JP2009523093A - クランプ連結によるエアバッグ・モジュール内エアバッグ取り付け具 - Google Patents

クランプ連結によるエアバッグ・モジュール内エアバッグ取り付け具 Download PDF

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Abstract

本発明は、クランプ連結によるエアバッグ・モジュールにおけるガスバッグ取り付け具に関する。前記エアバッグ・モジュールは、ガスバッグの注入口を保持するための保持リングを伴うエアバッグ容器内に構成され、前記エアバッグ容器は、前記エアバッグ・モジュールと前記保持リングを共に包囲する。前記保持リングの外側幅は、前記ガスバッグが展開する際に生じる主引張方向に減少し、一方前記エアバッグ容器またはこれに対応する構成要素の少なくとも数箇所の幅は、前記保持リング上方で、前記保持リングの最大幅より小さい。前記注入口を形成する前記ガスバッグの下端部は、前記保持リングに折り重ねられ、前記保持リングと前記エアバッグ容器または前記対応する構成要素との間に延在する。前記保持リング(3)の外側の断面は、前記ガスバッグ展開時に生じる前記主引張方向(Z)に、少なくとも1箇所の円錐状にテーパーの形状を伴って与えられる。前記エアバッグ容器または前記対応する構成要素の内壁の断面(7)は、前記主引張方向(Z)と略同方向に延在し、前記円錐状にテーパーの断面に従う。
【選択図】 図3

