JP2009520731A - 抗腫瘍活性を有するビス白金錯体 - Google Patents

抗腫瘍活性を有するビス白金錯体 Download PDF

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Abstract

一般式(I)の化合物。

Description

本発明は、抗腫瘍活性を有する白金錯体、その調製方法、それらを含む医薬組成物および腫瘍の治療に有用な医薬品の調製を含むその使用を含む。
白金錯体は、充実性腫瘍の治療に最も有効な化学療法剤の1つである。特に、シスプラチン[cis−ジクロロジアミノ白金(II);CDDP]は、これを投与することで重度の副作用に侵されるとしても、最も広く使用されている、最も有効な抗腫瘍剤の1つである。この医薬品で治療され得る腫瘍には、精巣、卵巣、膀胱および頭部/頚部の腫瘍が含まれる。シスプラチンは、療法に導入されて以来ずっと、胚細胞腫瘍の治癒的療法のための、および卵巣腫瘍における生存延長療法のための選択薬である。シスプラチンでの満足のいく治療が限定されているのは、主に、いくつかの腫瘍細胞が薬剤耐性になるという事実のためである。その上、充実性腫瘍(例えば、肺、結腸−直腸および胃の腫瘍)の大部分は、シスプラチンまたは他の化学療法剤に反応しない(E.Wong、C.M.Giandomenico、Current Status of Platinum−Based Antitumor Drugs、Chem.Rev.1999、99、2451〜2466)。
低減された毒性、広い抗腫瘍活性スペクトルを有し、シスプラチンとの交差耐性が全く無い白金錯体を同定するために、過去10年間に多くの類似体が研究されてきた。これらの努力によって、臨床研究においてシスプラチンと同様の抗腫瘍活性プロフィールを示す第2世代の白金錯体が生まれた。それらの中で、カルボプラチンは、市場に参入した2番目の白金錯体であり、シスプラチンと同様の抗腫瘍活性スペクトルを有すると同時に毒性が全く無い。最近臨床に導入された第3世代の白金錯体は、オキサリプラチンである。研究中の他の錯体は、AMD0473およびサトラプラチンである。それにもかかわらず、これらの類似体はいずれもシスプラチンを用いた療法の主要な問題を克服していない、すなわち、それらはいずれも治療に反応する腫瘍のパネルを広げておらず、腫瘍の耐性の発現を減じてもいないように思われる。
最後に、現在療法に使用されている白金錯体と関連のある別の問題は、静脈内投与後、これらの錯体が共有結合によって血漿タンパク質に不可逆的に結合する傾向があることである。この過程の速度論は接触時間によって決まり、薬物の90%を超える量が投与から数時間内に結合する。血漿タンパク質への高度の不可逆結合は、ヒトにおける化合物の有効性を減じる可能性がある(S.S.Jacobs他、Clinical Cancer Research、Vol.11、1669〜1674、2005および引用文献)。
シスプラチン様の脂溶性白金錯体は、US5117022およびUS6613799に開示されている。US5117022に開示されている化合物は、リポソームに組み込むことができるのに対して、US6613799に開示されている錯体は、リピオドールなどの造影剤中での投与時に、腫瘍細胞に対して高特異性および高選択性を有する。
2個の白金原子を一緒になって繋いでいるジアミノ配位子またはポリアミノ配位子が存在することを特徴とする、腫瘍の治療に有用なビス白金錯体は、US4797393、US5107007、US6022892およびUS6596889に開示されている。
特に、US6022892およびUS6596889は、ポリアミノ配位子が存在することを特徴とするビス白金錯体について開示している。これらの化合物は、シスプラチン耐性のマウスおよびヒトの腫瘍系、例えばL1210/CDDPマウス白血病系およびA2780/CDDPヒト卵巣癌腫系などに対して強い細胞毒性活性を有する。シスプラチン耐性の実験的腫瘍におけるin vivo活性も、これらの化合物について報告されている。
本出願の出願者は、ヒト血漿の存在下で、US6022892に開示されているビス白金錯体が、上記説明のように、血漿タンパク質に不可逆的に結合することも見出している。その上、血漿水中に遊離し、かつタンパク質に可逆的に結合している僅かな量の薬物は、急速で連続的な分解を受けて、ポリアミノ配位子から白金が除去されることに由来する薬理学的に不活性な種を生じることを見出している。これらの種は、血漿中での錯体の化学的不安定性の結果として形成し、恐らく、例えば、システインまたはグルタチオン残基などのチオール求核試薬を含む内因性分子と錯体との相互作用が原因であると見なされている。白金化合物のヒト血漿タンパク質への高い結合度は、この相互作用を恐らく促進する。ヒト血漿中での急速な分解および血漿タンパク質への高度の不可逆結合は、ヒトにおける化合物の有効性を損なう可能性がある。したがって、これらの好ましくない特性を示さないビス白金錯体が必要とされている。
本発明に関して本明細書に開示されているように、今や驚いたことに、ある種のカルボキシラト配位子が白金配位圏に存在することを特徴とするビス白金錯体は、上記言及のビス白金錯体に比べて血漿タンパク質に結合する度合いが少なく、脱白金化に対して血漿中でより良好な安定性を示し、種々の実験モデルにおいて腫瘍増殖を阻止することができることを見出している。
本発明の化合物は、以下の一般式(I)を有する。
Figure 2009520731
[式中、
Rは、(C1〜C25)アルキル、(C2〜C25)アルケニル、アリール、(C7〜C10)アラルキルからなる群から選択され;
nおよびmは、互いに独立に2から8の整数であり;
pは、1または2であり;
Aは、−B−、−B−(CH2r−B−、−B−(CH2r−B−(CH2z−B−からなる群から選択され、ここでrおよびzは2から8の整数であり、Bは、−NR1−基または−N(R22 + 1/pQ-p基であり、ここでR1は、水素、(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)アシル、tert−ブトキシカルボニルから選択され、R2は、水素および(C1〜C4)アルキルから選択され;
-pは、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硝酸塩、硫酸塩、硫酸水素塩、過塩素酸塩、R3がRと同じ意味を互いに独立に有するR3COO-、およびR4が(C2〜C14)アルキルであるR4−O−SO3 -から選択されるアニオンであり、
但し、Q-pが、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硝酸塩、硫酸塩、硫酸水素塩、過塩素酸塩から選択される場合には、Rは(C1〜C4)アルキルではない]。
本発明はまた、式(I)の化合物のエナンチオマーおよびジアステレオマーを含む。
(C1〜C25)アルキルという用語は、1〜25個の炭素原子由来の直鎖または分枝のアルキル残基を意味し、1〜5個のヒドロキシ基、(C1〜C4)アルコキシ、(C1〜C4)アシルオキシ、(C1〜C4)アルコキシカルボニル、ハロゲン、(C1〜C4)アミノカルボニル、RaおよびRbが独立にH、(C1〜C4)アルキルおよびアリールである−CONRab、(C1〜C4)アルキルカルボニルアミノ、RaおよびRbが上記定義の通りである−NRaCORb、−OCONRab、Raが上記定義の通りであり、RcがC1〜C4アルキル、アリールである−NRaCOORcで場合によって置換されており;前記アルキル鎖は、1〜12個の酸素原子で場合によって妨害されており、但し、前記酸素原子の数が2個を超える場合には、それらは少なくとも2個の炭素原子で分離されている。
(C2〜C25)アルケニルという用語は、2〜25個の炭素原子からなり、1〜8個の二重結合を含み、各二重結合は独立にシス配置またはトランス配置である、直鎖または分枝のアルケニル残基を意味し、この残基は、1〜5個のヒドロキシ基、(C1〜C4)アルコキシ、(C1〜C4)アシルオキシ、(C1〜C4)アルコキシカルボニル、ハロゲン、RaおよびRbが独立にH、(C1〜C4)アルキルおよびアリールである−CONRab、RaおよびRbが上記定義の通りである−NRaCORb、−OCONRab、Raが上記定義の通りであり、Rcが(C1〜C4)アルキル、アリールである−NRaCOORcで場合によって置換されているアルケニルであり;但し、前記ヒドロキシ基、アルコキシ基、アシルオキシ基、アルキルカルボニルアミノ基、アルキルアミノカルボニルオキシ基およびアルコキシカルボニルアミノ基が、炭素−炭素二重結合を形成している炭素原子に結合することはあり得ない。
アリールは、非置換であるか、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ、ヒドロキシ、(C1〜C4)アルコキシ、(C1〜C4)アシルオキシ、(C1〜C3)ハロアルコキシ、(C1〜C4)アルコキシカルボニル、カルボキシ、(C2〜C4)アシルから選択される1〜3個の置換基で置換されている、フェニル基、ジフェニル基またはナフチル基を意味することが好ましい。アリールは、非置換のフェニル基または上記指示のように置換されているフェニル基であることが好ましい。
好ましくは、カルボキシレート基に結合して一緒に形を成しているR基は、飽和、一価不飽和または多価不飽和の脂肪酸の残基である。好ましい例には、10〜24個の炭素原子を有する飽和脂肪酸として、例えば、カプリン酸(デカン酸)、ネオデカン酸、ラウリン酸(ドデカン酸)、ミリスチン酸(テトラデカン酸)、パルミチン酸(ヘキサデカン酸)、ステアリン酸(オクタデカン酸)、アラキジン酸(エイコサン酸)、ベヘン酸(ドコサン酸)、リグノセリン酸(テトラコサン酸)、15−ヒドロキシペンタデカン酸、16−ヒドロキシパルミチン酸(16−ヒドロキシヘキサデカン酸;ジュニペリン酸)、6−ヒドロキシパルミチン酸、(R)−7−ヒドロキシヘキサデカン酸、17−ヒドロキシヘプタデカン酸、(S)−9−ヒドロキシオクタデカン酸、(S)−13−ヒドロキシオクタデカン酸、12−ヒドロキシステアリン酸(12−ヒドロキシオクタデカン酸)、erythro−6,7−ジヒドロキシオクタデカン酸、threo−9,10−ジヒドロキシステアリン酸、erythro−9,10−ジヒドロキシステアリン酸、erythro−12,13−ジヒドロキシオクタデカン酸、erythro−15,16−ジヒドロキシオクタデカン酸など;16〜22個の炭素原子を有する一価不飽和脂肪酸として、オレイン酸(cis−9−オクタデセン酸)、リシノール酸((R)−12−ヒドロキシ−cis−9−オクタデセン酸;12−ヒドロキシオレイン酸)、エルカ酸(cis−13−ドコセン酸)など;多価不飽和脂肪酸として、リノール酸(cis,cis−6,9−オクタデカジエン酸)、リノールエライジン酸(trans,trans−9,12−オクタデカジエン酸)、リノレン酸(cis,cis,cis−9,12,15−オクタデカトリエン酸)、γ−リノレン酸(cis,cis,cis−6,9,12−オクタデカトリエン酸)、リノレンエライジン酸(trans,trans,trans−9,12,15−オクタデカトリエン酸)、アラキドン酸(cis,cis,cis,cis−5,8,11,14−エイコサテトラエン酸)、cis,cis,cis,cis,cis−5,8,11,14,17−エイコサペンタエン酸(EPA)、cis,cis,cis,cis,cis,cis−4,7,10,13,16,19−ドコサヘキサエン酸(DHA)、4(E),7(Z),10(Z),13(Z),16(Z),19(Z)−ドコサヘキサエン酸などが挙げられる。
