータ37から取り出した内燃機関1の潤滑油が使用される。この潤滑油はオイルディストリビュータ37からカムシャフト21の内部の半径方向及び軸方向オイル通路38並びに内側ロータ23に形成された半径方向作動油管39を経て圧力室35、36に到達する。
内側ロータ23は中心ねじ20によってカムシャフト21に固定される。この目的のために内側ロータ23に段部40が形成され、ここにカムシャフト21が係合する。中心ねじ20は内側ロータ23に形成された凹陥部41を貫通し、カムシャフト21と回転不能に螺合されている。中心ねじ20のねじ頭部42によって中心ねじ20、内側ロータ23及びカムシャフト21の間に締まりばめが行われ、こうして内側ロータ23は摩擦結合によりカムシャフト21と回転不能に結合される。この締まりばめの中に駆動体43が配置されている。駆動体43は例えば鋼板から無切削成形法で作製したカップ形部材として形成されている。中心ねじ20はカップ形駆動体43の底部を貫通し、駆動体43と内側ロータ23を回転不能に結合する。駆動体43と中心ねじ20のねじ頭部42を図3及び4に拡大した形で示す。図ではっきり分かるように、駆動体43に結合要素44が形成され、これに補助ユニット11の駆動軸12の相補形結合要素が係合することができる。図示の実施形態で結合要素44は、駆動体43のU字形横断面に形成された円周状の縁端部にスリット又は溝として形成されている。図2aで明かなように、結合要素44に補助ユニット11の駆動軸11の相補形結合要素が係合する。こうして駆動軸12と内側ロータ23との回転不能な結合が作り出される。
この実施形態では補助ユニット11の潤滑は、駆動軸12の内部に配置された連結管46によって行われる。この目的のために中心ねじ20に軸方向潤滑剤通路47が形成され、その一方の端部にラジアルベアリング37aから潤滑剤が送入される。ねじ頭部42は受け口48を備えており、ここに連結管46の一方の端部が密接して係合する。潤滑剤通路47は出口48aを経て受け口48に接続する。連結管46の内部に別の潤滑剤通路49が形成され、潤滑剤通路47から受け口48に入る潤滑剤はこの潤滑剤通路49を経て補助ユニット11に到達することができる。代案として、補助ユニット11への潤滑剤供給を例えば補助ユニット11のハウジングから直接行うこともできる。
図5は装置10の本発明に基づく第2の実施形態を示す。この実施形態は大部分が図2aに図示した実施形態と同じである。第1の実施形態と違ってこの場合は駆動体43を廃止し、結合要素44が図6に示すように、中心ねじ20のねじ頭部42に直接凹設されている。結合要素44は例えば中心ねじ20の外周に溝45aとして、又は中心ねじ20のねじ頭部42に内側又は外側キー面45bとして形成することができる。
図7及び8は装置10の本発明に基づく別の2つの実施形態を示す。これらは大部分が第1の実施形態と同じであり、結合要素44が内側ロータ23と一体に形成されていることが相違する。図7に示す実施形態では結合要素44が内側ロータ23の軸方向側面に形成された盲穴状のソケットとして形成されている。駆動軸12に形成されたピンがこのソケットに係合する。
図8に示した実施形態では、結合要素44を形成した駆動体43又は結合要素44自体が内側ロータ23と一体に形成されている。駆動体43又は例えばピンとして形成された結合要素44は、カムシャフトの反対側のサイドカバー24に形成された、周囲方向に伸びるスロットを軸方向に貫通し、その際結合要素44、例えばピンが駆動軸の相補形の結合要素に係合する。代案として、結合要素はカムシャフトの反対側のサイドカバー24の中心穴を軸方向に貫通することもできる。
本発明の用途はカムシャフトタイミングアジャスタの上記の実施形態に限らない。アキシャルピストン形アジャスタでの本発明の使用も考えられる。この場合は内側ロータ23がカムシャフトに固定した部材として、外側ロータ22がこれに対して回転可能に配置された部材として形成される。また外側ロータ22と内側ロータ23の間の調整が電気駆動装置により機械式伝動装置、例えば遊星歯車装置、内歯偏心ギヤ、スワッシュプレート形伝動装置、波動歯車装置又は類似の伝動装置を介して行われる電気機械式アジャスタで本発明を使用することも考えられる。この場合は内側ロータ23はカムシャフトに固定したギヤ部材として、外側ロータ23はこれに対して回転可能に配置されたギヤ部材として形成することができる。