Description

本発明は、請求項1の前段部分に基づく、クランプ結合によるエアバッグ・モジュール内のエアバッグ取り付け具に関する。
エアバッグ端部を貫通して延在するネジ連結に依らずにエアバッグが保持される、クランプ連結によるエアバッグ取り付け具は、多くの実施例にて公知である。US特許5931491号では、エアバッグの注入口がガス発生器の下端部とエアバッグ・ハウジングの下端部との間に延在し、エアバッグ・ハウジングの外部を取り巻くクランプ部によって前記構成要素間にクランプされるエアバッグ取り付け具が公知である。この構成の欠点は、充分なクランプ効果を得るため、エアバッグをクランプするためのクランプ部の端部は互いにネジ止めされなければならないことである。
US5931491号
さらにクランプ・リングを用いたエアバッグ取り付け具はUS特許5826913号により公知である。この構成では、保持リングは、エアバッグの注入口の端部に設けられる。エアバッグの注入口端部は、保持リングを封入し、エアバッグの端部が固定されるように、当該保持リングがクランプ・リングにより取り付けプレートに押圧される。この構成は、クランプ・リングが複雑な構造となってしまうという欠点を有する。
US5826913号
さらに、US特許5577763号に係るエアバッグ・モジュールでは、円形の断面を有する保持リングは、注入口の端部に縫い込まれている。この注入口は、エアバッグの取り付け後に、キャリア・プレートとクランプ・リングとの間にクランプされ、当該クランプ・リングは部分的に保持リングの断面に沿った形状である。この構成では、クランプ・リングおよび取り付けプレートは共に複雑な形状を有する。
US5577763号
本発明は、クランプによるエアバッグ・モジュール内でのエアバッグ注入口の取り付けを簡素化することを課題とする。
本発明に基づき、この課題は請求項1の特徴に基づいて解決される。
クランプ連結によるエアバッグ・モジュール内でのエアバッグの取り付け具において、エアバッグ・モジュールは、エアバッグの注入口を保持するための保持リングと共に、エアバッグ・モジュールと保持リングの両方を包囲するエアバッグ容器内に構成され、本発明に基づき、保持リングは、エアバッグ展開時に生じる主引張方向にて、外側面が減幅する。さらに、エアバッグ容器またはこれに付随する構成要素は、保持リングの上方で、保持リングの最大幅より少なくとも部分的に小さい幅を有し、注入口を形成するエアバッグの下端部は、保持リング上に折り重ねられ、保持リングとエアバッグ容器またはこれに対応する構成要素との間に延在する。
前記構成は、保持リングの特殊な断面形状のため、エアバッグ容器がクランプ連結のために使用可能であるという利点を有する。従って、エアバッグ容器から独立して構成される追加的なクランプ・リングは不要である。さらに重要な利点は、本発明に係る構成が、セルフ・ロック式に作用することである。展開中のエアバッグの引張力が強まるほど、クランプされたエアバッグに掛かる圧力が大きくなり、その結果、エアバッグのセルフ・ロック式の確実な連結が保証される。
好ましい実施例では、保持リングは、エアバッグ展開時に生じる主引張方向にて、外側面に少なくとも1箇所の円錐状テーパー部を有する断面を有し、当該テーパー部に、少なくとも略同方向に延在するエアバッグ容器または対応する構成要素の内壁が関連付けられる。従って、主引張方向にて、保持リングは、外直径が次第に小さく、および/または減幅になり、エアバッグ容器内壁の同方向に延在する箇所もまた同様に、主引張方向に減幅になる。
更なる実施例では、保持リングは、外側面上にて湾曲した構造を有する。この実施例の更なる変更例では、保持リングが円形または楕円形の断面を有する様に構成されている。
保持リングは、環状の構造であることが好ましいが、矩形、または楕円形の構造であってもよい。
保持リングをエアバッグ容器内に容易な方法で導入するため、様々な実施例が提案され得る。従って、エアバッグ容器の保持リングに対応する箇所は、少なくとも1つの分離した構成要素であり、保持リング導入後にエアバッグ容器内にエアバッグと共に挿入されてもよいことが提案されている。好ましくは、この構成要素は、エアバッグ容器にラッチ係合されてもよい。
挿入可能な構成要素は、リングとして構成されることが好ましい。エアバッグ容器内に取り付けるために、挿入可能な構成要素は、ラッチ・フックを有し、当該ラッチ・フックにエアバッグ容器内の溝が関連付けられる。ラッチ・フックは互いに離間して構成されている個別のフックであっても、また環状に構成されていてもよい。
乗員向きエアバッグ用の矩形保持リングに特に好適な、更なる実施例では、保持リングの挿入のためエアバッグ容器は、片側に開口部を有する。当該開口部は、カバー部によって閉止されてもよい。カバー部の内壁がエアバッグ容器の対向側の壁と同じ形状を有することが好ましく、その結果、保持リング上方のこの領域ではエアバッグ容器もまた、保持リングの最大幅より小さい幅を有する。
特に運転者向きエアバッグ用である環状の保持リングを使用する際、エアバッグ容器および保持リングは、エアバッグ容器内において、バヨネット式(抜け止め式の)閉止方法にて保持リングの取り付けを可能とする箇所を複数有してもよい。この連結では、保持リングは、エアバッグの折り返し端部と共にエアバッグ容器内に挿入、次いで回転され、その結果、保持リングの当該箇所は、エアバッグ容器の対応する箇所の下に係合する。
エアバッグの注入口を筒状とするのが好適である。
図1では、エアバッグ1の一部が筒状注入口2と共に図示され、当該部分に保持リング3が取り付けられる。この保持リング3は、外側面に傾斜部4を有し、当該傾斜部は、エアバッグ1の展開時に生じる主引張方向(Z)にこの保持リングが減幅するよう延在する。エアバッグ取り付け中に、エアバッグ1の注入口2は、第一段階では、図1に図示されるように、保持リング3を貫通して誘導される。次いで、注入口端部は、図2に図示されるように、保持リング3上に重ねられる。