好ましいR4−O−SO3 -基は、n−ヘキシル硫酸、2−エチルヘキシル硫酸、n−オクチル硫酸、n−デシル硫酸、n−ドデシル硫酸であり;特に好ましいのは、ドデシル硫酸である。
特に好ましい化合物は、H2N−(CH2n−A−(CH2m−NH2部分が以下の残基、すなわち、
2N−(CH23−NH2 +−(CH24−NH2
2N−(CH23−NH2 +−(CH24−NH2 +−(CH23−NH2
2N−(CH26−NH2 +−(CH22−NH2 +−(CH26−NH2
2N−(CH25−NH2 +−(CH24−NH2 +−(CH25−NH2
のうちの1つである化合物である。
本記載において、「の残基」という表現は、基、すなわち未完成の共有結合形を意味する。
本発明の化合物の例には、
{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(ヘキサノアト−O)白金(II)]}テトラニトレート
{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(オクタノアト−O)白金(II)]}テトラニトレート
{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(デカノアト−O)白金(II)]}テトラデカノエート
{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(ウンデカノアト−O)白金(II)]}テトラウンデカノエート
{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(ドデカノアト−O)白金(II)]}テトラドデカノエート
{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(トリデカノアト−O)白金(II)]}テトラトリデカノエート
{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(ミリスタト−O)白金(II)]}テトラミリステート
{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(パルミタト−O)白金(II)]}テトラパルミテート
{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(ステアラト−O)白金(II)]}テトラステアレート
{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(オレアト−O)白金(II)]}テトラオレエート
{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(リノレアト−O)白金(II)]}テトラリノレエート
{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(リノレナト−O)白金(II)]}テトラリノレネート。
{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(cis−4,7,10,13,16,19−ドコサヘキセノアト−O)白金(II)]}テトラ(cis−4,7,10,13,16,19−ドコサヘキセノエート)
{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(cis−5,8,11,14,17−エイコサペンテノアト−O)白金(II)]}テトラ(cis−5,8,11,14,17−エイコサペンタエノエート)
{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(リシノレアト−O)白金(II)]}テトラリシノレエート
{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(16−ヒドロキシヘキサデカノアト−O)白金(II)]}テトラ(16−ヒドロキシヘキサデカノエート)
{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(12(R,S)−ヒドロキシオクタデカノアト−O)白金(II)]}テトラ(12(R,S)−ヒドロキシオクタデカノエート)。
{μ−(1,7,12,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(ヘキサノアト−O)白金(II)]}テトラニトレート
{μ−(1,7,12,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(オクタノアト−O)白金(II)]}テトラニトレート
{μ−(1,7,12,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(デカノアト−O)白金(II)]}テトラデカノエート
{μ−(1,7,12,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(ウンデカノアト−O)白金(II)]}テトラウンデカノエート
{μ−(1,7,12,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(ドデカノアト−O)白金(II)]}テトラドデカノエート
{μ−(1,7,12,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(トリデカノアト−O)白金(II)]}テトラトリデカノエート
{μ−(1,7,12,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(ミリスタト−O)白金(II)]}テトラミリステート
{μ−(1,7,12,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(パルミタト−O)白金(II)]}テトラパルミテート
{μ−(1,7,12,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(ステアラト−O)白金(II)]}テトラステアレート
{μ−(1,7,12,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(オレアト−O)白金(II)]}テトラオレエート
{μ−(1,7,12,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(リノレアト−O)白金(II)]}テトラリノレエート
{μ−(1,7,12,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(リノレナト−O)白金(II)]}テトラリノレネート。
{μ−(1,7,12,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(cis−4,7,10,13,16,19−ドコサヘキセノアト−O)白金(II)]}テトラ(cis−4,7,10,13,16,19−ドコサヘキセノエート)
{μ−(1,7,12,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(cis−5,8,11,14,17−エイコサペンテノアト−O)白金(II)]}テトラ(cis−5,8,11,14,17−エイコサペンタエノエート)
{μ−(1,7,12,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(リシノレアト−O)白金(II)]}テトラリシノレエート
{μ−(1,7,12,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(16−ヒドロキシヘキサデカノアト−O)白金(II)]}テトラ(16−ヒドロキシヘキサデカノエート)
{μ−(1,7,12,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(12(R,S)−ヒドロキシオクタデカノアト−O)白金(II)]}テトラ(12(R,S)−ヒドロキシオクタデカノエート)
{μ−(1,5,10,14−テトラアザテトラデカン−N1,N14)ビス[trans−ジアミノ(ヘキサノアト−O)白金(II)]}テトラニトレート
{μ−(1,5,10,14−テトラアザテトラデカン−N1,N14)ビス[trans−ジアミノ(オクタノアト−O)白金(II)]}テトラニトレート
{μ−(1,5,10,14−テトラアザテトラデカン−N1,N14)ビス[trans−ジアミノ(デカノアト−O)白金(II)]}テトラデカノエート
{μ−(1,5,10,14−テトラアザテトラデカン−N1,N14)ビス[trans−ジアミノ(ウンデカノアト−O)白金(II)]}テトラウンデカノエート
{μ−(1,5,10,14−テトラアザテトラデカン−N1,N14)ビス[trans−ジアミノ(ドデカノアト−O)白金(II)]}テトラドデカノエート
{μ−(1,5,10,14−テトラアザテトラデカン−N1,N14)ビス[trans−ジアミノ(トリデカノアト−O)白金(II)]}テトラトリデカノエート
{μ−(1,5,10,14−テトラアザテトラデカン−N1,N14)ビス[trans−ジアミノ(ミリスタト−O)白金(II)]}テトラミリステート
{μ−(1,5,10,14−テトラアザテトラデカン−N1,N14)ビス[trans−ジアミノ(パルミタト−O)白金(II)]}テトラパルミテート
{μ−(1,5,10,14−テトラアザテトラデカン−N1,N14)ビス[trans−ジアミノ(ステアラト−O)白金(II)]}テトラステアレート
{μ−(1,5,10,14−テトラアザテトラデカン−N1,N14)ビス[trans−ジアミノ(オレアト−O)白金(II)]}テトラオレエート
{μ−(1,5,10,14−テトラアザテトラデカン−N1,N14)ビス[trans−ジアミノ(リノレアト−O)白金(II)]}テトラリノレエート