内燃機関の概略図を示す。 中心ねじによりカムシャフトと回転不能に結合された装置の本発明に基づく第1の実施形態の縦断面図を示す。 IIB−IIB線に沿った図2aの装置の横断面図を示す。 図2aの細部Zの拡大図を示す。 図2aの矢印IVに沿った駆動体及び中心ねじの平面図を示す。 装置の本発明に基づく第2の実施形態の縦断面図を示す。 図5に示した装置の中心ねじの斜視図を示す。 装置の本発明に基づく第3の実施形態の縦断面図を示す。 装置の本発明に基づく第4の実施形態の縦断面図を示す。
符号の説明
1 内燃機関
2 クランクシャフト
3 ピストン
4 シリンダ
5a 巻掛伝動機構
5b 巻掛伝動機構
6 歯車
7a インテーク側カムシャフト
7b エグゾースト側カムシャフト
8a カム
8b カム
9a インテーク給排気バルブ
9b エグゾースト給排気バルブ
10 装置
11 補助ユニット
12 駆動軸
20 中心ねじ
21 カムシャフト
22 外側ロータ
23 内側ロータ
24 サイドカバー
25 サイドカバー
26 ハブ部材
27 ベーン
28 ベーンスロット
29 周壁
30 突起
31 軸方向穴
32 固定部材
33 圧力室
34 境界壁
34a 進角側ストップ
34b 遅角側ストップ
35 圧力室
36 圧力室
37 オイルディストリビュータ
37a ラジアルベアリング
38 オイル通路
39 作動油管
40 段部
41 ソケット
42 ねじ頭部
43 駆動体
44 結合要素
45a 溝
45b キー面
46 連結管
47 潤滑剤通路
48 受け口
48a 出口
49 潤滑剤通路

Claims (10)

  1. 内燃機関(1)の給排気バルブ(9a,9b)の制御時間の可変設定のための装置(10)であって、
    内側ロータ(23)及びこれに対して相対的に回転可能に配置された外側ロータ(22)を有し、
    内側ロータ(23)が内燃機関(1)のクランクシャフト(2)に対して一定の位相関係を有し、
    装置(10)が補助ユニット(11)の駆動軸(12)に係合し得る単数個または複数個の結合要素(44)を有し、
    単数個又は複数個の結合要素(44)によって装置(10)から駆動軸(12)にトルクを伝達することができるものにおいて、
    単数個または複数個の結合要素(44)が、内側ロータ(23)と回転不能に結合されるか、または内側ロータ(23)と一体に形成されていることを特徴とする装置(10)。
  2. 補助ユニット(11)が真空ポンプであることを特徴とする請求項1に記載の装置(10)。
  3. 内側ロータ(23)が中心ねじ(20)によってカムシャフト(21)に固定され、単数個または複数個の結合要素(44)が中心ねじ(20)に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の装置(10)。
  4. 単数個または複数個の結合要素(44)を有し、
    内側ロータ(23)と一体になっているか、または内側ロータ(23)と別個に形成されて内側ロータ(23)と回転不能に結合された駆動体(43)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の装置(10)。
  5. 別個の駆動体(43)と内側ロータ(23)が中心ねじ(20)によってカムシャフト(21)に回転不能に固定されていることを特徴とする請求項4に記載の装置(10)。
  6. 駆動体(43)がカップ形に形成され、中心ねじ(20)が駆動体(43)の底部を貫通していることを特徴とする請求項5に記載の装置(10)。
  7. 駆動体(43)が無切削成形法により板金材から作られていることを特徴とする請求項6に記載の装置(10)。
  8. 単数個または複数個の結合要素(44)が溝(45a)又は突起として形成され、これらの溝または突起が駆動軸(12)に設けられた突起または溝に対して相補形に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の装置(10)。
  9. 中心ねじ(20)におおむね軸方向に通る潤滑剤通路(47)が形成され、カムシャフト側で潤滑剤通路(47)に潤滑剤を供給することができ、単数個または複数個の結合要素(44)の区域に少なくとも1個の出口(48a)が設けられていることを特徴とする請求項3から5のうちのいずれか一項に記載の装置(10)。
  10. 内燃機関(100)の給排気バルブ(110、111)の制御時間の可変設定のための装置(10)及び装置(10)により駆動軸(12)によって駆動される補助ユニット(11)を有し、装置(10)が請求項1から9のうちのいずれか一項に基づき形成されている内燃機関。
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