エアバッグ容器5は、保持リングに面した側面にて、保持リング3と同方向に幅が変化する張出部6を有し、そのため、保持リング3の傾斜部4とエアバッグ容器5の張出部6の傾斜部7は、互いに略平行に延在する。図2に図示されるように、保持リングが注入口2の折り重ねられた端部と共に、図3に図示されるように容器終端位置に到達するまで、張出部6の領域に押し込まれることにより、エアバッグ1はエアバッグ容器内に取り付けられる。
エアバッグ1の展開時に、引張力Fzugの結果、保持リング3は、張出部6に押圧される。よって、保持リングとリング保持部との間に位置する注入口2の終端部はクランプされる。この連結部では、前記構成はセルフ・ロッキング状に作用する。これは、展開中のエアバッグの引張力Fzugが大きいほど、クランプされた注入口終端部に、結果的に生じる圧力が大きくなるためである。
本発明に係る構成は、保持リングに関して、図1から図3に図示された断面形状と異なる断面形状を有することも可能である。このため、図4では、保持リング8が外側面に湾曲部9を有することが示されている。エアバッグ容器11の凹状湾曲部10は、凸状に延在するこの湾曲部に対応する。
図5では、円形の断面を有する保持リングに関する構成が図示されている。エアバッグ容器14の凹状湾曲部13が、この保持リングと対応する。
図6では、楕円形の断面を有する保持リング15に関する構成が図示されている。エアバッグ容器17の凹状湾曲部16もまた、この保持リングに対応する。
図7では、保持リングに関連付けられる箇所が、分離したリング18として構成されていることが、実施例にて図示されている。当該リングもまた、保持リングに対応した面を有し、当該表面は、この実施例では傾斜部19として構成されている。さらに、リング18は、弾性的に変形可能なラッチ・フック20を有し、このラッチ・フックにエアバッグ容器22の溝21が関係付けられる。ラッチ・フックは、リング18上で一定の間隔を空けた個々のフックとして構成されても、リング18の表面に環状に構成されてもよい。
エアバッグは、当該実施例では、図1および図2に図示される方法と類似の方法で構築される。即ち、保持リングは、折り重ねられた注入口終端部と共に、溝21の領域まで、エアバッグ容器22内に押し込まれる。次いで、リング18は、ラッチ・フック20が溝21に係合し、保持リングが所定位置に位置づけられるまで、エアバッグ容器22内に挿入される。従って、エアバッグは保持リングとリング18との間にクランプされる。
図8に図示される乗員向きエアバッグのエアバッグ容器23は、片側に開口部24を有し、当該開口部はカバー部25によって閉止されてもよい。図9の側面図において破線で示される保持リング26は、この場合矩形であり、この実施例ではエアバッグの折り重なった終端部と共に開口部24を通って、エアバッグ容器23内に挿入される。次いで、カバー部は、図8および図9に図示されるように、エアバッグ容器23が側部で閉止されるように配置されている。カバー部はネジよってエアバッグ容器に取り付けられてもよく、またはラッチ連結による取り付けであってもよい。特に図9から明らかなように、カバー部25の内壁27は、エアバッグ・ハウジングの対向側の内壁28と同じ形状を有する。即ち、カバー部は、エアバッグ容器内に斜めに延在する張出部29を有し、この張出部はエアバッグ容器内に斜めに延在するエアバッグ容器23の張出部30に対向する。保持リング26は、エアバッグ容器23のこの張出部がテーパー状(円錐形)断面であることによって保持される。
図10および図11では、運転者向きエアバッグ用のエアバッグ容器31が図示されている。このエアバッグ容器は、容器内に斜めに延在する複数の容器内張出部32を有し、当該容器内張出部は互いに離間して構成されている。そのため間隙部33が存在し、当該間隙部では、エアバッグ容器31の内壁は、外壁に平行に延在する。保持リング34は、このエアバッグ容器31に関連付けられるが、互いに離間して構成されている複数の突出部35を有し、当該突出部は、図14に見られるように、放射方向にエアバッグ容器31の容器内張出部32と等しい幅を有し、底部から最上部にかけてテーパーの断面形状を有する。図13に見られるように、突出部35間では保持リング34の外壁は内壁に平行に延在する。
この実施例では、エアバッグの折り重なった終端部と共に保持リング34は、保持リングの突出部35がエアバッグ容器31の間隙部33に位置するようにエアバッグ容器31内に挿入される。次いで、保持リング34は、図11のように、保持リングの突出部35が完全にエアバッグ容器31の容器内張出部32の領域に到達するまで回転させられる。従って、容器内張出部32とリング突出部35の領域で、エアバッグは、前記の実施例と同様な方法でクランプによって取り付けられる。
本発明に係る構成を用いたエアバッグのための組み立て順序を示す。 本発明に係る構成を用いたエアバッグのための組み立て順序を示す。 本発明に係る構成を用いたエアバッグのための組み立て順序を示す。 保持リングが異なる断面を有する実施例を示す。 保持リングが異なる断面を有する実施例を示す。 保持リングが異なる断面を有する実施例を示す。 エアバッグ・ハウジングの更なる実施例を示す。 乗員向きエアバッグのための、カバー部を伴うエアバッグ容器の平面図を示す。 図8のIX−IXによる断面を示す。 運転者向きエアバッグのためのエアバッグ容器の平面図を示す。 図10のXI−XIによる断面を示す。 図10に基づくエアバッグ容器用の保持リングの平面図を示す。 図12のXIII−XIIIによる断面を示す。 図12のXIV−XIVによる断面を示す。
符号の説明
1 エアバッグ
2 注入口
3 保持リング
4 傾斜部
5 エアバッグ容器
5a ガス発生器
6 張出部
7 傾斜部
8 保持リング
9 湾曲部
10 凹状湾曲部
11 エアバッグ容器
12 保持リング
13 凹状湾曲部
14 エアバッグ容器
15 保持リング
16 凹状湾曲部
17 エアバッグ容器
18 リング
19 傾斜部
20 ラッチ・フック
21 溝
22 エアバッグ容器
23 エアバッグ容器
24 開口部
25 カバー部
26 保持リング
27 カバー部内壁
28 エアバッグ・ハウジング内壁
29 カバー部張出部
30 エアバッグ容器張出部
31 エアバッグ容器
32 容器内張出部
33 間隙部
34 保持リング
35 突出部