{μ−(1,5,10,14−テトラアザテトラデカン−N1,N14)ビス[trans−ジアミノ(リノレナト−O)白金(II)]}テトラリノレネート。
{μ−(1,5,10,14−テトラアザテトラデカン−N1,N14)ビス[trans−ジアミノ(cis−4,7,10,13,16,19−ドコサヘキセノアト−O)白金(II)]}テトラ(cis−4,7,10,13,16,19−ドコサヘキセノエート)
{μ−(1,5,10,14−テトラアザテトラデカン−N1,N14)ビス[trans−ジアミノ(cis−5,8,11,14,17−エイコサペンテノアト−O)白金(II)]}テトラ(cis−5,8,11,14,17−エイコサペンタエノエート)
{μ−(1,5,10,14−テトラアザテトラデカン−N1,N14)ビス[trans−ジアミノ(リシノレアト−O)白金(II)]}テトラリシノレエート
{μ−(1,5,10,14−テトラアザテトラデカン−N1,N14)ビス[trans−ジアミノ(16−ヒドロキシヘキサデカノアト−O)白金(II)]}テトラ(16−ヒドロキシヘキサデカノエート)
{μ−(1,5,10,14−テトラアザテトラデカン−N1,N14)ビス[trans−ジアミノ(12(R,S)−ヒドロキシオクタデカノアト−O)白金(II)]}テトラ(12(R,S)−ヒドロキシオクタデカノエート)
{μ−(1,5,10−トリアザデカン−N1,N10)ビス[trans−ジアミノ(ヘキサノアト−O)白金(II)]}テトラニトレート
{μ−(1,5,10−トリアザデカン−N1,N10)ビス[trans−ジアミノ(オクタノアト−O)白金(II)]}テトラニトレート
{μ−(1,5,10−トリアザデカン−N1,N10)ビス[trans−ジアミノ(デカノアト−O)白金(II)]}テトラデカノエート
{μ−(1,5,10−トリアザデカン−N1,N10)ビス[trans−ジアミノ(ウンデカノアト−O)白金(II)]}テトラウンデカノエート
{μ−(1,5,10−トリアザデカン−N1,N10)ビス[trans−ジアミノ(ドデカノアト−O)白金(II)]}テトラドデカノエート
{μ−(1,5,10−トリアザデカン−N1,N10)ビス[trans−ジアミノ(トリデカノアト−O)白金(II)]}テトラトリデカノエート
{μ−(1,5,10−トリアザデカン−N1,N10)ビス[trans−ジアミノ(ミリスタト−O)白金(II)]}テトラミリステート
{μ−(1,5,10−トリアザデカン−N1,N10)ビス[trans−ジアミノ(パルミタト−O)白金(II)]}テトラパルミテート
{μ−(1,5,10−トリアザデカン−N1,N10)ビス[trans−ジアミノ(ステアラト−O)白金(II)]}テトラステアレート
{μ−(1,5,10−トリアザデカン−N1,N10)ビス[trans−ジアミノ(オレアト−O)白金(II)]}テトラオレエート
{μ−(1,5,10−トリアザデカン−N1,N10)ビス[trans−ジアミノ(リノレアト−O)白金(II)]}テトラリノレエート
{μ−(1,5,10−トリアザデカン−N1,N10)ビス[trans−ジアミノ(リノレナト−O)白金(II)]}テトラリノレネート。
{μ−(1,5,10−トリアザデカン−N1,N10)ビス[trans−ジアミノ(cis−4,7,10,13,16,19−ドコサヘキセノアト−O)白金(II)]}テトラ(cis−4,7,10,13,16,19−ドコサヘキセノエート)
{μ−(1,5,10−トリアザデカン−N1,N10)ビス[trans−ジアミノ(cis−5,8,11,14,17−エイコサペンテノアト−O)白金(II)]}テトラ(cis−5,8,11,14,17−エイコサペンタエノエート)
{μ−(1,5,10−トリアザデカン−N1,N10)ビス[trans−ジアミノ(リシノレアト−O)白金(II)]}テトラリシノレエート
{μ−(1,5,10−トリアザデカン−N1,N10)ビス[trans−ジアミノ(16−ヒドロキシヘキサデカノアト−O)白金(II)]}テトラ(16−ヒドロキシヘキサデカノエート)
{μ−(1,5,10−トリアザデカン−N1,N10)ビス[trans−ジアミノ(12(R,S)−ヒドロキシオクタデカノアト−O)白金(II)]}テトラ(12(R,S)−ヒドロキシオクタデカノエート)
{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(16−ヒドロキシパルミタト−O)白金(II)]}テトラ(16−ヒドロキシパルミテート)
{μ−(1,7,12,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(16−ヒドロキシパルミタト−O)白金(II)]}テトラ(16−ヒドロキシパルミテート)
{μ−(1,5,10,14−テトラアザテトラデカン−N1,N14)ビス[trans−ジアミノ(16−ヒドロキシパルミタト−O)白金(II)]}テトラ(16−ヒドロキシパルミテート)
{μ−(1,5,10−トリアザデカン−N1,N10)ビス[trans−ジアミノ(16−ヒドロキシパルミタト−O)白金(II)]}テトラ(16−ヒドロキシパルミテート)
{μ−(1,7,12,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(ブチラト−O)白金(II)]}テトラブチレート
{μ−(1,7,12,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(ブチラト−O)白金(II)]}テトラブチレート
{μ−(1,5,10,14−テトラアザテトラデカン−N1,N14)ビス[trans−ジアミノ(ブチラト−O)白金(II)]}テトラブチレート
{μ−(1,5,10−トリアザデカン−N1,N10)ビス[trans−ジアミノ(ブチラト−O)白金(II)]}テトラブチレート
{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(カプリラト−O)白金(II)]}テトラカプリレート
{μ−(1,7,12,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(カプリラト−O)白金(II)]}テトラカプリレート
{μ−(1,5,10,14−テトラアザテトラデカン−N1,N14)ビス[trans−ジアミノ(カプリラト−O)白金(II)]}テトラカプリレート
{μ−(1,5,10−トリアザデカン−N1,N10)ビス[trans−ジアミノ(カプリラト−O)白金(II)]}テトラカプリレート
{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(カプロアト−O)白金(II)]}テトラカプレート
{μ−(1,7,12,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(カプロアト−O)白金(II)]}テトラカプレート
{μ−(1,5,10,14−テトラアザテトラデカン−N1,N14)ビス[trans−ジアミノ(カプロアト−O)白金(II)]}テトラカプレート。
{μ−(1,5,10−トリアザデカン−N1,N10)ビス[trans−ジアミノ(カプロアト−O)白金(II)]}テトラカプレート
{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(ピバラト−O)白金(II)]}テトラ(ドデシルサルフェート)
{μ−(1,7,12,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(ピバラト−O)白金(II)]}テトラ(ドデシルサルフェート)
{μ−(1,5,10,14−テトラアザテトラデカン−N1,N14)ビス[trans−ジアミノ(ピバラト−O)白金(II)]}テトラ(ドデシルサルフェート)
{μ−(1,5,10−トリアザデカン−N1,N10)ビス[trans−ジアミノ(ピバラト−O)白金(II)]}テトラ(ドデシルサルフェート)
{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(カプロナト−O)白金(II)]}テトラ(ドデシルサルフェート)
{μ−(1,7,12,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(カプロナト−O)白金(II)]}テトラ(ドデシルサルフェート)
{μ−(1,5,10,14−テトラアザテトラデカン−N1,N14)ビス[trans−ジアミノ(カプロナト−O)白金(II)]}テトラ(ドデシルサルフェート)
{μ−(1,5,10−トリアザデカン−N1,N10)ビス[trans−ジアミノ(カプロナト−O)白金(II)]}テトラ(ドデシルサルフェート)
{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(ブチラト−O)白金(II)]}テトラ(ドデシルサルフェート)
{μ−(1,7,12,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(ブチラト−O)白金(II)]}テトラ(ドデシルサルフェート)
{μ−(1,5,10,14−テトラアザテトラデカン−N1,N14)ビス[trans−ジアミノ(ブチラト−O)白金(II)]}テトラ(ドデシルサルフェート)
{μ−(1,5,10−トリアザデカン−N1,N10)ビス[trans−ジアミノ(ブチラト−O)白金(II)]}テトラ(ドデシルサルフェート)が挙げられる。
式(I)の化合物は、式(II)の化合物
Figure 2009520731
[式中、Aは式(I)の化合物と同じ意味を有し、ここで、pは1であり、Q-pは硝酸アニオンである]と、少なくとも2当量の硝酸銀との反応によって調製することができ、得られた中間体を、続いて少なくとも2当量の式(III)の化合物
RCOOM
(III)
[式中、Rは式(I)の場合と同じ意味を有し、Mは、アルカリ金属、アルカリ土類金属のカチオンまたは第4級アンモニウム塩(例えば、テトラメチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム)のカチオンである]と反応させることによって、式(I)の化合物[式中、Q-pは、硝酸(NO3 -)アニオンまたはカルボキシレート(RCOO-)アニオンであり、ここでpは1であり、Rは式(I)に定義の通りである]を得る。
式(II)の化合物と硝酸銀との反応、および続く式(III)の化合物との反応は、一般に、水、ジメチルホルムアミドまたはそれらの混合物などの溶媒中で行い、10〜60℃の範囲の温度にて、15時間〜3週間の範囲の時間で操作する。好ましくは、2当量の式IIIの化合物を、式IIの化合物の各当量のために使用し、反応は一般に2日で完了する。
-pが硝酸アニオンである式(I)の化合物は、式IIの化合物と少なくとも2当量の式(III’)のカルボン酸銀
RCOOAg
(III’)
との反応によって得ることができる。
反応は、一般に、水、ジメチルホルムアミドまたはそれらの混合物などの溶媒中で行い、10〜60℃の範囲の温度にて、15時間〜3週間の範囲の時間で操作する。好ましくは、モル過剰(2当量)の式III’の化合物を使用し、反応は一般に2日で完了する。
-pがRCOO-である式(I)の化合物は、式(II’)の化合物
Figure 2009520731
[式中、Aは式Iに定義の通りであり、ここで、pは1であり、Q-pは塩化物である]と、式(III’)のカルボン酸銀との反応によって得ることができる。
反応は、一般に、水、ジメチルホルムアミドまたはそれらの混合物などの溶媒中で行い、10〜60℃の範囲の温度にて、15時間〜3週間の範囲の時間で操作し、好ましくは、6当量というモル過剰の式III'の化合物を使用する;反応は一般に2日で完了する。
-pがR3−O−SO3 -である式(I)の化合物は、式(II)の化合物と少なくとも2当量の硝酸銀との反応によって得られた中間体を、続いて式(III)の化合物と反応させ、その後、式IVのアルキル硫酸で処理することによって得ることができる。
3−O−SO3
(IV)
[式中、R3およびMは、上記定義の通りである]。
反応は、一般に、水、ジメチルホルムアミド、メタノールまたはそれらの混合物などの溶媒中で行い、10〜60℃の範囲の温度にて、15時間〜3週間の範囲の時間で操作する。好ましくは、モル過剰(6当量)の式(III)の化合物および化学量論量または僅かに過剰量の式(IV)の化合物を使用する。
式(II)および(II’)の化合物の調製方法は、US6022892およびUS6596889に開示されている。
式(III)の化合物は、市販されているか(例えばSigma−Aldrich、St.Louis(MO)、USAから)、または相当する式(V)のカルボン酸
RCOOH
(V)
[式中、Rは式(I)に定義の通りである]から、知られている方法で調製することができる。式(III’)の化合物は、US5117022に従って調製することができる。
式(IV)のアルキル硫酸および式(V)のカルボン酸は、市販されているか(例えばSigma−Aldrich、St.Louis(MO)、USAから)、または知られている方法に従って調製することができる。
ヒト血漿の存在下でインキュベートした場合、本発明の白金錯体は、US6022892に開示されている白金錯体に比べて、低い結合活性および良好な安定性を示した。
シスプラチンで治療可能な腫瘍またはシスプラチンに耐性のある腫瘍をもっているヒトまたは動物に、体表面積1m2当たり0.1mg〜1.2gの範囲の用量で投与した場合、本発明の化合物は、前記腫瘍の退縮を促した。
一般に、本発明の化合物は、シスプラチンで治療可能な病理学的状態の治療、すなわち、腫瘍の治療に、および放射線療法に対する腫瘍の感受性を増加させるために[Douple他、Cis−platin Current Status and DevelopmentsおよびA.W.Prestayk他、Academic Press、125(1980);Douple他、Platinum Metals Res.、29;118(1985)]ならびにアフリカトリパノソーマ症などの寄生虫症[Farrell他,Biochem.Pharmacol.、33、961(1984)]の治療に使用することができる。したがって、本発明はまた、治療を必要とする個体における腫瘍の治療方法であって、式(I)の化合物を、腫瘍を治療するのに有効な量で個体に投与することを含む方法を含む。本明細書において使用される場合、「治療」という用語は、下記事項、すなわち、腫瘍増殖の停止、腫瘍細胞の死滅、腫瘍細胞の予防または生存の延長のうちの1つまたは複数を含んでよい。
本発明のさらなる実施形態は、式(I)の少なくとも1種の化合物の治療有効量を、従来の担体および賦形剤と混合して含む医薬組成物に存する。
本発明の化合物の有効量は、従来の方法に従って、当主治医によって決定され得る。多様な種および大きさの動物に対して使用される投与量とヒトに対して使用される投与量(体表面積1m2当たりのmgとして算出される)との間の関係は、Freirech他によって、Quantitative Comparison of Toxicity of Anticancer Agents in Mouse,Rat,Hamster,Dog,Monkey and Man、Cancer Chemother.Rep.、50、N.4,219〜244(1986)に記載されている。しかし、患者は通常、0.1〜200mg/kg体重の範囲の錯体の投与を受けることになり、投与計画は、当主治医によく知られているいくつかの要因によって変化する。
治療計画は、専門家によく知られているように、治療するべき腫瘍および患者の状態によって適切に調整されてよい。
本発明の化合物は、非経口または経口経路によって投与することができる。
非経口用の医薬組成物には、上記定義の無菌生理食塩溶液または溶液を即時調製するための無菌粉末および筋肉内(im)投与もしくは腹腔内(ip)投与用の油性製剤が含まれる。
本発明の化合物は、適した濃度(0.1〜0.9mg/ml)の塩化ナトリウムを場合によって含む無菌水溶液として投与されることが好ましい。溶液は、静脈内(iv)経路または動脈内(ia)経路によって投与されることが好ましいが、特定の場合には、他の投与形式を使用する可能性がある。
経口投与に有用な医薬組成物には、例えば、シロップまたは類似の液体剤形、および錠剤、カプセル剤などの固体剤形が含まれる。
本発明による医薬組成物は、Remington's Pharmaceutical Sciences Handbook、XVII Ed.、Mack Pub.、N.Y.、U.S.Aに報告されているものなどの従来の方法に従って調製される。
時には、抗腫瘍活性を増加させるか、または白金錯体を用いた療法に関連し得る望ましくない副作用を緩和する1種または複数種の薬剤と組み合わせて、本発明の白金錯体を投与することが有利である可能性がある。例えば、本発明の白金錯体は、GB2174905およびU.S.4871528に記載されているように、還元グルタチオンと一緒に投与することができる。
その上、本発明の白金錯体を、他の抗腫瘍白金錯体と組み合わせて投与することは有利である可能性がある。
したがって、本発明のさらなる実施形態は、式(I)の少なくとも1種の化合物を、抗腫瘍活性を有する白金錯体と組み合わせて含む医薬組成物に存する。
本発明のさらなる実施形態は、シスプラチンで治療可能な腫瘍またはシスプラチンに耐性のある腫瘍に侵されている哺乳類の治療用医薬品を調製するための、式(I)の化合物の使用に存する。
本発明は、以下の実施例においてさらに例証される。
実施例
調製1:カプリル酸テトラブチルアンモニウム
Figure 2009520731
カプリル酸(n−オクタン酸)(1mL、6.184mmol)のH2O(20mL)分散液に、0.4M水酸化テトラブチルアンモニウムH2O溶液(15.3mL、6.12mmol)を、一滴ずつ撹拌下で加えた。得られた溶液を撹拌下で室温にて1時間放置し、次いで、水を除去するためにトルエンを使用して、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を真空下で35℃にて乾燥させて、透明油状物2.416g(収率99%超)を得た。
1H NMR(DMSO−d6):δ 3.18(8H,t,J=8.34Hz);1.73(2H,t,J=7.39);1.58(8H,m);1.32(10H,m);1.22(8H,m);0.94(12H,t,J=7.32);0.86(3H,t,J=6.87)。
調製2:ドデカン酸テトラブチルアンモニウム
Figure 2009520731
0.4M水酸化テトラブチルアンモニウムH2O溶液(1mL、0.4mmol)を、ドデカン酸(0.12g、0.6mmol)のMilliQ H2O(12mL)懸濁液に、一滴ずつ撹拌下で加えた。得られた懸濁液を撹拌下で室温にて1時間放置し;固体をろ過によって除去し、次いで、水を除去するためにEtOHを使用して、ろ液を減圧下で蒸発乾燥させた。黄色油状物0.17g(収率96%)を得た
1H NMR(D2O):δ 3.20(8H,m);2.18(2H,t,J=7.35Hz);1.66(8H,m);1.37(8H,m);1.29(18H,m);0.96(12H,t,J=7.38);0.87(3H,m)。
調製1および2と同様の方法を用いて、以下の化合物を調製した。すなわち、
カプロン酸テトラブチルアンモニウム
ドデカン酸テトラブチルアンモニウム
トリデカン酸テトラブチルアンモニウム
ミリスチン酸テトラブチルアンモニウム
ステアリン酸テトラブチルアンモニウム
である。
実施例1:{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(カプロアト−O)白金(II)]}テトラニトレート
Figure 2009520731
カプロン酸(0.16mL、1.277mmol)のMilliQ H2O(2mL)分散液を、0.4M水酸化テトラブチルアンモニウムH2O溶液(2.89mL、1.156mmol)に、一滴ずつ撹拌下で加えた。得られた溶液を撹拌下で室温にて1時間放置し、次いで、さらに処理することなく使用した。
反応は、MilliQ H2O中、窒素雰囲気下で遮光して行った。AgNO3(0.0655g、0.386mmol)を、{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(ジクロロ)白金(II)]}テトラニトレート(0.2g、0.193mmol)のH2O(12mL)溶液に加え、得られた懸濁液を撹拌下で室温にて24時間放置した。混合物を2重の超極細繊維フィルター上で2回ろ過して固体を除去し;フィルターを1mLのH2Oで洗浄し、この洗浄液をろ液と共に貯留した。ろ液に、カプロン酸テトラブチルアンモニウム(0.414g、1.158mmol)のH2O(5mL)溶液を、一滴ずつ撹拌下で加え;得られた溶液を撹拌下で室温にて一晩保った。溶液を減圧下で蒸発乾燥させ(35℃)、油状の残渣を無水EtOH(2mL)で処理することによって固化させた。固体をEt2O(8mL)に懸濁し、撹拌下で一晩放置し、次いで回収し、CH2Cl2(6mL)に懸濁し、混合物を撹拌下で一晩保った。固体をブフナーフィルター上に回収し、CH2Cl2で洗浄し、真空下で40℃にて乾燥させて、白色粉末0.055g(収率24%)を得た。
元素分析 計算値 C26.09% H5.89% N14.04% Pt32.59%
測定値 C24.88% H5.73% N13.24% Pt31.58%
MS:1159.1、[MH+C37COOH−4HNO3+