Claims (12)

  1. クランプ連結によるエアバッグ・モジュール内のエアバッグ取り付け具であって、前記エアバッグ・モジュールは、前記エアバッグ・モジュールと保持リングの両方を包囲するエアバッグ容器内にて、前記エアバッグの注入口を保持するための前記保持リングと共に構成され、
    前記保持リングは、前記エアバッグ展開時に生じる主引張方向において、外側面で減幅し、
    前記エアバッグ容器または前記エアバッグ容器に対応する構成要素は、前記保持リング上方で、少なくとも部分的に前記保持リングの最大幅より小さい幅とされており、
    前記注入口を形成する前記エアバッグの下端部は、前記保持リング上に折り重ねられ、前記保持リングと前記エアバッグ容器または前記対応する構成要素との間に延在し、
    前記保持リング(3)は、断面では当該リング外側面にて、前記エアバッグ展開時に生じる主引張方向(Z)に少なくとも1箇所の円錐状テーパー部(4)を有し、前記エアバッグ容器(5)または前記対応する構成要素(18)の内壁の少なくとも略同方向に延在する箇所(7)は、当該テーパー箇所と関連づけられることを特徴とするエアバッグ取り付け具。
  2. 請求項1に記載のエアバッグ取り付け具であって、前記保持リングは、円形、矩形または楕円形であることを特徴とするエアバッグ取り付け具。
  3. 請求項1または2に記載のエアバッグ取り付け具であって、前記保持リングと対応する前記エアバッグ容器(22)の箇所は、少なくとも1つの分離した構成要素(18)として構成され、当該構成要素は、前記保持リングを導入後、前記エアバッグ容器(22)内に前記エアバッグ(1)と共に挿入可能とされていることを特徴とするエアバッグ取り付け具。
  4. 請求項3に記載のエアバッグ取り付け具であって、前記挿入可能な構成要素(18)は、前記エアバッグ容器(22)にラッチ係合可能とされていることを特徴とするエアバッグ取り付け具。
  5. 請求項3または4に記載のエアバッグ取り付け具であって、前記挿入可能な構成要素は、リング(18)として構成されることを特徴とするエアバッグ取り付け具。
  6. 請求項3から5のいずれか一項に記載のエアバッグ取り付け具であって、前記挿入可能な構成要素(18)は、ラッチ・フック(20)を有し、当該ラッチ・フックと前記エアバッグ容器(22)内の溝(21)が協働することを特徴とするエアバッグ取り付け具。
  7. 請求項3から6のいずれか一項に記載のエアバッグ取り付け具であって、前記ラッチ・フック(20)は、互いに離間して構成される分離したフックとして構成されることを特徴とするエアバッグ取り付け具。
  8. 請求項3から7のいずれか一項に記載のエアバッグ取り付け具であって、前記ラッチ・フック(20)は、環状に形成されていることを特徴とするエアバッグ取り付け具。
  9. 請求項1または2に記載のエアバッグ取り付け具であって、前記保持リング(26)の前記挿入のための前記エアバッグ容器(23)は、片側に開口部(24)を有し、当該開口部はカバー部(25)によって閉止可能とされていることを特徴とするエアバッグ取り付け具。
  10. 請求項9に記載のエアバッグ取り付け具であって、前記カバー部(25)の内壁(27)は、前記エアバッグ容器(23)の対向側の壁(28)と同等形状を有することを特徴とするエアバッグ取り付け具。
  11. 請求項1または2に記載のエアバッグ取り付け具であって、環状保持リング(34)を使用する際、前記エアバッグ容器(31)と前記保持リング(34)は、前記エアバッグ容器(31)内にてバヨネット式閉止方法によって前記保持リング(34)の取り付けを可能とする部分を有することを特徴とするエアバッグ取り付け具。
  12. 請求項1から11のいずれか一項に記載のエアバッグ取り付け具であって、前記エアバッグ(1)の前記注入口(2)は、筒状とされていることを特徴とするエアバッグ取り付け具。
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