1H NMR(D2O):δ(3.31(4H,s);3.03(4H,t,J=7.68Hz);2.62(4H,m);2.26(4H,t,J=7.53);1.67(8H,m);1.52(4H,m);1.39(8H,m);1.26(8H,m);0.86(6H,t,J=7.03)。
以下の化合物を同様の方法で調製した
{μ−(1,7,12,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(カプロアト−O)白金(II)]}テトラニトレート
{μ−(1,5,10,14−テトラアザテトラデカン−N1,N14)ビス[trans−ジアミノ(カプロアト−O)白金(II)]}テトラニトレート
{μ−(1,5,10−トリアザデカン−N1,N10)ビス[trans−ジアミノ(カプロアト−O)白金(II)]}テトラニトレート。
実施例2:{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(カプリラト−O)白金(II)]}テトラニトレート
Figure 2009520731
反応は、MilliQ H2O中で遮光して行った。AgNO3(0.0655g、0.386mmol)を、{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(ジクロロ)白金(II)]}テトラニトレート(0.2g、0.193mmol)のH2O(18mL)溶液に加え、得られた懸濁液を撹拌下で室温にて24時間放置した。混合物を2重の超極細繊維フィルター上で2回ろ過して固体を除去し;フィルターを1mLのH2Oで洗浄し、この洗浄液をろ液と共に貯留した。ろ液に、調製1のカプリル酸テトラブチルアンモニウム(0.462g、1.198mmol)のH2O(18mL)溶液を、一滴ずつ撹拌下で加え;得られた懸濁液を撹拌下で室温にて23時間保った。懸濁液中の粘着性物質を除去し、ろ液を35℃にて減圧下で少容量に濃縮した。沈殿した固体を回収し、真空下で35℃にて乾燥させ、CHCl3(5mL)に懸濁し;混合物を撹拌下で1時間放置し、固体をブフナーフィルター上に回収し、ヘキサンで洗浄して、透明粉末0.025g(収率10%)を得た。
元素分析 計算値 C28.75% H6.27% N13.41% Pt31.13%
測定値 C27.72% H6.06% N12.79% Pt29.631%
MS:1215.2、[MH+C37COOH−4HNO3+
1H NMR(D2O):δ(3.24(4H,s);2.99(4H,m);2.62(4H,t,J=7.64Hz);2.26(4H,t,J=7.53);1.66(8H,m);1.52(4H,m);1.39(8H,m);1.27(16H,m);0.87(6H,t,J=6.82)。
以下の化合物を同様の方法で調製した
{μ−(1,7,12,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(カプリラト−O)白金(II)]}テトラニトレート
{μ−(1,5,10,14−テトラアザテトラデカン−N1,N14)ビス[trans−ジアミノ(カプリラト−O)白金(II)]}テトラニトレート
{μ−(1,5,10−トリアザデカン−−N1,N10)ビス[trans−ジアミノ(カプリラト−O)白金(II)]}テトラニトレート。
実施例3:{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(ドデカノアト−O)白金(II)]}テトラドデカノエート
Figure 2009520731
反応は、MilliQ H2O中、窒素雰囲気下で遮光して行った。AgNO3(0.0655g、0.386mmol)を、{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(ジクロロ)白金(II)]}テトラニトレート(0.2g、0.193mmol)のH2O(10mL)溶液に加え、得られた懸濁液を撹拌下で室温にて24時間放置した。混合物を2重の超極細繊維フィルター上で2回ろ過して固体を除去し;フィルターを4mLのH2Oで洗浄し、この洗浄液をろ液と共に貯留した。ろ液に、調製2のドデカン酸テトラブチルアンモニウム(0.511g、1.158mmol)のH2O(6mL)溶液を、一滴ずつ撹拌下で加え;得られた溶液を撹拌下で室温にて一晩保った。分離した粘着性物質を回収し、アセトン(4mL)に懸濁し;懸濁液を撹拌下で2時間放置し、得られた固体をブフナーフィルター上に回収し、真空下で40℃にて乾燥させて、透明粉末0.145g(収率39%)を得た。
MS:1327.3、[MH+C37COOH−4C1123COOH]+
1H NMR(CDCl3/CD3OD 75/1):δ 8.47(2H,s);2.76(4H,s);2.60(4H,t,J=6.71Hz);2.51(4H,m);2.16(8H,t,J=7.60);2.06(4H,t,J=7.72);1.44(22H,m);1.17(102H,m);0.79(18H,t,J=6.67)。
以下の化合物を同様の方法で調製した
{μ−(1,7,12,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(ドデカノアト−O)白金(II)]}テトラドデカノエート
{μ−(1,5,10,14−テトラアザテトラデカン−N1,N14)ビス[trans−ジアミノ(ドデカノアト−O)白金(II)]}テトラドデカノエート
{μ−(1,5,10−トリアザデカン−N1,N10)ビス[trans−ジアミノ(ドデカノアト−O)白金(II)]}テトラドデカノエート。
実施例4:{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(トリデカノアト−O)白金(II)]}テトラトリデカノエート
Figure 2009520731
0.4M水酸化テトラブチルアンモニウムH2O溶液(2.89mL、1.156mmol)を、トリデカン酸(0.278g、1.277mmol)のMilliQ H2O(20mL)懸濁液に、一滴ずつ撹拌下で加えた。得られた懸濁液を撹拌下で室温にて1時間放置し、固体をろ過によって除去し、次いで、ろ液をさらに処理することなく使用した。
反応は、MilliQ H2O中、窒素雰囲気下で遮光して行った。AgNO3(0.0655g、0.386mmol)を、{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(ジクロロ)白金(II)]}テトラニトレート(0.2g、0.193mmol)のH2O(23mL)溶液に加え、得られた懸濁液を撹拌下で室温にて24時間放置した。混合物を2重の超極細繊維フィルター上で2回ろ過して固体を除去し;フィルターを1mLのH2Oで洗浄し、この洗浄液をろ液と共に貯留した。ろ液に、上記調製のトリデカン酸テトラブチルアンモニウム溶液を、一滴ずつ撹拌下で加え;得られた溶液を撹拌下で室温にて一晩保った。分離した粘着性物質を回収し、H2Oで洗浄し、真空下で30℃にて乾燥させ、ヘキサン(12mL)に懸濁し;混合物を撹拌下で一晩放置し、得られた固体をブフナーフィルター上に回収し、ヘキサンで洗浄し、真空下で30℃にて乾燥させて、透明粉末0.098g(収率25%)を得た。
元素分析 計算値 C55.28% H9.99% N5.61% Pt19.52%
測定値 C54.42% H9.82% N5.45% Pt19.06%
MS:1355.3、[MH+C37COOH−4C1225COOH]+
1H NMR(CD3OD):δ 2.89(4H,s);2.73(4H,t,J=7.59Hz);2.61(4H,t,J=7.70);2.19(12H,m);1.60(20H,m);1.41(8H,m);1.29(108H,m);0.90(18H,t,J=6.83)。
以下の化合物を同様の方法で調製した:
{μ−(1,7,12,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(トリデカノアト−O)白金(II)]}テトラトリデカノエート
{μ−(1,5,10,14−テトラアザテトラデカン−N1,N14)ビス[trans−ジアミノ(トリデカノアト−O)白金(II)]}テトラトリデカノエート
{μ−(1,5,10−トリアザデカン−N1,N10)ビス[trans−ジアミノ(トリデカノアト−O)白金(II)]}テトラトリデカノエート。
実施例5:{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(ミリスタト−O)白金(II)]}テトラミリステート
Figure 2009520731
方法A
0.4M水酸化テトラブチルアンモニウムH2O溶液(2.9mL、1.16mmol)を、ミリスチン酸(0.53g、2.32mmol)のMilliQ H2O(18mL)懸濁液に、一滴ずつ撹拌下で加えた。得られた懸濁液を撹拌下で室温にて1時間放置し;固体をろ過によって除去し、次いで、ろ液をさらに処理することなく使用した。
反応は、MilliQ H2O中で遮光して行った。AgNO3(0.0655g、0.386mmol)を、{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(ジクロロ)白金(II)]}テトラニトレート(0.2g、0.193mmol)のH2O(18mL)溶液に加え、得られた懸濁液を撹拌下で室温にて24時間放置した。混合物を2重の超極細繊維フィルター上で2回ろ過して固体を除去し;フィルターを1mLのH2Oで洗浄し、この洗浄液をろ液と共に貯留した。ろ液を、ミリスチン酸テトラブチルアンモニウム(1.16mmol)のH2O(18mL)溶液に、一滴ずつ撹拌下で加え;得られた懸濁液を撹拌下で室温にて23時間保ち、固体を回収し、H2O(20mL)に懸濁した。混合物を撹拌下で1時間放置し、次いで、固体を回収し、H2Oで洗浄し、CHCl3(15mL)とH2O(15mL)との間に分配した。2相系を撹拌下で1時間30分放置し;有機相を水相から分離し、減圧下で蒸発乾燥させた(35℃)。粘着性残渣をヘキサン(40mL)に懸濁し、混合物を撹拌下で22時間保った。固体をブフナーフィルター上に回収し、ヘキサンで洗浄して、褐色粉末0.082g(収率20%)を得た。
方法B
工程a)ミリスチン酸テトラブチルアンモニウム
Figure 2009520731
ミリスチン酸(1.370g、6mmol)のMilliQ H2O(50mL)懸濁液に、0.4M水酸化テトラブチルアンモニウムH2O溶液(10mL、4mmol)を、一滴ずつ撹拌下で加えた。得られた懸濁液を室温で1時間撹拌し、固体をろ過によって除去し、次いで、残渣を乾燥させるためにトルエンを使用して、減圧下で蒸発乾燥させた。真空下で35℃にて乾燥させた後、褐色油状物1.612g(収率86%)を得た。
1H NMR(CDCl3):δ 3.48(8H,m);2.29(2H,t,J=7.7Hz);1.65(8H,m);1.45(8H,m);1.3(22H,m);1.01(12H,t,J=7.5);0.88(3H,t,J=6.6)。
工程b){μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(ミリスタト−O)白金(II)]}テトラミリステート
Figure 2009520731
反応は、MilliQ H2O中で遮光して行った。{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(ジクロロ)白金(II)]}テトラニトレート(0.2g、0.193mmol)のH2O(18mL)溶液に、AgNO3(0.0655g、0.386mmol)を加え、得られた懸濁液を撹拌下で室温にて24時間放置した。混合物を2重の超極細繊維フィルター上で2回ろ過して固体を除去し;フィルターを1mLのH2Oで洗浄し、この洗浄液をろ液と共に貯留した。ろ液に、ミリスチン酸テトラブチルアンモニウム(1.16mmol)のH2O(18mL)溶液を、一滴ずつ撹拌下で加え;得られた懸濁液を撹拌下で24時間保ち、固体を回収し、H2Oで洗浄し、CHCl3(15mL)とH2O(15mL)との間に分配した。2相系を撹拌下で1時間30分保ち;有機相を水相から分離し、減圧下で蒸発乾燥させた(35℃)。粘着性残渣をEt2Oで処理することによって固化させ、続いて減圧下で35℃にて蒸発させた。固体をブフナーフィルター上に回収し、真空下で35℃にて乾燥させて、透明粉末0.278g(収率68%)を得た。
元素分析 計算値 C56.51% H10.16% N5.38% Pt18.73
測定値 C58.91% H10.38% N4.25% Pt16.12
MS:1383.4、[MH+C37COOH−4C1327COOH]+
1H NMR(CDCl3/CD3OD 75/1):δ 2.80(4H,s);2.63(4H,t,J=6.24Hz);2.56(4H,t,J=6.38);2.15(8H,t,J=7.54);2.08(4H,t,J=7.60);1.50(18H,m);1.20(130H,m);0.82(18H,t,J=6.05)。
195Pt NMR(CDCl3):δ −2095.81。
以下の化合物を同様の方法で調製した。
{μ−(1,7,12,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(ミリスタト−O)白金(II)]}テトラミリステート
{μ−(1,5,10,14−テトラアザテトラデカン−N1,N14)ビス[trans−ジアミノ(ミリスタト−O)白金(II)]}テトラミリステート
{μ−(1,5,10−トリアザデカン−N1,N10)ビス[trans−ジアミノ(ミリスタト−O)白金(II)]}テトラミリステート。
実施例6:{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(ステアラト−O)白金(II)]}テトラステアレート
Figure 2009520731
ステアリン酸(0.7g、2.461mmol)のMilliQ H2O(18mL)懸濁液に、0.4M水酸化テトラブチルアンモニウムH2O溶液(2.9mL、1.16mmol)を、一滴ずつ撹拌下で加えた。得られた懸濁液を撹拌下で室温にて1時間放置し;固体をろ過によって除去し、次いで、ろ液をさらに処理することなく使用した。
反応は、MilliQ H2O中で遮光して行った。AgNO3(0.0655g、0.386mmol)を、{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(ジクロロ)白金(II)]}テトラニトレート(0.2g、0.193mmol)のH2O(18mL)溶液に加え、得られた懸濁液を撹拌下で室温にて24時間放置した。混合物を2重の超極細繊維フィルター上で2回ろ過して固体を除去し;フィルターを1mLのH2Oで洗浄し、この洗浄液をろ液と共に貯留した。ろ液に、ステアリン酸テトラブチルアンモニウム(1.16mmol)のH2O(18mL)溶液を、一滴ずつ撹拌下で加え、得られた懸濁液を撹拌下で室温にて23時間保った。固体を回収し、H2O(20mL)に懸濁し、混合物を撹拌下で1時間放置した。固体をブフナーフィルター上に回収し、H2Oで洗浄し、真空下で35℃にて乾燥させて、透明粉末0.349g(収率75%)を得た。
元素分析 計算値 C60.56% H10.75% N4.63% Pt16.125
測定値 C60.15% H10.68% N4.20% Pt14.86
MS:1495.4、[MH+C37COOH−4C1735COOH]+
1H NMR(CDCl3):δ 6.25(4H,s);4.46(12H,s);2.93(4H,s);2.71(8H,m);2.22(8H,t,J=7.65Hz);2.15(4H,t,J=7.79);1.53(20H,m);1.28(176H,m);0.90(18H,t,J=6.81)
195Pt NMR(CDCl3):δ −2096.19。
以下の化合物を同様の方法で調製した
{μ−(1,7,12,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(ステアラト−O)白金(II)]}テトラステアレート
{μ−(1,5,10,14−テトラアザテトラデカン−N1,N14)ビス[trans−ジアミノ(ステアラト−O)白金(II)]}テトラステアレート
{μ−(1,5,10−トリアザデカン−N1,N10)ビス[trans−ジアミノ(ステアラト−O)白金(II)]}テトラステアレート。
実施例7:{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(デカノアト−O)白金(II)]}テトラデカノエート
Figure 2009520731
反応は、MilliQ H2O中で遮光して行った。{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(ジクロロ)白金(II)]}テトラニトレート(0.2g、0.193mmol)のH2O(18mL)溶液に、AgNO3(0.0655g、0.386mmol)を加え、得られた懸濁液を撹拌下で室温にて24時間放置した。混合物を2重の超極細繊維フィルター上で2回ろ過して固体を除去し;フィルターを1mLのH2Oで洗浄し、この洗浄液をろ液と共に貯留した。ろ液を、デカン酸ナトリウム(0.225g、1.158mmol)のH2O(30mL)溶液に、一滴ずつ撹拌下で加え;得られた混合物を撹拌下で室温にて6日間保った。溶媒をデカンテーションした後、粘着性物質をCHCl3(20mL)とH2O(20mL)との間に分配し、2相系中で溶解していない固体をろ過によって除去した。有機相を水相から分離し、減圧下で蒸発乾燥させ(35℃);粘着性残渣をEt2Oに懸濁することによって固化させ、次いで、減圧下で蒸発させた(35℃)。得られた固体を回収し、真空下で35℃にて乾燥させて、褐色粉末0.064g(収率19%)を得た。
元素分析 計算値 C50.90% H9.35% N6.42%
測定値 C48.88% H9.66% N6.61%
MS:1171.4、[MH+CF3COOH−4C919COOH]+
1H NMR(CDCl3):δ 6.25(4H,s);4.45(12H,s);2.90(4H,s);2.70(8H,m);2.15(12H,m);1.54(20H,m);1.26(80H,m);0.87(18H,m)。
以下の化合物を同様の方法で調製した
{μ−(1,7,12,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(デカノアト−O)白金(II)]}テトラデカノエート
{μ−(1,5,10,14−テトラアザテトラデカン−N1,N14)ビス[trans−ジアミノ(デカノアト−O)白金(II)]}テトラデカノエート
{μ−(1,5,10−トリアザデカン−N1,N10)ビス[trans−ジアミノ(デカノアト−O)白金(II)]}テトラデカノエート。
実施例8:{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(16−ヒドロキシパルミタト−O)白金(II)]}テトラ(16−ヒドロキシパルミテート)
Figure 2009520731
16−ヒドロキシパルミチン酸(0.645g、2.3mmol)のH2O MilliQ(18mL)懸濁液に、0.4M水酸化テトラブチルアンモニウムH2O溶液(2.9mL、1.16mmol)を、一滴ずつ撹拌下で加えた。得られた懸濁液を撹拌下で室温にて1時間保ち;固体をろ過によって除去し、ろ液をさらに処理することなく使用した。
反応は、MilliQ H2O水中で遮光して行った。{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(ジクロロ)白金(II)]}テトラニトレート(0.2g、0.193mmol)のH2O(18mL)溶液に、AgNO3(0.072g、0.424mmol)を加え、得られた懸濁液を撹拌下で室温にて24時間保った。混合物を2重の超極細繊維フィルター上で2回ろ過して固体を除去し;フィルターを1mLのH2Oで洗浄し、この洗浄液をろ液と共に貯留した。ろ液に、16−ヒドロキシパルミチン酸テトラブチルアンモニウム(1.16mmol)のH2O(18mL)溶液を、一滴ずつ撹拌下で加え;得られた懸濁液を撹拌下で室温にて24時間保ち、沈殿した固体を回収し、H2Oで洗浄し、真空下で35℃にて乾燥させた。固体のEt2O(30mL)懸濁液を室温で1時間撹拌し、次いで、固体をブフナーフィルター上に回収し、Et2Oで洗浄して、表題生成物0.428g(収率95%)を得た。
元素分析 計算値 C56.29% H10.05% N4.77% Pt16.62%
測定値 C55.53% H9.97% N4.33% Pt15.14%
MS:1471.4、[MH+C37COOH−4HOC1530COOH]+
1H NMR(CD3OD):δ 3.54(12H,t);2.89(4H,s);2.73(4H,m);2.61(4H,m);2.20(12H,m);1.60(30H,m);1.40(6H,m);1.35(136H,m)。
以下の化合物を同様の方法で調製した:
{μ−(1,7,12,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(16−ヒドロキシパルミタト−O)白金(II)]}テトラ(16−ヒドロキシパルミテート)
{μ−(1,5,10,14−テトラアザテトラデカン−N1,N14)ビス[trans−ジアミノ(16−ヒドロキシパルミタト−O)白金(II)]}テトラ(16−ヒドロキシパルミテート)
{μ−(1,5,10−トリアザデカン−N1,N10)ビス[trans−ジアミノ(16−ヒドロキシパルミタト−O)白金(II)]}テトラ(16−ヒドロキシパルミテート)。
実施例9:{μ−(1,7,12,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(ブチラト−O)白金(II)]}テトラブチレート
Figure 2009520731
反応は、MilliQ H2O中で遮光して行った。{μ−(1,7,12,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(ジクロロ)白金(II)]}テトラニトレート(0.2g、0.193mmol)のH2O(18mL)溶液に、AgNO3(0.0655g、0.386mmol)を加え、得られた懸濁液を撹拌下で室温にて48時間保った。混合物を2重の超極細繊維フィルター上で2回ろ過して固体を洗浄し;フィルターを1mLのH2Oで洗浄し、この洗浄液をろ液と共に貯留した。ろ液に、酪酸ナトリウム(0.127g、1.154mmol)を加え、溶液を撹拌下で室温にて24時間保った。溶媒を減圧下で35℃にて蒸発させ、固体の残渣を真空下で35℃にて乾燥させた。次いで、固体をi−PrOH(20mL)に懸濁し、懸濁液を撹拌下で室温にて1時間維持した。不溶性物質をろ過によって除去し、ろ液を真空下で室温にて蒸発させた(35℃)。固体の残渣をブフナーフィルター上に回収し、Et2Oで洗浄し、真空下で35℃にて乾燥させて、白色固体として表題生成物0.149g(収率62%)を得た。
元素分析 計算値 C36.77% H7.31% N9.03% Pt31.43%
測定値 C33.59% H6.69% N9.18% Pt31.78%
MS:1103.0、[MH+C37COOH−4C37COOH]+
1H NMR(D2O):δ 3.04(8H,m);2.63(4H,t,J=7.5Hz);2.24(4H,t,J=7.3);2.16(8H,t,J=7.3);1.72(12H,m);1.56(12H,m);1.43(4H,m);0.88(18H,m)。
以下の化合物を同様の方法で調製した:
{μ−(1,7,12,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(ブチラト−O)白金(II)]}テトラブチレート
{μ−(1,5,10,14−テトラアザテトラデカン−N1,N14)ビス[trans−ジアミノ(ブチラト−O)白金(II)]}テトラブチレート
{μ−(1,5,10−トリアザデカン−N1,N10)ビス[trans−ジアミノ(ブチラト−O)白金(II)]}テトラブチレート。
実施例10:{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(カプリラト−O)白金(II)]}テトラカプリレート
Figure 2009520731
反応は、MilliQ H2O中で遮光して行った。{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(ジクロロ)白金(II)]}テトラニトレート(0.2g、0.193mmol)のH2O(18mL)溶液に、AgNO3(0.0655g、0.386mmol)を加え、得られた懸濁液を撹拌下で室温にて48時間放置した。混合物を2重の超極細繊維フィルター上で2回ろ過して固体を除去し;フィルターを1mLのH2Oで洗浄し、この洗浄液をろ液に加えた。ろ液を、カプリル酸ナトリウム(0.192g、1.155mmol)のMeOH(19mL)溶液に、一滴ずつ撹拌下で加え;得られた溶液を撹拌下で室温にて24時間維持した。ろ液を減圧下で半分の容量に濃縮し(35℃)、分離した油状物をCHCl3(18mL)を加えることによって溶解させた。室温で10分間撹拌した後、有機相を水相から分離し、減圧下で蒸発乾燥させた(35℃)。油状の残渣をEt2Oを加えることによって固化させ、続いて減圧下で蒸発させた(35℃)。固体をブフナーフィルター上に回収し、真空下で35℃にて乾燥させて、白色固体として表題生成物0.217g(収率71%)を得た。
元素分析 計算値 C47.19% H8.82% N7.10% Pt24.72%
測定値 C46.89% H8.70% N7.03% Pt24.25%
MS:1215.1、[MH+C37COOH−4C715COOH]+
1H NMR(CDCl3):δ 6.20(4H,s);4.40(12H,s);2.93(4H,s);2.73(8H,m);2.21(8H,t,J=7.5Hz);2.15(4H,t,J=7.5);1.54(20H,m);1.30(56H,m);0.90(18H,m)。
以下の化合物を同様の方法で調製した:
{μ−(1,7,12,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(カプリラト−O)白金(II)]}テトラカプリレート
{μ−(1,5,10,14−テトラアザテトラデカン−N1,N14)ビス[trans−ジアミノ(カプリラト−O)白金(II)]}テトラカプリレート
{μ−(1,5,10−トリアザデカン−N1,N10)ビス[trans−ジアミノ(カプリラト−O)白金(II)]}テトラカプリレート。
実施例11:{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(カプロアト−O)白金(II)]}テトラカプレート
Figure 2009520731
反応は、MilliQ H2O中で遮光して行った。実施例1の{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(カプロアト−O)白金(II)]}テトラニトレート(0.441g、0.368mmol)のH2O(25mL)溶液に、カプリン酸ナトリウム(0.286g、1.472mmol)のH2O(5mL)溶液を、一滴ずつ撹拌下で加え;得られた混合物を撹拌下で室温にて15分間保った。混合物から分離したゲル状物質を、CHCl3(25mL)を加えることによって溶解させた。室温で15分間撹拌した後、有機相を水相から分離し、減圧下で35℃にて蒸発乾燥させた。油状の残渣をEt2Oで処理することによって固化させ、減圧下で35℃にて蒸発させた。固体をブフナーフィルター上に回収し、真空下で35℃にて乾燥させて、表題生成物0.387g(収率64%)を得た。
元素分析 計算値 C48.51% H9.01% N6.86% Pt23.88%
測定値 C48.09% H8.99% N6.62% Pt23.31%
MS:1159.0、[MH+C37COOH−4C919COOH]+
1H NMR(CD3OD):δ 2.88(4H,s);2.73(4H,t);2.61(4H,m);2.19(12H,m);1.6(18H,m);1.41(8H,m);1.3(58H,m);0.9(18H,m)。
以下の化合物を同様の方法で調製した:
{μ−(1,7,12,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(カプロアト−O)白金(II)]}テトラカプレート
{μ−(1,5,10,14−テトラアザテトラデカン−N1,N14)ビス[trans−ジアミノ(カプロアト−O)白金(II)]}テトラカプレート
{μ−(1,5,10−トリアザデカン−N1,N10)ビス[trans−ジアミノ(カプロアト−O)白金(II)]}テトラカプレート。
実施例12:{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(ピバラト−O)白金(II)]}テトラ(ドデシルサルフェート)
Figure 2009520731
反応は、H2O MilliQ中で遮光して行った。{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(ジクロロ)白金(II)]}テトラニトレート(0.2g、0.193mmol)のH2O(18mL)溶液に、AgNO3(0.072g、0.424mmol)を加え、得られた懸濁液を撹拌下で室温にて24時間放置した。混合物を2重の超極細繊維フィルター上で2回ろ過して固体を除去し、フィルターを1mLのH2Oで洗浄し、この洗浄液をろ液と共に貯留した。ろ液に、ピバル酸ナトリウム水和物(0.144g、1.16mmol)のMeOH(19mL)溶液を、一滴ずつ撹拌下で加え;得られた溶液を撹拌下で室温にて24時間保ち、次いで、減圧下で半分の容量に濃縮し(35℃)、ドデシル硫酸ナトリウム(0.222g、0.77mmol)のH2O(15mL)溶液を、一滴ずつ撹拌下で加えた。室温で15分間撹拌した後、沈殿した固体をブフナーフィルター上に回収し、真空下で35℃にて乾燥させて、表題生成物0.262g(収率68%)を得た。
元素分析 計算値 C H N Pt S
43.62% 8.44% 5.65% 19.68% 6.47%
測定値 C H N Pt S
43.48% 8.27% 5.77% 19.69% 6.03%
MS:1131.1、[MH+C37COOH−4C1225OSO3H]+
1H NMR(CD3OD):δ 4.17(12H,bs);4.00(8H,t,J=6.77Hz);3.19(4H,s);2.97(4H,m);2.65(4H,m);1.67(16H,m);1.52〜1.24(80H,m);1.10(18H,s);0.90(12H,t,J=7.14)。
以下の化合物を同様の方法で調製した:
{μ−(1,7,12,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(ピバラト−O)白金(II)]}テトラ(ドデシルサルフェート)
{μ−(1,5,10,14−テトラアザテトラデカン−N1,N14)ビス[trans−ジアミノ(ピバラト−O)白金(II)]}テトラ(ドデシルサルフェート)
{μ−(1,5,10−トリアザデカン−N1,N10)ビス[trans−ジアミノ(ピバラト−O)白金(II)]}テトラ(ドデシルサルフェート)。
実施例13:{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(カプロナト−O)白金(II)]}テトラ(ドデシルサルフェート)
Figure 2009520731
反応は、MilliQ H2O中で遮光して行った。{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(ジクロロ)白金(II)]}テトラニトレート(0.2g、0.193mmol)のH2O(18mL)溶液に、AgNO3(0.072g、0.424mmol)を加え、得られた懸濁液を撹拌下で24時間保った。混合物を2重の超極細繊維フィルター上で2回ろ過して固体を除去し、フィルターを1mLのH2Oで洗浄し、この洗浄液をろ液と共に貯留した。ろ液に、カプロン酸ナトリウム(0.16g、1.158mmol)のMeOH(19mL)溶液を、一滴ずつ撹拌下で加え;得られた溶液を撹拌下で室温にて24時間維持し、次いで、減圧下で半分の容量に濃縮し(35℃)、ドデシル硫酸ナトリウム(0.222g、0.77mmol)のH2O(15mL)溶液を、一滴ずつ撹拌下で加えた。室温で15分間撹拌した後、沈殿した固体をブフナーフィルター上に回収し、数ミリリットルの水で洗浄し、真空下で35℃にて乾燥させて、表題生成物0.301g(収率78%)を得た。
元素分析 計算値 C H N Pt S
44.21% 8.52% 5.57% 19.40% 6.38%
測定値 C H N Pt S
43.53% 8.42% 5.45% 19.02% 6.80%
1H NMR(CD3OD):δ 4.17(12H,bs);4.00(8H,t,J=6.58Hz);3.20(4H,s);2.98(4H,t,J=7.5);2.65(4H,m);2.18(4H,t,J=8.24);1.76〜1.21(108H,m);0.90(18H,m)。
以下の化合物を同様の方法で調製した:
{μ−(1,7,12,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(カプロナト−O)白金(II)]}テトラ(ドデシルサルフェート)
{μ−(1,5,10,14−テトラアザテトラデカン−N1,N14)ビス[trans−ジアミノ(カプロナト−O)白金(II)]}テトラ(ドデシルサルフェート)
{μ−(1,5,10−トリアザデカン−N1,N10)ビス[trans−ジアミノ(カプロナト−O)白金(II)]}テトラ(ドデシルサルフェート)。
実施例14:{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(ブチラト−O)白金(II)]}テトラ(ドデシルサルフェート)
Figure 2009520731
反応は、MilliQ H2O中で遮光して行った。{μ−(1,8,11,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(ジクロロ)白金(II)]}テトラニトレート(0.2g、0.193mmol)のH2O(18mL)溶液に、AgNO3(0.072g、0.424mmol)を加え、得られた懸濁液を撹拌下で室温にて24時間放置した。混合物を2重の超極細繊維フィルター上で2回ろ過して固体を除去し;フィルターを1mLのH2Oで洗浄し、この洗浄液をろ液に加えた。ろ液に、酪酸ナトリウム(0.127g、1.154mmol)を加え、得られた溶液を撹拌下で室温にて24時間保ち、次いで、ドデシル硫酸ナトリウム(0.222g、0.77mmol)のH2O(10mL)溶液を、一滴ずつ撹拌下で加えた。室温で15分間撹拌した後、沈殿した固体をブフナーフィルター上に回収し、数ミリリットルのH2Oで洗浄し、真空下で35℃にて乾燥させて、表題生成物0.28g(収率74%)を得た。
元素分析 計算値 C H N Pt S
43.02% 8.35% 5.73% 19.96% 6.56%
測定値 C H N Pt S
42.72% 8.46% 5.62% 19.66% 6.69%
MS:1103.0、[MH+C37COOH−4C1225OSO3H]+
1H NMR(CD3OD):δ 4.17(12H,bs);4.01(8H,t,J=6.58Hz);3.37(4H,s);3.10(4H,t,J=6.95);2.66(4H,m);2.17(4H,t,J=7.68);1.80〜1.22(100H,m);0.90(18H,m)。
以下の化合物を同様の方法で調製した:
{μ−(1,7,12,18−テトラアザオクタデカン−N1,N18)ビス[trans−ジアミノ(ブチラト−O)白金(II)]}テトラ(ドデシルサルフェート)
{μ−(1,5,10,14−テトラアザテトラデカン−N1,N14)ビス[trans−ジアミノ(ブチラト−O)白金(II)]}テトラ(ドデシルサルフェート)
{μ−(1,5,10−トリアザデカン−N1,N10)ビス[trans−ジアミノ(ブチラト−O)白金(II)]}テトラ(ドデシルサルフェート)。
実施例15:本発明の化合物の薬理学的評価
本発明の代表的な化合物については、種々の腫瘍細胞系のうちで、マウス白血病L1210、ヒト卵巣癌腫A2780またはそれぞれのシスプラチン耐性の亜系であるL1210/CDDPおよびA2780/CDDPを対象に、in vitro細胞毒性作用の有無を試験した。本発明の代表的な化合物は細胞毒性作用を示し、それらはシスプラチンの使用を限定する耐性機構を克服することができた。
その上、本発明の代表的な化合物については、ヒト腫瘍細胞系、例えばA2780(ヒト卵巣)、A2780/CDDP(シスプラチンに耐性のあるヒト卵巣)またはLoVo(ヒト結腸)を、免疫反応が抑制されたヌードマウスの皮下に接種するin vivo試験を行った。化合物は、腫瘍の接種後4日毎または7日毎に静脈内投与し、治療のサイクルを3回繰り返した。これらの実験モデルにおいて、本発明の化合物は、耐量で高い抗腫瘍作用を示すことが証明された。

Claims (12)

  1. 式(I)の化合物
    Figure 2009520731
    [式中、
    Rは、(C1〜C25)アルキル、(C2〜C25)アルケニル、アリール、(C7〜C10)アラルキルからなる群から選択され;
    nおよびmは、互いに独立に2から8の整数であり;
    pは、1または2であり;
    Aは、−B−、−B−(CH2r−B−、−B−(CH2r−B−(CH2z−B−からなる群から選択され、ここで、rおよびzは2から8の整数であり、Bは、−NR1−基または−N(R22 + 1/pQ-p基であり、ここで、R1は、水素、(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)アシル、tert−ブトキシカルボニルから選択され、R2は、水素および(C1〜C4)アルキルから選択され;
    -pは、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硝酸塩、硫酸塩、硫酸水素塩、過塩素酸塩、
    3がRと同じ意味を互いに独立に有するR3COO-、およびR4が(C2〜C14)アルキルであるR4−O−SO3 -から選択されるアニオンであり、
    但し、Q-pが、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硝酸塩、硫酸塩、硫酸水素塩、過塩素酸塩から選択される場合には、Rは(C1〜C4)アルキルではない]。
  2. カルボキシレート基に結合して一緒に形を成しているR基が、飽和、一価不飽和または多価不飽和の脂肪酸の残基である、請求項1に記載の化合物。
  3. カルボキシレート基に結合して一緒に形を成しているR基が、10から24個の炭素原子を有する飽和脂肪酸の残基である、請求項2に記載の化合物。
  4. 飽和脂肪酸が、カプリン酸(デカン酸)、ネオデカン酸、ラウリン酸(ドデカン酸)、ミリスチン酸(テトラデカン酸)、パルミチン酸(ヘキサデカン酸)、ステアリン酸(オクタデカン酸)、アラキジン酸(エイコサン酸)、ベヘン酸(ドコサン酸)、リグノセリン酸(テトラコサン酸)、15−ヒドロキシペンタデカン酸、16−ヒドロキシパルミチン酸(16−ヒドロキシヘキサデカン酸;ジュニペリン酸)、6−ヒドロキシパルミチン酸、(R)−7−ヒドロキシヘキサデカン酸、17−ヒドロキシヘプタデカン酸、(S)−9−ヒドロキシオクタデカン酸、(S)−13−ヒドロキシオクタデカン酸、12−ヒドロキシステアリン酸(12−ヒドロキシオクタデカン酸)、erythro−6,7−ジヒドロキシオクタデカン酸、threo−9,10−ジヒドロキシステアリン酸、erythro−9,10−ジヒドロキシステアリン酸、erythro−12,13−ジヒドロキシオクタデカン酸、およびerythro−15,16−ジヒドロキシオクタデカン酸から選択される、請求項2に記載の化合物。
  5. カルボキシレート基に結合して一緒に形を成しているR基が、16から22個の炭素原子を有する不飽和脂肪酸の残基である、請求項2に記載の化合物。
  6. 不飽和酸が、オレイン酸(cis−9−オクタデセン酸)、リシノール酸((R)−12−ヒドロキシ−cis−9−オクタデセン酸;12−ヒドロキシオレイン酸)、エルカ酸(cis−13−ドコセン酸);リノール酸(cis,cis−6,9−オクタデカジエン酸)、リノールエライジン酸(trans,trans−9,12−オクタデカジエン酸)、リノレン酸(cis,cis,cis−9,12,15−オクタデカトリエン酸)、γ−リノレン酸(cis,cis,cis−6,9,12−オクタデカトリエン酸)、リノレンエライジン酸(trans,trans,trans−9,12,15−オクタデカトリエン酸)、アラキドン酸(cis,cis,cis,cis−5,8,11,14−エイコサテトラエン酸)、cis,cis,cis,cis,cis−5,8,11,14,17−エイコサペンタエン酸(EPA)、cis,cis,cis,cis,cis,cis−4,7,10,13,16,19−ドコサヘキサエン酸(DHA)、および4(E),7(Z),10(Z),13(Z),16(Z),19(Z)−ドコサヘキサエン酸から選択される、請求項5に記載の化合物。
  7. 2N−(CH2n−A−(CH2m−NH2部分が以下の残基、すなわち、
    2N−(CH23−NH2 +−(CH24−NH2
    2N−(CH23−NH2 +−(CH24−NH2 +−(CH23−NH2
    2N−(CH26−NH2 +−(CH22−NH2 +−(CH26−NH2
    2N−(CH25−NH2 +−(CH24−NH2 +−(CH25−NH2
    のうちの1つである、請求項1から6のいずれか一項に記載の化合物。
  8. -pが、n−ヘキシル硫酸、2−エチルヘキシル硫酸、n−オクチル硫酸、n−デシル硫酸、およびn−ドデシル硫酸から選択されるR4OSO3 -基である、請求項1から7のいずれか一項に記載の化合物。
  9. 4−O−SO3 -がn−ドデシル硫酸である、請求項8に記載の化合物。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物を、適した担体または賦形剤と混合して含む医薬組成物。
  11. 抗腫瘍活性を有する医薬品を調製するための、請求項1から9に記載の化合物の使用。
  12. 治療を必要とする個体における腫瘍の治療方法であって、請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物を、腫瘍を治療するのに有効な量で個体に投与することを含む方法。
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